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特開2024-30835通知装置、通知方法、通知プログラム、及び端末プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030835
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】通知装置、通知方法、通知プログラム、及び端末プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/432 20060101AFI20240229BHJP
   H04M 3/487 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
H04M3/432
H04M3/487
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134009
(22)【出願日】2022-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】522339307
【氏名又は名称】小野 純平
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野 純平
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201BA05
5K201BC04
5K201BC27
5K201CA01
5K201CB13
5K201CC01
5K201DC06
5K201EA05
5K201EC06
5K201ED05
5K201EF10
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させること
【解決手段】通知装置は、ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得する取得部と、前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成部と、第2のサーバに対して、前記音声ファイルの生成後に前記ユーザが使用する端末装置に通知又は発呼をするように指示する指示部と、前記端末装置又は前記第2のサーバのいずれかである外部装置から通知された前記音声ファイルの取得要求に応じて、前記外部装置に前記音声ファイルを送信する送信部とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得する取得部と、
前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成部と、
第2のサーバに対して、前記音声ファイルの生成後に前記ユーザが使用する端末装置に通知又は発呼をするように指示する指示部と、
前記端末装置又は前記第2のサーバのいずれかである外部装置から通知された前記音声ファイルの取得要求に応じて、前記外部装置に前記音声ファイルを送信する送信部と、
を有する通知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通知装置であって、
前記配信情報は、前記予定時刻を含む当日における前記ユーザの少なくとも一つの予定を示す情報である、
通知装置。
【請求項3】
請求項2に記載の通知装置であって、
前記予定は、前記当日における前記ユーザの全ての予定、又は事前に指定された件数分の前記ユーザの予定である、
通知装置。
【請求項4】
請求項2に記載の通知装置であって、
前記取得部は、
前記第1のサーバにアクセスするための前記ユーザに対応したトークンを前記端末装置から取得し、
前記トークンを前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが前記トークンの検証に成功したときに、前記ユーザに係る前記予定を示す前記配信情報を前記第1のサーバから取得する、
通知装置。
【請求項5】
請求項1に記載の通知装置であって、
前記配信情報は、前記予定時刻までに配信された少なくとも一つのニュースを示す情報である、
通知装置。
【請求項6】
請求項5に記載の通知装置であって、
前記ニュースは、前記予定時刻におけるトップニュース、又は事前に指定された件数分のニュースである、
通知装置。
【請求項7】
請求項5に記載の通知装置であって、
前記ニュースは、前記ユーザが予め指定しておいたジャンルのニュースである、
通知装置。
【請求項8】
請求項5に記載の通知装置であって、
前記音声ファイルを記憶する記憶部を更に有し、
前記送信部は、複数の前記外部装置から前記取得要求を受けたときに、複数の前記外部装置の各々に対して、前記記憶部が記憶している同一の前記音声ファイルを送信する、
通知装置。
【請求項9】
請求項1に記載の通知装置であって、
前記予定時刻と、前記音声ファイルの音声を発するキャラクタの名前とを含むアラーム情報を、一人の前記ユーザに対して複数記憶した記憶部を更に有する、
通知装置。
【請求項10】
請求項9に記載の通知装置であって、
前記取得部は、複数の前記アラーム情報のうちで前記ユーザが選択した前記アラーム情報に含まれる前記予定時刻、又は前記予定時刻よりも前記所定時間前の時刻になると、前記第1のサーバから前記配信情報を取得し、
前記音声合成部は、複数の前記アラーム情報のうちで前記ユーザが選択した前記アラーム情報に含まれる前記キャラクタの音声で前記配信情報の少なくとも一部を音声合成して前記音声ファイルを生成する、
通知装置。
【請求項11】
ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得するステップと、
前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成部と、
第2のサーバに対して、前記音声ファイルの生成後に前記ユーザが使用する端末装置に通知又は発呼をするように指示するステップと、
前記端末装置又は前記第2のサーバのいずれかである外部装置から通知された前記音声ファイルの取得要求に応じて、前記外部装置に前記音声ファイルを送信するステップと、
をコンピュータが実行する通知方法。
【請求項12】
ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得するステップと、
前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成部と、
第2のサーバに対して、前記音声ファイルの生成後に前記ユーザが使用する端末装置に通知又は発呼をするように指示するステップと、
前記端末装置又は前記第2のサーバのいずれかである外部装置から通知された前記音声ファイルの取得要求に応じて、前記外部装置に前記音声ファイルを送信するステップと、
をコンピュータに実行させるための通知プログラム。
【請求項13】
サーバからの通知に応じて、当該通知に対して応答するためのボタンを含む着信画面を表示部に表示するステップと、
前記ボタンの操作に応じて、配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを通知装置から取得するステップと、
取得した前記音声ファイルを再生するステップと、
を端末装置に実行させるための端末プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通知装置、通知方法、通知プログラム、及び端末プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
モーニングコールと呼ばれるサービスでは、ユーザが希望する時刻に他人に電話をかけてもらうことにより、その時刻にユーザが起床することができる。他人に頼らずに自動でモーニングコールを行うシステムもあり(例えば特許文献1)、これにより他人を煩わすことなく毎日正確な時刻にモーニングコールを行うことができる。また、特許文献1に記載の技術では、ユーザが指定した時刻になると、ユーザが指定した声優の声で発呼が行われる。これにより、ユーザは、飽きを感じずに起床することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-129663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、モーニングコールでユーザを起床させただけでは、ユーザはその日の自分のスケジュールや出来事を知ることができず、これらの情報を知るために起床後にユーザがスマートフォン等の端末装置を操作する必要があり、ユーザが煩わしさを感じてしまう。
【0005】
本発明は、このような現状を鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る通知装置は、ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得する取得部と、前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成部と、第2のサーバに対して、前記音声ファイルの生成後に前記ユーザが使用する端末装置に通知又は発呼をするように指示する指示部と、前記端末装置又は前記第2のサーバのいずれかである外部装置から通知された前記音声ファイルの取得要求に応じて、前記外部装置に前記音声ファイルを送信する送信部と、を有する。
【0008】
前記配信情報は、前記予定時刻を含む当日における前記ユーザの少なくとも一つの予定を示す情報とすることができる。
【0009】
前記予定は、前記当日における前記ユーザの全ての予定、又は事前に指定された件数分の前記ユーザの予定とすることができる。
【0010】
前記取得部は、前記第1のサーバにアクセスするための前記ユーザに対応したトークンを前記端末装置から取得し、前記トークンを前記第1のサーバに送信し、前記第1のサーバが前記トークンの検証に成功したときに、前記ユーザに係る前記予定を示す前記配信情報を前記第1のサーバから取得することができる。
【0011】
前記配信情報は、前記予定時刻までに配信された少なくとも一つのニュースを示す情報とすることができる。
【0012】
前記ニュースは、前記予定時刻におけるトップニュース、又は事前に指定された件数分のニュースとすることができる。
【0013】
前記ニュースは、前記ユーザが予め指定しておいたジャンルのニュースであるとすることができる。
【0014】
前記音声ファイルを記憶する記憶部を更に有し、前記送信部は、複数の前記外部装置から前記取得要求を受けたときに、複数の前記外部装置の各々に対して、前記記憶部が記憶している同一の前記音声ファイルを送信することができる。
【0015】
前記予定時刻と、前記音声ファイルの音声を発するキャラクタの名前とを含むアラーム情報を、一人の前記ユーザに対して複数記憶した記憶部を更に有することができる。
【0016】
前記取得部は、複数の前記アラーム情報のうちで前記ユーザが選択した前記アラーム情報に含まれる前記予定時刻、又は前記予定時刻よりも前記所定時間前の時刻になると、前記第1のサーバから前記配信情報を取得し、前記音声合成部は、複数の前記アラーム情報のうちで前記ユーザが選択した前記アラーム情報に含まれる前記キャラクタの音声で前記配信情報の少なくとも一部を音声合成して前記音声ファイルを生成することができる。
【0017】
本発明の他の態様に係る通知方法は、ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得するステップと、前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成部と、第2のサーバに対して、前記音声ファイルの生成後に前記ユーザが使用する端末装置に通知又は発呼をするように指示するステップと、前記端末装置又は前記第2のサーバのいずれかである外部装置から通知された前記音声ファイルの取得要求に応じて、前記外部装置に前記音声ファイルを送信するステップと、をコンピュータが実行する。
【0018】
本発明の更に他の態様に係る通知プログラムは、ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得するステップと、前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成部と、第2のサーバに対して、前記音声ファイルの生成後に前記ユーザが使用する端末装置に通知又は発呼をするように指示するステップと、前記端末装置又は前記第2のサーバのいずれかである外部装置から通知された前記音声ファイルの取得要求に応じて、前記外部装置に前記音声ファイルを送信するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0019】
本発明の別の態様に係る端末プログラムは、サーバからの通知に応じて、当該通知に対して応答するためのボタンを含む着信画面を表示部に表示するステップと、前記ボタンの操作に応じて、配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを通知装置から取得するステップと、取得した前記音声ファイルを再生するステップと、
を端末装置に実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、第1実施形態に係る通知システムの構成図の一例を示す図である。
図2図2は、ユーザ情報とアラーム情報のデータ構造の一例を示す模式図である。
図3図3(a)、(b)は、端末装置の表示部に表示されたアプリの画面の一例を示す模式図である。
図4図4は、アラームタイプがボイスのときの第1実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
図5図5は、アラームタイプがカレンダのときの第1実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
図6図6は、アラームタイプがニュースのときの第1実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
図7図7(a)は着信画面の一例を示す図であり、図7(b)は通話画面の一例を示す図である。
図8図8は、第2実施形態に係る通知システムの構成図の一例を示す図である。
図9図9は、アラームタイプがボイスのときの第2実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
図10図10は、アラームタイプがカレンダのときの第2実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
図11図11は、アラームタイプがニュースのときの第2実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
図12図12は、第1実施形態及び第2実施形態に係る通知装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図13図13は、第1実施形態及び第2実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、一実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
【0023】
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る通知システムの構成図の一例を示す図である。通知システム1は、予定時刻が近づくとモーニングコール等のようにユーザの端末装置に通知を行うシステムである。
【0024】
一例として、通知システム1は、通知装置2、端末装置3、プッシュ通知サーバ4、ニュース配信サーバ5、及びカレンダサービスサーバ6を備える。これらの各装置はインターネット等のネットワーク7を介して相互に接続される。
【0025】
端末装置3は、ユーザUが操作するスマートフォン等の携帯端末であって、処理部3a、通信部3b、入力部3c、表示部3d、及び出力部3eを備える。
【0026】
処理部3aは、ユーザUに対してモーニングコール等を行う端末プログラム(アプリ)を端末装置3が実行することで実現される機能部である。通信部3bは、ネットワーク7に端末装置3を接続するための通信インターフェースである。入力部3cは、例えばタッチパネルであり、ユーザの入力操作を受け付けるハードウェアである。表示部3dは、例えばタッチセンサと一体化された液晶パネル又は有機EL (Electro Luminescence)パネル等のディスプレイである。出力部3eは、音声を出力するスピーカである。
【0027】
例えば、通知装置2に格納されている各種の情報を編集するために、ユーザが入力部3cに対してタップ操作又はスワイプ操作等の入力操作を行うと、処理部3aは、ネットワーク7を介してその入力操作を通知装置2に通知する。その通知を受けた通知装置2は、自装置にある各種の情報を、入力操作に応じて編集する。
【0028】
通知装置2は、物理サーバ又は仮想サーバ等の計算機であって、処理部11、記憶部12、及び通信部13を備える。処理部11は、通知装置2の各部を制御する機能部である。例えば、処理部11は、設定登録部14、アラーム実行制御部15、カレンダ取得部16、ニュース取得部17、音声合成部18、指示部19、及び送信部20を備える。
【0029】
設定登録部14は、ユーザ情報21とアラーム情報22を設定し、それを記憶部12に登録する機能部である。
【0030】
図2は、ユーザ情報21とアラーム情報22のデータ構造の一例を示す模式図である。
【0031】
ユーザ情報21は、端末装置3を操作するユーザUに関連した情報である。ここでは、アプリID、ユーザ名、アクセストークン、及びリフレッシュトークンがユーザ情報21に格納される。アプリIDは、端末装置3が実行する端末プログラム(アプリ)を一意に識別する識別子である。ユーザ名は、ユーザの名前やニックネームである。アクセストークンは、ユーザUの予定を含む予定情報を通知装置2がカレンダサービスサーバ6から取得するときに、カレンダサービスサーバ6が通知装置2の真正性を検証するのに使用する文字列である。リフレッシュトークンは、アクセストークンを更新するときに使用する文字列である。
【0032】
アラーム情報22は、モーニングコール等のアラームに関する情報である。例えば、アラーム名、アラームタイプ、スケジュール、及びキャラクタ名がアラーム情報22に含まれる。
【0033】
アラーム名は、複数のアラームを識別するためにユーザが付けた名前である。
【0034】
アラームタイプは、ボイス、カレンダ、及びニュースのどのタイプのアラームかを指定する情報である。ボイスは、予定時刻になったことのみを伝える音声を端末装置3が出力するタイプである。カレンダは、予定時刻になったことに加えて、ユーザUの当日の予定も伝える音声を端末装置3が出力するタイプである。ニュースは、予定時刻になったことに加えて、当日のニュースを伝える音声を端末装置3が出力するタイプである。
【0035】
一方、スケジュールは、例えば月曜日の午前7時00分等のように、そのアラームが起動する曜日と予定時刻である。キャラクタ名は、アラームの音声を発するキャラクタの名前である。
【0036】
本実施形態では、一人のユーザUに対して一つのユーザ情報21を対応させる。そして、一つのユーザ情報に対して複数のアラーム情報22を対応させることで、ユーザUが複数のアラーム情報22を選択できるようにする。これにより、ユーザは、複数のアラーム情報22のキャラクタ名のうち好みのキャラクタ名を選択でき、そのキャラクタの音声でモーニングコール等の通知を受けることができる。
【0037】
再び図1を参照する。アラーム実行制御部15は、複数のアラーム情報22のうちでユーザUが選択したアラーム情報22のスケジュールが示す予定時刻に現在時刻が近づいたかを監視する。例えば、予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、アラーム実行制御部15は、カレンダ取得部16、ニュース取得部17、音声合成部18、指示部19、及び送信部20の各部に処理を開始させる。所定時間は、予定時刻に端末装置3で音声が出力されるように、処理や通信による遅延時間を考慮して設定することができる。
【0038】
カレンダ取得部16は、予定時刻を含む当日におけるユーザUの少なくとも一つの予定を示す予定情報をカレンダサービスサーバ6から取得する機能部である。なお、予定情報は配信情報の一例である。
【0039】
また、予定情報が示すユーザUの予定は、当日における全ての予定でもよいし、ユーザUによって事前に指定された件数分の予定でもよい。
【0040】
ユーザの予定情報は、ユーザUの行動を含む秘匿性の高い情報である。そのため、予定情報の取得に先立ち、カレンダ取得部16は、カレンダサービスサーバ6にアクセスするためのアクセストークンを予め取得しておく。アクセストークンの取得は、例えば以下のようにOAuthに基づいて行われる。
【0041】
まず、端末装置3の処理部3aが、表示部3dに、連携ボタン(不図示)を含む画面を表示する。
【0042】
ユーザUがその連携ボタンをタップしたのを処理部3aが検知すると、処理部3aがwebブラウザを起動し、webブラウザがカレンダサービスサーバ6にリダイレクトする。
【0043】
次に、ユーザUが、入力部3cを操作することにより、webブラウザにユーザ名とパスワードとを入力する。そのユーザ名とパスワードに基づき、カレンダサービスサーバ6がユーザUの認証を行う。
【0044】
その認証に成功すると、カレンダサービスサーバ6がユーザ名に対応した許可コードを発行し、webブラウザがその許可コードと共に所定のURLにリダイレクトする。
【0045】
次に、処理部3aが、許可コードをカレンダサービスサーバ6に送信する。カレンダサービスサーバ6は、許可コードを受信すると、処理部3aにアクセストークンとリフレッシュトークンとを送信する。アクセストークンは、カレンダサービスサーバ6にアクセスするのに必要なトークンであって、ユーザ名と対応付けられている。
【0046】
次いで、処理部3aが、通知装置2に、アクセストークンとリフレッシュトークンとの各々をユーザ名と対応付けて渡す。
【0047】
そして、通知装置2の設定登録部14が、渡されたユーザ名に対応したユーザ情報21に、アクセストークンとリフレッシュトークンとを格納する。
【0048】
以上により、カレンダ取得部16がアクセストークンを取得するときの基本的な処理を終える。この後は、カレンダ取得部16は、ユーザUに対応したアクセストークンをカレンダサービスサーバ6に送信する。そして、カレンダサービスサーバ6がアクセストークンの検証に成功すると、カレンダ取得部16は、ユーザUの予定情報をカレンダサービスサーバ6から取得することができる。
【0049】
再び処理部11の各部の説明に戻る。ニュース取得部17は、予定時刻までに配信された少なくとも一つのニュースを示すニュース情報をニュース配信サーバ5から取得する機能部である。ニュース情報は、配信情報の一例である。
【0050】
ニュース情報が示すニュースは、予定時刻におけるトップニュースでもよいし、ユーザUによって事前に指定された件数分のニュースでもよい。更に、ニュース情報が示すニュースは、ユーザUが予め指定したジャンルのニュースでもよい。ジャンルとしては、例えば、スポーツ、政治、及び経済等がある。
【0051】
音声合成部18は、予定情報又はニュース情報の各々の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成し、それを一時合成音声情報24として記憶部12に格納する機能部である。例えば、音声合成部18は、複数のアラーム情報22のうちでユーザUが選択したアラーム情報22を特定し、そのアラーム情報22に含まれるキャラクタ名のキャラクタの音声で音声合成を行う。
【0052】
また、音声合成部18は、予め定めておいたテンプレート文をキャラクタの音声で音声合成し、それをテンプレート合成音声情報23として記憶部12に格納してもよい。テンプレート文としては、例えば、予定時刻になったことをユーザに知らせる「〇〇時〇〇分になりました。」等の文、及び「おはようございます。」等の挨拶文がある。音声合成部18は、ユーザ情報21に含まれるユーザ名をキャラクタの音声で音声合成し、それをテンプレート合成音声情報23として記憶部12に格納してもよい。ユーザ名の合成音声は、ユーザの呼び掛けに使用できる。
【0053】
なお、音声合成部18は、テンプレート合成音声情報23と一時合成音声情報24の各々を識別できるように、これらの音声ファイルに名前を付けて記憶部12に格納する。
【0054】
指示部19は、プッシュ通知サーバ4に対して、端末装置3にVoIP(Voice over Internet Protocol)プッシュ通知をするように指示する機能部である。例えば、一時合成音声情報24を使用する場合は、指示部19は、一時合成音声情報24の生成後に当該指示をプッシュ通知サーバ4に通知する。
【0055】
送信部20は、外部装置である端末装置3から通知された音声ファイルの取得要求に応じて、端末装置3に音声ファイルを送信する機能部である。例えば、送信部20は、端末装置3からテンプレート合成音声情報23の取得要求が通知されると、端末装置3にテンプレート合成音声情報23を送信する。また、送信部20は、端末装置3から一時合成音声情報24の取得要求が通知されると、端末装置3に一時合成音声情報24を送信する。
【0056】
記憶部12は、前述のユーザ情報21、アラーム情報22、テンプレート合成音声情報23、及び一時合成音声情報24の各々を記憶する機能部である。なお、各情報21~24の少なくとも一部を通知装置2とは別のコンピュータやクラウド上の記憶部に格納してもよい。
【0057】
通信部13は、ネットワーク7に通知装置2を接続するためのインターフェースである。
【0058】
一方、プッシュ通知サーバ4は、第2のサーバの一例であって、通知装置2からの指示に応じて、端末装置3に対してVoIPプッシュ通知をする物理サーバ又は仮想サーバ等のコンピュータである。例えば、Apple(登録商標)社のプッシュ通知サービスであるAPNsのサーバをプッシュ通知サーバ4として使用できる。
【0059】
ニュース配信サーバ5は、ニュースを配信するサービスを提供するための物理サーバや仮想サーバ等のコンピュータであり、通知装置2の要求に応じて当日のニュースを通知装置2に配信する。
【0060】
カレンダサービスサーバ6は、カレンダサービスを提供するための物理サーバ又は仮想サーバ等のコンピュータである。カレンダサービスとしては、例えば、Google(登録商標)社が提供するGoogleカレンダがある。
【0061】
なお、ニュース配信サーバ5とカレンダサービスサーバ6は、いずれも第1のサーバの一例である。
【0062】
次に、ユーザUがアラーム情報22を編集する方法について説明する。アラーム情報22は、ユーザUが端末装置3に対して以下のように入力操作を行うことで編集できる。
【0063】
図3(a)、(b)は、端末装置3の表示部3dに表示されたアプリの画面の一例を示す模式図である。これらの画面は、処理部3aが生成した画面である。
【0064】
このうち、図3(a)はアプリのホーム画面30の一例を示す図である。ホーム画面30には、キャラクタ31、設定ボタン32、及びアラーム登録ボタン33が表示される。
【0065】
キャラクタ31は、ユーザUが選択したアラーム情報22のキャラクタ名に対応したキャラクタである。例えば、端末装置3の処理部3aが、ユーザUが選択したアラーム情報22を通知装置2から取得し、そのアラーム情報22のキャラクタ名に対応したキャラクタを表示部3dに表示する。なお、キャラクタの画像データは、予め端末装置3の記憶部に格納しておけばよい。これに代えて、当該キャラクタの画像データを予め通知装置2の記憶部12に格納しておき、処理部3aがその画像データを取得してもよい。
【0066】
設定ボタン32は、ユーザ情報21を設定するための設定画面を表示させるボタンである。その設定画面をユーザUが操作することで、ユーザ情報21のユーザ名を設定することができる。なお、ユーザ情報21のアプリIDは、端末装置3に端末プログラム(アプリ)をインストールするときに処理部3aから設定登録部14に通知され、設定登録部14がアプリID21をユーザ情報21に格納する。
【0067】
アラーム登録ボタン33は、アラーム登録画面を表示させるためのボタンである。
【0068】
図3(b)は、アラーム登録画面35の一例を示す図である。アラーム登録画面35には、時刻設定項目36、曜日設定項目37、アラーム名設定項目38、及びアラームタイプ設定項目39が表示される。
【0069】
時刻設定項目36は、アラームを発する予定時刻を設定する項目である。曜日設定項目37は、アラームを発する曜日を設定する項目である。時刻設定項目36で設定した予定時刻と、曜日設定項目37で設定した曜日とが、アラーム情報22におけるスケジュールとなる。
【0070】
アラーム名設定項目38は、アラーム情報22におけるアラーム名を設定する項目である。
【0071】
アラームタイプ設定項目39は、ボイス、カレンダ、及びニュース等のアラーム情報22におけるアラームタイプを設定する項目である。
【0072】
その他に、アラーム情報22のキャラクタ名を設定する項目をアラーム登録画面35に表示してもよい。
【0073】
端末装置3の処理部3aは、アラーム登録画面35におけるこれらの項目36~39の内容を通知装置2に通知する。その通知を受けた設定登録部14は、各項目36~39の内容をアラーム情報22に格納する。
【0074】
また、処理部3aは、ホーム画面30とアラーム登録画面35の他に、表示部3dにアラーム選択画面を表示してもよい。アラーム選択画面では、アラーム登録画面35で登録した複数のアラームのうちの一つをユーザUが選択する。なお、アラーム選択画面において、アラーム登録画面35で登録した複数のアラームを個別にオン/オフできるようにしてもよい。この場合、オンとされた複数のアラームを併用することができる。そして、処理部3aは、ユーザUが選択したアラームを通知装置2に通知する。その通知を受けた設定登録部14は、複数のアラーム情報22のうちで、ユーザが選択したアラームに対応した情報にフラグを立てる。これにより、アラーム実行制御部15は、ユーザUが選択したアラームに対応したアラーム情報22を特定することができる。
【0075】
次に、本実施形態に係る通知方法について説明する。以下では、ボイス、カレンダ、及びニュースのアラームタイプごとに通知方法を説明する。
【0076】
<ボイス>
図4は、アラームタイプがボイスのときの本実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
【0077】
まず、アラーム実行制御部15がスケジュールを監視する(ステップS10)。例えば、アラーム実行制御部15は、複数のアラーム情報22のうちでユーザUが選択したアラーム情報22を参照し、そのアラーム情報22のアラームタイプがボイスであることを特定する。更に、アラーム実行制御部15は、そのアラーム情報22のスケジュールに含まれる曜日と予定時刻とを特定する。そして、アラーム実行制御部15は、その曜日の予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になったかを監視する。
【0078】
そして、予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、アラーム実行制御部15は指示部19に処理を開始させる。これにより、指示部19は、プッシュ通知サーバ4に対して、端末装置3にVoIPプッシュ通知をするように指示する(ステップS12)。また、指示部19は、ユーザUが選択したアラーム情報22に含まれるキャラクタ名を特定し、そのキャラクタの音声で音声合成したテンプレート合成音声情報23の音声ファイルの名前を含めてプッシュ通知サーバ4に通知する。例えば、予定時刻が7:00である場合は、キャラクタが「7時になりました。」という音声を発する音声ファイルを指示部19がプッシュ通知サーバ4に通知する。更に、指示部19は、ユーザ情報21に含まれるアプリIDを含めてプッシュ通知サーバ4に通知する。
【0079】
次に、プッシュ通知サーバ4が、端末装置3に対してVoIPプッシュ通知をする(ステップS14)。このとき、プッシュ通知サーバ4は、指示部19から取得した音声ファイルの名前とアプリIDとを含めて端末装置3に通知する。
【0080】
次に、端末装置3の処理部3aが表示部3dに着信画面を表示する(ステップS16)。例えば、端末装置3がApple社製のiPhone(登録商標)である場合には、まず端末装置3のOS(Operating System)が自装置宛てにVoIPプッシュ通知が来たことをアプリIDに基づいて検知し、そのアプリIDに対応した端末プログラム(アプリ)を起動する。そして、端末プログラムがCallKitを呼び出し、CallKitに着信画面を表示させる。なお、CallKitは、VoIPを用いた通話をするために必要なユーザインタフェースを端末プログラム(アプリ)が利用できるようにするためのフレームワークである。
【0081】
図7(a)は、ステップS16で表示される着信画面の一例を示す図である。図7(a)に示すように、着信画面41には、拒否ボタン42と応答ボタン43とが表示される。拒否ボタン42は、VoIPプッシュ通知に対する応答を拒否するためのボタンである。応答ボタン43は、VoIPプッシュ通知に対して応答して通話をするためのボタンである。
【0082】
再び図4を参照し、次に、ユーザUが応答ボタン43をタップすると(ステップS18)、処理部3aが表示部3dに通話画面を表示する(ステップS20)。一例としては、着信画面上の応答ボタン43のタップ操作はCallKitを介して端末プログラムに通知されるので、これに応じて端末プログラムがCallKitを呼び出し、CallKitに通話画面を表示させる。
【0083】
図7(b)は、ステップS18で表示される通話画面の一例を示す図である。図7(b)に示すように、通話画面45には切るボタン46が表示される。切るボタン46は、通話を停止するためのボタンである。
【0084】
再び図4を参照し、次に、応答ボタン43のタップ操作に応じて端末装置3の処理部3aが、通知装置2に対し、音声ファイルの取得要求を通知する(ステップS22)。このとき、処理部3aは、ステップS14で通知された音声ファイルの名前と、通知装置2の記憶部12において音声ファイルが格納されている場所を示すURL(Uniform Resource Locator)とを含めて通知装置2に通知する。当該URLは、例えば、端末プログラム(アプリ)を端末装置3にインストールするときに、端末装置3の記憶部(不図示)に格納される。
【0085】
次いで、通知装置2の送信部20が、通知されたURLに格納されている通知された名前の音声ファイルを端末装置3に送信する(ステップS24)。
【0086】
次に、端末装置3の処理部3aがその音声ファイルを再生した音声を生成し、出力部3eがその音声を出力する(ステップS26)。その音声は、ユーザUが指定したキャラクタ名のキャラクタが「7時になりました。」等のテンプレート文を読み上げる音声である。
【0087】
そして、ユーザUが通話画面45の切るボタン46をタップし(ステップS28)、処理部3aが通話画面45を非表示にする(ステップS30)。
【0088】
以上により、アラームタイプがボイスのときの本実施形態に係る通知方法の基本ステップを終える。
【0089】
この通知方法によれば、予定時刻が近づくとプッシュ通知サーバ4から端末装置3にVoIPプッシュ通知が行われ(ステップS14)、ユーザUが応答ボタン43をタップしてその通知に応答すると、ユーザUが指定したキャラクタ名のキャラクタの声が出力される(ステップS26)。そのため、ユーザUの好みの声でモーニングコール等を行うことができ、ユーザUが飽きない仕組みを提供することができる。
【0090】
<カレンダ>
図5は、アラームタイプがカレンダのときの本実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
【0091】
まず、アラーム実行制御部15がスケジュールを監視する(ステップS30)。例えば、アラーム実行制御部15は、複数のアラーム情報22のうちでユーザUが選択したアラーム情報22を参照し、そのアラーム情報22のアラームタイプがカレンダであることを特定する。更に、アラーム実行制御部15は、そのアラーム情報22のスケジュールに含まれる曜日と予定時刻とを特定する。そして、アラーム実行制御部15は、その曜日の予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になったかを監視する。
【0092】
そして、予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、アラーム実行制御部15はカレンダ取得部16に処理を開始させる。これにより、カレンダ取得部16は、カレンダサービスサーバ6に予定情報の取得要求を通知し(ステップS32)、カレンダサービスサーバ6から予定情報を取得する(ステップS34)。
【0093】
次に、音声合成部18が、予定情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを一時合成音声情報24として生成し、当該音声ファイルに名前を付けて記憶部12に格納する(ステップS36)。
【0094】
この後は、図4のボイスの場合と同様にステップS12~S30を行い、アラームタイプがカレンダのときの本実施形態に係る通知方法の基本ステップを終える。
【0095】
この通知方法によれば、予定時刻が近づくと、予定情報を音声合成した一時合成音声情報24を音声合成部18が生成し(ステップS36)、ユーザが応答すると(ステップS18)、端末装置3が一時合成音声情報24を再生する(ステップS26)。予定情報は、前述のように予定時刻を含む当日のユーザUの予定を示す情報である。そのため、ユーザUは、再生された音声を聞くことで、予定時刻が到来したことだけでなく、当日の自分のスケジュールをも知ることができ、ユーザUの利便性が向上する。
【0096】
なお、前述のように当日におけるユーザUの全ての予定を予定情報とすることで、ユーザUは当日の全ての予定を一度に把握することができる。また、前述のようにユーザUによって事前に指定された件数分の予定を予定情報とすることで、全ての予定を聞く場合と比較して再生時間が短くなり、予定を聞き終えるまでのユーザUの待ち時間を減らすことができる。これらについては後述の第2実施形態でも同様である。
【0097】
<ニュース>
図6は、アラームタイプがニュースのときの本実施形態に係る通知方法のシーケンス図の一例である。
【0098】
まず、アラーム実行制御部15がスケジュールを監視する(ステップS40)。例えば、アラーム実行制御部15は、複数のアラーム情報22のうちでユーザUが選択したアラーム情報22を参照し、そのアラーム情報22のアラームタイプがニュースであることを特定する。更に、アラーム実行制御部15は、そのアラーム情報22のスケジュールに含まれる曜日と予定時刻とを特定する。そして、アラーム実行制御部15は、その曜日の予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になったかを監視する。
【0099】
そして、予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、アラーム実行制御部15はニュース取得部17に処理を開始させる。これにより、ニュース取得部17は、ニュース配信サーバ5に対してニュース情報の取得要求を通知し(ステップS42)、ニュース配信サーバ5からニュース情報を取得する(ステップS44)。
【0100】
次に、音声合成部18が、ニュース情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを一時合成音声情報24として生成し、当該音声ファイルに名前を付けて記憶部12に格納する(ステップS46)。
【0101】
この後は、図4のボイスの場合と同様にステップS12~S30を行い、アラームタイプがニュースのときの本実施形態に係る通知方法の基本ステップを終える。
【0102】
この通知方法によれば、予定時刻が近づくと、ニュース情報を音声合成した一時合成音声情報24を音声合成部18が生成し(ステップS46)、ユーザが応答すると(ステップS18)、端末装置3が一時合成音声情報24を再生する(ステップS26)。そのため、ユーザUは、再生された音声を聞くことで、予定時刻が到来したことだけでなく、当日のニュースをも知ることができ、ユーザUの利便性が向上する。
【0103】
なお、前述のように予定時刻におけるトップニュースをニュース情報とすることで、ユーザUは重要性が高いトップニュースを直ちに確認することができる。また、前述のようにユーザUによって事前に指定された件数分のニュースをニュース情報とすることで、全てのニュースを聞く場合と比較して再生時間が短くなり、ニュースを聞き終えるまでのユーザUの待ち時間を減らすことができる。更に、前述のようにユーザUが予め指定したジャンルのニュースをニュース情報とすることで、興味のあるニュースのみをユーザUが知ることができる。これについては後述の第2実施形態でも同様である。
【0104】
また、ニュースは、ユーザUの予定のように各ユーザに特化した情報ではなく、複数のユーザが共有できる情報である。そのため、複数の端末装置3がステップS22で音声ファイルの取得要求を通知したときに、ステップS46において一時合成音声情報24として記憶部12に格納した同一の音声ファイルをステップS24で送信部20が複数の端末装置3に送信してもよい。つまり、音声合成されたニュースの音声ファイルがキャッシュされ、複数のユーザ間で再利用される。これにより、複数の端末装置3ごとに音声合成部18が音声ファイルを生成する必要がなくなり、通知装置2の計算資源の無駄使いを抑制できる。これについては後述の第2実施形態でも同様である。
【0105】
更に、本実施形態では、ボイス、カレンダ、及びニュースのアラームタイムごとに動作を説明したが、これらのアラームタイプを組み合わせてもよい。例えば、通知装置2のカレンダ取得部16がカレンダサービスサーバ6からカレンダ情報を取得し、かつ、ニュース取得部17がニュース配信サーバ5からニュース情報を取得してもよい。この場合、通知装置2の音声合成部18は、カレンダ情報とニュース情報の各々の少なくとも一部を音声合成した一時合成音声情報24を生成する。そして、端末装置3がその一時合成音声情報24を再生することで、ユーザUが、当日の予定とニュースの両方を同時に知ることができ、ユーザUの利便性を更に向上させることができる。これについては後述の第2実施形態でも同様である。
【0106】
<第2実施形態>
第1実施形態では、予定時刻が近づくと、プッシュ通知サーバ4が端末装置3に対してVoIPプッシュ通知を行った。これに対し、本実施形態では、予定時刻が近づくと以下のようにして電話網を介して端末装置3に発呼を行う。
【0107】
図8は、本実施形態に係る通知システムの構成図の一例を示す図である。なお、図8において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を書略する。
【0108】
通知システム1は、第1実施形態のプッシュ通知サーバ4(図1参照)に代えて電話サーバ51を備える。電話サーバ51は、第2のサーバの一例であって、クラウド電話サービスを提供するための物理サーバ又は仮想サーバ等のコンピュータである。そのようなクラウド電話サービスとしては、例えばAmazon Connect及びTwilio等がある。また、電話サーバ51は、電話網52を介して端末装置3と接続される。
【0109】
また、本実施形態においては、通知装置2の指示部19は、電話サーバ51に対して発呼をするように指示をする。更に、本実施形態では、端末装置3の電話番号をユーザ情報21に格納する。
【0110】
そして、送信部20は、外部装置である電話サーバ51からテンプレート合成音声情報23の取得要求が通知されると、電話サーバ51にテンプレート合成音声情報23を送信する。また、送信部20は、電話サーバ51から一時合成音声情報24の取得要求が通知されると、電話サーバ51に一時合成音声情報24を送信する。
【0111】
次に、本実施形態に係る通知方法について、ボイス、カレンダ、及びニュースのアラームタイプごとに説明する。
【0112】
<ボイス>
図9は、アラームタイプがボイスのときの本実施形態に係る通知方法のシーケンス図である。
【0113】
まず、アラーム実行制御部15がスケジュールを監視する(ステップS50)。なお、本ステップの処理はステップS10と同様なので、その詳細な説明は省略する。
【0114】
そして、予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、アラーム実行制御部15は指示部19に処理を開始させる。これにより、指示部19は、電話サーバ51に対して、端末装置3に電話網52を介して発呼をするように指示する(ステップS52)。このとき、指示部19は、ユーザUが選択したアラーム情報22に含まれるキャラクタ名を特定する。そして、指示部19は、そのキャラクタの音声で音声合成したテンプレート合成音声情報23の音声ファイルの名前と、通知装置2の記憶部12においてその音声ファイルが格納されている場所を示すURLとを含めて通知装置2に通知する。更に、指示部19は、ユーザUが選択したアラーム情報22に含まれる端末装置3の電話番号も含めて通知装置2に通知する。
【0115】
次に、電話サーバ51が、音声ファイルの取得要求を通知する(ステップS54)。このとき、電話サーバ51は、ステップS52で通知された音声ファイルの名前、当該音声ファイルのURLとを含めて通知装置2に通知する。
【0116】
次いで、通知装置2の送信部20が、通知されたURLに格納されている通知された名前の音声ファイルを電話サーバ51に送信する(ステップS56)。
【0117】
続いて、電話サーバ51が、ステップS52で通知された電話番号宛てに発呼をする(ステップS58)。
【0118】
次に、端末装置3にインストールされている既存の電話アプリが、端末装置3の表示部に着信画面(不図示)を表示する(ステップS60)。
【0119】
そして、ユーザUがその着信画面に表示された応答ボタン(不図示)をタップすると(ステップS62)、端末装置3の電話アプリが電話サーバ51に接続し(ステップS64)、電話アプリが端末装置3に通話画面(不図示)を表示する(ステップS66)。
【0120】
次いで、電話サーバ51が、ステップS56で取得した音声ファイルを再生し、その音声信号を端末装置3に送信する(ステップS68)。これにより、電話サーバ51のスピーカ等の出力部から、「7時になりました。」等のキャラクタの音声が出力されることになる。
【0121】
そして、ユーザUが通話画面の切るボタン(不図示)をタップすると(ステップS70)、電話アプリが電話サーバ51との通信を切断し(ステップS72)、電話アプリが通話画面を非表示にする(ステップS74)。
【0122】
以上により、アラームタイプがボイスのときの本実施形態に係る通知方法の基本ステップを終える。
【0123】
この通知方法によれば、予定時刻が近づくと電話サーバ51から端末装置3に発呼が行われ(ステップS58)、ユーザUが着信画面の応答ボタンをタップしてその発呼に応答すると、ユーザUが指定したキャラクタ名のキャラクタの声が端末装置3から出力される(ステップS68)。そのため、ユーザUの好みの声でモーニングコール等を行うことができ、ユーザUが飽きない仕組みを提供することができる。
【0124】
<カレンダ>
図10は、アラームタイプがカレンダのときの本実施形態に係る通知方法のシーケンス図である。なお、図10において、第1実施形態の図5と同じステップには同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
【0125】
まず、アラーム実行制御部15の監視の結果、予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になると(ステップS30)、第1実施形態のステップS32~S36を実行する。そのステップS36を実行した時点では、カレンダサービスサーバ6から取得した予定情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルが一時合成音声情報24として記憶部12に格納された状態となっている。
【0126】
この後は、図8のボイスの場合と同様にステップS52~S74を行い、アラームタイプがカレンダのときの本実施形態に係る通知方法の基本ステップを終える。
【0127】
この通知方法によれば、第1実施形態と同様に、予定情報を音声合成した音声がステップS68で端末装置3から出力される。その結果、ユーザUは、その音声を聞くことで、予定時刻が到来したことだけでなく、当日の自分のスケジュールをも知ることができ、ユーザUの利便性が向上する。
【0128】
<ニュース>
図11は、アラームタイプがニュースのときの本実施形態に係る通知方法のシーケンス図である。なお、図11において、第1実施形態の図6と同じステップには同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
【0129】
まず、アラーム実行制御部15の監視の結果、予定時刻、又は当該予定時刻よりも所定時間前の時刻になると(ステップS40)、第1実施形態のステップS42~S46を実行する。そのステップS46を実行した時点では、ニュース配信サーバ5から取得したニュース情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルが一時合成音声情報24として記憶部12に格納された状態となっている。
【0130】
この後は、図8のボイスの場合と同様にステップS52~S74を行い、アラームタイプがカレンダのときの本実施形態に係る通知方法の基本ステップを終える。
【0131】
この通知方法によれば、第1実施形態と同様に、ニュース情報を音声合成した音声がステップS68で端末装置3から出力される。その結果、ユーザUは、その音声を聞くことで、予定時刻が到来したことだけでなく、当日のニュースをも知ることができ、ユーザUの利便性が向上する。
【0132】
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る各装置のハードウェア構成について説明する。図12は、第1実施形態及び第2実施形態に係る通知装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0133】
図12に示すように、通知装置2は、記憶装置2a、メモリ2b、プロセッサ2c、通信インターフェース2d、及び媒体読み取り装置2fを有する。これらの各装置はバス2gにより相互に接続される。
【0134】
記憶装置2aは、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶装置であって、本実施形態に係る通知プログラム100を記憶する。
【0135】
通知プログラム100をコンピュータが読み取り可能な記録媒体2hに記録させておき、プロセッサ2cに記録媒体2hの通知プログラム100を読み取らせるようにしてもよい。
【0136】
そのような記録媒体2hとしては、例えばCD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の物理的な可搬型記録媒体がある。また、フラッシュメモリ等の半導体メモリ及びハードディスクドライブを記録媒体2hとして使用してもよい。
【0137】
更に、公衆回線、インターネット、及びLAN(Local Area Network)等に接続された装置に通知プログラム100を記憶させてもよい。その場合は、プロセッサ2cがその通知プログラム100を読み出して実行すればよい。
【0138】
メモリ2bは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のようにデータを一時的に記憶するハードウェアであって、その上に通知プログラム100が展開される。
【0139】
プロセッサ2cは、通知装置2の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)等のプロセッシングデバイスである。そのプロセッサ2cがメモリ2bと協働して通知プログラム100を実行することにより図1の処理部11が実現される。
【0140】
図1の記憶部12は、記憶装置2aとメモリ2bにより実現される。更に、通信インターフェース2dは、通知装置2をネットワーク7に接続するためのNIC(Network Interface Card)等のハードウェアである。その通信インターフェース2dにより図1の通信部13が実現される。
【0141】
媒体読み取り装置2fは、記録媒体2hに記録されているデータを読み取るためのUSBリーダ等のハードウェアである。
【0142】
図13は、第1実施形態及び第2実施形態に係る端末装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0143】
図13に示すように、端末装置3は、メモリ3g、プロセッサ3h、表示装置3i、通信インターフェース3m、及びスピーカ3nを備える。これらの各装置はバス3pにより相互に接続される。
【0144】
メモリ3gは、DRAM等のハードウェアであって、その上に本実施形態に係る端末プログラムが展開される。
【0145】
プロセッサ3hは、端末装置3の各部を制御するCPU等のプロセッシングデバイスである。そのプロセッサ3hがメモリ3gと協働して端末プログラムを実行することにより図1の処理部3aが実現される。
【0146】
表示装置3iは、タッチパネル3jと表示パネル3kとが一体となったハードウェアである。タッチパネル3jは、図1の入力部3cを実現するデバイスであり、ユーザのタップ操作及びスワイプ操作を所定の信号に変換する。表示パネル3kは、図1の表示部3dを実現するための液晶パネル又は有機ELパネルである。
【0147】
通信インターフェース3mは、端末装置3をネットワーク7に接続するためのNIC等のハードウェアである。その通信インターフェース3mにより図1の通信部3bが実現される。
【0148】
スピーカ3nは音声を出力デバイスである。そのスピーカにより図1の出力部3eが実現される。
【0149】
本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態や変形例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある変形例の一部を他の変形例に置き換えたり、変形例を組み合わせたりすることが可能である。
【符号の説明】
【0150】
1…通知システム、2…通知装置、3…端末装置、4…プッシュ通知サーバ、5…ニュース配信サーバ、6…カレンダサービスサーバ、7…ネットワーク、11…処理部、12…記憶部、13…通信部、14…設定登録部、15…アラーム実行制御部、16…カレンダ取得部、17…ニュース取得部、18…音声合成部、19…指示部、20…送信部、21…ユーザ情報、22…アラーム情報、23…テンプレート合成音声情報、24…一時合成音声情報、30…ホーム画面、31…キャラクタ、32…設定ボタン、33…アラーム登録ボタン、35…アラーム登録画面、36…時刻設定項目、37…曜日設定項目、38…アラーム名設定項目、39…アラームタイプ設定項目、41…着信画面、42…拒否ボタン、43…応答ボタン、45…通話画面、46…切るボタン、51…電話サーバ、52…電話網。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得する取得部と、
前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成部と、
第2のサーバに対して、生成した前記音声ファイルの名前を通知し、前記ユーザが使用する端末装置にプッシュ通知をするように指示する指示部と、
前記第2のサーバから前記音声ファイルの名前を含むプッシュ通知を受けた前記端末装置から通知された前記音声ファイルの名前を含む取得要求に応じて、前記端末装置前記名前に対応する前記音声ファイルを送信する送信部と、
を有する通知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通知装置であって、
前記配信情報は、前記予定時刻を含む当日における前記ユーザの少なくとも一つの予定を示す情報である、
通知装置。
【請求項3】
請求項2に記載の通知装置であって、
前記予定は、前記当日における前記ユーザの全ての予定、又は事前に指定された件数分の前記ユーザの予定である、
通知装置。
【請求項4】
請求項2に記載の通知装置であって、
前記取得部は、
前記第1のサーバにアクセスするための前記ユーザに対応したトークンを前記端末装置から取得し、
前記トークンを前記第1のサーバに送信し、
前記第1のサーバが前記トークンの検証に成功したときに、前記ユーザに係る前記予定を示す前記配信情報を前記第1のサーバから取得する、
通知装置。
【請求項5】
請求項1に記載の通知装置であって、
前記配信情報は、前記予定時刻までに配信された少なくとも一つのニュースを示す情報である、
通知装置。
【請求項6】
請求項5に記載の通知装置であって、
前記ニュースは、前記予定時刻におけるトップニュース、又は事前に指定された件数分のニュースである、
通知装置。
【請求項7】
請求項5に記載の通知装置であって、
前記ニュースは、前記ユーザが予め指定しておいたジャンルのニュースである、
通知装置。
【請求項8】
請求項5に記載の通知装置であって、
前記音声ファイルをキャッシュとして記憶する記憶部を更に有し、
前記送信部は、複数の前記端末装置から前記取得要求を受けたときに、複数の前記端末装置の各々に対して、前記記憶部がキャッシュとして記憶している同一の前記音声ファイルを送信する、通知装置。
【請求項9】
請求項1に記載の通知装置であって、
前記予定時刻と、前記音声ファイルの音声を発するキャラクタの名前とを含むアラーム情報を、一人の前記ユーザに対して複数記憶した記憶部を更に有する、
通知装置。
【請求項10】
請求項9に記載の通知装置であって、
前記取得部は、複数の前記アラーム情報のうちで前記ユーザが選択した前記アラーム情報に含まれる前記予定時刻、又は前記予定時刻よりも前記所定時間前の時刻になると、前記第1のサーバから前記配信情報を取得し、
前記音声合成部は、複数の前記アラーム情報のうちで前記ユーザが選択した前記アラーム情報に含まれる前記キャラクタの音声で前記配信情報の少なくとも一部を音声合成して前記音声ファイルを生成する、
通知装置。
【請求項11】
ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得するステップと、
前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成ステップと、
第2のサーバに対して、生成した前記音声ファイルの名前を通知し、前記ユーザが使用する端末装置にプッシュ通知をするように指示するステップと、
前記第2のサーバから前記音声ファイルの名前を含むプッシュ通知を受けた前記端末装置から通知された前記音声ファイルの名前を含む取得要求に応じて、前記端末装置前記名前に対応する前記音声ファイルを送信するステップと、
をコンピュータが実行する通知方法。
【請求項12】
ユーザが指定した予定時刻、又は前記予定時刻よりも所定時間前の時刻になると、第1のサーバから配信情報を取得するステップと、
前記配信情報の少なくとも一部を音声合成した音声ファイルを生成する音声合成ステップと、
第2のサーバに対して、生成した前記音声ファイルの名前を通知し、前記ユーザが使用する端末装置にプッシュ通知をするように指示するステップと、
前記第2のサーバから前記音声ファイルの名前を含むプッシュ通知を受けた前記端末装置から通知された前記音声ファイルの名前を含む取得要求に応じて、前記端末装置前記名前に対応する前記音声ファイルを送信するステップと、
をコンピュータに実行させるための通知プログラム。
【請求項13】
ユーザが設定した予定時刻及びタイプを通知装置に通知するステップと、
サーバからの、設定された前記タイプの配信情報の少なくとも一部が音声合成された音声ファイルの名前を含むプッシュ通知に応じて、当該プッシュ通知に対して応答するためのボタンを含む着信画面を表示部に表示するステップと、
前記ボタンの操作に応じて、前記通知装置に対して、前記音声ファイルの名前を含む取得要求を通知し、前記名前に対応する前記音声ファイルを前記通知装置から取得するステップと、
取得した前記音声ファイルを再生するステップと、
を端末装置に実行させるための端末プログラム。