(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029031
(43)【公開日】2024-03-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、コンピュータプログラムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/45 20140101AFI20240227BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20240227BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20240227BHJP
A63F 13/803 20140101ALI20240227BHJP
A63F 9/14 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
A63F13/45
A63F13/69
A63F13/53
A63F13/803
A63F9/14 B
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023214155
(22)【出願日】2023-12-19
(62)【分割の表示】P 2019178471の分割
【原出願日】2019-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】池田 武史
(72)【発明者】
【氏名】照内 大丈
(57)【要約】
【課題】競技観戦時におけるユーザの興趣を向上する。
【解決手段】本発明によれば、投票受付部を備え、前記投票受付部は、競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付けると共に、前記競技開始前に投票を受け付けた場合には、前記競技の開始後に、前記ユーザからの投票を受け付ける、情報処理装置が提供される。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投票受付部を備え、
前記投票受付部は、競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付けると共に、前記競技開始前に投票を受け付けた場合には、前記競技の開始後に、前記ユーザからの投票を受け付ける、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記投票受付部は、前記競技の開始後においては、前記競技開始前に受け付けた投票対象への投票のみ受け付ける、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置であって、
支払処理部を備え、
前記支払処理部は、競技開始後に受け付けた投票が的中した場合、競技開始前に定められる前記投票に対する配当率に基づき、前記ユーザに報酬を支払う、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記投票受付部は、
第1の価値と第2の価値による投票を受け付け、
競技開始前における第1の投票期間には、第1および第2の価値を用いた投票を受け付け、
競技開始後における第2の投票期間には、第2の価値を用いた投票のみ受け付ける、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
支払処理部を備え、
前記支払処理部は、前記第1の価値について定められた配当率に基づいて、前記第2の価値の前記配当率を定める、情報処理装置。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記第2の投票期間は、競技開始後から、競技終了前の予め定められた期間である、情報処理装置。
【請求項7】
請求項4~請求項6のいずれか1項に記載のシステムであって、
前記投票受付部は、前記第2の投票期間には、前記第1の投票期間で受け付けた投票対象への前記第2の価値による投票のみ受け付ける、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
表示制御部と表示部を備え、
前記表示制御部は、競技開始後に受け付けた他のユーザによる当該競技に対する投票の内容を、前記競技の状況と共に、前記表示部に表示させる、情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータに投票受付ステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
前記投票受付ステップでは、前記コンピュータは、
競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付けると共に、前記競技開始前に投票を受け付けた場合には、前記競技の開始後に、前記ユーザからの投票を受け付ける、コンピュータプログラム。
【請求項10】
コンピュータを制御する方法であって、
投票受付ステップを含み、
前記投票受付ステップでは、前記コンピュータは、
競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付けると共に、前記競技開始前に投票を受け付けた場合には、前記競技の開始後に、前記ユーザからの投票を受け付ける、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、コンピュータプログラムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のプレイヤが一か所に集まって同一の投票型レースゲームを行うことができるオンラインゲームシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、ゲーム関連データに基づくレースゲームを実行し、レースの実行状況と総合的な投票オッズを、ゲーム装置の周囲に存するプレイヤに提示している。しかし、特許文献1に記載のオンラインゲームシステムでは、レース開始後は、プレイヤはレースの状況を観戦することしかできない。
【0005】
本発明は、ユーザの競技観戦時の興趣を向上するコンピュータプログラム及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、投票受付部を備え、前記投票受付部は、競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付けると共に、前記競技開始前に投票を受け付けた場合には、前記競技の開始後に、前記ユーザからの投票を受け付ける、情報処理装置が提供される。
【0007】
本発明の一態様によれば、競技開始前に投票したユーザに対しては競技開始後も投票を受け付け可能とすることにより、競技観戦における興趣が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る動画配信システム1の概要を示す図である。
【
図2】ユーザ端末装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】サーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】動画配信システム1の機能構成を示すブロック図である。
【
図6】動画配信システム1の処理の流れを示すフロー図である。
【
図8】表示部33に表示された競技動画7の一例を示す例である。
【
図9】アイコンI2の表示態様を変化させた図である。
【
図10】アイコンI1の表示態様を変化させた図である。
【
図11】表示部33に追加投票画面D1を表示させた図である。
【
図12】追加投票確定後の追加投票画面D1の表示を示す図である。
【
図13】アイコンI1のユーザによる追加投票の内容が表示された図である。
【
図14】競技結果と報酬の関係を説明する図である。
【
図15】競技結果が確定したタイミングでの表示を示す図である。
【
図16】変形例における表示部33の表示態様を示す例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1-1.動画配信システム1の概要)
本発明の一実施形態における動画配信システム1は、複数のユーザ端末装置10(「情報処理装置」の一例)及びサーバ20(「情報処理装置」の一例)を備える。
【0011】
ユーザ端末装置10は、通信回線5を介してサーバ20と通信可能に構成される。ユーザ端末装置10のそれぞれのユーザは、サーバ20から配信される競技の動画(以下、競技動画7という)を観戦することができる。また、ユーザは、ユーザ端末装置10を操作することにより、競技の結果を予想して投票することができる。ユーザ端末装置10は、競技動画とともに、当該ユーザ端末装置10のユーザと当該競技動画を観戦している他のユーザとを示すアイコンを表示し、当該競技の状況に合わせてアイコンの表示態様を変化させる。また、サーバ20は、競技開始前にユーザからの投票を受け付けた場合において、競技開始後においても投票を受け付けることができる。以下、各構成について詳細に説明する。
【0012】
(1-2.動画配信システム1のハードウェア構成)
図2及び
図3を参照し、動画配信システム1におけるハードウェア構成を説明する。
【0013】
(1-2-1.ユーザ端末装置10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係るユーザ端末装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、画像を表示し操作を受け付け可能なタッチパネルディスプレイ14、音を出力するスピーカー15、音が入力されるマイク16、及び被写体を撮像するカメラ17を備える他に、さらに、制御部11、記憶部12、通信部13、操作ボタン18を備える。
【0014】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末装置10の全体の動作を制御する。
【0015】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)であり、画像等の各種データ及び制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。
【0016】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末装置10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェア制御するためのドライバ、電子メールやウェブブラウジング、動画再生、その他各種機能を実現するためのプログラム等であって、本実施形態に係るコンピュータプログラムを含む。
【0017】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて又はNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等を可能とする機能を有してもよい。
【0018】
操作ボタン18は、ユーザ端末装置10の側面に設けられ、ユーザ端末装置10を起動又は停止させるための電源ボタンやスピーカー15が出力する音のボリューム調整ボタン等である。
【0019】
これら制御部11、記憶部12、通信部13、タッチパネルディスプレイ14、スピーカー15、マイク16、カメラ17、及び操作ボタン18は、システムバス19を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部11は、記憶部12へのアクセス、タッチパネルディスプレイ14に対する画像の表示、ユーザによるタッチパネルディスプレイ14や操作ボタン18に対する操作状態の把握、マイク16への音の入力、スピーカー15からの音の出力、カメラ17に対する制御、及び通信部13を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行うことができる。
【0020】
(1ー2ー2.サーバ20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態に係るサーバ20のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ20は、サーバ20全体の動作を司る制御部21、制御部21による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられ、また各種プログラム及び各種データ等が予め記憶された記憶部22を備えている。以下、ユーザ端末装置10との相違点を中心に説明する。
【0021】
サーバ20は、通信回線5を介してユーザ端末装置10等の他の情報処理装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行う通信部24を備えている。また、キーボード及びマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける操作入力部25、各種画像を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等のモニタ26を備えていてもよい。
【0022】
これら制御部21、記憶部22、通信部24、操作入力部25、モニタ26は、システムバス27を介して相互に電気的に接続されている。
【0023】
(1-3.動画配信システム1の機能構成)
図4を参照し、動画配信システム1の機能について説明する。
図4に示すように、ユーザ端末装置10は、表示制御部31と、報酬算出部32と、表示部33と、操作受付部34を備える。サーバ20は、投票受付部35と支払処理部36を備える。
【0024】
表示制御部31は、制御部11の機能として実現され、サーバ20から配信された競技動画7とともに、競技の結果に投票しているユーザを示すアイコンを表示部に表示させる。アイコンの表示についての詳細は後述する。報酬算出部32は、ユーザの投票の内容から定まる配当率(いわゆるオッズ)と競技の結果に基づいて、ユーザそれぞれに対する報酬の額を算出する。
【0025】
表示部33は、ユーザ端末装置10が備えるタッチパネルディスプレイ14で構成され、サーバ20から配信された競技動画7等の各種情報を表示する。操作受付部34は、タッチパネルディスプレイ14のタッチパネルで構成され、ユーザが操作することにより、競技動画7の選択や投票のための操作等を入力可能に構成されている。
【0026】
投票受付部35は、制御部21の機能として実現され、ユーザ端末装置10のユーザから、競技の結果に対する投票を受け付け、受け付けた投票の内容を予め定められたタイミングでユーザ端末装置10の報酬算出部32へ送信する。
【0027】
本実施形態では、
図5に示すように、投票受付部35は競技開始前の第1の投票期間において、競技の結果に対してユーザからの投票を受け付ける。ここで、第1の投票期間は、競技開始前の予め定められた期間であり、例えば、競技開始の1時間前から競技開始の3分前などの期間である。
【0028】
第1の投票期間では、第1の価値および第2の価値という互いに異なる2種類の価値それぞれについて、投票額を指定して投票することができる。ここでいう価値は、現金、電子マネー、仮想通貨等のコインであってもよいし、単に特定のサービス内において利用可能なポイントであってもよい。本実施形態では、第1の価値をコインとし、第2の価値をポイントとする。このように、本実施形態では、コインおよびポイントといった異なる2種類の価値について投票が可能となっているため、投票における興趣が向上する。
【0029】
投票受付部35は、第1の投票期間に投票を受け付けた場合、当該競技の開始後における第2の投票期間において、当該ユーザからの追加投票を受け付ける。ここで、第2の投票期間は、競技開始後から競技終了までの期間であり、例えば、競技開始後から競技終了の3分前や競技開始から3分経過などの予め定められた期間であってもよい。
【0030】
追加投票とは、第1の投票期間に投票した内容について、当該投票を行ったユーザが投票額を追加して投票することを意味する。本実施形態では、この追加投票は、ポイントを用いた投票のみ行うことができるように構成されている。このような構成とすることにより、コインでの投票は第1の投票期間に限定されることとなり、異なる価値(すなわち、コインおよびポイント)において投票可能な期間が異なることとなり、投票における興趣が向上する。
【0031】
また、第2の投票期間は、競技開始後から競技終了前までの予め定められた期間に設定されているため、競技終了直前の追加投票を受け付けないこととなり、競技結果の予想が極端に容易な状況での投票ができないようになっている。
【0032】
支払処理部36は、制御部21の機能として実現され、報酬算出部32と同様に、ユーザの投票の内容から定まる配当率と競技の結果に基づいて、ユーザそれぞれに対する報酬の額を算出する。そして、投票結果が的中したユーザに対して報酬の支払処理を行う。
【0033】
ここで、支払処理部36は、一方の価値(例えば、コイン)について定められた配当率に基づいて、他方の価値(例えば、ポイント)の配当率を定めるのが好ましい。このようにすることで、一方の価値での配当率を利用することにより、他方の価値の支払額の算出処理が簡易となる。
【0034】
また、支払処理部36は、第2の投票期間に受け付けた追加投票が的中した場合、第1の投票期間に定められる投票に対する配当率に基づき、ユーザに報酬を支払う報酬の額を算出するのが好ましい。このように競技開始前の投票内容で配当率を決定することにより、競技開始後に配当率が変動して不安定になることを防ぐことができる。
【0035】
上述した機能構成は、ユーザ端末装置10に適宜インストールされるソフトウェア(いわゆるアプリを含む)によって実現してもよく、ハードウェアによって実現してもよい。ソフトウェアによって実現する場合、制御部41がソフトウェアを構成するプログラムを実行することによって各種機能を実現することができる。
【0036】
プログラムを実行することで実現される場合、当該プログラムは、ユーザ端末装置10が内蔵する記憶部12に格納してもよく、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納してもよい。また、外部の記憶装置に格納されたプログラムを読み出し、いわゆるクラウドコンピューティングにより実現してもよい。もしくは、ハードウェアによって実現する場合、ASIC、SOC、FPGA、又はDRPなどの種々の回路によって実現することができる。また、上述した機能構成は、一部の機能構成をソフトウェア又はハードウェアによって、サーバ20で処理されるようにしてもよい。
【0037】
(1-4.動画配信システム1による動画観戦の流れ)
図6を参照し、動画配信システム1による動画観戦の流れを説明する。
【0038】
ステップS100において、ユーザ端末装置10はサーバ20へ投票内容を送信する。ステップS110において、ユーザ端末装置10はサーバ20から配信された競技動画7を受信する。競技動画7は、例えば、自転車、自動車、ボート、若しくは競走馬等を用いたレース、又は野球若しくはサッカーの試合等が挙げられる。
【0039】
競技動画7の配信方法は、ライブ配信又は非ライブ配信の何れの方法であってもよいが、ライブ配信の場合にはより高い臨場感を味わうことができる。また、ストリーミング又はダウンロードの何れの方法であってもよいが、ライブ配信のときにはストリーミング配信が選択されうる。
【0040】
ステップS120において、ユーザ端末装置10は、サーバ20の投票受付部35が受け付けた複数のユーザ端末装置10のユーザの投票の内容を受信する。
図7に示す例では、出走者R1~R6の順位について、複数のユーザ端末装置10のユーザU1~U3が予想して投票している。
【0041】
ステップS130において、報酬算出部32は、サーバ20の投票受付部35から受信したユーザU1~U3の投票内容に基づいて、各ユーザが受け取り得る報酬額を算出する。当該報酬の額は、当該競技に投票したユーザの投票の内容に基づいて、配当率等を考慮して算出される。
【0042】
ステップS140において、表示制御部31は、受信した競技動画7と、当該競技の結果に投票したユーザのアイコンを表示する。
図8に示す例では、競技動画7とともに、ユーザU1~U3を示すアイコンI1~I3が表示されている。ここで、
図8に示すユーザ端末装置10は、ユーザU1が視聴しているものとする。
【0043】
ステップS150において、ユーザ端末装置10は、表示している競技の状況および他のユーザの投票内容について、サーバ20と情報共有を行う。ステップS160において、表示制御部31は、投票の内容が競技の状況と一致しているユーザのアイコンを、投票の内容が競技の状況と一致していないユーザのアイコンと異なる態様で表示部33に表示させる。ステップS150およびステップS160は、所定のタイミング(例えば1回/秒)で繰り返され、競技の状況に応じてアイコンI1~I3の表示態様が変化する。
【0044】
図9に示すように、競技の状況がユーザU2の投票内容が一致している場合、ステップS160において、アイコンI2を他のアイコンよりも大きく表示する。また、
図10に示すように、競技の状況がユーザU1の投票内容が一致している場合、ステップS160において、アイコンI1を他のアイコンよりも大きく表示する。
【0045】
ここで好ましくは、
図9および
図10に示すように、表示制御部31は、ユーザから受け付けた投票の内、競技の状況と一致している投票の内容を、当該ユーザのアイコンとともに表示部33に表示させる。このようにすることに、的中しそうな各ユーザの投票を確認することができる。
【0046】
また、表示制御部31は、投票内容が的中した場合にユーザが受け取り得る報酬の額に応じて、変化後のアイコンの大きさを調整してもよい。このようにすることで、ユーザの期待感がアイコンの大きさで表示されることとなる。
【0047】
ステップS165において、競技終了の判定が行われる。競技が終了している場合(ステップS165においてYes)、ステップS170が行われる。競技が終了していない場合(ステップS165においてNo)、ステップS150およびステップS160の処理が繰り返される。
【0048】
ステップS150およびステップS160の処理の繰り返しの間に、ユーザの判断により、追加投票が行われる。ステップS161において、ユーザからの追加投票の受付要求の有無についての判定が行われる。一例として、ユーザU1が表示部33に表示された追加投票ボタンB1を押下すると、追加投票の受付要求が有ると判定する。追加投票の受付要求が有る場合(ステップS161においてYes)、ステップS162に進み、第2の投票期間か否かの判定処理が行われる。
【0049】
第2の投票期間である場合(ステップS162においてYes)、ステップS164の処理が行われる。第2の投票期間でない場合(ステップS162においてNo)、ステップS165の処理が行われる。
【0050】
ステップS164において、
図11に示すように、表示部33に追加投票画面D1が表示される。追加投票画面D1は、追加投票額設定ボタンB2と、追加投票決定ボタンB3と、終了ボタンB4を備える。追加投票画面D1には、第1の投票期間で投票した内容が表示される。ユーザは、追加投票額設定ボタンB2を操作することにより、第1の投票期間で受け付けた投票対象へのポイントでの投票額を設定できる。
【0051】
ユーザU1は、追加投票額設定ボタンB2を操作して追加投票の投票額を設定した後、追加投票決定ボタンB3を押下すると、追加投票が決定する。または、ユーザは、終了ボタンB4を押下することにより、追加投票の投票額を確定させずに追加投票を終了してもよい。
【0052】
投票額が決定すると、
図12に示すように、追加投票画面D1には追加投票の投票額が表示される。その後、ユーザU1が終了ボタンB4を押下することにより、追加投票画面D1が閉じられ、追加投票が終了する。
【0053】
追加投票が終了すると、
図13に示すように、表示制御部31は、追加投票の内容を、競技動画7とともに表示部33に表示させる。これにより、他のユーザ端末装置10を使用している他のユーザ(すなわち、ユーザU2およびユーザU3)も、ユーザU1の追加投票の内容を確認できる。このように各ユーザの追加投票の内容を表示部33に表示させることにより、他のユーザとの競技観戦における一体感が向上する。
【0054】
ステップS170において、ユーザ端末装置10は、表示している競技の状況について、サーバ20と情報共有を行う。ステップS180において、表示制御部31は、競技の結果を表示部33におけるユーザアイコンの表示に反映させる。
【0055】
図14に示すように、競技結果が確定すると、投票が的中したユーザに報酬が与えられる。そこで、表示制御部31は、
図15に示すように、投票が的中したユーザU3の投票内容を表示部33に表示させることで、他のユーザの投票が的中したか否かがわかりことになり、投票が的中したユーザの喜びや外れたユーザの落胆を共有することができる。ステップS190において、支払処理部36は、投票内容が競技結果と一致したユーザに対して、報酬の支払処理を行う。
【0056】
(1-5.変形例)
【0057】
図16は、変形例としての表示部33における表示態様を示す。
図16に示す例では、表示部33における競技動画7の外側の領域にアイコンI1~I3が表示されている。このようにすることにより、競技動画7の観戦を妨げることなく、アイコンI1~I3の表示態様を変化させることが可能となる。
【0058】
<2.その他の実施形態>
以上、本発明における実施形態およびその変形例について説明したが、本開示の適用は上述の内容に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、競技の状況と一致している投票内容のユーザのアイコンを大きく表示しているが、この形態に限定されるわけではない。例えば、競技の状況と一致している投票内容のユーザのアイコンを発光させたり、点滅させたりしてもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、競技の状況と投票内容が一致した場合に、アイコンの表示態様を変化させているが、この形態に限定されるわけではない。すなわち、競技の状況と投票内容の一部が一致した場合に、アイコンの表示態様を変化させてもよい。
【0060】
この場合、表示制御部31は、投票の内容と競技の状況の一致度に応じて、アイコンの態様を変化させるのが好ましい。例えば、競技の状況において、1位の走者がユーザの投票内容と少なくとも一致していれば当該ユーザのアイコンの大きさを変化させ、さらに2位、3位も一致していれば、より大きくアイコンの大きさを変化させたり、1位の走者がユーザの投票内容と少なくとも一致していれば当該ユーザのアイコンを発光させ、さらに2位、3位も一致していれば、アイコンの発光度合いをより強くさせたりしてもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、競技結果後に、投票内容が的中したユーザの投票の内容を表示させているが、他のユーザすべての投票の内容を表示部33に表示させてもよい。
【0062】
また、表示制御部31は、第2の投票期間の残り時間を表示部33に表示させてもよい。このようにすることで、ユーザは、追加投票の可能な時間を把握することが可能となり、追加投票を行う意欲を促進することができる。
【0063】
また、表示制御部31は、第2の投票期間の終了後に、表示部33の追加投票ボタンB1を非表示にしてもよい。
【0064】
また、上記実施形態における投票可能な2つの価値(コインおよびポイント)について、一方は現金などの法定通貨と交換可能とし、他方は交換不可能としてもよい。このようにした上で、他方の価値を無料で定期的に配布等することにより、ユーザが競技結果へ投票することについての心理的抵抗を低減することが可能となる。
【0065】
また、上記実施形態では、ユーザ端末装置10等は、スマートフォンなどのタッチパネルディスプレイ14を有する端末として説明したが、この例に限定されることはない。家庭用のPCなどにソフトウェアをインストールすることにより、ユーザ端末装置10を実現し、マウスなどの操作を受け付けるようにしてもよい。
【0066】
また、通信回線5を介した所定情報の共有は、主にインターネットなどのWANを介して行われるが、情報処理装置間では、WANを介さずにBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等のみを介して行われてもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、各機能をユーザ端末装置10またはサーバ20が備える態様の一例について説明したが、この形態に限定されることはなく、一部の機能について上記実施形態と異なる態様でユーザ端末装置10、サーバ20、又はユーザ端末装置10とサーバ20の両方が備える構成としてもよい。例えば、サーバ20が報酬算出部32を備える構成としてもよいし、ユーザ端末装置10が支払処理部36を備える構成としてもよい。
【0068】
また、上記実施形態においてユーザ端末装置10に実行させるものとして記載されていた各ステップについても、サーバ20に実行させてもよい。
【0069】
さらに、本発明は、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現することもできる。
【0070】
<3.実施形態の特徴>
以下、本発明の実施形態の特徴をまとめる。
【0071】
サーバ20は、投票受付部35を備える。投票受付部35は、競技開始前に競技の結果に対してユーザからの投票を受け付けると共に、競技開始前に投票を受け付けた場合には、競技の開始後に、ユーザからの投票を受け付ける。
【0072】
このような構成とすることにより、競技開始前に投票したユーザに対しては競技開始後も投票を受け付け可能とすることにより、競技観戦における興趣が向上する。
【0073】
投票受付部35は、競技の開始後においては、競技開始前に受け付けた投票対象への投票のみ受け付ける。
【0074】
このような構成とすることにより、競技開始前の予想の重要性が損なわれないようにする。
【0075】
サーバ20は、支払処理部36を備える。支払処理部36は、競技開始後に受け付けた投票が的中した場合、競技開始前に定められる投票に対する配当率に基づき、ユーザに報酬を支払う。
【0076】
このような構成とすることにより、競技開始前の投票内容で配当率を決定することにより、配当率が不安定になることを防ぐ。
【0077】
投票受付部35は、第1の価値と第2の価値による投票を受け付け、競技開始前における第1の投票期間には、第1および第2の価値を用いた投票を受け付け、競技開始後における第2の投票期間には、第2の価値を用いた投票のみ受け付ける。
【0078】
このような構成とすることにより、競技開始前と競技開始後で投票できる価値に差をつけることで、競技開始前の投票の重要性が損なわれないようにできる。
【0079】
サーバ20は、支払処理部を備え、支払処理部は、第1の価値について定められた配当率に基づいて、第2の価値の配当率を定める。
【0080】
このような構成とすることにより、第1の価値での配当率を利用することにより、第2の価値の支払額の算出処理を簡易にする。
【0081】
第2の投票期間は、競技開始後から競技終了前の予め定められた期間である。
【0082】
このような構成とすることにより、競技終了直前は投票不可とすることにより、極端に容易な予想についての投票ができないようにする。
【0083】
投票受付部35は、第2の投票期間には、第1の投票期間で受け付けた投票対象への第2の価値による投票のみ受け付ける。
【0084】
このような構成とすることにより、競技開始後の投票を第2の価値に限定することとなり、第1の価値による競技前の投票の重要性が損なわれないようにする。
【0085】
ユーザ端末装置10は、表示制御部31と表示部33を備え、表示制御部31は、競技開始後に受け付けた他のユーザによる当該競技に対する投票の内容を、競技の状況と共に、表示部33に表示させる。
【0086】
このような構成とすることにより、競技開始後に受け付けた他のユーザの予想を表示させることにより、競技観戦における一体感が向上する。
【0087】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0088】
1 :動画配信システム
5 :通信回線
7 :競技動画
10 :ユーザ端末装置
11 :制御部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :タッチパネルディスプレイ
15 :スピーカー
16 :マイク
17 :カメラ
18 :操作ボタン
19 :システムバス
20 :サーバ
21 :制御部
22 :記憶部
24 :通信部
25 :操作入力部
26 :モニタ
27 :システムバス
31 :表示制御部
32 :報酬算出部
33 :表示部
34 :操作受付部
35 :投票受付部
36 :支払処理部
【手続補正書】
【提出日】2024-01-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付け、
受け付けた前記ユーザからの投票をサーバに送信すると共に、前記競技の動画を受信し、
前記競技の動画と共に、前記ユーザから前記競技開始後に投票の受け付けを要求するためのボタンを表示部に表示させ、
前記ユーザが前記ボタンを押下した場合、前記ユーザが投票を行う投票画面を前記競技の動画と共に前記表示部に表示させ、
前記投票画面で受け付けた前記ユーザからの投票を前記サーバに送信する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
競技開始後における所定の投票期間に前記ユーザからの投票を受け付け、
前記投票期間内に前記ボタンが押下された場合、前記投票画面を前記競技の動画と共に前記表示部に表示させる、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
前記ユーザが前記ボタンを押下した場合、前記投票画面に、前記競技開始前に投票した内容、競技開始前に受け付けた投票対象に対して追加の投票額を設定するボタン、および投票決定ボタンを表示する、
情報処理装置。
【請求項4】
プロセッサは、競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付け、
プロセッサは、受け付けた前記ユーザからの投票をサーバに送信すると共に、前記競技の動画を受信させ、
プロセッサは、前記競技の動画と共に、前記ユーザから前記競技開始後に投票の受け付けを要求するためのボタンを表示部に表示させ、
プロセッサは、前記ユーザが前記ボタンを押下した場合、前記ユーザが投票を行う投票画面を前記競技の動画と共に前記表示部に表示させ、
プロセッサは、前記投票画面で受け付けた前記ユーザからの投票を前記サーバに送信する、
プログラム。
【請求項5】
プロセッサが、競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付け、
プロセッサが、受け付けた前記ユーザからの投票をサーバに送信すると共に、前記競技の動画を受信し、
プロセッサが、前記競技の動画と共に、前記ユーザから前記競技開始後に投票の受け付けを要求するためのボタンを表示部に表示させ、
プロセッサが、前記ユーザが前記ボタンを押下した場合、前記ユーザが投票を行う投票画面を前記競技の動画と共に前記表示部に表示させ、
プロセッサが、前記投票画面で受け付けた前記ユーザからの投票を前記サーバに送信する、
方法。
【請求項6】
端末と、サーバとを備え、
前記端末は、
競技開始前に前記競技の結果に対してユーザからの投票を受け付け、
受け付けた前記ユーザからの投票をサーバに送信すると共に、前記競技の動画を受信し、
前記競技の動画と共に、前記ユーザから前記競技開始後に投票の受け付けを要求するためのボタンを表示部に表示させ、
前記ユーザが前記ボタンを押下した場合、前記ユーザが投票を行う投票画面を前記競技の動画と共に前記表示部に表示させ、
前記投票画面で受け付けた前記ユーザからの投票を前記サーバに送信する、
システム。