(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031034
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G16H 20/30 20180101AFI20240229BHJP
【FI】
G16H20/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134325
(22)【出願日】2022-08-25
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和4年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構、「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業 健康・医療情報活用技術開発課題」「アプリを活用した在宅の高強度インターバルトレーニングが乳がんサバイバーの倦怠感に与える影響:多施設共同ランダム化比較試験」委託研究開発、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】502340996
【氏名又は名称】学校法人法政大学
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100202326
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 大佑
(72)【発明者】
【氏名】越智 英輔
(72)【発明者】
【氏名】街 勝憲
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】病気について治療中又は治療後のユーザの持久性体力を向上させることが可能なプログラムを提供する。
【解決手段】プログラムは、病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援する情報処理装置10に、運動時におけるユーザの生体情報であって、ユーザの運動に応じて変化する生体情報、及び運動後にユーザから提供され、運動の結果によりユーザが自覚しているユーザ自身の状態を示す第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューをユーザに対して設定すること、を含む動作を実行させる。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援する情報処理装置に、
運動時における前記ユーザの生体情報であって、前記ユーザの運動に応じて変化する前記生体情報、及び運動後に前記ユーザから提供され、運動の結果により前記ユーザが自覚している前記ユーザ自身の状態を示す第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューを前記ユーザに対して設定すること、
を含む動作を実行させる、
プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記動作は、運動中の前記ユーザの動作姿勢が正しくないと判定すると、前記動作姿勢を修正するように運動中にリアルタイムに前記ユーザにフィードバックすることをさらに含む、
プログラム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記動作は、運動をしていない通常時に前記ユーザが感じる倦怠感、痛み、及びしびれの少なくとも1つの症状を示す第2主観情報及び前記ユーザの運動の実施状況を示す実施情報の少なくとも一方を記録することをさらに含む、
プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムであって、
前記動作は、記録された前記第2主観情報の日々の変化及び記録された前記実施情報の日々の状況の少なくとも一方を、可視化されたデータとして前記ユーザ及び前記ユーザの担当医師の少なくとも一方に提供することをさらに含む、
プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムであって、
前記動作は、可視化された前記データを確認した前記担当医師からのフィードバックを前記ユーザに提供することをさらに含む、
プログラム。
【請求項6】
請求項3に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記第2主観情報に基づく前記症状が所定条件を満たすと判定すると、前記ユーザに対する前記運動メニューを中断することをさらに含む、
プログラム。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記動作は、運動をしていない通常時に前記ユーザが行う身体活動に関連する活動情報に基づいて、前記身体活動の状況に応じた内容を前記ユーザにフィードバックすることをさらに含む、
プログラム。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記生体情報及び前記第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードバックを、前記ユーザに対して運動後に提供することをさらに含む、
プログラム。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記動作は、前回の運動に関連する前記生体情報及び前記第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードフォワードを、前記ユーザに対して運動前に提供することをさらに含む、
プログラム。
【請求項10】
請求項1又は2に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記ユーザが運動を行うことができる近隣情報を、前記ユーザの位置情報に基づいて前記ユーザに提供することをさらに含む、
プログラム。
【請求項11】
請求項1又は2に記載のプログラムを実行する前記情報処理装置と、
前記ユーザが使用する第1端末装置と、
前記ユーザの担当医師が使用する第2端末装置と、
を有する、
情報処理システム。
【請求項12】
病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
運動時における前記ユーザの生体情報であって、前記ユーザの運動に応じて変化する前記生体情報と、運動後に前記ユーザにより提供され、運動の結果により前記ユーザが自覚している前記ユーザ自身の状態を示す第1主観情報と、に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューを前記ユーザに対して設定すること、
を含む、
情報処理方法。
【請求項13】
病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援する情報処理装置であって、
運動時における前記ユーザの生体情報であって、前記ユーザの運動に応じて変化する前記生体情報と、運動後に前記ユーザにより提供され、運動の結果により前記ユーザが自覚している前記ユーザ自身の状態を示す第1主観情報と、に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューを前記ユーザに対して設定する制御部、
を備える、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病気について治療中の患者に運動の習慣を定着させるための技術が知られている。例えば、特許文献1には、運動の継続によって生活習慣病を治療中の患者にとって適切な運動強度を設定できる運動習慣定着支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、患者にとって適切な運動強度を設定することに着目しており、病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援して当該ユーザの持久性体力を改善することについて十分に考慮されていなかった。
【0005】
本開示は、病気について治療中又は治療後のユーザの持久性体力を向上させることが可能なプログラム、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、
(1)
病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援する情報処理装置に、
運動時における前記ユーザの生体情報であって、前記ユーザの運動に応じて変化する前記生体情報、及び運動後に前記ユーザから提供され、運動の結果により前記ユーザが自覚している前記ユーザ自身の状態を示す第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューを前記ユーザに対して設定すること、
を含む動作を実行させる、
プログラム、
である。
【0007】
(2)
上記(1)に記載のプログラムでは、
前記動作は、運動中の前記ユーザの動作姿勢が正しくないと判定すると、前記動作姿勢を修正するように運動中にリアルタイムに前記ユーザにフィードバックすることをさらに含んでもよい。
【0008】
(3)
上記(1)又は(2)に記載のプログラムでは、
前記動作は、運動をしていない通常時に前記ユーザが感じる倦怠感、痛み、及びしびれの少なくとも1つの症状を示す第2主観情報及び前記ユーザの運動の実施状況を示す実施情報の少なくとも一方を記録することをさらに含んでもよい。
【0009】
(4)
上記(3)に記載のプログラムでは、
前記動作は、記録された前記第2主観情報の日々の変化及び記録された前記実施情報の日々の状況の少なくとも一方を、可視化されたデータとして前記ユーザ及び前記ユーザの担当医師の少なくとも一方に提供することをさらに含んでもよい。
【0010】
(5)
上記(4)に記載のプログラムでは、
前記動作は、可視化された前記データを確認した前記担当医師からのフィードバックを前記ユーザに提供することをさらに含んでもよい。
【0011】
(6)
上記(3)乃至(5)のいずれか1つに記載のプログラムでは、
前記動作は、前記第2主観情報に基づく前記症状が所定条件を満たすと判定すると、前記ユーザに対する前記運動メニューを中断することをさらに含んでもよい。
【0012】
(7)
上記(1)乃至(6)のいずれか1つに記載のプログラムでは、
前記動作は、運動をしていない通常時に前記ユーザが行う身体活動に関連する活動情報に基づいて、前記身体活動の状況に応じた内容を前記ユーザにフィードバックすることをさらに含んでもよい。
【0013】
(8)
上記(1)乃至(7)のいずれか1つに記載のプログラムでは、
前記動作は、前記生体情報及び前記第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードバックを、前記ユーザに対して運動後に提供することをさらに含んでもよい。
【0014】
(9)
上記(1)乃至(8)のいずれか1つに記載のプログラムでは、
前記動作は、前回の運動に関連する前記生体情報及び前記第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードフォワードを、前記ユーザに対して運動前に提供することをさらに含んでもよい。
【0015】
(10)
上記(1)乃至(9)のいずれか1つに記載のプログラムでは、
前記動作は、前記ユーザが運動を行うことができる近隣情報を、前記ユーザの位置情報に基づいて前記ユーザに提供することをさらに含んでもよい。
【0016】
本開示は、
(11)
上記(1)乃至(10)のいずれか1つに記載のプログラムを実行する前記情報処理装置と、
前記ユーザが使用する第1端末装置と、
前記ユーザの担当医師が使用する第2端末装置と、
を有する、
情報処理システム、
である。
【0017】
本開示は、
(12)
病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
運動時における前記ユーザの生体情報であって、前記ユーザの運動に応じて変化する前記生体情報と、運動後に前記ユーザにより提供され、運動の結果により前記ユーザが自覚している前記ユーザ自身の状態を示す第1主観情報と、に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューを前記ユーザに対して設定すること、
を含む、
情報処理方法、
である。
【0018】
本開示は、
(13)
病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援する情報処理装置であって、
運動時における前記ユーザの生体情報であって、前記ユーザの運動に応じて変化する前記生体情報と、運動後に前記ユーザにより提供され、運動の結果により前記ユーザが自覚している前記ユーザ自身の状態を示す第1主観情報と、に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューを前記ユーザに対して設定する制御部、
を備える、
情報処理装置、
である。
【発明の効果】
【0019】
本開示の一実施形態に係るプログラム、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理装置によれば、病気について治療中又は治療後のユーザの持久性体力を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示す構成図である。
【
図2】
図1の情報処理装置、センサ装置、第1端末装置、及び第2端末装置のそれぞれの概略構成を示す機能ブロック図である。
【
図3A】
図1の情報処理システムにより実行される情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図の一部である。
【
図3B】
図1の情報処理システムにより実行される情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図の残りの一部である。
【
図4】
図2の情報処理装置により実行される処理の第1例を説明するための模式図である。
【
図5】
図2の情報処理装置により実行される処理の第2例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10を含む情報処理システム1の構成を示す構成図である。
図1を参照しながら、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10を含む情報処理システム1の概要について主に説明する。情報処理システム1は、情報処理装置10に加えて、複数組のセンサ装置20及び第1端末装置30と、第2端末装置40と、を有する。
【0023】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置10及び第2端末装置40について1つのみ図示しているが、情報処理システム1が有する情報処理装置10及び第2端末装置40の数はそれぞれ2つ以上であってもよい。
図1では、センサ装置20及び第1端末装置30についてそれぞれ複数図示しているが、情報処理システム1が有するセンサ装置20及び第1端末装置30の数はそれぞれ1つであってもよい。情報処理システム1は、一組のセンサ装置20及び第1端末装置30のみを有してもよい。情報処理装置10、複数のセンサ装置20、複数の第1端末装置30、及び第2端末装置40のそれぞれは、移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワーク50と通信可能に接続されている。
【0024】
一実施形態の概要として、情報処理装置10は、病気について治療中又は治療後のユーザの運動を支援する。情報処理装置10は、運動時におけるユーザの生体情報であって、ユーザの運動に応じて変化する生体情報を取得する。情報処理装置10は、運動後にユーザにより提供され、運動の結果によりユーザが自覚しているユーザ自身の状態を示す第1主観情報を取得する。情報処理装置10は、取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューをユーザに対して設定する。
【0025】
本開示において、「病気」は、例えば乳がんを含む。「生体情報」は、例えば心拍数を含む。「第1主観情報」は、例えば主観的運動強度(Rating of Perceived Exertion (RPE))を含み、最低値6から最高値20までの範囲のいずれかの数値で表される。運動強度における「強度」は、例えば運動時における最高心拍数に対する割合、最高酸素摂取量に対する割合、及び最大筋力に対する割合などを含む。「運動メニュー」は、例えばスクワットなどの運動の種目、間欠的運動トレーニング及び持続的運動トレーニングなどの運動の方法、運動時間、運動の間の休息時間、並びに繰り返し回数などを含む。
【0026】
ユーザは、例えば第1端末装置30にインストールされ、情報処理装置10と連携するWebアプリケーションに搭載された運動メニューを実施する。ユーザは、例えば自体重による短時間及び間欠的運動トレーニングを、運動強度を高く一定に維持した状態で実施する。より具体的には、ユーザは、週に3回、Webアプリケーションを用いた運動メニューを在宅で12週間継続して実施する。ユーザは、1回の運動において、例えば運動強度を最高レベルにして全力で取り組む20秒の運動及び10秒の休息を1セットとして、複数セット繰り返す。
【0027】
情報処理装置10は、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置である。情報処理装置10は、これらに限定されず、PC(Personal Computer)又はスマートフォンなどの任意の汎用の電子機器であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
【0028】
センサ装置20は、ユーザの生体情報、ユーザが運動しているときの動作姿勢、及び運動をしていない通常時にユーザが行う身体活動に関連する活動情報などを取得可能な任意の装置である。例えば、センサ装置20は、ユーザの身体の少なくとも一箇所に同時に装着されて使用される任意のウェアラブルデバイスである。センサ装置20は、汎用のウェアラブルデバイスであってもよいし、情報処理システム1に専用のウェアラブルデバイスであってもよい。センサ装置20は、これらに限定されず、カメラなどの撮像装置を含む他の任意の汎用の電子機器であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
【0029】
本開示において、「身体活動」は、例えば歩行、睡眠、及び食事などを含む。「活動情報」は、例えばユーザの歩行に関連する歩数、ユーザの睡眠に関連する就寝時刻、睡眠時間、及び起床時刻、並びにユーザの食事に関連する摂取カロリーなどを含む。その他にも、「活動情報」は、例えばカロリー消費、座位及び静止時間、中強度の活動時間、中高強度の活動時間、高強度の活動時間、目覚めていた時間、目覚めた回数、レム睡眠の時間、浅い睡眠の時間、並びに深い睡眠の時間などを含んでもよい。
【0030】
第1端末装置30は、スマートフォン、タブレットPC、又はPCなどの汎用の電子機器である。第1端末装置30は、センサ装置20を所持しているユーザが使用する電子機器である。第1端末装置30は、これらに限定されず、センサ装置20を所持しているユーザが使用する1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
【0031】
第2端末装置40は、PC、タブレットPC、又はスマートフォンなどの汎用の電子機器である。第2端末装置40は、病気について治療中又は治療後のユーザの担当医師が使用する電子機器である。第2端末装置40は、これらに限定されず、当該担当医師が使用する1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
【0032】
図2は、
図1の情報処理装置10、センサ装置20、第1端末装置30、及び第2端末装置40のそれぞれの概略構成を示す機能ブロック図である。
図2では、説明の簡便のために、
図1における複数組のセンサ装置20及び第1端末装置30のうちの一組のセンサ装置20及び第1端末装置30の構成のみを図示している。
図2を参照しながら、情報処理システム1に含まれる情報処理装置10、センサ装置20、第1端末装置30、及び第2端末装置40のそれぞれの構成の一例について主に説明する。
【0033】
図2に示すとおり、情報処理装置10は、通信部11、記憶部12、及び制御部13を有する。
【0034】
通信部11は、ネットワーク50に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)などの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、情報処理装置10は、通信部11を介してネットワーク50に接続されている。通信部11は、ネットワーク50を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0035】
記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部12は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部11により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部12に記憶された情報は、通信部11を介してネットワーク50から受信される情報で更新可能である。
【0036】
制御部13は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部13は、情報処理装置10を構成する各構成部と通信可能に接続され、情報処理装置10全体の動作を制御する。
【0037】
情報処理システム1に含まれるセンサ装置20の構成について主に説明する。
図2に示すとおり、センサ装置20は、通信部21、記憶部22、取得部23、出力部24、及び制御部25を有する。
【0038】
通信部21は、ネットワーク50に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部21は、4G及び5Gなどの移動体通信規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、センサ装置20は、通信部21を介してネットワーク50に接続されている。通信部21は、ネットワーク50を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0039】
記憶部22は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部22は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22は、センサ装置20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部21により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部22に記憶された情報は、通信部21を介してネットワーク50から受信される情報で更新可能である。
【0040】
取得部23は、ユーザの生体情報、ユーザが運動しているときの動作姿勢、及び運動をしていない通常時にユーザが行う身体活動に関連する活動情報などを取得可能な任意のセンサ素子を含む。例えば、取得部23は、心拍センサなどの生体センサ、加速度センサ、及び歩数計などを含む。
【0041】
出力部24は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部24は、情報を画像で出力する小型のディスプレイ、及び情報を音声で出力するスピーカなどを含む。
【0042】
制御部25は、1つ以上のプロセッサを含む。制御部25は、センサ装置20を構成する各構成部と通信可能に接続され、センサ装置20全体の動作を制御する。
【0043】
情報処理システム1に含まれる第1端末装置30の構成について主に説明する。
図2に示すとおり、第1端末装置30は、通信部31、記憶部32、取得部33、入力部34、出力部35、及び制御部36を有する。
【0044】
通信部31は、ネットワーク50に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部31は、4G及び5Gなどの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、第1端末装置30は、通信部31を介してネットワーク50に接続されている。通信部31は、ネットワーク50を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0045】
記憶部32は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部32は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部32は、第1端末装置30の動作に用いられる任意の情報を記憶する。記憶部32は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部31により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部32に記憶された情報は、通信部31を介してネットワーク50から受信される情報で更新可能である。
【0046】
取得部33は、任意の衛星測位システムに対応する1つ以上の受信機を含む。例えば、取得部33は、GPS(Global Positioning System)受信機を含む。取得部33は、第1端末装置30の位置の測定値を位置情報として取得する。位置情報は、住所、緯度、経度、及び高度などを含む。取得部33は、第1端末装置30の位置情報を取得可能である。取得部33は、第1端末装置30の位置情報を常時取得してもよいし、定期的又は非定期的に取得してもよい。
【0047】
入力部34は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部34は、物理キー、静電容量キー、出力部35のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォンなどを含む。
【0048】
出力部35は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部35は、情報を映像で出力するディスプレイ、及び情報を音声で出力するスピーカなどを含む。
【0049】
制御部36は、1つ以上のプロセッサを含む。制御部36は、第1端末装置30を構成する各構成部と通信可能に接続され、第1端末装置30全体の動作を制御する。
【0050】
情報処理システム1に含まれる第2端末装置40の構成について主に説明する。
図2に示すとおり、第2端末装置40は、通信部41、記憶部42、入力部43、出力部44、及び制御部45を有する。
【0051】
通信部41は、ネットワーク50に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部41は、4G及び5Gなどの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、第2端末装置40は、通信部41を介してネットワーク50に接続されている。通信部41は、ネットワーク50を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0052】
記憶部42は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部42は、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部42は、第2端末装置40の動作に用いられる任意の情報を記憶する。記憶部42は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部41により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部42に記憶された情報は、通信部41を介してネットワーク50から受信される情報で更新可能である。
【0053】
入力部43は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部43は、物理キー、静電容量キー、出力部44のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォンなどを含む。
【0054】
出力部44は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部44は、情報を映像で出力するディスプレイ、及び情報を音声で出力するスピーカなどを含む。
【0055】
制御部45は、1つ以上のプロセッサを含む。制御部45は、第2端末装置40を構成する各構成部と通信可能に接続され、第2端末装置40全体の動作を制御する。
【0056】
図3Aは、
図1の情報処理システム1により実行される情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図の一部である。
図3Bは、
図1の情報処理システム1により実行される情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図の残りの一部である。
図3A及び
図3Bを参照しながら、
図1の情報処理システム1が実行する情報処理方法の一例について主に説明する。
図3A及び
図3Bに示すシーケンス図は、情報処理システム1により実行される情報処理方法の基本的な処理の流れを示す。
【0057】
初めに、ユーザは、自身の第1端末装置30の入力部34を用いて、情報処理装置10による運動支援に関連するWebアプリケーションを立ち上げ、情報処理装置10により提供される運動メニューをこれから開始することを情報処理装置10に知らせる。ステップS100では、情報処理装置10の制御部13は、ユーザがこれから運動を開始すると判定すると、当該ユーザに対して現在設定されている運動メニューに関連するコンテンツをユーザの第1端末装置30に提供する。
【0058】
本開示において、「コンテンツ」は、例えばユーザに対して設定されている運動メニューに従ってインストラクタが運動している模範的な解説動画、及び当該運動メニューに従ってユーザに身体を動かせるための具体的な指示を含んだ音声などを含む。ユーザは、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で提供される当該コンテンツを参照しながら、運動メニューに従って運動を実施する。
【0059】
ステップS101では、センサ装置20の制御部25は、運動時におけるユーザの生体情報であって、ユーザの運動に応じて変化する生体情報を、取得部23を用いて取得する。例えば、制御部25は、取得部23に含まれる心拍センサを用いて、運動に応じて変化するユーザの心拍数を取得する。
【0060】
ステップS102では、センサ装置20の制御部25は、運動中のユーザの動作姿勢を取得する。センサ装置20が例えばウェアラブルデバイスである場合、ユーザの身体の複数個所に装着されている複数のセンサ装置20の各々の制御部25が、対応する取得部23に含まれる加速度センサから加速度信号を取得する。センサ装置20が例えば撮像装置である場合、センサ装置20の制御部25は、ユーザが運動している様子を動画として撮像する。
【0061】
ステップS103では、センサ装置20の制御部25は、ステップS101において取得された生体情報及びステップS102において取得された動作姿勢に関する情報を、通信部21を介して第1端末装置30に送信する。第1端末装置30の制御部36は、センサ装置20により取得された生体情報及び動作姿勢に関する情報を、通信部31を介してセンサ装置20から受信する。第1端末装置30の制御部36は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーションと協働しながらこれらの情報を取得する。
【0062】
ステップS104では、第1端末装置30の制御部36は、ステップS103において受信した情報のうち動作姿勢に関する情報については、通信部31及びネットワーク50を介して情報処理装置10にリアルタイムに送信する。情報処理装置10の制御部13は、動作姿勢に関する情報を、ネットワーク50及び通信部11を介して第1端末装置30からリアルタイムに受信する。
【0063】
ステップS105では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS104においてリアルタイムに取得された動作姿勢に関する情報に基づいて、運動中のユーザの動作姿勢が正しいか否かを判定する。制御部13は、例えば記憶部12に格納されている運動における正しい動作姿勢を示す基準情報を読み出して、リアルタイムに取得された動作姿勢に関する情報と当該基準情報とを比較する。制御部13は、例えばユーザの動作姿勢が正しい姿勢に対して角度及び距離などに関する所定の閾値以上ずれていると判定するとユーザの動作姿勢が正しくないと判定する。一例として、制御部13は、ユーザの膝の曲がり具合が正しい角度から所定の閾値以上ずれていると判定するとユーザの動作姿勢が正しくないと判定する。
【0064】
ステップS106では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS105において運動中のユーザの動作姿勢が正しくないと判定すると、ユーザの動作姿勢を修正するように運動中にリアルタイムにユーザにフィードバックする。より具体的には、制御部13は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、運動中のユーザの動作姿勢と正しい動作姿勢との差分を表示させる。例えば、制御部13は、実際の画像及びその他のイメージに基づいてWebアプリケーション上で表示されているユーザの動作姿勢に重ねて正しい動作姿勢を任意の表示手段を用いて表示させる。表示手段は、例えば正しい動作姿勢を反映した仮想線及び仮想画像、並びに正しい動作姿勢をとっている模範的なインストラクタの画像などを含む。
【0065】
ステップS107では、第1端末装置30の制御部36は、運動後にユーザから提供され、運動の結果によりユーザが自覚しているユーザ自身の状態を示す第1主観情報を取得する。制御部36は、例えばその日の運動を終了したユーザが入力部34を用いて入力した第1主観情報を入力部34から取得する。制御部36は、Webアプリケーションにおける第1主観情報の入力画面を出力部35に表示させ、適切な情報を、入力部34を用いてユーザから受け付ける。例えば、制御部36は、RPEの値を選択する画面を出力部35に表示させ、適切な数値を、入力部34を用いてユーザから受け付ける。
【0066】
ステップS108では、第1端末装置30の制御部36は、ステップS103において取得された生体情報及びステップS107において取得された第1主観情報を、通信部31及びネットワーク50を介して情報処理装置10に送信する。情報処理装置10の制御部13は、第1端末装置30により取得された生体情報及び第1主観情報を、ネットワーク50及び通信部11を介して第1端末装置30から受信する。
【0067】
ステップS109では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS108において取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードバックを、ユーザに対して運動後に提供する。より具体的には、制御部13は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、レベル範囲に応じた異なるメッセージをフィードバックとしてユーザに提供する。第1端末装置30の制御部36は、このようなフィードバックを出力部35に表示させる。
【0068】
ステップS110では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS108において取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューをユーザに対して設定する。
【0069】
制御部13は、取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、現在設定されている運動メニューをユーザが継続しても問題ないと判定すると、同一の運動メニューをそのまま設定する。例えば、制御部13は、取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、現在の運動メニューに対しユーザが過度の負担を感じていないと判定すると、同一の運動メニューをそのまま設定する。
【0070】
制御部13は、取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、現在設定されている運動メニューをユーザが継続することに問題があると判定すると、異なる運動メニューを設定する。
【0071】
例えば、制御部13は、取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、現在の運動メニューに対しユーザが過度の負担を感じていると判定すると、より負担が軽い運動メニューを設定する。例えば、制御部13は、運動時におけるユーザの心拍数及び運動後にユーザから提供されたRPEの値の少なくとも一方が極度に高いと、動作がより簡単な種目、より短い運動時間、より長い休息時間、及びより少ない繰り返し回数の少なくとも1つを含む異なる運動メニューをユーザに対して設定する。
【0072】
例えば、制御部13は、取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、現在の運動メニューに対しユーザが負担を全く感じていないと判定すると、より負担が重い運動メニューを設定する。例えば、制御部13は、運動時におけるユーザの心拍数及び運動後にユーザから提供されたRPEの値の少なくとも一方が極度に低いと、動作がより複雑な種目、より長い運動時間、より短い休息時間、及びより多い繰り返し回数の少なくとも1つを含む異なる運動メニューをユーザに対して設定する。
【0073】
ステップS111では、第1端末装置30の制御部36は、ユーザの運動の実施状況を示す実施情報を取得する。例えば、制御部36は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーションの動作状況に基づいて実施情報を取得する。
【0074】
ステップS112では、第1端末装置30の制御部36は、運動をしていない通常時にユーザが感じる倦怠感、痛み、及びしびれの少なくとも1つの症状を示す第2主観情報を取得する。制御部36は、例えば運動をしていない通常時にユーザが入力部34を用いて入力した第2主観情報を入力部34から取得する。制御部36は、Webアプリケーションにおける第2主観情報の入力画面を出力部35に表示させ、適切な情報を、入力部34を用いてユーザから受け付ける。例えば、制御部36は、倦怠感、痛み、及びしびれの症状の度合いをそれぞれ10段階の数値のいずれかで選択する画面を出力部35に表示させ、適切な数値を、入力部34を用いてユーザから受け付ける。
【0075】
ステップS113では、第1端末装置30の制御部36は、ステップS111において取得された実施情報及びステップS112において取得された第2主観情報を、通信部31及びネットワーク50を介して情報処理装置10に送信する。情報処理装置10の制御部13は、第1端末装置30により取得された実施情報及び第2主観情報を、ネットワーク50及び通信部11を介して第1端末装置30から受信する。
【0076】
ステップS114では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS113において取得された第2主観情報及び実施情報の少なくとも一方を記録する。より具体的には、制御部13は、ステップS113において取得された第2主観情報及び実施情報の少なくとも一方を記憶部12に格納する。制御部13は、実施情報については、ユーザによる第1端末装置30の付加的な操作を必要とすることなく、ユーザの運動実施ごとに自動的に記録する。
【0077】
ステップS115では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS113において取得された第2主観情報に基づく症状が所定条件を満たすか否かを判定する。本開示において、「所定条件」は、例えば症状が極度に悪いことを含む。例えば、所定条件は、倦怠感、痛み、及びしびれの少なくとも1つの症状の度合いを示す数値が10段階における所定の閾値を超えたことを含む。
【0078】
ステップS116では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS115において第2主観情報に基づく症状が所定条件を満たすと判定すると、ユーザに対する運動メニューを中断する。より具体的には、制御部13は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、運動メニューをしばらくの間中断するようにユーザを促す通知を表示させる。第1端末装置30の制御部36は、このような通知を出力部35に表示させる。
【0079】
ステップS117では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS114において記録された第2主観情報の日々の変化及び記録された実施情報の日々の状況の少なくとも一方を、可視化されたデータとして生成する。可視化されたデータは、例えばグラフなどを含む。
【0080】
ステップS118では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS117において生成された可視化されたデータを、ユーザの担当医師に提供する。より具体的には、制御部13は、当該データを、通信部11及びネットワーク50を介して担当医師の第2端末装置40に送信する。第2端末装置40の制御部45は、情報処理装置10により生成された可視化されたデータを、ネットワーク50及び通信部41を介して情報処理装置10から受信する。
【0081】
第2端末装置40の制御部45は、ステップS118において取得された可視化されたデータを、出力部44により表示させる。第2端末装置40の制御部45は、出力部44で当該データを確認した担当医師が入力部43を用いて入力した、当該データに関連付けられるユーザへのフィードバックを、情報として入力部43から取得する。例えば、担当医師は、第2主観情報が日々悪化しているような場合に、当該フィードバックにおいて、所定の薬を処方して服用するようにユーザに指示したり、病院の外来を一度受診するように促したりする。
【0082】
ステップS119では、第2端末装置40の制御部45は、ステップS118において取得された可視化されたデータを確認した担当医師からのフィードバックを、情報処理装置10を介してユーザに提供する。より具体的には、制御部45は、当該フィードバックの情報を、通信部41及びネットワーク50を介して情報処理装置10に送信する。情報処理装置10の制御部13は、当該フィードバックの情報を取得すると、通信部11及びネットワーク50を介して第1端末装置30にそのまま送信する。より具体的には、制御部13は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、当該フィードバックをユーザに提供する。第1端末装置30の制御部36は、このようなフィードバックを出力部35に表示させる。
【0083】
ステップS120では、センサ装置20の制御部25は、運動をしていない通常時にユーザが行う身体活動に関連する活動情報を、取得部23を用いて取得する。例えば、制御部25は、取得部23に含まれる歩数計などを用いて、ユーザの歩行に関連する歩数などの情報を取得する。
【0084】
ステップS121では、センサ装置20の制御部25は、ステップS120において取得された活動情報を、通信部21を介して第1端末装置30に送信する。第1端末装置30の制御部36は、センサ装置20により取得された活動情報を、通信部31を介してセンサ装置20から受信する。第1端末装置30の制御部36は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーションと協働しながら当該活動情報を取得する。
【0085】
ステップS122では、第1端末装置30の制御部36は、ステップS121において取得された活動情報を、通信部31及びネットワーク50を介して情報処理装置10に送信する。情報処理装置10の制御部13は、活動情報を、ネットワーク50及び通信部11を介して第1端末装置30から受信する。
【0086】
ステップS123では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS122において取得された活動情報に基づいて、身体活動の状況に応じた内容をユーザにフィードバックする。
【0087】
ステップS124では、第1端末装置30の制御部36は、第1端末装置30の位置情報を、取得部33を用いて取得する。
【0088】
ステップS125では、第1端末装置30の制御部36は、ステップS124において取得された位置情報を、通信部31及びネットワーク50を介して情報処理装置10に送信する。情報処理装置10の制御部13は、第1端末装置30により取得された位置情報を、ネットワーク50及び通信部11を介して第1端末装置30から受信する。
【0089】
ステップS126では、情報処理装置10の制御部13は、ユーザが運動を行うことができる近隣情報を、ユーザの位置情報、すなわちステップS125において取得された第1端末装置30の位置情報に基づいてユーザに提供する。本開示において、「近隣情報」は、例えば散歩コースの情報及びフィットネスクラブの位置情報などを含む。
【0090】
より具体的には、制御部13は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、近隣情報を任意の方法で表示させる。例えば、制御部13は、リスト形式のテキスト情報として近隣情報を表示させてもよいし、地図上のマーク情報として近隣情報を表示させてもよい。
【0091】
ステップS127では、情報処理装置10の制御部13は、前回の運動に関連する、ステップS108において取得された生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードフォワードを、ユーザに対して運動前に提供する。より具体的には、制御部13は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、レベル範囲に応じた異なるメッセージをフィードフォワードとしてユーザに提供する。第1端末装置30の制御部36は、このようなフィードフォワードを出力部35に表示させる。
【0092】
図4は、
図2の情報処理装置10により実行される処理の第1例を説明するための模式図である。
図4は、
図3AのステップS109における情報処理装置10の処理内容の具体例を示す。
【0093】
情報処理装置10の制御部13は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方のレベル範囲に応じた異なるメッセージをフィードバックとしてユーザに提供する。
図4では、一例として、制御部13は、第1主観情報に含まれるRPEのレベル範囲に応じた異なるメッセージをフィードバックとしてユーザに提供する。
【0094】
図4では、一例として3つの範囲に分けて異なるメッセージが設定されているがこれに限定されない。制御部13は、2つ又は4つ以上の範囲に分けて異なるメッセージを設定してもよいし、各レベル範囲も任意に設定してもよい。
【0095】
制御部13は、ユーザが第1端末装置30を用いて入力したRPEの値が6以上16未満であるとき、疲労度として「ややきつい以下」とし、フィードバックとして
図4に記載のような第1メッセージをユーザに提供する。制御部13は、ユーザが第1端末装置30を用いて入力したRPEの値が16又は17であるとき、疲労度として「きつい~かなりきつい」とし、フィードバックとして
図4に記載のような第2メッセージをユーザに提供する。制御部13は、ユーザが第1端末装置30を用いて入力したRPEの値が18以上20以下であるとき、疲労度として「非常にきつい」とし、フィードバックとして
図4に記載のような第3メッセージをユーザに提供する。
【0096】
図5は、
図2の情報処理装置10により実行される処理の第2例を説明するための模式図である。
図5は、
図3BのステップS127における情報処理装置10の処理内容の具体例を示す。
【0097】
情報処理装置10の制御部13は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、前回の運動に関連する生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方のレベル範囲に応じた異なるメッセージをフィードフォワードとしてユーザに提供する。
図5では、一例として、制御部13は、第1主観情報に含まれるRPEのレベル範囲に応じた異なるメッセージをフィードフォワードとしてユーザに提供する。制御部13は、ユーザが運動を実施する直前に第1端末装置30を用いてWebアプリケーションを立ち上げたときに、前回の運動に関連するRPEに応じたフィードフォワードを実行する。
【0098】
図5では、一例として3つの範囲に分けて異なるメッセージが設定されているがこれに限定されない。制御部13は、2つ又は4つ以上の範囲に分けて異なるメッセージを設定してもよいし、各レベル範囲も任意に設定してもよい。
【0099】
制御部13は、前回の運動終了時にユーザが第1端末装置30を用いて入力したRPEの値が6以上16未満であるとき、疲労度として「ややきつい以下」とし、フィードフォワードとして
図5に記載のような第1メッセージをユーザに提供する。制御部13は、前回の運動終了時にユーザが第1端末装置30を用いて入力したRPEの値が16又は17であるとき、疲労度として「きつい~かなりきつい」とし、フィードフォワードとして
図5に記載のような第2メッセージをユーザに提供する。制御部13は、前回の運動終了時にユーザが第1端末装置30を用いて入力したRPEの値が18以上20以下であるとき、疲労度として「非常にきつい」とし、フィードフォワードとして
図5に記載のような第3メッセージをユーザに提供する。
【0100】
以上のような一実施形態によれば、病気について治療中又は治療後のユーザの持久性体力を向上させることが可能である。一実施形態によれば、全死亡リスク及びがん死亡リスクなどを低下させることが可能である。例えば、乳がん治療では持久性体力の低下に伴い死亡リスクが増加する傾向にあるが、情報処理装置10により乳がん罹患者の持久性体力を向上させることで、全死亡リスク及びがん死亡リスクなどを低下させることが可能である。
【0101】
情報処理装置10は、生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方に基づいて、互いに一定の運動強度で行われる複数の運動メニューのうち一の運動メニューをユーザに対して設定する。これにより、情報処理装置10は、ユーザにとって適切な運動メニューを提供可能である。ユーザは、いずれの運動メニューに対しても一定の運動強度で運動を行うことで、持久性体力の向上につなげることができる。例えば、ユーザは、運動強度を最高レベルにして全力で取り組むことで、より効果的に持久性体力を向上させることができる。
【0102】
このようなユーザの持久性体力は、最高酸素摂取量を測定することで確認することができる。最高酸素摂取量は、マスクを備えた専用の測定機器を用いて直接的に測定されてもよいし、ウェアラブルデバイスなどを用いて間接的に推定されてもよい。
【0103】
情報処理装置10は、運動中のユーザの動作姿勢が正しくないと判定すると、動作姿勢を修正するように運動中にリアルタイムにユーザにフィードバックすることで、ユーザの適切な動作姿勢に基づく適切な運動をより効果的に支援することができる。ユーザは、運動における自身の動作姿勢が正しくないことを客観的かつリアルタイムに認識して正しい動作姿勢に容易に修正することができる。したがって、運動メニューに基づくユーザの持久性体力の向上に関する効果がより顕著となる。
【0104】
情報処理装置10は、第2主観情報を記録することで、運動をしていない通常時にユーザが感じる倦怠感、痛み、及びしびれの少なくとも1つの症状の日々の変化を情報として取得可能である。情報処理装置10は、実施情報を記録することで、ユーザの運動の日々の実施状況を情報として取得可能である。
【0105】
情報処理装置10は、記録された第2主観情報の日々の変化及び記録された実施情報の日々の状況の少なくとも一方を、可視化されたデータとしてユーザの担当医師に提供する。これにより、担当医師は、ユーザの症状及び運動の実施状況の少なくとも一方を容易に把握することができる。
【0106】
情報処理装置10は、可視化されたデータを確認した担当医師からのフィードバックをユーザに提供する。これにより、ユーザは、自身の症状及び運動の実施状況の少なくとも一方に対する専門的なアドバイス及び対応策などを担当医師から直接受けることができる。
【0107】
情報処理装置10は、第2主観情報に基づく症状が所定条件を満たすと判定すると、ユーザに対する運動メニューを中断することで、ユーザに過度な負担を強いることなく安全にユーザの運動を支援できる。
【0108】
情報処理装置10は、運動をしていない通常時にユーザが行う身体活動に関連する活動情報に基づいて、身体活動の状況に応じた内容をユーザにフィードバックする。これにより、ユーザは、身体活動の状況に応じた内容を、客観的な情報として受けることができる。
【0109】
情報処理装置10は、生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードバックを、ユーザに対して運動後に提供することで、運動中及び運動後のユーザの状況に応じた適切なメッセージをユーザに対して運動後に提供できる。これにより、ユーザは、運動の継続に対するモチベーションを向上させることができる。
【0110】
情報処理装置10は、前回の運動に関連する生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードフォワードを、ユーザに対して運動前に提供することで、前回の運動中及び運動後のユーザの状況に応じた適切なメッセージをユーザに対して運動前に提供できる。これにより、ユーザは、運動の継続に対するモチベーションを向上させることができる。
【0111】
情報処理装置10は、ユーザが運動を行うことができる近隣情報を、ユーザの位置情報に基づいてユーザに提供することで、ユーザの身体活動の向上を促すことができる。例えば、情報処理装置10は、散歩コースを提案することで、ユーザのウォーキング活動の向上を促すことができる。情報処理装置10は、フィットネスクラブの位置を知らせることで、ユーザのさらなる運動を促すことができる。
【0112】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行うことが可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0113】
例えば、上述した実施形態で情報処理装置10において実行される少なくとも一部の処理動作がセンサ装置20、第1端末装置30、又は第2端末装置40において実行されてもよい。例えば、情報処理装置10に代えて、センサ装置20又は第1端末装置30自体が、情報処理装置10に関する上述した一連の処理動作を実行してもよい。センサ装置20、第1端末装置30、又は第2端末装置40において実行される少なくとも一部の処理動作が情報処理装置10において実行されてもよい。
【0114】
例えば、スマートフォン又はコンピュータなどの汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る情報処理装置10などの各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサにより当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、一実施形態に係る開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0115】
又は、一実施形態に係る開示は、実施形態に係る情報処理装置10などに各機能を実行させるために1つ又は複数のプロセッサにより実行可能なプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ読取可能な媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
【0116】
上記実施形態では、センサ装置20は、第1端末装置30と別体の異なる装置であると説明したが、これに限定されない。センサ装置20は、第1端末装置30に搭載され、第1端末装置30と一体的に構成されていてもよい。
【0117】
上記実施形態では、情報処理装置10は、運動中のユーザの動作姿勢が正しくないと判定すると、動作姿勢を修正するように運動中にリアルタイムにユーザにフィードバックすると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このようなリアルタイムな処理を実行しなくてもよい。
【0118】
上記実施形態では、情報処理装置10は、第2主観情報及び実施情報の少なくとも一方を記録すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このような記録処理を実行しなくてもよい。
【0119】
上記実施形態では、情報処理装置10は、記録された第2主観情報の日々の変化及び記録された実施情報の日々の状況の少なくとも一方を、可視化されたデータとしてユーザの担当医師に提供すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、担当医師に代えて、又は加えてユーザ自身にこれらの情報を提供してもよい。情報処理装置10は、このような情報提供処理をそもそも実行しなくてもよい。
【0120】
上記実施形態では、情報処理装置10は、可視化されたデータを確認した担当医師からのフィードバックをユーザに提供すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このようなフィードバック処理を実行しなくてもよい。例えば、このようなフィードバック処理は、情報処理装置10を介さずに、第2端末装置40と第1端末装置30との間で直接的に実行されてもよい。
【0121】
上記実施形態では、情報処理装置10は、第2主観情報に基づく症状が所定条件を満たすと判定すると、ユーザに対する運動メニューを中断すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このような中断処理を実行しなくてもよい。情報処理装置10は、第2主観情報という主観的な情報に基づいて運動メニューの中断処理を実行すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、第2主観情報に代えて、又は加えて例えば生体情報に基づいて客観的に運動メニューの中断を判定してもよい。このとき、所定条件は、生体情報に含まれるパラメータの数値が所定の閾値を超えたことを含んでもよい。
【0122】
上記実施形態では、情報処理装置10は、運動をしていない通常時にユーザが行う身体活動に関連する活動情報に基づいて、身体活動の状況に応じた内容をユーザにフィードバックすると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このようなフィードバック処理を実行しなくてもよい。
【0123】
上記実施形態では、情報処理装置10は、生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードバックを、ユーザに対して運動後に提供すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このようなフィードバック処理を実行しなくてもよい。
【0124】
上記実施形態では、情報処理装置10は、前回の運動に関連する生体情報及び第1主観情報の少なくとも一方のレベルに応じた、運動に関する異なるフィードフォワードを、ユーザに対して運動前に提供すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このようなフィードフォワード処理を実行しなくてもよい。
【0125】
上記実施形態では、情報処理装置10は、ユーザが運動を行うことができる近隣情報を、ユーザの位置情報に基づいてユーザに提供すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このような処理を実行しなくてもよい。
【0126】
上記実施形態では、病気は、例えば乳がんを含むと説明したが、これに限定されない。病気は、任意の他の病気を含んでもよい。例えば、病気は、乳がん以外の任意の他のがんを含んでもよいし、がん以外の任意の他の病気を含んでもよい。乳がん以外の他のがんは、例えば結腸がん、直腸がん、及び前立腺がんなどを含んでもよい。がん以外の他の病気は、例えば心疾患、糖尿病、及び腎臓病などを含んでもよい。
【0127】
上記実施形態では、生体情報は、例えば心拍数を含むと説明したが、これに限定されない。生体情報は、ユーザの運動に応じて変化する任意の他の情報を含んでもよい。例えば、生体情報は、ユーザの脈拍、血圧、脳波、及び呼吸などを含んでもよい。
【0128】
上記実施形態では、第1主観情報は、RPEを含むと説明したが、これに限定されない。第1主観情報は、任意の他の数値指標を含んでもよいし、数値指標ではなく、所定の質問形式に対する第1端末装置30を用いたユーザの回答パターンから決定されるものであってもよい。
【0129】
上記実施形態では、第2主観情報は、運動をしていない通常時にユーザが感じる倦怠感、痛み、及びしびれの少なくとも1つの症状を示すと説明したが、これに限定されない。第2主観情報は、任意の他の症状を含んでもよい。また、第2主観情報は、症状の度合いを10段階の数値のいずれかで示したものであると説明したが、これに限定されない。第2主観情報は、任意の他の数値指標を含んでもよいし、数値指標ではなく、所定の質問形式に対する第1端末装置30を用いたユーザの回答パターンから決定されるものであってもよい。
【0130】
例えば、第2主観情報は、Multidimensional Fatigue Inventoryによって評価されたユーザの倦怠感を含んでもよい。例えば、第2主観情報は、Cancer Fatigue Scaleによって評価されたユーザの倦怠感を含んでもよい。例えば、第2主観情報は、FACT-Bによって評価された乳がんに特異のユーザのQOL(Quality of Life)を含んでもよい。例えば、第2主観情報は、HADSによって評価されたユーザのうつ又は不安を含んでもよい。例えば、第2主観情報は、PRO-CTCAEによって評価されたユーザのがん治療に伴う副作用を含んでもよい。例えば、第2主観情報は、WHO-HPQによって評価されたユーザの就労状況を含んでもよい。
【0131】
上記実施形態では、センサ装置20の制御部25は、取得された活動情報を第1端末装置30に直接送信すると説明したが、これに限定されない。このような活動情報は、センサ装置20に専用の外部サーバに一度集約され、当該外部サーバを介して第1端末装置30及び情報処理装置10の少なくとも一方に送信されてもよい。
【0132】
上記実施形態では、センサ装置20が、ユーザの身体活動量を活動情報として取得すると説明したが、これに限定されない。ユーザの身体活動量は、数値指標ではなく、所定の質問形式に対する第1端末装置30を用いたユーザの回答パターンから決定されるものであってもよい。例えば、ユーザの身体活動量は、Global Physical Activity Questionnaireによって評価されてもよい。
【0133】
上記実施形態において上述した各処理内容の他にも、情報処理システム1は、以下の処理を実行してもよい。
【0134】
情報処理装置10は、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で、ユーザの運動中に提供されるコンテンツの再生音量及び再生速度を調整する機能を提供してもよい。ユーザは、例えば動画の中のインストラクタの動きを速めて運動の繰り返し回数を多くしたい場合には再生速度を速くすることも可能であるし、インストラクタの動きが速すぎて追いつけない場合には再生速度を遅くすることも可能である。ユーザは、例えば運動に対するモチベーションを上げたい場合には再生音量を上げることも可能である。
【0135】
情報処理装置10は、第1主観情報及び第2主観情報に加えて、運動メニューを実施したときの感想、並びに運動メニューを実施したときの身体機能の変化及び症状の変化について主観的に感じたことを第3主観情報として、第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーションを介して取得してもよい。情報処理装置10は、このような第3主観情報を記憶部12に格納し、同一のWebアプリケーションを利用している他のユーザに匿名で共有してもよい。
【0136】
情報処理装置10は、第2主観情報により示される症状が悪化していると判定すると、ユーザ及び担当医師の少なくとも一方にアラートを発出してもよい。情報処理装置10は、実施情報により示される運動の実施状況、例えば運動実施頻度が低下していると判定すると、ユーザ及び担当医師の少なくとも一方にアラートを発出してもよい。
【0137】
情報処理装置10は、ユーザに対して、運動及び健康に関する情報を第1端末装置30にインストールされているWebアプリケーション上で提供してもよい。運動及び健康に関する情報は、例えばコラム形式で掲載された、運動を実施することのメリットなどを含んでもよい。
【0138】
情報処理装置10は、Webアプリケーション上でAI(Artificial Intelligence)によるチャット機能を提供し、ユーザからの質問及び日々の記録に対して自動応答してもよい。
【符号の説明】
【0139】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20 センサ装置
21 通信部
22 記憶部
23 取得部
24 出力部
25 制御部
30 第1端末装置
31 通信部
32 記憶部
33 取得部
34 入力部
35 出力部
36 制御部
40 第2端末装置
41 通信部
42 記憶部
43 入力部
44 出力部
45 制御部
50 ネットワーク