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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030792
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】プログラム、方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04847 20220101AFI20240229BHJP
   G06F 9/451 20180101ALI20240229BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240229BHJP
【FI】
G06F3/04847
G06F9/451
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022133925
(22)【出願日】2022-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】591156799
【氏名又は名称】ユニパルス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山本 雄
【テーマコード(参考)】
5B376
5E555
【Fターム(参考)】
5B376AA17
5E555AA32
5E555AA44
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC13
5E555CA24
5E555CB14
5E555DB16
5E555DB41
5E555DC14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】コンピュータを用いた設定アプリケーションの設定作業の改善を図ったプログラムの提供。
【解決手段】記憶手段5と、情報処理手段2と、出力手段3と、入力手段4とを備えたコンピュータ1に、使用者が入力手段を使用してデータの設定操作を行う際に実行させるためのプログラムであって、使用者が設定可能な設定情報6と、出力手段3の表示領域に表示されて設定の支援を行う設定支援情報7と、が関連付けられて予め記憶手段5に格納され、情報処理手段2が、 記憶手段5から現在設定されている設定情報6と設定支援情報7とを読み出すステップと、設定情報6を、入力手段4で選択及び変更可能なように設定支援情報7に挿入して、設定支援情報7を表示領域に表示させるステップと、を実行する。


【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶手段と、情報処理手段と、出力手段と、入力手段とを備えたコンピュータに、使用者が前記入力手段を使用してデータの設定操作を行う際に実行させるためのプログラムであって、
前記使用者が設定可能な設定情報と、前記出力手段の表示領域に表示されて設定の支援を行う設定支援情報と、が関連付けられて予め前記記憶手段に格納され、
前記情報処理手段が、
前記記憶手段から現在設定されている前記設定情報と前記設定支援情報とを読み出すステップと、
前記設定情報を、前記入力手段で選択及び変更可能なように前記設定支援情報に挿入して、前記設定支援情報を前記表示領域に表示させるステップと、を実行するプログラム。
【請求項2】
前記情報処理手段が、
前記設定支援情報に含まれて表示される選択肢表示部若しくは可変数値表示部が、前記入力手段によって変更指示されたことを受信して変更内容を前記記憶手段に記憶させるステップと、
前記変更内容に基づいて前記記憶手段から対象の前記設定支援情報とこれに関連付けられた前記設定情報とを読み出して、前記出力手段の前記表示領域の表示の更新を行うステップと、を実行する請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記設定支援情報が前記記憶手段に複数の階層構造で記憶され、
前記情報処理手段が、前記入力手段からの指令により下層の前記設定支援情報を選択的に前記出力手段の前記表示領域に追加表示させるステップを実行する請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
記憶手段と、情報処理手段と、出力手段と、入力手段とを備えたコンピュータに、使用者が前記入力手段を使用してデータの設定操作を行う際に実行される方法であって、
前記使用者が設定可能な設定情報と、前記出力手段の表示領域に表示されて設定の支援を行う設定支援情報と、が関連付けられて予め前記記憶手段に格納され、
前記情報処理手段が、
前記記憶手段から現在設定されている前記設定情報と前記設定支援情報とを読み出すステップと、
前記設定情報を、前記入力手段で選択及び変更可能なように前記設定支援情報に挿入して、前記設定支援情報を前記表示領域に表示させるステップと、を有する方法。
【請求項5】
前記情報処理手段が、
前記設定支援情報に含まれて表示される選択肢表示部若しくは可変数値表示部が、前記入力手段によって変更指示されたことを受信して変更内容を前記記憶手段に記憶させるステップと、
前記変更内容に基づいて前記記憶手段から対象の前記設定支援情報とこれに関連付けられた前記設定情報とを読み出して、前記出力手段の前記表示領域の表示の更新を行うステップと、
を有する請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記設定支援情報が前記記憶手段に複数の階層構造で記憶され、
前記情報処理手段が、前記入力手段からの指令により下層の前記設定支援情報を選択的に前記出力手段の前記表示領域に追加表示させるステップを有する請求項4又は5に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータが実行するプログラム、方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータのアプリケーションのパラメータ設定や、コンピュータに繋がった機械装置の動作モードやマシンデータ等の設定は、設定項目が列記され、その横に設定可能な選択肢や数値が配置されていた。使用者は各項目の詳細を知るためには、コンピュータのアプリケーションで表示される別のヘルプウィンドウを参照しつつ、設定値を変更するのが通常であった(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-21037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合、設定する選択肢やパラメータ項目に対応して適切なヘルプウィンドウは使用者が単語検索などをして表示する必要があり、またヘルプウィンドウにより画面が占有されて設定変更ウインドウが狭くなって作業の効率向上が望めず、改善の余地があった。
【0005】
このような問題に鑑みて、本発明は、コンピュータを用いた設定作業の改善を図ったプログラム及び方法の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るプログラムは、上記の目的を達成するために、
記憶手段と、情報処理手段と、出力手段と、入力手段とを備えたコンピュータに、使用者が入力手段を使用してデータの設定操作を行う際に実行させるためのプログラムであって、
使用者が設定可能な設定情報と、出力手段の表示領域に表示されて設定の支援を行う設定支援情報と、が関連付けられて予め記憶手段に格納され、
情報処理手段が、
記憶手段から現在設定されている設定情報と設定支援情報とを読み出すステップと、
設定情報を、入力手段で選択及び変更可能なように設定支援情報に挿入して、設定支援情報を表示領域に表示させるステップと、を実行する。
【0007】
また、情報処理手段が、
設定支援情報に含まれて表示される選択肢表示部若しくは可変数値表示部が、入力手段によって変更指示されたことを受信して変更内容を記憶手段に記憶させるステップと、
変更内容に基づいて記憶手段から対象の設定支援情報とこれに関連付けられた設定情報とを読み出して、出力手段の表示領域の表示の更新を行うステップと、を実行する。
【0008】
また、設定支援情報が記憶手段に複数の階層構造で記憶され、
情報処理手段が、入力手段からの指令により下層の設定支援情報を選択的に出力手段の表示領域に追加表示させるステップを実行する。
【0009】
本発明の一態様に係る方法は、上記の目的を達成するために、
記憶手段と、情報処理手段と、出力手段と、入力手段とを備えたコンピュータに、使用者が入力手段を使用してデータの設定操作を行う際に実行される方法であって、
使用者が設定可能な設定情報と、出力手段の表示領域に表示されて設定の支援を行う設定支援情報と、が関連付けられて予め記憶手段に格納され、
情報処理手段が、
記憶手段から現在設定されている設定情報と設定支援情報とを読み出すステップと、
設定情報を、入力手段で選択及び変更可能なように設定支援情報に挿入して、設定支援情報を表示領域に表示させるステップと、を有する。
【0010】
また、情報処理手段が、
設定支援情報に含まれて表示される選択肢表示部若しくは可変数値表示部が、入力手段によって変更指示されたことを受信して変更内容を記憶手段に記憶させるステップと、
変更内容に基づいて記憶手段から対象の設定支援情報とこれに関連付けられた設定情報とを読み出して、出力手段の表示領域の表示の更新を行うステップと、
を有する。
【0011】
また、設定支援情報が記憶手段に複数の階層構造で記憶され、
情報処理手段が、入力手段からの指令により下層の設定支援情報を選択的に出力手段の表示領域に追加表示させるステップを有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明のプログラムによれば、設定作業の改善を図ったプログラムの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係るコンピュータシステムのブロック構成図である。
図2】本発明の実施形態に係るプログラムに使用される記憶部のデータ構造の一例である。
図3】本発明の実施形態に係るプログラムに使用される記憶部のデータ構造の一例である。
図4】本発明の実施形態に係るプログラムに使用される記憶部のデータ構造の一例である。
図5】本発明の実施形態に係るプログラムのフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図7】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図8】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図9】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図10】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図11】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図12】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図13】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図14】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図15】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図16】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図17】本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面である。
図18】本発明の実施形態に係るプログラムの第1の変形の表示画面である。
図19】本発明の実施形態に係るプログラムの第1の変形の表示画面である。
図20】本発明の実施形態に係るプログラムの第2の変形の表示画面である。
図21】本発明の実施形態に係るプログラムの第3の変形の表示画面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明に係るコンピュータシステムのブロック構成図である。本発明に係るコンピュータシステムは、コンピュータ1と機械装置11と、から構成されている。さらに、コンピュータ1は、情報処理手段2と、出力手段3と、入力手段4と、記憶手段5と、主記憶手段10とを有する。そして、これらの各手段及び機械装置11はバスやネットワーク回線等を介して接続され、情報の伝達(信号の通信)を行うことができる。
【0015】
図1のコンピュータ1における構成要素を説明する。出力手段3は、情報をコンピュータ1の使用者に表示するための出力装置であって、例えば液晶や有機EL等のディスプレイ装置が該当する。情報処理手段2は、上記各手段に働きかける計算装置であって、例えばCPU(Central Processing Unit)が該当する。入力手段4は、コンピュータ1の使用者からの命令を受け付ける入力装置であって、例えばマウス、キーボード、又はタッチパネルを備えるユーザーインターフェースである。記憶手段5は、大量の情報を記憶させておく記憶装置であって、例えばハードディスクドライブ(HDD)、フラッシュメモリなどの不揮発性のものが該当する。主記憶手段10は、情報処理手段2による実行の対象となる情報を一時的に記憶させておく主記憶装置であって、例えばRAM(Random Access Memory)などが該当する。
【0016】
コンピュータシステムは、使用者がデータの設定操作を実施する際の支援を行う。なお本発明に係るコンピュータのプログラムは、パーソナルコンピュータを用いた単体でも実行が可能である。そしてコンピュータ1は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、その他携帯端末などを含んでいる。
【0017】
機械装置11は、使用者が動作のパラメータ設定を行う対象物である。本発明の実施形態に係るプログラムは、コンピュータ内のみで完結する例えばコンピュータゲームや計算及び検索ツール等のアプリケーションに組み込まれても良いし、機械装置11を作動させる動作のパラメータ設定用アプリケーションに含まれていても良い。なお、本実施形態では、記憶手段5内の設定情報6及び設定支援情報7は、コンピュータ1に内蔵される装置に記憶されているが、情報処理手段2に有線/無線で繋がったネットワーク上の記憶装置であっても良く、さらにクラウドサーバ上にあっても良い。
【0018】
次に、図1における記憶手段5に記憶されている各種情報について説明する。記憶手段5には、設定情報6と、設定支援情報7と、設定支援プログラム8と、OSその他プログラム9とが、データベースやファイル等の形式により記憶されている。
【0019】
そして、情報処理手段2が、記憶手段5に記憶されている設定情報6と、設定支援情報7とを、主記憶手段10に書き込んで演算することにより、プログラムやデータの解釈・実行を行なう。また、情報処理手段2が、記憶手段5に記憶されている設定支援プログラム8と、OSその他プログラム9とを、主記憶手段10にアクセスして解釈し、実行する事により、本発明に係る設定支援処理が行なわれる。
【0020】
次に、機械装置11に関して記憶手段5に記憶されている設定情報6のデータ構造の例を、図2及び図3を使用して説明する。
【0021】
図2に示すように、設定情報6は、状態情報61と、キイ情報62と、第1選択肢情報63と、第2選択肢情報64と、項目情報65と、番号情報66と、設定フラグ情報68と、が関連付けられて構成されている。
【0022】
状態情報61は、機械装置11の状態を表したもので、図2では機械装置11の待機状態における情報で、この他に機械装置11の状態を表すものがある場合、その状態に応じて別途データが設けられる。
【0023】
キイ情報62は、機械装置11若しくはコンピュータ1の入力手段4に設けられた操作キイに関する情報である。キイ情報62は、例えば機械装置11においては、機械装置11の本体に設けられた釦や、有線又は無線によって機械装置11を遠隔操作するリモートコマンダに設けられた釦の情報である。本実施形態では、キイ情報62は、UPキイ、DOWNキイ、Hキイ、Bキイの4種類である。
【0024】
第1選択肢情報63は、各キイに対して機械装置11が実行する動作の選択肢を関連付けたものである。例えばUPキイには、上層の選択肢として「機能なし」、「押している間上昇」、「定幅上昇」、のいずれか1つが割り付け可能となっている。さらに第2選択肢情報64は、各キイに対して機械装置11が実行する動作の上層の第1選択肢それぞれに対して、下層の選択肢を割り当てたものである。例えば、UPキイの第1選択肢の「押している間上昇」に対して、第2選択肢は第1選択肢の動作の完了後に「ホールド」若しくは「計量してバランス」のいずれか1つの動作を選択することができる。
【0025】
番号情報66は、状態情報61、キイ情報62、第1選択肢情報63及び第2選択肢情報64の組み合わせを特定するための識別番号である。例えば、状態情報61が待機状態、キイ情報62がUPキイ、第1選択肢情報63が押している間上昇、第2選択肢情報64がホールド、の番号情報66はM2である。
【0026】
設定フラグ情報68は、現在設定されている番号情報66に対してフラグを設定するものである。例えば、キイ情報62がUPキイの場合には、番号情報66はM1からM5のいずれか一つだけが設定可能である。図2においては、UPキイに対してM2の設定フラグ情報68に1が設定されている。したがって、使用者によってUPキイが押された時、使用者が押している間上昇してその後ホールドされるM2の番号情報66が有効で、機械装置11の駆動部はこの設定された動作を行うことになる。
【0027】
図3は、各動作における詳細なパラメータを記憶しているデータ構造を示している。項目情報65は、状態情報61から第2選択肢情報64まで選択した組み合わせにおける詳細なパラメータであって、例えば重量、速度、加速度、減速度、計量時間、距離などの項目である。番号情報66は項目情報65の各項目に対する識別番号で、本実施形態ではWの文字に番号を付加した固有のものである。設定値情報67は、各項目情報65のパラメータの設定数値である。なお選択肢によっては、番号情報66のW28、W29のように設定値が存在しないものが含まれていても良い。
【0028】
図4は、設定支援情報7のデータ構造の例である。表題情報71は、設定支援プログラム8の設定画面の表題表示領域T(例えば図6参照)に表示される文字列である。本実施形態では、設定情報6における、状態情報61とキイ情報62との文字列が該当して配される。なお第1選択肢情報73は第1選択肢情報63と、第2選択肢情報74は第2選択肢情報64と、それぞれ同じである。
【0029】
一般説明情報(上層情報)75は、第2選択肢情報74によって特定された設定に対しての一般的な説明文の文字列を含んでいる。一般説明情報75は、それぞれ固有な文字列と共に、選択肢情報や番号情報66を含んでいる。例えば、表題情報71が「UPキイ」で、第1選択肢情報73が「押している間上昇」の設定における一般説明情報75の文字列は共通であり、第2の選択肢で異なる箇所は[選択肢2]にて、第2選択肢情報74の文字列を引用するように記述している。よって、第2選択肢情報74で「ホールド」が選択されていれば「ホールド」が、第2選択肢情報74で「計量してバランス」が選択されていれば「計量してバランス」がそれぞれ[選択肢2]に代入される。また、表題情報71が「DOWNキイ」で、第1選択肢情報73が「定幅下降」で、第2選択肢情報74が「ホールド」における一般説明情報75は、固有の文字列に、[W18]の数値の500を引用して代入し、[選択肢2]の「ホールド」を引用して代入する。
【0030】
追加説明情報(下層情報)76は、一般説明情報(上層情報)75に対して補足などの追加説明文の文字列を含んでいて、階層構造になっている。追加説明情報76の追加説明文は、一般説明情報75と同様のフォーマットで記述されている。
【0031】
速度/加速度設定情報(下層情報)77も、一般説明情報(上層情報)75若しくは追加説明情報(下層情報)76に従属する詳細な設定の説明文の文字列を含んでいる。速度/加速度設定情報77の説明文も、一般説明情報75と同様のフォーマットで記述されている。
【0032】
図5は、本発明の実施形態に係る情報処理手段2が実行する設定支援用のプログラムのフローチャートである。
【0033】
情報処理手段2はステップS101にて、追加説明情報76や速度/加速度設定情報77の表示を初期画面で行うかどうかを判断し、追加表示があるなら(Yes)ステップS102へ進む。追加表示の有無は後述の設定画面のメニューでの設定指示に従い、例えば設定支援プログラム8の記憶領域に前回最後に使用された状態で記憶されている。
【0034】
情報処理手段2はステップS102にて、表示が求められている追加説明情報76や速度/加速度設定情報77を、主記憶手段10に読み込み、ステップS103へ進む。
【0035】
一方、情報処理手段2はステップS101にて、追加表示がなければ(No)ステップS103へ進む。
【0036】
情報処理手段2はステップS103にて、少なくとも現時点で設定支援プログラム8の設定画面に表示するために必要な、現在の設定フラグ情報68と設定値情報67とを設定情報6から読み出して主記憶手段10に読み込み、ステップS104へ進む。
【0037】
情報処理手段2はステップS104にて、ステップS103で読み込んだ設定フラグ情報68と設定値情報67とに対応した一般説明情報75を読み込み、ステップS105へ進む。
【0038】
情報処理手段2はステップS105にて、出力手段3が表示している設定支援プログラム8の設定画面に一般説明情報75を、さらに選択的に追加説明情報76や速度/加速度設定情報77を追加して表示させ、ステップS106へ進む。
【0039】
情報処理手段2はステップS106にて、入力手段4により設定支援プログラム8の設定画面中の選択肢若しくは数値等の入力の指令を受信したと判断すると、ステップS107へ進む。
【0040】
情報処理手段2はステップS107にて、設定支援プログラム8の設定画面中の選択肢を選択する若しくは数値等を入力する画面を表示させて、ステップS108へ進む。さらに情報処理手段2はステップS108にて、設定支援プログラム8の設定画面中の入力画面の選択肢若しくは数値等を受信し、ステップS109へ進む。
【0041】
情報処理手段2はステップS109にて、設定支援プログラム8の設定画面中の入力画面の内容で変更内容を確定させる指令を受信したと判断すると(Yes)、ステップS110へ進む。
【0042】
情報処理手段2はステップS110にて、ステップS109で確定した選択肢若しくは数値等の変更内容を、設定情報6の所定の箇所に記憶させてステップS111へ進む。さらに情報処理手段2はステップS111にて、ステップS110で変更して記憶した選択肢若しくは数値等に対応した設定支援情報7を読み出し、ステップS112へ進む。そして情報処理手段2はステップS112にて、出力手段3が表示している設定支援プログラム8の設定画面をステップS111の内容に基づいて更新表示させ、ステップS113へ進む。なお情報処理手段2がステップS106にて、入力手段4により設定支援プログラム8の設定画面中の選択肢若しくは数値等の入力の指令を受信していない(No)と判断した時は、ステップS107からステップS112をスキップしてステップS113へ進む。
【0043】
情報処理手段2はステップS113にて、設定支援プログラム8の設定画面を終了させる指令を受信すると(Yes)、設定支援プログラム8の設定画面を終了する。一方、情報処理手段2がステップS113にて、設定支援プログラム8の設定画面を終了させる指令を受信していなければ(No)、ステップS114へ進む。
【0044】
情報処理手段2はステップS114にて、設定支援プログラム8の設定画面中に追加表示を行う指令を受信したと判断すると(Yes)、ステップS115へ進む。情報処理手段2がステップS114にて、設定支援プログラム8の設定画面中に追加表示を行う指令を受信していないと判断すると(No)、ステップS106へ進む。
【0045】
情報処理手段2はステップS115にて、表示が求められている追加説明情報76や速度/加速度設定情報77を、主記憶手段10に読み込み、ステップS112へ進んで設定画面の更新表示を行う。
【0046】
図6から図17は、本発明の実施形態に係るプログラムによる設定表示画面である。以下、図5で説明したフローチャートを参照しつつ、表示画面の詳細について説明する。
【0047】
図6は、追加説明情報76や速度/加速度設定情報77の表示を初期画面で行う設定が行われていない場合の、本実施形態のプログラムの起動時の初期表示画面である。すなわち、情報処理手段2が、ステップS101でNoへ進み、ステップS103、ステップS104、ステップS105を実行した結果の表示画面である。
【0048】
表示画面では、最初に表題情報71のうち状態情報61を表示する表題表示領域Tがあって、次いでこの表題表示領域Tの下に、表題情報71に対応した一般説明情報75を表示する一般説明領域Gが配置されている。図6では、表題表示領域Tには図4における表題情報71の最初の表題である「待機状態」が表示され、一般説明領域Gには「待機状態」に対応して関連付けられた一般説明情報75の、「ワークを吊っていない状態で「計量してバランス」すると、待機状態になります。 待機状態で作業者が吊り具を引っ張ると上下に昇降させることができます。」という文字列が表示されている。
【0049】
次にこの一般説明領域Gの下側には、表題情報71のうちキイ情報62を表示するヘッダ表示領域Hと、その右横に選択肢表示部S1とが、配置されている。図6では、ヘッダ表示領域Hには図4における表題情報71の「UPキイ」が表示されている。そして図2で番号情報66のM2が設定されていることから、選択肢表示部S1には、図4の第1選択肢情報73の「押している間上昇」が表示される。ヘッダ表示領域Hの下側の一般説明領域Gには、第1選択肢情報73の「押している間上昇」、第2選択肢情報74の「ホールド」に関連付けられた一般説明情報75が表示される。すなわち、一般説明領域Gの「キイが押されている間上昇します。キイを離すと[選択肢2]します。」の[選択肢2]の選択肢表示部S2(M2)は、番号情報66のM2が設定されていることによって、第2選択肢情報64の「ホールド」が該当するため、この「ホールド」の文字列が挿入される。
【0050】
以下同様に、ヘッダ表示領域Hと一般説明領域Gとが、各キイ情報62に対して下方に順次表示される。例えば、表題情報71の「DOWNキイ」がヘッダ表示領域Hに表示され、第1選択肢情報73の「定幅下降」が表示された場合、設定数値が可変及び 第2選択肢情報が選択可能な一般説明情報75が一般説明領域Gに表示される。一般説明領域Gにおいて、X1(W22)、X2(W23)、X3(W24)が可変数値表示部である。さらに一般説明領域Gにおいて、S2(M10)が選択肢表示部である。設定値W22、設定値W23、設定値W24はそれぞれ図3における、下降距離、経過時間、計量時間である。
【0051】
図7及び図8は、本発明の実施形態に係るプログラムの表示画面であって、追加説明情報76や速度/加速度設定情報77の表示を初期画面から行う場合を示している。
【0052】
使用者が表示画面の左上にあるメニューの「詳細説明」をクリックすると、図7に示すように、説明文の種類がリスト画面にて表示される。現在の設定では一般説明だけが表示されるため、「一般説明」の左側のみにチェックボックスが表示されている。そこで使用者は、「補足説明付き」及び「速度・加速度設定」 の左側をクリックしてチェックボックスをONにする(図8)。これによって、情報処理手段2は、ステップS114でYesへ進み、ステップS115、ステップS112を実行することになる。
【0053】
図9は、図8の状態にて使用者が、「補足説明付き」及び「速度・加速度設定」 の左側をクリックしてチェックボックスをONにした後に表示されるプログラムの画面である。図6図7図8も同様)と比較すると、一般説明領域Gの下方に補足説明領域Aが現れて、図4の追加説明情報76及び速度/加速度設定情報77に記載された文字列が追加で表示されている。例えば、表題表示領域Tの下方の補足説明領域Aは、追加説明情報76と、重量や荷重を扱う可変数値表示部Y1(Wa)及びY2(Wb)と、を有している。一方、ヘッダ表示領域Hの「UPキイ」の下方の補足説明領域Aは、速度/加速度設定情報77と、これに関連付けられた可変数値表示部Z1(W3)及びZ2(W4)と、を有している。
【0054】
次に図9から図12を用いて、使用者がヘッダ表示領域Hの「UPキイ」の右側の選択肢表示部S1の選択肢を変更した場合の、プログラムの表示画面の変化について説明する。使用者が、入力手段4によりカーソルを一般説明領域Gの選択肢表示部S1(M2)の部分(「押している間上昇」)に移動させてクリックすると(ステップS106のYes)、図10に示すように、ポップアップウインドウPWが表示される(ステップS107)。ポップアップウインドウPWには、選択肢が表示され、現在選択されている項目がラジオボタンで表されている。使用者は、図11に示すように例えば 「定幅上昇(バランス)」を選択して(ステップS108)、「OK」をクリックする(ステップS109)。すると図12に示すように、ヘッダ表示領域Hの「UPキイ」の右側の選択肢表示部S1の表示が「定幅上昇」に切り替わり、これと共に一般説明領域G及び補足説明領域Aの部分も切り替わる(ステップS110からステップS112を実行)。
【0055】
すなわち使用者による変更前は、UPキイは、第1選択肢情報63が「押している間上昇」、第2選択肢情報64が「ホールド」であって、番号情報66のM2の設定フラグ情報68が1であった(図2参照)。したがって、一般説明領域Gの一般説明情報75は、「キイが押されている間上昇します。キイを離すとホールドします。」が使用され、補足説明領域Aの速度/加速度設定情報77は、「上昇速度は100mm/s、加速度は50mm/s2 です。」が使用される(図4参照)。
【0056】
使用者による変更後は、UPキイは、第1選択肢情報63が「定幅上昇」、第2選択肢情報64が「計量してバランス」であって、番号情報66のM5の設定フラグ情報68が1となる。したがって、一般説明領域Gの一般説明情報75は、「100mm上昇します。その後計量してバランスします。荷重を計量し、ワーク荷重があればバランスに、なければ待機状態に移行します。計量時間は0.8秒です。」が使用され、補足説明領域Aの速度/加速度設定情報77は、「上昇速度は80mm/s、加速度は20mm/s2 、減速度は30mm/s2です。」が使用される(図4参照)。
【0057】
次に、一般説明領域Gの一般説明情報75における選択肢の変更による一般説明情報75の更新について説明する。図12において、使用者はDOWNキイの一般説明領域Gの一般説明情報75の選択肢表示部S2の部分にカーソルを移動させてクリックすると(ステップS106)、図13に示すポップアップウインドウPWが現れる(ステップS107)。このポップアップウインドウPWで使用者が選択できるのは、「ホールド」若しくは「バランス」であって、現在は「バランス」が選択されている。図14に示すように使用者が、「ホールド」を選択して(ステップS108)、「OK」ボタンをクリックして確定させる(ステップS109)と、図15に示すように、一般説明領域Gの一般説明情報75の部分が書き換えられて更新される(情報処理手段2は、ステップS110からステップS112を実行)。
【0058】
次に、補足説明領域Aの追加説明情報76における数値の変更による追加説明情報76の更新について説明する。図15において、使用者はDOWNキイの補足説明領域Aの可変数値表示部Z1(W19)の部分にカーソルを移動させてクリックすると(ステップS106)、図16に示すポップアップウインドウPWが現れる(ステップS107)。このポップアップウインドウPWで使用者は数値を確認及び変更でき、現在値は「90」である。例えば使用者が、「80」を入力して(ステップS108)、「OK」ボタンをクリックして確定させると(ステップS109)、図17に示すように、補足説明領域Aの追加説明情報76の可変数値表示部Z1(W19)が書き換えられて更新される(情報処理手段2は、ステップS110からステップS112を実行)。なおここで、可変数値表示部の数値を変更したことで、新たな追加説明が発生して、補足説明領域Aに追加表示を行うことも可能である。
【0059】
図18は、本発明の実施形態に係るプログラムの第1の変形の表示画面である。第1の変形は、図7のようにメニューの部分で補足説明領域Aの表示ON/OFF切り替えを行う方法を、画面内に配置する方法に代えたものである。例えば、一般説明領域Gの下に、表示ボタンBが配置される。使用者がこの表示ボタンBをクリックすると、図19に示すように、補足説明領域Aに追加説明情報76が表示され、もう一度使用者がこの表示ボタンBをクリックすると、図18に示すように、補足説明領域Aの追加説明情報76が消える。もちろん或る一般説明領域Gの下の表示ボタンBのクリックで、その下の補足説明領域Aに追加説明情報76が表示されて良いが、いずれか一つの表示ボタンBのクリックで、全ての一般説明領域Gの下に追加説明情報76が表示されても良い。またこの一部又は全部の表示切り替えをメニューなどによって別途設定できるようにしても良い。
【0060】
図20は、本発明の実施形態に係るプログラムの第2の変形の表示画面である。第2の変形は、各ヘッダ表示領域Hの右側の選択肢表示部S1を、選択肢を全て表示してラジオボタンやチェックボックス等で選択するものである。例えばヘッダ表示領域HがDOWNキイの右隣の選択肢表示部S1には、「機能なし/押している間下降/定幅下降」のいずれかが選択でき、さらに「押している間下降」又は「定幅下降」のいずれかを選択している場合には、「ホールド」又は「計量してバランス」のいずれかを選択するように表示されている。第2の変形例は、比較的選択肢の数が少ない場合に有用で、画面の専有面積が小さく、選択肢も把握し易いという利点がある。
【0061】
図21は、本発明の実施形態に係るプログラムの第3の変形の表示画面である。第3の変形は、各ヘッダ表示領域Hの右側の選択肢表示部S1を、選択肢を全てプルダウンメニュー若しくはリストで選択するものである。例えば使用者が、ヘッダ表示領域HがUPキイの右隣の選択肢表示部S1の下向き三角形をクリックすると、プルダウンメニューが現れて選択肢が表示される。使用者が所望の選択肢を選択することで、直ちに所望の選択肢に基づいて一般説明領域Gの表示が更新される。第3の変形例は、選択すると直ぐに表示が更新するので設定の手数が少なくて済むという利点がある。また第3の変形例は、比較的選択肢の数が多い場合にも有用である。
【0062】
なお本発明のプログラムの表示画面は、アプリケーションの画面であっても良いが、ブラウザでの表示であっても良い。
【0063】
本発明を好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明の活用例として、機械装置のパラメータ設定アプリケーションなどへの適用が可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 :コンピュータ
2 :情報処理手段
3 :出力手段
4 :入力手段
5 :記憶手段
6 :設定情報
7 :設定支援情報
8 :設定支援プログラム
9 :OSその他プログラム
10 :主記憶手段
11 :機械装置
61 :状態情報
62 :キイ情報
63 :第1選択肢情報
64 :第2選択肢情報
65 :項目情報
66 :番号情報
67 :設定値情報
68 :設定フラグ情報
71 :表題情報
73 :第1選択肢情報
74 :第2選択肢情報
75 :一般説明情報(上層情報)
76 :追加説明情報(下層情報)
77 :速度/加速度設定情報(下層情報)
T :表題表示領域
H :ヘッダ表示領域
G :一般説明領域
A :補足説明領域
S :選択肢表示部
X :可変数値表示部
Y :可変数値表示部
Z :可変数値表示部


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
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図20
図21