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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029373
(43)【公開日】2024-03-06
(54)【発明の名称】冷蔵庫ロック器具
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/02 20060101AFI20240228BHJP
   E05C 19/08 20060101ALI20240228BHJP
   E05C 21/02 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
F25D23/02 306B
E05C19/08
E05C21/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022131589
(22)【出願日】2022-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】515282142
【氏名又は名称】星朋商工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】三宅 孝治
【テーマコード(参考)】
3L102
【Fターム(参考)】
3L102JA01
3L102KA06
3L102KB05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】揺れが発生したとき、収納扉が開かないように、冷蔵庫をロックする冷蔵庫ロック器具を提供する。
【解決手段】揺れが発生したとき、冷蔵庫200をロックする冷蔵庫ロック器具100であって、冷蔵庫200の収納本体210へ取付けられる本体部材110と、揺れが発生したとき、本体部材110から飛出すように本体部材110へ取付けられた棒状の係止部材120と、冷蔵庫200の収納扉220へ取付けられる棒状の被係止部材130と、を備えており、揺れが発生したとき、収納扉220が開かないように、係止部材120は本体部材110から飛出して被係止部材130と係止する冷蔵庫ロック器具100である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
揺れが発生したとき、冷蔵庫をロックする冷蔵庫ロック器具であって、
前記冷蔵庫の収納本体へ取付けられる本体部材と、
前記揺れが発生したとき、前記本体部材から飛出すように前記本体部材へ取付けられた棒状の係止部材と、
前記冷蔵庫の収納扉へ取付けられる棒状の被係止部材と、
を備えており、
前記揺れが発生したとき、前記収納扉が開かないように、前記係止部材は前記本体部材から飛出して前記被係止部材と係止することを特徴とする冷蔵庫ロック器具。
【請求項2】
前記収納扉は、観音開きの二枚の収納扉であり、
前記本体部材の個数は、一個であり、
前記係止部材の個数は、一個であり、
前記被係止部材の個数は、二個であり、
前記一個の本体部材は、前記観音開きの二枚の収納扉の合せ目の上端または下端近傍で前記収納本体へ取付けられ、
前記二個の被係止部材は、前記観音開きの二枚の収納扉の前記合せ目の前記上端または前記下端近傍で前記収納扉へそれぞれ取付けられることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫ロック器具。
【請求項3】
前記収納扉の開閉に応じて動くピン部材を備えており、
前記収納扉が開いているとき、前記係止部材が前記本体部材から飛出すことができないように、前記ピン部材は前記係止部材を制止し、
前記収納扉が閉じているとき、前記係止部材が前記本体部材から飛出すことができるように、前記ピン部材は前記係止部材を制止しないことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫ロック器具。
【請求項4】
揺れが発生したとき、冷蔵庫をロックする冷蔵庫ロック器具であって、
前記冷蔵庫の収納本体へ取付けられる本体部材と、
前記揺れが発生したとき、前記本体部材から飛出すように前記本体部材へ取付けられた棒状の係止部材と、
を備えており、
前記揺れが発生したとき、前記冷蔵庫の収納扉が開かないように、前記係止部材は前記本体部材から飛出して前記収納扉と係止することを特徴とする冷蔵庫ロック器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、揺れが発生したとき、収納扉が開かないように、冷蔵庫をロックする冷蔵庫ロック器具に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫や収納棚の前方に開放する扉を地震時にロックして冷蔵庫や収納棚に収納されている収納物の飛出しを防止する扉開放防止装置のような冷蔵庫ロック器具が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-131963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本発明者は、このような冷蔵庫ロック器具がさらに普及してより多くの家庭などで広範に利用されることが望ましいと考えている。
【0005】
しかしながら、上述された従来の冷蔵庫ロック器具については、利用にともなう使い勝手が必ずしもよくないことに本発明者は気付いた。
【0006】
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、利用にともなう使い勝手がよりよい冷蔵庫ロック器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明は、揺れが発生したとき、冷蔵庫をロックする冷蔵庫ロック器具であって、
前記冷蔵庫の収納本体へ取付けられる本体部材と、
前記揺れが発生したとき、前記本体部材から飛出すように前記本体部材へ取付けられた棒状の係止部材と、
前記冷蔵庫の収納扉へ取付けられる棒状の被係止部材と、
を備えており、
前記揺れが発生したとき、前記収納扉が開かないように、前記係止部材は前記本体部材から飛出して前記被係止部材と係止することを特徴とする冷蔵庫ロック器具である。
【0008】
第2の本発明は、前記収納扉は、観音開きの二枚の収納扉であり、
前記本体部材の個数は、一個であり、
前記係止部材の個数は、一個であり、
前記被係止部材の個数は、二個であり、
前記一個の本体部材は、前記観音開きの二枚の収納扉の合せ目の上端または下端近傍で前記収納本体へ取付けられ、
前記二個の被係止部材は、前記観音開きの二枚の収納扉の前記合せ目の前記上端または前記下端近傍で前記収納扉へそれぞれ取付けられることを特徴とする第1の本発明の冷蔵庫ロック器具である。
【0009】
第3の本発明は、前記収納扉の開閉に応じて動くピン部材を備えており、
前記収納扉が開いているとき、前記係止部材が前記本体部材から飛出すことができないように、前記ピン部材は前記係止部材を制止し、
前記収納扉が閉じているとき、前記係止部材が前記本体部材から飛出すことができるように、前記ピン部材は前記係止部材を制止しないことを特徴とする第1または第2の本発明の冷蔵庫ロック器具である。
【0010】
第4の本発明は、揺れが発生したとき、冷蔵庫をロックする冷蔵庫ロック器具であって、
前記冷蔵庫の収納本体へ取付けられる本体部材と、
前記揺れが発生したとき、前記本体部材から飛出すように前記本体部材へ取付けられた棒状の係止部材と、
を備えており、
前記揺れが発生したとき、前記冷蔵庫の収納扉が開かないように、前記係止部材は前記本体部材から飛出して前記収納扉と係止することを特徴とする冷蔵庫ロック器具である。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、利用にともなう使い勝手がよりよい冷蔵庫ロック器具を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】(a)本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具の斜視図(その一)、(b)本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具の被係止部材の斜視図
図2】本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具および冷蔵庫の斜視図(その一)
図3】本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具の係止部材近傍の斜視図(その一)
図4】本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具の係止部材近傍の斜視図(その二)
図5】本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具のピン部材の説明図(その一)
図6】本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具のピン部材の説明図(その二)
図7】本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具の斜視図(その二)
図8】本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具および冷蔵庫の斜視図(その二)
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
以下同様であるが、いくつかの構成要素は図面において示されていないこともあり、透視的にまたは省略的に示されていることもある。
【0015】
はじめに、図1(a)および1(b)、ならびに2を参照しながら、本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100について具体的に説明する。
【0016】
ここに、図1(a)は本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100の斜視図(その一)であり、図1(b)は本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100の被係止部材130の斜視図であり、図2は本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100および冷蔵庫200の斜視図(その一)である。
【0017】
冷蔵庫ロック器具100は、揺れが発生したとき、冷蔵庫200をロックする器具である。
【0018】
本体部材110は、冷蔵庫200の収納本体210へ取付けられる部材である。本体部材110の個数は、一個である。
【0019】
係止部材120は、揺れが発生したとき、本体部材110から飛出すように本体部材110へ取付けられた棒状の部材である。係止部材120の個数は、一個である。
【0020】
係止部材飛出しスプリング125は、揺れが発生したとき、係止部材120が本体部材110から飛出すように、係止部材120を付勢する、本体部材110へ取付けられたスプリングである。係止部材飛出しスプリング125の個数は、二個である。
【0021】
被係止部材130は、冷蔵庫200の収納扉220へ取付けられる棒状の部材である。被係止部材130の個数は、二個である。
【0022】
収納扉220は、観音開きの二枚の収納扉である。
【0023】
一個の本体部材110は、観音開きの二枚の収納扉220の合せ目の上端近傍で収納本体210へ取付けられる。
【0024】
なお、一個の本体部材110は、観音開きの二枚の収納扉220の合せ目の下端近傍で収納本体210へ取付けられてもよい。
【0025】
二個の被係止部材130は、観音開きの二枚の収納扉220の合せ目の上端近傍で収納扉220へそれぞれ取付けられる。
【0026】
なお、二個の被係止部材130は、観音開きの二枚の収納扉220の合せ目の下端近傍で収納扉220へそれぞれ取付けられてもよい。
【0027】
このような態様は、観音開きの二枚の収納扉220の仕様に適合した冷蔵庫ロック器具100のいわゆる横置き使用により、優れた使い勝手で実現される。一個の本体部材110および二個の被係止部材130の取付けには、たとえば、このような横置き使用のための専用両面テープが利用される。予備パーツとしての二個の被係止部材130のおかげで、揺れが発生したとき、観音開きの二枚の収納扉220は矢印Aの向きに飛出した一個の係止部材120で開かないようにしっかりとロックされる。
【0028】
つぎに、図3および4を主として参照しながら、本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100についてより具体的に説明する。
【0029】
ここに、図3および4は、本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100の係止部材120近傍の斜視図(その一および二)である。
【0030】
係止部材引留めアーム122は、係止部材120が本体部材110から飛出さないように、篏合または係止などで係止部材120を引留める、本体部材110へ取付けられたアームである。係止部材引留めスプリング121は、係止部材120が本体部材110から飛出さないように、係止部材引留めアーム122を付勢する、本体部材110へ取付けられたスプリングである。
【0031】
揺れが発生したとき、収納扉220が開かないように、係止部材120は本体部材110から飛出して被係止部材130と係止する。
【0032】
係止部材引留めボール123は、揺れが発生したとき、係止部材120が本体部材110から飛出すように、係止部材引留めスプリング121に対抗して係止部材引留めアーム122を押戻す、本体部材110へ取付けられたボールである。
【0033】
係止部材引留めプレート124は、揺れが発生したとき、係止部材120が本体部材110から飛出すように、係止部材引留めボール123を規制する、本体部材110へ取付けられたプレートである。
【0034】
なお、図5および6に示されているように、収納扉220が開いているとき、係止部材120が本体部材110から飛出すことができないように、ピン部材150は係止部材120を制止し、収納扉220が閉じているとき、係止部材120が本体部材110から飛出すことができるように、ピン部材150は係止部材120を制止しない態様も考えられる。
【0035】
ここに、図5および6は、本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100のピン部材150の説明図(その一および二)である。
【0036】
ピン部材150は、収納扉220の開閉に応じて動く部材である。
【0037】
収納扉220が開いているとき、係止部材120が本体部材110から飛出すことができないように、ピン部材150は係止部材120を制止する。
【0038】
より具体的には、図5に示されているように、収納扉220が開いているとき、係止部材引留めボール123が係止部材引留めスプリング121に対抗して係止部材引留めアーム122を押戻しても、係止部材120が本体部材110から飛出すことができないように、ピン部材150は本体部材110へ取付けられたピン部材飛出しスプリング151により付勢されて篏合または係止などで係止部材120を制止する。
【0039】
収納扉220が閉じているとき、係止部材120が本体部材110から飛出すことができるように、ピン部材150は係止部材120を制止しない。
【0040】
より具体的には、図6に示されているように、収納扉220が閉じているとき、係止部材引留めボール123が係止部材引留めスプリング121に対抗して係止部材引留めアーム122を押戻せば、係止部材120が本体部材110から飛出すことができるように、ピン部材150は本体部材110へ取付けられたピン部材飛出しスプリング151に対抗する収納扉220により押戻されて係止部材120を制止しない。
【0041】
また、図7および8に示されているように、揺れが発生したとき、冷蔵庫200の収納扉220が開かないように、係止部材120は本体部材110から飛出して収納扉220と係止する態様も考えられる。
【0042】
ここに、図7は本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100の斜視図(その二)であり、図8は本発明における実施の形態の冷蔵庫ロック器具100および冷蔵庫200の斜視図(その二)である。
【0043】
揺れが発生したとき、冷蔵庫200の収納扉220が開かないように、係止部材120は本体部材110から飛出して収納扉220と係止する。
【0044】
このような態様は、片開きの一枚の収納扉220の仕様に適合した冷蔵庫ロック器具100のいわゆる縦置き使用により、庇部材などが冷蔵庫200の上部に設けられているか否かにかかわらず、優れた使い勝手で実現される。一個の本体部材110の取付けには、たとえば、このような縦置き使用のための専用両面テープが利用される。予備パーツとしての二個の被係止部材130なしに、揺れが発生したとき、片開きの一枚の収納扉220は矢印Aの向きに飛出した一個の係止部材120で開かないようにしっかりとロックされる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明における冷蔵庫ロック器具は、利用にともなう使い勝手がよりよい冷蔵庫ロック器具を提供することができ、揺れが発生したとき、収納扉が開かないように、冷蔵庫をロックする冷蔵庫ロック器具に利用する目的に有用である。
【符号の説明】
【0046】
100 冷蔵庫ロック器具
110 本体部材
120 係止部材
121 係止部材引留めスプリング
122 係止部材引留めアーム
123 係止部材引留めボール
124 係止部材引留めプレート
125 係止部材飛出しスプリング
130 被係止部材
150 ピン部材
151 ピン部材飛出しスプリング
200 冷蔵庫
210 収納本体
220 収納扉
A 矢印
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8