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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031255
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】養生蓋
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/32 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
E04G21/32 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134697
(22)【出願日】2022-08-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年8月30日及び令和3年11月30日にパンフレットを発行した。 令和4年1月5日、令和4年3月2日及び令和4年4月4日にカタログを発行した。 令和3年11月22日~令和4年8月25日の間に販売した。
(71)【出願人】
【識別番号】000157197
【氏名又は名称】丸井産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橘川 邦彦
(57)【要約】
【課題】養生蓋が丸孔の開口からずれることを抑制する。
【解決手段】丸孔4の開口41を塞ぐ養生蓋1であって、開口41を閉塞する蓋部2と、蓋部2に立設された、丸孔4に挿入される帯状部を有する複数の脚部3と、を備え、脚部3は、蓋部2の外形内に位置する所定の仮想円221の円周上に配置されており、帯状部の弱軸方向が、仮想円221の中心23と、前記蓋部への前記帯状部の取り付け位置とを結ぶ径方向と異なる方向を向いている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
丸孔の開口を塞ぐ養生蓋であって、
前記開口を閉塞する蓋部と、
前記蓋部に立設された、前記丸孔に挿入される帯状部を有する複数の脚部と、を備え、
前記脚部は、前記蓋部の外形内に位置する所定の仮想円の円周上に配置されており、
前記帯状部の弱軸方向が、前記仮想円の中心と、前記蓋部への前記帯状部の取り付け位置とを結ぶ径方向と異なる方向を向いていることを特徴とする養生蓋。
【請求項2】
請求項1に記載の養生蓋において、
前記帯状部は、弱軸方向が、前記仮想円の中心と、前記蓋部への前記帯状部の取り付け位置とを結ぶ径方向に対して傾斜するように設けられるとともに、先端部が前記養生蓋の外方側に拡がる方向に傾斜していることを特徴とする養生蓋。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の養生蓋において、
前記帯状部の先端部には、前記養生蓋の内方側に折り曲げられた爪部が形成され、
前記爪部の先端部における、前記蓋部の外周方向側には面取部が形成されていることを特徴とする養生蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、養生蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、スラブの配管孔の開口を塞ぐ蓋として、開口に着脱自在に取り付けられる蓋本体と、配管孔の内側に係止して蓋本体を取り付ける係止部材とを備える構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。係止部材には、配管孔の内壁に押圧される当接部が設けられている。当接部は押圧されることにより内壁に係止し、配管孔内に保持されて、蓋が上方に抜外れることを防止するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-160845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の係止部材の当接部は、板状の係止部材の幅方向に沿って設けられている。そこで、蓋が配管孔の開口からずれる方向に力が付加されて係止部材が変形すると、蓋が開口からずれるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、蓋が開口からずれる方向に力が付加された際に、蓋が開口からずれにくいようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、丸孔の開口を塞ぐ養生蓋であって、前記開口を閉塞する蓋部と、前記蓋部に立設された、前記丸孔に挿入される帯状部を有する複数の脚部と、を備え、前記脚部は、前記蓋部の外形内に位置する所定の仮想円の円周上に配置されており、前記帯状部の弱軸方向が、前記仮想円の中心と、前記蓋部への前記帯状部の取り付け位置とを結ぶ径方向と異なる方向を向いていることを特徴とする。
【0007】
これにより、蓋部が開口からずれる方向に力が付加された際には、脚部が丸孔の側壁から強軸方向の力を受けることになり、脚部が変形しづらくなる。従って、蓋部が開口からずれにくいようすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、蓋部が丸孔の開口からずれにくいようすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1の養生蓋の斜視図である。
図2】実施形態1の養生蓋の側面図である。
図3】実施形態1の養生蓋の下面図である。
図4】実施形態1の養生蓋によって丸孔の開口を閉塞した状態を示す側面図である。
図5】実施形態1の養生蓋によって丸孔の開口を閉塞した状態を示す斜視図である。
図6】実施形態2の養生蓋の斜視図である。
図7】実施形態2の養生蓋の帯状部を示す側面図である。
図8】実施形態3の養生蓋の斜視図である。
図9】実施形態3の養生蓋の下面図である。
図10】実施形態4の養生蓋の斜視図である。
図11】実施形態4の養生蓋の下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
《実施形態1》
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
【0011】
以下の説明において、養生蓋1の上下方向を、図1に図示されている矢印を用いて規定して説明する。
【0012】
実施形態1に係る養生蓋1は、例えばスラブのスリーブ穴に設置することにより、スリーブ穴を人が踏抜くことや、スリーブ穴への落下物を防止するために用いられる。図1図3に示すように、養生蓋1は、蓋部2と、蓋部2に立設された複数(実施形態1では4つ)の帯状部としての脚部3(帯状部)と、を備えている。蓋部2は、鋼板を直径dの円板状に加工することにより形成されている。また、蓋部2の上側面を表側面21、下側面を裏側面22とする。
【0013】
脚部3は、一枚の略矩形(帯状)の鋼板を折り曲げて形成されている。このため、脚部3は、板厚方向が弱軸方向になる。脚部3は、上端部には蓋部2に取り付けられる取付部31が、下端部には内方側に折り曲げられた爪部32が設けられている。脚部3の上下方向の長さは100mm程度に設定されている。
【0014】
取付部31は、蓋部2の裏側面22に例えばスポット溶接されている。これにより、脚部3が蓋部2に固定される。このように、スポット溶接により脚部3が固定されるため、脚部3を低コストで蓋部2に取り付けることができる。
【0015】
図1図3に示すように、脚部3は、取付部31から下方に向けて延びるように形成されている。また、脚部3は、蓋部2の裏側面22との間の角度が角度θになるように設けられている。このようにして、脚部3は、蓋部2から離れる方向に延び且つ弱軸方向のうち中央部とは反対方向に傾斜するように、すなわち先端部が養生蓋1の外方側に拡がる方向に傾斜するように構成されている。
【0016】
図1図3に示すように、脚部3の下部(先端部)には爪部32が設けられている。爪部32は、脚部3の先端部が養生蓋1の中央部の方向にくの字状に折り曲げられて形成されている。また、図3に示すように、爪部32の下端側(図3で紙面手前側)の蓋部2における外周方向側には面取部321が形成されている。
【0017】
図3に示すように、脚部3は、蓋部2の裏側面22の中央部を中心23とする、蓋部2の外形内に2点鎖線で描かれる仮想円221の円周上に周方向に等間隔に配置されている。脚部3は、上述のように鋼板を折り曲げて形成されているため、脚部3の板厚方向が弱軸方向になる。脚部3の弱軸方向は、仮想円221の中心23と、脚部3の取付部31の位置(例えばスポット溶接の中心)とを結ぶ径方向との間の角度が角度θ(例えば120°)になるように傾斜している。
【0018】
図4及び図5には、内径dの丸孔4の開口41を養生蓋1によって閉塞した状態が示されている。実施形態1の養生蓋1により開口41を塞ぐ際には、脚部3が丸孔4の中に挿入される。脚部3を丸孔4に挿入する前には、例えば、上述の角度θを所定の角度に調整して、各爪部32の先端における最も外方部分を結ぶ爪部先端最外周円222(図3に2点鎖線で記載)の直径dが丸孔4の内径dよりも小さく、かつ、脚部3における最も外方部分を結ぶ脚部最外周円223の直径dが丸孔4の内径dよりも大きくなるようにする。または、脚部3を弾性変形可能な範囲で撓ませて、各爪部32の先端における最も外方部分を結ぶ爪部先端最外周円222の直径dが丸孔4の内径dよりも小さくなるようにしてもよい。その状態において、爪部32を丸孔4の開口41の縁に押し当て、蓋部2の表面側から養生蓋1を丸孔4に押し込む。これにより、丸孔4の開口41の縁に爪部32が案内されて脚部3が丸孔4の中に挿入される。挿入された脚部3は丸孔4の側壁に接触する。このように側壁に接触した脚部3により、開口41を閉塞する蓋部2が開口41から水平方向にずれることが抑制される。また、脚部3の長さが上述のように例えば100mm程度あるため、脚部3が丸孔4から上方に抜けにくいようにされている。
【0019】
上記のように、脚部3は弱軸方向が、仮想円221の中心と、前記蓋部への前記脚部の取り付け位置とを結ぶ径方向に対して傾斜するように蓋部2に取り付けられていることによって、図4及び図5に示すように、脚部3の板面が丸孔4の側壁に対して傾斜して接触することになる。これにより、蓋部2に対して外部から蓋部2が開口41からずれる方向(例えば左右方向)に移動する力が付加され、脚部3が丸孔4の側壁に押し付けられた際、脚部3には強軸方向の力が丸孔4の側壁から加わることになる。従って、蓋部2の移動により脚部3が変形することを抑制し、または変形を小さく抑えることができ、蓋部2が丸孔4の開口41からずれることを防ぐことができる。
【0020】
また、脚部3が、蓋部2から離れる方向に延び且つ弱軸方向のうち蓋部2の中央部とは反対方向に傾斜している。この傾斜により、上述の角度θが設定されている。この角度θの大きさを任意に設定することにより、各爪部32の最も外方部分を結ぶ爪部先端最外周円222の直径dを調整することができる。従って、丸孔4の開口41の内径dに合わせて直径dの大きさ変えることにより、多様な丸孔4に対して養生蓋1を用いることができる。
【0021】
また、脚部3の蓋部2とは反対側には、弱軸方向のうち中央部の方向に折り曲げられた爪部32が形成され、爪部32の、蓋部2の外周方向側には面取部321が形成されている。これにより、各脚部3の爪部32の最も径方向外方部分を結ぶ爪部先端最外周円222の直径dが、面取部321が無いものに比べて小さくなり、丸孔4に爪部32を挿入しやすくなる。
【0022】
《実施形態2》
図6及び図7に示すように、実施形態2は、実施形態1の一部を変更したものである。以下では、実施形態1と異なる部分についてのみ詳細に説明し、実施形態1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
【0023】
―実施形態1と異なる構成―
実施形態2では、図6及び図7に示すように、脚部3は、第1の帯状部30と、第2の帯状部33(帯状部)とを有している。第1の帯状部は、実施形態1の脚部3と類似した構成を有し、上下端部に取付部31と爪部32とが設けられている。ただし、第1の帯状部30は、板厚方向(弱軸方向)が、仮想円221の中心23と、脚部3の取付部31の位置とを結ぶ径方向になっている。一方、第2の帯状部33は、弱軸方向が、仮想円221の中心23と、脚部3の取付部31の位置とを結ぶ径方向と異なる方向となり、上記径方向が強軸方向になっている。このように、第1の帯状部30の弱軸方向とは異なる弱軸方向を有する第2の帯状部33を有することにより、やはり、蓋部2の移動により脚部3が変形することを抑制し、または変形を小さく抑えることができ、蓋部2が丸孔4の開口41からずれることを防ぐことができる。
【0024】
ここで、必須ではないが、図7に示すように、第2の帯状部33は、その上端部と蓋部2との間の角度が角度θになるように傾斜している。角度θが設けられていることにより、実施形態1のように脚部3を丸孔4に挿入する前に直径dを内径dよりも小さくした際の、第2の帯状部33と蓋部2との接触を防ぐことができる。すなわち、第2の帯状部33が蓋部2に当接するまでは丸穴4の内径等に追従した脚部3の変形や蓋部2のずれに応じた脚部3の変形を許容する一方、第2の帯状部33が蓋部2に当接する以上の変形に対しては強固に抗するようにできる。
【0025】
実施形態2の養生蓋1により開口41を塞ぐ際には、実施形態1と同様に、脚部3が丸孔4の中に挿入される。実施形態1とは異なり、丸孔4に挿入された脚部3の板面が丸孔4の側壁に対して平行に接触する。一方、補強部33が丸孔4の側壁に対して傾斜している。これにより、蓋部2に対して外部から蓋部2が開口41からずれる方向に移動する力が付加され、脚部3が丸孔4の側壁に押し付けられた際、帯状部30の補強部33には強軸方向の力が丸孔4の側壁から加わることになる。従って、蓋部2の移動により帯状部30が変形することを抑制し、または変形を小さく抑えることができ、蓋部2が丸孔4の開口41からずれることを防ぐことができる。
【0026】
《実施形態3》
図8及び図9に示すように、実施形態3は、実施形態1の一部を変更したものである。以下では、実施形態1と異なる部分についてのみ詳細に説明し、実施形態1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
【0027】
―実施形態1と異なる構成―
実施形態3では、図6及び図7に示すように帯状部としての脚部3(帯状部)が、蓋部2を下方に帯状に切り起こすことにより形成されている。これにより、脚部3を形成するためのコストを抑えることができる。実施形態1では脚部3の取付部31が取り付け位置とされている。一方、実施形態3では、脚部3を切り起こす際の曲支点最内側34が、取り付け位置として仮想円221上に配置されている。実施形態3では、脚部3の下端部に切欠部35が形成されている。
【0028】
実施形態3の養生蓋1により開口41を塞ぐ際には、実施形態1と同様に脚部3が丸孔4の中に挿入される。脚部3の下端部の外方部分に切欠部35が設けられていることにより、脚部3の下端部の最も外方部分を結ぶ脚部先端最外周円224(図9に2点鎖線で記載)の直径dが小さくなっている。このため、切欠部35がないものに比べて丸孔4に脚部3を挿入しやすくなる。
【0029】
実施形態3の養生蓋1により開口41を塞ぐ際には、実施形態1と同様に、脚部3が丸孔4の中に挿入される。実施形態3において、脚部3は弱軸方向が、仮想円221の中心と、曲支点最内側34とを結ぶ径方向に対して傾斜するように切り起こされていることによって、実施形態1と同様に、脚部3の板面が丸孔4の側壁に対して傾斜して接触することになる。これにより、蓋部2に対して外部から蓋部2が開口41からずれる方向に移動する力が付加され、脚部3が丸孔4の側壁に押し付けられた際、脚部3には強軸方向の力が丸孔4の側壁から加わることになる。従って、蓋部2の移動により脚部3が変形することを抑制し、または変形を小さく抑えることができ、蓋部2が丸孔4の開口41からずれることを防ぐことができる。
【0030】
《実施形態4》
図10及び図11に示すように、実施形態4は、実施形態2の一部を変更したものである。以下では、実施形態2と異なる部分についてのみ詳細に説明し、実施形態1と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
【0031】
―実施形態2と異なる構成―
実施形態4では、図10及び図11に示すように第1の帯状部37と、第2の帯状部36(帯状部)とが分離して設けられている。第2の帯状部36は、一枚の帯状の鋼板から形成されている。第2の帯状部36の上部には蓋部2が設けられ、第2の帯状部36の最内側端部361が取付位置として仮想円221上に配置されている。第2の帯状部36の弱軸方向は、仮想円221の中心23と、第2の帯状部36の最内側端部361とを結ぶ径方向と異なる方向を向くように設けられている。第2の帯状部36の下端部の外方部分には切欠部362が設けられている。一方、第1の帯状部37は、実施形態2の第1の帯状部30と同一の形状である。
【0032】
実施形態4の養生蓋1により開口41を塞ぐ際には、第2の帯状部36と第1の帯状部37とが丸孔4の中に挿入される。第1の帯状部37は、実施形態2の第1の帯状部30と同様に弾性変形可能な範囲で撓ませて挿入される。このとき、丸孔4の開口41の縁に第2の帯状部36に設けられた切欠362が案内されて第2の帯状部36が丸孔4に挿入される。挿入された第2の帯状部36は丸孔4の側壁との間に隙間を空けた状態にされる。
【0033】
実施形態2と同様に、丸孔4に挿入された第1の帯状部37の板面は丸孔4の側壁に対して平行に接触する。一方、第2の帯状部36が丸孔4の側壁と異なる方向になる。これにより、蓋部2に対して外部から蓋部2が開口41からずれる方向に移動する力が付加され、蓋部2が、ある程度移動して、第2の帯状部36が丸孔4の側壁に押し付けられた際、第2の帯状部36には強軸方向の力が丸孔4の側壁から加わることになる。そして、第1の帯状部37に丸孔4の側壁から弱軸方向の力が加わることを抑制できる。従って、蓋部2の移動により第2の帯状部36及び第1の帯状部37が変形することを抑制し、または変形を小さく抑えることができ、蓋部2が丸孔4の開口41からずれることを防ぐことができる。
【0034】
さらに、実施形態4では、丸孔4に挿入する際に弾性変形可能な範囲で撓ませられる第1の帯状部37と、丸孔4に挿入後に丸孔4の側壁から強軸方向の力が加わる第2の帯状部36とが別体に構成されている。これにより、第1の帯状部37が撓ませやすくなることにより、丸孔4に第1の帯状部37を挿入しやすくなる。従って、蓋部2の移動により第2の帯状部36及び第1の帯状部37が変形することを抑制し、または変形を小さく抑えることができ、蓋部2が丸孔4の開口41からずれることを防ぐことと、丸孔4に第2の帯状部36及び第1の帯状部37を挿入しやすくすることとを両立できる。
【0035】
(その他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
【0036】
上記実施形態では、脚部3が4本設けられていたがこれに限定されない。蓋部2の直径などに合わせて、脚部3が3本や5本以上設けられていてもよい。例えば、蓋部2の直径dが200mm以下では脚部3が3本、直径dが200mm~300mmでは脚部3が4本、直径dが300mm~400mmでは脚部3が5本、直径dが400mm以上では脚部3が6本設けられるなどしてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 養生蓋
2 蓋部
23 中心
221 仮想円
222 爪部先端最外周円
223 脚部最外周円
3 脚部
321 面取部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11