(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002860
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】X氏の永久化方式と方法
(51)【国際特許分類】
G06N 3/004 20230101AFI20231228BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20231228BHJP
【FI】
G06N3/00 140
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136374
(22)【出願日】2022-08-29
(31)【優先権主張番号】P 2022102284
(32)【優先日】2022-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000211569
【氏名又は名称】中松 義郎
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC14
(57)【要約】
【課題】人の死に対する新しい対処法。従来人が死ぬと蘇らせることは出来なかった。又、死後の墓等の問題もあった。
【解決手段】人が死ぬ前に生前に人をデジタルクローン化し、永久に伝える、生かす。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が死ぬ前に生前に人をデジタルクローン化し、このチップをカプセルに入れ宇宙に飛ばしたり、仏壇等地上に保存して故人の姿を見たり肉声で応答したり、学術的に応用したり、演劇化したり、床山や殺陣、工場で働く職人技を永久に伝えたりする事を特徴とするX氏を永久に生かせる方法とその方式。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメタバース、デジタルクローン、ロケット、ブロックチェーン、デジタルクローン技術に関する。
【背景技術】
【0002】
メタバース、デジタルクローン、ロケット、ブロックチェーン、デジタルクローン技術を用いてX氏のスピリットを抽出し、デジタルクローンを生成。
これによりデジタルクローンは自律的にX氏のスピリットを伝える存在となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来死者は土葬又は火葬場で焼かれ墓を作り、僧侶がお墓を管理していた。また家庭では仏壇を拝んでいた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
最新のデジタルクローン技術によりクローンをチップ化し、本発明者が別に発明した発声アンドロイド装置とも組み合わせ故人の姿を見ながら故人と応答出来る。
【発明の効果】
【0005】
1 墓が不要になる。
2 墓石や刻字等の費用を節約出来る。
3 坊主牧師の費用や墓、教会など他セレモニーの費用を節約出来る。
4 高価な墓地購入費用が不要となる。
5 墓地お墓お寺等のメンテ依頼が不要となる。
6 いつでも故人の姿が再現され、いつでも故人と言葉と会話が出来る。
7 世界中の人が故人の教えを受けられる。
8 お葬式が一変し、新たな葬儀ビジネスをするができる。
9 石は崩れたり文字が消えたりするが、本発明により故人を永久
に保存できる。
10 人の死に対する処置が抜本的に改善され、全体のコストダウ
ンと故人の存在性を永久保存できる。
11 新しいクローン学問が発生する。
12 新しいクローン演劇が生まれる。
13 本発明者の「発声アンドロイド(特許番号6536921)」と結合できる。
14 本発明者の発明「月利用システム(特許番号6684502)」と結合できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0008】
図1は公知の人の一生と死んでお墓に入り、家で仏壇を拝むブロックダイアグラムである。
人が生きている間1に病気または事故2により自宅3または病院で治療4したが死んでしまう5。
すると人体は葬場6に行き、お骨となり、骨壷はお墓8に入り、遺族は家に仏壇9を設けて、これを拝む等して先人を偲ぶのが公知の方式であった。
【0009】
第2図は本発明方式のブロックダイヤグラムを示す。
【0010】
[第1実施形態]
X氏とはこのプロジェクトに参加する当該者とする。X氏が生きているうち1に、デジタルクローン技術でX氏のスピリットや知見を抽出し10、デジタルクローンを生成する11。
X氏のデジタルクローン11は自律的にX氏の思想を伝える存在となる。これは例えば時代劇の床山や殺陣、工場の職人等のノウハウを後世に遺す事が出来る。
【0011】
次に抽出されたX氏のスピリットや知見をハッシュ化(暗号化)してマイクロチップ13に記録する。このマイクロチップ13はガラス筒等容器14に密封される。これらは公知技術なので詳しくは説明しない。
【0012】
又、
図3の131に示す如く本発明者が発明した発声アンドロイド131(特許番号6536921)を使用してX氏の生前時にX氏の顔をゴム等でお面を作り、別にX氏に生前に声も録音しておく131ことにより、X氏の顔や唇が動きX氏の肉声が出て来る。
【0013】
前記マイクロチップ13の入った密封体14と本発明者の発声アンドロイド装置131を家に持ち帰る26。
【0014】
26は家にある御殿であって、昔のお仏壇に相当する。これは例えば
図3に示すようなもので前記マイクロチップの入った容器14用のソケット141があり、マイクロチップの入った容器14をこのソケット141に入れる。
又本発明か発明した発声アンドロイド装置131があり、又、ディスプレイ261がある。又、スマホやタブレット1を充電出来るソケットのあるフック191がありここにスマホやタブレットを掛ける事が出来る。
又、VRヘッドセット20を掛けられるフック201がある。ここにVRヘッドセットを202掛けられる。
【0015】
スマホ又はタブレット191でチップ13と会話出来る。
【0016】
VRヘッドギア202でX氏の姿を見て会話出来る20。
【0017】
本発明者による発声アンドロイド131で本人が喋るように口も動く131。
【0018】
この様にして古代からの人が死んだ時の方式が一変する何万年以来の大革命的発明である。
【0019】
1 古代では永久に遺るものとして石を使い、ここに文字等を刻む事により永遠に名前や物語や業績を後世に伝えて来た。
【0020】
これに対し本発明はデジタル技術によりX氏をチップ化して、これによりX氏自身やその知見を後世に伝える。
【0021】
2 古代から死後、遺体は土葬、火葬、散骨等により処理し、骨壷等にいれた。
【0022】
本発明は生前にデジタルクローン技術で、故人の知見やスピリットを抽出し、デジタルクローンを生成する。
そしてデジタルクローンが自律的に故人の知見やスピリットや考え方を伝える存在となる。
【0023】
3 古代より骨壷等に入れた骨を墓に入れたり、自宅に持ち帰り仏壇等で個人を偲んだ。
そのため墓に文字を刻んで、後世に遺そうとした。
本発明は故人が生前に作成したチップであるので、どこにでも置け、又携帯出来、墓が不要で永久に後世に動く姿と肉声を伝えられ、又応答も出来る。
【0024】
4 古代から墓が作られ、寺が管理して、葬儀屋が利益を上げて来た。本発明によりこれらの費用や時間はすべて不要になる。
【0025】
5 古代からの葬儀屋、墓、寺、僧侶、教会、牧師方式では故人と会う事が出来ない。
本発明により故人の姿も見え、故人の震える唇からの声で応答する事も出来る。
図2に於いて1→14→23→19、20が本発明の第一実施形態である。
【0026】
[本発明の2-1実施形態]
本発明の第2-1実施形態は
図2に於いて1→14→15→23迄である。
1から13迄のプロセスは第一実施例と同じであるので省略する。
【0027】
図2の15に於いてマイクロチップ13を入れた筒状等密閉ケース14に針金状のワイヤ141を設ける。これを更に四角等のアルミケース15に入れ、アルミケース15の底に設けたクッション材151に前記ワイヤ141を差しアルミケース15に触れないようにする。これらは別の仕様にしてある。
【0028】
16でこのアルミケース15に入ったマイクロチップ13をロケット等161に宇宙に飛ばす。又、マイクロチップ13をガス入り気球に吊るして成層圏に飛ばしてもよい。
【0029】
17で宇宙にアルミケース15を放出する。
【0030】
18で宇宙国家建国宣言を行う。
【0031】
19でスマホやタブレット、パソコンで位置の確認が出来、コミュニケーションも出来る。
【0032】
20でVRヘッドセットでX氏のクローンが御殿の上段の間に鎮座しており、お言葉を賜ることが出来る。
【0033】
21は前記御殿への入室は特別位を持ったもののみに与えられた特権で、特権は例えば公爵等の爵位や、月、火星、水星、木星、金星、土星、☆☆☆☆☆、☆☆☆☆、☆☆☆、☆☆、☆等で
図4はこれを示している。
【0034】
20は前記御殿の御殿謁見の間で、
図5に示すように上座にX氏クローン像が座り、21の位順に上位の位の人は上座にX氏に近く、下位は下座でX氏に遠く座る。
【0035】
21はX氏のお言葉を聞く際に、上座の人はよく聞こえる。
[本発明第2-2実施形態]
本発明第2-2実施形態は
図2に於いて1→4→15→25に至るものである。
図2の14は本発明で学術研究対象を行なってX氏のデジタルクローンを作成して241は科学技術、242は発明、243は倫理学、244は法学、245は芸術、246は医学、247は心理学、248は哲学、等でスマホやVRヘッドセットの専用アプリを通して時空を超えてX氏とつながる事が出来、X氏を取り巻く第三者が成果を広く世に還元する。
【0036】
[本発明第2-3実施例]
図2に於いて1→14→15→25迄が本発明台2―3実施例である。
図2の25は能などの演劇で本発明のデジタルクローンを登場させ、デジタルクローンという新しいテクノロジーの倫理課題を広く世に啓蒙し普及できる。
【0037】
[本発明第3実施形態]
図6において、1→14→16からのつながりで、27、28、29迄が本発明第3実施例である。この場合X氏のリアルに行うブロックダイヤグラム例である。
ロケット16を宇宙に飛ばし、X氏及び希望者が月へ行き複数の人で月の横穴に実際に住む27。前記月の横穴の住居は、本願発明者の発明(特許第6684502号)による住居で、また、この横穴には、地球で廃棄できない地球からの廃棄物の廃棄場所とすることもできる。
そして、前記希望者を、「満月」、「半月」、「三日月」、「月食」などの上下ある肩書きをつけ、この肩書きを、希望者が料金を払い獲得する28。
そして、X氏本人又はクローンは上座に鎮座し、前記肩書きを持った希望者が序列に従って座って、X氏のレクチャーや指導を受ける29。位の高い人がX氏のそばに座り、より良い指導を受けることができる。
本発明第3実施例は、X氏及び希望者が実際に月に行く、いわばリアルのブロックダイヤグラムである。
本発明第3実施例によると、地球から離れた月に於いても、リアルのX氏と会話したり指導を受けたりできるので、実際に月に行く希望者を月で行える効果がある。
【0038】
図6にこのブロックダイヤグラムに記載したが、第1実施形態、及び第2実施形態は仮想事項(バーチャル)の構成であり、第3実施形態はリアルに実施した場合である。
【0039】
本発明のチップをお墓に入れたり、御仏壇に入れたり、本発明者が発明した月利用システム(特許番号6684502)と組み合わせたり、古い職人技を永久に伝えたり、X 氏が生前に活用したり、その他種々の変形が考えられるがこれらは全て本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
故人の取扱いに対し、大変革を起こし新たな産業が発生し、産業上の利用可能性が極めて大である。
【符号の説明】
【0041】
1 生きている人
131 本発明者による発声アンドロイド顔面発声装置
2 病気になった人
3 自宅療養する
4 病院で療養する
5 死亡する
6 火葬場で遺体を焼く
7 お骨になり骨壷に入る
8 お墓に入れ僧侶がお経を唱える
9 家の仏壇で遺族が先人を偲ぶ
10 デジタルクローン技術でスピリッツを偲ぶ
11 デジタルクローン
12 暗号化
13 マイクロチップ
131 本発明者の「発声アンドロイド」特許番号6536921
14 ガラス筒等マイクロチップ密閉体
141 14の密支持体
142 マイクロチップ密閉体ソケット
15 アルミケース
151 アルミケースの底に設けたクッション材
16 ロケット等161で宇宙に飛ばす
17 宇宙へアルミケース141放出
18 宇宙国家建国宣言
19 スマホやパッドでX氏の位置確認や通信
191 スマホやタブレット
192 スマホやタブレットの支持具(充電端子付)
20 VRヘッドセットで御殿の上座に座るX氏クローンのお姿やお言葉を戴く
201 お仏壇26に設けたVRヘッドセットのフック等掛具
202 VRヘッドセット
21 御殿に入るにはNFTで「階位」が発行される。
22 御殿に入ると座る位置が区別される。
23 X氏クローンから着席した高位に多くのお言葉を戴く
24 当研究対策効果として
241 科学技術
242 発明
243 倫理学
244 法学
245 芸術
246 医学
247 心理学
248 哲学
25 演劇
26 御仏壇
261 御仏壇モニタ画面
27 リアルに月に住む
28 肩書きをつける
29 X氏のレクチャーや指導を受ける