(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031328
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】ファンモータの回転制御装置
(51)【国際特許分類】
H02P 29/00 20160101AFI20240229BHJP
【FI】
H02P29/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134819
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000180025
【氏名又は名称】山洋電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】戸田 貴久
(72)【発明者】
【氏名】大野 耕嗣
【テーマコード(参考)】
5H501
【Fターム(参考)】
5H501AA08
5H501BB05
5H501CC01
5H501DD04
5H501FF02
5H501FF04
5H501GG03
5H501HA07
5H501HB07
5H501JJ17
5H501JJ25
5H501LL10
5H501LL35
(57)【要約】
【課題】ファンモータの回転数を上げる場合の立上り時間を短縮しつつ、ファンモータの回転数を下げる場合のアンダーシュートを抑制し、ファンモータの振動を低減する、ファンモータの回転制御装置を提供する。
【解決手段】回転制御装置100は、ファンモータMの回転数を上げる場合に、ファンモータMの回転数の制御値に第一制御値を設定して回転制御をして、ファンモータMの回転数を下げる場合に、制御値に第一制御値よりも小さい値である第二制御値を設定して回転制御することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンモータの回転制御装置であって、
前記ファンモータの回転数を上げる場合に、前記ファンモータの回転数の制御値に第一制御値を設定して回転制御をして、
前記ファンモータの回転数を下げる場合に、前記制御値に前記第一制御値よりも小さい値である第二制御値を設定して回転制御する、
回転制御装置。
【請求項2】
前記第一制御値は、直前に設定されている前記制御値に第一補正値と第二補正値を加算した値であり、
前記第二制御値は、直前に設定されている前記制御値に前記第一補正値を加算した値である、請求項1に記載の回転制御装置。
【請求項3】
前記第一補正値は、ファンモータの目標回転数と現在の回転数との偏差に基づく値である、請求項2に記載の回転制御装置。
【請求項4】
前記第一補正値は、前記偏差に比例する値である、請求項3に記載の回転制御装置。
【請求項5】
前記第二補正値は、ファンモータの目標回転数と現在の回転数との偏差と制御間隔時間に基づく値である、請求項2に記載の回転制御装置。
【請求項6】
前記ファンモータの回転数を上げる場合に、立上り開始期間と立上り終了期間の前記第二補正値は、前記立上り開始期間と前記立上り終了期間の間の前記第二補正値よりも小さい値である、請求項2に記載の回転制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファンモータの回転制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ファンモータの回転制御として、目標回転数と現在の回転数との偏差に比例ゲインを掛けた値を補正量として比例制御する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1では、センサ等で検出された電流値から現在の回転数を算出し、現在の回転数に応じた比例ゲインを段階的に更新するファンモータの回転制御装置が開示されている。このような構成により、ファンの風量を略一定となるようにファンモータの回転数を制御することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記ファンモータの回転制御装置は、ファンモータの回転数を上げる場合と回転数を下げる場合で、共通の補正量を用いて制御している。制御時間の間隔が一定で共通の補正量を用いて制御する場合、ファンモータの回転数を下げる場合の立下り時間は、ファンモータの回転数を上げる場合の立上り時間よりも追従性が悪くなり、アンダーシュートが発生しやすくなる。そのため、アンダーシュートを抑制するために共通の補正量をより小さい値で設定すると、ファンモータの回転数を上げる場合の立上り時間が長くなり、ファンの起動時間を短縮できないという課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、ファンモータの回転数を上げる場合の立上り時間を短縮しつつ、ファンモータの回転数を下げる場合のアンダーシュートを抑制し、ファンモータの振動を低減し、ファンモータの回転数の立下り開始から目標回転数で安定するまでの時間を短くする、ファンモータの回転制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係るファンモータの回転制御装置は、
前記ファンモータの回転数を上げる場合に、前記ファンモータの回転数の制御値に第一制御値を設定して回転制御をして、
前記ファンモータの回転数を下げる場合に、前記制御値に前記第一制御値よりも小さい値である第二制御値を設定して回転制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ファンモータの回転数を上げる場合の立上り時間を短縮しつつ、ファンモータの回転数を下げる場合のアンダーシュートを抑制し、ファンモータの振動を低減し、ファンモータの回転数の立下り開始から目標回転数で安定するまでの時間を短くする、ファンモータの回転制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置の回路図である。
【
図2】
図1のスイッチング制御部のブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置の目標回転数算出フローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置において、ファンモータの回転数を上げる場合の補正量と回転数の関係を示すグラフである。
【
図5】本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置において、ファンモータの回転数を下げる場合の補正量と回転数の関係を示すグラフである。
【
図6】参考例1に係るファンモータの制御装置の回転制御方法を説明する波形データである。
【
図7】参考例2に係るファンモータの制御装置の回転制御方法を説明する波形データである。
【
図8】本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置の回転制御方法を説明する波形データである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。また、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置の回路図である。
図1に示すように、ファンモータの回転制御装置100は、ファンモータMに接続されたインバータ回路120を備える。
【0012】
インバータ回路120には、直流電源200が接続されている。インバータ回路120は、3つのアーム回路120A、120B、120Cを有する。3つのアーム回路120A、120B、120Cは、それぞれ、直流電流をスイッチングする。
【0013】
アーム回路120Aは、一対のトランジスタTR1、TR4を直列に接続し、一対のトランジスタTR1、TR4間の接続ライン121AにファンモータMのステータコイルLuを接続する。アーム回路120Bは、一対のトランジスタTR2、TR5を直列に接続し、一対のトランジスタTR2、TR5間の接続ライン121BにファンモータMのステータコイルLwを接続する。アーム回路120Cは、一対のトランジスタTR3、TR6を直列に接続し、一対のトランジスタTR3、TR6間の接続ライン121CにファンモータMのステータコイルLvを接続する。
【0014】
6つのトランジスタTR1~TR6のそれぞれのコレクタ-エミッタ間には、ダイオードDが逆接続されている。6つのトランジスタTR1~TR6のそれぞれのゲートには駆動回路122が接続されている。駆動回路122は、スイッチング制御部130から入力される駆動パルスにより、トランジスタTR1~TR6をスイッチング制御する。
【0015】
ファンモータMのステータMSは、3つのステータコイルLu、Lv、Lwを有する。ファンモータMのロータMRは、N極とS極を2分割して着磁された円筒形の磁石を有し、ステータコイルLu、Lv、Lwによって形成される磁界により回転する。
【0016】
ロータMRの周囲には、ロータMRの回転方向に沿って3つのセンサ部H1、H2、H3が配置される。3つのセンサ部H1、H2、H3は、120°の位相差を持って配置される。センサ部H1、H2、H3は、たとえば
図1に示すように、ロータMRのN極と対峙しているときにはHiの信号を出力し、S極と対峙しているときにはLoの信号を出力する。N極とS極の境界ではHiの信号とLoの信号が切り替わる。センサ部H1、H2、H3は、ロータMRの回転速度に応じたパルス幅の信号を出力する。
【0017】
本実施形態では、センサ部H1、H2、H3にホール素子を用いている。なお、ロータMRの回転位置を検出できるセンサであれば、ホール素子以外のセンサを用いてもよい。また、センサを用いずにロータMRの回転位置を推定するセンサレス制御であってもよい。
【0018】
ファンモータの回転制御装置100は、センサ部H1、H2、H3が接続されたスイッチング制御部130を備える。スイッチング制御部130はそれぞれの駆動回路122に向けて駆動パルスを出力する。スイッチング制御部130は、センサ部H1、H2、H3によって検出される回転位置に基づいて、トランジスタTR1~TR6をオンする駆動パルスを出力制御する。
【0019】
図2は、
図1のスイッチング制御部130の構成を示すブロック図である。スイッチング制御部130は、制御値算出部131と、記憶部132と、パルス出力部133と、を有する。記憶部132には、比例ゲインA、Bが記憶されている。制御値算出部131は、センサ部H1、H2、H3によって検出される回転位置からファンモータMの現在の回転数を算出し、現在の回転数から制御間隔時間tを算出する。記憶部132に記憶されている比例ゲインA、Bと、算出された制御間隔時間tを用いて、制御値算出部131は、ファンモータMの制御値を算出する。算出された制御値は、パルス出力部133に入力される。パルス出力部133は、制御値に基づいて、それぞれの駆動回路122に駆動パルスを出力する。なお、制御間隔時間tは、
図1に示すセンサ部H1、H2、H3の磁極が切り替わるまでの時間等、回転数に起因する値である。
【0020】
制御値算出部131における、ファンモータMの制御値の具体的な算出方法について説明する。
制御値算出部131は、以下の式1によってファンモータMの回転数を上げる場合の第一制御値を算出し、以下の式2によってファンモータMの回転数を下げる場合の第二制御値を算出する。
(式1)
第一制御値=現在の制御値+補正量A+補正量B
(式2)
第二制御値=現在の制御値+補正量A
【0021】
ここで、現在の制御値とは、直前に制御値算出部で算出されて設定されている制御値を意味する。また、補正量A(以降、第一補正値ともいう)は以下の式3によって定義され、補正量B(以降、第二補正値ともいう)は以下の式4によって定義される。
(式3)
補正量A=偏差σ×比例ゲインA
(式4)
補正量B=偏差σ/制御間隔時間t×比例ゲインB
【0022】
偏差σは、ファンモータMの目標回転数と現在の回転数の差分を表す。また、比例ゲインA、Bは、個々のファンモータMで設定される一定値である。第一補正値は偏差σに比例する値である。
【0023】
図3は、本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置の目標回転数算出フローチャートである。
スイッチング制御部130は、まず、偏差σ、補正量A、Bを算出する(S100)。次に、偏差σが0以上であるか否かを判定する(S101)。偏差σが0以上である場合(S101のYes)、ファンモータMの回転数を上げるため、目標回転数に第一制御値(現在の制御値+補正量A+補正量B)を設定する。偏差σが0未満である場合(S101のNo)、ファンモータMの回転数を下げるため、目標回転数に第二制御値(現在の制御値+補正量A)を設定する。このように、第二制御値を第一制御値よりも小さい値とすることで、回転数を上げる場合の立上り時間を短縮しつつ、回転数を下げる場合のアンダーシュートを抑制し、ファンモータMの振動を低減することができる。
【0024】
図4は、本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置において、ファンモータの回転数を上げる場合の補正量と回転数の関係を示すグラフである。
図4の上段は、補正量Aと補正量Bの合計値の時間推移を表す。
図4の下段は、ファンモータMの実際の回転数の時間推移を表す。
図4の上段と下段のいずれも、横軸は時間を示す。
図4の上段の縦軸は補正量を示す。
図4の下段の縦軸はファンモータMの回転数を示す。なお、参考として、
図4の上段には補正量Aの推移も示す。
【0025】
図4に示すように、立上り開始期間では下段に示す偏差σが大きいため、上段に示す補正量Aと補正量Bの合計値は大きな値となる。その後、立上り開始期間から立上り終了期間にかけて偏差σが徐々に小さくなるため、補正量Aと補正量Bの合計値は上に凸の放物線状となるように減少する。それに伴って、下段に示すファンモータMの実際の回転数は0から所定値に向かって階段状に増加する。
【0026】
ここで、立上り開始期間では偏差σが大きいため、補正量Aが大きくなり、ファンモータMの振動発生要因となり得る。そのため、立上り開始期間では補正量Bを小さい値に設定している。
また、立上り終了期間では偏差σが小さいため、補正量Aが小さくなる。補正量Bが補正量Aに比べて大きすぎるとオーバーシュートの発生要因となり得る。そのため、立上り終了期間では補正量Bを小さい値に設定している。
【0027】
つまり、ファンモータMの回転数を上げる場合では、立上り開始期間と立上り終了期間の補正量B(
図4上段の矢印(1)、(3)を参照)は、立上り開始期間と立上り終了期間の間の期間の補正量B(
図4上段の矢印(2)を参照)よりも小さい値に設定している。
【0028】
図5は、本発明の実施形態に係るファンモータの制御装置において、ファンモータの回転数を下げる場合の補正量と回転数の関係を示すグラフである。
図5の上段は補正量Aの時間推移を表す。
図5の下段はファンモータMの実際の回転数の時間推移を表す。
図5の上段と下段のいずれも、横軸は時間を示す。
図5の上段の縦軸は補正量を示す。
図5の下段の縦軸はファンモータMの回転数を示す。
【0029】
図5に示すように、立下り開始期間では下段に示す偏差σが大きいため、上段に示す補正量Aは大きな値となる。その後、立下り開始期間から立下り終了期間にかけて偏差σが徐々に小さくなるため、補正量Aは略一定の傾きで減少する。それに伴って、下段に示すファンモータMの実際の回転数は所定値から0に向かって階段状に減少する。
【0030】
本実施形態に係るファンモータの回転制御装置100の回転制御方法を詳細に説明するために、比較対象として、
図6、7を用いて、参考例に係るファンモータの制御装置の回転制御方法について説明する。
【0031】
図6は、参考例1に係るファンモータの制御装置の回転制御方法を説明する波形データである。
図6に示す波形データは、ファンモータMの回転数を0から所定値まで上げて、一定時間経過後に所定値から一定の値まで下げた場合における、ファンモータMの実際の電流の時間推移を表す。横軸に時間、縦軸にファンモータMの電流を示す。
【0032】
参考例1では、ファンモータMの回転数を上げる場合と回転数を下げる場合において、上記式1に従って、共通の補正量(補正量Aと補正量Bの合計値)を用いて、制御値を算出する。現在の制御値に補正量Aと補正量Bの合計を加算した値を制御値とするため、
図6に示すように、ファンモータMの回転数の変化率が大きく、回転数を上げる場合の立上り時間Tr1と回転数を下げる場合の立下り時間Tf1は短い。しかしながら、回転数を下げる場合にアンダーシュート(
図6の破線の丸領域)が発生し、ファンモータの振動が増加してしまう恐れがある。その結果、ファンモータの回転数の立下り開始から目標回転数で安定するまで長い時間を要することとなる。
【0033】
図7は、参考例2に係るファンモータの制御装置の回転制御方法を説明する波形データである。
図7に示す波形データは、ファンモータMの回転数を0から所定値まで上げて、一定時間経過後に所定値から一定の値まで下げた場合における、ファンモータMの実際の電流の時間推移を表す。横軸に時間、縦軸にファンモータMの電流を示す。
【0034】
参考例2では、ファンモータMの回転数を上げる場合と回転数を下げる場合において、上記式2に従って、共通の補正量(補正量A)を用いて、制御値を算出する。現在の制御値に補正量Aのみを加算した値を制御値とするため、
図7に示すように、
図6の参考例1の波形データよりもファンモータMの電流の変化率が小さい。そのため、回転数を上げる場合の立上り時間Tr2は立上り時間Tr1よりも長く、回転数を下げる場合の立下り時間Tf2は立下り時間Tf1よりも長い。従って、回転数を下げる場合のアンダーシュートは抑制できるが、ファンの起動時間が長くなってしまう。
【0035】
図8は、本実施形態に係るファンモータの制御装置の回転制御方法を説明する波形データである。
図8に示す波形データは、ファンモータMの回転数を0から所定値まで上げて、一定時間経過後に所定値から一定の値まで下げた場合における、ファンモータMの実際の電流の時間推移を表す。横軸に時間、縦軸にファンモータMの電流を示す。
【0036】
本実施形態では、ファンモータMの回転数を上げる場合において、上記式1に従って、補正量Aと補正量Bの合計値を用いて、制御値を算出する。また、ファンモータMの回転数を下げる場合において、上記式2に従って、補正量Aのみを用いて、目標回転数を算出する。
【0037】
ファンモータMの回転数を上げる場合において、現在の制御値に補正量Aと補正量Bの合計値を加算した値を制御値とするため、ファンモータMの回転数の変化率が大きい。そのため、回転数を上げる場合の立上り時間Tr3が短くなり、ファンの起動時間を短縮することができる。
【0038】
また、ファンモータMの回転数を下げる場合において、現在の目標回転数に補正量Aのみを加算した値を制御値とするため、ファンモータMの回転数の変化率が小さい。そのため、回転数を下げる場合の立下り時間Tf3が長く、アンダーシュートを抑制し、ファンモータの振動を低減し、ファンモータの回転数の立下り開始から目標回転数で安定するまでの時間を短くすることができる。
【0039】
以上のように、第二制御値を第一制御値よりも小さい値とすることで、回転数を上げる場合の立上り時間を短縮しつつ、回転数を下げる場合のアンダーシュートを抑制し、ファンモータMの振動を低減し、ファンモータの回転数の立下り開始から目標回転数で安定するまでの時間を短くすることができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0041】
100 回転制御装置
120 インバータ回路
120A、120B、120C アーム回路
121A、121B、121C 接続ライン
122 駆動回路
130 スイッチング制御部
131 制御値算出部
132 記憶部
133 パルス出力部
134 目標回転数算出部
200 直流電源
M ファンモータ
TR1~TR6 トランジスタ
H1、H2、H3 センサ部