(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029384
(43)【公開日】2024-03-06
(54)【発明の名称】決済プログラム、コード生成プログラム、POSシステム、情報端末、決済方法及びコード生成方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240228BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240228BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022131611
(22)【出願日】2022-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】オウ ギョウハン
(72)【発明者】
【氏名】村田 真梨
(72)【発明者】
【氏名】飯島 健蔵
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】情報端末を用いて複数のカードを利用する場合のユーザの操作負荷を低減させる。
【解決手段】決済プログラムは、一又は複数の決済手段から選択された第1の決済手段における識別情報と、一又は複数のポイントサービスから選択された第1のポイントサービスにおける識別情報との合成により得られたコードを読み取り、前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数の決済手段から選択された第1の決済手段における識別情報と、一又は複数のポイントサービスから選択された第1のポイントサービスにおける識別情報との合成により得られたコードを読み取り、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理をコンピュータに実行させるための決済プログラム。
【請求項2】
前記コードは、更に、一又は複数の店舗カードサービスから選択された第2のポイントサービスにおける識別情報が合成されており、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報及び前記第2のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
請求項1に記載の決済プログラム。
【請求項3】
前記コードは、更に、選択された第2のポイントサービスを提供する店舗により発行されたクーポンに関する情報が合成されており、
前記コードに基づいて、前記クーポンに応じた金額を反映したうえで、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報及び前記第2のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
請求項2に記載の決済プログラム。
【請求項4】
前記コードは、更に、選択された第1のポイントサービスについて使用するポイント数を合成されており、
前記コードに基づいて、前記使用するポイント数に応じた金額を反映したうえで、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記使用するポイントに応じた、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理をコンピュータに実行させる、
請求項1に記載の決済プログラム。
【請求項5】
一又は複数の決済手段から第1の決済手段の選択を、一又は複数のポイントサービスから第1のポイントサービスの選択をそれぞれ受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、単一のコードを生成する、
処理をコンピュータに実行させるためのコード生成プログラム。
【請求項6】
一又は複数の店舗カードサービスから第2のポイントサービスの選択を受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報と前記第2のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、前記単一のコードを生成する、請求項5に記載のコード生成プログラム。
【請求項7】
前記第2のポイントサービスを提供する店舗により発行されたクーポンの選択を受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報と前記第2のポイントサービスにおける識別情報と前記クーポンに関する情報とに基づいて、前記単一のコードを生成する、請求項6に記載のコード生成プログラム。
【請求項8】
前記第1のポイントサービスについて使用するポイント数の入力を受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報と前記ポイント数とに基づいて、前記単一のコードを生成する、請求項5に記載のコード生成プログラム。
【請求項9】
一又は複数の決済手段から選択された第1の決済手段における識別情報と、一又は複数のポイントサービスから選択された第1のポイントサービスにおける識別情報との合成により得られたコードを読み取り、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理を実行する制御部を有するPOSシステム。
【請求項10】
一又は複数の決済手段から第1の決済手段の選択を、一又は複数のポイントサービスから第1のポイントサービスの選択をそれぞれ受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、単一のコードを生成する、
処理を実行する制御部を有する情報端末。
【請求項11】
一又は複数の決済手段から選択された第1の決済手段における識別情報と、一又は複数のポイントサービスから選択された第1のポイントサービスにおける識別情報との合成により得られたコードを読み取り、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理をコンピュータが実行する決済方法。
【請求項12】
一又は複数の決済手段から第1の決済手段の選択を、一又は複数のポイントサービスから第1のポイントサービスの選択をそれぞれ受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、単一のコードを生成する、
処理をコンピュータが実行するコード生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済プログラム、コード生成プログラム、POSシステム、情報端末、決済方法及びコード生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
キャッシュレス化に伴い、ユーザが使用するカードの枚数は増えており、例えば、ユーザは、会計の際、決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カード等を提示する。
【0003】
一方で、スマートフォン等の情報端末に各種カードのカード用アプリケーションを登録しておくことで、各種カードを財布から取り出す手間を省き、1台の情報端末を操作するだけで各種カードを利用することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020―091759号公報
【特許文献2】特開2017-102934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数のカードを利用する場合、ユーザは、それぞれのカードのカード用アプリケーションを順次起動させるか、同一のカード用アプリケーションを利用する場合にあっては、複数の画面を順次切り替える必要がある。加えて、店舗ごとに支払い方法が異なる場合、ユーザは、店舗ごとに異なる操作を行う必要があり、ユーザにとっては操作が面倒である。
【0006】
一つの側面では、情報端末を用いて複数のカードを利用する場合のユーザの操作負荷を低減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様によれば、決済プログラムは、
一又は複数の決済手段から選択された第1の決済手段における識別情報と、一又は複数のポイントサービスから選択された第1のポイントサービスにおける識別情報との合成により得られたコードを読み取り、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
情報端末を用いて複数のカードを利用する場合のユーザの操作負荷を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】登録フェーズにおけるカード利用システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】利用フェーズにおけるカード利用システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図3】カード利用システムによる処理の流れを示すフローチャートである。
【
図4A】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4B】情報端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4C】POSシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図7】POSシステムの機能構成の一例を示す図である。
【
図9】ユーザ情報登録処理により登録される情報の一例を示す図である。
【
図11】所持情報登録処理に際して、予め管理される情報の一例を示す図である。
【
図12】所持情報登録処理により登録される情報の一例を示す図である。
【
図13】所持情報登録処理における情報端末の画面例を示す図である。
【
図14】グルーピングカード作成処理の流れを示す図である。
【
図15】グルーピングカード作成処理により登録される情報の一例を示す図である。
【
図16】グルーピングカード作成処理における情報端末の画面例を示す第1の図である。
【
図18】コード生成処理における情報端末の画面例を示す第1の図である。
【
図19】カード利用処理の流れを示す第1の図である。
【
図20】カード利用処理の流れを示す第2の図である。
【
図21】カード利用処理における情報端末の画面例を示す第1の図である。
【
図22】コード生成処理における情報端末の画面例を示す第2の図である。
【
図23】グルーピングカード作成処理における情報端末の画面例を示す第2の図である。
【
図24】カード利用処理における情報端末の画面例を示す第2の図である。
【
図25】カード利用処理における情報端末の画面例を示す第3の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0011】
[第1の実施形態]
<カード利用システムのシステム構成>
はじめに、第1の実施形態に係るカード利用システムのシステム構成について説明する。「カード利用システム」とは、キャッシュレス化に伴ってユーザが各種カードを利用する場合において、決済処理等の各種処理を利用しやすくするシステムを指す。なお、第1の実施形態では、カード利用システムのシステム構成を、登録フェーズと利用フェーズとにわけて説明する。
【0012】
(1)登録フェーズにおけるカード利用システム
図1は、登録フェーズにおけるカード利用システムのシステム構成の一例を示す図である。第1の実施形態において、登録フェーズとは、ユーザが各種カードを利用する際に必要な各種情報を登録するフェーズである。
図1に示すように、登録フェーズにおいて、カード利用システム100は、サーバ装置110と、情報端末120と、サービス提供機関システム130とを有する。
【0013】
なお、登録フェーズにおけるカード利用システム100において、サーバ装置110と情報端末120とは、ネットワーク140を介して通信可能に接続される。また、登録フェーズにおけるカード利用システム100において、サーバ装置110とサービス提供機関システム130とは、ネットワーク140を介して通信可能に接続される。
【0014】
サーバ装置110には、提供プログラムがインストールされており、登録フェーズにおいて当該プログラムが実行されることで、サーバ装置110は、アプリケーション提供部111、サービス提供部112として機能する。
【0015】
アプリケーション提供部111は、登録フェーズにおいて、ユーザ150からのアプリケーション要求に応じて、情報端末120に「コード生成アプリケーション(コード生成プログラムともいう)」を提供する。「コード生成アプリケーション」とは、情報端末120を用いてユーザ150が複数のカードを利用する際の、情報端末120に対するユーザ150の操作負荷を低減させるためのアプリケーションである。
【0016】
なお、第1の実施形態では、情報端末120に対するユーザ150の操作負荷を低減させるために、
・複数のカードを1つにグルーピングし、グルーピングカードを作成する。
・グルーピングした複数のカードについて、それぞれの情報(例えば、カード番号、パスワード等のカードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を合成することでQRコード(登録商標)またはバーコード等のコード情報を生成する。ただし、本実施形態において、以下では、コード情報がQRコード(登録商標)である場合について説明する。
【0017】
これにより、ユーザ150は、複数のカードを利用する際に、当該QRコード(登録商標)をコードリーダにかざすだけで済み、複数のカードのカード用アプリケーションを起動させる必要がなくなる(あるいは、複数の画面を切り替える必要がなくなる)。つまり、サーバ装置110は、コード生成アプリケーションを介して、ユーザの操作負荷を低減させるサービスをユーザ150に提供することができる。
【0018】
サービス提供部112(サーバ装置110の制御部の一例)は、登録フェーズにおいて、アプリケーション提供部111がコード生成アプリケーションを情報端末120に提供したことに応じて、情報端末120より送信される各種情報を登録する。なお、サービス提供部112は、各種情報を登録する際に、サービス提供機関システム130にアクセスし、各種情報の照会を指示する。
【0019】
情報端末120は、登録フェーズにおいて、ユーザ150からの指示を受けて、サーバ装置110にコード生成アプリケーションを要求する。なお、アプリケーション要求に応じてサーバ装置110から提供されたコード生成アプリケーションは、情報端末120にインストールされる。
【0020】
また、情報端末120は、インストールされたコード生成アプリケーションが起動され、ユーザ150により各種情報が入力されると、当該入力された各種情報をサーバ装置110に送信する。
【0021】
サービス提供機関システム130は、各種カードを発行する機関が管理するシステムである。サービス提供機関システム130は、各種カードを利用するユーザの個人情報を有し、登録フェーズにおいて、サーバ装置110からの指示に基づいて各種情報の照会を行い、照会結果をサーバ装置110に送信する。
【0022】
(2)利用フェーズにおけるカード利用システム
図2は、利用フェーズにおけるカード利用システムのシステム構成の一例を示す図である。第1の実施形態において利用フェーズとは、例えば、ユーザ150が店舗において商品を購入し、会計を行うフェーズである。
図2に示すように、利用フェーズにおいて、カード利用システム100は、サーバ装置110と、情報端末120と、POS(Point of Sale)システム210と、サービス提供機関システム130とを有する。
【0023】
なお、利用フェーズにおけるカード利用システム100において、サーバ装置110と情報端末120とは、ネットワーク140を介して通信可能に接続される。また、サーバ装置110とPOSシステム210、サーバ装置110とサービス提供機関システム130、POSシステム210とサービス提供機関システム130とは、それぞれ、ネットワーク140を介して通信可能に接続される。
【0024】
利用フェーズにおいて、サーバ装置110は、サービス提供部112として機能する。利用フェーズにおいて、サービス提供部112は、グルーピングされた複数のカードそれぞれの利用可否を判定する。なお、利用可否を判定するにあたり、サービス提供部112は、サービス提供機関システム130にアクセスし、複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)の照会を指示する。また、サービス提供部112は、照会を指示した結果、利用可能であった場合にはQRコード(登録商標)を生成して情報端末120に送信し、利用不可であった場合にはエラーメッセージを生成して情報端末120に送信する。
【0025】
また、利用フェーズにおいて、サービス提供部112は、POSシステム210から、決済処理等の結果を受信すると、情報端末120に送信する。
【0026】
情報端末120は、利用フェーズにおいて、ユーザ150から、グルーピングされた複数のカード(グルーピングカード)について選択を受け付けると、選択されたグルーピングカードをサーバ装置110に送信する。また、情報端末120は、選択されたグルーピングカードを送信したことに応じてサーバ装置110からQRコード(登録商標)またはエラーメッセージを受信すると、受信したQRコード(登録商標)またはエラーメッセージを表示する。
【0027】
なお、QRコード(登録商標)が表示された場合、ユーザ150は、当該QRコード(登録商標)をPOSシステム210のコードリーダにかざす。これにより、複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)がPOSシステム210に読み取られることになる。この結果、ユーザ150は、複数のカードのカード用アプリケーションを起動させることなく(あるいは複数の画面を切り替えることなく)、複数のカードを利用することができる。
【0028】
また、ユーザ150が複数のカードを利用したことに応じて、サーバ装置110から決済処理等の結果が通知されると、情報端末120では、決済処理等の結果を表示する。
【0029】
POSシステム210は、利用フェーズにおいて、情報端末120に表示されたQRコード(登録商標)を読み取り、複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を取得する。また、POSシステム210は、利用フェーズにおいて、取得した複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)をサービス提供機関システム130に送信し、決済処理等を指示する。また、POSシステム210は、利用フェーズにおいて、決済処理等を指示したことに応じてサービス提供機関システム130から決済処理等の結果を取得し、取得した決済処理等の結果をサーバ装置110に送信する。
【0030】
このように、POSシステム210によれば、ユーザ150の操作負荷を低減させるサービスに対応した決済処理等を実現することができる。
【0031】
サービス提供機関システム130は、利用フェーズにおいて、サーバ装置110から複数のカードそれぞれの情報について、照会の指示を受信すると、当該複数のカードそれぞれについて、残高照会等を行い、照会結果をサーバ装置110に送信する。
【0032】
また、サービス提供機関システム130は、利用フェーズにおいて、POSシステム210から決済処理等の指示を受信すると、決済処理等を行い、決済処理等の結果をPOSシステム210に送信する。
【0033】
<カード利用システムによる処理の流れ>
次に、カード利用システム100による処理の流れについて説明する。
図3は、カード利用システムによる処理の流れを示すフローチャートである。
図3において、ステップS301~S303は登録フェーズにおける処理(ここでは、コード生成アプリケーションが情報端末120にインストールされて以降の処理)を、ステップS304~S305は利用フェーズにおける処理をそれぞれ示している。
【0034】
ステップS301において、カード利用システム100は、ユーザ150に関する情報を登録する「ユーザ情報登録処理」を行う。
【0035】
ステップS302において、カード利用システム100は、ユーザ150が所持するカードに関する情報等を登録する「所持情報登録処理」を行う。
【0036】
ステップS303において、カード利用システム100は、複数のカードを1つにグルーピングし、グルーピングカードを作成する「グルーピングカード作成処理」を行う。
【0037】
ステップS304において、カード利用システム100は、グルーピングされた複数のカードそれぞれの情報を合成することで、QRコード(登録商標)を生成する「コード生成処理」を行う。
【0038】
ステップS305において、カード利用システム100は、生成されたQRコード(登録商標)を読み取り、決済処理等を行う「カード利用処理」を行う。
【0039】
<カード利用システムの各装置のハードウェア構成>
次に、カード利用システムの各装置(ここでは、サーバ装置110、情報端末120、POSシステム210)のハードウェア構成について説明する。
【0040】
(1)サーバ装置のハードウェア構成
はじめに、サーバ装置110のハードウェア構成について説明する。
図4Aは、サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0041】
図4Aに示すように、サーバ装置110は、プロセッサ401、メモリ402、補助記憶装置403、接続装置404、通信装置405、ドライブ装置406を有する。なお、サーバ装置110の各ハードウェアは、バス407を介して相互に接続されている。
【0042】
プロセッサ401は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算デバイスを有する。プロセッサ401は、各種プログラム(例えば、提供プログラム等)をメモリ402上に読み出して実行する。
【0043】
メモリ402は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶デバイスを有する。プロセッサ401とメモリ402とは、いわゆるコンピュータを形成し、プロセッサ401が、メモリ402上に読み出した各種プログラムを実行することで、当該コンピュータは上記機能(アプリケーション提供部111、サービス提供部112)を実現する。
【0044】
補助記憶装置403は、各種プログラムや、各種プログラムがプロセッサ401によって実行される際に用いられる各種データを格納する。
【0045】
接続装置404は、サーバ装置110に対する指示を、操作装置411を介して受け付ける。また、接続装置404は、サーバ装置110による処理の結果を出力し、表示装置412を介して表示する。また、通信装置405は、ネットワーク140を介して情報端末120、サービス提供機関システム130、POSシステム210と通信する。
【0046】
ドライブ装置406は記録媒体413をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体413には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体413には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
【0047】
なお、補助記憶装置403にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体413がドライブ装置406にセットされ、該記録媒体413に記録された各種プログラムがドライブ装置406により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置403にインストールされる各種プログラムは、通信装置405を介してネットワーク140からダウンロードされることで、インストールされてもよい。
【0048】
(2)情報端末のハードウェア構成
次に、情報端末120のハードウェア構成について説明する。
図4Bは、情報端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4Bに示すように、情報端末120は、プロセッサ421、メモリ422、補助記憶装置423、操作装置424、表示装置425、通信装置426を有する。なお、情報端末120の各ハードウェアは、バス427を介して相互に接続されている。
【0049】
情報端末120の各ハードウェアのうち、プロセッサ421、メモリ422、補助記憶装置423は、サーバ装置110のプロセッサ401、メモリ402、補助記憶装置403、通信装置405と概ね同じである。このため、ここでは、説明を省略する。
【0050】
ただし、情報端末120のプロセッサ421の場合、例えば、コード生成プログラムをメモリ422上に読み出して実行する。
【0051】
また、情報端末120の各ハードウェアのうち、操作装置424、表示装置425は、サーバ装置110の接続装置404を介して接続されている操作装置411、表示装置412と概ね同じであるため、ここでは、説明を省略する。
【0052】
(3)POSシステムのハードウェア構成
次に、POSシステム210のハードウェア構成について説明する。
図4Cは、POSシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4Cに示すように、POSシステム210は、プロセッサ431、メモリ432、補助記憶装置433、操作装置434、表示装置435、接続装置436、通信装置437、ドライブ装置438、レシートプリンタ439、コードリーダ440を有する。なお、POSシステム210の各ハードウェアのうち、プロセッサ431~ドライブ装置438は、バス441を介して相互に接続されている。
【0053】
POSシステム210と、サーバ装置110または情報端末120とのハードウェア構成の相違点は、POSシステム210の場合、決済情報管理プログラム(決済プログラムの一例)がインストールされている点である。このため、POSシステム210のプロセッサ431の場合、プロセッサ431は、例えば、決済情報管理プログラムをメモリ432上に読み出して実行する。
【0054】
また、POSシステム210と、サーバ装置110または情報端末120とのハードウェア構成の相違点は、レシートプリンタ439、コードリーダ440を有する点である。
【0055】
レシートプリンタ439は、レシートを印刷する印刷装置である。コードリーダ440は、例えば、QRコード(登録商標)を読み取る読取装置である。
【0056】
<カード利用システムの各装置の機能構成の詳細>
次に、カード利用システム100の各装置(ここでは、サーバ装置110、情報端末120、POSシステム210)の機能構成の詳細について説明する。
【0057】
(1)サーバ装置の機能構成の詳細
はじめに、サーバ装置110の機能構成の詳細について説明する。
図5は、サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。上述したように、サーバ装置110は、アプリケーション提供部111及びサービス提供部112として機能する。また、
図5に示すように、サービス提供部112は、更に、ユーザ情報登録部501、所持情報登録部502、グルーピングカード登録部503、グルーピングサービス提供部504を有する。
【0058】
ユーザ情報登録部501は、情報端末120より送信された、ユーザ150に関する情報を取得し、アプリユーザ情報登録部511に登録する。
【0059】
所持情報登録部502は、情報端末120からの指示に応じて、決済用のカード(決済手段の一例)、ポイントサービス用のカード、店舗カードの一覧を、機関情報管理部512から読み出し、情報端末120に送信する。
【0060】
また、所持情報登録部502は、決済用のカードの一覧、ポイントサービス用のカードの一覧、店舗カードの一覧の中から選択され、情報端末120より送信された、ユーザ150が所持するカードに関する情報を取得する。更に、所持情報登録部502は、ユーザ150が所持するカードの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を、情報端末120より取得する。
【0061】
また、所持情報登録部502は、ユーザ150が所持するカードに対応するサービス提供機関を特定し、特定したサービス提供機関システム130にアクセスすることで、ユーザ150が所持するカードの情報について照会を指示する。
【0062】
また、所持情報登録部502は、照会により確認がとれた場合に、ユーザ150が所持するカードに関する情報を所持カード情報登録部513に登録する。また、所持情報登録部502は、ユーザ150が所持するカードの情報(カードを利用する際に(サービスを受ける際に)必要な識別情報)を、サービス情報登録部514に登録する。
【0063】
グルーピングカード登録部503は、ユーザ150が所持するカードの中から選択され、情報端末120より送信された複数のカードを1つにグルーピングし、グルーピングカードとして、グルーピングカード情報登録部515に登録する。
【0064】
グルーピングサービス提供部504は、グルーピングカード情報登録部515に登録されたグルーピングカードの中から、情報端末120により指示されたグルーピングカードを読み出す。また、グルーピングサービス提供部504は、読み出したグルーピングカードに含まれる複数のカードそれぞれについて、サービス情報登録部514から情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を読み出す。更に、グルーピングサービス提供部504は、読み出した情報に基づいて、サービス提供機関システム130に残高照会を指示する。また、グルーピングサービス提供部504は、残高照会を指示した結果、利用可能と判定した場合に、複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(サービスを受ける際に)必要な識別情報)を合成することでQRコード(登録情報)を生成する。また、グルーピングサービス提供部504は、生成したQRコード(登録情報)を情報端末120に送信する。
【0065】
また、グルーピングサービス提供部504は、POSシステム210より決済処理等の結果を取得すると、取得した決済処理等の結果を、情報端末120に送信する。
【0066】
(2)情報端末の機能構成の詳細
次に、情報端末120の機能構成の詳細について説明する。
図6は、情報端末の機能構成の一例を示す図である。上述したように、情報端末120にはコード生成アプリケーションがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、情報端末120は、コード生成部600として機能する。
【0067】
図6に示すように、コード生成部600は、更に、ユーザ情報入力部601、所持情報入力部602、グルーピングカード作成部603、グルーピングカード実行部604を有する。
【0068】
ユーザ情報入力部601は、ユーザ150に関する情報を入力するための画面を表示し、ユーザ150に関する情報の入力を受け付ける。また、ユーザ情報入力部601は、入力を受け付けたユーザ150に関する情報を、サーバ装置110に送信する。また、ユーザ情報入力部601は、ユーザ150に関する情報がサーバ装置110に登録されたことを、画面に表示する。
【0069】
所持情報入力部602は、指示に応じてサーバ装置110から送信された、決済用のカードの一覧、ポイントサービス用のカードの一覧、店舗カードの一覧の画面を表示する。また、所持情報入力部602は、ユーザ150が所持するカードについての選択を受け付け、ユーザ150が所持するカードに関する情報を取得し、サーバ装置110に送信する。
【0070】
更に、所持情報入力部602は、ユーザ150が所持するカードの情報(カードを利用する際に(サービスを受ける際に)必要な識別情報)の登録を受け付け、サーバ装置110に送信する。
【0071】
グルーピングカード作成部603は、ユーザ150が所持するカードの中から、グルーピングする複数のカードについての選択を受け付け、選択された複数のカードをグルーピングする。また、グルーピングカード作成部603は、グルーピングした複数のカードを、サーバ装置110に送信する。
【0072】
グルーピングカード実行部604は、登録された複数のグルーピングカードの中から、特定のグルーピングカードについての選択指示を受け付け、受け付けた選択指示をサーバ装置110に送信する。また、グルーピングカード実行部604は、選択指示を送信したことに応じてサーバ装置110からQRコード(登録商標)またはエラーメッセージを受信し、表示する。
【0073】
また、グルーピングカード実行部604は、QRコード(登録商標)を表示した場合であって、ユーザ150がPOSシステム210にかざすことで決済処理等が行われた後に、サーバ装置110より決済処理等の結果を受信した場合に、これを表示する。
【0074】
(3)POSシステムの機能構成の詳細
次に、POSシステム210の機能構成の詳細について説明する。
図7は、POSシステムの機能構成の一例を示す図である。上述したように、POSシステム210には決済情報管理プログラムがインストールされており、当該プログラムが実行されることで、POSシステム210は、決済情報管理部700(POSシステム210の制御部の一例)として機能する。
【0075】
図7に示すように、決済情報管理部700は、更に、コード読み取り部701、決済情報取得部702、決済処理部703、決済結果取得部704を有する。
【0076】
コード読み取り部701は、コードリーダ440を制御し、QRコード(登録商標)を読み取る。
【0077】
決済情報取得部702は、コード読み取り部701により読み取られたQRコード(登録商標)を解析し、QRコード(登録商標)に含まれる複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を取得する。
【0078】
決済処理部703は、決済情報取得部702により取得された複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を、対応するサービス提供機関システム130に送信し、決済処理等を指示する。具体的には、決済処理部703は、決済用のカードの情報に基づいて、対応するサービス提供機関システム130に決済処理を指示する。また、決済処理部703は、ポイントサービス用のカードの情報に基づいて、対応するサービス提供機関システム130にポイント更新処理を指示する。また、決済処理部703は、店舗カードの情報に基づいて、対応するサービス提供機関システム130にポイント更新処理を指示する。
【0079】
決済結果取得部704は、サービス提供機関システム130より決済処理等の結果を取得し、サーバ装置110に送信する。
【0080】
<カード利用システムによる各処理の詳細>
次に、カード利用システム100により実行される各処理として、
・登録フェーズにおけるユーザ情報登録処理(ステップS301)、
・登録フェーズにおける所持情報登録処理(ステップS302)、
・登録フェーズにおけるグルーピングカード作成処理(ステップS303)、
・利用フェーズにおけるコード生成処理(ステップS304)、
・利用フェーズにおけるカード利用処理(ステップS305)、
の詳細について説明する。
【0081】
(1)ユーザ情報登録処理(ステップS301)の詳細
(1-1)ユーザ情報登録処理の流れ
はじめに、カード利用システム100により実行されるユーザ情報登録処理(ステップS301)の詳細として、ユーザ情報登録処理の流れについて説明する。
図8は、ユーザ情報登録処理の流れを示す図である。
図8に示すように、ユーザ情報登録処理(ステップS301)に関わる機能部は、情報端末120のユーザ情報入力部601、サーバ装置110のユーザ情報登録部501である。
【0082】
ステップS801において、ユーザ情報入力部601は、ユーザ150からの指示に基づいて、ユーザ150に関する情報を入力するための入力画面を表示する。
【0083】
ステップS802において、ユーザ情報入力部601は、ユーザ150に関する情報の入力を受け付ける。ユーザ情報入力部601が入力を受け付けるユーザ150に関する情報には、例えば、ユーザ150がコード生成アプリケーションをサーバ装置110からダウンロードする際に設定された会員IDや、ユーザ150の氏名、パスワード等が含まれる。
【0084】
ステップS803において、ユーザ情報入力部601は、ユーザ150に関する情報の入力完了指示を受け付け、入力完了指示を受け付けた時点で入力されている、ユーザ150に関する情報を、サーバ装置110のユーザ情報登録部501に送信する。
【0085】
ステップS811において、ユーザ情報登録部501は、ユーザ150に関する情報を取得し、アプリユーザ情報登録部511に登録する。また、ユーザ情報登録部501は、ユーザ150に関する情報の登録が完了したことを、情報端末120のユーザ情報入力部601に通知する。
【0086】
ステップS804において、ユーザ情報入力部601は、ユーザ150に関する情報の登録が完了したことを表示する。
【0087】
(1-2)ユーザ情報登録処理により登録される情報の詳細
次に、ユーザ情報登録処理(ステップS301)によりアプリユーザ情報登録部511に登録される情報の詳細について説明する。
図9は、ユーザ情報登録処理により登録される情報の一例を示す図である。
図9に示すように、ユーザ情報登録処理(ステップS301)によりアプリユーザ情報登録部511に登録される情報には、アプリケーションユーザの登録情報910が含まれる。
【0088】
アプリケーションユーザの登録情報910には、情報の項目として、"会員ID"、"氏"、"名"、"パスワード"が含まれる。"会員ID"には、ユーザ150がコード生成アプリケーションをサーバ装置110からダウンロードする際に設定された会員IDであって、ユーザ情報登録処理において入力されたユーザ150の会員IDが登録される。"氏"、"名"には、入力画面を介して入力されたユーザ150の氏名が登録される。"パスワード"には、会員IDが設定された際にユーザ150が設定したパスワードであって、ユーザ情報登録処理において入力されたユーザ150のパスワードが登録される。
【0089】
(2)所持情報登録処理の詳細
(2-1)所持情報登録処理(ステップS302)の流れ
次に、カード利用システム100により実行される所持情報登録処理(ステップS302)の詳細として、所持情報登録処理の流れについて説明する。
図10は、所持情報登録処理の流れを示す図である。
図10に示すように、所持情報登録処理(ステップS302)に関わる機能部は、情報端末120の所持情報入力部602、サーバ装置110の所持情報登録部502、サービス提供機関システム130である。
【0090】
ステップS1001において、所持情報入力部602は、ユーザ150から、決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カードの一覧表示の指示を受け付け、所持情報登録部502に送信する。
【0091】
ステップS1011において、所持情報登録部502は、一覧表示の指示を受信すると、機関情報管理部512から、決済用のカードの一覧、ポイントサービス用のカードの一覧、店舗カードの一覧を読み出し、所持情報入力部602に送信する。
【0092】
ステップS1002において、所持情報入力部602は、所持情報登録部502から送信された、決済用のカードの一覧、ポイントサービス用のカードの一覧、店舗カードの一覧を表示する。
【0093】
ステップS1003において、所持情報入力部602は、表示した一覧の中から、ユーザ150が所持するカードについて選択指示を受け付ける。また、所持情報入力部602は、選択指示されたカードに関する情報を、所持情報登録部502に送信する。また、所持情報入力部602は、ユーザ150が所持するカードの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)の入力を受け付け、所持情報登録部502に送信する。
【0094】
ステップS1012において、所持情報登録部502は、ユーザ150が所持するカードに対応するサービス提供機関を特定する。また、所持情報登録部502は、特定したサービス提供機関システム130にアクセスし、ユーザ150が所持するカードの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)の照会を指示する。
【0095】
ステップS1021において、サービス提供機関システム130は、カードユーザ情報登録部1030を参照することで、ユーザ150が所持するカードの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)の照会を行う。また、サービス提供機関システム130は、照会結果を所持情報登録部502に送信する。なお、カードユーザ情報登録部1030には、サービス提供機関システム130が発行するカードを利用するユーザの個人情報が登録されているものとする。
【0096】
ステップS1012において、所持情報登録部502は、サービス提供機関システム130から送信された照会結果を所持情報入力部602に送信する。また、所持情報登録部502は、ユーザ150が所持するカードについて確認がとれた場合には、ステップS1013に進む。
【0097】
ステップS1013において、所持情報登録部502は、ユーザ150が所持するカードに関する情報を、所持カード情報登録部513に登録する。また、所持情報登録部502は、ユーザ150が所持するカードの情報(カードを利用する際に(サービスを受ける際に)必要な識別情報)を、サービス情報登録部514に登録する。また、所持情報登録部502は、ユーザ150が所持するカードについて登録が完了したことを、所持情報入力部602に送信する。
【0098】
一方、ステップS1004において、所持情報入力部602は、所持情報登録部502から送信された照会結果を取得する。
【0099】
ステップS1005において、所持情報入力部602は、照会結果に基づいて、ユーザ150が所持するカードについて確認がとれたか否かを判定する。ステップS1005において確認がとれなかったと判定した場合には(ステップS1005においてNOの場合には)、ステップS1003に戻る。この場合、ユーザ150は、表示された一覧の中から、他のカードを選択する。
【0100】
一方、ステップS1005において、ユーザ150が所持するカードについて確認がとれたと判定した場合には(ステップS1005においてYESの場合には)、ステップS1006に進む。
【0101】
ステップS1006において、所持情報入力部602は、ユーザ150が所持するカードについて確認がとれたことを示す画面を表示する。また、所持情報入力部602は、所持情報登録部502から、ユーザ150が所持するカードについて登録が完了したことを示す情報が送信された場合には、当該情報をあわせて表示する。
【0102】
(2-2)所持情報登録処理に際して予め管理される情報の詳細
次に、所持情報登録処理(ステップS302)に際して、予め機関情報管理部512により管理される情報の詳細について説明する。
図11は、所持情報登録処理に際して、予め管理される情報の一例を示す図である。
図11に示すように、所持情報登録処理(ステップS302)に際して、機関情報管理部512により予め管理される情報には、
・決済サービス提供機関情報1101、
・ポイントサービス提供機関情報1102、
・店舗カードサービス提供機関情報1103、
が含まれる。
【0103】
このうち、決済サービス提供機関情報1101には、情報の項目として、"決済サービス提供機関番号"、"決済サービス提供機関名"が含まれる。
【0104】
"決済サービス提供機関番号"には、決済サービス提供機関を識別する識別番号が管理される。"決済サービス提供機関名"には、決済サービス提供機関の名称(カードの名称)が管理される。
【0105】
また、ポイントサービス提供機関情報1102には、情報の項目として、"ポイントサービス提供機関番号"、"ポイントサービス提供機関名"が含まれる。
【0106】
"ポイントサービス提供機関番号"には、ポイントサービス提供機関を識別する識別番号が管理される。"ポイントサービス提供機関名"には、ポイントサービス提供機関の名称(カードの名称)が管理される。
【0107】
また、店舗カードサービス提供機関情報1103には、情報の項目として、"店舗カードサービス提供機関番号"、"サービス区別番号"が含まれる。
【0108】
"店舗カードサービス提供機関番号"には、店舗カードサービス提供機関を識別する識別番号が管理される。"サービス区別番号"には、店舗カードサービス提供機関が提供する複数種類の店舗カードサービスのうち、いずれの店舗カードサービスであるかを区別するための名称(カードの名称)が管理される。
【0109】
このように、決済サービス提供機関情報1101~店舗カードサービス提供機関情報1103が予め管理されていることで、所持情報登録部502では、一覧表示の指示に対応することができる。
【0110】
(2-3)所持情報登録処理により登録される情報の詳細
次に、所持情報登録処理(ステップS302)により所持カード情報登録部513及びサービス情報登録部514に登録される情報について説明する。
図11は、所持情報登録処理により登録される情報の一例を示す図である。
図12に示すように、所持情報登録処理(ステップS302)により所持カード情報登録部513及びサービス情報登録部514に登録される情報には、
・アプリケーションユーザの所持カード情報1210、
・決済サービス登録情報1221、
・ポイントサービス登録情報1222、
・店舗カードサービス登録情報1223、
が含まれる。
【0111】
アプリケーションユーザの所持カード情報1210には、
・ユーザ150がいずれの決済サービスの提供を受けているか(いずれの決済用のカードを所持しているか)、
・いずれのポイントサービスの提供を受けているか(いずれのポイントサービス用のカードを所持しているか)、
・いずれの店舗カードサービスの提供を受けているか(いずれの店舗カードを指示しているか)、
を示す情報が含まれる。
【0112】
具体的には、アプリケーションユーザの所持カード情報1210には、情報の項目として、"会員ID"、"利用サービス1登録番号"、"利用サービス2登録番号"、"利用サービス3登録番号"が含まれる。"会員ID"には、ユーザ150がコード生成アプリケーションをサーバ装置110からダウンロードする際に設定された会員IDであって、入力画面を介して入力されたユーザ150の会員IDが登録される。"利用サービス1登録番号"~"利用サービス3登録番号"には、ユーザ150が提供を受けている決済サービスの登録番号、ポイントサービスの登録番号、店舗カードサービスの登録番号であって、入力画面を介して入力された番号が登録される。
【0113】
また、決済サービス登録情報1221~店舗カードサービス登録情報1223には、
・決済用のカードを利用する際に(決済サービスを受ける際に)必要な識別情報、
・ポイントサービス用のカードを利用する際に(ポイントサービスを受ける際に)必要な識別情報、
・店舗カードを利用する際に(店舗カードサービスを受ける際に)必要な識別情報、
が含まれる。
【0114】
具体的には、決済サービス登録情報1221には、情報の項目として、"サービス登録番号"、"決済サービス提供機関番号"、"カード番号"、"有効期限"、"名義人"が含まれる。
【0115】
"サービス登録番号"には、決済サービスの提供を受けるユーザの登録番号が登録される。"決済サービス提供機関番号"には、決済サービスを提供する決済サービス提供機関の識別番号が登録される。"カード番号"には、決済用のカードのカード番号が登録される。"有効期限"には、決済用のカードの有効期限が登録される。"名義人"には、決済用のカードの所有者が登録される。
【0116】
また、ポイントサービス登録情報1222には、情報の項目として、"サービス登録番号"、"ポイントサービス提供機関番号"、"カード番号"、"有効期限"、"名義人"が含まれる。
【0117】
"サービス登録番号"には、ポイントサービスの提供を受けるユーザの登録番号が登録される。"ポイントサービス提供機関番号"には、ポイントサービスを提供するポイントサービス提供機関の識別番号が登録される。"カード番号"には、ポイントサービス用のカードのカード番号が登録される。"有効期限"には、ポイントサービス用のカードの有効期限が登録される。"名義人"には、ポイントサービス用のカードの所有者が登録される。
【0118】
また、店舗カードサービス登録情報1223には、情報の項目として、"サービス登録番号"、"店舗カードサービス提供機関番号"、"ユーザID"、"パスワード"、"カード番号"が含まれる。
【0119】
"サービス登録番号"には、店舗カードサービスの提供を受けるユーザの登録番号が登録される。"店舗カードサービス提供機関番号"には、店舗カードサービスを提供する店舗カードサービス提供機関の識別番号が登録される。"ユーザID"には、店舗カードサービスを利用するユーザの識別番号が登録される。"パスワード"には、店舗カードサービスを利用するユーザが設定したパスワードが登録される。"カード番号"には、店舗カードのカード番号が登録される。
【0120】
(2-4)所持情報登録処理における情報端末の画面例
次に、所持情報登録処理(ステップS302)において情報端末120に表示される画面の具体例について説明する。
図13は、所持情報登録処理における情報端末の画面例を示す図である。
【0121】
図13において、ユーザ150は、情報端末120の画面1310内の"連携管理"を押下することで、決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カードの一覧表示を指示する。これにより、情報端末120の画面は、画面1320に遷移する。
【0122】
画面1320は、決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カードの一覧が表示された様子を示している。
【0123】
なお、ユーザ150は、画面1320に表示された一覧の中から、自身が所持するカードについて選択指示を入力することで、アプリケーションユーザの所持カード情報1210を、所持カード情報登録部513に登録することができる。
【0124】
(3)グルーピングカード作成処理(ステップS303)の詳細
(3-1)グルーピングカード作成処理の流れ
次に、カード利用システム100により実行されるグルーピングカード作成処理(ステップS303)の詳細として、グルーピングカード作成処理の流れについて説明する。
図14は、グルーピングカード作成処理の流れを示す図である。
図14に示すように、グルーピングカード作成処理(ステップS303)に関わる機能部は、情報端末120のグルーピングカード作成部603、サーバ装置110のグルーピングカード登録部503である。
【0125】
ステップS1401において、グルーピングカード作成部603は、ユーザ150から、新たなグルーピングカードの作成指示を受け付け、グルーピングカード登録部503に送信する。
【0126】
ステップS1411において、グルーピングカード登録部503は、所持カード情報登録部513のアプリケーションユーザの所持カード情報1210を参照する。また、グルーピングカード登録部503は、ユーザ150が提供を受けている決済サービス、ポイントサービス、店舗カードサービス(所持している決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カード)をグルーピングカード作成部603に送信する。
【0127】
ステップS1402において、グルーピングカード作成部603は、グルーピングカードを作成するための画面を表示し、グルーピングカード登録部503から送信された、決済サービス、ポイントサービス、店舗カードサービスを表示する。これにより、ユーザ150は、自身が所持している決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カードを把握することができる。
【0128】
ステップS1403において、グルーピングカード作成部603は、ユーザ150から、グルーピングするカードについて選択を受け付ける。
【0129】
ステップS1404において、グルーピングカード作成部603は、ユーザ150から選択完了の指示を受け付けると、選択完了指示を受け付けた時点で選択されている、複数のカードをグルーピングカード登録部503に送信する。
【0130】
ステップS1412において、グルーピングカード登録部503は、グルーピングカード作成部603から送信された、複数のカードを1つにグルーピングし、グルーピングカードとして、グルーピングカード情報登録部515に登録する。
【0131】
ステップS1405において、グルーピングカード作成部603は、グルーピングカードの作成が完了したことを示す画面を表示する。
【0132】
(3-2)グルーピングカード作成処理により登録される情報の詳細
次に、グルーピングカード作成処理(ステップS303)によりグルーピングカード情報登録部515に登録される情報の詳細について説明する。
図15は、グルーピングカード作成処理により登録される情報の一例を示す図である。
図15に示すように、グルーピングカード作成処理(ステップS303)によりグルーピングカード情報登録部515に登録される情報には、
・グルーピングカード情報1500、
が含まれる。
【0133】
グルーピングカード情報1500には、情報の項目として、"グルーピングカード番号"、"会員ID"、"利用サービス1登録番号"、"利用サービス2登録番号"、"利用サービス3登録番号"、"コード情報"、"カード名"が含まれる。
【0134】
"グルーピングカード番号"には、グルーピングカードを識別する番号が登録される。"会員ID"には、ユーザ150の会員IDが登録される。"利用サービス1登録番号"には、自身が所持する決済用のカードのうち、グルーピングするカードとしてユーザ150が選択した決済用のカードの登録番号が登録される。"利用サービス2登録番号"には、自身が所持するポイントサービス用のカードのうち、グルーピングするカードとしてユーザ150が選択したポイントサービス用のカードの登録番号が登録される。"利用サービス3登録番号"には、自身が所持する店舗カードのうち、グルーピングするカードとしてユーザ150が選択した店舗カードの登録番号が登録される。"コード情報"には、グルーピングカードに対応するQRコード(登録商標)が登録される。"カード名"には、グルーピングカードの名称が登録される。
【0135】
(3-3)グルーピングカード作成処理における情報端末の画面例
次に、グルーピングカード作成処理(ステップS303)において情報端末120に表示される画面の具体例について説明する。
図16は、グルーピングカード作成処理における情報端末の画面例を示す第1の図である。
【0136】
図16において、ユーザ150は、情報端末120の画面1610内の新規作成ボタン1611を押下することで、新たなグルーピングカードの作成指示を入力する。
【0137】
ユーザ150が新たなグルーピングカードの作成指示を入力することで、情報端末120の画面は、画面1620に遷移する。
図16に示すように、画面1620には、グルーピングする複数のカード(決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カード)を選択するための選択欄1621が含まれる。
【0138】
ユーザ150は、決済用のカードを選択する場合には、"決済"欄の"+ボタン"を押下し、ポイントサービス用のカードを選択する場合には、"ポイント"欄の"+ボタン"を押下し、店舗カードを選択する場合には、"店舗カード"欄の"+ボタン"を押下する。
【0139】
ユーザ150が全ての"+ボタン"を押下すると、情報端末120の画面は、画面1630に遷移する。
図16に示すように、画面1630には、ユーザ150が提供を受けている決済サービス、ポイントサービス、店舗カードサービス(つまり、所持している決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カード)が表示される。
【0140】
画面1630において、ユーザ150がいずれかのカードを選択して確定ボタンを押下すると(
図16の例は、符号1631、1632、1633それぞれのカードが選択された様子を示している)、情報端末120の画面は、画面1640に遷移する。
【0141】
図16に示すように、画面1640には、グルーピングされた複数のカードの表示欄1641が表示される。
【0142】
画面1640において、ユーザ150がグルーピングカードのカード名を入力すると、情報端末120の画面は、画面1650に遷移する。
図16に示すように、画面1650には、グルーピングカード1651(カードの名称:食事カード)が表示される。
【0143】
(4)コード生成処理(ステップS304)の詳細
(4-1)コード生成処理の流れ
次に、カード利用システム100により実行されるコード生成処理(ステップS304)の詳細として、コード生成処理の流れについて説明する。
図17は、コード生成処理の流れを示す図である。
図17に示すように、コード生成処理(ステップS304)に関わる機能部は、情報端末120のグルーピングカード実行部604、サーバ装置110のグルーピングサービス提供部504、サービス提供機関システム130である。
【0144】
ステップ1701において、グルーピングカード実行部604は、ユーザ150から特定のグルーピングカードについて表示指示を受け付け、グルーピングサービス提供部504に送信する。
【0145】
ステップS1711において、グルーピングサービス提供部504は、グルーピングカード情報登録部515を参照し、グルーピングカード情報1500の中から、表示指示されたグルーピングカードを読み出す。
【0146】
ステップS1712において、グルーピングサービス提供部504は、グルーピングカードに含まれる複数のカードについて、それぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)をサービス情報登録部514から読み出す。また、グルーピングサービス提供部504は、読み出した情報に基づいて残高照会を行うための照会情報を生成する。
【0147】
ステップS1713において、グルーピングサービス提供部504は、グルーピングカード情報1500に含まれる複数のカードについて、それぞれの残高情報を取得する。具体的には、グルーピングサービス提供部504は、複数のカードそれぞれに対応するサービス提供機関に照会情報を送信し、残高照会を指示する。
【0148】
ステップS1721において、サービス提供機関システム130は、残高照会の指示を受けると、個人情報格納部1710を参照することで、複数のカードそれぞれの残高照会を行い、照会結果をグルーピングサービス提供部504に送信する。なお、サービス提供機関システム130には、複数のカードそれぞれを利用するユーザ150の個人情報(例えば、残高等)が格納されているものとする。
【0149】
ステップS1713において、グルーピングサービス提供部504は、残高照会の結果を受信する。これにより、グルーピングサービス提供部504では、複数のカードそれぞれの最新の残高(あるいはポイント数)を取得することができる。
【0150】
ステップS1714において、グルーピングサービス提供部504は、残高照会の結果に基づいて、グルーピングカード情報1500に含まれる複数のカードがいずれも利用可能であるか否かを判定する。
【0151】
ステップS1714において利用可能でないカードが含まれると判定した場合には(ステップS1714においてNOの場合には)、ステップS1702に進む。
【0152】
ステップS1702において、グルーピングカード実行部604は、エラーメッセージを表示する。
【0153】
一方、ステップS1714においていずれのカードも利用可能であると判定した場合には(ステップS1714においてYESの場合には)、ステップS1715に進む。
【0154】
ステップS1715において、グルーピングサービス提供部504は、残高照会の結果をグルーピングカード実行部604に送信する。
【0155】
ステップS1716において、グルーピングサービス提供部504は、グルーピングした複数のカードについて、それぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を合成することでQRコード(登録商標)を生成する。また、グルーピングサービス提供部504は、生成したQRコード(登録商標)を、グルーピングカード実行部604に送信する。
【0156】
ステップS1703において、グルーピングカード実行部604は、グルーピングサービス提供部504より送信された残高照会の結果を、カード詳細画面に表示する。また、グルーピングカード実行部604は、グルーピングサービス提供部504より送信されたQRコード(登録商標)を、カード詳細画面に表示する。
【0157】
(4-2)コード生成処理における情報端末の画面例
次に、コード生成処理(ステップS304)において情報端末120に表示される画面の具体例について説明する。
図18は、コード生成処理における情報端末の画面例を示す第1の図である。
【0158】
図18において、ユーザ150は、情報端末120の画面1810内のグルーピングカードから、"食事カード"を押下することで、グルーピングカードの表示指示を入力する。これにより、情報端末120の画面は、画面1820(カード詳細画面)に遷移する。
【0159】
画面1820は、グルーピングカード="食事カード"に含まれる決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カードがいずれも利用可能であると判定され、QRコード(登録商標)が表示された様子を示している(符号1821参照)。
【0160】
また、画面1820は、グルーピングカード="食事カード"に含まれる決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カードの残高(あるいはポイント数)が表示された様子を示している(符号1822参照)。
【0161】
(5)カード利用処理(ステップS305)の詳細
(5-1)カード利用処理の流れ
次に、カード利用システム100により実行されるカード利用処理(ステップS305)の詳細として、カード利用処理の流れについて説明する。
図19及び
図20は、カード利用処理の流れを示す第1及び第2の図である。
図19、
図20に示すように、カード利用処理(ステップS305)に関わる機能部は、情報端末120のグルーピングカード実行部604、サーバ装置110のグルーピングサービス提供部504、POSシステム210、サービス提供機関システム130である。
【0162】
ステップS1901において、グルーピングカード実行部604は、QRコード(登録商標)を表示する。ユーザ150は、QRコード(登録商標)が表示された情報端末120を、POSシステム210にかざす。
【0163】
ステップS1911において、POSシステム210のコードリーダ440は、QRコード(登録商標)を読み取る。
【0164】
ステップS1912において、POSシステム210は、QRコード(登録商標)を解析し、QRコード(登録商標)に含まれる複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を取得する。
【0165】
ステップS1913において、POSシステム210は、複数のカードそれぞれの情報(カードを利用する際に(カードサービスを受ける際に)必要な識別情報)を、対応するサービス提供機関システム130に送信し、決済処理等を指示する。具体的には、POSシステム210は、決済用のカードの情報については、対応するサービス提供機関システム130に送信し、決済処理を指示する。また、POSシステム210は、ポイントサービス用のカードの情報については、対応するサービス提供機関システム130に送信し、ポイント更新処理を指示する。また、POSシステム210は、店舗カードの情報については、対応するサービス提供機関システム130に送信し、店舗用のポイント更新処理を指示する。
【0166】
ステップS1921において、サービス提供機関システム130は、個人情報格納部1710を参照し、決済用のカードの情報による決済処理を行う。また、サービス提供機関システム130は、個人情報格納部1710を参照し、ポイントサービス用のカードの情報によるポイント更新処理を行う。また、サービス提供機関システム130は、個人情報格納部1710を参照し、店舗カードの情報による店舗用のポイント更新処理を行う。更に、サービス提供機関システム130は、決済処理等の結果をPOSシステム210に送信する。
【0167】
ステップS1914において、POSシステム210は、決済処理等の結果を取得し、サーバ装置110に送信する。
【0168】
図20のステップS2011において、グルーピングサービス提供部504は、POSシステム210より決済処理等の結果を取得する。
【0169】
ステップS2012において、グルーピングサービス提供部504は、決済処理等の結果に基づいて、決済可否を判定する。ステップS2012において、決済不可と判定した場合には(ステップS2012においてNOの場合には)、ステップS2001に進む。
【0170】
ステップS2001において、グルーピングカード実行部604は、エラーメッセージを表示する。
【0171】
一方、ステップS2012において、決済可能と判定した場合には(ステップS2012においてYESの場合には)、ステップS2013に進む。
【0172】
ステップS2013において、グルーピングサービス提供部504は、決済処理等の結果を、グルーピングカード実行部604に送信する。
【0173】
ステップS2002において、グルーピングカード実行部604は、支払い完了画面を表示し、グルーピングサービス提供部504より送信された決済処理等の結果を表示する。
【0174】
(5-2)カード利用処理における情報端末の画面例
次に、カード利用処理(ステップS305)において情報端末120に表示される画面の具体例について説明する。
図21は、カード利用処理における情報端末の画面例を示す第1の図である。
【0175】
図21において、ユーザ150は、QRコード(登録商標)が画面2110(カード詳細画面)に表示された情報端末120をPOSシステム210にかざす。これにより、POSシステム210、サーバ装置110、サービス提供機関システム130がそれぞれ動作し、カード利用処理(ステップS305)が完了する。この結果、
図21に示すように、情報端末120の画面には、画面2120(支払い完了画面)が表示される。
【0176】
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態において、POSシステム210は、選択された決済用のカードの情報と、選択されたポイントサービス用のカードの情報及び店舗カードの情報との合成により得られたQRコード(登録商標)を読み取る。また、POSシステム210は、読み取ったQRコード(登録商標)に基づいて、選択された決済用のカードの情報、選択されたポイントサービス用のカードの情報、選択された店舗カードの情報を取得する。更に、POSシステム210は、選択された決済用のカードの情報による決済処理、選択されたポイントサービス用のカードの情報によるポイント更新処理、選択された店舗カードの情報によるポイント更新処理を指示する。
【0177】
また、第1の実施形態において、サーバ装置110は、複数の決済用のカードの中から決済用のカードの選択を受け付け、複数のポイントサービス用のカードの中からポイントカードの選択を受け付け、複数の店舗カードの中から店舗カードの選択を受け付ける。また、情報端末120は、選択を受け付けた決済用のカードの情報と、選択を受け付けたポイントサービス用のカードの情報と、選択を受け付けた店舗カードの情報とに基づいて、単一のQRコード(登録商標)を生成する。
【0178】
これにより、ユーザ150は、複数のカードを利用する際に、当該QRコード(登録商標)をコードリーダにかざすだけで済み、複数のカードのカード用アプリケーションを起動させる、あるいは複数の画面を切り替える必要がなくなる。つまり、第1の実施形態によれば、情報端末120を用いて複数のカードを利用する場合の、ユーザ150の操作負荷を低減させることができる。
【0179】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、コード生成処理(ステップS304)における情報端末120の画面例として、
図18の画面例を示した(予め登録されたグルーピングカードを全て表示する場合について示した)。しかしながら、コード生成処理における情報端末120の画面例は、これに限定されず、予め登録されたグルーピングカードのうち、特定のグルーピングカードのみを表示してもよい。
【0180】
図22は、コード生成処理における情報端末の画面例を示す第2の図である。
図22の画面2210に示すように、情報端末120は、予め登録されたグルーピングカードのうち、キャンペーンを行っているサービスに対応するカードが含まれるグルーピングカードのみを表示してもよい。
【0181】
図22において、画面2220は、キャンペーンを行っているサービスに対応するカードを含むグルーピングカードが選択され、選択されたグルーピングカードに含まれる複数のカードが表示されるとともに、キャンペーンの内容が表示された様子を示している。
【0182】
また、上記第1の実施形態では、グルーピングカード作成処理(ステップS303)において、画面1640に、グルーピングカードのカードの名称が入力されると、画面1650に遷移し、グルーピングカード1651が表示されるものとして説明した。しかしながら、作成したグルーピングカードの表示方法はこれに限定されず、例えば、作成したグルーピングカードをURLで共有できるよう、共有指示ボタンを加えて表示してもよい。
【0183】
図23は、グルーピングカード作成処理における情報端末の画面例を示す第2の図である。
図23の画面2310において、ユーザ150がグルーピングカードのカードの名称を入力すると、情報端末120の画面は、画面2320に遷移する。このとき、
図23に示すように、グルーピングカード(カードの名称:食事カード)をURLで共有できるように、当該グルーピングカードには、共有指示ボタン2321が表示される。これにより、ユーザ150は、グルーピングカード(カードの名称:食事カード)をURLで共有することができる。
【0184】
また、上記第1の実施形態では、カード利用処理(ステップS305)において情報端末120に表示される画面例として、
図21の画面例を示した。しかしながら、カード利用処理(ステップS305)における画面例はこれに限定されず、例えば、店舗が発行しているクーポンを使用できる画面としてもよい。
【0185】
図24は、カード利用処理における情報端末の画面例を示す第2の図である。
図24の画面2410に示すように、情報端末120では、店舗のクーポン一覧をポップアップ表示する(符号2411参照)。また、ポップアップ表示した店舗のクーポン一覧において、ユーザ150が、使用するクーポンを選択した場合にあっては、サーバ装置110は、選択されたクーポンの情報を合成することで新たなQRコード(登録商標)を生成する。これにより、ユーザ150は、選択したクーポンの情報を合成することで得られた新たなQRコード(登録商標)をPOSシステム210にかざして、決済処理等を行うことができる。
【0186】
この場合、POSシステム210では、クーポンに応じた金額を反映したうえで、決済用のカードの情報による決済処理、ポイントサービス用のカードの情報によるポイント更新処理、店舗カードの情報によるポイント更新処理を指示する。
【0187】
図24において、画面2420は、選択したクーポンの情報を合成することで得られた新たなQRコード(登録商標)をPOSシステム210にかざすことで、決済処理等が行われ、カード利用処理が完了した様子を示している。
図24によれば、カード利用処理が完了した際、画面2420には、クーポンに応じた金額が反映された残高及びポイント数が表示されることになる。
【0188】
また、上記第1の実施形態では、カード利用処理(ステップS305)において、ポイントサービス用のカード及び店舗カードについては、ポイントを貯める設定を前提としていた。しかしながら、ポイントサービス用のカード及び店舗カードについては、ポイントを使用する設定としてもよい。
【0189】
図25は、カード利用処理における情報端末の画面例を示す第3の図である。
図25の画面2510に示すように、情報端末120には、グルーピングカードに含まれる決済用のカード及び残高、ポイントサービス用のカード及びポイント数、店舗カード及びポイント数が表示される。このとき、ポイントサービス用のカード、店舗カードについては、使用するポイント数を入力する欄2511、2512が表示されてもよい。
【0190】
ここで、画面2510において、例えば、ユーザ150が、ポイントサービス用のカードを選択して、使用するポイント数を入力したとする。この場合、サーバ装置110は、選択されたポイントサービス用のカードについて、使用するポイント数を合成することで新たなQRコード(登録商標)を生成する。これにより、ユーザ150は、選択したポイントサービス用のカードについて、使用するポイント数を合成することで得られた新たなQRコード(登録商標)を用いて、決済処理等を行うことができる。
【0191】
なお、POSシステム210では、使用するポイント数に応じた金額を反映したうえで、決済用のカードの情報による決済処理、ポイントサービス用のカードの情報によるポイント更新処理、店舗カードの情報によるポイント更新処理を指示する。
【0192】
図25において、画面2520は、使用するポイント数を合成することで得られた新たなQRコード(登録商標)をPOSシステム210にかざすことで、決済処理等が行われ、カード利用処理を完了した様子を示している。
図25によれば、カード利用処理が完了した際、画面2520には、使用したポイント数に応じた金額が反映された残高及びポイント数が表示されることになる。
【0193】
[他の実施形態]
上記各実施形態では、複数の決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カードからそれぞれ、1の決済用のカード、ポイントサービス用のカード、店舗カードを選択することで、グルーピングする場合について説明した。しかしながら、グルーピングの方法はこれに限られず、例えば、複数の決済用のカード、ポイントサービス用のカードから、それぞれ、1の決済用のカード、ポイントサービス用のカードを選択することで、グルーピングしてもよい。つまり、グルーピングカードに含まれるカードの種類は、3種類に限定されず、2種類であってもよい。この場合、いずれの2種類のカードをグルーピングするかは、ユーザ150が任意に選択できるものとする。あるいは、4種類以上であってもよい。あるいは、同じ3種類であっても、1種類につき2つ以上のカードを選択してグルーピングしてもよい。
【0194】
また、上記各実施形態では、サーバ装置110がサービス提供部112として機能し、情報端末120がコード生成部600として機能する場合について説明した。しかしながら、サーバ装置110のサービス提供部112の一部の機能は、情報端末120のコード生成部600において実現されてもよい。例えば、上記各実施形態では、サービス提供部112のグルーピングサービス提供部504がQRコード(登録商標)を生成するものとして説明したが、QRコード(登録商標)の生成は、情報端末120のコード生成部600において実行されてもよい。
【0195】
なお、開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
一又は複数の決済手段から選択された第1の決済手段における識別情報と、一又は複数のポイントサービスから選択された第1のポイントサービスにおける識別情報との合成により得られたコードを読み取り、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理をコンピュータに実行させるための決済プログラム。
(付記2)
前記コードは、更に、一又は複数の店舗カードサービスから選択された第2のポイントサービスにおける識別情報が合成されており、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報及び前記第2のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
付記1に記載の決済プログラム。
(付記3)
前記コードは、更に、選択された第2のポイントサービスを提供する店舗により発行されたクーポンに関する情報が合成されており、
前記コードに基づいて、前記クーポンに応じた金額を反映したうえで、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報及び前記第2のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
付記2に記載の決済プログラム。
(付記4)
前記コードは、更に、選択された第1のポイントサービスについて使用するポイント数が合成されており、
前記コードに基づいて、前記使用するポイント数に応じた金額を反映したうえで、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記使用するポイントに応じた、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理をコンピュータに実行させる、
付記1に記載の決済プログラム。
(付記5)
前記第1の決済手段の識別情報による決済処理の結果と、前記第1のポイントサービスの識別情報及び前記第2のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理の結果を取得し、前記コードが表示された情報端末に表示されるよう、前記情報端末と通信するサーバ装置に送信する、付記2に記載の決済プログラム。
(付記6)
一又は複数の決済手段から第1の決済手段の選択を、一又は複数のポイントサービスから第1のポイントサービスの選択をそれぞれ受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、単一のコードを生成する、
処理をコンピュータに実行させるためのコード生成プログラム。
(付記7)
一又は複数の店舗カードサービスから第2のポイントサービスの選択を受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報と前記第2のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、前記単一のコードを生成する、付記6に記載のコード生成プログラム。
(付記8)
前記第2のポイントサービスを提供する店舗により発行されたクーポンの選択を受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報と前記第2のポイントサービスにおける識別情報と前記クーポンに関する情報とに基づいて、前記単一のコードを生成する、付記7に記載のコード生成プログラム。
(付記9)
前記第1のポイントサービスについて使用するポイント数の入力を受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報と前記ポイント数とに基づいて、前記単一のコードを生成する、付記6に記載のコード生成プログラム。
(付記10)
一又は複数の決済手段から第1の決済手段の選択を、一又は複数のポイントサービスから第1のポイントサービスの選択をそれぞれ受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、単一のコードを生成する、
処理をコンピュータに実行させるための提供プログラム。
(付記11)
前記第1の決済手段における識別情報、前記第1のポイントサービスにおける識別情報、前記第2のポイントサービスにおける識別情報を登録するためのアプリケーションを、前記コードが表示される情報端末に提供する、
処理をコンピュータに実行させる、付記10に記載の提供プログラム。
(付記12)
前記アプリケーションを介して前記情報端末において入力された、1又は複数の前記決済手段における識別情報、1又は複数の前記ポイントサービスにおける識別情報、1又は複数の前記店舗カードサービスにおける識別情報を、対応する機関に照会し、確認がとれた場合に登録する、処理をコンピュータに実行させ、
登録された1又は複数の前記決済手段から選択された前記第1の決済手段、1又は複数の前記ポイントサービスから選択された第1のポイントサービス、1又は複数の前記店舗カードサービスから選択された第2のポイントサービスをグルーピングし、グルーピングカードを生成する、付記11に記載の提供プログラム。
(付記13)
前記情報端末において前記グルーピングカードが選択された場合に、前記第1の決済手段における識別情報、前記第1のポイントサービスにおける識別情報、前記第2のポイントサービスにおける識別情報に基づいて、前記第1の決済手段、前記第1のポイントサービス、前記第2のポイントサービスについての利用可否を判定し、利用可能と判定した場合に、前記単一のコードを生成する、付記12に記載の提供プログラム。
(付記14)
生成した前記単一のコードを前記情報端末に表示したことに応じて、
前記第1の決済手段の識別情報による決済処理の結果、
前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理の結果、
前記第2のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理の結果、
を取得した場合、取得した結果を、前記情報端末に送信する、付記13に記載の提供プログラム。
(付記15)
一又は複数の決済手段から選択された第1の決済手段における識別情報と、一又は複数のポイントサービスから選択された第1のポイントサービスにおける識別情報との合成により得られたコードを読み取り、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理を実行する制御部を有するPOSシステム。
(付記16)
一又は複数の決済手段から第1の決済手段の選択を、一又は複数のポイントサービスから第1のポイントサービスの選択をそれぞれ受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、単一のコードを生成する、
処理を実行する制御部を有する情報端末。
(付記17)
一又は複数の決済手段から選択された第1の決済手段における識別情報と、一又は複数のポイントサービスから選択された第1のポイントサービスにおける識別情報との合成により得られたコードを読み取り、
前記コードに基づいて、前記第1の決済手段の識別情報による決済処理を指示するとともに、前記第1のポイントサービスの識別情報によるポイント更新処理を指示する、
処理をコンピュータが実行する決済方法。
(付記18)
一又は複数の決済手段から第1の決済手段の選択を、一又は複数のポイントサービスから第1のポイントサービスの選択をそれぞれ受け付け、
前記第1の決済手段における識別情報と前記第1のポイントサービスにおける識別情報とに基づいて、単一のコードを生成する、
処理をコンピュータが実行するコード生成方法。
【0196】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0197】
100 :カード利用システム
110 :サーバ装置
111 :アプリケーション提供部
112 :サービス提供部
120 :情報端末
130 :サービス提供機関システム
210 :POSシステム
501 :ユーザ情報登録部
502 :所持情報登録部
503 :グルーピングカード登録部
504 :グルーピングサービス提供部
600 :コード生成部
601 :ユーザ情報入力部
602 :所持情報入力部
603 :グルーピングカード作成部
604 :グルーピングカード実行部
700 :決済情報管理部
701 :コード読み取り部
702 :決済情報取得部
703 :決済処理部
704 :決済結果取得部