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特開2024-30813位置管理端末、プログラム、及び管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030813
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】位置管理端末、プログラム、及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   G01S 19/34 20100101AFI20240229BHJP
   G01S 5/02 20100101ALI20240229BHJP
   H04W 4/029 20180101ALI20240229BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240229BHJP
【FI】
G01S19/34
G01S5/02 A
H04W4/029
H04W52/02
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022133967
(22)【出願日】2022-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 仁
(72)【発明者】
【氏名】小村 浩之
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062AA07
5J062AA08
5J062BB05
5J062CC07
5J062CC11
5J062FF01
5J062FF04
5K067AA43
(57)【要約】      (修正有)
【課題】少しでも長い間、位置情報を監視する。
【解決手段】位置管理端末であって、所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、省電力モードが設定されている場合に、通常モードが設定されている場合と比較して測位処理によって消費される電力が少なくなるように測位処理を実行する測位処理実行部とを備える位置管理端末を提供する。位置管理端末によって実行される管理方法であって、所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、省電力モードが設定されている場合に、通常モードが設定されている場合と比較して測位処理によって消費される電力が少なくなるように測位処理を実行する測位処理実行段階とを備える管理方法を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置管理端末であって、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と
を備える位置管理端末。
【請求項2】
前記位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部をさらに備え、
前記モード管理部は、前記移動体通信部によって管理されている位置管理端末が在圏しているセルの情報に基づいて、測位処理の実行モードを切り替える、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項3】
前記モード管理部は、前記位置管理端末に関連する関連通信端末が在圏しているセルと、前記関連通信端末が在圏しているセルとが予め定められた条件を満たす場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、請求項2に記載の位置管理端末。
【請求項4】
前記モード管理部は、前記位置管理端末に関連する関連通信端末と前記位置管理端末との距離に基づいて測位処理の実行モードを切り替え、前記関連通信端末及び前記位置管理端末が所定のセルに位置する場合、前記関連通信端末と前記位置管理端末との距離が第1の閾値より短い場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定し、前記関連通信端末及び前記位置管理端末が所定のセルに位置しない場合、前記関連通信端末と前記位置管理端末との距離が前記第1の閾値とは異なる第2の閾値より短い場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項5】
前記関連通信端末と近距離無線通信を実行する近距離無線通信部
を更に備え、
前記モード管理部は、前記近距離無線通信部が前記関連通信端末と無線通信可能な場合、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、請求項4に記載の位置管理端末。
【請求項6】
前記位置管理端末が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴と、前記移動体通信部が通信を確立しているセルの情報に基づいて、移動傾向データを生成する傾向データ生成部をさらに備え、
前記モード管理部は、前記移動傾向データに基づいて測位処理の実行モードを切り替える、請求項2に記載の位置管理端末。
【請求項7】
移動体通信を実行する移動体通信部
を更に備え、
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記測位処理を実行しない、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項8】
移動体通信を実行する移動体通信部、
を更に備え、
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項9】
移動体通信を実行する移動体通信部と、
複数のセル毎の、前記位置管理端末がセルに在圏しているときの前記位置管理端末の移動傾向を示す移動傾向データを記憶する傾向データ記憶部と
を更に備え、
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合において、前記位置管理端末が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏している場合に、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項10】
前記測位処理実行部による測位結果の履歴と、前記位置管理端末が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴との少なくともいずれかに基づいて、前記移動傾向データを生成する傾向データ生成部
を更に備える、請求項9に記載の位置管理端末。
【請求項11】
位置管理端末であって、
移動体通信を実行する移動体通信部と、
複数のセル毎に、前記位置管理端末がセルに在圏しているときの前記位置管理端末の移動傾向を示す移動傾向データを記憶する傾向データ記憶部と、
測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記通常モードが設定されている場合と比較して、前記省電力モードが設定されている場合に前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と
を備え、
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合において、前記位置管理端末が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏している場合に、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、位置管理端末。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から11のいずれか一項に記載の位置管理端末として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
位置管理端末によって実行される管理方法であって、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階と
を備える管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置管理端末、プログラム、及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、使用者に携帯される携帯端末装置において、当該携帯端末装置の現在位置を測位する測位手段と、前記測位手段から測位結果を間欠的に取得するマイクロプロセッサと、を備え、前記マイクロプロセッサは、前記測位手段による測位結果に基づいて当該携帯端末装置の移動速度を算出し、該算出結果が小さい速度を示すときの方が、該算出結果が大きい速度を示すときよりも、前記測位手段から測位結果を取得する時間間隔が長くなるように、前記移動速度に応じた前記時間間隔の切り替えを行うことを特徴とする携帯端末装置が記載されている。特許文献2には、使用者に携帯される携帯端末装置において、当該携帯端末装置の現在位置を測位する測位手段と、前記測位手段から測位結果を間欠的に取得するマイクロプロセッサと、を備え、前記マイクロプロセッサは、前記測位手段により測位された現在位置の属性に応じて、記測位手段から測位結果を取得する時間間隔の切り替えを行うことを特徴とする携帯端末装置が記載されている。特許文献3には、複数の測位手段と、前記複数の測位手段に測位を実行させる測位制御部と、前記測位制御部により前記複数の測位手段による測位が実行される際に消費される電力を測定する消費電力測定部と、前記複数の測位手段により測位が実行される際に取得されるべき測位精度と、前記消費電力測定部により測定されるべき消費電力とに基づいて、測位に使用すべき測位手段を設定する測位手段設定部とを有する、測位装置が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]国際公開第2008/099736号
[特許文献2]特開2016-153794号公報
[特許文献3]特開2012-251936号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、位置管理端末が提供される。前記位置管理端末は、所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部を備えてよい。前記位置管理端末は、前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部を備えてよい。
【0004】
前記位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部をさらに備えてよく、前記モード管理部は、前記移動体通信部によって管理されている位置管理端末が在圏しているセルの情報に基づいて、測位処理の実行モードを切り替えてよい。前記モード管理部は、前記位置管理端末に関連する関連通信端末が在圏しているセルと、前記関連通信端末が在圏しているセルとが予め定められた条件を満たす場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定してよい。
【0005】
前記いずれかの位置管理端末において、前記モード管理部は、前記位置管理端末に関連する関連通信端末と前記位置管理端末との距離に基づいて測位処理の実行モードを切り替え、前記関連通信端末及び前記位置管理端末が所定のセルに位置する場合、前記関連通信端末と前記位置管理端末との距離が第1の閾値より短い場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定し、前記関連通信端末及び前記位置管理端末が所定のセルに位置しない場合、前記関連通信端末と前記位置管理端末との距離が前記第1の閾値とは異なる第2の閾値より短い場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定してよい。前記位置管理端末は、前記関連通信端末と近距離無線通信を実行する近距離無線通信部を更に備えてよく、前記モード管理部は、前記近距離無線通信部が前記関連通信端末と無線通信可能な場合、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定してよい。
【0006】
前記いずれかの位置管理端末は、前記位置管理端末が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴と、前記移動体通信部が通信を確立しているセルの情報に基づいて、移動傾向データを生成する傾向データ生成部をさらに備えてよく、前記モード管理部は、前記移動傾向データに基づいて測位処理の実行モードを切り替えてよい。
【0007】
前記いずれかの位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部を更に備えてよく、前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記測位処理を実行しなくてよい。
【0008】
前記いずれかの位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部を更に備えてよく、前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行してよい。
【0009】
前記いずれかの位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部と、複数のセル毎の、前記位置管理端末がセルに在圏しているときの前記位置管理端末の移動傾向を示す移動傾向データを記憶する傾向データ記憶部とを更に備えてよく、前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合において、前記位置管理端末が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏している場合に、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行してよい。前記位置管理端末は、前記測位処理実行部による測位結果の履歴と、前記位置管理端末が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴との少なくともいずれかに基づいて、前記移動傾向データを生成する傾向データ生成部を更に備えてよい。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、位置管理端末が提供される。前記位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部を備えてよい。前記位置管理端末は、複数のセル毎に、前記位置管理端末がセルに在圏しているときの前記位置管理端末の移動傾向を示す移動傾向データを記憶する傾向データ記憶部を備えてよい。前記位置管理端末は、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部を備えてよい。前記位置管理端末は、前記通常モードが設定されている場合と比較して、前記省電力モードが設定されている場合に前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部を備えてよい。前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合において、前記位置管理端末が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏している場合に、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行してよい。
【0011】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記位置管理端末として機能させるためのプログラムが提供される。
【0012】
本発明の一実施態様によれば、位置管理端末によって実行される管理方法が提供される。前記管理方法は、所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階を備えてよい。前記管理方法は、前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階を備えてよい。
【0013】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】位置管理端末100の機能構成の一例を概略的に示す。
図3】位置管理端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。
図4】位置管理端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。
図5】位置管理端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。
図6】位置管理端末100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
バッテリで動作する移動機、特に子供が常時携帯しやすくした小型のGPSトラッカーは、その容積の都合から大きなバッテリを搭載することが難しい。したがって、省電力に対する工夫が必要になる。例えば、バッテリ残量が一定以下となった場合等の特定条件で、測位の周期や性能を維持するよりも、これらの性能を落とすことでバッテリーライフを延長する。これにより、少しでも長い間、子供の位置情報を監視したいという保護者のニーズ等に応えることができる。本実施形態に係る位置管理端末100は、このための省電力モードを備える。
【0016】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0017】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、位置管理端末100及び位置情報サーバ300を備える。システム10は、無線通信端末200を備えてよい。
【0018】
位置管理端末100は、位置管理端末100のユーザ102の位置情報を位置情報サーバ300によって管理可能にするための端末である。位置管理端末100は、予め定められた測位処理を実行する条件に基づいて位置情報を位置情報サーバ300に報告するための処理を実行する。位置管理端末100は、例えば、予め定められた時間毎に、位置管理端末100に搭載された加速度センサ等のセンサの出力によって位置管理端末100の移動/静止を検知し、移動していた場合に、位置情報を位置情報サーバ300に報告するための処理を実行する。位置管理端末100は、移動/静止の検知を行うことなく、予め定められた時間毎に、位置情報を位置情報サーバ300に報告するための処理を実行してもよい。
【0019】
位置情報サーバ300は、位置管理端末100の位置情報を管理する。位置情報サーバ300は、例えば、認証されたデバイスからの要求に応じて、位置管理端末100の位置情報を提供する。例えば、親が子供に位置管理端末100を所持させ、自身のスマートフォン等にインストールしたアプリによって位置情報サーバ300にアクセスし、位置管理端末100の位置情報を確認する、といった利用が行われる。
【0020】
位置管理端末100は、移動体通信を実行可能であってよい。位置管理端末100は、例えば、無線基地局を介してネットワーク20にアクセスする。位置管理端末100は、及びWi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)アクセスポイントを介してネットワーク20にアクセスしてもよい。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含む。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。位置管理端末100は、ネットワーク20を介して位置情報サーバ300と通信する。
【0021】
位置管理端末100は、測位処理を実行する機能を有する。位置管理端末100は、GPS(Global Positioning System)測位等のGNSS(Global Navigation Satellite System)測位を実行可能であってよい。位置管理端末100の実行するGNSS測位は、AGNSS(Assisted GNSS)測位であってよい。位置管理端末100は、更にSBAS(Satellite-Based Augmentation System)補正を実行可能であってよい。位置管理端末100は、NW(NetWork)測位を実行可能であってよい。NW測位の例として、セル測位、及びWi-Fi測位等が挙げられる。
【0022】
セル測位を実行する場合、位置管理端末100は、例えば、測定したセルの情報をNW測位サーバ40に送信して、NW測位サーバ40から位置情報を取得する。Wi-Fi測位を実行する場合、位置管理端末100は、例えば、Wi-Fiスキャンを実行して、周囲の複数のWi-Fiアクセスポイントの識別情報及び電波強度を取得し、取得した複数の識別情報をNW測位サーバ40に送信し、NW測位サーバ40から複数のWi-Fiアクセスポイントの位置情報を受信し、位置情報と電波強度から、位置管理端末100の位置情報を算出する。位置管理端末100は、例えば、Wi-Fiスキャンを実行して周囲のWi-Fiアクセスポイントの識別情報及び電波強度を取得し、取得した識別情報及び電波強度をNW測位サーバ40に送信し、NW測位サーバ40から、位置管理端末100の位置情報を受信する。なお、ここでは、NW測位サーバ40が、セル測位及びWi-Fi測位の両方に対応する場合を例に挙げて説明するが、これに限らず、異なるサーバがそれぞれに対応してもよい。
【0023】
位置管理端末100は、ユーザ102の位置情報を位置情報サーバ300によって管理可能にするための専用の端末であってよい。位置管理端末100は、例えばGPSトラッカーであってよい。位置管理端末100は、ユーザ102の位置情報を位置情報サーバ300によって管理可能にするための専用の端末でなくてもよい。位置管理端末100は、スマートフォン、タブレット端末、及びウェアラブル端末等であってもよい。
【0024】
無線通信端末200は、位置管理端末100に関連する関連通信端末の一例であってよい。例えば、無線通信端末200は、ユーザ102の親等の、ユーザ102に関連する人物が所有する端末である。無線通信端末200は、例えば、スマートフォンであってよい。無線通信端末200は、タブレット端末及びウェアラブル端末等であってもよい。
【0025】
位置管理端末100は、無線通信端末200と無線通信可能であってよい。位置管理端末100は、無線通信端末200と直接無線通信してよい。位置管理端末100は、近距離無線通信によって、無線通信端末200と無線通信してよい。近距離無線通信の例として、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)、EnOcean、及びZigbee(登録商標)等が挙げられる。なお、位置管理端末100は、MQTT(Message Queueing Telemetry Transport)等の他のプロトコルに従って無線通信端末200と無線通信してもよい。本実施形態では、位置管理端末100がBLEによって無線通信端末200と無線通信する場合を主に例に挙げて説明する。なお、位置管理端末100は、無線通信端末200からの近距離無線通信電波を受信できればよく、必ずしも位置管理端末100と無線通信端末200とは無線接続を確立する必要はない。
【0026】
位置管理端末100は、測位処理の実行モードを、通常モード及び省電力モードの間で切り替え可能であってよい。位置管理端末100は、省電力モードが設定されている場合に、通常モードが設定されている場合と比較して測位処理によって消費される電力が少なくなるように測位処理を実行してよい。
【0027】
例えば、位置管理端末100は、無線通信端末200との距離を基準に測位処理の実行モードを設定する。例えば、位置管理端末100は、Bluetooth等で無線通信端末200が近くにあることを検知した場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。そして、例えば、位置管理端末100は、無線通信端末200が近くにいないことを検知した場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定する。無線通信端末200が近くに存在する場合、ユーザ102の近くに、無線通信端末200のユーザ202が存在することになる。このような状況では、そうでない場合と比較して、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低くなるので、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0028】
例えば、位置管理端末100は、位置管理端末100が在園しているセルと、無線通信端末200が在圏しているセルとが予め定められた条件を満たす場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。例えば、位置管理端末100は、位置管理端末100が在園しているセルと無線通信端末200が在圏しているセルとが同一である場合や、位置管理端末100が在園しているセルと無線通信端末200が在圏しているセルとが隣接関係にある場合等に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。位置管理端末100と無線通信端末200とが同一セル又は隣接セルに在圏している場合、ユーザ102から比較的近い位置に、無線通信端末200のユーザ202が存在することになる。このような状況では、そうでない場合と比較して、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低くなるので、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0029】
例えば、位置管理端末100は、特定のセルが検知できている場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。位置管理端末100は、例えば、予めユーザ102又はユーザ202等によって登録されたセルを検知している場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。ユーザ102又はユーザ202によるセルの登録は、直接的に行われても、間接的に行われてもよい。例えば、ユーザ102又はユーザ202は、セルを識別可能なセル識別情報を位置管理端末100に登録する。また、例えば、ユーザ102又はユーザ202が、登録を希望する地点を位置管理端末100に入力し、位置管理端末100が、当該地点をカバーするセルをコアNW50に問い合わせることによって、コアNW50からセル識別情報を受信して登録する。例えば、ユーザ102の自宅や、ユーザ102が頻繁に訪れる場所をカバーするセルが登録され得る。ユーザ102が頻繁に訪れる場所として、ユーザ102が子供である場合に、ユーザ102の保育園、幼稚園、学校、及び習い事の場所等が挙げられ、ユーザ102が大人である場合に、ユーザ102の職場、及び趣味に関する場所等が挙げられるが、これらに限らず、任意の場所をカバーするセルが登録され得る。このような状況では、そうでない場合と比較して、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低くなるので、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0030】
図2は、位置管理端末100の機能構成の一例を概略的に示す。位置管理端末100は、記憶部110、通信部120、センサ情報取得部130、モード管理部140、及び測位処理実行部150を備える。
【0031】
記憶部110は、各種情報を記憶する。記憶部110は、位置情報記憶部111、登録データ記憶部112、傾向データ記憶部113、時間帯データ記憶部114、及び成否記憶部115を備えてよい。なお、記憶部110がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0032】
通信部120は、通信を実行する。通信部120は、移動体通信を実行する移動体通信部122を備えてよい。移動体通信部122は、無線基地局と無線通信することによって移動体通信を実行してよい。通信部120は、近距離無線通信を実行する近距離無線通信部124を備えてよい。近距離無線通信部124は、無線通信端末200との間で近距離無線通信を実行してよい。通信部120は、Wi-Fi通信部126を備えてよい。Wi-Fi通信部126は、Wi-Fiアクセスポイントと無線通信することによって、Wi-Fi通信を実行してよい。
【0033】
センサ情報取得部130は、位置管理端末100が備える各種センサから情報を取得する。例えば、位置管理端末100が加速度センサを備える場合に、センサ情報取得部130は、加速度センサによって測定された位置管理端末100の加速度を取得する。例えば、位置管理端末100がジャイロセンサを備える場合に、センサ情報取得部130は、ジャイロセンサによって測定された位置管理端末100の角速度を取得する。
【0034】
モード管理部140は、測位処理の実行モードを管理する。モード管理部140は、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えてよい。
【0035】
測位処理実行部150は、モード管理部140によって設定されている実行モードに従って測位処理を実行する。測位処理実行部150は、省電力モードが設定されている場合に、通常モードが設定されている場合と比較して測位処理によって消費される電力が少なくなるように測位処理を実行する。測位処理実行部150は、測位処理の実行結果である位置情報を位置情報記憶部111に記憶させる。
【0036】
例えば、モード管理部140は、無線通信端末200と位置管理端末100との距離に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替える。モード管理部140は、例えば、無線通信端末200が位置管理端末100の近くに存在する場合に、省電力モードに設定し、無線通信端末200が位置管理端末100の近くに存在しない場合に、通常モードに設定する。これにより、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低い状況である場合に、省電力モードに設定することによって、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0037】
モード管理部140は、例えば、無線通信端末200と位置管理端末100との距離が予め定められた閾値より短い場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合、モード管理部140は、無線通信端末200と位置管理端末100との距離が当該閾値より長い場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。モード管理部140は、例えば、近距離無線通信部124によって無線通信端末200と通信している場合において、無線通信端末200から位置情報を取得することによって、位置管理端末100と無線通信端末200との距離を特定する。モード管理部140は、例えば、位置情報サーバ300が無線通信端末200の位置を管理している場合において、位置情報サーバ300から無線通信端末200の位置情報を受信することによって、位置管理端末100と無線通信端末200との距離を特定する。このような管理によって、例えば、位置管理端末100が無線通信端末200から500m以上離れるまでは省電力モードとし、500m以上離れたら通常モードにする、等の使用環境を実現することができる。
【0038】
位置管理端末100と無線通信端末200の距離に基づいてモード管理部140が、測位処理の実行モードを切り替える場合、閾値には任意の値が設定されてよい。具体的には、例えば、閾値は、500mであってよい。また、閾値は、ユーザ102あるいはユーザ202の操作に基づいて又は閾値を変更する条件に基づいて自動的に変更可能であってよい。例えば、閾値を変更する条件は、位置管理端末100及び無線通信端末200が所定のエリア内に位置するか否かであってよい。具体的には、例えば、ユーザ102及びユーザ202の居住エリア内に位置管理端末100と無線通信端末200とが存在する場合、閾値は500mと設定され、居住エリア内に位置管理端末100と無線通信端末200とが存在しない場合、閾値は100mと設定されてよい。すなわち、位置管理端末100は、位置管理端末100及び無線通信端末200が所定のエリア内に位置する場合、位置管理端末100と無線通信端末200との距離が第1の閾値より短い場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定し、位置管理端末100及び無線通信端末200が所定のエリア内に位置しない場合、位置管理端末100と無線通信端末200との距離が第1の閾値とは異なる第2の閾値より短い場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。このような管理によって、例えば、ユーザ102及びユーザ202が自身の地元のような慣れたエリアに居る場合には、位置管理端末100を省電力モードに設定されやすくしておき、ユーザ102及びユーザ202が、旅行先のような不慣れなエリアに居る場合には、位置管理端末100を省電力モードに設定されにくくしておくことができる。なお、閾値を変更する条件は、一例であり、上記の例に限定されない。閾値を変更する条件は例えば、時間帯又は位置管理端末100もしくは無線通信端末200の移動速度などであってよい。
【0039】
例えば、閾値を変更する条件は、位置管理端末100及び無線通信端末200が所定のセルに位置するか否かであってよい。すなわち、位置管理端末100は、位置管理端末100及び無線通信端末200が所定のセルに位置する場合、位置管理端末100と無線通信端末200との距離が第1の閾値より短い場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定し、位置管理端末100及び無線通信端末200が所定のセルに位置しない場合、位置管理端末100と無線通信端末200との距離が第1の閾値とは異なる第2の閾値より短い場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。
【0040】
モード管理部140は、例えば、近距離無線通信部124が無線通信端末200と無線通信可能な場合、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合、モード管理部140は、近距離無線通信部124が無線通信端末200と無線通信できない場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。近距離無線通信部124が無線通信端末200と無線通信可能な場合とは、近距離無線通信部124によって無線通信端末200を検知可能な状態であってよい。このような管理によって、位置管理端末100の比較的近くに無線通信端末200が存在し、かつ、位置管理端末100と無線通信端末200との近距離無線通信が実行可能であるという、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低い状況である場合に、省電力モードに設定することによって、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0041】
モード管理部140が位置管理端末100と無線通信端末200とが無線通信可能であるか否かに基づいて、測位処理の実行モードを切り替える場合、所定の時間以上連続して無線通信可能か否かに基づいて切り替えが行われてもよい。この場合、所定の時間は、ユーザ102あるいはユーザ202の操作に基づいて又は閾値を変更する条件に基づいて自動的に変更可能であってよい。このようにすることで、位置管理端末100と無線通信端末200との通信が不安定な状況において、測位処理の実行モードが頻繁に切り替わることを防止できる。
【0042】
モード管理部140は、例えば、位置管理端末100が在圏しているセルと、無線通信端末200が在圏しているセルとが予め定められた条件を満たす場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合に、モード管理部140は、位置管理端末100が在圏しているセルと、無線通信端末200が在圏しているセルとが当該条件を満たさない場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。このようにすることで、位置管理端末100が、例えば、移動体通信以外の無線通信機能に対応していないような場合においても、位置管理端末100と無線通信端末200との位置関係に基づく省電力モードの切り替えを実現できる。
【0043】
例えば、モード管理部140は、位置管理端末100が在圏しているセルと、無線通信端末200が在圏しているセルとが同一である場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合、モード管理部140は、位置管理端末100が在圏しているセルと、無線通信端末200が在圏しているセルとが同一でない場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定する。モード管理部140は、例えば、無線通信端末200が在圏しているセルのセル識別情報をコアNW50から取得することによって、無線通信端末200が、位置管理端末100と同一のセルに在圏しているか否かを判定してよい。当該管理は、位置情報サーバ300によって実行されてもよい。例えば、位置情報サーバ300は、位置管理端末100及び無線通信端末200のそれぞれから、在圏しているセルのセル識別情報を受信して、位置管理端末100と無線通信端末200とが同一セルに在圏しているか否かを位置管理端末100に通知する。このような管理によって、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低い状況である場合に、省電力モードに設定することによって、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0044】
例えば、モード管理部140は、位置管理端末100が在圏しているセルと、無線通信端末200が在圏しているセルとの位置関係が予め定められた条件を満たす場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合、モード管理部140は、位置管理端末100が在圏しているセルと、無線通信端末200が在圏しているセルとの位置関係が当該条件を満たさない場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。モード管理部140は、例えば、位置管理端末100が在圏しているセルと無線通信端末200が在圏しているセルとが同一セルである場合と、隣接関係である場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。モード管理部140は、例えば、位置管理端末100が在圏しているセルと無線通信端末200が在圏しているセルとが一部重複する関係にある場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。モード管理部140は、例えば、位置管理端末100が在圏しているセルのセル識別情報と、無線通信端末200を識別可能な端末識別情報とをコアNW50に送信して、位置管理端末100が在圏しているセルと無線通信端末200が在圏しているセルとが隣接関係にあるかを問い合わせてよい。モード管理部140は、例えば、位置管理端末100が在圏しているセルのセル識別情報と、無線通信端末200を識別可能な端末識別情報とをコアNW50に送信して、位置管理端末100が在圏しているセルと無線通信端末200が在圏しているセルとが一部重複する関係にあるかを問い合わせてよい。このような管理によって、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低い状況である場合に、省電力モードに設定することによって、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0045】
モード管理部140は、例えば、移動体通信部122が検知しているセルが予め登録されたセルである場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合、モード管理部140は、移動体通信部122が検知しているセルが予め登録されたセルでない場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。モード管理部140は、例えば、登録データ記憶部112に記憶されているセル登録データを参照することによって、移動体通信部122が検知しているセルが予め登録されたセルであるか否かを判定してよい。モード管理部140は、例えば、ユーザ102又はユーザ202によって登録されたセルのセル識別情報を含むセル登録データを登録データ記憶部112に記憶させる。ユーザ102又はユーザ202によるセルの登録は、直接的に行われても、間接的に行われてもよい。例えば、モード管理部140は、ユーザ102又はユーザ202によって入力されたセル識別情報をセル登録データに含める。ユーザ102又はユーザ202による入力は、位置管理端末100の操作部を介して行われてよく、無線通信端末200を介して行われてもよい。また、例えば、モード管理部140は、ユーザ102又はユーザ202によって入力された地点をカバーするセルをコアNW50に問い合わせることによって、コアNW50からセル識別情報を受信してセル登録データに含める。ユーザ102又はユーザ202による地点の入力は、位置管理端末100が当該地点に位置するときにユーザ102又はユーザ202によって指示されることによって行われてよく、また、地図上での指定によって行われてもよい。このような管理によって、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低い状況である場合に、省電力モードに設定することによって、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0046】
モード管理部140は、例えば、Wi-Fi通信部126が検知している無線APが予め登録された無線APである場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合、モード管理部140は、Wi-Fi通信部126が検知している無線APが予め登録された無線APでない場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。モード管理部140は、例えば、登録データ記憶部112に記憶されているAP登録データを参照することによって、Wi-Fi通信部126が検知している無線APが予め登録された無線APであるか否かを判定してよい。モード管理部140は、例えば、ユーザ102又はユーザ202によって登録された無線APの識別情報を含むAP登録データを登録データ記憶部112に記憶させる。ユーザ102又はユーザ202による無線APの登録は、直接的に行われても、間接的に行われてもよい。例えば、モード管理部140は、ユーザ102又はユーザ202によって入力された無線APの識別情報をAP登録データに含める。ユーザ102又はユーザ202による入力は、位置管理端末100の操作部を介して行われてよく、無線通信端末200を介して行われてもよい。また、例えば、モード管理部140は、ユーザ102又はユーザ202が登録を指示した時点で位置管理端末100が無線通信を確立している無線APのAP識別情報をAP登録データに含める。このような管理によって、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低い状況である場合に、省電力モードに設定することによって、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0047】
モード管理部140は、例えば、測位処理実行部150によって実行された測位処理の結果が示す位置が予め定められたエリア内に位置する場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合、モード管理部140は、測位処理実行部150によって実行された測位処理の結果が示す位置が予め定められたエリア内に位置しない場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。モード管理部140は、例えば、登録データ記憶部112に記憶されているエリア登録データを参照することによって、測位処理実行部150によって実行された測位処理の結果が示す位置が予め定められたエリア内に位置するか否かを判定してよい。モード管理部140は、例えば、ユーザ102又はユーザ202によって登録されたエリアを含むエリア登録データを登録データ記憶部112に記憶させる。例えば、モード管理部140は、ユーザ102又はユーザ202によって、地図データ等を用いて指定されたエリアをエリア登録データに含める。例えば、モード管理部140は、ユーザ102又はユーザ202によって、地図データ等を用いて指定された地点を基準とした予め定められた範囲のエリアをエリア登録データに含める。例えば、ユーザ102又はユーザ202が、ユーザ102の自宅エリアを登録することによって、ユーザ102が自宅にいる場合に、位置管理端末100が省電力モードとなるようにできる。このような管理によって、位置管理端末100の位置を管理する必要性が低い状況である場合に、省電力モードに設定することによって、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0048】
モード管理部140は、例えば、位置管理端末100のバッテリ残量が予め定められた閾値より高い状態で、測位処理の実行モードを通常モードに設定し、位置管理端末100のバッテリ残量が当該閾値を下回った場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。モード管理部140は、測位処理の実行モードを省電力モードに設定した後、位置管理端末100の充電が開始したことを検知したことに応じて、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。モード管理部140は、測位処理の実行モードを省電力モードに設定した後、位置管理端末100のバッテリ残量が予め定められた閾値を上回った場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。当該閾値は、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。モード管理部140は、位置管理端末100のバッテリ残量が予め定められた第1の閾値を下回った場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定し、位置管理端末100のバッテリ残量が第1の閾値よりも高い第2の閾値を上回った場合に、測位処理の実行モードを通常モードに設定するようにしてもよい。第1の閾値及び第2の閾値は、第2の閾値が第1の閾値よりも高ければ、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。このような管理によって、位置管理端末100のバッテリ残量が少ない状況において、省電力モードに切り替えることによって、少しでも長く、位置管理端末100のトラッキングを可能にすることができる。
【0049】
モード管理部140は、例えば、測位処理の実行モードが通常モードに設定されている状態で、移動体通信部122が緊急速報を受信した場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。この場合、モード管理部140は、例えば、無線通信端末200から、省電力モードを解除する指示を受信したことに応じて、測位処理の実行モードを通常モードに設定してよい。緊急速報の例として、緊急地震速報、津波警報、気象等に関する特別警報、災害・避難情報等が挙げられる。モード管理部140は、測位処理の実行モードが通常モードに設定されている状態で、移動体通信部122が緊急地震速報を受信し、かつ、緊急地震速報が示す震度が予め定められた閾値よりも大きい場合に、測位処理の実行モードを省電力モードに設定するようにしてもよい。当該閾値は、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。このような管理によって、地震等の災害が発生して、位置管理端末100の充電が容易には行えない可能性が高まり、かつ、できるだけ長く位置管理端末100の位置情報を管理可能にする必要性が高まった状況において、省電力モードに切り替えることによって、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0050】
モード管理部140は、例えば、ユーザ102又はユーザ202の意思による明示的な設定に従って、測位処理の実行モードを設定してもよい。例えば、モード管理部140は、ユーザ102又はユーザ202による、位置管理端末100の操作部を介してオン/オフ指示に従って、省電力モードをオンにしたり、省電力モードをオフにして通常モードに設定したりする。例えば、モード管理部140は、ユーザ202による無線通信端末200を介したオン/オフ指示に従って、省電力モードをオンにしたり、省電力モードをオフにして通常モードに設定したりする。
【0051】
測位処理実行部150は、上述した通り、省電力モードが設定されている場合に、通常モードが設定されている場合と比較して測位処理によって消費される電力が少なくなるように測位処理を実行する。例えば、測位処理実行部150は、省電力モードが設定されている場合に、通常モードが設定されている場合と比較して、測位処理の実行頻度を少なくする。例えば、測位処理実行部150は、省電力モードが設定されている場合に、通常モードが設定されている場合と比較して、測位処理の実行間隔を長くする。
【0052】
測位処理実行部150は、例えば、通常モードが設定されている場合、測位処理を実行した後、位置管理端末100が在圏するセルが変更されなくても、測位処理を実行し、省電力モードが設定されている場合、位置管理端末100が在圏するセルが変更されるまで、測位処理を実行しない。これにより、省電力モードが設定されている場合において、位置管理端末100が同一セルに在圏しており、位置管理端末100の位置が大きくは変化していない状況、すなわち、測位処理を実行する必要性が低い状況において、測位処理を実行しないようにでき、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。
【0053】
測位処理実行部150は、例えば、通常モードが設定されている場合、測位処理を実行した後、位置管理端末100が在圏するセルが変更されなくても、第1の頻度で測位処理を実行し、省電力モードが設定されている場合、位置管理端末100が在圏するセルが変更されるまで、第1の頻度よりも少ない第2の頻度で測位処理を実行する。これにより、省電力モードが設定されている場合において、位置管理端末100が同一セルに在圏しており、位置管理端末100の位置が大きくは変化していない状況、すなわち、測位処理を実行する必要性が低い状況において、測位処理の実行頻度を低下させることができ、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。なお、第1の頻度及び第2の頻度は、第2の頻度が第1の頻度よりも少なければ、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。第2の頻度は、測位を実行しない場合も含む。
【0054】
測位処理実行部150は、例えば、通常モードが設定されている場合、第1の頻度で測位処理を実行し、省電力モードが設定されている場合において、位置管理端末100が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏している場合に、第1の頻度よりも少ない第2の頻度で測位処理を実行する。測位処理実行部150は、例えば、傾向データ記憶部113に記憶されている移動傾向データを用いて、位置管理端末100が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏しているか否かを判定してよい。移動傾向データは、複数のセル毎の、位置管理端末100がセルに在圏しているときの位置管理端末100の移動傾向を示すデータであってよい。これらにより、省電力モードが設定されている場合において、位置管理端末100が移動する可能性が低く、測位処理を実行する必要性が低い状況において、測位処理を実行しないようにでき、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。なお、第1の頻度及び第2の頻度は、第2の頻度が第1の頻度よりも少なければ、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。
【0055】
移動傾向データは、傾向データ生成部132によって生成されて、傾向データ記憶部113に記憶されてよい。傾向データ生成部132は、測位処理実行部150による測位結果の履歴及び移動体通信部122によって管理されている位置管理端末100が在圏しているセルの情報と、位置管理端末100が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴との少なくともいずれかに基づいて、移動傾向データを生成してよい。例えば、セルの情報は、セルを識別する識別子、セルを形成する基地局装置の識別子、周辺セルの情報、基地局の設置場所を示す情報などを含んでよい。例えば、傾向データ生成部132は、移動体通信部122によって管理されている位置管理端末100が在圏しているセルの情報と、測位処理実行部150による測位結果との組み合わせの履歴を用いて、移動傾向データを生成する。例えば、傾向データ生成部132は、移動体通信部122によって管理されている位置管理端末100が在圏しているセルの情報と、センサ情報取得部130が取得するセンサ情報とを用いて、傾向データを生成してよい。
【0056】
また、例えば、傾向データは、セルの情報に基づいて、移動の量を示す値を予測する学習モデルであってもよい。移動の量は、加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果が示す値と、加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかが動きを検知した頻度から算出される値であってよい。具体的には、例えば、移動の量は、センサが所定の時間内に検知した値の合計値であってよい。この場合、傾向データは、セルの情報と、センサの検知結果と、センサが検知した時刻の情報とを学習データとして学習した学習モデルであってよい。
【0057】
測位処理実行部150は、例えば、通常モードが設定されている場合、第1の頻度で測位処理を実行し、省電力モードが設定されている場合において、時間帯データ記憶部114に記憶されている時間帯データが示す時間帯以外の時間帯に、第1の頻度よりも少ない第2の頻度で測位処理を実行する。時間帯データは、1日のうちの位置管理端末100が移動する時間帯を示すデータであってよい。これらにより、省電力モードが設定されている場合において、位置管理端末100が移動する可能性が低く、測位処理を実行する必要性が低い状況において、測位処理を実行しないようにでき、位置管理端末100の電力消費を適切に低減することができる。なお、第1の頻度及び第2の頻度は、第2の頻度が第1の頻度よりも少なければ、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。
【0058】
時間帯データは、時間帯データ生成部134によって生成されて、傾向データ記憶部113に記憶されてよい。時間帯データ生成部134は、測位処理実行部150による測位結果の履歴と、位置管理端末100が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴との少なくともいずれかに基づいて、時間帯データを生成してよい。例えば、時間帯データ生成部134は、測位処理実行部150による測位結果の履歴を解析することによって、時間帯データを生成する。例えば、時間帯データ生成部134は、センサ情報取得部130が取得するセンサ情報を解析することによって、時間帯データを生成する。
【0059】
測位処理実行部150は、通常モードが設定されている場合と、省電力モードが設定されている場合とで、測位処理の実行内容を変えてもよい。
【0060】
測位処理実行部150は、例えば、通常モードが設定されている場合、GNSS測位及びNW測位を実行し、省電力モードが設定されている場合、NW測位を実行せずに、GNSS測位を実行する。NW測位は、NW測位サーバ40と通信する電力を要することから、省電力モードが設定されているときにNW測位を実行しないようにすることで、位置管理端末100の電力消費を低減することができる。
【0061】
測位処理実行部150は、例えば、通常モードが設定されている場合、GNSS測位及びNW測位を並行で実行し、省電力モードが設定されている場合、GNSS測位を実行し、GNSS測位が失敗した場合に、NW測位を実行する。これにより、省電力モードが設定されている場合に、GNSS測位が成功した場合にはNW測位を実行しないようにでき、位置管理端末100の電力消費を低減することができる。
【0062】
測位処理実行部150は、例えば、通常モードが設定されている場合、GNSS測位、セル測位、及びWi-Fi測位を実行し、省電力モードが設定されている場合、Wi-Fi測位は実行せずに、GNSS測位及びセル測位を実行する。セル測位には、セルの情報があればよいが、Wi-Fi測位には、Wi-Fiスキャンが必要となる。Wi-Fiスキャンは電池消費量が少なくないので、省電力モードが設定されている場合に、Wi-Fi測位を実行しないようにすることで、位置管理端末100の電力消費を低減することができる。
【0063】
測位処理実行部150は、例えば、通常モードが設定されている場合、GNSS測位及びSBAS補正を実行し、省電力モードが設定されている場合、SBAS補正は実行せずに、GNSS測位を実行する。これにより、省電力モードが設定されている場合における位置管理端末100の電力消費を低減することができる。
【0064】
位置管理端末100は、ユーザ102等による手動指示に応じて、測位処理を実行するように構成されてもよい。例えば、測位処理実行部150は、位置管理端末100が備えるボタンが押下されたことに応じて、測位処理を実行する。測位処理実行部150は、通常モードが設定されている場合において、位置管理端末100のユーザ102による手動指示を受け付けた場合に、測位処理を実行し、省電力モードが設定されている場合には、ユーザ102による手動指示を受け付けても、測位処理を実行しないようにしてもよい。なお、この場合において、例えば、測位処理実行部150は、ユーザ202が設定した契機でのみ測位処理を行うようにしてもよい。
【0065】
モード管理部140は、測位処理の実行モードを省電力モードに設定したときに、無線通信端末200に通知してよい。モード管理部140は、例えば、測位処理の実行モードを省電力モードに設定したタイミングで、移動体通信部122を介して、無線通信端末200に対してSMSを送信したり、位置情報サーバ300を介して通知データを無線通信端末200に送信したり、近距離無線通信部124を介して、通知データを無線通信端末200に送信したりしてよい。
【0066】
モード管理部140は、測位処理の実行モードを省電力モードに設定した後、位置管理端末100の操作部を介した指示の入力、又は無線通信端末200からの指示の受信に応じて、省電力モードの解除、すなわち、通常モードへの切り替えを行うようにしてもよい。位置管理端末100の操作部を介して指示の入力によって、省電力モードを解除する場合には、ユーザ202が設定した手順のパスワード等の操作を必要としてもよい。位置管理端末100がディスプレイを備えていない場合は、指定されたタイミングや回数、順序で位置管理端末100の操作部に含まれるボタンを押下したり、位置管理端末100の振ったりすることを必要としてもよい。モード管理部140は、常時省電力モードに設定できてもよい。
【0067】
上述した省電力モードのON条件、省電力モードで使用するロジックは、用途別にグルーピングしてON/OFFできてもよいし、個別にON/OFFできてもよい。また、どの条件、機能を実装するかについても、すべてAND/ORで適用可能であってよい。
【0068】
モード管理部140は、曜日に応じて、通常モード及び省電力モードの切り替えを制御してもよい。例えば、モード管理部140は、ユーザ102又はユーザ202によって指定された曜日では、測位処理の実行モードを省電力モードに設定し、それ以外の曜日では、通常モードに設定する。また、例えば、モード管理部140は、測位処理実行部150による測位処理の実行回数の履歴を記憶部110に記憶させ、1日の測位処理の実行回数の平均値が、予め定められた閾値より高い曜日を特定し、特定した曜日では、測位処理の実行モードを省電力モードに設定し、それ以外の曜日では、通常モードに設定する。
【0069】
モード管理部140は、指定された曜日や、特定した曜日を、省電力モードの対象から外してもよい。また、モード管理部140は、指定された曜日や、特定した曜日で、それ以外の曜日とは、省電力モードの対象とする機能を変更するようにしてもよい。さらに、モード管理部140は、指定された曜日や、特定した曜日と、それ以外の曜日とで、省電力モード設定時の動作を変更してもよい。例えば、モード管理部140は、指定された曜日や、特定した曜日における省電力モード設定時の測位処理の実行頻度を、それ以外の曜日における省電力モード設定時の測位処理の実行頻度よりも多くする。
【0070】
なお、正月期間及び夏休み期間等を想定して、曜日ではなく、日付単位で上述の制御を実行するようにしてもよい。
【0071】
図3は、位置管理端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、位置管理端末100が定期的に測位処理を実行するように設定されており、測位処理の実行モードのデフォルトが通常モードであり、親機である無線通信端末200が位置管理端末100の近くに位置するときに省電力モードとする場合の、処理の流れを説明する。
【0072】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、モード管理部140が、測位処理の実行モードを通常モードに設定する。S104では、モード管理部140が、無線通信端末200が位置管理端末100の近くに位置するか否かを判定する。近くに位置すると判定した場合に、S106に進む。
【0073】
S106では、モード管理部140が、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。S108では、モード管理部140が、無線通信端末200が位置管理端末100の近くに位置するか否かを判定する。近くに位置していないと判定した場合に、S110に進む。
【0074】
S110では、モード管理部140が、測位処理を停止するか否を判定し、停止しない場合、S102に戻って、測位処理の実行モードを通常モードに設定する。
【0075】
図4は、位置管理端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、位置管理端末100が定期的に測位処理を実行するように設定されており、測位処理の実行モードのデフォルトが通常モードであり、位置管理端末100が特定エリア内に位置するときに省電力モードとする場合の、処理の流れを説明する。
【0076】
S202では、モード管理部140が、測位処理の実行モードを通常モードに設定する。S204では、モード管理部140が、位置管理端末100が特定エリア内に位置するか否かを判定する。
【0077】
例えば、モード管理部140は、位置管理端末100が特定のセルに在圏している場合に、位置管理端末100が特定エリア内に位置すると判定する。例えば、モード管理部140は、位置管理端末100が特定の無線APを検知している場合に、位置管理端末100が特定エリア内に位置すると判定する。例えば、モード管理部140は、測位処理実行部150による測位結果が示す位置が、特定エリア内を示す場合に、位置管理端末100が特定エリア内に位置すると判定する。位置管理端末100が特定エリア内に位置すると判定した場合に、S206に進む。
【0078】
S206では、モード管理部140が、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。S208では、モード管理部140が、位置管理端末100が特定エリア内に位置するか否かを判定する。位置管理端末100が特定エリア内に位置していないと判定した場合に、S210に進む。
【0079】
S210では、モード管理部140が、測位処理を停止するか否を判定し、停止しない場合、S202に戻って、測位処理の実行モードを通常モードに設定する。
【0080】
図5は、位置管理端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、位置管理端末100が定期的に測位処理を実行するように設定されており、測位処理の実行モードのデフォルトが通常モードであり、位置管理端末100が緊急速報を受信したときに省電力モードとする場合の、処理の流れを説明する。
【0081】
S302では、モード管理部140が、測位処理の実行モードを通常モードに設定する。移動体通信部122が緊急速報を受信した場合(S304でYES)に、S306に進む。
【0082】
S306では、モード管理部140が、測位処理の実行モードを省電力モードに設定する。S308では、モード管理部140が、省電力モードの解除指示を受領したか否かを判定する。解除指示を受信した場合、S310に進む。
【0083】
S310では、モード管理部140が、測位処理を停止するか否を判定し、停止しない場合、S302に戻って、測位処理の実行モードを通常モードに設定する。
【0084】
図6は、位置管理端末100又は無線通信端末200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0085】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0086】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0087】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0088】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0089】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0090】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0091】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0092】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0093】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0094】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0095】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0096】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0097】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0098】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0099】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0100】
以上説明してきた本発明の各態様が奏する作用効果は、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」等の達成に貢献するものである。
【符号の説明】
【0101】
10 システム、20 ネットワーク、40 NW測位サーバ、100 位置管理端末、102 ユーザ、110 記憶部、111 位置情報記憶部、112 登録データ記憶部、113 傾向データ記憶部、114 時間帯データ記憶部、115 成否記憶部、120 通信部、122 移動体通信部、124 近距離無線通信部、126 Wi-Fi通信部、130 センサ情報取得部、132 傾向データ生成部、134 時間帯データ生成部、140 モード管理部、150 測位処理実行部、200 無線通信端末、202 ユーザ、300 位置情報サーバ、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-01-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置管理端末であって、
移動体通信を実行する移動体通信部と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と
を備え
前記モード管理部は、予め登録されたセルを検知している場合に、測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、位置管理端末。
【請求項2】
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記測位処理を実行しない、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項3】
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項4】
複数のセル毎の、前記位置管理端末がセルに在圏しているときの前記位置管理端末の移動傾向を示す移動傾向データを記憶する傾向データ記憶部と
を更に備え、
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合において、前記位置管理端末が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏している場合に、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項5】
前記測位処理実行部による測位結果の履歴と、前記位置管理端末が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴との少なくともいずれかに基づいて、前記移動傾向データを生成する傾向データ生成部
を更に備える、請求項に記載の位置管理端末。
【請求項6】
位置管理端末であって、
移動体通信を実行する移動体通信部と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と
を備え、
前記モード管理部は、前記位置管理端末が在圏しているセルと、前記位置管理端末に関連する関連通信端末が在圏しているセルとが予め定められた条件を満たす場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、位置管理端末。
【請求項7】
位置管理端末であって、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と
を備え、
前記モード管理部は、前記位置管理端末に関連する関連通信端末と前記位置管理端末との距離に基づいて測位処理の実行モードを切り替え、前記関連通信端末及び前記位置管理端末が所定のセルに位置する場合、前記関連通信端末と前記位置管理端末との距離が第1の閾値より短い場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定し、前記関連通信端末及び前記位置管理端末が所定のセルに位置しない場合、前記関連通信端末と前記位置管理端末との距離が前記第1の閾値とは異なる第2の閾値より短い場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、位置管理端末。
【請求項8】
位置管理端末であって、
移動体通信を実行する移動体通信部と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と、
前記位置管理端末が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴と、前記移動体通信部が通信を確立しているセルの情報に基づいて、移動傾向データを生成する傾向データ生成部と
を備え
前記モード管理部は、前記移動傾向データに基づいて測位処理の実行モードを切り替える、位置管理端末。
【請求項9】
位置管理端末であって、
移動体通信を実行する移動体通信部と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と
を備え、
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記測位処理を実行しない、位置管理端末。
【請求項10】
位置管理端末であって、
移動体通信を実行する移動体通信部と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と
を備え、
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、位置管理端末。
【請求項11】
位置管理端末であって、
移動体通信を実行する移動体通信部と、
複数のセル毎に、前記位置管理端末がセルに在圏しているときの前記位置管理端末の移動傾向を示す移動傾向データを記憶する傾向データ記憶部と、
測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理部と、
前記通常モードが設定されている場合と比較して、前記省電力モードが設定されている場合に前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行部と
を備え、
前記測位処理実行部は、前記通常モードが設定されている場合、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合において、前記位置管理端末が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏している場合に、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、位置管理端末。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から11のいずれか一項に記載の位置管理端末として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
位置管理端末によって実行される管理方法であって、
移動体通信を実行する移動体通信段階と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階と
を備え
前記モード管理段階は、予め登録されたセルを検知している場合に、測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、管理方法。
【請求項14】
位置管理端末によって実行される管理方法であって、
移動体通信を実行する移動体通信段階と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階と
を備え、
前記モード管理段階は、前記位置管理端末が在圏しているセルと、前記位置管理端末に関連する関連通信端末が在圏しているセルとが予め定められた条件を満たす場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、管理方法。
【請求項15】
位置管理端末によって実行される管理方法であって、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階と
を備え、
前記モード管理段階は、前記位置管理端末に関連する関連通信端末と前記位置管理端末との距離に基づいて測位処理の実行モードを切り替え、前記関連通信端末及び前記位置管理端末が所定のセルに位置する場合、前記関連通信端末と前記位置管理端末との距離が第1の閾値より短い場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定し、前記関連通信端末及び前記位置管理端末が所定のセルに位置しない場合、前記関連通信端末と前記位置管理端末との距離が前記第1の閾値とは異なる第2の閾値より短い場合に、前記測位処理の実行モードを前記省電力モードに設定する、管理方法。
【請求項16】
位置管理端末によって実行される管理方法であって、
移動体通信を実行する移動体通信段階と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階と、
前記位置管理端末が備える加速度センサ及びジャイロセンサの少なくともいずれかの検知結果の履歴と、前記移動体通信段階において通信を確立しているセルの情報に基づいて、移動傾向データを生成する傾向データ生成段階と
を備え
前記モード管理段階は、前記移動傾向データに基づいて測位処理の実行モードを切り替える、管理方法。
【請求項17】
位置管理端末によって実行される管理方法であって、
移動体通信を実行する移動体通信段階と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階と
を備え、
前記測位処理実行段階は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記測位処理を実行しない、管理方法。
【請求項18】
位置管理端末によって実行される管理方法であって、
移動体通信を実行する移動体通信段階と、
所定の条件に基づいて、測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、
前記省電力モードが設定されている場合に、前記通常モードが設定されている場合と比較して前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階と
を備え、
前記測位処理実行段階は、前記通常モードが設定されている場合、前記測位処理を実行した後、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されなくても、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合、前記位置管理端末が在圏するセルが変更されるまで、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、管理方法。
【請求項19】
位置管理端末によって実行される管理方法であって、
移動体通信を実行する移動体通信段階と、
複数のセル毎に、前記位置管理端末がセルに在圏しているときの前記位置管理端末の移動傾向を示す移動傾向データを記憶する傾向データ記憶段階と、
測位処理の実行モードを通常モード及び省電力モードの間で切り替えるモード管理段階と、
前記通常モードが設定されている場合と比較して、前記省電力モードが設定されている場合に前記測位処理によって消費される電力が少なくなるように前記測位処理を実行する測位処理実行段階と
を備え、
前記測位処理実行段階は、前記通常モードが設定されている場合、第1の頻度で前記測位処理を実行し、前記省電力モードが設定されている場合において、前記位置管理端末が、静止状態が多い傾向を示すセルに在圏している場合に、前記第1の頻度よりも少ない第2の頻度で前記測位処理を実行する、管理方法。