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特開2024-29871バッテリ管理装置、バッテリ管理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024029871
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】バッテリ管理装置、バッテリ管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240229BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20240229BHJP
   B60L 53/80 20190101ALI20240229BHJP
   B60L 53/65 20190101ALI20240229BHJP
【FI】
H02J7/00 302A
B60L50/60
B60L53/80
B60L53/65
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022132310
(22)【出願日】2022-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】数野 修一
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503BB02
5G503DA04
5G503DB00
5G503FA06
5H125AA01
5H125AC12
5H125BC26
5H125CC04
5H125CC07
5H125EE41
5H125EE55
(57)【要約】
【課題】バッテリの使用をより適切に管理することができるバッテリ管理装置、バッテリ管理方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態のバッテリ管理装置は、利用者の位置と、移動体に搭載されるバッテリの位置とを取得する取得部と、前記利用者の位置とバッテリの位置との距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合に、前記バッテリの使用を禁止する管理部とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の位置と、移動体に搭載されるバッテリの位置とを取得する取得部と、
前記利用者の位置とバッテリの位置との距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合に、前記バッテリの使用を禁止する管理部と、
を備える、バッテリ管理装置。
【請求項2】
前記利用者の位置は、前記利用者が利用する携帯端末の位置である、
請求項1に記載のバッテリ管理装置。
【請求項3】
前記バッテリの位置は、前記バッテリに設けられた位置取得部によって取得される位置である、
請求項1に記載のバッテリ管理装置。
【請求項4】
前記バッテリの位置は、前記バッテリが搭載された移動体の位置である、
請求項1に記載のバッテリ管理装置。
【請求項5】
前記バッテリの位置は、前記バッテリを交換するバッテリ交換装置の位置である、
請求項1に記載のバッテリ管理装置。
【請求項6】
前記管理部は、前記バッテリを交換するバッテリ交換装置に使用が禁止されたバッテリが収容された場合に、前記使用が禁止されたバッテリを利用者に貸し出されないようにする、
請求項1に記載のバッテリ管理装置。
【請求項7】
前記管理部は、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合であっても、前記利用者により例外条件が設定されている場合に前記バッテリの使用を禁止しない、
請求項1に記載のバッテリ管理装置。
【請求項8】
前記管理部は、前記利用者により前記バッテリの他人の使用を許可することが設定されている場合に、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合であっても、前記バッテリの使用を禁止しない、
請求項1に記載のバッテリ管理装置。
【請求項9】
コンピュータが、
利用者の位置と、移動体に搭載されるバッテリの位置とを取得し、
前記利用者の位置とバッテリの位置との距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合に、前記バッテリの使用を禁止する、
バッテリ管理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
利用者の位置と、移動体に搭載されるバッテリの位置とを取得させ、
前記利用者の位置とバッテリの位置との距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合に、前記バッテリの使用を禁止させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリ管理装置、バッテリ管理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池に関する研究開発が行われている。これに関連して、バッテリの盗難を抑止するため、手持式動力工具及びバッテリ(パック)の各々がパスコードを有し、それぞれのパスコードを直接的に比較して一致しない、或いは予め定められた態様でない場合に使用を禁止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-126560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したような二次電池に関する従来技術においては、手持式動力工具とバッテリとが両方盗難された場合にはパスコードが一致するため、バッテリの不正使用を禁止することできない場合あった。したがって、バッテリの使用を適切に管理することができないといった課題があった。
【0005】
本願は上記課題の解決のため、バッテリの使用をより適切に管理することができるバッテリ管理装置、バッテリ管理方法、およびプログラムの提供を目的としたものである。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るバッテリ管理装置、バッテリ管理方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係るバッテリ管理装置は、利用者の位置と、移動体に搭載されるバッテリの位置とを取得する取得部と、前記利用者の位置とバッテリの位置との距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合に、前記バッテリの使用を禁止する管理部と、を備える、バッテリ管理装置である。
【0007】
(2):上記(1)の態様において、前記利用者の位置は、前記利用者が利用する携帯端末の位置である。
【0008】
(3):上記(1)の態様において、前記バッテリの位置は、前記バッテリに設けられた位置取得部によって取得される位置である。
【0009】
(4):上記(1)の態様において、前記バッテリの位置は、前記バッテリが搭載された移動体の位置である。
【0010】
(5):上記(1)の態様において、前記バッテリの位置は、前記バッテリを交換するバッテリ交換装置の位置である。
【0011】
(6):上記(1)の態様において、前記管理部は、前記バッテリを交換するバッテリ交換装置に使用が禁止されたバッテリが収容された場合に、前記使用が禁止されたバッテリを利用者に貸し出されないようにするものである。
【0012】
(7):上記(1)の態様において、前記管理部は、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合であっても、前記利用者により例外条件が設定されている場合に前記バッテリの使用を禁止しないものである。
【0013】
(8):上記(1)の態様において、前記管理部は、前記利用者により前記バッテリの他人の使用を許可することが設定されている場合に、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合であっても、前記バッテリの使用を禁止しないものである。
【0014】
(9):本発明の他の態様に係るバッテリ管理方法は、コンピュータが、利用者の位置と、移動体に搭載されるバッテリの位置とを取得し、前記利用者の位置とバッテリの位置との距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合に、前記バッテリの使用を禁止する、バッテリ管理方法である。
【0015】
(10):本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、利用者の位置と、移動体に搭載されるバッテリの位置とを取得させ、前記利用者の位置とバッテリの位置との距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合に、前記バッテリの使用を禁止させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0016】
上記(1)~(10)の態様によれば、バッテリの使用をより適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態に係るバッテリ管理装置を含むバッテリ管理システム1の構成図である。
図2】電動車両10の構成の一例を示す図である。
図3】バッテリ100の構成の一例を示す図である。
図4】携帯端末200の構成の一例を示す図である。
図5】バッテリ交換装置300の構成の一例を示す図である。
図6】バッテリ管理サーバ400の構成の一例を示す図である。
図7】利用者情報DB472の内容について説明するための図である。
図8】バッテリ利用DB474の内容について説明するための図である。
図9】第1のパターンにおける管理部440の処理について説明するための図である。
図10】第2のパターンにおける管理部440の処理について説明するための図である。
図11】第3のパターンにおける管理部440の処理について説明するための図である。
図12】実施形態のバッテリ管理サーバ400により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明のバッテリ管理装置、バッテリ管理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下の説明では、実施形態のバッテリ管理装置が、移動体に着脱可能に搭載される蓄電装置であるバッテリ(着脱式バッテリ)を共同利用するバッテリ利用サービスのシステム(バッテリ管理システム)に適用された場合について説明する。さらに言えば、実施形態のバッテリ管理装置は、バッテリ管理システムにおいて利用されるバッテリや、バッテリの返却(受領)と、代わりの着脱式バッテリの貸出(供与、提供)とを行うバッテリ交換装置を管理するものである。また以下では、バッテリが搭載される移動体の一例として、電動車両を用いる。ただし、移動体は、電動車両に代えて、移動ロボット、自律走行装置、自律走行車、その他の電動車両、ドローン飛行体、またはその他の電動式移動装置(電動モビリティ)等であってもよい。
【0019】
[全体構成]
図1は、実施形態に係るバッテリ管理装置を含むバッテリ管理システム1の構成図である。図1に示すバッテリ管理システム1は、例えば、電動車両10と、電動車両10への着脱が可能な着脱式バッテリ(以下、単に「バッテリ」と称する)100と、電動車両10の利用者Uが所持する携帯端末200と、バッテリ100のサービスを行うバッテリ交換装置300と、バッテリ管理サーバ400とを備える。バッテリ100と、携帯端末200と、バッテリ交換装置300と、バッテリ管理サーバ400とは、例えば、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のうち1つ以上を含む。バッテリ管理サーバ400は、「バッテリ管理装置」の一例である。
【0020】
電動車両10は、例えば、走行用のバッテリ(二次電池)から供給される電力によって駆動される電動機(電動モータ)によって走行するBEV(Battery Electric Vehicle:電気自動車)である。代替的に、電動車両10は、ハイブリッド車両に外部充電機能を持たせたPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)又はPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)であってもよい。なお、電動車両10は、例えば、四輪の車両のみならず、鞍乗り型の二輪の車両や、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)の車両、アシスト式の自転車、電動キックボード等、バッテリ100から供給される電力によって駆動される電動モータによって走行する移動体の全般が含まれる。
【0021】
携帯端末200は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。携帯端末200は位置情報を取得し、取得した位置情報等を、ネットワークNWを介してバッテリ管理サーバ400に送信する。また、携帯端末200は、利用者Uにより入力された情報(例えば、バッテリ100の問い合わせ情報)をバッテリ管理サーバ400に送信したり、バッテリ管理サーバ400から取得した情報を出力して利用者Uに提供する。
【0022】
バッテリ交換装置300は、電動車両10から取り外されたバッテリ100を収容(回収)して、既に収容されている充電された他のバッテリを貸し出す。また、バッテリ交換装置300は、収容しているバッテリ100の充電を制御したり、バッテリ100の識別情報やバッテリ状態(例えば、充電状況(充電率)等)、バッテリ100の返却や貸出に関する情報を、ネットワークNWを介してバッテリ管理サーバ400に送信する。
【0023】
バッテリ管理サーバ400は、例えば、サーバ装置やPC(Personal Computer)でもよく、クラウドサーバでもよい。バッテリ管理サーバ400は、例えば、バッテリ100の状況や、利用者Uによるバッテリ100の利用状況、存在位置等を管理する。例えば、バッテリ管理サーバ400は、利用者Uからの交換可能なバッテリ100の問い合わせ(交換可能なバッテリ100が存在するバッテリ交換装置300の問い合わせ)を受け付けて、利用者Uの位置情報に基づいて交換可能なバッテリ100が存在するバッテリ交換装置300の位置を取得し、取得した位置等を利用者Uに提供する。交換可能なバッテリ100とは、例えば、充電率が閾値以上のバッテリである。また、交換可能なバッテリ100には、電動車両10に搭載可能なバッテリであることを含んでいてもよい。
【0024】
なお、図1に示すバッテリ管理システム1は、電動車両10、携帯端末200、バッテリ交換装置300、およびバッテリ管理サーバ400のうち、少なくとも一つが複数有してもよい。例えば、バッテリ交換装置300が複数ある場合には、異なる位置に設置される。以下、電動車両10、バッテリ100、携帯端末200、バッテリ交換装置300、バッテリ管理サーバ400の各構成について具体的に説明する。
【0025】
[電動車両10]
図2は、電動車両10の構成の一例を示す図である。電動車両10は、例えば、モータ(電動機)12と、駆動輪14と、ブレーキ装置16と、車両センサ20と、PCU(Power Control Unit)30と、制御部36と、バッテリ100と、バッテリセンサ42と、通信装置50と、入力装置60と、出力装置70とを備える。
【0026】
モータ12は、例えば、三相交流電動機である。モータ12の回転子(ロータ)は、駆動輪14に連結される。モータ12は、バッテリ100が備える蓄電部(不図示)から供給される電力によって駆動され、回転の動力を駆動輪14に伝達させる。また、モータ12は、電動車両10の減速時に電動車両10の運動エネルギーを用いて発電する。
【0027】
ブレーキ装置16は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、を備える。ブレーキ装置16は、ブレーキペダル(不図示)に対する電動車両10の利用者Uによる操作によって発生した油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてもよい。なお、ブレーキ装置16は、上記説明した構成に限らず、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
【0028】
車両センサ20は、例えば、アクセル開度センサと、車速センサと、ブレーキ踏量センサと、を備える。アクセル開度センサは、アクセルペダルに取り付けられ、運転者によるアクセルペダルの操作量を検出し、検出した操作量をアクセル開度として後述する制御部36に出力する。車速センサは、例えば、電動車両10の各車輪に取り付けられた車輪速センサと速度計算機とを備え、車輪速センサにより検出された車輪速を統合して電動車両10の速度(車速)を導出し、制御部36に出力する。ブレーキ踏量センサは、ブレーキペダルに取り付けられ、運転者によるブレーキペダルの操作量を検出し、検出した操作量をブレーキ踏量として制御部36に出力する。また、車両センサ20には、電動車両10の位置を取得する位置センサが含まれてよい。位置センサは、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機(不図示)によってバッテリ100の位置を検出する。GNSS受信機は、例えばGPS(Global Positioning System)衛星等のGNSS衛星から到来する電波に基づいてバッテリ100の位置を測位する。GNSS受信機により測位される位置情報には、緯度経度が含まれる。また、位置情報には、高さ情報が含まれてもよい。高さ情報とは、例えば、標高等の高度を示す情報である。高さ情報は、GPS衛星から取得してもよく、緯度経度情報に基づいて地図情報を参照し、地図情報に格納されている高さ情報を取得してもよい。この場合、地図情報は、外部から取得してもよく、電動車両10の記憶部に記憶されていてもよい。
【0029】
PCU30は、例えば、変換器32と、VCU(Voltage Control Unit)34とを備える。なお、図1においては、これらの構成要素をPCU30として一まとまりの構成としたのは、あくまで一例であり、電動車両10におけるこれらの構成要素は分散的に配置されても構わない。変換器32は、例えば、AC-DC変換器である。変換器32の直流側端子は、直流リンクDLに接続されている。直流リンクDLには、VCU34を介してバッテリ100が接続されている。変換器32は、モータ12により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力する。VCU34は、例えば、DC-DCコンバータである。VCU34は、バッテリ100から供給される電力を昇圧して直流リンクDLに出力する。
【0030】
制御部36は、車両センサ20が備えるアクセル開度センサからの出力に基づいて、モータ12の駆動を制御する。制御部36は、また、車両センサ20が備えるブレーキ踏量センサからの出力に基づいて、ブレーキ装置16を制御する。制御部36は、また、バッテリ100に接続された後述するバッテリセンサ42からの出力に基づいて、例えば、バッテリ100のSOC(State Of Charge;以下「充電率」ともいう)を算出し、VCU34に出力する。VCU34は、制御部36からの指示に応じて、直流リンクDLの電圧を上昇させる。また、制御部36は、バッテリ管理サーバ400からの制御情報に基づいて、バッテリ100の使用を禁止(例えば、バッテリ100の充放電を禁止)するように制御してもよい。
【0031】
バッテリ100は、例えば、リチウムイオン電池等、充電と放電とを繰り返すことができる二次電池である。バッテリ100は、電動車両10の走行用の電力を供給する。電動車両10に対して一または複数のバッテリ100が着脱自在に装着される、バッテリ100は、例えば、カセット式等のバッテリパックであってもよい。バッテリ100は、電動車両10の外部の充電器(不図示)から供給される電力や、回生エネルギーによって得られる電力を蓄え、電動車両10の走行のための放電を行う。
【0032】
バッテリセンサ42は、バッテリ100の電流や、電圧、温度等の物理量を測定する。バッテリセンサ42は、例えば、電流センサ、電圧センサ、温度センサを備える。バッテリセンサ42は、電流センサによってバッテリ100の電流を測定し、電圧センサによってバッテリ100の電圧を測定し、温度センサによってバッテリ100の温度を測定する。また、バッテリセンサ42は、搭載されたバッテリ100ごとの充電率を測定してもよい。バッテリセンサ42は、測定結果を制御部36や通信装置50に出力する。
【0033】
通信装置50は、セルラー網やWi-Fi網を接続するための無線モジュールを含む。通信装置50は、Bluetooth(登録商標)等利用するための無線モジュールを含んでもよい。通信装置50は、無線モジュールにおける通信によって、電動車両10とバッテリ100との間で送受信する。通信装置50は、例えば、電動車両10またはバッテリ100から得られる情報(例えば、位置情報)を所定周期または所定タイミングでバッテリ管理サーバ400に送信する。また、通信装置50は、バッテリ管理サーバ400から提供された情報を受信する。
【0034】
入力装置60は、例えば、各種キーやボタン等の操作による利用者Uの入力を受け付ける。入力装置60は、例えば、マイクを備え利用者Uの音声の入力を受け付けてもよい。また、入力装置60は、タッチパネルとして出力装置70と一体に構成されていてもよい。出力装置70は、例えば、ディスプレイやスピーカを備え、電動車両10の走行状況やバッテリ管理システム1の利用時における各種情報を出力する。また、出力装置70は、電動車両10にナビゲーション装置(不図示)が搭載されている場合や、バッテリ管理サーバ400から取得した地図情報や経路情報等提供情報を出力する。
【0035】
[バッテリ100]
図3は、バッテリ100の構成の一例を示す図である。なお、図3の例では、バッテリパックの構成を示すが、実施形態のバッテリ100の構成についてはこれに限定されない。バッテリ100は、例えば、通信部110と、位置取得部120と、蓄電部130と、BMU(Battery Management Unit)140と、接続部150とを備える。通信部110は、例えば、TCU(Telematics Control Unit)であり、ネットワークNWを介してバッテリ管理サーバ400等と通信を行う。また、通信部110は、バッテリ100が搭載された電動車両10や、バッテリ100が収納されたバッテリ交換装置300と通信してもよい。また、通信部110は、例えば、Bluetooth等の近距離無線通信方式によって、電動車両10やバッテリ交換装置300と通信してもよい。
【0036】
位置取得部120は、例えば、GNSS受信機(不図示)によってバッテリ100の位置を検出する。GNSS受信機は、例えばGPS衛星等のGNSS衛星から到来する電波に基づいてバッテリ100の位置を測位する。GNSS受信機により測位される位置情報には、緯度経度が含まれ、更に高さ情報が含まれてもよい。位置取得部120は、取得した位置情報を通信部110により所定周期または所定タイミングでバッテリ管理サーバ400に送信させる。
【0037】
蓄電部130は、充電した電力の蓄電および蓄電した電力の放電をする蓄電池を含んで構成される。蓄電部130に含まれる蓄電池としては、例えば、鉛蓄電池やリチウムイオン電池等の二次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ、または二次電池とキャパシタとを組み合わせた複合電池等である。
【0038】
BMU140は、例えば、測定センサ142と、記憶部144と、使用制御部146とを備える。測定センサ142は、蓄電部130の状態を測定する各種のセンサを含んで構成される。測定センサ142は、例えば、電圧センサによって、蓄電部130に蓄電されている電圧を測定する。測定センサ142は、例えば、電流センサによって、蓄電部130が流す電流を測定する。測定センサ142は、例えば、温度センサによって、蓄電部130を充電または蓄電部130が放電する際の温度を測定する。測定センサ142は、測定した蓄電部130の状態を表す測定値を、BMU140上のプロセッサに出力する。
【0039】
BMU140は、バッテリーマネージメントユニットであり、蓄電部130の充電や放電を制御する。BMU140は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサや、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリを記憶部144として含んで構成される。BMU140では、CPUが、記憶部144に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、蓄電部130の制御機能を実現する。そして、BMU140は、測定センサ142から出力された蓄電部130の状態を表す測定値に基づいて蓄電部130に対して行った制御の内容等の情報を、記憶部144に記憶させる。また、BMU140は、記憶部144に記憶させた情報等を通信部110により所定周期または所定タイミングでバッテリ管理サーバ400に送信させる。
【0040】
記憶部144は、バッテリ100に対して割り当てられたバッテリID等のバッテリ状態情報を記憶している。バッテリ状態情報には、バッテリIDの他に、例えば、充電回数、製造日、初期状態の容量、充電率等の情報が含まれている。記憶部144は、BMU140自身で検知した異常や故障、測定センサ142を利用して把握した蓄電部130の異常や故障等の情報を記憶する。
【0041】
使用制御部146は、例えば、バッテリ管理サーバ400からの情報に基づいて、バッテリ100を制御する。例えば、使用制御部146は、バッテリ管理サーバ400からバッテリ100に対して使用許可の情報を取得した場合に蓄電部130による電力の充放電を可能にする。また、使用制御部146は、バッテリ管理サーバ400からバッテリ100に対して使用禁止の情報を取得した場合に、蓄電部130により電力の充放電ができないように制御する。使用許可や使用禁止に関する情報は、記憶部144に格納されてよい。
【0042】
接続部150は、バッテリ100が電動車両10に装着された際に、電動車両10の駆動源である電動モータに蓄電部130に蓄電された電力を供給する接続部である。接続部150は、バッテリ交換装置300に設けられた接続部とも接続可能であり、バッテリ100とバッテリ交換装置300との間でやり取りするバッテリID、充電回数、および蓄電部130の状態を表す測定値等の情報や電力の電送をするための接続部でもある。
【0043】
[携帯端末200]
図4は、携帯端末200の構成の一例を示す図である。携帯端末200は、例えば、端末側通信部210と、入力部220と、出力部230と、端末位置取得部240と、アプリ実行部250と、出力制御部260と、端末側記憶部270とを備える。端末位置取得部240と、アプリ実行部250と、出力制御部260とは、それぞれ、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め携帯端末200が備えるHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体が、携帯端末200が備えるドライブ装置に装着されることで携帯端末200が備えるHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。アプリ実行部250は、「処理部」の一例である。
【0044】
端末側記憶部270は、上記の各種記憶装置、或いはSSD、EEPROM、ROM、またはRAM等により実現されてもよい。端末側記憶部270には、例えば、バッテリ利用アプリ272、プログラム、その他各種情報が格納される。また、端末側記憶部270には、携帯端末200の識別情報(例えば、端末IDや電話番号)等が格納されてもよい。
【0045】
端末側通信部210は、ネットワークNWを介して、バッテリ管理サーバ400、その他の外部装置と通信を行う。また、端末側通信部210は、例えば、ネットワークNWを介してバッテリ管理サーバ400から送信された情報を受信したり、バッテリ管理サーバ400に位置情報等を送信する。
【0046】
入力部220は、例えば、各種キーやボタン等の操作による利用者Uの入力を受け付ける。入力部220は、例えば、マイクを備え利用者Uの音声の入力を受け付けてもよい。また、入力部220は、タッチパネルとして出力部230と一体に構成されていてもよい。出力部230は、例えば、ディスプレイやスピーカを備え、出力制御部260の制御により、バッテリ利用時における各種情報を出力する。
【0047】
端末位置取得部240は、内蔵されたGPS装置(不図示)により携帯端末200の位置情報を取得する。取得する位置情報には、緯度経度が含まれ、更に高さ情報が含まれてもよい。
【0048】
アプリ実行部250は、端末側記憶部270に記憶されたバッテリ利用アプリ272が実行されることで実現される。バッテリ利用アプリ272は、例えば、ネットワークNWを介して外部装置からダウンロードしたものが携帯端末200にインストールされている。バッテリ利用アプリ272は、バッテリ管理サーバ400からバッテリ100に関する情報(例えば、バッテリ100の位置や利用状況)を取得し、取得した情報を、ディスプレイに表示出力させたりスピーカから音声出力させるように、出力制御部260を制御するアプリケーションプログラムである。また、バッテリ利用アプリ272は、利用時にユーザ認証画面等をディスプレイに表示させたり、入力部220により入力された情報を、バッテリ管理サーバ400に送信させたりする。また、バッテリ利用アプリ272は、例えば、端末位置取得部240により取得された携帯端末200の端末位置情報を所定周期または所定タイミングでバッテリ管理サーバ400に送信する。また、バッテリ利用アプリ272は、携帯端末200により処理された他の各種情報等をバッテリ管理サーバ400に送信する。
【0049】
出力制御部260は、バッテリ利用アプリ272(アプリ実行部250)の制御により、ディスプレイに表示させる画像の内容や表示態様、スピーカに出力させる音声の内容や出力態様を制御する。出力制御部260は、例えば、バッテリ管理サーバ400から取得した画像や音声を出力部から出力させてもよく、バッテリ管理サーバ400から取得した情報に基づいて画像や音声を生成して、出力部230から出力させてもよい。
【0050】
[バッテリ交換装置300]
図5は、バッテリ交換装置300の構成の一例を示す図である。バッテリ交換装置300は、例えば、交換装置側通信部310と、入力部320と、出力部330と、交換装置位置取得部340と、充電制御部350と、測定センサ360と、情報取得部370と、処理部380と、交換装置側記憶部390とを備える。交換装置位置取得部340、充電制御部350と、情報取得部370と、処理部380とは、それぞれ、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めバッテリ交換装置300が備えるHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体が、バッテリ交換装置300が備えるドライブ装置に装着されることでバッテリ交換装置300が備えるHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
【0051】
交換装置側記憶部390は、上記の各種記憶装置、或いはSSD、EEPROM、ROM、またはRAM等により実現されてもよい。交換装置側記憶部390には、例えば、プログラム、その他各種情報が格納される。また、交換装置側記憶部390には、バッテリ交換装置300の識別情報(例えば、交換装置ID)等が格納されてもよい。
【0052】
交換装置側通信部310は、ネットワークNWを介して、バッテリ100、携帯端末200、バッテリ管理サーバ400、その他の外部装置と通信を行う。また、交換装置側通信部310は、例えば、ネットワークNWを介してバッテリ管理サーバ400から提供された情報を受信したり、バッテリ管理サーバ400に位置情報やバッテリ100に関する情報等の各種情報を送信する。
【0053】
入力部320は、例えば、各種キーやボタン等の操作によって、バッテリ100の交換を行いに来た利用者Uの入力を受け付ける。入力部320は、タッチパネルとして出力部330と一体に構成されていてもよい。出力部330は、例えば、ディスプレイやスピーカを備え、処理部380の制御により、バッテリ交換時における各種情報やバッテリ管理サーバ400から取得した情報等を出力する。
【0054】
交換装置位置取得部340は、内蔵されたGPS装置(不図示)によりバッテリ交換装置300の位置情報を取得する。また、バッテリ交換装置300が設置型である場合に、予め交換装置側記憶部390に記憶されたバッテリ交換装置300の位置情報を取得する。取得する位置情報には、緯度経度が含まれ、更に高さ情報が含まれてもよい。また、高さ情報には、バッテリ交換装置300が設置された位置の高さ(例えば、建物の2階や屋上等に設置されている場合には地面からの高さ)の情報が含まれてもよい。
【0055】
充電制御部350は、バッテリ100を個々に収容するスロット等に収容されたバッテリ100ごとの充電状態を制御する。バッテリ100ごとの充電率を取得し、取得した充電率が閾値未満である場合に充電を行い、充電率が上限値を超える場合に充電を停止する。また、充電制御部350は、バッテリ管理サーバ400から使用禁止のバッテリ100の情報を取得し、使用禁止のバッテリ100が収容された場合に、充電しないように制御してもよい。これにより、使用禁止であるバッテリ100が充電されないため、自動的に貸し出されることがなく、その後の不正利用を抑制することができる。
【0056】
測定センサ360は、スロット等に収容されたバッテリ100ごとの電力残量(例えば、SOC等の充電率)や温度、充電回数等に基づく劣化度等を計測する。
【0057】
情報取得部370は、スロット等に収容されたバッテリ100ごとに、バッテリID等を取得する。また、情報取得部370は、バッテリ100の記憶部144に記憶された情報を取得してもよい。
【0058】
処理部380は、利用者Uからのバッテリ100の返却指示を受け付けてバッテリ100をスロット内に収容したり、バッテリ100の貸出指示を受け付けて、交換可能なバッテリ100をスロット等から取り出し可能にする。なお、これらの処理は、バッテリ管理サーバ400と通信を行いながら実行される。また、処理部380は、測定センサ360により測定されたバッテリ100ごとの充電率や、収容している全てのバッテリ100の総電力残量を導出して、バッテリ管理サーバ400に送信する。また、処理部380は、交換装置位置取得部340により取得されたバッテリ交換装置300の位置情報等や情報取得部370により取得された情報を所定周期または所定タイミングでバッテリ管理サーバ400に送信してもよい。また、処理部380は、バッテリ管理サーバ400から取得した使用禁止のバッテリ100が存在する場合に、そのバッテリ100に関する情報をバッテリ管理サーバ400に送信する。また、処理部380は、使用禁止のバッテリ100が貸し出されないように制御したり、バッテリ管理サーバ400から指示に基づいて再び貸し出しが可能となるように制御してもよい。
【0059】
[バッテリ管理サーバ400]
図6は、バッテリ管理サーバ400の構成の一例を示す図である。バッテリ管理サーバ400は、例えば、サーバ側通信部410と、取得部420と、登録部430と、管理部440と、提供部450と、決済処理部460と、サーバ側記憶部470とを備える。取得部420と、登録部430と、管理部440と、提供部450と、決済処理部460とは、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めバッテリ管理サーバ400が備えるHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体が、バッテリ管理サーバ400が備えるドライブ装置に装着されることでバッテリ管理サーバ400が備えるHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
【0060】
サーバ側記憶部470は、上記の各種記憶装置、或いはSSD、EEPROM、ROM、またはRAM等により実現されてもよい。サーバ側記憶部470には、例えば、利用者情報DB(Data Base)472、バッテリ利用DB474、地図情報476、プログラム、その他各種情報が格納される。
【0061】
図7は、利用者情報DB472の内容について説明するための図である。利用者情報DB472には、例えば、利用者Uを識別する識別情報としての利用者IDに、利用者Uが利用する携帯端末200を識別する識別情報としての端末IDと、利用者Uが利用する車両を識別する識別情報としての車両IDと、利用者位置情報と、決済情報とが対応付けられている。端末IDは、例えば、携帯端末200の電話番号等でもよい。車両IDは、例えば、ナンバープレートに記載された自動車登録番号でもよい。利用者位置情報は、例えば、携帯端末200の端末位置取得部240で取得された位置情報である。利用者位置情報には、バッテリ管理サーバ400が取得した最新の位置情報が格納される。決済情報は、例えば、利用者がサービス(例えば、バッテリ利用サービス)を利用したときの利用料金(例えば、バッテリ利用料金)を決済する場合の決済方法(例えば、クレジット決済、電子マネー決済)に関する情報である。また、決済情報には、決済日付、決済が完了したか否か、決済金額等、サービス利用履歴が含まれてもよい。
【0062】
図8は、バッテリ利用DB474の内容について説明するための図である。バッテリ利用DB474には、例えば、バッテリ100を識別する識別情報としてのバッテリIDに、バッテリ位置情報と、利用者IDと、バッテリ交換装置300を識別する識別情報としての交換装置IDと、状態種別と、設定情報とが対応付けられている。バッテリ位置情報は、バッテリ100が搭載された電動車両10の車両センサ20から得られる位置情報または、バッテリ100の位置取得部120により取得される位置情報である。また、バッテリ位置情報は、バッテリ交換装置300への収容時に交換装置位置取得部340により取得される位置情報でもよい。位置情報には、バッテリ管理サーバ400が取得した最新の位置情報が格納される。利用者IDは、バッテリ100の正規の利用者(利用料金を支払って使用権限のある利用者)の識別情報(利用者ID)が格納される。例えば、バッテリ100を電動車両10に搭載して使用している場合には、その利用者の識別情報が利用者IDとして格納され、バッテリ100がバッテリ交換装置300に収容されている場合には、利用者IDに代えて(または加えて)、そのバッテリ交換装置300の識別情報が交換装置IDとして格納される。状態種別とは、バッテリ100ごとに使用できるか否かを識別する種別である。種別には、例えば、「使用可能」や「使用禁止」等があるが、これに限定されない。設定情報には、バッテリ100の状態種別を切り替える条件や、基準となる判定条件に対する例外条件、バッテリ100の使用制限情報や制限解除条件等の各種設定情報が格納される。なお、例外条件には、例えば、使用期間に対する例外条件や、使用可能領域に対する例外条件、他人の使用に関する例外条件が含まれる。設定情報は、例えば、使用権限を有する利用者Uによってバッテリごとに設定される。設定情報が入力されていない場合には、予め決められた基準条件に基づいて、バッテリ100の状態種別の切り替えが行われる。
【0063】
地図情報476は、例えば、国や州、都道府県等の所定領域(地域)に関する情報と、所定領域ごとの位置情報(緯度経度および高さ情報、住所情報)が格納される。地図情報476に含まれる高さ情報には、例えば、標高や等高線の情報が含まれてよい。また、地図情報476には、位置情報に対応付けられた道路情報や、建造物(例えば、店舗、施設、橋、鉄塔)、地物(例えば、山、川、海、池、湖)等のPOI(Point Of Interest)情報等を含んでもよい。また、地図情報476には、POI情報を含む地図画像を有する。
【0064】
サーバ側通信部410は、ネットワークNWを介して、電動車両10、バッテリ100、携帯端末200、バッテリ交換装置300、その他の外部装置と通信する。
【0065】
取得部420は、携帯端末200から利用者Uの位置情報を取得する。また、取得部420は、電動車両10、バッテリ100、バッテリ交換装置300からバッテリ100の位置情報を取得する。なお、電動車両10を利用者Uが乗車している場合に、電動車両10から得られる位置情報を利用者位置情報として取得してもよい。この場合、取得部420は、電動車両10と携帯端末200とがBluetooth等の近距離通信で通信できている場合や、電動車両10の位置と携帯端末200の位置とが所定距離以内である場合に、利用者Uが電動車両10に乗車していると判断する。また、取得部420は、バッテリ交換装置300から、使用が許可されているバッテリ100の情報や、使用が禁止されたバッテリ100の情報を取得する。
【0066】
登録部430は、バッテリ管理システム1を利用する利用者Uの登録や、バッテリ管理システム1で利用されるバッテリ100に関する情報を登録する。例えば、登録部430は、利用者Uから利用登録要求を受け付けた場合に、携帯端末200等に登録のための各種情報(例えば、利用者ID、端末ID、車両ID、決済情報)を入力させるための画像を生成し、生成した画像を携帯端末200に表示させ、利用者Uにより入力された情報に基づいて、利用者情報DB472に登録(または更新)する。
【0067】
管理部440は、バッテリ管理システム1で利用されるバッテリ100の状況や利用者Uの状況を管理する。例えば、管理部440は、取得部420や登録部430により得られた情報に基づいて、利用者情報DB472やバッテリ利用DB474に格納される情報を更新する。また、管理部440は、利用者の位置とバッテリの位置との距離に基づいて、バッテリ100の使用を許可するか(使用許可)、または禁止するか(使用禁止)を管理し、その情報をバッテリ利用DB474に登録(更新)する。また、管理部440は、使用権限のある正規の利用者Uを管理したり、正規の利用者U1により入力されるバッテリ100の設定情報に基づいて、バッテリ利用DB474を更新する。例えば、管理部440は、利用者Uが利用料金を支払ってバッテリ交換装置300からバッテリ100が貸し出された場合に、そのバッテリ100がバッテリ交換装置300に返却されるまでの間は、その利用者Uが使用権限のある正規の利用者であるとして管理する。なお、管理部440は、利用者Uにより期間を指定されてバッテリ100が貸し出される場合には、充電のためにバッテリ交換装置300に一時的にバッテリ100が収容された場合であっても、そのバッテリ100の正規の利用者が利用中であるものとして管理してもよい。また、管理部440は、決済処理部460による処理に基づいて、利用者Uによるバッテリ100の利用料金を管理したり、利用者情報DB472の決済情報を更新したりする。管理部440の機能の詳細については後述する。
【0068】
提供部450は、各種情報を利用者Uに提供する。「利用者Uに提供する」とは、例えば、利用者Uが利用する携帯端末200に情報を出力させること、および、電動車両10に設けられた出力装置70に情報を出力させること、のうち少なくとも一方が含まれてよい。例えば、提供部450は、利用者Uから交換可能なバッテリ100の問い合わせ(或いは交換可能なバッテリ100が存在するバッテリ交換装置300の問い合わせがあった場合)に、交換装置DB474を参照し、利用者Uの位置から所定距離内に存在するバッテリ交換装置300であって、且つ、交換可能なバッテリ100(例えば、充電率が閾値以上のバッテリ)が存在するバッテリ交換装置300の位置情報を取得し、取得した位置情報を利用者Uに提供する。
【0069】
また、提供部450は、管理部440において、使用禁止となったバッテリ100に関する情報を電動車両10や携帯端末200、バッテリ交換装置300に提供する。
【0070】
決済処理部460は、バッテリ100を利用する利用者Uに対する決済処理を行う。決済処理部460は、利用者Uが利用したバッテリ100の種類、数、利用期間等に応じて利用料金を決定し、利用者情報DB472に格納された利用者Uの決済情報に基づいて、利用料金の精算を行う。利用料金の精算は、バッテリ100の利用前または利用後でもよい、バッテリ100の交換時でもよい。決済処理部460による処理結果は、利用者情報DB472の決済情報に格納される。
【0071】
[管理部440]
以下、管理部440の機能について具体的に説明する。なお以下では、主に管理部440によるバッテリ100の使用許可または使用禁止を管理する処理を中心として説明し、更に幾つかのパターンに分けて説明する。また以下では、利用者Uの位置情報として携帯端末200の位置情報を用い、バッテリ100の位置情報としてバッテリ100の位置取得部120から得られた位置情報を用いるが、バッテリ100の位置情報についてはバッテリ100が搭載された電動車両10の位置情報でもよい。また以下において、バッテリ100は、所定の利用者U1が正規の使用権限を有しているものとする。
【0072】
<第1のパターン>
図9は、第1のパターンにおける管理部440の処理について説明するための図である。第1のパターンにおいて、管理部440は、利用者U1とバッテリ100との距離に基づいて、バッテリ100の使用を許可するか、またはバッテリ100の使用を禁止するかを判断する。図9の例において、管理部440は、利用者U1の位置と、バッテリ100の位置との距離D1を取得する。そして、管理部440は、距離D1が所定距離Dth未満である場合にバッテリ100の使用を許可し、所定距離Dth以上である場合にバッテリ100の使用を許可しない(禁止する)。所定距離Dthは、利用者U1がバッテリ100の利用時に設定情報として設定されていてもよく、固定距離でもよい。バッテリ100の使用を許可する場合、管理部440は、バッテリ100に電力の充放電を許可する制御情報を送信し、バッテリ100の使用を禁止する場合には電力の充放電を禁止する制御情報を送信する。また、管理部440は、バッテリ100の使用を禁止する場合に、バッテリ交換装置300に対象のバッテリ100が充放電されることを禁止したり、貸し出されることを禁止する制御情報を送信してもよい。また、管理部440は、バッテリ100の使用を禁止する場合に、そのバッテリ100を搭載した電動車両10に、バッテリ100の使用を禁止する制御情報を送信してもよい。管理部440は、上述の処理を所定周期で繰り返し実行する。
【0073】
これにより、例えば、バッテリ100が盗難されて、バッテリ100の位置が利用者U1の位置から所定距離Dth以上離れた場合に、バッテリ100の使用ができなくなるため、より適切にバッテリ100の不正利用を抑制することができる。
【0074】
なお、管理部440は、利用者情報DB472の利用者位置情報およびバッテリ利用DB474のバッテリ位置情報を所定周期または所定タイミングで最新の情報に更新する。また、管理部440は、バッテリ100が使用許可状態(使用可能)であるか、使用禁止状態であるかの判定結果に基づいて、バッテリ利用DB474の状態種別を更新する。これにより、バッテリ100の利用状況をより適切に管理することができる。
【0075】
<第2のパターン>
図10は、第2のパターンにおける管理部440の処理について説明するための図である。なお、第2のパターンでは、主に上述したパターンとの相違点を中心として説明する。後述する他のパターンの説明についても同様とする。第2のパターンでは、利用者U1の位置とバッテリ100の位置が存在する領域に基づいて使用を許可するか、または禁止するかを判断する。第2のパターンにおいて、管理部440は、地図情報476を参照し、図10に示すように、利用者U1の位置と、バッテリ100の位置とが所定領域内A1に存在するか否かを判定する。所定領域A1とは、例えば、一又は複数の国や州、都道府県等の所定区域(地域)で区画される領域である。所定領域A1は、例えば、利用者U1によってバッテリの利用時に設定情報として設定される情報でもよく、予め決められた領域(例えば、日本国内のみ使用可能等)でもよい。
【0076】
第2のパターンにおいて、管理部440は、利用者U1の位置とバッテリ100の位置とが所定領域A1内に存在する場合に、バッテリ100の使用を許可し、少なくとも一方が所定領域A1内に存在しない場合に、バッテリ100の使用を禁止する。上述した判定結果に基づいて、第1のパターンと同様に、制御情報をバッテリ100やバッテリ交換装置300、電動車両10に送信する。これにより、例えば、利用者U1の位置とバッテリ100の位置との距離を算出せずに、それぞれが所定領域A1内に存在するか否かに判定によってバッテリ100の使用の可否を管理することができる。また、第2のパターンでは、例えばバッテリ100を日本のみで使用を許可したい場合に、日本以外の国に持ち運ばれた場合に、バッテリ100の使用を禁止することができる。したがって、バッテリ100の利用をより適切に管理することができる。
【0077】
なお、管理部440は、第1のパターンと第2のパターンとを組み合わせた判定によって管理してもよい。例えば、管理部440は、利用者U1とバッテリ100との距離D1が所定距離Dth未満であって、且つ、利用者U1の位置とバッテリ100の位置が所定領域内に存在する場合にバッテリ100の使用を許可とし、それ以外の場合にバッテリ100の使用を禁止する。
【0078】
<第3のパターン>
図11は、第3のパターンにおける管理部440の処理について説明するための図である。第3のパターンは、予め設定情報として、第1および第2のパターンにおける判定の例外条件がバッテリ利用DB474に設定されている場合の処理である。例えば、管理部440は、第1のパターンまたは第2のパターンにおいてバッテリ100が使用禁止となる条件(基準条件)に該当する場合であっても、設定情報に例外条件が設定されている場合であって、その例外条件に該当する場合にバッテリ100の使用を禁止しない。
【0079】
例えば、設定情報として、バッテリ100に対して、所定期間(例えば、2022/09/01~2022/09/30)の間は、距離D1が所定距離Dth以上離れてもバッテリ100の使用を可能とすること、または、所定期間の間は、利用者U1とバッテリ100との少なくとも一方が所定領域と異なる地域に存在する場合であっても、バッテリ100の使用を許可するといった例外条件が設定されている場合、管理部440は、そのバッテリ100の使用を許可する。図11の例において、バッテリ100は、所定領域A1に存在し、利用者U1は、所定領域と異なる領域B1に存在する。この場合であっても上述した設定情報で設定された例外条件を満たす場合、管理部440は、バッテリ100の使用を許可する。これにより、例えば、利用者U1が旅行や出張等によりバッテリ100から所定距離Dth以上離れたり、他国に移動する場合であっても、バッテリ100が不正に使用されるものではないため、不要な制限を抑制することができる。したがって、より適切にバッテリ100の利用を管理することができる。
【0080】
また、管理部440は、上記の例外条件に代えて(または加えて)、例えば利用者U1によりバッテリ100の他人の使用を許可することが設定されている場合に、利用者U1の位置とバッテリ100の位置とが距離D1が所定距離Dth以上である場合、または、利用者U1の位置とバッテリ100の位置とが所定領域内に存在しない場合であっても、バッテリ100の使用を禁止しない。この場合、他人は、利用者IDにより特定利用者に限定されていてもよい。これにより、電動車両10を運転する家族等がバッテリ100を使用する場合に、バッテリ100の使用が意図せず禁止されることを抑制することができる。
【0081】
なお、実施形態において、管理部440は、使用が禁止されたバッテリ100に関する情報を複数のバッテリ交換装置300に送信してもよい。この場合、バッテリ交換装置300は、収容されたバッテリ100ごとに使用禁止が否かを判定し、使用が禁止されたバッテリ100を収容した場合に、そのバッテリ100に関する情報(例えば、バッテリIDや収容日時)をバッテリ管理サーバ400に送信する。バッテリ管理サーバ400の管理部440は、禁止されたバッテリ100に関する情報をバッテリ利用DB474に登録すると共に、使用禁止のバッテリ100に対して充電したり、他人に貸し出したりしないようにバッテリ交換装置300に制御情報を送信する。
【0082】
また、提供部450は、使用が禁止されたバッテリ100の正規の利用者に対して、バッテリ100の位置に関する情報を提供してもよい。これにより、例えば、バッテリ100が盗難された場合に、そのバッテリ100の位置を把握することができる。また、管理部440は、利用者U1からの再利用の指示を受け付けた場合に、バッテリ100の状態種別を、使用禁止から使用可能に切り替えてもよい。これにより、正規の利用者U1が意図せずに使用禁止となったバッテリ100を使用可能状態にすることができる。
【0083】
なお、実施形態において、上述したバッテリ管理サーバ400における処理の少なくとも一部は、バッテリ交換装置300や電動車両10が実行してもよい。
【0084】
[処理フロー]
以下、実施形態のバッテリ管理サーバ400により実行される処理について説明する。以下では、バッテリ管理サーバ400により実行される処理のうち、主にバッテリの使用状態を管理する処理を中心として説明する。以下に示す処理は、所定タイミングまたは所定周期で繰り返し実行されてよい。
【0085】
図12は、実施形態のバッテリ管理サーバ400により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図12の例において、取得部420は、ユーザUの位置情報を取得すると共に(ステップS100)、バッテリ100の位置情報を取得する(ステップS102)。ステップS100とS102とは逆の順序でもよい。次に、管理部440は、利用者Uの位置とバッテリ100の位置との距離が所定距離未満、且つ利用者Uとバッテリ100とが所定領域内に存在するか否かを判定する(ステップS104)。
【0086】
ここで、利用者Uの位置とバッテリ100の位置との距離が所定距離以上、または、利用者Uとバッテリ100とが所定領域内に存在しない場合、管理部440は、対象のバッテリ100に対して設定情報が設定されているか否かを判定する(ステップS106)。設定情報が設定されていない場合、管理部440は、バッテリ100の使用を禁止する(ステップS108)。
【0087】
また、ステップS104の処理において、利用者Uの位置とバッテリ100の位置との距離が所定距離未満、且つ利用者Uとバッテリ100とが所定領域内に存在する場合、管理部440は、バッテリの使用を許可する(ステップS110)。また、ステップS106の処理において、利用者Uの位置とバッテリ100の位置との距離が所定距離以上、または、利用者Uとバッテリ100とが所定領域内に存在しない場合であっても、使用を禁止しないことを示す設定情報が設定されている場合に、管理部440は、バッテリ100の使用を許可する(ステップS110)。これにより、本フローチャートの処理は、終了する。なお、図12に示す処理において、ステップS106の処理は、省略されてもよい。
【0088】
以上の通り説明した実施形態によれば、バッテリ管理装置(バッテリ管理サーバ400)において、利用者の位置と、移動体(電動車両10)に搭載されるバッテリ100の位置とを取得する取得部420と、利用者の位置とバッテリ100の位置との距離が所定距離以上である場合、または、利用者の位置とバッテリ100の位置とが所定領域内に存在しない場合に、バッテリ100の使用を禁止する管理部440とを備えることにより、バッテリの使用をより適切に管理することができる。したがって、実施形態によれば、エネルギーの効率化を図ることができる。
【0089】
具体的には、実施形態によれば、バッテリ100の盗難による不正使用を抑制することができる。また、実施形態によれば、バッテリ100が、バッテリ交換装置300に収容された場合に、使用禁止のバッテリ100を貸し出し禁止にすることで、バッテリ100をより確実に確保することができ、他の流出を抑制することができる。
【0090】
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
コンピュータによって読み込み可能な命令(computer-readable instructions)を格納する記憶媒体(storage medium)と、
前記記憶媒体に接続されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータによって読み込み可能な命令を実行することにより(the processor executing the computer-readable instructions to:)、
利用者の位置と、移動体に搭載されるバッテリの位置とを取得し、
前記利用者の位置とバッテリの位置との距離が所定距離以上である場合、または、前記利用者の位置と前記バッテリの位置とが所定領域内に存在しない場合に、前記バッテリの使用を禁止する、
バッテリ管理装置。
【0091】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0092】
1…バッテリ管理システム、10…電動車両、100…バッテリ、110…通信部、120…位置取得部、130…蓄電部、140…BMU、150…接続部、200…携帯端末、210…端末側通信部、220…入力部、230…出力部、240…端末位置取得部、250…アプリ実行部、260…出力制御部、270…端末側記憶部、300…バッテリ交換装置、310…交換装置側通信部、320…入力部、330…出力部、340…交換装置位置取得部、350…充電制御部、360…測定センサ、370…情報取得部、380…処理部、400…バッテリ管理サーバ、410…サーバ側通信部、420…取得部、430…登録部、440…管理部、450…提供部、460…決済処理部
図1
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図12