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▶ 杉内 博之の特許一覧

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  • 特開-イカ釣り用ヤエン 図1
  • 特開-イカ釣り用ヤエン 図2
  • 特開-イカ釣り用ヤエン 図3
  • 特開-イカ釣り用ヤエン 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029273
(43)【公開日】2024-03-06
(54)【発明の名称】イカ釣り用ヤエン
(51)【国際特許分類】
   A01K 91/06 20060101AFI20240228BHJP
   A01K 91/14 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
A01K91/06 F
A01K91/14
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022131428
(22)【出願日】2022-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】520037566
【氏名又は名称】杉内 博之
(72)【発明者】
【氏名】杉内 博之
(57)【要約】
【課題】解決しようとする課題は、ヤエンのガイドがヤエンストッパーに安定して引っかかるヤエンを提供することである。
【解決手段】イカを掛ける掛け針とラインを遊挿のされる複数のガイドを持つヤエンにおいて、ヤエンストッパーに引っかかるためのバー状の部品5を掛け針側に最も近いガイドa3近傍に有し、バー状の部品5はガイドa3が形成しているラインを遊挿のされる穴である面に対し平行であり水平な状態で且つ前記ガイドaから水平距離で2~5mm離れ前記ガイドaの前記穴上部から2~5mm低い位置にあるので、ヤエンがライン上を後退する際にヤエンストッパーの太い側がガイドa3に接触した際に細い側が下方に移動しようとするがバー状の部品5が移動を食い止めるので、ヤエンストッパーを2点で引っかけることになりヤエンストッパーに安定して引っかかるヤエンとなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イカを掛ける掛け針とラインを遊挿される複数のガイドを持つヤエンにおいて、前記ラインに付されたヤエンストッパーに引っかかるためのバー状の部品を前記ガイドのうち前記掛け針に最も近いガイドaの前記掛け針より遠い側に有し、前記バー状の部品は、前記ガイドaが形成している前記ラインを遊挿される穴である面に対し平行であり水平な状態で且つ前記ガイドaから水平距離で2~5mm離れ前記ガイドaの前記穴上部から2~5mm低い位置にあることを特徴とするヤエン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海中に投入されたヤエンがイカに到着した後に掛け針側が跳ね上がる仕掛けに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ヤエン跳ね上げ仕掛けの多くは、市販されているヤエンストッパーと呼ばれるパーツをラインに固定し、ヤエンのガイドがヤエンストッパーを一旦乗り越えたあとに釣り人がラインを緩め、ヤエンがライン上を引力で後退する際にガイドがヤエンストッパーに引っかかることで跳ね上げるようになっている。
【0003】
しかし、ヤエンストッパーは太さ1mm程度長さ7mm程度の大きさであり、ヤエンのガイドを形成する針金の直径は1.2mm程度なのでヤエンストッパーの径より大きく引っかからないことがあり、その結果跳ね上げが出来なくなる。ヤエンストッパーの形状自体は、円錐形を伸ばした形状であり、細い側が釣り人側を向き太い側はイカの方を向くようにラインを通されている。イカに到達しやすく、引っかかりやすくなるようには設計されてはいるが引っかからないことが多い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】2022.08.20インターネット検索 ヤエンストッパーURL‘https://www.katsuichi.co.jp/images/ikakura/pdf/K2022_yaenparts.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、ヤエンのガイドがヤエンストッパーに安定して引っかからない点である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、イカを掛ける掛け針とラインを遊挿される複数のガイドを持つヤエンにおいて、前記ラインに付されたヤエンストッパーに引っかかるためのバー状の部品を前記ガイドのうち前記掛け針に最も近いガイドaの前記掛け針より遠い側に有し、前記バー状の部品は、前記ガイドaが形成している前記ラインを遊挿される穴である面に対し平行であり水平な状態で且つ前記ガイドaから水平距離で2~5mm離れ前記ガイドaの前記穴上部から2~5mm低い位置にあることを特徴とするヤエンである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、イカを掛ける掛け針とラインを遊挿される複数のガイドを持つヤエンにおいて、前記ラインに付されたヤエンストッパーに引っかかるためのバー状の部品を前記ガイドのうち前記掛け針に最も近いガイドaの前記掛け針より遠い側に有し、前記バー状の部品は、前記ガイドaが形成している前記ラインを遊挿される穴である面に対し平行であり水平な状態で且つ前記ガイドaから水平距離で2~5mm離れ前記ガイドaの前記穴上部から2~5mm低い位置にあることを特徴とするヤエンなので、ヤエンがライン上を後退する際にヤエンストッパーの太い側がガイドaに接触し細い側が下方に移動しようとするがバー状の部品が移動を食い止める(図4に示す)ので、ヤエンストッパーを二カ所で引っかけることになる。その結果ヤエンが安定して引っかかるので跳ね上げが出来る。また、バー状の部品はガイドaの穴上部から低い位置にあるのでヤエンがイカに到達する(ヤエンストッパーを乗り越える)のを妨げない構造である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は本発明のヤエンを示した側面図である。(実施例1)
図2図2はガイドaとバー状の部品を説明する拡大した側面図である。
図3図3はガイドaとバー状の部品を説明する拡大したガイドb側から見た図である。
図4図4はヤエンストッパーとの位置関係を説明する拡大した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ヤエンのガイドがヤエンストッパーに安定して引っかかるという目的を、最小の部品点数で実現した。
【実施例0010】
図1は、本発明の1実施例の側面図である。ヤエン101の主軸1にイカの掛け針2とその反対側にラインを遊挿されるガイドa3とガイドb4を持つ。ガイドa3はガイドb4よりイカの掛け針2の近くにある。そのガイドa3の近傍にバー状の部品5を持つ針金6が主軸1に固定されている実施例であり、バー状の部品5はガイドa3の形成する穴の面から2~5mm離れ(ガイドb4に近い側)水平な状態である。さらにガイドa3の穴上部7から2~5mm低い位置にある。このバー状の部品5は、ガイドa3を螺旋状とし、その終端を屈曲させて作ったものであっても構わない。
図2及び図3は、ガイドa3とバー状の部品5の位置関係を説明する拡大図である。ガイドa3とバー状の部品5の間隔8(水平距離)は2~5mmであり且つガイドの穴の上部7との高低差9は2~5mmである。バー状の部品5は穴の上部7より低くなければならない。また針金6は主軸に繋がっている実施例である。
図4はヤエンストッパーが引っかかることを示す図である。ライン10に固定されたヤエンストッパー11の太い部分12はガイドa3の上部に引っかかるので、細い部分13は矢印14の方向へ移動しようとするがバー状の部品5に引っかかる。その結果この二カ所が同時に引っかかることになるのでヤエンは安定してヤエンストッパー11に引っかかる。
【符号の説明】
【0011】
1 ヤエンの主軸
2 イカの掛け針
3 ガイドa
4 ガイドb
5 バー状の部品
6 針金(バー状の部品を持つ)
7 ガイドの穴の上部
8 ガイドaとバー状の部品の間隔
9 高低差
10 ライン
11 ヤエンストッパー
12 ヤエンストッパーの太い部分
13 ヤエンストッパーの細い部分
14 動こうとする方向
101 本発明のヤエン
図1
図2
図3
図4