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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031372
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】車両のテールゲートリフタ用ライト
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/50 20060101AFI20240229BHJP
   B60Q 1/26 20060101ALI20240229BHJP
   B60Q 1/30 20060101ALI20240229BHJP
   B60Q 1/00 20060101ALI20240229BHJP
   B60P 1/44 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
B60Q1/50 Z
B60Q1/26 A
B60Q1/30 Z
B60Q1/00 C
B60P1/44 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134888
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】592079044
【氏名又は名称】株式会社イシカワ製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100121496
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 重雄
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝幸
【テーマコード(参考)】
3K339
【Fターム(参考)】
3K339AA17
3K339AA33
3K339AA34
3K339BA07
3K339BA10
3K339BA22
3K339BA26
3K339BA28
3K339CA24
3K339CA25
3K339DA01
3K339EA09
3K339FA06
3K339GA01
3K339GB11
3K339GB21
3K339GC04
3K339GC06
3K339HA10
3K339JA02
3K339JA10
3K339JA18
3K339JA21
3K339KA01
3K339KA39
3K339MC41
(57)【要約】
【課題】配線が不要で後付けが容易であると共に、自動で点灯および消灯を制御することができる車両のテールゲートリフタ用ライトを提供する。
【解決手段】透明なレンズ17が装着され車両のテールゲートリフタに固定されるベース部11と、1個のLED素子12aが設けられたLED素子12aと、太陽光などで発電するソーラーパネル13と、ソーラーパネル13が発電した電流を蓄電する充電池14と、テールゲートリフタ用ライト1の傾斜角度に基づいてオンまたはオフする傾斜スイッチ15と、傾斜スイッチのオンまたはオフに基づいて充電池14からの電流をLED素子12aに供給または遮断してLED素子12aの点灯および消灯を制御するLED制御回路12bとを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のテールゲートリフタに取付けられる車両のテールゲートリフタ用ライトであって、
ソーラーパネルと、
前記ソーラーパネルが発電した電流を蓄電する充電池と、
前記充電池からの電流で発光する発光手段と、
当該テールゲートリフタ用ライトの傾斜角度に基づいてオンまたはオフする傾斜スイッチと、
前記傾斜スイッチのオンまたはオフに基づいて前記充電池からの電流を前記発光手段に供給または遮断して前記発光手段の点灯および消灯を制御する制御部とを備えることを特徴とする車両のテールゲートリフタ用ライト。
【請求項2】
請求項1記載の車両のテールゲートリフタ用ライトにおいて、さらに、
前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記傾斜スイッチと、前記制御部とを搭載するベース部を備えており、
前記ベース部は、テールゲートリフタの側面に応じて長尺の形状であり、
前記傾斜スイッチは、当該傾斜スイッチの傾斜角に応じて移動スイッチ体が転動してオン・オフするように構成され、当該傾斜スイッチは、前記ベース部において短手方向と平行で、かつ、前記移動スイッチ体の設置方向を変え極性方向を入れ替えることにより前記車両の左右いずれのテールゲートリフタに対応できるように構成されていることを特徴とする車両のテールゲートリフタ用ライト。
【請求項3】
請求項2記載の車両のテールゲートリフタ用ライトにおいて、さらに、
前記ベース部に搭載された前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記傾斜スイッチと、前記制御部とを覆うように透明なレンズを有しており、
前記傾斜スイッチは、前記レンズを介して外部から目視可能なように前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記制御部と重ならないように前記ベース部に搭載されていることを特徴とする車両のテールゲートリフタ用ライト。
【請求項4】
請求項1記載の車両のテールゲートリフタ用ライトにおいて、
前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記傾斜スイッチと、前記制御部とを搭載するベース部を備えており、
前記ベース部は、テールゲートリフタの側面の傾斜に応じて傾斜面を有しており、
前記傾斜スイッチは、当該傾斜スイッチの傾斜角に応じて移動スイッチ体が転動してオン・オフするように構成され、当該傾斜スイッチは、前記ベース部の傾斜面に応じて傾斜して装着されることを特徴とする車両のテールゲートリフタ用ライト。
【請求項5】
請求項4記載の車両のテールゲートリフタ用ライトにおいて、さらに、
前記ベース部に搭載された前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記傾斜スイッチと、前記制御部とを覆うように透明なレンズを有しており、
前記傾斜スイッチは、前記ソーラーパネルと、前記発光手段によって前記レンズ側が覆われた状態で搭載されていることを特徴とする車両のテールゲートリフタ用ライト。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか一の請求項に記載の車両のテールゲートリフタ用ライトにおいて、
前記制御部には、前記傾斜スイッチがオンまたはオフを繰り返すチャタリングによって前記発光部が車両走行時に点灯/点滅することを防止する点滅防止用コンデンサが設けられていることを特徴とする車両のテールゲートリフタ用ライト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラック等の車両後部において荷物等を荷台に昇降させるテールゲートリフタに取付ける車両のテールゲートリフタ用ライトに関する。
【背景技術】
【0002】
乗員だけでなく、歩行者や自転車走行者の安全を促すため、トラック等の車両後部において荷物等を荷台に昇降させるテールゲートリフタにLEDライト等のテールゲートリフタ用ライトを取付ける発明が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-30628号公報
【特許文献2】特許第4460461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の特許文献1,2の車両のテールゲートリフタ用ライトでは、テールゲートリフタ用ライトの電源については明確に開示されてなく、通常の前照灯や後尾灯のように車両に搭載されたバッテリから給電する構成の場合、配線が面倒になると共に、後付けに手間を要する、という問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、配線が不要で後付けが容易であると共に、自動で点灯および消灯を制御することができる車両のテールゲートリフタ用ライトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る車両のテールゲートリフタ用ライトは、車両のテールゲートリフタに取付けられる車両のテールゲートリフタ用ライトであって、ソーラーパネルと、前記ソーラーパネルが発電した電流を蓄電する充電池と、前記充電池からの電流で発光する発光手段と、当該テールゲートリフタ用ライトの傾斜角度に基づいてオンまたはオフする傾斜スイッチと、前記傾斜スイッチのオンまたはオフに基づいて前記充電池からの電流を前記発光手段に供給または遮断して前記発光手段の点灯および消灯を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る車両のテールゲートリフタ用ライトでは、さらに、前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記傾斜スイッチと、前記制御部とを搭載するベース部を備えており、前記ベース部は、テールゲートリフタの側面に応じて長尺の形状であり、前記傾斜スイッチは、当該傾斜スイッチの傾斜角に応じて移動スイッチ体が転動してオン・オフするように構成され、当該傾斜スイッチは、前記ベース部において短手方向と平行で、かつ、前記移動スイッチ体の設置方向を変え極性方向を入れ替えることにより前記車両の左右いずれのテールゲートリフタに対応できるように構成されていることも特徴とする。
また、本発明に係る車両のテールゲートリフタ用ライトでは、さらに、前記ベース部に搭載された前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記傾斜スイッチと、前記制御部とを覆うように透明なレンズを有しており、前記傾斜スイッチは、前記レンズを介して外部から目視可能なように前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記制御部と重ならないように前記ベース部に搭載されていることも特徴とする。
また、本発明に係る車両のテールゲートリフタ用ライトでは、前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記傾斜スイッチと、前記制御部とを搭載するベース部を備えており、前記ベース部は、テールゲートリフタの側面の傾斜に応じて傾斜面を有しており、前記傾斜スイッチは、当該傾斜スイッチの傾斜角に応じて移動スイッチ体が転動してオン・オフするように構成され、当該傾斜スイッチは、前記ベース部の傾斜面に応じて傾斜して装着されることも特徴とする。
また、本発明に係る車両のテールゲートリフタ用ライトでは、さらに、前記ベース部に搭載された前記ソーラーパネルと、前記充電池と、前記発光手段と、前記傾斜スイッチと、前記制御部とを覆うように透明なレンズを有しており、前記傾斜スイッチは、前記ソーラーパネルと、前記発光手段によって前記レンズ側が覆われた状態で搭載されていることも特徴とする。
また、本発明に係る車両のテールゲートリフタ用ライトでは、前記制御部には、前記傾斜スイッチがオンまたはオフを繰り返すチャタリングによって前記発光部が車両走行時に点灯/点滅することを防止する点滅防止用コンデンサが設けられていることも特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る車両のテールゲートリフタ用ライトは、ソーラーパネルが発電した電流を充電池で充電し、傾斜スイッチが当該テールゲートリフタ用ライトの角度に基づいてオンまたは御オフし、制御部が傾斜スイッチのオンまたはオフに基づいて充電池からの電流を発光手段に供給または遮断して発光手段を自動で点灯および消灯させるため、配線が不要で後付けが容易であると共に、自動で点灯および消灯を制御することができる車両のテールゲートリフタ用ライトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト(格納ゲート用)の外観を示す斜視図である。
図2】本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト(格納ゲート用)の分解斜視図である。
図3】(a)~(d)それぞれ、本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト(格納ゲート用)の平面図、側面図、正面図、A-A線断面図である。図である。
図4】本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト(格納ゲート用)のLED制御回路の回路構成を示す回路図である。
図5】本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト(格納ゲート用)の動作角を示す説明図である。
図6】(a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト(格納ゲート用)のレンズに設けた2方向V字形状によるLED光の反射方向を示す拡大断面図、平面図である。
図7】(a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト(格納ゲート用)をトラックの荷台の格納ゲートに取付状態や展開して下ろした状態を示す側面図、下ろした状態から上昇させた状態を示す側面図である。
図8】(a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態2のテールゲートリフタ用ライト(鉛直昇降式ゲート用)の外観を示す斜視図である。
図9】本発明に係る実施形態2のテールゲートリフタ用ライト(鉛直昇降式ゲート用)の分解斜視図である。
図10】(a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態2のテールゲートリフタ用ライト(鉛直昇降式ゲート用)の平面図、正面図である。
図11】(a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態2のテールゲートリフタ用ライト(鉛直昇降式ゲート用)の左側面図、右側面図である。
図12】(a),(b)それぞれ、図10(a)におけるB-B線断面図、C-C線断面図である。
図13】(a)~(c)それぞれ、本発明に係る実施形態2のテールゲートリフタ用ライト(鉛直昇降式ゲート用)の平面図、D-D線断面図、E-E線断面図である。
図14】本発明に係る実施形態2のテールゲートリフタ用ライト(鉛直昇降式ゲート用)の動作角を示す説明図である。
図15】(a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態2のテールゲートリフタ用ライト(鉛直昇降式ゲート用)を鉛直昇降式ゲートに装着した状態を示す側面図、その鉛直昇降式ゲートを拡げた状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る車両のテールゲートリフタ用ライトの実施の形態1,2を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施形態1,2はその寸法等も含めあくまで本発明の一例で、本発明は下記の実施形態1,2に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
【0010】
実施形態1.
<本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1の構成>
本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1は、車両2の格納式テールゲートリフタ2bに取付けられるもので、ベース部11と、発光手段としてのLED素子12aが搭載されたLED発光部12と、ソーラーパネル13と、充電池14と、傾斜スイッチ15と、傾斜スイッチ取付け端子16a,16bおよびリード線16cと、レンズ17等を備えて構成される。
【0011】
ベース部11は、LED発光部12、ソーラーパネル13、充電池14、傾斜スイッチ15等が搭載され、それらを覆うレンズ17が取付けられる部分で、図1図3等に示すように平面視長方形状で、かつ、両端部が半円形に形成されており、その両端部には格納式テールゲートリフタ2bに取付けるためリフタ固定用ネジ孔11a,11aが設けられていると共に、LED発光部12のLED基板12cを固定するネジ12eを受けるLED基板固定ネジ受け部11b等が設けられている。
【0012】
LED発光部12は、図2等に示すようにLED基板12c上に発光手段としての1または複数(ここでは、例えば、1個とする。)LED素子12aおよび制御部としてのLED制御回路12b、充電池14や傾斜スイッチ15と接続されるリード線16c等と接続するための複数(図2では、例えば、6個示している。)の端子12d等を搭載してLED素子12aの点灯および消灯を制御する部分で、LED基板12cには、ベース部11にネジ12e等で固定するため、ネジ孔12eが設けられている。
【0013】
LED制御回路12bは、図4に示すようにLED素子12aを搭載すると共に、充電池14および傾斜スイッチ15とLED素子12aとの間に点滅防止用コンデンサ12b1や抵抗12b2~12b5、スイッチング素子としてのMOSFET12b6、ツエナダイオード12b7等を有しており、傾斜スイッチ15のオンまたはオフに基づいて充電池14からLED素子12aへの電流の供給または遮断を制御してLED素子12aの点灯および消灯を制御する。
【0014】
図4に示すように充電池14および傾斜スイッチ15とLED素子12aとの間に点滅防止用コンデンサ12b1や抵抗12b2~12b5、ツエナダイオード12b7等を設けた理由は、充電池14からLED素子12aへの電流の供給または遮断を制御するスイッチとして、接触ボール式の傾斜スイッチ15を採用したからである。
【0015】
つまり、接触ボール式の傾斜スイッチ15は、車両2の走行時の振動で接触ボールが移動してオン/オフを繰り返すチャタリングを発生するため、車両の走行中にLED素子12aが点滅を繰り返し、法規に抵触するおそれがある。しかし、本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1では、充電池14および傾斜スイッチ15とLED素子12aとの間に点滅防止用コンデンサ12b1や抵抗12b2~12b5、ツエナダイオード12b7を設けたため、車両の走行時に傾斜スイッチ15が瞬間的ないしは短時間だけオンになってもMOSFET12b6はオンにならずにLED素子12aが点灯することを防止することができる。また逆の効果で点滅防止用コンデンサ12b1に蓄えられた電源によって、LED素子12aの発光時に傾斜スイッチ15が瞬間的ないしは短時間だけオフになってもLED素子12aの発光が途切れることを防止することができる。
【0016】
ソーラーパネル13は、ベース部11に固定され、発光手段としてのLED素子12aを点灯する電流を発電する周知のソーラーパネルである。
【0017】
充電池14は、ソーラーパネル13が昼間、発電した電流を一旦充電するLi-Po電池等の周知かつ市販のソーラー電池(太陽電池)で、図2図3(d)等に示すようにソーラーパネル13の下側に設置され、ソーラーパネル13とベース部11の間に固定される。
【0018】
傾斜スイッチ15は、円筒状の傾斜スイッチ15の中に移動スイッチ体である接触ボール(図示せず。)が設けられ、傾斜スイッチ15の角度に基づいて接触ボール(図示せず。)がその重力に基づいて転動することによりオン/オフ動作するスイッチで、例えば、市販されているNKKスイッチズ株式会社のDS-A01等を使用する。
【0019】
ここで、傾斜スイッチ15は、円筒状の傾斜スイッチ15に内蔵された接触ボール(図示せず。)が転動可能に設けられており、ベース部11は、傾斜スイッチ15をベース部11の短手方向に設置するように構成している。
【0020】
図5は、実施形態1のテールゲートリフタ用ライト1の動作角を示す説明図である。
【0021】
実施形態1のテールゲートリフタ用ライト1は、0度および180度の+-10度の範囲では、長尺のテールゲートリフタ用ライト1が起立または立って、傾斜スイッチ15は水平方向を向くため、傾斜スイッチ15に内蔵された接触ボール(図示せず。)も安定せず、テールゲートリフタ用ライト1のオン/オフが不安定である。
【0022】
そして、実施形態1のテールゲートリフタ用ライト1は、0度+10度~180度-10度の範囲では、傾斜スイッチ15中の接触ボール(図示せず。)がオン方向に転動して傾斜スイッチ15がオンして発光手段としてのLED素子12aに電流が供給され点灯する。
【0023】
これに対し、実施形態1のテールゲートリフタ用ライト1は、180度+10度~360度-10度の範囲では、傾斜スイッチ15中の接触ボール(図示せず。)が逆方向であるオフ方向に転動して傾斜スイッチ15がオフし、発光手段としてのLED素子12aが消灯する。
【0024】
また、傾斜スイッチ15は、円筒状の傾斜スイッチ15に内蔵された接触ボール(図示せず。)がスライド可能に設けられており、ベース部11は、傾斜スイッチ15をベース部11の短手方向に設置するように構成している。そのため、ベース部11に対し傾斜スイッチ15の設置方向を上下反転させることによりこのテールゲートリフタ用ライト1を左右のテールゲートに使用することができる。
【0025】
つまり、傾斜スイッチ取付け端子16a,16bは、傾斜スイッチ15の左右両端子に接触して傾斜スイッチ15のオン/オフを、リード線16cを介しLED発光部12の端子12dに出力する端子で、傾斜スイッチ15の向きを変えて傾斜スイッチ取付け端子16a,16bに装着することにより、このテールゲートリフタ用ライト1を左右のテールゲートに使用することができる。
【0026】
レンズ17は、透明な樹脂部材で、ベース部11に嵌め込み式等で装着され、ベース部11上に搭載されたLED発光部12やソーラーパネル13、充電池14、傾斜スイッチ15等を保護すると共に、LED発光部12のLED素子12aから発光されたLED光を外部へ照射する部材である。
【0027】
このレンズ17には、図1図2図3(a)等に示すように、発光手段としてのLED素子12aの上方に2方向にV字形状に窪ませた2方向V字形状凹部17aを設けており、発光手段としてのLED素子12aから発せられた光をレンズ17表面に設けた2方向V字形状凹部17aによって、図6(a),(b)に示すように主にテールゲートリフタ用ライト1の長手方向のα方向およびβ方向に広角度に反射して出射するので、車両後方からの接近車両や歩行者等への視認性をアップさせる。
【0028】
また、2方向V字形状凹部17aによってLED素子12aの発光を効率良く拡散することにより、使用するLED素子12aが1個で済み使用電流量が少ない為、連続点灯時間の長時間化にも寄与することができる。
【0029】
<本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1の取付けおよび動作等>
次に、以上のように構成された本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1の取付けや動作等について説明する。
【0030】
本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1は、図7に示すように、車両2の格納式テールゲートリフタ2bに取付ける。
【0031】
(格納式テールゲートリフタ2bおよび車両のテールゲートリフタ用ライト1の取付け位置)
格納式テールゲートリフタ2bは、例えば、図7(a),(b)に示すように車両2後方の荷台2a下に設けられた車両2の前後方向に延びている左右両側それぞれに設けられたレール部2a1と、左右両側それぞれのレール部2a1に従って前後方向にモータ(図示せず。)や油圧(図示せず。)等によってスライドするスライド部2b1と、スライド部2b1に基端部がモータ(図示せず。)や油圧(図示せず。)等によって回動可能に設けられた第1リンク2b2および第2リンク部2b3と、第2リンク部2b3それぞれ先端に常時水平状態を保つように設けられた水平板2b4と、水平板2b4先端にモータ(図示せず。)や油圧(図示せず。)等によって回動可能に設けられ開閉する開閉板2b5等から構成され、運転手や作業員の操作によってモータ(図示せず。)や油圧(図示せず。)等を駆動して第1リンク2b2および第2リンク部2b3を動作させることにより、水平板2b4および開閉板2b5を昇降させる周知の構造である。
【0032】
ここで、本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1は、車両2後方の格納式テールゲートリフタ2bの開閉板2b5の左右両側面にネジや両面テープ等によって固定する。
【0033】
(実施形態1の格納式テールゲートリフタ2bの動作)
図7(a),(b)に示すように、格納式テールゲートリフタ2bの収納時は、テールゲートリフタ用ライト1は水平方向を向いている。そのため、テールゲートリフタ用ライト1は図5に示すように270度の消灯範囲にあり、LED素子12aは消灯している。
【0034】
その際、テールゲートリフタ用ライト1は格納式テールゲートリフタ2bの開閉板2b5の左右両側面に固定されており、外側に露出しているため、ソーラーパネル13は太陽光等により発電して、発電した電気を充電池14に充電する。
【0035】
そして、車両2が停止して、運転手または作業員が図7(a)に示すように格納式テールゲートリフタ2bを動作させて、テールゲートリフタ用ライト1が固定された開閉板2b5等を車両2後方の荷台2a下から後方へ突出させ、水平板2b4を地面に着くまで下降させる。
【0036】
すると、水平板2b4を地面に着くまでは、格納式テールゲートリフタ2bの開閉板2b5は、荷台2a下方の格納位置から水平方向で後方にスライドしたり、地面までの下降でほぼ水平状態を保持し、テールゲートリフタ用ライト1もほぼ水平状態を保持するため、振動等によって傾斜スイッチ15が10度以上傾斜した場合は発光手段としてのLED素子12aは点灯するものの、傾斜スイッチ15はオフのままで発光手段としてのLED素子12aは消灯のままである。
【0037】
しかし、テールゲートリフタ用ライト1の水平板2b4が地面に接触し、水平板2b4と重なっていた開閉板2b5を回転させると、開閉板2b5の左右両側面に固定されていた実施形態1のテールゲートリフタ用ライト1は、図5に示すように270度の消灯位置から360度(0度)の角度の前後まで消灯状態で回転するが、図5に示すように360度(0度)の角度の+-10度の角度で傾斜スイッチ15中の接触ボール(図示せず。)がオン方向に転動して傾斜スイッチ15がオンして発光手段としてのLED素子12aが点灯して、運転手や作業員、または歩行者等に対しテールゲートリフタ用ライト1が作動中であることを報知して、近付くと危険であることを報知することができる。
【0038】
すると、開閉板2b5の回転中は、LED素子12aが点灯し、夜間作業中に周囲への注意喚起することが可能となるので、歩行者や自転車運転者等によるテールゲートリフタ用ライト1への接触や衝突事故等を防止することができる。また、格納式テールゲートリフタ2bを利用した作業員がLED素子12aの点灯によって稼働中の格納式テールゲートリフタ2bの存在を認識することができるので、作業員が格納式テールゲートリフタ2bの踏み外しや躓くこと等も防止することができる。
【0039】
また、開閉板2b5が完全に開き、図7(b)に示すように開閉版2b5と水平板2b4とが面一になった場合は、テールゲートリフタ用ライト1の角度は、図5に示すように90度の角度となり点灯状態になるため、開閉版2b5および水平板2b4を昇降させて荷物の上げ下ろし等を行っても、テールゲートリフタ用ライト1は点灯状態を維持するため、運転手や作業員、または歩行者等に対しテールゲートリフタ用ライト1が作動中であることを報知して、近付くと危険であることを報知することができる。
【0040】
<本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1のまとめ>
以上説明したように、本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1は、発光手段であるLED素子12aおよびLED制御回路12bが搭載されたLED発光部12と、ソーラーパネル13と、ソーラーパネル13が発電した電流を蓄電する充電池14と、充電池14からの電流で発光するテールゲートリフタ用ライト1の傾斜角度に基づいてオンまたはオフする傾斜スイッチ15等を有する。
【0041】
そのため、本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1は、ソーラーパネル13が発電した電流を充電池14で充電し、傾斜スイッチ15がテールゲートリフタ用ライト1が取り付けられた格納式テールゲートリフタ2bの角度に基づいてLED素子12aの点灯および消灯を制御するため、配線が不要で後付けが容易であると共に、自動で点灯および消灯を制御することができる車両のテールゲートリフタ用ライト1を提供することができる。
【0042】
また、本発明に係る実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1では、ソーラーパネル13や充電池14、LED素子12a、傾斜スイッチ15を搭載するベース部11を有しており、傾斜スイッチ15は、テールゲートリフタ用ライト1の傾斜角に応じて接触ボール(図示せず。)が転動してオン・オフするように構成され、当該傾斜スイッチ15は、ベース部11において接触ボール(図示せず。)の設置方向を変え極性方向を入れ替えることができるように構成している。
【0043】
そのため、実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1を格納式テールゲートリフタ2bの左右に取付ける場合には、ベース部11の底面同士が対向するように格納式テールゲートリフタ2bの左右の側面に固定するので、同じテールゲートリフタ用ライト1を左右の側面に固定した場合、接触ボール(図示せず。)が一方側では上側、他方側では下側に来るが、傾斜スイッチ15の接触ボール(図示せず。)の位置を左右で入れ替えて装着することにより、車両の左右いずれの格納式テールゲートリフタ2bに対応することができる。
【0044】
その結果、傾斜スイッチ15の接触ボール(図示せず。)の位置を左右で入れ替えて装着することにより、車両の左右いずれの格納式テールゲートリフタ2bに対応することができるので、製造コストを低減することができる。
【0045】
また、本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト1のベース部11には、発光手段であるLED素子12aおよびLED制御回路12bが搭載されたLED発光部12と、ソーラーパネル13と、充電池14と、傾斜スイッチ15等を覆うように透明なレンズ17を有しており、傾斜スイッチ15は、レンズ17を介して外部から目視可能なようにソーラーパネル13と、充電池14と、LED素子12aと重ならないようにベース部11に搭載している。
【0046】
また、本発明に係る実施形態1のテールゲートリフタ用ライト1のレンズ17には、図1図2図3(a)等に示すようにLED素子12aの上方に2方向にV字形状に窪ませた2方向V字形状凹部17aを設けている。
【0047】
そのため、LED素子12aから発せられた光は、レンズ17表面に設けた2方向V字形状凹部17aによって主にテールゲートリフタ用ライト1の長手方向のα方向およびβ方向に広角度に反射して出射するので、車両後方からの接近車両や歩行者等への視認性をアップさせることができ、安全性を向上させることができると共に、2方向V字形状凹部17aによってLED素子12aの発光を効率良く拡散することにより、使用するLED素子12aが1個で済み使用電流量が少なくなり、連続点灯時間の長時間化にも寄与することができる。
【0048】
実施形態2.
本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’は、後述する図15等に示すように車両2’の鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’に取付けて使用するもので、ベース部11’と、LED素子12a’およびLED制御回路12b’等を搭載したLED発光部12’と、ソーラーパネル13と、充電池14と、傾斜スイッチ15と、傾斜スイッチホルダ16’と、レンズ17’と、ボルト目隠しキャップ18’等を備えて構成される。尚、実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1と同じ構成要素には、同じ符号を付して説明を省略するものとし、実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1との違いは、ベース部11’およびレンズ17’の形状と、ベース部11’におけるLED発光部12’やソーラーパネル13、充電池14、傾斜スイッチ15の搭載位置である。
【0049】
つまり、実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’は、実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1とは異なり、鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’に取付けて使用するもので、鉛直昇降式レール2b1’に対し手動開閉後、昇降する開閉板2b3’は、先端が斜めにカットされて傾斜面2b31’が設けられており、傾斜面2b31’の左右両側の側面2b32’,2b32’に設ける。
【0050】
本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’のベース部11’およびレンズ17’は、昇降する開閉板2b3’先端が斜めにカットされて傾斜面2b31’の形状に合わせてそれぞれ斜側面11a’,17b’を有しており、その傾斜面11a’,17b’に沿って傾斜スイッチ15および傾斜スイッチホルダ16’を格納している。
【0051】
そのため、本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’のベース部11’やレンズ17’には、図8図12等に示すようにそれぞれ傾斜面11a’,17b’を有する形状に形成され、開閉板2b3’の先端部に近付けて装着することが可能となるので、開閉板2b3’先端近傍で点灯や点滅することが可能となり、より安全性を向上させることができる。
【0052】
また、実施形態2では、傾斜スイッチ15の向きを入れ替えても左右両側で使用できるようにならないため、傾斜スイッチ15の入れ替えは考慮せずに、図9図12(a)等に示すように傾斜スイッチ15の上にLED素子12a’を重ねて設けている。
【0053】
また、実施形態2のLED発光部12a’では、鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の開閉板2b3’は、先端が斜めにカットされて例えば63度の傾斜面2b31’が設けられているため、傾斜面2b31’の形状に合わせてLED制御回路12b’が搭載されたLED基板12c’の一部を斜めにカットしている。
【0054】
実施形態2のLED制御回路12b’は、図示はしないが、図4に示す実施形態1のLED制御回路12bと同様に構成し、充電池14および傾斜スイッチ15とLED素子12aとの間に点滅防止用コンデンサ12b1や抵抗12b2~12b5、スイッチング素子としてのMOSFET12b6、ツエナダイオード12b7等を有し、傾斜スイッチ15のオンまたはオフに基づいて充電池14からLED素子12aへの電流の供給または遮断を制御してLED素子12aの点灯および消灯を制御する。
【0055】
そのため、接触ボール式の傾斜スイッチ15が車両2の走行時の振動で内蔵した接触ボールが移動してオン/オフを繰り返すチャタリングを発生した場合でも、実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1の場合と同様に、充電池14および傾斜スイッチ15とLED素子12aとの間に設けた点滅防止用コンデンサ12b1や抵抗12b2~12b5、ツエナダイオード12b7によって車両の走行時に傾斜スイッチ15が瞬間的ないしは短時間だけオンになった場合でも、MOSFET12b6はオンにならずにLED素子12aが点灯することを防止することができる。また逆の効果で点滅防止用コンデンサ12b1に蓄えられた電源によって、LED素子12aの発光時に傾斜スイッチ15が瞬間的ないしは短時間だけオフになってもLED素子12aの発光が途切れることを防止することができる。
【0056】
図14は、実施形態2のテールゲートリフタ用ライト1’の動作角を示す説明図である。
実施形態2のテールゲートリフタ用ライト1’は、図14に示すようにベース部11’の傾斜面11a’やレンズ17’の傾斜面17b’に沿って傾斜スイッチ15を装着しているため、63度および243度の+-10度の範囲では、傾斜スイッチ15は水平方向を向くため、傾斜スイッチ15に内蔵された接触ボール(図示せず。)も安定せず、テールゲートリフタ用ライト1’のオン/オフが不安定である。
【0057】
実施形態2のテールゲートリフタ用ライト1’では、63度+10度~243度-10度の範囲では、図14に示すように、傾斜スイッチ15中の接触ボール(図示せず。)がオン方向に転動して傾斜スイッチ15がオンして発光手段としてのLED素子12aに電流が供給され点灯する。
【0058】
これに対し、実施形態2のテールゲートリフタ用ライト1’では、243度+10度~63度-10度の範囲では、傾斜スイッチ15中の接触ボール(図示せず。)が逆方向であるオフ方向に転動して傾斜スイッチ15がオフし、発光手段としてのLED素子12aが消灯する。
【0059】
レンズ17’は、透明な樹脂部材で、ベース部11’に嵌め込み式等で装着され、LED素子12a’、ソーラーパネル13、充電池14、傾斜スイッチ15を覆うもので、発光手段としてのLED素子12a’の上方に4方向にV字形状に窪ませた4方向V字形状凹部17a’を設けており、図13(a)~(c)に示すようにLED素子12aから発せられた光をレンズ17表面に設けた4方向V字形状凹部17a’によって主にテールゲートリフタ用ライト1の長手方向のγ方向やδ方向や、その短手方向のε方向やη方向に反射させて、車両後方からの接近車両や歩行者等への視認性をアップさせるように構成されている。
【0060】
尚、符号の16d’は、傾斜スイッチ15が収まる端子付きの傾斜スイッチ収納ボックス、16e’はリード線である。また、符号の18’は、ベース部11’を車両2の開閉板2b3’にボルト等で固定する際のボルト目隠しキャップである。ソーラーパネル13や充電池14、傾斜スイッチ15は、実施形態1のソーラーパネル13や充電池14、傾斜スイッチ15と同じものを使用しているため、説明は省略する。
【0061】
<本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’の取付けおよび動作等>
次に、以上のように構成された本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’の取付けや動作等について説明する。
【0062】
本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’は、図15(a)に示すように、車両2’の荷台2a’の鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’に取付ける。
【0063】
(鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’へのテールゲートリフタ用ライト1の取付け位置)
鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’は、例えば、図15(a),(b)に示すように荷台2a’後方に設けられた左右両側それぞれの垂直レール部2b1’と、垂直レール部2b1’に従って鉛直方向(上下方向)にモータ(図示せず。)や油圧(図示せず。)等によって上下方向に昇降する上下方向昇降機構部2b2’と、上下方向昇降機構部2b2’に基端部が回動可能に設けられ、手動で開閉する開閉板2b3’等から構成され、運転手や作業員が開閉ハンドル2b4’を回転させてロックしたり、ロックを解除後、昇降スイッチ2b5’を押して開閉板2b3’を昇降させる。
【0064】
ここで、本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’は、図15(a),(b)等に示すように荷台2a’後方の鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の開閉板2b3’の傾斜面2b31’の左右両側側面2b32’,2b32’にネジや両面テープ等によって固定する。
【0065】
(実施形態2の鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の動作)
図15(a)に示すように、鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の収納時は、テールゲートリフタ用ライト1は、鉛直方向を向いて起立して0度の状態にあり、図14に示すように243(―117)~63度の消灯範囲にあり、LED素子12aは消灯している。
【0066】
その際、テールゲートリフタ用ライト1は鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の開閉板2b3’の傾斜面2b31’の左右両側の側面2b32’,2b32’に固定されており、外側に露出しているため、ソーラーパネル13は太陽光等により発電して、発電した電気を充電池14に充電する。
【0067】
そして、運転手または作業員が開閉ハンドル2b4’を回転させてロックを解除し、開閉板2b3’を図15(b)に示すように開いて水平状態にすると、実施形態2のテールゲートリフタ用ライト1’もほぼ水平状態になって90度になり、図14に示すように63度~243度の点灯範囲に入るため、LED素子12aは点灯して、運転手や作業員、または歩行者等に対しテールゲートリフタ用ライト1’が作動中であることを報知して、近付くと危険であることを報知することができる。
【0068】
その後、作業員や運転手等が荷物の積み下ろしのため昇降スイッチ2b5’を押して開閉板2b3’を昇降させても、開閉板2b3’は図15(b)に示すようにほぼ水平状態のままであって、実施形態2のテールゲートリフタ用ライト1’もほぼ水平状態のままであるため、LED素子12aは点灯した状態を継続する。
【0069】
そのため、本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’によれば、夜間作業中等に鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の開閉板2b3’を開いた場合、傾斜スイッチ15が開閉板2b3’の角度を検出してテールゲートリフタ用ライト1’が自動で点灯して周囲への注意喚起することが可能となるので、歩行者や自転車運転者等によるテールゲートリフタ用ライト1’への接触や衝突事故等を防止することができる。
【0070】
また、実施形態1の車両のテールゲートリフタ用ライト1の場合と同様に鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’を利用した作業員がLED素子12aの点灯によって稼働中の鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の存在を認識することができるので、作業員が鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の踏み外しや躓くこと等も防止することができる。
【0071】
<本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’のまとめ>
以上説明したように、本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’は、発光手段であるLED素子12aおよびLED制御回路12bが搭載されたLED発光部12と、ソーラーパネル13と、ソーラーパネル13が発電した電流を蓄電する充電池14と、充電池14からの電流で発光するテールゲートリフタ用ライト1の傾斜角度に基づいてオンまたはオフする傾斜スイッチ15等を有する。
【0072】
そのため、本発明に係る実施形態の車両のテールゲートリフタ用ライト1’は、ソーラーパネル13が発電した電流を充電池14で充電し、傾斜スイッチ15が鉛直昇降式テールゲートリフタ2b’の角度に基づいてLED素子12aの点灯および消灯を制御するため、配線が不要で後付けが容易であると共に、自動で点灯および消灯を制御することができる車両のテールゲートリフタ用ライト1’を提供することができる。
【0073】
また、本発明に係る実施形態2の車両のテールゲートリフタ用ライト1’のレンズ17’には、図8図13に示すようにLED素子12aの上方に4方向にV字形状に窪ませた4方向V字形状凹部17a’を設けている。
【0074】
そのため、LED素子12aから発せられた光は、レンズ17’表面に設けた4方向V字形状凹部17a’によってテールゲートリフタ用ライト1’の長手方向のγ方向およびδ方向だけでなく、短手方向のε方向およびη方向等の広角度に反射して出射するので、車両後方からの接近車両や歩行者等への視認性をアップさせることができ、安全性を向上させることができると共に、方向V字形状凹部17a’によってLED素子12aの発光を効率良く拡散することにより、使用するLED素子12aが1個で済み使用電流量が少なくなり、連続点灯時間の長時間化にも寄与することができる。
【符号の説明】
【0075】
1,1’ テールゲートリフタ用ライト
11,11’ ベース部
11a,11a リフタ固定用ネジ孔
11b LED基板固定ネジ受け部
12,12’ LED素子
12a LED素子
12b LED発光部
12c,12c’ LED基板
12d 端子
12e ネジ
12e ネジ孔
13 ソーラーパネル
14 充電池14
15 傾斜スイッチ
16a,16b 傾斜スイッチ取付け端子
16c リード線
17,17’ レンズ
17a 2方向V字形状凹部
17a’ 4方向V字形状凹部
18’ ボルト目隠しキャップ
2,2’ 車両
2a,2a’ 荷台
2b 格納式テールゲートリフタ2b
2b’ 鉛直昇降式テールゲートリフタ
図1
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