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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002980
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】トラップバー
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/072 20060101AFI20231228BHJP
【FI】
A63B21/072
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023103047
(22)【出願日】2023-06-23
(31)【優先権主張番号】63/354,946
(32)【優先日】2022-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515006537
【氏名又は名称】スペシャルティ フィットネス システムズ,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】SPECIALTY FITENSS SYSTEMS, LLC
【住所又は居所原語表記】P.O. BOX 790, 455 ALLEGHENY BLVD., FRANKLIN, PENNSYLVANIA 16323, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ジェリー・ケー・ライプハイマー
(57)【要約】
【課題】調節可能なおよび/または取り替え可能なハンドルおよび/または他のアタッチメントを有するトラップバーアセンブリを提供する。
【解決手段】トラップバーアセンブリは、開口領域を少なくとも部分的に画定する中央フレームと、各々が、中央フレームから共通軸に沿って延在する一組のウエートバーであって、共通軸が開口領域を通って延在する一組のウエートバーと、中央フレームに接続されたフレームブラケットとを含む。フレームブラケットは、複数の取り替え可能なハンドルのいずれかに取外し可能に接続可能である。複数の取り替え可能なハンドルの各々は、ハンドルブラケットおよびグリップを備え、ハンドルブラケットは、フレームブラケットに取外し可能に接続可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口領域を少なくとも部分的に画定する中央フレームと、
各々が、前記中央フレームから共通軸に沿って延在する一組のウエートバーであって、該共通軸が前記開口領域を通って延在する前記一組のウエートバーと、
前記中央フレームに接続されたフレームブラケットと、
を備え、
前記フレームブラケットは、複数の取り替え可能なハンドルのいずれかに取外し可能に接続可能であり、および
前記複数の取り替え可能なハンドルの各々は、ハンドルブラケットおよびグリップを備え、前記ハンドルブラケットは、前記フレームブラケットに取外し可能に接続可能である、トラップバーアセンブリ。
【請求項2】
前記複数の取り替え可能なハンドルのうちの第一の取り替え可能なハンドルは、前記複数の取り替え可能なハンドルのうちの第二の取り替え可能なハンドルとは異なるグリップ特性を定義する、請求項1に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項3】
前記グリップ特性は、
グリップ幅と、
グリップ高さと、
グリップサイズと、
グリップ角度、
のうちの少なくとも一つを備える、請求項2に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項4】
前記フレームブラケットおよび前記ハンドルブラケットの一方は、少なくとも一つのスタッドを備え、
前記フレームブラケットおよび前記ハンドルブラケットの他方は、前記少なくとも一つのスタッドを受け入れるように構成された少なくとも一つのスロットを備える、請求項1に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項5】
前記少なくとも一つのスタッドの各々は、軸部と、該軸部よりも大きい直径を有する頭部とを備える、請求項4に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項6】
前記少なくとも一つのスロットの各々は、拡大部および狭小部を画定する、請求項4に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項7】
前記フレームブラケットに取付けられたポッパーピンをさらに備え、
前記ポッパーピンは、前記ハンドルブラケットが前記フレームブラケットに対して滑動するのを防ぐために、前記ハンドルブラケットの開口に係合するように構成される、請求項1に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項8】
開口領域を少なくとも部分的に画定する中央フレームと、
各々が、前記中央フレームから共通軸に沿って延在する一組のウエートバーであって、該共通軸が前記開口領域を通って延在する前記一組のウエートバーと、
前記中央フレームに接続されたフレームブラケットと、
前記フレームブラケットに取外し可能に接続可能であるハンドルブラケットと、
前記ハンドルブラケットに接続されたグリップと、
を備えるハンドルと、
を備え、
前記フレームブラケットおよび前記ハンドルブラケットの一方は、少なくとも一つのスタッドを備え、および
前記フレームブラケットおよび前記ハンドルブラケットの他方は、前記少なくとも一つのスタッドを受け入れるように構成された少なくとも一つのスロットを備える、
トラップバーアセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも一つのスタッドの各々は、軸部と、該軸部よりも大きい直径を有する頭部とを備える、請求項8に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも一つのスロットの各々は、拡大部および狭小部を画定し、
前記拡大部は、対応するスタッドの前記頭部が通るのに十分に大きく、および
前記狭小部は、前記対応するスタッドの該頭部が通るには小さすぎる、
請求項9に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項11】
前記フレームブラケットに取付けられたポッパーピンをさらに備え、
前記ポッパーピンは、前記ハンドルブラケットが前記フレームブラケットに対して滑動するのを防ぐために、前記ハンドルブラケットの開口に係合するように構成される、請求項8に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項12】
スロットの数は、スタッドの数よりも多く、および
前記共通軸に対する前記グリップの高さは、前記一つ以上のスロットのうちのどれが前記一つ以上のスタッドに係合するかを変えることによって調節可能である、請求項8に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項13】
前記ハンドルは、前記フレームブラケットに第一の方向で接続可能であり、および
前記ハンドルは、前記フレームブラケットに、前記第一の方向に対して約180°回転された第二の方向で接続可能である、請求項8に記載のトラップバーアセンブリ。
【請求項14】
開口領域を少なくとも部分的に画定する中央フレームと、
各々が、前記中央フレームから共通軸に沿って延在する一組のウエートバーであって、該共通軸が前記開口領域を通って延在する前記一組のウエートバーと、
前記中央フレームに接続されたフレームブラケットと、
取り替え可能なハンドルおよびヒップフレックスアタッチメントから成る群から選択された取り替え可能なアタッチメントと、
を備え、
前記フレームブラケットは、前記取り替え可能なアタッチメントに取外し可能に接続可能である、ユーティリティバーアセンブリ。
【請求項15】
前記取り替え可能なアタッチメントは、前記フレームブラケットに取外し可能に接続されたアタッチメントブラケットと、前記フレームブラケットに接続された接続部と、該接続部の少なくとも一部に重なって配置されたパッド部とを備えるヒップフレックスアタッチメントである、請求項14に記載のユーティリティバーアセンブリ。
【請求項16】
前記取り替え可能なアタッチメントは、ハンドルブラケットおよびグリップを備える取り替え可能なハンドルを備え、前記ハンドルブラケットは、前記フレームブラケットに取外し可能に接続可能である、請求項14に記載のユーティリティバーアセンブリ。
【請求項17】
前記グリップは、前記ハンドルブラケットに接続された接続部と、該接続部に接続されたグリップ部と、該グリップ部の少なくとも一部に重なって配置されたパッド部とを備える、請求項16に記載のユーティリティバーアセンブリ。
【請求項18】
前記グリップは、
前記接続部に接続され、およびユーザの上背部に係合するように構成されたバックサポート部
をさらに備える、請求項17に記載のユーティリティバーアセンブリ。
【請求項19】
前記ハンドルブラケットは、前記グリップから離れて延在する細長い部分と、前記フレームブラケットに取外し可能に接続されたスリーブとを備え、該スリーブは、前記細長い部分の少なくとも一部に接続され、および該一部の周りに配置される、請求項14に記載のユーティリティバーアセンブリ。
【請求項20】
前記フレームブラケットおよび/または前記中央フレームに接続された一つ以上のホイールをさらに備える、請求項14に記載のユーティリティバーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、その開示が参照によってその全体が本願明細書に組み込まれるものとする、2022年6月23日に出願された米国仮特許出願第63/354,946号の利益を主張するものである。
【0002】
この開示は、一般に、エクササイズバーに関する。より具体的には、本願明細書に開示されているいくつかの実施形態は、取り替え可能なハンドルおよび/またはアタッチメントを備えたトラップバーに関する。
【背景技術】
【0003】
ヘックスバーとも呼ばれているトラップバーは、種々の負荷をかけたエクササイズ運動を実行するのに用いることができるウエートトレーニング器具である。従来のトラップバーは、開いた多角形構造によって隔てられた一組の軸方向に位置合わせされたエンドバーを含む。該エンドバーは、該トラップバーの重量を調節するために、ウエートプレートを該エンドバー上で滑動させることができ、および該エンドバーに固定することができるという点で、標準的なバーベルの端部と同様である。該多角形構造は、該エンドバーの軸が通る中央開口を画定しながら該エンドバーに接続する一連のバーまたはチューブを含む。一組のハンドルが、該エンドバーおよび/または該多角形構造に取付けられている。トラップバーでのデッドリフトまたはショルダーシュラッグ等のエクササイズを実行するために、ユーザは、該中央開口内に彼/彼女の脚で立ち、彼/彼女の脚の周りで該トラップバーを持ち上げる。該ウエートエンドバーは、該ユーザの両側でバランスが取れている。また、トラップバーは、オーバーヘッドプレス、ミリタリープレスおよび他のさまざまなエクササイズを実行するのにも用いることができる。
【0004】
従来のトラップバーには、いくつかの制限がある。該ハンドルは、典型的には、永続的に接続されて調節可能ではない。このことは、さまざまなエクササイズを行う場合、特に、該ユーザのサイズが平均以上かまたは平均以下の場合に、心地悪いグリップを生じる可能性がある。さらに、固定されたハンドルは、該ユーザのグリップのプロネーション/スピネーションの一つのみの位置を可能にし、このことは、エクササイズで対象にすることができる筋肉群の量を制限する。また、従来のトラップバーは、実行できるエクササイズを、一般的ではない方法でしか終えられないスクワットや種々のプレスのようなエクササイズに極めて限定される。該従来のトラップバーは、それらのエクササイズを実行するようにデザインされていないため、このようなエクササイズを従来のトラップバーで実行することにはいくつかの欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記を考慮すると、調節可能なおよび/または取り替え可能なハンドルおよび/または他のアタッチメントを有するトラップバーアセンブリに対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、該本開示のいくつかの実施形態は、開口領域を少なくとも部分的に画定する中央フレームと、各々が該中央フレームから共通軸に沿って延在する一組のウエートバーであって、該共通軸が該開口領域を通って延在する該一組のウエートバーと、該中央フレームに接続されたフレームブラケットとを含むトラップバーアセンブリに注力する。該フレームブラケットは、複数の取り替え可能なハンドルのうちのいずれかに取外し可能に接続可能である。該複数の取り替え可能なハンドルの各々は、ハンドルブラケットおよびグリップを含む。該ハンドルブラケットは、該フレームブラケットに取外し可能に接続可能である。
【0007】
いくつかの実施形態において、複数の取り替え可能なハンドルのうちの第一の取り替え可能なハンドルは、複数の取り替え可能なハンドルのうちの第二の取り替え可能なハンドルとは異なるグリップ特性を定義している。
【0008】
いくつかの実施形態において、該グリップ特性は、グリップ幅、グリップ高さ、グリップサイズおよびグリップ角度のうちの少なくとも一つを含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、該フレームブラケットおよび該ハンドルブラケットの一方は、少なくとも一つのスタッドを含み、該フレームブラケットおよび該ハンドルブラケットの他方は、該少なくとも一つのスタッドを受け入れるように構成された少なくとも一つのスロットを含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、該少なくとも一つのスタッドの各々は、軸部と、該軸部よりも大きな直径を有する頭部とを含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、該少なくとも一つのスロットの各々は、拡大部および狭小部を画定している。
【0012】
いくつかの実施形態において、該トラップバーアセンブリは、該フレームブラケットに取付けられたポッパーピンをさらに含む。該ポッパーピンは、該ハンドルブラケットが該フレームブラケットに対して滑動するのを防ぐために、該ハンドルブラケットの開口に係合するように構成されている。
【0013】
該本開示の他の実施形態は、開口領域を少なくとも部分的に画定する中央フレームと、各々が、前記中央フレームから共通軸に沿って延在する一組のウエートバーであって、該共通軸が前記開口領域を通って延在する前記一組のウエートバーと、前記中央フレームに接続されたフレームブラケットと、ハンドルとを含むトラップバーアセンブリに注力する。該ハンドルは、該フレームブラケットに取外し可能に接続可能であるハンドルブラケットと、該ハンドルブラケットに接続されたグリップとを含む。該フレームブラケットおよび該ハンドルブラケットの一方は、少なくとも一つのスタッドを含み、該フレームブラケットおよび該ハンドルブラケットの他方は、該少なくとも一つのスタッドを受け入れるように構成された少なくとも一つのスロットを含む。
【0014】
いくつかの実施形態において、該少なくとも一つのスタッドの各々は、軸部と、該軸部よりも大きい直径を有する頭部とを含む。
【0015】
いくつかの実施形態において、該少なくとも一つのスロットの各々は、拡大部および狭小部を画定し、該拡大部は、対応するスタッドの該頭部が通るのに十分に大きく、また、該狭小部は、該対応するスタッドの該頭部が通るには小さすぎる。
【0016】
いくつかの実施形態において、該トラップバーアセンブリは、該フレームブラケットに取付けられたポッパーピンをさらに含む。該ポッパーピンは、該ハンドルブラケットが該フレームブラケットに対して滑動するのを防ぐために、該ハンドルブラケットの開口に係合するように構成されている。
【0017】
いくつかの実施形態において、スロットの数は、スタッドの数よりも多く、また、該共通軸に対する該グリップの高さは、該一つ以上のスロットのうちのどれが該一つ以上のスタッドに係合するかを変えることによって調節可能である。
【0018】
いくつかの実施形態において、該ハンドルは、該フレームブラケットに第一の方向で接続可能であり、および該ハンドルは、該フレームブラケットに、該第一の方向に対して約180°回転した第二の方向で接続可能である。
【0019】
該本開示の他の実施形態は、開口領域を少なくとも部分的に画定する中央フレームと、各々が、前記中央フレームから共通軸に沿って延在する一組のウエートバーであって、該共通軸が前記開口領域を通って延在する前記一組のウエートバーと、前記中央フレームに接続されたフレームブラケットと、第一のハンドルブラケットおよび該第一のハンドルブラケットに接続された第一のグリップを含む第一のハンドルと、第二のハンドルブラケットおよび該第二のハンドルブラケットに接続された第二のグリップを含む第二のハンドルとを含むトラップバーシステムに注力する。該フレームブラケットは、該第一のハンドルブラケットにおよび該第二のハンドルブラケットに取外し可能に接続可能である。
【0020】
いくつかの実施形態において、該第一のハンドルは、該第二のハンドルとは異なるグリップ特性を定義している。
【0021】
いくつかの実施形態において、該グリップ特性は、グリップ幅、グリップ高さ、グリップサイズおよびグリップ角度のうちの少なくとも一つを含む。
【0022】
いくつかの実施形態において、該第一のハンドルは、該グリップから突出する翼部を含む。
【0023】
いくつかの実施形態において、該第一のハンドルは、該グリップを、該共通軸に直角な軸周りに回転できるようになっている回転可能な取付け具を含む。
【0024】
いくつかの実施形態において、該フレームブラケット、該第一のハンドルブラケットおよび該第二のハンドルブラケットの各々は、少なくとも一つのスタッドと、該少なくとも一つのスタッドを受け入れるように構成された少なくとも一つのスロットとのうちの一方を含む。
【0025】
いくつかの実施形態において、該少なくとも一つのスロットの各々は、拡大部および狭小部を画定し、該拡大部は、対応するスタッドの頭部が通るのに十分に大きく、また、該狭小部は、該対応するスタッドの該頭部が通るには小さすぎる。
【0026】
該本開示の他の実施形態は、開口領域を少なくとも部分的に画定する中央フレームと、各々が、前記中央フレームから共通軸に沿って延在する一組のウエートバーであって、該共通軸が前記開口領域を通って延在する前記一組のウエートバーと、前記中央フレームに接続されたフレームブラケットと、取り替え可能なハンドルおよびヒップフレックスアタッチメントから選択された取り替え可能なアタッチメントとを含むユーティリティバーアセンブリに注力する。該フレームブラケットは、該取り替え可能なアタッチメントに取外し可能に接続可能である。
【0027】
いくつかの実施形態において、該取り替え可能なアタッチメントは、該フレームブラケットに取外し可能に接続されたアタッチメントブラケットと、該フレームブラケットに接続された接続部と、該接続部の少なくとも一部に重なって配置されたパッド部とを含むヒップフレックスアタッチメントである。
【0028】
いくつかの実施形態において、該取り替え可能なアタッチメントは、ハンドルブラケットおよびグリップを含む取り替え可能なハンドルを含む。該ハンドルブラケットは、該フレームブラケットに取外し可能に接続可能である。
【0029】
いくつかの実施形態において、該グリップは、該ハンドルブラケットに接続された接続部と、該接続部に接続されたグリップ部と、該グリップ部の少なくとも一部に重なって配置されたパッド部とを含む。
【0030】
いくつかの実施形態において、該グリップは、該接続部に接続され、およびユーザの上背部に係合するように構成されたバックサポート部をさらに含む。
【0031】
いくつかの実施形態において、該ハンドルブラケットは、該グリップから離れて延在する細長い部分と、該フレームブラケットに取外し可能に接続されたスリーブとを含む。該スリーブは、該細長い部分の少なくとも一部に接続され、および該一部の周りに配置されている。
【0032】
いくつかの実施形態において、該ユーティリティバーアセンブリは、該フレームブラケットにおよび/または該中央フレームに接続された一つ以上のホイールをさらに含む。
【0033】
トラップ/ユーティリティバーアセンブリのこれらおよびその他の形状構成および特徴は、それらの全てがこの明細書の一部を構成し、同様の参照数字が、さまざまな図面において、対応する部材を示す添付図面を参照して、以下の説明および添付クレームを考慮すればより明白になるであろう。しかし、該図面は、例示および説明のみを目的としており、および該本開示の限定の定義として意図されていないことを明確に理解すべきである。単数形の「一つの(“a”,“an”および“the”)」は、該本明細書および該クレームで用いる場合、明確な指示がない限り、複数の指示対象を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリの斜視図である。
図2】該本開示の非限定的な実施形態による図1の該トラップバーアセンブリのハンドルブラケットのスロットの略図である。
図3】該本開示の非限定的な実施形態による図1の該トラップバーアセンブリのフレームブラケットのスタッドの略図である。
図4】該ハンドルを該フレームに取付けるという第一のステップの間の、図1の該トラップバーアセンブリのハンドルの詳細図である。
図5】該ハンドルを該フレームに取付けるという第二のステップの間の、図4の該ハンドルの詳細図である。
図6】該ハンドルを該フレームに取付けるという第三のステップの間の、図4の該ハンドルの詳細図である。
図7】該ハンドルを該フレームから取り外すという第一のステップの間の、図4の該ハンドルの詳細図である。
図8】該ハンドルを該フレームから取り外すという第二のステップの間の、図4の該ハンドルの詳細図である。
図9】該ハンドルを該フレームから取り外すという第三のステップの間の、図4の該ハンドルの詳細図である。
図10】該ハンドルを該フレームから取り外すという第四のステップの間の、図4の該ハンドルの詳細図である。
図11】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルの斜視図である。
図12】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルの斜視図である。
図13】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルの斜視図である。
図14】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルの斜視図である。
図15】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルの斜視図である。
図16】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルの斜視図である。
図17】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルの斜視図である。
図18図15の該ハンドルを含む、該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリの正面図である。
図19図16の該ハンドルを含む、該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリの正面図である。
図20図17の該ハンドルを含む、該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリの正面図である。
図21】第一の方向における、図13の該ハンドルを含む、該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリの正面図である。
図22】第二の方向における、図13の該ハンドルを含む、該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリの正面図である。
図23】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリの斜視図である。
図24】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルおよびトラップバーアセンブリの斜視図である。
図25】該本開示の非限定的な実施形態によるユーティリティバーアセンブリ用の一組のハンドルおよびユーティリティバーアセンブリの斜視図である。
図26】該本開示の非限定的な実施形態による一組の取り替え可能なアタッチメントおよびユーティリティバーアセンブリの斜視図である。
図27】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリの斜視図である。
図28】該本開示の非限定的な実施形態によるトラップバーアセンブリ用の一組のハンドルの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本願明細書における以後の説明のため、「上方」、「下方」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「底部」、「横方向」、「長手方向」という用語およびこれらの派生語は、該図面において向けられているように該本開示に関連するものとする。しかし、明記されていない限り、該本開示は、代替的な変形およびステップの順序を想定できることを理解すべきである。また、該添付図面に示されている、および以下の明細書に記載されている具体的な装置およびプロセスが、該本開示の例示的な態様にすぎないことも理解すべきである。そのため、本願明細書に開示されている該態様に関連する具体的な寸法および他の物理的特性は、限定として考えるべきではない。
【0036】
「実質的に」および「約」という該用語は、本願明細書で用いる場合、数または数の範囲を変更する場合に、特段の記載のない限り、記述されている値の10%以内を意味する。本願明細書におけるすべての数および数の範囲は、特段の記載のない限り、該記述されている値のプラスまたはマイナス10%の範囲を含むように理解されたい。
【0037】
「実質的に平坦な」という用語は、本願明細書で用いる場合、5%未満の程度の曲率を有する面を意味する。
【0038】
「のうちの少なくとも一つ」という用語は、本願明細書で用いる場合、「の一つ以上」と同義である。例えば、「A、BおよびCのうちの少なくとも一つ」という言い回しは、A、BおよびCのうちのいずれか一つ、または、A、BおよびCのうちのいずれか二つ以上の任意の組合せを意味する。例えば、「A、BおよびCのうちの少なくとも一つ」は、A単独の一つ以上、または、B単独の一つ以上、または、C単独の一つ以上、一つ以上のAと一つ以上のB、または、一つ以上のAと一つ以上のC、または、一つ以上のBと一つ以上のC、または、A、BおよびCのすべてのうちの一つ以上を含む。同様に、「のうちの少なくとも二つ」という用語は、本願明細書で用いる場合、「のうちの二つ以上」と同義である。例えば、「D、EおよびFのうちの少なくとも二つ」という言い回しは、D、EおよびFのうちのいずれか二つ以上の任意の組合せを意味する。例えば、「D、EおよびFのうちの少なくとも二つ」は、一つ以上のDと一つ以上のE、または、一つ以上のDおよび一つ以上のF、または、一つ以上のEと一つ以上のF、または、D、EおよびFのすべてのうちの一つ以上を含む。
【0039】
まず、図1を参照すると、トラップバーアセンブリ100は、共通軸Aに沿って延在する一組の両側のウエートバー110を含む。該ウエートバー110の各々は、概して円筒形にすることができ、および従来のウエートプレートおよびバークリップを受け入れるための標準的な寸法を有する。該ウエートバー110は、開口領域130を少なくとも部分的に画定する中央フレーム120に接続され、および該中央フレームによって互いに離間されている。ショルダーシュラッグまたはトラップバーデッドリフト等のエクササイズのために使用している間、ユーザは、該ウエートバー110が該ユーザの横に延在するように、該開口領域130内に立つ。該共通軸Aは、該開口領域130を通り、その結果として、該ユーザが、該トラップバーアセンブリ100を使用するために該開口領域130内に立った場合に、該ユーザの体を通る。一組の取外し可能なハンドル140が、該ハンドル140が該開口領域130内に延在している状態で、該フレーム120および/または該ウエートバー110に取付けられている。該ユーザは、該トラップバーアセンブリ100を持ち上げるために、該ハンドル140を握る。
【0040】
続けて図1を参照すると、該中央フレーム120は、さまざまな形状をとることができる。該添付図面に描かれている該実施形態において、該中央フレーム120は、多角形であり、および該中央フレーム120が、該開口領域130の前側を包囲しないように、閉ループを構成していない。他の実施形態では、該中央フレーム120は、該開口領域130を完全に包囲していてもよい。図1にも示すように、該中央フレーム120は、該ウエートバー110から前方に延びているカウンターウエート122を含んでもよい。該カウンターウエート122は、該共通軸Aの前方の該中央フレーム120の重量が、該共通軸Aの後方の該中央フレーム120の該重量に略等しくなるように、該中央フレーム120のバランスをとる。いくつかの実施形態において、該中央フレーム120は、該ウエートバー110からの該ウエートプレートの取外しをより容易にするために、該ウエートバー110を地面から上げる際に補助する一つ以上のスタンド126をさらに含んでもよい。該スタンド126は、該中央フレーム120に対してある角度、例えば、約40°で延在している。該中央フレーム120は、該スタンド126と、該中央フレーム120の後部が該地面に接触して、それにより、容易な取外しおよび取り替えのために、該ウエートバー110を該地面から上げて、該ウエートプレートを持ち上げるように回転させることができる。
【0041】
上述したように、該ハンドル140は、本願明細書でより詳細に説明するように、該ユーザが該ハンドル140を交換し、該ハンドル140の取付け位置を調節し、および/または該ハンドル140の向きを調節することができるように、該ウエートバー110および/または該中央フレーム120に取外し可能に取付けられている。種々の実施形態において、該ハンドル140の各々は、グリップ142と、該ウエートバー110および/または該中央フレーム120の対応するフレームブラケット124に接続するハンドルブラケット144を含む。互いに接続した場合、該フレームブラケット124と該ハンドルブラケット144は、該トラップバーアセンブリ100の使用中に、該ブラケット124、144間に動きが実質的に生じない状態で実質的に固定される。該ハンドル140は、固定機構を介して該フレームブラケット144に取付けることができ、および該フレームブラケットから取り外すことができる。具体的には、該固定機構は、該フレームブラケット124に取付けられたばね式ピン(本願明細書においては、以後「ポッパーピン」)146を含むことができる。該ポッパーピン146は、該ポッパーピン146が、該ハンドルブラケット144の対応する開口148(図11図17を参照)に係合する固定位置に向かって付勢されている。
【0042】
該固定機構は、該フレームブラケット124から延在し、および該ハンドルブラケット144の一つ以上の対応するスロット160に係合する一つ以上のスタッド150をさらに含むことができる。該添付図面に示す該実施形態において、各フレームブラケット124は三つのスタッド150を含んでいるが、多かれ少なかれ実施可能である。図2に示すように、該ハンドルブラケット144の該スロット160の各々は、拡大部162および狭小部164を含む。図3に示すように、該一つ以上のスタッド150の各々は、該フレームブラケット124から直角に延在している軸部152と、該軸部152の末端から延在している頭部154とを含むことができる。該軸部152の長さは、該ハンドルブラケット144の厚さと実質的に等しくてもよい。各スタッド150の該頭部154は、該軸部152よりも大きい直径を有している。該スロット160の該拡大部162は、該スタッド150の該頭部154が通るのに十分なサイズになっている。該スロット160の該狭小部164は、該スタッド150の該頭部154が通るには小さすぎるが、該スタッド150の該軸部152が通るには十分な大きさになっている。該フレームブラケット124を該ハンドルブラケット144に接続するために、該スロット160の該拡大部162は、該スタッド150の該頭部154と位置合わせされて、該頭部の上を滑動する。一旦、該スタッド150の該頭部154が該スロット160を通過すると、該ハンドルブラケット144は、該スロット160の面に沿ってシフトされ、その結果、該スタッド150の該軸部152は、該スロット160の該狭小部164に入る。該スタッド150の該頭部154は、該スロット160の該狭小部164を通るには大きすぎるため、該ハンドルブラケット144は、該フレームブラケット124と、該スタッド150の該頭部154との間で制限される。該ハンドルブラケット144は、該スタッド150の該頭部154が、該スロット160の該拡大部162に位置合わせされるように該ハンドルブラケット144がシフトされない限り、該フレームブラケット124から引き離すことができない。
【0043】
次に、図4図6を参照すると、該ハンドル140を該フレームブラケット124に取付けるための手順が図示されている。まず、図4を参照すると、該ハンドル140は、該フレームブラケット124の該一つ以上のスタッド150が、該ハンドルブラケット144の該対応するスロット160の該拡大部162に軸方向で位置合わせされるように配置される。該ポッパーピン146は、該ハンドルブラケット144のための間隙を設けるために、矢印Bの方向で、該フレームブラケット124から引き離される。次に、図5に示すように、該ハンドルブラケット144は、各スタッド150の該頭部154が、該対応するスロット160の該拡大部162を通っている状態で、該フレームブラケット124に接触させられる。次いで、図6に示すように、該ハンドルブラケット144は、矢印Cの該方向で該フレームブラケット124に沿って滑動され、その結果、各スタッド150の該軸部152が、該対応するスロット160の該狭小部164に受け入れられる。この位置において、該ハンドルブラケット144の該開口148が該ポッパーピン146と位置合わせされる。該ポッパーピン146は解放されて、該ハンドルブラケット144の該開口148に係合し、矢印Cおよび矢印Dの該方向における該ハンドルブラケットの動きが防止される。その結果、該ハンドルブラケット144は、該スタッド150と該スロット160の係合により、および該ポッパーピン146と該開口148の係合により、該フレームブラケット124に拘束される。具体的には、該スタッド150の該頭部154は、該ハンドルブラケット144が該フレームブラケット124から引き離されるのを防ぎ、および該ポッパーピン146と該開口148の係合は、該ハンドルブラケット144が、該フレームブラケット124に対して矢印Cおよび矢印Dの該方向へ滑動するのを防ぐ。
【0044】
図7図10は、例えば、該ユーザが、該ハンドル140を変更するか、または、該ハンドル140の向きを変えたい場合に、該ハンドル140をどのように該フレームブラケット124から取り外すことができるかを示す。図7に示すように、該ポッパーピン146が、該フレームブラケット124から離れる矢印Bの該方向に引っ張られて、該ハンドルブラケット144の該開口148との係合が外される。該ポッパーピン146が該開口148から解放された状態で、該ハンドルブラケット144は、各スタッド150の該頭部154が、図9に示すように、該対応するスロット160の該拡大部162と位置合わせされるまで、図8に示すように、該フレームブラケット124に沿って矢印Cの該方向に滑動させることができる。そして、各スタッド150の該頭部154が、該対応するスロット160の該拡大部162を通っている状態で、該ハンドルブラケット144を、図10に示すように、該フレームブラケット124から引き離すことができる。
【0045】
次に、図11図17を参照すると、ハンドル140のさまざまな実施形態が図示されている。図11図17に示す該さまざまなハンドル140は、異なるグリップ特性を定義することができ、および該トラップバーアセンブリ100の該グリップ特性を変更するために、該フレームブラケット124に交換可能に接続することができる。例えば、該ハンドル140のさまざまな実施形態は、より幅広のまたはより幅の狭いグリップ位置、回内または回外グリップ角度、および/またはより高いまたはより低いグリップ位置を容易にすることができる。図11図17のすべての実施形態において、該ハンドル140は、(スロット160の数が異なっていても)同じ形状および間隔のスロット160を含み、その結果、すべてのハンドル140を、該フレームブラケット124に対して交換可能に使用することができる。
【0046】
図11および図12の該実施形態の該ハンドル140は、該グリップ142から突出する翼部143を含み、該翼部は、追加的な筋肉群をエクササイズ運動に組み込むために、該ユーザの掌に係合する。さらに、図12の該実施形態の該グリップ142は、該グリップ142を、該ウエートバー110の該軸A(図1を参照)に直角な軸E周りに回転できるようになっている回転可能なマウント145に取付けられている。該軸E周りの該グリップ142の回転は、該ユーザが、異なる筋肉群を活動的にするために、および/またはエクササイズ中の該ユーザの手首の自然な回転を可能にするために、該グリップの該回内/回外角度を変えることを可能にする。該グリップ142は、所望の回転位置に固定可能にすることができ、または、該グリップ142は、自由に回転可能にすることができる。
【0047】
次に、図13に示す該ハンドル140の該実施形態を参照すると、該ハンドルブラケット144は、該フレームブラケット124上のスタッド150の該数よりも多いスロット160a~スロット160fを含む。したがって、該ハンドル140は、該スロット160a~スロット160fのうちのどれが該スタッド150に係合するかを変更することにより、該フレームブラケット124の複数の異なる高さに取付けることができる。このことは、該トラップバーアセンブリ100が床上に載っている場合に、該ユーザが、該グリップ142の最初の高さを上げるかまたは下げることを可能にする。図13に示す該ハンドル140を該フレームブラケット124に接続することができるさまざまな方法のさらなる詳細は、図21および図22に関連してより詳細に説明する。
【0048】
次に、図14に示す該ハンドル140の該実施形態を参照すると、該グリップ142は、該ユーザの前腕の活動を高めるために、従来のグリップサイズに対してより大きく形成してもよい。次に、図15に示す該ハンドル140の該実施形態を参照すると、該グリップ142は、グリップ力が、該トラップバーアセンブリ100を持ち上げるための該ユーザの能力の制限要因にならないように、従来のグリップサイズに対してより小さく形成してもよい。
【0049】
続けて図15を参照すると、およびさらに図16および図17を参照すると、該ハンドル140のさまざまな実施形態の該グリップ142は、該ハンドル140がフレームブラケット124に取付けられるときの該グリップ142間のグリップ幅を設定する量を変えることにより、対応するハンドルブラケット144から離間させることができる。図15に示す該実施形態において、該グリップ142は、該対応するハンドルブラケット144から第一の距離D1だけ離間されている。図16に示す該実施形態においては、該グリップ142は、該対応するハンドルブラケット144から第二の距離D2だけ離間されている。図16の該実施形態の該第二の距離D2は、図15の該実施形態の該第一の距離D1よりも大きい。したがって、図16の該実施形態の該ハンドル140は、該トラップバーアセンブリ100が組み立てられたときに、対向するハンドル140の該グリップ142が互いに近付くため、図15の該実施形態よりも、より狭いグリップ幅を形成する。図17の該実施形態の該グリップ142は、図16の該実施形態の該第二の距離D2よりも大きい第三の距離D3だけ、該対応するハンドルブラケット144から離間されている。
【0050】
次に、図18図20を参照すると、該トラップバーアセンブリ100が、それぞれ図15図17の該実施形態の該ハンドル140を含めて図示されている。図18は、図15の該ハンドル140を用いる該トラップバーアセンブリ100を示し、その結果として、該グリップ142間に第一のグリップ幅G1を生じている。該第一のグリップ幅G1は、該対向するフレームブラケット124間の距離から、各ハンドル140の該第一の距離D1を引いた距離に相当する。図19は、図16の該ハンドル140を用いた該トラップバーアセンブリ100を示し、該グリップ142間に第二のグリップ幅G2を生じている。該第二のグリップ幅G2は、該対向するフレームブラケット124間の距離から、各ハンドル140の該第二の距離D2を引いた距離に相当する。該第二のグリップ幅G2は、該第二の距離D2が該第一の距離D1よりも大きいことにより、図18の該第一のグリップ幅G1よりも小さい。図20は、図17の該ハンドル140を用いた該トラップバーアセンブリ100を示し、該グリップ142間に第三のグリップ幅G3を生じている。該第三のグリップ幅G3は、該対向するフレームブラケット124間の距離から、各ハンドル140の該第三の距離D3を引いた距離に相当する。該第三のグリップ幅G3は、該第三の距離D3が該第二の距離D2よりも大きいことにより、図19の該第二のグリップ幅G2よりも小さい。
【0051】
いくつかの実施形態において、該第一の距離D1は、約2.5インチとすることができ、該第一のグリップ幅G1は、約27インチとすることができ、該第二の距離D2は、約3.5インチとすることができ、該第二のグリップ幅G2は、約25インチとすることができ、該第三の距離D3は、約4.5インチとすることができ、および該第三のグリップ幅G3は、約23インチとすることができる。
【0052】
次に、図21を参照すると、図13の該ハンドル140を、該フレームブラケット124に対するさまざまな取付け位置で用いた該トラップバーアセンブリ100が図示されている。該スタッド150に係合された該ハンドル140の最も上のスロット160a~160c(図13を参照)のセットの場合、該グリップ142は、第一の高さH1に相当する、該軸Aを有する平面内に実質的にあってもよい。該スタッド150に係合されたスロット160b~160dの第二のセットの場合、該グリップ142は、第二の高さH2だけ該軸Aから上げることができる。該スタッド150に係合されたスロット160c~160eの第三のセットの場合、該グリップ142は、第三の高さH3だけ該軸Aから上げることができる。該スタッド150に係合されたスロット160d~160fの最も下のセットの場合、該グリップ142は、第四の高さH4だけ該軸Aから上げることができる。いくつかの実施形態において、該第二の高さH2は、該軸Aと該グリップ142との間の約1.63インチの距離に相当していてもよく、該第三の高さH3は、該軸Aと該グリップ142との間の約3.25インチの距離に相当していてもよく、および該第四の高さH4は、該軸Aと該グリップ142との間の約4.88インチの距離に相当していてもよい。
【0053】
次に、図22を参照すると、該ハンドル140は、該グリップ142のさらなる高さ調節を可能にするために、該軸A周りに約180°だけ回転させることができる。図22に示すように、該ポッパーピン146が、該ウエートバー110の下ではなく、該ウエートバー110の上にあることによって明らかなように、該フレーム120は、図21に示す位置から180°回転されている。該ハンドル140を図22に示す該位置に取付ける場合、該ポッパーピン146は、図21に示す該位置と比較して、該スロット160a~160fの反対側に落ちる。図21または図22の該位置のいずれかにおける該ポッパーピン146との係合を容易にするために、該ハンドルブラケット144は、図13から正しく認識できるように、該スロット160a~160fの両側に開口148を含んでもよい。
【0054】
続けて図22を参照すると、該スタッド150に係合された該ハンドル140のスロット160a~160c(図13を参照)の該最も上のセットの場合、該グリップ142は、第五の高さH5だけ該軸Aから上げることができる。該スタッド150に係合されたスロット160b~160dの第二のセットの場合、該グリップ142は、第六の高さH6だけ該軸Aから上げることができる。該スタッド150に係合されたスロット160c~160eの第三のセットの場合、該グリップ142は、第七の高さH7だけ該軸Aから上げることができる。該スタッド150に係合されたスロット160d~160fの最も下のセットの場合、該グリップ142は、第八の高さH8だけ該軸Aから上げることができる。いくつかの実施形態において、該第五の高さH5は、該軸Aと該グリップ142との間の約3.25インチの距離に相当していてもよく、該第六の高さH6は、該軸Aと該グリップ142との間の約4.88インチの距離に相当していてもよく、該第七の高さH7は、該軸Aと該グリップ142との間の約6.50インチの距離に相当していてもよく、および該第八の高さH8は、該軸Aと該グリップ142との間の約8.13インチの距離に相当していてもよい。
【0055】
さらに、図23は、該グリップ142の該高さを調節するために、該フレームブラケット124上で180°回転される該ハンドル140の能力を示す。第一のハンドル140aは、該グリップ142が、該ウエートバー110の該軸Aと実質的に同一平面になるように、第一の方向において、該対応するフレームブラケット124に取付けられて図示されている。第二のハンドル140bは、該第二のハンドル140bの該グリップ142が、該軸Aの下にあるように、該第一のハンドル140aに対して約180°だけ該軸A周りに回転された第二の方向において、該対応するフレームブラケット124に取付けられて図示されている。図22に関連して述べたように、該ハンドルブラケット144は、該ポッパーピン146が、図23に示すいずれかの方向において、該ハンドル140a、140bの開口148に係合できるように、該スロット160の両側に開口148を含むことができる。
【0056】
次に、図24に示す該ハンドル140の該実施形態を参照すると、該ハンドルブラケット144は、細長い部分170およびスリーブ174を備えることができる。該細長い部分170は、該グリップ142に取付けられている該ハンドルブラケット144の該部分から離れて延在することができる。該細長い部分170は、長さLを有することができ、および該長さLに沿って離間された複数の開口172a、172bを含むことができる。該スリーブ174は、該細長い部分170が、該スリーブ174に対して前後に滑動できるように、該フレームブラケット124に接続することができ、および該細長い部分170の周りに配置することができる。該スリーブ174は、ポッパーピン176等の固定機構を介して、該ハンドルブラケット144の該細長い部分170に取付けることができる。該ポッパーピン176は、該ポッパーピン146と同じであってもよく、その結果、該ポッパーピンは、該ポッパーピン176が、該複数の開口172a、172bの対応する開口172に係合する固定位置に向かって付勢される。複数のスロット160等の少なくとも一つのスロット160と、該ポッパーピン146に係合する該開口148(図示せず)は、該ハンドルブラケット144の該スリーブ174上に配置することができる。いくつかの非限定的な実施形態において、該ポッパーピン176は、該ハンドル140に、該トラップバーアセンブリ100の残りの部分の上に特定の高さを与えるために、該複数の開口172a、172bの特定の開口172に係合することができる。例えば、該ポッパーピン176は、第一の開口172aに係合して、該ハンドル140aに第一の高さを与えることができ、または、該ポッパーピン176は、第二の開口172bに係合して、該ハンドル140aを第二の高さにすることができる。該トラップバーアセンブリ100の該残りの部分の上の該ハンドル140の該高さは、該ポッパーピン176が該第二の開口172bに係合されている場合、該第一の開口172aに係合している該ポッパーピン176と比較して、より高くすることができる。いくつかの非限定的な実施形態において、該ポッパーピン176は、まず、該複数の開口172a、172bの第一の開口172aに係合して、次に、該第一の開口172aから解放されて、該複数の開口172a、172bの別の開口172bと係合することができる。
【0057】
次に、図25に示す該ハンドル140の該実施形態を参照すると、該グリップ142は、接続部182と、パッド部184と、グリップ部188とを備えることができる。このような実施形態において、該交換可能なハンドルまたはアタッチメント140は、従来のトラップバーとは異なるエクササイズを容易にする。図25および図26の該アタッチメント140等の、従来のトラップバーとは異なるエクササイズを容易にする、交換可能なハンドルまたはアタッチメント140を含むという選択肢を有するアセンブリ100は、該アセンブリが、従来のトラップバーのエクササイズを容易にする交換可能なハンドル140を含むという選択肢も有している場合であっても、ユーティリティバーアセンブリ100と呼ぶことができる。
【0058】
該グリップ142の該接続部182は、該ハンドルブラケット144に接続することができる。該接続部182は、特定の形状を有することができる。該接続部182の該形状は、湾曲させることができ、例えば、該中央フレーム120の湾曲部に対応するように湾曲させることができる。該接続部182は、該パッド部184および該グリップ部188を、該開口領域130内の特定の位置に配置するように、特定の形状を有することができる。例えば、該接続部182は、ユーザが該開口領域内にいるときに、該パッド部184を、該ユーザの肩の上に配置することができ、および該グリップ部188を該ユーザがつかむことができるような形状を有することができる。該グリップ部188は、該接続部182に接続することができる。該グリップ部188は、該グリップ部188a等の実質的に直線状の形状を有することができ、または、該グリップ部188は、該グリップ部188b等の曲がった形状を有することができる。該グリップ部188は、ユーザが握るのに適している他の任意の形状を備えていてもよい。該パッド部184は、該パッド部184が、該グリップ部188の少なくとも一部を覆うように、該グリップ部188の少なくとも一部に重ねて配置することができる。該パッド部184は、フォーム、プラスチック、布地等のさまざまな材料から成っていてもよい。該パッド部184は、該ユーティリティバーアセンブリ100の使用中に、該ユーザの体の特定の一部、例えば肩を、該グリップ部188との接触から守るように構成することができる。該グリップ142は、該接続部186に接続された凹部187をさらに備えることができる。該凹部187は、該グリップ部188から該接続部186の反対側で該接続部186に接続することができる。例えば、該凹部187は、該ハンドル140が該中央フレーム120に接続されるときに、該凹部187が該中央フレーム120に当接するように該接続部186に接続することができる。該凹部187は、凹部を画定する形状を有することができる。該凹部を画定する該凹部187のこの形状は、該ハンドル140が該中央フレーム120に接続されるときに、該凹部187に当接する該中央フレーム120の部分が該凹部内に位置するように、該中央フレーム120の外側湾曲部の形状に対応することが可能である。該グリップ142は、該接続部186に接続されたバックサポート部189をさらに含むことができる。該バックサポート部189は、実質的に平坦な面を含んでいてもよく、およびユーザの上背部に係合するように構成することができる。該バックサポート部189は、該ユーティリティバーアセンブリ100の負荷を、該ユーザの背中の領域にわたって分散させるであろう。
【0059】
次に、図26を参照すると、該ユーティリティバーアセンブリ100は、ハンドル140以外の他の交換可能なアタッチメントを含んでいてもよい。次に、図26の該交換可能なアタッチメントに言及すると、該ユーティリティバーアセンブリ100は、ヒップフレックスアタッチメント190を備えることができる。該ヒップフレックスアタッチメント190は、該フレームブラケット124に接続される取付けブラケット192を備えることができる。該取付けブラケット192は、該スタッド150に係合するための少なくとも一つのスロット160、例えば、複数のスロット160と、該ポッパーピン146に係合するための開口148(図示せず)とを備えることができる。該ヒップフレックスアタッチメント190は、該取付けブラケット192に接続された接続部194を備えることができる。該接続部194は、特定の形状を有することができる。該接続部194の該形状は、湾曲させることができ、例えば、該中央フレーム120の湾曲部に対応するように湾曲させることができる。該接続部194は、該パッド部196を、該開口領域130内の特定の位置に配置するための特定の形状を有することができる。例えば、該接続部194は、ユーザが、体の前側で該パッド部196をウエストに当てて配置して、該中央フレーム120を手でつかむことができるような形状を有することができる。該ヒップフレックスアタッチメント190は、該パッド部196が、該接続部194の少なくとも一部を覆うように、該接続部194の少なくとも一部に重なって配置されたパッド部196を備えることができる。該パッド部196は、フォーム、プラスチック、布地等のさまざまな材料から成っていてもよい。該パッド部196は、該ユーティリティバーアセンブリ100の使用中に、該ユーザの体の特定の一部、例えばユーザの臀部/ウエストを、該接続部194との接触から守るように構成することができる。
【0060】
図27の該トラップバーアセンブリ100を参照すると、該トラップバーアセンブリ100は、一つ以上のホイール204a、204bを備えることができる。該一つ以上のホイール204a、204bは、該フレームブラケット124および/または該中央フレーム120に接続することができる。該トラップバーアセンブリ100は、一方の端部において、該フレームブラケット124および/または該中央フレーム120に接続され、および他方の端部において、該一つ以上のホイール204a、204bに接続された細長い部分202を備えることができる。該細長い部分202は、該軸Aに直角に、および該中央フレーム120と同じ面に沿って延在することができる。該細長い部分202は、ウエートバー110に対して重量が存在する場合であっても、該一つ以上のホイール204a、204bが該地面に接触できるような長さを有することができる。このことは、該中央部120が上方に延在している状態で、該トラップバーアセンブリ100が、該一つ以上のホイール204a、204bの上に載っていることを可能にする。
【0061】
図28の該交換可能なハンドル140を参照すると、該ハンドルブラケット144は、回転可能なグリップマウント210を含むことができる。該回転可能なグリップマウント210は、該グリップ142に接続され、および該ハンドルブラケット144に回転可能に取付けられている。このようにして、該回転可能なグリップマウント210は、特定の角度まで回転することができ、このことも同様に、ユーザが該グリップ142をつかむであろう角度を変える。該回転可能なグリップマウント210は、少なくとも90°、または少なくとも135°、または少なくとも180°、または少なくとも225°、または少なくとも270°、または少なくとも315°の回転動作範囲を有することができ、あるいは、該回転可能なグリップマウント210は、360°の全動作範囲を有していてもよい。該回転可能なグリップマウントは、複数の開口212を含んでいてもよい。該複数の開口212は、等しく離間して、および該回転可能なグリップマウント210の外縁214に沿って配置することができる。該複数の開口212は、少なくとも二つの、または少なくとも三つの、または少なくとも四つの、または少なくとも五つの、または少なくとも十の開口212を含むことができる。該回転可能なグリップマウント210は、固定機構を介して回転するのを防ぐことができる。例えば、該ハンドルブラケット144は、ポッパーピン216を含むことができる。該ポッパーピン216は、該ポッパーピン216が、該複数の開口212のうちの対応する開口に係合する固定位置に向かって付勢されている。該ポッパーピン216は、該ポッパーピン216を該複数の開口212のうちの開口から解放する方向Bに引っ張られる。その結果、ユーザは、該回転可能なグリップマウント210を所望のグリップ角度まで回転させることができる。一旦、該グリップ142が、該ユーザが望むような角度にされると、該ポッパーピン216は解放されて、その付勢固定位置に戻り、該複数の開口212のうちの一つの開口に係合し、それによって、該グリップ142を所望の角度に固定する。
【0062】
上記の説明および添付図面は、該プレートブラケット124から延在する該一つ以上のスタッド150と、該フレームブラケット144に画定された該一つ以上のスロット160を示しているが、他の実施形態は、該ハンドルブラケット144から延在する該一つ以上のスタッド150と、該フレームブラケット124に画定された該一つ以上のスロット160を有していてもよい。
【0063】
該トラップバーアセンブリ100は、本願明細書に記載されているような該ハンドル140の多数の実施形態を含めてシステムとして該ユーザに提供することができ、その結果、該ユーザは、要望通りに該ハンドル140を交換して、異なるエクササイズ運動を実行し、および/または異なる筋肉群を対象にすることができる。
【0064】
該上記の説明には、トラップバーアセンブリのさまざまな実施形態が記載されていたが、当業者は、該本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、それらの態様に対して変更や修正を実行することができる。例えば、この開示は、可能な限り、任意の態様の一つ以上の形状構成を、他の任意の態様の一つ以上の形状構成と組合せることができることが意図されていることを理解すべきである。したがって、該上記の説明は、限定的ではなく、例示的であることが意図されている。本願明細書において上述された該本発明は、該添付クレームによって定義され、および該クレームの等価の意味および範囲内にある、該本発明に関するすべての変更は、それらの範囲内に包含されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
【外国語明細書】