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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002988
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】電子部品検査装置および方法
(51)【国際特許分類】
   B07C 5/10 20060101AFI20231228BHJP
   G01N 21/956 20060101ALI20231228BHJP
   G01N 21/84 20060101ALI20231228BHJP
   B65G 47/14 20060101ALI20231228BHJP
【FI】
B07C5/10
G01N21/956 Z
G01N21/84 B
B65G47/14 101B
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103837
(22)【出願日】2023-06-26
(31)【優先権主張番号】10-2022-0077470
(32)【優先日】2022-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523236250
【氏名又は名称】ウィンテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ハン-チョン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、テ-チュン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ヒョン-チン
【テーマコード(参考)】
2G051
3F079
3F080
【Fターム(参考)】
2G051AA61
2G051AB02
2G051CA04
2G051CA07
2G051CD07
3F079AD06
3F079BA06
3F079BA11
3F079CA41
3F079CB30
3F079CC03
3F079DA15
3F080AA13
3F080BA02
3F080BB03
3F080CB02
3F080CB08
3F080CB11
3F080DA18
3F080EA09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】移送と検査が同時に可能であるようにして全体電子部品の移送および検査システムの小型化を可能であり、製品の製造単価を下げることができるより効率的な電子部品検査装置および方法を提供する。
【解決手段】電子部品を連続して供給するホッパ110と、供給される電子部品を整列して供給するボウルフィーダ120と、整列されて供給される電子部品を移動させ一定の角度で回転させるリニアフィーダ130と、一定の角度で回転された電子部品の感知信号を生成するトリガーセンサを含み、電子部品を撮影して検査するビジョン検査部140と、および電子部品を検査した結果により不良電子部品と良品の電子部品を排出する電子部品排出部150を含んで構成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品を連続して供給するホッパ(Hopper)と、
供給される前記電子部品を整列して供給するボウルフィーダ(Bowl Feeder)と、
整列されて供給される前記電子部品を移動させ一定の角度で回転させるリニアフィーダ(Linear Feeder)と、
一定の角度で回転された前記電子部品の感知信号を生成するトリガーセンサ(Trigger Sensor)を含み、前記電子部品を撮影して検査するビジョン検査部と、および
前記電子部品を検査した結果により不良電子部品と良品の電子部品を排出する電子部品排出部とを含む、電子部品検査装置。
【請求項2】
前記ボウルフィーダは、
設定された大きさより小さい大きさの電子部品を外部に排出する不良チップ排出部をさらに含み、前記不良チップ排出部は電子部品が通過する排出口の大きさの調節が可能であるように形成される、請求項1に記載の電子部品検査装置。
【請求項3】
前記リニアフィーダは、
前記電子部品を移動させる第1斜面が形成される第1区間と、
前記第1区間の前記第1斜面を通過した前記電子部品を90°回転させて移動させる第2斜面が形成される第2区間と、
前記第2区間の前記第2斜面を通過した前記電子部品を90°回転させて移動させる第3斜面が形成される第3区間と、および
前記第3区間の前記第3斜面を通過した前記電子部品を90°回転させて移動させる第4区間と、を含む、請求項1に記載の電子部品検査装置。
【請求項4】
前記ビジョン検査部は、
それぞれの前記第1、2、3、4区間にそれぞれ配置されて前記電子部品を撮影する第1、2、3、4ビジョンカメラ(Vision Camera)およびそれぞれの前記第1、2、3、4区間にそれぞれ配置されて前記電子部品を感知すると感知信号を生成するトリガーセンサ(Trigger Sensor)をさらに含み、
前記感知信号によって動作して、それぞれの前記第1、2、3、4区間で前記第1、2、3、4ビジョンカメラで撮影された映像を検査する、請求項3に記載の電子部品検査装置。
【請求項5】
前記リニアフィーダの第1斜面、第2斜面および第3斜面は電子部品の円滑な回転のために一定高さの段差を形成するものの、前記第1斜面、第2斜面および第3斜面の段差の大きさは電子部品の断面寸法の120%~150%で設定される、請求項3に記載の電子部品検査装置。
【請求項6】
ホッパ(Hopper)が電子部品を連続して供給する連続供給段階と、
ボウルフィーダ(Bowl Feeder)が前記供給される電子部品を整列して供給する整列供給段階と、
リニアフィーダ(Linear Feeder)が前記整列されて供給される電子部品を移動させながら一定の角度で回転させ、電子部品の感知信号を生成するトリガーセンサ(Trigger Sensor)を含むビジョン検査部が前記一定の角度で回転された電子部品を撮影して検査するビジョン検査段階と、および
電子部品排出部が前記電子部品を検査した結果により不良電子部品と良品の電子部品を判断して排出する段階と、を含む、電子部品検査方法。
【請求項7】
前記整列供給段階は、
前記ボウルフィーダの不良チップ排出部が設定された大きさより小さい大きさの電子部品を外部に排出する段階をさらに含む、請求項6に記載の電子部品検査方法。
【請求項8】
前記ビジョン検査段階は、
前記リニアフィーダの第1斜面が形成される第1区間で前記電子部品を移動させ、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査する第1ビジョン検査段階と、
前記リニアフィーダの第2斜面が形成される第2区間で前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査する第2ビジョン検査段階と、
前記リニアフィーダの第3斜面が形成される第3区間で前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査する第3ビジョン検査段階と、
前記リニアフィーダの第4区間で前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査する第4ビジョン検査段階と、を含む、請求項6に記載の電子部品検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子部品検査装置および方法に関し、電子部品の移送および検査が同時に可能で、製品の製造単価を下げることができる、より効率的な電子部品検査装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に電子部品などの被搬送物を搬送するためには部品フィーダ(Feeder)が使われている。このような部品フィーダは、搬送経路を構成する搬送溝に振動が加えられることによって搬送溝に沿って電子部品を搬送することができる。
【0003】
一方、電子部品の場合、大きさ、クラック、メッキ量、メッキ面積などの電子部品に対する良否判定が必須的に要求され、一般的に部品フィーダは電子部品の移送のみを提供するので、電子部品の検査のためには別途の検査手段を具備しなければならない。
【0004】
図1は、従来技術に係る電子部品検査装置を図示した図面である。
【0005】
図1に図示された通り、従来技術に係る電子部品検査装置は、ホッパ(Hopper:11)、ボウルフィーダ(Bowl Feeder:12)およびリニアフィーダ(Linear Feeder:13)を通じて順にMLCCなどの電子部品が移動した後に回転ガラス円板30に載置されると、前記回転ガラス円板30で電子部品を検査し、これを通じて電子部品の検査速度をより向上させることを目的としている。
【0006】
しかし、従来技術によると、電子部品の検査のためには別途の 回転ガラス円板30が必要であるため、電子部品検査装置の大きさが相対的に大きくなり、電子部品の製造原価も上昇する短所があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】登録特許公報第10-0725485号(2007.06.07)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前述した問題を解決するために案出されたもので、本発明によると、リニアフィーダ(Linear Feeder)で電子部品が移動しながら4個のビジョンカメラを通じて電子部品の4面を撮影および検査するようにして、移送と検査が同時に可能であるようにして全体電子部品の移送および検査システムの小型化を可能であるようにし、製品の製造単価を下げることができるより効率的な電子部品検査装置および方法を提供しようとする。
【0009】
また、本発明によると、リニアフィーダの電子部品の移動区間に斜面を形成する相対的に単純な構造を通じて、電子部品のより精密かつ迅速な検査を可能にしようとする。
【0010】
また、本発明によると、ボウルフィーダ(Bowl Feeder)の電子部品の移送速度の調節と不良電子部品の排出機能と、ビジョンカメラを通じての電子部品の検査による不良品の排出機能を提供して、電子部品の検査による良品と不良品のより容易かつ効率的な区分および排出を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した問題を解決するための本発明の一実施例に係る電子部品検査装置は、電子部品を連続して供給するホッパ(Hopper)と、供給される前記電子部品を整列して供給するボウルフィーダ(Bowl Feeder)と、整列されて供給される前記電子部品を移動させ一定の角度で回転させるリニアフィーダ(Linear Feeder)と、一定の角度で回転された前記電子部品の感知信号を生成するトリガーセンサ(Trigger Sensor)を含み、前記電子部品を撮影して検査するビジョン検査部と、および前記電子部品を検査した結果により不良電子部品と良品の電子部品を排出する電子部品排出部を含んで構成される。
【0012】
本発明の他の一実施例によると、前記ボウルフィーダは設定された大きさより小さい大きさの電子部品を外部に排出する不良チップ排出部をさらに含み、前記不良チップ排出部は電子部品が通過する排出口の大きさの調節が可能であるように形成され得る。
【0013】
本発明の他の一実施例によると、前記リニアフィーダは前記電子部品を移動させる第1斜面が形成される第1区間と、前記第1区間の前記第1斜面を通過した前記電子部品を90°回転させて移動させる第2斜面が形成される第2区間と、前記第2区間の前記第2斜面を通過した前記電子部品を90°回転させて移動させる第3斜面が形成される第3区間と、および前記第3区間の前記第3斜面を通過した前記電子部品を90°回転させて移動させる第4区間と、を含んで構成され得る。
【0014】
本発明の他の一実施例によると、前記ビジョン検査部はそれぞれの前記第1、2、3、4区間にそれぞれ配置されて前記電子部品を撮影する第1、2、3、4ビジョンカメラ(Vision Camera)およびそれぞれの前記第1、2、3、4区間にそれぞれ配置されて前記電子部品を感知すると感知信号を生成するトリガーセンサ(Trigger Sensor)と、をさらに含み、前記感知信号によって動作して、それぞれの前記第1、2、3、4区間で前記第1、2、3、4ビジョンカメラで撮影された映像を検査することができる。
【0015】
本発明の他の一実施例によると、前記リニアフィーダの第1斜面、第2斜面および第3斜面は電子部品の円滑な回転のために一定高さの段差を形成するものの、前記第1斜面、第2斜面および第3斜面の段差の大きさは電子部品の断面寸法の120%~150%で設定され得る。
【0016】
本発明の一実施例に係る電子部品検査方法は、ホッパ(Hopper)が電子部品を連続して供給する連続供給段階と、ボウルフィーダ(Bowl Feeder)が前記供給される電子部品を整列して供給する整列供給段階と、リニアフィーダ(Linear Feeder)が前記整列されて供給される電子部品を移動させながら一定の角度で回転させ、電子部品の感知信号を生成するトリガーセンサ(Trigger Sensor)を含むビジョン検査部が前記一定の角度で回転された電子部品を撮影して検査するビジョン検査段階と、および電子部品排出部が前記電子部品を検査した結果により不良電子部品と良品の電子部品を判断して排出する段階と、を含んで構成される。
【0017】
本発明の他の一実施例によると、前記整列供給段階は前記ボウルフィーダの不良チップ排出部が設定された大きさより小さい大きさの電子部品を外部に排出する段階をさらに含むことができる。
【0018】
本発明の他の一実施例によると、前記ビジョン検査段階は前記リニアフィーダの第1斜面が形成される第1区間で前記電子部品を移動させ、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査する第1ビジョン検査段階と、前記リニアフィーダの第2斜面が形成される第2区間で前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査する第2ビジョン検査段階と、前記リニアフィーダの第3斜面が形成される第3区間で前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査する第3ビジョン検査段階と、前記リニアフィーダの第4区間で前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査する第4ビジョン検査段階と、を含んで構成され得る。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、リニアフィーダ(Linear Feeder)で電子部品が移動しながら4個のビジョンカメラを通じて電子部品の4面を撮影および検査するようにして、移送と検査が同時に可能であるようにして全体電子部品の移送および検査システムの小型化が可能で、製品の製造単価を下げることができるより効率的な電子部品検査装置および方法を提供することができる。
【0020】
また、本発明によると、リニアフィーダの電子部品の移動区間に斜面を形成する相対的に単純な構造を通じて、電子部品のより精密かつ迅速な検査が可能である。
【0021】
また、本発明によると、ボウルフィーダ(Bowl Feeder)の電子部品の移送速度の調節と不良電子部品の排出機能と、ビジョンカメラを通じての電子部品の検査による不良品の排出機能を提供して、電子部品の検査による良品と不良品のより容易かつ効率的な区分および排出を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】従来技術に係る電子部品検査装置を図示した図面である。
図2】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置の正面図である。
図3】本発明の一実施例に係る電子部品の側面図である。
図4】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置の部分斜視図である。
図5】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のボウルフィーダ(Bowl Feeder)を図示した図面である。
図6】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置の不良チップ排出部を図示した図面である。
図7】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のリニアフィーダ(Linear Feeder)を図示した図面である。
図8】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のリニアフィーダ(Linear Feeder)の部分拡大図である。
図9】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のリニアフィーダ(Linear Feeder)の部分拡大図である。
図10】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のリニアフィーダ(Linear Feeder)上に形成された斜面を図示した図面である。
図11】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のリニアフィーダ(Linear Feeder)上に形成された斜面を図示した図面である。
図12】本発明の一実施例に係る全体の検査区間を含むように示したリニアフィーダ(Linear Feeder)を図示した図面である。
図13】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のビジョン検査部を図示した図面である。
図14】本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のビジョン検査部の部分拡大図である。
図15】本発明の一実施例に係る電子部品検査方法を説明するためのフローチャートである。
図16】本発明の一実施例に係る電子部品検査方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は多様な変換を加えることができ、多様な実施例を有することができるところ、特定実施例を図面に例示して詳細な説明に詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変換、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0024】
本発明は電子部品の移送および検査を同時に可能であるようにして効率性を向上させた電子部品検査装置および方法に関し、本発明に係る電子部品は積層型セラミックキャパシタ(MLCC:Multilayer Ceramic Capacitor)またはこれと類似する種類の電子部品を指す。
【0025】
図2は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置の正面図であり、図3は本発明の一実施例に係る電子部品の側面図であり、図4は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置の部分斜視図である。
【0026】
図2図4を参照すると、本発明の一実施例に係る電子部品検査装置100はホッパ(Hopper:110)、ボウルフィーダ(Bowl Feeder:120)、リニアフィーダ(Linear Feeder:130)、ビジョン検査部140および電子部品排出部150を含んで構成される。
【0027】
前記ホッパ110は前記ボウルフィーダ120に電子部品を連続して供給する。
【0028】
図5は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置100のボウルフィーダ(Bowl Feeder:120)を図示した図面であり、図6は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置100の不良チップ排出部121を図示した図面である。
【0029】
前記ボウルフィーダ120は供給される前記電子部品を整列して前記リニアフィーダ130に供給し、前記電子部品の移送速度を調節し、不良電子部品を排出する機能を提供することができる。
【0030】
より詳細に説明すると、前記ボウルフィーダ120は不良チップ排出部121をさらに含んで構成され、前記不良チップ排出部121は設定された大きさより小さい大きさの電子部品を外部に排出することができる。このために、前記ボウルフィーダ120には不良電子部品を外部に排出するための排出口(図示されず)が形成され得、前記排出口は前記電子部品が移動する区間で設定された大きさより小さい大きさの電子部品を外部に排出することができる。
【0031】
すなわち、前記ボウルフィーダ120は前記電子部品が移動する区間で前記不良チップ排出部121を調節して、前記排出口の大きさより小さい電子部品を前記ボウルフィーダ120の外部に排出させることができる。
【0032】
図7は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置100のリニアフィーダ(Linear Feeder:130)を図示した図面であり、図8および図9は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のリニアフィーダ(Linear Feeder:130)の部分拡大図であり、図10および図11は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置のリニアフィーダ(Linear Feeder)上に形成された斜面を図示した図面であり、図12は本発明の一実施例に係る全体の検査区間を含むように示したリニアフィーダ(Linear Feeder)を図示した図面である。
【0033】
前記リニアフィーダ130は整列されて供給される前記電子部品を移動させ、一定の角度で回転させる。
【0034】
より詳細に説明すると、本発明の一実施例によると前記リニアフィーダ130は第1区間131、第2区間132、第3区間133および第4区間134を含んで構成され得、それぞれの前記第1、2、3、4区間131、132、133、134は電子部品の移動時に前記電子部品の各面を順次検査するための区間131-a、132-a、133-a、134-aを含み、前記第1区間131では前記電子部品を撮影および検査し、前記第2、3、4区間132、133、134ではそれぞれ前記電子部品を設定された角度で回転、撮影および検査することができる。
【0035】
より詳細に説明すると、前記第1区間131には第1斜面131Sが形成されて前記電子部品が移動することになり、前記第2区間132には第2斜面132Sが形成されることによって、前記第1区間131の第1斜面131Sを通過した前記電子部品は特定地点131-bを通過しながら前記第2斜面132Sで90°回転して移動するようにし、前記第3区間133には第3斜面133Sが形成されることによって、前記第2区間132の前記第2斜面132Sを通過した前記電子部品は特定地点132-bを通過しながら前記第3斜面133Sで90°回転して移動するようにし、最後に前記第4区間134では別途の斜面が形成されないが前記第3区間133の前記第3斜面133Sを通過した前記電子部品は特定地点133-bを通過しながら前記第4斜面134Sで90°回転して移動し、前記電子部品は特定地点134-bを通過しながら、以後良品排出区間に移動することになるのである。
【0036】
前記リニアフィーダ130の第1区間131、第2区間132および第3区間133に形成された第1斜面131S、第2斜面132Sおよび第3斜面133Sには、電子部品の円滑な回転のために一定高さの段差Lが形成される。この時、第1斜面131S、第2斜面132Sおよび第3斜面133Sの段差Lの大きさは、電子部品の断面寸法の略120%~150%で設定される。これに伴い、電子部品は第1斜面131S、第2斜面132Sおよび第3斜面133Sの段差によって。90°に円滑に回転され得る。例えば、電子部品の大きさが約0.8mmであるとき、第1斜面131S、第2斜面132Sおよび第3斜面133Sの段差Lは約1.0mm~1.2mmで設定され得る。
【0037】
また、前記リニアフィーダ130の第1区間131、第2区間132および第3区間133にはエアブロワーのエアを吐出するためのエアホール(図8および図10のA参照)が形成される。エアホールは電子部品が各区間で回転されずにそのまま次の区間に移動することを防止する役割を担当する。すなわち、エアホールは電子部品が第1区間131、第2区間132および第3区間133の第1斜面131S、第2斜面132Sおよび第3斜面133S上から落ちながら回転されずにそのまま次の区間に移動する場合、次の区間に移動する電子部品をエアブロワーから吐出されるエアで吹いて不良品収容空間に落とすためのものである。具体的には、エアホールは電子部品の回転斜面で電子部品が回転区間から外れたり既に回転された電子部品上に他の電子部品が乗り掛かって重ねられる場合、電子部品が回転できずに次の検査区間へ移ることを防止するように不良品を落とすために、電子部品が回転後に前記電子部品が接触するブロック面に少なくとも1つ以上形成され得る。
【0038】
また、前記リニアフィーダ130の第1区間131、第2区間132、第3区間133および第4区間134には、それぞれ円弧状光ガイド部136が形成されて前記各区間を通る前記電子部品の撮影のためのビジョン検査部140からの検査照明がより集中されるようにすることができる。
【0039】
また、本発明の一実施例に係る電子部品検査装置100は、検査する電子部品(チップ)の種類およびサイズによりリニアフィーダ130を取り替えることによって、より多様な電子部品(チップ)の検査が可能である。
【0040】
図13は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置100のビジョン検査部140を図示した図面であり、図14は本発明の一実施例に係る電子部品検査装置100のビジョン検査部140の部分拡大図である。
【0041】
また、それぞれの前記第1、2、3、4区間131、132、133、134にはビジョン検査部140が設置されて、前記各区間で一定の角度で回転または移動する前記電子部品を撮影して検査する。
【0042】
このために、前記ビジョン検査部140にはそれぞれの前記第1、2、3、4区間にそれぞれ第1、2、3、4ビジョンカメラ(Vision Camera:141、142、143、144)が配置されて前記電子部品を撮影することができる。
【0043】
すなわち、前記第1区間131には第1斜面131Sが形成され、前記第1ビジョンカメラ141が移動する前記電子部品を撮影し、前記第2区間132には第2斜面132Sが形成されて前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記第2ビジョンカメラ142が90°回転した前記電子部品を撮影し、前記第3区間133には第3斜面133Sが形成されて前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記第3ビジョンカメラ143が90°回転した前記電子部品を撮影し、前記第4区間134では前記電子部品を90°回転させて移動させ、前記 第4ビジョンカメラ144が90°回転した前記電子部品を撮影することによって、前記ビジョン検査部140はこのように撮影された映像を利用して前記電子部品の不良の有無を検査および判別することができる。
【0044】
また、このためにそれぞれの前記第1、2、3、4区間131、132、133、134には前記電子部品を感知すると感知信号を生成するトリガーセンサ(Trigger Sensor:135)が配置され得、前記ビジョン検査部140は前記感知信号によって動作して、それぞれの前記第1、2、3、4区間131、132、133、134上で前記第1、2、3、4ビジョンカメラ141、142、143、144で撮影された映像を検査することができる。
【0045】
この時、トリガーセンサ135と前述したエアホールAの間隔(図8参照)は検査対象である電子部品の横の長さの80~95%で設定されることがエアホールAによる不良品の排出に最も好ましい。
【0046】
また、本発明の一実施例に係る電子部品検査装置100は電子部品排出部150をさらに含む。
【0047】
前記電子部品排出部150は前記ビジョン検査部140の前記電子部品を検査した結果によって前記電子部品を良品と不良品に区分し、前記電子部品排出部150の良品排出部151は良品の電子部品を良品収容空間に排出し、前記電子部品排出部150の不良品排出部152は不良品の電子部品を不良品収容空間に排出する。
【0048】
この時、前記電子部品排出部150は検査対象である電子部品に応じてエア量を自動調節するように構成され得る。
【0049】
すなわち、電子部品の特性に応じて、不良部品の排出時に前記電子部品排出部150は使われるエア量を自動調節して排出することができ、同じ種類の電子部品であっても製品の特性に応じてエア量を自動調節して排出することができる。
【0050】
図15および図16は、本発明の一実施例に係る電子部品検査方法を説明するためのフローチャートである。
【0051】
これからは図15および図16を参照して本発明の一実施例に係る電子部品検査方法を説明することにする。
【0052】
本発明の一実施例に係る電子部品検査方法によると、図15に図示された通り、まずホッパ(Hopper)が電子部品を連続して供給する(S210)。
【0053】
以後、ボウルフィーダ(Bowl Feeder)が前記ホッポを通じて供給される電子部品を整列してリニアフィーダ(Linear Feeder)に供給する(S220)。
【0054】
この時、前記ボウルフィーダの不良チップ排出部が設定された大きさより小さい大きさの電子部品を外部に排出することができる(S230)。より具体的には、前記不良チップ排出部が電子部品が排出される排出口の大きさを調節し、前記調節された排出口の大きさより小さい電子部品は不良品であるので前記排出口を通じて排出され得る。
【0055】
以後、リニアフィーダ(Linear Feeder)が前記ボウルフィーダから整列されて供給される電子部品を一定の角度で回転させて移動させ、ビジョン検査部が前記一定の角度で回転された電子部品を撮影して検査する(S240)。
【0056】
図16を参照してより詳細に説明すると、前記リニアフィーダの第1斜面が形成される第1区間で前記電子部品を移動させ(S241)、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査することができ(S242)、前記電子部品が不良である場合には(S243)不良品収容空間に排出する(S275)。
【0057】
また、前記リニアフィーダの第2斜面が形成される第2区間で前記電子部品を90°回転および移動させ(S244)、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査することができ(S245)、前記電子部品が不良である場合には(S246)不良品収容空間に排出する(S275)。
【0058】
同様に、前記リニアフィーダの第3斜面が形成される第3区間で前記電子部品を90°回転および移動させ(S247)、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査することができ(S248)、前記電子部品が不良である場合には(S249)不良品収容空間に排出する(S275)。
【0059】
最後に、前記リニアフィーダの第4区間でも前記電子部品を90°回転および移動させ(S251)、前記ビジョン検査部が前記電子部品を撮影して検査することができ(S252)、前記電子部品が不良である場合には(S253)不良品収容空間に排出する(S275)。
【0060】
以後には、電子部品排出部が前記電子部品を検査した結果、前記電子部品が最終良品である場合には前記良品の電子部品を良品収容空間に排出することができる(S270)。
【0061】
このように、本発明によると、リニアフィーダ(Linear Feeder)で電子部品が移動しながら4個のビジョンカメラを通じて電子部品の4面を撮影および検査するようにして移送と検査が同時に可能であるようにすることによって、全体電子部品の移送および検査システムの小型化が可能で、製品の製造単価を下げることができるより効率的な電子部品検査装置および方法を提供することができる。
【0062】
また、本発明によると、リニアフィーダの電子部品の移動区間に斜面を形成する相対的に単純な構造を通じて、電子部品のより精密かつ迅速な検査が可能である。
【0063】
また、本発明によると、ボウルフィーダ(Bowl Feeder)の電子部品の移送速度の調節と不良電子部品の排出機能と、ビジョンカメラを通じての電子部品の検査による不良品の排出機能を提供して、電子部品の検査による良品と不良品のより容易かつ効率的な区分および排出を提供することができる。
【0064】
前述したような本発明の詳細な説明では具体的な実施例について説明した。しかし、本発明の範疇から逸脱しない限度内では多様な変形が可能である。本発明の技術的思想は本発明の前述した実施例に限定されて定められてはならず、請求の範囲だけでなくこの請求の範囲と均等なものなどによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0065】
100:電子部品検査装置
110:ホッパ(Hopper)
120:ボウルフィーダ(Bowl Feeder)
121:不良チップ排出部
130:リニアフィーダ(Linear Feeder)
131:第1区間
131S:第1斜面
132:第2区間
132S:第2斜面
133:第3区間
133S:第3斜面
134:第4区間
135:トリガーセンサ(Trigger Sensor)
136:円弧状光ガイド部
140:ビジョン検査部
141:第1ビジョンカメラ(Vision Camera)
142:第2ビジョンカメラ(Vision Camera)
143:第3ビジョンカメラ(Vision Camera)
144:第4ビジョンカメラ(Vision Camera)
150:電子部品排出部
151:良品排出部
152:不良品排出部
図1
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