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特開2024-30982側溝用蓋、ならびに、側溝及び側溝用蓋のセット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030982
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】側溝用蓋、ならびに、側溝及び側溝用蓋のセット
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/06 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
E03F5/06 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134248
(22)【出願日】2022-08-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-12
(71)【出願人】
【識別番号】399014244
【氏名又は名称】株式会社高岡ケージ工業
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100173462
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 一浩
(72)【発明者】
【氏名】小川 光弘
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063CB07
2D063CB22
(57)【要約】
【課題】側溝の幅方向の両側の縁部が異なる高さであっても脱落しないようにする。
【解決手段】蓋本体210に固定された各突出部242、243、245は、側溝用蓋200が側溝を閉塞したときに側溝の内部に向かって突出する。蓋本体210は、幅方向の両端の縁部の高さが異なる側溝を閉塞したとき、幅方向の一端の高さが他端の高さよりも高い。各突出部242、243、245は、蓋本体210の幅方向の他端側に固定されている。蓋本体210は、側溝を閉塞したとき、幅方向の一端が側溝の幅方向の一端の側壁に支持される一方、幅方向の他端部が側溝の幅方向の他端の縁部に支持され、蓋本体210の幅方向の一端から各突出部242、243、245の幅方向の他端までの距離D1は、側溝の幅方向の長さL36よりも長い。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側溝を閉塞する側溝用蓋であって、
蓋本体と、
前記蓋本体に固定されて前記蓋本体が前記側溝を閉塞したときに前記側溝の内部に向かって突出する突出部と、
を備え、
前記蓋本体は、前記側溝を閉塞したとき、幅方向の一端の高さが他端よりも高く、
前記突出部は、前記蓋本体の前記幅方向の他端側に固定され、
前記蓋本体は、前記側溝を閉塞したとき、前記幅方向の一端が前記側溝の前記幅方向の一端の側壁に支持される一方、前記幅方向の他端部が前記側溝の前記幅方向の他端の縁部に支持され、
前記蓋本体の前記幅方向の一端から前記突出部の前記幅方向の他端までの距離は、前記側溝の前記幅方向の長さよりも長い、
側溝用蓋。
【請求項2】
前記突出部は、複数の前記側溝用蓋を用いて前記側溝を閉塞する場合に前記蓋本体どうしを連結する雄型連結金具に含まれる第1突出部及び第2突出部であり、
前記蓋本体は、前記側溝を閉塞したときに前記側溝の幅方向に延びる横桟と前記側溝の延長方向に延びる縦桟とが複数設けられた格子状に形成され、隣り合う前記横桟として、前記延長方向の一端側の第1横桟と、前記延長方向の他端側の第2横桟とを含み、
前記雄型連結金具の前記第1突出部から前記第2突出部までの前記延長方向の長さのほうが前記第1横桟の前記延長方向の一端から前記第2横桟の前記延長方向の他端までの長さよりも長い、
請求項1に記載の側溝用蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、側溝用蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
農業用水路、生活用水路といった用水路の側溝は、側溝用蓋で被覆されていないことが多く、不注意による転落事故が多数発生している。このため、このような用水路に適した側溝用蓋の提供が求められている。
【0003】
このような側溝用蓋の一例として、特許文献1には、側溝の延長方向に延びて当該側溝の開口部両側端縁に設置可能な断面逆L字状の一対の基部と、横桟と縦桟とによって格子状に形成されて基部どうしの間に架け渡すように配置された蓋部とによって構成された側溝用蓋が開示されている。特許文献1の側溝用蓋は、側溝の開口部両側端縁が同一の高さであることを前提としており、側溝を閉塞したときの幅方向両端部の基部の高さが同一となるように予め設計されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6854159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術では、例えば、側溝の開口部両側端縁が異なる高さである場合、側溝用蓋が側溝を閉塞したときに基部が側溝の開口部両側端縁に嵌まらない問題がある。このため、特許文献1に記載された技術では、通行者が側溝用蓋の上に乗ったときに側溝用蓋が幅方向にズレて側溝の内部に脱落する虞がある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、側溝の幅方向の両側の縁部が異なる高さであっても脱落しないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る側溝用蓋は、側溝を閉塞する側溝用蓋であって、蓋本体と、蓋本体に固定されて蓋本体が側溝を閉塞したときに側溝の内部に向かって突出する突出部と、を備え、蓋本体は、側溝を閉塞したとき、幅方向の一端の高さが他端よりも高く、突出部は、蓋本体の幅方向の他端側に固定され、蓋本体は、側溝を閉塞したとき、幅方向の一端が側溝の幅方向の一端の側壁に支持される一方、幅方向の他端部が側溝の幅方向の他端の縁部に支持され、蓋本体の幅方向の一端から突出部の幅方向の他端までの距離は、側溝の幅方向の長さよりも長い。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、側溝の幅方向の両側の縁部が異なる高さであっても脱落しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】(A)実施の形態1に係る側溝用蓋の展開図、(B)実施の形態1に係る側溝用蓋を延長方向に沿って見たときの側面図
図2】(A)実施の形態1に係る側溝用蓋の第1の作用説明図、(B)実施の形態1に係る側溝用蓋の第2の作用説明図、(C)実施の形態1に係る側溝用蓋の第3の作用説明図
図3】(A)実施の形態2に係る側溝用蓋の展開図、(B)実施の形態2に係る側溝用蓋を延長方向に沿って見たときの側面図
図4】実施の形態2に係る側溝用蓋の作用説明図
図5】(A)第1の変更例に係る側溝用蓋を延長方向に沿って見たときの側面図、(B)第2の変更例に係る側溝用蓋を延長方向に沿って見たときの側面図、(C)第3の変更例に係る側溝用蓋を延長方向に沿って見たときの側面図、(D)第4の変更例に係る側溝用蓋を延長方向に沿って見たときの側面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態に係る側溝用蓋について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同じ符号を付す。また、本発明の構成に対する理解を容易にするため、側溝用蓋が側溝を閉塞したときの側溝及び側溝用蓋について、図面に示す矢印のX軸方向を「延長方向」、Y軸方向を「幅方向」、Z軸方向を「上下方向」として説明する。以下、側溝用蓋におけるX方向及びY方向を「一端側」、-X方向及び-Y方向を「他端側」、Z方向を「上側」、-Z方向を「下側」と記載する。また、側溝用蓋におけるX方向、-X方向、Y方向及び-Y方向の各端を「延長方向の一端」、「延長方向の他端」、「幅方向の一端」及び「幅方向の他端」と記載する。
【0011】
[実施の形態1]
(実施の形態1に係る側溝用蓋100について)
本発明の実施の形態1に係る側溝用蓋100は、図1(B)の一点鎖線で示す側溝を閉塞する蓋である。なお、本実施の形態では、図1(B)に示すように、側溝の幅方向の両端の縁部は、上下方向の高さが同一である。また、本実施の形態では、側溝用蓋100は、図1(A)に示す、延長方向の一端から他端までの長さL1が985mm、後述する折り曲げ前の幅方向の一端から他端までの長さL2が656mmとなるように予め設計されている。また、側溝用蓋100の表面には、錆止め防止のため、溶融亜鉛メッキが施されている。
【0012】
また、図1(A)、図1(B)に示すように、側溝用蓋100は、側溝を閉塞する側溝用蓋100の本体である蓋本体110、複数の側溝用蓋100を用いて側溝を閉塞する場合に蓋本体110どうしを連結する連結金具120を備える。
【0013】
(実施の形態1に係る蓋本体110について)
図1(A)に示すように、蓋本体110は、幅方向に延びる横桟111、延長方向に延びて横桟111の上側に固定された縦桟112を含む。横桟111及び縦桟112は、鉄製の細い丸棒によって構成された棒状部材である。なお、本実施の形態では、横桟111及び縦桟112の直径は、φ6mmとなるように予め設計されている。蓋本体110は、複数の横桟111が延長方向に沿って所定の間隔を空けて複数設けられるとともに、複数の縦桟112が幅方向に沿って所定の間隔を空けて複数設けられ、横桟111と横桟111とが交差する部分が溶接された格子状に形成されている。
【0014】
なお、本実施の形態では、隣り合う横桟111の中心どうしの延長方向の間隔は、図1(A)に示す、一端部又は中央部の間隔L3が125mm、他端部の間隔L4が104mmとなるように予め設計されている。よって、隣り合う横桟111について、一端側の横桟111を第1横桟とし、他端側の横桟111を第2横桟とした場合、第1横桟の延長方向の一端から第2横桟の延長方向の他端までの延長方向の長さL5の最大値は、一端部及び中央部の131mm(125+3+3=131[mm])となるように予め設計されている。また、隣り合う縦桟112の中心どうしの後述する折り曲げ前の幅方向の長さは、図1(A)に示す、一端部又は他端部の長さL6が50mm、中央部の長さL7が150mm、一端部又は他端部と中央部との間の長さL8が125mmとなるように予め設計されている。
【0015】
また、図1(B)に示すように、本実施の形態では、横桟111は、幅方向の中央が山折りで所定の角度に折り曲げられるとともに、幅方向の一端側及び他端側の中央部が谷折りで所定の角度に折り曲げられている。なお、本実施の形態では、図1(B)に示す、横桟111の山折りの角度θ1が130°、谷折りの角度θ2が165°となるように予め設計されている。よって、本実施の形態では、蓋本体110は、図1(B)に示す、折り曲げ後の幅方向の一端から他端までの長さL9が616mm、折り曲げ後の上下方向の高さH1が111mmとなるように予め設計されている。この結果、蓋本体110は、延長方向の他端の外方から延長方向に沿って見たときに幅方向の一端側と他端側とで対称となる緩い山形状となるように形成されている。
【0016】
(実施の形態1に係る連結金具120について)
また、図1(A)に示すように、連結金具120は、蓋本体110の延長方向の他端部に固定された雌型連結金具130、蓋本体110の延長方向の一端部及び中央部に固定された雄型連結金具140を含む。なお、雌型連結金具130及び雄型連結金具140も横桟111及び縦桟112と同様の棒状部材である。
【0017】
雌型連結金具130は、U字状に形成されており、蓋本体110の下側から溶接されている。具体的には、雌型連結金具130は、U字の下部分に相当する基端部131が蓋本体110の延長方向の他端の外方にはみ出した状態で、U字の上部分に相当する自由端部132、133が蓋本体110の延長方向の他端に設けられた横桟111とその隣に設けられた横桟111に下側から溶接されている。また、雌型連結金具130は、幅方向の一端側に溶接された第1雌型連結金具130A、幅方向の他端側に溶接された第2雌型連結金具130Bを含む。よって、蓋本体110の延長方向の他端の外方には、第1雌型連結金具130Aと横桟111とによって囲まれて上下方向に貫通する第1貫通孔134、第2雌型連結金具130Bと横桟111とによって囲まれて上下方向に貫通する第2貫通孔135が形成されている。
【0018】
また、雄型連結金具140は、蓋本体110の延長方向の一端部且つ幅方向の一端側に溶接された第1雄型連結金具140A、蓋本体110の延長方向の一端部且つ幅方向の他端側に溶接された第2雄型連結金具140Bを含む。また、雄型連結金具140は、蓋本体110の延長方向の中央部且つ幅方向の一端側に溶接された第3雄型連結金具140C、蓋本体110の延長方向の中央部且つ幅方向の他端側に溶接された第4雄型連結金具140Dを含む。
【0019】
第1雄型連結金具140A及び第2雄型連結金具140Bは、コの字状に形成されている。第1雄型連結金具140A及び第2雄型連結金具140Bは、コの字の右端部分に相当する基端部141が蓋本体110の延長方向の他端に設けられた横桟111とその隣に設けられた横桟111に上側から溶接されており、側溝用蓋100が側溝を閉塞したとき、コの字の上下部分に相当する自由端部である第1突出部142及び第2突出部143がこれらの横桟111を挟んだ状態で側溝の内部に向かって突出している。なお、本実施の形態では、図1(A)に示すように、第1突出部142から第2突出部143までの延長方向の長さ、すなわち、第1突出部142の延長方向の他端から第2突出部143の延長方向の一端までの延長方向の長さL10が138mmとなるように予め設計されている。
【0020】
また、第3雄型連結金具140C及び第4雄型連結金具140Dは、L字状に形成されている。第3雄型連結金具140C及び第4雄型連結金具140Dは、L字の左端部分に相当する基端部144が蓋本体110の延長方向の中央部に設けられた横桟111とその隣に設けられた横桟111に上側から溶接されており、側溝用蓋100が側溝を閉塞したとき、L字の下端部分に相当する自由端部である突出部145が側溝の内部に向かって突出している。
【0021】
なお、本実施の形態では、第1雌型連結金具130A又は第1雄型連結金具140A又は第3雄型連結金具140Cの幅方向の中央から蓋本体110の幅方向の一端までの幅方向の長さ、ならびに、第2雌型連結金具130B又は第2雄型連結金具140B又は第4雄型連結金具140Dの幅方向の中央から蓋本体110の幅方向の他端までの幅方向の長さL11が折り曲げ前であれば78mm、折り曲げ後であれば約73mm(78×(616/656)≒73[mm])となるように予め設計されている。
【0022】
よって、本実施の形態では、第1雄型連結金具140A又は第3雄型連結金具140Cの幅方向の一端から蓋本体110の幅方向の一端までの幅方向の長さ、ならびに、第2雄型連結金具140B又は第4雄型連結金具140Dの幅方向の他端から蓋本体110の幅方向の他端までの幅方向の長さL12が折り曲げ前であれば75mm(78-3=75[mm])、折り曲げ後であれば約70mm(73-3≒70[mm])となるように予め設計されている。また、本実施の形態では、第1雄型連結金具140Aの幅方向の一端から第2雄型連結金具140Bの幅方向の他端までの幅方向の長さ、ならびに、第3雄型連結金具140Cの幅方向の一端から第4雄型連結金具140Dの幅方向の他端までの幅方向の長さL13が折り曲げ前であれば506mm(656-75-75)=506[mm])、折り曲げ後であれば約475mm(506×(616/656)≒475[mm])となるように予め設計されている。
【0023】
(実施の形態1に係る側溝用蓋100と側溝の幅との関係について)
ここで、図1(B)に示す側溝の幅方向の長さL14が約475mmよりも長く616mm以下である場合について考える。この場合、側溝用蓋100は、図1(B)に示すように、横桟111の幅方向の両端が側溝の縁部に支持され、各突出部142、143、145が溝の内部に向かって突出した状態で、側溝を閉塞することが可能である。しかしながら、側溝の幅方向の長さL14が約545(475+70≒545[mm])を超えた場合、例えば、側溝を閉塞している側溝用蓋100が幅方向にズレて第1雄型連結金具140A及び第3雄型連結金具140C、あるいは、第2雄型連結金具140B及び第4雄型連結金具140Dが側溝の側壁に接触したときに、側溝用蓋100の幅方向の他端、あるいは、一端が側溝の内部に脱落してしまう。よって、本実施の形態では、側溝用蓋100は、側溝の幅方向の長さL14が約475mmよりも長く545mmよりも短い、例えば、L14=500[mm]となる側溝に好適となるように設計されている。
【0024】
以上説明したように、本実施の形態に係る側溝用蓋100によれば、蓋本体110は、側溝を閉塞したときに幅方向に延びる横桟111と延長方向に延びる縦桟112とが複数設けられて格子状に形成されている。また、連結金具120は、複数の側溝用蓋100を用いて側溝を閉塞する場合に蓋本体110どうしを連結することが可能である。また、連結金具120は、蓋本体110に固定されて蓋本体110が側溝を閉塞したときに側溝の内部に向かって突出する第1突出部142及び第2突出部143を含む第1雄型連結金具140A及び第2雄型連結金具140Bを含む。そして、側溝用蓋100では、第1突出部142から第2突出部143までの延長方向の長さL10のほうが蓋本体110の隣り合う第1横桟の延長方向の一端から第2横桟の延長方向の他端までの延長方向の長さL5の最大値よりも長い。
【0025】
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、例えば、図2(A)に示すように、第1の側溝用蓋100の第1雄型連結金具140A及び第2雄型連結金具140Bの第1突出部142及び第2突出部143が第2の側溝用蓋100の蓋本体110の隣り合う横桟111を挟んだ状態で第1の側溝用蓋100の延長方向の一端部を第2の側溝用蓋100の延長方向の中央部の上に重ねて連結することができる。したがって、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、複数の側溝用蓋100を連結したときに何れかの側溝用蓋100を切断することなく延長方向の長さを調整可能とすることができる。この結果、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、農業用水路、生活用水路といった用水路の側溝に適合し易くすることができる。
【0026】
また、本実施の形態に係る側溝用蓋100によれば、幅方向の両端の縁部の高さが同一の側溝を閉塞したとき、蓋本体110は、幅方向の一端の高さと他端の高さとが同一である。また、第1雄型連結金具140Aは、蓋本体110の幅方向の一端側に固定されており、第2雄型連結金具140Bは、蓋本体110の幅方向の他端側に固定されている。また、蓋本体110は、側溝を閉塞したとき、横桟111の幅方向の一端部が側溝の幅方向の一端の縁部に支持されるとともに、横桟111の幅方向の他端部が側溝の幅方向の他端の縁部に支持される。そして、側溝用蓋100では、蓋本体110の幅方向の一端から第1雄型連結金具140Aまでの幅方向の長さ、ならびに、第2雄型連結金具140Bから蓋本体110の幅方向の他端までの幅方向の長さL12は、側溝の幅方向の長さL14と第1雄型連結金具140Aの幅方向の一端から第2雄型連結金具140Bの幅方向の他端までの幅方向の長さL13との差分の長さ(L14-L13)よりも長くすることが可能である。
【0027】
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、図1(B)に示すように、側溝を閉塞している側溝用蓋100が幅方向にズレて第1雄型連結金具140A、あるいは、第2雄型連結金具140Bが側溝の側壁に接触したときに、側溝用蓋100の幅方向の他端、あるいは、一端が側溝の内部に脱落することを防止できる。
【0028】
また、本実施の形態に係る側溝用蓋100によれば、連結金具120は、蓋本体110の延長方向の他端の外方に第1貫通孔134及び第2貫通孔135を形成する第1雌型連結金具130A及び第2雌型連結金具130Bを含む。また、第1雄型連結金具140A及び第2雄型連結金具140Bは、第1突出部142が蓋本体110の延長方向の一端の外方に設けられている。そして、第1の側溝用蓋100は、第1雄型連結金具140A及び第2雄型連結金具140Bの第1突出部142が第2の側溝用蓋100の蓋本体110の第1貫通孔134及び第2貫通孔135を貫通することで第1の側溝用蓋100の延長方向の一端と第2の側溝用蓋100の延長方向の他端とを連結することが可能となっている。
【0029】
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、図2(A)に示すように、複数の側溝用蓋100を連結するときに延長方向の長さの調整が不要であれば、第1の側溝用蓋100の延長方向の一端部と第2の側溝用蓋100の延長方向の他端部とを重ねることなく簡易に連結することができる。また、このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、突出部が貫通孔を貫通した状態で連結されない側溝用蓋よりも第1の側溝用蓋100と第2の側溝用蓋100とを連結したときに各側溝用蓋100が延長方向にズレることを低減できる。
【0030】
また、本実施の形態に係る側溝用蓋100によれば、連結金具120は、蓋本体110の延長方向の一端部に設けられた第1雄型連結金具140A及び第2雄型連結金具140Bだけでなく、蓋本体110の延長方向の中央部に設けられた第3雄型連結金具140C及び第4雄型連結金具140Dも含む。
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、雄型連結金具が蓋本体の延長方向の一端部にのみ設けられた側溝用蓋よりも側溝を閉塞したときに蓋本体110の幅方向の他端部が幅方向に大きくズレることを防止できる。
【0031】
また、本実施の形態に係る側溝用蓋100によれば、蓋本体110は、延長方向の他端の外方から延長方向に沿って見たときに幅方向の一端側と他端側とで対称となる緩い山形状となるように横桟111を折り曲げた状態で形成されている。
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、横桟が折り曲げられておらず延長方向の他端の外方から延長方向に沿って見たときに水平形状となる側溝用蓋よりも耐荷重強度を高めることができる。また、このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、延長方向の他端の外方から延長方向に沿って見たときに蓋本体が山形状でない側溝用蓋よりも重ね置きしたときに上下方向の隙間が発生し難くなり、例えば、図2(B)、図2(C)に示すように、平積みし易くなる。この結果、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、二重、三重に平積みすることで耐荷重強度を高めることができる。
【0032】
また、本実施の形態に係る側溝用蓋100によれば、第1雄型連結金具140A及び第3雄型連結金具140Cは、幅方向の一端側に設けられ、第2雄型連結金具140B及び第4雄型連結金具140Dは、幅方向の他端側に設けられている。
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、側溝を閉塞している側溝用蓋100の上に重量物が載ることで蓋本体110の山形状が潰れるように横桟111が変形したとしても各雄型連結金具140A~140Dの各突出部142、143、145が側溝の幅方向の両側の側壁に接触することで、横桟111が更に変形することを防止できる。
【0033】
また、本実施の形態に係る側溝用蓋100によれば、蓋本体110及び連結金具120を含む側溝用蓋100の表面には、溶融亜鉛メッキが施されている。
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、表面が銀色でない側溝用蓋よりも光が反射し易くなり、通行者が側溝用蓋100に気付き易くなる。よって、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、例えば、農道といった街灯が少ない道路の側溝に設置されている場合であっても夜間に僅かな明かりを反射する側溝用蓋100に通行者が気付き易くなる。また、このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋100は、溶融亜鉛メッキが施されていない側溝用蓋よりも長期間に亘って表面が銀色の状態を持続させることができ、長期間に亘って通行者が側溝用蓋100に気付き易い状態を持続させることができる。
【0034】
[実施の形態2]
なお、実施の形態1では、側溝用蓋100は、幅方向の両端の縁部の高さが同一又は近似する側溝を閉塞したが、幅方向の両端の縁部の高さが異なる側溝を閉塞してもよい。以下、図3及び図4を参照して、実施の形態2に係る側溝用蓋200について、詳細に説明する。なお、実施の形態2では、実施の形態1と異なる構成について説明し、実施の形態1と同一の構成については冗長であるため説明を省略する。
【0035】
(実施の形態2に係る側溝用蓋200について)
本発明の実施の形態2に係る側溝用蓋200は、図3(B)の一点鎖線で示す側溝を閉塞する蓋である。なお、本実施の形態では、図3(B)に示すように、側溝の幅方向の一端の縁部は、側溝の幅方向の他端の縁部よりも高い。また、本実施の形態では、側溝用蓋200は、図3(A)に示す、延長方向の一端から他端までの長さL21が実施の形態1の長さL1と同一となり、後述する折り曲げ前の幅方向の一端から他端までの長さL22が406mmとなるように予め設計されている。
【0036】
また、図3(A)、図3(B)に示すように、側溝用蓋200は、実施の形態1に係る蓋本体110及び連結金具120と同様の蓋本体210及び連結金具220を備える。
【0037】
(実施の形態2に係る蓋本体210について)
図3(A)に示すように、蓋本体210は、実施の形態1に係る横桟111及び縦桟112と同様の横桟211及び縦桟212を含む。なお、本実施の形態では、隣り合う横桟211の中心どうしの延長方向の間隔は、図3(A)に示す、一端部又は中央部の間隔L23、他端部の間隔L24が実施の形態1の間隔L3、L4と同一となるように予め設計されている。よって、隣り合う横桟211の一端側の横桟211を第1横桟とし、他端側の横桟211を第2横桟とした場合、第1横桟の延長方向の一端から第2横桟の延長方向の他端までの延長方向の長さL25の最大値も実施の形態1の長さL5と同一となるように予め設計されている。また、隣り合う縦桟212の中心どうしの後述する折り曲げ前の幅方向の長さは、図3(A)に示す、一端部の長さL26の長さが75mm、他端部の長さL27が50mm、中央部の長さL28が75mm、一端部と中央部との間の長さL29が150mm、他端部と中央部との間の長さL30が50mmとなるように予め設計されている。
【0038】
また、図3(B)に示すように、本実施の形態では、横桟211は、幅方向の他端から一端側に130mm離れた部分が谷折りで所定の角度に折り曲げられている。なお、本実施の形態では、図3(B)に示す、横桟211の谷折りの角度θ3が145°となるように予め設計されている。よって、本実施の形態では、蓋本体210は、図3(B)に示す、折り曲げ後の幅方向の一端から他端までの長さL31が約349mm、折り曲げ後の上下方向の高さH2が169mmとなるように予め設計されている。この結果、蓋本体210は、延長方向の他端の外方から延長方向に沿って見たときに幅方向の他端側から一端側が斜め上方に延びた傾斜形状となるように形成されている。
【0039】
(実施の形態2に係る連結金具220について)
また、図3(A)に示すように、連結金具220は、実施の形態1に係る雌型連結金具130及び雄型連結金具140と同様の雌型連結金具230及び雄型連結金具240を含む。雌型連結金具230は、実施の形態1に係る基端部131及び自由端部132、133と同様の基端部231及び自由端部232、233を含む。また、雌型連結金具230は、実施の形態1に係る第1雌型連結金具130A及び第2雌型連結金具130Bと同様の第1雌型連結金具230A及び第2雌型連結金具230Bを含む。よって、蓋本体210の延長方向の一端の外方には、実施の形態1に係る第1貫通孔134及び第2貫通孔135と同様の第1貫通孔234及び第2貫通孔235が形成されている。
【0040】
また、雄型連結金具240は、実施の形態1に係る第1雄型連結金具140A、第2雄型連結金具140B、第3雄型連結金具140C及び第4雄型連結金具140Dと同様の第1雄型連結金具240A、第2雄型連結金具240B、第3雄型連結金具240C及び第4雄型連結金具240Dを含む。第1雄型連結金具240A及び第2雄型連結金具240Bは、実施の形態1に係る基端部141、第1突出部142及び第2突出部143と同様の基端部241、第1突出部242及び第2突出部243を含む。本実施の形態では、図3(A)に示すように、第1突出部242から第2突出部243までの延長方向の長さ、すなわち、第1突出部242の延長方向の他端から第2突出部243の延長方向の一端までの延長方向の長さL32が実施の形態1の長さL10と同一となるように予め設計されている。また、第3雄型連結金具240C及び第4雄型連結金具240Dは、実施の形態1に係る基端部144及び突出部145と同様の基端部244及び突出部245を含む。
【0041】
なお、本実施の形態では、第1雌型連結金具230A又は第1雄型連結金具240A又は第3雄型連結金具240Cの幅方向の中央から蓋本体210の幅方向の一端までの幅方向の長さL33が折り曲げ前であれば56mm、折り曲げ後であれば約44mm(56×(219/277)≒44[mm])となるように予め設計されている。また、本実施の形態では、第2雌型連結金具230B又は第2雄型連結金具240B又は第4雄型連結金具240Dの幅方向の中央から蓋本体210の幅方向の他端までの幅方向の距離L34が75mmとなるように予め設計されている。
【0042】
よって、本実施の形態では、蓋本体210の幅方向の一端から第2雄型連結金具240B又は第4雄型連結金具240Dの幅方向の他端までの幅方向の長さL35が折り曲げ前であれば334mm(406-75+3=334[mm])、折り曲げ後であれば約277mm(349-75+3≒277[mm])となるように予め設計されている。このため、本実施の形態では、蓋本体210の幅方向の一端から第2雄型連結金具240B又は第4雄型連結金具240Dの幅方向の他端までの距離D1が約324mm((277+1691/2≒324[mm])となるように予め設計されている。
【0043】
(実施の形態2に係る側溝用蓋200と側溝の幅との関係について)
ここで、図3(B)に示す側溝の幅方向の長さL36が約277mmよりも長く349mm以下である場合について考える。この場合、側溝用蓋200は、図3(B)に示すように、横桟211の幅方向の一端が側溝の幅方向の一端の側壁に支持され、横桟211の幅方向の他端部が側溝の幅方向の他端の縁部に支持され、各突出部242、243、245が溝の内部に向かって突出した状態で、側溝を閉塞することが可能である。なお、この場合、第1雄型連結金具240A及び第3雄型連結金具240Cの各突出部242、243、245が側溝の幅方向の一端の側壁に接触しないように各突出部242、243、245の長さを調整する必要がある。
【0044】
しかしながら、側溝の幅方向の長さL36が距離D1(約324mm)を超えた場合、例えば、側溝を閉塞している側溝用蓋200が幅方向にズレて第2雄型連結金具240B及び第4雄型連結金具240Dが側溝の他端側の側壁に接触したときに、側溝用蓋200の幅方向の一端が側溝の内部に脱落してしまう。よって、本実施の形態では、側溝用蓋200は、側溝の幅方向の長さL36が約277mmよりも長く324[mm]よりも短い、例えば、L36=300[mm]となる側溝に好適となるように設計されている。
【0045】
以上説明したように、本実施の形態に係る側溝用蓋200によれば、第1突出部242から第2突出部243までの延長方向の長さL32のほうが蓋本体210の隣り合う第1横桟の延長方向の一端から第2横桟の延長方向の他端までの延長方向の長さL25の最大値よりも長い。
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋200は、実施の形態1に係る側溝用蓋100と同様に、第1の側溝用蓋200の延長方向の一端部を第2の側溝用蓋200の延長方向の中央部の上に重ねて連結することができる。したがって、本実施の形態に係る側溝用蓋200は、複数の側溝用蓋200を連結したときに何れかの側溝用蓋200を切断することなく延長方向の長さを調整可能とすることができる。この結果、本実施の形態に係る側溝用蓋200は、農業用水路、生活用水路といった用水路の側溝に適合し易くすることができる。
【0046】
また、本実施の形態に係る側溝用蓋200によれば、幅方向の一端の縁部の高さが他端の縁部の高さよりも高い側溝を閉塞したとき、蓋本体210は、幅方向の一端の高さが他端の高さよりも高い。また、第2雄型連結金具240B及び第4雄型連結金具240Dは、蓋本体210の幅方向の他端側に固定されている。また、蓋本体210は、側溝を閉塞したとき、横桟211の幅方向の一端が側溝の幅方向の一端の側壁に支持される一方、横桟211の幅方向の他端部が側溝の幅方向の他端の縁部に支持される。そして、側溝用蓋200では、蓋本体210の幅方向の一端から第2雄型連結金具240B又は第4雄型連結金具240Dの幅方向の他端までの距離D1は、側溝の幅方向の長さL36よりも長くすることが可能である。
【0047】
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋200は、図4に示すように、側溝を閉塞している側溝用蓋200が幅方向にズレて第2雄型連結金具240B及び第4雄型連結金具240Dが側溝の幅方向の他端の側壁に接触したときに、側溝用蓋200の幅方向の一端が側溝の内部に脱落することを防止できる。具体的には、蓋本体210は、第2雄型連結金具240B及び第4雄型連結金具240Dが側溝の幅方向の他端の側壁に接触し且つ横桟211の幅方向の一端が側溝の幅方向の一端の側壁から離れたとき、上方からの荷重によって横桟211の幅方向の一端が第2雄型連結金具240B及び第4雄型連結金具240Dの各突出部242、243、245を回転中心として下方に回転移動する。このとき、蓋本体210は、D1>L36であれば、横桟211の幅方向の一端が側溝の幅方向の一端の側壁に再度支持されることになる。この結果、本実施の形態に係る側溝用蓋200は、側溝の幅方向の両側の縁部が異なる高さであっても脱落しないようにすることができる。
【0048】
また、本実施の形態に係る側溝用蓋200によれば、蓋本体210は、延長方向の他端の外方から延長方向に沿って見たときに幅方向の他端側から一端側が斜め上方に延びた傾斜形状となるように横桟211を折り曲げた状態で形成されている。
このようにすることで、本実施の形態に係る側溝用蓋200は、延長方向の一端側から他端側を見たときに蓋本体が傾斜形状でない側溝用蓋よりも重ね置きしたときに上下方向の隙間が発生し難くなり、平積みし易くなる。この結果、本実施の形態に係る側溝用蓋200は、二重、三重に平積みすることで耐荷重強度を高めることができる。
その他、本実施の形態に係る側溝用蓋200は、実施の形態1に係る側溝用蓋100と同様の作用効果を奏する。
【0049】
[変更例]
なお、上記の実施の形態1では、蓋本体110は、延長方向に沿って見たときに緩い山形状となるように横桟111を折り曲げた状態で形成したが、蓋本体110の形状についてはこれに限定されない。例えば、図5(A)に示すように、蓋本体310は、延長方向に沿って見たときに水平形状となるように横桟311を折り曲げない状態で形成されていてもよい。また、例えば、図5(B)に示すように、蓋本体410は、延長方向に沿って見たときに台形形状となるように横桟411を折り曲げた状態で形成されていてもよい。
【0050】
なお、上記の実施の形態2では、蓋本体210は、延長方向に沿って見たときに傾斜形状となるように横桟211を折り曲げた状態で形成したが、蓋本体210の形状についてはこれに限定されない。例えば、図5(C)に示すように、蓋本体510は、傾斜角度が異なる多段の傾斜形状となるように横桟511を折り曲げた状態で形成されていてもよい。また、例えば、図5(D)に示すように、蓋本体610は、幅方向に亘って傾斜形状と水平形状とが交互に現れるように横桟611を折り曲げた状態で形成されていてもよい。
【0051】
なお、上記の実施の形態1、2では、第3雄型連結金具140C、240C及び第4雄型連結金具140D、240Dは、L字状に形成したが、形状についてはこれに限定されず、例えば、第1雄型連結金具140A、240A及び第2雄型連結金具140B、240Bと同様にコの字状に形成してもよい。
【0052】
なお、上記の実施の形態1、2のように、蓋本体110、210の幅方向の一端部が大きくズレることを防止するために、第3雄型連結金具140C、240C及び第4雄型連結金具140D、240Dが延長方向の中央部に設けられていることが好ましいが、第3雄型連結金具140C、240C及び第4雄型連結金具140D、240Dは省略されてもよい。
【0053】
なお、上記の実施の形態1、2のように、側溝用蓋100、200の表面は、光が反射し易い銀色であることが好ましいが、側溝用蓋100、200の表面の色はこれに限定されない。例えば、側溝用蓋100、200の表面は、通行者が認識し易い色、例えば、金色、黄色、赤色等であってもよい。このようにすることで、昼間の通行者が側溝用蓋100、200に気付き、誤って側溝用蓋100、200の上に乗らないように警戒し易くなる。
【0054】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【符号の説明】
【0055】
100,200…側溝用蓋、110,210,310,410,510,610…蓋本体、111,211,311,411,511,611…横桟、112,212…縦桟、120,220…連結金具、130,230…雌型連結金具、130A,230A…第1雌型連結金具、130B,230B…第2雌型連結金具、131,141,144,231,241,244…基端部、132,133,232,233…自由端部、134,234…第1貫通孔、135,235…第2貫通孔、140,240…雄型連結金具、140A,240A…第1雄型連結金具、140B,240B…第2雄型連結金具、140C,240C…第3雄型連結金具、140D,240D…第4雄型連結金具、142,242…第1突出部、143,243…第2突出部、145,245…突出部。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-11-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向の一端の縁部が前記幅方向の他端の縁部よりも高い側溝を閉塞する側溝用蓋であって、
前記側溝を閉塞したときに前記側溝の幅方向に延びる横桟と前記側溝の延長方向に延びる縦桟とが複数設けられて格子状に形成された蓋本体と、
前記蓋本体に固定されて前記蓋本体が前記側溝を閉塞したときに前記側溝の内部に向かって突出する突出部と、
を備え、
前記蓋本体は、前記横桟の前記幅方向の他端側が谷折りで所定の角度に折り曲げられており
前記突出部は、前記蓋本体の前記幅方向の他端側に固定され、
前記蓋本体の前記幅方向の一端から前記突出部の前記幅方向の他端までの距離を前記側溝の前記幅方向の長さよりも長く設定した場合、前記蓋本体は、前記側溝を閉塞したとき、前記幅方向の一端が前記側溝の前記幅方向の一端の側壁に支持され、且つ、前記幅方向の他端部が前記側溝の前記幅方向の他端の縁部に支持された状態となる
側溝用蓋。
【請求項2】
前記突出部は、前記延長方向の一端側に設けられた前記側溝用蓋である第1側溝用蓋と、前記延長方向の他端側に設けられた前記側溝用蓋である第2側溝用蓋とを用いて前記側溝を閉塞する場合、前記第1側溝用蓋の前記蓋本体と、前記第2側溝用蓋の前記蓋本体とを連結する雄型連結金具に含まれる第1突出部及び第2突出部であり、
前記蓋本体に設けられた複数の前記横桟のうちから任意に選択された隣り合う2つの前記横桟について、前記延長方向の一端側の前記横桟を第1横桟と、前記延長方向の他端側の前記横桟を第2横桟とした場合、前記雄型連結金具の前記第1突出部から前記第2突出部までの前記延長方向の長さのほうが前記第1横桟の前記延長方向の一端から前記第2横桟の前記延長方向の他端までの長さよりも長く、前記第2側溝用蓋に前記第1側溝用蓋を上から被せたときに前記第1側溝用蓋の前記雄型連結金具の前記第1突出部と前記第2突出部との間に前記第2側溝用蓋の前記第1横桟と前記第2横桟とが挟まれた状態で当該第1突出部と当該第2突出部とが前記第2側溝用蓋の格子の隙間を貫通することで、前記第2側溝用蓋の前記延長方向の一端部の上に前記第1側溝用蓋の前記延長方向の他端部が重ね合わせられた状態で前記第1側溝用蓋と前記第2側溝用蓋とが連結可能である
請求項1に記載の側溝用蓋。
【請求項3】
側溝と前記側溝を閉塞する側溝用蓋とのセットであって、
前記側溝用蓋は、
蓋本体と、
前記蓋本体に固定されて前記蓋本体が前記側溝を閉塞したときに前記側溝の内部に向かって突出する突出部と、
を備え、
前記側溝は、幅方向の一端の縁部が前記幅方向の他端の縁部よりも高く、
前記蓋本体は、前記側溝を閉塞したとき、幅方向の一端の高さが他端よりも高く、
前記突出部は、前記蓋本体の前記幅方向の他端側に固定され、
前記蓋本体は、前記側溝を閉塞したとき、前記幅方向の一端が前記側溝の前記幅方向の一端の側壁に支持される一方、前記幅方向の他端部が前記側溝の前記幅方向の他端の縁部に支持され、
前記蓋本体の前記幅方向の一端から前記突出部の前記幅方向の他端までの距離は、前記側溝の前記幅方向の長さよりも長い、
側溝及び側溝用蓋のセット。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、側溝用蓋、ならびに、側溝及び側溝用蓋のセットに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る側溝用蓋は、幅方向の一端の縁部が幅方向の他端の縁部よりも高い側溝を閉塞する側溝用蓋であって、側溝を閉塞したときに側溝の幅方向に延びる横桟と側溝の延長方向に延びる縦桟とが複数設けられて格子状に形成された蓋本体と、蓋本体に固定されて蓋本体が側溝を閉塞したときに側溝の内部に向かって突出する突出部と、を備え、蓋本体は、横桟の幅方向の他端側が谷折りで所定の角度に折り曲げられており、突出部は、蓋本体の幅方向の他端側に固定され、蓋本体の幅方向の一端から突出部の幅方向の他端までの距離を側溝の幅方向の長さよりも長く設定した場合、蓋本体は、側溝を閉塞したとき、幅方向の一端が側溝の幅方向の一端の側壁に支持され、且つ、幅方向の他端部が側溝の幅方向の他端の縁部に支持された状態となる
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る側溝及び側溝用蓋のセットは、幅方向の一端の縁部が幅方向の他端の縁部よりも高い側溝と側溝を閉塞する側溝用蓋とのセットであって、側溝用蓋は、蓋本体と、蓋本体に固定されて蓋本体が側溝を閉塞したときに側溝の内部に向かって突出する突出部と、を備え、蓋本体は、側溝を閉塞したとき、幅方向の一端の高さが他端よりも高く、突出部は、蓋本体の幅方向の他端側に固定され、蓋本体は、側溝を閉塞したとき、幅方向の一端が側溝の幅方向の一端の側壁に支持される一方、幅方向の他端部が側溝の幅方向の他端の縁部に支持され、蓋本体の幅方向の一端から突出部の幅方向の他端までの距離は、側溝の幅方向の長さよりも長い。