(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031246
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】竪型射出成形機
(51)【国際特許分類】
B29C 45/17 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
B29C45/17
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134682
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000004215
【氏名又は名称】株式会社日本製鋼所
(74)【代理人】
【識別番号】100097696
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 嘉昭
(74)【代理人】
【識別番号】100147072
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 裕通
(72)【発明者】
【氏名】中山 清貴
【テーマコード(参考)】
4F206
【Fターム(参考)】
4F206JA07
4F206JC08
4F206JL02
4F206JP27
4F206JQ88
4F206JQ90
(57)【要約】
【課題】段取り等の作業効率が高い竪型射出成形機を提供する。
【解決手段】型締装置(2)と射出装置(3)とコントローラ(4)とを備えた竪型射出成形機を対象とする。コントローラ(4)にはモニタ(25)が設けられている。このモニタ(25)について、位置の移動、または向きの変更ができるように構成する。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラを備え、
前記コントローラに設けられているモニタは、位置の移動、または向きの変更が可能になっている竪型射出成形機。
【請求項2】
前記モニタは前記コントローラに対して固定的に設けられ、前記モニタの位置の移動または向きの変更は、前記コントローラの位置の移動、または向きの変更によって実施されるようになっている、請求項1に記載の竪型射出成形機。
【請求項3】
前記竪型射出成形機は型締装置と射出装置とを備え、前記竪型射出成形機において前記射出装置が設けられている側を反操作側、前記反操作側の反対側を操作側、前記操作側の両隣をそれぞれ段取り側とするとき、前記モニタは、前記操作側といずれか一方の前記段取り側とに、位置が移動、または向きが変更されるようになっている、請求項1または2に記載の竪型射出成形機。
【請求項4】
前記竪型射出成形機は前記モニタの位置または向きを検出するモニタ配置検出手段を備えている、請求項1または2に記載の竪型射出成形機。
【請求項5】
前記モニタ配置検出手段は2個以上の非接触センサからなり、前記モニタの位置の移動または向きの変化に応じていずれかの前記非接触センサが反応し、前記モニタの位置または向きが検出されるようになっている、請求項4に記載の竪型射出成形機。
【請求項6】
前記コントローラは、検出される前記モニタの位置または向きに応じて運転可能な操作を制御するようになっている、請求項4に記載の竪型射出成形機。
【請求項7】
前記竪型射出成形機は型締装置と射出装置とを備え、前記竪型射出成形機において前記射出装置が設けられている側を反操作側、前記反操作側の反対側を操作側、前記操作側の両隣をそれぞれ段取り側とするとき、前記モニタの位置または向きが前記段取り側になったら、前記コントローラは運転可能な操作が制限される準備モードに制御モードを切り換える、請求項4に記載の竪型射出成形機。
【請求項8】
前記射出装置に設けられているスクリュは前記準備モードにおいて駆動が禁止されるようになっている、請求項7に記載の竪型射出成形機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コントローラを備えた竪型射出成形機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
竪型射出成形機は、例えば特許文献1に記載されているように、上下に型開閉される型締装置と、この型締装置の上に設けられている射出装置と、を備えている。竪型射出成形機において射出装置から遠い側を操作側、射出装置に近い側を反操作側と呼んでいる。竪型射出成形機にはターンテーブルを備えた機種が多く提供されており、ターンテーブルを回転すると金型が操作側に移動する。操作側において成形品を取り出したり、あるいはインサート品をインサートしたりするようになっている。
【0003】
このような竪型射出成形機には、型締装置、射出装置等を制御するコントローラが設けられている。コントローラにはモニタが設けられ、モニタに表示される各種画面によって竪型射出成形機を操作できるようになっている。このようなコントローラは、操作側に設けられ、モニタは操作側を向いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
竪型射出成形機においてオペレータが金型の交換等の段取りを実施する場合、操作側の隣の側から作業することが多い。竪型射出成形機において操作側の両隣の側を段取り側と呼ぶことがあり、この段取り側から作業することになる。ところで段取り側において作業するとき、コントローラを操作したい場合もある。しかしながら、コントローラおよびモニタは前記したように操作側を向いているので、オペレータは操作側に回り込む必要がある。そうすると段取りの作業効率が悪いという問題がある。
【0006】
本開示において、段取り等の作業効率が高い竪型射出成形機を提供する。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、コントローラを備えた竪型射出成形機を対象とする。コントローラに設けられているモニタは、位置の移動、または向きの変更を可能になるように構成する。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、竪型射出成形機において段取り等の作業効率が高くなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の実施形態に係る竪型射出成形機の正面図である。
【
図2A】第1の実施形態に係る竪型射出成形機の上面図である。
【
図2B】第1の実施形態に係る竪型射出成形機の上面図である。
【
図3】第1の実施形態に係る竪型射出成形機における運転モードの切換動作を説明するフローチャートである。
【
図4A】第2の実施形態に係る竪型射出成形機の上面図である。
【
図4B】第3の実施形態に係る竪型射出成形機の上面図である。
【
図5】第4の実施形態に係る竪型射出成形機の正面図である。
【
図6】第4の実施形態に係る竪型射出成形機における運転モードの切換動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、以下の実施の形態に限定される訳ではない。説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜簡略化されている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。また、図面が煩雑にならないように、ハッチングが省略されている部分がある。
【0012】
[第1の実施形態]
<竪型射出成形機>
いわゆる操作側Sから見た第1の実施形態に係る竪型射出成形機1が、
図1に示されている。第1の実施形態に係る竪型射出成形機1は、型締装置2と、この型締装置2の上部に設けられている射出装置3と、これらを制御するコントローラ4と、型締装置2と射出装置3の一部を覆っている安全柵6と、を備えている。
【0013】
<型締装置>
型締装置2は、ベッド7に固定されている固定盤9と、この固定盤9の上方に設けられている上可動盤10と、図示されていないがベッド7内に設けられている下可動盤とを備えている。上可動盤10と下可動盤は本実施の形態では3本のタイバー12、12、…で連結されている。下可動盤と固定盤9の間に設けられている図示されない型締機構を駆動すると上可動盤10が上下に駆動されるようになっている。このような型締装置2の固定盤9の上にはターンテーブル14が設けられている。ターンテーブル14は中央の1本のタイバー12を中心に180度回転、つまり反転するようになっている。
【0014】
<射出装置>
射出装置3は、型締装置2の上可動盤10の上に設けられている。射出装置3は、加熱シリンダ16と、加熱シリンダ16内に設けられている図示されていないスクリュと、スクリュを駆動する駆動機構17と、射出装置3全体を昇降する昇降装置18と、を備えている。射出装置3は、スクリュを回転して射出材料を溶融し、スクリュを軸方向に駆動して射出材料を射出するようになっている。
【0015】
竪型射出成形機1を上から見ると、
図2Aの上面図に示されているように、射出装置3は竪型射出成形機1において中心からずれた位置に配置されている。本明細書において射出装置3から遠い側を操作側S、操作側Sの反対側で射出装置3に近い側を反操作側H、操作側Sの両隣を段取り側D、Dと呼ぶ。
【0016】
<安全柵>
ベッド7には、
図1に示されているように安全柵6が設けられている。
図1は操作側Sから見た竪型射出成形機1が示されており、安全柵6に開閉扉20が設けられている。
図2Aには示されていないが、安全柵6には、段取り側D、D、反操作側Hにも開閉扉が設けられている。
【0017】
<コントローラ>
第1の実施形態に係るコントローラ4は、回転可能な支柱23を介してベッド7に対して設けられている。コントローラ4には各種画面を表示するモニタ25が設けられている。
図1には、モニタ25が操作側Sを向くようにコントローラ4が配置された状態が示されている。
【0018】
<モニタ配置検出手段>
竪型射出成形機1には、モニタ25の位置や向き、すなわちモニタ25の配置を検出するモニタ配置検出手段が設けられている。第1の実施形態においてモニタ配置検出手段は、
図2Aに示されているように第1、第2の非接触センサ27、28から構成されている。第1、第2の非接触センサ27、28は、色々な種類のセンサから構成することができるが、第1の実施形態では赤外線センサから構成されている。
【0019】
コントローラ4が
図2Aに示されているように配置されているとき、すなわちモニタ25が操作側Sを向いているとき第1の非接触センサ27がコントローラ4を検出する。一方、コントローラ4が
図2Bに示されているように配置されているとき、すなわちモニタ25が段取り側Dを向いているとき第2の非接触センサ28がコントローラ4を検出する。これらによってモニタ25の向き、つまり配置が検出されるようになっている。
【0020】
<モニタ配置による制御モードの切換>
第1の実施形態に係る竪型射出成形機1は、コントローラ4に2種類の制御モードが用意されている。運転可能な操作に制限がない運転モードと、制限がある準備モードである。運転モードは成形サイクルが可能な制御モードであり、準備モードは段取り等の作業を行うための制御モードである。準備モードは型締装置2の制御は可能であるが射出装置3の駆動つまりスクリュの駆動は不可になっている。さらに型締装置の駆動を低速に制限して安全性を高めるようにしてもよい。これによって段取り等の作業が安全に実施できることになる。第1の実施形態に係る竪型射出成形機1は、モニタ25の向き、つまりモニタ25の配置に応じてコントローラ4における制御モードが切り換えられるようになっている。以下、
図3によって説明する。
【0021】
コントローラ4は最初にステップS01を実行する。すなわちコントローラ4は、現在の制御モードをチェックする。現在の制御モードが運転モードであればステップS02に移行する。一方、現在の制御モードが準備モードであればステップS04に移行する。
【0022】
現在の制御モードが運転モードになっているとき、ステップS02によって、コントローラ4はモニタ25の向きが段取り側に変更されたか否かをチェックする。具体的には、
図2Aに示されているように第1の非接触センサ27がコントローラ4を検出しているか、あるいは
図2Bに示されているように第2の非接触センサ28がコントローラ4を検出しているかを判断する。
図2Aに示されているように、モニタ25の向きが操作側Sを向いている場合、段取り側への向きの変更はない(NO)と判断し、ステップS06に移行する。つまり制御モードの切換は実施しない。一方、
図2Bに示されているように、モニタ25の向きが段取り側Dに切り換えられていることを検出した場合(YES)、ステップS03を実行する。すなわち、制御モードを準備モードに切り換える。ステップS06に移行する。
【0023】
ステップS01において現在の制御モードが準備モードであるとき、前記したようにステップS04に移行する。ステップS04では現在のモニタの向きをチェックする。第1、2の非接触センサ27、28をチェックして、
図2Bに示されているようにモニタ25が段取り側Dを向いていると判断したら(段取り側)、制御モードの切換は実施せず、ステップS06に移行する。一方
図2Aに示されているようにモニタ25が操作側Sを向いていると判断したら(操作側)、ステップS05に移行する。すなわちコントローラ4は制御モードを運転モードに切り換える。ステップS06に移行する。
【0024】
ステップS06は竪型射出成形機1の電源がONされているかどうかをチェックする処理である。ON状態であれば(YES)ステップS01に戻る。電源がOFFされていれば(NO)処理を終了する。
【0025】
第1の実施形態に係る竪型射出成形機1は、モニタ配置検出手段つまり第1、2の非接触センサ27、28(
図2A、
図2B参照)によってコントローラ4とモニタ25の配置を検出し、自動的に制御モードを切り換えるようになっているので安全性が高い。オペレータが金型の交換等の段取りを実施する場合、段取り側Dにおいて作業することになる。このときオペレータは作業に先立ってコントローラ4の配置を変更し、
図2Bに示されているようにモニタ25を段取り側Dに向ける。そうすると前記した処理によって制御モードが自動的に準備モードに切り換えられるので、オペレータの安全が確保されることになる。
【0026】
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る竪型射出成形機1Aが
図4Aに示されている。第2の実施形態に係る竪型射出成形機1Aにおいて、型締装置2、射出装置3、および安全柵6は
図1、
図2Aに示されている第1の実施形態に係る竪型射出成形機1と同様に構成されている。したがって、これらについての説明は省略する。第2の実施形態に係る竪型射出成形機1Aは、コントローラ4Aが自立型コントローラになっている点に特徴がある。すなわちコントローラ4Aは竪型射出成形機1Aに対して固定されておらず、自由にその配置を変更できるようになっている。コントローラ4Aと無線あるいは有線を介して竪型射出成形機1と通信するようになっている。
【0027】
第2の実施形態においてコントローラ4Aには、モニタ配置検出手段としてジャイロセンサ35が設けられている。ジャイロセンサ35は、コントローラ4Aの移動および回転を検出することができるので、コントローラ4Aが符号X1、X2、X3に示されているように移動した場合、その配置を検出できる。第2の実施形態に係る竪型射出成形機1Aにおいても、ジャイロセンサ35によってコントローラ4の配置つまりモニタ25の配置を検出して、
図3によって説明した制御モードの切り換えを実施するようになっている。なお、コントローラ4Aが符号X3に示されているように反操作側Hに配置されている場合には、制御モードは準備モードに切り換えるようにする。
【0028】
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る竪型射出成形機1Bが
図4Bに示されている。第3の実施形態に係る竪型射出成形機1Bにおいて、型締装置2、射出装置3、および安全柵6は
図1、
図2Aに示されている第1の実施形態に係る竪型射出成形機1と同様に構成されている。したがって、これらについての説明は省略する。第3の実施形態に係る竪型射出成形機1Bも、第2の実施形態と同様にコントローラ4Bが自立型コントローラになっている。
【0029】
第3の実施形態においては、モニタ配置検出手段としてRFIDタグ40と、RFID読み取り装置41、42、43、44とが採用されている。RFIDタグ40はコントローラ4Bに設けられ、RFID読み取り装置41、42、43、44はそれぞれ竪型射出成形機1Bにおいて操作側S、段取り側D、D、反操作側Hに設けられている。RFID読み取り装置41、42、43、44を例えば電波出力が250mWのものを採用すると、通信距離は半径1m程度にすることができる。そうすると、コントローラ4Bが操作側S、段取り側D、D、反操作側Hのいずれに配置されているのかを検出できる。第3の実施形態に係る竪型射出成形機1Bも、コントローラ4Bの配置つまりモニタ25の配置を検出して、
図3によって説明した制御モードの切り換えを実施するようになっている。
【0030】
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る竪型射出成形機1Cが
図5に示されている。第4の実施形態に係る竪型射出成形機1Cは、ハードウエアの構成として、第1の実施形態に係る竪型射出成形機1(
図1参照)から1カ所だけ相違している。相違している点は、コントローラ4に確認ボタン30が設けられている点である。この確認ボタン30は、運転モードの切換においてオペレータの確認を取るためのボタンになっている。なお、第4の実施形態に係る竪型射出成形機1Cも、
図2A、
図2Bによって説明した第1の実施形態に係る竪型射出成形機1と同様に、第1、第2の非接触センサ27、28を備え、これらによってモニタ25も向きの変更を検出するようになっている。
【0031】
<モニタ配置による制御モードの切換>
第4の実施形態において、コントローラ4はステップS01を実行する。これは
図3によって説明したステップS01と同様であり、コントローラ4は、現在の制御モードをチェックする。現在の制御モードが運転モードであればステップS02に移行する。一方、現在の制御モードが準備モードであればステップS10に移行する。
【0032】
現在の制御モードが運転モードになっているとき、ステップS02を実施し、条件に応じてステップS03を実施する。これらステップS02、S03は、
図3によって説明したステップS02、S03と同様であるので説明を省略する。
【0033】
ステップS01において現在の制御モードが準備モードであるとき、前記したようにステップS10に移行する。ステップS10は、第1の実施形態には存在せず、第4の実施形態にのみ存在するステップであり、確認ボタン30が押されたか否かをチェックする。押されていなければ(NO)、制御モードの切換はせず、つまり準備モードのままでステップS06に移行する。押されていれば(YES)、ステップS04に移行する。
【0034】
ステップS04において条件判断を実施して、条件に応じてステップS05を処理することになるが、これらステップS04、S05は、
図3によって説明したステップS04、S05と同様であるので説明を省略する。ステップS06では、
図3によって説明したのと同様に、竪型射出成形機1Cの電源がON状態であるか否かに応じて、ステップS01に戻るか、処理を終了する。
【0035】
この第4の実施形態においては、ステップS04、S05によって制御モードを準備モードから運転モードに切り換えるとき、事前にステップS10を実行して確認ボタン30のONの有無をチェックしている。これによって、意図しない制御モードの切り換えが発生しないようになっている。
【0036】
<他の変形例>
第1~4の実施形態に係る竪型射出成形機1、1A、1B、1C(
図2A、
図4A、
図4B、
図5参照)は色々な変形が可能である。例えば、第1の実施形態においてモニタ配置検出手段は、非接触センサだけでなくリミットスイッチのような接触型のセンサも採用できる。ところで第1~4の実施形態においてモニタ25はコントローラ4、4A、4Bに対して一体的に固定されているように説明した。しかしながらモニタ25は、コントローラ4、4A、4Bに対して回転可能になっていてもよい。例えば
図2A、
図2Bにおいてモニタ25コントローラ4の向きを変更して、その向きを変更するように説明したが、モニタ25をコントローラ4に対して回転させて向きを変更してもよい。
【0037】
第2、3の実施形態に係る竪型射出成形機1A、2Bでは、モニタ配置検出手段として他の種類のセンサを採用することもできる。例えばGPSの電波が利用できる環境であれば、コントローラ4A、4BにGPS装置を設けるようにしてもよい。またモニタ配置検出手段として、Bluetooth(登録商標)の発信装置と受信装置を採用してもよい。あるいは赤外線センサ等を採用することもできる。
【0038】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。以上で説明した複数の例は、適宜組み合わせて実施されることもできる。
【符号の説明】
【0039】
1 竪型射出成形機 2 型締装置
3 射出装置 4 コントローラ
6 安全柵 7 ベッド
9 固定盤 10 上可動盤
12 タイバー 14 ターンテーブル
16 加熱シリンダ 17 駆動機構
18 昇降装置 20 開閉扉
23 支柱 25 モニタ
27 第1の非接触センサ 28 第2の非接触センサ
30 確認ボタン 35 ジャイロセンサ
40 RFIDタグ
41、42、43、44 RFID読み取り装置