(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031236
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】ネットワーク装置、制御方法、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 43/0805 20220101AFI20240229BHJP
H04L 45/24 20220101ALI20240229BHJP
【FI】
H04L43/0805
H04L45/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134660
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】390040187
【氏名又は名称】株式会社バッファロー
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】市川 剛生
(72)【発明者】
【氏名】木下 肇
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA12
5K030HD03
5K030MA03
5K030MB01
(57)【要約】
【課題】ルータ11の通信障害に関する情報を効率よく提供すること。
【解決手段】ルータ11は、ネットワーク2への接続が可能なネットワーク装置である。ルータ11は、複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行う。また、ルータ11は、複数の接続方式についての判別の結果を示す判別結果コードを判別処理に対応して生成する。また、ルータ11は、複数の接続方式についての判別を含む判別処理の結果に基づいて選択した接続方式によってネットワークへの接続処理を行う。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークへの接続が可能なネットワーク装置であって、
複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、
前記複数の接続方式についての前記判別の結果を示す判別結果コードを前記判別処理に対応して生成する、
制御部を備えるネットワーク装置。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワーク装置であって、
前記判別は、前記ネットワークへの接続可否の判別を含む、
ネットワーク装置。
【請求項3】
請求項2に記載のネットワーク装置であって、
前記判別の結果は、前記ネットワークへの接続に関するエラー種別を含む、
ネットワーク装置。
【請求項4】
請求項1に記載のネットワーク装置であって、
前記判別結果コードは、前記複数の接続方式についての前記判別の結果が所定のフォーマットに従い格納された部分を含む、
ネットワーク装置。
【請求項5】
請求項1に記載のネットワーク装置であって、
前記制御部は、前記ネットワークへ接続した状態にて、前記判別結果コード又は前記判別結果コードを復元可能な情報を、接続方式を判別することで接続可能な前記ネットワークを介して特定の送信先へ送信する制御を行う、
ネットワーク装置。
【請求項6】
請求項1に記載のネットワーク装置であって、
前記制御部は、前記判別結果コード又は前記判別結果コードを復元可能な情報を、接続方式を判別することで接続可能な前記ネットワークを介さずに前記ネットワーク装置に接続している通信機器に通知させる制御を行う、
ネットワーク装置。
【請求項7】
請求項1に記載のネットワーク装置であって、
前記制御部は、前記判別結果コード又は前記判別結果コードを復元可能な情報を、前記ネットワークへリモートアクセス可能な通信機器に通知させる制御を行う、
ネットワーク装置。
【請求項8】
請求項1に記載のネットワーク装置であって、
前記制御部は、前記判別結果コード又は前記判別結果コードを復元可能な情報を、前記ネットワークと異なるネットワークに接続している通信機器に通知させる制御を行う、
ネットワーク装置。
【請求項9】
請求項1に記載のネットワーク装置であって、
前記判別結果コードを保存する保存領域を有する、
ネットワーク装置。
【請求項10】
請求項9に記載のネットワーク装置であって、
前記保存領域には、前記判別結果コードが判別状況と関連付けられて保存されている、
ネットワーク装置。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載のネットワーク装置であって、
前記制御部は、前記判別結果コード又は前記判別結果コードを復元可能な情報を、送信先へ送信する情報を含む第1情報を、接続方式を判別することで接続可能な前記ネットワークを介さずに前記ネットワーク装置に接続している通信機器に通知させる制御を行うネットワーク装置。
【請求項12】
ネットワークへの接続が可能なネットワーク装置の制御方法であって、
ネットワーク装置のプロセッサが、
複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、
前記複数の接続方式についての前記判別の結果を示す判別結果コードを前記判別処理に対応して生成する、
制御方法。
【請求項13】
ネットワークへの接続が可能なネットワーク装置の制御プログラムであって、
ネットワーク装置のプロセッサに、
複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、
前記複数の接続方式についての前記判別の結果を示す判別結果コードを前記判別処理に対応して生成する、
処理を実行させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット側の回線種別を探索し、インターネットへの接続が完了するまでの設定を自動的に行う機能を有するルータが知られている(例えば、下記の非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“ココをおさえる! ブロードバンド用語のツボ 無線LANルータ編 第25回:インターネット回線の自動判別機能”、Broadband Watch、[online]、[令和4年8月23日検索]、インターネット<URL:https://bb.watch.impress.co.jp/cda/koko_osa/20038.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の機能では、複数の接続方式の探索が自動的に行われるため、インターネットへの接続が失敗した場合、どのような理由で失敗したかをルータのユーザがメーカー等の問い合わせ先に説明することが難しい。このため、問い合わせ先ではそのルータの状態や設置環境が再現できず、通信障害時のルータの状態や設置環境に関する情報(ログ)が得られないため、改良等のための調査が困難であった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通信障害に関する情報を効率よく提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のネットワーク装置は、インターネット等のネットワークへの接続が可能なネットワーク装置であって、複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、前記複数の接続方式についての前記判別の結果を示す判別結果コードを前記判別処理に対応して生成する、制御部を備えるものである。
【0007】
本発明の制御方法は、インターネット等のネットワークへの接続が可能なネットワーク装置の制御方法であって、ネットワーク装置のプロセッサが、複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、前記複数の接続方式についての前記判別の結果を示す判別結果コードを前記判別処理に対応して生成するものである。
【0008】
本発明の制御プログラムは、インターネット等のネットワークへの接続が可能なネットワーク装置の制御プログラムであって、ネットワーク装置のプロセッサに、複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、前記複数の接続方式についての前記判別の結果を示す判別結果コードを前記判別処理に対応して生成する、処理を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信障害に関する情報を効率よく提供することのできるネットワーク装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明のネットワーク装置が適用される無線通信システムの一例を示す図である。
【
図2】ルータ11のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】ユーザ端末12のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】ルータ11のプロセッサ21によるIPv6の回線接続処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】ルータ11のプロセッサ21によるIPv4の回線接続処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】ルータ11のプロセッサ21による判別結果コードの送信処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】複数のIDCのDC(判別結果コード)への集約の一例を示す図である。
【
図8】DC70(判別結果コード)のデータ構造の一例を示す図である。
【
図9】DC70(判別結果コード)の表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
(実施形態)
<本発明のネットワーク装置が適用される無線通信システム>
図1は、本発明のネットワーク装置が適用される無線通信システムの一例を示す図である。
図1に示す無線通信システム10は、例えば、ルータ11と、ユーザ端末12,13と、を含む。
【0013】
ルータ11は、本発明のネットワーク装置の一例である。ルータ11は、ルータ11に接続した通信機器(例えばユーザ端末12,13)とネットワーク2との通信を中継するルータ機能を有する。ネットワーク2は、例えばインターネットなどのWAN(Wide Area Network)であり、接続方式を判別した後に接続可能となる。
【0014】
また、ルータ11は、無線LAN(Local Area Network)を形成する無線LANアクセスポイントとしての機能を有する、いわゆる無線LANルータである。また、ルータ11は、さらにスイッチングハブ等の機能を有していてもよい。
【0015】
ユーザ端末12,13は、ルータ11が形成する無線LANに接続することにより、ルータ11との間で無線通信を行う機能を有する通信機器である。
図1に示す例では、ユーザ端末12はスマートフォンであり、ユーザ端末13はノート型パーソナルコンピュータである。
【0016】
ネットワーク2にはサーバ20が接続されている。サーバ20は、例えばネットワーク2に接続されたルータ(例えばルータ11)のログを収集するサーバであり、一例としてはルータ11のメーカーが管理するサーバである。
【0017】
<ルータ11のハードウェア構成例>
図2は、ルータ11のハードウェア構成の一例を示す図である。
図1に示したルータ11は、例えば、プロセッサ21と、メモリ22と、無線通信インタフェース23と、有線通信インタフェース24と、を備える。これらのルータ11の構成は、例えばバス29によって互いに接続される。
【0018】
プロセッサ21は、信号処理を行う回路であり、例えばルータ11の全体の制御を行うCPU(Central Processing Unit)である。なお、プロセッサ21は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)などの他のデジタル回路により実現されてもよい。また、プロセッサ21は、複数のデジタル回路を組み合わせて実現されてもよい。プロセッサ21は、本発明の制御部の一例である。
【0019】
メモリ22には、後述するDC保存領域及び後述するIDCを一時的に保存するIDC保存領域を備え、例えばメインメモリ及び補助メモリが含まれる。メインメモリは、例えばRAM(Random Access Memory)である。メインメモリは、プロセッサ21のワークエリアとして使用される。なお、DC保存領域には、最大N個のDC及びDCの生成時刻を保存でき、保存数がN個を超えた場合、過去の特定のDCを「上書き」して新たなDC登録してもよいし、最も古いDCを上書きして新たなDCを登録してもよい。
【0020】
補助メモリは、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリである。補助メモリには、ルータ11を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてプロセッサ21によって実行される。
【0021】
また、補助メモリは、ルータ11から取り外し可能な可搬型のメモリを含んでもよい。可搬型のメモリには、USB(Universal Serial Bus)フラッシュドライブやSD(Secure Digital)メモリカードなどのメモリカードや、外付けハードディスクドライブなどがある。
【0022】
無線通信インタフェース23は、無線通信を行う通信インタフェースである。無線通信インタフェース23は、プロセッサ21によって制御される。例えば、無線通信インタフェース23は、ユーザ端末12,13との間で無線LANの通信を行う。
【0023】
有線通信インタフェース24は、有線通信を行う通信インタフェースである。有線通信インタフェース24は、プロセッサ21によって制御される。例えば、有線通信インタフェース24は、ネットワーク2との間でIP(Internet Protocol)通信を行う。さらに、有線通信インタフェース24は、ルータ11に対して有線接続された通知機器との間で有線LANの通信を行ってもよい。
【0024】
<ユーザ端末12のハードウェア構成例>
図3は、ユーザ端末12のハードウェア構成の一例を示す図である。
図1に示したユーザ端末12は、例えば、プロセッサ31と、メモリ32と、無線通信インタフェース33と、ユーザインタフェース34と、を備える。これらのユーザ端末12の構成は、例えばバス39によって互いに接続される。
【0025】
プロセッサ31、メモリ32、及び無線通信インタフェース33については、それぞれ
図2に示したプロセッサ21、メモリ22、及び無線通信インタフェース23と同様の構成である。
【0026】
ユーザ端末12の無線通信インタフェース33は、ルータ11との間で無線LANの通信を行う。また、ユーザ端末12の無線通信インタフェース33は、移動体通信網を介してネットワーク2に接続するセルラ通信を行う無線通信インタフェースを含んでもよい。
【0027】
ユーザインタフェース34は、例えば、ユーザからの操作入力を受け付ける入力デバイスや、ユーザへ情報を出力する出力デバイスなどを含む。入力デバイスは、例えばキー(例えばキーボード)やリモコンなどにより実現することができる。出力デバイスは、例えばディスプレイやスピーカーなどにより実現することができる。また、指示パネルなどによって入力デバイス及び出力デバイスの両方を実現してもよい。ユーザインタフェース34は、プロセッサ31によって制御される。なお、ユーザ端末12はユーザインタフェース34を備えない構成であってもよい。
【0028】
また、ユーザ端末12は、ルータ11との間で有線LANの通信を行う有線通信インタフェースを備えていてもよい。
【0029】
ユーザ端末12のハードウェア構成について説明したが、ユーザ端末13のハードウェア構成についても同様である。
【0030】
<ルータ11のプロセッサ21によるIPv6の回線接続処理>
図4は、ルータ11のプロセッサ21によるIPv6の回線接続処理の一例を示すフローチャートであり、
図5で説明するルータ11のプロセッサ21によるIPv4の回線接続処理と並行して実施される。ルータ11のプロセッサ21は、IPv6によるネットワーク2への接続のために、例えば
図4に示す回線接続処理を実行する。
【0031】
まず、プロセッサ21は、IPv6で接続するための複数の接続方式(GUA、Prefix、DNS)の使用可否を判別するGUA/Prefix/DNS検出を行う(ステップS31)。プロセッサ31において、例えば、プロセッサ21は、GUA検出、Prefix検出、及びDNS検出を並行して開始させる処理を実行する。また、プロセッサ21は、ステップS31によるGUA/Prefix/DNS検出開始の結果を示すIDC_21を生成する。
【0032】
次に、プロセッサ21は、ステップS32~S34を並行して実行する。ステップS32において、プロセッサ21は、ネットワーク2への接続におけるGUA(Global Unique Address)の使用可否を判別するGUA検出を行う(ステップS32)。また、プロセッサ21は、ステップS32によるGUA検出の判別の結果を示すIDC_22を生成する。
【0033】
ステップS33において、プロセッサ21は、ネットワーク2への接続におけるPrefixの使用可否を判別するPrefix検出を行う(ステップS33)。また、プロセッサ21は、ステップS33によるPrefix検出の判別の結果を示すIDC_23を生成する。
【0034】
ステップS34において、プロセッサ21は、ネットワーク2への接続におけるDNS(Domain Name System)の使用可否を判別するDNS検出を行う(ステップS34)。また、プロセッサ21は、ステップS34によるDNS検出の判別の結果を示すIDC_24を生成する。
【0035】
以上の処理は、複数の接続方式のそれぞれについてのネットワーク2への接続可否の判別を含む判別処理の一例である。複数の接続方式には、例えばGUA、Prefix、及びDNSが含まれる。
【0036】
次に、プロセッサ21は、ステップS32~S34のGUA/Prefix/DNS検出を終了し、ステップS32~S34によってネットワーク2への接続において使用可能な接続方式として検出した接続方式の中から使用する接続方式を選択する(ステップS35)。また、プロセッサ21は、ステップS35による接続方式の選択の結果を示すIDC_21を生成する。このとき、プロセッサ21は、ステップS32~S34によって生成したIDC_22、IDC_23、IDC_24をIDC_21に集約する。
【0037】
次に、プロセッサ21は、選択した接続方式によるネットワーク2への接続処理を行う(ステップS36)。また、プロセッサ21は、ステップS35によるネットワーク2への接続処理の結果を示すIDC_25を生成する。
【0038】
次に、プロセッサ21は、
図7に示すように、各IDCをまとめたDCを作成し(ステップS37)、DC保存領域にステップS37で生成したDCを登録する(ステップS38)。
【0039】
<ルータ11のプロセッサ21によるIPv4の回線接続処理>
図5は、ルータ11のプロセッサ21によるIPv4の回線接続処理の一例を示すフローチャートである。ルータ11のプロセッサ21は、IPv4(Internet Protocol version 4)によるネットワーク2への接続のために、例えば
図5に示す回線接続処理を実行する。
【0040】
まず、プロセッサ21は、ネットワーク2へ接続可能なポートリンクの有無を判別するポートリンク検出を行う(ステップS11)。また、プロセッサ21は、ステップS11によるポートリンク検出の判別の結果を示すIDC_11を生成する。IDC(Interval Detection Code)は、回線接続処理における1つの区間の処理結果を示す区間結果コードである。処理結果には、例えば、各種方式の判定開始済みであるかどうか、判定終了済みであるかどうか、判定終了した結果についての種別など、が含まれる。
【0041】
次に、プロセッサ21は、ステップS12,S13を並行して実行する。ステップS12において、プロセッサ21は、ネットワーク2への接続におけるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)の使用可否を判別するDHCP、IGD(Internet Gateway Device)検出及び上流機器検出を行う(ステップS12)。また、プロセッサ21は、ステップS12によるDHCP、IGD検出及び上流機器検出の判別の結果を示すIDC_12を生成する。なお、検出はDHCP検出のみであってもよいし、IDG検出のみであってもよい。
【0042】
ステップS13において、プロセッサ21は、ネットワーク2への接続におけるPPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)の使用可否を判別するPPPoE検出を行う(ステップS13)。なお、Ethernetは登録商標である。また、プロセッサ21は、ステップS13によるPPPoE検出の判別の結果を示すIDC_13を生成する。
【0043】
次に、プロセッサ21は、ネットワーク2への接続におけるIPv6(Internet Protocol version 6)の使用可否を判別するIPv6検出を行う(ステップS14)。例えば、プロセッサ21は、
図5に示すIPv6の回線接続処理と並行して行われる
図4に示したIPv6の回線接続処理の結果を参照することにより、ステップS14のIPv6検出を行う。また、プロセッサ21は、ステップS14によるIPv6検出の判別の結果を示すIDC_14を生成する。
【0044】
次に、プロセッサ21は、ステップS14の結果に基づいて、IPv6によるネットワーク2への接続が可能か否かを判断する(ステップS15)。IPv6によるネットワーク2への接続が可能でない場合(ステップS15:No)、プロセッサ21は、ステップS19へ移行する。IPv6によるネットワーク2への接続が可能である場合(ステップS15:Yes)、IPv6のネットワークを利用してIPv4で接続するための複数の接続方式の使用可否を判別する。
【0045】
すなわち、まず、プロセッサ21は、第1方式の使用可否を判別する第1方式検出を行う(ステップS16)。また、プロセッサ21は、ステップS16による第1方式検出の判別の結果を示すIDC_15を生成する。
【0046】
次に、プロセッサ21は、第2方式の使用可否を判別する第2方式検出を行う(ステップS17)。また、プロセッサ21は、ステップS17による第2方式検出の判別の結果を示すIDC_16を生成する。
【0047】
次に、プロセッサ21は、第3方式の使用可否を判別する第3方式検出を行う(ステップS18)。また、プロセッサ21は、ステップS18による第3方式検出の判別の結果を示すIDC_17を生成する。
【0048】
第1方式、第2方式、及び第3方式は、いずれもIPv6のネットワークを利用してIPv4で接続するための接続方式としてIPv4overIPv6と呼ぶ。このような接続方式には、例えば、MAP-E(Mapping of Addresses and Ports with Encapsulation)、DS-Lite(Dual-Stack Lite)、IPIP(IP over IP)トンネル、MAP-T(Mapping of Address and Port Translation)、464xlatなどがある。
【0049】
以上の処理は、複数の接続方式のそれぞれについてのネットワーク2への接続可否の判別を含む判別処理の一例である。複数の接続方式には、例えばDHCP、PPPoE、及びIPv4overIPv6が含まれる。
【0050】
次に、プロセッサ21は、ネットワーク2への接続において使用可能な接続方式として検出した接続方式の中から使用する接続方式を選択する(ステップS19)。例えば、プロセッサ21は、各接続方式の優先順位を示す優先順位情報を取得し、取得した優先順位情報に基づいて、使用可能な接続方式の中から、優先順位が高い接続方式ほど優先的に、使用する接続方式を選択する。優先順位情報は、例えばプロセッサ21のメモリ22に記憶されている。また、プロセッサ21は、ステップS19による接続方式の選択の結果を示すIDC_18を生成する。なお、優先順位情報はサーバに記憶され、プロセッサ21はサーバから優先順位情報を取得してもよい。
【0051】
次に、ステップS19によって選択した接続方式によるネットワーク2への接続処理を行う(ステップS20)。また、プロセッサ21は、ステップS20によるネットワーク2への接続処理の結果を示すIDC_19を生成する。
【0052】
次に、ステップS21では、IPv4の回線接続処理において生成されたIDC_11~IDC_19と、
図4に示したIPv6の回線接続処理において生成されたIDC_21、IDC_25と、を
図7のように収集して判別結果コードDCに集約する。
【0053】
次に、ステップS22では、DC保存領域に、ステップS21で生成されたDCを登録する。
【0054】
なお、並行して行われるステップS12,S13についてのIDCのメモリ22への記憶が同時に発生すると、回線接続処理のパフォーマンス低下やデグレーションを招く場合がある。このため、ステップS12,S13についてのIDCの記憶処理は、ステップS12,S13の検出から分離した別プロセスによって協調して行うようにしてもよい。
【0055】
<ルータ11のプロセッサ21による判別結果コードの送信処理>
図6は、ルータ11のプロセッサ21による判別結果コードの送信処理の一例を示すフローチャートである。例えば、プロセッサ21は、
図5に示したステップS20の接続処理や
図4に示したステップS36の接続処理を実行した後に、
図6に示す判別結果コード(DC:Detection Code)の送信処理を実行する。
【0056】
まず、プロセッサ21は、メモリ22のDC保存領域に未送信のDCが保存されている場合、プロセッサ21は、そのDCを取得する(ステップS41)。
【0057】
次に、プロセッサ21は、ネットワーク2に接続されたサーバ20へのDC送信を試行する(ステップS42)。例えば、プロセッサ21は、DC保存領域に登録されたN個のDCの送信を試行する。DC送信の試行は、有線通信インタフェース24により、例えば
図5に示したステップS20の接続処理や
図4に示したステップS36の接続処理によって接続したネットワーク2を介して行われる。
【0058】
次に、プロセッサ21は、ステップS44によるDC送信が成功したか否かを判断する(ステップS43)。DC送信が成功していない場合(ステップS43:No)は、プロセッサ21は、ステップS42へ戻ってDC送信を再度試行する。
【0059】
ステップS43において、DC送信が成功した場合(ステップS43:Yes)は、プロセッサ21は、一連の処理を終了する。
【0060】
図6に示した送信処理により、その時点までに生成された最大N個のDCをまとめてサーバ20に送信することができる。
図5に示したステップS20の接続処理や
図4に示したステップS36の接続処理を契機として
図6に示した送信処理を実行する場合について説明したが、プロセッサ21は、定期的に、又はユーザの指示に応じて、
図6に示した送信処理を実行するようにしてもよい。
【0061】
例えば、
図4,
図5に示した回線接続処理によるルータ11のネットワーク2への接続が失敗した後、ユーザが手動設定により接続方式を選択してルータ11のネットワーク2への接続が成功したとする。この場合、DC保存領域に格納された、接続が失敗した際のDCを含む、最大N個のDCが、ネットワーク2を介してサーバ20へ送信されることになる。これにより、サーバ20において、
図4,
図5に示した回線接続処理のアルゴリズムの改良等のための調査を容易に行うことができる。例えば、ルータ11を含む複数のルータから同様のDCを収集することで、ISP(Internet Service Provider)毎の接続が失敗した際、接続が復帰した際の傾向などの分析が可能になる。
【0062】
また、
図5に示した回線接続処理に対応して生成されたDCにおいて、並列関係にあるステップS12,S13のうち、一方の検出の影響でもう他方の検出が中断された場合、中断された他方の検出でのハンドリングを行っていればIDC_13に失敗等の成否が設定されているはずであり、中断された他方の検出でのハンドリングを行えていなければIDC_21が設定されているはずである。したがって、IDC_13に基づいて、回線接続処理による接続が失敗した際の状況を分析することができる。
【0063】
また、
図5に示した回線接続処理に対応して生成されたDCにおいて、IDC_15~IDC_17が「未実施」等を示す情報であれば、ステップS16~S18がスキップされたと推測することができる。
【0064】
<複数のIDCの判別結果コードへの集約>
図7は、複数のIDCのDC(判別結果コード)への集約の一例を示す図である。IDC_11~IDC_19は、
図5に示したIPv4の回線接続処理において生成されたIDCである。IDC_21,IDC_25は、
図4に示したIPv6の回線接続処理において生成されたIDCである。
【0065】
IDC_11~IDC_19やIDC_21,IDC_25のうち、接続方式の検出に関するIDC(例えばIDC_12~IDC_17、IDC_22~IDC_24)は、その接続方式によるネットワーク2への接続可否や、その接続方式によりネットワーク2へ接続できなかった場合のエラー種別(どの段階で失敗したか等)の情報を含む。
【0066】
プロセッサ21は、IDC_11~IDC_19と、IDC_21と、IDC_25と、の各値を所定のフォーマットに格納したDC70を生成する。これにより、IDC_11~IDC_19とIDC_21,IDC_25とを集約したDC70(判別結果コード)が生成される。所定のフォーマットは、例えば、所定の順を定めたものであってもよいし、接続方式ごとに特定のコードを付与した結果情報を集めた集合体であってもよい。具体的には、TLV(Type Length Value)形式、キーバリュー形式があげられる。
【0067】
<判別結果コードのデータ構造>
図8は、DC70(判別結果コード)のデータ構造の一例を示す図である。
図8に示すように、DC70は、例えば16進数の32桁のコード(“13310201010212011003120219096F30”)である。
【0068】
図8に示す例では、DC70の4桁~5桁目(リンク検出)は、
図5に示したステップS11のポートリンク検出の結果を示すIDC_11の値である。
【0069】
DC70の6桁~7桁目(DHCP)は、
図5に示したステップS12のDHCP検出及びIGD検出の結果を示すIDC_12の値である。
【0070】
DC70の8桁~9桁目(PPPoE)は、
図5に示したステップS13のPPPoE検出の結果を示すIDC_13の値である。
【0071】
DC70の10桁~11目(4o6用IPv6)は、
図5に示したステップS14のIPv6検出の結果を示すIDC_14の値である。
【0072】
DC70の12桁~13目(第1方式)は、
図5に示したステップS16の第1方式検出の結果を示すIDC_15の値である。
【0073】
DC70の14桁~16目(第2方式)は、
図5に示したステップS17の第2方式検出の結果を示すIDC_16の値である。
【0074】
DC70の17桁~19目(第3方式)は、
図5に示したステップS18の第3方式検出の結果を示すIDC_17の値である。
【0075】
DC70の20桁目(接続方式の選択結果)は、
図5に示したステップS19による接続方式の選択の結果を示す接続処理結果IDC_18の値である。
【0076】
DC70の21桁目(疎通確認)は、
図5に示したステップS20による接続処理の結果を示すIDC_19の値である。
【0077】
DC70の22桁~23桁目(GUA/Prefix/DNS)は、
図4に示したステップS31~S34による検出の結果を示すIDC_21(IDC_22~IDC_24のマージ結果を含む)の値である。
【0078】
DC70の24桁~25桁目(接続方式の選択結果、接続処理結果)は、
図4に示したステップS36による接続方式の選択及び接続処理の結果を示すIDC_25の値である。
【0079】
判別結果コードの一例としてDC70を説明したが、判別結果コードはDC70に限らない。例えば、DC70について、各値の配置や割り当て桁数は任意に設計することができる。また、判別結果コードは、DC70のようなコードをエンコードして得られたコードであってもよい。このエンコードの方式は、エンコード後のコードからDC70を復元可能な可逆変換方式である。
【0080】
一例として、
図8に示したDC70である“13310201010212011003120219096F30”を例えば独自の可逆変換方式のエンコード方式でエンコードすると“CMYQE-AIBAI-JACEA-DCIBB-SCLPGA”というコードが得られ、これを判別結果コードとしてもよい。この場合、プロセッサ21は、
図6に示したステップS43において、DCに代えて、DCをエンコードしたコードをDC保存領域に登録する。
【0081】
このように、プロセッサ21は、判別処理を行う。判別処理は、複数の接続方式のそれぞれについてのネットワーク2への接続可否の判別を含む処理(例えば
図5に示したステップS12~S18や
図4に示したステップS32~S34)である。そして、プロセッサ21は、判別処理の結果に基づいて選択した接続方式によってネットワーク2への接続処理を行う。また、プロセッサ21は、判別処理を実行する毎に、その判別処理によって得られた、複数の接続方式についての判別の結果を示す判別結果コード(DC70)を生成する。これにより、複数の接続方式についての判別の結果を示す判別結果コードを、ネットワーク2へ接続後のルータ11を介して、あるいは電話等での伝達等により、判別結果コードの収集を行う主体(例えばサーバ20)へ提供することができる。
【0082】
この判別結果コードにおいては、複数の接続方式についての判別の結果が所定のフォーマットであるため、判別結果コードを収集する主体において、複数の接続方式のそれぞれについてのネットワーク2への接続可否の判別を含む判別処理がどのように行われたかの分析が容易になる。
【0083】
<判別結果コードの表示>
図9は、DC70(判別結果コード)の表示の一例を示す図である。ルータ11のプロセッサ21は、判別結果コードであるDC70、又はDC70を復元可能な情報を、ルータ11に接続している通信機器に再生させる制御を行ってもよい。例えば、
図1に示したユーザ端末13(ノート型パーソナルコンピュータ)が、有線LAN又は無線LANによってルータ11に接続しているとする。
【0084】
この場合、ルータ11のプロセッサ21は、ユーザ端末13からの要求に応じて、プロセッサ21の機器情報(動作モード等)とともに、DC70を復元可能な情報であるコード91(“CMYQE-AIBAI-JACEA-DCIBB-SCLPGA”)をユーザ端末13へ送信する。ユーザ端末13は、ユーザ端末13が備えるディスプレイ13aにより、ルータ11から受信した情報を示す画像90を表示する。
【0085】
これにより、例えばルータ11のネットワーク2への接続ができない通信障害が発生した場合に、ルータ11のユーザがメーカー等の問い合わせ先に問い合わせる際に、問い合わせ先にコード91を容易に伝達することができる。例えば、電話での問い合わせを行う場合、圧縮によりDC70より短くなったコード91を口頭で容易に伝達することができる。また、ルータ11とは異なる経路でネットワーク2に接続可能なユーザ端末13,14によって電子メール、チャット、問い合わせフォーム等で問い合わせを行う場合、圧縮によりDC70より短くなったコード91を容易に入力して伝達することができる。
【0086】
このため、ルータ11がネットワーク2を介してサーバへDCを送信できない状況においても、問い合わせ先に対して容易にDC70を提供することができる。したがって、問い合わせ先において、問い合わせに対する適切な回答が可能になったり、
図4,
図5に示した回線接続処理のアルゴリズムの改良等のための適切な調査を行ったりすることができる。なお、上述するネットワーク2は例えばWANを指し、接続方式を判別した後に接続可能となるネットワークである。
【0087】
また、コピーボタン92が含まれていてもよい。ユーザ端末13のユーザがコピーボタン92の指示操作を行うと、ユーザ端末13のOS(Operating System)のクリップボードにコード91がコピーされる。これにより、ユーザは、電子メール、チャット、問い合わせフォーム等に対するコード91の入力をペースト操作によって容易に行うことができる。
【0088】
ユーザ端末13に対してコード91を表示させる制御について説明したが、プロセッサ21は、例えばユーザ端末13のスピーカーからコード91を音声出力させる制御を行ってもよい。
【0089】
なお、ルータ本体にスピーカー又は液晶モニタのいずれか又は両方を備える構成である場合、ルータのスピーカー又は液晶モニタからコード91を表示・出力させる構成であってもよい。
【0090】
図10は、画像90の変形例を示す図である。ルータ11のプロセッサ21は、ユーザ端末13からの要求に応じて、プロセッサ21の機器情報(動作モード等)やコード91(“CMYQE-AIBAI-JACEA-DCIBB-SCLPGA”)とともに、コード91をサーバ20(特定の送信先)へ送信可能な第1情報を光学的に読み取り可能な二次元コード101をユーザ端末13へ送信してもよい。第1情報は、例えばサーバ20のアドレスに続いて、クエリとしてコード91を含むURI(Uniform Resource Identifier)である。なお、コード91はURIを含んでもよいし、URIを含んでいなくともよい。またコード91は電子的に読み取り可能であってもよい。
【0091】
この場合、ユーザ端末13は、機器情報やコード91とともに二次元コード101を含む画像100をディスプレイ13aにより表示する。これに対して、例えば、ユーザは、ユーザ端末12(スマートフォン)によって二次元コード101を撮像する。ユーザ端末12は、二次元コード101の撮像データから上記のURI(第1情報)を取得し、例えば移動体通信網を介して、取得したURIへのアクセスを行う。
【0092】
また、ユーザ端末13に表示されたコード91をスクリーンショット等で取り込み、特定の送信先にコード91を送ってもよい。
【0093】
これにより、ルータ11がネットワーク2に接続できていない状況においても、ユーザは、移動体通信網に接続可能なユーザ端末12(スマートフォン)によって二次元コード101を撮像することで、コード91を容易にサーバ20へ送信することができる。
【0094】
なお、
図10の例で、ルータ11が第1情報(URI)を光学的に読み取り可能な二次元コード101をユーザ端末13へ送信する例について説明したが、ルータ11は第1情報をユーザ端末13へ送信するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末13は、ルータ11から受信した第1情報を二次元コード101に変換して表示する。
【0095】
図9,
図10の例で、コード91がDC70をエンコードしたコードである例について説明したが、コード91はエンコードしていないDC70であってもよい。
【0096】
(変形例)
<変形例1>
ネットワーク装置の例としてルータ11について説明したが、ネットワーク装置は、ルータ11に限らず、通信機器とネットワーク2との通信を中継するネットワーク装置であればよい。
【0097】
<変形例2>
図6においては、直近のN個までのDCをまとめて送信する送信処理について説明したが、プロセッサ21は、
図4,
図5に示した回線接続処理毎に生成したDCを、回線接続処理後の状態毎にN個まで保存しておき、回線接続処理後の状態毎に、直近のN個までのDCをまとめて送信するようにしてもよい。これにより、例えば回線接続処理において同じエラーがN回以上発生しても、その前の回線接続処理のエラーに関するログが収集できないという事態を抑制することができる。回線接続処理後の状態(判別状態に相当)としては、例えば、「初回起動後、初回接続成功の直前の失敗」、「初回起動後、初回接続成功」、…など任意の複数の状態を設定することができる。
【0098】
なお、回線処理後の判別状況はコードを付与してもよいし、各判別状況が判別可能なテーブルを用意し、そこに各判別状況における判別結果コードDCを保存してもよい。なお、これらはDC保存領域に保存される。
【0099】
<変形例3>
ルータ11にリモートアクセス可能な通信機器が主体となって、その通信機器がルータ11から結果コード(DC)を取得(PULL)する構成としてもよい。これにより、例えばサポート者がユーザのルータ11にリモートアクセスして結果コードを確認することが可能になる。
【0100】
<変形例4>
また、ルータ11が主体となって、ルータ11がLAN側の特定の端末へ結果コードを送信(PUSH)してもよい。これにより、例えば、LAN側のロギングサーバもしくは専用の管理アプリケーション(例えばユーザ端末12やユーザ端末13のアプリケーション)が結果コードを収集することが可能になる。
【0101】
(プログラムについて)
ルータ11のメモリ22のROM(Read Only Memory)に記憶されるプログラムや、ユーザ端末12のメモリ32のROMに記憶されるプログラムは、これらのプログラムをコンピュータが読取可能な一時的でない(non-transitory)記憶媒体に記憶される。このような「コンピュータ読取可能な記憶媒体」は、例えば、CD-ROM(Compact Disc-ROM)等の光学媒体や、USBメモリ又はメモリカード等の磁気記憶媒体等である。また、このようなプログラムを、ネットワークを介したダウンロードによって提供することもできる。
【0102】
以上のように本明細書には以下の事項が開示されている。
【0103】
(1)
ネットワークへの接続が可能なネットワーク装置であって、
複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、
上記複数の接続方式についての上記判別の結果を示す判別結果コードを上記判別処理に対応して生成する、
制御部を備えるネットワーク装置。
【0104】
(2)
(1)に記載のネットワーク装置であって、
上記判別は、上記ネットワークへの接続可否の判別を含む、
ネットワーク装置。
【0105】
(3)
(2)に記載のネットワーク装置であって、
上記判別の結果は、上記ネットワークへの接続に関するエラー種別を含む、
ネットワーク装置。
【0106】
(4)
(1)から(3)のいずれか1項に記載のネットワーク装置であって、
上記判別結果コードは、上記複数の接続方式についての上記判別の結果が所定のフォーマットに従い格納された部分を含む、
ネットワーク装置。
【0107】
(5)
(1)から(4)のいずれか1項に記載のネットワーク装置であって、
上記制御部は、上記ネットワークへ接続した状態にて、上記判別結果コード又は上記判別結果コードを復元可能な情報を、接続方式を判別することで接続可能な上記ネットワークを介して特定の送信先へ送信する制御を行う、
ネットワーク装置。
【0108】
(6)
(1)から(5)のいずれか1項に記載のネットワーク装置であって、
上記制御部は、上記判別結果コード又は上記判別結果コードを復元可能な情報を、接続方式を判別することで接続可能な上記ネットワークを介さずに上記ネットワーク装置に接続している通信機器に通知させる制御を行う、
ネットワーク装置。
【0109】
(7)
(1)から(6)のいずれか1項に記載のネットワーク装置であって、
上記制御部は、上記判別結果コード又は上記判別結果コードを復元可能な情報を、上記ネットワークへリモートアクセス可能な通信機器に通知させる制御を行う、
ネットワーク装置。
【0110】
(8)
(1)から(7)のいずれか1項に記載のネットワーク装置であって、
上記制御部は、上記判別結果コード又は上記判別結果コードを復元可能な情報を、上記ネットワークと異なるネットワークに接続している通信機器に通知させる制御を行う、
ネットワーク装置。
【0111】
(9)
(1)から(8)のいずれか1項に記載のネットワーク装置であって、
上記判別結果コードを保存する保存領域を有する、
ネットワーク装置。
【0112】
(10)
(9)に記載のネットワーク装置であって、
上記保存領域には、上記判別結果コードが判別状況と関連付けられて保存されている、
ネットワーク装置。
【0113】
(11)
(1)から(10)のいずれか1項に記載のネットワーク装置であって、
上記制御部は、上記判別結果コード又は上記判別結果コードを復元可能な情報を、送信先へ送信する情報を含む第1情報を、接続方式を判別することで接続可能な上記ネットワークを介さずに上記ネットワーク装置に接続している通信機器に通知させる制御を行うネットワーク装置。
【0114】
(12)
ネットワークへの接続が可能なネットワーク装置の制御方法であって、
ネットワーク装置のプロセッサが、
複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、
上記複数の接続方式についての上記判別の結果を示す判別結果コードを上記判別処理に対応して生成する、
制御方法。
【0115】
(13)
ネットワークへの接続が可能なネットワーク装置の制御プログラムであって、
ネットワーク装置のプロセッサに、
複数の接続方式についての接続可否の判別を含む判別処理を行い、
上記複数の接続方式についての上記判別の結果を示す判別結果コードを上記判別処理に対応して生成する、
処理を実行させるための制御プログラム。
【符号の説明】
【0116】
2 ネットワーク
10 無線通信システム
11 ルータ
12,13,14 ユーザ端末
13a ディスプレイ
20 サーバ
21,31 プロセッサ
22,32 メモリ
23,33 無線通信インタフェース
24 有線通信インタフェース
29,39 バス
34 ユーザインタフェース
70 DC
90,100 画像
91 コード
92 コピーボタン
101 二次元コード