(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029141
(43)【公開日】2024-03-05
(54)【発明の名称】冷蔵商品陳列システム
(51)【国際特許分類】
A47F 3/04 20060101AFI20240227BHJP
F25D 17/08 20060101ALN20240227BHJP
【FI】
A47F3/04 D
F25D17/08 318Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023221375
(22)【出願日】2023-12-27
(62)【分割の表示】P 2021151698の分割
【原出願日】2017-02-27
(31)【優先権主張番号】15/058,773
(32)【優先日】2016-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン・ストラーズ
(72)【発明者】
【氏名】プラビーン・クマール・ヌーリ
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・リム
(72)【発明者】
【氏名】マーティン・ブローエン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】商品を保管及び分配するための商品陳列システムが提供される。
【解決手段】商品陳列システムは、外側ハウジングと、透明な前扉と、冷却ユニットと、拡張キャノピを含む扉とを含む。商品陳列システムはまた、湾曲面に隣接する面を有する冷却システム用フロントグリルも含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品陳列システムであって、
天壁、底壁、側壁、及び後壁を有する外側ハウジングと、
扉であって、
透明な前面を取り囲む枠であって、
前記透明な前面から離れるように延びるブラケットを有する天枠、
前記天枠に隣接して位置する第1のチャネルを有する第1の側枠、
前記天枠に隣接して位置する第2のチャネルを有する第2の側枠、及び
底枠、を含む、枠と、
拡張キャノピであって、
前記ブラケットに係合している凹部を有する底面、
前記第1のチャネルに係合している第1の部材、及び
前記第2のチャネルに係合している第2の部材、を含む、拡張キャノピと、を備え、
前記拡張キャノピは、前記天枠、前記第1の側枠、及び前記第2の側枠に着脱自在に取り付けられている、商品陳列システム。
【請求項2】
前記拡張キャノピが、前記外側ハウジングの前記天壁の上方に延びる、請求項1に記載の商品陳列システム。
【請求項3】
前記底面の幅が、前記天枠の天面の幅にほぼ等しい、請求項1に記載の商品陳列システム。
【請求項4】
留め具が前記拡張キャノピを前記ブラケットに着脱自在に取り付けている、請求項1に記載の商品陳列システム。
【請求項5】
第2の拡張キャノピであって、
前記透明な前面から離れるように延びる前記底枠上のブラケットに係合している凹部を有する天面と、
前記底枠に隣接して位置する前記第1の側枠内の第3のチャネルに係合している第1の部材と、
前記底枠に隣接して位置する前記第2の側枠内の第4のチャネルに係合している第2の部材と、を更に備え、
前記第2の拡張キャノピは、前記底枠、前記第1の側枠、及び前記第2の側枠に着脱自在に取り付けられている、請求項1に記載の商品陳列システム。
【請求項6】
前記第1の部材が、前記第1のチャネル内のスロットに係合している張出部を端部に有する片持ち梁である、請求項1に記載の商品陳列システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、商品を保管及び分配するための商品陳列システムに関する。
【背景技術】
【0002】
商用冷蔵庫を含む商品陳列システムの設計及び構造は、長年ほぼ不変のままである。これらの陳列システムは、典型的には、設計トレンド及び消費者の期待から取り残された大きな箱である。商用冷蔵庫冷却システムのフロントグリル内の空気開口部は、典型的には、前面に架け渡して配置されたルーバである。更に、商用冷蔵庫の輸送は、特に構成要素が主ハウジングの表面から外向きに延びる場合、構成要素の損傷や破損につながり得る。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様では、冷却区画カバー、すなわちグリルは、目視可能な通気孔を含まない。別の態様では、冷却区画カバーの内部面上の仕切りは、入口と排気を隔離して高温の気流と低温の気流の混合を防止することができる。このようにして、仕切りは、凝縮器(熱交換器)の熱効率を向上させ、冷却システムの利用可能な冷却能力(又はヒートポンプシステムの加熱能力)を高めることができる。
【0004】
本発明の一態様では、冷却ユニット用フロントグリルは、実質的に平面状の面と湾曲面を有する外側部分と、実質的に平面状の面と湾曲面との間のグリルの第1の側に位置する空気入口と、実質的に平面状の面と湾曲面との間のグリルの第2の側に位置する空気出口と、空気入口を通って流れる入口空気を、空気出口を通って流れる出口空気から分離するように空気入口と空気出口との間に配設された仕切りを含む内部部分と、を含む。
【0005】
本発明の別の態様では、冷蔵商品陳列システムは、冷却ユニットと、天壁、底壁、側壁、後壁、及び内部下壁を有する外側ハウジングとを含み、冷却ユニットは、側壁、後壁、底壁、及び内部下壁の間の冷却区画内に位置する。外側ハウジングはまた、側壁、後壁、天壁、及び内部下壁の間に位置する商品区画と、商品区画に架け渡して位置する透明な扉と、冷却区画に架け渡して位置する冷却区画カバーすなわちグリルとを含む。グリルは、実質的に平面状の面と湾曲面を有する外側部分と、実質的に平面状の面と湾曲面との間のグリルの第1の側に位置する空気入口と、実質的に平面状の面と湾曲面との間のグリルの第2の側に位置する空気出口と、空気入口を通って流れる入口空気を、空気出口を通って流れる出口空気から分離するように空気入口と空気出口との間に配設された仕切りを含む内部部分と、を含む。
【0006】
本発明の更なる態様では、商品陳列システムは、天壁、底壁、側壁、及び後壁を有する外側ハウジング、並びに扉を含む。扉は、透明な前面から離れるように延びるブラケットを有する天枠、天枠に隣接して位置する第1のチャネルを有する第1の側枠、天枠に隣接して位置する第2のチャネルを有する第2の側枠、底枠、を含む透明な前面を取り囲む枠と、拡張キャノピとを含む。拡張キャノピは、ブラケットに係合している凹部を有する底面、第1のチャネルに係合している第1の部材、及び第2のチャネルに係合している第2の部材を含む。拡張キャノピは、天枠、第1の側枠、及び第2の側枠に着脱自在に取り付けられている。
【0007】
本発明の実施形態の更なる特徴及び利点、並びに本発明の様々な実施形態の構造及び作動について、添付図面を参照しながら、以下に詳細に記載する。本発明は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されないことに注意されたい。そのような実施形態は、例示目的だけのために本明細書に提示されている。追加の実施形態は、本明細書に包含された様々な教示に基づけば、当業者にとって明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面は、本発明の中に組み込まれ、本明細書の一部を形成し、本発明の実施形態を例示し、本説明と共に、更に本発明の諸原理を説明し、かつ当業者が本発明を作り上げ、そして使用することを可能にする役割を果たす。
【0009】
【
図1】本発明の様々な態様による商品陳列システムの斜視図である。
【0010】
【
図2】本発明の様々な態様による商品陳列システムの斜視図である。
【0011】
【
図3】本発明の様々な態様による商品陳列システムの拡張キャノピの部分斜視図である。
【
図4】本発明の様々な態様による商品陳列システムの拡張キャノピの部分斜視図である。
【
図5】本発明の様々な態様による商品陳列システムの拡張キャノピの部分斜視図である。
【0012】
【
図6】本発明の様々な態様による商品陳列システムの拡張キャノピの後方部分斜視図である。
【
図7】本発明の様々な態様による商品陳列システムの拡張キャノピの後方部分斜視図である。
【0013】
【
図8】本発明の様々な態様によるフロントグリルの部分正面図である。
【0014】
【
図9】本発明の様々な態様によるフロントグリルの斜視図である。
【0015】
【
図10】本発明の様々な態様によるフロントグリルの後方斜視図である。
【0016】
実施形態の特徴及び利点は、図面と併せて以下に述べる詳細な説明から明らかになり、図面では、同様の参照符号は、全体を通して対応する要素を識別する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以降、添付図面に図示されるような本発明の実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。「一実施形態」、「実施形態」、「例示的実施形態」などの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、すべての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような句は必ずしも同一の実施形態を意味しない。更に、実施形態に関連する特定の特徴、構造、又は特性が記載されるとき、明確に記載されているかどうかに関わりなく他の実施形態に関連するかかる特徴、構造、又は特性に影響を与えることは、当業者の知見内であることが提示される。
【0018】
ここで、本発明の一態様を、
図1~
図7を参照しながら説明する。商品陳列システム10は、天壁110、底壁120、側壁130及び140、後壁150、内部下壁160から構成される外側ハウジング100、並びに扉200を含む。背壁150、側壁130及び140、内部下壁160、並びに天壁110は、外側ハウジング100内に商品区画102を画成する。背壁150、側壁130及び140、内部下壁160、並びに底壁120は、冷却区画104を画成する。冷却区画104は、冷却ユニット300を受け入れるように構成されてもよい。扉200は、ガラス又はプラスチックなどの任意の好適な材料で作製することができる前面202を含んでもよい。一態様では、前面202は、陳列システム10内に保管及び陳列される商品への視覚的アクセスを可能にするために透明である。扉200は、天枠幅212を有する天枠210、底枠220、側枠クラッド231を有する側枠230、及び側枠クラッド241を有する側枠240を含む。ブラケット250は、天枠210の天面に取り付けられる。天枠210、底枠220、側枠230、内枠240は、前面202を取り囲む。扉200は、任意の好適な様式で開いてもよい。例えば、扉200がスイング式に開いて陳列システム10へのアクセスを可能にするように、扉200の一方の側を陳列システム10にヒンジ式に取り付けることができる。あるいは、扉200は、摺動して開いてもよい。扉200は、扉200を開けるためのハンドル270を含む。
【0019】
外側ハウジング100は、商品を冷却及び陳列するのに好適な任意の形状又はサイズであってもよい。例えば、外側ハウジング100は、ほぼ矩形状又は箱形状であってもよく、湾曲面又は丸みのある面を含んでもよい。外側ハウジング100は、様々な色で製造されてもよい。外側ハウジング100の色は、特定のブランド又は種類の商品を示してもよく、そのブランド又は種類の商品を販促するために使用されてもよい。例えば、青色及び赤色を使用して伝統的なPepsi製品を販促してもよい。白色及び青色を使用してDiet Pepsi製品を販促してもよい。緑色を使用して非炭酸飲料を販促してもよい。更に、オレンジ色及びを使用してGatorade製品を販促してもよい。
【0020】
商品陳列システム10は、商品を保持及び陳列するように構成された複数の棚170を含んでもよい。複数の棚170は、溝、リッジ、孔、又は他の取り付け特徴を含むことができる内部構造に取り付けられ、かつ支持されてもよい。複数の棚170は、任意の好適な材料から作製されてもよい。例えば、複数の棚170は、プラスチック又は金属で作製されてもよい。複数の棚170は、中実な面であってもよく、又は空気、液体、及びデブリが通って流れることを可能にする開口部を含んでもよい。任意の数の棚170が、本発明の範囲内で企図されており、商品陳列システム10内の商品の高さに依存してもよい。
【0021】
図2~
図7に示すように、拡張キャノピ260は、扉200に取り付けることができる。拡張キャノピ260は、商品陳列システム10の追加の設計エリア及びブランド化エリアを提供することができる。拡張キャノピ260は外側ハウジング100の天壁110の上方に延在するため、拡張キャノピ260は、商品陳列システム10の出荷又は輸送中に損傷又は破損することがある。したがって、拡張キャノピ260は、輸送及びその後の販売場所での組み立てのために、容易に取り外し可能である。
【0022】
本発明の一態様では、第1のチャネル232は、扉200上の側枠230と側枠クラッド231との間に形成される。第2のチャネル242は、側枠240と側枠クラッド241との間に形成される。拡張キャノピ260は、第1のチャネル232と係合する第1の部材266、及び第2のチャネル242に係合する第2部材268を含む。第1の部材266及び/又は第2の部材268が、側枠クラッド231及び/又は側枠クラッド241又は側枠230及び/又は側枠240内のそれぞれのスロットに係合する張出部を有する片持ち梁となることができるように、拡張キャノピ260は、スナップフィットを介して扉200に係合することができる。
【0023】
拡張キャノピ260は、底面幅263を有する底面262を含むことができる。本発明の一態様では、底面262は、天枠210の天面に隣接する。底面幅263は、均一な外観を呈するように、天枠幅212にほぼ等しくすることができる。
【0024】
図6~
図7に示すように、キャノピ260の裏面261は、留め具252でブラケット250に取り付けることができる。留め具252は、ネジ、ボルト、リベット、釘、又は当技術分野で既知の任意の好適な留め具とすることができる。拡張キャノピ260は、ブラケット250全体を拡張キャノピ260内に受け入れるように、底面262に凹部264を含むことができる。
【0025】
本発明の一態様では、商品陳列システム10の全部又は一部は、構成要素部品として出荷し、売買する場所で組み立ててもよい。陳列システム10の各構成要素は、互いに分離されており、陳列システム10を形成するように互いに取り付けられてもよい。
【0026】
商品陳列システム10は、商品陳列システム10内のブランド又は種類の商品を更に販促するためのロゴ又は記号を含んでもよい。ロゴ及び記号は、商品陳列システム10の任意の好適な面上の場所にあってもよい。例えば、記号は、外側ハウジング100の天壁110上に配設してもよく、又はロゴは、扉200、側壁130若しくは140、又は拡張キャノピ260に取り付けてもよい。
【0027】
冷却ユニット300(図示せず)は、圧縮機、凝縮器、蒸発器、ファンなどの典型的な冷却構成要素を含むことができる。冷却ユニット300は、飲料又は商品を所望の温度で維持するように従来の蒸気圧縮により動作することができる。蒸気圧縮サイクルでは、気相の冷媒が圧縮機で圧縮され、温度及び圧力が上昇する。次に、高温高圧の冷媒を、熱交換器(凝縮器)を通って循環させ、冷媒はここで周囲の空気への熱伝達によって冷却される。周囲の空気への熱伝達のため、冷媒は、凝縮して気相から液体に戻る。冷媒は、次いで、冷媒の圧力及び温度を減少させる絞り装置を通過する。低温の冷媒は、絞り装置から出て、冷蔵されるべき領域に冷却された空気を提供する第2の熱交換器(蒸発器)に入る。蒸発器と冷蔵されるべき領域との間の熱伝達は、冷媒を蒸発させ、又は液体と蒸気との飽和混合物から過熱蒸気に変化させる。蒸発器を出た蒸気は、次いで、圧縮機に戻され、このサイクルを繰り返す。
【0028】
冷却ユニット300は、任意の好適な種類の冷媒を使用して商品陳列システム10を冷却することができる。例えば、R134A(テトラフルエタン)、CO2(二酸化炭素)、又は炭化水素が使用されてもよい。冷却ユニット300の冷却構成要素は、冷却区画104内に配設し、必要に応じて絶縁材により分離することができる。あるいは、冷却構成要素の一部は、冷却区画104内の別々のエンクロージャ内に配設してもよい。フロントグリル400は、冷却区画104の前面を覆うことができる。本発明の一態様では、扉200の一部分は、フロントグリル400の一部分を覆うことができる。
【0029】
図8~
図10に示すように、フロントグリル400は、面412及び湾曲面414を含む。本発明の一態様では、面412は、実質的に平面状又は平坦である。あるいは、面412は、左から右に、かつ/又は上から下に湾曲することができる。本発明の一態様では、湾曲面414は、面412の左側部、底部、及び右側部に沿って延在することができる。
【0030】
湾曲面414は、面412に平行な平面に対する接線となることができる。これは、気流をシステムに出入りするように方向付ける空気プレナムのように作用する。本発明の一態様では、湾曲面414の下縁への前面412の深さは、約2インチであってもよい。別の態様では、湾曲面414の下縁への前面412の深さは、約1/4インチ~約4インチの範囲とすることができる。更なる態様では、湾曲面414の下縁への前面412の深さは、約1/2インチよりも大きくすることができる。別の態様では、湾曲面414の曲率半径は、気流抵抗を低減して空気の流線を圧縮機室内に案内するように、また出口空気についてはその逆に、最適化することができる。
【0031】
フロントグリル400は、商品陳列システム10を前方から見るときに空気入口及び空気出口が目視可能ではないように配置することができる。フロントグリル400は、1つ以上の空気入口及び1つ以上の空気出口を含むことができる。例えば、フロントグリル400は、空気入口420、422、及び424、並びに空気出口430、432、及び434を含むことができる。
【0032】
空気入口420、422、424、及び/又は空気出口430、432、434は、面412と湾曲面414との間に位置することができる。本発明の一態様では、空気入口420、422、及び424は、面412に対して実質的に垂直である。別の態様では、空気出口430、432、及び434は、面412に対して実質的に垂直である。代替的な一態様では、空気入口420、422、424、及び/又は空気出口430、432、及び434は、面412に対して傾斜することができる。例えば、空気入口420、422、424、及び/又は空気出口430、432、及び434は、面412に対して約0度~約90度に傾斜することができる。
【0033】
本発明の一態様では、空気入口420、422、及び424、並びに/又は空気出口430、432、及び434の各々の深さは、約2インチとすることができる。別の態様では、空気入口420、422、及び424、並びに/又は空気出口430、432、及び434の各々の深さは、約1/4インチ~約4インチの範囲とすることができる。更なる態様では、空気入口420、422、及び424、並びに/又は空気出口430、432、及び434の各々の深さは、約1/2インチよりも深くすることができる。本発明の一態様では、空気入口420、422、及び424の各々の面積は、約1平方インチ~約20平方インチの範囲とすることができる。例えば、空気入口420、422、及び424の各々の面積は、約9平方インチとすることができる。別の態様では、空気入口420、422、及び424の合計面積は、約23.5平方インチとすることができる。別の態様では、空気出口430、432、及び434の各々の面積は、約3平方インチ~約20平方インチの範囲とすることができる。例えば、空気出口430、432、及び434の各々の面積は、約9平方インチとすることができる。別の態様では、空気出口430、432、及び434の合計面積は、約23.5平方インチとすることができる。更なる態様では、気流入口総面積及び/又は気流出口総面積は、約39平方インチとすることができる。
【0034】
フロントグリル400はまた、
図10に示すように、内側部分440を含む。仕切り444は、空気入口420、422、及び424のうち1つ以上を通って流れる入口空気を、空気出口430、432、及び434のうち1つ以上を通って流れる出口空気から分離するように、内側部分440上に形成される。仕切り444は、面412に対してほぼ垂直とすることができる。更なる態様では、仕切り444は、面412に対して約0度~約90度に傾斜することができる。別の態様では、仕切り444は、空気入口420及び空気出口430に対してほぼ平行とすることができる。仕切り444はまた、空気入口422及び424並びに空気出口432及び434に対してほぼ垂直とすることができる。別の態様では、内側部分440は、気流プレナム面を生み出して、入口通気孔からの気流を冷却区画又は凝縮器(熱交換器)入口に円滑に方向付けるように設計することができる。類似の設計を、出口通気孔のために面440上に実装することができる。気流プレナムは、440の幾何学的形状に統合し、グリルの残部と共に製造することができ、又は組み立て中に追加の構成要素として追加することができる。
【0035】
「発明の概要」及び「要約」のセクションではなく、「発明を実施するための形態」のセクションは、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。「発明の概要」及び「要約」のセクションは、本発明者(ら)によって想到されるような、本発明の1つ以上であるがすべてではない例示的な実施形態を示し得るが、本発明及び添付の「特許請求の範囲」をいかようにも限定することを意図するものではない。
【0036】
本発明は、特定の機能の実施及びそれらの関係を例示する機能的構成要素を使って、上記で説明してきた。これらの機能的な基礎的要素の境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義することができる。
【0037】
特定の実施形態の前述の説明により、本発明の一般的な性質が完全に明らかになり、不特定者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明の一般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び/又は適合させることができる。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書に提示された教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、本明細書の用語法又は表現法が教示及び指針に照らして当業者によって解釈されるように、説明の目的のためであって限定のためではないことを理解されたい。
【0038】
本発明の広がり及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではないが、下記「特許請求の範囲」及びこれらの均等物に従ってのみ規定されるべきである。