(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029726
(43)【公開日】2024-03-06
(54)【発明の名称】構造体
(51)【国際特許分類】
B65D 19/26 20060101AFI20240228BHJP
B65D 19/34 20060101ALI20240228BHJP
B65D 19/40 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
B65D19/26
B65D19/34 A
B65D19/40 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022143318
(22)【出願日】2022-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】514156208
【氏名又は名称】竹田 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】竹田 秀夫
【テーマコード(参考)】
3E063
【Fターム(参考)】
3E063AA02
3E063AA31
3E063BA08
3E063BA10
3E063BA12
3E063CA03
3E063CA15
3E063CB10
3E063GG10
(57)【要約】
【課題】従来、構造体は、構造体全体が木製又は合成樹脂で形成されており、重いため手で運ぶことは困難であるという問題点があった。
【解決手段】平板状で少なくとも四隅に固定穴が形成された固定板と、前記固定板の前記固定穴に装着される紙製の支柱とで構造体を構成することにより従来の問題点を解決している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状で少なくとも四隅に固定穴が形成された固定板と、前記固定板の前記固定穴に装着される紙製の支柱とからなることを特徴とする構造体。
【請求項2】
前記支柱は、筒形の支柱の表面に固定される固定部と、前記支柱間に配設される補強板を取り付ける取付部とが形成された取付手段を備えている請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記支柱は前記固定板に着脱自在に設けられた請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項4】
前記支柱の上端から下端にかけて形成された貫通孔に柱が挿入される請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項5】
前記固定板は前記支柱の両端に設けられている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の構造体。
【請求項6】
前記固定板と前記支柱と前記補強板は紙で形成されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造体に関するものであり、更に、詳しくは紙・ダンボールで支柱を構成した紙・ダンボールできた構造体に関するものであり、構造体として家具及びパレットで構成されたパレット家具が含まれるものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示す荷役用のパレットを実施例とする構造体は、構造体全体が木製又は合成樹脂で形成されており、重いため手で運ぶことは困難であるため、フォークリフトを使用しなければならないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、手で運ぶことも可能な軽い構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の構造体は、平板状で少なくとも四隅に固定穴が形成された固定板と、前記固定板の前記固定穴に装着される紙製の支柱とからなることを特徴とする。
又、本発明の構造体にあっては、前記支柱は、筒形の支柱の表面に固定される固定部と、前記支柱間に配設される補強板を取り付ける取付部とが形成された取付手段を備えているのが望ましい。
又、本発明の構造体にあっては、前記支柱は前記固定板に着脱自在に設けられているのが望ましい。
又、本発明の構造体にあっては、前記支柱の上端から下端にかけて形成された貫通孔に柱が挿入されるのが望ましい。
又、本発明の構造体にあっては、前記固定板は前記支柱の両端に設けられているのが望ましい。
又、本発明の構造体にあっては、前記固定板と前記支柱と前記補強板は紙で形成されているのが望ましい。
【発明の効果】
【0005】
本発明の構造体は、平板状で少なくとも四隅に固定穴が形成された固定板と、前記固定板の前記固定穴に装着される紙製の支柱とからなることを特徴とするものであるから、軽量であり手に持って運搬することも可能であるという効果があり、支柱間に支柱を配設することで平板状の固定板の強度を高めることが可能となるという効果がある。
又、請求項2のように、前記支柱は、筒形の支柱の表面に固定される固定部と、前記支柱間に配設される補強板を取り付ける取付部とが形成された取付手段を備えているものは、前記補強板を前記支柱間に配設することで、平板状の固定板の強度を高めることができるという効果がある。
又、請求項3のように、前記支柱は着脱自在に設けられたものは、運搬時や保管時には前記支柱を前記固定板から外すことで固定板と支柱間に発生しているデッドスペースを無くすことが可能となり、運搬効率や収納効率を上げることができるという効果がある。
又、請求項4のように、前記支柱の上端から下端にかけて形成された貫通孔に柱が挿入されるようにしたものは、パレットや固定板の構造体の荷崩れを防止することが出来るという効果がある。
又、請求項5のように、前記固定板は前記支柱の両端に設けられているものは、平板状の固定板の強度を高めることができるという効果がある。
又、請求項6のように、前記固定板と前記支柱と前記補強板は紙で形成されているものは、更に軽量であり手に持って運搬することも可能であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下本発明の実施をするための形態を
図1乃至
図4に基づいて詳述する。
【実施例0008】
構造体1は、平板状で矩形形状の木質材の固定板2と、固定板2の少なくとも4隅に設けられた紙製の支柱3とからなっている。支柱3が取付けられる固定板2の対面する2辺には補強用の木質材でできた補強板4が設けられているが、少なくとも支柱3が取付けられる位置に固定板2の厚みを増加させる補強板4を設ければ良いものである。支柱3が取付けられる位置には支柱3が取付けられる支柱3の外形と同形状の固定穴5が形成されている。支柱3の外形形状は、円形状、四角形形状、三角形形状、五角形形状、楕円形状などに形成されている。支柱3は、複数層に形成されており、最も内側の第1支柱層3aを基台2の固定穴5の内側壁に接着により固定し、第1支柱層3aの外側の第2支柱層3bを第1支柱層3aの外側面に接着により固定するとともに、補強板4の上面に接着により固定しているが、第1支柱層3aを固定板2の固定穴5の内側壁に接着により固定しないで着脱自在にしても構わないものである。固定穴5は、実施例では固定板2の四隅に独立して形成されているが、連通した二個で形成したものでも構わないものである。支柱3は、紙管と呼ばれるもので形成したものでも構わないものである。構造体1は、テーブルのような家具、物を載置するパレット、パレットで構成されるパット家具のような物が含まれるものである。
【0009】
支柱3は、紙でできており、筒形の支柱3の表面に固定される固定部6と、支柱3間に配設される補強材7を取り付ける取付部8とが形成された取付手段9を備えており、固定板2に着脱自在に設けられている。固定部6は、支柱3の外形形状に対応した形状に形成されている。補強材7は紙でできており、先端縁が支柱3の端部と同一高さになっているのが支柱3を補強する点において望ましいが、支柱3の高さよりも低くても構わないものである。取付部8は、隣接する支柱3に向かって支柱3から離れる方向に立ち上がるようにヒンジ部10を介して固定部6に形成されているが、使用しない場合は、支柱3に密着させておくのが邪魔にならず望ましい。
【0010】
支柱3の上端から下端にかけて形成された貫通孔11に貫通孔11と同形状の柱12が挿入されるようになっている。
【0011】
図4は、固定板2を支柱3の両端に設けているものであり、両端に設けることで、構造体1の強度を上げることが出来るものである。
【0012】
実施例は、固定板2と支柱3と補強板4と補強材6と取付手段9はダンボールのような紙で形成されているが、固定板2及び補強板4とは紙材以外の木質材や合成樹脂材で形成されていても構わないものである。固定板2は、平板素材としてダンボールのような紙、木質材や合成樹脂材、軽量化を図った金属等全ての材料が使用できるものである。
【0013】
図示しないが、支柱3の貫通孔11にキャスターを着脱自在に設ける事で構造体を小さな力で移動させることが出来るものである。