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特開2024-30319車両カスタム支援システムおよび車両カスタム支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030319
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】車両カスタム支援システムおよび車両カスタム支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20240229BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20240229BHJP
【FI】
G06Q50/30
G06T19/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022133118
(22)【出願日】2022-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】寺井 英晃
【テーマコード(参考)】
5B050
5L049
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA09
5B050BA18
5B050BA20
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA05
5B050FA13
5B050FA14
5B050GA08
5L049CC41
(57)【要約】
【課題】カスタムパーツが装着された車両の外観だけでなく、カスタムパーツの車体からの突出状態や凹み状態などをより正確に再現できるとともに、任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができる車両カスタム支援システムおよび車両カスタム支援プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】ユーザ端末は3Dベース車両画像取得手段と3Dカスタム車両画像取得手段と3D画像処理手段とを有し、サーバは、車両側取付位置情報を含む3D車両画像データと、パーツ側取付位置情報を含む3D部品画像データと、を記憶する記憶装置を有している。サーバは3Dベース車両画像提供手段と3Dカスタム車両画像提供手段とを有し、車両側取付位置情報とパーツ側取付位置情報に基づいて交換または追加されたカスタムパーツの突出量または凹み量またはカスタムパーツの変形量を3次元で仮想的に再現する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カスタムパーツを車両の一部と交換したり前記車両に追加したりしてカスタマイズしたカスタム車両の仮想的外観を、ネットワークを介してサーバに接続されたユーザ端末に表示させる車両カスタム支援システムであって、
前記ユーザ端末は、
車両の外観を特定可能な車両型式情報とボディカラー情報が入力された後、前記車両型式情報と前記ボディカラー情報とを含むベース車両情報を前記サーバに送信し、前記車両型式情報と前記ボディカラー情報に基づいた3D車両画像と、当該車両に装着可能な前記カスタムパーツのリストに関連するカスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいて前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含むカスタム画面を表示する、3Dベース車両画像取得手段と、
前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から一つまたは複数の項目が選択された後、選択された項目に対応する前記カスタムパーツを特定可能なパーツ識別情報を含むカスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像の一部が前記カスタムパーツの3D部品画像に交換されたカスタム後の前記3D車両画像あるいは前記3D車両画像に前記3D部品画像が追加されたカスタム後の前記3D車両画像と、前記カスタムパーツ情報と、を含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含むカスタム画面を表示する、3Dカスタム車両画像取得手段と、
前記3Dベース車両画像取得手段または前記3Dカスタム車両画像取得手段によって表示している前記カスタム画面における前記3D車両画像の向き、サイズを変更する指示を含む3D画像操作指示を受け付けると、当該3D画像操作指示に応じて前記3D車両画像の向き、サイズの変更を含む画像操作を行う、3D画像処理手段と、
を有しており、
前記サーバは、
前記車両型式情報に対応する前記車両の3次元画像データであって、前記カスタムパーツ情報と、前記カスタムパーツを取り付ける位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報と、を含む3D車両画像データと、
前記パーツ識別情報に対応する前記カスタムパーツの3次元画像データであって前記車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報と、前記パーツ側取付位置に対応する前記車両側取付位置と、当該カスタムパーツが交換するタイプか追加するタイプかを示す交換追加情報と、を含む3D部品画像データと、
を記憶する記憶装置を有し、
前記ユーザ端末から前記ベース車両情報を受信すると、受信した前記ベース車両情報に含まれている前記車両型式情報に対応する前記3D車両画像データを抽出し、抽出した前記3D車両画像データと前記ベース車両情報に含まれている前記ボディカラー情報とに基づいて前記3D車両画像を作成し、作成した前記3D車両画像と、抽出した前記3D車両画像データに含まれている前記カスタムパーツ情報と、を含む前記カスタム画面情報を作成して前記ユーザ端末に送信する、3Dベース車両画像提供手段と、
前記ユーザ端末から前記カスタム要求情報を受信すると、受信した前記カスタム要求情報に含まれている前記パーツ識別情報に対応する前記3D部品画像データを抽出し、前記3D車両画像データと前記3D部品画像データに基づいて、前記ユーザ端末に送信した前記カスタム画面情報に含ませた前記3D車両画像の一部を前記3D部品画像に交換したカスタム後の前記3D車両画像を作成あるいは前記ユーザ端末に送信した前記カスタム画面情報に含ませた前記3D車両画像に前記3D部品画像を追加したカスタム後の前記3D車両画像を作成し、作成したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を作成して前記ユーザ端末に送信する、3Dカスタム車両画像提供手段と、
を有しており、
前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、カスタム後の前記3D車両画像を作成する際、カスタム後の前記3D車両画像において、前記車両側取付位置情報と前記パーツ側取付位置情報に基づいて交換または追加された前記カスタムパーツの、車体に対する突出量、または車体に対する凹み量、または車体に対する当該カスタムパーツの変形量を3次元で仮想的に再現する、
車両カスタム支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の車両カスタム支援システムであって、
前記カスタムパーツは、ホイールとタイヤであり、
前記ユーザ端末に表示された前記カスタム画面の前記カスタムパーツ情報には、単数または複数の前記ホイールと単数または複数の前記タイヤが含まれており、
前記3D車両画像データには、前記ホイールに対する前記車両側取付位置情報として、前記ホイールが取り付けられるハブの取付面と前記ハブの中心軸線に関連する情報とが含まれており、
それぞれの前記ホイールに対応する前記3D部品画像データには、前記パーツ側取付位置情報として、前記ハブの取付面に取り付けられる前記ホイールの取付面と前記ホイールの中心軸線とが含まれ、前記交換追加情報として前記交換を示す交換情報が含まれており、
前記ユーザ端末は、
前記3Dカスタム車両画像取得手段にて、表示している前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から前記ホイールと前記タイヤが選択された後、選択された前記ホイールと前記タイヤを特定可能なそれぞれの前記パーツ識別情報を含む前記カスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像における前記ホイールと前記タイヤを、選択された前記ホイールと前記タイヤに交換したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示し、
前記サーバは、
前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、前記ホイールに対応する前記パーツ識別情報と前記タイヤに対応する前記パーツ識別情報とが前記カスタム要求情報に含まれている場合、それぞれの前記パーツ識別情報に対応する前記ホイールと前記タイヤの前記3D部品画像データを抽出してタイヤ付きホイールの前記3D部品画像を作成し、交換前の前記3D車両画像における前記タイヤ付きホイールの前記3D部品画像を、作成した前記タイヤ付きホイールの前記3D部品画像と交換する際、作成した前記タイヤ付きホイールの前記3D部品画像における前記ホイールの取付面と中心軸線のそれぞれが、前記3D車両画像の前記ハブの取付面と中心軸線のそれぞれと重なるように交換することで、前記タイヤ付きホイールの仮想的外観だけでなく前記3D車両画像の車体に対する前記タイヤ付きホイールの突出量または凹み量を再現したカスタム後の前記3D車両画像を作成する、
車両カスタム支援システム。
【請求項3】
請求項1に記載の車両カスタム支援システムであって、
前記カスタムパーツは、車体の所望位置に貼り付けられるステッカーであり、
前記ユーザ端末に表示された前記カスタム画面の前記カスタムパーツ情報には、単数または複数の前記ステッカーが含まれており、
前記3D車両画像データには、前記ステッカーに対する前記車両側取付位置情報として、前記ステッカーを貼り付ける車体全体の曲面に関連する情報が含まれており、
それぞれの前記ステッカーに対応する前記3D部品画像データには、前記パーツ側取付位置情報として、前記車体に貼り付けられる取付面に関連する情報が含まれ、前記交換追加情報として前記追加を示す追加情報が含まれており、
前記ユーザ端末は、
前記3Dカスタム車両画像取得手段にて、表示している前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から前記ステッカーが選択されて前記3D車両画像における車体の前記所望位置が選択された後、選択された前記ステッカーを特定可能な前記パーツ識別情報と前記所望位置とを含む前記カスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像における前記車体の前記所望位置に、選択された前記ステッカーを追加したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示し、
前記サーバは、
前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、前記ステッカーに対応する前記パーツ識別情報と前記所望位置が前記カスタム要求情報に含まれている場合、前記パーツ識別情報に対応する前記ステッカーの前記3D部品画像データを抽出して前記ステッカーの前記3D部品画像を作成し、追加前の前記3D車両画像に、作成した前記ステッカーの前記3D部品画像を追加する際、作成した前記ステッカーの前記3D部品画像を、前記車体の前記所望位置の曲面に追従するように配置させた前記3D部品画像とすることで、前記ステッカーの仮想的外観だけでなく前記3D車両画像の車体に対する前記ステッカーの変形量を再現したカスタム後の前記3D車両画像を作成する、
車両カスタム支援システム。
【請求項4】
請求項1に記載の車両カスタム支援システムであって、
前記カスタムパーツは、車体の外装の一部の交換対象パーツと交換される交換外装パーツであり、
前記ユーザ端末に表示された前記カスタム画面の前記カスタムパーツ情報には、単数または複数の前記交換外装パーツが含まれており、
前記3D車両画像データには、前記交換外装パーツに対する前記車両側取付位置情報として、前記交換対象パーツを取り付ける車体の取付位置である車両側取付位置に関連する情報が含まれており、
それぞれの前記交換外装パーツに対応する前記3D部品画像データには、前記パーツ側取付位置情報として、前記車両側取付位置に取り付けられる前記交換外装パーツの取付位置であるパーツ側取付位置に関連する情報が含まれ、前記交換追加情報として前記交換を示す交換情報が含まれており、
前記ユーザ端末は、
前記3Dカスタム車両画像取得手段にて、表示している前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から前記交換外装パーツが選択された後、選択された前記交換外装パーツを特定可能な前記パーツ識別情報を含む前記カスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像における前記交換対象パーツを、選択された前記交換外装パーツに交換したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示し、
前記サーバは、
前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、前記交換外装パーツに対応する前記パーツ識別情報が前記カスタム要求情報に含まれている場合、前記パーツ識別情報に対応する前記交換外装パーツの前記3D部品画像データを抽出して前記交換外装パーツの前記3D部品画像を作成し、交換前の前記3D車両画像における前記交換対象パーツの前記3D部品画像を、作成した前記交換外装パーツの前記3D部品画像と交換する際、作成した前記交換外装パーツの前記3D部品画像における前記パーツ側取付位置と前記3D車両画像の前記交換対象パーツに対する前記車両側取付位置とが重なるように交換することで、前記交換外装パーツの仮想的外観だけでなく前記3D車両画像の車体に対する前記交換外装パーツの突出量または凹み量を再現したカスタム後の前記3D車両画像を作成する、
車両カスタム支援システム。
【請求項5】
請求項1に記載の車両カスタム支援システムであって、
前記カスタムパーツは、車体の所定個所に取り付けられる追加外装パーツであり、
前記ユーザ端末に表示された前記カスタム画面の前記カスタムパーツ情報には、単数または複数の前記追加外装パーツが含まれており、
前記3D車両画像データには、前記追加外装パーツに対する前記車両側取付位置情報として、前記追加外装パーツを取り付ける車体の取付位置である車両側取付位置に関連する情報が含まれており、
それぞれの前記追加外装パーツに対応する前記3D部品画像データには、前記パーツ側取付位置情報として、前記車両側取付位置に取り付けられる前記追加外装パーツの取付位置であるパーツ側取付位置に関連する情報が含まれ、前記交換追加情報として前記追加を示す追加情報が含まれており、
前記ユーザ端末は、
前記3Dカスタム車両画像取得手段にて、表示している前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から前記追加外装パーツが選択された後、選択された前記追加外装パーツを特定可能な前記パーツ識別情報を含む前記カスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像における前記車体の所定位置に、選択された前記追加外装パーツを追加したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示し、
前記サーバは、
前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、前記追加外装パーツに対応する前記パーツ識別情報が前記カスタム要求情報に含まれている場合、前記パーツ識別情報に対応する前記追加外装パーツの前記3D部品画像データを抽出して前記追加外装パーツの前記3D部品画像を作成し、追加前の前記3D車両画像に、作成した前記追加外装パーツの前記3D部品画像を追加する際、作成した前記追加外装パーツの前記3D部品画像における前記パーツ側取付位置を、前記3D車両画像における前記車両側取付位置と一致させることで、前記追加外装パーツの仮想的外観だけでなく前記3D車両画像の車体に対する前記追加外装パーツの突出量または凹み量を再現したカスタム後の前記3D車両画像を作成する、
車両カスタム支援システム。
【請求項6】
請求項1または2または4または5に記載の車両カスタム支援システムであって、
前記サーバは、
前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、カスタム後の前記3D車両画像を作成した際、交換または追加した前記カスタムパーツが車体から突出する場合、突出量が規制値を超えている場合は警告情報を含むカスタム後の前記3D車両画像を作成する、
車両カスタム支援システム。
【請求項7】
カスタムパーツを車両の一部と交換したり前記車両に追加したりしてカスタマイズしたカスタム車両の仮想的外観を、ネットワークを介してサーバに接続されたユーザ端末に表示させる車両カスタム支援プログラムであって、
前記車両カスタム支援プログラムは、
前記ユーザ端末の動作を制御する端末プログラムと、前記サーバの動作を制御するサーバプログラムと、を有しており、
前記サーバは、
車両の外観を特定可能な車両型式情報に対応する前記車両の3次元画像データであって当該車両に装着可能な前記カスタムパーツのリストに関連するカスタムパーツ情報と、交換あるいは追加する前記カスタムパーツを取り付ける位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報を含む3D車両画像データと、
前記カスタムパーツを特定可能なパーツ識別情報に対応する前記カスタムパーツの3次元画像データであって前記車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報と、前記パーツ側取付位置に対応する前記車両側取付位置と、当該カスタムパーツが交換するタイプか追加するタイプかを示す交換追加情報と、を含む3D部品画像データと、
を記憶する記憶装置を有しており、
前記端末プログラムは、
前記ユーザ端末を、
前記車両型式情報とボディカラー情報が入力された後、前記車両型式情報と前記ボディカラー情報とを含むベース車両情報を前記サーバに送信し、前記車両型式情報と前記ボディカラー情報に基づいた3D車両画像と、前記カスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいて前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含むカスタム画面を表示する、3Dベース車両画像取得手段、
前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から一つまたは複数の項目が選択された後、選択された項目に対応する前記パーツ識別情報を含むカスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像の一部が前記カスタムパーツの3D部品画像に交換されたカスタム後の前記3D車両画像あるいは前記3D車両画像に前記3D部品画像が追加されたカスタム後の前記3D車両画像と、前記カスタムパーツ情報と、を含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示する、3Dカスタム車両画像取得手段、
前記3Dベース車両画像取得手段または前記3Dカスタム車両画像取得手段によって表示している前記カスタム画面における前記3D車両画像の向き、サイズを変更する指示を含む3D画像操作指示を受け付けると、当該3D画像操作指示に応じて前記3D車両画像の向き、サイズの変更を含む画像操作を行う3D画像処理手段、
として機能させ、
前記サーバプログラムは、
前記サーバを、
前記ユーザ端末から前記ベース車両情報を受信すると、受信した前記ベース車両情報に含まれている前記車両型式情報に対応する前記3D車両画像データを抽出し、抽出した前記3D車両画像データと前記ベース車両情報に含まれている前記ボディカラー情報とに基づいて前記3D車両画像を作成し、作成した前記3D車両画像と、抽出した前記3D車両画像データに含まれている前記カスタムパーツ情報と、を含む前記カスタム画面情報を作成して前記ユーザ端末に送信する、3Dベース車両画像提供手段、
前記ユーザ端末から前記カスタム要求情報を受信すると、受信した前記カスタム要求情報に含まれている前記パーツ識別情報に対応する前記3D部品画像データを抽出し、前記3D車両画像データと前記3D部品画像データに基づいて、前記ユーザ端末に送信した前記カスタム画面情報に含ませた前記3D車両画像の一部を前記3D部品画像に交換したカスタム後の前記3D車両画像を作成あるいは前記ユーザ端末に送信した前記カスタム画面情報に含ませた前記3D車両画像に前記3D部品画像を追加したカスタム後の前記3D車両画像を作成し、作成したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を作成して前記ユーザ端末に送信する、3Dカスタム車両画像提供手段、
として機能させ、
前記サーバプログラムは、
前記サーバを、前記3Dカスタム車両画像提供手段として機能させてカスタム後の前記3D車両画像を作成する際、カスタム後の前記3D車両画像において、前記車両側取付位置情報と前記パーツ側取付位置情報に基づいて交換または追加された前記カスタムパーツの、車体に対する突出量、または車体に対する凹み量、または車体に対する当該カスタムパーツの変形量を3次元で仮想的に再現する、
車両カスタム支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カスタムパーツを車両の一部と交換したり前記車両に追加したりしてカスタマイズしたカスタム車両の仮想的外観を、ネットワークを介してサーバに接続されたユーザ端末に表示させる車両カスタム支援システムおよび車両カスタム支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車のカスタムパーツの購入を検討する際、カー用品店に赴くにしても、ネットショッピングを利用するにしても、服を購入するときのように試着という行為ができないため、実際に自分の車に装着したうえでどのような外観になるかを確認することができない。愛車をカスタマイズする者にとっては、自分の服を購入する場合と同様、気になる商品を車に装着した際に、車両全体でどう見えるのかが重要であり、様々な方向から見たり、遠ざかって全体を見たり、近付いて細部を見たりしてどのような外観になるかを確認し、納得したうえで注文したいのは当然のことである。
【0003】
例えば、特許文献1では、ホイールのオンライン販売に関する技術が開示されている。具体的には、ホイール購入希望者であるユーザの端末の画面上に、選択された車両(自分の車)を側面から見た全体画像を表示するとともに、当該車両に適合する複数のホイールの候補を車両の全体画像に重ねることなく表示する。ユーザが画面上で気に入ったホイールを選んでクリックすると、車両の側面の全体画像におけるホイール部分の画像のみが変更されて、自分の車に対し選択されたホイールが装着されたように表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-262544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、車両の全体画像として、車両側面の外観しか表示しておらず、車両を立体的に様々な方向から確認できないという問題があった。例えば、車両を右(または左)斜め前方から、あるいは、斜め上方から見たときの見え方等を確認することはできない。それ故、ホイールオフセットによっては、ホイールやタイヤが車体に対して出っ張ったり、奥まったりしてしまうこともあるが、そのような状況までを正確に再現できるものではない。車体に対してホイールとタイヤが奥まった場合は思った以上に見栄えが悪く、車体に対してタイヤの出っ張り量が規制値を超えている場合は車検をパスできない。従って、ホイールとタイヤをカスタムする場合、車両側面からの外観だけでなく、車体に対する突出量や凹み量も正確に再現できるとより好ましいが、特許文献1では実現することができない。
【0006】
また、特許文献1では、所定の解像度の画像にて車両の側面を表示しているにすぎない。よって、拡大表示したところで画像が荒くなるだけであり、細部のデザインを確認することができないという問題があった。以上の問題により、注文後に届いた商品を自分の車に取り付けた際に、実際の外観がイメージしていたものと異なってしまう、という事態に至る場合があった。このような事態は、ホイールに限らず、その他のカスタムパーツ、例えばエアロパーツやラジエーターグリル等の外装パーツにも同様に発生し得る。購入者の選択肢としては、商品を返品する、あるいは、妥協してそのまま使用することとなるが、購入者にとってはもちろん販売者にとっても好ましくない。カスタムパーツを装着した車両の状態を、仮想的な3D画像にてより正確に再現することが望まれている。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、カスタムパーツが装着された車両の外観だけでなく、カスタムパーツの車体からの突出状態や凹み状態などをより正確に再現できるとともに、任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができる車両カスタム支援システムおよび車両カスタム支援プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、第1の発明は、カスタムパーツを車両の一部と交換したり前記車両に追加したりしてカスタマイズしたカスタム車両の仮想的外観を、ネットワークを介してサーバに接続されたユーザ端末に表示させる車両カスタム支援システムである。前記ユーザ端末は、車両の外観を特定可能な車両型式情報とボディカラー情報が入力された後、前記車両型式情報と前記ボディカラー情報とを含むベース車両情報を前記サーバに送信し、前記車両型式情報と前記ボディカラー情報に基づいた3D車両画像と、当該車両に装着可能な前記カスタムパーツのリストに関連するカスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいて前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含むカスタム画面を表示する、3Dベース車両画像取得手段と、前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から一つまたは複数の項目が選択された後、選択された項目に対応する前記カスタムパーツを特定可能なパーツ識別情報を含むカスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像の一部が前記カスタムパーツの3D部品画像に交換されたカスタム後の前記3D車両画像あるいは前記3D車両画像に前記3D部品画像が追加されたカスタム後の前記3D車両画像と、前記カスタムパーツ情報と、を含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含むカスタム画面を表示する、3Dカスタム車両画像取得手段と、前記3Dベース車両画像取得手段または前記3Dカスタム車両画像取得手段によって表示している前記カスタム画面における前記3D車両画像の向き、サイズを変更する指示を含む3D画像操作指示を受け付けると、当該3D画像操作指示に応じて前記3D車両画像の向き、サイズの変更を含む画像操作を行う、3D画像処理手段と、を有している。前記サーバは、前記車両型式情報に対応する前記車両の3次元画像データであって、前記カスタムパーツ情報と、前記カスタムパーツを取り付ける位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報と、を含む3D車両画像データと、前記パーツ識別情報に対応する前記カスタムパーツの3次元画像データであって前記車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報と、前記パーツ側取付位置に対応する前記車両側取付位置と、当該カスタムパーツが交換するタイプか追加するタイプかを示す交換追加情報と、を含む3D部品画像データと、を記憶する記憶装置を有し、前記ユーザ端末から前記ベース車両情報を受信すると、受信した前記ベース車両情報に含まれている前記車両型式情報に対応する前記3D車両画像データを抽出し、抽出した前記3D車両画像データと前記ベース車両情報に含まれている前記ボディカラー情報とに基づいて前記3D車両画像を作成し、作成した前記3D車両画像と、抽出した前記3D車両画像データに含まれている前記カスタムパーツ情報と、を含む前記カスタム画面情報を作成して前記ユーザ端末に送信する、3Dベース車両画像提供手段と、前記ユーザ端末から前記カスタム要求情報を受信すると、受信した前記カスタム要求情報に含まれている前記パーツ識別情報に対応する前記3D部品画像データを抽出し、前記3D車両画像データと前記3D部品画像データに基づいて、前記ユーザ端末に送信した前記カスタム画面情報に含ませた前記3D車両画像の一部を前記3D部品画像に交換したカスタム後の前記3D車両画像を作成あるいは前記ユーザ端末に送信した前記カスタム画面情報に含ませた前記3D車両画像に前記3D部品画像を追加したカスタム後の前記3D車両画像を作成し、作成したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を作成して前記ユーザ端末に送信する、3Dカスタム車両画像提供手段と、を有している。そして前記サーバは、前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、カスタム後の前記3D車両画像を作成する際、カスタム後の前記3D車両画像において、前記車両側取付位置情報と前記パーツ側取付位置情報に基づいて交換または追加された前記カスタムパーツの、車体に対する突出量、または車体に対する凹み量、または車体に対する当該カスタムパーツの変形量を3次元で仮想的に再現する、車両カスタム支援システムである。
【0009】
次に、第2の発明は、上記第1の発明に係る車両カスタム支援システムであって、前記カスタムパーツは、ホイールとタイヤであり、前記ユーザ端末に表示された前記カスタム画面の前記カスタムパーツ情報には、単数または複数の前記ホイールと単数または複数の前記タイヤが含まれている。前記3D車両画像データには、前記ホイールに対する前記車両側取付位置情報として、前記ホイールが取り付けられるハブの取付面と前記ハブの中心軸線に関連する情報とが含まれている。それぞれの前記ホイールに対応する前記3D部品画像データには、前記パーツ側取付位置情報として、前記ハブの取付面に取り付けられる前記ホイールの取付面と前記ホイールの中心軸線とが含まれ、前記交換追加情報として前記交換を示す交換情報が含まれている。前記ユーザ端末は、前記3Dカスタム車両画像取得手段にて、表示している前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から前記ホイールと前記タイヤが選択された後、選択された前記ホイールと前記タイヤを特定可能なそれぞれの前記パーツ識別情報を含む前記カスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像における前記ホイールと前記タイヤを、選択された前記ホイールと前記タイヤに交換したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示する。前記サーバは、前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、前記ホイールに対応する前記パーツ識別情報と前記タイヤに対応する前記パーツ識別情報とが前記カスタム要求情報に含まれている場合、それぞれの前記パーツ識別情報に対応する前記ホイールと前記タイヤの前記3D部品画像データを抽出してタイヤ付きホイールの前記3D部品画像を作成し、交換前の前記3D車両画像における前記タイヤ付きホイールの前記3D部品画像を、作成した前記タイヤ付きホイールの前記3D部品画像と交換する際、作成した前記タイヤ付きホイールの前記3D部品画像における前記ホイールの取付面と中心軸線のそれぞれが、前記3D車両画像の前記ハブの取付面と中心軸線のそれぞれと重なるように交換することで、前記タイヤ付きホイールの仮想的外観だけでなく前記3D車両画像の車体に対する前記タイヤ付きホイールの突出量または凹み量を再現したカスタム後の前記3D車両画像を作成する、車両カスタム支援システムである。
【0010】
次に、第3の発明は、上記第1の発明に係る車両カスタム支援システムであって、前記カスタムパーツは、車体の所望位置に貼り付けられるステッカーである。前記ユーザ端末に表示された前記カスタム画面の前記カスタムパーツ情報には、単数または複数の前記ステッカーが含まれている。前記3D車両画像データには、前記ステッカーに対する前記車両側取付位置情報として、前記ステッカーを貼り付ける車体全体の曲面に関連する情報が含まれている。それぞれの前記ステッカーに対応する前記3D部品画像データには、前記パーツ側取付位置情報として、前記車体に貼り付けられる取付面に関連する情報が含まれ、前記交換追加情報として前記追加を示す追加情報が含まれている。前記ユーザ端末は、前記3Dカスタム車両画像取得手段にて、表示している前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から前記ステッカーが選択されて前記3D車両画像における車体の前記所望位置が選択された後、選択された前記ステッカーを特定可能な前記パーツ識別情報と前記所望位置とを含む前記カスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像における前記車体の前記所望位置に、選択された前記ステッカーを追加したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示する。前記サーバは、前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、前記ステッカーに対応する前記パーツ識別情報と前記所望位置が前記カスタム要求情報に含まれている場合、前記パーツ識別情報に対応する前記ステッカーの前記3D部品画像データを抽出して前記ステッカーの前記3D部品画像を作成し、追加前の前記3D車両画像に、作成した前記ステッカーの前記3D部品画像を追加する際、作成した前記ステッカーの前記3D部品画像を、前記車体の前記所望位置の曲面に追従するように配置させた前記3D部品画像とすることで、前記ステッカーの仮想的外観だけでなく前記3D車両画像の車体に対する前記ステッカーの変形量を再現したカスタム後の前記3D車両画像を作成する、車両カスタム支援システムである。
【0011】
次に、第4の発明は、上記第1の発明に係る車両カスタム支援システムであって、前記カスタムパーツは、車体の外装の一部の交換対象パーツと交換される交換外装パーツである。前記ユーザ端末に表示された前記カスタム画面の前記カスタムパーツ情報には、単数または複数の前記交換外装パーツが含まれている。前記3D車両画像データには、前記交換外装パーツに対する前記車両側取付位置情報として、前記交換対象パーツを取り付ける車体の取付位置である車両側取付位置に関連する情報が含まれている。それぞれの前記交換外装パーツに対応する前記3D部品画像データには、前記パーツ側取付位置情報として、前記車両側取付位置に取り付けられる前記交換外装パーツの取付位置であるパーツ側取付位置に関連する情報が含まれ、前記交換追加情報として前記交換を示す交換情報が含まれている。前記ユーザ端末は、前記3Dカスタム車両画像取得手段にて、表示している前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から前記交換外装パーツが選択された後、選択された前記交換外装パーツを特定可能な前記パーツ識別情報を含む前記カスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像における前記交換対象パーツを、選択された前記交換外装パーツに交換したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示する。前記サーバは、前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、前記交換外装パーツに対応する前記パーツ識別情報が前記カスタム要求情報に含まれている場合、前記パーツ識別情報に対応する前記交換外装パーツの前記3D部品画像データを抽出して前記交換外装パーツの前記3D部品画像を作成し、交換前の前記3D車両画像における前記交換対象パーツの前記3D部品画像を、作成した前記交換外装パーツの前記3D部品画像と交換する際、作成した前記交換外装パーツの前記3D部品画像における前記パーツ側取付位置と前記3D車両画像の前記交換対象パーツに対する前記車両側取付位置とが重なるように交換することで、前記交換外装パーツの仮想的外観だけでなく前記3D車両画像の車体に対する前記交換外装パーツの突出量または凹み量を再現したカスタム後の前記3D車両画像を作成する、車両カスタム支援システムである。
【0012】
次に、第5の発明は、上記第1の発明に係る車両カスタム支援システムであって、前記カスタムパーツは、車体の所定個所に取り付けられる追加外装パーツである。前記ユーザ端末に表示された前記カスタム画面の前記カスタムパーツ情報には、単数または複数の前記追加外装パーツが含まれている。前記3D車両画像データには、前記追加外装パーツに対する前記車両側取付位置情報として、前記追加外装パーツを取り付ける車体の取付位置である車両側取付位置に関連する情報が含まれている。それぞれの前記追加外装パーツに対応する前記3D部品画像データには、前記パーツ側取付位置情報として、前記車両側取付位置に取り付けられる前記追加外装パーツの取付位置であるパーツ側取付位置に関連する情報が含まれ、前記交換追加情報として前記追加を示す追加情報が含まれている。前記ユーザ端末は、前記3Dカスタム車両画像取得手段にて、表示している前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から前記追加外装パーツが選択された後、選択された前記追加外装パーツを特定可能な前記パーツ識別情報を含む前記カスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像における前記車体の所定位置に、選択された前記追加外装パーツを追加したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示する。前記サーバは、前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、前記追加外装パーツに対応する前記パーツ識別情報が前記カスタム要求情報に含まれている場合、前記パーツ識別情報に対応する前記追加外装パーツの前記3D部品画像データを抽出して前記追加外装パーツの前記3D部品画像を作成し、追加前の前記3D車両画像に、作成した前記追加外装パーツの前記3D部品画像を追加する際、作成した前記追加外装パーツの前記3D部品画像における前記パーツ側取付位置を、前記3D車両画像における前記車両側取付位置と一致させることで、前記追加外装パーツの仮想的外観だけでなく前記3D車両画像の車体に対する前記追加外装パーツの突出量または凹み量を再現したカスタム後の前記3D車両画像を作成する、車両カスタム支援システムである。
【0013】
次に、第6の発明は、上記第1または第2または第4または第5の発明に係る車両カスタム支援システムであって、前記サーバは、前記3Dカスタム車両画像提供手段にて、カスタム後の前記3D車両画像を作成した際、交換または追加した前記カスタムパーツが車体から突出する場合、突出量が規制値を超えている場合は警告情報を含むカスタム後の前記3D車両画像を作成する、車両カスタム支援システムである。
【0014】
次に、第7の発明は、カスタムパーツを車両の一部と交換したり前記車両に追加したりしてカスタマイズしたカスタム車両の仮想的外観を、ネットワークを介してサーバに接続されたユーザ端末に表示させる車両カスタム支援プログラムである。前記車両カスタム支援プログラムは、前記ユーザ端末の動作を制御する端末プログラムと、前記サーバの動作を制御するサーバプログラムと、を有している。前記サーバは、車両の外観を特定可能な車両型式情報に対応する前記車両の3次元画像データであって当該車両に装着可能な前記カスタムパーツのリストに関連するカスタムパーツ情報と、交換あるいは追加する前記カスタムパーツを取り付ける位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報を含む3D車両画像データと、前記カスタムパーツを特定可能なパーツ識別情報に対応する前記カスタムパーツの3次元画像データであって前記車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報と、前記パーツ側取付位置に対応する前記車両側取付位置と、当該カスタムパーツが交換するタイプか追加するタイプかを示す交換追加情報と、を含む3D部品画像データと、を記憶する記憶装置を有している。前記端末プログラムは、前記ユーザ端末を、前記車両型式情報とボディカラー情報が入力された後、前記車両型式情報と前記ボディカラー情報とを含むベース車両情報を前記サーバに送信し、前記車両型式情報と前記ボディカラー情報に基づいた3D車両画像と、前記カスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいて前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含むカスタム画面を表示する、3Dベース車両画像取得手段、前記カスタム画面における前記カスタムパーツ情報から一つまたは複数の項目が選択された後、選択された項目に対応する前記パーツ識別情報を含むカスタム要求情報を前記サーバに送信し、前記3D車両画像の一部が前記カスタムパーツの3D部品画像に交換されたカスタム後の前記3D車両画像あるいは前記3D車両画像に前記3D部品画像が追加されたカスタム後の前記3D車両画像と、前記カスタムパーツ情報と、を含む前記カスタム画面情報を前記サーバから受信し、受信した前記カスタム画面情報に基づいてカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面を表示する、3Dカスタム車両画像取得手段、前記3Dベース車両画像取得手段または前記3Dカスタム車両画像取得手段によって表示している前記カスタム画面における前記3D車両画像の向き、サイズを変更する指示を含む3D画像操作指示を受け付けると、当該3D画像操作指示に応じて前記3D車両画像の向き、サイズの変更を含む画像操作を行う3D画像処理手段、として機能させる。前記サーバプログラムは、前記サーバを、前記ユーザ端末から前記ベース車両情報を受信すると、受信した前記ベース車両情報に含まれている前記車両型式情報に対応する前記3D車両画像データを抽出し、抽出した前記3D車両画像データと前記ベース車両情報に含まれている前記ボディカラー情報とに基づいて前記3D車両画像を作成し、作成した前記3D車両画像と、抽出した前記3D車両画像データに含まれている前記カスタムパーツ情報と、を含む前記カスタム画面情報を作成して前記ユーザ端末に送信する、3Dベース車両画像提供手段、前記ユーザ端末から前記カスタム要求情報を受信すると、受信した前記カスタム要求情報に含まれている前記パーツ識別情報に対応する前記3D部品画像データを抽出し、前記3D車両画像データと前記3D部品画像データに基づいて、前記ユーザ端末に送信した前記カスタム画面情報に含ませた前記3D車両画像の一部を前記3D部品画像に交換したカスタム後の前記3D車両画像を作成あるいは前記ユーザ端末に送信した前記カスタム画面情報に含ませた前記3D車両画像に前記3D部品画像を追加したカスタム後の前記3D車両画像を作成し、作成したカスタム後の前記3D車両画像と前記カスタムパーツ情報とを含む前記カスタム画面情報を作成して前記ユーザ端末に送信する、3Dカスタム車両画像提供手段、として機能させる。そして前記サーバプログラムは、前記サーバを、前記3Dカスタム車両画像提供手段として機能させてカスタム後の前記3D車両画像を作成する際、カスタム後の前記3D車両画像において、前記車両側取付位置情報と前記パーツ側取付位置情報に基づいて交換または追加された前記カスタムパーツの、車体に対する突出量、または車体に対する凹み量、または車体に対する当該カスタムパーツの変形量を3次元で仮想的に再現する、車両カスタム支援プログラムである。
【発明の効果】
【0015】
第1の発明によれば、サーバにおいて、ユーザ端末より受信したカスタム要求情報に応じて、カスタム後の3D車両画像を作成する。カスタム後の3D車両画像は、車両の3次元画像データとカスタムパーツの3次元画像データに基づいて作成されており、車両側取付位置情報とパーツ側取付位置情報を有することで、車体に対してカスタムパーツを正確に位置決めすることが可能となる。これにより、カスタムパーツの、車体に対する突出量、または車体に対する凹み量、または車体に対する当該カスタムパーツの変形量が、3次元で仮想的に再現されている。また、ユーザ端末において、サーバより受信したカスタム後の3D車両画像に対する3D画像操作指示を受け付け、当該3D画像操作指示に応じて前記3D車両画像の向き、サイズの変更を含む画像操作を行う。このようなサーバとユーザ端末にて構成される車両カスタム支援システムによれば、カスタムパーツが装着された車両の外観だけでなく、カスタムパーツの車体からの突出状態や凹み状態などをより正確に再現できるとともに、任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができる。
【0016】
第2の発明によれば、カスタム後の3D車両画像では、タイヤ付きホイールの、車体に対する突出量、または車体に対する凹み量が、3次元で仮想的にほぼ正確に再現されている。これにより、タイヤ付きホイールが装着された車両の外観だけでなく、タイヤ付きホイールの車体からの突出状態や凹み状態などをより正確に再現できるとともに、任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができる。
【0017】
第3の発明によれば、カスタム後の3D車両画像では、ステッカーが車体に貼られた際の変形量が、3次元で仮想的にほぼ正確に再現されている。これにより、ステッカーが貼られたように見える車両を任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができる。
【0018】
第4の発明によれば、カスタム後の3D車両画像では、交換外装パーツの、車体に対する突出量または車体に対する凹み量が、3次元で仮想的にほぼ正確に再現されている。これにより、交換外装パーツが装着された車両の外観だけでなく、交換外装パーツの車体からの突出状態や凹み状態などをより正確に再現できるとともに、任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができる。
【0019】
第5の発明によれば、カスタム後の3D車両画像では、追加外装パーツの、車体に対する突出量が、3次元で仮想的にほぼ正確に再現されている。これにより、追加外装パーツが装着された車両の外観だけでなく、交換外装パーツの車体からの突出状態をより正確に再現できるとともに、任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができる。
【0020】
第6の発明によれば、車体に対するカスタムパーツの突出量が規制値を超えている場合には、カスタム後の3D車両画像に警告情報が含まれる。3D車両画像を受信したユーザ端末では、この警告情報に基づき、突出量が規制値を超えている旨をユーザに通知できる。したがって、仮に車体に対するカスタムパーツの突出量が3D車両画像を目視確認したところで気付きにくいような場合であっても、それが規制値を超えている旨をユーザに確実に伝えることができる。
【0021】
第7の発明によれば、第1の発明の車両カスタム支援システムを実現するための端末プログラムとサーバプログラムを有する車両カスタム支援プログラムを、適切に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の車両カスタム支援プログラムを動作させるコンピュータ(ユーザ端末、サーバ)を含む車両カスタム支援システムの全体構成を説明する図である。
図2】サーバが有する記憶装置が記憶する情報の例を示す図である。
図3】第1の実施の形態において、車両カスタム支援システムにおけるユーザ端末及びサーバの処理の例を説明するフローチャートである。
図4図3の続きの処理を示すフローチャートである。
図5】ユーザ端末の表示手段に表示された入力フォームの例を説明する図である。
図6】ユーザ端末の表示手段に表示されたカスタム画面(カスタム前)の例を説明する図である。
図7】ユーザ端末の表示手段に表示されたカスタム画面(カスタム後)の例を説明する図である。
図8】3D車両画像に付加する警告情報の例を説明する図である。
図9】タイヤ付きホイールの3D部品画像の例を示す図である。
図10】タイヤ付きホイールを取り外した状態の3D車両画像であって車両側取付位置情報に対応するハブの取付面とハブの中心軸線などを説明する図である。
図11】タイヤ付きホイールの3D部品画像の断面図の例であってパーツ側取付位置情報に対応するホイールの取付面とホイールの中心軸線などを説明する図である。
図12】3D車両画像上で追加外装パーツであるリアウィングを追加した3D車両画像を作成する例を説明する図である。
図13】3D車両画像上で交換外装パーツを交換する場合において交換対象のフロントバンパを取り外した3D車両画像であって車両側取付情報に対応する車両側の取付面と取付穴などを説明する図である。
図14】交換外装パーツであるフロントバンパの3D部品画像であってパーツ側取付位置情報に対応するフロントバンパの取付面と取付穴などを説明する図である。
図15】ユーザ端末の表示手段に表示されたカスタム画面(カスタム前)から、ステッカーを追加する手順と、ステッカーを貼り付ける車両側取付位置の例を説明する図である。
図16】ユーザ端末の表示手段に表示されたカスタム画面(カスタム後)において、3D車両画像の所望位置にステッカーが追加された(貼り付けられた)例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
●[車両カスタム支援システム1の全体構成(図1)と記憶装置4に記憶されている情報(図2)]
以下、本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の車両カスタム支援プログラムにおける端末プログラムを動作させるユーザ端末2と、サーバプログラムを動作させるサーバ3を含む車両カスタム支援システム1の全体構成を示している。なお、本発明の車両カスタム支援システム1(および車両カスタム支援プログラム)は、カスタムパーツが装着されてカスタマイズされたカスタム車両の仮想的外観だけでなく、カスタムパーツの車体からの突出状態や凹み状態などをより正確に再現できるとともに、任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができるシステム(プログラム)である。
【0024】
図1に示すように、車両カスタム支援システム1は、インターネット等の公衆回線N(ネットワーク)に接続されたサーバ3と、公衆回線Nを介してサーバ3に接続されたユーザ端末2と、にて構成されている。本発明の車両カスタム支援プログラムにおける端末プログラムは、ユーザ端末2にインストールされ、ユーザ端末2の動作を制御する。車両カスタム支援プログラムにおけるサーバプログラムは、サーバ3にインストールされ、サーバ3の動作を制御する。
【0025】
ユーザ端末2は、例えばデスクトップ型あるいはノート型パーソナルコンピュータや、タブレット型コンピュータや、スマートフォン等である。ユーザ端末2は、入力手段と表示手段と制御手段とを有し、ユーザからの操作を受け付けて、サーバ3に対して種々の要求を行い、サーバ3から送信された画面情報に基づいて各種画面を表示手段に表示する。なお入力手段は、例えばキーボードやタッチパネルやマウスや音声入力手段等であり、表示手段は、例えば液晶モニタやタッチパネル等であり、制御手段は、例えばCPUである。
【0026】
サーバ3は、入力手段と表示手段と制御手段と記憶装置4とを有し、記憶装置4には、各種の情報やプログラム等が記憶されている。なお図1ではサーバ3の入力手段と表示手段の図示を省略している。記憶装置4は、車両の外観を特定可能な車両型式情報に対応する車両の3D画像データ(実際の車両の立体的形状をデジタルデータで表現した3次元モデル)であって当該車両に装着可能なカスタムパーツのリストに関連するカスタムパーツ情報と、カスタムパーツを取り付ける位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報など、を含む3D車両画像データD1を記憶している。また、記憶装置4は、カスタムパーツを特定可能なパーツ識別情報に対応するカスタムパーツの3D画像データであって車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報と、パーツ側取付位置に対応する車両側取付位置と、当該カスタムパーツが車両の一部のパーツと交換するタイプか交換することなく追加するタイプかを示す交換追加情報と、を含む3D部品画像データD2~D6(図2参照)などを記憶している。
【0027】
具体的には、記憶装置4は、図2に示すように、車両の外観(車両型式)やカスタムパーツを特定可能な識別情報を主キーとして、3D画像データと、付加情報と、車両側取付位置情報と、パーツ側取付位置情報とを関連付けて記憶している。記憶装置4は、例えば識別情報が車両の外観を特定するもの(車両型式など)である場合、3D画像データとしては3D車両画像データD1を関連付けて記憶し、付加情報としてはカスタムパーツ情報(当該車両に装着可能なカスタムパーツのリストに関連する情報)を関連付けて記憶し、車両側取付位置情報としてはカスタムパーツごとの車両側取付位置(例えば、ホイールの車両側取付位置としてハブのホイール取付面や中心軸線)を関連付けて記憶している。
【0028】
一方、記憶装置4は、例えば識別情報がカスタムパーツを特定するものである場合、3D画像データとしては3D部品画像データD2、D3などを関連付けて記憶し、付加情報としては交換追加情報(当該カスタムパーツが車両の一部のパーツと交換するタイプか交換することなく追加するタイプかを示す情報)を関連付けて記憶し、パーツ側取付位置情報としては車両側取付位置に取り付けられる位置(例えば、ホイールであればホイールのハブ取付面や中心軸線)を関連付けて記憶している。サーバ3は、ユーザ端末2からの要求に応じて各種画面を提供する際、記憶装置4を用いるが、これらの詳細については後述する。
【0029】
●[ユーザ端末2とサーバ3の処理(図3図8)]
図3図4は、車両カスタム支援システム1における、ユーザ端末2及びサーバ3の処理手順を説明するフローチャートである。ユーザ端末2は、車両カスタム支援プログラムにおける端末プログラムが実行されると、図2に示す処理を起動し、ステップT010に処理を進める。
【0030】
ステップT010にてユーザ端末2は、車両カスタム支援プログラムの端末プログラム(例えば端末用アプリケーションプログラム)が起動されると、図5の例に示すように、車両型式およびボディカラーの入力フォーム画面G10を表示し、ステップT015へ処理を進める。車両型式とボディカラーは、いずれも車両の外観を特定するための情報であり、これらの組合せによって、車両をカスタムする前の、ノーマルな状態の車両の外観が一意に特定される。
【0031】
入力フォーム画面G10には、車両型式を選択するためのドロップダウンリストJ10、ボディカラーを選択するためのドロップダウンリストJ11、送信ボタンJ12が配置されている。ユーザが、ドロップダウンリストJ10から車両型式を選択し、ドロップダウンリストJ11からボディカラーを選択し、送信ボタンJ12を押下すると、選択された車両型式やボディカラーが確定し、車両型式情報とボディカラー情報とを含むベース車両情報がサーバ3に送信される。
【0032】
ステップT015にてユーザ端末2は、送信ボタンJ12が押されるのを待つ。ユーザ端末2は、車両型式とボディカラーが入力されて送信ボタンJ12が押された場合(Yes)はステップT020へ処理を進め、送信ボタンJ12が押されていない場合(No)はステップT015へ処理を戻す。
【0033】
ステップT020にてユーザ端末2は、車両型式情報およびボディカラー情報を含むベース車両情報をサーバ3に送信し、サーバ3からの応答(カスタム画面情報の送信)を待つ。
【0034】
ステップS005にてサーバ3は、ベース車両情報を受信したか否かを判定する。サーバ3は、ベース車両情報を受信した場合(Yes)はステップS010へ処理を進め、ベース車両情報を受信していない場合(No)はステップS015へ処理を進める。
【0035】
ステップS010にてサーバ3は、ユーザ端末2からベース車両情報を受信すると、3D車両画像とカスタムパーツ情報を含むカスタム画面情報を作成してユーザ端末2に送信する。具体的には、サーバ3は、受信したベース車両情報に含まれている車両型式情報に対応付けて記憶されている3D車両画像データを、記憶装置4から抽出する。例えば、図2に示すようにサーバ3は、「車両型式情報=CAR-001」の場合、車両型式情報「CAR-001」をキーにして記憶装置4を検索し、図2に示す「CAR-001」に対応するレコードR1から3D車両画像データD1を読み出す。また、サーバ3は、ベース車両情報に含まれるボディカラー情報に基づいて、3D車両画像データD1上の色彩に関するデータを編集し、3D車両画像を作成する。さらに、サーバ3は、車両型式情報に対応付けて記憶されているカスタムパーツ情報を読み出す。例えば、サーバ3は、車両型式情報「CAR-001」に対応するレコードR1から、付加情報であるカスタムパーツ情報を読み出す。なおカスタムパーツ情報は、対象の車両型式の車両に装着可能なカスタムパーツのリストに関連する情報である。このようにして、サーバ3は、3D車両画像とカスタムパーツ情報を含むカスタム画面情報を作成してユーザ端末2に送信し、ステップS015へ処理を進める。
【0036】
ステップT025にてユーザ端末2は、3D車両画像とカスタムパーツ情報を含むカスタム画面情報を受信すると、図6の例に示すように、カスタム画面情報に基づいたカスタム画面G20を表示手段に表示し、ステップT030へ処理を進める。例えば、カスタム画面G20の上部には、カスタム画面情報に含まれている3D車両画像に基づいて、3D車両画像GD1が表示され、下部には、カスタム画面情報に含まれているカスタムパーツ情報に基づいて、ユーザが選択した車両に装着可能なカスタムパーツのリストJ21が表示される。
【0037】
図6の例に示すリストJ21では、項目欄J22aには単数または複数のホイールの画像、項目欄J22bには単数または複数のタイヤの画像、項目欄J22cには単数または複数の外装パーツの画像、項目欄J22dには単数または複数のステッカーの画像、が仕切枠に囲まれて並べて表示されている。ユーザは、枠に囲まれたそれぞれのカスタムパーツを選択項目として認識することができる。また、送りボタンJ23や戻しボタンJ24を押下することで、他の候補を表示させることができる。例えば、項目欄J22aの送りボタンJ23を1回クリックすると、ホイールの画像が右に1つずれてその左隣に新たなホイールの候補が表示される。選択項目を逆向きにずらすときは戻しボタンJ24をクリックする。項目欄J22b、項目欄J22c、項目欄J22dについて配置された送りボタンや戻しボタンも同様の機能を有している。ユーザは、カスタム画面G20にて、リストJ21の中から、3D車両画像の車両に装着させたいカスタムパーツを1以上選んでクリックし、決定ボタンJ25を押す。
【0038】
ステップT030にてユーザ端末2は、カスタムパーツが選択されたうえで決定ボタンJ25が押されるのを待つ。ユーザ端末2は、決定ボタンJ25が押された場合(Yes)はステップT031へ処理を進め、決定ボタンJ25が押されていない場合(No)はステップT045へ処理を進める。
【0039】
ステップT031にてユーザ端末2は、タイヤホイール突出量確認用のチェックボックスJ28にチェックが入っているか否かを判定する。ユーザ端末2は、チェックボックスJ28にチェックが入っている場合(Yes)はステップT032へ処理を進め、チェックボックスJ28にチェックが入っていない場合(No)はステップT033へ処理を進める。なお、チェックボックスJ28は、カスタム画面G20の所定位置に配置されており、ユーザは、交換後のタイヤホイールの突出量を確認したい場合にはチェックを入れておく。
【0040】
ステップT032へ処理を進めた場合、ユーザ端末2は、確認フラグをONに設定してステップS035へ処理を進める。なお確認フラグは、サーバ3にてタイヤの突出量の算出の要否を判定するためのフラグであり、初期値としてOFFに設定されている。
【0041】
ステップT033へ処理を進めた場合、ユーザ端末2は、確認フラグをOFFに設定してステップS035へ処理を進める。
【0042】
ステップT035にてユーザ端末2は、確認フラグと、選択項目に対応するカスタムパーツを特定可能なパーツ識別情報を含むカスタム要求情報をサーバ3に送信し、サーバ3からの応答(カスタム画面情報の送信)を待つ。図6のリストJ21に表示されたそれぞれのカスタムパーツには、それぞれ図2の「識別情報」のパーツ識別情報が対応付けられている。
【0043】
ステップS015にてサーバ3は、カスタム要求情報を受信したか否かを判定する。サーバ3は、カスタム要求情報を受信した場合(Yes)はステップS020へ処理を進め、カスタム要求情報を受信していない場合(No)は、図4中の符号「4」から図3中の符号「4」へ処理を戻し、ステップS005へ処理を戻す。
【0044】
ステップS020にてサーバ3は、カスタムパーツを交換・追加した車両の3D車両画像を作成してステップS025へ処理を進める。具体的には、サーバ3は、ユーザ端末2からカスタム要求情報を受信すると、カスタム要求情報に含まれているパーツ識別情報に対応する3D部品画像データを、記憶装置4から抽出する。サーバ3は、例えば「パーツ識別情報=WHEEL―001」の場合、図2に示すパーツ識別情報「WHEEL-001」をキーにして記憶装置4を検索し、図2に示す「WHEEL-001」に対応するレコードR2から3D部品画像データD2および付加情報である交換追加情報「交換」を読み出す。この場合、サーバ3は、抽出したホイールの3D部品画像データD2と、既に抽出・色彩編集済みの3D車両画像GD1とに基づいて、ユーザ端末2に送信した前回のカスタム画面情報に含ませた3D車両画像におけるホイール部分を、新たなホイールの3D部品画像に交換したカスタム後の3D車両画像を作成する。
【0045】
また、サーバ3は、例えば「パーツ識別情報=GAISO-001」の場合、図2に示すパーツ識別情報「GAISO-001」をキーにして記憶装置4を検索し、図2に示す「GAISO-001」に対応するレコードR4から3D部品画像データD4および付加情報である交換追加情報「追加」を読み出す。この場合、サーバ3は、抽出したリアウィング(追加外装パーツ)の3D部品画像データD4と、既に抽出・色彩編集済みの3D車両画像GD1とに基づいて、ユーザ端末2に送信した前回のカスタム画面情報に含ませた3D車両画像に新たなリアウィングの3D部品画像を追加したカスタム後の3D車両画像を作成する。なお、フロントスポイラやリアウィング等の外装パーツには、例に挙げたような追加するタイプもあれば、交換するタイプ(すでに車体に取り付けられているパーツを取り外したうえで取り付けるもの)もある。交換するタイプの外装パーツの場合では記憶装置4には、付加情報である交換追加情報に「交換」が関連付けて記憶されており、追加するタイプの外装パーツの場合では記憶装置4には、付加情報である交換追加情報に「追加」が関連付けて記憶されている。
【0046】
ステップS025にてサーバ3は、3D車両画像を作成に当たりホイールの交換があって、かつ、ユーザ端末2から受信した確認フラグにONが設定されているか否かを判定する。サーバ3は、いずれも成立している場合(Yes)はステップT030へ処理を進め、そうでない場合(No)はステップT050へ処理を進める。
【0047】
ステップS030へ処理を進めた場合、サーバ3は、交換したタイヤホイールが車体から突出しているか否か(カスタム車両が違法か否か)を判定する。サーバ3は、タイヤホイールが突出している(違法である)場合(No)はステップS040に処理を進め、タイヤホイールが突出していない(違法ではない)場合(Yes)はステップS050に処理を進める。3D車両画像データに基づいた3D車両画像は、実際の車両の立体的形状をデジタルデータで表現した正確な3次元モデルであり、交換したタイヤホイールの3D部品画像データに基づいた3D部品画像も正確な3次元モデルである。さらに、交換したタイヤホイールに対して、タイヤホイールを取り付ける車両側の取付位置である車両側取付位置と、タイヤホイールにおける車両への取付位置であるパーツ側取付位置を、正確に再現することで、サーバ3は、このような判定をすることができる。
【0048】
ステップS040へ処理を進めた場合、サーバ3は、3D車両画像に警告情報を付与してステップS050へ処理を進める。例えば、図8のカスタム画面G31に示すように、カスタム後のタイヤが車体から突出しており違法である場合、3D車両画像GD1cには、その旨を示す警告情報GK(例えば、吹き出し)が付与されるようにしても良い。
【0049】
ステップS050へ処理を進めた場合、サーバ3は、カスタム後の3D車両画像とカスタムパーツ情報を含むカスタム画面情報をユーザ端末2に送信する。なお、サーバ3は、カスタムパーツ情報については、例えばステップS010にて記憶装置4から読み出したものと同じカスタムパーツ情報を送信する。そしてサーバ3は、図4中の符号「4」から図3中の符号「4」へ処理を戻し、ステップS005へ処理を戻す。
【0050】
ステップT040にてユーザ端末2は、カスタム後の3D車両画像とカスタムパーツ情報を含むカスタム画面情報を受信すると、カスタム画面G30(図7参照)を表示手段に表示し、ステップT045へ処理を進める。なお図7のカスタム画面G30の例は、ホイールをリストJ21内の3D部品画像GD2のホイールへとカスタムした例を示している。なおカスタムパーツの突出量が規制値を超えている場合、ユーザ端末2は、図8の例に示すように、警告情報GKが付与されたカスタム画面G31を表示手段に表示し、ステップT045へ処理を進める。
【0051】
ユーザ端末2が、図7の例に示すカスタム画面G30または図8の例に示すカスタム画面G31を表示手段に表示した際、例えば、カスタム画面G30またはカスタム画面G31の上部には、カスタム画面情報に含まれているカスタム後の3D車両画像に基づいて、カスタム後の車両の外観を示す3D車両画像GD1cが表示され、下部には、カスタム画面情報に含まれているカスタムパーツ情報に基づいて、ユーザが選択した車両に装着可能なカスタムパーツのリストJ21が再度表示される。
【0052】
ステップT045にてユーザ端末2は、ユーザから3D画面操作指示があるか否かを判定する。ユーザ端末2は、ユーザから、表示手段に表示しているカスタム画面G30(図7参照)やカスタム画面G31(図8参照)の3D車両画像GD1cの向き(回転操作)、サイズを変更する指示(拡大または縮小操作)を含む3D画像操作指示を受け付けた場合(3D画像操作指示が入力された場合)(Yes)はステップT050へ処理を進め、3D画像操作指示を受け付けていない場合(3D画像操作指示が入力されていない場合)(No)はステップT060へ処理を進める。
【0053】
ステップT050にてユーザ端末2は、ユーザの指示に応じて3D車両画像の向き、サイズを変えて表示し、ステップT052へ処理を進める。具体的には、ユーザ端末2は、カスタム画面G30またはカスタム画像G31の3D車両画像GD1cの向き、サイズを変更する指示を含む3D画像操作指示を受け付けると、当該3D画像操作指示に応じて3D車両画像の向き、サイズの変更を含む画像操作を行う。つまり、ユーザ端末2は、3D車両画像GD1cを回転させてユーザが所望するアングルで車両の仮想的外観を表示することができるし、3D車両画像GD1cを拡大・縮小させてユーザが所望する分だけ近付いてあるいは遠ざかって車両の仮想的外観を表示することができる。
【0054】
ステップT052にてユーザ端末2は、表示しているカスタム画面G30(図7参照)またはカスタム画面G31(図8参照))の発注ボタンJ27が押されたか否かを判定し、押されていない場合(No)はステップT060へ処理を進め、押された場合(Yes)はステップT054へ処理を進める。
【0055】
ステップS054へ処理を進めた場合、ユーザ端末2は、パーツ識別情報を含む発注情報をサーバ3に送信し、ステップT056へ処理を進める。
【0056】
ステップS060にてサーバ3は、発注情報を受信したか否かを判定する。サーバ3は、発注情報を受信した場合(Yes)はステップS070へ処理を進め、発注情報を受信していない場合(No)は、図4中の符号「4」から図3中の符号「4」へ処理を戻し、ステップS005へ処理を戻す。
【0057】
ステップS070へ処理を進めた場合、サーバ3は、発注手続処理を実行し、ステップS080へ処理を進める。例えば、サーバ3は、カスタムパーツの製造元のサーバ(サーバ3とは別のサーバ)に発注情報を送信する。
【0058】
ステップS080にてサーバ3は、発注完了画面情報をユーザ端末2に送信する。発注完了画面情報は、例えば発注が完了した旨の文字列情報等を含んでいる。
【0059】
ステップT056にてユーザ端末2は、発注完了画面情報を受信すると、発注完了画面をカスタム画面とは別枠で表示手段に表示し、ステップT060へ処理を進める。なお、発注完了画面がカスタム画面とは別枠で表示されるとしたのは、フローチャートの便宜上であり、カスタム継続ボタンや終了ボタンを含む発注完了画面に画面遷移し、カスタム継続ボタンが押されることで画面遷移により再度カスタム画面に戻る、あるいは、終了ボタンが押されることで処理が終了するようにしてもよい。
【0060】
ステップT060にてユーザ端末2は、表示しているカスタム画面G20(図6参照)(またはカスタム画面G30(図7参照)またはカスタム画面G31(図8参照))の終了ボタンJ26が押されたか否かを判定し、押されていない場合(No)は図4中の符号「3」から図3の符号「3」のステップT030へ処理を戻し、押された場合(Yes)は図3、4に示す処理を終了する。
【0061】
なお、図3及び図4におけるユーザ端末2のステップT010~ステップT025の処理を実行しているユーザ端末2のCPU(制御手段)は、車両の外観を特定可能な車両型式情報とボディカラー情報が入力された後、車両型式情報とボディカラー情報とを含むベース車両情報をサーバ3に送信し、車両型式情報とボディカラー情報に基づいた車両の3D画像である3D車両画像GD1(図6参照)と、当該車両に装着可能なカスタムパーツのリストJ21(図6参照)に関連するカスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報をサーバ3から受信し、受信したカスタム画面情報に基づいて3D車両画像とカスタムパーツ情報とを含むカスタム画面G20(図6参照)を表示する、3Dベース車両画像取得手段2a(図1参照)に相当している。
【0062】
また図3及び図4におけるユーザ端末2のステップT030~ステップT040の処理を実行しているユーザ端末2のCPU(制御手段)は、表示しているカスタム画面(G20、G30、G31など)におけるカスタムパーツ情報から一つまたは複数の項目が選択された後、選択された項目に対応するカスタムパーツを特定可能なパーツ識別情報を含むカスタム要求情報をサーバ3に送信し、3D車両画像の一部がカスタムパーツの3D画像である3D部品画像に交換されたカスタム後の3D車両画像あるいは3D車両画像に3D部品画像が追加されたカスタム後の3D車両画像GD1c(図7図8参照)と、カスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報をサーバ3から受信し、受信したカスタム画面情報に基づいてカスタム後の3D車両画像GD1cとカスタムパーツ情報とを含むカスタム画面(G30、G31など)を表示する、3Dカスタム車両画像取得手段2b(図1参照)に相当している。
【0063】
また図3及び図4におけるユーザ端末2のステップT045~ステップT050の処理を実行しているユーザ端末2のCPU(制御手段)は、3Dベース車両画像取得手段2a(図1参照)または3Dカスタム車両画像取得手段2b(図1参照)によって表示しているカスタム画面における3D車両画像の向き、サイズを変更する指示を含む3D画像操作指示を受け付けると、当該3D画像操作指示に応じて3D車両画像の向き、サイズの変更を含む画像操作を行う、3D画像処理手段2c(図1参照)に相当している。
【0064】
また図3及び図4におけるサーバ3のステップS005~ステップS010の処理を実行しているサーバ3のCPU(制御手段)は、ユーザ端末2からベース車両情報を受信すると、受信したベース車両情報に含まれている車両型式情報に対応する3D車両画像データを抽出し、抽出した3D車両画像データとベース車両情報に含まれているボディカラー情報とに基づいて3D車両画像GD1(図6参照)を作成し、作成した3D車両画像GD1と、抽出した3D車両画像データに含まれているカスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報を作成してユーザ端末2に送信する、3Dベース車両画像提供手段3a(図1参照)に相当している。
【0065】
また図3及び図4におけるサーバ3のステップS015~ステップS050の処理を実行しているサーバ3のCPU(制御手段)は、ユーザ端末2からカスタム要求情報を受信すると、受信したカスタム要求情報に含まれているパーツ識別情報に対応する3D部品画像データを抽出し、3D車両画像データと3D部品画像データに基づいて、ユーザ端末2に送信したカスタム画面情報に含ませた3D車両画像の一部を3D部品画像に交換したカスタム後の3D車両画像を作成あるいはユーザ端末2に送信したカスタム画面情報に含ませた3D車両画像に3D部品画像を追加したカスタム後の3D車両画像を作成し、作成したカスタム後の3D車両画像とカスタムパーツ情報とを含むカスタム画面情報を作成してユーザ端末2に送信する、3Dカスタム車両画像提供手段3b(図1参照)に相当している。
【0066】
●[カスタムパーツがタイヤ付きホイール(交換)の場合(図9図11)]
図4に示すフローチャートにおけるステップS020にて、サーバ3は、カスタムパーツを交換・追加したカスタム後の車両の3D車両画像を作成する。以下、ユーザ端末2から受信したカスタム要求情報に、ホイールに対応するパーツ識別情報とタイヤに対応するパーツ識別情報とが含まれている場合に、サーバ3が3D車両画像を作成する際の具体的な手順の例を説明する。以下では、ユーザが、図6の例に示すカスタム画面G20におけるリストJ21から、ホイールの3D部品画像GD2(パーツ識別情報「WHEEL-001」(図2参照))と、タイヤの3D部品画像GD3(パーツ識別情報「TIYE-001」(図2参照))と、を選択した場合の例について説明する。
【0067】
サーバ3は、ユーザ端末2から受信したカスタム要求情報に、ホイールに対応するパーツ識別情報として「WHEEL-001(図2参照)」と、タイヤに対応するパーツ識別情報として「TIYE-001(図2参照)」とが含まれている場合、パーツ識別情報「WHEEL-001」に対応するホイールの3D部品画像データD2(図2参照)と、パーツ識別情報「TIYE-001」に対応するタイヤの3D部品画像データD3(図2参照)を、記憶装置4から抽出する。
【0068】
そしてサーバ3は、図9に示すように、抽出したホイールの3D部品画像データD2(図2参照)に基づいた3D部品画像GD2と、抽出したタイヤの3D部品画像データD3(図2参照)に基づいた3D部品画像GD3と、を用いてタイヤ付きホイールの3D部品画像GD23を作成する。なお図2に示すように、ホイール「WHEEL-001」の3D部品画像データD2に対応するパーツ側取付位置情報には、タイヤ取付部(具体的には、タイヤ取付面23(図11参照)などに関連する情報)が含まれている。同様に図2に示すように、タイヤ「TIYE-001」の3D部品画像データD3に対応するパーツ側取付位置情報には、ホイールへの取付構造データ(具体的には、ホイールに取り付ける位置であるホイールへの取付面28(図11参照)などに関連する情報)が含まれている。サーバ3は、例えば、ホイールの3D部品画像GD2におけるタイヤ取付面23(図11参照)と、タイヤの3D部品画像GD3におけるホイールへの取付面28(図11参照)と、を一致させてタイヤ付きホイールの3D部品画像GD23(図9図11参照)を作成する。
【0069】
またサーバ3は、図2に示すように、ホイール「WHEEL-001」に対応する付加情報である交換追加情報が「交換(交換情報)」であり、タイヤ「TIYE-001」に対応する付加情報である交換追加情報が「交換(交換情報)」であるので、図6におけるカスタム前の3D車両画像GD1(図2に示す3D車両画像データD1に基づいた3D車両画像)におけるタイヤ付きホイールの3D部品画像を、作成したタイヤ付きホイールの3D部品画像GD23(図9参照)と交換した3D車両画像を作成する。
【0070】
なお図2に示すように、3D車両画像データD1には、カスタムパーツを取り付ける位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報が含まれている(対応付けられている)。図2の例では、3D車両画像データD1には、ホイールに対する車両側取付位置情報としてタイヤホイール取付部(具体的には、ハブのホイール取付面や中心軸線など)が対応付けられている。ここで図10は、図6に示す3D車両画像GD1からタイヤ付きホイールの3D部品画像を取り外した状態を示している。図10に示すように、3D車両画像データD1(図2参照)に基づいた3D車両画像GD1には、ホイールに対する車両側取付位置情報として、ホイールが取り付けられるハブ10の取付面11と中心軸線12などに関連する情報が含まれている。
【0071】
また図2に示すように、3D部品画像データD2には、車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報が含まれている(対応付けられている)。図2の例では、3D部品画像データD2には、パーツ側取付位置情報として、車両側取付位置(タイヤホイール取付部(ハブ))、タイヤホイール取付部への取付構造データ(具体的には、ハブ取付面、中心軸線など)が対応付けられている。ここで図11は、図9に示すタイヤ付きホイールの3D部品画像GD23の断面を示している。図11に示すように、3D部品画像データD2(図2参照)に基づいた3D部品画像GD2には、パーツ側取付位置情報として、ホイール20の取付面21(図10のハブ10の取付面11に接する面)とホイール20の中心軸線22などに関連する情報が含まれている。
【0072】
サーバ3は、カスタム前の3D車両画像GD1(図6参照)から、カスタム後の3D車両画像GD1c(図7参照)を作成する際、3D車両画像GD1(図6参照)のタイヤ付きホイールの3D部品画像を、3D部品画像GD23(図9参照)と交換して、3D車両画像GD1c(図7参照)を作成する。なお、単純にタイヤ付きホイールの3D部品画像を3D部品画像GD23と交換しただけでは、ハブ10とホイール20が互いに正しい位置関係とならない場合がある。そこでサーバ3は、タイヤ付きホイールの3D部品画像GD23におけるホイール20の中心軸線22(図11参照)を、3D車両画像GD1のハブ10の中心軸線12(図10参照)に重なるように一致させる。さらにサーバ3は、タイヤ付きホイールの3D部品画像GD23におけるホイール20の取付面21(図11参照)を、3D車両画像GD1のハブ10の取付面11(図10参照)に重なるように一致させる。このような位置決め方法により、車両側取付位置にパーツ側取付位置を重ねて一致させ、サーバ3は、3D車両画像GD1に対してタイヤ付きホイールの3D部品画像GD23を正確に配置する。これにより、サーバ3は、タイヤ付きホイールの仮想的外観だけでなく、3D車両画像の車体に対するタイヤ付きホイールの突出量または凹み量を正確に再現した、カスタム後の正確な3D車両画像を作成する。
【0073】
●[カスタムパーツが外装パーツ(追加)の場合(図12)]
図4に示すフローチャートにおけるステップS020にて、サーバ3は、カスタムパーツを交換・追加したカスタム後の車両の3D車両画像を作成する。以下、ユーザ端末2から受信したカスタム要求情報に、追加外装パーツに対応するパーツ識別情報が含まれている場合に、サーバ3が3D車両画像を作成する際の具体的な手順の例を説明する。以下では、ユーザが、図6の例に示すカスタム画面G20におけるリストJ21から、(追加)外装パーツの3D部品画像GD4(パーツ識別情報「GAISO-001」(図2参照))を選択した場合の例について説明する。
【0074】
サーバ3は、ユーザ端末2から受信したカスタム要求情報に、(追加)外装パーツに対応するパーツ識別情報として「GAISO-001(図2参照)」が含まれている場合、パーツ識別情報「GAISO-001」に対応するリアウィングの3D部品画像データD4(図2参照)を、記憶装置4から抽出する。
【0075】
またサーバ3は、図2に示すように、外装パーツ「GAISO-001」に対応する付加情報である交換追加情報が「追加(追加情報)」であるので、図6におけるカスタム前の3D車両画像GD1(図2に示す3D車両画像データD1に基づいた3D車両画像)の車体の所定個所にリアウィングの3D部品画像GD4(図12参照)を追加した3D車両画像を作成する。
【0076】
なお図2に示すように、3D車両画像データD1には、カスタムパーツを取り付ける所定位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報が含まれている(対応付けられている)。図2の例では、3D車両画像データD1には、リアウィングに対する車両側取付位置情報として、リアウィング取付部(具体的には、リアゲートの取付面、取付穴など)が対応付けられている。ここで図12は、図6に示す3D車両画像GD1のリアゲートにおけるリアウィングの取付穴などの車両側取付位置の例を示している。図12に示すように、3D車両画像データD1(図2参照)に基づいた3D車両画像GD1には、追加するリアウィング(追加外装パーツ)に対する車両側取付位置情報として、リアゲート50の取付位置51の面(所定個所)と、取付位置51に設けられた取付穴53h、54h(所定個所)と、取付穴53h、54hのそれぞれの中心軸線53a、54aなど(図12参照)に関連する情報が含まれている。
【0077】
また図2に示すように、3D部品画像データD4には、車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報が含まれている(対応付けられている)。図2の例では、3D部品画像データD4には、パーツ側取付位置情報として、車両側取付位置(リアウィング取付部(リアゲート))、リアウィング取付部への取付構造データ(具体的には、取付面63b、64b、取付面63b、64bに設けられた取付穴63h、64h、取付穴63h、64hの中心軸線63a、64aなど(図12参照)に関連する情報)が含まれている。なお取付面63b、64bは、3D車両画像GD1における取付位置51の曲面に応じた加工が施されていてもよい。
【0078】
サーバ3は、カスタム前の3D車両画像GD1(図6参照)から、カスタム後の3D車両画像を作成する際、3D車両画像GD1のリアゲートの所定位置(車両側取付位置)に、リアウィングの3D部品画像GD4を追加して、カスタム後の3D車両画像を作成する。作成の際、サーバ3は、図12の例に示すように、リアウィングの3D部品画像GD4における取付穴63h、64hの中心軸線63a、64aを、3D車両画像GD1における取付穴53h、54hの中心軸線53a、54aのそれぞれに重なるように一致させる。また、サーバ3は、リアウィングの3D部品画像GD4における取付面63b、64bを、3D車両画像GD1におけるリアゲート50の取付位置51の面に重なるように一致させる。またサーバ3は、リアウィングの3D部品画像GD4における取付穴63h、64hを、3D車両画像GD1における取付穴53h、54hに重なるように一致させる。このような位置決め方法により、車両側取付位置にパーツ側取付位置を重ねて一致させ、サーバ3は、3D車両画像GD1に対しリアウィングの3D部品画像GD4を正確に配置する。これにより、サーバ3は、追加外装パーツの仮想的外観だけでなく、3D車両画像の車体に対する追加外装パーツの突出量または凹み量を正確に再現した、カスタム後の正確な3D車両画像を作成する。
【0079】
●[カスタムパーツが外装パーツ(交換)の場合(図13、14)]
図4に示すフローチャートにおけるステップS020にて、サーバ3は、カスタムパーツを交換・追加したカスタム後の車両の3D車両画像を作成する。以下、ユーザ端末2から受信したカスタム要求情報に、交換外装パーツに対応するパーツ識別情報が含まれている場合に、サーバ3が3D車両画像を作成する際の具体的な手順の例を説明する。以下では、ユーザが、図6の例に示すカスタム画面G20におけるリストJ21から、(交換)外装パーツの3D部品画像GD5(パーツ識別情報「GAISO-002」(図2参照))を選択した場合の例について説明する。
【0080】
サーバ3は、ユーザ端末2から受信したカスタム要求情報に、(交換)外装パーツに対応するパーツ識別情報として「GAISO-002(図2参照)」が含まれている場合、パーツ識別情報「GAISO-002」に対応するフロントバンパの3D部品画像データD5(図2参照)を、記憶装置4から抽出する。
【0081】
またサーバ3は、図2に示すように、外装パーツ「GAISO-002」に対応する付加情報である交換追加情報が「交換(交換情報)」であるので、図6におけるカスタム前の3D車両画像GD1(図2に示す3D車両画像データD1に基づいた3D車両画像)のフロントバンパ(交換対象パーツに相当)の3D部品画像を、3D部品画像データD5に基づいた3D部品画像GD5(図14参照)と交換した3D車両画像を作成する。
【0082】
なお図2に示すように、3D車両画像データD1には、カスタムパーツを取り付ける所定位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報が含まれている(対応付けられている)。図2の例では、3D車両画像データD1には、フロントバンパに対する車両側取付位置情報として、フロントバンパ取付部(具体的には、フロントバンパの取付面、取付穴など)が対応付けられている。ここで図13は、図6に示す3D車両画像GD1のフロントバンパの取付穴などの車両側取付位置の例を示し、図14は、交換されるフロントバンパの3D部品画像GD5の取付穴などのパーツ側取付位置の例を示している。図13に示すように、3D車両画像データD1(図2参照)に基づいた3D車両画像GD1には、交換するフロントバンパ(交換外装パーツ)に対する車両側取付位置情報として、フロントバンパの取付面33b~36bと、取付面33b~36bに設けられた取付穴33h~36hと、取付穴33h~36hの中心軸線33a~36aなど(図13参照)に関連する情報が含まれている。
【0083】
また図2に示すように、3D部品画像データD5には、車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報が含まれている(対応付けられている)。図2の例では、3D部品画像データD5には、パーツ側取付位置情報として、車両側取付位置(フロントバンパ取付部(フロントバンパ))、フロントバンパ取付部への取付構造データ(具体的には、取付面43b~46b、取付面43b~46bに設けられた取付穴43h~46h、取付穴43h~46hの中心軸線43a~46aなど(図14参照)に関連する情報)が含まれている。
【0084】
サーバ3は、カスタム前の3D車両画像GD1(図6参照)から、カスタム後の3D車両画像を作成する際、まず3D車両画像GD1から交換前のフロントバンパを取り外して削除する(図13参照)。次にサーバ3は、当該フロントバンパの位置に、図14に示す交換後のフロントバンパの3D部品画像データD5に基づいた3D部品画像GD5を配置して、カスタム後の3D車両画像を作成する。作成の際、サーバ3は、図13及び図14の例に示すように、フロントバンパの3D部品画像GD5における取付穴43h~46hの中心軸線43a~46a(図14参照)を、3D車両画像GD1における取付穴33h~36hの中心軸線33a~36a(図13参照)のそれぞれに重なるように一致させる。また、サーバ3は、フロントバンパの3D部品画像GD5における取付面43b~46b(図14参照)を、3D車両画像GD1における取付面33b~36b(図13参照)のそれぞれに重なるように一致させる。またサーバ3は、フロントバンパの3D部品画像GD5における取付穴43h~46h(図14参照)を、3D車両画像GD1における取付穴33h~36h(図13参照)のそれぞれに重なるように一致させる。このような位置決め方法により、車両側取付位置にパーツ側取付位置を重ねて一致させ、サーバ3は、3D車両画像GD1に対しフロントバンパの3D部品画像GD5を正確に配置する。これにより、サーバ3は、交換外装パーツの仮想的外観だけでなく、3D車両画像の車体に対する交換外装パーツの突出量または凹み量を正確に再現した、カスタム後の正確な3D車両画像を作成する。
【0085】
●[カスタムパーツがステッカー(追加)の場合(図15図16)]
図4に示すフローチャートにおけるステップS020にて、サーバ3は、カスタムパーツを交換・追加したカスタム後の車両の3D車両画像を作成する。以下、ユーザ端末2から受信したカスタム要求情報に、車体の所望個所に貼り付けられるステッカーに対応するパーツ識別情報が含まれている場合に、サーバ3が3D車両画像を作成する際の具体的な手順の例を説明する。以下では、ユーザが、図15の例に示すカスタム画面G22におけるリストJ21から、カスタムパーツとしてステッカーの3D部品画像GD6(パーツ識別情報「STK-001」(図2参照))を選択したうえで、当該ステッカーを貼る位置として3D車両画像GD1における「所望位置Pb」を選択した場合を例として説明する。具体的には、図15のカスタム画面G22において、ユーザがリストJ21からステッカーの3D部品画像GD6を選択すると、例えば所望位置Pa(一点鎖線で示す枠)がステッカーを貼る初期位置として3D車両画像GD1上に表示される。所望位置Paはあくまで初期位置であり、ユーザは、3D車両画像GD1上の任意の位置をステッカーの貼付位置として選択することができる。例えば、ユーザが所望位置Paの枠内中央付近をマウスでドラッグすると、枠が3D車両画像GD1のボディ曲面に沿って移動可能な状態となり、例えば所望位置Pbまで移動させてドロップする。なお、例えば、ユーザが所望位置Pa、Pbの枠内側端付近をマウスでドラッグすると、枠が3D車両画像GD1のボディ曲面に沿って回転可能となり、所望の角度となったところでドロップすることも可能である。
【0086】
サーバ3は、ユーザ端末2から受信したカスタム要求情報に、ステッカーに対応するパーツ識別情報として「STK-001(図2参照)」、車両側取付位置として「所望位置(Pb)」が含まれている場合、パーツ識別情報(「STK-001」)に対応するステッカーの3D部品画像データD6(図2参照)を、記憶装置4から抽出する。そして、サーバ3は、3D車両画像データD1に含まれる所望位置(Pb)に応じた車体の曲面に関連する情報に基づいて、ステッカーの3D部品画像データD6を所望位置(Pb)の曲面に合わせて変形させる。
【0087】
またサーバ3は、図2に示すように、ステッカー「STK-001」に対応する付加情報である交換追加情報が「追加(追加情報)」であるので、図15におけるカスタム前の3D車両画像GD1(図2に示す3D車両画像データD1に基づいた3D車両画像)の所望位置(Pb)に、所望位置(Pb)の曲面に合わせて変形させたステッカーの3D部品画像GD6b(図2に示す3D部品画像データD6を変形させた3D部品画像)を追加した3D車両画像を作成する。
【0088】
なお図2に示すように、3D車両画像データD1には、カスタムパーツを取り付ける所定位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報が含まれている(対応付けられている)。図2の例では、3D車両画像データD1には、ステッカーに対する車両側取付位置情報として、車両の外観意匠面の全体の情報が含まれている。また図15に示すように、3D車両画像データD1(図2参照)に基づいた3D車両画像GD1にも、追加するステッカーに対する車両側取付位置情報として、車両の外観意匠面の全体の情報が含まれている。また、ステッカーは、ユーザによってステッカーを貼り付ける所望位置が指定されるため、図2に示すように、3D部品画像データD6には、上述したタイヤ付きホイールや外装パーツと異なり、車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報は含まれずユーザが都度指定した位置情報となる。
【0089】
サーバ3は、カスタム前の3D車両画像GD1(図15参照)から、カスタム後の3D車両画像GD1c(図16参照)を作成する際、3D車両画像GD1においてユーザに選択された所望位置(Pb)に、当該所望位置(Pb)の曲面に合わせて変形させたステッカーの3D部品画像GD6bを追加して、カスタム後の3D車両画像GD1c(図16参照)を作成する。作成の際、サーバ3は、図15に示す3D車両画像GD1の所望位置(Pb)に、図2に示す3D部品画像データD6bに基づいたステッカー「STK-001」の変形した画像である3D部品画像GD6bの取付面(貼り付け面)が重なるように一致させる。このような位置決め方法により、車両側取付位置に対しユーザによって選択された位置を重ねて一致させ、サーバ3は、3D車両画像GD1に対しステッカーの3D部品画像GD6bを正確に配置する。これにより、サーバ3は、ステッカーの仮想的外観だけでなく、3D車両画像の車体に対するステッカーの変形状態も正確に再現した、カスタム後の正確な3D車両画像を作成する。なお、一旦貼り付けたステッカーについても、ユーザがステッカーをマウスでドラッグすることにより、3D車両画像GD1cにおいて移動可能な状態となり、移動先の曲面に応じて変形され、ユーザが貼り付けたい個所(所望の個所)を容易に再検討・再決定することができる。
【0090】
●[車両カスタム支援プログラムについて]
次に、ユーザ端末2の動作を制御する端末プログラムと、サーバ3の動作を制御するサーバプログラムと、を有する車両カスタム支援プログラムについて説明する。車両カスタム支援プログラムは、カスタムパーツが装着されてカスタマイズされたカスタム車両の仮想的外観だけでなく、カスタムパーツの車体からの突出状態や凹み状態などをより正確に再現できるとともに、任意の方向から必要な距離だけ近付いて仮想的に確認することができるプログラムである。
【0091】
サーバ3は、3D車両画像データと、3D部品画像データと、を記憶する記憶装置4を有している。そして3D車両画像データは、車両の外観を特定可能な車両型式情報に対応する車両の3次元画像データであって当該車両に装着可能なカスタムパーツのリストに関連するカスタムパーツ情報と、交換あるいは追加するカスタムパーツを取り付ける位置である車両側取付位置に関連する情報である車両側取付位置情報を含んでいる。また3D部品画像データは、カスタムパーツを特定可能なパーツ識別情報に対応するカスタムパーツの3次元画像データであって車両側取付位置に取り付けられる位置であるパーツ側取付位置に関連する情報であるパーツ側取付位置情報と、パーツ側取付位置に対応する車両側取付位置と、当該カスタムパーツが車両の一部のパーツと交換するタイプか交換することなく追加するタイプかを示す交換追加情報と、を含んでいる。
【0092】
端末プログラムは、上述した図3及び図4のフローチャートにおけるユーザ端末2の動作を制御するプログラムであり、図3及び図4におけるステップT010~ステップT050のプログラムが相当している。
【0093】
すなわち、端末プログラムは、ユーザ端末2を、車両型式情報とボディカラー情報が入力された後、車両型式情報とボディカラー情報とを含むベース車両情報をサーバ3に送信し、車両型式情報とボディカラー情報に基づいた3D車両画像と、カスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報をサーバ3から受信し、受信したカスタム画面情報に基づいて3D車両画像とカスタムパーツ情報とを含むカスタム画面を表示する、3Dベース車両画像取得手段2a(図1参照)として機能させる。
【0094】
また端末プログラムは、ユーザ端末2を、カスタム画面におけるカスタムパーツ情報から一つまたは複数の項目が選択された後、選択された項目に対応するパーツ識別情報を含むカスタム要求情報をサーバ3に送信し、3D車両画像の一部がカスタムパーツの3D部品画像に交換されたカスタム後の3D車両画像あるいは3D車両画像に3D部品画像が追加されたカスタム後の3D車両画像と、カスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報をサーバ3から受信し、受信したカスタム画面情報に基づいてカスタム後の3D車両画像とカスタムパーツ情報とを含むカスタム画面を表示する、3Dカスタム車両画像取得手段2b(図1参照)として機能させる。
【0095】
また端末プログラムは、ユーザ端末2を、3Dベース車両画像取得手段または3Dカスタム車両画像取得手段によって表示しているカスタム画面における3D車両画像の向き、サイズを変更する指示を含む3D画像操作指示を受け付けると、当該3D画像操作指示に応じて3D車両画像の向き、サイズの変更を含む画像操作を行う3D画像処理手段2c(図1参照)として機能させる。
【0096】
サーバプログラムは、上述した図3及び図4のフローチャートにおけるサーバ3の動作を制御するプログラムであり、図3及び図4におけるステップS005~ステップS050のプログラムが相当している。
【0097】
すなわち、サーバプログラムは、サーバ3を、ユーザ端末2からベース車両情報を受信すると、受信したベース車両情報に含まれている車両型式情報に対応する3D車両画像データを抽出し、抽出した3D車両画像データとベース車両情報に含まれているボディカラー情報とに基づいて3D車両画像を作成し、作成した3D車両画像と、抽出した3D車両画像データに含まれているカスタムパーツ情報と、を含むカスタム画面情報を作成してユーザ端末2に送信する、3Dベース車両画像提供手段3a(図1参照)として機能させる。
【0098】
またサーバプログラムは、サーバ3を、ユーザ端末2からカスタム要求情報を受信すると、受信したカスタム要求情報に含まれているパーツ識別情報に対応する3D部品画像データを抽出し、3D車両画像データと3D部品画像データに基づいて、ユーザ端末2に送信したカスタム画面情報に含ませた3D車両画像の一部を3D部品画像に交換したカスタム後の3D車両画像を作成あるいはユーザ端末2に送信したカスタム画面情報に含ませた3D車両画像に3D部品画像を追加したカスタム後の3D車両画像を作成し、作成したカスタム後の3D車両画像とカスタムパーツ情報とを含むカスタム画面情報を作成してユーザ端末2に送信する、3Dカスタム車両画像提供手段3b(図1参照)として機能させる。
【0099】
そしてサーバプログラムは、サーバを、3Dカスタム車両画像提供手段3bとして機能させてカスタム後の3D車両画像を作成する際、カスタム後の3D車両画像において、車両側取付位置情報とパーツ側取付位置情報に基づいて交換または追加されたカスタムパーツの、車体に対する突出量、または車体に対する凹み量、または車体に対する当該カスタムパーツの変形量を3次元で仮想的に再現する。
【0100】
本発明の、車両カスタム支援システムおよび車両カスタム支援プログラムは、本実施の形態で説明した構成、フローチャート、プログラム等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
【0101】
また、本実施の形態にて説明した各種の情報(ドロップダウンリストJ10、J11、リストJ21、項目欄J22a~J22d)の構成や項目などは、これらに限定されるものではない。また、本実施の形態にて説明した各種の画面(入力フォーム画面G10、カスタム画面G20、G30など)の構成や項目などは、これらに限定されるものではない。
【0102】
本実施の形態の説明では、追加外装パーツの例としてリアウィングを挙げたが、リアウィングに限定されず、追加外装パーツには、ドアバイザ、サイドステップ、ルーフキャリア、マッドガード等、種々のものがある。また交換外装パーツの例としてフロントバンパを挙げたが、フロントバンパに限定されず、交換外装パーツには、リアバンパ、フロントグリル等、種々のものがある。
【符号の説明】
【0103】
1 車両カスタム支援システム
2 ユーザ端末
2a 3Dベース車両画像取得手段
2b 3Dカスタム車両画像取得手段
2c 3D画像処理手段
3 サーバ
3a 3Dベース車両画像提供手段
3b 3Dカスタム車両画像提供手段
4 記憶装置
D1 3D車両画像データ
D2、D3、D4、D5、D6 3D部品画像データ
G10 入力フォーム画面
G20、G21 カスタム画面(カスタム前)
G30、G31、G32 カスタム画面(カスタム後)
GD1、GD1c 3D車両画像
GD2、GD3、GD4、GD5、GD6、GD6b 3D部品画像
J21 リスト
J22a~J22d 項目欄
N 公衆回線
R1~R6 レコード
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
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