(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031234
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/953 20190101AFI20240229BHJP
G06Q 10/00 20230101ALI20240229BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240229BHJP
【FI】
G06F16/953
G06Q10/00
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134658
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】522340912
【氏名又は名称】アドバンストアイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】水間 利治
(72)【発明者】
【氏名】藍谷 典生
(72)【発明者】
【氏名】岡本 行生
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175HB03
5L049AA01
(57)【要約】
【課題】より効果的に候補先を見つけることのできる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、企業のホームページを指定する第1指定情報又は文章を受信する受信部と、受信部が受信した第1指定情報で指定される企業のホームページ又は文章と類似する他の企業のホームページを検索する検索部と、検索部の検索結果を出力する出力部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業のホームページを指定する第1指定情報又は文章を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記第1指定情報で指定される前記企業のホームページ又は前記文章と類似する他の企業のホームページを検索する検索部と、
前記検索部の検索結果を出力する出力部と、を備える、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記検索部は、
前記企業のホームページの文章又は前記文章と前記他の企業のホームページの文章との類似度に基づいて前記他の企業のホームページを検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記企業のホームページ又は前記文章と前記他の企業のホームページとを解析し、前記企業のホームページ又は前記文章に含まれる単語と前記他の企業のホームページに含まれる単語とを抽出する抽出部を備え、
前記検索部は、
前記抽出部が抽出した前記企業のホームページ又は前記文章に含まれる単語と前記他の企業のホームページに含まれる単語との共通度及び非共通度の少なくとも一方に基づいて、前記他の企業のホームページを検索する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受信部は、
前記他の企業の本社所在地、業種、資本金額、売上額、従業員数、財務諸表に関する情報、財務指標、会社法に定められた役員の名前、株主名、決算期、事業開始日、株式上場の有無、株式上場日、M&A経験の有無、行政指導された経験の有無、行政処分された経験の有無、処罰された経験の有無、該他の企業のホームページの更新日時の少なくとも1以上を指定する第2指定情報を受信し、
前記検索部は、
前記受信部が受信した前記第2指定情報で指定される範囲内で前記他の企業のホームページを検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受信部は、
前記他の企業のホームページに含まれる単語の種類数及び単語の出現回数の少なくとも1以上を指定する第3指定情報を受信し、
前記検索部は、
前記受信部が受信した前記第3指定情報で指定される範囲内で前記他の企業のホームページを検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受信部は、
前記企業のホームページを構成する1以上のWEBページを指定する第4指定情報を受信し、
前記検索部は、
前記受信部が受信した前記第4指定情報で指定されるWEBページと類似する前記他の企業のホームページを検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記検索結果には、
前記他の企業のホームページの更新日時の情報が付与されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記検索結果には、
前記他の企業のホームページの情報量又は前記情報量を示す指標の情報が付与されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
単語を登録する登録部を備え、
前記検索部は、
前記登録部により登録された単語が前記他の企業のホームページに追加されたか否かを定期的又は不定期に検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記検索部の検索履歴を記憶部に記憶させる記憶制御部を備え、
前記受信部は、
前記検索履歴の閲覧依頼を受信し、
前記出力部は、
前記閲覧依頼に応じて、前記記憶部に記憶された前記検索履歴を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記検索部は、
所定期間ホームページの確認又は更新がされない前記他の企業を検索の対象から除外する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記受信部は、
前記企業のホームページにリンクされた1以上の他のホームページ又はWEBページを指定する第5指定情報を受信し、
前記検索部は、
前記受信部が受信した前記第1指定情報で指定される前記企業のホームページ及び前記第5指定情報で指定されるホームページ又はWEBページと類似する前記他の企業のホームページ又は前記他の企業のWEBページを検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記受信部は、
単語、単語群及びホームページの少なくとも1以上の追加又は除外を指定する第6指定情報を受信し、
前記検索部は、
前記受信部が受信した前記第1指定情報で指定される前記企業のホームページから前記第6指定情報で指定された単語、単語群及びホームページの少なくとも1以上を追加又は除外して前記他の企業のホームページを検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記検索履歴から検索傾向を推定する推定部を備え、
前記出力部は、
前記推定部で推定結果を出力する、
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項15】
受信部が、企業のホームページを指定する第1指定情報又は文章を受信する工程と、
検索部が、前記受信部が受信した前記第1指定情報で指定される前記企業のホームページ又は前記文章と類似する他の企業のホームページを検索する工程と、
出力部が、前記検索部の検索結果を出力する工程と、を有する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
コンピュータを、
企業のホームページを指定する第1指定情報又は文章を受信する受信部、
前記受信部が受信した前記第1指定情報で指定される前記企業のホームページ又は前記文章と類似する他の企業のホームページを検索する検索部、
前記検索部の検索結果を出力する出力部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
事業承継を含む企業や事業の合併や買収(以下、M&A)などの際には、買い手又は売りとなる企業や事業主を探すが、インターネットの発達により近年では、買い手及び売り手が仲介システムに登録して、インターネットを介して買い手に売り手の情報を、売り手に買い手の情報を提供することでM&A仲介を行うことが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、単に買い手や売り手となる企業や事業主(以下、候補先ともいう)の情報を提供するだけでは、M&Aの成約までに多大な労力と時間を要する。このため、より効果的に候補企業を見つけることができる手法が要望されている。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、より効果的に候補先を見つけることのできる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、企業のホームページを指定する第1指定情報又は文章を受信する受信部と、受信部が受信した第1指定情報で指定される企業のホームページ又は文章と類似する他の企業のホームページを検索する検索部と、検索部の検索結果を出力する出力部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、より効果的に候補先を見つけることのできる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの配置の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバ(情報処理装置)の構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】実施形態の変形例1に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図13】実施形態の変形例1に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図14】実施形態の変形例2に係るユーザ端末に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
初めに、実施形態に係る情報処理システム1について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、サーバ2と、該サーバ2にネットワーク4を介して接続された1以上のユーザ端末3とを備える。
図1に示す例では、情報処理システム1は、サーバ2を1つ、ユーザ端末3を2つ備える構成となっているが、情報処理システム1が備えるサーバ2及びユーザ端末3の数はそれぞれ任意である。なお、ユーザ端末3は、デスクトップ型PC(Personal Computer)、タブレット型PC、スマートフォンなどであってよい。
【0011】
(サーバ2)
図2及び
図3は、サーバ2の構成図である。
図2は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバスを介して接続された構成を有する。なお、
図2では図示していないが、サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0012】
通信IF200Aは、他の装置(例えば、ユーザ端末3)と通信するためのインターフェースである。
【0013】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種データや情報処理プログラムが記憶されている。なお、記憶装置200Bに記憶された各種データの一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク4を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種データを参照又は取得する。
【0014】
記憶装置200Bには、例えば、本システムに登録した企業の情報が企業ID(識別子)に対応付けて記憶されている。企業の情報には、企業名、所在地(住所)、業務傾向、資本金、売上(年間)、従業員数、財務諸表に関する情報(例えば、現金、建物、投資有価証券、資本準備金、新株予約権、売上高、売上原価、営業利益、又は経常利益のような、貸借対照表、損益計算書、又はキャッシュフロー計算書などの財務諸表における、所望の項目の金額など)、財務指標(例えば、売上高総利益率、総資本経常利益率(ROA)、流動比率、自己資本比率、総資本回転率、棚卸資産回転率、労働生産性、労働分配率、増収率、増益率など)、会社法に定められた役員の名前(例えば、取締役(代表取締役を含む)、監査役、又は会計参与のような各役職の役員の氏、名、氏名など)、株主名、決算期、事業開始日、株式上場の有無及び区分(プライム市場、スタンダード市場、グロース市場など)、株式上場日、M&A経験の有無(例えば、合併や買収等をした経験の有無、又はされた経験の有無など)、行政指導された経験の有無(例えば、行政指導された経験自体の有無、種別の行政指導をされた経験の有無など)、行政処分された経験の有無(例えば、行政処分された経験自体の有無、種別の行政処分をされた経験の有無など)、企業として処罰された経験の有無(例えば、処罰された経験自体の有無、種別の処罰をされた経験の有無など)、などの情報が含まれる。また、記憶装置200Bには、本システムに登録した企業のホームページの情報、後述する抽出部205により抽出された単語、後述する属性情報付与部207が付与する属性情報(属性情報については後述する)、ホームページがどのような検索条件で検索されたか、何回表示されたか、アクションは何回あったか、などの情報が企業ID(識別子)に対応付けて情報が記憶されている。
【0015】
CPU200Cは、本実施形態に係るサーバ2を制御するものであり、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0016】
図3は、サーバ2(情報処理装置)の機能ブロック図である。
図3に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203(記憶制御部)、検索部204、抽出部205、登録部206、属性情報付与部207などの機能を備える。なお、
図3に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0017】
受信部201は、ユーザ端末3から送信される情報を受信する。受信部201は、例えば、ユーザ端末3から送信される検索条件を受信する。検索条件には、例えば、下記の情報が含まれる。なお、下記(1-1)から(1-4)の情報のうち(1-1)は必須であるが(1-2)から(1-4)の情報は検索条件に必須ではなく必要に応じてユーザが検索条件として加える。
(1-1)企業のホームページを指定する第1指定情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator))又は文章(例えば、今までの経歴、関わって来た業務内容、これから取り組んでいきたい事業内容などの記述)。
(1-2)他の企業の本社所在地、業種、資本金額、売上額、従業員数、財務諸表に関する情報、財務指標、会社法に定められた役員の名前、株主名、決算期、事業開始日、株式上場の有無、株式上場日、M&A経験の有無、行政指導された経験の有無、行政処分された経験の有無、処罰された経験の有無、該他の企業のホームページの更新日時の少なくとも1以上を指定する第2指定情報。
(1-3)他の企業のホームページに含まれる単語の種類数及び単語の出現回数(総のべ回数)の少なくとも1以上を指定する第3指定情報。
(1-4)企業のホームページを構成する1以上のWEBページ(サブディレクトリ)を指定する第4指定情報。
また、受信部201は、例えば、ユーザ端末3から送信される検索履歴の閲覧依頼を受信する。
【0018】
送信部202(出力部)は、ユーザ端末3へ情報を送信(出力)する。
送信部202は、例えば、類似性が所定値以上である検索部204の検索結果をユーザ端末3へ送信する。ここで、送信部202は、後述する属性情報付与部207が付与した下記(2-1)及び(2-2)の情報を検索結果とともにユーザ端末3へ送信する。
(2-1)他の企業のホームページの更新日時。
(2-2)他の企業のホームページの情報量(例えば、文字数)又は前記情報量を示す指標(例えば、文字数に応じたレベルなど)。
また、送信部202は、検索部204により登録部206が登録した単語が他の企業のホームページに追加されたことが検索された場合、該登録した単語が追加された旨をユーザ端末3へ送信する。
また、送信部202は、例えば、ユーザ端末3から送信される検索履歴の閲覧依頼に基づいて、記憶装置200Bに記憶された検索履歴を送信する。
【0019】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御し、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。記憶装置制御部203は、例えば、検索部204の検索履歴(例えば、ホームページがどのような検索条件で検索されたか、何回表示されたか、アクションは何回あったかなど)を記憶装置200Bに記憶させる。
【0020】
検索部204は、例えば、受信部201が受信した第1指定情報で指定される企業のホームページ又は文章と類似する他の企業のホームページを検索する。検索部204は、例えば、企業のホームページの文章又は文章と、他の企業のホームページの文章との類似度に基づいて他の企業のホームページを検索する。ここで、検索部204は、抽出部205が抽出した企業のホームページの文章又は文章に含まれる単語と他の企業のホームページの文章に含まれる単語との共通度及び非共通度の少なくとも一方に基づいて、他の企業のホームページを検索する。検索部204は、例えば、共通する単語の数と出現頻度(共通度)が高いほど類似するとし、共通しない単語の数と出現頻度(非共通度)が高いほど類似しないとして、第1指定情報で指定される企業のホームページ又は文章と、他の企業のホームページとの類似度を算出する。
なお、検索部204は、例えば、検索条件に第2~第4指定情報のいずれか1以上が含まれる場合、第2~第4指定情報のいずれか1以上で指定される範囲に基づいて、他の企業のホームページを検索する。
また、検索部204は、後述する登録部206により登録された単語が他の企業のホームページに追加された否かを定期的又は不定期に検索する。
【0021】
抽出部205は、例えば、形態素解析などにより企業のホームページの文章又は文章と他の企業のホームページとを解析し、企業のホームページの文章又は文章に含まれる単語と他の企業のホームページの文章に含まれる単語とを抽出する。
【0022】
登録部206は、ユーザ端末3から送信された単語をユーザの企業IDに対応付けて記憶装置200Bへ登録する。
【0023】
属性情報付与部207は、記憶装置200Bに記憶されている企業のホームページに下記(2-1)から(2-3)の情報(属性情報)を付与する。
(2-1)他の企業のホームページの更新日時。
(2-2)他の企業のホームページの情報量(例えば、文字数)又は前記情報量を示す指標(例えば、文字数に応じたレベル)。
(2-3)企業のホームページに含まれる単語の種類数及び単語の出現回数(総のべ回数)。
【0024】
(ユーザ端末3)
ユーザ端末3は、本情報処理システム1のユーザが候補先を検索する際に利用する端末である。
図4及び
図5は、ユーザ端末3の構成図である。なお、
図4は、ユーザ端末3の主なハード構成を示しており、ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eがバスを介して接続された構成を有する。
【0025】
通信IF300Aは、他の装置(本実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0026】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、端末の識別子や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、ユーザ端末3を識別するための識別子である。ユーザ端末3から送信する情報に端末の識別子を付与することで、サーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2がユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0027】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0028】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0029】
CPU300Eは、本実施形態に係るユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
【0030】
図5は、ユーザ端末3の機能ブロック図である。
図5に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、
図5に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0031】
受信部301は、例えば、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0032】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じた情報(例えば、
図6から
図9を参照して後述する検索条件などの情報)をサーバ2へ送信する。
【0033】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。例えば、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0034】
入力受付部304は、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0035】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御し、受信部301が受信した情報などを表示装置300Dに表示する。
【0036】
(画面)
図6から
図9は、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例を示す図である。以下、
図6から
図9を参照して、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例について説明する。なお、
図1~
図5を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、既に述べたように、サーバ2が、表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)を備え、サーバ2の表示装置に
図6から
図9に示す画面を表示可能に構成してもよい。
【0037】
図6は、URLによる検索時の画面の一例を示す図である。
図6に示すように、URLによる検索時の画面では、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して企業のURLを入力ボックス11に入力して検索ボタン12を選択することでURLの企業と類似する他の企業が検索される。
また、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して絞り込み表示13を選択すると、絞り込み検索を行うことができる。
【0038】
図7は、絞り込み検索の画面の一例を示す図である。
図7に示すように、絞り込み検索の画面では、ユーザは、所在地14、業務傾向15、資本金16、売上17、上場企業のみ18、企業名抽出のみ19、M&Aがあった先(企業)のみ20、種類レベル21、文量レベル22、更新日23,ディレクトリも検索対象24を指定して検索を行うことができる。なお、
図7には図示していないが、絞り込み検索の画面では、上記の他、従業員数、財務諸表に関する情報、財務指標、会社法に定められた役員の名前、株主名、決算期、事業開始日、株式上場の有無及び区分(プライム市場、スタンダード市場、グロース市場など)、株式上場日、行政指導された経験の有無、行政処分された経験の有無、処罰された経験の有無、などを指定して検索を行うこともできる。
所在地14は、都道府県より選択することができる。
業務傾向15は、企業の業種である。
資本金16は、企業の資本金である。なお、資本金に資本準備金を含めるか否かを選択できるように構成してもよい。
売上17は、企業の年間売上である。
上場企業のみ18をチェックすると証券取引所に上場している企業(株式を証券取引所で売買できる企業)のみが検索結果として表示される。
企業名抽出のみ19をチェックすると検索結果として企業名だけが表示される。
M&Aがあった先(企業)のみ20をチェックするとM&A経験を有する先(企業)のみが検索結果として表示される。
種類レベル21は、ホームページに含まれる単語の種類数でレベル分けを行うためのフィルタであり、種類レベル21で指定されるレベル以上の単語の種類数がある他の企業のホームページが検索対象となる。
文量レベル22は、ホームページに含まれる単語の出現回数(総のべ回数)でレベル分けを行うためのフィルタであり、文量レベル22で指定されるレベル以上の記述量(単語の出現回数)がある他の企業のホームページが検索対象となる。
更新日23は、企業のホームページが更新された日時で検索を行うためのフィルタであり、指定された範囲の日に更新された企業のホームページが検索対象となる。
ディレクトリも検索対象24は、企業のホームページのサブディレクトリ(WEBページ)を指定して検索を行うことができる。例えば、企業のWEBページのうち採用のWEBページを指定すると、該採用ページと類似する他の企業のホームページ、もしくは他の企業のホームページのサブディレクトリ(この場合、他の企業の採用ページ)を検索することができる。
【0039】
図8は、ディレクトリも検索対象24を選択した場合の画面の一例を示す図である。
図8に示すように、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作してURLを入力ボックス11に入力すると、入力されたURLに対応する企業のホームページのサブディレクトリが画面右側のボックス25内に表示される。なお、画面右側へのサブディレクトリの表示は、予め記憶装置200Bに記憶されている企業のホームページの情報を利用して行われる。ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して画面右側のボックス25内に表示されたサブディレクトリごとのURLを選択(チェックをいれる)ことで、検索対象としたいサブディレクトリを指定することができる。
【0040】
図9は、文章による検索時の画面の一例を示す図である。
図9に示すように、文章(例えば、今までの経歴、関わって来た業務内容、これから取り組んでいきたい事業内容などの記述)による検索時の画面では、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して文章を入力ボックス11に入力して検索ボタン12を選択することで文章に類似する企業が検索される。また、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して絞り込み表示13を選択すると、絞り込み検索を行うことができる。絞り込み検索については
図7で説明した絞り込み検索と同じであるため重複する説明を省略する。
【0041】
(情報処理)
図10及び
図11は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10及び
図11を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、
図1~
図9を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、既に述べたように、サーバ2が、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)を備え、サーバ2の入力装置から情報を入力可能に構成してもよい。
【0042】
(登録処理)
図10は、情報処理システム1のホームページ登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10を参照して、情報処理システム1のホームページ登録処理の一例について説明する。
【0043】
(ステップS101)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作し、企業の情報及び企業のホームページを指定する情報(例えば、ホームページのURL)などを入力する。
【0044】
(ステップS102)
サーバ2の抽出部205は、企業のホームページを指定する情報に基づいて、企業のホームページを特定する。
【0045】
(ステップS103)
サーバ2の抽出部205は、特定したホームページを形態素解析して単語を抽出する。また、抽出部205は、文章が検索条件に含まれる場合、該文章を形態素解析して単語を抽出する。
【0046】
(ステップS104)
サーバ2の属性情報付与部207は、企業のホームページに下記(2-1)から(2-3)の情報(属性情報)を付与する。
(2-1)他の企業のホームページの更新日時。
(2-2)他の企業のホームページの情報量又は前記情報量を示す指標。
(2-3)企業のホームページに含まれる単語の種類数及び単語の出現回数(総のべ回数)。
【0047】
(ステップS105)
サーバ2の記憶装置制御部203は、ステップS101で受信部201が受信した企業の情報、ステップS102で特定したホームページのデータ及びステップS104で属性情報付与部207が付与した属性情報を企業ID(識別子)に対応付けて記憶装置200Bへ記憶する。
【0048】
(検索処理)
図11は、情報処理システム1の検索処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図11を参照して、情報処理システム1の検索処理の一例について説明する。
【0049】
(ステップS201)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作し、検索条件として企業のホームページを指定する第1指定情報(
図6参照)又は文章(
図8参照)を入力する。
また、ユーザは、必要に応じてユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、第2指定情報(例えば、他の企業の本社所在地、業種、資本金額、売上額、従業員数、財務諸表に関する情報、財務指標、会社法に定められた役員の名前、株主名、決算期、事業開始日、株式上場の有無、株式上場日、M&A経験の有無、行政指導された経験の有無、行政処分された経験の有無、処罰された経験の有無、該他の企業のホームページの更新日時の少なくとも1以上を指定する情報)、第3指定情報(例えば、他の企業のホームページに含まれる単語の種類数及び単語の出現回数の少なくとも1以上を指定する情報)、第4指定情報(例えば、企業のホームページを構成する1以上のWEBページ(サブディレクトリ)を指定する情報)を検索条件として入力する(
図7、
図8参照)。
入力装置300Cを操作して入力された検索条件は、入力受付部304で受け付けられ、送信部302からネットワーク4を介してサーバ2へ送信される。ユーザ端末3から送信された検索条件は、サーバ2の受信部201で受信される。
【0050】
(ステップS202)
サーバ2は、第1指定情報が検索条件に含まれる場合、第1指定情報に基づいて企業のホームページを特定し、該ホームページに属性情報を付与済みであるか否かを判定する。属性情報を付与済みである場合(YES)、サーバ2は、ステップS204の処理を実行する。属性情報を付与済みでない場合(NO)、サーバ2は、ステップS203の処理を実行する。
【0051】
(ステップS203)
サーバ2の抽出部205は、ステップS202で属性情報を付与済みでない場合及び検索条件に文章が含まれる場合、該ホームページを形態素解析して単語を抽出する。サーバ2の属性情報付与部207は、属性情報を付与する。
【0052】
(ステップS204)
サーバ2の検索部204は、記憶装置200Bを参照し、最初の他の企業のホームページにアクセスする。
【0053】
(ステップS205)
サーバ2の検索部204は、最初の他の企業のホームページが除外対象となるか否かを判定する。除外対象でない場合(NO)、サーバ2は、ステップS206の処理を実行する。除外対象である場合(YES)、サーバ2は、ステップS208の処理を実行する。
具体的には、検索部204は、検索条件に第2及び第3指定情報のいずれか1以上が含まれる場合において、該他の企業が第2及び第3指定情報のいずれか1以上で指定される範囲内でない場合、該他の企業のホームページを検索対象から除外し、該企業が第2及び第3指定情報のいずれか1以上で指定される範囲内である場合、該他の企業のホームページを検索対象から除外しない。
【0054】
(ステップS206)
サーバ2の検索部204は、企業のホームページの文章又は文章に含まれる単語と他の企業のホームページの文章に含まれる単語との共通度及び非共通度の少なくとも一方に基づいて、企業のホームページ(第1指定情報で指定されたホームページ)又は文章と、他の企業のホームページとの類似度を算出する。なお、類似度の算出方法については既に述べたので重複する説明を省略する。なお、第4指定情報でWEBページ(サブディレクトリ)が指定されている場合、検索部204は、企業のホームページのうち指定されたWEBページと他の企業のホームページ、または他の企業のホームページのWEBページ(サブディレクトリ)との類似度を算出する。
【0055】
(ステップS207)
サーバ2の検索部204は、記憶装置200Bに記憶されたすべての他の企業ホームページの検索処理が終了したか否かを判定する。検索処理が終了していない場合(NO)、サーバ2はステップS208の処理を実行する。検索処理が終了している場合(YES)、サーバ2はステップS209の処理を実行する。
【0056】
(ステップS208)
サーバ2の検索部204は、次の他の企業のホームページを検索し、ステップS205以降の処理を行う。
【0057】
(ステップS209)
サーバ2の送信部202は、類似性が所定値以上である検索部204での検索結果(ホームページの情報及び類似度の情報)及び属性情報付与部207が検索結果に付与した(2-1)及び(2-2)の属性情報をユーザ端末3へ送信する。送信部202が送信した検索結果及び属性情報は、ユーザ端末3の受信部301で受信され、表示装置制御部305により、表示装置300Dに表示される。
【0058】
なお、ユーザ端末3の表示装置制御部305は、付与された属性情報に基づいて、検索結果を表示装置300Dに表示させるように構成してもよい。
表示装置制御部305は、例えば、付与された属性情報、具体的には、他の企業のホームページの更新日時に基づいて降順又は昇順に検索結果を表示装置300Dに表示させてもよいし、他の企業のホームページの情報量(例えば、文字数)が多い順又は少ない順に検索結果を表示装置300Dに表示させてもよい。また、どのような順序で検索結果を表示装置300Dに表示させるかをユーザが入力装置300Cを操作して選択できるように構成してもよい。
【0059】
以上のように、サーバ2(情報処理装置)は、企業のホームページを指定する第1指定情報又は文章を受信する受信部201と、受信部201が受信した第1指定情報で指定される企業のホームページ又は文章と類似する他の企業のホームページを検索する検索部204と、検索部204の検索結果を送信(出力)する送信部202(出力部)と、を備える。
このように入力したホームページ又は文章に類似する企業を検索することができるので事業承継を含む企業や事業の合併や買収(以下、M&A)などの際には、買い手又は売り手(候補先)を効果的に見つけることができる。
【0060】
また、サーバ2の検索部204は、企業のホームページの文章又は文章と他の企業のホームページの文章との類似度に基づいて他の企業のホームページを検索する。
このように入力したホームページ又は文章との類似性に応じて企業を検索することができるのでより効果的に候補先を見つけることができる。
【0061】
また、サーバ2は、企業のホームページ又は文章と他の企業のホームページとを解析し、企業のホームページ又は文章に含まれる単語と他の企業のホームページに含まれる単語とを抽出する抽出部205を備える。そして、検索部204は、抽出部205が抽出した企業のホームページ又は文章に含まれる単語と他の企業のホームページに含まれる単語との共通度及び非共通度の少なくとも一方に基づいて、他の企業のホームページを検索する。
このため類似する企業のホームページを効果的に検索することができる。
【0062】
また、サーバ2の受信部201は、他の企業の本社所在地、業種、資本金額、売上額、従業員数、財務諸表に関する情報、財務指標、会社法に定められた役員の名前、株主名、決算期、事業開始日、株式上場の有無、株式上場日、M&A経験の有無、行政指導された経験の有無、行政処分された経験の有無、処罰された経験の有無、該他の企業のホームページの更新日時の少なくとも1以上を指定する第2指定情報を受信する。そして、検索部204は、受信部201が受信した第2指定情報で指定される範囲内で他の企業のホームページを検索する。
このように他の企業の本社所在地、業種、資本金額、売上額、従業員数、財務諸表に関する情報、財務指標、会社法に定められた役員の名前、株主名、決算期、事業開始日、株式上場の有無、株式上場日、M&A経験の有無、行政指導された経験の有無、行政処分された経験の有無、処罰された経験の有無、該他の企業のホームページの更新日時など検索範囲を指定して検索することができるので利便性が高い。特にM&A経験が有る企業は、過去にデューデリジェンスを終了させていることやM&Aの流れを理解していることから迅速かつ低コストにM&Aを進められる点で有力な候補先となる。
【0063】
また、サーバ2の受信部201は、他の企業のホームページに含まれる単語の種類数及び単語の出現回数の少なくとも1以上を指定する第3指定情報を受信する。そして、検索部204は、受信部201が受信した第3指定情報で指定される範囲内で他の企業のホームページを検索する。
このようにホームページの情報量又は情報量を示す指標を検索結果に含めることにより、情報量又は情報量を示す指標を含めた検索を行うことができ利便性が高い。
【0064】
また、サーバ2の受信部201は、企業のホームページを構成する1以上のWEBページを指定する第4指定情報を受信する。検索部204は、受信部201が受信した第4指定情報で指定されるWEBページと類似する他の企業のホームページを検索する。
このように企業のホームページのうち検索対象としたいWEBページ(サブディレクトリ)を指定して類似する他の企業を検索することができ利便性が高い。
【0065】
また、サーバ2の送信部202(出力)が送信(出力)する検索結果には、属性情報付与部207により他の企業のホームページの更新日時の情報が付与されている。
このように、他の企業のホームページの更新日時の情報が付与されているので更新日時応じて検索結果を表示させる(例えば、更新順に表示させる)ことができ利便性が高い。なお、更新日時の情報の代わりに更新順序を示す情報を付与してもよい。
【0066】
また、サーバ2の送信部202(出力)が送信(出力)する検索結果には、属性情報付与部207により他の企業のホームページの情報量又は前記情報量を示す指標が付与されている。
このように、他の企業のホームページの情報量又は前記情報量を示す指標が付与されているので情報量又は前記情報量を示す指標応じて検索結果を表示させる(例えば、情報量が多い順又は少ない順に表示させる)ことができ利便性が高い。
【0067】
また、サーバ2は、単語を登録する登録部206を備える。そして、検索部204は、登録部206により登録された単語が他の企業のホームページに追加されたか否かを定期的又は不定期に検索する。
このように、登録部206により登録された単語が他の企業のホームページに追加されたか否かを定期的又は不定期に検索することで、登録された単語が他の企業のホームページに追加された場合に単語を登録したユーザに対して通知を行うなど利便性を高めることができる。
【0068】
また、サーバ2は、検索部204の検索履歴を記憶装置200B(記憶部)に記憶させる記憶装置制御部203を備える。そして、受信部201は、検索履歴の閲覧依頼を受信し、送信部202(出力部)は、閲覧依頼に応じて、記憶装置200B(記憶部)に記憶された検索履歴を出力する。
このように、検索履歴を閲覧することができるので、自企業がどのような検索条件で検索されたか、何回表示されたか、アクションは何回あったか、などを確認することができるので利便性が高い。例えば、該情報を利用して、他の企業の状況と比較することで広告戦略などを検討することができる。
【0069】
また、サーバ2の検索部204は、所定期間ホームページの確認又は更新がされない他の企業のホームページを検索対象から除外するように構成してもよい。
このように構成すれば、企業にホームページの更新を促すことができ、最新の情報を保ちやすくなる。
【0070】
[実施形態の変形例1]
本実施形態の変形例1では、企業のホームページにリンクされたホームページ又はWEBページを考慮して検索を行う形態について説明する。
図12は、企業のホームページにリンクされたホームページ又はWEBページを考慮して検索を行う場合の画面の一例を示す図である。
図12に示すように、ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作してURLを入力ボックス11に入力すると、入力されたURLに対応する企業のホームページにリンクされたURLがリンク元であるかリンク先であるかにわけて画面右側のボックス26内に表示される。なお、画面右側へのリンク元及びリンク先のURL表示は、予め記憶装置200Bに記憶されている企業のホームページの情報を利用して行われる。ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して画面右側のボックス26内に表示されたリンク元、リンク先のURLを選択(チェックをいれる)ことで、検索対象として含めたいリンク元、リンク先のURL(第5指定情報)を指定することができる。
【0071】
なお、
図13に示すように、検索条件として1以上のURLを入力ボックス11に入力できるように構成してもよい。この場合、サーバ2の検索部204は、入力ボックス11に入力された1以上のURLで指定されるホームページに類似する他の企業のホームページを検索する。
【0072】
以上のように、サーバ2(情報処理装置)の受信部201は、企業のホームページにリンクされた1以上の他のホームページ又はWEBページを指定する第5指定情報を受信する。そして、検索部204は、受信部201が受信した第1指定情報で指定される企業のホームページ及び第5指定情報で指定されるリンクされたホームページ又はWEBページと類似する他の企業のホームページを検索する。
このように企業のホームページにリンクされた他のホームページ又はWEBページを指定して類似する他の企業を検索することができ利便性が高い。
【0073】
[実施形態の変形例2]
また、上記実施形態及び変形例1において、検索時に単語、業種単語群及びURLの少なくとも1以上の追加や除外が可能なように構成してもよい。
図14は、このような単語、業種単語群及びURLの少なくとも1以上の追加や除外が可能な検索に利用する場合の検索条件の入力画面の一例である。
ユーザは、単語を入力ボックス31に入力し、入力ボックス31に入力した単語を追加したい場合は、追加34を選択(クリック)し、入力ボックス31に入力した単語を除外したい場合は、除外35を選択(クリック)することで、単語を追加又は除外することができる。
また、ユーザは、業種単語群を入力ボックス32に入力し、入力ボックス32に入力した業種単語群を追加したい場合は、追加34を選択(クリック)し、入力ボックス32に入力した業種単語群を除外したい場合は、除外35を選択(クリック)することで、単語を追加又は除外することができる。
また、ユーザは、URLを入力ボックス33に入力し、入力ボックス33に入力したURLを追加したい場合は、追加34を選択(クリック)し、入力ボックス33に入力したURLを除外したい場合は、除外35を選択(クリック)することで、単語を追加又は除外することができる。
なお、追加34を選択(クリック)すると、入力ボックス31~33に入力した単語、業種単語群やURLがボックス37に追加(表示)され、除外35を選択(クリック)すると、入力ボックス31~33に入力した単語、業種単語群やURLがボックス38に追加(表示)される。
【0074】
上記実施形態では、サーバ2の検索部204は、WEBサイトに記述された内容で類似する企業のホームページを検索するが、想定外の記述がホームページに存在すると類似する他の企業の検索を阻害することが考えられる。このような場合に、
図14に示すように、単語、業種単語群(業種単語群は、企業を分析して得られたある業種に特徴的な単語群や、企業に含まれる単語群そのものを組み合わせたもの)及びURLの少なくとも1以上を指定して、追加や除外を行うことで想定外の記述による悪影響を抑制して類似する他の企業を検索することが可能となる。
【0075】
このように、本実施形態の変形例2では、ある企業のホームページから、任意の単語を追加又は除外して類似する他の企業のホームページを検索することができる。
このように構成することで、例えば、ある企業のホームページ記載されている、M&A事例で記述された単語や、採用ページ内のIT関連の単語を除外対象に指定して検索することが考えられる。また、例えば、ある航空会社のホームページに記載されている「現地でのレンタカー先紹介」の影響を除去するため、業種「レンタカー」を指定して除外することで、現地でのレンタカー紹介の影響を除いて検索することが考えられる。また、例えば、あるゲーム会社の検索で外食企業が検索結果に出る(提携キャンペーンの記述の為)ことを防ぐためにレンタカー紹介の業種単語群を除外対象に指定して検索することが考えられる。
なお、業種単語群を用いて検索することで、(人間が判断した等で付与された)業種としては分類されていないが、該当業種の記述があるような、人間が意図せぬ対象を見つけることが期待できる。また、異なる業種の業種単語群を合わせ、異なる業種を合わせた仮想企業を検索条件として類似する他の企業を検索するといった利用も可能である。
【0076】
以上のように、サーバ2(情報処理装置)の受信部201は、単語、単語群及びホームページの少なくとも1以上の追加又は除外を指定する第6指定情報を受信する。そして、検索部204は、受信部201が受信した第1指定情報で指定される企業のホームページから第6指定情報で指定された単語、単語群及びホームページの少なくとも1以上を追加又は除外して他の企業のホームページを検索する。
このように、単語、単語群及びホームページの少なくとも1以上を追加又は除外して他の企業のホームページを検索することができ利便性が高い。
【0077】
[実施形態の変形例3]
また、上記実施形態及び変形例1から2において、サーバ2が、検索部204が検索した類似先のデータ(類似する他の企業のホームページや検索条件などの情報)を利用し、類似する他の企業のホームページに貼られているリンク先のホームページの内容を解析して、前記他の企業のホームページの内容をリンク先のホームページの内容から推定する推定部を備え、推定部での推定結果を出力するようにしてもよい。
例えば、他の企業のホームページ(企業A)に貼られているリンク先のホームページの内容が特定の業種の内容である傾向があれば、企業Aは、特定の業種の業界や協会のWEBサイト、キュレーションのWEBサイトなどであると推定することができる。
そして、このようなリンク先のホームページの内容を解析して推定した内容(推定結果)を記憶装置200Bに蓄積しておくことで、ユーザが特定の条件を満たす検索を行う場合、蓄積した内容を提供(ユーザ端末3へ送信)することで、ユーザへの付加価値情報を提供することができる。
このような情報提供の一例として、例えば、所定の業種を繰り返し検索するユーザ(例えば就職ニーズ)に対して、業界や協会のWEBサイトと推定されるサイトの情報を提供することができる。
また、例えば、所定の地域を繰り返し検索するユーザ(例えば営業ニーズ)に対して、自治体・商工会の企業紹介のWEBサイトの情報を提供することができる。
また、例えば、バラバラな検索を行うユーザ(例えば個人投資家)に対して、企業分析のWEBサイトの情報を提供することができる。
【0078】
その他、上記実施形態は、発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0079】
1 情報処理システム
2 サーバ(情報処理装置)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C CPU
201 受信部
202 送信部(出力部)
203 記憶装置制御部(記憶制御部)
204 検索部
205 抽出部
206 登録部
207 属性情報付与部
3 ユーザ端末
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E CPU
301 受信部
302 送信部
303 記憶装置制御部
304 入力受付部
305 表示装置制御部
4 ネットワーク