(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029706
(43)【公開日】2024-03-06
(54)【発明の名称】ポイント管理装置、ポイント管理方法及びポイント管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240228BHJP
【FI】
G06Q30/02 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022132119
(22)【出願日】2022-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】上大迫 真隆
(72)【発明者】
【氏名】礒部 嵩人
(72)【発明者】
【氏名】大塩 みなみ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】複数の店舗の中から店舗を選択する動機づけをユーザに付与することができるポイント管理装置を提供する。
【解決手段】ポイント管理装置である管理サーバ2は、全店舗共通のポイントとは別の店舗独自のポイントの登録要求を店舗端末から受け付ける受付部211と、受け付けられた登録要求に対応する店舗独自のポイントを、登録要求に対応する店舗を特定する店舗識別情報に対応付けて登録する登録部212と、ユーザ端末からの検索要求に基づいて検索した店舗の空席情報と共に店舗独自のポイントをユーザ端末に表示させる表示制御部213と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全店舗共通のポイントとは別の店舗独自のポイントの登録要求を店舗端末から受け付ける受付部と、
受け付けられた前記登録要求に対応する前記店舗独自のポイントを、前記登録要求に対応する店舗を特定する店舗識別情報に対応付けて登録する登録部と、
ユーザ端末からの検索要求に基づいて検索した店舗の空席情報と共に前記店舗独自のポイントを前記ユーザ端末に表示させる表示制御部と、
を備えるポイント管理装置。
【請求項2】
前記店舗の空席情報は、日付に基づく空席状況である、
請求項1に記載のポイント管理装置。
【請求項3】
前記店舗独自のポイントは、日付に基づくポイントである、
請求項2に記載のポイント管理装置。
【請求項4】
前記店舗の空席情報は、時間に基づく空席状況である、
請求項1に記載のポイント管理装置。
【請求項5】
前記店舗独自のポイントは、時間に基づくポイントである、
請求項4に記載のポイント管理装置。
【請求項6】
前記受付部は、日付ごと、曜日ごと又は時間ごとの少なくともいずれかにより指定された前記店舗独自のポイントの登録要求を受け付ける、
請求項1に記載のポイント管理装置。
【請求項7】
前記受付部は、複数の店舗が指定され、当該指定された複数の店舗における前記店舗独自のポイントの登録要求を受け付ける、
請求項1に記載のポイント管理装置。
【請求項8】
前記受付部は、第1の登録区分及び第2の登録区分のいずれかが指定された前記店舗独自のポイントの登録要求を受け付け、
前記表示制御部は、前記第2の登録区分が指定されて登録された前記店舗独自のポイントを、前記店舗の空席情報と共に表示させる、
請求項1に記載のポイント管理装置。
【請求項9】
前記第1の登録区分は、登録された前記店舗独自のポイントをユーザ端末に表示させない段階の登録区分であり、
前記第2の登録区分は、登録された前記店舗独自のポイントをユーザ端末に表示させる段階の登録区分である、
請求項8に記載のポイント管理装置。
【請求項10】
前記受付部は、前記店舗独自のポイントを一度の予約で付与可能な人数の上限の登録要求を受け付ける、
請求項1に記載のポイント管理装置。
【請求項11】
プロセッサにより実行されるポイント管理方法であって、
全店舗共通のポイントとは別の店舗独自のポイントの登録要求を店舗端末から受け付けるステップと、
受け付けられた前記登録要求に対応する前記店舗独自のポイントを、前記登録要求に対応する店舗を特定する店舗識別情報に対応付けて登録するステップと、
ユーザ端末からの検索要求に基づいて検索した店舗の空席情報と共に前記店舗独自のポイントを前記ユーザ端末に表示させるステップと、
を含む方法。
【請求項12】
コンピュータを、
全店舗共通のポイントとは別の店舗独自のポイントの登録要求を店舗端末から受け付ける受付部、
受け付けられた前記登録要求に対応する前記店舗独自のポイントを、前記登録要求に対応する店舗を特定する店舗識別情報に対応付けて登録する登録部、
ユーザ端末からの検索要求に基づいて検索した店舗の空席情報と共に前記店舗独自のポイントを前記ユーザ端末に表示させる表示制御部、
として機能させるポイント管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイント管理装置、ポイント管理方法及びポイント管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、検索条件に合致する飲食店情報をユーザに提供するシステムが開示されている。このシステムでは、メニュー名を含む検索条件が設定されると、そのメニュー名に対応するメニューを提供する飲食店の情報をユーザに提示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムでは、ユーザが所望するメニューを提供する複数の飲食店をユーザに提示しているが、複数の飲食店の中から一つの飲食店を選択する誘因となる情報は提示していない。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、複数の店舗の中から店舗を選択する動機づけをユーザに付与することができるポイント管理装置、ポイント管理方法及びポイント管理プログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るポイント管理装置は、全店舗共通のポイントとは別の店舗独自のポイントの登録要求を店舗端末から受け付ける受付部と、受け付けられた登録要求に対応する店舗独自のポイントを、登録要求に対応する店舗を特定する店舗識別情報に対応付けて登録する登録部と、ユーザ端末からの検索要求に基づいて検索した店舗の空席情報と共に店舗独自のポイントをユーザ端末に表示させる表示制御部と、を備える。
【0007】
上記態様において、店舗の空席情報は、日付に基づく空席状況であってもよい。
【0008】
上記態様において、店舗独自のポイントは、日付に基づくポイントであってもよい。
【0009】
上記態様において、店舗の空席情報は、時間に基づく空席状況であってもよい。
【0010】
上記態様において、店舗独自のポイントは、時間に基づくポイントであってもよい。
【0011】
上記態様において、受付部は、日付ごと、曜日ごと又は時間ごとの少なくともいずれかにより指定された店舗独自のポイントの登録要求を受け付けてもよい。
【0012】
上記態様において、受付部は、複数の店舗が指定され、当該指定された複数の店舗における店舗独自のポイントの登録要求を受け付けてもよい。
【0013】
上記態様において、受付部は、第1の登録区分及び第2の登録区分のいずれかが指定された店舗独自のポイントの登録要求を受け付け、表示制御部は、第2の登録区分が指定されて登録された店舗独自のポイントを、店舗の空席情報と共に表示させてもよい。
【0014】
上記態様において、第1の登録区分は、登録された店舗独自のポイントをユーザ端末に表示させない段階の登録区分であり、第2の登録区分は、登録された店舗独自のポイントをユーザ端末に表示させる段階の登録区分であってもよい。
【0015】
上記態様において、受付部は、店舗独自のポイントを一度の予約で付与可能な人数の上限の登録要求を受け付けてもよい。
【0016】
本発明の他の態様に係るポイント管理方法は、プロセッサにより実行されるポイント管理方法であって、全店舗共通のポイントとは別の店舗独自のポイントの登録要求を店舗端末から受け付けるステップと、受け付けられた登録要求に対応する店舗独自のポイントを、登録要求に対応する店舗を特定する店舗識別情報に対応付けて登録するステップと、ユーザ端末からの検索要求に基づいて検索した店舗の空席情報と共に店舗独自のポイントをユーザ端末に表示させるステップと、を含む。
【0017】
本発明の他の態様に係るポイント管理プログラムは、コンピュータを、全店舗共通のポイントとは別の店舗独自のポイントの登録要求を店舗端末から受け付ける受付部、受け付けられた登録要求に対応する店舗独自のポイントを、登録要求に対応する店舗を特定する店舗識別情報に対応付けて登録する登録部、ユーザ端末からの検索要求に基づいて検索した店舗の空席情報と共に店舗独自のポイントをユーザ端末に表示させる表示制御部、として機能させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数の店舗の中から店舗を選択する動機づけをユーザに付与することができるポイント管理装置、ポイント管理方法及びポイント管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】実施形態に係る管理サーバを含む情報処理システムの構成を例示する図である。
【
図2】
図1に示す管理サーバの物理的な構成を例示する図である。
【
図3】
図1に示す店舗端末の物理的な構成を例示する図である。
【
図4】
図1に示す管理サーバの機能的な構成を例示する図である。
【
図5】店舗端末に表示される画面を例示する図である。
【
図6】店舗端末に表示される画面を例示する図である。
【
図7】店舗端末に表示される画面を例示する図である。
【
図8】店舗端末に表示される画面を例示する図である。
【
図9】店舗端末に表示される画面を例示する図である。
【
図10】店舗端末に表示される画面を例示する図である。
【
図11】店舗端末に表示される画面を例示する図である。
【
図12】ユーザ端末に表示される画面を例示する図である。
【
図13】ユーザ端末に表示される画面を例示する図である。
【
図14】ユーザ端末に表示される画面を例示する図である。
【
図15】ユーザ端末に表示される画面を例示する図である。
【
図16】ユーザ端末に表示される画面を例示する図である。
【
図17】情報処理システムにおける動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【
図18】情報処理システムにおける動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0021】
[情報処理システムの概要]
図1を参照して、実施形態に係るポイント管理装置である管理サーバ2を含む情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、例えば、管理サーバ2と、店舗端末3と、ユーザ端末4とを備える。
【0022】
情報処理システム1は、例えば、飲食店などの店舗に対する予約及びユーザに付与するポイントを管理するシステムである。管理サーバ2は、予約及びポイントを管理するための各種の処理を実行する。各種の処理を実行することで実現する各種機能については後述する。
【0023】
店舗端末3は、例えば店舗の管理者や担当者(以下、「店舗の担当者等」という。)が利用する端末装置である。ユーザ端末4は、店舗が提供するサービスを利用するユーザの端末装置である。
【0024】
店舗端末3及びユーザ端末4は、例えば、タブレット端末、スマートフォン、ノートPC(Personal Computer)、PC端末、その他の端末装置であってよい。
【0025】
管理サーバ2、店舗端末3及びユーザ端末4は、それぞれネットワークNを介して相互に通信できるように構成される。
【0026】
ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0027】
[管理サーバの物理的な構成]
図2に示すように、管理サーバ2は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ21と、通信インタフェース22と、記憶装置23とを備える。
【0028】
プロセッサ21は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。プロセッサ21は、記憶装置23に記憶されているプログラム231を実行することで、後述する管理サーバ2の各種の機能を実現する。
【0029】
通信インタフェース22は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置や端末と通信する通信部として機能する。
【0030】
記憶装置23は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置23は、管理サーバ2の各種の機能を実現するためのプログラム231及びそのプログラム231で使用される各種のデータ232等を記憶する記憶部として機能する。各種のデータには、例えば、予約に関する情報やポイントに関する情報などが含まれる。
【0031】
[店舗端末及びユーザ端末の物理的な構成]
図3に示すように、店舗端末3は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ31と、通信インタフェース32と、記憶装置33と、入力装置34と、表示装置35とを備える。
【0032】
プロセッサ31は、例えばCPU等のプロセッサである。プロセッサ31は、記憶装置33に記憶されているプログラム331を実行することで、店舗端末3の各種の機能を実現する制御部として機能する。
【0033】
通信インタフェース32は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末や装置と通信する通信部として機能する。
【0034】
記憶装置33は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置33は、店舗端末3の各種の機能を実現するためのプログラム331及びそのプログラム331で使用される各種のデータ(不図示)等を記憶する記憶部として機能する。
【0035】
入力装置34は、ユーザからの入力を受け付ける入力部として機能する。入力装置34として、例えば、タッチパネル、ペンタブレット、キーボード、マウス、マイク等を用いることができる。
【0036】
表示装置35は、画像や画面等を表示する表示部として機能する。表示装置35として、例えば、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ等を用いることができる。
【0037】
ここで、ユーザ端末4は、店舗端末3と同様の構成要素を備える。つまり、ユーザ端末4は、物理的な構成として、例えば、プロセッサと、通信インタフェースと、記憶装置と、入力装置と、表示装置とを備える。ユーザ端末4の各構成要素は、上述した店舗端末3の各構成要素と同様であるため、それらの説明を省略する。
【0038】
[管理サーバの機能的な構成]
図4を参照して、プロセッサ21により実現される管理サーバ2の各種機能について説明する。ここで、本実施形態では、管理サーバ2が有する予約及びポイントを管理する各種機能のうち、店舗独自のポイントを管理する機能について説明する。管理サーバ2で管理するポイントに関する情報には、全店舗に共通のポイントに関する情報と、店舗ごとに設定可能な店舗独自のポイントに関する情報とが含まれる。予約を管理する機能及び全店舗に共通のポイントを管理する機能は、公知の予約管理方法及びポイント管理方法の機能を適用することができる。
【0039】
管理サーバ2の店舗独自のポイントを管理する機能には、例えば、受付部211、登録部212及び表示制御部213が含まれる。それぞれの機能について、以下に説明する。
【0040】
受付部211は、店舗端末3又はユーザ端末4から各種の要求を受け付ける。各種の要求として、例えば、店舗独自のポイントに関する情報の登録要求、各種画面の表示要求、店舗の検索要求等がある。店舗独自のポイントに関する情報には、例えば、店舗独自のポイントや、店舗独自のポイントを付与可能な人数の上限などが含まれる。以下において、店舗独自のポイントに関する情報の登録要求について、具体的に説明する。
【0041】
受付部211は、店舗独自のポイントの登録要求を各店舗端末3から受け付ける。店舗独自のポイントは、例えば、曜日ごとや、時間ごと、日付ごと及びそれらの組み合わせにより、店舗端末3で設定される。店舗独自のポイントを店舗端末3で設定する方法の一例について、以下に説明する。
【0042】
図5は、曜日単位に一括して店舗独自のポイントを設定する画面の一例である。この画面は、店舗端末3に表示される。同図に示す画面には、例示的に、設定欄5a及び曜日選択欄5bが設けられている。設定欄5aには、時間帯設定欄5a1、ポイント設定欄5a2及び登録区分選択欄5a3が含まれる。
【0043】
時間帯設定欄5a1では、店舗独自のポイントを付与する一つ以上の時間帯を設定する。ポイント設定欄5a2では、時間帯設定欄5a1で設定した各時間帯に対応する店舗独自のポイントをそれぞれ設定する。
【0044】
曜日選択欄5bでは、ポイント設定欄5a2で設定した店舗独自のポイントを付与する曜日を一つ以上選択する。同図には、選択可能な曜日として、例示的に、すべて、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜、祝日及び祝前日が設けられている。この曜日選択欄5bで選択した曜日に対し、店舗独自のポイントを一括して設定することができる。
【0045】
登録区分選択欄5a3には、“下書き保存”又は“即反映”のいずれかを選択するオプションボタンが、時間帯設定欄5a1及びポイント設定欄5a2の組ごとに設けられている。“下書き保存”を選択して登録された店舗独自のポイントは、ユーザに公開されない下書きデータであることを示す第1の登録区分のデータとして登録される。他方、“即反映”を選択して登録された店舗独自のポイントは、ユーザに公開される本番データであることを示す第2の登録区分のデータとして登録される。
【0046】
これにより、例えば、第1の登録区分により登録された店舗独自のポイントを、ユーザ端末4に表示させない段階のデータとして取り扱い、第2の登録区分により登録された店舗独自のポイントを、ユーザ端末4に表示させる段階のデータとして取り扱うことができる。
【0047】
図6は、曜日及び時間を指定して店舗独自のポイントを設定する画面の一例である。この画面は、店舗端末3に表示される。同図に示す画面には、例示的に、店舗の担当者等により指定された特定の曜日(同図では日曜)に対する設定欄6aが設けられている。
【0048】
設定欄6aには、時間帯設定欄6a1、ポイント設定欄6a2及び登録区分選択欄6a3が含まれる。これらの各欄は、上記
図5の設定欄5aに含まれる各欄と同様の機能を有するため、ここでは各欄の説明を省略する。
【0049】
なお、日付及び時間を指定して店舗独自のポイントを設定する画面は、
図6の画面に含まれる特定の曜日を特定の日付に置き換えたものと同様に構成することができる。
【0050】
図7は、上記の
図5又は
図6に遷移する前の画面の一例である。この画面は、店舗端末3に表示される。同図に示す画面には、例示的に、“曜日一括設定”ボタン7a及び各曜日のボタン7bが設けられている。例えば、“曜日一括設定”ボタン7aが押下されると、上記
図5の画面に遷移し、各曜日のボタン7bのいずれかが押下されると、上記
図6の画面に遷移することとしてもよい。
【0051】
図7には、登録された店舗独自のポイントが表示される。“即反映”を選択して登録された店舗独自のポイントは、例えば、登録された時間帯が実線で囲まれ、背景に特定の色(例えば青色)が付された枠7cの中に表示される。他方、“下書き保存”を選択して登録された店舗独自のポイントは、例えば、登録された時間帯が点線で囲まれ、背景に色が付さていない枠7d1、7d2の中に表示される。
【0052】
ここで、
図7の画面に表示される、“下書き保存”を選択して登録された店舗独自のポイントを表示する枠7d1、7d2の色を、店舗独自のポイントを登録した部門に応じて異ならせてもよい。部門として、例えば、本部の管理部門と各店舗とを設けることができる。例示的に、本部の管理部門では、管轄する複数の店舗を指定して複数の店舗のポイントをまとめて登録できることとし、各店舗では、自店舗のポイントを個別に登録できることとしてもよい。この場合、上記第1の登録区分(下書き区分)をさらに部門別に細分化して管理することが好ましい。
図7では、例示的に、枠7d1が本部の管理部門が複数の店舗を指定して登録したポイントを表示する枠であり、各店舗が自店舗のポイントを個別に登録したポイントを表示する枠とは異なる行に表示されている。
【0053】
図8は、日付及び時間を指定して店舗独自のポイントを設定する画面に遷移する前の画面の一例である。この画面は、店舗端末3に表示される。同図に示す画面には、例示的に、“2022年7月”のカレンダーが表示されている。このカレンダーの特定の日付欄を押下(例えばクリック)することで、その特定の日付及び時間を指定して店舗独自のポイントを設定する画面に遷移することとしてもよい。
【0054】
同図の各日付欄には、店舗独自のポイントがどのように登録されたのかに応じて、“曜日設定あり”8aや“日付設定あり”8bが表示される。“曜日設定あり”8aは、上記の
図5又は
図6で曜日を指定して店舗独自のポイントが登録された日付に表示される。“日付設定あり”8bは、日付及び時間を指定して店舗独自のポイントが登録された日付に表示される。
【0055】
なお、曜日を指定して登録されたポイントと、日付を指定して登録されたポイントとが、同じ日付の同じ時間帯に重複して登録されている場合には、日付を指定して登録されたポイントを優先して採用することが好ましい。
【0056】
図9は、店舗独自のポイントの登録状況を表示する画面の一例である。この画面は、店舗端末3に表示される。同図に示す画面には、例示的に、第2の登録区分(本番データ)により登録された店舗独自のポイントが、日付及び時間帯ごとに表示されている。店舗の担当者等は、この画面を確認することで、店舗独自のポイントがどのように登録されているのかを的確に確認することができる。
【0057】
図4に示す受付部211は、店舗独自のポイントを一度の予約で付与可能な人数の上限の登録要求を各店舗端末3から受け付けることとしてもよい。この付与可能な人数の上限は、例えば、
図10に例示する画面を用いて店舗端末3で設定することができる。以下に具体的に説明する。
【0058】
図10の画面は、店舗独自のポイントを一度の予約で付与可能な人数の上限を設定するための画面である。この画面は、店舗端末3に表示される。同図には、例示的に、人数上限設定欄10a及び1予約の上限人数欄10bが設けられている。人数上限設定欄10aには、二つのオプションボタンが設けられており、付与可能な人数の上限を設定するかどうかをそのオプションボタンで選択する。1予約の上限人数欄10bには、三つのオプションボタンが設けられており、店舗独自のポイントを一度の予約で付与可能な人数の上限をそれらのオプションボタンで選択する。人数の上限は、例えば、上記
図5又は
図6等で登録する店舗独自のポイントごとに登録してもよいし、店舗や期間、曜日、時間帯、日付などで設定する範囲を特定して登録してもよい。
【0059】
図4に示す登録部212は、受付部211により受け付けられた登録要求に基づいて、店舗独自のポイントに関する情報を登録し、管理する。例えば、登録部212は、登録要求に付随して店舗端末3から送信される店舗独自のポイントに関する情報を、店舗IDに対応付けて登録する。
【0060】
図4に示す表示制御部213は、受付部211により受け付けられた各種の要求に基づいて、各種の出力情報を、店舗端末3のディスプレイ又はユーザ端末4のディスプレイに表示させる。各種の出力情報として、例えば、変更履歴画面、店舗検索画面、検索結果画面、及び予約画面等に表示させる情報がある。各画面について、以下に順に説明する。
【0061】
表示制御部213は、店舗端末3からの変更履歴画面の表示要求に基づいて、変更履歴画面を店舗端末3に表示させる。
【0062】
図11は、変更履歴画面の一例である。この画面は、店舗端末3に表示される。同図に示す画面には、例示的に、人数上限設定に対する変更履歴欄11a、及びポイント付与設定に対する変更履歴欄11aが設けられている。
【0063】
人数上限設定に対する変更履歴欄11aには、反映日欄11a1、反映者欄11a2、分類欄11a3、上限設定欄11a4及び人数欄11a5が含まれる。
【0064】
反映日欄11a1には、例えば、上記
図10の画面を用いて人数の上限が更新された日付が表示され、反映者欄11a2には、その人数の上限を更新した店舗の担当者等を特定するための情報が表示される。
【0065】
分類欄11a3には、例えば、本部で一括して登録したのか、各店舗で個別に登録したのかを示す分類区分が表示される。
【0066】
上限設定欄11a4には、例えば、上記
図10の人数上限設定欄10aで設定された内容が表示され、人数欄11a5には、同図の1予約の上限人数欄10bで設定された内容が表示される。
【0067】
ポイント付与設定に対する変更履歴欄11aには、反映日欄11b1、反映者欄11b2、分類欄11b3、ステータス欄11b4、設定日欄11b5、時間欄11b6、“ポイント追加/人”欄11b7、“基本ポイント/人”欄11b8、及び“合計付与ポイント/人”欄11b9が含まれる。
【0068】
反映日欄11b1には、例えば、上記
図5の画面を用いて店舗独自のポイントが更新された日付が表示され、反映者欄11b2には、その店舗独自のポイントを更新した店舗の担当者等を特定するための情報が表示される。
【0069】
分類欄11b3には、例えば、本部で一括して登録したのか、各店舗で個別に登録したのかを示す分類区分が表示される。
【0070】
ステータス欄11b4には、例えば、上記
図5の登録区分選択欄5a3で選択された登録区分が表示される。設定日欄11b5には、例えば、上記
図5の曜日選択欄5bで選択された曜日が表示される。時間欄11b6には、例えば、上記
図5の時間帯設定欄5a1で設定された時間帯が表示される。
【0071】
“ポイント追加/人”欄11b7には、例えば、上記
図5のポイント設定欄5a2で設定された店舗独自のポイントが表示される。“基本ポイント/人”欄11b8には、全店舗に共通のポイントが表示される。“合計付与ポイント/人”欄11b9には、“ポイント追加/人”欄11b7のポイントに、“基本ポイント/人”欄11b8のポイントを加算したポイントが表示される。
【0072】
図4に示す表示制御部213は、ユーザ端末4からの検索要求に基づいて検索された店舗に関する情報をユーザ端末4に表示させる。店舗に関する情報には、店舗の空席情報及び店舗独自のポイントが含まれる。ユーザ端末4に表示させる検索結果の画面を説明する前に、ユーザ端末4で検索条件を設定するための画面について説明する。
【0073】
図12は、検索条件を設定するための画面の一例である。この画面は、ユーザ端末4に表示される。同図の画面には、例示的に、検索キーワードを入力する欄12aと、空席確認用の来店日、来店時間及び来店人数を入力する欄12bと、検索するエリアを入力する欄12cと、検索するジャンルを選択する欄12dと、ポイントに関する条件を選択する欄12eと、予算の範囲を入力する欄12fと、が含まれる。なお、検索条件として入力する項目は、運用に合わせて適宜追加や削除することができる。
【0074】
ポイントに関する条件を選択する欄12eには、“ポイント追加のお店”ボタン12e1が含まれ、この“ポイント追加のお店”ボタン12e1を選択状態にすると、検索する店舗を、店舗独自のポイントが追加される店舗に絞り込むことができる。
【0075】
図13は、上記
図12の画面で設定した検索条件に基づいて検索された店舗に関する情報を一覧表示する画面の一例である。この画面は、ユーザ端末4に表示される。同図には、検索された複数の店舗のうち、例示的に、1件の店舗に関する情報13aが表示されている。店舗に関する情報13aには、店舗の空席情報13a11と、店舗独自のポイントが付与されることを表すマーク13a12とを含む日程表13a1が表示されている。店舗の空席情報13a11は、日付ごとに表示され、店舗独自のポイントが付与されることを表すマーク13a12は、そのポイントが設定されている日付に表示される。
【0076】
具体的に、店舗に関する情報13aの日程表13a1に含まれる11/23(火)には、空席が残り2席であることを示す空席情報と、店舗独自のポイントが付与される日であることを表すマークとが表示されている。他方、同11/27(土)には、席に余裕があることを示す空席情報が表示されているが、店舗独自のポイントが付与される日であることを表すマークは表示されていない。
【0077】
図14は、上記
図13の店舗一覧から選択された店舗の詳細情報を表示する画面の一例である。この画面は、ユーザ端末4に表示される。同図には、上記
図13と同様に、店舗の空席情報14a1、14a3と、店舗独自のポイントが付与されることを表すマーク14a2、14a4とを含む日程表14aが表示されている。店舗の空席情報及び店舗独自のポイントが付与されることを表すマークについては、上記
図13と同様である。
【0078】
図15は、上記
図14の店舗詳細画面から予約を申し込む際に表示される画面の一例である。この画面は、ユーザ端末4に表示される。同図には、例示的に、予約する人数を選択する欄15aと、予約する日付を選択する欄15bと、予約する時間を選択する欄15cとが表示されている。
【0079】
日付を選択する欄15bに表示される日付のうち、店舗独自のポイントが付与される日付欄には、店舗独自のポイントが付与されることを表すマークが表示される。
図15では、例示的に、3月4日、3月5日、3月7日、3月9日、3月10日、3月14日、3月16日、3月17日及び3月30日に、それぞれ店舗独自のポイントが付与されることを表すマークが表示されている。
【0080】
時間を選択する欄15cに表示される時間帯のうち、店舗独自のポイントが付与される時間帯欄には、店舗独自のポイントが付与されることを表すマークが表示される。
図15では、例示的に、17:00及び17:15に、それぞれ店舗独自のポイントが150ポイント付与されることを表すマークが表示されている。なお、時間帯ごとに、空席情報をさらに表示させてもよい。
【0081】
図16は、上記
図15の予約申込画面で入力した予約内容を確認する際に表示される画面の一例である。この画面は、ユーザ端末4に表示される。同図には、例示的に、来店日、来店時間及び来店人数を含む予約内容を表示する欄16aと、ユーザが獲得するポイントを表示する欄16bとが表示されている。具体的に、ポイントを表示する欄16bには、今回の予約で獲得するポイントが、1,250ポイントであり、その内訳として、全店舗に共通する基本ポイント分が、750ポイントであり、店舗独自のポイント追加分が、500ポイントであることが表示されている。
【0082】
[情報処理システムの動作]
図17及び
図18を参照し、情報処理システムの動作の一例について説明する。
【0083】
まず、
図17に示す手順について説明する。
図17は、店舗の担当者等が店舗独自のポイントを登録する際に、店舗端末3と管理サーバ2との間でやり取りされる処理手順の一例である。
【0084】
最初に、店舗の担当者等が店舗端末3を操作して、店舗独自のポイントを設定し(ステップS101)、登録を指示すると、店舗端末3は、店舗独自のポイントの登録要求を送信する(ステップS102)。これにより、管理サーバ2の受付部211は、店舗独自のポイントの登録要求を受け付ける。
【0085】
続いて、管理サーバ2の登録部212は、受付部211により受け付けられた登録要求に対応する登録区分が、下書きであるか否かを判定する(ステップS103)。この判定がYESである場合(ステップS103;YES)に、登録部212は、店舗独自のポイントを下書きデータとして登録する(ステップS104)。
【0086】
一方、上記ステップS103において、登録要求に対応する登録区分が下書きではないと判定された場合(ステップS103;NO)に、登録部212は、店舗独自のポイントを本番データとして登録する(ステップS105)。
【0087】
続いて、店舗の担当者等が店舗端末3を操作して、店舗独自のポイントに対する一予約あたりの人数の上限を設定し(ステップS106)、登録を指示すると、店舗端末3は、人数の上限の登録要求を送信する(ステップS107)。これにより、管理サーバ2の受付部211は、人数の上限の登録要求を受け付ける。
【0088】
続いて、管理サーバ2の登録部212は、対象となる店舗独自のポイントに対し、一予約あたりの人数の上限を登録する(ステップS108)。
【0089】
次に、
図18に示す手順について説明する。
図18は、ユーザが店舗を検索して予約する際に、ユーザ端末4と管理サーバ2との間でやり取りされる処理手順の一例である。
【0090】
最初に、ユーザがユーザ端末4を操作して、店舗の検索条件を設定し(ステップS201)、検索を指示すると、ユーザ端末4は、店舗の検索要求を送信する(ステップS202)。これにより、管理サーバ2の受付部211は、店舗の検索要求を受け付ける。
【0091】
続いて、管理サーバ2の表示制御部213は、受付部211により受け付けられた検索要求に基づいて店舗情報を検索し(ステップS203)、検索結果をユーザ端末4に表示させる(ステップS204)。
【0092】
続いて、ユーザがユーザ端末4を操作して、検索された店舗の中から所望する店舗を選択する(ステップS205)と、ユーザ端末4は、店舗の選択指示を送信する(ステップS206)。
【0093】
続いて、管理サーバ2の表示制御部213は、選択指示に対応する店舗の詳細情報をユーザ端末4に表示させる(ステップS207)。
【0094】
続いて、ユーザがユーザ端末4を操作して、店舗に対する予約を申し込む(ステップS208)と、ユーザ端末4は、予約申込要求を送信する(ステップS209)。
【0095】
続いて、管理サーバ2は、予約申込要求に対応する店舗への予約処理を実行し(ステップS210)、予約完了に関する情報をユーザ端末4に送信する(ステップS211)。
【0096】
上述したように、実施形態に係る管理サーバ2を備える情報処理システムによれば、全店舗共通のポイントとは別に設定する店舗独自のポイントの登録要求を店舗端末3から受け付け、その登録要求に対応する店舗独自のポイントを登録要求に対応する店舗IDに対応付けて登録し、ユーザ端末4から検索要求を受け付けた場合に、検索条件に基づいて検索した店舗の空席情報と店舗独自のポイントとを含む店舗に関する情報を、ユーザ端末4に表示させることができる。
【0097】
これにより、検索条件に合致する店舗の空席情報及び店舗独自のポイントを含む店舗情報をユーザに提示することができるため、ユーザは、予約が可能な店舗であって、全店舗共通のポイントの他に店舗独自のポイントを追加で獲得できる店舗を選んで予約することが可能となる。
【0098】
したがって、実施形態に係る管理サーバ2によれば、複数の店舗の中から店舗を選択する動機づけをユーザに付与することが可能となる。
【0099】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0100】
例えば、上述した実施形態では、しているが、する態様はこれに限定されない。例えば、してもよい。
【0101】
また、実施形態におけるプログラムは、CD-ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【符号の説明】
【0102】
1…情報処理システム、2…管理サーバ、3…店舗端末、4…ユーザ端末、21…プロセッサ、22…通信インタフェース、23…記憶装置、31…プロセッサ、32…通信インタフェース、33…記憶装置、34…入力装置、35…表示装置、211…受付部、212…登録部、213…表示制御部、231…プログラム、232…データ、331…プログラム