IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 井関農機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-コンバイン 図1
  • 特開-コンバイン 図2
  • 特開-コンバイン 図3
  • 特開-コンバイン 図4
  • 特開-コンバイン 図5
  • 特開-コンバイン 図6
  • 特開-コンバイン 図7
  • 特開-コンバイン 図8
  • 特開-コンバイン 図9
  • 特開-コンバイン 図10
  • 特開-コンバイン 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031353
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】コンバイン
(51)【国際特許分類】
   A01F 12/22 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
A01F12/22 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134856
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002321
【氏名又は名称】弁理士法人永井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹内 賢一朗
(72)【発明者】
【氏名】山本 次郎
(72)【発明者】
【氏名】板山 真
(72)【発明者】
【氏名】五島 一実
(72)【発明者】
【氏名】奥村 和哉
【テーマコード(参考)】
2B094
【Fターム(参考)】
2B094AA06
2B094AA08
2B094AA14
2B094AB08
2B094AC03
2B094AC06
2B094AD01
2B094HD14
2B094JA07
(57)【要約】
【課題】エンジンに加わる負荷を軽減して、枝梗等が付着した穀粒や排藁の発生を抑制することができるコンバインを提供するエンジンに所定以上の負荷トルクが加わった場合には、無電変速装置の出力回転の増速率を抑制してエンジンのオーバヒート等による停止を防止することができるコンバインを提供する。
【解決手段】扱胴(21)を、脱穀装置(4)の前壁(4A)と中間壁(4B)に回転自在に架設された回転軸(42)に固定した前扱胴(40)と、回転軸(42)に回転自在に外嵌された中空回転軸(44)に固定された後扱胴(41)で形成し、中間壁(4B)の後側に電動モータ(M)を設け、前扱胴(40)をエンジン(E)の出力回転で回動させ、後扱胴(41)を電動モータ(M)で回動させる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(E)を搭載した機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の左側後方に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の右側後方に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
前記脱穀装置(4)の上部に、穀稈を脱穀処理する扱胴(21)を設け、
前記脱穀装置(4)の下部に、前記扱胴(21)から漏下してくる処理物を選別処理する揺動選別装置(25)を設け、
前記扱胴(21)の右側に、前記揺動選別装置(25)から漏下してくる処理物に混在する枝梗が付着した穀粒を前方に搬送する2番処理胴(32)と、該2番処理胴(32)の後側に、前記処理物に混在する藁屑を後方に搬送する排塵処理胴(33)を設け、
前記扱胴(21)を、前記脱穀装置(4)の前壁(4A)と中間壁(4B)に回転自在に架設された回転軸(42)に固定した前扱胴(40)と、該回転軸(42)に回転自在に外嵌された中空回転軸(44)に固定された後扱胴(41)で形成し、
前記中間壁(4B)の後側に電動モータ(M)を設け、
前記前扱胴(40)をエンジン(E)の出力回転で回動させ、前記後扱胴(41)を電動モータ(M)で回動させることを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
側面視において、前記後扱胴(41)の前後方向の長さを排塵処理胴(33)の外周面に設けられた排塵搬送螺旋(33A)の1周回分の長さに形成し、前記後扱胴(41)の前部を排塵処理胴(33)の前部に隣接させて設けた請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記揺動選別装置(25)の移送棚(25A)上を搬送される穀粒の層厚が、予め設定した設定層厚値以下の場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、該設定層厚値を超える場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度を維持して、前記後扱胴(41)の出力回転速度を前扱胴(40)の出力回転速度よりも高速にする請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項4】
前記脱穀装置(4)の左壁に、前記刈取装置(3)から搬送されてくる穀稈を後方に搬送するフィードチェン(20)と、該フィードチェン(20)に向かって付勢される挟持稈(24)を対向して設け、
前記フィードチェン(20)と挟持稈(24)の上下方向の間隔が、予め設定した設定間隔値を超えている場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、該設定間隔値以下の場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度を維持して、前記後扱胴(41)の出力回転速度を前扱胴(40)の出力回転速度よりも低速にする請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項5】
前記操縦部(5)に、前記刈取装置(3)で穀稈を刈取る通常作業と作業者が穀稈を刈取る手扱ぎ作業を切換える手扱スイッチ(13)を設け、
該手扱スイッチ(13)で通常作業に切換えられた場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、前記手扱スイッチ(13)で手扱ぎ作業に切換えられた場合には、前記後扱胴(41)の出力回転速度を維持して、前記前扱胴(40)の出力回転速度を後扱胴(41)の出力回転速度よりも低速にする請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項6】
前記揺動選別装置(25)の下側に、前記揺動選別装置(25)から漏下してくる穀粒を回収する1番受桶(27)と枝梗等が付着した穀粒を回収する2番受桶(28)を設け、
前記2番処理胴(32)の後部と2番受桶(28)の右部を揚穀筒(31)で連通して、該揚穀筒(31)の排出口(31A)に、板状体から形成された案内ガイド(51)を設け、
平面視において、前記案内ガイド(51)を排出口(31A)から2番処理胴(32)の軸心まで左前方に延在した後に、前記2番処理胴(32)の軸心に沿って前方に延在させた請求項1又は2記載のコンバイン。
【請求項7】
側面視において、前記案内ガイド51の前後方向の長さを2番処理胴(32)の外周面に設けられた2番搬送螺旋(32A)の1周回分の前後方長さに形成し、前記案内ガイド51の後部を2番処理胴(32)の後部に隣接させて設けた請求項6に記載のコンバイン。
【請求項8】
前記扱胴(21)の後側に、脱穀処理された穀稈を後方に搬送する排藁搬送装置(36)を設け、
前記エンジン(E)の出力回転を回転軸(42)を介して排藁搬送装置(36)に伝動する請求項1又は2記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈取装置の後側に脱穀装置を備えたコンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のコンバインにおいては、脱穀装置の上部に前後方向に沿って架設された扱胴にエンジンの出力回転を伝動して回動させる技術が知られている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-103197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、エンジンに加わる負荷が大きく、また、扱胴の出力回転がエンジンの出力回転等によって一体として増減速されるので、穀稈の脱穀処理に枝梗等が付着した穀粒や排藁が多くなるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、エンジンに加わる負荷を軽減して、枝梗等が付着した穀粒や排藁の発生を抑制することができるコンバインを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)を搭載した機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)を設け、該刈取装置(3)の左側後方に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の右側後方に操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
前記脱穀装置(4)の上部に、穀稈を脱穀処理する扱胴(21)を設け、前記脱穀装置(4)の下部に、前記扱胴(21)から漏下してくる処理物を選別処理する揺動選別装置(25)を設け、前記扱胴(21)の右側に、前記揺動選別装置(25)から漏下してくる処理物に混在する枝梗が付着した穀粒を前方に搬送する2番処理胴(32)と、該2番処理胴(32)の後側に、前記処理物に混在する藁屑を後方に搬送する排塵処理胴(33)を設け、前記扱胴(21)を、前記脱穀装置(4)の前壁(4A)と中間壁(4B)に回転自在に架設された回転軸(42)に固定した前扱胴(40)と、該回転軸(42)に回転自在に外嵌された中空回転軸(44)に固定された後扱胴(41)で形成し、前記中間壁(4B)の後側に電動モータ(M)を設け、前記前扱胴(40)をエンジン(E)の出力回転で回動させ、前記後扱胴(41)を電動モータ(M)で回動させることを特徴とするコンバインである。
【0007】
請求項2記載の発明は、側面視において、前記後扱胴(41)の前後方向の長さを排塵処理胴(33)の外周面に設けられた排塵搬送螺旋(33A)の1周回分の長さに形成し、前記後扱胴(41)の前部を排塵処理胴(33)の前部に隣接させて設けた請求項1記載のコンバインである。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記揺動選別装置(25)の移送棚(25A)上を搬送される穀粒の層厚が、予め設定した設定層厚値以下の場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、該設定層厚値を超える場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度を維持して、前記後扱胴(41)の出力回転速度を前扱胴(40)の出力回転速度よりも高速にする請求項1又は2記載のコンバインである。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記脱穀装置(4)の左壁に、前記刈取装置(3)から搬送されてくる穀稈を後方に搬送するフィードチェン(20)と、該フィードチェン(20)に向かって付勢される挟持稈(24)を対向して設け、前記フィードチェン(20)と挟持稈(24)の上下方向の間隔が、予め設定した設定間隔値を超えている場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、該設定間隔値以下の場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度を維持して、前記後扱胴(41)の出力回転速度を前扱胴(40)の出力回転速度よりも低速にする請求項1又は2記載のコンバインである。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記操縦部(5)に、前記刈取装置(3)で穀稈を刈取る通常作業と作業者が穀稈を刈取る手扱ぎ作業を切換える手扱スイッチ(13)を設け、該手扱スイッチ(13)で通常作業に切換えられた場合には、前記前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、前記手扱スイッチ(13)で手扱ぎ作業に切換えられた場合には、前記後扱胴(41)の出力回転速度を維持して、前記前扱胴(40)の出力回転速度を後扱胴(41)の出力回転速度よりも低速にする請求項1又は2記載のコンバインである。
【0011】
請求項6記載の発明は、前記揺動選別装置(25)の下側に、前記揺動選別装置(25)から漏下してくる穀粒を回収する1番受桶(27)と枝梗等が付着した穀粒を回収する2番受桶(28)を設け、前記2番処理胴(32)の後部と2番受桶(28)の右部を揚穀筒(31)で連通して、該揚穀筒(31)の排出口(31A)に、板状体から形成された案内ガイド(51)を設け、平面視において、前記案内ガイド(51)を排出口(31A)から2番処理胴(32)の軸心まで左前方に延在した後に、前記2番処理胴(32)の軸心に沿って前方に延在させた請求項1又は2記載のコンバインである。
【0012】
請求項7記載の発明は、側面視において、前記案内ガイド51の前後方向の長さを2番処理胴(32)の外周面に設けられた2番搬送螺旋(32A)の1周回分の前後方長さに形成し、前記案内ガイド51の後部を2番処理胴(32)の後部に隣接させて設けた請求項6に記載のコンバインである。
【0013】
請求項8記載の発明は、前記扱胴(21)の後側に、脱穀処理された穀稈を後方に搬送する排藁搬送装置(36)を設け、前記エンジン(E)の出力回転を回転軸(42)を介して排藁搬送装置(36)に伝動する請求項1又は2記載のコンバインである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、脱穀装置(4)の上部に、穀稈を脱穀処理する扱胴(21)を設け、脱穀装置(4)の下部に、扱胴(21)から漏下してくる処理物を選別処理する揺動選別装置(25)を設け、扱胴(21)の右側に、揺動選別装置(25)から漏下してくる処理物に混在する枝梗が付着した穀粒を前方に搬送する2番処理胴(32)と、2番処理胴(32)の後側に、処理物に混在する藁屑を後方に搬送する排塵処理胴(33)を設け、扱胴(21)を、脱穀装置(4)の前壁(4A)と中間壁(4B)に回転自在に架設された回転軸(42)に固定した前扱胴(40)と、回転軸(42)に回転自在に外嵌された中空回転軸(44)に固定された後扱胴(41)で形成し、中間壁(4B)の後側に電動モータ(M)を設け、前扱胴(40)をエンジン(E)の出力回転で回動させ、後扱胴(41)を電動モータ(M)で回動させるので、エンジン(E)に加わる負荷を軽減することができる。また、脱穀装置(4)に搬送されてくる穀稈量に応じて、前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度の増減速を行って処理物に混在する枝梗等が付着した穀粒や排藁の割合を抑制することができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、側面視において、後扱胴(41)の前後方向の長さを排塵処理胴(33)の外周面に設けられた排塵搬送螺旋(33A)の1周回分の長さに形成し、後扱胴(41)の前部を排塵処理胴(33)の前部に隣接させて設けたので、処理物に混在する排藁を排塵処理胴(33)に効率良く引継ぐことができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、揺動選別装置(25)の移送棚(25A)上を搬送される穀粒の層厚が、予め設定した設定層厚値以下の場合には、前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、設定層厚値を超える場合には、前扱胴(40)の出力回転速度を維持して、後扱胴(41)の出力回転速度を前扱胴(40)の出力回転速度よりも高速にするので、処理物に混在する排藁を排塵処理胴(33)により効率良く引継ぐことができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、脱穀装置(4)の左壁に、刈取装置(3)から搬送されてくる穀稈を後方に搬送するフィードチェン(20)と、フィードチェン(20)に向かって付勢される挟持稈(24)を対向して設け、フィードチェン(20)と挟持稈(24)の上下方向の間隔が、予め設定した設定間隔値を超えている場合には、前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、設定間隔値以下の場合には、前扱胴(40)の出力回転速度を維持して、後扱胴(41)の出力回転速度を前扱胴(40)の出力回転速度よりも低速にするので、前扱胴(40)の脱穀効率を維持し、後扱胴(41)に起因する振動を抑制することができる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、操縦部(5)に、刈取装置(3)で穀稈を刈取る通常作業と作業者が穀稈を刈取る手扱ぎ作業を切換える手扱スイッチ(13)を設け、手扱スイッチ(13)で通常作業に切換えられた場合には、前扱胴(40)の出力回転速度と後扱胴(41)の出力回転速度を同一速度にし、手扱スイッチ(13)で手扱ぎ作業に切換えられた場合には、後扱胴(41)の出力回転速度を維持して、前扱胴(40)の出力回転速度を後扱胴(41)の出力回転速度よりも低速にするので、手扱ぎ作業の安全性を高めることができ、前扱胴(40)で脱穀処理できなかった穀稈を後扱胴(41)で脱穀処理して穀粒の回収ロスを低減することができる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、揺動選別装置(25)の下側に、揺動選別装置(25)から漏下してくる穀粒を回収する1番受桶(27)と枝梗等が付着した穀粒を回収する2番受桶(28)を設け、2番処理胴(32)の後部と2番受桶(28)の右部を揚穀筒(31)で連通して、揚穀筒(31)の排出口(31A)に、板状体から形成された案内ガイド(51)を設け、平面視において、案内ガイド(51)を排出口(31A)から2番処理胴(32)の軸心まで左前方に延在した後に、2番処理胴(32)の軸心に沿って前方に延在させたので、揚穀筒(31)で揚穀された枝梗等が付着した穀粒を2番処理胴(32)の後部に効率良く引継ぐことができる。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明による効果に加えて、側面視において、案内ガイド51の前後方向の長さを2番処理胴(32)の外周面に設けられた2番搬送螺旋(32A)の1周回分の前後方長さに形成し、案内ガイド51の後部を2番処理胴(32)の後部に隣接させて設けたので、揚穀筒(31)で揚穀された枝梗等が付着した穀粒を2番処理胴(32)の後部により効率良く引継ぐことができる。
【0021】
請求項8記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、扱胴(21)の後側に、脱穀処理された穀稈を後方に搬送する排藁搬送装置(36)を設け、エンジン(E)の出力回転を回転軸(42)を介して排藁搬送装置(36)に伝動するので、伝達部品の点数を削減することができる。また、穀稈の搬送姿勢の乱れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】コンバインの正面図である。
図2】コンバインの平面図である。
図3】コンバインの左側面図である。
図4】コンバインの背面図である。
図5】脱穀装置の前後方向の縦断面図である。
図6】脱穀装置の前後方向の横断面図である。
図7】扱胴と2番処理胴等の正面図である。
図8】扱胴と排塵処理胴等の背面図である。
図9】本実施形態の扱胴を設けた脱穀装置の前後方向の縦断面図である。
図10】エンジンの出力回転の伝動図である。
図11】グレンタンクのテンションアームを操作する装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1~4に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラを有する走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取装置3が設けられている。
【0024】
刈取装置3の後側左部には、刈取装置3で収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後側右部には、作業者が搭乗する操縦部5が設けられている。また、刈取装置3の後部には、刈取穀稈を後方に搬送する穀稈搬送装置50が設けられ、穀稈搬送装置50には、穀稈搬送装置50内の穀稈の有無を測定する穀稈センサ50Sが設けられている。
【0025】
操縦部5の下側には、エンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後部には、グレンタンク7に貯留された穀粒を外部に排出する排出オーガ8が連結されている。また、脱穀装置4の後側には、脱穀処理された排藁穀稈を細断する排藁処理装置9が設けられている。
【0026】
操縦部5の操縦席の前側にはフロントパネル10が設けられ、操縦席の左方にはサイドパネル15が設けられている。
【0027】
フロントパネル10の中央部には、エンジンEの出力回転等を表示するタッチパネル式のモニタ11が設けられ、モニタ11の右側には、走行装置2の旋回や刈取装置3の昇降を操作する操作レバー12が設けられ、モニタ11の左側には、手刈された穀稈をフィードチェン20に載せて脱穀装置4に搬送する手扱作業に変更する手扱スイッチ13が設けられている。なお、手扱スイッチ13は、フィードチェン20の前側上方に設けられた手扱レバー(図示省略)の基部に設けることもできる。
【0028】
操作レバー12の操作姿勢は、操作レバー12の下部に装着されたポテンションメータ等の角度センサで測定される。操作レバー12を前側傾斜させた場合には、刈取装置3が刈取位置まで下降し、後側傾斜させた場合には、刈取装置3が待避位置まで上昇する。また、操作レバー12を左側傾斜させた場合には、走行装置2が左側旋回し、右側傾斜させた場合には、走行装置2が右側旋回する。
【0029】
サイドパネル15の前部には、エンジンEの出力回転の増減速と回転方向の切替えを行う無段変速装置30を操作する主変速レバー16が設けられ、主変速レバー16の後側には、無段変速装置60の出力回転の増減速を行うトランスミッション61を操作する副変速レバー17が設けられている。
【0030】
副変速レバー17の左側には、エンジンEの出力回転を刈取装置3に伝動する刈取クラッチ62の接続と接続解除と、エンジンEの出力回転を脱穀装置4に伝動する脱穀クラッチ63の接続と接続解除を操作する刈脱レバー18が設けられている。また、主変速レバー16の右側には、エンジンEの出力回転をグレンタンク7の下部に設けられた搬送螺旋7Aに伝動する排出クラッチ52の接続と接続解除を操作する排出スイッチ19が設けられている。
【0031】
主変速レバー16の操作姿勢は、主変速レバー16の下部に装着されたポテンションメータ等の角度センサで測定され、副変速レバー17の操作姿勢は、副変速レバー17の下部に装着された角度センサで測定され、刈脱レバー18の操作勢は、刈脱レバー18の下部に装着された角度センサで測定される。
【0032】
主変速レバー16を中立姿勢にした場合には、無段変速装置60の出力回転はゼロになる。主変速レバー16を中立姿勢から前側傾斜姿勢した場合には、無段変速装置60の出力回転の回転方向はエンジンEの出力回転の回転方向と同じ正回転となり、前側傾斜姿勢の傾斜角度を大きくすると無段変速装置60の出力回転は増速し、前側傾斜姿勢の傾斜角度を小さくすると無段変速装置60の出力回転は減速する。また、主変速レバー16を中立姿勢から後側傾斜姿勢した場合には、無段変速装置60の出力回転の回転方向はエンジンEの出力回転の回転方向と逆さの逆回転となり、後側傾斜姿勢の傾斜角度を大きくすると無段変速装置60の出力回転は増速し、後側傾斜姿勢の傾斜角度を小さくすると無段変速装置60の出力回転は減速する。
【0033】
副変速レバー17を中立姿勢にした場合には、トランスミッション61の出力回転は増減速されない。副変速レバー17を中立姿勢から前側傾斜姿勢にした場合には、トランスミッション61の出力回転は増速し、副変速レバー17を中立姿勢から後側傾斜姿勢にした場合には、トランスミッション61の出力回転は減速する。
【0034】
刈脱レバー18を前側傾斜姿勢にした場合には、刈取クラッチ62と脱穀クラッチ63の接続は解除されて、エンジンEの出力回転の刈取装置3と脱穀装置4への伝動が遮断されて刈取装置3と脱穀装置4は停止する。刈脱レバー18を後側傾斜姿勢にした場合には、刈取クラッチ62と脱穀クラッチ63が接続されて、エンジンEの出力回転が刈取装置3と脱穀装置4に伝動されて刈取装置3と脱穀装置4は駆動する。刈脱レバー18を中立姿勢にした場合には、刈取クラッチ62の接続は解除され、脱穀クラッチ63は接続されて、刈取装置3は停止し、脱穀装置4は駆動する。
【0035】
図5~8に示すように、脱穀装置4の上部には、フィードチェン20によって刈取装置3から搬送されてくる穀稈を脱穀処理する扱胴21が設けられている。扱胴21の下側には、受網22が設けられ、受網22の下部には、扱胴21で脱穀処理された穀粒を選別する揺動選別装置25の移送棚25Aの上面を搬送される穀粒の層厚を測定する層厚センサ22Sが装着されている。また、フィードチェン20は、脱穀装置4の左壁に形成された前後方向に延在する扱ぎ口に沿って設けられている。
【0036】
扱胴21の上側には、扱胴カバー23が設けられ、扱胴カバー23の左壁の下部には、フィードチェン20に向かって付勢される挟持稈24が設けられている。また、挟持稈24の上下方向の移動量は、挟持稈24に装着された距離センサ24Sで測定することができる。
【0037】
揺動選別装置25の上部には、前側から順に、板状体から形成された移送棚25Aと、前後方向に所定の間隔を隔てて後上がり傾斜に設けられた複数の板状体から形成された固定シーブ25Bと、前後方向に所定の間隔を隔てて後上がり傾斜角度を可変可能に設けられた複数の板状体から形成された可変シーブ25Cと、左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数の板状体から形成されたストローラック25Dが設けれ、揺動選別装置25の下部には、固定シーブ25Bと可変シーブ25Cから漏下してくる穀粒を選別する選別網25Eが設けられている。
【0038】
揺動選別装置25の下側には、前側から順に、固定シーブ25Bと可変シーブ25Cに向けて選別風を送風する唐箕26と、固定シーブ25Bと可変シーブ25Cから漏下してくる穀粒を回収する1番受桶27と、ストローラック25Dから漏下してくる枝梗等が付着した穀粒(2番物)を回収する2番受桶28が設けられている。
【0039】
1番受桶27に回収された穀粒は、1番揚穀筒30によってグレンタンク7に揚穀され、2番受桶27に回収された2番物は、2番揚穀筒(請求項の「揚穀筒」)31によって扱胴21の右側に並設する2番処理胴32に揚穀される。また、2番処理胴32の外周部には、2番物を前方に搬送する2番搬送螺旋32Aが設けられている。
【0040】
2番処理胴33の後側には、2番物に混在する藁屑を後方に搬送する排塵処理胴33が設けられている。また、揺動選別装置25のストローラック25Dの上側には、藁屑を吸引して外部に排出する排塵ファン34が設けられている。また、排塵処理胴33の外周部には、藁屑を後方に搬送する排塵搬送螺旋33Aが設けられている。
【0041】
フィードチェン20の後側には、脱穀処理された穀稈を後方に搬送する排藁搬送装置36が設けられている。また、排藁搬送装置36の前部は、フィードチェン20の後部の上側に位置し、排藁搬送装置36の後部は、排藁処理装置9の上側に位置している。
【0042】
排藁処理装置9の上部には、排藁搬送装置36から落下してくる排藁穀稈を細断する前後一対のカッタ37が設けられている。
【0043】
図9に示すように、扱胴21は、エンジンEの出力回転によって回動する前扱胴40と、電動モータMの出力回転によって回動する後扱胴41から形成されている。これにより、エンジンEに加わる負荷を軽減して、脱穀装置4に搬送されてくる穀稈量に応じて後扱胴41の出力回転を増減速して脱穀処理の効率を高めることができる。
【0044】
前扱胴40は、脱穀装置4の前壁4Aと中間壁4Bに架設された前後方向に延在する回転軸42における前側部に前フランジ43Aと後フランジ43Bを介して固定されている。後扱胴41は、回転軸42における後側部にベアリングを介して回転自在に外嵌された中空回転軸44における中間壁4Bよりも前側に位置する前側部に前フランジ45Aと後フランジ45Bを介して固定されている。前扱胴40の外径と後扱胴41の外径は同一径に形成され、中間壁4Bの下端部は、後扱胴41の下端部よりも上方に位置している。これにより、前扱胴40の出力回転速度と後扱胴41の出力回転速度を容易に調整することができ、中間壁4Bに穀稈が絡付くのを防止することができる。なお、本明細書では、前フランジ43Aと後フランジ43Bを総称してフランジ43といい、前フランジ45Aと後フランジ45Bを総称してフランジ45という。また、エンジンEの出力回転は、回転軸42を介して排藁搬送装置36に伝動されている。これにより、伝達構造を簡易に形成することができる。
【0045】
後扱胴41の前後方向の長さは、排塵処理胴33に設けられた排塵搬送螺旋33Aの1周回分の前後方長さ、すなわち1ピッチ分のリード長さに形成されている。これにより、電動モータMに加わる負荷が抑制され、小型の電動モータMを使用することができる。
【0046】
後扱胴41の前部は、排塵処理胴33の前部よりも少し前側に位置させ、後扱胴41の前部は、排塵処理胴33の外周面に立設された排塵搬送螺旋33Aの前側から第1週目の終端部の少し前に位置させている。これにより、2番物に混在する藁屑を排塵処理胴33に効率良く引継ぐことができる。
【0047】
電動モータMの出力回転は、中間壁4Bの後面に固定されたギヤケース46に伝動され、ギヤケース46内で減速された後に、中空回転軸44の後部に固定されたギヤ47に伝動される。これにより、電動モータMの出力回転がギヤケース46と中空回転軸44を介して後扱胴41に伝動され、後扱胴41を回動させることができる。また、ギヤケース46の外周部は、後扱胴41の外周部よりも内側に位置させて固定されている。これにより、排藁搬送装置36で搬送される排藁穀稈がギヤケース46に絡まるのを防止することができる。
【0048】
電動モータMは、ギヤケース46の後壁に、ブラケット(図示省略)を介して固定されている。また、電動モータMの外周部は、ギヤケース46の外周部よりも内側に固定されている。これにより、排藁搬送装置36で搬送される排藁穀稈が電動モータMに絡まるのを防止することができる。
【0049】
操縦部5に設けられたコントローラ(図示省略)は、層厚センサ22Sで測定される穀粒の層厚が予め設定した設定層厚値以下の場合には、前扱胴40の出力回転速度と後扱胴41の出力回転速度が同一出力回転速度になるように制御し、層厚センサ22Sで測定される穀粒の層厚が設定層厚値を超えた場合には、前扱胴40の出力回転速度を維持し、後扱胴41の出力回転速度を増速して前扱胴40の出力回転速度よりも高速になるように制御する。これにより、2番物に混在する藁屑を排塵処理胴33に効率良く引継いで、選別処理の効率を高めることができる。
【0050】
コントローラは、距離センサ24Sで測定される挟持稈24とフィードチェン20の間の間隔が予め設定した設定間隔値を超えている場合には、前扱胴40の出力回転速度と後扱胴41の出力回転速度が同一出力回転速度になるように制御し、距離センサ24Sで測定される挟持稈24とフィードチェン20の間の間隔が設定間隔値以下の場合には、前扱胴40の出力回転速度を維持し、後扱胴41の出力回転速度を減速して前扱胴40の出力回転速度よりも低速になるように制御する。これにより、前扱胴40の脱穀効率を維持し、後扱胴41に起因する振動の発生を抑制することができる。なお、挟持稈24とフィードチェン20の間の間隔は、フィードチェン20で搬送される穀稈が多い場合には設定間隔値を超え、フィードチェン20で搬送される穀稈が少ない場合には設定間隔値以下になる。
【0051】
コントローラは、手扱スイッチ13が操作されていない場合には、前扱胴40の出力回転速度と後扱胴41の出力回転速度が同一出力回転速度になるように制御し、手扱スイッチ13が操作された場合には、後扱胴41の出力回転速度を維持し、エンジンEの出力回転速度を減速して前扱胴40の出力回転速度を減速させて後扱胴41の出力回転速度よりも低速になるように制御する。これにより、手扱ぎ作業の安全性を高めることができ、前扱胴40で脱穀処理できなかった穀稈を後扱胴41で脱穀処理することができる。
【0052】
コントローラは、穀稈センサ50Sで測定される穀稈が穀稈搬送装置50で搬送されている場合には、前扱胴40の出力回転速度と後扱胴41の出力回転速度が同一出力回転速度になるように制御し、穀稈センサ50Sで測定される穀稈が穀稈搬送装置50で搬送されていない場合には、前扱胴40の出力回転速度を維持し、後扱胴41の出力回転速度を減速して前扱胴40の出力回転速度よりも低速になるように制御する。これにより、前扱胴40の脱穀効率を維持し、後扱胴41に起因する振動の発生を抑制することができる。
【0053】
コントローラは、穀稈センサ50Sで測定される穀稈が穀稈搬送装置50で搬送されている場合には、前扱胴40の出力回転速度と後扱胴41の出力回転速度が同一出力回転速度になるように制御し、穀稈センサ50Sで測定される穀稈が穀稈搬送装置50で搬送されていない場合には、前扱胴40の出力回転速度を維持し、後扱胴41の出力回転速度を減速して前扱胴40の出力回転速度よりも低速になるように制御する。これにより、前扱胴40の脱穀効率を維持し、後扱胴41に起因する振動の発生を抑制することができる。
【0054】
図6,7に示すように、2番揚穀筒31の排出口31Aの後部には、2番処理胴32の上方に延出する板状の案内ガイド51が設けられている。平面視において、案内ガイド51は、排出口31Aから左前方に延在して2番処理胴32の前後方向の軸心に至った後に、前方に延在する。また、案内ガイド51の前後方向の長さは、2番処理胴32に設けられた2番搬送螺旋32Aの1周回分の前後方長さ、すなわち1ピッチ分のリード長さに形成されている。これにより、2番揚穀筒31で揚穀された2番物を2番処理胴32の後部に効率良く引継ぐことができる。
【0055】
案内ガイド51の後部は、2番処理胴32の後部よりも少し前側に位置させ、案内ガイド51の前部は、2番処理胴32の外周面に立設された2番搬送螺旋32Aの後側から第1週目の前端部の少し前に位置させている。これにより、2番物を2番処理胴32の後部により効率良く引継ぐことができる。
【0056】
図10に示すように、エンジンEの出力回転は、伝動経路Aに設けられた無段変速装置60に伝動される。無段変速装置60の入力軸に伝動されたエンジンEの出力回転は、無段変速装置60内で増減速と回転方向の切替えが行われた後に、無段変速装置60からトランスミッション61に伝動される。
【0057】
トランスミッション61の入力軸に伝動された無段変速装置60の出力回転は、トランスミッション61内の多段ギヤで増減速された後に、走行装置2と刈取装置3に伝動されるに伝動される。また、トランスミッション61と刈取装置3の間には、トランスミッション61の出力軸と刈取装置3の入力軸の間には刈取クラッチ62が設けられている。
【0058】
エンジンEの出力回転は、伝動経路Bに設けられた脱穀装置4に伝動される。また、エンジンEの出力軸と脱穀装置4の入力軸の間には脱穀クラッチ63が設けられている。
【0059】
図11に示すように、操縦部5を形成する後部の左縦フレーム53Aと右縦フレーム53Bの上部は矩形状の連結プレート53Cで連結されている。排出クラッチ52のアーム52Aの中間部は、左縦フレーム53Aに設けられた前後方向に延在する支軸に回転自在に固定されている。
【0060】
連結プレート53Cの後面の左部には、電動モータ54が設けられ、電動モータ54の出力軸にはクランクアームが設けられている。連結プレート53Cの後面の右部には、略上下方向に延在するリンク55の中間部が回転自在に固定されている。
【0061】
アーム52Aの基部とリンク55の上部はワイヤ56で連結され、電動モータ54のクランクアームに固定された左右方向に延在する連結棒57の右部とリンク55の下部はスプリング58で連結されている。これにより、連結プレート53Cの後側に形成される空間を有効に活用することができ、電動モータ54のメンテナンスも容易に行うことができる。
【0062】
コントローラは、刈取装置3と脱穀装置4が駆動し、機体フレーム1に設けられた傾斜センサ(図示省略)によって予め設定した設定傾斜角度値以上の角度が測定された場合には、刈取装置3のリモート分草体を外側に向けて回動させ、機体フレーム1の左部に設けられたナローガイドを左方に突出させるのが好ましい。これにより、作業者の作業負担を軽減して作業ミスを抑制することができる。
【0063】
コントローラは、機体フレーム1に設けられたマイク(図示省略)によって予め設定した設定騒音値以上の騒音が測定された場合には、操縦部5のモニタ11に警告を表示して、警報を鳴らすのが好ましい。これにより、脱穀装置4等に破損部品が侵入したことを作業者に知らせて、脱穀装置4が作動不良に陥るのを抑制することができる。
【符号の説明】
【0064】
1 機体フレーム
3 刈取装置
4 脱穀装置
4A 前壁
4B 中間壁
5 操縦部
13 手扱スイッチ
20 フィードチェン
21 扱胴
23 扱胴カバー
24 挟持稈
25 揺動選別装置
25A 移送棚
27 1番受桶
28 2番受桶
31 2番揚穀筒(揚穀筒)
31A 排出口
32 2番処理胴
32A 2番搬送螺旋
33 排塵処理胴
33A 排塵搬送螺旋
36 排藁搬送装置
40 前扱胴
41 後扱胴
42 回転軸
44 中空回転軸
51 案内ガイド
E エンジン
M 電動モータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11