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特開2024-2900時間管理支援装置、時間管理支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002900
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】時間管理支援装置、時間管理支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20231228BHJP
【FI】
G06Q10/0639
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023034476
(22)【出願日】2023-03-07
(31)【優先権主張番号】P 2022101984
(32)【優先日】2022-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】岩西 寿之
(72)【発明者】
【氏名】悦喜 弘人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザに時間の価値を認識させることが可能な時間管理支援装置、方法、プログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】本発明の時間管理支援装置1は、時間投資情報設定部、実績情報取得部、評価情報取得部、および運用スコア算出部を含む。時間投資情報設定部は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、実績情報取得部は、実績情報を取得し、前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、評価情報取得部は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、運用スコア算出部は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間投資情報設定部、実績情報取得部、評価情報取得部、運用スコア算出部を含み、
前記時間投資情報設定部は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得部は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得部は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出部は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含む、時間管理支援装置。
【請求項2】
前記運用スコア算出部は、前記ログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、前記運用スコア算出パラメータに基づいて前記時間運用スコアを算出する、請求項1記載の時間管理支援装置。
【請求項3】
目標設定部を含み、
前記目標設定部は、ユーザの目標情報を設定し、
前記時間投資情報設定部は、予定毎の時間投資割合を設定し、前記時間投資割合と前記目標情報とを紐づけて前記時間投資情報として設定する、請求項1または2記載の時間管理支援装置。
【請求項4】
前記時間投資情報設定部は、前記予定情報、前記実績情報、および前記時間投資割合、および前記目標情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨予定情報を設定する、請求項3記載の時間管理支援装置。
【請求項5】
分析部および出力部を含み、
前記分析部は、前記時間投資情報、前記実績情報、および前記評価情報を分析した分析情報を生成し、
前記出力部は、前記分析情報を出力する、請求項1または2に記載の時間管理支援装置。
【請求項6】
ミッション部を含み、
前記ミッション部は、課題設定部、達成情報取得部、達成情報送信部、承認情報取得部、承認情報出力部、評価算出部、および評価登録部を含み、
前記課題設定部は、課題を含む課題情報を設定し、
前記達成情報取得部は、前記課題毎に、ユーザの達成情報を取得し、
前記達成情報送信部は、ユーザの前記達成情報を申請対象者に送信し、
前記承認情報取得部は、前記達成情報毎に、前記申請対象者からの承認情報を取得し、
前記承認情報出力部は、ユーザに前記承認情報を出力し、
前記評価算出部は、前記課題、前記達成情報、及び前記承認情報に基づいてユーザの評価段階を算出し、
前記評価登録部は、前記評価段階を登録する、請求項1または2に記載の時間管理支援装置。
【請求項7】
時間投資情報設定工程、実績情報取得工程、評価情報取得工程、および運用スコア算出工程を含み、
前記時間投資情報設定工程は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得工程は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得工程は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出工程は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、時間管理支援方法。
【請求項8】
前記運用スコア算出工程は、前記ログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、前記運用スコア算出パラメータに基づいて前記時間運用スコアを算出する、請求項7記載の時間管理支援方法。
【請求項9】
時間投資情報設定手順、実績情報取得手順、評価情報取得手順、および運用スコア算出手順を含み、
前記時間投資情報設定手順は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得手順は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得手順は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出手順は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
時間投資情報設定手順、実績情報取得手順、評価情報取得手順、および運用スコア算出手順を含み、
前記時間投資情報設定手順は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得手順は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得手順は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出手順は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間管理支援装置、時間管理支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
日々の予定を管理するにあたり、ユーザのスケジュール管理を支援する装置が知られている(特許文献1)。また、設定した予定に対して達成された実績を登録可能なスケジュール管理システムも知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-149509号公報
【特許文献2】特開2021-114012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、QOL(Quality of Life)を高める観点からは、単に予定がその通り実行されているかどうかを確認するだけでなく、消費した時間の価値を高めることが重要になる。しかしながら、自身が消費した時間の価値を認識することは難しく、その評価自体も困難であるという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、ユーザに時間の価値を認識させることが可能な時間管理支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の時間管理支援装置は、
時間投資情報設定部、実績情報取得部、評価情報取得部、運用スコア算出部を含み、
前記時間投資情報設定部は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得部は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得部は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出部は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含む。
【0007】
本発明の時間管理支援方法は、
時間投資情報設定工程、実績情報取得工程、評価情報取得工程、および運用スコア算出工程を含み、
前記時間投資情報設定工程は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得工程は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得工程は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出工程は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、
前記各工程が、コンピュータにより実行される時間管理支援方法である。
【0008】
本発明のプログラムは、
時間投資情報設定手順、実績情報取得手順、評価情報取得手順、および運用スコア算出手順を含み、
前記時間投資情報設定手順は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得手順は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得手順は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出手順は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
時間投資情報設定手順、実績情報取得手順、評価情報取得手順、および運用スコア算出手順を含み、
前記時間投資情報設定手順は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得手順は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得手順は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出手順は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザに時間の価値を認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の時間管理支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の時間管理支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の時間管理支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の時間管理支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の時間管理支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、実施形態3の時間管理支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態3の時間管理支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態4の時間管理支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図9図9は、実施形態4の時間管理支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、時間管理支援装置の利用例を説明するための表示の一例を示す模式図である。
図11図11は、時間管理支援装置の利用例を説明するための表示の一例を示す模式図である。
図12図12は、時間管理支援装置の利用例を説明するための表示の一例を示す模式図である。
図13図13は、時間管理支援装置の利用例を説明するための表示の一例を示す模式図である。
図14図14は、時間管理支援装置の利用例を説明するための表示の一例を示す模式図である。
図15図15は、時間管理支援装置の利用例を説明するための表示の一例を示す模式図である。
図16図16は、時間管理支援装置の利用例を説明するための表示の一例を示す模式図である。
図17図17は、ログデータの具体例を説明するための表である。
図18図18は、時間管理支援装置における運用スコア算出部の処理を説明するための模式図である。
図19図19は、時間管理支援装置における運用スコア算出部の処理を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「ユーザ」は、例えば、個人でもよいし、組織に所属する構成員でもよい。前記組織は、特に制限されず、例えば、企業、官公庁、教育機関、スポーツチームなどがあげられる。ユーザは、例えば、一人でもよいし、複数でもよい。
【0013】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0014】
[実施形態1]
本実施形態の時間管理支援装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の時間管理支援装置1の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、時間管理支援装置1(以下、「本装置1」ともいう)は、時間投資情報設定部2、実績情報取得部3、評価情報取得部4、運用スコア算出部5を含む。また、図示していないが、本装置1は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0015】
本装置1は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置1は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置1は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置1は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置1は、対象物を撮像可能な撮像端末(例えば、カメラ付きのスマートフォン、タブレット端末等)であってもよいし、前記撮像端末と通信可能な装置であってもよい。さらに、本装置1は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0016】
図2に、本装置1のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置1は、例えば、CPU101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス(通信部)107等を含む。本装置1の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0017】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置1の全体の制御を担う。本装置1において、CPU101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、時間投資情報設定部2、実績情報取得部3、評価情報取得部4、運用スコア算出部5として機能する。本装置1は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0018】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、および加速度センサ、地磁気センサ、方向センサ等の各種センサ等があげられる。本装置1は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、ユーザの端末等の他の装置と接続することもできる。
【0019】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0020】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置1が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104が前記記憶部として機能する。記憶装置104は、例えば、後述する時間投資情報、予定情報、開始予定日時、終了予定日時、予定参加者の情報、実績情報、評価情報、目標情報、ログデータ、推奨時間投資情報、分析情報課題情報、達成情報、承認情報、評価段階、カテゴリ設定情報、及びスコアチャートの少なくとも一つを記憶していてもよい。
【0021】
本装置1において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置1によって生成した情報、本装置1が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0022】
本装置1は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0023】
つぎに、本実施形態の時間管理支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の時間管理支援方法は、例えば、図1から図2に示す時間管理支援装置1を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の時間管理支援方法は、図1から図2の時間管理支援装置1の使用には限定されない。以下の説明において、ユーザが、企業に所属する従業員であり、所属組織における業務予定の管理に本発明の時間管理支援装置を使用する場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示には何ら制限されない。本発明のユーザは、例えば、個人でも組織の構成員でもよく、その予定は私的なものでも公的なものでもよい。
【0024】
まず、時間管理支援装置1の時間投資情報設定部2は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定する(S1、時間投資情報設定工程)。前記予定情報は、特に制限されず、例えば、私的な予定に関する情報でもよいし、公的な予定に関する情報でもよいし、業務上の予定に関する情報でもよい。前記予定情報の数は、特に制限されず、例えば、1つでもよいし、2以上の複数でもよい。前記予定情報は、例えば、予定目的情報、および行動情報を含んでもよい。前記予定目的情報は、例えば、前記予定の目的を示す情報であり、前記予定が業務上の予定である場合、関連するプロジェクトおよび企画等の、業務の目的に関する情報があげられる。前記行動情報は、例えば、予定実行時にユーザがとる行動の情報であり、前記予定が業務上の予定である場合、業務内容(開発、チェック、打ち合わせ等)等のユーザの実際の行動の情報があげられる。前記開始予定日時は、例えば、前記予定情報設定時における前記予定が開始する予定の日時の情報である。前記終了予定日時は、例えば、前記予定情報設定時における前記予定が終了する予定の日時の情報である。前記予定参加者は、例えば、一人でもよいし複数でもよく、ユーザ本人を含んでもよいし、含まなくてもよい。時間投資情報設定部2は、例えば、設定した時間投資情報を記憶装置104またはメモリ102に記憶してもよい。
【0025】
つぎに、実績情報取得部3は、実績情報を取得する(S2、実績情報取得工程)。前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含む。前記実績情報は、例えば、対応する前記予定情報が含む予定目的情報および行動情報が紐づけられていてもよい。また、前記実績情報は、例えば、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、コメント情報があげられる。前記コメント情報は、例えば、実績に関しユーザが任意に入力可能なテキスト情報であり、実績メモともいう。前記実績情報は、例えば、ユーザの実際の行動に基づいて自動取得してもよいし、ユーザが自身の行動実績を入力することにより取得してもよい。後者の場合、実績情報取得部3は、例えば、前記予定情報における終了予定時刻の経過時に、ユーザに実績情報の入力をリマインドしてもよい。これにより、例えば、実績情報の登録漏れを抑制できる。実績情報取得部3は、例えば、取得した前記実績情報を記憶装置104またはメモリ102に記憶してもよい。
【0026】
つぎに、評価情報取得部4は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得する(S3、評価情報取得工程)。前記評価情報は、例えば、前記予定参加者が使用した時間を有意義に使えたか否かの評価であり、定量的な評価でもよいし、定性的な評価でもよい。前記定量的な評価は、例えば、前記実績において、予定参加者が時間を有意義に使えたか否かを段階に分けて回答(例えば、-5、-4、-3、-2、-1、0、+1、+2、+3、+4、+5の11段階等)させることにより取得できる。前記定性的な評価は、例えば、前記実績において、予定参加者が時間を有意義に使えたか否かを回答させることにより取得できる。前記評価は、例えば、前記予定の実行開始日時から前記終了日時までの間の時間を、前記予定参加者が効率的に使用できたかを確認する質問に対する回答として取得してもよい。前記質問は、例えば、「集中して業務に取り組むことができましたか?」、「自己の成長につながりましたか?」等があげられるが、これには制限されず、任意の質問を設定できる。前記評価情報は、例えば、前記実績に対する自己評価でもよいし、他者評価でもよい。評価情報取得部4は、例えば、前記参加者がユーザ単独である場合、前記実績情報の取得とあわせて前記評価情報(ユーザの自己評価)を取得してもよい。この場合、例えば、前記実績情報の登録画面において、前記評価情報の登録枠を設けることで前記実績情報と前記評価情報とをあわせて取得できる。評価情報取得部4は、例えば、前記実績情報の取得時において、前記予定参加者に対して前記実績情報に対する評価を問合せ、前記評価情報を取得してもよい。
【0027】
つぎに、運用スコア算出部5は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出する(S4、運用スコア算出工程)。前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含む。前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報であってもよいし、これらの情報を処理して得られる情報を含んでもよい。ログデータの具体例については、実施形態6で後述する。前記時間運用スコアは、例えば、ユーザの時間の使い方のうまさを表す指標であり、ユーザの株価として表現されてもよい。運用スコア算出部5は、例えば、前記評価情報として、前記実績情報毎の評価が肯定的であれば前記時間運用スコアを加算し(例えば、スコア+1)、前記評価が否定的であれば前記時間運用スコアを減算(例えば、スコア-1)、または加算も減算もしない(例えば、±0)としてもよい。また、前記評価が定量的な評価である場合、前記評価に応じて前記時間運用スコアを算出してもよい。この場合、例えば、評価が+1であるならば、時間運用スコアを+1し、評価が+2であるならば、時間運用スコアを+2する、といった処理があげられる。また、運用スコア算出部5は、例えば、前記時間投資情報における予定開始日時および予定終了日時と、前記実績情報における前記予定の実行開始日時から前記終了日時とを比較し、これらの差に応じて時間運用スコアを加算または減算してもよい。前記時間運用スコアは、例えば、ユーザの株価ともいう。また、運用スコア算出部5は、例えば、前記ログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、前記運用スコア算出パラメータに基づいて前記時間運用スコアを算出してもよい。運用スコア算出部5による処理の具体例は、実施形態6で後述する。運用スコア算出部5は、例えば、算出した前記時間運用スコアを記憶装置104またはメモリ102に記憶してもよい。
【0028】
また、前記ログデータは、例えば、その他の情報を含んでもよい。この場合、運用スコア算出部5は、例えば、前記その他の情報を加味して前記時間運用スコアを算出してもよい。前記その他の情報は、例えば、操作ログ、ユーザのレベル、経験値、勲章情報、ユーザのフォロワー数、いいね数等があげられる。前記操作ログは、例えば、ユーザが本装置1(または本発明のプログラムにより製造されたアプリケーション)を使用することに伴って蓄積されるログである。前記操作ログの具体例としては、例えば、本装置1の起動日時、終了日時(ログイン日時、ログアウト日時)、本装置1のへのユーザの入力ログ、本装置1の出力ログ等があげられる。前記レベルおよび経験値は、例えば、ユーザの時間の使い方を評価する指標であり、実施形態4で後述する。前記勲章情報は、例えば、所定の条件を満たしたユーザが獲得できる情報であり、具体例としては、他のユーザと比較して相対的にスキルが高いユーザに贈られるMVP、所定の行動を達成したユーザが獲得できるメダル等があげられる。前記フォロワー数は、例えば、ユーザの働き方に共感している他のユーザの数を意味する。前記いいね数は、例えば、ユーザの行動に対して発生した他のユーザからのエンゲージメントの数を意味する。
【0029】
時間管理支援装置1は、例えば、前記時間投資情報、前記実績情報、および前記時間運用スコアを出力してもよい。前記出力は、例えば、出力装置106であるディスプレイへの出力(表示)でもよいし、外部装置への出力でもよい。前記外部装置は、例えば、ユーザの所有する端末、外部プリンタ、外部表示装置等があげられる。また、時間管理支援装置1は、例えば、本装置1により生成された各種情報を、前記ユーザの所有する端末以外の端末に出力してもよい。この場合、出力する端末は、例えば、本装置1を介して前記ユーザと相互アクセスを可能にする関係である他のユーザの所有する端末があげられる。前記他のユーザは、例えば、いわゆるSNS(ソーシャルネットワークサービス)におけるフォロー/フォロワー関係にあるユーザがあげられる。
【0030】
本実施形態の時間管理支援装置1によれば、例えば、ユーザが時間を有意義に使えたか否かを時間運用スコアとして可視化でき、ユーザに時間の価値を認識させることができる。また、前記評価情報として、ユーザの予定に参加した他の参加者(例えば、他のユーザ)からのユーザに対する評価情報がある場合、前記評価情報に応じてユーザの時間運用スコアが変動する。このため、本発明によれば、例えば、自身の時間管理の有用性だけでなく、他者の時間を有意義に使えたか否かを振り返ることができる。
【0031】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の時間管理支援装置の他の例である。
【0032】
本実施形態の時間管理支援装置は、実施形態1の時間管理支援装置1の構成に加えて、目標設定部を含むこと以外は前記実施形態1の時間管理支援装置1と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の時間管理支援装置1Aは、例えば、目標設定部を含み、前記目標設定部は、ユーザの目標情報を設定し、前記時間投資情報設定部は、予定毎の時間投資割合を設定し、前記時間投資割合と前記目標情報とを紐づけて前記時間投資情報として設定する。また、本実施形態の時間管理支援装置1Aにおいて、例えば、前記時間投資情報設定部は、前記時間投資割合、および前記目標情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨予定情報を設定してもよい。
【0033】
図4は、本実施形態の時間管理支援装置1Aの一例の構成を示すブロック図である。図4に示すように、時間管理支援装置1Aは、実施形態1の時間管理支援装置1の構成に加えて、目標設定部6を備える。時間管理支援装置1Aのハードウェア構成は、図2の時間管理支援装置1のハードウェア構成において、CPU101が、図1の時間管理支援装置1の構成に代えて、図4の時間管理支援装置1Aの構成を備える以外は同様である。
【0034】
つぎに、本実施形態の時間管理支援方法について、図5のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の時間管理支援方法は、例えば、図4に示す本実施形態の時間管理支援装置1Aを用いて実施できる。なお、本発明の時間管理支援方法は、時間管理支援装置1Aの使用に限定されない。
【0035】
まず、目標設定部6は、例えば、ユーザの目標情報を設定する(S11、目標設定工程)。前記目標情報は、例えば、現在または現在より未来の時点において、ユーザが目指す状態および/または能力を表す情報である。前記目標情報は、例えば、段階的(例えば、現在、1年後、3年後、5年後、10年後、20年後等)に設定されていてもよい。前記目標の段階は、例えば、「ステージ」ともいう。前記目標情報は、例えば、ありたい姿またはなりたい姿ともいう。目標設定部6は、例えば、ユーザの入力により前記目標情報を設定してもよいし、ユーザの情報に基づいて自動的に前記目標情報を設定してもよい。後者の場合、例えば、目標設定部6は、例えば、ユーザの属性情報に基づいて前記目標情報を設定できる。前記属性情報は、例えば、年齢、性別、所属、所属組織における役職、組織の所属年数、職域、等があげられる。通常、企業等の組織においては、役割や等級に応じた職務や技能が定められているため、目標設定部6は、ユーザの所属や勤続年数等に応じて、適宜ユーザの目標を定めることができる。
【0036】
つぎに、時間投資情報設定部2は、例えば、予定毎の時間投資割合を設定し、前記時間投資割合と前記目標情報とを紐づけて前記時間投資情報として設定する(S1、時間投資情報設定工程)。具体的に、ユーザは、まず、前記時間投資割合として、所定期間(例えば、週ごと、月ごと等)における予定と、予定毎の時間投資割合を設定する。前記時間投資割合は、例えば、前記所定期間内において、ユーザが予定している作業に使用可能な全時間(例えば、業務時間)に対する、各予定の時間割合であり、ユーザが任意に設定できる。そして、時間投資情報設定部2は、設定された予定毎の時間投資割合と、前記目標情報とを紐づけて、前記時間投資情報として設定する。これにより、ユーザは、例えば、所定期間における予定された作業が、自身の目的とどのように対応するかを意識づけでき、さらに、目的に対してどの程度時間を使用しているかを認識することができる。
【0037】
また、時間投資情報設定部2は、前記時間投資割合、および前記目標情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨予定情報を設定してもよい。前記推奨予定情報は、例えば、所定期間における、単位時間ごとの作業内容を表す情報である。前記単位時間は、特に制限されず、任意に設定でき、例えば、1口あたり30分、1時間、2時間、3時間等の単位があげられる。時間投資情報設定部2は、例えば、前記所定期間ごとのユーザの使用時間を前記単位時間に分割し、前記時間投資割合および目標情報に基づいて、前記所定期間において、ユーザが実行すべき予定を前記単位時間ごとに割り当てることで、前記推奨予定情報を設定できる。時間投資情報設定部2は、例えば、分割した単位時間をさらに、推奨作業情報に基づいて分類し、分類結果に基づいて前記予定を割り当ててもよい。前記推奨作業情報は、例えば、分割した単位時間において適切と考えられる作業の種類であり、具体例として、集中タイム(一人で作業を進めるための時間)、エネルギータイム(コミュニケーションをとりながら作業を進めるための時間)、コミュニケーションタイム(主に打ち合わせなどコミュニケーションをとるための時間)等があげられる。一般的に、人間は起床後から午前10時頃までの期間、および午後4時から18時(夕方)の時間帯にかけて脳が活発に活動するといわれている。このため、時間投資情報設定部2は、例えば、推奨作業情報として、これらの時間帯に思考を必要とする作業(前記集中タイムに分類される作業)を割り当て、それ以外の時間帯に、前記エネルギータイムおよびコミュニケーションタイムに分類される作業を割り当てることが好ましい。なお、この場合、時間帯について、例えば、複数パターンの分割および分類を行ってもよい。また、予定は、例えば、会議やクライアント訪問等、自身では開始予定日時を変更できない予定(アポイント)と、業務作業等の個人の裁量により開始予定日時を任意に変更可能な予定(作業予定)とにわけられる。そこで、時間投資情報設定部2は、例えば、予め、アポイントに関する予定を割り当て、その後、アポイントに関する予定が割り当てられていない残りの時間について、前記単位時間に分割し、推奨予定情報を設定してもよい。
【0038】
また、時間投資情報設定部2は、例えば、ユーザの作業時間タイプを設定可能であってもよい。前記作業時間タイプとしては、例えば、前記一般的な脳の活動時間帯にあわせたお勧め型、午前中により思考を伴う作業を多く割り振る前半型、午後により思考を伴う作業を多く割り振る後半型、全体的にまんべんなく作業を割り振るバランス型等があげられる。また、作業時間タイプは、例えば、ユーザが任意に設定可能(カスタム型)であってもよい。なお、時間投資情報設定部2は、例えば、ユーザが設定した作業時間タイプに応じて割り振った予定と、ユーザの実績情報とを比較し、予実の乖離が所定の割合を超える等、ユーザの実情と設定した作業時間タイプが適していないと判定した場合、作業時間タイプの変更を提案してもよい。
【0039】
つぎに、前記実施形態1のS2~S4と同様にしてS2~S4を実施し、処理を終了する(END)。
【0040】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の時間管理支援装置の他の例である。
【0041】
本実施形態の時間管理支援装置は、実施形態1の時間管理支援装置1の構成に加えて、分析部および出力部を含むこと以外は前記実施形態1の時間管理支援装置1と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の時間管理支援装置1Bは、例えば、分析部および出力部を含み、前記分析部は、前記時間投資情報、前記実績情報、および前記評価情報を分析した分析情報を生成し、前記出力部は、前記分析情報を出力する。
【0042】
図6は、本実施形態の時間管理支援装置1Bの一例の構成を示すブロック図である。図6に示すように、時間管理支援装置1Bは、実施形態1の時間管理支援装置1の構成に加えて、分析部7および出力部8を備える。時間管理支援装置1Bのハードウェア構成は、図2の時間管理支援装置1のハードウェア構成において、CPU101が、図1の時間管理支援装置1の構成に代えて、図6の時間管理支援装置1Bの構成を備える以外は同様である。
【0043】
つぎに、本実施形態の時間管理支援方法について、図7のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の時間管理支援方法は、例えば、図6に示す本実施形態の時間管理支援装置1Bを用いて実施できる。なお、本発明の時間管理支援方法は、時間管理支援装置1Bの使用に限定されない。
【0044】
まず、前記実施形態1のS1~S4と同様にしてS1~S4を実施する。
【0045】
分析部7は、例えば、前記時間投資情報、前記実績情報、および前記評価情報を分析した分析情報を生成する(S21、分析工程)。前記分析情報は、例えば、予実達成率、予実乖離率、前記時間運用スコアの変動履歴、時間運用スコアのランキング等があげられる。前記予実達成率は、例えば、立てた予定を実行できているかを表す指標であり、前記時間投資情報と前記実績情報とを比較することで推定できる。前記予実乖離率は、立てた予定の開始および終了予定日時と、実際に実行開始した時間および終了した時間の乖離を示す指標であり、前記時間投資情報と前記実績情報とを比較することで推定できる。前記時間運用スコアの変動履歴は、例えば、ユーザの時間運用スコアの履歴だけでなく、例えば、ユーザが所属する組織における他のユーザの時間運用スコアの変動履歴、ユーザが有する属性情報(例えば、役職)を有する他のユーザの時間運用スコアの変動履歴などを含んでもよい。また、前記時間運用スコアを株価として表現する場合、例えば、所定期間ごとのスコアの始値、高値、安値を抽出して表示してもよい。前記所定期間は、特に制限されず、例えば、1日、1週、1月、1年、2年、5年等の間隔があげられる。前記時間運用スコアのランキングは、例えば、本装置1Bを利用するユーザの時間運用スコアのランキングであり、スコアの高い順のランキングでもよいし、スコアの上昇幅ランキングでもよい。分析部7は、例えば、前記分析情報をテキスト情報として生成してもよいし、グラフ等の画像情報として生成してもよい。また、分析情報は、その他の項目として、本装置1の利用率、会議時間コントロール率、日報提出率、サンクスポイント獲得率を含んでもよい。前記利用率は、例えば、ユーザが本装置の使用を開始した日時から現時点までの日時と、本装置の利用日を除算することで推定できる。前記会議時間コントロール率は、例えば、ユーザ自身以外に他の参加者が存在する予定において、立てた予定の開始および終了予定日時と、実際に実行開始した時間および終了した時間の乖離を示す指標であり、前記時間投資情報と前記実績情報とを比較することで推定できる。前記日報提出率は、例えば、前記実績情報の登録割合であり、ユーザが本装置の使用を開始した日時から現時点までの日時と、実績情報が登録された日数を除算することで推定できる。前記サンクスポイント獲得率は、例えば、感謝という行為の付与(ユーザからその他のユーザへの感謝の付与)、または感謝の獲得(その他のユーザからユーザへの感謝の付与)の割合を示す指標であり、ユーザが本装置の使用を開始した日時から現時点までの日時と、ユーザがその他のユーザへ感謝(サンクスポイント)を送信した情報が登録された日数、又はその他のユーザからユーザが感謝(サンクスポイント)を獲得した情報が登録された日数を除算することで推定できる。
【0046】
そして、出力部8は、前記分析情報を出力し(S22、出力工程)処理を終了する(END)。前記出力は、例えば、出力装置106であるディスプレイへの出力(表示)でもよいし、外部装置への出力でもよい。前記外部装置は、例えば、ユーザの所有する端末、外部プリンタ、外部表示装置等があげられる。
【0047】
また、本実施形態の装置1Bは、分析部により分析した分析情報を出力できる。このため、ユーザは、時間管理に関する分析を確認することができ、自身の時間管理の有用性だけでなく、他者の時間を有意義に使えたか否かを振り返ることができる。
【0048】
[実施形態4]
実施形態4は、本発明の時間管理支援装置の他の例である。
【0049】
本実施形態の時間管理支援装置は、実施形態1の時間管理支援装置1の構成に加えて、ミッション部を含むこと以外は前記実施形態1の時間管理支援装置1と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の時間管理支援装置1Cは、例えば、ミッション部を含み、前記ミッション部は、課題設定部、達成情報取得部、達成情報送信部、承認情報取得部、承認情報出力部、評価算出部、および評価登録部を含み、
前記課題設定部は、課題を含む課題情報を設定し、
前記達成情報取得部は、前記課題毎に、ユーザの達成情報を取得し、
前記達成情報送信部は、ユーザの前記達成情報を申請対象者に送信し、
前記承認情報取得部は、前記達成情報毎に、前記申請対象者からの承認情報を取得し、
前記承認情報出力部は、ユーザに前記承認情報を出力し、
前記評価算出部は、前記課題、前記達成情報、及び前記承認情報に基づいてユーザの評価段階を算出し、
前記評価登録部は、前記評価段階を登録する。
【0050】
図8は、本実施形態の時間管理支援装置1Cの一例の構成を示すブロック図である。図8に示すように、時間管理支援装置1Cは、実施形態1の時間管理支援装置1の構成に加えて、ミッション部9を備え、ミッション部9は、課題設定部91、達成情報取得部92、達成情報送信部93、承認情報取得部94、承認情報出力部95、評価算出部96、評価登録部97を含む。時間管理支援装置1Cのハードウェア構成は、図2の時間管理支援装置1のハードウェア構成において、CPU101が、図1の時間管理支援装置1の構成に代えて、図8の時間管理支援装置1Cの構成を備える以外は同様である。
【0051】
つぎに、本実施形態の時間管理支援装置1Cが含むミッション部9の処理の一例について、図9のフローチャートを用いて説明する。ミッション部9の処理は、例えば、前記実施形態1~3に示す時間管理支援装置1(1、1A、1B)の処理における任意の位置において実行可能であり、S1~S4、S11、S21~S22と同時に実行してもよいし、順次実行してもよく、後者の場合、その順序は特に制限されず任意である。
【0052】
課題設定部91は、課題を含む課題情報を設定する(S91、課題設定工程)。前記課題情報は、例えば、課題、課題のカテゴリ(タグ)、獲得経験値、期限、および申請対象者の情報を含む。前記課題は、行動の内容を示す情報であり、例えば、ユーザが達成すべき課題の情報である。前記課題は、例えば、ユーザが設定した課題でもよいし、ユーザ以外の者が設定した課題でもよく、後者が好ましい。前記課題の具体例として、「後輩3人以上に開発のアドバイスをする」「○○の技術を自ら学び習得する」「客先提案用資料を作成する」「社内プレゼンを3回行う」「客先に訪問し新規提案する」「客先に訪問し新規提案を3回する」等があげられる。前記課題はこれには限定されず、例えば、本装置1の各機能を使用することを目的とした課題(例えば、「予定を登録する」「予定を3回登録する」「実績を登録する」「実績を3回登録する」等)があってもよい。前記課題は、例えば、ミッションまたはクエストともいう。各課題は、課題が属するカテゴリごとにタグ付けされていてもよい。前記タグは、例えば、「#指導・育成」「#自己啓発」「#基礎」「#チャレンジ」「#社外関係」等があげられる。課題がタグ付けされていることにより、例えば、複数の課題の中から目的の課題を発見しやすくできる。前記獲得経験値は、例えば、後述する評価算出部において評価段階を算出するための基礎となる値であり、課題ごとに設定されている。前記獲得経験値は、課題の達成に対する報酬を表す指標であるため、例えば、課題の難易度が高いものや、ユーザに達成させたい課題について、獲得経験値を高く設定することが好ましい。期限は、前記課題を達成すべき期日であり、期限を超過した課題については非表示としてもよいし、未達成課題として表示してもよい。前記申請対象者は、ユーザが課題を達成した時に達成情報を送信する、すなわち、課題の達成を承認してもらう者であり、ユーザが所属する組織におけるユーザの上司等があげられる。
【0053】
つぎに、達成情報取得部92は、前記課題毎に、ユーザの達成情報を取得する(S92、達成情報取得工程)。前記達成情報は、例えば、ユーザが達成した課題を特定する情報、達成日、およびユーザのコメント等の情報を含む。具体的に、ユーザは、課題設定部91に設定された課題を確認し、課題として設定された内容を達成した場合、例えば、自身の端末から、本装置1Cにアクセスし、課題一覧にある「申請する」ボタンから達成情報を入力する。達成情報取得部92は、例えば、ユーザが入力した達成情報をユーザの端末から取得できる。
【0054】
達成情報送信部93は、ユーザの前記達成情報を申請対象者に送信する(S93、達成情報送信工程)。達成情報送信部93は、例えば、前記達成情報を取得すると、ユーザが達成した課題に紐づけられている申請対象者を特定し、申請対象者の端末に対し、ユーザの達成情報を送信して承認申請を行う。承認申請を受けた申請対象者は、申請対象者の端末からユーザの達成情報を確認し、ユーザの課題の達成を承認する場合は、「承認する」ボタンを選択することでユーザの課題達成を承認し、承認情報として本装置1Cに送信する。なお、申請対象者がユーザの課題達成を承認しない場合、例えば、「否認する」ボタンを選択することで課題達成を否認することもできる。つぎに、承認情報取得部94は、前記達成情報毎に、前記申請対象者からの前記承認情報を取得し(S94、承認情報取得工程)、承認情報出力部95は、ユーザに前記承認情報を出力(送信)する(S95、承認情報出力工程)。
【0055】
つぎに、評価算出部96は、前記課題、前記達成情報、及び前記承認情報に基づいてユーザの評価段階を算出する(S96、評価算出工程)。評価算出部96は、例えば、前記評価段階として、ユーザが達成し、申請対象者が承認した課題に紐づけられている獲得経験値を前記ユーザの評価段階に変換することで前記評価段階を算出できる。なお、評価算出部96は、例えば、ユーザが達成したとして申請対象者に申請したものの、申請対象者が否認した課題に紐づけられている獲得経験値については、ユーザの評価段階に変換してもよいし、しなくてもよい。否認された課題に紐づけられている獲得経験値をユーザの評価段階に変換する場合、例えば、その一部をユーザの評価段階に変換してもよい。また、評価算出部96は、例えば、ユーザが獲得した獲得経験値が所定値を超えた場合に、ユーザの評価段階として、レベルを算出してもよい。具体的に、例えば、ユーザが獲得した獲得経験値1000ポイントごとに、ユーザのレベルを1加算するような処理があげられるが、評価段階の算出はこれに限定されず適宜設定できる。また、評価算出部96は、例えば、ユーザが達成した課題のタグごとに獲得経験値を集計し、タグごとのユーザのレベルを算出してもよい。
【0056】
評価登録部97は、前記評価段階を登録する(S97、評価登録工程)。評価登録部97は、例えば、算出した評価段階をユーザの識別情報と紐づけて記憶装置104またはメモリ102に記憶することで前記評価段階を登録できる。
【0057】
スケジュール管理は、継続が億劫になり、途中で使用されなくなることがある。本実施形態の装置1Cによれば、ミッション部9により、課題の達成と経験値によるレベルアップという報酬をユーザに提供できるため、ユーザに本装置1Cの利用の継続を促すことができる。
【0058】
[実施形態5]
図10図16を用いて、前記実施形態1~4の時間管理支援装置1(1、1A、1B、1C)の利用例を説明する。なお、以下の説明は例示であり、本発明を何ら限定しない。
【0059】
まず、ユーザAは、自身の所有する端末により、時間管理支援装置1にアクセスする。前記端末には、例えば、トップページとして、図10に示す画像が表示される。図10に示すように、本装置1のトップページは、ダッシュボードを兼ねており、ユーザのプロフィール、予実達成率、タイムライン、スケジュール、ユーザの株価(時間運用スコア)を示すグラフ、株価ランキング等各種の情報が表示されている。ユーザは、本装置1の各種機能を使う際には、例えば、図10左側のメインメニューに示す各種ボタン(ダッシュボード、ありたい姿、投資登録、投資計画、振り返り、実績登録、ミッション、設定)を選択することにより、本装置1の各種機能を利用できる。
【0060】
図11は、目標設定部6による目標情報の設定に関する画面例である。ユーザが目標情報を設定する場合、ユーザは、画面左側のメインメニューから「ありたい姿」ボタンを選択する。そして、図11に示す画面右側上の欄において、ユーザは、自身の属性情報として、職種と経歴を入力し、設定ボタンを選択する。これにより、目標設定部6は、前記属性情報に基づいて、図11の画面右下に示す目標情報(ステージ1~ステージ3)を設定できる。図11の画面右下の目標情報において、各ステージには、そのステージに到達するために必要なユーザのパラメータ(レベル、経験値、ステータス(スコア算出用パラメータ))の値等が表示されている。
【0061】
図12は、時間投資情報設定部2により、前記時間投資割合と前記目標情報とを紐づけた前記時間投資情報の設定に関する画面例である。ユーザが時間投資情報を設定する場合、ユーザは、画面左側のメインメニューから「投資登録」ボタンを選択する。そして、図12の画面上部に示すように、ユーザは、投資割合設定タブにおいて、その週に作業するプロジェクト(予定)を登録し、プロジェクトごとの時間投資割合を設定する。また、ユーザは各プロジェクトが目標(ステージ)のどの段階に対応するかをプロジェクトごとに設定する。これにより、前記目標情報と時間投資割合とが紐づけられた時間投資情報を設定できる。設定した時間投資情報は、図12の画面下部に示すように、プロジェクト毎の投資割合を可視化したグラフとして表示されていてもよい。なお、図12の画面下部に示す円グラフは、ユーザAの作業可能時間(業務時間)に対する各予定の時間割合を示すグラフである。前記グラフにおいて、「その他」に分類される割合が小さいほど、対照的に、ユーザAの目標(ありたい姿)につながる時間の使い方の割合が多いことを意味するためユーザAの仕事のやりがい、または仕事の充実度が高い状態であることを意味する。このため、前記グラフは、例えば、組織における従業員(ユーザ)の幸福感、エンゲージメント、社員のイキイキ度又はワクワク度を示すグラフということもできる。
【0062】
図13は、時間投資情報設定部2により、前記時間投資割合、および前記目標情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨予定情報の設定に関する画面例である。ユーザが推奨予定情報を設定する場合、ユーザは、画面左側のメインメニューから「投資計画」ボタンを選択する。そして、図13(A)に示すように、時間投資情報設定部2は、月曜日から金曜日までの5日間において、ユーザが使用可能な時間をそれぞれ12口/日に分割し、分割した単位時間について、推奨する作業を割り当てたパターンを複数生成する。ユーザは、働き方設定タブから、おすすめ、前半型、後半型、バランス型、カスタム等のパターンを選択し、推奨予定情報を選択することができる。なお、カスタムはユーザ自身で任意に単位時間の分割および分類を行う場合である。そして、図13(B)および(C)に示すように、時間投資情報設定部2は、選択されたパターンに基づいて、ユーザの週間作業予定を設定できる。
【0063】
図14は、実績情報取得部3による実績情報の取得および評価情報取得部4による評価情報の取得に関する画面例である。ユーザが実績情報を登録する場合、ユーザは、画面左側のメインメニューから「実績登録」ボタンを選択する。そして図14(A)に示すように、ユーザは、実績登録タブにおいて、登録されている予定に対する実績情報を登録する。具体的に、実績登録タブにおいて、ユーザが登録されている予定を選択すると、図14(B)に示す画面が表示される。ユーザは、図14(B)に示す画面において、対応する予定の実行開始日時および終了日時、実績メモ、ならびに実績情報に対する評価情報を登録できる。評価情報は、図14(B)に示す画面において、記載されている自己評価欄において、「1.集中して業務に取り組むことができましたか?」および「2.自己の成長につながりましたか?」との質問の下部に配置された「★はい」ボタンを選択することにより、肯定的な評価情報を前記実績情報に付すことができる。
【0064】
図15は、分析部7において生成され、出力部8により出力された分析情報に関する画面例である。ユーザが分析情報を確認する場合、ユーザは、画面左側のメインメニューから「振り返り」ボタンを選択する。そして図15に示すように、分析情報として、ユーザのステータス、タイムコントロール、株価推移、予実状況、プロジェクト別進捗等の各情報を表示可能である。
【0065】
図16は、ミッション部9による処理に関する画面例である。ユーザがミッション機能を利用する場合、ユーザは、画面左側のメインメニューから「ミッション」ボタンを選択する。そして図16(A)に示すように、ユーザは、ミッションタブまたはクエストタブにおいて表示された課題情報一覧を確認する。課題情報一覧では、例えば、課題の内容、タグ、獲得経験値、期限、申請対象者等の情報を一覧できる。ユーザは、達成した課題がある場合は、対応する課題欄に表示された「申請する」ボタンを選択する。すると、図16(B)に示す画面に遷移し、選択した課題について、達成情報の登録および申請対象者への申請(送信)が可能となる。図16(B)に示す画面において、ユーザは、達成情報を登録・送信する場合は「申請」ボタンを選択し、申請を取りやめる場合は「やっぱりやめる」ボタンを選択する。ユーザにより達成情報が送信されると、申請対象者の端末において、図16(C)のような承認申請画面が表示される。申請対象者は、ユーザから送信された達成情報を確認し、承認を行う場合は、「承認する」ボタンを選択し、否認する場合は、「否認する」ボタンを選択する。申請対象者により達成情報が承認されると、ユーザに承認情報が送信され、達成した課題情報に紐づけられていた獲得経験値がユーザの識別情報と紐づけて記憶される。
【0066】
[実施形態6]
本実施形態は、前記実施形態1~5の時間管理支援装置1(1、1A、1B、1C)における、運用スコア算出部5の処理の具体例について説明する。なお、以下の説明は例示であり、本発明を何ら限定しない。
【0067】
運用スコア算出部5は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出する。前記ログデータは、前述の通りである。具体的に、運用スコア算出部5は、例えば、前記ログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、前記運用スコア算出パラメータに基づいて前記時間運用スコアを算出できる。
【0068】
運用スコア算出部5による処理に先立ち、本装置1は、ユーザの操作等に応じて蓄積される種々の操作ログを前記ログデータとしてメモリ102または記憶装置104に蓄積する。前記操作ログの種類としては、特に制限されず、例えば、本装置1(アプリケーション)の起動日時および/または終了日時、ユーザのログイン日時、ユーザのログアウト日時、ユーザの入力ログおよび/または出力ログ、他のユーザとのアクセスログ等があげられる。前記ユーザの入力ログおよび出力ログは、例えば、前記時間投資情報、前記実績情報、前記評価情報、前記目標情報、前記時間投資割合、前記分析情報、前記課題情報、前記達成情報前記承認情報等の、前記実施形態で説明した種々の情報に対するユーザの入力ログ、閲覧ログ等の情報があげられる。前記入力ログは、入力された情報そのものを含んでもよいし、当該情報を入力したことを示す情報でもよい。前記アクセスログは、例えば、本装置1のユーザ同士の通信ログであってもよいし、本装置1を介して、ユーザ同士が互いに閲覧許可を出した履歴(いわゆるSNSにおける「フォロー」「フォロワー」の関係の構築又は解除)のログであってもよい。
【0069】
また、本装置1は、例えば、前記操作ログに所定の処理を行い、前記処理後のデータをさらに前記ログデータとして蓄積してもよい。前記所定の処理は、例えば、前記ログデータからユーザの行動の傾向を推定する処理があげられる。具体例として、例えば、前記時間投資情報に基づいて、前記ユーザが使用可能な時間に対する前記予定情報の設定割合(投資時間量)およびその実績、予定に対する実績の達成率、予定における会議の占める割合、勤務時間外の予定(例えば、会議、作業等)の有無やその割合、開催時間が所定時間を超える会議の有無やその割合(いわゆる「悪い会議」の開催又は参加の有無)等があげられるが、これらは例示であり、本発明をなんら限定しない。前記ログデータの収集、処理、および記録は、例えば、CPU101により実行され、メモリ102または記憶装置104に随時蓄積される。この場合、CPU101は、例えば、ログデータ部、ログデータ蓄積部として機能しているということもできる。
【0070】
運用スコア算出部5は、例えば、蓄積した前記ログデータに基づいて、運用スコア算出パラメータを設定できる。前記運用スコア算出パラメータは、例えば、前記ログデータに基づいて推定されるユーザの行動の種類を示すカテゴリである。前記運用スコア算出パラメータの具体例としては、例えば、本装置の使用、計画の作成、実績の入力、実績の達成、挑戦、達成、変容等があげられるが、これには限定されず、本装置1の使用目的に応じて適切なカテゴリが設定できる。運用スコア算出部5は、例えば、前記ログデータと運用スコア算出パラメータとの組を記録したカテゴリ設定情報を参照して、前記運用スコア算出パラメータを設定してもよいし、前記ログデータの内容を解析し、解析結果に基づいて適切な運用スコア算出パラメータを設定してもよい。前記カテゴリ設定情報における前記ログデータの種類と運用スコア算出パラメータの組み合わせは、特に制限されず、任意に設定できる。また、本装置1のメモリ102または記憶装置104は、例えば、前記カテゴリ設定情報を記憶していてもよい。この場合、運用スコア算出部5は、例えば、メモリ102または記憶装置104に記憶された前記カテゴリ設定情報を参照して、前記ログデータに基づく運用スコア算出パラメータを設定できる。
【0071】
つぎに、運用スコア算出部5は、設定した運用スコア算出パラメータに基づいて、ユーザの時間運用スコアを算出する。具体的に、運用スコア算出部5は、例えば、前記運用スコア算出パラメータごとに時間運用スコアの配点が紐づけられたスコアチャートに基づいて、前記ユーザの時間運用スコアを算出できる。前記スコアチャートにおける各運用スコア算出パラメータの配点は、特に制限されず、任意に設定できる。例えば、本装置1の使用ユーザまたはユーザが所属する組織の方針に応じて前記スコアチャートを設定することで、より適切なユーザの時間運用スコアを算出できる。また、前記スコアチャートは、例えば、ユーザの属性(ペルソナともいう)に応じて各運用スコア算出パラメータの配点を変更してもよい。前記スコアチャートは、例えば、メモリ102又は記憶装置104に記憶されていてもよい。さらに、運用スコア算出部5は、例えば、前記運用スコア算出パラメータのカテゴリごとに前記時間運用スコアを算出してもよい。この場合、運用スコア算出部5は、例えば、1つのカテゴリごとの時間運用スコアを算出してもよいし、2以上の複数のカテゴリごとの時間運用スコアを算出してもよく、後者の場合、カテゴリを組み合わせる数およびその種類は特に制限されず、任意に設定できる。前記スコアチャートは、例えば、運用スコア算出パラメータ毎に参照される期間(抽出期間ともいう)が設定されていてもよい。この場合、運用スコア算出部5は、運用スコア算出パラメータ毎に紐づけられた抽出期間分のログデータに基づいて前記運用スコアの算出に使用する前記ログデータを決定できる。
【0072】
運用スコア算出部5の処理について、具体例を用いてさらに詳細に説明する。なお、以下の説明において提示するログデータ、運用スコア算出パラメータ、スコアチャート、および算出された時間運用スコアは、一例であり、本発明を何ら限定しない。
【0073】
まず、本装置1は、前記ログデータとして、図17に示すような操作ログデータを記憶装置104に蓄積する。
【0074】
つぎに、運用スコア算出部5は、例えば、図18に示すようなカテゴリ設定情報及びスコアチャートを参照し、蓄積されたログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、設定された運用スコア算出パラメータに基づいて、ユーザの時間運用スコアを算出できる。図19に、運用スコア算出部5における、ログデータからの時間運用スコアの具体的なフローを示す。図19に示すように、運用スコア算出部5は、例えば、ログデータが含むログについて、前記カテゴリ設定情報(例えば、行為推定(ログ対応)表)を用いて分類・識別し(ログ識別)、中間データとして、識別後のログに基づく運用スコア算出パラメータを設定し、前記スコアチャート(例えば、スコア計算(抽出期間、配点)表)を参照して、FILTER関数により運用スコア算出パラメータ毎に設定された抽出期間毎に集計するパラメータを抽出し、抽出したパラメータごとにスコアを集計することにより、ユーザの時間運用スコア(S)を算出する。なお、本発明の運用スコア算出部5の処理は、図19に示すフローにはなんら制限されない。
【0075】
また、本装置1は、例えば、算出された時間運用スコアについて、カテゴリごとのスコアを表示してもよいし、経過時間に応じたスコアの変動チャートを閲覧可能に出力してもよい。このように時間運用スコアを算出することにより、例えば、ユーザ個人やユーザが属する組織の方針にあわせて詳細かつ柔軟な時間運用スコアを算出することが可能となる。
【0076】
[実施形態7]
本実施形態のプログラムは、前述の時間管理支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、時間投資情報設定手順、実績情報取得手順、評価情報取得手順、および運用スコア算出手順を実行させるためのプログラムである。
【0077】
前記時間投資情報設定手順は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得手順は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得手順は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出手順は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含む。
【0078】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、時間投資情報設定手順、実績情報取得手順、評価情報取得手順、および運用スコア算出手順として機能させるプログラムということもできる。
【0079】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の時間管理支援装置および時間管理支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0080】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0081】
この出願は、2022年6月24日に出願された日本出願特願2022-101984を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
【0082】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
時間投資情報設定部、実績情報取得部、評価情報取得部、運用スコア算出部を含み、
前記時間投資情報設定部は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得部は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得部は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出部は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含む、時間管理支援装置。
(付記2)
前記運用スコア算出部は、前記ログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、前記運用スコア算出パラメータに基づいて前記時間運用スコアを算出する、付記1記載の時間管理支援装置。
(付記3)
目標設定部を含み、
前記目標設定部は、ユーザの目標情報を設定し、
前記時間投資情報設定部は、予定毎の時間投資割合を設定し、前記時間投資割合と前記目標情報とを紐づけて前記時間投資情報として設定する、付記1または2記載の時間管理支援装置。
(付記4)
前記時間投資情報設定部は、前記予定情報、前記実績情報、および前記時間投資割合、および前記目標情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨予定情報を設定する、付記3記載の時間管理支援装置。
(付記5)
分析部および出力部を含み、
前記分析部は、前記時間投資情報、前記実績情報、および前記評価情報を分析した分析情報を生成し、
前記出力部は、前記分析情報を出力する、付記1から4のいずれかに記載の時間管理支援装置。
(付記6)
ミッション部を含み、
前記ミッション部は、課題設定部、達成情報取得部、達成情報送信部、承認情報取得部、承認情報出力部、評価算出部、および評価登録部を含み、
前記課題設定部は、課題を含む課題情報を設定し、
前記達成情報取得部は、前記課題毎に、ユーザの達成情報を取得し、
前記達成情報送信部は、ユーザの前記達成情報を申請対象者に送信し、
前記承認情報取得部は、前記達成情報毎に、前記申請対象者からの承認情報を取得し、
前記承認情報出力部は、ユーザに前記承認情報を出力し、
前記評価算出部は、前記課題、前記達成情報、及び前記承認情報に基づいてユーザの評価段階を算出し、
前記評価登録部は、前記評価段階を登録する、付記1から5のいずれかに記載の時間管理支援装置。
(付記7)
時間投資情報設定工程、実績情報取得工程、評価情報取得工程、および運用スコア算出工程を含み、
前記時間投資情報設定工程は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得工程は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得工程は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出工程は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、時間管理支援方法。
(付記8)
前記運用スコア算出工程は、前記ログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、前記運用スコア算出パラメータに基づいて前記時間運用スコアを算出する、付記7記載の時間管理支援方法。
(付記9)
目標設定工程を含み、
前記目標設定工程は、ユーザの目標情報を設定し、
前記時間投資情報設定工程は、予定毎の時間投資割合を設定し、前記時間投資割合と前記目標情報とを紐づけて前記時間投資情報として設定する、付記7または8記載の時間管理支援方法。
(付記10)
前記時間投資情報設定工程は、前記時間投資割合、および前記目標情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨予定情報を設定する、付記9記載の時間管理支援方法。
(付記11)
分析工程および出力工程を含み、
前記分析工程は、前記時間投資情報、前記実績情報、および前記評価情報を分析した分析情報を生成し、
前記出力工程は、前記分析情報を出力する、付記7から10のいずれかに記載の時間管理支援方法。
(付記12)
ミッション工程を含み、
前記ミッション工程は、課題設定工程、達成情報取得工程、達成情報送信工程、承認情報取得工程、承認情報出力工程、評価算出工程、および評価登録工程を含み、
前記課題設定工程は、課題を含む課題情報を設定し、
前記達成情報取得工程は、前記課題毎に、ユーザの達成情報を取得し、
前記達成情報送信工程は、ユーザの前記達成情報を申請対象者に送信し、
前記承認情報取得工程は、前記達成情報毎に、前記申請対象者からの承認情報を取得し、
前記承認情報出力工程は、ユーザに前記承認情報を出力し、
前記評価算出工程は、前記課題、前記達成情報、及び前記承認情報に基づいてユーザの評価段階を算出し、
前記評価登録工程は、前記評価段階を登録する、付記7から11のいずれかに記載の時間管理支援方法。
(付記13)
時間投資情報設定手順、実績情報取得手順、評価情報取得手順、および運用スコア算出手順を含み、
前記時間投資情報設定手順は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得手順は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得手順は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出手順は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記14)
前記運用スコア算出手順は、前記ログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、前記運用スコア算出パラメータに基づいて前記時間運用スコアを算出する、付記13記載のプログラム。
(付記15)
目標設定手順を含み、
前記目標設定手順は、ユーザの目標情報を設定し、
前記時間投資情報設定手順は、予定毎の時間投資割合を設定し、前記時間投資割合と前記目標情報とを紐づけて前記時間投資情報として設定する、付記13または14記載のプログラム。
(付記16)
前記時間投資情報設定手順は、前記時間投資割合、および前記目標情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨予定情報を設定する、付記15記載のプログラム。
(付記17)
分析手順および出力手順を含み、
前記分析手順は、前記時間投資情報、前記実績情報、および前記評価情報を分析した分析情報を生成し、
前記出力手順は、前記分析情報を出力する、付記13から16のいずれかに記載のプログラム。
(付記18)
ミッション手順を含み、
前記ミッション手順は、課題設定手順、達成情報取得手順、達成情報送信手順、承認情報取得手順、承認情報出力手順、評価算出手順、および評価登録手順を含み、
前記課題設定手順は、課題を含む課題情報を設定し、
前記達成情報取得手順は、前記課題毎に、ユーザの達成情報を取得し、
前記達成情報送信手順は、ユーザの前記達成情報を申請対象者に送信し、
前記承認情報取得手順は、前記達成情報毎に、前記申請対象者からの承認情報を取得し、
前記承認情報出力手順は、ユーザに前記承認情報を出力し、
前記評価算出手順は、前記課題、前記達成情報、及び前記承認情報に基づいてユーザの評価段階を算出し、
前記評価登録手順は、前記評価段階を登録する、付記13から17のいずれかに記載のプログラム。
(付記19)
時間投資情報設定手順、実績情報取得手順、評価情報取得手順、および運用スコア算出手順を含み、
前記時間投資情報設定手順は、少なくとも一つの予定情報と、開始予定日時および終了予定日時、ならびに予定参加者の情報を時間投資情報として設定し、
前記実績情報取得手順は、実績情報を取得し、
前記実績情報は、前記予定情報毎の実行開始日時および終了日時の情報を含み、
前記評価情報取得手順は、前記実績情報に対する前記予定参加者からの評価情報を取得し、
前記運用スコア算出手順は、ログデータに基づいて、時間運用スコアを算出し、
前記ログデータは、前記時間投資情報、前記実績情報、及び前記評価情報からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記20)
前記運用スコア算出手順は、前記ログデータに基づいて運用スコア算出パラメータを設定し、前記運用スコア算出パラメータに基づいて前記時間運用スコアを算出する、付記19記載の記録媒体。
(付記21)
目標設定手順を含み、
前記目標設定手順は、ユーザの目標情報を設定し、
前記時間投資情報設定手順は、予定毎の時間投資割合を設定し、前記時間投資割合と前記目標情報とを紐づけて前記時間投資情報として設定する、付記19または20記載の記録媒体。
(付記22)
前記時間投資情報設定手順は、前記時間投資割合、および前記目標情報に基づいて、ユーザに推奨する推奨予定情報を設定する、付記21記載の記録媒体。
(付記23)
分析手順および出力手順を含み、
前記分析手順は、前記時間投資情報、前記実績情報、および前記評価情報を分析した分析情報を生成し、
前記出力手順は、前記分析情報を出力する、付記19から22のいずれかに記載の記録媒体。
(付記24)
ミッション手順を含み、
前記ミッション手順は、課題設定手順、達成情報取得手順、達成情報送信手順、承認情報取得手順、承認情報出力手順、評価算出手順、および評価登録手順を含み、
前記課題設定手順は、課題を含む課題情報を設定し、
前記達成情報取得手順は、前記課題毎に、ユーザの達成情報を取得し、
前記達成情報送信手順は、ユーザの前記達成情報を申請対象者に送信し、
前記承認情報取得手順は、前記達成情報毎に、前記申請対象者からの承認情報を取得し、
前記承認情報出力手順は、ユーザに前記承認情報を出力し、
前記評価算出手順は、前記課題、前記達成情報、及び前記承認情報に基づいてユーザの評価段階を算出し、
前記評価登録手順は、前記評価段階を登録する、付記19から23のいずれかに記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明によれば、ユーザに時間の価値を認識させることができる。このため、本発明は、スケジュール管理が必要な分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0084】
1 時間管理支援装置
2 時間投資情報設定部
3 実績情報取得部
4 評価情報取得部
5 運用スコア算出部
6 目標設定部
7 分析部
8 出力部
9 ミッション部
91 課題設定部
92 達成情報取得部
93 達成情報送信部
94 承認情報取得部
95 承認情報出力部
96 評価算出部
97 評価登録部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19