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特開2024-30080ラベルプリンタ及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030080
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】ラベルプリンタ及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/36 20060101AFI20240229BHJP
   B41J 5/30 20060101ALI20240229BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
B41J3/36 Z
B41J5/30 B
G07G1/12 351D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022132640
(22)【出願日】2022-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】柿木 直人
(72)【発明者】
【氏名】後藤 博幸
【テーマコード(参考)】
2C055
2C187
3E142
【Fターム(参考)】
2C055GG00
2C055GG02
2C055GG16
2C187AD05
2C187AE01
2C187AG08
2C187BF42
2C187BG39
2C187CC04
2C187CD12
2C187CD14
2C187DB14
3E142DA04
3E142GA32
(57)【要約】
【課題】リサイクル文字をラベルプリンタの操作者が簡易に指定することを可能とする。
【解決手段】 実施形態のラベルプリンタは、記憶手段、検出手段、生成手段及びプリント手段を備える。記憶手段は、それぞれが記号を表す複数の記号コードの羅列よりなる記号列データを記憶する。検出手段は、記憶手段により記憶されている記号列データに含まれる記号コードのうちから、修飾記号として予め定められた記号の記号コードを検出する。生成手段は、記憶手段により記憶されている記号列データに含まれる記号コードのうちで検出手段により検出された記号コードを除く記号コードが表す記号を、検出手段により検出された記号コードどうしにより挟まれている記号コードが表す記号については検出手段により検出された記号コードに応じた修飾を施して表したプリント画像を生成する。プリント手段は、生成手段により生成されたプリント画像をラベル用紙にプリントする。
【選択図】 図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが記号を表す複数の記号コードの羅列よりなる記号列データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶されている記号列データに含まれる記号コードのうちから、修飾記号として予め定められた記号の記号コードを検出する検出手段と、
前記記憶手段により記憶されている記号列データに含まれる記号コードのうちで前記検出手段により検出された記号コードを除く記号コードが表す記号を、前記検出手段により検出された記号コードどうしにより挟まれている記号コードが表す記号については前記検出手段により検出された記号コードに応じた修飾を施して表したプリント画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成されたプリント画像をラベル用紙にプリントするプリント手段と、
を具備するラベルプリンタ。
【請求項2】
操作者による指示に応じて記号列データを生成し、当該生成した記号列データを前記記憶手段に記憶させる生成手段、
をさらに備える請求項1に記載のラベルプリンタ。
【請求項3】
前記記憶手段により記憶されている記号列データを、操作者による指示に応じて更新する更新手段、
をさらに備える請求項1に記載のラベルプリンタ。
【請求項4】
前記生成手段は、修飾として下線を付する、
請求項1-請求項3のいずれか一項に記載のラベルプリンタ。
【請求項5】
前記記憶手段は、包装材の材質を表す文字列を構成する複数の記号の記号コードよりなる記号列データを記憶する、
請求項1-請求項3のいずれか一項に記載のラベルプリンタ。
【請求項6】
それぞれが記号を表す複数の記号コードの羅列よりなる記号列データを記憶する記憶手段と、
プリント画像をラベル用紙にプリントするプリントユニットと、
を備えるラベルプリンタを制御するコンピュータを、
前記記憶手段により記憶されている記号列データに含まれる記号コードのうちから、修飾記号として予め定められた記号の記号コードを検出する検出手段と、
前記記憶手段により記憶されている記号列データに含まれる記号コードのうちで前記検出手段により検出された記号コードを除く記号コードが表す記号を、前記検出手段により検出された記号コードどうしにより挟まれている記号コードが表す記号については前記検出手段により検出された記号コードに応じた修飾を施して表したプリント画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成されたプリント画像をプリントするよう前記プリントユニットを制御する制御手段と、
して機能させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ラベルプリンタ及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
販売店で販売する商品に貼付する等のためのラベルを発行するラベルプリンタは既に知られている。
ラベルプリンタにより発行するラベルには、当該ラベルの貼付対象となる商品の包装材に関するリサイクル表示を含める場合がある。リサイクル表示は、包装材の分別回収のための分類を表したリサイクルマークと、包装材の材質を表すリサイクル文字とが含まれる。例えば、ポリプロピレンとポリエチレンテレフタレートとを積層させた複合材質の包装容器の場合、分類が「プラスチック」であることを表すリサイクルマークと、材質がポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレートであることを表すリサイクル文字としての「PP,PET」とがリサイクル表示に含められる。なお、複合材質の場合、主たる材質を表す文字に下線を付する必要がある。つまり、例えばポリプロピレンが主たる材質である場合には、リサイクル文字のうちの「PP」のみに下線を付する必要がある。このため、材質の組合せと、それら材質のうちの何れが主たる材質であるかに応じた多数のリサイクル文字が存在する。
このような多数のリサイクル文字が存在する状況にあって、ラベルにプリントすべきリサイクル文字をラベルプリンタの操作者が簡易に指定できることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-7628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、ラベルにプリントすべきリサイクル文字をラベルプリンタの操作者が簡易に指定することが可能なラベルプリンタ及び情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のラベルプリンタは、記憶手段、検出手段、生成手段及びプリント手段を備える。記憶手段は、それぞれが記号を表す複数の記号コードの羅列よりなる記号列データを記憶する。検出手段は、記憶手段により記憶されている記号列データに含まれる記号コードのうちから、修飾記号として予め定められた記号の記号コードを検出する。生成手段は、記憶手段により記憶されている記号列データに含まれる記号コードのうちで検出手段により検出された記号コードを除く記号コードが表す記号を、検出手段により検出された記号コードどうしにより挟まれている記号コードが表す記号については検出手段により検出された記号コードに応じた修飾を施して表したプリント画像を生成する。プリント手段は、生成手段により生成されたプリント画像をラベル用紙にプリントする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施形態に係るラベルプリンタの要部回路構成を示すブロック図。
図2】フォーマットに関する設定データの1つについての構造を模式的に示す図。
図3】フォーマット選択及び編集のための処理ルーチンのフローチャート。
図4】フォーマット選択及び編集のための処理ルーチンのフローチャート。
図5】一例としての選択画面を示す図。
図6】一例としての編集画面を示す図。
図7】一例としての一覧画面を示す図。
図8】一例としての入力画面を示す図。
図9】ラベルプリントのための処理ルーチンのフローチャート。
図10】イメージメモリに展開されるラベル画像の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るラベルプリンタ1の要部回路構成を示すブロック図である。
ラベルプリンタ1は、プロセッサ11、メモリユニット12、ハードウェアクロック13、表示ユニット14、入力ユニット15、プリントユニット16、インタフェースユニット17及び伝送路18を含む。
【0008】
プロセッサ11は、メモリユニット12、ハードウェアクロック13、表示ユニット14、入力ユニット15、プリントユニット16及びインタフェースユニット17と、伝送路18を介して通信可能とされている。そして、プロセッサ11及びメモリユニット12が伝送路18により接続されていることによって、ラベルプリンタ1を制御するためのコンピュータが構成される。
【0009】
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム、ファームウェア及びアプリケーションプログラム等の情報処理プログラムに従って、ラベルプリンタ1としての各種の機能を実現するための情報処理を実行する。プロセッサ11は、例えばCPU(central processing unit)である。
【0010】
メモリユニット12は、上記コンピュータの主記憶部分及び補助記憶部に相当する。メモリユニット12は、読み出し専用のメモリ領域と書き換え可能なメモリ領域とを含む。メモリユニット12は、読み出し専用のメモリ領域では上記の情報処理プログラムを記憶する。メモリユニット12は、プロセッサ11が情報処理を実行する上で必要なデータを読み出し専用のメモリ領域又は書き換え可能なメモリ領域で記憶する場合もある。メモリユニット12は、書き換え可能なメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。読み出し専用のメモリ領域は、例えばROM(read only memory)及びEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)の記憶領域などである。書き換え可能なメモリ領域は、例えばRAM(random access memory)の記憶領域などである。読み出し専用のメモリ領域は、例えばHDD(hard disc drive)、あるいはSSD(solid state drive)等の記憶領域であってもよい。
メモリユニット12が記憶する情報処理プログラムの1つは、制御プログラムPRである。制御プログラムPRは、後述する制御処理を含んだラベルプリンタ1の動作制御のための情報処理について記述された情報処理プログラムである。
【0011】
ハードウェアクロック13は、常に計時動作を行い、日付情報を出力する。日付情報は、月及び日を少なくとも示す。本実施形態では、日付情報は、年、月、日、時、分、秒をそれぞれ示すこととする。つまり本実施形態では、日付情報は、日付及び時刻を示す。ハードウェアクロック13は、オペレーティングシステムにより管理されるシステムクロックなどのソフトウェアクロックに置き換えられてもよい。
【0012】
表示ユニット14は、操作者に対して各種の情報を通知するための各種の表示動作を行う。表示ユニット14としては、液晶表示器等の画面表示デバイス及びLEDランプ等の発光デバイスなどの周知の表示デバイスを、単独又は組み合わせて用いることができる。表示ユニット14に含まれる表示デバイスは例えば、タッチパネルに備えられた表示デバイスである。
【0013】
入力ユニット15は、操作者による各種の指示を入力する。入力ユニット15としては、タッチセンサ、キースイッチ及びキーボードなどの周知の入力デバイスを、単独又は組み合わせて用いることができる。入力ユニット15に含まれる入力デバイスは例えば、上記のタッチパネルに備えられたタッチセンサである。
【0014】
プリントユニット16は、細長い台紙を搬送しながら、この台紙の一面に貼り付けられているラベル用紙に、文字などを表したラベル画像をプリントする。台紙及びラベル用紙の材質は、典型的には紙であるが、樹脂などの紙以外の材質であっても構わない。また、台紙及びラベル用紙のそれぞれの材質が互いに異なっていてもよい。プリントユニットは、感熱式、熱転写式、ドットインパクト式、あるいはインクジェット式などの種々の周知のプリント方式のいずれが採用されてもよい。
【0015】
インタフェースユニット17は、外部の情報端末装置等とデータを授受するための通信処理を行う。インタフェースユニット17としては、例えばLAN(local area network)規格、あるいはUSB(universal serial bus)規格などに準拠した周知の通信デバイスなどを用いることができる。
伝送路18は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続された各部の間で授受されるデータ及び制御信号を伝送する。
【0016】
メモリユニット12が記憶するデータには、設定データ群DAが含まれる。設定データ群DAは、ラベルプリンタ1の動作に関わる諸設定に関する設定データの集合である。設定データの1つは、ラベルにプリントするラベル画像のフォーマットを表す。設定データ群DAには、それぞれ異なるフォーマットに関する複数の設定データが含まれ得る。
【0017】
図2はフォーマットに関する設定データDAAの1つについての構造を模式的に示す図である。
設定データDAAは、1つのフォーマットに関連付けられる。フォーマットは、ラベル画像の範囲内に、それぞれ異なる項目に関する情報をプリントするための領域として複数のプリント領域を定めている。設定データDAAは、フィールドFAA,FAB,FAC,FAD…を含む。フィールドFAAには、関連付けられたフォーマットの識別子としてのフォーマット番号がセットされる。フィールドFABには、関連付けられたフォーマットの識別名としてのフォーマット名称がセットされる。フィールドFAC以降には、関連付けられたフォーマットにて定められたプリント領域のそれぞれに関する領域データがセットされる。プリント領域の数は、フォーマット毎に任意である。このため、設定データDAAに含まれるフィールドFAC以降のフィールドの数は、設定データDAAが関連付けられたフォーマットにいくつのプリント領域が設定されているかに応じて変化する。
【0018】
1つの領域データは、1つのプリント領域に関連付けられ、フィールドFBA,FBB,FBCを含む。フィールドFBAには、関連付けられたプリント領域の識別子としての領域番号がセットされる。フィールドFBBには、関連付けられたプリント領域に関する項目の識別子としての項目番号がセットされる。フィールドFBCには、関連付けられたプリント領域に関する設定値がセットされる。フィールドFBCには、複数の設定値を含む場合もある。フィールドFBCにどのような設定値が含まれるかは、関連付けられたプリント領域がどの項目に関するかに応じて変化する。
【0019】
また設定データ群DAには、登録済みのリサイクル文字を定義する記号列(以下、定義記号列と称する)を、当該定義記号列の識別子としてのリサイクル文字番号に関連付けて表したリサイクル文字データが含まれる。なお、定義記号列を構成する記号には、リサイクル文字を構成する文字も含まれる。定義記号列は、実際には、文字を含む様々な記号を表す複数の記号コードの羅列よりなる記号列データとして設定データ群DAに含まれる。記号コードとしては、例えばShift_JISコードなどの周知の規格に準拠したコードを用いることができる。記号コードは、文字コードとも称される。かくして設定データ群DAを記憶しているメモリユニット12は、記号列データを記憶する記憶手段に相当する。
【0020】
次に以上のように構成されたラベルプリンタ1の動作について説明する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、一部の処理の順序の変更、一部の処理の省略、あるいは別の処理の追加などは適宜に可能である。
ラベルプリンタ1は、例えば店舗にて陳列販売する商品に貼り付けるラベルを発行するために用いられる。
【0021】
プロセッサ11は、例えば入力ユニット15での予め定められた操作によりフォーマットを選択する旨が操作者により宣言されたことに応じて、フォーマット選択及び編集のための処理ルーチンを制御プログラムPRに従って実行する。
図3及び図4はフォーマット選択及び編集のための処理ルーチンのフローチャートである。
【0022】
ACT11としてプロセッサ11は、選択画面を表示ユニット14に表示させる。選択画面は、設定データ群DAに含まれる設定データが表すフォーマットの1つを操作者に選択させるための画面である。
【0023】
図5は一例としての選択画面SCAを示す図である。なお、選択画面SCA、ならびに後述する各種の画面に関する図示においては、各画面の概略を示し、一部の表示要素についての図示を省略している場合もある。
選択画面SCAは、キー群KAAと、キー群KAAに含まれない、ソフトキーKAB等の複数のソフトキーとを表す。
【0024】
キー群KAAは、設定データ群DAに含まれる設定データが表すフォーマットのうちの任意の1つを操作者が指定するための複数のソフトキーを含む。図5の例では、最も上に表されるソフトキーは、フォーマット番号が「1」、かつフォーマット名称が「AAA」であるフォーマットを指定するための操作キーであり、その領域内に「1」及び「AAA」なる文字を表している。
【0025】
ソフトキーKAB等のその他のソフトキーは、プロセッサ11が選択画面SCAにて指定を受ける複数の機能のそれぞれに関連付けられ、その機能を実行すべき機能として指定するための操作キーである。なお、ソフトキーKABは、実行すべき機能としてフォーマットの編集を指定するための操作キーである。
これらソフトキーは、プロセッサ11が選択画面での操作者の操作を受けるためのGUI(graphical user interface)要素である。選択画面SCAのその他の表示要素も、GUI要素であってもよい。
【0026】
図3中のACT12としてプロセッサ11は、フォーマットの1つが指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT13へと進む。
ACT13としてプロセッサ11は、実行すべき機能が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT12へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT12及びACT13としては、フォーマット又は機能が指定されるのを待ち受ける。
【0027】
操作者は、例えば選択画面SCA中のキー群KAAのうちの所望のフォーマットが関連付けられたソフトキーをタップするなどの予め定められた操作により、フォーマットの1つを指定する。そしてプロセッサ11は、このような操作が入力ユニット15により入力されたならば、ACT12にてYESと判定し、ACT14へと進む。
ACT14としてプロセッサ11は、指定されたフォーマットを有効フォーマットとして設定する。そしてプロセッサ11はこののち、ACT12及びACT13の待受状態に戻る。なおプロセッサ11は、有効フォーマットとして設定されているフォーマットが関連付けられたソフトキーについては、予め定められた方法でハイライト表示する。プロセッサ11は、図5に示す選択画面SCAにおいては、最も上に表されたソフトキーを囲う状態で太線枠を表すことでハイライト表示を行っている。つまり図5に示す選択画面SCAは、フォーマット名称が「AAA」であるフォーマットが有効フォーマットとして設定されている状況を表している。
【0028】
操作者は、フォーマットの選択を終え、何らかの処置に進む場合には、その処置のための機能に関連付けられたソフトキーをタップするなどの予め定められた操作を行う。プロセッサ11は、このような操作が入力ユニット15により入力されたならばACT13にてYESと判定し、ACT15へと進む。
ACT15としてプロセッサ11は、指定された機能がフォーマットの編集であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、指定された機能を実現するための処理へと移行するが、その場合についての説明は省略する。
【0029】
操作者は、有効フォーマットを編集したいならば、例えば図5中のソフトキーKABをタップするなどの予め定められた操作を行う。プロセッサ11は、このような操作が入力ユニット15により入力されたことに応じてACT15へと進んだ場合は、ACT15にてYESと判定し、ACT16へと進む。
ACT16としてプロセッサ11は、編集画面を表示ユニット14に表示させる。編集画面は、有効フォーマットの編集に関わる様々な指定を受け付けるための画面である。
【0030】
図6は一例としての編集画面SCBを示す図である。
編集画面SCBは、有効フォーマットに含まれるプリント領域のそれぞれに関する項目の1つを指定するためのGUI要素を表す。当該のGUI要素は、表示領域ABA,ABB及びソフトキーKBA,KBBを含む。プロセッサ11は、表示領域ABA,ABBには、1つの項目に関する項目番号及び項目名称をそれぞれ表す。ソフトキーKBA,KBBは、表示領域ABA,ABBに表される項目の順送り及び逆送りをそれぞれ指示するための操作キーである。
【0031】
また編集画面SCBは、ソフトキーKBA,KBB以外に、ソフトキーKBCを含む複数のソフトキーを表す。これらのソフトキーは、それぞれに関連付けられた機能を実行すべき機能として指定するための操作キーである。なおソフトキーKBCは、実行すべき機能として、後述するように対象項目として設定された項目の編集を操作者が指定するため操作キーである。
【0032】
ACT17としてプロセッサ11は、項目の1つが指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT18へと進む。
ACT18としてプロセッサ11は、実行すべき機能が指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT17へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT17及びACT18としては、項目又は機能が指定されるのを待ち受ける。
【0033】
操作者は、例えばソフトキーKBA,KBBをタップするなどの予め定められた操作により、項目の1つを指定する。そしてプロセッサ11は、このような操作が入力ユニット15により入力されたならば、ACT17にてYESと判定し、ACT19へと進む。
ACT19としてプロセッサ11は、指定された項目を編集の対象項目として設定する。プロセッサ11は例えば、ソフトキーKBA,KBBのいずれかがタップされるごとに、表示領域ABA,ABBに項目番号及び項目名称を表す項目を変更し、当該項目を対象項目とする。そしてプロセッサ11はこののち、ACT17及びACT18の待受状態に戻る。
【0034】
操作者は、項目の選択を終え、何らかの処置に進む場合には、例えばソフトキーKBA,KBB以外のいずれかのソフトキーをタップするなどの予め定められた操作を行う。なお、このときに操作者は、対象項目を編集したいならば、例えば図6中のソフトキーKBCをタップするなどの予め定められた操作を行う。プロセッサ11は、このような操作が入力ユニット15により入力されたならばACT18にてYESと判定し、ACT20へと進む。
【0035】
ACT20としてプロセッサ11は、指定された機能が項目の編集であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、指定された機能を実現するための処理に移行するが、その場合についての説明は省略する。
【0036】
プロセッサ11は、ACT20へと進む契機となった操作が、ソフトキーKBCをタップするなどの項目の編集を実行すべき機能として指定するための操作であったならばACT20にてYESと判定し、ACT21へと進む。
ACT21としてプロセッサ11は、対象項目が「リサイクル文字」であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、対象項目に関する編集のための処理へと移行するが、その場合の処理についての説明は省略する。
【0037】
一方、プロセッサ11は、対象項目が「リサイクル文字」であるならば、ACT21にてYESと判定し、図4中のACT31へと進む。
ACT31としてプロセッサ11は、一覧画面を表示ユニット14に表示させる。一覧画面は、登録済みである定義記号列を操作者に確認させるための画面である。
【0038】
図7は一例としての一覧画面SCCを示す図である。
一覧画面SCCは、リストLCA、表示エリアACA,ACB、ソフトキーKCA,KCBを表す。また一覧画面SCCは、ソフトキーKCA,KCB以外に、ソフトキーKCC,KCD,KCEを含む複数のソフトキーを表す。
【0039】
プロセッサ11は、リストLCAには、設定データ群DAに含まれるリサイクル文字データに基づき、登録済みの定義記号列を表す。プロセッサ11は、表示エリアACAには、リサイクル文字の登録済みの件数を表す。プロセッサ11は、表示エリアACBには、リストの総ページ数と、表示中のページ番号とを表す。かくして図7の例では、3件のリサイクル文字が登録済みであり、リストLCAは総ページ数1ページのうちの第1ページが表されている場合である。また図7の例では、「PP」「PET」「PE」が、それぞれ定義記号列として登録済みである場合である。ソフトキーKCA,KCBは、リストLCAの総ページ数が2ページ以上である場合に、表示するページの順送り及び逆送りをそれぞれ指示するための操作キーである。ソフトキーKCCは、定義記号列の指定を終えて、編集画面SCBへの戻りを指示するための操作キーである。ソフトキーKCDは、登録済みのリサイクル文字の編集開始を指示するための操作キーである。ソフトキーKCEは、新規のリサイクル文字の登録開始を指示するための操作キーである。
【0040】
ACT32としてプロセッサ11は、登録済みの定義記号列の1つが指定されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT33へと進む。
ACT33としてプロセッサ11は、定義記号列の1つの指定以外の何らかの指示がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT32へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT32及びACT33としては、定義記号列が指定されるか又はその他の指示がなされるのを待ち受ける。
【0041】
操作者は、例えば一覧画面SCC中のリストLCA内で、所望の定義記号列が表されている欄をタップするなどの予め定められた操作により、定義記号列の1つを指定する。そしてプロセッサ11は、このような操作が入力ユニット15により入力されたならば、ACT32にてYESと判定し、ACT34へと進む。
ACT34としてプロセッサ11は、指定された定義記号列により定義されるリサイクル文字を、ラベルプリントに適用すべきリサイクル文字(以下、適用文字と称する)として設定する。そしてプロセッサ11はこののち、ACT32及びACT33の待受状態に戻る。
つまりプロセッサ11は、例えば、操作者が図7に表される一覧画面SCCにて、「PE」と表された欄をタップしたならば、当該定義記号列「PE」により定義されるリサイクル文字を適用文字として設定する。
【0042】
操作者は、適用文字として設定されているリサイクル文字を編集したい場合は、例えば一覧画面SCCにてソフトキーKCDにタップするなどの予め定められた操作により編集を指示する。また操作者は、定義文字列として登録されていない新たな定義文字列を登録したい場合には、例えば一覧画面SCCにてソフトキーKCEにタップするなどの予め定められた操作により新規登録のための編集を指示する。プロセッサ11は、上記の指示のような、定義記号列の指定以外の指示がなされたことを確認下ならば、ACT33にてYESと判定してACT35へと進む。
ACT35としてプロセッサ11は、編集が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、上述のようにして編集が指定されたことを確認したならばYESと判定し、ACT36へと進む。
ACT36としてプロセッサ11は、入力画面を表示ユニット14に表示させる。入力画面は、定義記号列の操作者による入力を受けるための画面である。
【0043】
図8は一例としての入力画面SCDを示す図である。
入力画面SCDは、表示エリアADA、キー群KDAを表す。また入力画面SCDは、キー群KDAに含まれるソフトキー以外に、ソフトキーKDBを含む複数のソフトキーを表す。
【0044】
プロセッサ11は、表示エリアADAには、編集中の定義記号列を表す。なおプロセッサ11は、例えば一覧画面SCCにてソフトキーKCDがタップされたことに応じて表示させる入力画面SCDの表示エリアADAには、適用文字に関する定義記号列を表す。またプロセッサ11は、例えば一覧画面SCCにてソフトキーKCEがタップされたことに応じて表示させる入力画面SCDの表示エリアADAは、空欄とする。キー群KDAは、表示エリアADAに表されている定義記号列を編集するための各種の操作キーである複数のソフトキーが含まれる。ソフトキーKDBは、定義記号列の編集を終えて、一覧画面SCCへの戻りを指示するための操作キーである。
【0045】
ACT37としてプロセッサ11は、定義記号列を編集するための操作が行われたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT38へと進む。
ACT38としてプロセッサ11は、編集操作以外の何らかの指示がなされたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT37へと戻る。
かくしてプロセッサ11はACT37及びACT38としては、編集操作がなされるか又はそれ以外の指示がなされるのを待ち受ける。
【0046】
操作者は、例えば、表示エリアADAに表されている登録済みの定義記号列を、キー群KDAの操作によって記号の追加及び削除などを行って変更する。あるいは操作者は、空欄とされている表示エリアADAに、キー群KDAの操作によって新たに定義記号列を入力する。プロセッサ11は、このような編集操作がなされるとACT37にてYESと判定し、ACT39へと進む。
ACT39としてプロセッサ11は、操作に応じて定義記号列を更新する。プロセッサ11は例えば、メモリユニット12のワークエリアに編集対象となっている定義記号列を表したテキストデータを保存しておき、このテキストデータを編集操作に応じて更新する。そしてプロセッサ11はこののち、ACT37及びACT38の待受状態に戻る。
【0047】
操作者は、登録しようとしている定義記号列が表示エリアADAに表示されている状態で、例えばソフトキーKDBをタップする等の予め定められた操作によって戻りを指示する。プロセッサ11は、このような操作を含む何らかの指示のための操作が入力ユニット15により入力されたならばACT38にてYESと判定し、ACT40へと進む。
ACT40としてプロセッサ11は、戻り指示であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、なされた指示に応じた処理へと移行するが、その場合についての説明は省略する。
【0048】
上述のように戻り指示がなされたのであるならば、プロセッサ11はACT40にてYESと判定し、ACT41へと進む。
ACT41としてプロセッサ11は、設定データ群DAに含まれるリサイクル文字データを、この時点で表示エリアADAに表されている定義記号列を含むように更新する。このときプロセッサ11は、例えば一覧画面SCCにてソフトキーKCDがタップされたことに応じてACT35へと進んでいる場合には、適用文字として設定されている定義記号列を表示エリアADAに表されている定義記号列で置き換えるようにする。またプロセッサ11は、例えば一覧画面SCCにてソフトキーKCEがタップされたことに応じてACT35へと進んでいる場合には、表示エリアADAに表されている定義記号列を新たな定義記号列として追加する。具体的には、操作者が図7に表す状態にある一覧画面SCCにてソフトキーKCEをタップし、その後に図8に表すように「//PP//,PET」なる文字列を入力する操作を行い、さらにソフトキーKDBをタップしたとする。この場合にプロセッサ11は、「//PP//,PET」なる定義記号列を、例えばリサイクル文字番号「4」に関連付けて表すようにリサイクル文字データを更新する。かくして制御プログラムPRに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによってプロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは、上記のように定義記号列を追加する場合に、その定義記号列を表した記号列データを生成し、当該生成した記号列データを記憶手段としてのメモリユニット12に記憶させる生成手段として機能する。またプロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは、上記のように定義記号列を更新する場合に、記憶手段としてのメモリユニット12に記憶されている記号列データを更新する更新手段として機能する。
【0049】
そしてプロセッサ11はこののち、ACT31以降を前述と同様に繰り返す。このとき、プロセッサ11が改めてACT31を実行することにより表示される一覧画面SCCには、上述のように編集又は追加された定義記号列が表されることになる。つまり、上述のように編集又は追加された定義記号列により定義されるリサイクル文字も適用文字としての指定の対象となる。
【0050】
操作者は、所望のリサイクル文字が適用文字として設定されている状態で、例えば一覧画面SCCのソフトキーKCCをタップする等の予め定められた操作によって戻りを指示する。
プロセッサ11は、一覧画面SCCを表示させて、ACT32及びACT33の待ち受け状態にあるときに、定義記号列の指定のため、あるいは編集指示のためとは異なる何らかの指示のための操作が入力ユニット15により入力されたならばACT33にてYES、さらにACT35にてNOと判定し、ACT42へと進む。
ACT42としてプロセッサ11は、戻り指示であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、なされた指示に応じた処理へと移行するが、その場合についての説明は省略する。
【0051】
上述のように戻り指示がなされたのであるならば、プロセッサ11はACT42にてYESと判定し、ACT43へと進む。
ACT43としてプロセッサ11は、領域データを更新する。つまりプロセッサ11は例えば、設定データ群DAの中から、有効フォーマットに関する設定データDAAを選び出す。またプロセッサ11は、この選び出した設定データDAAに含まれる領域データのうち、対象項目に関する領域データを選び出す。そしてプロセッサ11は、該当の領域データのフィールドFBCにセットされている設定値を、適用文字を識別するリサイクル文字番号に更新する。そしてプロセッサ11はこののち、図3中のACT16へと戻って、以降の処理を前述と同様に繰り返す。
【0052】
一方、操作者は、上述のようにして有効フォーマットとして設定されているフォーマットのラベルをプリントする必要があるならば、例えば入力ユニット15での予め定められた操作によりラベルのプリントを指示する。この指示に応じてプロセッサ11は、ラベルプリントのための処理ルーチンを制御プログラムPRに従って実行する。
【0053】
図9はラベルプリントのための処理ルーチンのフローチャートである。
ACT51としてプロセッサ11は、有効フォーマットで定められているプリント領域のうちの1つを対象領域として決定する。
【0054】
ACT52としてプロセッサ11は、対象領域に関する項目がリサイクル文字であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の事象を確認できないならばNOと判定し、ACT53へと進む。
ACT53としてプロセッサ11は、メモリユニット12内に設定したイメージメモリに、対象領域に配置すべき文字又は画像などを展開する。
【0055】
一方、プロセッサ11は、対象領域に関する項目がリサイクル文字であるならば、ACT52にてYESと判定し、ACT54へと進む。
ACT54としてプロセッサ11は、対象領域に関するリサイクル文字の定義記号列を読み出す。つまりプロセッサ11は例えば、設定データ群DAの中から、有効フォーマットに関する設定データDAAを選び出す。またプロセッサ11は、この選び出した設定データDAAに含まれる領域データのうち、対象領域に関する領域データを選び出す。そしてプロセッサ11は、該当の領域データのフィールドFBCに設定値として設定されているリサイクル文字番号で識別される定義記号列を設定データ群DAの中から読み出す。
【0056】
ACT55としてプロセッサ11は、上記の読み出した定義記号列に修飾記号が含まれるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、定義記号列に修飾記号として予め定められた記号が含まれないならばNOと判定し、ACT56へと進む。例えば「PE」なる定義記号列は、修飾記号を含まない。そこでプロセッサ11は、例えば「PE」なる定義記号列を読み出している場合には、ACT56へと進む。
【0057】
ACT56としてプロセッサ11は、定義記号列に含まれる全ての文字からなる文字列をリサイクル文字として、対象領域内に配置すべくイメージメモリに展開する。つまりプロセッサ11は、例えば「PE」なる定義記号列を読み出している場合には、対象領域内に「PE」を展開する。
【0058】
本実施形態では、「//」は修飾記号の1つである。かくしてプロセッサ11は、例えば「//PP//,PET」なる定義記号列を読み出している場合には、修飾記号が含まれると判定する。そしてこのように修飾記号が含まれる場合にプロセッサ11は、ACT55にてYESと判定し、ACT57へと進む。かくして制御プログラムPRに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは検出手段として機能する。
【0059】
ACT57としてプロセッサ11は、修飾の対象となる文字(以下、対象文字と称する)を判定する。本実施形態では、修飾記号により挟まれる文字を、その文字を挟み込む修飾記号に応じて予め定められた修飾の対象文字とする。つまりプロセッサ11は、例えば「//PP//,PET」なる定義記号列を読み出している場合には、「PP」を対象文字として判定する。
【0060】
ACT58としてプロセッサ11は、修飾方法を判定する。本実施形態では、「//」なる修飾記号に関する修飾方法は下線付与とする。つまりプロセッサ11は、例えば「//PP//,PET」なる定義記号列を読み出している場合には、下線付与を修飾方法として判定する。
ACT59としてプロセッサ11は、読み出している定義記号列から修飾記号を除外する。つまりプロセッサ11は、例えば「//PP//,PET」なる定義記号列を読み出している場合には、「//」を除外して「PP,PET」なる文字列を得る。
【0061】
ACT60としてプロセッサ11は、ACT59で得た文字列を、ACT57で判定した対象文字に対してはACT58で判定した修飾方法での修飾を適用しつつ、対象領域内に配置すべくイメージメモリに展開する。つまりプロセッサ11は例えば、「PP,PET」なる文字列を「PP」については下線を付しつつイメージメモリに展開する。かくして制御プログラムPRに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは生成手段として機能する。
【0062】
図10はイメージメモリに展開されるラベル画像IMAの一例を示す図である。
図10は、上述の様に「//PP//,PET」なる定義記号列に基づくリサイクル文字が展開された場合の例である。
【0063】
プロセッサ11は、ACT53、ACT56又はACT60のいずれかでの展開ののち、いずれの場合もACT61へと進む。
ACT61としてプロセッサ11は、有効フォーマットで定められているプリント領域のうちに対象領域として未選択の領域が有るか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の領域が有るならばYESと判定し、ACT51以降の処理を前述と同様に繰り返す。ただしプロセッサ11は、ACT61からACT51へと進んだ場合にACT51としては、これまでにACT51を実行した際に対象領域として決定した領域とは異なる領域を対象領域として決定する。これによりプロセッサ11は、有効フォーマットで定められているプリント領域のそれぞれを順次に対象領域としながら、ACT52以降の処理を繰り返す。
【0064】
プロセッサ11は、有効フォーマットで定められているプリント領域の全てを対象領域として選択し終えた状態でACT61へと進んだならば、未選択の領域が無いとしてNOと判定し、ACT62へと進む。
ACT62としてプロセッサ11は、プリントユニット16を動作させ、イメージメモリに展開されているイメージデータが表すラベル画像をラベル用紙にプリントする。なお、プロセッサ11はここでは、ラベル画像を1枚のラベル用紙のみにプリントするのでも良いし、同じラベル画像を予め定められた枚数のレベル用紙に繰り返しプリントするのでもよい。かくして制御プログラムPRに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは制御手段として機能し、この制御手段としての機能とプリントユニット16との協働によってプリント手段としての機能が実現される。そしてプロセッサ11は当該のプリントを終えると、図9に示す処理ルーチンを終了する。
【0065】
以上のようにラベルプリンタ1は、定義記号列において、リサイクル文字を構成する文字のうちの一部の文字を修飾記号により挟み込むことによって、当該の一部の文字のみに下線を付することができる。これにより、複合材質の包装容器に関してラベルにプリントすべきリサイクル文字を、ラベルプリンタ1の操作者が簡易に指定することが可能である。
【0066】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
リサイクル文字のためのプリント領域に関する領域データのフィールドFBCには、定義記号列そのものを設定値としてセットしてもよい。
【0067】
下線の付与のための修飾記号としては、「//」以外の任意の記号が割り当てられてもよい。また下線の付与以外の、例えば白黒反転、四角枠の付与、取り消し線の付与、などの別の修飾も、そのための修飾記号を定めておくことによって同様に実施できる。そしてこの場合、下線付与のための修飾記号である「//」の他に、例えば白黒反転及び四角枠の付与のそれぞれのための修飾記号として「!!」及び「##」を定めておくことによって、それらの修飾を適宜に使い分け可能としてもよい。
【0068】
情報処理によりプロセッサ11が実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
【0069】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
1…ラベルプリンタ、11…プロセッサ、12…メモリユニット、13…ハードウェアクロック、14…表示ユニット、15…入力ユニット、16…プリントユニット、17…インタフェースユニット、18…伝送路。
図1
図2
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