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特開2024-29177無線通信ネットワークにおけるローミングの誘導
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029177
(43)【公開日】2024-03-05
(54)【発明の名称】無線通信ネットワークにおけるローミングの誘導
(51)【国際特許分類】
   H04W 60/00 20090101AFI20240227BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20240227BHJP
   H04W 8/02 20090101ALI20240227BHJP
【FI】
H04W60/00
H04W12/06
H04W8/02
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000167
(22)【出願日】2024-01-04
(62)【分割の表示】P 2020544770の分割
【原出願日】2019-02-26
(31)【優先権主張番号】62/635,483
(32)【優先日】2018-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/952,846
(32)【優先日】2018-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】500043574
【氏名又は名称】ブラックベリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BlackBerry Limited
【住所又は居所原語表記】2200 University Avenue East, Waterloo ON N2K 0A7, Canada
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】エイドリアン バックリー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ヘンドリク ルーカス ベッカー
(57)【要約】
【課題】無線通信ネットワークにおけるローミングの誘導の提供。
【解決手段】無線通信ネットワークにおけるローミングの誘導(SOR)のための方法は、モバイル機器(ME)が、登録メッセージを訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN)に送ることを含む。MEは、VPLMNを通じてホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN)から第1のメッセージを受信する。MEは、第1のメッセージがセキュリティチェックに失敗したことを決定する。第1のメッセージがセキュリティチェックに失敗したことを決定することに応答して、MEは、第1のメッセージがセキュリティチェックに失敗したことのインジケーションを含む第2のメッセージを、VPLMNに送る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
この出願は、2018年2月26日に出願された米国仮特許出願第62/635,483号、および2018年4月13日に出願された米国特許出願第15/952,846号の優先権を主張し、これによって、これらの内容全体は、参照によってその全体が本明細書中に明確に援用される。
【0002】
(技術分野)
この開示は、無線通信ネットワークにおけるローミングに関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN)におけるユーザ機器(UE)の誘導は、ホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN)が、非アクセス層(NAS)シグナリングを介して、好ましいPLMN/アクセステクノロジの組み合わせのリストをUEで更新することを可能とする手続きである。HPLMNは、例えばUEが登録される場所か、またはHPLMNオペレータポリシーによって要求されるときの公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)に依存して、好ましいPLMN/アクセステクノロジの組み合わせのリストを更新する。VPLMNにおけるUEの誘導はまた、ローミングの誘導(SOR)としても知られている。SORは、HPLMNが1つのネットワークから別のネットワークへユーザ機器(UE)を誘導することを可能とする。SORは、HPLMNによってローミングUEが、好ましいローミング先ネットワークへローミングするように促進されるようにするための技術である。例えば、UEは、1つの公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)上に登録され、いくつかの理由のために、UEのHPLMNは、UEを別のPLMN上に登録することを望む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
モバイル機器(ME)における方法であって、前記方法は、
前記MEが、登録メッセージを訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN)に送ることと、
前記MEが、前記VPLMNを通じてホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN)から第1のメッセージを受信することと、
前記MEが、前記第1のメッセージがセキュリティチェックに失敗したことを決定することと、
前記第1のメッセージが前記セキュリティチェックに失敗したことを決定することに応答して、前記MEが、第2のメッセージを前記VPLMNに送ることであって、前記第2のメッセージは、前記第1のメッセージが前記セキュリティチェックに失敗したことのインジケーションを含む、ことと
を備える、方法。
(項目2)
前記第1のメッセージは、REGISTRATION ACCEPTメッセージである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第2のメッセージは、REGISTRATION COMPLETEメッセージである、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第2のメッセージは、前記MEが手動ネットワーク選択モードにあることのインジケーション、または、前記VPLMNがユーザ制御PLMNリスト上にあることのインジケーションのうちの少なくとも1つをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記MEが前記第1のメッセージにおいてローミングの誘導(SOR)データを受信することが予期されることのインジケーションを、前記MEが汎用集積回路カード(UICC)から読み込むことをさらに備える、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記SORデータは、好ましいPLMNのリストを含む、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記MEが前記第1のメッセージへの応答を送ることが予期されることのインジケーションを、前記MEがUICCから読み込むことをさらに備える、項目1に記載の方法。
(項目8)
モバイル機器(ME)であって、前記MEは、
メモリと、
前記メモリと通信可能に結合される少なくとも1つのハードウェアプロセッサと
を備え、前記ハードウェアプロセッサは、
登録メッセージを訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN)に送ることと、
前記VPLMNを通じてホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN)から第1のメッセージを受信することと、
前記第1のメッセージがセキュリティチェックに失敗したことを決定することと、
前記第1のメッセージが前記セキュリティチェックに失敗したことを決定することに応答して、前記第1のメッセージが前記セキュリティチェックに失敗したことのインジケーションを含む第2のメッセージを、前記VPLMNに送ることと
を行うように構成される、ME。
(項目9)
前記第1のメッセージは、REGISTRATION ACCEPTメッセージである、項目8に記載のME。
(項目10)
前記第2のメッセージは、REGISTRATION COMPLETEメッセージである、項目8に記載のME。
(項目11)
前記第2のメッセージは、前記MEが手動ネットワーク選択モードにあることのインジケーション、または、前記VPLMNがユーザ制御PLMNリスト上にあることのインジケーションのうちの少なくとも1つをさらに含む、項目8に記載のME。
(項目12)
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサは、前記MEが前記第1のメッセージにおいてローミングの誘導(SOR)データを受信することが予期されることのインジケーションを、汎用集積回路カード(UICC)から読み込むようにさらに構成される、項目8に記載のME。
(項目13)
前記SORデータは、好ましいPLMNのリストを含む、項目12に記載のME。
(項目14)
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサは、前記MEが前記第1のメッセージへの応答を送ることを予期されることのインジケーションを、UICCから読み込むようにさらに構成される、項目8に記載のME。
(項目15)
命令を含む非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、実行されると、
登録メッセージを訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN)に送ることと、
前記VPLMNを通じてホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN)から第1のメッセージを受信することと、
前記第1のメッセージがセキュリティチェックに失敗したことを決定することと、
前記第1のメッセージが前記セキュリティチェックに失敗したことを決定することに応答して、第2のメッセージを前記VPLMNに送ることであって、前記第2のメッセージは、前記第1のメッセージが前記セキュリティチェックに失敗したことのインジケーションを含む、ことと
を備える動作をモバイル機器(ME)に遂行させる、非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目16)
前記第1のメッセージは、REGISTRATION ACCEPTメッセージである、項目15に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目17)
前記第2のメッセージは、REGISTRATION COMPLETEメッセージである、項目15に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目18)
前記第2のメッセージは、前記MEが手動ネットワーク選択モードにあることのインジケーション、または、前記VPLMNがユーザ制御PLMNリスト上にあることのインジケーションのうちの少なくとも1つをさらに含む、項目15に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目19)
前記動作は、前記MEが前記第1のメッセージにおいてローミングの誘導(SOR)データを受信することが予期されることのインジケーションを、前記MEが汎用集積回路カード(UICC)から読み込むことをさらに備える、項目15に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目20)
前記動作は、前記MEが前記第1のメッセージへの応答を送ることが予期されることのインジケーションを、前記MEがUICCから読み込むことをさらに備える、項目15に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
(詳細な説明)
本開示は、無線通信ネットワークにおけるローミングの誘導(SOR)(すなわち、訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN)におけるユーザ機器(UE)の誘導)に関する。第5世代(5G)ネットワーク等のいくつかの無線ネットワークにおいて、ホームオペレータ(例えば、ホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN))は、1つのネットワークから別のネットワークへUEを誘導し得る。例えば、UEは、1つの公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)に登録され、UEのHPLMNは、UEを別のPLMNに登録することを望み得る。
【0005】
UEは、代替となるPLMNを見出すためにPLMN探索を遂行し得る。例えば、UEがまず起動するときに、UEは、初期PLMN探索を遂行し得る。UEが起動した後、UEは、PLMN探索を定期的に遂行し得る。定期的なPLMN探索は、例えば、UEが、UEの現在のPLMNよりも高い優先度を有するPLMNを見出すことを可能とする(UEが現在登録されているPLMNはまた、UEのVPLMNまたは登録されたPLMN(RPLMN)とも呼ばれる)。例えば、UEは、そのHPLMN(第1のネットワーク)ではないVPLMN(第2のネットワーク)にあり、UEは、定期的にHPLMNを探索し得る。定期的なPLMN探索は、タイマーが時間切れになるときに発生し得る。そのようなタイマーの例は、タイマーTとして公知であるタイマーである。UEが、IDLEモードか、IDLE状態か、5GMM-IDLEモードか、またはCM-IDLE状態といった、ネットワークで生じるアクティブ通信が存在しない状態等にあるときにのみ、PLMN探索が生じ得る。UEがCONNECTEDモードにおいてPLMN探索/選択を遂行する場合、無線は現在のPLMNから切断しなければならないため、いずれの接続も失われる。従って、タイマーTが時間切れになる場合、UEは、PLMN探索を遂行するために、UEがIDLEモードになるまで待たなければならない。
【0006】
第4世代(4G)システムか、第3世代(3G)システムか、または第2世代(2G)システム等のいくつかの場合では、UEがVPLMNに取り付けられると、HPLMNは、(ETSI TS 102 225において定義されるような)セキュリティ保護パケットを含むショートメッセージ(SM)を送る。このセキュリティ保護パケットは、少なくとも1つのPLMNアイデンティティを含む。SMは、UEのモバイル機器(ME)によって受信され、SMにおけるインジケーション(例えばコードポイント)に基づいて、MEは、SMの内容のいくつかまたは全てがUEの汎用集積回路カード(UICC)に関することを決定する。それから、UICCは、SMを受信し、SMを開封して、SMがセキュリティ保護パケットを含んでいることを決定する。セキュリティ保護パケットの内容は、UICCにおける好ましいオペレータPLMNリスト(例えば、最も上のエントリ)を更新し、UICCは、汎用加入者アイデンティティモジュール(USIM)アプリケーションツールキット(USAT)REFRESHコマンドをMEに送る。REFRESHコマンドの受信時に、MEは、UICCから、またはPLMNリストが含まれる場合にはREFRESHコマンドから、好ましいオペレータPLMNリストを読み込み、MEのメモリ内にリストを記憶する。それから、MEは、更新された好ましいオペレータPLMNリスト内のPLMNを考慮に入れてPLMN探索を遂行する。更新された好ましいオペレータPLMNリストは、セキュリティ保護パケットの結果として変化していることがある。ある者は、好ましいオペレータPLMNリストは、修正が遂行されることが可能である必要な鍵を有するエンティティ(例えばホームサービスプロバイダ、HPLMN)によってのみ修正され得るUSIMアプリケーションにおけるエントリであることを認識するであろう。しかし、それは、UEがPLMN選択を遂行するときにどのネットワークが選ばれるべきかを示すために、MEに機能性を提供する任意のアプリケーションであり得る。
【0007】
5Gネットワーク等のいくつかの場合では、(登録手続きの一部である)認証手続きは、ネットワークまたはPLMNのリスト(または、好ましいPLMNおよびアクセステクノロジの組み合わせのリスト)をUEに伝達するために用いられ得る。図1は、好ましいPLMNおよびアクセステクノロジの組み合わせのリストを伝達するために認証手続きを用いる例示的なプロセスを図示するデータフロー図100である。データフロー図100は、3GPP CT1コントリビューションC1-180462によるものであり、3GPP CT1コントリビューションC1-180462は、これにより、参照によって本明細書に援用される。データフロー図100は、UE102、VPLMNアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)ノード104、HPLMN認証サーバ機能(AUSF)ノード106、ならびにHPLMN一元データ管理(UDM)ノード108を含む。UE102は、MEおよび(取り外し可能な)メモリモジュールを含み得る。メモリモジュールの例は、UICCである。UICCは、加入者アイデンティティモジュール(SIM)か、汎用SIM(USIM)か、または取り外し可能なユーザアイデンティティモジュール(R-UIM)を含み得、これらは集合的にUICCアプリケーションとして公知である。MEおよびUICCは、データを交換し、他のエンティティの代わりに動作を遂行することを相互に要求するために、3GPP TS 31.111において定義されるコマンド、USATコマンドのセットを用い得る。UEはまた、モバイルステーション(MS)として公知であり得る。ノード104、106および108は、コアネットワーク構成要素であり得る。AMFは、登録管理、接続管理、モビリティ管理、ならびにアクセス認証および認可等のアクセスおよびモビリティ管理機能を含み得る。AUSFは、UE認証サービスを提供し得る。UDMは、3GPP AuthenticationおよびKey Agreement(AKA)認証クレデンシャルを生成すること等の、Home Location Register(HLR)またはHome Subscriber Server(HSS)と同様の機能性を有し得る。この開示では、アクセステクノロジは、無線アクセステクノロジを指す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(図面の説明)
図1図1は、好ましい公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)およびアクセステクノロジの組み合わせのリストを伝達するために認証手続きを用いる例示的なプロセスを図示するデータフロー図である。
【0009】
図2図2は、本開示のいくつかの実施による、例示的なローミングの誘導(SOR)手続きを図示するデータフロー図である。
【0010】
図3A図3A図3Bは、例示的な3GPP TS 23.502からの登録手続きのデータフロー図を図示する。
図3B図3A図3Bは、例示的な3GPP TS 23.502からの登録手続きのデータフロー図を図示する。
【0011】
図4A図4A図4Cは、本開示のいくつかの実施による、REGISTRATION REQUESTメッセージ内にデバイスタイプインジケータを含むことについての例示的な説明を図示する。
図4B図4A図4Cは、本開示のいくつかの実施による、REGISTRATION REQUESTメッセージ内にデバイスタイプインジケータを含むことについての例示的な説明を図示する。
図4C図4A図4Cは、本開示のいくつかの実施による、REGISTRATION REQUESTメッセージ内にデバイスタイプインジケータを含むことについての例示的な説明を図示する。
【0012】
図5図5は、本開示のいくつかの実施による、Extensible Authentication Protocol(EAP)メッセージ内にデバイスタイプインジケータを含む場合の例示的な説明を図示する。
【0013】
図6図6は、本開示のいくつかの実施による、SORデータを送るためにEAPシグナリングを用いる例示的な手続きを図示するデータフロー図である。
【0014】
図7図7は、本開示のいくつかの実施による、第5世代(5G)ネットワークにおいてSORデータを取得するためにEAPシグナリングを用いる例示的なプロセスを図示するデータフロー図である。
【0015】
図8A図8A図8Eは、本開示のいくつかの実施による、EAP-AuthenticationおよびKey Agreement(AKA)においてSORデータを送ることの例示的な説明を図示する。
図8B図8A図8Eは、本開示のいくつかの実施による、EAP-AuthenticationおよびKey Agreement(AKA)においてSORデータを送ることの例示的な説明を図示する。
図8C図8A図8Eは、本開示のいくつかの実施による、EAP-AuthenticationおよびKey Agreement(AKA)においてSORデータを送ることの例示的な説明を図示する。
図8D図8A図8Eは、本開示のいくつかの実施による、EAP-AuthenticationおよびKey Agreement(AKA)においてSORデータを送ることの例示的な説明を図示する。
図8E図8A図8Eは、本開示のいくつかの実施による、EAP-AuthenticationおよびKey Agreement(AKA)においてSORデータを送ることの例示的な説明を図示する。
【0016】
図9図9は、本開示のいくつかの実施による、REFRESHコマンドの例示的な説明を図示する。
【0017】
図10図10は、本開示のいくつかの実施による、データ「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology」のための環境ファイル(EF)の例示的説明を図示する。
【0018】
図11図11は、本開示のいくつかの実施による、例示的なSOR手続きを図示するデータフロー図である。
【0019】
図12A図12A図12Bは、本開示のいくつかの実施による、図11のSOR手続きのための例示的な説明を図示する。
図12B図12A図12Bは、本開示のいくつかの実施による、図11のSOR手続きのための例示的な説明を図示する。
【0020】
図13図13は、本開示のいくつかの実施による例示的なネットワークノードを図示する概略図である。
【0021】
図14図14は、本開示のいくつかの実施による例示的なUE装置を図示する概略図である。
【0022】
図15A図15A図15Fは、本開示のいくつかの実施による、登録中および登録後の訪問先PLMN(VPLMN)におけるUEの誘導についての例示的な説明を図示する。
図15B図15A図15Fは、本開示のいくつかの実施による、登録中および登録後の訪問先PLMN(VPLMN)におけるUEの誘導についての例示的な説明を図示する。
図15C図15A図15Fは、本開示のいくつかの実施による、登録中および登録後の訪問先PLMN(VPLMN)におけるUEの誘導についての例示的な説明を図示する。
図15D図15A図15Fは、本開示のいくつかの実施による、登録中および登録後の訪問先PLMN(VPLMN)におけるUEの誘導についての例示的な説明を図示する。
図15E図15A図15Fは、本開示のいくつかの実施による、登録中および登録後の訪問先PLMN(VPLMN)におけるUEの誘導についての例示的な説明を図示する。
図15F図15A図15Fは、本開示のいくつかの実施による、登録中および登録後の訪問先PLMN(VPLMN)におけるUEの誘導についての例示的な説明を図示する。
【0023】
種々の図面における同様の参照番号および指定は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1において、認証手続きのステップ5-7の間、HPLMN UDM108は、SORデータ(例えば、好ましいPLMNのリスト、好ましいPLMNおよびアクセステクノロジの組み合わせのリスト、または好ましいPLMN/アクセステクノロジの組み合わせのHPLMN保護リスト)をUE102に送り得る。例えば、HPLMNがUEを異なるPLMN(第3のネットワーク)に登録することを望む場合、HPLMN UDM108は、SORデータを送り得る。しかし、UE102がSORデータを受信した後は、UEは、認証段階中に接続されたモードにあるため、PLMN探索を遂行できない(上記で議論されたように、PLMN探索は、UEがIDLEモードにあるときに遂行される)。いくつかの場合では、タイマーTは、UEが登録手続きを完了するまで設定されない。つまり、タイマーTは、登録手続きの完了時に開始し、UEは、タイマーTが時間切れになるまでPLMN探索を遂行しない。結果として、UE102は、かなりの時間にわたって好ましくないPLMNに登録され得る。しかし、例えば取り付けまたは登録試行がうまく完了される前に、UEを都合がつく最も早いときに異なるPLMNへ誘導する(UEにPLMN探索を遂行することを要求する)ことが、オペレータにとって利益である。さらに、UEがネットワークに取り付けまたは登録されていない場合には、UEはSMを受信することができないため、認証段階にあるUEは、2G、3G,または4Gシステムの既存の手続きを用いてSORデータを含むセキュリティ保護パケットを受信することができない。
【0025】
UEが長時間にわたって望ましくないPLMNにあり得ることの他に、図1におけるSORデータ送達は、以下の問題も有する。第1に、ステップ5-7において、SORデータは、クリアテキストでUE102に送られる。結果として、SORデータは、VPLMNノード104によって修正され得る。第2に、5Gネットワークにおける認証手続きは、Extensible Authentication Protocol(EAP)を用いる。いくつかの場合、第1のEAPパケット内のデータは、VPLMNノード104によって修正されかつ取り除かれさえし得、受信するUE102および送るHPLMNノード108は、これが行われたことを知らない。第3に、USIMまたはUICCにおける永続的情報は、更新されないことがあり、可能ならばHPLMNにSORデータを繰り返し送らせる。UICCまたはUSIM(例えば、メモリモジュール)は、永続的データまたは情報を含む。永続的データは、例えばデバイスまたはデバイス内のモジュールの再起動時にアクセスされずまたは消されもしくは消去されさえもしない、メモリ内に記憶されたデータを指す。例えば、MEは、MEが立ち上げられるかまたは作動された後等に、例えば「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology」データか、またはUSIMもしくはUICCからの他のデータを読み込む。MEは、REFRESHコマンドの受信時等の他の時にデータを読み込み得る。MEは、受信されたSORデータに基づいて、「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology」データを修正し得、MEによってなされた修正は、永続的データが更新され、かつ、例えば再立ち上げ後か、立ち上げ後かまたは始動後に更新情報が利用可能となるように、USIMまたはUICCに同期されるはずである。しかし、「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology」を含むいくつかのUICCまたはUSIMデータへの書き込みアクセスは、以前に説明されたように保護される。HPLMNオペレータだけが、このデータへの書き込みアクセスのためのクレデンシャルを有する、VPLMNおよびMEのいずれも、これらのクレデンシャルを有していない。つまり、SORデータを受信した後、UE102におけるMEは、UICCまたはUSIMにある永続的データを更新できず、このことは、HPLMNにSORデータを繰り返し送らせ得る。
【0026】
いくつかの場合では、UEは、手動ネットワーク選択モードにあり得る。手動ネットワーク選択モードでは、UEは、必ずしもHPLMNのプリファレンスを考慮することなく、PLMNを選択する。自動ネットワーク選択モードでは、UEは、PLMNを選択するときに、HPLMNのプリファレンスを考慮する。手動ネットワーク選択モードの場合、デバイスはUEのプリファレンスによりVPLMNまたはネットワークを選択しているため、SORが生じなくともよい。UEがネットワークまたはVPLMNを選択する別の理由は、VPLMNが「User Controlled PLMN Selector with Access Technologyリスト内に含まれるためである。例えば、UEは、「User Controlled PLMN Selector with
Access Technologyリスト上のネットワークを見つける。ユーザ/アプリケーションは、「User Controlled PLMN Selector with Access TechnologyリストにPLMNエントリ(単数または複数)を付け加え、同様にして手動ネットワーク選択を遂行する(すなわち、UEは特定の理由でネットワークを選択している)。従って、UEが、「User Controlled PLMN Selector with Access Technology内のVPLMNおよびネットワークを選択した場合、SORは生じない。
【0027】
いくつかの場合では、UEは、バッテリ制約型(またはリソース制約型)であり得る。PLMN探索(例えばネットワーク発見プロセス)は、バッテリ電力を消費し、かつ代替となるネットワークが利用可能である保証はないため、SOR動作は、バッテリ寿命を延長させるために、UEがバッテリ制約型であるかどうかを考慮に入れることが所望される。いくつかの場合では、UEは、固定型UE等のモビリティ制約型であり得、UEに利用可能なPLMNは変化する可能性がないため、SORを遂行しないことが所望され得る。
【0028】
本明細書中で説明される方法およびシステムによるSOR手続きは、例えば取り付けまたは登録の試みがうまく完了する前に、オペレータが、都合がつく最も早いときにUEを異なるPLMNに誘導することを可能とする。説明される手法は、経路に沿った中間ノードがSORデータを修正できないように、SORデータを送達するためにセキュリティ保護パケットを用いる。説明された手法はまた、SORデータに基づいて、UICCにおける永続的情報を更新し得る。説明される方法はまた、自動ネットワーク選択モードか、ユーザ制御PLMNセレクタリストか、または手動ネットワーク選択モードに起因して、UEがSOR情報に基づいて動くことを不可能とされるかどうかを、PLMNに知らせる。UEが異なるPLMNを選択不可能とされる別の理由は、現在登録されているPLMNが、最も高い優先度のPLMNであり続けるからである。最終的に、セキュリティ保護パケットは、UICCでのインテグリティチェックに失敗することがある。これらの場合のいずれかでは、MEは、USATを介して、メモリモジュールによって、第2のセキュリティ保護パケットをネットワークに伝達することを要求され得る。第2のセキュリティ保護パケットは、UEが別のPLMNを選択できない理由か、またはインテグリティチェックの失敗を、ネットワークに示し得る。いくつかの場合では、セキュリティチェックが、インテグリティチェックを備え得る。この開示では、「セキュリティチェック」および「インテグリティチェック」という語は、交換可能である。セキュリティチェックはまた、受信されるメッセージ内に存在(予測)すべき1から多くの情報要素か、インジケータか、SORデータかまたはセキュリティ保護パケットが、受信されるメッセージにおいて受信されることを、MEまたはUICCによって決定し得る。決定は、MEおよびまたはUICC内の構成に基づき得る。
【0029】
この開示において用いられる5G用語が、以下で説明される。
【0030】
5Gシステムモビリティ管理(5GMM)-IDLEモード:この語は、独立して用いられる。5GMM-IDLEモードにあるUEとは、UEが、3GPPアクセス上で5GMM-IDLEモードにあるか、または非3GPPアクセス上で5GMM-IDLEモードにあるかのいずれかであり得ることを意味する。
【0031】
5GMM-CONNECTEDモード:この語は、独立して用いられる。5GMM-CONNECTEDモードにあるUEとは、UEが、3GPPアクセス上で5GMM-CONNECTEDモードにあるか、または非3GPPアクセス上で5GMM-CONNECTEDモードにあるかのいずれかであり得ることを意味する。
【0032】
3GPPアクセス上での5GMM-IDLEモード:3GPPアクセス上でのUEとネットワークとの間のN1非アクセス層(NAS)シグナリング接続が存在しないときに、UEは、3GPPアクセス上で5GMM-IDLEモードにある。この開示で用いられる3GPPアクセス上での5GMM-IDLEモードという語は、3GPP TS 23.501において用いられる3GPPアクセスのためのConnection Management IDLE(CM-IDLE)状態という語に対応する。
【0033】
3GPPアクセス上での5GMM-CONNECTEDモード:3GPPアクセス上でのUEとネットワークと間のN1 NASシグナリング接続が存在するときに、UEは、3GPPアクセス上で5GMM-CONNECTEDモードにある。本書類において用いられる3GPPアクセス上での5GMM-CONNECTEDモードという語は、3GPP TS 23.501において用いられる3GPPアクセスのためのCM-CONNECTED状態という語に対応する。
【0034】
非3GPPアクセス上での5GMM-IDLEモード:非3GPPアクセス上でのUEとネットワークとの間のN1 NASシグナリング接続が存在しないときに、UEは、非3GPPアクセス上で5GMM-IDLEモードにある。この開示において用いられる非3GPPアクセス上での5GMM-IDLEモードという語は、3GPP TS 23.501において用いられる非3GPPアクセスのためのCM-IDLE状態という語に対応する。
【0035】
非3GPP-アクセス上での5GMM-CONNECTEDモード:非3GPPアクセス上でのUEとネットワークとの間のN1 NASシグナリング接続を有するときに、UEは、非3GPPアクセス上で5GMM-CONNECTEDモードにある。この開示において用いられる非3GPPアクセス上での5GMM-CONNECTEDモードという語は、3GPP TS 23.501において用いられる非3GPPアクセスのためのCM-CONNECTED状態という語に対応する。
【0036】
アクセス層接続:UEと3GPPアクセスのための次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)との間か、またはUEと非3GPPアクセスのためのN31WFとの間のいずれかのピアトゥピアアクセス層接続。3GPPアクセスのためのアクセス層接続は、Uu基準点を介した無線リソース制御(RRC)接続に対応する。非3GPPアクセスのためのアクセス層接続の創出は、NWu基準点を介したIKE_SA_INIT変換(IETF RFC 7296参照)の完了に対応する。
【0037】
N1 NASシグナリング接続:UEとAMFとの間のピアトゥピアN1モード接続。N1 NASシグナリング接続は、3GPPアクセスのための、Uu基準点を介したRRC接続およびN2基準点を介したNG接続の連鎖か、または、非3GPPアクセスのための、NWu基準点を介したIPsecトンネルおよびN2基準点を介したNG接続の連鎖のいずれかである。
【0038】
5G PLMN探索手続きは、以下のように説明される。
【0039】
5GのためのPLMN探索手続きは、EPCまたはGPRSコアネットワークを用いたPLMNのためのPLMN探索手続きと実質的に同一である。上記で議論されたように、PLMN探索は、初期に発生し、PLMN探索はまた、定期的にも発生する。定期的に発生するPLMN探索は、タイマー(例えば、上記で議論されたタイマーT)が時間切れになるときに起こる。定期的に発生するPLMN探索は、より高い優先度のPLMNを探索する。
【0040】
例えば、3GPP TS 23.122は、PLMN探索手続きについての以下の説明を提供する。MSがVPLMNにある場合、MSは、以下のi)、ii)およびiii)に当てはまる要件に従って走査することによって、そのHPLMN(EHPLMNリストが存在しないかまたは空である場合)か、またはそのEHPLMNのうちの1つ(EHPLMNリストが存在する場合)か、または「ユーザ制御PLMNセレクタ」もしくは「オペレータ制御PLMNセレクタ」に列挙されたより高い優先度のPLMN/アクセステクノロジの組み合わせにあるサービスを取得することを定期的に試みる。モバイルが、記憶された「同等のPLMN」リストを有する場合において、PLMNが、「同等のPLMN」リスト内に記憶された現在のサービングPLMNと同一の国のものよりも高い優先度である場合には、モバイルは、PLMNを選択するのみである。この目的のために、タイマーTの値は、SIM内に記憶され得る。記憶された値の解釈は、MSによってサポートされる無線容量に依存する。MSは、利用可能であり承認可能である場合、以下の順序で他のPLMN/アクセステクノロジの組み合わせにおける登録を選択して試みる。i)(EHPLMNリストが存在しないかまたは空である場合には)HPLMNか、または(EHPLMNリストが存在する場合には)利用可能である最も高い優先度のEHPLMNのいずれか、ii)(優先的な順序の)SIM内の「User Controlled PLMN Selector with Access Technologyデータファイルにおける各々のPLMN/アクセステクノロジの組み合わせ、iii)(優先的な順序の)SIM内の「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology」データファイルにおける各々のPLMN/アクセステクノロジの組み合わせ。
【0041】
「オペレータ制御PLMNセレクタ」リストを用いることに加えて、デバイスまたはUEはまた、「User Controlled PLMN Selector with
Access Technologyリストを用い得る。PLMN探索を遂行するときに、デバイスが「User Controlled PLMN Selector with Access Technology内にあるPLMNを見つける場合、デバイスは、「オペレータ制御PLMNセレクタ」内の任意のPLMNよりも(高い優先度を有する)このPLMNを選ぶ。
【0042】
要素の概略的な説明を見ると、UEは、モバイル電子デバイスか、ユーザデバイス、モバイルステーション、加入者ステーション、ポータブル電子デバイス、モバイル通信デバイス、無線モデム、無線ターミナル、モバイル機器、セッション開始プロトコル(SIP)ユーザエージェント、セットトップボックス、テスト機器、または埋め込み型モデムとして称され得る。UEの例は、携帯電話、パーソナルデータアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ポケットベル、ポータブルコンピュータ、ポータブルゲーミングデバイス、ウェアラブル電子デバイス、または無線通信ネットワークを介してデータを通信するための構成要素を有するための構成要素を有する他のモバイル通信デバイスを含み得る。無線通信ネットワークは、ライセンス層および非ライセンス層のうちの少なくとも1つにわたる無線リンクを含み得る。
【0043】
UEの他の例は、モバイル電子デバイスおよび固定電子デバイスを含む。UEは、MEデバイスと、SIMアプリケーション、USIMアプリケーション、またはR-UIMアプリケーション(これら全てがUICCアプリケーションとして公知である)を含むUICC等の取り外し可能メモリモジュールとを含み得る。「UE」という語はまた、ユーザのための通信セッションを終了させ得る任意のハードウェアまたはソフトウェア構成要素を指し得る。加えて、「ユーザ機器」、「UE」、「ユーザ機器デバイス」、「ユーザエージェント」、「UA」、「ユーザデバイス」および「モバイルデバイス」という語は、本明細書において同義的に用いられ得る。UICCはまた、同様の機能性を遂行するUICCアプリケーションを含む安全な要素であり得る。
【0044】
無線通信ネットワークは、無線アクセスネットワーク(RAN)、固定EthernetTMもしくはIEEE 802.11 WLAN等の他のアクセスネットワーク、コアネットワーク(CN)、および外部ネットワークの1または複数を含み得る。RANは、1または複数の無線アクセステクノロジを備え得る。無線アクセステクノロジは、3GPPアクセステクノロジまたは非3GPPアクセステクノロジであり得る。いくつかの実施では、無線アクセステクノロジは、Global System for Mobile
communication(GSMTM)、Interim Standard 95(IS-95)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、CDMA2000(Code Division
Multiple Access)、Evolved Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced、または5Gアクセステクノロジであり得る。いくつかの例では、コアネットワークは、進化したパケットコア(EPC)または5Gコアであり得る。コアネットワークは、AMF、Session Management Function(SMF)、UDM、Authentication, Authorization, and Accounting(AAA)サーバ、または他のネットワークノードもしくはエンティティを含み得る。
【0045】
図2は、本開示のいくつかの実施による例示的なSOR手続きを図示するデータフロー図200である。データフロー図200は、UICC202およびME204を有するUE、第1のネットワークノード206、第2のネットワークノード208、第3のネットワークノード210を含む。第1のネットワークノード206は、第1のVPLMN(第2のネットワーク)のAMFまたはSMFノード、例えば、PLMNaであり得る。第2のネットワークノード208は、第2のVPLMN(第3のネットワーク)のAMFもしくはSMFノード、例えばPLMNbであり得る。第3ネットワークノード210は、HPLMN(第1ネットワーク)のUDMノードであり得る。
【0046】
ステップ1では、ME204は、PLMNaで登録/取り付け手続きを始めるために、第1のネットワークノード206にメッセージを送る。例えば、ME204は、第1のネットワークノード206にREGISTRATION REQUESTメッセージを送る。いくつかの場合、ME204と第1のネットワークノード206との間のN1 NASシグナリング接続が、REGISTRATION REQUESTメッセージを搬送し得る。UEは、3GPPアクセステクノロジまたは非3GPPアクセステクノロジを用い得る。N1 NASシグナリング接続は、3GPPアクセスまたは非3GPPアクセス上にあり得る。例えば、UEは、3GPPアクセス上で5GMM-CONNECTEDモードにあり得、3GPP上のN1 NASシグナリング接続は、UEと第1のネットワークノード206との間に存在する。
【0047】
ステップ1aでは、第1のネットワークノード206が、ステップ1におけるメッセージ(例えば、REGISTRATION REQUEST)をHPLMN内の第3のネットワークノード210に転送する。第1のネットワークノード206は、第2のネットワークノード208を通過することなく、第3のネットワークノード210にメッセージを転送し得る。いくつかの場合では、図3A図5で議論されるように、ステップ1およびステップ1aのメッセージは、デバイスのタイプ(例えば、バッテリ制約型またはモビリティ制約型)および動作モード(例えば、手動ネットワーク選択モード)を示すインジケーションを含み得る。このインジケーションは、SORデータをUEに送るかどうかを決定するために、HPLMN内の第3のネットワークノード210を助け得る。例えば、UEが、バッテリ制約型であるか、モビリティ制約型であるか、または手動ネットワーク選択モードにある場合、HPLMN内のノード(例えば第3のネットワークノード)は、SORデータをUEに送らなくともよい。
【0048】
ステップ2では、第3のネットワークノード210は、第1のネットワークノード206にセキュリティ保護パケットを送る。セキュリティ保護パケットは、SORデータを含み得る。ステップ3では、図6図8Eで議論されるように、第1のネットワークノード206は、ステップ2で受信されたセキュリティ保護パケットをME204に送る。つまり、セキュリティ保護パケットは、登録/取り付け手続き中に受信される。いくつかの場合では、ステップ3において、セキュリティ保護パケットは、DL NAS TRANSPORTメッセージ内で受信される。いくつかの他の実施では、ステップ3は、SORデータまたはセキュリティ保護パケットを含むREGISTRATION ACCEPTメッセージまたはATTACH ACCEPTメッセージであり得る。いくつかの場合では、EAPが、登録手続きにおける認証手続きのために用いられ(例えば、5Gネットワークは、認証のためにEAPを用いる)、セキュリティ保護パケットがEAPメッセージ内で受信され得る。いくつかの場合では、セキュリティ保護パケットは、SM内のパケットであり得、よって、「セキュリティ保護パケット」は、「セキュリティ保護パケットを含むSM」と交換され得る。
【0049】
ステップ4では、ME204は、ステップ3で受信されたメッセージ内のインジケーション(例えば、コードポイント)によって、内容がUICCに関するものであることを決定し、ME204は、セキュリティ保護パケットをUICC202に送る。UICC202は、セキュリティ保護パケットをデコードし、SORデータを引き出す。いくつかの場合では、ステップ2-4中に、セキュリティ保護パケットが、HPLMN内の第3のネットワークノード210によってエンコードされ、UICC202によってデコードされる一方で、第1のネットワークノード206およびME204等の中間のエンティティは、セキュリティ保護パケットをデコードしない。SORデータに基づいて、UICC202は、PLMN探索をトリガするかどうかの決定をなし得る。
【0050】
ステップ5では、ME204は、UICC202からインジケーションを受信する。インジケーションは、進行中の登録/取り付け手続きを終了させてPLMN探索をトリガすることをME204に示し得る。いくつかの場合では、UICC202からのインジケーションは、USATコマンドを介して受信され得る。USATコマンドは、REFRESHコマンドであり得る。REFRESHコマンドは、SOR手続きが開始されるべきであることのインジケーションを含み得る。いくつかの場合では、図9で議論されるように、ステップ5におけるREFRESHコマンドは、ME204がリストに基づいてPLMN探索を遂行し得るように、好ましいPLMNのリストを随意に含み得る。いくつかの場合では、REFRESHコマンドは、好ましいPLMNのリストを含まず、REFRESHコマンドは、好ましいPLMNのリストを含むUICC202から環境ファイルをダウンロードするようにME204をトリガする。ME204はそれから、ダウンロードされたリストに基づいて、PLMN探索を遂行する。
【0051】
ステップ6では、ステップ5におけるインジケーションに基づいて、ME204は、PLMNaとの登録/取り付け手続きを終了させ得る。いくつかの場合では、登録/取り付け手続きを終了させるために、ME204は、ME204と第1のネットワークノード206との間のN1 NASシグナリング接続を解放し得る。いくつかの場合では、登録/取り付け手続きの終了は、ME204が、認証失敗メッセージまたはREGISTRATION COMPLETEメッセージを第1のネットワークノード206に送ることを含む。認証失敗メッセージまたはREGISTRATION COMPLETEメッセージは、インジケータを含み得、セキュリティ保護パケットの失敗した受信(例えば、以下で議論されるように、セキュリティ保護パケットがインテグリティチェックに失敗したこと)か、セキュリティ保護パケットの成功した受信か、またはMEが随意の権限を理由としてPLMN探索を遂行しないことかのいずれかを示し得る。失敗を示すインジケータは、ネットワーク(例えばPLMNa)が、登録手続きに関連するメッセージを再伝達することを防ぎ得る。失敗を示すインジケーションは、さらに、実際の理由を示すための権限を与えられ得、その例は、PLMN探索、PLMNが一時的に承認されないこと等であるが、これらに限定されない。インジケータが成功した受信を示すとき、インジケータは、セキュリティ保護パケットがうまく受信されたことをネットワークに識別し、MEは、PLMN探索を遂行する。インジケータが、MEがPLMN探索を遂行しないことを示すとき、インジケータは、理由を示す権限を与えられ得る。理由は、MEが手動ネットワーク選択モードにあること、VPLMN(RPLMN)が、ユーザ制御PLMNリスト上にあること、他に利用可能なPLMNが存在しないこと、PLMNが一時的に承認されないこと等である。
【0052】
ステップ7では、ME204は、取り付けるかまたは登録するための代替となるネットワーク(例えば、PLMNb)を見つけるために、PLMN探索を始め得る。ステップ8において、ME204は、PLMNbとの登録/取り付け手続きを始める。
【0053】
いくつかの場合では、ME204がステップ5でUSATコマンドを受信した後において、MEが、バッテリ制約型、リソース制約型、モビリティ制約型のうちの少なくとも1つであるがこれらに限定されないデバイスタイプであるか、または、ネットワークがユーザ制御PLMNリスト上にあった(つまり、そのネットワークはユーザに好まれるPLMNである)ため、MEがそのネットワーク(RPLMN)を選択した場合には、ME204は、定期的なPLMN探索タイマーTが時間切れになるときか、または、ME204が他の理由によりPLMN探索を遂行するときのいずれかまで、PLMNを遂行しない。いくつかの場合では、ME204がステップ5でUSATコマンドを受信するときに、UEが手動ネットワーク選択モードにあるか、または、ネットワークがユーザ制御PLMNリスト上にあるためMEがそのネットワーク(RPLMN)を選択した場合には、UEはPLMN探索を遂行することを控える。ユーザ制御PLMNリストはまた、「User Controlled PLMN Selector with Access Technologyリストと呼ばれる。いくつかの場合では、ME204は、ME204が手動ネットワーク選択モードにあることか、または、ネットワークがユーザ制御PLMNリスト上にあり、それによってHPLMNのノード(第3のネットワークノード)がSORデータを送らなかったため、MEがそのネットワーク(RPLMN)を選択したことを、ネットワーク(例えば、HPLMNのノード(例えば、第3のネットワークか、または第3のネットワークのノード))に知らせ得る。
【0054】
いくつかの場合では、ステップ5でUICC202から受信されたインジケーションは、セキュリティ保護パケットがUICCにおけるインテグリティチェックに失敗したことを示す。セキュリティ保護パケットがインテグリティチェックに失敗したことのインジケーションによって、ME204は、ME204内に記憶された「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology」リストから、UEが登録しようとしているPLMN(例えば、PLMNa)を取り除き、随意に、禁止されたPLMNリスト(例えば、EFFPLMN(禁止されたPLMN))内のPLMNaを含み得る。いくつかの場合では、PLMNaとの現在の登録/取り付け手続きが、緊急サービスのためである場合、もはや緊急サービスのニーズが存在しなくなった後に、UEはPLMN探索を始める。いくつかの実施では、ステップ6において、MEは、セキュリティ保護パケットがインテグリティチェック/セキュリティチェックに失敗したことか、VPLMNがユーザ制御PLMNリスト上にあることか、またはMEが手動ネットワーク選択モードにあることを示すインジケーションを含むREGISTRATER COMPLETEメッセージまたはATTACH COMPLETEメッセージ等のメッセージをネットワークに送り得る。メッセージを送ることは、応答するように構成されているMEに依存し得る(例えば、MEは、ステップ3におけるREGISTRATION ACCEPT/ATTACH ACCEPTメッセージに応答するように構成される)。この構成は、ME内のOpen Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)ファイル内に記憶されるか、UICCから読み込まれてそれからME内に記憶され得るか、または、ステップ3におけるREGISTRATION ACCEPT/ATTACH ACCEPTメッセージ内で受信されているかであり得る。いくつかの場合では、MEは、ステップ3におけるREGISTRATION ACCEPT/ATTACH ACCEPTメッセージ内のSORデータを、例えば、ステップ3におけるREGISTRATION ACCEPT/ATTACH ACCEPTメッセージ内のインジケーションとしてか、またはステップ3におけるREGISTRATION ACCEPT/ATTACH ACCEPTメッセージ内にあったSORデータまたはセキュリティ保護パケット内のインジケーションとして、受信することを期待するように構成される。この構成は、ME内のOMA DMファイル内に記憶され得るか、または、UICCから読み込まれてそれからME内に記憶され得る。
【0055】
いくつかの場合では、UEが手動ネットワーク選択モードにある場合に、以下の手続きが遂行され得る。
1.MEは、VPLMNとの登録/取り付け手続きを始める。
2.MEは、例えばHPLMN内のUDMからSORデータを含む第1のセキュリティ保護パケットを受信する。
3.UEが手動ネットワーク選択モードにあることを、UEが決定する。
4.MEは、UEが手動ネットワーク選択モードにあることのインジケーションと共にUICCへ第1のセキュリティ保護パケットを送る。
5.MEは、UICCから第2のセキュリティ保護パケットを受信し、第2のセキュリティ保護パケットは、MEが手動ネットワーク選択モードにあることのインジケーションを含む。
6.MEは、第2のセキュリティ保護パケット(例えばHPLMN)をネットワークに随意に送り、HPLMNがSORデータを送らないように、MEが手動ネットワーク選択モードにあることのインジケーションを随意に含み得る。いくつかの場合では、MEは、VPLMNとの現在の登録/取り付け手続きを継続し得る。
【0056】
いくつかの場合では、UEが手動ネットワーク選択モードにあるか、またはユーザ制御PLMNリスト上にあったPLMNをUEが選択した場合、以下の手続きが遂行され得る。
1.MEは、VPLMNとの登録/取り付け手続きを始める。
2.MEは、例えばHPLMN内のUDMから、SORデータを含むセキュリティ保護パケットを受信する。例えば、セキュリティ保護パケットは、図6図8Eに示されるように、EAPを用いて受信され得る。
3.MEは、セキュリティ保護パケットをUICCに送る。
4.MEは、PLMN探索を遂行するために、UICCからインジケーションを受信する。例えば、UICCからのUSAT REFRESHコマンドは、PLMN探索を遂行するためのインジケータを含み得る。
5.MEが手動ネットワーク選択モードにあるか、またはUEがユーザ制御PLMNリスト上にあったPLMNを選択したため、MEは、PLMN探索を遂行しないことを決定し、現在のVPLMNとの登録/取り付け手続きを継続する。例えば、MEは、EAP応答メッセージをネットワークに送り得、そのネットワークにおいて、EAPメッセージ、例えばEAP-Responseは、MEがなぜPLMN探索を継続しているのか、例えば、手動ネットワーク選択モードにあることか、またはUEがユーザ制御PLMNリストを用いたこと等のインジケーションを含み得る。
【0057】
この開示においては、UEが手動ネットワーク選択モードにある場合について説明される手法は、MEが「User Controlled PLMN Selector with Access Technologyリスト内のネットワーク(PLMN)を選択した場合にも適用可能である。
【0058】
上記で議論されたように、図2のステップ1において、MEは、デバイスタイプ(例えば、バッテリ制約型デバイス、モビリティ制約型デバイス、および手動ネットワーク選択モードにあること)を示し得る。図4A図5は、デバイスタイプを示すための2つの方法を説明する。図3A図3Bは、3GPP TS 23.502からの例示的な登録手続きのデータフロー図300を図示する。図4A図4Cは、REGISTRATION
REQUESTメッセージ内にデバイスタイプインジケータを含むこと(例えば、図3Aのステップ1)を図示する一方で、図5は、EAPメッセージ内にデバイスタイプインジケータを含むこと(すなわち、図3Aのステップ9)を図示する。
【0059】
図4A図4Cは、本開示のいくつかの実施による、REGISTRATION REQUESTメッセージ内にデバイスタイプインジケータを含むことについての例示的な説明を図示する。例えば、3GPP TS 24.501内に説明された登録開始手続きは、図4A図4Cに示される下線が引かれた文章を含むように修正され得る。図4B内の表8.2.5.1.1および図4C内の表9.8.2.2.1は、UEが、バッテリもしくはリソース制約型デバイス、モビリティ制約型デバイス、および/または、手動ネットワーク選択モードにあるかどうかを示すために、REGISTRATION REQUESTメッセージは、新たな情報要素「デバイスタイプ」を含み得ることを図示する。いくつかの実施では、MEがデバイスタイプを含むモビリティ管理メッセージを送り得るように、デバイスが電源に接続される場合に、バッテリ制約型インジケータの設定が変化し得る。当業者は、この開示において、メッセージ名、コードポイント名等が、図示的目的のために用いられており、他のメッセージ名およびコードポイント名が用いられ得ることを認識するであろう。例えば、インジケータは、新たな情報要素を用いるか、または既存の情報要素を拡張して送られ得る。この開示においては、「shall」の発生は、「may」または「should」であり得る。
【0060】
図5は、本開示のいくつかの実施による、EAPメッセージ内にデバイスタイプインジケータを含むことについての例示的な説明を図示する。例えば、3GPP TS 24.302は、図5に示される下線が引かれた文章を含むように修正され得る。図5における表8.2.X.1-1は、EAP-Response/AKA’-Challengeメッセージが、デバイスタイプインジケータを含むAT_SORInfo_REQUEST属性を含み得ることを示す。
【0061】
上記で議論されたように、図2のステップ2-3において、HPLMN(例えば、UDM)は、SORデータを含むセキュリティ保護パケットをUEに送り得る。図6図8Eは、SORデータを送るための方法を説明する。
【0062】
図6は、本開示のいくつかの実施による、SORデータを送るためにEAPシグナリングを用いる例示的な手続きを図示するデータフロー図600である。データフロー図600は、UE602、VPLMN内のAAAサーバ604、およびHPLMN内のデータベースもしくはUDM606を含む。AAAサーバ604はまた、AMFおよび/またはUDMと取り替えられ得る。ステップ4において、VPLMN内のAAAサーバ604は、認証チャレンジをUE602に送る。認証チャレンジは、AAAサーバ604がSORデータを要求するUE602をサポートすることを示す(図8Cのセクション8.2.X.1に説明される)AT_SORInfo_REQUEST_SUPPORTED属性を含み得る。ステップ5において、AAAサーバ604がSORデータを要求するUE602をサポートすることのインジケータを受信することに応答して、UE602は、認証応答をAAAサーバ604に送り、随意に、UEがバッテリ制約型であるかまたは手動ネットワーク選択モードで動作する場合には、認証応答は、UE602がSORデータを要求することを示す(図8Eのセクション8.2.X.2に説明される)AT_SORInfo_REQUEST属性を含む。ステップ6において、AAAサーバ604は、認証応答をHPLMN内のデータベース606へ転送する。ステップ6における認証応答はまた、UE602がSORデータを要求することを示すAT_SORInfo_REQUEST属性を含む。UDM/HSS/HLRは、UEの動作モードおよびUEがバッテリ制約型であるかどうかを考慮に入れる。ステップ7において、UE602がSORデータを要求することを示すインジケータを受信することに応答して、HPLMN内のデータベース606は、認証受信通知をAAAサーバ604に送り、認証受信通知は、SORデータを含む(図8D図8Eのセクション8.2.X.3に説明される)AT_SORInfo_RESP属性を含む。ステップ8において、AAAサーバ604は、認証受信通知をUE602へ転送する。ステップ8における認証受信通知はまた、SORデータを含むAT_SORInfo_RESP属性を含む。
【0063】
図7は、本開示のいくつかの実施による、5Gネットワーク内のSORデータを取得するためにEAPシグナリングを用いる例示的なプロセスを図示するデータフロー図700である。例示的なプロセスはまた、他のEAPフレームワーク方法、例えば無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)にアクセスするために用いられるEAP方法にも適用可能であり、機能の名は異なっていることがある。データフロー図700は、UE702と、VPLMN内のSecurity Anchor Functionality(SEAF)もしくはAMFノード704と、HPLMN内のAuthentication Server Function(AUSF)ノード706と、HPLMN内のUDM/Authentication credential Repository and
Processing Function(ARPF)ノード708とを含む。図6と同様に、図7のステップ4において、EAP-Request/AKA’-Challengeは、SEAF/AMF704がSORデータを要求するUE702をサポートすることを示すAT_SORInfo_REQUEST_SUPPORTED属性を含み得る。図7のステップ5および6において、EAP-Response/AKA’-Challengeは、UE702がSORデータを要求することを示すAT_SORInfo_REQUEST属性を含み得る。図7のステップ7および8におけるメッセージは、SORデータを含むAT_SORInfo_RESP属性を含み得る。いくつかの場合では、SORがステップ2および/または3においてサポートされることのインジケーションを送ることの決定は、UEが登録することを要求したネットワークおよび/または場所に基づく。いくつかの場合では、ステップ7において送られるデータは、ステップ3において送られ得る。
【0064】
図8A図8Eは、本開示のいくつかの実施による、EAP-AKA’内のSORデータを送ることの例示的な説明を図示する。例えば、3GPP TS 24.302は、図8A図8Eに示される下線で引かれた文章を含むように修正され得る。
【0065】
いくつかの場合では、図2のステップ5において、MEは、UICCからUSAT REFRESHコマンドを受信し得る。REFRESHコマンドは、5GアクセステクノロジのためのPLMNのリスト(例えば、5Gコアネットワークに接続されるNGまたはE-UTRAN)か、または、1つのVPLMNから別のVPLMNへの5G SOR手続きもしくはUEの誘導を遂行することを決定するために用いられる無線アクセステクノロジ(RAT)を含むアクセステクノロジセレクタを含むアクセステクノロジを用いたPLMN(PLMNwAct)リストを随意に含み得る。
【0066】
図9は、本開示のいくつかの実施による、REFRESHコマンドの例示的な説明を図示する。例えば、3GPP TS 31.111は、REFRESHコマンドが2つの新たなパラメータ「(5G)PLMNリスト」および「(5G)PLMNwAcTリスト」を含むように、図9に示される下線が引かれた文章を含むように修正され得る。いくつかの場合では、PLMNリストおよびPLMNwAcTリストは、優先的な順序で好ましいPLMNを定義し得る。MEは、REFRESHコマンドからPLMNリストまたはPLMNwAcTリストを取得し、リストに基づいてPLMN探索を遂行し得る(例えば、より高い優先度のPLMNから始める)。
【0067】
図10は、本開示のいくつかの実施による、データ「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology」のための環境ファイル(EF)の例示的な説明を図示する。例えば、3GPP TS
31.102は、3つの異なる実施形態、すなわち、新たな無線(NR)アクセスによってサポートされた5Gシステム(5GS)、E-UTRAによってサポートされた5Gシステム(5GS)、またはEPS(E-UTRAによってサポートされたEPC)を示すために、図10に示されるように修正され得る。いくつかの場合では、EFファイルEFOPLMNwACTは、UICC上にあり、優先的な順序で好ましいPLMNを含む。REFRESHコマンドは、MEが、好ましいPLMNに基づいてPLMN探索を遂行し得る(例えば、最も高い優先度のPLMNから始める)ように、MEがMEのメモリへEFOPLMNwACTをダウンロードするようにトリガし得る。
【0068】
いくつかの場合では、5G SOR手続きまたは1つのVPLMNから別のVPLMNへのUEの誘導は、REGISTRATION COMPLETEメッセージか、認証失敗メッセージか、またはN1 NASシグナリング接続を解放することのうちの少なくとも1つによって、進行中の登録手続きを終了させることを伴い得る。
【0069】
いくつかの場合では、UE(またはME、UEおよびMEは、この開示において交換可能である)が進行中の登録手続きを終了させるときに、UEがあたかもスイッチを入れられたか、またはUEがカバレッジの欠如から回復されたかのように、UEは、動作を継続し、UEは、利用可能である最も高い優先度のPLMNを選択する。代替として、UEが進行中の登録手続きを終了させるとき、UEは、UEが以前の最も高い優先度のPLMNを以前に発見した全てのアクセステクノロジを用いて、(利用可能である場合)最も高い優先度のPLMNかまたは同等に最も高い優先度のPLMNを選択する。以前に最も高い優先度であったPLMNよりも高い優先度のPLMNを発見することに失敗したときは、UEは、可能である全てのアクセステクノロジを用い、必要に応じてより高い優先度のPLMNを発見する。
【0070】
代替として、UEがバッテリ制約型であるか、または、UEが手動ネットワーク選択モードで動作しているかもしくはUEがユーザ制御PLMNリストからPLMNを選択したため、ネットワークが選択されたかのいずれかの場合には、例えば、定期的な探索タイマーTが時間切れになったためMEがPLMN探索を遂行するときに、MEは、REFRESHコマンドを無視し得るが、MEのメモリ内へ読み込まれた更新済のPreferred Operator PLMNリストを用い得る。MEは、あたかもMEがスイッチを入れられたか、またはMEがPLMNカバレッジを失ったかのように、動作を継続する。
【0071】
図11は、本開示のいくつかの実施による、例示的なSOR手続きを図示するデータフロー図1100である。データフロー図1100は、本開示において説明される手法に基づいて、図1における手続きを修正する。図12A図12Bは、本開示のいくつかの実施による、図11のSOR手続きのための例示的な説明を図示する。図12A図12Bは、3GPP CT1 contribution C1-180462への変更を示す。
【0072】
図15A図15Fは、本開示のいくつかの実施による、登録中および登録後のVPLMNにおけるUEの誘導についての例示的な説明を図示する。図15A図15Fにおける例示的な説明は、3GPP TS 23.122に含まれ得る。図15A図15B図C.1.1におけるメッセージ6(すなわち、REGISTRATION ACCEPT)は、図2のステップ3にあり得る。図15A図15B図C.1.1におけるメッセージ10(すなわち、REGISTRATION COMPLETE)は、図2のステップ6にあり得る。
【0073】
いくつかの場合では、SORデータ(例えば、好ましいPLMN/アクセステクノロジの組み合わせの保護されたHPLMNリストを含むセキュリティ保護パケット)が、うまく受信される場合(例えば、成功したセキュリティチェック)、および、MEが現在登録しようとしているVPLMNが、ユーザの好ましいPLMNではなく、かつMEが手動選択モードにない場合、MEは、現在の登録手続きを終了させ、かつ、例えばREGISTRATION/ATTACH手続き(ステップ10)の完了後か、またはステップ7-9のいずれかの前に、SORデータに基づいてPLMN探索を遂行し得る。いくつかの場合では、SORデータがうまく受信される場合、および、MEが現在登録しようとしているVPLMNがユーザの好ましいPLMNであるか、またはMEが手動選択モードにある場合、MEは、現在の登録手続きを継続し得、PLMN探索を遂行しない。いくつかの場合では、SORデータがうまく受信されない(例えば、セキュリティチェックに失敗するか、または、MEがSORデータを受信するように構成されるが受信しない)場合、および、MEが現在登録しようとしているVPLMNがユーザの好ましいPLMNではなく、かつMEが手動選択モードにない場合、MEは、現在の登録手続きを終了させてPLMN探索を遂行し得る。いくつかの場合では、SORデータがうまく受信されない場合、および、MEが現在登録しようとしているVPLMNがユーザの好ましいPLMNでないか、またはMEが手動選択モードにある場合、MEは、現在の登録手続きを継続し得、PLMN探索を遂行しない。
【0074】
図15A図15Bにおける図C.1.1のメッセージ10(すなわち、REGISTRATION COMPLETE)では、MEは、構成される場合、SORデータが受信されないことか、SORデータがセキュリティチェックに失敗したことか、MEが現在登録しようとしているVPLMNがユーザの好ましいPLMNであることか、または、MEが手動選択モードにあることを示す1または複数のインジケーションを送り得る。図15C図15E中のテキストに示されるように、メッセージ10と関連付けられる動作のための2つの選択肢が存在し得る。第2の選択肢では、SORデータがうまく受信されない場合(例えば、成功しないかまたは失敗したセキュリティチェック)、動作10aが遂行され得、SORデータがうまく受信される場合(成功したセキュリティチェック)、動作10bが遂行され得る。
【0075】
図13は、本開示のいくつかの実施による例示的なネットワークノード1300を概略的に図示している。例えば、ネットワークノード206、208、210、604、606、704、706、および708は、ネットワークノード1300によって実施され得る。図示されたデバイス1300は、処理モジュール1302と、有線通信サブシステム1304と、無線通信サブシステム1306とを含む。無線通信サブシステム1306は、UEからデータトラフィックおよび制御トラフィックを受信し得る。いくつかの実施では、無線通信サブシステム1306は、受信器および送信器を含み得る。有線通信サブシステム1304は、バックホール接続を介して他のアクセスノードデバイス間で制御情報を送信および受信するように構成され得る。処理モジュール1302は、本明細書で開示される実施のうちの1または複数と関連して上記で説明されたプロセス、ステップ、またはアクションのうちの1または複数と関連する命令を実行することが可能な1または複数の処理コンポーネント(代替として、「プロセッサ」かまたは「中央処理装置」(CPU)と称される)を含み得る。処理モジュール1302はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、二次的ストレージ(例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリまたは他の非一過性ストレージ媒体)等の他の予備コンポーネントを含み得る。処理モジュール1302は、有線通信サブシステム1304か、または無線通信サブシステム1306を用いて、無線通信または有線通信を提供するために、特定の命令およびコマンドを実行し得る。種々の他のコンポーネントもまた、デバイス1300内に含まれ得る。
【0076】
図14は、本開示のいくつかの実施による例示的なUE1400装置を概略的に図示している。例示的なUE1400は、処理ユニット1402と、コンピュータ可読ストレージ媒体1404(例えば、ROMまたはフラッシュメモリ)と、無線通信サブシステム1406と、インタフェース1408と、I/Oインタフェース1410とを含む。処理ユニット1402は、本明細書中で開示される実施のうちの1または複数に関連して上記で説明されたプロセス、ステップ、またはアクションのうちの1または複数に関連する命令を実行するように構成される1または複数の処理コンポーネント(代替として、「プロセッサ」または「中央処理装置」(CPU)と称される)を含み得る。処理ユニット1402はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読み出し専用メモリ(ROM)等の他の予備コンポーネントを含み得る。コンピュータ可読ストレージ媒体1404は、デバイス1400のオペレーティングシステム(OS)を記憶するように構成される非一過性媒体、および上記で説明されたプロセス、ステップ、またはアクションのうちの1または複数を遂行するための種々の他のコンピュータ実行可能ソフトウェアプログラムによって具現化され得る。
【0077】
無線通信サブシステム1406は、処理ユニット1402によって提供されるデータ情報または制御情報のための無線通信を提供するように構成され得る。無線通信サブシステム1406は、例えば、1または複数のアンテナ、受信器、送信器、ローカル発振器、ミキサ、およびデジタル信号処理(DSP)ユニットを含み得る。いくつかの実施では、サブシステム1406は、マルチ入力マルチ出力(MIMO)送信をサポートし得る。いくつかの実施では、無線通信サブシステム1406内の受信器は、アドバンス受信器またはベースライン受信器であり得る。2つの受信器は、同一か、類似か、または異なる受信器処理アルゴリズムで実施され得る。
【0078】
ユーザインタフェース1408は、例えば、スクリーンもしくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ディスプレイ(LED)、有機発光ディスプレイ(OLED)、微小電気機械システム(MEMS)ディスプレイ)、キーボードもしくはキーパッド、トラックボール、スピーカ、およびマイクロフォンのうちの1または複数を含み得る。I/Oインタフェース1410は、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースを含み得る。当業者は、種々の他のコンポーネントも、例示的なUEデバイス1400に含まれ得ることを容易に認識するであろう。
【0079】
動作は特定の順序で図面に描写される一方で、これは、所望の結果を達成するために、そのような動作が、示される特定の順序、換言すれば連続する順序で遂行されること、または、全ての図示された動作が遂行されることを要求されると理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク動作および並行処理が採用され得る。そのうえ、上記で説明された実施における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実施においてそのような分離を要求されると理解されるべきではなく、説明されたプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般的に、信号ソフトウェア製品に共に統合されるか、または複数のソフトウェア製品内にパッケージングされ得る。
【0080】
また、種々の実施において別個または分離していると説明され図示される技術、システム、サブシステム、および方法は、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わされるか、または統合され得る。相互に結合されるかもしくは直接結合されるか、または通信するとして示されまたは議論された他のアイテムは、電気的か、機械的か、または別様に、いくつかのインタフェース、デバイス、または中間コンポーネントを通して、間接的に結合されるか、または通信し得る。変化物、代用物、および代替物の他の例は、当業者によって突きとめられて作製され得る。
【0081】
上記の詳細な説明が、種々の実施に適用されるとして本開示の基本的で顕著な特徴を示し、説明し、指摘した一方で、図示されるシステムの形態および詳細において、種々の省略、代用、および変化が当業者によってなされ得ることが理解されるであろう。加えて、方法ステップの順序は、請求項においてみられる順序によって暗示されない。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図15F