(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030084
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240229BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022132646
(22)【出願日】2022-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高塚 洋平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が、現在ルールに適合するか否かをユーザが把握可能とする。
【解決手段】過去データDB24には、ユーザが過去に作成済みの過去データが記憶される。ルール判定部32は、ユーザにより指定された過去データ24aにおいて、第1入力項目に対する第1値と、第2入力項目に対する第2値との間の関係が、現在ルールに適合しているか否かを判定する。通知処理部34は、第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合しない場合に、当該ユーザに通知を出力する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
過去において作成済みの過去データにおける、第1入力項目に対する第1値と第2入力項目に対する第2値との関係が、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての現在の規則を表す現在ルールに適合していない場合に通知を出力する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルールに適合しないが、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールに適合する場合と、前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルール及び前記過去ルールの両方に適合しない場合とで、互いに異なる態様の通知を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルール、及び、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールの両方に適合しないときにおいて、前記現在ルールと前記過去ルールとが互いに同じ規則を表す場合と、前記現在ルールと前記過去ルールとが互いに異なる規則を表す場合とで、互いに異なる態様の通知を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルールに適合するが、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールに適合していない場合に通知を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記現在ルールにおいて関係が規定されている、前記第1入力項目と前記第2入力項目、又は、前記第1値と前記第2値の少なくとも一方を示す関係アイコンを表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記関係アイコンと共に前記通知のための通知アイコンを表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータに、
過去において作成済みの過去データにおける、第1入力項目に対する第1値と第2入力項目に対する第2値との関係が、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての現在の規則を表す現在ルールに適合していない場合に通知を出力させる、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、検索対象データから入力データに類似するデータを抽出する方法であって、検索対象データと入力データとの一致度に加え、入力データのルールに基づいて、入力データに類似するデータを抽出する方法が開示されている。特許文献2には、複数の入力項目を配置した入力領域と、複数の入力項目のいずれかの入力時に有用となる参考情報を配置した参照領域を含む画面を表示させる操作支援装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-52912号公報
【特許文献2】特許第6146417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザは、複数の入力項目に対する複数の値を含み、過去において作成済みの過去データを参照する場合がある。例えば、ユーザは、新規データの複数の入力項目に対して値を入力する際に、新規データと同様の複数の入力項目を含む過去データを参照する場合がある。
【0005】
複数の入力項目に対する複数の値を含むデータにおいて、複数の値間の関係についての規則を表すルールが設定されている場合がある。ルールとしては、もちろんこれに限られるわけではないが、例えば、入力項目「取引先」に対する値が「〇〇株式会社」のとき、入力項目「振込口座」に対する値が「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」である、の如くである。
【0006】
本発明の目的は、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が、現在ルールに適合するか否かをユーザが把握可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、過去において作成済みの過去データにおける、第1入力項目に対する第1値と第2入力項目に対する第2値との関係が、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての現在の規則を表す現在ルールに適合していない場合に通知を出力する、ことを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記プロセッサは、前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルールに適合しないが、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールに適合する場合と、前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルール及び前記過去ルールの両方に適合しない場合とで、互いに異なる態様の通知を出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記プロセッサは、前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルール、及び、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールの両方に適合しないときにおいて、前記現在ルールと前記過去ルールとが互いに同じ規則を表す場合と、前記現在ルールと前記過去ルールとが互いに異なる規則を表す場合とで、互いに異なる態様の通知を出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記プロセッサは、前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルールに適合するが、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールに適合していない場合に通知を出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記プロセッサは、前記現在ルールにおいて関係が規定されている、前記第1入力項目と前記第2入力項目、又は、前記第1値と前記第2値の少なくとも一方を示す関係アイコンを表示部に表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項6に係る発明は、前記プロセッサは、前記関係アイコンと共に前記通知のための通知アイコンを表示部に表示させる、ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項7に係る発明は、コンピュータに、過去において作成済みの過去データにおける、第1入力項目に対する第1値と第2入力項目に対する第2値との関係が、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての現在の規則を表す現在ルールに適合していない場合に通知を出力させる、ことを特徴とする情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1又は7に係る発明によれば、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が、現在ルールに適合するか否かをユーザが把握することができる。
請求項2に係る発明によれば、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が現在ルールに適合しない場合に、当該複数の値間の関係が過去ルールに適合していたか否かをユーザが把握することができる。
請求項3に係る発明によれば、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が現在ルール及び過去ルールに適合しない場合に、現在ルールと過去ルールが同じ規則であるか否かをユーザが把握することができる。
請求項4に係る発明によれば、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が現在ルールに適合する場合に、当該複数の値間の関係が過去ルールに適合していなかったことをユーザが把握することができる。
請求項5に係る発明によれば、ユーザは、現在ルールにおいて関係が規定されている複数の値を容易に把握することができる。
請求項6に係る発明によれば、ユーザは、通知アイコンによって、複数の値間の関係が、現在ルールに適合するか否かを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの構成概略図である。
【
図3】過去データDBの内容の例を示す概念図である。
【
図9】サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成概略図である。情報処理システム10は、複数のユーザ(サーバ14が提供するデータ管理サービスのユーザ)が使用する複数のユーザ端末12、及び、情報処理装置としてのサーバ14を含んで構成される。複数のユーザ端末12及びサーバ14は、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの通信回線16を介して互いに通信可能に接続されている。
【0011】
ユーザ端末12は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどのコンピュータであるが、これらに限られるものではない。ユーザ端末12は、通信回線16を介してサーバ14と通信するための通信インターフェース、ユーザの命令を受け付けるための入力インターフェース、種々の画面を表示するディスプレイ、データを記憶するためのメモリ、各処理を実行するプロセッサなどを含んで構成される。
【0012】
サーバ14は、過去においてユーザが作成済みのデータ(本明細書では「過去データ」と呼ぶ)を管理し、ユーザからの要求に応じて過去データをユーザに提供する装置である。これに限られるものではないが、本実施形態に係るサーバ14は、ユーザが作成した過去データとしての電子文書(例えば申請書や請求書など)を管理し、また、ユーザからの依頼に応じて、当該電子文書を用いた処理(例えば申請や請求など)を実行する装置である。
【0013】
過去データは、複数の入力項目と、各入力項目に対する値とを含むデータである。例えば、過去データが請求書である場合、入力項目としては、「取引先」、「振込口座」、「振込予定日」、「経理確認日」などがある。本実施形態では、サーバ14は、複数の入力項目が示され、その値が空欄となったテンプレートデータをユーザに提供する。なお、本実施形態では、サーバ14は請求書に関する処理を実行するので、テンプレートデータとしては、請求書のテンプレートである1つのテンプレートデータが用意されているが、サーバ14が複数種類のデータを取り扱う場合には、互いに異なる複数の入力項目を有する複数のテンプレートデータが用意される。ユーザは、当該テンプレートデータの各入力項目に値を入力することで入力済データを作成し、当該入力済データに関する処理をサーバ14に依頼する。サーバ14は、このようにしてユーザにより作成された入力済データに関する処理を実行すると共に、当該入力済データを過去データとして管理する。
【0014】
図2は、サーバ14の構成概略図である。サーバ14は、1つのコンピュータによって構成されてもよいし、複数のコンピュータの協働によって構成されてもよい。
【0015】
通信インターフェース20は、NIC(Network Interface Card)などから構成される。通信インターフェース20は、通信回線16を介して、ユーザ端末12と通信する機能を発揮する。
【0016】
メモリ22は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、eMMC(embedded Multi Media Card)、ROM(Read Only Memory)あるいはRAM(Random Access Memory)などを含んで構成される。メモリ22には、サーバ14の各部を動作させるための情報処理プログラムが記憶される。なお、情報処理プログラムは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ又はCD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体に格納することもできる。サーバ14は、そのような記憶媒体から情報処理プログラムを読み取って実行することができる。また、
図2に示すように、メモリ22には、過去データDB(Data Base)24、及び、ルールDB26が記憶される。
【0017】
過去データDB24は、ユーザが過去に作成済みの過去データが記憶されるデータベースである。
図3は、過去データDB24の内容の例を示す図である。過去データDB24には、過去データ24aに対して、過去データ24aを一意に識別するデータID24b、及び、過去データ24aの作成日を示す作成日情報24cが互いに関連付けられている。上述の通り、過去データ24aは複数の入力項目(例えば「取引先」、「振込口座」など)に対する複数の値(例えば「〇〇株式会社」、「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」など)を含んで構成されている。ユーザによって過去データ24aが作成されると、後述のプロセッサ28は、当該過去データ24aを一意に識別するデータID24bを生成し、当該過去データ24a、データID24b、及び作成日情報24cを関連付けて過去データDB24に記憶させる。なお、サーバ14が複数種類のデータを取り扱う場合には、当該過去データ24aの種類(例えば「請求書」)を示す種類IDも当該過去データ24aに関連付けられて過去データDB24に記憶されるとよい。
【0018】
ルールDB26は、サーバ14で取り扱うデータが有する複数の入力項目に対する複数の値間の関係についての規則を表すルールが記憶されるデータベースである。
図4は、ルールDB26の内容の例を示す図である。ルールとしては、例えば、入力項目「取引先」に対する値が「〇〇株式会社」であるならば、入力項目「振込口座」に対する値が「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」である、というものである。この場合、あるデータにおける入力項目「取引先」に対する値が「〇〇株式会社」であるときに、当該データにおける入力項目「振込口座」に対する値が「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」であれば、当該データは当該ルールに適合している、ということになり、あるデータにおける入力項目「取引先」に対する値が「〇〇株式会社」であるときに、当該データにおける入力項目「振込口座」に対する値が「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」以外であれば、当該データは当該ルールに適合していない、ということになる。また、ルールは、3つ以上の入力項目に対する3つ以上の値間の関係を示すものに限られない。例えば、ルールとしては、入力項目「事業者タイプ」に対する値が「適格」であり、且つ、入力項目「国内/海外」に対する値が「国内」であるならば、入力項目「適用税率」に対する値が「10%」である、というものであってもよい。
【0019】
ルールは、サーバ14の管理者によって作成されてルールDB26に記憶される。ルールは変更される場合がある。ルールDB26には、現在の規則を表す現在ルールのみならず、過去において適用されていたルールを表す過去ルールも記憶される。詳しくは、ルールDB26には、各ルールの内容と、当該ルールが適用されていた期間を示すルール適用期間を示す情報が互いに関連付けられて記憶される。なお、サーバ14が複数種類のデータを取り扱う場合には、当該ルールが適用されるデータの種類(例えば「請求書」)を示す種類IDも当該ルールの内容に関連付けられてルールDB26に記憶されるとよい。
【0020】
プロセッサ28は、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU(Central Processing Unit)など)、及び、専用の処理装置(例えばGPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、あるいは、プログラマブル論理デバイスなど)の少なくとも1つを含んで構成される。プロセッサ28としては、1つの処理装置によるものではなく、物理的に離れた位置に存在する複数の処理装置の協働により構成されるものであってもよい。プロセッサ28は、メモリ22に記憶された情報プログラムによって、データ処理部30、ルール判定部32、及び、通知処理部34としての機能を発揮する。
【0021】
データ処理部30は、サーバ14で取り扱うデータに関する処理を実行する。例えば、データ処理部30は、上述のテンプレートデータをユーザに提供し、ユーザにデータ(本実施形態では請求書)の作成を促す。上述のように、データが有する複数の入力項目に対する複数の値間においては、ルールが定められている場合がある。したがって、データ処理部30は、当該ルールに従って、値を自動入力するようにしてもよい。例えば、入力項目「取引先」に対する値が「〇〇株式会社」であるならば、入力項目「振込口座」に対する値が「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」であるというルールが定められている場合、ユーザによって入力項目「取引先」に対する値として「〇〇株式会社」が入力されたことに応じて、データ処理部30は、入力項目「振込口座」に対する値として「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」を自動入力するようにしてもよい。ユーザがテンプレートデータの各入力項目に対して値を入力してデータを作成すると、データ処理部30は、作成されたデータに関する処理を実行する。データが請求書の場合は、データ処理部30は、作成された請求書に基づいて、請求に係る処理を実行する。また、データ処理部30は、ユーザにより作成されたデータを過去データ24aとして、データID24b及び作成日情報24cを関連付けた上で過去データDB24に記憶させる。
【0022】
さらに、データ処理部30は、過去データDB24に記憶されている複数の過去データ24aの中から、ユーザにより選択された過去データ24aを当該ユーザに提供する。
図5は、データ処理部30により提供されユーザ端末12のディスプレイに表示された、過去データ24aを示す過去データ参照画面を示す図である。具体的には、ユーザは、過去データDB24に記憶されている所望の過去データ24aを指定した閲覧要求をユーザ端末12からサーバ14へ送信する。データ処理部30は、当該閲覧要求に応じて、指定された過去データ24aに関する情報をユーザ端末12に送信する。ユーザ端末12のプロセッサは、受信した当該情報に基づいて、ユーザ端末12のディスプレイに過去データ参照画面を表示させる。
【0023】
ユーザは、過去データ参照画面によって、単に過去データ24aの内容を確認することもできるし、過去データ24aを参考にしながら、新たなデータを作成する(例えばデータ処理部30から提供されたテンプレートデータに値を入力する)こともできる。
【0024】
上述の通り、過去データ24aが有する複数の入力項目に対する複数の値間において、ルールが定められている場合がある。よって、データ処理部30は、過去データ参照画面において、現在ルールで関係が規定されている複数の値を示す関係アイコン40を表示させるとよい。具体的には、データ処理部30は、まず、ルールDB26から現在ルール(ルール適用期間が現時点を含むルール)を取得する。サーバ14が複数種類のデータを取り扱う場合には、データ処理部30は、過去データDB24に基づいて当該過去データ24aの種類を特定し、ルールDB26から当該過去データ24aの種類に対応する現在ルールを取得する。次いで、ユーザが選択した過去データ24aのうち、現在ルールにおいて関係が規定されている複数の入力項目に対する複数の値を特定する。そして、特定した複数の値間の関係を示す関係アイコン40を表示させる。
【0025】
例えば、
図5の例では、入力項目「取引先」に対する値「〇〇株式会社」と、入力項目「振込口座」に対する値「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」との間の関係が関係アイコン40で示されている。関係アイコン40が表示されることで、ユーザは、過去データ40aにおいて、現在ルールによって関係が規定されている、複数の入力項目に対する複数の値を容易に把握することができる。
【0026】
また、本実施形態では、関係アイコン40は矢印形状であり、すなわち向きを有するアイコンとなっている。例えば、関係アイコン40は、入力項目「取引先」に対する値「〇〇株式会社」から、入力項目「振込口座」に対する値「xxxx-xxxx-xxxx-xxxx」へ向く向きとなっている。これは、ルールにおいて、入力項目「取引先」に対する値に基づいて、入力項目「振込口座」に対する値が決定されることを表している。
【0027】
なお、関係アイコン50は、特定した複数の入力項目間の関係を示すものであってもよい。
【0028】
ルール判定部32は、ユーザにより指定された過去データ24aにおける、複数の入力項目に対する複数の値が、現在ルールに適合しているか否かを判定する。また、通知処理部34は、ルール判定部32による判定の結果に応じて、ユーザに通知を行う。以下、
図6~
図8を参照しつつ、ルール判定部32及び通知処理部34の処理の詳細を説明する。
【0029】
まず、ルール判定部32は、ルールDB26から現在ルール(ルール適用期間が現時点を含むルール)を取得する。サーバ14が複数種類のデータを取り扱う場合には、データ処理部30は、過去データDB24に基づいて、ユーザにより指定された過去データ24aの種類を特定し、ルールDB26から当該過去データ24aの種類に対応する現在ルールを取得する。次に、ユーザが選択した過去データ24aのうち、現在ルールで関係が規定されている、第1入力項目に対する第1値と、第2入力項目に対する第2値とを特定する。
図6の例では、ルール判定部32は、例えば、第1入力項目として入力項目「経理確認日」、第1値として「2022/03/17」、第2入力項目として入力項目「振込予定日」、第2値として「2022/05/17」を特定する。
【0030】
その上で、ルール判定部32は、特定した第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合しているか否かを判定する。ここで、現在ルールが、入力項目「振込予定日」に対する値(日付)が、入力項目「経理確認日」に対する値(日付)の1か月後である、というものであったとする。
【0031】
この場合、ルール判定部32は、以下の処理によって特定した第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合しているか否かを判定する。まず、ルール判定部32は、当該過去データ24aにおける入力項目「経理確認日」に対する値に対して、現在ルールを適用して、現在ルールを満たす入力項目「振込予定日」に対する値を演算する。ここでは、「2022/03/17」の1か月後である「2022/04/17」が演算される。そして、ルール判定部32は、演算した値と、当該過去データ24aにおける入力項目「振込予定日」に対する値とを比較する。ルール判定部32は、当該比較の結果、両値が一致すれば、特定した第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合していると判定し、両値が不一致であれば、特定した第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合していないと判定する。
【0032】
通知処理部34は、第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合していないとルール判定部32が判定した場合に、当該過去データ24aを選択したユーザに対して通知を出力する。
図6の例では、入力項目「振込予定日」に対する値「2022/05/17」が、入力項目「経理確認日」に対する値「2022/03/17」の1か月後となっておらず、現在ルールに適合していない。したがって、通知処理部34は、入力項目「経理確認日」に対する値と、入力項目「振込予定日」に対する値と間の関係を示す関係アイコン40に重畳させて、あるいはその近傍に、通知アイコン42を表示させる。
図6の例では、通知アイコン42は「×」印のアイコンとなっている。なお、通知処理部34による通知は、通知アイコン42(及び以下に説明する種々の通知アイコン)に限らず、その他の方法によって行われてもよい。
【0033】
現在ルールが、入力項目「事業者タイプ」に対する値が「適格」であり、且つ、入力項目「国内/海外」に対する値が「国内」であるならば、入力項目「適用税率」に対する値が「10%」である、というルールであったとする。この場合、
図6において、ルール判定部32は、第1入力項目としての入力項目「事業者タイプ」及び「国内/海外」に対応する第1値としての「適格」及び「国内」と、第2入力項目としての入力項目「適用税率」に対応する第2値としての「8%」との間の関係が、現在ルールに適合していないと判定したため、通知処理部34は、当該第1値と第2値との間の関係を示す関係アイコン40に重畳させて、通知アイコン42を表示させている。
【0034】
上述のように、通知処理部34が通知アイコン42を表示させることにより、ユーザは、過去データ24aにおける第1値と第2値との間の関係が現在のルールに適合していないことを容易に把握することができる。例えば、ユーザは、過去データ24aを参考にして、新たなデータを作成する際に、当該過去データ24aにおける第1値と第2値との間の関係が現在のルールに適合していないことが分かれば、当該第1値と第2値との間の関係は参考にしない、ということが可能となる。
【0035】
また、本実施形態では、ルール判定部32は、ユーザにより指定された過去データ24aにおける、現在ルールに適合しているか否かを判定した、複数の入力項目に対する複数の値間の関係が、当該過去データ24aの作成時点、換言すれば、当該複数の値の入力時点での規則を表す過去ルールに適合しているか否かも判定する。なお、過去データ24aの複数の値間の関係が過去ルールに適合しない場合、というのは、例えば、当該過去データ24aの作成時において、特例として値が入力された場合(例えば、ルールでは振込予定日は経理確認日の1か月後であるが、当該過去データ24a(請求書)においては、特別な事情でルールに反する振込予定日が入力された場合)などである。
【0036】
この場合、ルール判定部32は、ルールDB26から過去ルールを取得する。具体的には、ルール判定部32は、過去データDB24において当該過去データ24aの作成日情報24cを参照し、ユーザにより指定された過去データ24aのデータ作成日を特定する。そして、ルール判定部32は、ルールDB26を参照し、特定したデータ作成日において適用されていたルールを過去ルールとして取得する。ここでも、サーバ14が複数種類のデータを取り扱う場合には、データ処理部30は、ルールDB26から当該過去データ24aの種類に対応する過去ルールを取得する。次に、ルール判定部32は、ユーザが選択した過去データ24aのうち、現在ルールに適合しているか否かを判定した、第1入力項目に対する第1値と、第2入力項目に対する第2値との間の関係が過去ルールに適合しているか否かを判定する。
【0037】
この場合、ルール判定部32は、以下の処理によって特定した第1値と第2値との間の関係が過去ルールに適合しているか否かを判定する。まず、ルール判定部32は、当該過去データ24aにおける第1入力項目である入力項目「経理確認日」に対する第1値に対して、過去ルールを適用して、現在ルールを満たす入力項目「振込予定日」に対する値を演算する。ルール判定部32は、当該比較の結果、両値が一致すれば、特定した第1値と第2値との間の関係が過去ルールに適合していると判定し、両値が不一致であれば、特定した第1値と第2値との間の関係が過去ルールに適合していないと判定する。
【0038】
ここで、過去ルールが、入力項目「振込予定日」に対する値(日付)が、入力項目「経理確認日」に対する値(日付)の1.5か月後である、というものであったとする。上述のように、現在ルールは、入力項目「振込予定日」に対する値(日付)が、入力項目「経理確認日」に対する値(日付)の1か月後である、というものであったため、現在ルールと過去ルールが互いに異なっていることになる。この場合、入力項目「経理確認日」に対する値が「2022/03/17」であり、入力項目「振込予定日」に対する値が「2022/05/17」であるならば、両値間の関係は、現在ルールのみならず、過去ルールにも適合していないことになる。
【0039】
一方、過去ルールが、入力項目「事業者タイプ」に対する値が「適格」であり、且つ、入力項目「国内/海外」に対する値が「国内」であるならば、入力項目「適用税率」に対する値が「8%」である、というものであったとする。上述のように、現在ルールは、入力項目「事業者タイプ」に対する値が「適格」であり、且つ、入力項目「国内/海外」に対する値が「国内」であるならば、入力項目「適用税率」に対する値が「10%」である、というものであったため、現在ルールと過去ルールが互いに異なっていることになる。この場合、入力項目「事業者タイプ」に対する値が「適格」であり、入力項目「国内/海外」に対する値が「国内」であり、入力項目「適用税率」に対する値が「8%」であるならば、両値間の関係は、現在ルールには適合しないが、過去ルールには適合していることになる。
【0040】
通知処理部34は、過去データ24aにおける第1値と第2値との関係が、現在ルールに適合しないが過去ルールに適合する場合と、現在ルール及び過去ルールの両方に適合しない場合とで、互いに異なる態様の通知を出力するとよい。例えば、
図7に示すように、第1入力項目としての入力項目「事業者タイプ」及び「国内/海外」に対する第1値「適格」及び「国内」と、第2入力項目としての入力項目「適用税率」に対する第2値としての「8%」との間の関係が、現在ルールには適合しないが過去ルールには適合する場合、通知処理部34は、これらの値間の関係を示す関係アイコン40に重畳させて、あるいはその近傍に、「OLD」と記載された通知アイコン44を表示させる。一方、第1入力項目としての入力項目「経理確認日」に対する第1値「2022/03/17」と、第2入力項目としての入力項目「振込予定日」に対する第2値としての「2022/05/17」との間の関係が、現在ルール及び過去ルールの両方に適合しない場合、通知処理部34は、両値間の関係を示す関係アイコン40に重畳させて、あるいはその近傍に、「×」印の通知アイコン42、及び、「OLD」と記載された通知アイコン44の両方を表示させる。これにより、ユーザは、第1値と第2値との間の関係が、現在ルールに適合しないが過去ルールには適合するのか、現在ルールにも過去ルールにも適合しないのかを容易に把握することができる。
【0041】
過去データ24aにおける第1値と第2値との間の関係が、現在ルール及び過去ルールの両方に適合しない場合には、現在ルールと過去ルールが互いに同じ規則を示す場合(つまりルールが変更されていない場合)と、現在ルールと過去ルールが互いに異なる規則を示す場合(つまりルールが変更されている場合)とがある。このことに鑑み、通知処理部34は、第1値と第2値との間の関係が現在ルール及び過去ルールの両方に適合しないときにおいて、現在ルールと過去ルールとが互いに同じ規則を表す場合と、現在ルールと過去ルールとが互いに異なる規則を表す場合とで、互いに異なる態様の通知を出力するとよい。
【0042】
例えば、過去データ24aにおける第1値と第2値との間の関係が現在ルール及び過去ルールの両方に適合しない場合であって、現在ルールと過去ルールとが互いに同じ規則を表す場合には、通知処理部34は、「×」印の通知アイコン42のみを表示させる(
図6参照)。一方、第1値と第2値との間の関係が現在ルール及び過去ルールの両方に適合しない場合であって、現在ルールと過去ルールとが互いに異なる規則を表す場合には、上述のように、通知処理部34は、「×」印の通知アイコン42、及び、「OLD」と記載された通知アイコン44の両方を表示させる(
図7参照)。これにより、ユーザは、過去データにおける第1値と第2値との間の関係が現在ルール及び過去ルールに適合しない場合に、現在ルールと過去ルールが同じ規則であるか否かを容易に把握することができる。
【0043】
また、現在ルールと過去ルールが互いに異なる場合、過去データ24aにおける複数の値間の関係が、現在ルールには適用するが、過去ルールには適用していない、という場合も考えられる。例えば、過去データ24aの作成時においては、特別な事情などがあって過去ルールに適合しない複数の値を入力したのだが、その後ルールが変更になり、当該複数の値が変更後の現在ルールに適合するようになった場合がある。あるいは、過去データ24aの作成時において過去ルールが間違っていたか既に形骸化しており、当該過去ルールに適合しないものの実質的に正しい複数の値を入力し、その後、ルールが正しいルールに修正された場合も考えられる。
【0044】
このような場合、例えば、ユーザが単に過去データの内容を確認する場合になどにおいて、過去データ24aにおける複数の値間の関係が、現在ルールには適合するものの過去ルールに適合していなかったことを把握したい場合が考えられる。このような場合に備え、通知処理部34は、過去データ24aにおける第1値と第2値との間の関係が、現在のルールに適合するが、過去ルールに適合しない場合に通知を出力するとよい。
【0045】
例えば、
図8に示すように、過去データ24aにおいて、第1入力項目としての入力項目「取引先」に対して第1値「〇〇株式会社」、第2入力項目としての入力項目「振込口座」に対して第2値「zzzz-zzzz-zzzz-zzzz」が入力されていたとする。ここで、現在ルールが、入力項目「取引先」に対する値が「〇〇株式会社」ならば、入力項目「振込口座」に対する値が「zzzz-zzzz-zzzz-zzzz」である、というルールであり、過去ルールが、入力項目「取引先」に対する値が「〇〇株式会社」ならば、入力項目「振込口座」に対する値が「yyyy-yyyy-yyyy-yyyy」である、というルールであったとする。この場合、第1値と第2値との間の関係が、現在のルールに適合するが、過去ルールに適合しない、ということになる。したがって、通知処理部34は、当該第1値と第2値との間の関係を示す関係アイコン40に重畳させて、又はその近傍に、「!」マークの通知アイコン46を表示させる。
【0046】
なお、過去データ24aにおける第1値と第2値との間の関係が、現在のルール及び過去ルールの両方に適合する場合は、通知処理部34は、通知アイコン42、44、又は46を表示させない。この場合、第1値と第2値との関係を示す関係アイコン40のみが表示される(
図5参照)。
【0047】
本実施形態に係る情報処理システム10の構成概要は以上の通りである。以下、
図9に示すフローチャートに従って、サーバ14の処理の流れを説明する。
【0048】
ステップS10において、データ処理部30は、ユーザから過去データ24aの指定を受け付ける。
【0049】
ステップS12において、データ処理部30は、過去データ参照画面(
図5参照)を当該ユーザが利用するユーザ端末12のディスプレイに表示させる。
【0050】
ステップS14において、ルール判定部32は、ステップS10において指定された過去データ24aの現在ルールをルールDB26から取得する。
【0051】
ステップS16において、ルール判定部32は、ステップS10において指定された過去データ24aにおける第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合しているか否かを判定する。現在ルールに適合している場合はステップS18に進み、適合していない場合はステップS20に進む。
【0052】
ステップS18において、ルール判定部32は、現在ルール一致フラグの値を「True」に設定する。これは、第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合していることを意味する。一方、ステップS20において、ルール判定部32は、現在ルール一致フラグの値を「False」に設定する。これは、第1値と第2値との間の関係が現在ルールに適合していないことを意味する。
【0053】
ステップS22において、ルール判定部32は、ステップS10において指定された過去データ24aの過去ルールをルールDB26から取得する。
【0054】
ステップS24において、ルール判定部32は、ステップS10において指定された過去データ24aにおける第1値と第2値との間の関係が過去ルールに適合しているか否かを判定する。過去ルールに適合している場合はステップS26に進み、適合していない場合はステップS28に進む。
【0055】
ステップS26において、ルール判定部32は、過去ルール一致フラグの値を「True」に設定する。これは、第1値と第2値との間の関係が過去ルールに適合していることを意味する。一方、ステップS28において、ルール判定部32は、過去ルール一致フラグの値を「False」に設定する。これは、第1値と第2値との間の関係が過去ルールに適合していないことを意味する。
【0056】
ステップS30において、通知処理部34は、ステップS18、S20、S26、又はS28において設定された現在ルール一致フラグ及び過去ルール一致フラグの値に応じて、以下の通り、過去データ参照画面において、第1値と第2値との間の関係を示す関係アイコン40と共に、通知アイコン42、44、又は46を表示させる。
【0057】
現在ルール一致フラグの値が「True」、過去ルール一致フラグの値が「True」である場合、通知処理部34は、通知アイコン42、44、又は46を表示させない。
現在ルール一致フラグの値が「True」、過去ルール一致フラグの値が「False」である場合、通知処理部34は、通知アイコン46を表示させる(
図8参照)。
現在ルール一致フラグの値が「False」、過去ルール一致フラグの値が「True」である場合、通知処理部34は、通知アイコン44を表示させる(
図7参照)。
現在ルール一致フラグの値が「False」、過去ルール一致フラグの値が「False」である場合であって、現在ルールと過去ルールが互いに異なる規則を示す場合、通知処理部34は、通知アイコン42及び44を表示させる(
図7参照)。
現在ルール一致フラグの値が「False」、過去ルール一致フラグの値が「False」である場合であって、現在ルールと過去ルールが互いに同じ規則を示す場合、通知処理部34は、通知アイコン42を表示させる(
図6参照)。
【0058】
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0059】
例えば、上記実施形態では、過去データDB24及びルールDB26がサーバ14に記憶され、データ処理部30、ルール判定部32、及び、通知処理部34の機能をサーバ14が発揮していたが、これらをすべてユーザ端末12に設け、ユーザ端末12におけるローカル処理にて本発明に係る処理が実行されてもよい。
【0060】
(付記)
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
過去において作成済みの過去データにおける、第1入力項目に対する第1値と第2入力項目に対する第2値との関係が、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての現在の規則を表す現在ルールに適合していない場合に通知を出力する、
ことを特徴とする情報処理装置。
(((2)))
前記プロセッサは、
前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルールに適合しないが、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールに適合する場合と、前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルール及び前記過去ルールの両方に適合しない場合とで、互いに異なる態様の通知を出力する、
ことを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((3)))
前記プロセッサは、
前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルール、及び、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールの両方に適合しないときにおいて、前記現在ルールと前記過去ルールとが互いに同じ規則を表す場合と、前記現在ルールと前記過去ルールとが互いに異なる規則を表す場合とで、互いに異なる態様の通知を出力する、
ことを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((4)))
前記プロセッサは、
前記第1値と前記第2値との関係が、前記現在ルールに適合するが、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての前記第1値及び前記第2値の入力時点での規則を表す過去ルールに適合していない場合に通知を出力する、
ことを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((5)))
前記プロセッサは、
前記現在ルールにおいて関係が規定されている、前記第1入力項目と前記第2入力項目、又は、前記第1値と前記第2値の少なくとも一方を示す関係アイコンを表示部に表示させる、
ことを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((6)))
前記プロセッサは、
前記関係アイコンと共に前記通知のための通知アイコンを表示部に表示させる、
ことを特徴とする(((5)))に記載の情報処理装置。
(((7)))
コンピュータに、
過去において作成済みの過去データにおける、第1入力項目に対する第1値と第2入力項目に対する第2値との関係が、前記第1入力項目に対する値と前記第2入力項目に対する値の関係についての現在の規則を表す現在ルールに適合していない場合に通知を出力させる、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【0061】
(((1)))又は(((7)))に係る発明によれば、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が、現在ルールに適合するか否かをユーザが把握することができる。
(((2)))に係る発明によれば、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が現在ルールに適合しない場合に、当該複数の値間の関係が過去ルールに適合していたか否かをユーザが把握することができる。
(((3)))に係る発明によれば、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が現在ルール及び過去ルールに適合しない場合に、現在ルールと過去ルールが同じ規則であるか否かをユーザが把握することができる。
(((4)))に係る発明によれば、過去データにおける複数の入力項目に対する複数の値間の関係が現在ルールに適合する場合に、当該複数の値間の関係が過去ルールに適合していなかったことをユーザが把握することができる。
(((5)))に係る発明によれば、ユーザは、現在ルールにおいて関係が規定されている複数の値を容易に把握することができる。
(((6)))に係る発明によれば、ユーザは、通知アイコンによって、複数の値間の関係が、現在ルールに適合するか否かを把握することができる。
【符号の説明】
【0062】
10 情報処理システム、12 ユーザ端末、14 サーバ、16 通信回線、20 通信インターフェース、22 メモリ、24 過去データDB、24a 過去データ、24b データID、24c 作成日情報、26 ルールDB、28 プロセッサ、30 データ処理部、32 ルール判定部、34 通知処理部。