IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッドの特許一覧

<>
  • 特開-情報処理システム及び情報処理方法 図1
  • 特開-情報処理システム及び情報処理方法 図2
  • 特開-情報処理システム及び情報処理方法 図3
  • 特開-情報処理システム及び情報処理方法 図4
  • 特開-情報処理システム及び情報処理方法 図5
  • 特開-情報処理システム及び情報処理方法 図6
  • 特開-情報処理システム及び情報処理方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029269
(43)【公開日】2024-03-06
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 80/00 20180101AFI20240228BHJP
【FI】
G16H80/00
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021065170
(22)【出願日】2021-04-07
(71)【出願人】
【識別番号】510294139
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Vision Care, Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 Centurion Parkway, Jacksonville, FL 32256, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】大橋 朋貢
(72)【発明者】
【氏名】安西 遼
(72)【発明者】
【氏名】堀川 直寿
(72)【発明者】
【氏名】花島 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】花牟礼 寿
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 紀夫
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】モニタ対象ユーザの健康維持することを支援する情報処理システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、コンピュータシステムは、モニタ対象ユーザの属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となる健康情報の種別を決定する。モニタ対象ユーザ端末は、決定された種別に相当するモニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する。コンピュータシステムは、モニタ対象ユーザに紐づけられた見守りユーザに対して、取得したモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または決定した種別に対応する健康管理のための情報を通知する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となるモニタ対象情報の種別を決定する決定手段と、
前記決定された種別に相当する前記モニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する取得手段と、
前記モニタ対象ユーザに紐づけられた見守りユーザに対して、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別に対応する健康管理のための情報を通知する通知手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記通知手段は、前記決定された種別を前記モニタ対象ユーザに通知して当該種別の情報を前記モニタ対象ユーザに要求し、
前記取得手段は、当該要求に応じて送信された情報を前記モニタ対象情報として取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
モニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する取得手段と、
所定の判定基準に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザの前記モニタ対象情報を用いて、前記モニタ対象ユーザの健康状態を判定する判定手段と、
前記モニタ対象ユーザに紐づけられた見守りユーザに対して、前記判定結果に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報を通知する通知手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項4】
前記モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となる前記モニタ対象情報の種別を決定する決定手段を更に備え、
前記取得手段は、前記決定された種別に相当する前記モニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記判定手段は、前記モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて、前記判定基準を決定する請求項3又は4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記通知手段は、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報として、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報を医療機関に提出可能な形式に加工した情報と、前記見守りユーザが前記モニタ対象ユーザの代理で医療機関と情報通信を可能とするための情報と、前記判定基準に基づいて悪い、異常、または悪化と判定された健康状態に関する診断、治療または医療機関に関する情報と、の少なくとも一つを通知する
請求項3乃至5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記取得手段は、前記モニタ対象ユーザの目の画像/映像、目の画像/映像から得られる目の動き、及び目を使う作業のふるまいを示すインターラクションデータの少なくとも一つを前記モニタ対象情報として取得し、
前記判定手段は、前記モニタ対象ユーザの目の健康状態を判定する
請求項3乃至6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記モニタ対象ユーザのユーザ属性及び/または外的要因に応じて、健康的にデジタルデバイス画面を閲覧可能な時間及び/または頻度をアラート閾値として決定するアラート閾値決定手段を更に備え、
前記取得手段は、前記モニタ対象ユーザがデジタルデバイス画面を閲覧した時間及び/または頻度を前記モニタ対象情報として取得し、
前記判定手段は、前記モニタ対象ユーザがデジタルデバイス画面を閲覧した時間及び/または頻度が前記アラート閾値を超えたか否か判定する
請求項3乃至7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記ユーザ属性は、モニタ対象ユーザ及び見守りユーザの個人の属性を表現する情報であって、当該個人の年齢、性別、視力、視力矯正の有無、持病、既往歴、手術歴、アレルギーの有無、居住地、居住環境、他の家族との同居の有無及び生活習慣を含む、健康及び生活環境に関連する情報である
請求項3乃至8のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記通知手段は、前記見守りユーザに対して、前記判定結果に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報であって、前記モニタ対象ユーザのユーザ属性に関連する情報であって、前記見守りユーザのユーザ属性に関連しない情報を含む情報を通知する
請求項3乃至9のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となるモニタ対象情報の種別を決定する決定ステップと、
前記決定された種別に相当する前記モニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する取得ステップと、
前記モニタ対象ユーザに紐づけられた見守りユーザに対して、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別に対応する健康管理のための情報を通知する通知ステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項12】
モニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する取得ステップと、
所定の判定基準に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザの前記モニタ対象情報を用いて、前記モニタ対象ユーザの健康状態を判定する判定ステップと、
前記モニタ対象ユーザに紐づけられた見守りユーザに対して、前記判定結果に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報を通知する通知ステップと、
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、現役世代や子供などのモニタ対象ユーザの健康状態を通知するサービスが提案されている。例えば、特許文献1では、現役世代や子供等、住居に居住する複数の対象者の健康状態を通知する情報処理装置が記載されている。
【0003】
また近年、家族と離れて単身生活をしている高齢者が増加しており、このような高齢者の健康状態をモニタし、別居している家族に通知するサービスが提案されている。例えば特許文献1には、サーバが検知情報に基づいてモニタ対象ユーザの健康状態を判定した場合、又は判定した健康状態が所定条件(例えば、体温(表皮温度)が所定温度(例えば38℃)以上である場合、ストレス度合が所定値以上である場合等、体調が良くないと判断できる条件)を満たす場合に、別居している家族のユーザ端末に通知することで、別居している家族に、管理対象者の健康状態の異常を通知できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-135132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、モニタ対象ユーザにとって考えられうる(ユーザ属性から特有の)健康上のリスクでありながら、見守り側のユーザ(以下、見守りユーザという)に知見がないために、モニタすべき健康情報の種別、及び/またはモニタ対象ユーザの健康管理のための情報(例えば、モニタ対象ユーザをケアする際のケアの内容)について見守りユーザが判断できないという問題がある。この問題に対して、特許文献1には管理システム側からサポートするという思想がなく、依然として解決できていない課題の一つである。
【0006】
また、特許文献1の技術では、モニタ対象ユーザの体調が良くない場合であっても、別居している家族のユーザ端末に通知するだけであり、モニタ対象ユーザは体調が良くなくても医療機関に自分で問合せしなければならず、負担が大きいという課題がある。
【0007】
また、特許文献1では、体温(表皮温度)やストレス度合など、一般的な体調をモニタすることに留まっている。しかしながら、モニタ対象ユーザが高齢者の場合には、高齢者に特有の目の病気(例えば、緑内障、白内障)や異常の症状がでているものの、モニタ対象ユーザ自身が気づかず、別居している家族も高齢者に特有の目の病気や異常に関する知識がないために気づかないという課題がある。同様に、モニタ対象ユーザが子供の場合であっても、子供に特有の目の病気や異常(例えば、斜視)の症状がでているものの、子供自身が気づかず、同居している家族も子供に特有の目の病気や異常に関する知識がないために気づかないという課題がある。このように、年代などのユーザ属性に特有の目の病気(例えば、緑内障、白内障)や異常(例えば、斜視)の症状がでているものの、モニタ対象ユーザ自身が気づかず、見守りユーザもモニタ対象ユーザの属性から特有の目の病気や異常に関する知識がないために気づかないという課題がある。
【0008】
また、近年、現代人(特に子供)はスマートフォン、タブレットなどのデジタルデバイスに接触する機会が多くなってきているので、ついつい使いすぎてしまい、現代人(特に子供)の目の状態を良好に維持するのが難しくなっており、現代人(特に子供)の目の状態が悪化するのを少しでも予防するという課題がある。
【0009】
本発明の一態様は、上記課題に鑑みてなされたものであり、モニタ対象ユーザの健康維持することを支援する情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となるモニタ対象情報の種別を決定する決定手段と、前記決定された種別に相当する前記モニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する取得手段と、前記モニタ対象ユーザに紐づけられた見守りユーザに対して、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別に対応する健康管理のための情報を通知する通知手段と、を備えてもよい。
【0011】
この構成によれば、モニタ対象ユーザについてモニタすべき情報の種別、及び/またはモニタ対象ユーザの健康管理のための情報(例えば、モニタ対象ユーザをケアする際のケアの内容)について、見守りユーザに通知される。これにより、モニタ対象ユーザについてモニタすべき情報の種別、及び/またはモニタ対象ユーザの健康管理のための情報(例えば、モニタ対象ユーザをケアする際のケアの内容)について見守りユーザが把握することを容易化することができる。
【0012】
当該情報処理システムにおいて、前記通知手段は、前記決定された種別を前記モニタ対象ユーザに通知して当該種別の情報を前記モニタ対象ユーザに要求し、前記取得手段は、当該要求に応じて送信された情報を前記モニタ対象情報として取得してもよい。
【0013】
この構成によれば、情報処理システムは、モニタ対象ユーザの健康状態をモニタすること及び/または健康管理のための情報提供に必要な情報を取得することができ、結果、見守りユーザがモニタ対象ユーザの健康情報を把握することができる。
【0014】
本発明の別の態様に係る情報処理システムは、モニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する取得手段と、所定の判定基準に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザの前記モニタ対象情報を用いて、前記モニタ対象ユーザの健康状態を判定する判定手段と、前記モニタ対象ユーザに紐づけられた見守りユーザに対して、前記判定結果に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報を通知する通知手段と、を備えてもよい。
【0015】
この構成によれば、モニタ対象ユーザの健康状態に異常がある場合に、モニタ対象ユーザの情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を見守りユーザに通知することができるので、見守りユーザは、モニタ対象ユーザの健康の異常について早期に把握することができる。
【0016】
また、当該態様の情報処理システムは、前記モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となるモニタ対象情報の種別を決定する決定手段を更に備え、前記取得手段は、前記決定された種別に相当する前記モニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得してもよい。
【0017】
この構成によれば、モニタ対象ユーザに、年代などのユーザ属性に特有の目の病気(例えば、緑内障、白内障)や異常の症状が出た場合に、見守りユーザに通知されるので、モニタ対象ユーザ自身が気づかず且つ同居または別居している家族も当該特有の目の病気や異常に関する知識がないために気づかないことを少なくすることができる。
【0018】
また、当該態様の情報処理システムにおいては、前記判定手段は、前記モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて、前記判定基準を決定してもよい。
【0019】
この構成によれば、ユーザ属性に応じて異なる基準でモニタ対象ユーザの健康状態を判定することができ、個々のユーザに応じて適切な健康状態の把握ができる。なお、ユーザ属性の例については後述する。
【0020】
また、当該態様の情報処理システムにおいては、前記通知手段は、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報として、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報を医療機関に提出可能な形式に加工した情報と、前記見守りユーザが前記モニタ対象ユーザの代理で医療機関と情報通信を可能とするための情報と、前記判定基準に基づいて悪い、異常、または悪化と判定された健康状態に関する診断、治療または医療機関に関する情報と、の少なくとも一つを通知してもよい。
【0021】
この構成によれば、見守りユーザは、見守りユーザ端末を介して、モニタ対象ユーザの代理で医療機関に問い合わせをしたり、問診を受けたりすることができる。なお、代理で医療機関と情報通信を可能とするための情報とは、典型的には、医療機関の名称や連絡先、問い合わせに必要なモニタ対象ユーザの健康状態や保険に関する情報である。また、判定基準に基づいて悪い、異常、または悪化と判定される健康状態が発見された場合であっても、当該健康状態に関する疾病の情報や、ケアに関する情報や、相談すべき医療機関に関する情報が提供される。これにより、モニタ対象ユーザは体調が悪い場合に医療機関への問い合わせにかかる負担を軽減することができる。
【0022】
また、当該態様の情報処理システムにおいては、前記取得手段は、前記モニタ対象ユーザの目の画像/映像、目の画像/映像から得られる目の動き、及び目を使う作業のふるまいを示すインターラクションデータの少なくとも一つを前記モニタ対象情報として取得し、前記判定手段は、前記モニタ対象ユーザの目の健康状態を判定してもよい。
【0023】
この構成によれば、モニタ対象ユーザに生じ得る目の病気(例えば、緑内障、白内障)や異常の症状またはその予兆を比較的簡便な方法で検出することができ、必要に応じて専門的な検査や診断を実施するよう見守りユーザに通知することができる。
【0024】
また、当該態様の情報処理システムは、前記モニタ対象ユーザのユーザ属性及び/または外的要因に応じて、健康的にデジタルデバイス画面を閲覧可能な時間及び/または頻度をアラート閾値として決定するアラート閾値決定手段を更に備え、前記取得手段は、前記モニタ対象ユーザがデジタルデバイス画面を閲覧した時間及び/または頻度を前記モニタ対象情報として取得し、前記判定手段は、前記モニタ対象ユーザがデジタルデバイス画面を閲覧した時間及び/または頻度が前記アラート閾値を超えたか否か判定してもよい。
【0025】
この構成によれば、モニタ対象ユーザがデジタルデバイスに接触する合計時間が、健康的にデジタルデバイスに接触可能な上限時間になったら、見守りユーザに通知することができるので、モニタ対象ユーザ(例えば子供)の目の状態が悪化するのを少しでも予防することができる。
【0026】
また、当該態様の情報処理システムにおいては、前記ユーザ属性は、モニタ対象ユーザ及び見守りユーザの個人の属性を表現する情報であって、当該個人の年齢、性別、視力、視力矯正の有無、持病、既往歴、手術歴、アレルギーの有無、居住地、居住環境、他の家族との同居の有無及び生活習慣を含む、健康及び生活環境に関連する情報であってもよい。
【0027】
この構成によれば、モニタ対象ユーザの健康状態を把握するうえでモニタすべき情報、及び見守りユーザに対して通知する情報の種別を、当該ユーザのユーザ属性と紐づけて決定することができる。なお、この用途を満たすユーザの性質に関する情報であれば、ユーザ属性として扱うことができるものとする。
【0028】
また、当該態様の情報処理システムにおいては、前記通知手段は、前記見守りユーザに対して、前記判定結果に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報であって、前記モニタ対象ユーザのユーザ属性に関連する情報であって、前記見守りユーザのユーザ属性に関連しない情報を含む情報を通知してよい。
【0029】
この構成によれば、見守りユーザのユーザ属性に関連しないため、見守りユーザには知見や関心がない情報であっても、モニタ対象のユーザの健康上のリスクやそのケアに関する情報を通知することができ、適切なケアが可能な知識を伝えることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一態様によれば、(1)モニタ対象ユーザについてモニタすべき健康情報の種別、及び/またはモニタ対象ユーザの健康管理のための情報について見守りユーザが把握することを容易化すること、(2)モニタ対象ユーザにとって、自身の体調が悪い場合に医療機関への問い合わせにかかる負担を軽減すること、(3)年代などのユーザ属性に特有の目の病気(例えば、緑内障、白内障)や異常の症状がでているものの、モニタ対象ユーザ自身が気づかず、同居または別居している家族も当該特有の目の病気や異常に関する知識がないために気づかないことを少なくすること、(4)モニタ対象ユーザ(例えば子供)の目の状態が悪化するのを少しでも予防することのいずれかを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概略構成図である。
図2】本実施形態に係るモニタ対象ユーザ端末の概略構成図である。
図3】本実施形態に係るコンピュータシステムの概略構成図である。
図4】本実施形態に係る処理の第1の例を示すシーケンス図である。
図5】本実施形態に係る処理の第2の例を示すシーケンス図である。
図6】本実施形態に係る処理の第3の例を示すシーケンス図である。
図7】本実施形態に係る処理の第4の例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0033】
本実施形態では、以下の課題を解決する手段を提供する。
(1)モニタ対象ユーザについてモニタすべき健康情報の種別、及び/またはモニタ対象ユーザの健康管理のための情報について見守りユーザが把握することを容易化すること。
(2)モニタ対象ユーザは体調が悪い場合に医療機関への問い合わせにかかる負担を軽減すること。
(3)年代などのユーザ属性に特有の目の病気(例えば、緑内障、白内障)や異常の症状がでているものの、モニタ対象ユーザ自身が気づかず、見守りユーザもモニタ対象ユーザの属性から特有の目の病気や異常に関する知識がないために気づかないことを少なくすること。
(4)モニタ対象ユーザ(例えば子供)の目の状態が悪化するのを少しでも予防すること。
【0034】
本実施形態に係るモニタ対象情報を、モニタ対象ユーザをモニタする際に対象となる情報であり、モニタ対象ユーザの健康に関する情報である健康情報だけでなく、モニタ対象ユーザの目の画像/映像、目の画像/映像から得られる目の動き、及び目を使う作業のふるまいを示すインターラクションデータ、モニタ対象ユーザがデジタルデバイス画面を閲覧した時間及び/または頻度などを含む。
【0035】
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概略構成図である。図1に示すように、情報処理システムSは、モニタ対象ユーザ端末1と、このモニタ対象ユーザ端末1と通信回路網CNを介して接続されたコンピュータシステム2と、このコンピュータシステム2と通信回路網CNを介して接続された見守りユーザ端末3と、医療機関端末4-1~4-N(Nは自然数)を備える。
【0036】
モニタ対象ユーザ端末1は、モニタ対象ユーザが使用する端末であり、例えば、多機能携帯電話(いわゆるスマートフォン)などの携帯電話、タブレット、ノートパソコン、またはデスクトップパソコンなどである。本実施形態では、モニタ対象ユーザ端末1は、一例としてWEBブラウザを介して、コンピュータシステム2との間で情報を交換可能であるものとし以下説明する。
【0037】
なお、WEBブラウザを介してコンピュータシステム2との間で情報を交換するだけに限定されるものではなく、モニタ対象ユーザ端末1は、特定のアプリケーションがダウンロードされてインストールされており、その特定のアプリケーションを介してコンピュータシステム2との間で情報を交換してもよい。
【0038】
コンピュータシステム2は、本実施形態に係る情報処理システムSを管理する管理団体によって使用または管理される。コンピュータシステム2はモニタ対象ユーザ端末1、見守りユーザ端末3、医療機関端末4-1~4-Nに対して情報を提供する。コンピュータシステム2は、一台のコンピュータであってもよいし、複数のコンピュータであってもよい。
【0039】
見守りユーザ端末3は、モニタ対象ユーザを見守る見守りユーザが使用する端末であり、例えば、多機能携帯電話(いわゆるスマートフォン)などの携帯電話、タブレット、ノートパソコン、またはデスクトップパソコンなどである。ここで見守りユーザは、モニタ対象ユーザの承認を受けたユーザ(例えば、モニタ対象ユーザの友人など)またはモニタ対象ユーザの親族である(親族には保護者、家族が含まれる)。本実施形態では、見守りユーザ端末3は、一例としてWEBブラウザを介して、コンピュータシステム2との間で情報を交換可能であるものとし以下説明する。
【0040】
なお、WEBブラウザを介してコンピュータシステム2との間で情報を交換するだけに限定されるものではなく、見守りユーザ端末3は、特定のアプリケーションがダウンロードされてインストールされており、その特定のアプリケーションを介してコンピュータシステム2との間で情報を交換してもよい。
【0041】
医療機関端末4-1~4-Nは、医療機関の職員(例えば、医者、看護師)が使用する端末であり、例えば、多機能携帯電話(いわゆるスマートフォン)などの携帯電話、タブレット、ノートパソコン、またはデスクトップパソコンなどである。本実施形態では、医療機関端末4-1~4-Nは、一例としてWEBブラウザを介して、コンピュータシステム2との間で情報を交換可能であるものとし以下説明する。
【0042】
なお、WEBブラウザを介してコンピュータシステム2との間で情報を交換するだけに限定されるものではなく、医療機関端末4-1~4-Nは、特定のアプリケーションがダウンロードされてインストールされており、その特定のアプリケーションを介してコンピュータシステム2との間で情報を交換してもよい。以下、医療機関端末4-1~4-Nを総称して医療機関端末4とも呼ぶ。
【0043】
図2は、本実施形態に係るモニタ対象ユーザ端末の概略構成図である。図2に示すように、モニタ対象ユーザ端末1は例えば、入力インタフェース11と、通信モジュール12と、ストレージ13と、メモリ14と、ディスプレイ15と、プロセッサ16と、カメラ17とを備える。
入力インタフェース11は、ユーザからの入力を受け付け、受け付けた入力に応じた入力信号をプロセッサ16へ出力する。
通信モジュール12は、通信回路網CNに接続されて、通信回路網CNに接続されているコンピュータシステム2と通信する。この通信は有線であっても無線であってもよいが、無線であるものとして説明する。
【0044】
ストレージ13には、プロセッサ16が読み出して実行するためのプログラム及び各種のデータが格納されている。
メモリ14は、データ及びプログラムを一時的に保持する。メモリ14は、揮発性メモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)である。
【0045】
ディスプレイ15は、プロセッサ16の指令に従って、入力される映像信号を用いて情報を表示する。なおディスプレイ15はモニタ対象ユーザ端末1に内蔵であることに限定されず、モニタ対象ユーザ端末1に外付けで接続されていてもよい。
プロセッサ16は、ストレージ13から本実施形態に係るプログラムをメモリ14にロードし、当該プログラムに含まれる一連の命令を実行することによって、ユーザによる操作を受け付ける受付部161、処理を実行する処理部162、通信モジュールを制御する通信制御部163として機能する。
カメラ17は、プロセッサ16の指令に応じて撮像する。カメラ17は、一例としてスマートフォンのインカメラであり、モニタ対象ユーザの目を撮影可能である。撮像して得られた画像/映像はストレージ13に保存される。これにより、モニタ対象ユーザの目の画像/映像がストレージ13に蓄積される。
【0046】
図3は、本実施形態に係るコンピュータシステムの概略構成図である。図3に示すように、コンピュータシステム2は、入力インタフェース21と、通信モジュール22と、ストレージ23と、メモリ24と、出力インタフェース25と、プロセッサ26とを備える。
入力インタフェース21は、コンピュータシステム2の管理者(例えば、管理団体の従業員)からの入力を受け付け、受け付けた入力に応じた入力信号をプロセッサ26へ出力する。
通信モジュール22は、通信回路網CNに接続されており、モニタ対象ユーザ端末1、見守りユーザ端末、医療機関端末4-1~4-Nと通信する。この通信は有線であっても無線であってもよいが、有線であるものとして説明する。
【0047】
ストレージ23は、プロセッサ26が読み出して実行するためのプログラム及び各種のデータが格納されている。
メモリ24は、データ及びプログラムを一時的に保持する。メモリ24は、揮発性メモリであり、例えばRAM(Random Access Memory)である。
出力インタフェース25は、外部の装置と接続可能であり、当該外部の装置へ信号を出力可能である。
【0048】
プロセッサ26は、ストレージ23からプログラムをメモリ24にロードし、当該プログラムに含まれる一連の命令を実行することによって、決定手段261、取得手段262、通知手段263、判定手段264、代理連絡手段265、アラート閾値決定手段266、記録手段267、更新手段268、出力手段269として機能する。それぞれの処理については後述する。
【0049】
図4は、本実施形態に係る処理の第1の例を示すシーケンス図である。
(ステップS110)まずモニタ対象ユーザ端末1は、モニタ対象ユーザの属性をコンピュータシステム2へ送信する。
【0050】
(ステップS120)次にコンピュータシステム2の決定手段261は、モニタ対象ユーザの属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となるモニタ対象情報の種別を決定する。その際には例えばストレージ23に、ユーザ属性(例えば、年代)とモニタ対象となるモニタ対象情報の種別とが関連付けられて記憶されており、決定手段261は、ストレージ23を参照して、モニタ対象ユーザのユーザ属性に対応する種別に決定してもよい。例えば決定手段261は、モニタ対象ユーザの年代が60代以上であれば、「年代が60代以上」に対応する「緑内障」及び/または「白内障」を、モニタ対象となるモニタ対象情報の種別として決定してもよい。
【0051】
(ステップS130)次に、コンピュータシステム2の出力手段269は、決定された(健康情報の)種別を識別する情報をモニタ対象ユーザ端末1へ送信する。
【0052】
(ステップS140)次に、モニタ対象ユーザ端末1は、決定された種別に相当するモニタ対象情報(例えば健康情報)をモニタ対象ユーザから取得する。例えば、決定された種別が「緑内障及び/または白内障」であれば、この健康情報は、モニタ対象ユーザの「緑内障及び/または白内障」の有無、状態または進行度などであり、モニタ対象ユーザによるモニタ対象ユーザ端末1に対する入力を受けて取得してもよい。
【0053】
(ステップS150)次に、モニタ対象ユーザ端末1は、取得したモニタ対象ユーザのモニタ対象情報(例えば健康情報)をコンピュータシステム2へ送信する。
【0054】
(ステップS160)次に、コンピュータシステム2の取得手段262は、このモニタ対象ユーザのモニタ対象情報を取得する。そしてコンピュータシステム2の通知手段263は、見守りユーザに対して、前記決定された種別のモニタ対象ユーザのモニタ対象情報及び/または決定された種別に対応する健康管理のための情報を通知する。その際、ストレージ23に、種別と健康管理のための情報の情報が関連付けられて記憶されており、通知手段263は、ストレージ23を参照して、決定された種別に対応する健康管理のための情報を読み出し通知してもよい。例えば、決定された種別が「緑内障及び/または白内障」であれば、このモニタ対象情報の一例である健康情報は、モニタ対象ユーザの「緑内障及び/または白内障」の有無、状態または進行度などであり、健康管理のための情報は、「緑内障及び/または白内障」に関する情報(例えば緑内障及び/または白内障のケアの内容、治療方法,症例、基礎知識など)である。
【0055】
このように、本実施形態に係るコンピュータシステム2は、モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となるモニタ対象情報の種別を決定する決定手段261と、前記決定された種別に相当するモニタ対象情報(例えば健康情報)を前記モニタ対象ユーザから取得する取得手段262と、前記モニタ対象ユーザを見守る見守りユーザに対して、前記決定された種別のモニタ対象ユーザのモニタ対象情報(例えば健康情報)及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を通知する通知手段263と、を備える。
【0056】
この構成によれば、モニタ対象ユーザについてモニタすべきモニタ対象情報の種別、及び/またはモニタ対象ユーザの健康管理のための情報(例えば、モニタ対象ユーザをケアする際のケアの内容)について、見守りユーザに通知される。これにより、モニタ対象ユーザについてモニタすべきモニタ対象情報の種別、及び/またはモニタ対象ユーザの健康管理のための情報(例えば、モニタ対象ユーザをケアする際のケアの内容)について見守りユーザが把握することを容易化することができる。
【0057】
ここに、ユーザの属性とは、モニタ対象ユーザ及び見守りユーザの個人の属性を表現する情報であって、典型的には、ユーザの年齢または年代や性別の他、目の状態(例えば視力)、視力矯正の有無、持病、既往歴、手術歴及びアレルギーの有無など健康に係る情報や、居住地、居住環境、他の家族との同居の有無及び生活習慣など生活環境に係る情報、ライフイベント(例えば進学、結婚)であるがこれに限られない。当該ユーザの属性は、本実施形態においては、例えば、モニタ対象ユーザについてモニタすべき健康情報の種別の決定、及び通知する健康管理のための情報の種別の決定のための判断材料として用いられるものであり、この用途を満たすユーザの性質に関する情報であれば、ユーザ属性として扱うことができる。あるユーザについてのユーザ属性は、時間の経過や当該ユーザに生じたライフイベント(成長、引っ越し、結婚、病気への罹患など)に応じて適宜変化するものである。
【0058】
このような監視対象ユーザまたは見守りユーザのユーザ属性は、ストレージ23に格納されることが好ましいが、コンピュータシステム2(例えば、決定手段261)により参照可能な態様であれば、その他の何らかの記憶媒体に格納される形でもよい。例えば、ユーザ属性は、典型的には、各ユーザの端末(例えば、監視対象ユーザ端末1もしくは見守りユーザ端末3)のストレージ(例えば、ストレージ13)、クラウドの記憶領域(図示せず)にユーザごとに格納されていてもよい。なお、決定手段261は、参照したユーザ属性に基づき、別の種類のユーザ属性を推定してもよい。例えば、ユーザの誕生日を参照した場合に、現在の日付けとの比較から当該ユーザの年齢を推定してもよい。
【0059】
<モニタ対象情報の種別の具体例>
モニタ対象情報は、モニタ対象ユーザに関する情報であって、コンピュータシステム2において、直接的または間接的にモニタ対象ユーザの健康状態の特定または推定に用いられる様々な種別の情報を示すものである。ここで、モニタ対象となるモニタ対象情報の種別の具体例について説明する。モニタ対象ユーザのモニタ対象情報の種別には例えば、ユーザの健康に関する情報である健康情報の他、装用するコンタクトレンズの情報、コンタクトレンズの購入履歴、モニタ対象ユーザの位置情報、歩数、端末画面を見た時間及び/または頻度やユーザの目から端末画面までの距離が含まれる。ここで、この健康情報には、入力された健康診断の結果、医師の診断情報(カルテ情報)、処方箋情報(例えばコンタクトレンズの処方情報)、または、モニタ対象ユーザ端末(または外部の)カメラもしくはセンサでモニタした情報として、例えば、撮像した目の画像または映像、眼底写真、視野角、焦点距離、眼圧、眼軸長、屈折度数や、アンケートもしくは簡易的な目の検査などの結果など、目に係る健康情報が含まれてもよい。
【0060】
個別のモニタ対象ユーザに対するモニタ対象となるモニタ対象情報の種別は、当該モニタ対象ユーザのユーザ属性に応じて決定または変更されてもよい。具体的には、決定手段261は、モニタ対象ユーザのユーザ属性を参照し、当該ユーザ属性に応じてモニタ対象とすべきモニタ対象情報の種別を決定する。当該決定は、例えば、ストレージ23に格納されるユーザ属性とモニタ対象となるモニタ対象情報の種別との対応テーブル(不図示)を参照することで行われてもよく、インターネット等外部から得られた情報や、過去の類似のデータの分析結果などに基づいて行われてもよい。
【0061】
通知手段263は、前記決定されたモニタ対象となるモニタ対象情報の種別をモニタ対象ユーザ及び/または見守りユーザに通知して当該種別のモニタ対象情報(例えば健康情報)をモニタ対象ユーザに対して要求してもよい。この要求に応じて前記モニタ対象ユーザが操作(例えばカメラ操作)を実行及び/または当該種別のモニタ対象情報(例えば、コンタクトレンズの情報、コンタクトレンズの購入履歴)を入力する。その場合、取得手段262は、この要求に応じて送信された情報からモニタ対象情報を取得してもよい。
【0062】
例えば、モニタ対象ユーザが高齢の場合、高齢者特有の目の病気(例えば白内障)のリスクがあるため、目の画像を日々モニタすることが好ましい。一方で、モニタ対象ユーザ、見守りユーザのいずれも、そのリスクを認識しておらず、目の画像のモニタを行っていない場合が考えられる。このとき、コンピュータシステム2の側から、モニタ対象ユーザのユーザ属性を確認し、所定の年齢以上であるなど高齢者特有の目の病気(例えば白内障)のリスクがある場合は、当該目の病気に関する健康状態のモニタリングのため、目の画像を撮像したうえで送信することを要求する。当該要求は、ユーザに対してモニタリングを啓発する情報であってもよく、または、所定のメッセージとともにモニタ対象ユーザ端末1のプロセッサ16の撮像用アプリを起動して画像取得を促す、などの動作を行うものであってもよい。
【0063】
<見守りユーザに通知するモニタ対象ユーザの健康情報の具体例>
続いて見守りユーザに通知するモニタ対象ユーザの健康情報の具体例について説明する。見守りユーザに通知するモニタ対象ユーザの健康情報の具体例は以下のとおりである。
(1)モニタ対象ユーザの健康情報として入力を受けた情報またはモニタ対象ユーザをモニタした情報(例えば、健康診断の結果、遠隔地の家族がスマホを利用したことなど)
(2)入力を受けた/モニタした情報をユーザ属性に基づき分析した健康状況を示す情報(例えば、撮像した目の画像を人工知能(AI)で解析した白内障の診断結果、歩数・画面時間に基づく健康状況の分析レポート)
(3)入力を受けた/モニタした情報に基づき、外部から取得した情報(例えば、近隣の専門病院の情報、花粉症の患者への花粉情報)
(4)モニタ対象ユーザのユーザ属性に関連するものであって、見守りユーザのユーザ属性に関連しないもの
【0064】
ここで、(4)のモニタ対象ユーザのユーザ属性に関連するものであって、見守りユーザのユーザ属性に関連しないものは、例えば、モニタ対象ユーザはシニアで、見守りユーザはその成人した子供(≒保護者)であるケースを想定している。シニアのユーザ属性(年齢や既往歴)に関連する情報(白内障・老眼などの診断情報、専門の病院情報)は、見守りユーザのユーザ属性とは関連しない情報である場合がある。このとき、見守りユーザにとっては、白内障や老眼は健康上のリスクとして実感がないため、モニタ対象のユーザにそのリスクがあること、診断などのケアの必要性、ケアに必要な情報(どのようなリスクか、専門病院、生活習慣の改善など)などについてそもそも知見がないことも考えられる。そこでコンピュータシステム2の側から、見守りユーザのユーザ属性に関連しないものであっても、モニタ対象のユーザの健康に関する情報として自動で通知することで、見守りユーザ側に知見がない健康上のリスクであっても、適切なケアが可能な知識を伝えることができる。)
【0065】
<年代と健康管理のための情報の関係の具体例>
続いてモニタ対象ユーザに通知する健康管理のための情報について、モニタ対象ユーザの年代別にその具体例を説明する。例えばモニタ対象ユーザが10代の場合、健康管理のための情報は、「近視の進行と抑制」、「コンタクトレンズを始めるための情報」、「近視、遠視、乱視の違い」、「スポーツとコンタクト」、「目と紫外線の関係」、「コンタクトレンズと花粉症の関係と対策」、「コンタクトレンズ装用中の目の充血」、「スマホ老眼に関する情報」、「カラーコンタクトレンズの安全性」、「コンタクトレンズと結膜炎の関係」、「ものもらいに関する情報」などである。
例えばモニタ対象ユーザが20代の場合、健康管理のための情報は、上記に加えて「ドライアイとコンタクトレンズの関係」、「コンタクト装用のリスク」などである。
例えばモニタ対象ユーザが30代の場合、健康管理のための情報は、上記に加えて「まぶたの痙攣に関する情報」ともに、こどもがいる場合があるので0~9才のこどものために「近視、遠視、乱視の違い」、「近視の進行と抑制」、「コンタクトレンズと結膜炎の関係」、「ものもらいに関する情報」もあってもよい。
例えばモニタ対象ユーザが60代以上の場合、健康管理のための情報は、上記に加えて「老眼に関する情報」、「緑内障に関する情報」、「白内障に関する情報」であってもよい。
【0066】
図5は、本実施形態に係る処理の第2の例を示すシーケンス図である。
(ステップS210)まずモニタ対象ユーザ端末1は、モニタ対象ユーザの属性をコンピュータシステム2へ送信する。
【0067】
(ステップS220)次にコンピュータシステム2の決定手段261は、モニタ対象ユーザの属性に応じて、当該モニタ対象ユーザについてモニタ対象となるモニタ対象情報の種別を決定する。例えば決定手段261は、モニタ対象ユーザの年代が60代以上であれば、緑内障及び/または白内障を、モニタ対象となるモニタ対象情報の種別として決定する。更にコンピュータシステム2の決定手段261は、当該健康情報の種別に対応する判定基準を決定する。例えば、モニタ対象情報の種別が「緑内障及び/または白内障」であれば、「緑内障及び/または白内障」に対応する判定基準を決定する。
【0068】
(ステップS230)次に、コンピュータシステム2の出力手段269は、決定された(モニタ対象情報の)種別を識別する情報をモニタ対象ユーザ端末1へ送信する。
【0069】
(ステップS240)次に、モニタ対象ユーザ端末1は、決定された種別に相当するモニタ対象情報をモニタ対象ユーザから取得する。例えば、決定された種別が「緑内障及び/または白内障」であれば、このモニタ対象情報は、モニタ対象ユーザの目の画像/映像などであり、モニタ対象ユーザの「緑内障及び/または白内障」の有無、状態または進行度を判定するために用いられる。
【0070】
(ステップS250)次に、モニタ対象ユーザ端末1は、取得したモニタ対象ユーザのモニタ対象情報をコンピュータシステム2へ送信する。
【0071】
(ステップS260)次に、コンピュータシステム2の判定手段264は、モニタ対象情報(例えば、モニタ対象ユーザの目の画像/映像)を用いて、モニタ対象ユーザの健康状態(例えば、目の状態)が、ステップS220で決定された判断基準に基づいて悪いか否か判定する。なお、判断基準に基づいて異常があるか否か判定してもよいし、判断基準に基づいて健康状態が悪化しているか否か判定してもよい。
【0072】
(ステップS270)ステップS260でモニタ対象ユーザの健康状態が判定基準に基づいて悪い(または異常または悪化)と判定された場合、代理連絡手段265は、見守りユーザが前記モニタ対象ユーザの代理で医療機関と情報通信可能にする。
【0073】
(ステップS280)そして通知手段263は、モニタ対象ユーザの健康状態と、モニタ対象ユーザの代理で医療機関と情報通信可能である旨を、見守りユーザ端末3へ送信する。これにより、見守りユーザは、見守りユーザ端末3を介して、モニタ対象ユーザの代理で医療機関に問い合わせをしたり、問診を受けたりすることができる。これにより、モニタ対象ユーザは体調が悪い場合に医療機関への問い合わせにかかる負担を軽減することができる。その際、通知手段263は、モニタ対象ユーザに紐づけられた見守りユーザに対して、前記判定結果に基づき、前記取得されたモニタ対象ユーザの健康情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報を通知してもよい。具体的には、通知手段263は、前記取得されたモニタ対象ユーザの健康情報及び/または前記決定された種別の健康管理のための情報を含む情報として、前記取得されたモニタ対象ユーザの健康情報を医療機関に提出可能な形式に加工した情報と、前記見守りユーザが前記モニタ対象ユーザの代理で医療機関と情報通信を可能とするための情報と、前記判定基準に基づいて悪い、異常、または悪化と判定された健康状態に関する診断、治療または医療機関に関する情報と、の少なくとも一つを通知してもよい。
【0074】
この構成によれば、見守りユーザは、見守りユーザ端末を介して、モニタ対象ユーザの代理で医療機関に問い合わせをしたり、問診を受けたりすることができる。なお、代理で医療機関と情報通信を可能とするための情報とは、典型的には、医療機関の名称や連絡先、問い合わせに必要なモニタ対象ユーザの健康状態や保険に関する情報である。また、判定基準に基づいて悪い、異常、または悪化と判定される健康状態が発見された場合であっても、当該健康状態に関する疾病の情報や、ケアに関する情報や、相談すべき医療機関に関する情報が提供される。これにより、モニタ対象ユーザは体調が悪い場合に医療機関への問い合わせにかかる負担を軽減することができる。
【0075】
このように、コンピュータシステム2は、モニタ対象ユーザから健康情報を取得する取得手段262と、前記モニタ対象ユーザの前記健康情報を用いて、前記モニタ対象ユーザの健康状態を判定する判定手段264と、前記モニタ対象ユーザの健康状態が、判定基準より悪いと判定された場合、見守りユーザが前記モニタ対象ユーザの代理で医療機関と情報通信可能にする代理連絡手段265と、を備える。
【0076】
この構成によれば、見守りユーザは、見守りユーザ端末3を介して、モニタ対象ユーザの代理で医療機関に問い合わせをしたり、問診を受けたりすることができる。これにより、モニタ対象ユーザは体調が悪い場合に医療機関への問い合わせにかかる負担を軽減することができる。
【0077】
図6は、本実施形態に係る処理の第3の例を示すシーケンス図である。
(ステップS310)まずモニタ対象ユーザ端末1は、カメラ17で撮影した目の画像/映像、または目の画像/映像から得られる目の動き、または目を使う作業のふるまいを示すインターラクションデータを取得する。
【0078】
(ステップS320)次に、モニタ対象ユーザ端末1は、この情報(すなわち、カメラ17で撮影した目の画像/映像、または目の画像/映像から得られる目の動き、または目を使う作業のふるまいを示すインターラクションデータ)をコンピュータシステム2へ送信する。
【0079】
(ステップS330)次に、コンピュータシステム2の判定手段264は、この情報を受信し、この情報(すなわち、カメラ17で撮影した目の画像/映像、または目の画像/映像から得られる目の動き、または目を使う作業のふるまいを示すインターラクションデータ)に基づいて、モニタ対象ユーザの目の状態を判定する。
例えば判定手段264は、モニタ対象ユーザの目の画像/映像から、緑内障及び/または白内障の有無または状態または進行度を判定することができる。この判定は、ユーザの目の画像/映像の特徴量と基準特徴量を比較することによって判定してもよいし、学習済みの機械学習モデルによって判定してもよい。
【0080】
(ステップS340)次に、コンピュータシステム2の通知手段263は、判定結果を見守りユーザに通知する。ここではその一例として、通知手段263は、判定結果を見守りユーザ端末3に送信する。
【0081】
このように本実施形態に係るコンピュータシステム2は、カメラ17で撮影した目の画像/映像、または目の画像/映像から得られる目の動き、または目を使う作業のふるまいを示すインターラクションデータをモニタ対象ユーザから取得する取得手段262と、前記カメラ17で撮影した目の画像/映像、または目の画像/映像から得られる目の動き、または目を使う作業のふるまいを示すインターラクションデータを用いて、前記モニタ対象ユーザの目の状態を判定する判定手段264と、前記モニタ対象ユーザを見守る見守りユーザに判定結果を通知する通知手段263と、を備える。
【0082】
この構成によれば、モニタ対象ユーザに、年代などのユーザ属性に特有の目の病気(例えば、緑内障、白内障)や異常の症状が出た場合に、見守りユーザに通知されるので、モニタ対象ユーザ自身が気づかず且つ同居または別居している家族も当該特有の目の病気や異常に関する知識がないために気づかないことを少なくすることができる。
【0083】
図7は、本実施形態に係る処理の第4の例を示すシーケンス図である。
(ステップS410)まずモニタ対象ユーザ端末1は、モニタ対象ユーザの目の状態及び/または年齢をコンピュータシステム2へ送信する。
【0084】
(ステップS420)コンピュータシステム2のアラート閾値決定手段266は、モニタ対象ユーザの目の状態及び/または年齢及び/または外的要因(例えば天候、花粉の飛散量、紫外線の照射量、季節など)に応じて、健康的にデジタルデバイスに接触可能な上限時間をアラート閾値として決定する。
【0085】
(ステップS430)次に、モニタ対象ユーザ端末1は、モニタ対象ユーザが設定期間内にデジタルデバイスに接触した合計時間を計数する。
【0086】
(ステップS440)次に、モニタ対象ユーザ端末1は、計数によって得られたモニタ対象ユーザが設定期間内にデジタルデバイスに接触した合計時間を、コンピュータシステム2へ送信する。
【0087】
(ステップS450)次に、コンピュータシステム2の判定手段264は、モニタ対象ユーザが設定期間内にデジタルデバイスに接触した合計時間が前記アラート閾値を超えたか否か判定する。
【0088】
(ステップS460)判定手段264による判定の結果、前記合計時間が前記アラート閾値を超えた場合、通知手段263は、前記見守りユーザに通知する。ここではその一例として、通知手段263は、デジタルデバイスに接触した合計時間がアラート閾値を超えた旨を見守りユーザ端末3へ送信する。
【0089】
このように本実施形態に係るコンピュータシステム2は、モニタ対象ユーザが設定期間内にデジタルデバイスに接触した合計時間と、モニタ対象ユーザの目の状態及び/または年齢を取得する取得手段262と、前記モニタ対象ユーザの目の状態及び/または年齢及び/または外的要因に応じて、健康的にデジタルデバイスに接触可能な上限時間をアラート閾値として決定するアラート閾値決定手段266と、前記モニタ対象ユーザが設定期間内にデジタルデバイスに接触した合計時間が前記アラート閾値を超えたか否か判定する判定手段264と、判定手段264による判定の結果、前記合計時間が前記アラート閾値を超えた場合、前記見守りユーザに通知する通知手段と263と、を備える。
【0090】
この構成によれば、モニタ対象ユーザがデジタルデバイスに接触する合計時間が、健康的にデジタルデバイスに接触可能な上限時間になったら、見守りユーザに通知することができるので、モニタ対象ユーザ(例えば子供)の目の状態が悪化するのを少しでも予防することができる。
【0091】
<共有に関する別の実施例>
見守りユーザ端末3が、見守りユーザ自身およびその家族であるモニタ対象ユーザの目に関する情報・データを(時系列で)記録して、必要なところに共有できるようにしてもよい。以下にその実施例について説明する。
【0092】
(1)例えば、モニタ対象ユーザのコンタクトレンズの情報(ブランド、度数、カーブ)のデータを、カメラで撮影したり医療機関とデータ連携したりして取得し、見守りユーザ端末3がストレージ13内の専用アプリ用の領域、コンピュータシステム2の記録手段267がストレージ23またはクラウドの記憶領域(図示せず)に保存してもよい。
これにより、見守りユーザは、見守りユーザ端末3を操作してモニタ対象ユーザの代理でコンタクトレンズを注文することができる。また見守りユーザ端末3がモニタ対象ユーザのコンタクトレンズの情報を医療機関や薬局に共有することにより、診察や処方をスムーズにすることができる。なお、かかる見守りユーザによる代理での注文、診察や処方の依頼は、例えば、モニタ対象ユーザに対する既存の処方箋や診断結果の範囲内で行われることが好ましい。
【0093】
(2)例えば、モニタ対象ユーザの目のカルテ情報(例えば内皮細胞、視力、屈折度数、眼軸長、白内障、緑内障などの病歴など)を医療機関とのデータ連携により取得し、見守りユーザ端末3がストレージ13内の専用アプリ用の領域、コンピュータシステム2の記録手段267がストレージ23またはクラウドの記憶領域(図示せず)に保存してもよい。これにより、見守りユーザが、モニタ対象ユーザの目の健康状態をトラックでき、異常に気付きやすい。また見守りユーザの操作に応じて見守りユーザ端末3がモニタ対象ユーザの目のカルテ情報を、医療機関や薬局に共有することにより、診察や処方がスムーズにすることができる。
【0094】
(3)例えば、モニタ対象ユーザのコンタクトレンズの使用開始日、モニタ対象ユーザのコンタクトレンズ購入日、モニタ対象ユーザのコンタクトレンズを捨てる日、モニタ対象ユーザの目の検査の日を、見守りユーザ端末3またはモニタ対象ユーザ端末1でマニュアル入力することや専用デバイスで入力を受けることで、見守りユーザ端末3がストレージ13内の専用アプリ用の領域、コンピュータシステム2の記録手段267がストレージ23またはクラウドの記憶領域(図示せず)に保存してもよい。これにより、モニタ対象ユーザのコンタクトレンズの使用開始日、モニタ対象ユーザのコンタクトレンズ購入日、家族のコンタクトレンズを捨てる日、モニタ対象ユーザの目の検査の日を把握でき、健康な目の維持のためのアクションが取れる。
【0095】
例えば、モニタ対象ユーザ(例えば見守りユーザの家族)のコンタクトレンズの在庫が設定量よりも少なくなった場合に、通知手段263がアラートを見守りユーザ(例えば、見守りユーザ端末3)に通知してもよい。また例えば、モニタ対象ユーザ(例えば家族)が1日以上の使用期間があるコンタクトレンズを使用している場合、コンタクトレンズの交換タイミングになったら、通知手段263がアラートを見守りユーザ(例えば、見守りユーザ端末3)に通知してもよい。また例えば、モニタ対象ユーザ(例えば家族)のコンタクトレンズの見えづらさを検知した場合(例えば、通常よりも目を細めていた場合など)、通知手段263がモニタ対象ユーザ(またはモニタ対象ユーザ端末1)及び/または見守りユーザ(または見守りユーザ端末3)に対して、度数の交換及び/または眼科の受診を提案する旨を通知してもよい。例えば、モニタ対象ユーザ(例えば家族)の年齢が10代~20代の場合、通知手段263がモニタ対象ユーザ(またはモニタ対象ユーザ端末1)及び/または見守りユーザ(または見守りユーザ端末3)に対して、カラーコンタクトレンズを提案してもよい。
【0096】
(4)例えば、モニタ対象ユーザ(例えば見守りユーザの家族)のかかりつけ医をマニュアル入力や診察券の写真撮影、Web情報の貼付などによって取得し、見守りユーザ端末3がストレージ13内の専用アプリ用の領域、コンピュータシステム2の記録手段267がストレージ23またはクラウドの記憶領域(図示せず)に保存してもよい。また、これをモニタ対象ユーザの分登録してもよい。これにより、例えば見守りユーザ端末3にインストールされた専用アプリを使って、異常時にかかりつけ医にすぐに連絡ができる。また、モニタ対象ユーザの将来の通院予定、過去の通院履歴をカレンダーに出力することができる。
【0097】
<具体例(1)>
<ステップ1>
モニタ対象ユーザが眼科検査、健康診断等を受けて、(1)その結果(視力、眼圧、眼底、屈折度数、眼軸長、白内障・緑内障の状態などの情報)あるいは、(2)かかりつけ医/診察券情報を、紙媒体あるいはデジタル媒体で取得する。
【0098】
<ステップ2>
モニタ対象ユーザの取得した情報を見守りユーザに共有する。例えばこの承認には、診断結果などの個人情報の共有について規制上必要な同意を含めてもよい。
【0099】
<共有方法の例>
・モニタ対象ユーザ端末1の専用アプリ-見守りユーザ端末3の専用アプリ:モニタ対象ユーザアカウントに紐づいた診断情報が、事前に同意した見守りユーザにも通知される形でもよい。
・医療機関-見守りユーザ端末3の専用アプリ:医療機関がオンラインで対象となるモニタ対象ユーザ、見守りユーザに情報を通知する形でもよい。
・紙媒体-見守りユーザ端末3の専用アプリ:モニタ対象ユーザが紙で取得した情報をシステム上に手入力・撮像してアップロードするなどし、見守りユーザがアップロードされた情報の通知を受けるのでもよい。
【0100】
<ステップ3>
見守りユーザが可能になることは例えば以下の通りである。
・モニタ対象ユーザに関して取得した情報に対して医療機関などからモニタ対象ユーザに提供される情報や報告、サービス情報をモニタ対象ユーザと見守りユーザが同時に受け取ることができる。なお、必ずしも同時の必要はなく、最初はモニタ対象ユーザのみに通知し、モニタ対象ユーザが所定期間アクション(来院・検査予約など)しない場合に見守りユーザに連絡する形でもよい。
・通知手段263は、モニタ対象ユーザだけでなく見守りユーザに対して、再来院のリマンド、追加検査の推奨を通知してもよい。
・通知手段263は、目の状態に合わせた製品やサービスなどのレコメンデーションなどを見守りユーザに対して通知してもよい。
・モニタ対象ユーザが体の不調を訴えた際、あるいは医療機関などを訪れる際に、見守りユーザから医療機関にモニタ対象ユーザに関する情報の提供が可能となり、予約、診察や処方がスムーズになる。
【0101】
<具体例(2)>
<ステップ1>
モニタ対象ユーザが眼科検査、健康診断等を受けてその結果、コンタクトレンズ処方情報や眼鏡度数などを紙媒体あるいはデジタル媒体で取得してもよい。
【0102】
<ステップ2>
モニタ対象ユーザの取得した情報を見守りユーザ(モニタ対象ユーザの親族(親やシニアの子)あるいは承認された関係者)に共有してもよい。この共有方法の例は、上記具体例(1)と同様であってもよい。
【0103】
<ステップ3>
見守りユーザが可能になることは例えば以下の通りである。
・モニタ対象ユーザに代わり、事前のモニタ対象ユーザの承諾または、あるいは医師による確認を得たうえで、コンタクトレンズなどの製品の購入ができる。
【0104】
<具体例(3)>
<ステップ1>
モニタ対象ユーザのコンタクトレンズの購入履歴、または購入の申し込み履歴を紙媒体あるいはデジタル媒体で取得してもよい。
【0105】
<ステップ2>
モニタ対象ユーザの取得した情報を見守りユーザ(モニタ対象ユーザの親族(親やシニアの子)あるいは承認された関係者)に共有してもよい。この共有方法の例は、上記具体例(1)と同様であってもよい。
【0106】
<ステップ3>
見守りユーザが可能になることは例えば以下の通りである。
・コンタクトレンズの購入数に基づいて算定される次にコンタクトレンズを購入すべき日のアラートをモニタ対象ユーザ、見守りユーザが同時または非同時に受け取ってもよい。このとき、モニタ対象ユーザが購入し忘れていた場合、モニタ対象ユーザに代わって見守りユーザが購入を申し込むことができるようにしてもよい。コンタクトレンズの購入漏れによる不便を解消することができる。
・モニタ対象ユーザ、見守りユーザ相互に相手側の購入履歴が閲覧できてもよいし、通知されてもよい。これにより、モニタ対象ユーザと見守りユーザが各々コンタクトレンズを購入してしまい、コンタクトレンズを重複購入してしまうことを防止できる。
【0107】
<家族の目の状況をモニタしアラートをする実施例>
上述したように、コンピュータシステム2が、モニタ対象ユーザである家族の目の状況をモニタし、見守りユーザ(または見守りユーザ端末3)に対してアラートを通知してもよい。以下に実施例について説明する。
【0108】
(1)モニタ対象ユーザが、見守りユーザと離れて暮らしているシニア世代(例えば、見守りユーザの親)である場合、白内障やその進行について、見守りユーザがその状態を適宜把握することは困難である。モニタ対象ユーザがモニタ対象ユーザ端末1を利用中に、そのカメラ17でモニタ対象ユーザの目を撮像して画像/映像を取得するか、またはインターラクションデータを取得してもよい。コンピュータシステム2の判定手段264は、所定の判定アルゴリズムをベースに重症度を判定し、見守りユーザ(例えば、モニタ対象ユーザの成人になった子供)に、見守りユーザ端末3のアプリ経由でアラートを発出してもよい。
【0109】
(2)モニタ対象ユーザが、若年層(例えば、見守りユーザの子ども)である場合、子供の近視および斜視の状態を知るため、モニタ対象ユーザ端末1を利用中(例えば、ゲームをしているとき)に、そのカメラ17でモニタ対象ユーザの目を撮像して画像/映像を取得するか、またはインターラクションデータを取得してもよいし、アプリや薬局などに設置された視力測定ツールを使った測定のデータを取得してもよい。コンピュータシステム2の判定手段264は、所定の判定アルゴリズムをベースに重症度を判定し、見守りユーザ(例えば、モニタ対象ユーザの保護者など)に、見守りユーザ端末3のアプリ経由でアラートを発出してもよい。
【0110】
(3)モニタ対象ユーザのメンタルヘルスを維持するために目の動きや目を使う作業のふるまいを(あるいは、ときには気圧など気象情報や歩数計・位置情報など目以外の行動情報を更に組合せて)モニタし、取得してもよい。コンピュータシステム2の判定手段264は、所定の判定アルゴリズムをベースにメンタルヘルスに関する重症度を判定し、見守りユーザ(例えば、モニタ対象ユーザの保護者など)に、見守りユーザ端末3のアプリ経由でアラートを発出してもよい。
【0111】
<具体例(1)モニタ対象ユーザが子供の場合>
<ステップ1>
モニタ対象ユーザ(子供)の目の状態・情報をコンピュータシステム2(例えばサーバ)の記録手段267がストレージ23に保管してもよい。
【0112】
コンピュータシステム2のストレージ23に保管する情報の例:
・モニタ対象ユーザ端末1のカメラ17、別のカメラ、または自動撮影カメラで撮った目の写真
・モニタ対象ユーザ端末1と目の距離情報
・スマートフォンやゲーム・テレビの使用状況(デジタルデバイス接触時間、接触状況(連続使用の有無など))
・モニタ対象ユーザ端末1(例えばキッズ携帯)から得られる位置情報
・モニタ対象ユーザ端末1にインストールされた専用アプリや薬局などに設置された視力測定ツールを使った測定のデータ
・見守りユーザ(例えば親)が任意のタイミングでモニタ対象ユーザ(子供)に送信する「セルフチェックテスト」(例えばアンケートや、簡易的な目の検査など)について、モニタ対象ユーザ(子供)が回答した結果
【0113】
コンピュータシステム2のストレージ23に保管されるモニタ対象ユーザの情報はモニタ対象ユーザの属性に応じて決定されてもよい。
ユーザ属性は時間の経過やライフイベント(成長、引っ越し、結婚など)に応じて変化するものであり、モニタする健康情報も適宜変化する。このため、更新手段268は、ユーザ属性を更新し、この更新されたユーザ属性に応じて、モニタ健康情報の種別を更新してもよい。
【0114】
モニタ対象ユーザの親族(例えば親)あるいは承認された関係者を見守りユーザとして登録する際に、見守りユーザに対してモニタ対象ユーザの属性(年齢、場所、目の状態、ライフイベント(例えば進学、結婚)など)に応じてモニタすべき項目を知らせる。モニタ対象ユーザと見守りユーザは年齢が異なるあるいは健康課題に対する実感や情報が不十分であるため、どのようなデータ収集が必要か、アラートに応じて配信される情報に関する知識を持っていないことが考えられるためである。
【0115】
<ステップ2>
コンピュータシステム2の判定手段264は、判定アルゴリズムに応じて、一定の閾値を超えるとアラートを発出してもよい。例えば以下の場合に、通知手段は、アラートを発出してもよい。
(例1)モニタ対象ユーザ端末1のカメラ17で斜視状態を所定時間確認した場合
(例2)健康的にデジタルデバイスに接触可能な上限時間(健康接触可能時間ともいう)を超えた場合
(例3)モニタ対象ユーザ端末1の位置情報と気象情報とから、モニタ対象ユーザが、花粉やPM2.5、紫外線が基準よりも多い場所で所定時間過ごしたと推定される場合
【0116】
なお、健康的にデジタルデバイスに接触可能な上限時間は、パーソナライズ化されており、モニタ対象ユーザの目の状態、及び/またはモニタ対象ユーザの年齢、及び/または外的要因(例えば天候、花粉の飛散量、紫外線の照射量、季節など)に応じて決定されてもよい。
【0117】
なお、アラート閾値決定手段266は、全員に一律の「デジタルデバイス接触時間の閾値」を設けるのではなく、デジタルデバイス接触時間の閾値をパーソナライズして個別に設定してもよい。例えば、より年齢の低い子供の場合は接触時間の閾値が低く設定されたり、花粉の飛散量が多い日は閾値が低く設定されたりしてもよく、それらを組み合わせてもよい。
【0118】
通知手段263は、花粉の飛散量(またはその予測値)、または紫外線の照射量(またはその予測値)に応じたコンタクトレンズ製品または眼科矯正器具に関する情報を、モニタ対象ユーザ(またはモニタ対象ユーザ端末1)及び/または見守りユーザ(または見守りユーザ端末3)に対して通知してもよい。
具体的には例えば、花粉の飛散量(またはその予測値)が基準より多い場合、通知手段263がモニタ対象ユーザ(またはモニタ対象ユーザ端末1)及び/または見守りユーザ(または見守りユーザ端末3)に対して、花粉対策用コンタクトレンズの着用を提案する旨を通知してもよい。
また例えば、紫外線の照射量(またはその予測値)が基準より多い場合、通知手段263がモニタ対象ユーザ(またはモニタ対象ユーザ端末1)及び/または見守りユーザ(または見守りユーザ端末3)に対して、紫外線対策用コンタクトレンズの着用を提案する旨を通知してもよい。
【0119】
<ステップ3>
・アラートは、モニタ対象ユーザおよび見守りユーザ(モニタ対象ユーザの親族(親)あるいは承認された関係者)に同時に、あるいは見守りユーザのみに通知されてもよい。アラートの際に、以下のような情報が通知されてもよい。
(例1)30分、斜視が確認されました。医療機関に相談してみましょう。
(例2)お家で目を休めましょう。
・あらかじめ設定しておけば、アラート発出の際、かかりつけ医にも情報が伝達されるようにしてもよい。
【0120】
なお、通知手段263は、モニタ対象ユーザおよび見守りユーザ(モニタ対象ユーザの親族(親)あるいは承認された関係者)に同時に、あるいは見守りユーザのみに対して、アラートが出た場合に取るべきアクションをお知らせしてもよい。モニタ対象ユーザと見守りユーザは年齢が異なるあるいは健康課題に対する実感や情報が不十分であるため、どのようなアクションが必要なのか知識を持っていない場合が考えられるためである。
【0121】
またアラートを発出する場合に、アラート発出に関する一般統計データ(例えば、他の登録ユーザの平均値)とモニタ対象ユーザのデータを比較できるようにしてもよい。アラートが発出されている対象人数が少ないのか多いのか知ることで、アラートをどのくらいの危機感を持って受け止めればいいかが分かる。
【0122】
ユーザ別(家族のメンバー毎)に、アラート発出履歴を、時系列で確認できるようにしてもよい。そして、時系列データを参照した場合に、アラートが一定期間連続して発出されているかどうか、一定期間内の発出頻度が高いかどうかを基準にして、通知手段263は更なるアラートを発出してもよい。
あまりにアラートが続いている場合は、コンピュータシステム2またはその管理者からより踏み込んだアクションが取られる(医療機関から連絡が来る、自動で診察予約が設定されるなど)ようにしてもよい。
【0123】
<ステップ4>
・アラートにより医療機関を受診しようとした際に、医療機関に提示できる情報(時系列含む)が用意されるようにしてもよい。例えば、日々のモニタリング情報を所定の電子カルテのフォーマットに編集・出力することで、医師へ情報提供しやすくすることができる。
【0124】
<具体例(2)モニタ対象ユーザがシニアの場合>
<ステップ1>
モニタ対象ユーザ(シニア)の目の状態・情報をコンピュータシステム2(例えばサーバ)の記録手段267がストレージ23に保管してもよい。
サーバに保管する情報の例:
・モニタ対象ユーザ端末1のカメラ17、別のカメラ、または自動撮影カメラで撮った目の写真
・モニタ対象ユーザ端末1と目の距離情報
・スマートフォンやテレビの使用状況(デジタルデバイス接触時間、接触状況(連続使用の有無など))
・モニタ対象ユーザ端末1から得られる位置情報
・モニタ対象ユーザ端末1にインストールされた専用アプリや薬局などに設置された視力測定ツールを使った測定のデータ
・見守りユーザ(例えば子)が任意のタイミングでモニタ対象ユーザに送信する「セルフチェックテスト」(アンケートや、簡易的な目の検査など)について、モニタ対象ユーザが回答した結果
【0125】
コンピュータシステム2(例えばサーバ)のストレージ23に保管されるモニタ対象ユーザの情報はモニタ対象ユーザの属性に応じて決定されてもよい。
ユーザ属性は時間の経過やライフイベント(成長、加齢、引っ越し、結婚など)に応じて変化するものであり、モニタする情報も適宜変化する。このため、更新手段268は、ユーザ属性を更新し、この更新されたユーザ属性に応じて、モニタ健康情報の種別を更新してもよい。
【0126】
モニタ対象ユーザの親族(親)あるいは承認された関係者を見守りユーザとして登録する際に、見守りユーザに対してモニタ対象ユーザの属性(年齢、場所、目の状態など)に応じてモニタすべき項目を知らせる。モニタ対象ユーザと見守りユーザは年齢が異なるあるいは健康課題に対する実感や情報が不十分であるため、どのようなデータ収集が必要か、アラートに応じてどのような情報が配信されるのか知識を持っていないことが考えられるためである。
【0127】
<ステップ2>
コンピュータシステム2の判定手段264は、サーバで判定アルゴリズムに応じて、一定の閾値を超えるとアラートを発出してもよい。例えば以下の場合に、通知手段は、アラートを発出してもよい。
(例1)モニタ対象ユーザ端末1のカメラ17で白内障状態を確認した場合
(例2)モニタ対象ユーザの目の状態、及び/またはモニタ対象ユーザの年齢、及び/または外的要因(例えば天候、花粉の飛散量、紫外線の照射量、季節など)に応じて、屋外での見え方が普段より劣るため、外出の際にいつも以上の注意が必要な場合
【0128】
なお、アラート閾値決定手段266は、全員に一律の「外出の際の注意の閾値」を設けるのではなく、それぞれ目の状態、年齢やモニタ対象ユーザのいる位置の日照強度などを基に閾値をパーソナライズして個別に設定してもよい。例えば、白内障の傾向があるシニアの場合は日照強度の閾値が低く設定されたり、花粉の飛散量が多い日は閾値が低く設定されたりしてもよく、それらを組み合わせてもよい。
【0129】
<パターン2>
・常時(あるいは毎朝9:00等決まった時刻に)、見守りユーザに情報が送られてもよい。これにより、離れて暮らす親の見守り・健康管理に利用できる。モニタした情報をリアルタイムで送れば、モニタ対象ユーザ(シニア)の活動を、見守りユーザ(子)がモニタできる。例えば、日々の行動のモニタできる。
【0130】
・それとともに、コンピュータシステム2の判定手段264は、判定アルゴリズムに応じて判定し、通知手段263は、一定の閾値を超えるとアラートを発出してもよい。
(例1)モニタ対象ユーザ(シニア)が自分の目の写真をモニタ対象ユーザ端末1のカメラ17(検査用外部デバイスを装着したスマートフォンでもよい)で撮ってコンピュータシステム2へ送る。見守りユーザ(子)は毎日写真が送られていることを確認できることで、モニタ対象ユーザ(シニア)の生活状況を確認できる。一方で、コンピュータシステム2の人工知能(AI)が白内障の危険度を判定し、危険度が高い場合、通知手段263がアラートを発出してもよい。
【0131】
(例2)モニタ対象ユーザ(シニア)が自分の目の写真をモニタ対象ユーザ端末1のカメラ17(検査用外部デバイスを装着したスマートフォンでもよい)で撮ってコンピュータシステム2へ送る。一方で、コンピュータシステム2には、モニタ対象ユーザ端末1の歩数計または歩数計アプリ(図示せず)から取得した歩数データまたはモニタ対象ユーザ端末1から取得した位置データも送信される。白内障などの危険度が中程度であっても、歩数データが少なすぎる日が続くまたは位置情報がほとんど動いていない日が続くなどの場合には、通知手段263がアラートを発出してもよい。
【0132】
<ステップ3>
・アラートは、モニタ対象ユーザおよび見守りユーザ(モニタ対象ユーザの親族(シニアの子)あるいは承認された関係者)に同時に、あるいは見守りユーザのみに共有されてもよい。アラートの際に、以下のような情報が通知されてもよい。
(例1)白内障の傾向がみられます。医療機関に相談してみましょう。
(例2)今日は天気が悪く日差しが弱そうです。外出には注意しましょう。
・予め設定しておけば、アラート発出の際、かかりつけ医にも情報が伝達されるようにしてもよい。
【0133】
なお、通知手段263は、モニタ対象ユーザおよび見守りユーザ(モニタ対象ユーザの親族(親)あるいは承認された関係者)に同時に、あるいは見守りユーザのみに対して、アラートが出た場合に取るべきアクションをお知らせしてもよい。モニタ対象ユーザと見守りユーザは年齢が異なるあるいは健康課題に対する実感や情報が不十分であるため、どのようなアクションが必要なのか知識を持っていない場合が考えられるためである。
【0134】
アラートを発出する場合に、アラート発出に関する一般統計データ(例えば、他の登録ユーザの平均値)とモニタ対象ユーザのデータを比較できるようにしてもよい。アラートが発出されている対象人数が少ないのか多いのか知ることで、アラートをどのくらいの危機感を持って受け止めればいいかが分かる。
【0135】
ユーザ別(家族のメンバー毎)に、アラート発出履歴を、時系列で確認できるようにしてもよい。そして、時系列データを参照した場合に、アラートが一定期間連続して発出されているかどうか、一定期間内の発出頻度が高いかどうかを基準にして、通知手段263は更なるアラートを発出してもよい。
あまりにアラートが続いている場合は、コンピュータシステム2またはその管理者からより踏み込んだアクションが取られる(医療機関から連絡が来る、自動で診察予約が設定されるなど)ようにしてもよい。
【0136】
<ステップ4>
・アラートにより医療機関を受診しようとした際に、医療機関に提示できる情報(時系列含む)が用意されるようにしてもよい。例えば、日々のモニタリング情報を所定の電子カルテのフォーマットに編集・出力することで、医師へ情報提供しやすくすることができる。
【0137】
なお、見守りユーザが、その家族に情報を共有する際、自動的に表示態様が調整されてもよい。例えば、家族でコンテンツを共有する際に、共有する人に応じてコンテンツの表現方法を切り替えてもよい。例えば子供には、子供向けのコンテンツ(例えば。、(絵本のようなコンテンツ)に切り替わってもよい。お年寄りには、文字を大きくし、色も絞るなどしてもよい。
【0138】
なお、上述した実施形態で説明したコンピュータシステム2の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、コンピュータシステム2の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0139】
また、コンピュータシステム2の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0140】
さらに、一つまたは複数の情報機器によってコンピュータシステム2を機能させてもよい。複数の情報機器を用いる場合、そのうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することによりコンピュータシステム2の少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
【0141】
また、方法の発明においては、全ての工程(ステップ)をコンピュータによって自動制御で実現するようにしてもよい。また、各工程をコンピュータに実施させながら、工程間の進行制御を人の手によって実施するようにしてもよい。また、さらには、全工程のうちの少なくとも一部を人の手によって実施するようにしてもよい。
【0142】
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0143】
1 モニタ対象ユーザ端末
11 入力インタフェース
12 通信モジュール
13 ストレージ
14 メモリ
15 ディスプレイ
16 プロセッサ
161 受付部
162 処理部
163 通信制御部
17 カメラ
2 コンピュータシステム
21 入力インタフェース
22 通信モジュール
23 ストレージ
24 メモリ
25 出力インタフェース
26 プロセッサ
261 決定手段
262 取得手段
263 通知手段
264 判定手段
265 代理連絡手段
266 アラート閾値決定手段
267 記録手段
268 更新手段
269 出力手段
3 ユーザ端末
4-1~4-N 医療機関端末
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7