(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030420
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】コピー用紙等をシュレッダー処理した紙を使用した脱臭フィルター
(51)【国際特許分類】
A61L 9/014 20060101AFI20240229BHJP
B01D 46/00 20220101ALI20240229BHJP
【FI】
A61L9/014
B01D46/00 F
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022133315
(22)【出願日】2022-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】722004159
【氏名又は名称】岩田 正樹
(72)【発明者】
【氏名】岩田 正樹
【テーマコード(参考)】
4C180
4D058
【Fターム(参考)】
4C180AA02
4C180CC04
4C180EB30X
4C180HH05
4D058JA12
4D058TA07
4D058UA25
(57)【要約】
【課題】脱臭装置に廉価な脱臭フィルターを提供する。
【解決手段】紙の吸着作用を利用する為に廉価であるコピー用紙等をシュレッダー処理した紙を脱臭フィルター材に使用し、それに除塵フィルターを組み合わせて脱臭フィルターとした。活性炭、ゼオライト、シリカゲル等の吸着剤を使用した脱臭フィルターの様に細部に及ぶ脱臭効果は得られないが、臭気の多い劣悪な環境の場合、一度に多くの脱臭フィルター材を使用して大きな脱臭効果を得ることが出来る廉価な脱臭フィルターである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱臭装置においてコピー用紙等をシュレッダー処理した紙を脱臭フィルター材に使用し、除塵フィルターとの組み合わせで構成される脱臭フィルター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー用紙等をシュレッダー処理した紙を使用した脱臭フィルターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、脱臭フィルターは活性炭、ゼオライト、シリカゲル等の吸着剤を使用したものなどがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それらは、次のような欠点があった。
臭気の多い劣悪な環境での脱臭の場合、フィルター交換と使用済みフィルターの処分の回数が増える。そして活性炭、ゼオライト、シリカゲル等の吸着剤を使用した高価なフィルターでは費用が増大する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
紙の吸着作用を利用する為に廉価であるコピー用紙等をシュレッダー処理した紙を脱臭フィルター材に使用し、それに除塵フィルターを組み合わせて脱臭フィルターとした。
【発明の効果】
【0006】
本脱臭フィルターはシュレッダー処理した状態の紙を使用することで裁断された紙の個々に隙間が出来、脱臭フィルター材としての表面積と通気性を確保している。
【0007】
コピー用紙等をシュレッダー処理した紙から発生する紙の切り屑は、組み合わされた除塵フィルターで除去する。
【0008】
活性炭、ゼオライト、シリカゲル等の吸着剤を使用した脱臭フィルターの様に細部に及ぶ脱臭効果は得られないが、臭気の多い劣悪な環境の場合、廉価であるコピー用紙等をシュレッダー処理した紙を脱臭フィルター材として使用することにより費用を抑えることが出来、一度に多くの脱臭フィルター材を使用して大きな脱臭効果を得ることが出来る。
【0009】
また、フィルターの材料を簡単に入手することが出来るので交換用フィルターの在庫管理も容易である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明のコピー用紙等をシュレッダー処理した紙を使用した脱臭フィルターの構成図である。
【
図2】本発明の実施例、コピー用紙等をシュレッダー処理した紙を使用した脱臭フィルターを搭載した脱臭機の外観と断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は本発明のコピー用紙等をシュレッダー処理した紙を使用した脱臭フィルターの構成図である。
【0012】
吸気側と排気側が明いた状態のプラスチックまたは金属で作られたフィルター材用ケース4に、ネット5を吸気側と排気側の表裏二面に取り付け、コピー用紙等をシュレッダー処理した紙3を適度に圧縮して封入する。より多くのコピー用紙等をシュレッダー処理した紙3を封入すると臭気の吸着作用は増強されるが通気性が悪くなるので使用する脱臭機の吸引力、臭気の種類等の条件に合わせて調節する。
【0013】
コピー用紙等をシュレッダー処理した紙3から発生する紙の切り屑は、不織布等で出来た除塵フィルター2で除去するようになっている。除塵フィルター2はフィルター材用ケース4の排気側に設けられている溝に沿って取り付けるようになっていて、交換はコピー用紙等をシュレッダー処理した紙3とは別に出来るので経済的である。
【0014】
最後にフィルター材用ケースのフタ1を取り付けて脱臭フィルターの組み立てを完了する。
【実施例0015】
図2は本発明の実施例1、コピー用紙等をシュレッダー処理した紙を使用した脱臭フィルターを搭載した脱臭機の外観と断面図である。
【0016】
脱臭機の筐体10の外観にはファン8、ファンのスイッチ6、ファンの速度調節ツマミ7、ダクト接続継手11が
図2の様に配置されている。脱臭機の筐体10の内部は、フィルター材用ケース13、フィルター材用ケースのフタ14、コピー用紙等をシュレッダー処理した紙15、ネット16、除塵フィルター12で構成された脱臭フィルターが、ガイド17に沿って取り付けられ脱臭機のフタ9で密封されている。
【0017】
ダクト接続継手11は、ダクトホースを使用して臭気の発生源に接続出来るようになっていて効率良く脱臭できる。
【0018】
フィルター交換は、フィルター材用ケース13、フィルター材用ケースのフタ14、コピー用紙等をシュレッダー処理した紙15、ネット16、除塵フィルター12で構成された脱臭フィルターを脱臭機の筐体10から取り出し、コピー用紙等をシュレッダー処理した紙15を交換する。除塵フィルター12は、必要に応じて清掃又は交換をしてからフィルター材用ケース13に取り付ける。