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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030817
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】跳躍運動が可能なトレッドミル
(51)【国際特許分類】
   A63B 22/02 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
A63B22/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022133972
(22)【出願日】2022-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】522337990
【氏名又は名称】富安健康科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蔡 世英
(57)【要約】      (修正有)
【課題】使用者がトレッドミルのベルトの上で走りながら跳躍運動を行うことができる跳躍運動が可能なトレッドミルを提供する。
【解決手段】本発明の跳躍運動が可能なトレッドミルは、基台部1に複数のベルトユニット3Aからなる環状ベルト3が設けられる。各ベルトユニットは、少なくとも固定ベースと、弾性部材と、ベルト用履板とを含む。前記固定ベースの対向する両端は、それぞれ基台部に配置された一対の伝動部材に固定される。前記弾性部材の両端は、それぞれ前記固定ベースの対向する両端に固定される。前記ベルト用履板の両端は、それぞれ前記固定ベースの前記対向する両端に固定される。前記ベルト用履板の下面は、前記弾性部材に接続される。それにより、ベルト用履板が荷重によって下に曲がり変形する時に、弾性部材が下向きの力を吸収して上向きの弾性力を提供する。その結果、使用者はベルト上で走りながら跳躍運動を行うことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台部と複数のベルトユニットとを含む跳躍運動が可能なトレッドミルであって、
前記基台部は、その対向する両側壁の間に駆動機構が配置され、
前記駆動機構は、モーターによって一対の伝動部材を駆動させて前記基台部の縦方向に循環回転させ、
複数の前記ベルトユニットは、前記一対の伝動部材の間に接続され、前記伝動部材の回転方向に沿って互いに分離して配置され、
複数の前記ベルトユニットのそれぞれは、固定ベースと、少なくとも1つの弾性部材と、ベルト用履板とを少なくとも含み、
前記固定ベースの対向する両端は、それぞれ前記一対の伝動部材に固定され、
前記少なくとも1つの弾性部材の両端は、それぞれ前記固定ベースの前記対向する両端に固定され、
前記ベルト用履板の両端は、それぞれ前記固定ベースの前記対向する両端に固定され、かつ、前記ベルト用履板の下面は、前記弾性部材に接続されることを特徴とする、
跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項2】
前記弾性部材は、弾性のあるケーブル又は平ら状の弾性のバンドであることを特徴とする、
請求項1に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項3】
前記ベルト用履板は、少なくとも1つの位置決め構造を有し、
少なくとも1本の前記ケーブル又は前記平ら状の弾性のバンドは、前記位置決め構造によって制限されることを特徴とする、
請求項2に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項4】
前記位置決め構造は、前記ベルト用履板の下面の1本の凹溝であり、
少なくとも1本の前記ケーブル又は前記平ら状の弾性のバンドは、前記凹溝内に収容されることを特徴とする、
請求項3に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項5】
前記位置決め構造は、前記ベルト用履板の対向する両側を貫通する貫通孔であり、
少なくとも1本の前記ケーブル又は前記平ら状の弾性のバンドは、前記貫通孔を通過することを特徴とする、
請求項3に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項6】
前記固定ベースは、梁フレームを有し、
前記梁フレームの両端は、それぞれ上面が前記梁フレームの上面より高い凸ベースを有し、
前記弾性部材の両端がそれぞれ前記凸ベースに固定されることにより、前記弾性部材の下方と前記梁フレームの上面との間にスペースが設けられることを特徴とする、
請求項1~5のいずれか1項に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項7】
前記伝動部材の回転方向において隣接する2つの前記ベルト用履板は、互いに対応する縁部において相補的な形状を有する表面が形成されていることを特徴とする、
請求項1~5のいずれか1項に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項8】
前記相補的な形状を有する表面は、傾斜面であることを特徴とする、
請求項7に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項9】
前記相補的な形状を有する表面は、階段面であることを特徴とする、
請求項7に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【請求項10】
前記駆動機構は、一対の駆動輪と一対の受動輪とを含み、
前記一対の駆動輪は、前記基台部の一端の対向する両側壁の間に配置され、
前記一対の受動輪は、前記基台部のもう一端の対向する両側壁の間に配置され、
前記伝動部材は、前記一対の駆動輪及び前記一対の受動輪を取り巻いて、
前記駆動輪は、前記モーターに接続されることを特徴とする、
請求項7に記載の跳躍運動が可能なトレッドミル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツフィットネス機器に関し、特に、走りながら跳躍運動を行うことができる跳躍運動が可能なトレッドミルに関する。
【背景技術】
【0002】
スポーツフィットが好きな人にとって、外部環境や天気の影響を受けないトレッドミルが人気である。従来のトレッドミルは、基台部の両端にそれぞれ1セットの駆動輪及び1セットの受動輪が設けられ、かつ、ループ状となるようにベルトを前記駆動輪及び受動輪にかけ、ループ状のベルトの上側を基台部のプラットホームの上に位置させる。ベルトの上側に作用する使用者の体重は、プラットホームによって支持される。前記駆動輪は、モーターによって駆動され、受動輪と連動してベルトを回転させる。
【0003】
従来のトレッドミルのベルトが硬いので、トレッドミルの上で走る快適さを向上させるために、台湾特許第M583310号において、基台と、緩衝セットと、プラットホームとを含む、緩衝機能を有するトレッドミルが開示されている。前記基台は、間隔を置いて設けられた固定部及び受力部を有する。緩衝セットは、弾性緩衝ブロックと、固定ベースと、回転ベースと、支持板とを有する。弾性緩衝ブロックは、受力部に設けられる。
【0004】
固定ベースは、固定部に固定される。回転ベースは、プラットホームの一端に固定される。支持板は、その両端がそれぞれ固定ベース及び回転ベースにピボット接続される。プラットホームが回転ベースによって支持板に対して回転し、かつ、支持板と弾性緩衝ブロックとの接触を維持することにより、基台に対するプラットホームの収納位置及び使用位置を切り替えることができる。それにより、使用者がプラットホームで走る時に緩衝機能を提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、使用者がトレッドミルのベルトの上で走りながら跳躍運動を行うことができる跳躍運動が可能なトレッドミルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の跳躍運動が可能なトレッドミルは、基台部と複数のベルトユニットとを含む跳躍運動が可能なトレッドミルであって、前記基台部は、その対向する両側壁の間に駆動機構が配置され、前記駆動機構は、モーターによって一対の伝動部材を駆動させて前記基台部の縦方向に循環回転させ、前記複数のベルトユニットは、前記一対の伝動部材の間に接続され、前記伝動部材の回転方向に沿って互いに分離して配置され、前記複数のベルトユニットのそれぞれは、固定ベースと、少なくとも1つの弾性部材と、ベルト用履板とを少なくとも含み、前記固定ベースの対向する両端は、それぞれ前記一対の伝動部材に固定され、前記少なくとも1つの弾性部材の両端は、それぞれ前記固定ベースの前記対向する両端に固定され、前記ベルト用履板の両端は、それぞれ前記固定ベースの前記対向する両端に固定され、かつ、前記ベルト用履板の下面は、前記弾性部材に接続される。
【0007】
前記跳躍運動が可能なトレッドミルによれば、使用者がベルト用履板の上を踏むことによってベルト用履板が変形する時に、前記弾性部材が上向きの弾性力を提供して緩衝作用を形成する。その結果、使用者が走りながら跳躍運動を行うことができる。
【0008】
好ましくは、前記弾性部材は、弾性のあるケーブル又は平ら状の弾性のバンド等であってもよい。ベルト用履板の長手方向においてケーブル又は弾性のバンドによってベルト用履板を支持することにより、ベルト用履板が長手方向において上又は下に曲がり変形できる。
【0009】
好ましくは、前記ベルト用履板の下面に少なくとも1つの位置決め構造が設けられる。少なくとも1本の前記ケーブル又は前記平ら状の弾性のバンドは、前記位置決め構造によって制限される。それによって、ベルト用履板を下から支持するケーブルがベルト用履板と共に変位することを防止できる。
【0010】
1つの実施例において、前記位置決め構造は、ベルト用履板の下面の1本の凹溝であってもよい。少なくとも1本の前記ケーブル又は前記平ら状の弾性のバンドは、前記凹溝内に収容される。ケーブル又は弾性のバンドの横方向の変位が前記凹溝によって制限される。
【0011】
1つの実施例において、前記位置決め構造は、前記ベルト用履板の対向する両側を貫通する貫通孔である。少なくとも1本の前記ケーブル又は前記平ら状の弾性のバンドは、前記貫通孔を通過する。前記貫通孔によれば、ケーブル又は弾性のバンドの各方向の変位を制限できる。
【0012】
好ましくは、前記固定ベースは、梁フレームを有し、梁フレーム両端は、それぞれ上面が前記梁フレームの上面より高い凸ベースを有し、前記弾性部材の両端がそれぞれ前記凸ベースに固定されることにより、弾性部材の下方と梁フレームの上面との間にスペースが設けられる。前記スペースは、ベルト用履板が踏まれた時の弾性部材の下向きの曲がり変形を収容することができる。
【0013】
好ましくは、前記伝動部材の回転方向において隣接する2つのベルト用履板は、互いに対応する縁部において相補的な形状を有する表面が形成されている。隣接する2つのベルト用履板の互いに対応する縁部が相補的な形状の表面を有することにより、前記2つのベルト用履板が同時に下向きの力を受ける時に、互いに支持することができ、隙間が生じることが避けられる。それにより、使用者の足が2つのベルト用履板の間に挟まれることが避けられる。
【0014】
1つの実施例において、前記隣接する2つのベルト用履板の互いに対応する縁部の相補的な形状を有する表面は、傾斜面である。
【0015】
他の実施例において、前記隣接する2つのベルト用履板の互いに対応する縁部の相補的な形状を有する表面は、階段面である。
【0016】
好ましくは、前記駆動機構は、一対の駆動輪と一対の受動輪とを含み、前記一対の駆動輪は、基台部の一端の対向する両側壁の間に配置され、前記一対の受動輪は、基台部のもう一端の対向する両側壁の間に配置され、前記伝動部材は、前記一対の駆動輪及び前記一対の受動輪を取り巻いて、前記駆動輪は、前記モーターに接続される。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る跳躍運動が可能なトレッドミルによると、使用者はベルト上で走りながら跳躍運動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の外観を示す立体模式図である。
図2】本発明の主な部材の組み合わせ関係を示す分解斜視図である。
図3-1】図1における3―3線に沿う平面断面図である。
図3-2】図3―1におけるエリア3Aの一部拡大図である。
図4-1】図1における4―4線に沿う平面断面図である。
図4-2】図4―1におけるエリア4Aの一部拡大図である。
図5図3―2に示す隣接する2つのベルト用履板が下向きの力を受けて変形した状態を示す模式図である。
図6-1】本発明に係る互いに対向する縁部が相補的な形状の階段面である隣接する2つのベルト用履板を示す一部平面拡大図である。
図6-2】図6―1に示す隣接2つのベルト用履板が下向きの力を受けて変形した状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面及び符号を合わせて本発明の実施形態についてより詳しく説明する。
【0020】
本明細書において、「第1」、「第2」等の用語は、部材を区別するために使用されるものであり、部材の配置順又は取り付け順を限定するものではない。
【0021】
図1図4―1に示すように、本発明に係る跳躍運動が可能なトレッドミルは、基台部1と、駆動機構2と、複数のベルトユニット3Aからなるベルト3とを含む。基台部1は、その対向する両側に配置された第1側壁11A及び第2側壁11Bを有する。前記第1側壁11Aと第2側壁11Bの間に複数の横梁12が接続されている。安定な基台部1を形成するために、接続方法として、好ましくはねじ又はボルト等の機械要素によって係合する方法を採用する。基台部1の下面と地面の間に適切なスペースが設けられるために、第1側壁11A及び第2側壁11Bの下方には、基台部1を支持するための支持脚13がさらに設置されてもよい。
【0022】
前記駆動機構2は、基台部1の第1側壁11Aと第2側壁11Bとの間に設けられ、かつ、少なくとも制御ユニット20と、一対の駆動輪22と、一対の受動輪24と、第1モーター21とを含む。図2に示すように、前記一対の駆動輪22は、駆動軸221によって同軸的に接続され、基台部1の一端の第1側壁11Aと第2側壁11Bの間に設けられる。前記一対の受動輪24は、受動軸241によって同軸的に接続され、基台部1のもう一端の第1側壁11Aと第2側壁11Bの間に設けられる。本発明の好ましい実施例において、前記駆動輪22及び受動輪24がタイミングプーリーであるが、それに限定されない。
【0023】
前記駆動機構2は、第1モーター21をさらに有する。前記第1モーター21は、制御ユニット20に電気的に接続される。第1モーター21のスピンドルは、駆動プーリー211が設けられる。前記一対の駆動輪22のうちの1つは、受動プーリー222が同中心に設置される。前記駆動プーリー211と受動プーリー222は、ベルト23を介して接続される。そのため、使用者は、制御ユニット20を操作することによって第1モーター21の作動を制御し、そして、駆動プーリー211、ベルト23及び受動プーリー222を介して駆動輪22の作動を制御することができる。
【0024】
なお、駆動機構2は、第2モーター25をさらに有してもよい。第2モーター25は、減速機251に機械的に接続される。前記減速機251は、連結ロッド26に機械的に接続される。連結ロッド26の一端は、軸ロッド27にピボット接続される。前記軸ロッド27の対向する両端には、それぞれスイングアーム28の一端が固定的に設けられる。スイングアーム28のもう一端には、ローラー29が可動的に設けられる。
【0025】
各スイングアーム28の両端は、それぞれ回転軸281によって第1側壁11A及び第2側壁11Bに回転可能に接続する。それにより、制御ユニット20を操作して第2モーター25を正方向に作動させる時に連結ロッド26を延伸させることができ、軸ロッド27との連動によってスイングアーム28を上方にスイングさせることができる。
【0026】
或いは、制御ユニット20を操作して第2モーター25を逆方向に作動させる時に連結ロッド26を短縮させることで、軸ロッド27との連動によってスイングアーム28を下方にスイングさせることができる。接続軸ロッド27のスイングアーム28の一端が上方にスイングすると、ローラー29を有する一端が下方にスイングする。
【0027】
基台部1が元々支持脚13によって地面に支持されるため、ローラー29が下方にスイング時に地面に接触することにより、基台部1の全体が持ち上げられ、基台部1の傾斜角を大きくすることができる。逆に、接続軸ロッド27のスイングアーム28の一端が下方にスイングすると、ローラー29を有する一端が上方にスイングし、基台部1の全体の傾斜角を小さくすることができる。本発明の好ましい実施例において、前記一対の受動輪24が、2つのスイングアーム28に固定された縦板282の間に設けられる。そのため、スイングアーム28が上方又は下方にスイングする同時に、前記一対の受動輪24を連動して上方又は下方に移動させることができる。
【0028】
使用者が前記ベルト3の上で走ることができる。本発明において、前記ベルト3は、複数のベルトユニット3A及び一対の閉環状の伝動部材30から構成される。前記複数のベルトユニット3Aは、伝動部材30の回転方向に沿って互いに分離して配置される。具体的には、前記伝動部材30は、駆動輪22と受動輪24と接続するためのタイミングベルトである。
【0029】
前記ベルトユニット3Aは、1つの固定ベース31と、少なくとも1つの弾性部材32と、1つのベルト用履板33とを含む。前記固定ベース31は、梁フレーム310を有する。前記梁フレーム310の対向する両端には、それぞれ上面が前記梁フレーム310の上面より高い凸ベース311が設けられる。
【0030】
即ち、2つの凸ベース311の間の梁フレーム310の上方に凹状のスペースが形成される。前記2つの凸ベース311の上面は、それぞれ前記2つの伝動部材30に固定される。前記弾性部材32の両端は、それぞれ固定ベース31の対向する両端の凸ベース311に固定される。前記ベルト用履板33の対向する両端は、それぞれ固定ベース31の対向する両端の凸ベース311に固定される。ベルト用履板33の下面は、弾性部材32に接続される。
【0031】
具体的には、前記弾性部材32は、弾性のあるケーブル又は平ら状の弾性のバンドを採用することができる。弾性のケーブル又は弾性のバンドの両端が両端の凸ベース311に固定されると、ケーブルが2つの凸ベース311の間の梁フレーム310の上方に位置する。
【0032】
また、ケーブル又は弾性のバンドである弾性部材32がベルト用履板33の下面に接触しても変位しないように、本発明において、図3―2に示すように、ベルト用履板33の下面にケーブルを収容するための少なくとも1本の凹溝331が形成されることが好ましい。
【0033】
或いは、図4―1に示すように、ベルト用履板33に横方向を貫通する貫通孔が形成され、ケーブル又は弾性のバンドである弾性部材32を前記貫通孔に通過してから、弾性部材32の両端を凸ベース311に固定してもよい。図2に示す実施例において、1本のケーブルをU字型に曲げて弾性部材32とし、前記U字型のケーブルの開放端及び閉鎖端がそれぞれ凸ベース311に固定される。
【0034】
前記ベルトユニット3A及び伝動部材30からなるベルト3は、基台部1に取り付けられて駆動機構2によって駆動される時に、駆動輪22及び受動輪24を取り巻いて循環回転することができる。図5に示すように、使用者がベルト用履板3を踏む時に、人体の重量によってベルト用履板3が下曲がり変形する。この時、弾性部材32は、ベルト用履板33の下向きの力を吸収して上向きの弾性力を提供することができる。その結果、ベルト用履板3の上で走りながら跳躍運動を行うことができる。
【0035】
一方、使用者がベルト用履板33を踏む時に足が隣接する2つのベルト用履板33の間の隙間に挟まれることを予防するために、本発明において、好ましくは、伝動部材30の回転方向において隣接する2つのベルト用履板33は、互いに対応する縁部において相補的な形状を有する表面が形成されている。
【0036】
例えば、図5に示すように、前記相補的な形状を有する表面が傾斜面332であってもよい。この場合には、使用者がベルト用履板33を踏むことによって隣接する2つのベルト用履板33が下に曲がり変形する時に、前記傾斜面332が互いに支持することにより、前記隣接する2つのベルト用履板33の対応する縁部の間に隙間が生じることが避けられる。或いは、図6―1に示すように、前記相補的な形状を有する表面が階段面333であってもよい。
【0037】
この場合には、使用者がベルト用履板33を踏むことによって隣接する2つのベルト用履板33が下に曲がり変形する時に、図6―2に示すように、前記階段面333が互いに支持することにより、前記隣接する2つのベルト用履板33の対応する縁部の間に隙間が生じることが避けられる。
【0038】
本発明に係る跳躍運動が可能なトレッドミルは、上記の構造により、通常のトレッドミルの機能を有する上に、走りながら跳躍運動を行うことができる。そのため、運動方式及び効果がより多様になる。
【0039】
上記の内容は、あくまで本発明の好ましい実施例を説明するためのものに過ぎない。本発明は、それらに限定されない。本発明の要旨を逸脱しない限りにおいてあらゆる変更及び改良は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0040】
1 :基台部
11A :第1側壁
11B :第2側壁
12 :横梁
13 :支持脚
2 :駆動機構
20 :制御ユニット
21 :第1モーター
211 :駆動プーリー
22 :駆動輪
221 :駆動軸
222 :受動プーリー
23 :ベルト
24 :受動輪
241 :受動軸
25 :第2モーター
251 :減速機
26 :連結ロッド
27 :軸ロッド
28 :スイングアーム
281 :回転軸
282 :縦板
29 :ローラー
3 :ベルト
3A :ベルトユニット
30 :伝動部材
31 :固定ベース
310 :梁フレーム
311 :凸ベース
32 :弾性部材
33 :ベルト用履板
331 :凹溝
332 :傾斜面
333 :階段面
図1
図2
図3-1】
図3-2】
図4-1】
図4-2】
図5
図6-1】
図6-2】