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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030221
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】補助吸収性物品及び吸収性物品セット
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/505 20060101AFI20240229BHJP
   A61F 13/53 20060101ALI20240229BHJP
   A61F 13/532 20060101ALI20240229BHJP
   A61F 13/472 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
A61F13/505 100
A61F13/53 300
A61F13/532 200
A61F13/472 300
A61F13/53 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022132920
(22)【出願日】2022-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】000183462
【氏名又は名称】日本製紙クレシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】黒沢 基成
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA03
3B200BB04
3B200BB05
3B200CA12
3B200DB02
3B200DB05
3B200DB11
3B200DB23
(57)【要約】
【課題】個人の状況に合わせて吸収量やサイズを自由に変更することが可能な補助吸収性物品及び吸収性物品セットを提供する。
【解決手段】本開示は、液透過性の肌側のトップシート21と、液不透過性の非肌側のバックシート22と、トップシート21とバックシート22との間に配置される吸収体23とを備え、主吸収性物品と供に使用される補助吸収性物品20であって、補助吸収性物品20は、主吸収性物品の吸収領域の少なくとも一部を肌側へ露出可能な露出部24を内側に有する環状又はU状に形成され、吸収体23は、補助吸収性物品20を主吸収性物品の周囲に配置して主吸収性物品の吸収領域を露出部24から露出させた際に、主吸収性物品の吸収領域の外縁に近接又は接触する位置に配置される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液透過性の肌側のトップシートと、液不透過性の非肌側のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収体とを備え、主吸収性物品と供に使用される補助吸収性物品であって、
前記補助吸収性物品は、前記主吸収性物品の吸収領域の少なくとも一部を肌側へ露出可能な露出部を内側に有する環状又はU状に形成され、
前記吸収体は、前記補助吸収性物品を前記主吸収性物品の周囲に配置して前記主吸収性物品の前記吸収領域を前記露出部から露出させた際に、前記主吸収性物品の前記吸収領域の外縁に近接又は接触する位置に配置される
ことを特徴とする補助吸収性物品。
【請求項2】
液透過性の肌側の第1トップシートと、液不透過性の非肌側の第1バックシートと、前記第1トップシートと前記第1バックシートとの間に配置される第1吸収体とを有する主吸収性物品と、
液透過性の肌側の第2トップシートと、液不透過性の非肌側の第2バックシートと、前記第2トップシートと前記第2バックシートとの間に配置される第2吸収体とを有し、環状又はU状に形成され、前記主吸収性物品の周囲に配置される補助吸収性物品と、を備え、
前記補助吸収性物品は、前記主吸収性物品のうち前記第1吸収体が配置される吸収領域の少なくとも一部を肌側へ露出させる露出部を内側に有し、
前記補助吸収性物品の前記第2吸収体は、前記主吸収性物品の前記吸収領域の外縁に近接又は接触する位置に配置される
ことを特徴とする吸収性物品セット。
【請求項3】
前記主吸収性物品の前記第1吸収体の外形は、円形状または楕円形状であり、
前記補助吸収性物品は、環状に形成され、
前記補助吸収性物品の前記第2吸収体は、前記露出部を囲む環状に形成され、
前記補助吸収性物品の前記第2吸収体の内縁の形状及び大きさは、前記第1吸収体の外形と同一である
ことを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品セット。
【請求項4】
前記主吸収性物品の外形は、角丸の正方形状または長方形状であり、
前記主吸収性物品の外形の1辺の長さは、70mm以上150mm以下であり、
前記主吸収性物品の前記第1吸収体の外形は、円形状であり、
前記主吸収性物品の前記第1吸収体の直径は、前記主吸収性物品の外形の1辺の長さの40%以上70%以下である
ことを特徴とする請求項3に記載の吸収性物品セット。
【請求項5】
前記補助吸収性物品の前記第2吸収体の内縁から外縁までの長さは、少なくとも10mm以上に設定される
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の吸収性物品セット。
【請求項6】
前記主吸収性物品の前記第1吸収体は、スパンボンド不織布にパルプ繊維を交絡、一体化したパルプ含有複合不織布である
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品セット。
【請求項7】
前記補助吸収性物品の前記第2吸収体は、スパンボンド不織布にパルプ繊維を交絡、一体化したパルプ含有複合不織布である
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、補助吸収性物品及び吸収性物品セットに関する。
【背景技術】
【0002】
尿失禁用の吸収性物品は、生理用ナプキン等の吸収性物品と同形状、すなわち、略長方形かつ平面状のものが多い。また、略長方形状かつ平面状の吸収性物品は、局所へのフィット感が得られにくいため、尿失禁が生じた際に、横漏れが起こりやすい、という問題があったことから、男女間における局所の構造上の相違点を踏まえた、吸収性物品も開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、矩形のカバーシートに、男性器の陰茎部分に巻き付けられるつなぎ止めテープを具えた尿吸収パッドの発明が開示されている。また、特許文献2には、液透過性のトップシートと、非肌当接面に粘着層を有し、略凧形形状を有する液不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に設けられた吸収体とを含む本体と、本体長手方向の両側部に設けられ、非肌当接面に粘着層を有しないフラップとを備えることを特徴とする吸収性物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-122346号公報
【特許文献2】特開2014-195521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ちょっとした外出時など、尿漏れの不安が通常使用時よりも高まる場面の頻度や状況は、人によって様々である。このような個々人によって異なる尿漏れの不安が高まる場面に合わせて異なる吸収量の製品を買い揃えるのは負担である。
【0006】
そこで、本開示は、個人の状況に合わせて吸収量やサイズを自由に変更することが可能な補助吸収性物品及び吸収性物品セットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、液透過性の肌側のトップシートと、液不透過性の非肌側のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収体とを備え、主吸収性物品と供に使用される補助吸収性物品であって、前記補助吸収性物品は、前記主吸収性物品の吸収領域の少なくとも一部を肌側へ露出可能な露出部を内側に有する環状又はU状に形成され、前記吸収体は、前記補助吸収性物品を前記主吸収性物品の周囲に配置して前記主吸収性物品の前記吸収領域を前記露出部から露出させた際に、前記主吸収性物品の前記吸収領域の外縁に近接又は接触する位置に配置される。
【0008】
本発明の第2の態様は、吸収性物品セットであって、液透過性の肌側の第1トップシートと、液不透過性の非肌側の第1バックシートと、前記第1トップシートと前記第1バックシートとの間に配置される第1吸収体とを有する主吸収性物品と、液透過性の肌側の第2トップシートと、液不透過性の非肌側の第2バックシートと、前記第2トップシートと前記第2バックシートとの間に配置される第2吸収体とを有し、環状又はU状に形成され、前記主吸収性物品の周囲に配置される補助吸収性物品と、を備え、前記補助吸収性物品は、前記主吸収性物品のうち前記第1吸収体が配置される吸収領域の少なくとも一部を肌側へ露出させる露出部を内側に有し、前記補助吸収性物品の前記第2吸収体は、前記主吸収性物品の前記吸収領域の外縁に近接又は接触する位置に配置される。
【0009】
本発明の第3の態様は、上記第2の態様の吸収性物品セットであって、前記主吸収性物品の前記第1吸収体の外形は、円形状または楕円形状であり、前記補助吸収性物品は、環状に形成され、前記補助吸収性物品の前記第2吸収体は、前記露出部を囲む環状に形成され、前記補助吸収性物品の前記第2吸収体の内縁の形状及び大きさは、前記第1吸収体の外形と同一である。
【0010】
本発明の第4の態様は、上記第3の態様の吸収性物品セットであって、前記主吸収性物品の外形は、角丸の正方形状または長方形状であり、前記主吸収性物品の外形の1辺の長さは、70mm以上150mm以下であり、前記主吸収性物品の前記第1吸収体の外形は、円形状であり、前記主吸収性物品の前記第1吸収体の直径は、前記主吸収性物品の外形の1辺の長さの40%以上70%以下である。
【0011】
本発明の第5の態様は、上記第3の態様又は上記第4の態様の吸収性物品セットであって、前記補助吸収性物品の前記第2吸収体の内縁から外縁までの長さは、少なくとも10mm以上に設定される。
【0012】
本発明の第6の態様は、上記第2の態様から上記第4の態様のいずれかの吸収性物品セットであって、前記主吸収性物品の前記第1吸収体は、スパンボンド不織布にパルプ繊維を交絡、一体化したパルプ含有複合不織布である。
【0013】
本発明の第7の態様は、上記第2の態様から上記第4の態様のいずれかの吸収性物品セットであって、前記補助吸収性物品の前記第2吸収体は、スパンボンド不織布にパルプ繊維を交絡、一体化したパルプ含有複合不織布である。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、個人の状況に合わせて吸収量やサイズを自由に変更することが可能な補助吸収性物品及び吸収性物品セットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る吸収性物品セットの肌側からの平面図である。
図2】主吸収性物品と補助吸収性物品との位置関係を概略的に示す図1のII-II矢視断面図である。
図3】主吸収性物品の肌側からの平面図である。
図4図3の概略的なIV-IV矢視断面図である。
図5】補助吸収性物品の肌側からの平面図である。
図6図5の概略的なVI-VI矢視断面図である。
図7】補助吸収性物品の第1変形例を示す肌側からの平面図である。
図8】補助吸収性物品の第2変形例を示す肌側からの平面図である。
図9】補助吸収性物品の第3変形例を示す肌側からの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」ともいう)を、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、例示の目的で掲げたものであり、これらの実施形態に本発明を限定するものではない。また、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付する。
【0017】
本明細書において、吸収性物品の着用とは、体液の吸収前後を問わず、吸収性物品を着用者が装着した状態をいう。吸収性物品において、前後方向とは、吸収性物品を着用したときに着用者の股間部を介して着用者の身体の前後に亘る方向であり、図中、符号Xで示す方向である。また、吸収性物品において、幅方向とは、前後方向に対して直交する方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品において、厚み方向とは、各構成部材を積層する方向であり、図中、符号Zで示す方向である。肌側とは、吸収性物品の着用時において、着用者の肌側の方向を意味し、非肌側とは、肌側とは反対側の方向を意味する。体液とは、尿、汗、血液や軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
【0018】
<吸収性物品セット>
以下、図面を参照しつつ、本実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品セットの肌側からの平面図である。図2は、主吸収性物品と補助吸収性物品との位置関係を概略的に示す図1のII-II矢視断面図である。図3は、主吸収性物品の肌側からの平面図である。図4は、図3の概略的なIV-IV矢視断面図である。図5は、補助吸収性物品の肌側からの平面図である。図6は、図5の概略的なVI-VI矢視断面図である。なお、図2は、主吸収性物品と補助吸収性物品との位置関係を示す概略的な図であり、主吸収性物品及び補助吸収性物品の各種シートや剥離紙等の詳細な図示を省略している。
【0019】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係る吸収性物品セット1は、体液を吸収するものを包含し、例えば、尿取りパッド、軽失禁パッド、生理用品等が挙げられる。吸収性物品セット1は、主となる主吸収性物品10と、主吸収性物品10と供に使用される補助吸収性物品20とを備える。補助吸収性物品20は、環状又はU状に形成され、主吸収性物品10の周囲に配置されて使用される。
【0020】
[主吸収性物品]
図1図4に示すように、主吸収性物品10は、液透過性の肌側のトップシート(第1トップシート)11と、液不透過性の非肌側のバックシート(第1バックシート)12と、トップシート11とバックシート12との間の吸収体(第1吸収体)13とを備える。
【0021】
主吸収性物品10の外形は、特に限定されるものではなく、角丸の(角が面取りされた)正方形状、角丸の長方形状、円形状等の様々な形状を適用することができる。
【0022】
本実施形態では、主吸収性物品10の外形は、角丸の正方形状に形成される。主吸収性物品10の各辺は、前後方向(X方向)及び幅方向(Y方向)に延びる。主吸収性物品10の一辺の長さL1は、70mm以上150mm以下であることが好ましい。主吸収性物品10の一辺の長さL1を上記範囲に設定することによって、主吸収性物品10の吸収量を十分に確保することができる。
【0023】
(トップシート)
トップシート11は、体液が吸収体13へと移動する液透過性を備えた基材から構成され、吸収体13の肌側の面(以下、「肌側面」という。)を覆うように設けられる。本実施形態のトップシート11の外形は、角丸の正方形状である。トップシート11の配置は、公知の吸収性物品、特に尿取りパッドにおけるトップシート11の配置をいずれも採用できる。
【0024】
トップシート11の基材としては、例えば、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布等の不織布、サーマルボンド不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等からなる発泡フィルム、これらの2種以上の積層体である複合シート等が挙げられる。
【0025】
トップシート11は、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施すことが好ましく、エンボス加工や穿孔加工は、従来公知の方法により実施することができる。トップシート11の肌への刺激を低減させるために、トップシート11にローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させることも好ましい。
【0026】
トップシート11の坪量は特に限定されないが、強度及び加工性の観点から、好ましくは14g/m以上40g/m以下である。14g/mより小さい場合、主吸収性物品10の製造時に破損しやすくなる傾向があり、40g/mより大きい場合、肌に当たる際に硬さが感じられてしまう傾向がある。トップシート11の形状は、特に制限されるものではないが、体液を漏れがないように吸収体13へと誘導するため、吸収体13の肌側面の一部又は全部を覆う形状であればよい。
【0027】
(バックシート)
バックシート12は、吸収体13が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成され、吸収体13の非肌側の面(以下、「非肌側面」という。)を覆うように設けられる。すなわち、吸収体13は、トップシート11とバックシート12との間に配置される。本実施形態のバックシート12の外形は、角丸の正方形状である。本実施形態では、バックシート12の外周縁部とトップシート11の外周縁部とが互いに接合され、バックシート12とトップシート11との間に吸収体13を挟持する。
【0028】
バックシート12は、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布の積層体である複合不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布の積層体である複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンとの複合フィルム等が挙げられる。
【0029】
着用時の蒸れを防止するため、バックシート12には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート12に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート12に穿孔のためにエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
【0030】
(粘着層)
バックシート12の非肌側面には、主吸収性物品10を着用者の下着等に対して取り付けるための粘着層14が設けられる。粘着層14を構成する粘着剤については、公知の材料を用いることができる。本実施形態では、粘着層14は、バックシート12の非肌側の面にホットメルト接着剤を塗布することによって形成される。粘着層14には、粘着層14をカバーする剥離紙15が剥離可能に接着されている。
【0031】
(吸収体)
吸収体13は、体液を吸収、及び保持する機能を有するものであり、トップシート11の非肌側、かつバックシート12の肌側に配置される。吸収体13の具体例としては、液吸収性シート、高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」ともいう)からなるシート、SAPを含有する液吸収性シート等が挙げられる。
【0032】
本実施形態の吸収体13は、パルプ含有複合不織布からなり、1層又は複数積層したものとすることができる。パルプ含有複合不織布を複数積層した場合には、層間にSAPを接着担持させることもできる。吸収体13としてパルプ含有複合不織布を使用することにより、フラッフパルプとSAPとによって構成される一般的な吸収体とは異なり、吸収体13を薄肉化することができ、主吸収性物品10自体を薄型化することができる。
【0033】
パルプ含有複合不織布は、ポリプロピレンからなるスパンボンド不織布に木材パルプ繊維をバインダーを使用せずに、ウォータージェットで交絡、一体化して成る複合不織布が好ましい。このパルプ含有複合不織布は、例えば、ポリプロピレン製スパンボンド不織布の一方の面に、該不織布に対して交絡により結合した木材パルプ繊維の層が形成されたものであり、他方の面にも木材パルプ繊維が交絡により結合していることもある。すなわち、パルプ含有複合不織布の好ましい形態として、不織布と不織布の少なくとも一方の表面に水流交絡一体化処理された木材パルプ繊維層とを含む形態が挙げられる。この形態では、木材パルプ繊維層が非肌側を臨むように配置されることが好ましい。ここで、木材パルプ繊維としては、例えば、フラッフパルプ、針葉樹クラフトパルプ等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0034】
パルプ含有複合不織布における木材パルプの含有量は、65質量%以上90質量%以下が好ましく、70質量%以上85質量%以下がさらに好ましい。65質量%未満であると得られるパルプ含有不織布の材質や性能が不均一になる傾向があり、90質量%超えると得られるパルプ含有複合不織布が硬質になり、柔軟性が不足して本実施形態の吸収性物品のフィット性等が低下する傾向がある。
【0035】
パルプ含有複合不織布の坪量は、40g/m以上80g/m以下であり、好ましくは42g/m以上78g/m以下である。40g/m未満であると柔らかくなりすぎる傾向があり、80g/m超えると硬質になりすぎる傾向がある。いずれの場合も、吸収性物品のフィット性やホールド性に影響を及ぼす場合がある。
【0036】
パルプ含有複合不織布の厚みは、0.25mm以上0.50mm以下であることが好ましく、0.30mm以上0.45mm以下であることがさらに好ましい。0.25mmより低い値の場合、柔らかくなりすぎる傾向がある。また、0.50mmよりも高い値の場合、硬さが生じ、吸収性物品のフィット性やホールド性に影響を及ぼす傾向がある。
【0037】
SAPとしては、体液を吸収し、かつ、体液の逆流を防止できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン・無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の、カルボキシル基含有モノマーを含む重合体が挙げられる。SAPは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。これらSAPの中でも、重量当たりの体液吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムがより好ましい。
【0038】
SAPを含有する液吸収性シートとしては、特に限定されないが、液吸収性シート中にSAP粒子を混合したもの、液吸収性シート間にSAP粒子を固着したSAPシート等が好ましい。それ以外にも、SAPを繊維の形態で含有する液吸収性シート等であってもよい。
【0039】
本実施形態の吸収体13の外形は、円形状である。吸収体13は、主吸収性物品10の中心に配置されることが好ましい。吸収体13の直径Dは、主吸収性物品10の一辺の長さL1の40%以上70%以下であることが好ましい。吸収体13の直径Dを上記範囲よりも小さくすると、吸収体13が設けられていない領域が吸収体13に対して大きくなり過ぎてしまい、主吸収性物品10を単独使用した際の装着感が低下したり、尿が漏れ易くなる。一方、吸収体13の直径Dを上記範囲よりも大きくすると、吸収体13が設けられていない領域が小さくなり、主吸収性物品10を単独使用した際、使用後の主吸収性物品10の持ち手となる部分の確保が難しくなってしまう。また、補助吸収性物品20を組み合わせる際の貼り付け範囲が狭くなるため、使用後に剥がす際に主吸収性物品10と補助吸収性物品20とが一緒ではなく別々に剥がれてしまい手間がかかる。なお、吸収体13の形状は、円形状に限定されるものではなく、楕円形状、矩形状等の様々な形状を適用することができる。
【0040】
主吸収性物品10は、肌側から視た状態で、吸収体13が配置される領域16(以下、「吸収領域16」という。)を有する。主吸収性物品10の吸収領域16(図3において吸収体13を示す破線の内側の領域)は、体液を肌側から吸収可能な領域である。本実施形態では、吸収体13の外形が円形状であるので、主吸収性物品10の吸収領域16も円形状となる。
【0041】
なお、本実施形態では、トップシート11が吸収体13の肌側面の全面を覆っているが、これに限定されるものではなく、吸収体13の肌側面の一部が露出していてもよい。例えば、吸収体13の肌側面の幅方向の両端縁部がトップシート11よりも幅方向の両側に露出していてもよい。この場合、吸収体13の肌側面の幅方向の両端縁部を覆うように、立体ギャザーシート(図示省略)を設けてもよい。立体ギャザーシートは、バックシート12の幅方向の両端部からトップシート11側に向けて、該積層体の幅方向の両端面を覆うように設けられ、例えば、吸収体13からの体液漏れを防止する機能を有している。立体ギャザーシートは、トップシート11の幅方向の両端部、バックシート12の幅方向の両端部、吸収体13の幅方向の両端部など、該積層体のいずれの個所に固定されていてもよい。なお、立体ギャザーとしては、従来から公知の材料及び構造を用いて、従来と同様にして該積層体に固定することができる。
【0042】
[補助吸収性物品]
図1図2図5及び図6に示すように、補助吸収性物品20は、液透過性の肌側のトップシート(第2トップシート)21と、液不透過性の非肌側のバックシート(第2バックシート)22と、トップシート21とバックシート22との間の吸収体(第2吸収体)23とを備える。
【0043】
補助吸収性物品20の外形は、特に限定されるものではなく、角丸の(角が面取りされた)正方形状、角丸の長方形状、円形状等の様々な形状を適用することができる。
【0044】
本実施形態では、補助吸収性物品20の外形は、角丸の正方形状に形成される。補助吸収性物品20の各辺は、前後方向(X方向)及び幅方向(Y方向)に延びる。補助吸収性物品20の一辺の長さL2は、80mm以上160mm以下であることが好ましい。補助吸収性物品20の一辺の長さL2を上記範囲よりも小さくすると、使用後の補助吸収性物品20を剥離する際の持ち手となる部分の確保が難しくなってしまう。一方、吸収性物品20の一辺の長さL2を上記範囲よりも大きくすると、サイズが大きいことにより装着感が低下してしまう。
【0045】
補助吸収性物品20は、主吸収性物品10の吸収領域16の少なくとも一部を肌側へ露出可能な露出部24を有する環状又はU状に形成される。本実施形態の補助吸収性物品20は、主吸収性物品10の吸収領域16の略全域を肌側へ露出可能な開口状の露出部24を有する円形の環状に形成される。補助吸収性物品20は、主吸収性物品10の吸収領域16の少なくとも一部を肌側へ露出させた状態で、主吸収性物品10の周囲に配置される。なお、「環状」とは、周方向に一体的に連続する環状に限定されるものではなく、周方向の一部が切断されていても着用時に周方向に連続する状態になるものも含む。また、「U状」とは、周方向の一部が開放された状態を意味する。
【0046】
補助吸収性物品20の露出部24は、補助吸収性物品20の内側に区画される空間である。露出部24の形状は、主吸収性物品10の吸収領域16の外形(吸収体13の外形)に沿う形状であることが好ましい。
【0047】
(トップシート)
トップシート21は、体液が吸収体13へと移動する液透過性を備えた基材から構成され、吸収体23の肌側面を覆うように設けられる。トップシート21は、環状に形成される。トップシート21の内径部は、補助吸収性物品20の露出部24として機能する。トップシート21の外形は、主吸収性物品10の外形よりも大きい。本実施形態のトップシート21の外形は、主吸収性物品10の外形よりも大きい角丸の正方形状である。トップシート21の配置は、公知の吸収性物品、特に尿取りパッドにおけるトップシート21の配置をいずれも採用できる。トップシート21の基材及び坪量は、上記主吸収性物品10のトップシート11と同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、トップシート21の基材、基材に対する加工、及び坪量に関する説明は、上記主吸収性物品10のトップシート11と同様であるので、省略する。
【0048】
(バックシート)
は、吸収体23が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成され、吸収体23の非肌側面を覆うように設けられる。すなわち、吸収体23は、トップシート21とバックシート22との間に配置される。バックシート22は、環状に形成される。バックシート22の内径部は、補助吸収性物品20の露出部24として機能する。本実施形態のバックシート22の外形は、角丸の正方形状である。本実施形態では、バックシート22の内周縁部及び外周縁部とトップシート21の内周縁部及び外周縁部とが互いに接合され、バックシート22とトップシート21との間に吸収体23を挟持する。バックシート22の基材及び坪量は、上記主吸収性物品10のバックシート12と同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、バックシート22の基材、及び基材に対する加工に関する説明は、上記主吸収性物品10のバックシート12と同様であるので、省略する。
【0049】
(粘着層)
バックシート22の非肌側面には、補助吸収性物品20を着用者の下着等に対して取り付けるための粘着層25が設けられる。粘着層25を構成する粘着剤については、公知の材料を用いることができる。本実施形態では、粘着層25は、バックシート22の非肌側の面にホットメルト接着剤を塗布することによって形成される。粘着層25には、粘着層25をカバーする剥離紙15が剥離可能に接着されている。なお、本実施形態では、補助吸収性物品20の粘着層25と主吸収性物品10の粘着層14とを同一の剥離紙15でカバーしたが、これに限定されるものではなく、それぞれの粘着層14,25を互いに異なる剥離紙でカバーしてもよい。
【0050】
(吸収体)
吸収体23は、体液を吸収、及び保持する機能を有するものであり、トップシート21の非肌側、かつバックシート22の肌側に配置される。吸収体23の具体例としては、液吸収性シート、SAPからなるシート、SAPを含有する液吸収性シート等が挙げられる。吸収体23は、上記主吸収性物品10の吸収体13と同一の材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。
【0051】
本実施形態の吸収体23は、主吸収性物品10の吸収体13と同様に、上述したパルプ含有複合不織布からなり、1層又は複数積層したものとすることができる。パルプ含有複合不織布を複数積層した場合には、層間に上述したSAPを接着担持させることもできる。吸収体23としてパルプ含有複合不織布を使用することにより、フラッフパルプとSAPとによって構成される一般的な吸収体とは異なり、吸収体23を薄肉化することができ、主吸収性物品10自体を薄型化することができる。
【0052】
SAPを含有する液吸収性シートとしては、特に限定されないが、液吸収性シート中にSAP粒子を混合したもの、液吸収性シート間にSAP粒子を固着したSAPシート等が好ましい。それ以外にも、SAPを繊維の形態で含有する液吸収性シート等であってもよい。
【0053】
本実施形態の吸収体23は、露出部24を囲む環状に形成され、主吸収性物品10の吸収領域16の外縁16aに近接又は接触する位置に配置される。本実施形態の吸収体23の内縁23a及び外縁23bは、円形である。吸収体23の内縁23aの形状及び大きさは、主吸収性物品10の吸収領域16の外形(吸収体13の外形)の形状及び大きさと同一であることが好ましい。吸収体23の内縁23aの形状及び大きさを、主吸収性物品10の吸収体13の外形の形状及び大きさと同一にすることによって、補助吸収性物品20の吸収体23の内縁23aを、主吸収性物品10の吸収領域16の外縁16aに接触させて、補助吸収性物品20の吸収体23を主吸収性物品10の吸収領域16の外側に連続的に配置することができる。なお、補助吸収性物品20の吸収体23の内縁23aと主吸収性物品10の吸収体13の外形との形状及び大きさが同一であるとは、完全な同一を意味するものではなく、主吸収性物品10の吸収領域16から径方向の外側へ連続的に拡がる程度に同一であればよく、僅かに大きさが異なっている状態を含む。
【0054】
吸収体23の内縁23aから外縁23bまでの長さL3は、少なくとも10mm以上に設定されることが好ましい。吸収体23の内縁23aから外縁23bまでの長さL3を少なくとも10mm以上に設定することによって、主吸収性物品10の吸収量を補完する吸収体として、補助吸収性物品20の吸収体23を機能させることができる。
【0055】
なお、本実施形態では、主吸収性物品10と補助吸収性物品20とを備える吸収性物品セット1としたが、これに限定されるものではなく、所定の主吸収性物品(例えば市販の吸収性物品)に対応するように製造された補助吸収性物品20であってもよい。この場合、補助吸収性物品20の吸収体23は、補助吸収性物品20を上記所定の主吸収性物品の周囲に配置して、上記所定の主吸収性物品の吸収領域を露出部24から露出させた際に、上記所定の主吸収性物品の吸収領域の外縁に近接又は接触する位置に配置される。すなわち、補助吸収性物品20を製造する際には、補助吸収性物品20を上記所定の主吸収性物品の周囲に配置した際に、吸収体23が上記所定の主吸収性物品の吸収領域の外縁に近接又は接触するように製造される。
【0056】
上記のように構成された吸収性物品セット1及び補助吸収性物品20では、例えば、尿漏れの頻度が少ない人は、補助吸収性物品20を装着することなく、主吸収性物品10等(上記所定の主吸収性物品を含む。以下同じ。)を下着等に装着して使用することができる。
【0057】
また、尿漏れの頻度が多い人や、或いは尿漏れの頻度が少ない人であっても外出時等の尿漏れの不安が高まる場面では、主吸収性物品10等を下着等に装着するとともに、補助吸収性物品20を主吸収性物品10等の周囲に配置して下着等に装着して使用することができる。このとき、補助吸収性物品20の露出部24の中心を、主吸収性物品10の吸収体13の中心に合わせるように、補助吸収性物品20を主吸収性物品10等の周囲に配置する。これにより、補助吸収性物品20の吸収体23によって、主吸収性物品10等の吸収領域16の外側に吸収領域を拡張することができ、全体としての吸収領域及び吸収量を拡張することができる。
【0058】
また、補助吸収性物品20を主吸収性物品10等の周囲に配置する際に、補助吸収性物品20の粘着層25の少なくとも一部を主吸収性物品10等の吸収領域16よりも外側のトップシート11に貼り付けることにより、使用後の主吸収性物品10及び補助吸収性物品20を一緒(一体的)に剥がすことができる。
【0059】
また、補助吸収性物品20の吸収体23(内縁23a)を主吸収性物品10等の吸収領域16の外縁16aに近接又は接触させるので、補助吸収性物品20の吸収体23と主吸収性物品10の吸収体13とが、厚み方向に重ならない。このため、主吸収性物品10等と補助吸収性物品20との境界部分の厚みを抑えることができる。
【0060】
このように、本実施形態によれば、個人の状況に合わせて吸収量やサイズ(吸収領域の大きさ)を自由に変更することが可能な補助吸収性物品20及び吸収性物品セット1を提供することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、補助吸収性物品20の吸収体23の内縁23aの形状を円形としたが、これに限定されるものではない。吸収体23の内縁23aの形状は、主吸収性物品10等の吸収領域16の外形(吸収体13の外形)に沿う形状であることが好ましい。
【0062】
また、本実施形態では、補助吸収性物品20の吸収体23の外縁23bの形状を円形としたが、これに限定されるものではなく、吸収体23の外縁23bの形状は、様々な形状を適用することができる。例えば、図7図9に示す形状にしてもよい。
【0063】
図7は、補助吸収性物品20の第1変形例を示す肌側からの平面図である。図8は、補助吸収性物品20の第2変形例を示す肌側からの平面図である。図9は、補助吸収性物品20の第3変形例を示す肌側からの平面図である。
【0064】
例えば、図7に示すように、補助吸収性物品201の吸収体231の外縁231bの形状を、幅方向に長軸となる楕円形状にしてもよい。この場合、補助吸収性物品201の吸収体231によって、露出部24の幅方向の外側へ、吸収領域を大きく拡張することができるので、補助吸収性物品201を使用することによって幅方向への尿漏れを効果的に抑えることができる。
【0065】
または、図8に示すように、補助吸収性物品202の吸収体232の外縁232bの形状を、前後方向に長軸となる楕円形状にしてもよい。この場合、補助吸収性物品202の吸収体232によって、露出部24の前後方向の外側へ、吸収領域を大きく拡張することができるので、補助吸収性物品202を使用することによって前後方向への尿漏れを効果的に抑えることができる。更に、図8に示すように、補助吸収性物品202の露出部24を、吸収体232の外縁232bの楕円形状の中心Oよりも前後方向の一方側(例えば前側)に配置してもよい。この場合、補助吸収性物品202の吸収体232によって、露出部24の前後方向の他方側(例えば後側)へ、吸収領域を大きく拡張することができるので、後方への尿漏れを効果的に抑えることができる。
【0066】
または、図9に示すように、補助吸収性物品203の吸収体233の外縁233bの形状を、幅方向に長軸となる楕円形状に形成するとともに、当該楕円形状の前後方向の他方側(例えば後側)の縁を、上記他方側へ拡げた形状としてもよい。この場合、補助吸収性物品203の吸収体233によって、露出部24の幅方向の両側及び前後方向の上記他方側へ、吸収領域を大きく拡張することができるので、幅方向及び後方への尿漏れを効果的に抑えることができる。
【0067】
また、本実施形態では、補助吸収性物品20の吸収体23の形状を環状としたが、これに限定されるものではなく、周方向の一部(例えば前側)が開放されたU状であってもよい。
【0068】
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0069】
1:吸収性物品セット
10:主吸収性物品
11:トップシート(第1トップシート)
12:バックシート(第1バックシート)
13:吸収体(第1吸収体)
16:吸収領域
20,201,202,203:補助吸収性物品
21:トップシート(第2トップシート)
22:バックシート(第2バックシート)
23:吸収体(第2吸収体)
24:露出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9