(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029833
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
F21S 43/241 20180101AFI20240229BHJP
F21S 43/237 20180101ALI20240229BHJP
F21S 43/245 20180101ALI20240229BHJP
F21S 43/14 20180101ALI20240229BHJP
F21S 43/40 20180101ALI20240229BHJP
F21W 103/10 20180101ALN20240229BHJP
F21W 103/20 20180101ALN20240229BHJP
F21W 103/35 20180101ALN20240229BHJP
F21W 103/45 20180101ALN20240229BHJP
F21W 103/55 20180101ALN20240229BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20240229BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240229BHJP
【FI】
F21S43/241
F21S43/237
F21S43/245
F21S43/14
F21S43/40
F21W103:10
F21W103:20
F21W103:35
F21W103:45
F21W103:55
F21W103:00
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022132234
(22)【出願日】2022-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 浩二
(57)【要約】
【課題】輝度ムラの発生を防ぐことによって、発光時の見栄えを良くすることを可能とした車両用灯具を提供する。
【解決手段】導光体4は、第1の湾曲部15から分岐部12とは反対側に向かって突出された第1の突出部17と、第2の湾曲部16から分岐部12とは反対側に向かって突出された第2の突出部18とを有し、光源3から出射される光の光軸AXが分岐部12の境界12aに対して第1の方向の一方側又は他方側にずれた配置となっており、分岐部12を介して第2の導光部13側と第3の導光部14側とに分岐される光L1,L2の割合に応じて、第1の突出部17と第1の湾曲部15とが接続される第1の接続部分30aの位置と、第2の突出部18と第2の湾曲部16とが接続される第2の接続部分30bの位置とが、少なくとも第1の方向と直交した第2の方向において異なっている。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源から出射された光を導光させる導光体とを備え、
前記導光体は、前記光源の前方に配置された第1の導光部と、
前記第1の導光部の基端側に位置して、前記光源から出射された光を前記第1の導光部の内部へと入射する入射部と、
前記第1の導光部の先端側に位置する分岐部と、
前記分岐部から第1の方向の一方側に向かって延長された第2の導光部と、
前記分岐部から第1の方向の他方側に向かって延長された第3の導光部と、
前記分岐部から前記第2の導光部の一部が前記第1の方向の一方側に向かって湾曲した第1の湾曲部と、
前記分岐部から前記第3の導光部の一部が前記第1の方向の他方側に向かって湾曲した第2の湾曲部と、
前記第1の湾曲部から前記分岐部とは反対側に向かって突出された第1の突出部と、
前記第2の湾曲部から前記分岐部とは反対側に向かって突出された第2の突出部とを有し、
前記光源から出射される光の光軸が前記分岐部の境界に対して前記第1の方向の一方側又は他方側にずれた配置となっており、
前記分岐部を介して前記第2の導光部側と前記第3の導光部側とに分岐される光の割合に応じて、
前記第1の突出部と前記第1の湾曲部とが接続される第1の接続部分の位置と、前記第2の突出部と前記第2の湾曲部とが接続される第2の接続部分の位置とが、少なくとも前記第1の方向と直交した第2の方向において異なっていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記第1の接続部分と前記第2の接続部分とは、前記分岐部を介して分岐される光の割合が相対的に小さくなるほど、前記第2の方向における前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部との中心軸に寄った配置となり、
前記分岐部を介して分岐される光の割合が相対的に大きくなるほど、前記第2の方向における前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部との中心軸からずれた配置となることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記分岐部を介して前記第2の導光部側と前記第3の導光部側とに分岐される光の割合に応じて、
前記第1の接続部分と前記第2の接続部分との断面積が異なっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第1の接続部分と前記第2の接続部分とは、前記分岐部を介して分岐される光の割合が相対的に大きくなるほど、前記断面積が相対的に小さくなり、
前記分岐部を介して分岐される光の割合が相対的に小さくなるほど、前記断面積が相対的に大きくなることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記導光体は、前記第2の導光部の背面側に位置して、前記第2の導光部の内部で導光される光を前記第2の導光部の正面側に向けて反射する第1の反射部と、
前記第2の導光部の正面側に位置して、前記第1の反射部により反射された光を前記第2の導光部の外部へと出射する第1の出射部と、
前記第3の導光部の背面側に位置して、前記第3の導光部の内部で導光される光を前記第3の導光部の正面側に向けて反射する第2の反射部と、
前記第3の導光部の正面側に位置して、前記第2の反射部により反射された光を前記第3の導光部の外部へと出射する第2の出射部と、
前記第1の突出部の背面側に位置して、前記第1の突出部の内部で導光される光を前記第1の突出部の正面側に向けて反射する第3の反射部と、
前記第1の突出部の正面側に位置して、前記第3の反射部により反射された光を前記第1の突出部の外部へと出射する第3の出射部と、
前記第2の突出部の背面側に位置して、前記第2の突出部の内部で導光される光を前記第2の突出部の正面側に向けて反射する第4の反射部と、
前記第2の突出部の正面側に位置して、前記第4の反射部により反射された光を前記第2の突出部の外部へと出射する第4の出射部とを有することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両に搭載される車両用灯具として、発光ダイオード(LED)などの光源と、棒状や板状の導光体とを組み合わせたものが知られている。
【0003】
このような車両用灯具では、光源から出射された光を導光体の基端側から入射し、導光体の内部で反射を繰り返しながら、導光体の先端側に向けて光を導光させる。また、導光体の背面側に設けられた複数の反射カットで反射された光を導光体の正面側から出射する。これにより、導光体の正面側に設けられた発光部をライン状や面状に発光させることが可能である。
【0004】
また、車両用灯具の中には、導光体に設けられた分岐部で光を分岐した後、この分岐部を挟んだ導光体の一方側と他方側との間に亘って設けられた発光部を発光させるものがある(例えば、下記特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した導光体では、その基端側から先端側に向けて導光される光の光路長の違いによって、発光部に輝度ムラが生じることがあった。すなわち、導光体の発光部に輝度ムラが生じた場合は、導光体の軸線方向において、光源からの光路長が短い基端側よりも光源からの光路長が長い先端側の方が光の減衰によって相対的に暗くなってしまう。したがって、このような輝度の明暗が発光部の輝度ムラとして認識されてしまう。
【0007】
このため、棒状の導光体をライン状に発光させる場合、上述した輝度ムラの発生などによって、発光部の視認性や見栄えが低下するなどの点灯フィーリングの悪化が問題となっている。
【0008】
また、入射部と発光部との間で導光体の一部が湾曲した湾曲部や分岐部を設けた場合、この湾曲部や分岐部の長さが短く、曲率が小さいと、湾曲部や分岐部の内部で導光される光の一部が導光体の先端側に向かわず、迷光となって湾曲部や分岐部から外部に漏れ出すことがあった。この場合、湾曲部や分岐部の基端側の一部が周囲に比べて強く光って見える、いわゆる点光りによって、車両用灯具の点灯時における見栄えが悪くなってしまう。
【0009】
さらに、分岐部を挟んだ一方の導光部と他方の導光部との間を接続するリブ部を設けて、このリブ部を発光させる場合でも、リブ部に発生する輝度ムラよって発光時の見栄えが悪くなる。特に、光源から出射される光の光軸が分岐部の境界に対してずれた配置となる場合、分岐部で分岐される光の光量に差が生じるため、輝度ムラの発生がより顕著なものとなる。
【0010】
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、輝度ムラの発生を防ぐことによって、発光時の見栄えを良くすることを可能とした車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 光源と、
前記光源から出射された光を導光させる導光体とを備え、
前記導光体は、前記光源の前方に配置された第1の導光部と、
前記第1の導光部の基端側に位置して、前記光源から出射された光を前記第1の導光部の内部へと入射する入射部と、
前記第1の導光部の先端側に位置する分岐部と、
前記分岐部から第1の方向の一方側に向かって延長された第2の導光部と、
前記分岐部から第1の方向の他方側に向かって延長された第3の導光部と、
前記分岐部から前記第2の導光部の一部が前記第1の方向の一方側に向かって湾曲した第1の湾曲部と、
前記分岐部から前記第3の導光部の一部が前記第1の方向の他方側に向かって湾曲した第2の湾曲部と、
前記第1の湾曲部から前記分岐部とは反対側に向かって突出された第1の突出部と、
前記第2の湾曲部から前記分岐部とは反対側に向かって突出された第2の突出部とを有し、
前記光源から出射される光の光軸が前記分岐部の境界に対して前記第1の方向の一方側又は他方側にずれた配置となっており、
前記分岐部を介して前記第2の導光部側と前記第3の導光部側とに分岐される光の割合に応じて、
前記第1の突出部と前記第1の湾曲部とが接続される第1の接続部分の位置と、前記第2の突出部と前記第2の湾曲部とが接続される第2の接続部分の位置とが、少なくとも前記第1の方向と直交した第2の方向において異なっていることを特徴とする車両用灯具。
〔2〕 前記第1の接続部分と前記第2の接続部分とは、前記分岐部を介して分岐される光の割合が相対的に小さくなるほど、前記第2の方向における前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部との中心軸に寄った配置となり、
前記分岐部を介して分岐される光の割合が相対的に大きくなるほど、前記第2の方向における前記第1の湾曲部と前記第2の湾曲部との中心軸からずれた配置となることを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
〔3〕 前記分岐部を介して前記第2の導光部側と前記第3の導光部側とに分岐される光の割合に応じて、
前記第1の接続部分と前記第2の接続部分との断面積が異なっていることを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
〔4〕 前記第1の接続部分と前記第2の接続部分とは、前記分岐部を介して分岐される光の割合が相対的に大きくなるほど、前記断面積が相対的に小さくなり、
前記分岐部を介して分岐される光の割合が相対的に小さくなるほど、前記断面積が相対的に大きくなることを特徴とする前記〔3〕に記載の車両用灯具。
〔5〕 前記導光体は、前記第2の導光部の背面側に位置して、前記第2の導光部の内部で導光される光を前記第2の導光部の正面側に向けて反射する第1の反射部と、
前記第2の導光部の正面側に位置して、前記第1の反射部により反射された光を前記第2の導光部の外部へと出射する第1の出射部と、
前記第3の導光部の背面側に位置して、前記第3の導光部の内部で導光される光を前記第3の導光部の正面側に向けて反射する第2の反射部と、
前記第3の導光部の正面側に位置して、前記第2の反射部により反射された光を前記第3の導光部の外部へと出射する第2の出射部と、
前記第1の突出部の背面側に位置して、前記第1の突出部の内部で導光される光を前記第1の突出部の正面側に向けて反射する第3の反射部と、
前記第1の突出部の正面側に位置して、前記第3の反射部により反射された光を前記第1の突出部の外部へと出射する第3の出射部と、
前記第2の突出部の背面側に位置して、前記第2の突出部の内部で導光される光を前記第2の突出部の正面側に向けて反射する第4の反射部と、
前記第2の突出部の正面側に位置して、前記第4の反射部により反射された光を前記第2の突出部の外部へと出射する第4の出射部とを有することを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、輝度ムラの発生を防ぐことによって、発光時の見栄えを良くすることを可能とした車両用灯具を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態に係る車両用灯具の構成を示す正面図である。
【
図2】
図1に示す車両用灯具の構成を示す下面図である。
【
図3】
図1中に示す囲み部分Aを拡大した車両用灯具の正面図である。
【
図4】
図2中に示す囲み部分Bを拡大した車両用灯具の下面図である。
【
図5】
図3中に示す線分C-Cによる車両用灯具の断面図である。
【
図6】
図3中に示す線分D-Dによる車両用灯具の断面図である。
【
図7】
図3中に示す線分E-Eによる車両用灯具の断面図である。
【
図8】
図3中に示す線分F-Fによる車両用灯具の断面図である。
【
図9】
図3に示す光源及び第1のインナーレンズを示す正面図である。
【
図10】
図9に示す第1のインナーレンズの上面図である。
【
図11】
図9中に示す線分G-Gによる光源及び第1のインナーレンズの断面図である。
【
図12】
図9中に示す線分H-Hによる光源及び第1のインナーレンズの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
【0015】
本発明の一実施形態として、例えば
図1~
図12に示す車両用灯具1について説明する。
なお、
図1は、車両用灯具1の構成を示す正面図である。
図2は、車両用灯具1の構成を示す下面図である。
図3は、
図1中に示す囲み部分Aを拡大した車両用灯具1の正面図である。
図4は、
図2中に示す囲み部分Bを拡大した車両用灯具1の下面図である。
図5は、
図3中に示す線分C-Cによる車両用灯具1の断面図である。
図6は、
図3中に示す線分D-Dによる車両用灯具1の断面図である。
図7は、
図3中に示す線分E-Eによる車両用灯具1の断面図である。
図8は、
図3中に示す線分F-Fによる車両用灯具1の断面図である。
図9は、
図3に示す光源3及び第1のインナーレンズ4を示す正面図である。
図10は、
図9に示す第1のインナーレンズ4の上面図である。
図11は、
図9中に示す線分F-Fによる光源3及び第1のインナーレンズ4の断面図である。
図12は、
図9中に示す線分G-Gによる光源3及び第1のインナーレンズ4の断面図である。
【0016】
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両用灯具1の前後方向、Y軸方向を車両用灯具1の左右方向、Z軸方向を車両用灯具1の上下方向として、それぞれ示すものとする。
【0017】
本実施形態の車両用灯具1は、例えば、車両後方のバックゲート又はトランクリッドに搭載されるリッドランプに本発明を適用したものである。
【0018】
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1を正面(車両後方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。したがって、車両を正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向とは、前後左右を逆にした方向となっている。
【0019】
本実施形態の車両用灯具1は、
図1~
図9に示すように、灯体2の内側に、光源3と、第1のインナーレンズ4と、リフレクタ5と、第2のインナーレンズ6と、エクステンション7とが配置された構成を有している。
【0020】
灯体2は、前面が開口したハウジング8と、ハウジング8の開口を覆う透明なアウターレンズ(カバーレンズ)9とを有して、全体として車両の幅方向(以下、「車幅方向」という。)に延在した長尺形状を有している。
【0021】
また、灯体2は、車両の後端側の両コーナー部に付与されるスラント形状に合わせて、車幅方向の中央部から両端部に向かって湾曲した形状を有している。なお、灯体2の形状については、このような湾曲した形状に限らず、車両のデザイン等に合わせて、適宜変更することが可能である。
【0022】
本実施形態の車両用灯具1は、光源3が配置されたカプラー付ソケット10を備えている。カプラー付ソケット10は、上述したハウジング8の下部に設けられた取付孔(図示せず。)から灯体2の内側に挿入された状態で、取付孔の周囲に着脱自在に取り付けられている。
【0023】
光源3は、赤色光(以下、「光」という。)Lを発する少なくとも1つ又は複数(本実施形態では1つ)のLEDからなり、このLEDを駆動する駆動回路が設けられた回路基板(図示せず。)の面上に実装されて、前方(本実施形態では上方)に向けて光を放射状に出射する。
【0024】
なお、本実施形態では、上述した光源3が配置されたカプラー付ソケット10を備えた構成となっているが、このような構成に必ずしも限定されるものではなく、光源3が配置された回路基板が灯体2の内側に配置された構成であってよい。
【0025】
第1のインナーレンズ4は、例えばポリカーボネイトやアクリル等の透明樹脂やガラスなどの導光体からなり、光源3(カプラー付ソケット10)の前方に配置されている。
【0026】
第1のインナーレンズ4は、灯体2の形状に合わせて、光源3(カプラー付ソケット10)を挟んで左右非対称に車幅方向に延在した長尺の丸棒形状を有している。すなわち、この第1のインナーレンズ4は、車幅方向の中央部からずれた位置に光源3(カプラー付ソケット10)が配置されると共に、この光源3(カプラー付ソケット10)を挟んだ第1のインナーレンズ4の一方側が他方側よりも長くなっている。
【0027】
第1のインナーレンズ4は、光源3の前方(本実施形態では上方)に配置された第1の導光部11と、第1の導光部11の先端側(本実施形態では上端側)に位置する分岐部12と、分岐部12から車幅方向の一方側(本実施形態では左側)に向かって延長された第2の導光部13と、分岐部12から車幅方向の他方側(本実施形態では右側)に向かって延長された第3の導光部14と、分岐部12から第2の導光部13の一部が車幅方向の一方側に向かって湾曲した第1の湾曲部15と、分岐部12から第3の導光部14の一部が車幅方向の他方側に向かって湾曲した第2の湾曲部16と、第1の湾曲部15から分岐部12とは反対側に向かって突出された第1の突出部17と、第2の湾曲部16から分岐部12とは反対側に向かって突出された第2の突出部18とを有している。
【0028】
また、第1のインナーレンズ4は、第1の導光部11の基端側(本実施形態では下端側)に位置する入射部19と、第2の導光部13の背面側(本実施形態では車両用灯具1の背面側)に位置する第1の反射部20と、第2の導光部13の正面側(本実施形態では車両用灯具1の正面側)に位置する第1の出射部21と、第3の導光部14の背面側(本実施形態では車両用灯具1の背面側)に位置する第2の反射部22と、第3の導光部14の正面側(本実施形態では車両用灯具1の正面側)に位置する第2の出射部23と、第1の突出部17の背面側(本実施形態では車両用灯具1の背面側)に位置する第3の反射部24と、第1の突出部17の正面側(本実施形態では車両用灯具1の正面側)に位置する第3の出射部25と、第2の突出部18の背面側(本実施形態では車両用灯具1の背面側)に位置する第4の反射部26と、第2の突出部18の正面側(本実施形態では車両用灯具1の正面側)に位置する第4の出射部27とを有している。
【0029】
入射部19は、第1の導光部11の基端(下端)側に位置して、光源3と対向する平坦(平面)な入射面19aを有している。入射部19は、光源3から出射された光Lを入射面19aから第1の導光部11(第1のインナーレンズ4)の内部へと入射する。また、入射部19から入射した光Lは、第1の導光部11の内部を第1の導光部11の先端(上端)側にある分岐部12に向けて導光されることになる。
【0030】
なお、入射部19については、上述した平坦(平面)な入射面19aを有する構成に限らず、光源3から放射状に出射された光Lを平行化又は集光しながら、第1の導光部11の内部へと入射するレンズ形状を有する構成であってもよい。
【0031】
分岐部12は、第1の導光部11の先端(上端)側に位置して、第2の導光部13の第1の湾曲部15と第3の導光部14の第2の湾曲部16とが互いに逆向きに湾曲しながら分岐した部分であり、第1の導光部11の先端側に向けて導光される光Lを第2の導光部13側と第3の導光部14側と分岐しながら導光させる。
【0032】
また、入射部19から分岐部12に向けて導光される光Lのうち、分岐部12から第2の導光部13側に向けて分岐された光L1は、第1の湾曲部15を介して第2の導光部13の基端側から先端側に向けて導光されることになる。一方、入射部19から分岐部12に向けて導光される光Lのうち、分岐部12から第3の導光部14側に向けて分岐された光L2は、第3の導光部14の基端側から先端側に向けて導光されることになる。
【0033】
さらに、第2の導光部13側に向けて分岐された光L1のうち一部の光L3は、第1の湾曲部15から第1の突出部17に向けて導光されることになる。一方、第3の導光部14側に向けて分岐された光L2のうち一部の光L4は、第2の湾曲部16から第2の突出部18に向けて導光されることになる。
【0034】
ところで、第1のインナーレンズ4では、第2の導光部13と第3の導光部14との長さが異なっており、第1の方向(本実施形態では車両用灯具1の車幅方向)の一方側に向かって延長された第2の導光部13が第1の方向の他方側に向かって延長された第3の導光部14よりも長くなっている。
【0035】
これに対して、分岐部12では、第2の導光部13側に向けて導光される光L1の割合と、第3の導光部14側に向けて導光される光L2の割合とを、これら第2の導光部13と第3の導光部14との長さ(光路長)の違いに応じて調整している。
【0036】
具体的に、この分岐部12では、第3の導光部14よりも第2の導光部13の方が長いため、第2の導光部13と第3の導光部14との境界12aを通る境界線BXに対して、光源3から出射された光Lの光軸AXが第2の導光部13側にずれた配置となっている。
【0037】
これにより、分岐部12に向けて導光される光Lのうち、第2の導光部13側に分岐して導光される光L1の割合が、第3の導光部14側に分岐して導光される光L2の割合よりも大きくなるように調整されている。
【0038】
第1の反射部20は、第2の導光部13の背面側において、第2の導光部13が延在する方向(左右方向)に間隔を空けながら複数並んで設けられている。また、各第1の反射部20には、第2の導光部13が延在する方向(左右方向)に並ぶ複数の反射カット20aが設けられている。
【0039】
複数の反射カット20aについては、第2の導光部13の背面側に入射した光L1を第2の導光部13の正面側から外部へと出射(透過)する角度で反射させるものであればよく、その形状や大きさ、数等について、特に限定されるものではない。本実施形態では、複数の反射カット20aとして、第2の導光部13の背面側を上下方向に切り欠く断面略三角形状の溝部が左右方向に並んで設けられている。
【0040】
また、複数の反射カット20aは、各第1の出射部21から出射される光L1を第2の導光部13が延在する方向(左右方向)に均一化するため、第2の導光部13の基端側から先端側に向かって、反射カット20aを形成する溝部の深さが漸次深くなっている。若しくは、第2の導光部13の基端側から先端側に向かって、複数の反射カット20aの隣り合う間隔が漸次狭くなっていてもよい。
【0041】
第1の出射部21は、第2の導光部13の正面側に位置して、第2の導光部13が延在する方向(左右方向)に連続した第1の出射面21aを有している。第1の出射面21aは、第2の導光部13の延在方向とは直交する方向の断面(鉛直断面)において、円弧状に湾曲した凸面により構成されている。
【0042】
第1の出射部21では、複数の反射カット20a(第1の反射部20)により反射された光L1を第1の出射面21aから第2の導光部13の外部へと出射する。
【0043】
第2の反射部22は、第3の導光部14の背面側において、第3の導光部14が延在する方向(左右方向)に間隔を空けながら複数並んで設けられている。また、各第2の反射部22には、第3の導光部14が延在する方向(左右方向)に並ぶ複数の反射カット22aが設けられている。
【0044】
複数の反射カット22aについては、第3の導光部14の背面側に入射した光L2を第3の導光部14の正面側から外部へと出射(透過)する角度で反射させるものであればよく、その形状や大きさ、数等について、特に限定されるものではない。本実施形態では、複数の反射カット22aとして、第3の導光部14の背面側を上下方向に切り欠く断面略三角形状の溝部が左右方向に並んで設けられている。
【0045】
また、複数の反射カット22aは、各第2の出射部23から出射される光L2を第3の導光部14が延在する方向(左右方向)に均一化するため、第3の導光部14の基端側から先端側に向かって、反射カット22aを形成する溝部の深さが漸次深くなっている。若しくは、第3の導光部14の基端側から先端側に向かって、複数の反射カット22aの隣り合う間隔が漸次狭くなっていてもよい。
【0046】
第2の出射部23は、第3の導光部14の正面側に位置して、第3の導光部14が延在する方向(左右方向)に連続した第2の出射面23aを有している。第2の出射面23aは、第3の導光部14の延在方向とは直交する方向の断面(鉛直断面)において、円弧状に湾曲した凸面により構成されている。
【0047】
第2の出射部23では、複数の反射カット22a(第2の反射部22)により反射された光L2を第2の出射面23aから第3の導光部14の外部へと出射する。
【0048】
第3の反射部24は、第1の突出部17の正面側に向かって傾斜する第1の突出部17の背面側に位置して、第1の突出部17が突出する方向(上下方向)に並ぶ複数の反射カット24aを有している。
【0049】
複数の反射カット24aについては、第1の突出部17の背面側に入射した光L3を第1の突出部17の正面側から外部へと出射(透過)する角度で反射させるものであればよく、その形状や大きさ、数等について、特に限定されるものではない。本実施形態では、複数の反射カット24aとして、第1の突出部17の背面側を左右方向に切り欠く断面略三角形状の溝部が上下方向に並んで設けられている。
【0050】
また、複数の反射カット24aは、第1の突出部17から出射される光L3を第1の突出部17が突出する方向(上下方向)に均一化するため、第1の突出部17の基端側から先端側に向かって、反射カット24aを形成する溝部の深さが漸次深くなっている。若しくは、第1の突出部17の基端側から先端側に向かって、複数の反射カット24aの隣り合う間隔が漸次狭くなっていてもよい。
【0051】
第3の出射部25は、第1の突出部17の正面側に位置して、第3の反射部24と対向する平坦(平面)な第3の出射面25aを有している。第3の出射部25では、複数の反射カット24a(第3の反射部24)により反射された光L3を第3の出射面25aから第1の突出部17の外部へと出射する。
【0052】
第4の反射部26は、第2の突出部18の正面側に向かって傾斜する第2の突出部18の背面側に位置して、第2の突出部18が突出する方向(上下方向)に並ぶ複数の反射カット26aを有している。
【0053】
複数の反射カット26aについては、第2の突出部18の背面側に入射した光L4を第2の突出部18の正面側から外部へと出射(透過)する角度で反射させるものであればよく、その形状や大きさ、数等について、特に限定されるものではない。本実施形態では、複数の反射カット26aとして、第2の突出部18の背面側を左右方向に切り欠く断面略三角形状の溝部が上下方向に並んで設けられている。
【0054】
また、複数の反射カット26aは、第2の突出部18から出射される光L4を第2の突出部18が突出する方向(上下方向)に均一化するため、第2の突出部18の基端側から先端側に向かって、反射カット26aを形成する溝部の深さが漸次深くなっている。若しくは、第2の突出部18の基端側から先端側に向かって、複数の反射カット26aの隣り合う間隔が漸次狭くなっていてもよい。
【0055】
第4の出射部27は、第2の突出部18の正面側に位置して、第4の反射部26と対向する平坦(平面)な第4の出射面27aを有している。第4の出射部27では、複数の反射カット26a(第4の反射部26)により反射された光L4を第4の出射面27aから第2の突出部18の外部へと出射する。
【0056】
リフレクタ5は、例えば白色樹脂などの反射部材からなり、その正面側が開口しながら、第1のインナーレンズ4の正面側を除く第1のインナーレンズ4の周囲を囲むように配置されている。
【0057】
リフレクタ5は、その内側に反射面5aを有して、第1のインナーレンズ4から外部へと出射された光L1~L4を反射面5aにより反射して、第1のインナーレンズ4の正面側に向けて光L1~L4を出射する。
【0058】
第2のインナーレンズ6は、例えばポリカーボネイトやアクリル等の透明樹脂やガラスなどの導光体からなり、車幅方向に延在した長尺形状を有して、第1のインナーレンズ4の正面側を覆うように配置されている。
【0059】
第2のインナーレンズ6は、その背面側に平坦(平面)な入射面6aと、その正面側に第1~第4の反射部20,22,24,26の各々と対向する位置から前方に突出された複数の突出部6bと、複数の突出部6bの各々の先端に平坦(平面)な複数の出射面6cとを有している。
【0060】
複数の突出部6bは、第1~第4の反射部20,22,24,26の各々に対応して、車幅方向(左右方向)に等間隔に並んで設けられている。複数の出射面6cは、各突出部6bの先端において略矩形状に形成されている。
【0061】
第2のインナーレンズ6では、第1~第4の出射部21,23,25,27から出射された光L1~L4を入射面6aから内部へと入射する。また、入射面6aから入射した光L1~L4は、複数の突出部6bの内部を先端に向けて導光しながら、それぞれの出射面6cから外部へと出射する。
【0062】
エクステンション7は、第2のインナーレンズ6の正面側を覆う有色(例えば黒色)の遮光部材からなり、複数の突出部6bの各々に対応した複数の開口部7aを有している。エクステンション7は、この開口部7aから出射面6cが外部に臨むように、開口部7aの内側に突出部6bを配置することによって、第2のインナーレンズ6の出射面6c以外から出射される光L1~L4を遮光している。
【0063】
以上のような構成を有する車両用灯具1では、車幅方向に並ぶ複数の出射面6cに対応した位置をリッドランプの発光面として赤色発光させることが可能である。
【0064】
ところで、本実施形態の車両用灯具1において、上述した車幅方向に並ぶ複数の出射面6cを略均一(均等)に発光させるためには、分岐部12を挟んだ第2の導光部13と第3の導光部14との長さに応じて、光源3から出射された光Lを適切な割合で振り分ける(分配する)必要がある。
【0065】
具体的に、本実施形態では、分岐部12を挟んで第2の導光部13が第3の導光部14よりも長くなっている。このため、光源3から出射される光Lの光軸AXが分岐部12の境界12aを通る境界線BXに対して第2の導光部13側にずれた配置となっている。これにより、分岐部12を挟んだ第2の導光部13側に第3の導光部14側よりも多くの光量を振り分けている。
【0066】
また、本実施形態では、第2の導光部13に設けられた第1の出射部21の各々に振り分けられる光L1の光量と、第3の導光部14に設けられた第2の出射部23の各々に振り分けられる光L2光量とが等しくなるように、上述した複数の反射カット20a,22aによる光量調整が行われている。これにより、第1の出射部21と第2の出射部23とに対応した出射面6cとを略均一(均等)に発光させることが可能である。
【0067】
一方、光源3から出射される光Lの光軸AXが分岐部12の境界12aの境界線BXに対してずれた配置となる場合、
図9に示すように、分岐部12を介して第2の導光部13側と第3の導光部14側とに分岐される光L1,L2の割合に差が生じることになる。
【0068】
これに対して、本実施形態の車両用灯具1では、
図10、
図11及び
図12に示すように、分岐部12を介して第2の導光部13側と第3の導光部14側とに分岐される光L1,L2の割合に応じて、第1の突出部17と第1の湾曲部15とが接続される第1の接続部分30aの位置と、第2の突出部18と第2の湾曲部16とが接続される第2の接続部分30bの位置とが、少なくとも第1の方向と直交した第2の方向(本実施形態では車両用灯具1の前後方向)において異なっている。
【0069】
具体的に、第1の接続部分30aと第2の接続部分30bとは、分岐部12を介して分岐される光L1,L2の割合が相対的に小さくなるほど、分岐部12の前後方向における第1の湾曲部15と第2の湾曲部16との中心軸CXに寄った配置となる。
【0070】
これにより、第1の接続部分30aから第1の突出部17に向けて導光される光L3、又は、第2の接続部分30bから第2の突出部18に向けて導光される光L4の割合を相対的に大きくすることが可能である。
【0071】
一方、第1の接続部分30aと第2の接続部分30bとは、分岐部12を介して分岐される光L1,L2の割合が相対的に大きくなるほど、分岐部12の前後方向における第1の湾曲部15と第2の湾曲部16との中心軸CXからずれた配置となる。
【0072】
これにより、第1の接続部分30aから第1の突出部17に向けて導光される光L3、又は、第2の接続部分30bから第2の突出部18に向けて導光される光L4の割合を相対的に小さくすることが可能である。
【0073】
本実施形態では、
図10、
図11及び
図12に示すように、分岐部12の前後方向において、第1の突出部17(第1の接続部分30a)が第2の湾曲部16の中心軸CXから正面側にずれた配置となり、第2の突出部18(第2の接続部分30b)が第2の湾曲部16の中心軸CXに寄った配置となっている。
【0074】
これにより、分岐部12を介して第2の導光部13側と第3の導光部14側とに分岐される光L1,L2の割合に差が生じる場合でも、第1の接続部分30aから第1の突出部17に向けて導光される光L3と、第2の接続部分30bから第2の突出部18に向けて導光される光L4との割合を等しくすることが可能である。
【0075】
したがって、本実施形態の車両用灯具1では、第1の突出部17の第3の出射部25から出射される光L3と、第2の突出部18の第4の出射部27から出射される光L4との割合が等しくなるため、これら第1の突出部17(第3の出射部25)と第2の突出部18(第4の出射部27)とに対応した出射面6cを、その他の出射部(第1の出射部21及び第2の出射部23)に対応した出射面6cと共に略均一(均等)に発光させることが可能である。
【0076】
また、本実施形態の車両用灯具1では、
図11及び
図12に示すように、分岐部12を介して第2の導光部13側と第3の導光部14側とに分岐される光L1,L2の割合に応じて、第1の接続部分30aと第2の接続部分30bとの断面積S1,S2が異なっている。
【0077】
具体的に、第1の接続部分30aと第2の接続部分30bとは、分岐部12を介して分岐される光L1,L2の割合が相対的に大きくなるほど、断面積S1,S2が相対的に小さくなる。
【0078】
これにより、第1の接続部分30aから第1の突出部17に向けて導光される光L3、又は、第2の接続部分30bから第2の突出部18に向けて導光される光L4の割合を相対的に小さくすることが可能である。
【0079】
一方、分岐部12を介して第2の導光部13側と第3の導光部14側と分岐される光L1,L2の割合が相対的に小さくなるほど、断面積S1,S2が相対的に大きくなる。
【0080】
これにより、第1の接続部分30aから第1の突出部17に向けて導光される光L3、又は、第2の接続部分30bから第2の突出部18に向けて導光される光L4の割合を相対的に大きくすることが可能である。
【0081】
本実施形態では、
図11及び
図12に示すように、第1の突出部17の厚みが第2の突出部18の厚みよりも小さくなることによって、第1の接続部分30aの断面積S1が第2の接続部分30bの断面積S2よりも小さくなっている。
【0082】
これにより、分岐部12を介して第2の導光部13側と第3の導光部14側とに分岐される光L1,L2の割合に差が生じる場合でも、第1の接続部分30aから第1の突出部17に向けて導光される光L3と、第2の接続部分30bから第2の突出部18に向けて導光される光L4との割合を等しくすることが可能である。
【0083】
したがって、本実施形態の車両用灯具1では、第1の突出部17の第3の出射部25から出射される光L3と、第2の突出部18の第4の出射部27から出射される光L4との割合が等しくなるため、これら第1の突出部17(第3の出射部25)と第2の突出部18(第4の出射部27)とに対応した出射面6cを、その他の出射部(第1の出射部21及び第2の出射部23)に対応した出射面6cと共に略均一(均等)に発光させることが可能である。
【0084】
以上のように、本実施形態の車両用灯具1では、上述した光源3から出射された光Lを車幅方向に並ぶ複数の出射面6cに対して略均一に振り分ける(分配する)ことができ、これら複数の出射面6cを互いに均一な明るさ(輝度)で発光させることが可能である。
【0085】
これにより、本実施形態の車両用灯具1では、輝度ムラの発生を防止しながら、発光時の見栄えを良くすることが可能である。
【0086】
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上述した車両用灯具1をリッドランプに適用した場合を例示しているが、本発明が適用される車両用灯具については、上述したリア側の車両用灯具に限らず、フロント側の車両用灯具に本発明を適用することも可能である。
【0087】
すなわち、本発明が適用される車両用灯具については、上述したリッドランプの他にも、例えば、テールランプやストップランプ、バックランプ、昼間点灯ランプ(DRL)、車幅灯(ポジションランプ)、方向指示器(ターンランプ)などの車両用灯具に対して、本発明を幅広く適用することが可能である。
【0088】
また、光源については、上述したLED以外にも、例えばレーザーダイオード(LD)などの発光素子を用いることができる。また、光源が発する光の色については、上述した赤色光以外にも、白色光や橙色光など、その車両用灯具の用途に応じて適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0089】
1…車両用灯具 2…灯体 3…光源 4…第1のインナーレンズ(導光体) 5…リフレクタ 6…第2のインナーレンズ 7…エクステンション 8…ハウジング 9…アウターレンズ 10…カプラー付ソケット 11…第1の導光部 12…分岐部 13…第2の導光部 14…第3の導光部 15…第1の湾曲部 16…第2の湾曲部 17…第1の突出部 18…第2の突出部 19…入射部 20…第1の反射部 21…第1の出射部 22…第2の反射部 23…第2の出射部 24…第3の反射部 25…第3の出射部 26…第4の反射部 27…第4の出射部 30a…第1の接続部分 30b…第2の接続部分 L,L1,L2,L3,L4…光