(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024028709
(43)【公開日】2024-03-05
(54)【発明の名称】外部骨固定システム
(51)【国際特許分類】
A61B 17/60 20060101AFI20240227BHJP
A61B 90/14 20160101ALI20240227BHJP
【FI】
A61B17/60
A61B90/14
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023196436
(22)【出願日】2023-11-20
(62)【分割の表示】P 2021172249の分割
【原出願日】2017-02-10
(31)【優先権主張番号】62/415,741
(32)【優先日】2016-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/362,351
(32)【優先日】2016-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518284743
【氏名又は名称】エーエムディーティー ホールディングス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】AMDT HOLDINGS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健次郎
(72)【発明者】
【氏名】マラニー,マイケル
(57)【要約】 (修正有)
【課題】外部骨固定システムを提供する。
【解決手段】このシステムは、リングまたは部分的にリングの形態の骨固定プラットホームの1つまたは複数の対を含む。一対のプラットホーム120は、それらの間に延びる複数の支柱5を受け入れるように構成される。支柱は、3つの次数の回転をもたらすジョイントを介してプラットホームに取り付けるように構成されている。支柱はまた、ジョイント/プラットホーム間に延在するそれらの長手方向の長さが、プラットホームに取り付けられている間に徐々に調整され得るように構成される。支柱は、少なくとも1つの追加構成要素をインサイチュで支柱に連結することによって、それらの長さ調整範囲全体を増加させることができるように、さらに構成され、複数の支柱のそれぞれの長さは、プラットホームを、ひいてはそれに連結された骨セグメント、特に相対的な位置および向きを配置するように調整することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部骨固定システムであって、
開口部を画定し、第1の骨セグメントに連結するように構成された第1のプラットホームと、
開口部を画定し、第2の骨セグメントに連結するように構成された第2のプラットホームと、
雌ねじ式支柱本体部分を通って並進可能な雄ねじ式ロッド部分をそれぞれ含む少なくとも6つの長さ調節可能な支柱組立体であって、各々の支柱組立体の前記ロッド部分が、それぞれのジョイントを介して、前記第1および第2のプラットホームの一方に連結され、各々の支柱組立体の前記支柱本体部分が、それぞれのジョイントを介して前記第1および第2のプラットホームの他方に連結される支柱組立体と
を含み、
前記支柱組立体は、前記第1および第2のプラットホームの周りに離間する支柱組立体の対で前記第1および第2のプラットホームに連結され、
前記支柱組立体の対は、それぞれ、その前記ねじ式ロッド部分の前記ジョイントを介してそれぞれの前記プラットホームに連結された第1の支柱組立体と、その前記支柱本体部分の前記ジョイントを介して前記それぞれのプラットホームに連結された第2の支柱組立体とを含む、
外部骨固定システム。
【請求項2】
前記少なくとも6つの長さ調節可能な支柱組立体は、互いに連結され、そして前記第1および第2のプラットホームに連結する前に単一の構造物を形成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記支柱組立体の長さは、前記ねじ式ロッド部分内に螺合し、その空洞内で前記支柱本体部分に軸方向に固定されたナットの回転によって調節可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ナットが一部ねじ式であり、そして前記ナットの前記ねじ部は、前記支柱本体部分の雄ねじと螺合された解放ナットを介して前記ねじ式ロッド部分と係合するように付勢されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記解放ナットを第1の方向で前記支柱本体部分に沿って並進させると、部材が前記空洞内に押し込まれて、前記ナットを前記ねじ式ロッド部分と同心で、それと螺合するように強いる、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記解放ナットを第2の方向で前記支柱本体部分に沿って並進させると、前記部材が前記空洞内から逸れて、前記解放ナットを前記ねじ式ロッド部分と偏心して並進させ、それと係合解除させる、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記支柱組立体の対は、それぞれのマウントを介して前記第1および第2のプラットホームに連結され、そして前記マウントは、前記第1および第2のプラットホームの突起およびねじ式アパーチャを介して前記第1および第2のプラットホームに固定される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
各マウントが、それぞれの第1または第2のプラットホームのねじ式アパーチャに螺合するねじ式ポストを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
基準マーカが各ねじ式ポストの端部に配置され、そして前記基準マーカの1つが他の基準マーカに対して固有である、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
各突起は、角度付き支持面および内側支持面を含み、そして各マウントは、前記内側支持面に係合する係合面、および前記角度付き支持面に係合して前記マウントをそれぞれ第1または第2のプラットホームにクランプするリップ部を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
各ねじ式ポストは、それぞれのマウントを介して不規則なアパーチャを通過し、前記不規則なアパーチャの一部がカウンタシンクを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
各ねじ式ポストは、関連する前記不規則なアパーチャの前記カウンタシンクと噛み合うように構成された傾斜フランジを含み、前記傾斜フランジは、前記それぞれの第1または第2のプラットホームに対して前記マウントを並進させるように作用し、前記リップ部を前記角度付き支持面に係合させる、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
支柱組立体が前記第1または第2のプラットホームに連結される場合に、前記雄ねじ式ロッド部分のうちの1つに取り付け可能な、少なくとも1つの追加雄ねじ式ロッド部分をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記追加雄ねじ式ロッド部分は、第1のピッチの第1の雄ねじ部、非ねじ部、および前記第1のピッチよりも大きい第2のピッチの第2の雄ねじ部を含む接続部材を介して前記雄ねじ式ロッド部分の1つに取り付け可能である、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記追加雄ねじ式ロッド部分は、前記第1のねじ山ピッチの雌ねじを含み、前記雄ねじ式ロッド部分は、前記第2のねじ山ピッチの雌ねじを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
外部骨固定システム用の支柱組立体であって、
そこを通って延びる空洞と、雌ねじとを含む支柱本体部分であって、前記支柱本体が、第1の固定プラットホームに連結するように構成された第1のジョイントをその端部に含む支柱本体部分と、
前記支柱本体部分を通って螺合して並進可能な雄ねじ式の第1のロッド部分であって、第2の固定プラットホームに連結するように構成されたその端部で第2のジョイントを含む第1のロッド部分と、
前記第1のロッド部分の自由端に取り付けられてその長さを延ばすように構成された雄ねじ式追加ロッド部分と
を含み、
前記第1および第2のジョイント間の長さは調節可能であり、
前記第1および第2のジョイントがそれぞれプラットホームに連結されているときに、前記追加ロッド部分が前記第1のロッド部分に取り付け可能である
支柱組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、外部骨固定システムおよび関連する方法に関する。より詳細には、本開示は、骨セグメントに固定するように構成された一対のプラットホームの間に回転可能に連結された複数の長さ調節可能な支柱を含む外部骨固定システムおよび関連する方法を対象とする。
【背景技術】
【0002】
特定の臨床的必要性に基づいて骨または組織のセグメントを所望の相対位置に配置することによって骨および組織の状態を治療するために、外部固定装置が使用されてきた。外部固定装置の1つの形態が、ヘキサポッド固定装置である。ヘキサポッド装置、またはより正式にはスチュアートプラットホームと呼ばれる装置は、6自由度(6DOF)の平行マニピュレータまたは支柱を含む。一般に、これらの装置は、全3本の直交する軸の並進(X、Y、Z位置)、およびこれら3本の直交する軸(ロール、ピッチ、ヨーの姿勢)の周りのすべての回転において、ベースに対して対象物を操作する能力を有する。
【0003】
骨または組織固定システムとして構成される場合、ヘキサポッドシステムは、典型的には、骨固定プラットホームとして機能する一対のリングを含む。プラットホームは、通常、プラットホーム間に延びる6本の支柱に接続されている。支柱およびプラットホームは、一般に、約3本の直交軸の周りで3つの回転を可能にする球面またはカルダンジョイントを介して接続される。これらの支柱のいくつかは長さの調整が可能であるが、それらの最小および/または最大の長さが特定の臨床状況の必要性を満たしていない場合がある。例えば、プラットホーム間の距離を、特定の支柱により得られる距離よりも短い距離まで最低限にすることで、より短い支柱を使用することが必要となり、支柱の調節可能な範囲(すなわち、最大の長さ)が必然的に制限される。
【0004】
結果として、現在のヘキサポッド骨固定システムは、異なる長さ(または異なる長さの範囲)の支柱の集合を利用しており、それは、プラットホームが互いに接近している必要がある場合には、使用のために「短い」支柱をもたらし、プラットホームが遠く離れていることを必要とする場合には、使用のために「長い」支柱の集合をもたらしている。多くの場合、これらの支柱は、骨または組織の修正プロセス中に次の長さの支柱のために前進または後退させて交換しなければならず、それが、置き換えられる支柱を再使用することができないので、時間もコストもかかるプロセスとなっている。こうしたシステムをさらに複雑にするのは、いくつかの状況で様々な異なる支柱の長さが必要となることである。例えば、初期に極端な角度または回転が存在する場合、一般に、様々な異なる支柱の長さが必要とされる。このような状況において異なる支柱の長さの正しい組合せを選択するプロセスは、典型的には手術室の試行錯誤によって実行される時間のかかるプロセスである。また、そのようなシステムおよび状況から過剰な量の在庫が必要になり、これは費用もかかり、適切に利用するのに混乱を招くことが多い。
【0005】
また、厄介なものであることと別に、急性型の変形の整復をしようとする場合に、支柱が物理的に変化することにより、システムの利用可能なダイナミックレンジが制限される。この状況では、手術室のスタッフのさらなる人員が、所定の位置においてプラットホーム間に収まる支柱を選択している間、手術室のスタッフが整復を保持し、このような急性型の修正が達成されるまで支柱は通常追加されずにいる。このプロセスは時間がかかり、大量の在庫を必要とする。
【0006】
現在のヘキサポッド固定システムはまた、典型的には、適用時に締め付けられる必要がある1つ以上の留め具の使用を必要とするプラットホームと支柱との間の接続を利用する。したがって、6つの支柱をプラットホームに対して両端(すなわち、12の接続部)に接続することは、時に試行錯誤を伴い、困難で時間のかかる作業である。現在の多くのヘキサポッド固定システムが、器具を使用して適用しなければならない緩い留め具を利用しているという事実が、問題を複雑にしている。これらの留め具および器具が、整復を維持しようとしている間など、固定システムを使用している間に、手術室の設定で追跡しなければならない部品および材料の集合を追加している。
【0007】
したがって、プラットホームに連結された状態である間に長さの調整範囲を増やし、関連する在庫の量を減らし、相対的に迅速に設置することができ、コストを削減することができるヘキサポッド固定システムおよび関連する方法が望ましい。
【発明の概要】
【0008】
一態様では、本開示は、第1のプラットホームと、第2のプラットホームと、少なくとも6つの長さ調節可能な支柱組立体とを含む外部骨固定システムを提供する。第1のプラットホームは開口部を画定し、第1の骨セグメントに連結するように構成される。第2のプラットホームは、開口部を画定し、第2の骨セグメントに連結するように構成される。支柱組立体の各々は、支柱本体部分を通って並進可能な雄ねじ式ロッド部分を含む。各支柱組立体のロッド部分は、それぞれのジョイントを介して第1および第2のプラットホームの一方に連結され、各支柱組立体の支柱本体部分は、それぞれのジョイントを介して第1および第2のプラットホームの他方に連結される。支柱組立体は、第1および第2のプラットホームの周りで離間する支柱組立体の対において、第1および第2のプラットホームに連結される。対の支柱組立体はそれぞれ、ねじ式ロッド部分のジョイントを介してそれぞれのプラットホームに連結された第1の支柱組立体と、支柱本体部分のジョイントを介してそれぞれのプラットホームに連結された第2の支柱組立体とを含む。
【0009】
別の態様では、本開示は、第1のプラットホームと、第2のプラットホームと、複数の長さ調節可能な支柱組立体とを含む外部骨固定システムを提供する。第1のプラットホームは、第1の骨セグメントに連結するように構成され、開口部を画定する。第2のプラットホームは、第2の骨セグメントに連結するように構成され、開口部を画定する。支柱組立体は、第1および第2のプラットホームの間で、プラットホームに対して動作可能な角度または向きの範囲内で延びる。各支柱組立体のロッド部分および本体部分の少なくとも1つは、それぞれのプラットホームをそれに対して非動作可能な角度または向きで係合させ、支柱組立体を回転させて動作可能な角度または向きの範囲にすることによって、第1のプラットホームおよび第2のプラットホームの一方に取り付けるように構成される。
【0010】
別の態様で、本開示は、外部骨固定システム用の支柱組立体を提供する。支柱組立体は、支柱本体と、雄ねじ式の第1のロッド部分と、雄ねじ式追加ロッド部分とを含む。支柱本体部分は、そこを通って延びる空洞と、雌ねじとを含む。支柱本体はまた、固定プラットホームに連結するように構成された第1のジョイントをその端部に含む。第1のロッド部分は支柱本体部分を介して並進可能である。第1のロッド部分は、固定プラットホームに連結するように構成された第2のジョイントをその端部に含む。雄ねじ式追加ロッド部分は、第1のロッド部分に取り付けられてその長さを延ばすように構成される。第1のジョイントと第2のジョイントとの間の長さは調節可能である。追加ロッド部分は、第1および第2のジョイントがそれぞれプラットホームに連結されるとき、第1のロッド部分に取り付け可能である。
【0011】
本開示のこれらの目的および他の目的、特徴および利点は、添付の図面と併せて得られる本開示の様々な態様の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本明細書に記載された外部骨固定システムおよび関連する方法を説明する目的で、例示的な実施形態を示している。これらの例示的な実施形態は、開示された外部固定システムの正確な配置および動作に関して決して限定するものではなく、他の同様の実施形態が想定される。
【0013】
【
図1】複数のプラットホームおよび複数の相互接続支柱組立体を含む、最も簡素な構成に対応する第1の構成の外部骨固定システムの斜視図である。
【0014】
【
図2】拡張された構成または状態に対応する第2の構成における、
図1の外部骨固定システムの斜視図である。
【0015】
【
図3】最も簡素な状態で示された
図1の外部骨固定システムの支柱組立体の斜視図である。
【0016】
【
図4】拡張された構成または状態で示された
図1の外部骨固定システムの支柱組立体の側面図である。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【
図11】
図1の外部骨固定システムの支柱組立体の支柱本体の解放機構の分解図である。
【0024】
【
図12】予め設置されたロッド部分、接続要素および追加ロッド部分の分解図である。
【0025】
【
図13-17】
図12の予め設置されたロッド部分と追加ロッド部分とを漸進的に連結する接続要素を示す。
【0026】
【
図18】
図12の予め設置されたロッド部分および追加ロッド部分の時間調整形状の詳細図である。
【0027】
【
図19】
図1の外部骨固定システムの支柱組立体の支柱本体のジョイント機構の分解図である。
【0028】
【
図20】
図1の外部骨固定システムの支柱組立体のプラットホームの斜視図を示す。
【0029】
【
図21】非動作可能方向のプラットホームのスタッドと整列した支柱組立体の斜視図である。
【0030】
【
図22】
図21の非動作可能方向のプラットホームの支柱に係合された支柱組立体の斜視図である。
【0031】
【
図23】支柱の動作可能な向きへの回転によって、
図21のプラットホームの支柱に連結された支柱組立体の斜視図である。
【0032】
【
図24】
図1の外部骨固定システムの支柱組立体のねじ式ロッド部分のジョイント機構の分解図である。
【0033】
【
図25】本開示による第1の構成の別の例示的な外部骨固定システムの例示的な相互接続支柱組立体の斜視図である。
【0034】
【0035】
【0036】
【
図28】第2の構成における
図25の相互接続支柱組立体の斜視図である。
【0037】
【
図29】第2の構成における
図25の相互接続支柱組立体の上面図である。
【0038】
【
図30】第2の構成における
図25の相互接続支柱組立体の側面図である。
【0039】
【
図31】形が崩れた第3の構成であり、外部骨固定システムのプラットホームに連結された
図25の相互接続支柱組立体の斜視図である。
【0040】
【0041】
【0042】
【
図34】相互接続された支柱組立体の拡張された構成の
図31の外部骨固定システムの底面斜視図である。
【0043】
【0044】
【0045】
【
図37】第3の構成である
図25の相互接続支柱組立体および外部骨固定システムのプラットホームの斜視図である。
【0046】
【
図38】拡張された構成である
図25の相互接続支柱組立体および外部骨固定システムのプラットホームの斜視図である。
【0047】
【
図39】拡張された構成であり、外部骨固定システムのプラットホームに接続されている、
図25の相互接続支柱組立体の斜視図である。
【0048】
【
図40】形が崩れた第3の構成であり、外部骨固定システムのプラットホームに接続されている、
図25の相互接続支柱組立体の底部斜視図かつ側面図である。
【0049】
【
図41】形が崩れた第3の構成であり、追加ロッドを設置して外部骨固定システムのプラットホームに接続している、
図25の相互接続支柱組立体の底部斜視図かつ側面図である。
【0050】
【
図42】
図25の外部骨固定システムの一対の支柱組立体を連結する支柱-プラットホーム接続機構の上面斜視図である。
【0051】
【
図43】
図42の支柱-プラットホーム接続機構の底面斜視図である。
【0052】
【
図44】一対の支柱組立体をプラットホームに連結する
図42の支柱-プラットホーム接続機構の上面斜視図である。
【0053】
【
図45】一対の支柱組立体をプラットホームに連結する
図42の支柱-プラットホーム接続機構の底面斜視図である。
【0054】
【
図46】
図25の外部骨固定システムのプラットホームの上面図である。
【0055】
【
図47】
図25の外部骨固定システムの例示的な支柱組立体の分解斜視図である。
【0056】
【
図48】
図25の外部骨固定システムの支柱組立体の例示的な長さ調節機構の分解斜視図である。
【0057】
【
図49】
図25の外部骨固定システムの支柱組立体の例示的な長さ調節機構の分解斜視図である。
【0058】
【
図50】
図48の長さ調節機構の例示的な一部ねじ式ナットの斜視図である。
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【
図54】作動状態の
図48の例示的な長さ調整機構の断面側面図である。
【0063】
【
図55】非作動状態の
図48の例示的な長さ調整機構の断面側面図である。
【0064】
【
図56】作動状態の
図48の例示的な長さ調整機構の断面斜視図である。
【0065】
【
図57】非作動状態の
図48の例示的な長さ調整機構の断面斜視図である。
【0066】
【0067】
【
図59】本開示による別の例示的な外部骨固定システムの例示的な相互接続支柱組立体の斜視図である。
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【
図64】複数のプラットホームに連結された相互接続支柱組立体を備えた
図59の外部骨固定システムの側面図である。
【0073】
【
図65】骨セグメントが図示された
図59の外部骨固定システムの正面斜視図である。
【0074】
【
図66】一対の支柱組立体をプラットホームに連結する接続機構を示す、
図59の外部骨固定システムの正面斜視図である。
【0075】
【
図67】一対の支柱組立体をプラットホームに連結する接続機構を示す、
図59の外部骨固定システムの底面斜視図である。
【0076】
【
図68】一対の支柱組立体を一対のプラットホームに連結する接続機構を示す、
図59の外部骨固定システムの正面斜視図である。
【0077】
【
図69】支柱-プラットホーム接続機構を示す、
図59の外部骨固定システムの斜視図である。
【0078】
【
図70】支柱-プラットホーム接続機構を示す、
図59の外部骨固定システムの側面図である。
【0079】
【
図71】
図59の外部骨固定システムの支柱組立体の例示的な長さ調節機構の斜視図である。
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【
図82】本開示による別の例示的な外部骨固定システムの斜視図である。
【0091】
【
図83】一対の支柱組立体をプラットホームに連結する、
図82の外部骨固定システムの支柱-プラットホーム接続機構の外側正面斜視図である。
【0092】
【
図84】
図83の支柱-プラットホーム接続機構の外側底面斜視図である。
【0093】
【
図85】
図83の支柱-プラットホーム接続機構の内側正面斜視図である。
【0094】
【
図86】
図82の外部骨固定システムのプラットホームの上面図である。
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【
図90】
図86のプラットホームに連結している、
図83の支柱-プラットホーム接続機構の外側底面斜視図である。
【0099】
【
図91】
図90の支柱-プラットホーム接続機構の上面図である。
【0100】
【
図92】
図90の支柱-プラットホーム接続機構の側面図である。
【0101】
【
図93】
図90の支柱-プラットホーム接続機構の断面図である。
【0102】
【
図94】
図83の支柱-プラットホーム接続機構の斜視図である。
【0103】
【
図95】
図94の支柱-プラットホーム接続機構の側面図である。
【0104】
【
図96】
図94の支柱-プラットホーム接続機構の平面図である。
【0105】
【
図97】
図94の支柱-プラットホーム接続機構の断面図である。
【0106】
【
図98】
図94の支柱-プラットホーム接続機構の別の断面図である。
【0107】
【
図99】
図83の支柱-プラットホーム接続機構の接続機構マウントの斜視図である。
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】
【詳細な説明】
【0114】
本発明の様々な実施形態の要素を導入する場合、冠詞「a」、「an」、「the」および「said」は、1つ以上の要素が存在することを意味することが意図されている。「含む(comprising)」、「含む(including)」および「有する(having)」という用語は、包括的であり、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味することが意図されている。パラメータのいかなる例も、開示された実施形態の他のパラメータを排除するものではない。任意の特定の実施形態に関して本明細書に記載され、図示され、その他の方法で開示される構成要素、態様、特徴、構成、配置、使用などは、本明細書に開示される任意の他の実施形態に同様に適用され得る。
【0115】
本開示は、
図1~
図18に示される6自由度(6DOF)の骨または組織固定システムおよび関連する固定方法100を提供し、これは、時間を費やす支柱の長さの選択および組み立ての困難を伴うことのない、ヘキサポッドシステムの望ましい安定性および移動性の特性を含む。
図1~
図18に示すように、固定システム100はまた、比較的大きなダイナミックレンジを有する支柱組立体110を含み、その結果、手術室における急性の整復が、システム100自体によって制限されなくなり、また整復プロセスの間に支柱110の1つ以上を選択して置き換える必要性が制限されなくなる。いくつかの実施形態では、
図1~
図18に示す本開示100の固定システムおよび関連する固定方法は、比較長い骨の骨折や変形などの骨折または変形の修復に特に有利である。
【0116】
一実施形態では、固定システムまたは装置100は、支柱本体5の内部にねじ式に連結されたねじ式ロッド組立体25からそれぞれ形成された支柱組立体を含む。以下でさらに説明するように、ねじ式ロッド組立体25は、第1の支柱ねじまたはロッド12と、場合により、第2の追加支柱ねじまたはロッド13を含むことができる。ねじ式ロッド組立体25は、
図1~
図7、
図10、
図12および
図13に示すように、雄ねじを含むことができる。また、
図1~
図3に示すように、ねじ式ロッド組立体25は、長手軸X-Xを含むか、画定することができ、軸X-Xに沿って細長いものであってもよい。いくつかの実施形態では、ねじ式ロッド組立体25は、円筒形であってもよい。ねじ式ロッド組立体25は、
図3に示すように、雄ねじを含む長手軸X-Xに沿って、長さL1を画定することができる。
【0117】
図1~
図7および
図11に示すように、ねじ式ロッド組立体25は、支柱本体5内に並進可能に受け入れられてもよい。それによって、支柱本体5は、長手軸X-Xに沿うように支柱本体5を受け入れるように構成された、非ねじ式で、場合により実質的に滑らかな空洞を含むことができる。支柱本体5およびその可能な空洞は、
図3に示すように、ねじ式ロッド組立体25の長さL1より短い長さL2を、長手軸X-Xに沿って画定することができる。支柱本体5は、
図1、
図3~
図7、
図16および
図17に示すように、支柱本体5が自由に拡張および/または支柱本体5により並進するように構成してもよい。以下でさらに説明するように、支柱本体5の一方の端部は第1のプラットホーム120に連結でき、ねじ式ロッド組立体25の反対側の端部は第2のプラットホーム130に連結できる。このようにすると、支柱本体5およびねじ式ロッド組立体25は、軸X-Xに沿って互いに対して並進でき、支柱組立体110に対して相対的に大きな長さ調節可能性の範囲が得られ、それにより、
図1および
図2に示すように、第1および第2のプラットホーム120、130の間の距離および/または方向が得られる。
【0118】
以下でさらに説明するように、第1および第2のプラットホーム120、130は、それらが少なくとも部分的に開口部および/または軸X2-X2(および場合によっては少なくとも部分的に骨の周り、および/またはインサイチュの組織)に延在するように、リングまたは一部がリングであってよい。支柱組立体110は、軸X2-X2を中心に第1および第2のプラットホーム120、130に連結してもよい。例えば、
図1および
図2に示すように、支柱組立体110は、第1および第2のプラットホーム120、130に円周方向に配置され、連結されてもよく、各支柱組立体110は、第1および第2のプラットホーム120、130に、軸X2-X2を中心に異なる位置で付着させることができる。したがって、支柱組立体110は、軸X2-X2に対して角度を付けられてもよい。
【0119】
図1および
図2に示すように、支柱組立体110は、支柱本体5からねじ式ロッド組立体25の延長部のための隙間を提供するような構成で、第1および第2のプラットホーム120、130に配置および連結し得る(または、その逆)。例えば、支柱組立体110は、第1および第2のプラットホーム120、130に、隣接して相対的に近位に配置されたジョイントで対に連結してもよく、そのような支柱組立体110の対は、第1および第2のプラットホーム120、130の周囲に(したがって、軸X2-X2の周りに)、相対的にわずかに大きい距離を隔てて配置できる。支柱組立体110の各対は、一方の支柱組立体110のねじ式ロッド組立体25を第1または第2のプラットホーム120、130に連結するジョイントと、他方の支柱組立体110の支柱本体5を第1または第2のプラットホーム120、130に連結するジョイントとを含み得る。支柱組立体110は、それにより、第1および第2のプラットホーム120、130に交互のパターンまたは向きで接合される。
【0120】
第1および第2のプラットホーム120、130に連結された各対の支柱組立体110は、軸X2-X2を中心に反対の角度方向に他方のプラットホーム120、130に延びてもよい。一方の支柱組立体110は、異なる時計回りの位置で、他方のプラットホーム120、130に延びて連結することができ、他方の支柱組立体110は、異なる反時計回りの位置で、他方のプラットホーム120、130に延びて連結することができる。
【0121】
上述したように、支柱組立体110は、
図1および
図3に示すような逸脱した配置で示すように、ねじ式ロッド組立体25が支柱本体5を完全に通って延びることができるように構成され得る。支柱組立体110の各対は、第1の支柱組立体110のねじ式ロッド組立体25をそれぞれの第1または第2のプラットホーム120、130に連結する1つのジョイントと、第2の支柱組立体110の支柱本体5をそれぞれの第1および第2のプラットホーム120、130に連結させる1つのジョイントとを含み、第2の支柱組立体110のねじ式ロッド組立体25は、
図1に示すように、第1の支柱組立体110からの干渉なしに支柱本体5から(それぞれの第1または第2のプラットホーム120、130に連結されて)延在することができる。これにより、第1および第2のプラットホーム120、130に連結された支柱組立体110の対の支柱組立体110の交互の向きが、ねじ式ロッド組立体25が相対的に長い長さL1を画定することが、可能になる。このようにして、システム100は、
図1に示すように、第1および第2のプラットホーム120、130(およびそれに連結された骨または組織セグメント)の間の距離の急激な減少をもたらすことができ、一方で依然として
図2に示すように、相対的に大きな距離(すなわち、相対的に大きな逸脱)への調整をもたらす。これにより、第1および第2のプラットホーム120、130の調整可能性のこの相対的に大きい動的エンベロープは、支柱組立体110の交換または追加の必要なしにもたらされ、整形外科的状態、および骨折または変形の整復に集中するように、外科医を有利に解放することができる。
【0122】
図3~
図7に示し、上述したように、ねじ式ロッド組立体25(すなわち、第1の支柱ねじまたはロッド12、および場合によっては第2の追加支柱ねじまたはロッド13)を、支柱本体5の開口された空洞の中に設け、支柱本体5の対応する雌ねじと螺合してもよい。支柱組立体110は、それにより、(ねじ式ロッド組立体25および支柱本体5を介して)プリズム状のジョイントを形成する。いくつかの実施形態では、支柱組立体110の支柱本体5は、
図6、
図7、
図10および
図11に示すように、少なくとも1つのねじ式キー8を介してねじ式ロッド組立体25にねじ式に係合させることができる。少なくとも1つのキー8は、ねじ式ロッド組立体25の雄ねじに対応する雌ねじを含むか、または形成することができる。支柱組立体110は、少なくとも1つのキー8(2つの対向するキー8、8など)が、半径方向に(例えば、軸X-Xに対して)手動で内外に動かされ、ねじ式ロッド組立体25を係合および係合解除し得るよう構成できる。
【0123】
図11に示すように、少なくとも1つのねじ式キー8の作動は、外側スリーブ6の回転(例えば、場合による軸X-Xが中心の手動回転)によって達成され得る。少なくとも1つのねじ式キー8は、支柱本体5の少なくとも1つの対応する開口部内に設けられてもよく、外側スリーブ6は、少なくとも1つのねじ式キー8、支柱本体5およびねじ式ロッド組立体25の周りに、偏心ボアを介して設けてよい。偏心ボアはカム面を含むことができ、スリーブ6が回転すると(例えば、軸X-Xの周りで)、カム面は、少なくとも1つのねじ式キー8が対応する弾性部材10を介してねじ式ロッド組立体25との係合から外れるのを可能にするか、少なくとも1つのねじ式キー8をねじ式ロッド組立体25(すなわち、第1の支柱ねじ12および/または第2の追加支柱ねじ13)と係合するよう余儀なくさせる。
図11にも示すように、支柱組立体110は、対応するスロットが設けられた少なくとも1つの半径方向ピン2と、それによって支柱本体5に対するスリーブ6の位置決めを制御するスリーブ6とを含むこともできる。少なくとも1つのスロットは、少なくとも1つの軸方向に延びるくぼみを含み得、それにおいて少なくとも1つのねじ式キー8は、スリーブ6を介してねじ式ロッド組立体25と係合するよう強いる少なくとも1つのピン2(およびそれによってスリーブ6自体)の位置、および/または少なくとも1つのねじ式キー8が、少なくとも1つのばね8を介してねじ式ロッド組立体25との係合を解除するように強いる少なくとも1つのピン2の位置(およびそれによってスリーブ6自体)に対応する。
図11に示すように、支柱組立体110は、少なくとも1つのピン2が少なくとも1つのスロットの少なくとも1つの軸方向に延びるくぼみに付勢されるように、スリーブ6を軸方向に付勢するように構成された弾性部材9を含むことができる。
【0124】
支柱本体5に対するねじ式ロッド組立体25の回転、または支柱本体5のねじ式ロッド組立体25に対する回転は、少なくとも1つのねじ式キー8がねじ式ロッド組立体25と係合している間、支柱本体5をねじ式ロッド組立体25に対して並進するよう余儀なくし(またはその逆)、そのため、支柱組立体110を長くするか短縮する。少なくとも1つのねじ式キー8がねじ式ロッド組立体25から外れている間、ねじ式ロッド組立体25は、支柱本体5内で自由に動き(軸X-Xに沿って軸方向に、また軸X-Xを中心に回転式に)、支柱組立体110の長さを、自由にかつ迅速に調整することができるようにする。
【0125】
支柱本体5の少なくとも1つのねじ式キー8および外側スリーブ6は、支柱110の選択的な長さの調節(すなわち、ねじ式ロッド組立体25のジョイントと支柱本体5のジョイントとの間の軸方向X-Xの長さ、またそれにより、第1および第2のプラットホーム120、130の間の距離および方向)を可能にし、システム100はまた、ねじ式ロッド組立体25(および/または支柱本体5)の長さ(例えば、軸X-Xに沿った長さ)の調整、およびそれによって、システム100の調整可能な総範囲を実現させる。いくつかの実施形態では、システム100は、支柱110をプラットホーム120、130から外したり分離したりすることなく、さもなければ支柱110のインサイチュでの機能を妨げることなく、支柱110(および/または支柱本体5)の有効な長さ全体の調整をもたらし得る。
【0126】
図12および
図13に示すように、いくつかの実施形態では、システム100は、支柱110をプラットホーム120、130から外す/接続解除することなく、さもなければ支柱110のインサイチュでの機能を妨げることなく、ねじ式ロッド組立体25の選択的な延長をもたらし得る。例えば、
図1~11に示すねじ式ロッド組立体25の第1の支柱ねじ12は、
図11に示すように、第2の追加支柱ねじまたはロッド13によって長くされている。ねじ式ロッド組立体25は、ねじ式ロッド組立体25の既存の構成要素の雄ねじ(第1の支柱ねじ12)と実質的に同じ雄ねじを含む少なくとも1つの追加ねじ式ロッド13を使用することによって長くすることができ、さもなければ、ねじ式ロッド組立体25の既存の構成要素と実質的に同様であってもよい。例えば、少なくとも1つの追加ねじ式ロッド13は、ねじ式ロッド組立体25の第1の支柱ねじ12の雄ねじと同じねじ山ピッチを含むことができる。少なくとも1つの追加ねじ式ロッド13(および/または第1の支柱ねじ12のような自由端を形成するねじ式ロッド組立体25の既存の構成要素)は、複合ピッチが、結合されたロッドを越えて連続したままであるように、それぞれのねじ山ピッチのクロッキングを確実にする端部の構成を含み得る。
【0127】
ねじ式ロッド組立体25は、いくつかの方法論を介して追加ねじ式ロッド13を介して延ばすことができる。一例(図示せず)では、ねじ式ロッド組立体25のねじ式ロッドは、同心円状に配置され、追加ねじ式ロッド13の中央チャネル内に配置されるキャップねじを含んでもよい。追加ねじ式ロッド13は、追加ねじ式ロッド13の端部からキャップねじが延在するが、キャップねじの頭部は空洞の内部に維持または捕捉されるように、構成することができる。既存の第1のねじ式ロッド12は、キャップねじの露出部分と螺合するように同心のテープ付の穴を含むことができる。さらなる追加ねじ式ロッド13を受け入れてねじ式ロッド組立体25をさらに長くするために、予め設置された追加ねじ式ロッド13は、空洞内の捕捉されたキャップねじの後ろのねじ式インサートを受け入れるように構成されていてもよい。ねじ式インサートは、次の追加ねじ式ロッド13のキャップねじを受け入れるための同心のテープ付の穴を含むことができる。このようにすると、任意の数の追加ねじ式ロッド13をインサイチュでねじ式ロッド組立体25に追加することができる。
【0128】
別の例(図示せず)として、ねじ式ターンバックルは、インサイチュまたは予め設置されたねじ式ロッド(例えば、予め設置された追加ねじ式ロッド13の第1のねじ式ロッド12)と追加ねじ式ロッド13の間の接続要素として利用し得る。ねじ式ターンバックルは、第1のねじ式ロッド12および追加ねじ式ロッド13などの、予め設置されたねじ式ロッドの中央チャネルの雌ねじと螺合するように構成される。ターンバックルは、右方向のセンスの雄ねじを有する第1部分と、左方向のセンスの雄ねじを有する第2部分とを含むことができる。ターンバックルは、ターンバックルにトルク伝達手段を提供するように構成されたソケットまたは他の適切な駆動機構を一端に組み込んでもよい。このような実施形態では、駆動機構を有するターンバックルの端部と追加ねじ式ロッド13が同じねじ山のセンスを有しながら、インサイチュまたは予め設置されたねじ式ロッドの雌ねじは、ターンバックルの駆動機構の反対側の端部とセンスが同じねじ山ピッチを含むことができる。駆動要素は、追加ねじ式ロッド13の中央チャネルの下方に挿入され、ターンバックルの駆動機構と係合することができる。追加ねじ式ロッド13は、駆動要素の軸と、駆動要素と係合するターンバックルの駆動機構にある間に、インサイチュまたは予め設置されたねじ式ロッドおよびターンバックルと同軸に配置して、インサイチュまたは予め設置されたねじ式ロッドおよび追加ねじ式ロッド13の両方の中に同時にねじ込むようトルクをかけることができる。インサイチュまたは予め設置されたねじ式ロッドおよび追加ねじ式ロッド13の雄ねじのねじ山クロッキングは、インサイチュまたは予め設置されたねじ式ロッドおよび追加ねじ式ロッド13の嵌合する端部における相互指状突起機構により達成できる。
【0129】
別の例として、システム100は、追加ねじ式ロッド13および接続要素22を、取り付けの間に別々に取り扱う必要がないように、
図11および
図12に示すように、予め組み立てるいくつかの手段を提供するまたは可能にする、ターンバックル接続要素22を含むことができる。上述したターンバックルと同様に、接続要素22は、第1のねじ式ロッド12および追加ねじ式ロッド13のような予め設置されたねじ式ロッドの中央チャネルの雌ねじ58と螺合するように構成することができる。接続要素22は、第1のピッチの雄ねじを有する第1の部分60と、第1のピッチとは異なる第2のピッチの雄ねじを有する第2の部分61とを含むことができる。例えば、第1のピッチは細かいねじ山ピッチであってもよく、第2のピッチは粗いねじ山ピッチであってもよい(またはその逆でもよい)。第1および第2の部分60、61の雄ねじのピッチは多様でよいが、ねじのセンスは同じであってもよい。したがって、予め設置されたねじ式ロッド12の雌ねじ58は、少なくともその第1の端部に第1のピッチまたは第2のピッチ(および対応するねじセンス)を含むことができ、追加ねじ式ロッド13の雌ねじ58は、少なくともその第1の端部において、第1のピッチまたは第2のピッチの他方(および対応するねじセンス)を含むことができる。
【0130】
追加ねじ式ロッド13の第1の端部に対向する第2の端部の雌ねじは、第1のピッチまたは第2のピッチの他方の第1の端部と同じねじ山ピッチを含むことができる。それによって、追加ねじ式ロッド13の第2の端部は、さらなる追加ねじ式ロッド13を取り付けて、ねじ式ロッド組立体25をさらに長くすることを可能にし、それにより、ねじ式ロッド組立体25の範囲をインサイチュでさらに増大させることができる。
【0131】
いくつかの実施形態では、予め設置されたねじ式ロッド12の雌ねじ58は粗いねじ山ピッチを含むことができ、追加ねじ式ロッド13の雌ねじ58は細いねじ山ピッチを含むことができる(またはその逆もあり得る)。このような実施形態では、接続要素22が第1の回転方向にトルクをかけられ、それと対応して、予め設置されたねじ式ロッド12および追加ねじ式ロッド13の雌ねじ58と螺合する場合、接続要素22は、回転しながら所定の速度で追加ロッド13から進んでいくが、その一方で、相対的により速い速度で予め設置されたねじ式ロッド12内に進んでいく。そのため差次的に、追加ねじ式ロッド13が予め設置されたねじ式ロッド12と接触する。接続要素22は、接続要素22へのトルク伝達を(例えば、予め設置されたねじ式ロッド12のチャネルを介して)提供するように構成された一端に統合されるソケットまたは他の適切な駆動機構62を含むことができる。
【0132】
このようにすると、接続要素22を利用して、追加ねじ式ロッド13を、予め設置されたねじ式ロッド12を外すことなく、さもなければ妨げることなく、予め設置されたねじ式ロッド12に連結することができる(すなわち、インサイチュで設置することができる)。いくつかの実施形態では、接続要素22は、追加ねじ式ロッド13と係合するようにねじ込まれてもよく、追加ねじ式ロッド13は、予め設置されたねじ式ロッド12よりも細かいピッチの雌ねじを含んでもよい(またはその逆でもよい)。
図12に示すように、接続要素22は、第1の部分60と第2の部分61との間に非ねじ領域63を含むことができる。非ねじ領域63は、接続要素22のより細いピッチのねじ部60または61を最初に追加ねじ式ロッド13のいずれかに部分的に多くねじ込むことを可能にし、また予め設置されたねじ式ロッド12は、より細いピッチのある雌ねじを含む。
【0133】
例えば、
図13~
図17は、第1の予め設置されたねじ式ロッド12と第2のまたは追加ねじ式ロッド13とを一緒にして連結させるために利用される。上述したように、外部骨固定システムの2本のねじ式ロッドが接続要素22の1つの例示的な使用を示すために使用されているが、接続要素22は、任意の2つの部材または部分(外部骨固定システムの一部であろうと、別の整形外科または非整形外科の機構またはシステムの一部であろうと)を一緒に(または離間して)および連結するのに使用できる。さらに、接続要素22は、雄ねじ60、61と、第1および第2のロッド12、13とが嵌合する雌ねじを有するものとして図示され説明されているが、接続要素22が雌ねじを有してもよく、部材が雄ねじを有してもよい。
【0134】
図13および
図14に示すように、最初に、第2のロッドまたは部材13および接続要素22は、相対的に細いピッチのねじ山を介してねじ式に連結され、(例えば器具を介して)一緒に回転またはトルクを加えられて、第1のロッドまたは部材12を相対的にコースのピッチのねじ山を介して螺合できる。このような実施形態では、接続要素22の非ねじ部63は、第1または第2のロッドまたは部材12、13の間に延びることができる。
図14に示すように、第2のロッドまたは部材13および接続要素22は、第1および第2のロッドまたは部材12、13が接触し、第1および第2のロッドまたは部材12、13間の相対的な回転が妨げられるまで、単一体として共に回転できる。
図15および
図16に示すように、接続要素22は、接続要素22が第1および第2のロッドまたは部材12、13を通って軸方向に移動するように、それをさらに回転させることができる。しかし、接続要素22と第1のロッドまたは部材12との間のねじによる接続よりも、接続要素22と第2のロッドまたは部材13との間のねじによる接続ピッチの方が細いために、接続要素22は、
図16および
図17に示すように、回転するときに、第1のロッドまたは部材12よりも、第2のロッドまたは部材13を通る方が、移動が遅いまたは短い距離になる。このようにすると、接続要素22は、第1および第2のロッドまたは部材12、13の雄ねじが整列しているか連続している配列などに、第1および第2のロッドまたは部材12、13を一緒に引き出すことができる。接続要素22の相対的に細いピッチのねじ山と、第2のロッド部材12と第1のロッドまたは部材12との相対的に細いピッチのねじ山の組合せは、物理的な拘束のために単一のねじ山ピッチでは達成できない可能性のある(すなわち、細かいねじ山ピッチとコースのねじ山ピッチとの間のねじ山ピッチの差に等しいねじ山ピッチは、現実に物理的に達成可能ではない)第1および第2のロッドまたは部材12、13の間の極めて高い軸の精度または調整をもたらすことに留意されたい。
【0135】
接続要素22は、予め設置されたねじ式ロッド12と連結される前に、追加ねじ式ロッド13を備えていてもよいし、予め設置してもよい。追加ねじ式ロッド13内で接続要素22の係合するねじを最も効率的に使用するために、追加ねじ式ロッド13および/または接続要素22は、接続要素22が予め設置されたねじ式ロッド12にねじ込まれると、追加ねじ式ロッド13と接続要素22が一緒に回転するように構成できる。
【0136】
図18に示すように、予め設置されたねじ式ロッド12の少なくとも自由端と追加ねじ式ロッド13の端部は、雄ねじの予め設置されたねじ式ロッド12と追加ねじ式ロッド13の端部との間の正確な時間調整を確実にするキー要素53を含むことができる。使用時には、接続要素22の第1の部分60を追加ねじ式ロッド13のチャネル内に予め設置することができ、それにより接続要素22の第2の部分61を追加ねじ式ロッド13から延在させ得る。追加ねじ式ロッド13および接続要素22は、接続要素22の第2の部分61は、予め設置されたねじ山式ロッド12の空洞28の雌ねじと螺合するようにトルクを加えることができ(例えば、一体として一緒に回転させる)、これにより、予め設置されたねじ式ロッド12内に軸方向に移動し、追加ねじ式ロッド13と予め設置されたねじ式ロッド12とを一緒に引き寄せる。追加ねじ式ロッド13および予め設置されたねじ式ロッド12のキー要素53は、それらの嵌合面が互いに最適な距離にあるときに、キー要素53の嵌合面が互いに接触し、
図18に示すように、追加ねじ式ロッド13と予め設置されたねじ式ロッド12との間の相対回転を防止するよう構成できる。
【0137】
図18にも示されているように、このような実施形態では、追加ねじ式ロッド13および予め設置されたねじ式ロッド12のキー要素53は、嵌合面に対応する凹部54を含むことができ、ねじ式ロッド13および予め設置されたねじ式ロッド12の間の相対的な軸方向の並進を許容する。このような状態では、接続要素22の駆動機構62は、追加ねじ式ロッド13のチャネルを介して係合させて、回転させることができ、接続要素22が、追加ねじ式ロッド13および予め設置されたねじ式ロッド12の空洞を通って異なる速度でねじ込み可能となるように並進し、それにより追加ねじ式ロッド13および予め設置されたねじ式ロッド12を互いに向かって軸方向に並進させるようにする。接続要素22は、
図18に示すように、追加ねじ式ロッド13と予め設置されたねじ式ロッド12との嵌合端面56が互いに接触するまでトルクを加えることができる。追加ねじ式ロッド13および予め設置されたねじ式ロッド12は、追加ねじ式ロッド13および予め設置されたねじ式ロッド12のキー要素53の嵌合端面56が係合するとき、
図18に示すように、追加ねじ式ロッド13と予め設置されたねじ式ロッド12とがしっかりと連結され、その雄ねじのピッチが適切にクロックされるよう構成できる。
【0138】
予め設置されたねじ式ロッド12の自由端または追加ねじ式ロッド13の自由端は、設置している場合には、
図12~
図17に示すように、キー要素53、嵌合端面56、および/またはその凹部と嵌合するように構成されたガイドブッシュ14を含み得る。ガイドブッシュ14は、支柱本体5の空洞の内部と接触するための相対的に滑らかな表面を備えるように作用し、それにより、その雄ねじを保護することができる。
図12にも示されているように、設置していれば、ガイドブッシュ14を予め設置されたねじ式ロッド12または追加ねじ式ロッド13の自由端に固定するために、キャップねじ3を利用することができる。
【0139】
接続要素22は、支柱組立体の第1の予め設置されたねじ式ロッド12および第2の追加ねじ式ロッド13に関して上述して使用されているが、本明細書では、接続要素22を任意の他の第1および第2の部材と共に利用し得ることが、具体的かつ特に企図されている。いくつかの実施形態では、接続要素22を介して連結され、一緒にされた第1および第2の部材は、支柱組立体とも、6DOFの骨または組織固定システムとも関連していなくてもよい。言い換えれば、接続要素22を介して連結され、一緒にされる第1および第2の部材は、接続要素22を介して連結するように構成された任意の第1および第2の部材であってもよい。例えば、非ねじ部によって分離される異なるピッチの第1および第2のねじ部を有する接続要素22は、対応するねじ式の第1および第2の部材と係合するために、雌ねじまたは雄ねじであってもよい。異なるピッチの接続要素22の二重ねじの性質は、(例えば、ねじ山ピッチの組合せを介して)第1の部材と第2の部材との間の軸方向移動の精度を相対的に高くし、第1および第2の部材を連結して一緒にする他の機構よりも、改善された機械的な利点を与え、相対的に大きなトルクを生じ、第1および第2の部材がしっかりと連結したままであり、構造物は振動によって実質的に影響を受けないことにも留意されたい。
【0140】
図3~
図7および
図19に示すように、支柱110のねじ式ロッド組立体25の予め設置されたねじ式ロッド12は、支柱本体5に隣接する十字ピン18を含むことができ、これは手動で係合され、ねじ式ロッド組立体25にトルクを加えるのに利用することができる。したがって、支柱本体5がねじ式ロッド組立体25の雄ねじと螺合していると仮定して、十字ピン18をインサイチュで利用して支柱110の長さまたそれによって、第1および第2のプラットホーム120、130(また、したがって、第1および第2のプラットホーム120、130に連結された骨または組織セグメント)の間の距離および向きを調節することができる。
【0141】
上記のように、支柱組立体110の支柱本体5は、支柱本体5の回転をもたらす第1または第2のプラットホーム120、130へのジョイントを含むことができる。
図14~
図18に示すように、支柱本体5は、端または端部に形成または連結された球状突起15を含むことができる。
図19に示すように、球状突起15は、1つ以上のアパーチャ26を含むことができる。支柱組立体110の支柱本体5のジョイントは、
図19に示すように、支柱本体5の球状突起15を受容して嵌合するように構成された球状の内側空洞を含む第1のバレルナックル7を含むことができる。バレルナックル7は、それを貫通して延びる1つ以上のアパーチャ28を含むことができる。支柱本体5のジョイントは、バレルナックル7の対応するアパーチャ28および球状突起15の対応するアパーチャ26を通って延びるように構成された少なくとも1つのピン24をさらに含むことができる。このようにすると、少なくとも1つのピン24は、
図19に示されるように、バレルナックル7内の支柱本体5の球状突起15の回転を、1本の軸X3-X3の周りに制限して、それによりカルダンジョイントを形成することができる。
【0142】
図14~
図18に示すように、バレルナックル7はまた、第1および第2のプラットホーム120、130に対して着脱可能かつ回転可能に嵌合または取り付けられるように構成されてもよい。
図15~
図18に示すように、第1および第2のプラットホーム120、130は、そこから延びて自由端を画定するスタッド50を含むことができる。スタッド50は、近接に離間した対に配置され、第1および第2のプラットホーム120、130の周囲に設けられてもよい。いくつかの実施形態では、スタッド50は、例えば軸X2-X2に対して垂直に、および/またはそれぞれのプラットホーム120、130によって画定された平面に沿って、放射状に延びることができる。
図15に示すように、スタッド50は、実質的に円筒形であってもよいが、平坦部52を含んでもよい。平坦部52は、スタッド50の円筒状の外面の2つの部分を接合する平面状の弦であってもよい。スタッド50の各々はまた、その自由端とそれぞれの第1または第2のプラットホーム120、130との間の外面の周りに少なくとも実質的に円周方向に延びる凹部または溝52を含むことができる。これにより、周方向溝52は、実質的に円筒形の外面と平坦部52とを有するスタッド50の頭部を形成することができる。
【0143】
図16~
図18に示すように、バレルナックル7は、その中の第1または第2のプラットホームのスタッド50を受けるような形状および大きさの開口部または空洞を含むことができる。
図16~
図18にも示されるように、バレルナックル7は、バレルナックル7の開口部または空洞の一部を横切って延在するダウエルピンまたは他の機構1を含むことができる。バレルナックル7およびダウエルピン1の開口部または空洞は、スタッド50と同じ形状および構成、例えば上述のスタッド50の円筒形の外面および平坦部52を形成することができる。
【0144】
このようにすると、支柱110は、
図16および
図17に示すように、それぞれバレルナックル7およびピン1をスタッド50の円筒形の外面および平坦部52と整列させて摺動できるように配向することができる。
図17に示すように、ピン1をスタッド50の溝52と整列でき、その後支柱110を回転させて、ピン1がもはや平坦部52と位置合わせされずに、そのためスタッド50の頭部の後ろの溝52内に閉じ込められるようにし得る。支柱110の回転は、ねじ式ロッド組立体25のジョイントが、第1および第2のプラットホーム120、130の他方の対応するスタッド50と位置合わせされるか、少なくともより近くに配置されるようなものであり得る。これにより、ジョイントは、支柱110とそれぞれのプラットホーム120、130との間の少なくともある程度の相対回転を可能にする。このようにすると、ジョイントは、支柱110とそれぞれのプラットホーム120、130との間に、2本の相互に垂直な回転軸を提供する。
【0145】
このようにすると、支柱本体5のジョイントは、固有のプラットホーム120、130およびその他の固有の機構から支柱組立体110に作られた回転ジョイントとすることができる。ジョイントはまた、完全な360度の回転はもたらさないが、スタッド50の平坦部52は、例えばシステム100の通常の動作過程の間に必要とされるか遭遇する相対的な回転の量や範囲などの、スタッド50と支柱110との間の相対的な回転の範囲が提供されるように配向し得る。これにより、ジョイントは、ジョイントを組み立てるために、支柱組立体110の通常のまたは予想される動作範囲を超えた過剰な回転を利用する。支柱組立体110は、両方に、つまり一方の端部は第1のプラットホーム120に、他方の端部は第2のプラットホーム130に取り付けなければならないので、第1または第2のプラットホーム120のうちの一方へ向かう第1の接続には、このジョイントの構成は十分である。支柱組立体100の他方は、取り付けプロセスの間、動作可能範囲外で、自由に揺動するからである。
【0146】
図19に示すように、スタッド50が互いに実質的に同一であるので、ねじ式ロッド組立体25のジョイントは、支柱本体5のジョイント(または、動作上等価なジョイント)の「動作不能な回転範囲」の特徴を模倣し得る。ねじ式ロッド組立体25の予め設置されたねじ式ロッド12の端部は、球形のナックル11がその上に固定された支柱ねじ12を含むまたは形成することができる。支柱ねじ12の端部はねじ切りされてもよく、ディテントリング16および波形ばね23は、雄ねじにねじ切りされたエンドキャップ17と球形のナックル11との間に封じ込めてもよい。エンドキャップ17とディテントリング16とは、回転可能に連結されていてもよいし、互いに固定されていてもよい。球形のナックル11は、ディテントリング16に隣接する一連のディテントを含むことができ、波形ばね23は、ディテントリング16を止めるよう強いることができる。球形のナックル11はまた、少なくとも1つのピン24を受容するための少なくとも1つのアパーチャを含むことができる。少なくとも1つのピン24は、
図19に示すように、球形のナックル11をねじナックル15の空洞に回転可能に固定することができる。以下でさらに説明するように、ねじナックル15は、第1および第2のプラットホーム120、130のうちの1つのスタッド50に連結してもよい。したがって、ねじ式ロッド組立体25の回転(例えば、十字ピン18を介して)は、ねじナックル15に対してディテントリング16を回転させて、回転運動および/またはねじ式ロッド組立体25の位置の視覚的および/または戦術的指示を提供し得る。
【0147】
支柱組立体110のねじ式ロッド組立体25のジョイントのねじナックル15は、
図19に示すように、ねじ式ロッド組立体25の球形のナックル11を受容して嵌合するように構成された球状の内側空洞を含むことができる。上述したように、少なくとも1つのピン24は、ねじナックル15およびねじナックル15内に延在してもよく、
図19に示すように、それがねじナックル15内のねじ式ロッド組立体25の球状のナックル11の1本の軸X4-X4を中心とした回転を制限し、それによって、カルダンジョイントを形成してもよい。
【0148】
図19にも示されているように、支柱組立体110のねじ式ロッド組立体25のジョイントのねじナックル15は、第1または第2のプラットホーム120、130のスタッド50を受けるような形状および大きさの開口部または空洞を含むことができる。また、
図19に示すように、ねじナックル15は、ピンまたは他の機構19を含むことができる。ピン19は、ピン19がねじナックル15の開口部または空洞の一部を横切って延びるような位置と、ピン19がねじナックル15の開口部または空洞の一部を横切って延びないような位置との間でピン19を移動することを可能にする溝またはスロット内に設けてもよい。
【0149】
支柱組立体110のねじ式ロッド組立体25のジョイントは、
図19に示すように、ノブ20、プッシュピン21およびボール4をさらに含む。ノブ20は、プッシュピン21をねじナックル15に通してピン19に並進させるのに有効なカムを形成する内面を含むことができる。このようにすると、支柱本体5のジョイントを介して第1および第2のプラットホーム120、130の一方に接続された支柱110は、ねじ式ロッド組立体25のジョイントのねじナックル15がスタッド50の円筒状の外面および平坦部52と整列してその上を摺動するように配向できる。ピン19をスタッド50の溝52と整列させることでき、その後、ノブ20が回転でき、その結果ノブ20のカムがプッシュピン21をピン19に押し込み、ピン19がねじナックル15の開口部または空洞の一部を横切り、スタッド50の頭部の後ろの溝52内に延びるようになる。ボール4は、プッシュピン21に隣接して配置され、ノブ20がそのような「ロック」位置からさらに回転するのを防止することができる。このようにすると、ねじ式ロッド組立体25のジョイントは、プラットホーム120、130に固有の機構および支柱組立体110に固有の他の機構から作られた回転性のジョイントとすることができる。
【0150】
図20~
図59は、別の6DOFの骨または組織固定システムおよび関連する固定方法200を例示しており、支柱の長さの選択および困難な組み立てに時間を費やすことのないヘキサポッドシステムの望ましい安定性および移動性の特性を含む。
図20~
図59の6DOF骨または組織固定システムおよび関連する固定方法200は、
図1~19の6DOFの骨または組織固定システムおよび関連する固定方法100に類似しており、したがって、「2」が先行する類似の参照符号を、類似の態様または機能を示すために使用し、その態様または機能(およびその代替の実施形態)を対象とする上述の説明は、システムおよび方法200にも等しく適用される。
図20~
図44Bに示すように、システム200は、システム100と異なる。それは、個々の支柱組立体210(6つの支柱組立体210)が、第1および第2のプラットホーム220、230に取り付ける前(
図20~
図31参照)、および後(
図32~
図44B参照)の両方で、単一のユニット315として互いに連結されているという点においてである。以下にさらに説明するように、支柱組立体210の端部は、支柱組立体210の対の間の幾らかの相対運動を可能にするが、支柱組立体210が互いに分離しないようにする可動ジョイントまたは連結部を含む。このようにすると、6つの支柱組立体210は、
図20~
図31に示すように、単一の構造物、ユニットまたは構造物215を「追加設定なしの状態」に形成する。
図20~
図31に示されるように、6つの個々であるが可動に連結された支柱組立体210の単一構造物215は、
図32~
図44Bに示されるように、第1および第2のプラットホーム220、230への迅速かつ容易な操作および取り付けを可能にする。例えば、6つの支柱組立体201を個別に取得し、組み立て、および/または調整するのではなく、それらを互いに個別に取り付け、次に第1および第2のプラットホーム220、230に取り付けるのではなく、6つの可動に連結した支柱組立体210の単一構造物215は、
図20~
図31に示すように単一のユニットとして得て調整することができ、
図32~
図44Bに示すように第1および第2のプラットホーム220、230に迅速かつ容易に連結することができる。
【0151】
図45~
図48、
図50、
図58および、
図59に示すように、6つの支柱組立体210の単一構造物215は、隣接する支柱組立体210の対向する端部を連結する可動ジョイントまたは連結機構によって形成することができる。このような可動ジョイントは、
図41~
図44Bに示すように、それが取り付けられている第1または第2のプラットホーム220、230に対する移動、および第1および第2のプラットホーム220、230の間の移動および/または角形成を可能にするまたはもたらす、接合している隣接する支柱組立体210の相対移動を可能にする任意のジョイントであってもよい。
図45~
図48、
図50、
図58および
図59に示される例示的な可動ジョイントは、ナックルピボット204の支柱を介して支柱バレル205にしっかりと固定されたベースナックル201を含む。ナックルピボット204のポストは、ベースナックル201の対応するアパーチャ内に位置し、支柱バレル205のくぼみ内に延びることができる。このようにすると、ナックルピボット204は、支柱バレル205に対して垂直に延びる軸の周りでベースナックル201に回転可能に連結されてもよい。
図45~
図48、
図50、
図58および、
図59にも示されるように、第1または主要な支柱ねじ212は、ばねピン213を介してピボットヨーク230Aに旋回可能に連結されている。第1の支柱ねじ212、ピボットヨーク230A、およびばねピン213は、第1の支柱ねじ212およびピボットヨーク230Aが、ねじ212に垂直に延びる軸(ばねピン213)の周りに旋回可能に連結されるように構成される。
【0152】
図45~
図48、
図50、
図58および
図59に示すように、ピボットヨーク230Aおよびナックルピボット204は、実質的に整列し、支柱バレル205の長軸に沿って離間しているナックルピボット204の肩部のアパーチャを通って延びる肩部ねじ202を介して、互いに回転可能に連結できる。ピボットヨーク230Aは、支柱バレル205の長軸に沿ってそれらの間に封じ込められるように、ナックルピボット204の肩部の間に配置でき、肩部ねじ202は、ピボットヨーク230A内のアパーチャを通過してもよい。このようにすると、肩部ねじ202は、ナックルピボット204の肩部の1つ、次にピボットヨーク230Aを通って、次いで最後にナックルピボット204の他の肩部を通って延びることができる。したがって、ナックルピボット204およびピボットヨーク230Aは、肩部ねじ202によって画定される軸の周りで互いに回転可能に連結され得る。肩部ねじ202は、ピン(図示せず)によってナックルピボット204の肩部のアパーチャおよびピボットヨーク230Aのアパーチャから滑り落ちるのを防止することができ、このピンはピボットヨーク230Aを通って肩部ねじ202の溝または同様のものの内部の肩部ねじ202の少なくとも一部を横切って延びる。
【0153】
例えば、
図45~
図49に示すように、(上述したような)対または隣接する支柱組立体210の可動に接合または連結された端部は、第1および第2のプラットホーム220、230に迅速かつ容易に固定または連結され得る。このようにすると、6つの支柱組立体の単一構造物215は、第1および第2のプラットホーム220、230に迅速かつ容易に固定または連結され得る。
図45~
図49を参照すると、例えば、肩部ねじ202は、ナックルピボット204の遠い肩部を越えて延びるねじ部275を含むことができる。このようにすると、非取り付け状態で、肩部ねじ202のねじ部275が自由端を形成することができる。これにより、肩部ねじ202のねじ部275は、第1または第2のプラットホーム220、230の嵌合するアパーチャまたは固定点270と位置合わせし、例えば、
図47および
図48に示すように、第1または第2のプラットホーム220、230に対の支柱組立体210間の可動ジョイントを連結するためにねじ込み得る。
【0154】
図51~
図59に示すように、例えば、支柱組立体210の長さ調節機構は、支柱組立体110の長さ調節機構とは異なる。
図51~
図59を参照すると、ワッシャ208は、支柱バレル205の空洞またはハウジングのベース内に位置することができる。
図51、
図53、
図56、
図58および
図59などに示すように、ナット206は、支柱バレル205の空洞またはハウジング内およびワッシャ208の上に配置することもできる。ナット206が支柱組立体210または支柱バレル205の長軸に対して半径方向に移動することができるように(例えば、空洞および/または長軸と同心または偏心)、ナット206は、支柱バレル205の空洞よりも小さいサイズにすることができる。
図51、
図53および
図56A~
図57Bに示すように、ナット206は、偏心ボア288および同心雌ねじ部287を含むことができる(またはその逆もできる)。
【0155】
図51、
図53、
図58および
図59を参照すると、ナット206は、頂面または上面に形成された半径方向または横方向に延びる溝280bを含むことができる。ナット206はまた、支柱組立体210または支柱バレル205の長軸に沿ってナット206を部分的に貫通して延びる第1のダウエル穴またはアパーチャ283を含むことができる。ナット206はまた、支柱組立体210または支柱バレル205の長軸に沿ってナット206を少なくとも部分的に貫通して延びる第2のダウエル穴またはアパーチャ284を含むことができる。ばね218cとダウエルまたはピン217は、ダウエル217が第2のダウエルアパーチャ284からナット206の頂面の上方に付勢されるように、第2のダウエルアパーチャ284内に配置されてもよい。しかし、ばね218cは、ダウエル217を、その自然または中立位置と比較して、第2のダウエルアパーチャ284内にさらに押し込むことができる十分な移動を含むことができる。
【0156】
図51、
図53、
図58および
図59などをさらに参照すると、調整ノブ207は、ナット206上の支柱バレル205の空洞またはハウジング内に部分的に配置されてもよい。調整ノブ207は、支柱バレル205を通って、支柱バレル205内に位置付けられた調整ノブ207の部分の中の同心溝内に半径方向に延びる複数のピン216を介して、支柱バレル205に回転可能に連結してもよい。このような方法で、例えば、調整ノブ207は、支柱組立体210または支柱バレル205の長軸を中心として手動で回転可能であり得る。支柱バレル205に対する調整ノブ207の相対的な角度位置の向きを制御し、および/またはその指標を与えるために、複数のボール215を、支柱バレル205内の対応するアパーチャ281に延びるばね218aで付勢してもよい。ボール215は、ばね218aによって調整ノブ207(
図52参照)の底面に形成された対応するアパーチャまたはくぼみ286に付勢してもよい。
【0157】
図52に示すように、調整ノブ207の底面は、ナット206の頂面の半径方向または横方向に延びる溝280bに対応する半径方向または横方向に延びる溝280bを含むこともできる。
図51、
図52および
図59に示すように、圧縮ばね218bは、ナット206および調整ノブ207の対応する半径方向または横方向に延びる溝280b、280bの間に部分的に配置されてもよい。ナット206および調整ノブ207の圧縮ばね218bおよび半径方向にまたは横方向に延びる溝280bは、ナット206が、支柱バレル205の空洞内で支柱組立体210または支柱205の長軸に対して自然または中立に偏心するよう付勢するように構成することができる。ナット206は、自然にまたは中立的に付勢することができ、
図56Bおよび
図57Bに示すように、ナットの偏心ボア288は、支柱組立体210または支柱バレル205の長軸、およびナット206を通って延びる第1または第2の支柱ねじ212、213の長軸と整列(すなわち同心)される。このようにすると、ナット206の同心ねじ部287は、
図56Bおよび
図57Bに示すように、ナット206を通って延びる第1または第2の支柱ねじ212、213から離れて離間するように自然に付勢されてもよい。
【0158】
図56Aおよび
図57Aに示すように、ナット206の同心ねじ部287が第1または第2の支柱ねじ212、213と同心で係合するように、その自然な位置からナット206を横方向または半径方向に再位置決めできるようにするべく、ダウエル217は、
図52および
図56A~
図57Bに示すように、調整ノブ207の下側の横方向または半径方向の溝285内に係合させることができる。
図56Aおよび
図57Aに示すように、ナット206のねじ部287が第1または第2の支柱ねじ212、213と同心で係合しているとき、調整ノブ207の回転はナット206を回転させることができ、その結果ナット206のねじ部287が第1または第2の支柱ねじ212、213に対して回転して支柱バレル205(および長さ調節機構の構成要素)をそれに対して並進させ、支柱組立体210を長くまたは短くする。
【0159】
図54および
図56A~
図57Bに示すように、ばね218cによって軸方向に付勢されたダウエル217に対応する調整ノブ207の半径方向溝285は、対応するダウエル217を受け入れるアパーチャまたはくぼみ292を含むことができる。機構は、ナット206のねじ部287が第1または第2の支柱ねじ212、213と同心であり、それらと係合するときに、アパーチャまたはくぼみ292および対応するダウエル217が位置合わせされ、ばね218cが自然にアパーチャまたはくぼみ292内の対応するダウエル217を付勢または位置決めするよう構成できる。
図54、
図55および
図56A~
図57Bに示すように、調整ノブ207は、アパーチャまたはくぼみ292へのアクセスを可能にするアクセスアパーチャを含むことができ、それによって対応するダウエル217は、対応するダウエル217をアパーチャまたはくぼみ292から手動で取り外し、それによって、第1または第2の支柱ねじ212、213から偏心した同心のねじ部分288が離間した(すなわち、係合解除した)状態で第1または第2の支柱ねじ212、213と偏心した圧縮ばね218bによって、ナット206を自然に付勢することができる。
【0160】
長さ調整機構は、ナット206の自然の状態で最初に設けることができ、
図56Bおよび
図57Bに示すように、第1または第2の支柱ねじ212、213と偏心した圧縮ばね218bによって付勢され、同心ねじ部288が第1または第2の支柱ねじ212、213から離間する(すなわち、係合解除される)ようにする(また偏心ボア287は、第1または第2の支柱ねじ212、213と同心である)。支柱バレル205は、
図55~
図57Bおよび
図59に示すように、そこを通って半径方向にナット206の外面に延びるアクセスアパーチャ299を含むことができる。これにより、アクセスアパーチャ299は、部材(図示せず)がアクセスアパーチャ299を通って挿入され、支柱バレル205の空洞内および調整ノブ207に対してナット206を半径方向または横方向に並進または移動することを可能にする。調整ノブ207の下側の横方向または半径方向の溝285は、ナット206およびダウエル217が調整ノブ207に対して半径方向または横方向に並進または移動することを可能にすることに留意されたい。ナット206は、ばね218cによって付勢されたダウエル217が調整ノブ207の対応する溝285のアパーチャまたはくぼみ292と整列するまで(アクセスアパーチャ299を介して)半径方向または横方向に並進され、
図56Aおよび
図56Bに示すようにその中に付勢し得る。このようにすると、ナット206の偏心ねじ部288は、第1または第2の支柱ねじ212、213(
図56Bおよび
図57Bに示すように)との係合から外れて、第1または第2の支柱ねじ212、213(
図56Aおよび
図57Aに示されるように)との係合へと横方向または半径方向に並進されて、そのような配置で取り外し可能に固定させることができる。それによって、調整ノブ207の回転はナット206を回転させることができ、その結果ナット206のねじ部287が第1または第2の支柱ねじ212、213に対して回転して支柱バレル205(および長さ調節機構の構成要素)をそれに対して並進させ、支柱組立体210を長くまたは短くする。
【0161】
図60~
図87は、別の6DOFの骨または組織固定システムおよび関連する固定方法300を例示しており、支柱の長さの選択および困難な組み立てに時間を費やすことのないヘキサポッドシステムの望ましい安定性および移動性の特性を含む。
図20~
図59の6DOF骨または組織固定システムおよび関連する固定方法300は、
図1~19の6DOF骨または組織固定システムおよび
図20~
図59の関連する固定方法100ならびに6DOF骨または組織固定システムおよび関連する固定方法200に類似しており、したがって、「3」が先行する類似の参照符号を、類似の態様または機能を示すために使用し、その態様または機能(およびその代替の実施形態)を対象とする上述の説明は、システムおよび方法300にも等しく適用される。
【0162】
図60~
図68に示すように、システム300は基準点および/または測定点としての基準マーカまたは識別子307を含む点でシステム100およびシステム200と異なる。基準マーカ307は、各支柱-プラットホームジョイントの向きおよび各支柱の長さの識別および/または操作を補助するように構成してもよい。例えば、システム300の第1のプラットホーム320は、第1の骨セグメントに連結してもよく、システム300の第2のプラットホーム330は、第2の骨セグメントに連結してもよく、さらにシステム300は、第1の骨セグメントと第2の骨セグメントとが所望の位置に整列されるように操作する、すなわち動かすことができる。この整列は、変形修正プロセスを完了するために経時的に変更することができる。骨セグメントの1つは、基準セグメントであってもよい。他のセグメント、すなわち動くセグメントは、基準セグメントと整列するように動かしてもよい。システム300の基準マーカ307は、
図60~
図68に示されている支柱組立体310の位置および/または向きの識別(例えば、臨床的な評価および/またはイメージングを介して)を成して、支柱を構成する方法またはプロセスを容易にし、骨セグメントの必要なまたは所望の向きを達成し得る。いくつかの実施形態では、システム300の基準マーカ307は、支柱310の対の端部に設けられた連結機構の位置および/または向きの識別を成して、
図60~
図68に示すように支柱310をそれぞれのプラットホーム320、330に連結し、それによって支柱310自体を外挿し、骨セグメントの必要なまたは所望の向きを達成する支柱を構成する方法またはプロセスを容易にすることができる。このようにすると、マーカ307は、その全体が本明細書に明示的に組み込まれる米国特許第8,419,732号明細書に開示されている方法またはプロセスなどの、骨セグメントの必要なまたは所望の向きを達成するために、システム300の支柱307を構成する方法またはプロセスを容易にすることができる。いくつかの実施形態では、方法またはプロセスは、マーカ307を利用して支柱307の「現在の」位置および/または向き、および支柱の「補正された」位置および/または向きを判定することができる。いくつかの実施形態では、方法またはプロセスは、いかにマーカ307が(およびそれによって対応する支柱310)がインサイチュで位置決めおよび/または配向されるべきかを判定することができる。
【0163】
図60~
図71および
図75~
図78に示すように、マーカ307は、一対の隣接する支柱組立体310をそれぞれのプラットホーム320、330に連結する取り付けベース303を連結する球形ノブまたは肩部ねじ302の頭部であってもよい。このようにすると、マーカ307は、以下にさらに説明するように、取り付けベース303(およびそれに連結された支柱組立体310)をそれぞれのプラットホーム320、330にねじ式に取り外し可能に連結すべく肩部ねじ302にトルクをかけるために利用してもよい。マーカ307は、それぞれのプラットホーム320、330の外端部を通り過ぎるなど、システム300の外部に配置してもよい。マーカ307は、X線撮影などの画像化をするときに、視覚的に現れるように構成することができる。マーカ307は、他のマーカ307とは幾分視覚的に異なる少なくとも1つのマーカを含むことができる。例えば、
図60~71および
図75~78に示すように、マーカ307は、それぞれのプラットホーム320、330における位置において、システム300の一端に固有の相対的に小さな球形マーカを含む。固有のマーカ307は、上述した方法によるなど、システム300および支柱組立体310の向きおよび位置を判定するための基準マーカ307として使用してもよい。さらに、そのような独特のマーカ307は、前述の方法により判定した位置および/または向きを達成するための基準として利用してもよい。
【0164】
図60~
図71および
図75~
図78に示すように、マーカ307は、一対の隣接する支柱組立体310が可動に連結された取り付けベース303をそれぞれのプラットホーム320、330に取り外し可能に固定する球形ノブまたは肩部ねじ302の頭部であってもよい。これにより、マーカ307は、構造物315の外部に配置され、輪郭が明瞭に見える。さらに、マーカ307は、肩部ねじ302をそれぞれのプラットホーム320、330に手動でねじ込むために手動で係合することができる。
【0165】
マーカ307はまた、
図60~
図64に示すように、肩部ねじ302を取り外して、構造物315を、エンドプレート371と間に延在する連結ロッド373から分離することによって、システム300を取り出しまたは使用態勢にするために、最初に利用してもよい。各エンドプレート371は、構造物315の端部の3つのベースプレート303に連結され、各ベースプレート303は、一対の支柱組立体310に連結され得る。
図60~
図64に示すように、肩部ねじ302は、エンドプレート371のそれぞれのスロットまたはアパーチャを通って各々のベースプレート303に各々螺合して、エンドプレート371をカラーまたは肩部377および/または肩部ねじ302のマーカ307と、それぞれのベースプレート303との間にクランプさせてよい。連結ロッド373は、ベースプレート371に螺合可能に連結され、ベースプレート371の間に延びることができる。エンドプレート371および連結ロッド373は、それによって、ベースプレート303およびそれにより支柱組立体310を一緒に固定し、支柱組立体310が伸縮するのを防止し得る。
【0166】
図66~
図81に示すように、一対の隣接する支柱組立体310の対向する端部は、対応するベースプレート303の実質的に対向する側面に可動に連結してもよい。各支柱組立体310は、
図66~
図81に示すように、支柱組立体310が少なくとも2本の軸の周りで回転可能であるように、対応するベースプレート303の側面に回転可能に連結してもよい。ベースプレート303は、湾曲した外側面を有する三角形の形状であってもよい。ベースプレート303は、
図66~
図81に示すように、外側の長手方向係合面391と内側の長手方向係合面393とを含むことができる。外側の長手方向係合面391および/または内側の長手方向係合面393は、
図67~
図76に示すように、プラットホーム320、330から半径方向に突出するスタッド50の対応する表面と嵌合するように、平担にするおよび/または構成することができる。スタッド50はまた、ベースプレート303の係合面391、393に対応する内面および外面であってもよく、その結果、
図67~76に示すように、ベースプレート303は、スタッド50の対応する面の内面と外面のいずれかに連結および当接することができる。さらに、
図67、
図68および
図76に示すように、ベースプレート303を一対のプラットホーム320、330の間に配置および連結でき、その結果ベースプレート303の内側および外側の係合面391、393の両方が、一対のプラットホーム320、330のスタッド50の対応する部分に係合する。
【0167】
図66~
図81にも示されるように、ベースプレート303は、内側および/または外側係合面391、393から延びる突起395を含むこともできる。突起395は、係合面391、393の横方向および/または半径方向外側部分の位置であってもよい。突起395は、
図67~
図76に示すように、プラットホーム320、330のスタッド50の対応するアパーチャ、スロット、凹部などの中で嵌合するように構成することができる。プラットホーム320、330のスロットは、スタッド350の外側の側端部および/または半径方向の端部で開口していてよく、突起395をその中で並進または摺動させることができる。また、プラットホーム320、330のスタッド350は、ベースプレート303の突起395に対応するスロットに加えて、
図66~
図81に示すように、肩部ねじ302を螺合可能でまた中に延在し得るように構成されたスロットから延びる(または分離された)アパーチャまたは部分を含むことができる。ベースプレート303はまた、肩部ねじ302と螺合するように構成されたアパーチャを含むことができる。このようにすると、突起395がスタッド350の対応するスロット内に配置でき、対応するベースプレート303の係合面391、393がスタッド350の対応する表面に係合または当接することができ、肩部ねじ302は、
図67~
図76に示すように、スタッド350およびベースプレート303に螺合およびその内部に延びて、ベースプレート303(およびそこに連結された支柱組立体310)および対応するプラットホーム320、330を堅固に取り外し可能に連結することができる。いくつかの実施形態では、肩部ねじ302が通ることを可能にするプラットホーム320、330のスタッド350のアパーチャまたはスロットは、
図67~
図76に示すように、内部および/または外部係合面391、393内に延在するベベルまたはカウンタシンクを含み、その中に肩部ねじ302の対応するカラーまたは肩部377を受け入れることができる。カウンタシンクおよび対応するカラー377は、ベースプレート303(およびそこに連結された支柱組立体310)および対応するプラットホーム320、330を固定または堅固に連結するのを補助することができる。
【0168】
図82~
図92に示すように、システム300はまた、支柱組立体310の長さ調節機構の構成において、システム100およびシステム200とは異なる。この機構は、支柱バレル305、および第1または第2のねじ式ロッド312、313の配置を選択的に変更するように構成されるのである。
図82~
図92に示すように、支柱バレル305は、その自由端に、外側ねじ山313および空洞309を含む頭部を含む。支柱バレル305の頭部はまた、外側ねじ山313から空洞309まで延びる複数のアパーチャを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも3つのアパーチャが設けられ、半径方向に延在し、均一に円周方向に離間していてもよい。
図82~
図92にも示されているように、ボールベアリングまたは他の部材を、支柱バレル305の頭部のアパーチャ内に少なくとも部分的に運び、収容し、または別の方法で配置してもよい。このようにすると、ボールベアリングまたは他の部材は、空洞309内に少なくとも部分的に、または空洞309から少なくとも部分的に、異なる程度まで移動することができる。
【0169】
支柱組立体310の長さ調節機構は、
図88、
図89および
図92に示されるように、ねじ部387および非ねじ部387’を含むボアを備えた調整ナット306をさらに含むことができる。調整ナット306および空洞309は、
図92に示すように、調整ナット306を、さらなる空間を有する空洞309、または空洞309の一部分に配置または収容できるように構成することができる。言い換えると、空洞309は、
図92に示すように、調整ナット306が空洞309内で並進できるように、調整ナット306よりも大きくてもよい。支柱組立体310の長さ調節機構はまた、支柱バレル305の頭部の雄ねじ313と螺合する解放ナット398を含むことができる。解放ナット398は、
図89および
図92に示すように、内部に溝または凹部を有する内側ねじ面を含むことができる。
【0170】
これにより、
図92に示すように、解放ナット398の内面の溝およびねじ部によって、ボールベアリングまたは他の部材を支柱バレル305の頭部の空洞309に動かして出入りさせることができる。このようにすると、解放ナット398は、
図92に示されるようにねじ部を介して空洞309内に少なくとも部分的にボールベアリングまたは他の部材を押し込むか、内側溝をボールベアリングまたは他の部材と位置合わせして、ボールベアリングまたは他の部材を空洞309から少なくとも部分的に移動させることができるよう配置するかのいずれかに調整し得る。空洞309内に配置された調整ナット306は、ボールベアリングまたは他の部材によって、支柱バレル305を通って延びるねじ式ロッド312、313と同心の位置に付勢し得るか、調整ナット306がねじ式ロッド312、313と偏心した位置に移動できるようにし得る。調整ナット306とねじ式ロッド312、313の同心配置では、調整ナット306のねじ部387がねじ式ロッド312、313のねじと係合でき、調整ナット306の偏心位置では、調整ナット306のねじ部387がねじ式ロッド312、313のねじ山と係合解除でき、非ねじ部387’がねじ式ロッド312、313のねじ山と係合できる。解放ナット398が調整ナット306を側方空洞309内で動かせる位置にあるとき、ねじ部387のねじとねじ式ロッド312、313との間の力は、解放ナット398を偏心位置に移動するように作用し得ることに留意されたい。そのような状態では、非ねじ部387’は、(調整ナット306のいずれかの部分がそれと係合する場合)ねじ式ロッド312、313のねじと係合して、ねじ式ロッド312、313が、軸方向に自由にまたは長手方向に支柱バレル305を通って並進できるようにし得る。
【0171】
図82~
図92に示すように、支柱組立体310の長さ調節機構は、調整ナット306の上方の空洞309内に配置されるように構成された下部ネック領域を有する調整ノブ307も含むことができる。調整ノブ307の下部ネック領域および空洞309の上部は、
図88~92に示すように、複数のボールベアリングまたはそれらの間の他のいずれかの回転供給部材を捕捉するための溝、レースまたはチャネルを含むことができる。調整ノブ307はまた、支柱バレル305の頭部の頂部または上部リムまで延びるねじ式の長手方向に延びるアパーチャ391を含むことができる。
図88~
図92に示すように、支柱バレル305の頭部の頂部または上部リムは、円周方向に間隔をあけて設けられたくぼみと、ばねプランジャ399または他のアパーチャ391内に螺合した部材とを含むことができ、プランジャ399は、共に位置合わせするときに、くぼみに係合するようにする。プランジャ399およびくぼみは、それにより支柱バレル305に対する調整ノブ307の回転位置の触知表示を提示することができる。
【0172】
調整ノブ307の下端部または部分はまた、
図90に示すように、空洞309を少なくとも部分的に横切って延びる少なくとも1つのスロット331(または突起)を含むことができる。同様に、調整ナット306の上端部または部分は、
図90に示すように、少なくとも部分的に空洞309を横切って延び、調整ノブ307のスロット331と嵌合するように構成される少なくとも1つの突起333(またはスロット)を含むことができる。これにより、調整ノブ307のスロット331と調整ナット306の突起333とが嵌合でき、調整ノブ307の回転が調整ナット306の回転をもたらす。このようにすると、使用者は調整ノブ307を回転させて支柱バレル305の頭部の空洞309内の調整ナット306を回転させることができる。また、上述したように、使用者は、解放ナット398を回転させて長手方向または軸方向の位置を調整してボールベアリングを空洞309に対して並進させ、ナットをねじ式ロッド312/313と同心になるよう強いて、ねじ部287をそれと係合させる。このような構成では、調整ノブ307を回転させてナット398を回転させ、ねじ式ロッド312/313を支柱バレル305に押し込み、回転方向に応じて、支柱組立体310を長くするか短くすることができる。これにより、支柱組立体310の細かい長さの調整のために調整ノブ307を利用することができる。支柱組立体310の長さを全体的に調整するために、使用者は解放ナット398を回転させて長手方向または軸方向の位置を調整して溝をボールベアリングと整列させ、ボールベアリングが空洞309から離れるように移動させ、それによって調整ナット306がねじ式ロッド312/313と偏心して移動することを可能にし得る。上述したように、調整ナット306の偏心位置において、ねじ部はねじ式ロッド312/313と係合しておらず、ねじ式ロッド312、313が支柱バレル305を通って軸方向または長手方向に自由に並進できるようになっている。
【0173】
図82~
図105は、追加の6DOFの骨または組織外部固定システムおよび関連する固定方法400を例示しており、支柱の長さの選択および組み立ての困難に時間を費やすことのないヘキサポッドシステムの望ましい安定性および移動性の特性を含む。
図82~
図105の外部骨または組織固定システムおよび関連する固定方法400は、
図1~
図19の外部固定システムおよび関連する固定方法100、
図20~
図59の外部固定システムおよび関連する固定方法200、および
図20~
図59の外部固定システムおよび関連する固定方法300に類似しており、したがって、「4」が先行する類似の参照符号を、類似の態様または機能を示すために使用し、その態様または機能(およびその代替の実施形態)を対象とする上述の説明は、外部固定システムおよび方法400にも等しく適用される。
【0174】
図82~
図105に示されるように、例示的なシステム400は、システム100、システム200およびシステム300とは異なる。それは、支柱組立体410(例えば、対の対向して配向されたまたは延在する支柱組立体)とプラットホームまたはリング420、430との間の回転可能な連結または接続機構においてである。
図82~
図85に示すように、システム400は、
図84および
図86~
図89に示すように、プラットホーム420、430の対応する突起443にしっかりと取り外し可能に連結しクランプする支柱マウント441を利用する。マウント441は、突起443に隣接して位置付けられたねじ式アパーチャ447内に螺合しているねじ式ポスト部分402を介して突起443にクランプすることによって、プラットホーム420、430に連結するように構成することができる。いくつかの実施形態では、突起443に隣接してまたは直ぐ後方に配置されるプラットホーム420、430のアパーチャ447のみがねじ式でもよい(すなわち、プラットホーム420、430の他の同様のアパーチャはねじ式でなくてもよい)。
【0175】
ねじ式ポスト402は、プラットホーム420、430のねじ式アパーチャ447を通って延在してもよく、その結果、ポスト402の一部は、
図84と
図85に示されるように、マウント441と比較して、プラットホーム420、430の反対側を外向きに通り過ぎて延びている。いくつかの実施形態では、ねじ式ポスト402のこの延長部は、他の機構をプラットホーム420、430に連結するために利用されてもよい。ねじ式ポスト402は、ポスト部402の端部に位置するか、そこから延在する基準マーカ407を介して、プラットホーム420、430のねじ式アパーチャ447に、手動で螺合することができる。例えば、基準マーカ407は、外科医または他の使用者によって手動で係合し、ねじ式ポスト402を回転させて、ねじ式ポスト402がねじ式アパーチャ447に螺合して締め付けられるよう利用できる。同様に、基準マーカ407を利用して、ねじ式ポスト402をねじ式アパーチャ447から回転させることができる。いくつかの実施形態では、基準マーカ407は、器具が基準マーカ407にトルクを加えてねじ式アパーチャ447に対するねじ式ポスト402の回転を有効にできるように構成されたアパーチャまたはくぼみを含むことができる。
【0176】
図82に示すように、マウント441は、基準マーカ407がプラットホーム420、430の内部に配置され、ポスト402がねじ式アパーチャ447を通ってその内側から少なくとも全体的に支柱組立体410の長手軸に沿って外側に延びるように構成できる。このようにすると、基準マーカ407は、支柱組立体410の端部から離間し、支柱組立体410のねじ式ロッド部分412、413の拡張される性質を妨げずに、支柱バレル405から延在することができる。プラットホーム420、430の外側部分、特に突起443に隣接する部分は、それにより開口し、支柱組立体410のねじ式ロッド部分412、413と干渉して支柱バレル405からプラットホーム420、430を過ぎて外に延びることのできるいかなる構造も欠いていてよい。
【0177】
図86~
図89に示すように、プラットホーム420、430のそれぞれは、プラットホーム420、430から半径方向外側に延びる(例えば、ヘキサポッド構成の3対の支柱組立体410のような一対の支柱組立体410に連結する)少なくとも3つの突起443を含むことができる。各突起443は、
図86~
図89に示すように、半径方向に実質的に平坦または平面の最も外側の面を含むことができる。また、
図86~
図89に示されるように、各突起443は、平坦な外面およびプラットホーム420、430の内面と外面451から延びる角度付き支持面449を含むことができる。これにより、突起443の平坦な外面は、内面と外面451との間で測定されるプラットホーム420、430の主要部分よりも薄くなり得る。突起443の平坦な外面は、プラットホーム420、430の内面と外面451に対して実質的に垂直に向けられてもよい。これにより、突起443の角度付き支持面449は、半径方向外向きに、または外向きまたは内向きのいずれかに向き合っているか、角度を付けてよい(例えば、突起443の外面とプラットホーム420、430の外面451との間に延びる支持面449は、半径方向外方および上方に面していてもよく、突起443の外面とプラットホーム420、430の内面451との間に延びる支持面449は、半径方向外方および内方に面していてもよい)。マウント441は、
図82に示すように、プラットホーム420、430の内側面451に配置することができるので、マウント441は、以下でさらに説明するように、突起443の内側に面する支持面449と、プラットホーム420、430の内側に面する面451を係合して、しっかりとプラットホーム420、430にクランプすることができる。
【0178】
図90~
図83に示すように、マウント441は、プラットホーム420、430にクランプまたは連結でき(例えば、突起443とねじ式アパーチャ447を通って)、マウント441の後部が半径方向外向きに突起443の外面およびプラットホーム420、430の外面を越えるようにする。マウント441のこの後部は、
図90~
図98に示すように、マウント441のアパーチャまたはチャネル内に回転可能に連結された一対のトラニオン453を含むことができる。トラニオン453は、
図82~
図85に示すように、第1のねじ式ロッド412の一端部または支柱バレル405が回転可能に連結され得るように、それぞれのマウント441から外側に延びることができる。例えば、第1のねじ式ロッド412および支柱バレル405は、ピンによる接続などを介してマウント441の一対のトラニオン453の露出部分に回転可能に連結してもよい。トラニオン453と、各マウント441の一対の支柱組立体410との間の接続は、支柱組立体110を直交軸の周りに相対回転させることができる。
【0179】
トラニオン453自体はまた、支柱組立体110を直交軸の周りに相対回転させることもできる。例えば、トラニオン453は、マウント441のアパーチャまたはチャネル内で回転することができる。いくつかの実施形態では、マウント441は、マウント441に対してトラニオン453の限定された量の回転をもたらすように(例えば、約300度または270度など)構成され得る。いくつかの実施形態では、トラニオン453は、
図90~
図98、
図101、および
図105に示すように、マウント441の円筒形ボアまたはアパーチャ内に収容された円筒形部材であってもよい。
図97および
図98に示すように、マウント441内に配置されたトラニオン453の部分は、その外面の周りに部分的に取り囲まれまたは延びる溝を含むことができる。
図90、
図91、
図93、
図94および、
図96~
図98に示すように、マウント441は、ピンがトラニオン453の溝の内部に嵌合するように、トラニオンピンまたはそれぞれのアパーチャを通って延びるばねピンなどの他の機構を含むことができる(
図97および
図98参照)。トラニオンピンは、これによりトラニオン453がマウント441から外れるのを防止し、マウント441内のトラニオン453の制限された回転を可能にする。いくつかの他の実施形態では、溝は、マウント441内で十分にまたは完全に回転できるように、トラニオン453を取り囲むことができる。マウント441内のトラニオン453の自由で滑らかな回転を可能にするために、マウント441は、
図98に示すように、一対のトラニオン453の間に配置されたOリング、ワッシャまたは他の同様の部材457を含むことができる。
【0180】
ねじ式ポスト402は、
図90、
図93~
図103に示すように、ポストピンまたはばねピンのような他の部材457を介してマウント441のキーホールアパーチャ477内に可動に保持または捕捉することができる。
図93、
図97、
図98および
図103に示すように、マウント441は、キーホールまたは外面と係合面467との間を貫通する他の不規則形状アパーチャ477を含むことができる。
図93に示すように、マウント441の係合面467は、使用中にプラットホーム420、430の内面に係合することができる。
図93および
図97に示すように、ポスト402は、ねじ部465、円錐または傾斜フランジ459、およびねじ部465と傾斜フランジ459との間に延びる非ねじ部463を含むことができる。ポスト402の非ねじ部463は、ねじ部465および傾斜フランジ459よりも小さい直径または幅を画定することができる。不規則形状アパーチャ477は、
図98に示すように、ねじ部465が貫通することができる大きさの第1の部分と、ねじ部465が通過するのを妨げるが、非ねじ部463を通過させるかまたはそこに位置させる大きさの第2の部分とを含むことができる。不規則形状アパーチャ477内のポスト402を捕捉し、ポスト402をマウント441に可動に連結するために、ポストピン457は、非ねじ部463が位置決めされる第1の部分を少なくとも部分的に遮断しながら、不規則形状アパーチャ477の第1の部分を少なくとも部分的に通ることができる。不規則形状アパーチャ477の第2の部分はねじ部465および傾斜フランジ459が通過するには小さすぎるので、ポスト402は不規則形状アパーチャ477内に効果的に捕捉される。したがって、マウント441は、ポストピン457を少なくとも部分的に、不規則形状アパーチャ477の第1の部分に配置するように構成されたアパーチャまたはチャネルを含むことができる。使用時には、マウント443は、ポストピン457を介してマウント443内に捕捉されたポスト402と事前に組み立ててもよい。
【0181】
係合面467に対向するマウント441の外面は、
図93、
図97、
図99、
図102および
図103に示すように、円錐形または傾斜フランジ459に対応する不規則形状アパーチャ477の一部の周りに斜面またはカウンタシンクを含むことができる。不規則形状アパーチャ477のカウンタシンクは、少なくとも部分的に、不規則形状アパーチャ477の第2のより小さい部分の内部またはその付近に配置することができる。このようにすると、
図90、
図92~
図95、
図97および
図98に示すように、ポスト402のねじ部465がプラットホーム420、430のねじ式アパーチャ447内にトルクダウンすると、係合面467がプラットホーム420、430の内面451に当接して係合し、傾斜フランジ459が不規則形状アパーチャ477のカウンタシンク部に着座するまたはセンタリングする。
【0182】
不規則形状アパーチャ477のカウンタシンクはまた、
図84、
図93および
図97に示すように、マウント441のリップ部またはアーム部分445がプラットホーム420、430の突起443の内側角度付き支持面449と係合するように、マウント441を半径方向内向きに引っ張るか並進するよう構成され得る。
図84、
図93、
図94、
図95、
図97、
図99、
図101、および
図105に示すように、マウント443のリップ部またはアーム部分445は、係合面467から軸方向内向きに、またプラットホーム420、430の内側または中心に向かって半径方向内向きに延在してもよい。これにより、マウント443のリップ部445は、
図84および
図93に示すように、突起443の平坦な外面および内側に角度が付いた支持面449に沿って、またはその周りに延びることができる。さらに、マウント441および突起443は、ポスト402のねじ部465がプラットホーム420、430のねじ式アパーチャ447内にトルクダウンされ、係合面467がプラットホーム420、430の隣接するプラットホームの内面451に当接して係合し、および傾斜フランジ459が不規則形状アパーチャ477のカウンタシンク部に着座しそれによりマウント441を半径方向内向きに並進させ、リップ部445はプラットホーム420、430の突起443の内側に角度が付いた支持面449と係合する。このようにすると、マウント441は、プラットホーム420、430の内面451および内側に角度が付いた支持面449にクランプされて、それにしっかりと連結することができる。リップ部445の他の部分は、マウント441がプラットホーム420、430にクランプされるときに、
図93に示されるように、突起443の平坦な外面および外側に角度が付いた支持面449からわずかに離間され得ることに留意されたい。
【0183】
使用時には、ポスト402のねじ部465は、プラットホーム420、430のうちの1つの突起443の1つに関連するねじ式アパーチャ447にねじ込まれてもよい。ポスト402の非ねじ部463は、不規則形状アパーチャ477の第2の大きい部分の中に配置されて、リップ部445が突起443の外面および角度支持面449を越えて延びることを可能にする。ポストがトルクをかけられてねじ式アパーチャ447に締め付けられると、傾斜フランジ部分459は、マウント441を半径方向内向きに並進することによって、不規則形状アパーチャ477のカウンタシンクに係合し、その上に着座することができる(また、非ねじ部463は、不規則形状アパーチャ477の第1のより小さな部分に向かって並進するか部分的にその中に入る)。これにより、マウント441の係合面467は、プラットホーム420、430の内側支持部または係合面451に押し付けられて係合し、当接することができる。したがって、かようなマウント441の半径方向内向きの動きまたは移動は、マウント441のリップ部445が、突起443の内側角度付き支持面449に係合または当接することができる。このようにすると、マウント441(およびそれに連結された支柱組立体)は、突起443の角度付き支持面449、プラットホーム420、430の内側支持または係合面451およびプラットホーム420、430のねじ式アパーチャ447にクランプしてよい。
【0184】
上記の説明は例示的であることを意図したものであり、限定的なものではないことを理解されたい。以下の特許請求の範囲およびその等価物によって規定される本発明の一般的な精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更および改変を、本明細書において当業者が行うことができる。例えば、上記の実施形態(および/またはその態様)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。さらに、その範囲から逸脱することなく、様々な実施形態の教示に特定の状況または材料を適合させるために、多くの修正がなされてもよい。本明細書に記載された材料の寸法およびタイプは、様々な実施形態のパラメータを定義することを意図しているが、決して限定的ではなく、単なる例示である。上記の説明を検討することにより、多くの他の実施形態が当業者には明らかであろう。したがって、様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲と共に判定するべきである。添付の特許請求の範囲において、「含む(including)」および「それにおいて(in which)」という用語は、それぞれの「含む(comprising)」および「それにおいて(wherein)」という用語の平易な英語の等価物として使用される。さらに、以下の特許請求の範囲において、「第1」、「第2」および「第3」などの用語は単にラベルとして使用され、それらの対象に数値的な要件を課すことを意図しない。また、「動作可能に接続された」という用語は、本明細書では、別個の独特な構成要素が直接的または間接的に連結された結果生じた接続と、構成要素が一体的に形成されること(すなわちモノリシックなこと)の両方を示すために使用されている。さらに、以下の特許請求の範囲の制限は、そのような特許請求の範囲の制限が、「ための手段」という語句の後にさらなる構造の無効の機能に関する記述を明示的に使用していない限り、ミーンズ・プラス・ファンクション形式では記しておらず、米国特許法第112条第6段落に基づいて解釈されることを意図するものではない。上述したようなすべてのかかる目的または利点が、必ずしもいずれかの特定の実施形態に従って達成され得るとは限らないことを理解されたい。したがって、例えば、当業者は、本明細書に記載のシステムおよび技術は、本明細書で教示されるような1つの利点または利点群を達成または最適化するように実施または実行されてもよく、必ず本明細書で教示するか示唆され得る他の目的または利点を達成しなければならないわけではないという点を認識する。
【0185】
本発明を専ら限定された数の実施形態に関連して詳細に説明したが、本発明はそのような開示された実施形態に限定されないことは容易に理解されるべきである。むしろ、本発明は、これまでに記載されていないが、本発明の精神および範囲に相応する任意の数の変形、変更、置換または等価な構成を組み込むように修正することができる。さらに、本発明の様々な実施形態を説明したが、本開示の態様は記載された実施形態の一部のみを含むことができる旨を理解されたい。したがって、本発明は、上記の説明によって限定されるものとみなすべきではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0186】
この記述された説明は、最良の形態を含む本発明を開示するための例や、任意のデバイスまたはシステムを作製および使用し、いずれかの組み込まれた方法を実行することを含む、当業者が本発明を実施できるようにする例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定され、また当業者に思い付く他の例を含むことができる。そのような他の例は、特許請求の範囲の文字通りの文言と異ならない構造的要素を有する場合、またはそれらが特許請求の文字通りの文言と実質的に相違しない同等の構造的な要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
【外国語明細書】