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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030616
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】箱用シート
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/462 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
B65D5/462 126
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022133604
(22)【出願日】2022-08-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】513133077
【氏名又は名称】大王パッケージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100159499
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 義典
(74)【代理人】
【識別番号】100120329
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 一規
(74)【代理人】
【識別番号】100159581
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 勝誠
(74)【代理人】
【識別番号】100106264
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 耕治
(74)【代理人】
【識別番号】100199808
【弁理士】
【氏名又は名称】川端 昌代
(74)【代理人】
【識別番号】100139354
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 昌子
(74)【代理人】
【識別番号】100208708
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 健志
(74)【代理人】
【識別番号】100215371
【弁理士】
【氏名又は名称】古茂田 道夫
(74)【代理人】
【識別番号】100187997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 厳輝
(72)【発明者】
【氏名】寺岡 勝彦
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA05
3E060BB03
3E060BC02
3E060CA01
3E060CA13
3E060CA27
3E060CG12
3E060DA07
3E060DA09
(57)【要約】
【課題】本発明は、持ち運び性に優れるとともに、積み重ねが容易な箱体に組み立て可能な箱用シートを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の一態様に係る箱用シートは、一対の長さ面パネルの上縁から延出し、その先端縁に向けて下方に傾斜するように折り曲げられて先端縁同士が付き合わされる一対の蓋フラップがそれぞれ幅方向の両側にスリットを有しており、一対の天面パネルの先端縁から延出する一対の係合片がそれぞれスリットに挿入される一対の係合突起を有しており、一対の蓋フラップの先端縁から延出する一対の取っ手片が重なり合うことで形成される取っ手部が、鉛直上方に突出する持ち運び位置と、持ち運び位置に対して傾斜した積み重ね位置との間を揺動可能に設けられており、持ち運び位置において取っ手部が天面パネルの上面よりも上方に突出し、かつ積み重ね位置において取っ手部が天面パネルの上面よりも上方に突出しない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体に組み立て可能な箱用シートであって、
組立状態で対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
上記一対の長さ面パネルの上縁から延出し、その先端縁に向けて下方に傾斜するように折り曲げられて先端縁同士が付き合わされる一対の蓋フラップと、
上記一対の蓋フラップの先端縁から延出し、上方に折り曲げられて互いに重なり合うことで取っ手部を形成する一対の取っ手片と、
上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋フラップを部分的に被覆するように水平に折り曲げられる一対の天面パネルと、
上記一対の天面パネルの先端縁から延出し、下方に折り曲げられる一対の係合片と
を備えており、
上記一対の蓋フラップのそれぞれが、幅方向の両側にスリットを有しており、
上記一対の係合片のそれぞれが、上記スリットに挿入される一対の係合突起を有しており、
上記取っ手部が、鉛直上方に突出する持ち運び位置と、上記持ち運び位置に対して傾斜した積み重ね位置との間を揺動可能に設けられており、
上記持ち運び位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出し、かつ上記積み重ね位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出しない箱用シート。
【請求項2】
上記天面パネルに対する上記係合片の折り曲げ角度が90°超である請求項1に記載の箱用シート。
【請求項3】
上記スリットが、上記蓋フラップの基端側の端部から上記蓋フラップの先端側に向けて縮幅しており、
上記スリットにおける縮幅している部分の最小幅がシート厚さの0.8倍以上2倍以下である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
【請求項4】
水平面に対する上記蓋フラップの傾斜角度が、15°以上40°以下である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
【請求項5】
上記係合片が、上記一対の係合突起の間に凹部を有しており、
上記取っ手片が、組立状態において上記一対の係合片の間に位置する中央部と、上記一対の係合片の外側に位置する一対の側部とを有しており、
上記取っ手片に、上記中央部と上記一対の側部とを区分する一対の切込みが形成されており、
上記凹部が、上記切込み内に配置される請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
段ボールシート等から構成される箱用シートを組み立ててなる箱体が物品の梱包容器として広く用いられている。この箱体としては、持ち運び性の観点から、取っ手部を有するものが公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-335553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、一対の側面板の上縁から延出する一対の上面板と、一対の上面板の先端縁から延出する一対の取っ手板とを備える箱用シートが記載されている。特許文献1には、取っ手板が側面板の上辺から突出しないように、上面板をその先端縁に向けて下方に傾斜して折り曲げることが記載されている。特許文献1には、取っ手板が側面板の上辺から突出しないことで、複数の箱体の積み重ねが可能となることが記載されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている箱体によると、使用者が取っ手板を把持した際に、使用者の手と上面板とが接触しやすい。また、特許文献1に記載されている箱体は、取っ手板が箱体に対して揺動しないように固定されているため、箱体の持ち運び時に箱体全体が使用者の手の動きに合わせて傾きやすい。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、持ち運び性に優れるとともに、積み重ねが容易な箱体に組み立て可能な箱用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る箱用シートは、箱体に組み立て可能な箱用シートであって、組立状態で対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出し、その先端縁に向けて下方に傾斜するように折り曲げられて先端縁同士が付き合わされる一対の蓋フラップと、上記一対の蓋フラップの先端縁から延出し、上方に折り曲げられて互いに重なり合うことで取っ手部を形成する一対の取っ手片と、上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋フラップを部分的に被覆するように水平に折り曲げられる一対の天面パネルと、上記一対の天面パネルの先端縁から延出し、下方に折り曲げられる一対の係合片とを備えており、上記一対の蓋フラップのそれぞれが、幅方向の両側にスリットを有しており、上記一対の係合片のそれぞれが、上記スリットに挿入される一対の係合突起を有しており、上記取っ手部が、鉛直上方に突出する持ち運び位置と、上記持ち運び位置に対して傾斜した積み重ね位置との間を揺動可能に設けられており、上記持ち運び位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出し、かつ上記積み重ね位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出しない。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様に係る箱用シートは、持ち運び性に優れるとともに、積み重ねが容易な箱体に組み立て可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。
図2図2は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的斜視図であって、取っ手部が持ち運び位置に配置されている状態を示す図である。
図3図3は、図2の箱体の模式的側面図である。
図4図4は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的斜視図であって、取っ手部が積み重ね位置に配置されている状態を示す図である。
図5図5は、図2の箱体の組み立て途中の状態を示す模式的平面図である。
図6図6は、図3の箱体のVI-VI線断面図である。
図7図7は、図3の箱体のVII-VII線部分断面図である。
図8図8は、図2の箱体における取っ手片と係合片との配置関係を示す模式的部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
【0011】
(1)本発明の一態様に係る箱用シートは、箱体に組み立て可能な箱用シートであって、組立状態で対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、上記一対の長さ面パネルの上縁から延出し、その先端縁に向けて下方に傾斜するように折り曲げられて先端縁同士が付き合わされる一対の蓋フラップと、上記一対の蓋フラップの先端縁から延出し、上方に折り曲げられて互いに重なり合うことで取っ手部を形成する一対の取っ手片と、上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋フラップを部分的に被覆するように水平に折り曲げられる一対の天面パネルと、上記一対の天面パネルの先端縁から延出し、下方に折り曲げられる一対の係合片とを備えており、上記一対の蓋フラップのそれぞれが、幅方向の両側にスリットを有しており、上記一対の係合片のそれぞれが、上記スリットに挿入される一対の係合突起を有しており、上記取っ手部が、鉛直上方に突出する持ち運び位置と、上記持ち運び位置に対して傾斜した積み重ね位置との間を揺動可能に設けられており、上記持ち運び位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出し、かつ上記積み重ね位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出しない。
【0012】
当該箱用シートは、上記持ち運び位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出するので、使用者が上記取っ手部を把持した際に、使用者の手と上記蓋フラップとが接触し難い。また、当該箱用シートは、上記取っ手部が揺動可能であるので、持ち運び時に箱体の姿勢を安定的に保持しやすい。そのため、当該箱用シートは、持ち運び性に優れる。さらに、当該箱用シートは、箱体において上記天面パネルが水平に配置されるとともに、上記積み重ね位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出しないので、箱体の積み重ねが容易である。
【0013】
(2)上記(1)において、上記天面パネルに対する上記係合片の折り曲げ角度が90°超であるとよい。このように、上記天面パネルに対する上記係合片の折り曲げ角度が90°超であることによって、上記スリットからの上記係合突起の抜けを抑制しやすい。その結果、持ち運び時における箱体の姿勢をより安定的に保持することができる。
【0014】
(3)上記(1)又は(2)において、上記スリットが、上記蓋フラップの基端側の端部から上記蓋フラップの先端側に向けて縮幅しており、上記スリットにおける縮幅している部分の最小幅がシート厚さの0.8倍以上2倍以下であるとよい。このように、上記スリットが、上記蓋フラップの基端側の端部から上記蓋フラップの先端側に向けて縮幅しており、上記スリットにおける縮幅している部分の最小幅がシート厚さの0.8倍以上2倍以下であることによって、上記スリットへの上記係合突起の挿入の容易化を図るとともに、上記スリットからの上記係合突起の意図しない抜けを抑制しやすい。
【0015】
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、水平面に対する上記蓋フラップの傾斜角度が、15°以上40°以下であるとよい。このように、水平面に対する上記蓋フラップの傾斜角度が、15°以上40°以下であることによって、持ち運び時における上記一対の蓋フラップ同士の姿勢をより安定的に保持することができる。
【0016】
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、上記係合片が、上記一対の係合突起の間に凹部を有しており、上記取っ手片が、組立状態において上記一対の係合片の間に位置する中央部と、上記一対の係合片の外側に位置する一対の側部とを有しており、上記取っ手片に、上記中央部と上記一対の側部とを区分する一対の切込みが形成されており、上記凹部が、上記切込み内に配置されるとよい。このように、上記係合片が、上記一対の係合突起の間に凹部を有しており、上記取っ手片が、組立状態において上記一対の係合片の間に位置する中央部と、上記一対の係合片の外側に位置する一対の側部とを有しており、上記取っ手片に、上記中央部と上記一対の側部とを区分する一対の切込みが形成されており、上記凹部が、上記切込み内に配置されることによって、上記一対の蓋フラップ同士の姿勢の安定化を図りつつ、上記持ち運び位置と上記積み重ね位置との間で上記取っ手部を容易かつ確実に揺動させることができる。
【0017】
なお、本発明において、「上」、「下」、「水平」、「鉛直」とは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における「上」、「下」、「水平」、「鉛直」を意味する。
【0018】
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
【0019】
[箱用シート]
図1の箱用シート10は、箱体に組み立て可能であり、より詳しくは図2から図4の箱体20に組み立てられる。当該箱用シート10は、組立状態で対向する一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2と、一対の長さ面パネル1の上縁から延出し、その先端縁に向けて下方に傾斜するように折り曲げられて先端縁同士が付き合わされる一対の蓋フラップ3と、一対の蓋フラップ3の先端縁から延出し、上方に折り曲げられて互いに重なり合うことで取っ手部21を形成する一対の取っ手片4と、一対の幅面パネル2の上縁から延出し、一対の蓋フラップ3を部分的に被覆するように水平に折り曲げられる一対の天面パネル5と、一対の天面パネル5の先端縁から延出し、下方に折り曲げられる一対の係合片6とを備える。また、当該箱用シート10は、一対の長さ面パネル1の下縁から延出する一対の底外フラップ(第1底外フラップ7a及び第2底外フラップ7b)と、一対の幅面パネル2の下縁から延出する一対の底内フラップ8と、一対の長さ面パネル1のうち、左右方向外側(図1における右側)に配置されている長さ面パネル1の左右方向外側の側縁から延出する継代9とを備える。一対の長さ面パネル1及び一対の幅面パネル2は左右方向に交互に連接されている。当該箱用シート10において、長さ面パネル1と幅面パネル2との間の境界線、長さ面パネル1と蓋フラップ3との間の境界線、蓋フラップ3と取っ手片4との間の境界線、幅面パネル2と天面パネル5との間の境界線、天面パネル5と係合片6との間の境界線、長さ面パネル1と底外フラップ7a、7bとの間の境界線、幅面パネル2と底内フラップ8との間の境界線、長さ面パネル1と継代9との間の境界線には、それぞれ折り曲げ容易線が設けられている。この折り曲げ容易線としては、特に限定されるものではなく、例えばシートの片面を筋押しして形成された罫線、罫線と切断線とが交互に連続して配置されたリード罫線等が挙げられる。なお、「左右方向」とは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向を意味する。また、「外」及び「内」とは、箱体に組み立てられた状態における「外」及び「内」を意味する。
【0020】
一対の蓋フラップ3のそれぞれは、幅方向の両側にスリット11を有している。一対の係合片6のそれぞれは、スリット11に挿入される一対の係合突起12aを有している。図2から図4に示すように、取っ手部21は、鉛直上方に突出する持ち運び位置P1と、持ち運び位置P1に対して傾斜した積み重ね位置P2との間を揺動可能に設けられている。持ち運び位置P1において、取っ手部21は天面パネル5の上面よりも上方に突出している。一方、積み重ね位置P2において、取っ手部21は天面パネル5の上面よりも上方に突出していない。
【0021】
当該箱用シート10は、持ち運び位置P1において取っ手部21が天面パネル5の上面よりも上方に突出するので、使用者が取っ手部21を把持した際に、使用者の手と蓋フラップ3とが接触し難い。また、当該箱用シート10は、取っ手部21が揺動可能であるので、持ち運び時に箱体20の姿勢を安定的に保持しやすい。そのため、当該箱用シート10は、持ち運び性に優れる。さらに、当該箱用シート10は、箱体20において天面パネル5が水平に配置されるとともに、積み重ね位置P2において取っ手部21が天面パネル5の上面よりも上方に突出しないので、箱体20の積み重ねが容易である。
【0022】
当該箱用シート10は、一対の蓋フラップ3がその先端縁に向けて下方に傾斜するとともに、一対の天面パネル5が水平に折り曲げられる。そのため、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20は、取っ手部21が積み重ね位置P2に配置された状態で、一対の長さ面パネル1と一対の蓋フラップ3との間の境界部分と、一対の天面パネル5とによって、他の箱体20を支えることができる。また、箱体20は、一対の蓋フラップ3がその先端縁に向けて下方に傾斜して設けられることで、箱体20内の容積を比較的大きく保つことができる。
【0023】
当該箱用シート10を箱体20に組み立てる手順について説明する。まず、左右方向外側(図1では右側)に位置する長さ面パネル1をこの長さ面パネル1に連接される幅面パネル2の内面に折り重ね、左右方向外側(図1では左側)に位置する幅面パネル2をこの幅面パネル2に連接される長さ面パネル1の内面に折り重ね、継代9を折り重ねられた幅面パネル2の内面に貼着する。これにより、一対の長さ面パネル1と一対の幅面パネル2とが無端状に接続され、箱体20の胴部(四角筒状部)が組み立てられる。次に、一対の長さ面パネル1と一対の幅面パネル2とを四角筒状に広げたうえで、一対の底内フラップ8をそれぞれ幅面パネル2の内側に折り曲げ、さらに第2底外フラップ7b及び第1底外フラップ7aをこの順で内側に折り曲げる。第2底外フラップ7bの外面に第1底外フラップ7aが折り重ねられた状態で、さらに第1底外フラップ7aを内側に押し込んでいくことで、第2底外フラップ7bに設けられている後述の係止孔17aに第1底外フラップ7aに設けられている後述の凸部16aを挿入する。その後、第1底外フラップ7aの押し込みを解除することで、シートの反力によって第1底外フラップ7a及び第2底外フラップ7bが水平に戻され、箱体20の底部が組み立てられる。
【0024】
次に、一対の蓋フラップ3を、それぞれ基端縁から先端縁に向けて下方に直線状に傾斜するように内側に折り曲げる。この状態で、一対の取っ手片4は、それぞれ蓋フラップ3の先端縁から上方に折り曲げられて、内面同士を接するように互いに重なり合う。続いて、一対の天面パネル5をそれぞれ幅面パネル2の内側に水平に折り曲げるとともに、天面パネル5の先端縁から延出する係合片6を下方に折り曲げて、係合突起12aをスリット11に挿入し、箱体20の蓋部を組み立てる。これにより、図2及び図3の箱体20が得られる。
【0025】
当該箱用シート10は、1枚のシート体である。当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールシートとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。
【0026】
(長さ面パネル)
長さ面パネル1は略矩形状である。また、一対の長さ面パネル1同士は、略同一形状である。長さ面パネル1の左右方向長さは、幅面パネル2の左右方向長さ以上とすることができる。長さ面パネル1の左右方向長さ及び上下方向長さは、箱体20に収容する物品の大きさ等に基づいて設定可能である。
【0027】
(幅面パネル)
幅面パネル2は略矩形状である。また、一対の幅面パネル2同士は、略同一形状である。幅面パネル2の左右方向長さは、箱体20に収容する物品の大きさ等に基づいて設定可能である。幅面パネル2の上下方向長さは、長さ面パネル1の上下方向長さと同じとすることができる。
【0028】
(蓋フラップ)
蓋フラップ3は、長さ面パネル1の上縁の略全領域から延出している。蓋フラップ3は、略矩形状である。蓋フラップ3の延出方向長さは、幅面パネル2の左右方向長さの1/2よりも大きい。一対の蓋フラップ3同士は、略同一形状である。
【0029】
上述のように、蓋フラップ3は、幅方向の両側にスリット11を有する。スリット11は、蓋フラップ3の延出方向に沿って延びている。本実施形態において、スリット11は、蓋フラップ3に設けられている折り込み片11aを折り込むことで形成される。
【0030】
スリット11は、蓋フラップ3の基端側の端部から蓋フラップ3の先端側に向けて縮幅している。より詳しくは、スリット11は、蓋フラップ3の基端側に位置する拡幅部(第1拡幅部)と、上記第1拡幅部から蓋フラップ3の先端側に連続して設けられる縮幅部とを有する。また、スリット11は、上記縮幅部から蓋フラップ3の先端側に連続して設けられる拡幅部(第2拡幅部)を有する。
【0031】
折り込み片11aは、上記縮幅部に接続されている。より詳しくは、スリット11において上記第1拡幅部及び上記縮幅部を画定する切断縁は、上記第1拡幅部から上記縮幅部に向けてスリット11の中心軸に近接するように湾曲している。折り込み片11aは、この切断縁における縮幅部分(上記中心軸に近接した部分)に接続されている。
【0032】
図5に示すように、スリット11における縮幅している部分(つまり、上記縮幅部)の最小幅Wの下限としては、スリット11への係合突起12aの挿入を容易にするとともに、スリット11からの係合突起12aの意図しない抜けを抑制する観点から、シート厚さの0.8倍が好ましく、シート厚さの1.0倍がより好ましい。一方、上記最小幅Wの上限としては、スリット11からの係合突起12aの意図しない抜けを抑制する観点から、シート厚さの2倍が好ましく、シート厚さの1.6倍がより好ましい。
【0033】
図5に示すように、スリット11は、蓋フラップ3の基端側に上記第1拡幅部を有していることで、スリット11に係合突起12aを容易に挿入することができる。つまり、当該箱用シート10を箱体20に組み立てる際には、蓋フラップ3が基端縁から先端縁に向けて下方に傾斜した状態でスリット11に係合突起12aを挿入する。そのため、係合突起12aは、スリット11の基端側(蓋フラップ3における基端側)から挿入されることになる。この際に、スリット11の基端側に上記第1拡幅部が設けられていることで、スリット11に係合突起12aを容易に挿入することができる。また、スリット11が上記縮幅部を有することで、スリット11からの係合突起12aの抜けを容易に抑制することができる。
【0034】
さらに、上述のように、折り込み片11aは、上記縮幅部に接続されているので、図7に示すように、係合突起12aがスリット11に挿入された状態で、折り込み片11aが係合突起12aを厚さ方向に比較的強く押圧する。その結果、折り込み片11aは、スリット11からの係合突起12aの抜けを防止するためのストッパーとして好適に機能する。これにより、スリット11からの係合突起12aの抜けをより確実に抑制することができる。
【0035】
水平面に対する蓋フラップ3の傾斜角度α(図8参照)の下限としては、持ち運び時に使用者が取っ手部21を把持した状態で蓋フラップ3が浮き上がることを防止する観点から、15°が好ましく、18°がより好ましい。一方、上記傾斜角度αの上限としては、箱体20内の容積が小さくなることを抑制する観点から、40°が好ましく、30°がより好ましい。
【0036】
(取っ手片)
図6に示すように、取っ手片4は、組立状態において一対の係合片6の間に位置する中央部13と、一対の係合片6の外側に位置する一対の側部14とを有する。取っ手片4には、中央部13と一対の側部14とを区分する一対の切込み15が形成されている。
【0037】
中央部13は、天面パネル5の間に配置され、平面視において、箱体20の外面に露出している。中央部13は、基端側から先端側に向けて凸に形成されている。中央部13の先端縁は、例えばアーチ状である。一対の取っ手片4の中央部13同士は、互いに重なり合うことで上述の取っ手部21として構成される。すなわち、中央部13は、上述の持ち運び位置P1では天面パネル5の上面よりも上方に突出し、かつ上述の積み重ね位置P2では天面パネル5の上面よりも上方に突出しないように設けられている。
【0038】
中央部13には、手掛け穴13aが設けられている。より詳しくは、一対の取っ手片4のうちの一方の取っ手片4には、手掛け穴13aを形成するための舌片13bが設けられており、一対の取っ手片4のうちの他方の取っ手片4には、手掛け穴13aが開口している。一対の取っ手片4は、一方の取っ手片4に設けられている舌片13bを他方の取っ手片4の開口に挿入することで、一対の取っ手片4に貫通する手掛け穴13aを形成しつつ、一対の取っ手片4同士を連結できるように設けられている。
【0039】
側部14は、持ち運び位置P1及び積み重ね位置P2の両方において天面パネル5の下方に保持される。すなわち、平面視において、側部14は、箱体20の外面には露出していない。一対の取っ手片4の側部14同士は、互いに重なり合うことで、一対の蓋フラップ3同士の姿勢の安定化に寄与する。
【0040】
箱体20に組み立てられた状態で、取っ手片4は、天面パネル5及び係合片6とは連結されていない。換言すると、取っ手片4は、持ち運び位置P1と積み重ね位置P2との間の揺動が、天面パネル5及び係合片6によって妨げられないように設けられている。
【0041】
(天面パネル5)
天面パネル5は、幅面パネル2の上縁の略全領域から延出している。天面パネル5は、略矩形状である。天面パネル5は、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20に他の箱体20を積み重ねる際に、他の箱体20を支持する支持パネルとして機能する。天面パネル5の延出方向長さは、側部14の幅と略等しい。一対の天面パネル5同士は、略同一形状である。
【0042】
(係合片)
係合片6は、先端縁の幅方向の両側に係合突起12aを有する。また、係合片6は、一対の係合突起12aの間に凹部12bを有する。凹部12bは、例えばアーチ状とすることができ、より詳しくは円弧状とすることができる。
【0043】
一対の係合突起12aは、係合片6が天面パネル5に対して下方に折り曲げられた状態で、それぞれスリット11に挿入される。図7に示すように、天面パネル5に対する係合片6の折り曲げ角度βとしては、スリット11からの係合突起12aの抜けを抑制する観点から90°超が好ましい。なお、上記折り曲げ角度βの上限としては、例えば120°とすることができる。
【0044】
図8に示すように、凹部12bは、切込み15内に配置されている。このように構成されることで、取っ手片4と係合片6とが干渉することを抑制しつつ、持ち運び位置P1と積み重ね位置P2との間で取っ手部21を容易かつ確実に揺動させることができる。
【0045】
(底外フラップ)
第1底外フラップ7aの幅は、長さ面パネル1の左右方向長さと略等しい。第1底外フラップ7aは、先端縁に凸部16aを有する。より詳しくは、第1底外フラップ7aは、長さ面パネル1の下縁から延出する矩形状の本体16bと、本体16bの先端縁の中央部から突出する凸部16aとを有する。第1底外フラップ7aは、基端縁の両側の角部から先端縁に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる一対の弱化線16cを有する。一対の弱化線16cは、本体16bに形成されている。弱化線16cは直線状である。一対の弱化線16cは、第2底外フラップ7bの外面に第1底外フラップ7aを折り重ねて第1底外フラップ7aを内側に押し込んでいく際に、適度に折れ曲がることで、第1底外フラップ7aの押し込みの容易化を促進する。
【0046】
第2底外フラップ7bは、略矩形状に形成されている。第2底外フラップ7bの幅は、長さ面パネル1の左右方向長さと略等しい。第2底外フラップ7bは、凸部16aが挿入される係止孔17aを有する。係止孔17aは、折り込み片17bの折り込みによって形成される。第2底外フラップ7bは、基端縁の両側の角部から先端縁に向けて幅方向の内側に傾斜して延びる一対の弱化線17cを有する。弱化線17cは直線状である。一対の弱化線17cは、第2底外フラップ7bの外面に第1底外フラップ7aを折り重ねて第1底外フラップ7aを内側に押し込んでいく際に、適度に折れ曲がることで、第1底外フラップ7aの押し込みの容易化を促進する。
【0047】
(底内フラップ)
一対の底内フラップ8は矩形状かつ略同一形状に形成されている。底内フラップ8の幅は、幅面パネル2の左右方向長さと略等しい。
【0048】
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
【0049】
上記スリットの具体的な形状は、上述の実施形態に記載された形状に限定されない。例えば上記スリットは、上述の折り込み片の折り込みによって形成されなくてもよい。すなわち、上記スリットは、上記蓋フラップに設けられた開口であってもよい。また、上記スリットは、上記係合突起の意図しない抜けを十分に抑制できるような場合や、上記係合突起の抜けが許容されるような場合であれば、上述の第1拡幅部を有しない構成とすることも可能である。
【0050】
上記取っ手片の具体的な形状は、上述の実施形態に記載された形状に限定されない。例えば上記取っ手片は、上述の側部を有しない構成とすることも可能である。
【0051】
上記取っ手部の揺動が妨げられない場合であれば、上記係合片は上述の凹部を有していなくてもよい。
【0052】
当該箱用シートにおいて、箱体の底部を組み立てるための構成は、特に限定されるものではない。当該箱用シートは、いわゆるワンタッチタイプ、アメリカンロックタイプ、ミカン箱タイプ等の底部を形成するものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上のように、本発明の一態様に係る箱用シートは、持ち運び性に優れるとともに、積み重ねが容易な箱体に好適に組み立てられる。
【符号の説明】
【0054】
1 長さ面パネル
2 幅面パネル
3 蓋フラップ
4 取っ手片
5 天面パネル
6 係合片
7a 第1底外フラップ
7b 第2底外フラップ
8 底内フラップ
9 継代
10 箱用シート
11 スリット
11a 折り込み片
12a 係合突起
12b 凹部
13 中央部
13a 手掛け穴
13b 舌片
14 側部
15 切込み
16a 凸部
16b 本体
16c 弱化線
17a 係止孔
17b 折り込み片
17c 弱化線
20 箱体
21 取っ手部
P1 持ち運び位置
P2 積み重ね位置
W 縮幅部の最小幅
α 水平面に対する蓋フラップの傾斜角度
β 天面パネルに対する係合片の折り曲げ角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体に組み立て可能な箱用シートであって、
組立状態で対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
上記一対の長さ面パネルの上縁から延出し、その先端縁に向けて下方に傾斜するように折り曲げられて先端縁同士が付き合わされる一対の蓋フラップと、
上記一対の蓋フラップの先端縁から延出し、上方に折り曲げられて互いに重なり合うことで取っ手部を形成する一対の取っ手片と、
上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋フラップを部分的に被覆するように水平に折り曲げられる一対の天面パネルと、
上記一対の天面パネルの先端縁から延出し、下方に折り曲げられる一対の係合片と
を備えており、
上記一対の蓋フラップのそれぞれが、幅方向の両側にスリットを有しており、
上記一対の係合片のそれぞれが、上記スリットに挿入される一対の係合突起を有しており、
上記天面パネルに対する上記係合片の折り曲げ角度が90°超であり、
上記係合片が、上記一対の係合突起の間に凹部を有しており、
上記取っ手片が、組立状態において上記一対の係合片の間に位置する中央部と、上記一対の係合片の外側に位置する一対の側部とを有しており、
上記取っ手片に、上記中央部と上記一対の側部とを区分する一対の切込みが形成されており、
上記凹部が、上記切込みの先端縁と距離を空けて上記切込み内に配置されており、
上記取っ手部が、鉛直上方に突出する持ち運び位置と、上記持ち運び位置に対して傾斜した積み重ね位置との間を揺動可能に設けられており、
上記持ち運び位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出し、かつ上記積み重ね位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出しない箱用シート。
【請求項2】
上記スリットが、上記蓋フラップの基端側の端部から上記蓋フラップの先端側に向けて縮幅しており、
上記スリットにおける縮幅している部分の最小幅がシート厚さの0.8倍以上2倍以下である請求項1に記載の箱用シート。
【請求項3】
水平面に対する上記蓋フラップの傾斜角度が、15°以上40°以下である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体に組み立て可能な箱用シートであって、
組立状態で対向する一対の長さ面パネル及び一対の幅面パネルと、
上記一対の長さ面パネルの上縁から延出し、その先端縁に向けて下方に傾斜するように折り曲げられて先端縁同士が付き合わされる一対の蓋フラップと、
上記一対の蓋フラップの先端縁から延出し、上方に折り曲げられて互いに重なり合うことで取っ手部を形成する一対の取っ手片と、
上記一対の幅面パネルの上縁から延出し、上記一対の蓋フラップを部分的に被覆するように水平に折り曲げられる一対の天面パネルと、
上記一対の天面パネルの先端縁から延出し、下方に折り曲げられる一対の係合片と
を備えており、
上記一対の蓋フラップのそれぞれが、幅方向の両側にスリットを有しており、
上記一対の係合片のそれぞれが、上記スリットに挿入される一対の係合突起を有しており、
上記天面パネルに対する上記係合片の折り曲げ角度が90°超であり、
上記係合片が、上記一対の係合突起の間に凹部を有しており、
上記取っ手片が、組立状態において上記一対の係合片の間に位置する中央部と、上記一対の係合片の外側に位置する一対の側部とを有しており、
上記取っ手片に、上記中央部と上記一対の側部とを区分する一対の切込みが形成されており
記取っ手部が、鉛直上方に突出する持ち運び位置と、上記持ち運び位置に対して傾斜し、上記蓋フラップに当接する積み重ね位置との間を揺動可能に設けられており、
上記持ち運び位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出し、かつ上記積み重ね位置において上記取っ手部が上記天面パネルの上面よりも上方に突出せず、
上記凹部が、上記切込みの先端縁と距離を空けて上記切込み内に配置され、かつ上記取っ手片と上記係合片との干渉を抑制して上記取っ手部が上記持ち運び位置と上記積み重ね位置との間を自由に揺動できるように設けられている箱用シート。
【請求項2】
上記スリットが、上記蓋フラップの基端側の端部から上記蓋フラップの先端側に向けて縮幅しており、
上記スリットにおける縮幅している部分の最小幅がシート厚さの0.8倍以上2倍以下である請求項1に記載の箱用シート。
【請求項3】
水平面に対する上記蓋フラップの傾斜角度が、15°以上40°以下である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。