(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031296
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】射出成型機の制御装置
(51)【国際特許分類】
B29C 45/17 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
B29C45/17
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134765
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】723004680
【氏名又は名称】新潟機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 久典
(72)【発明者】
【氏名】水野 隆之
(72)【発明者】
【氏名】舘野 悦男
【テーマコード(参考)】
4F206
【Fターム(参考)】
4F206JA07
4F206JP27
4F206JQ88
(57)【要約】
【課題】複数の成形条件から所望の成形条件を容易に選択することができる射出成型機の制御装置を提供する。
【解決手段】射出成型機1の制御装置10は、複数の成形条件に関する情報を表示する入出力部11と、入出力部11での表示を制御する処理部15とを備える。処理部15は、第1表示画面と、第2表示画面と、第3表示画面とを切り替えて入出力部11のディスプレイに表示させる。第1表示画面は、複数の成形条件から選択される1つの成形条件の詳細を、対応する第1画像と共に表示する。第2表示画面は、複数の成形条件の一覧と複数の成形条件から選択される1つの成形条件に対応する第2画像とを表示する。第3表示画面は、複数の成形条件に対応する複数の第3画像の一覧を表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出装置及び型締め装置を備える射出成型機の制御装置であって、
複数の成形条件に関する情報を表示する表示部と、
前記複数の成形条件から選択される1つの成形条件の詳細を、対応する第1画像と共に表示する第1画面と、前記複数の成形条件の一覧と前記複数の成形条件から選択される1つの成形条件に対応する第2画像とを表示する第2画面と、前記複数の成形条件に対応する複数の第3画像の一覧を表示する第3画面とを切り替えて前記表示部で表示させる制御部と
を備える
ことを特徴とする射出成型機の制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第2画面の前記第2画像を前記第1画面の前記第1画像よりも大きく表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の射出成型機の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1画面での前記成形条件の詳細及び前記第1画像を覆うように前記第2画像のポップアップ表示を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の射出成型機の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成型機の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば複数の成形条件から所望の成形条件を選択するための画面で複数の成形条件に対応付けられる複数の画像を一覧表示する成形機の制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来、例えば所望の成形条件の詳細を表示する画面で成形条件に対応付けられる画像データを共に表示する射出成型機の制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2012/017962号
【特許文献2】特開2006-289911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記したような従来技術の制御装置は、画像の一覧表示と、成形条件の詳細表示とを切り替え、詳細表示では画像の一覧表示で選択される成形条件の詳細を画像と共に表示する。しかしながら、例えば成形条件の数が増大すると画像の一覧表示で画面のスクロール又は切り替え等が必要になり、各画像の表示を大きくすると操作性が損なわれるおそれがある。また、成形条件の詳細表示で画像を共に表示する場合、画像の表示を大きくすることが困難になり、各成型品の特徴を把握することが難しくなるおそれがある。
【0005】
本発明は、複数の成形条件から所望の成形条件を容易に選択することができる射出成型機の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係る射出成型機の制御装置は、射出装置及び型締め装置を備える射出成型機の制御装置であって、複数の成形条件に関する情報を表示する表示部と、前記複数の成形条件から選択される1つの成形条件の詳細を、対応する第1画像と共に表示する第1画面と、前記複数の成形条件の一覧と前記複数の成形条件から選択される1つの成形条件に対応する第2画像とを表示する第2画面と、前記複数の成形条件に対応する複数の第3画像の一覧を表示する第3画面とを切り替えて前記表示部で表示させる制御部とを備える。
【0007】
上記に記載の射出成型機の制御装置では、前記制御部は、前記第2画面の前記第2画像を前記第1画面の前記第1画像よりも大きく表示してもよい。
【0008】
上記に記載の射出成型機の制御装置では、前記制御部は、前記第1画面での前記成形条件の詳細及び前記第1画像を覆うように前記第2画像のポップアップ表示を行ってもよい。
【発明の効果】
【0009】
上記によれば、複数の成形条件に対して第1画面、第2画面及び第3画面を切り替えて表示する制御部を備えることによって、操作者による成形条件の選択時に煩雑な手間を要することを抑制することができる。例えば、第1画面によって成形条件の詳細及び第1画像を確認することができ、第2画面によってより詳細な第2画像を確認することができ、第3画面によって文字等に依存せずに視覚的な選択を容易に行うことができる。
【0010】
上記の場合、第1画像よりも大きく表示される第2画像によって、成形条件を視覚的に適正に選択することを支援することができる。
上記の場合、ポップアップ表示の有無によって第1画面と第2画面とを容易に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態に係る射出成型機の機能構成を示すブロック図。
【
図2】本発明の実施形態での射出成型機の制御装置による画像登録処理を示すフローチャート。
【
図3】本発明の実施形態での射出成型機の制御装置による画像登録処理での第1表示画面の一例を示す図。
【
図4】本発明の実施形態での射出成型機の制御装置による画像登録処理での画像ファイル選択時の表示ウィンドウの一例を示す図。
【
図5】本発明の実施形態での射出成型機の制御装置による画像表示及び削除処理を示すフローチャート。
【
図6】本発明の実施形態での射出成型機の制御装置によるプレビュー表示処理を示すフローチャート。
【
図7】本発明の実施形態での射出成型機の制御装置によるプレビュー表示処理での第2表示画面の一例を示す図。
【
図8】本発明の実施形態での射出成型機の制御装置によるカタログ表示処理を示すフローチャート。
【
図9】本発明の実施形態での射出成型機の制御装置によるカタログ表示処理での第3表示画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態での射出成型機の制御装置について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態に係る射出成型機1の機能構成を示すブロック図である。
実施形態に係る射出成型機1は、例えば横型又は堅型(縦型)の射出成型機である。
図1に示すように、射出成型機1は、射出装置3と、型締め装置5と、制御装置10とを備える。
【0013】
射出装置3は、例えばプラスチック樹脂等の樹脂材料を型締め装置5に固定された金型の内部の空間に射出する。射出装置3は、例えば、樹脂材料が注入されるシリンダと、シリンダ内の樹脂材料を混錬及び加圧するスクリューと、複数のサーボモータとを備える。複数のサーボモータは、例えば、第1モータ、第2モータ及び第3モータを備える。第1モータは、例えば、シリンダ内のスクリューを中心軸線の周りに回転させる回転機構を駆動する。第2モータは、例えば、シリンダ内のスクリューを中心軸線に沿った方向に移動させる移動機構を駆動する。第3モータは、例えば、シリンダ及びスクリューを型締め装置5に対して相対移動させる相対移動機構を駆動する。
【0014】
型締め装置5は、例えば金型の開閉及び成形品の突き出しを行う。型締め装置5は、例えば、金型を開閉する開閉機構と、金型から成形品の突き出しを行うエジェクタ機構と、複数のサーボモータとを備える。複数のサーボモータは、例えば、開閉機構を駆動する第4モータ及びエジェクタ機構を駆動する第5モータを備える。
【0015】
制御装置10は、射出成型機1の動作を制御する。制御装置10は、例えば、入出力部11と、記憶部13と、処理部15とを備える。
入出力部11は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等のディスプレイによるタッチパネル及び操作ボタンと、スピーカー及びブザーと、例えばUSB(Universal Serial Bus)デバイス等の外部デバイスを接続する入出力ポート(端子)とを備える。
記憶部13は、例えば後述する複数の成形条件等の各種データを記憶する。
【0016】
処理部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPUなどのプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマーなどの電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、処理部15の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)などの集積回路であってもよい。
処理部15は、各種の演算及び制御を行う。
【0017】
制御装置10は、例えば、入出力部11のディスプレイにて第1表示画面と、第2表示画面と、第3表示画面との表示を切り替える。第1表示画面は、例えば、複数の成形条件から選択される1つの成形条件の詳細を、対応する第1画像と共に表示する。第2表示画面は、例えば、複数の成形条件の一覧と複数の成形条件から選択される1つの成形条件に対応する第2画像とを表示する。第3表示画面は、例えば、複数の成形条件に対応する複数の第3画像の一覧を表示する。
【0018】
以下、射出成型機1の制御装置10の動作として、制御装置10が実行する処理について説明する。
図2は、実施形態での射出成型機1の制御装置10による画像登録処理を示すフローチャートである。
図3は、実施形態での射出成型機1の制御装置10による画像登録処理での第1表示画面20の一例を示す図である。
図4は、実施形態での射出成型機1の制御装置10による画像登録処理での画像ファイル選択時の表示ウィンドウ24の一例を示す図である。
【0019】
図2に示す画像登録処理では、制御装置10は、例えば
図3に示すような第1表示画面20を入出力部11のディスプレイに表示させる。
第1表示画面20は、例えば、リスト表示21と、詳細表示22と、画像検索スイッチ23とを備える。
リスト表示21は、例えば、複数の成形条件の各々に対応付けられる識別子(ID)、成形品名及び登録日時等の情報の一覧を表示する。リスト表示21は、複数の成形条件のうちのいずれか1つを選択する操作を受け付ける。
詳細表示22は、例えば、リスト表示21から選択されるいずれか1つの成形条件の詳細情報22a,22b及び対応付けられている画像(第1画像)22cと、登録スイッチ22d及び削除スイッチ22eとを表示する。詳細情報22a,22bは、例えば、成形品の取り数、質量、樹脂材料及び金型等に関する情報である。第1画像22cは、例えば、成形品の撮像画像又はCG(Computer Graphics)画像等である。登録スイッチ22dは、例えば、成形品の成形条件を登録する操作を受け付ける。削除スイッチ22eは、例えば、登録されている成形品の成形条件を削除する操作を受け付ける。
【0020】
先ず、
図2に示すステップS01にて制御装置10は、操作者によってリスト表示21から選択された成形条件の識別子を取得する。
次に、ステップS02にて制御装置10は、操作者による登録スイッチ22dの操作に応じて画像登録の実行指示を取得する。
次に、ステップS03にて制御装置10は、例えば入出力部11の入出力ポートに接続される外部メモリ等の記憶媒体から画像データが格納されたファイル(画像ファイル)の名前(画像ファイル名)を取得する。
次に、ステップS04にて制御装置10は、記憶媒体に画像ファイルが格納されているか否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合、制御装置10は処理をステップS05に進める。一方、この判定結果が「YES」の場合、制御装置10は処理をステップS06に進める。
そして、ステップS05にて制御装置10は、記憶媒体に画像ファイルが格納されていないことを報知して、処理をエンドに進める。
【0021】
そして、ステップS06にて制御装置10は、操作者の選択操作に応じて記憶媒体から画像ファイルを選択する。
図4に示すように、画像ファイルの選択時には制御装置10は、例えば入出力部11の入出力ポートに接続される外部メモリ等の記憶媒体に格納されている画像ファイル名の一覧を示す表示ウィンドウ24を表示させる。表示ウィンドウ24は、例えば、第1表示画面20の一部を覆うような、いわゆるポップアップ表示である。
表示ウィンドウ24は、例えば、ファイルシステム内での画像ファイルの位置を示すパス名24aと、画像ファイル名の一覧表示24bと、2つの切替スイッチ24c,24dと、一覧表示24bで選択された画像ファイルに格納されている画像データ24eと、取込スイッチ24fと、キャンセルスイッチ24gとを表示する。
一覧表示24bは、複数の画像ファイル名のうちのいずれか1つを選択する操作を受け付ける。2つの切替スイッチ24c,24dは、一覧表示24bでの画像ファイル名の選択を切り替えるための操作を受け付ける。取込スイッチ24fは、一覧表示24bで選択された画像ファイルから画像データを取得する操作を受け付ける。キャンセルスイッチ24gは、画像データの取得をキャンセルする操作を受け付ける。
【0022】
そして、
図2に示すステップS07にて制御装置10は、表示ウィンドウ24の一覧表示24bで選択された画像ファイルの画像データ24eを表示する。
次に、ステップS08にて制御装置10は、操作者による取込スイッチ24fの操作に応じて画像データの取得の実行指示を取得する。
次に、ステップS09にて制御装置10は、例えば記憶部13等での画像データを格納するための記憶容量が有るか否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合、制御装置10は処理をステップS10に進める。一方、この判定結果が「YES」の場合、制御装置10は処理をステップS11に進める。
そして、ステップS10にて制御装置10は、選択された画像データを格納するための記憶容量が足りないことを報知して、処理をエンドに進める。
そして、ステップS11にて制御装置10は、選択された画像データを取得して、例えば記憶部13等に格納する。
次に、ステップS12にて制御装置10は、
図3に示すリスト表示21での適宜の成形条件の登録フラグを生成して、処理をエンドに進める。
【0023】
図5は、実施形態での射出成型機1の制御装置10による画像表示及び削除処理を示すフローチャートである。
図5に示す画像表示及び削除処理は、例えば
図3に示すような第1表示画面20が入出力部11のディスプレイに表示されている状態で実行される。
【0024】
先ず、
図5に示すステップS21にて制御装置10は、操作者によってリスト表示21から選択された成形条件の識別子を取得する。
次に、ステップS22にて制御装置10は、操作者によって選択された識別子に対応する成形条件を取得する。
次に、ステップS23にて制御装置10は、取得した成形条件に応じて各種の再演算を行う。
次に、ステップS24にて制御装置10は、例えば記憶部13等に格納されている画像データの位置を示すファイルパスを取得する。
次に、ステップS25にて制御装置10は、成形条件に対応する画像データによって第1画像22cを表示する。
【0025】
次に、ステップS26にて制御装置10は、操作者による削除スイッチ22eの操作に応じて画像データの削除の実行指示を取得する。
次に、ステップS27にて制御装置10は、例えば
図3に示す第1表示画面20の一部を覆うような、いわゆるポップアップ表示によって、画像データの削除実行の確認を問う確認ウィンドウを表示し、確認の指示が有るか否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合、制御装置10は処理をステップS28に進める。一方、この判定結果が「YES」の場合、制御装置10は処理をステップS29に進める。
そして、ステップS28にて制御装置10は、確認ウィンドウの表示を終了して、処理をエンドに進める。
そして、ステップS29にて制御装置10は、成形条件に対応する画像データを削除して、処理をエンドに進める。
【0026】
図6は、実施形態での射出成型機1の制御装置10によるプレビュー表示処理を示すフローチャートである。
図7は、実施形態での射出成型機1の制御装置10によるプレビュー表示処理での第2表示画面30の一例を示す図である。
図6に示すプレビュー表示処理では、制御装置10は、例えば
図7に示すような第2表示画面30を入出力部11のディスプレイに表示させる。
第2表示画面30は、例えば、
図3に示す第1表示画面20の詳細表示22を覆うような、いわゆるポップアップ表示によって、リスト表示21から選択されるいずれか1つの成形条件に対応付けられている画像(第2画像)31のウィンドウを表示する。第2画像31は、例えば、成形品又は金型の撮像画像又はCG(Computer Graphics)画像等である。第2表示画面30の第2画像31は、例えば、第1表示画面20の詳細表示22での第1画像22cよりも大きく表示される。
【0027】
先ず、
図6に示すステップS31にて制御装置10は、例えば、複数の成形条件の各々に対応付けられる識別子(ID)、成形品名及び登録日時等の情報の一覧であるリスト表示21を表示する。
次に、ステップS32にて制御装置10は、リスト表示21での複数の項目のうち成形条件が登録されている項目に登録済みを示すアイコンを表示する。
次に、ステップS33にて制御装置10は、操作者によってリスト表示21から選択された成形条件の識別子を取得する。
次に、ステップS34にて制御装置10は、例えば記憶部13等に格納されている画像データの位置を示すファイルパスを取得する。
次に、ステップS35にて制御装置10は、例えば
図7に示す第2表示画面30での第2画像31のウィンドウのようなプレビュー画面を表示して、処理をエンドに進める。
【0028】
図8は、実施形態での射出成型機1の制御装置10によるカタログ表示処理を示すフローチャートである。
図9は、実施形態での射出成型機1の制御装置10によるカタログ表示処理での第3表示画面40の一例を示す図である。
図8に示すカタログ表示処理では、制御装置10は、例えば
図9に示すような第3表示画面40を入出力部11のディスプレイに表示させる。第3表示画面40は、例えば、第1表示画面20及び第2表示画面30の各画像検索スイッチ23の操作者による操作に応じて第1表示画面20又は第2表示画面30から切り替えて表示される。
第3表示画面40は、例えば、複数の成形条件に対応する複数の第3画像41の一覧を表示する。各第3画像41は、例えば、各成形条件に対応付けられる識別子(ID)41aを備える。
【0029】
先ず、
図8に示すステップS41にて制御装置10は、操作者による画像検索スイッチ23の操作に応じて画像検索の実行指示を取得する。
次に、ステップS42にて制御装置10は、複数の成形条件に対応する複数の第3画像41の一覧を示すカタログ表示である第3表示画面40を入出力部11のディスプレイに表示させる。
次に、ステップS43にて制御装置10は、操作者によって第3表示画面40から選択された成形条件の識別子を取得する。
次に、ステップS44にて制御装置10は、第3表示画面40の表示を終了させ、例えば第1表示画面20又は第2表示画面30等の直前の画面表示に遷移させる。
次に、ステップS45にて制御装置10は、選択された成形条件を表示して、処理をエンドに進める。
【0030】
上述したように、実施形態の射出成型機1の制御装置10は、複数の成形条件に対して第1表示画面20、第2表示画面30及び第3表示画面40を切り替えて表示することによって、操作者による成形条件の選択時に煩雑な手間を要することを抑制することができる。例えば、第1表示画面20によって成形条件の詳細及び第1画像22cを確認することができ、第2表示画面30によってより詳細な第2画像31を確認することができ、第3表示画面40によって文字等に依存せずに視覚的な選択を容易に行うことができる。
【0031】
制御装置10は、第2表示画面30の第2画像31を、第1表示画面20の詳細表示22での第1画像22cよりも大きく表示することによって、成形条件を視覚的に適正に選択することを支援することができる。
制御装置10は、第2画像31をポップアップ表示にすることで、ポップアップ表示の有無によって第1表示画面20と第2表示画面30とを容易に切り替えることができる。
【0032】
(変形例)
以下、実施形態の変形例について説明する。なお、上述した実施形態と同一部分については、同一符号を付して説明を省略又は簡略化する。
上述した実施形態では、第2表示画面30の第2画像31をポップアップ表示としたが、これに限定されない。例えば、第2表示画面30は、リスト表示21と、画像検索スイッチ23と、第2画像31とを備えていればよい。
【0033】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き替え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0034】
1…射出成型機、3…射出装置、5…型締め装置、10…制御装置、11…入出力部(表示部)、13…記憶部、15…処理部(制御部)。