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特開2024-31377情報出力装置、携帯端末、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031377
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】情報出力装置、携帯端末、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0201 20230101AFI20240229BHJP
   G01L 27/02 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
G01L27/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134893
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000232254
【氏名又は名称】日本電気通信システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】小堺 悠可
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 英喜
(72)【発明者】
【氏名】水野 正人
【テーマコード(参考)】
2F055
5L049
【Fターム(参考)】
2F055AA05
2F055EE11
2F055FF13
2F055HH01
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を自動的に提供できる情報出力装置、携帯端末、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】ハプティクス装置100は、店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振部102と、発振部102が発信する超音波の周波数を決定する制御部104と、店舗内に設置され、発振部102が発信した超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信部106と、受信した超音波の歪みを判別する判別部108と、を備え、制御部104は、第1の周波数の超音波を発振部102に発信させ、その後、超音波の歪みが基準を満たしたときに、超音波の周波数を、第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の周波数に切り替える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振手段と、
前記発振手段が発信する超音波の周波数を決定する制御手段と、
前記店舗内に設置され、前記発振手段が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信手段と、
受信した前記超音波の歪みを判別する判別手段と、
を備え、
前記制御手段は、
第1の前記周波数の超音波を前記発振手段に発信させ、その後、前記受信手段が受信する前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させる、情報出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報出力装置において、
前記第1の周波数は、顧客の端末をウェイクアップさせる、情報出力装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報出力装置において、
前記判別手段は、前記基準として、前記超音波の歪みは、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであるかを判別し、
前記制御手段は、前記判別の結果が、前記超音波の歪みは前記顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであることを示すとき、前記基準を満たしたとして、当該特定の商品に関する情報を示す前記第2の周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させる、情報出力装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報出力装置において、
前記判別手段は、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより前記超音波に生じた歪みを学習した学習モデルを用いて、前記超音波の歪みを判別する、情報出力装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報出力装置において、
前記制御手段により、前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶手段に記憶させる記憶処理手段をさらに備える、情報出力装置。
【請求項6】
超音波を受信する受信手段と、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替えるモード切替手段と、
前記商品情報受信モード時に前記受信手段が受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する取得手段と、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、を備える携帯端末。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯端末において、
前記記憶手段に記憶された前記商品に関する情報を出力手段に出力させる出力処理手段をさらに備える、携帯端末。
【請求項8】
特定の商品を示す商品に関する情報を示す周波数を有する超音波を発信する情報出力装置と、
前記情報出力装置が発信した超音波を受信する携帯端末と、を備え、
前記情報出力装置は、
店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振手段と、
前記発振手段が発信する超音波の周波数を決定する制御手段と、
前記店舗内に設置され、前記発振手段が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信手段と、
受信した前記超音波の歪みを判別する判別手段と、を有し、
前記制御手段は、
第1の前記周波数の超音波を前記発振手段に発信させ、その後、前記受信手段が受信する前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させ、
前記携帯端末は、
超音波を受信する受信手段と、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替えるモード切替手段と、
前記商品情報受信モード時に前記受信手段が受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する取得手段と、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、を有する、
情報処理システム。
【請求項9】
1以上のコンピュータが、
第1の周波数を有する超音波を発振手段に発信させ、
前記第1の周波数を有する前記超音波を受信した顧客の携帯端末を待機モードから商品情報受信モードに切り替えさせ、
前記発振手段が発信した前記超音波が前記顧客に反射して戻ってきた超音波を受信すると、受信した前記超音波の歪みを判別し、
前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させ、
前記商品情報受信モードにある前記顧客の携帯端末に前記第2の周波数を有する前記超音波を受信させ、当該超音波の前記第2の周波数が示す前記商品に関する情報を、前記顧客の携帯端末の記憶手段に記憶させる、情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
超音波を受信する手順、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替える手順、
前記商品情報受信モード時に前記受信する手順で受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する手順、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる手順、を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報出力装置、携帯端末、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、店舗の屋外表示板装置に、顧客が接近したときに、顧客が求める商品の詳細情報に切り替えて表示させるシステムが記載されている。特許文献1の屋外板表示装置には、防災情報、気象情報、観光情報、地域地図情報、自治体広報、時刻表、広告、ニュース等がリアルタイムに画面表示される。このシステムは、表示された広告主による広告を、本装置への顧客の接近を赤外線センサまたは超音波センサを用いて感知した場合に、商品明細に変更して表示し、商品明細を顧客が選択し予約並びに注文し、携帯電話等の端末も活用し、顧客と広告主とが商品購入の予約を行い、確認し、購入手続きできる手段を有している。
【0003】
特許文献2には、店舗の任意の箇所に設置された店舗情報装置から店舗情報超音波が所定の範囲に送信され、そこにユーザ端末を所有するユーザが、店舗内の所定の範囲に立ち入ると、ユーザ端末が当該店舗情報超音波を受信して、アプリが起動され、当該アプリを利用して、店舗の商品に貼付されているQR(Quick Response)コード(登録商標)を読み取り、商品を購入するための処理を行うシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-109386号公報
【特許文献2】特開2019-179425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および2に記載の技術は、店舗や所定の場所に立ち入った利用者に商品購入を促すための情報を提供する仕組みに関している。このため、特許文献1および2に記載の技術では、顧客自身が欲しいと思っているかいないかに関わらず、顧客に一方的に商品に関する情報を提供することしかできない。つまり、顧客の希望に添った商品に関する情報を提供することできない。これに対して本発明者は、顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を顧客に提供することができる情報出力装置を、店舗に設置し、顧客にさらなるサービスを提供することを検討した。
【0006】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を提供できないという問題点を解決する情報出力装置、携帯端末、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、
店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振手段と、
前記発振手段が発信する超音波の周波数を決定する制御手段と、
前記店舗内に設置され、前記発振手段が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信手段と、
受信した前記超音波の歪みを判別する判別手段と、
を備え、
前記制御手段は、
第1の前記周波数の超音波を前記発振手段に発信させ、その後、前記受信手段が受信する前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させる、情報出力装置が提供される。
【0008】
本発明の一態様によれば、
超音波を受信する受信手段と、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替えるモード切替手段と、
前記商品情報受信モード時に前記受信手段が受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する取得手段と、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、を備える携帯端末が提供される。
【0009】
本発明の一態様によれば、
特定の商品を示す商品に関する情報を示す周波数を有する超音波を発信する情報出力装置と、
前記情報出力装置が発信した超音波を受信する携帯端末と、を備え、
前記情報出力装置は、
店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振手段と、
前記発振手段が発信する超音波の周波数を決定する制御手段と、
前記店舗内に設置され、前記発振手段が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信手段と、
受信した前記超音波の歪みを判別する判別手段と、を有し、
前記制御手段は、
第1の前記周波数の超音波を前記発振手段に発信させ、その後、前記受信手段が受信する前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させ、
前記携帯端末は、
超音波を受信する受信手段と、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替えるモード切替手段と、
前記商品情報受信モード時に前記受信手段が受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する取得手段と、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、を有する、
情報処理システムが提供される。
【0010】
本発明の一態様によれば、
1以上のコンピュータが、
第1の周波数を有する超音波を発振手段に発信させ、
前記第1の周波数を有する前記超音波を受信した顧客の携帯端末を待機モードから商品情報受信モードに切り替えさせ、
前記発振手段が発信した前記超音波が前記顧客に反射して戻ってきた超音波を受信すると、受信した前記超音波の歪みを判別し、
前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させ、
前記商品情報受信モードにある前記顧客の携帯端末に前記第2の周波数を有する前記超音波を受信させ、当該超音波の前記第2の周波数が示す前記商品に関する情報を、前記顧客の携帯端末の記憶手段に記憶させる、情報処理方法が提供される。
【0011】
本発明の一態様によれば、
コンピュータに、
超音波を受信する手順、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替える手順、
前記商品情報受信モード時に前記受信する手順で受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する手順、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる手順、を実行させるためのプログラムが提供される。
【0012】
なお、本発明の他の態様としては、上記一態様の方法を少なくとも1以上のコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報出力装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。あるいは、このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、携帯端末上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0014】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0015】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0016】
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一態様によれば、顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を自動的に提供できる情報出力装置、携帯端末、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係る情報出力装置の概要を示す図である。
図2】実施形態の情報出力装置の動作例を示すフローチャートである。
図3】実施形態に係る携帯端末の概要を示す図である。
図4】実施形態の携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施の形態に係る情報処理システムのシステム構成を概念的に示す図である。
図6】情報出力装置および携帯端末を実現するコンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。
図7】実施形態のハプティクス装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図8】ハプティクス装置から発信される超音波を説明するための図である。
図9】周波数設定情報のデータ構造例を示す図である。
図10】ハプティクス装置の設置例を説明するための図である。
図11】ハプティクス装置の他の設置例を示す図である。
図12】ハプティクス装置の他の設置例を示す図である。
図13】実施形態のウエアラブル端末の機能構成例を示す図である。
図14】商品情報のデータ構造例を示す図である。
図15】ブックマーク情報のデータ構造例を示す図である。
図16】情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。
図17】実施形態の情報処理システムのシステム構成を概念的に示す図である。
図18】実施形態に係るセンサの概要を示す図である。
図19】実施形態の情報処理システムのシステム構成を概念的に示す図である。
図20】実施形態に係るサーバの機能構成例を示す図である。
図21】実施形態に係るウエアラブル端末の機能構成例を示す図である。
図22】変形態様のウエアラブル端末の機能構成例を示す図である。
図23】実施形態の情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。
図24】実施形態のハプティクス装置の機能構成例を示す図である。
図25】顧客行動情報のデータ構造例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0020】
実施形態において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信(または、送信、プッシュ通知等)される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。
【0021】
<情報出力装置の最小構成例>
図1は、実施形態に係る情報出力装置100の概要を示す図である。情報出力装置100は、発振部102と、制御部104と、受信部106と、判別部108と、を備える。
発振部102は、店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能である。
制御部104は、発振部102が発信する超音波の周波数を決定する。
受信部106は、店舗内に設置され、発振部102が発信した超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する。
判別部108は、受信した超音波の歪みを判別する。
制御部104は、第1の周波数の超音波を発振部102に発信させ、その後、受信部106が受信した超音波の歪みが基準を満たしたときに、超音波の周波数を、第1の周波数から、特定の商品を示す第2の周波数に切り替えて超音波を発振部102に発信させる。
【0022】
<情報出力装置の動作例>
図2は、実施形態の情報出力装置100の動作例を示すフローチャートである。
まず、制御部104は、第1の周波数の超音波を発信する(ステップS101)。そして、受信部106は、ステップS101で発信した第1の周波数の超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する(ステップS103)。そして、判別部108は、受信した超音波の歪みを判別する(ステップS105)。そして、制御部104は、第1の周波数の超音波の歪みが基準を満たすか否かを判定する(ステップS107)。ステップS103で受信した第1の周波数の超音波の歪みが基準を満たす場合(ステップS107のYES)、制御部104は、超音波の周波数を、第1の周波数から、特定の商品を示す第2の周波数に切り替え、発振部102に発信させる(ステップS109)。第1の周波数の超音波の歪みが基準を満たさない場合(ステップS107のNO)、ステップS101に戻る。
【0023】
この情報出力装置100によれば、制御部104は、第1の周波数の超音波を店舗内に設置される発振部102に発信させ、その後、発振部102が発信した超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信部106が受信した超音波の歪みを判別部108が判別し、超音波の歪みが基準を満たしたときに、制御部104は、超音波の周波数を、第1の周波数から、特定の商品を示す第2の周波数に切り替えて超音波を発振部102に発信させる。
このようにして、情報出力装置100は、顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を示す第2の周波数の超音波を発信することができる。顧客10の携帯端末200側でこの第2の周波数の超音波を受信することで、顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を取得可能になる。
【0024】
<携帯端末の最小構成例>
図3は、実施形態に係る携帯端末200の概要を示す図である。携帯端末200は、受信部202と、モード切替部204と、取得部206と、記憶処理部208と、を備える。
受信部202は、超音波を受信する。この超音波は、情報出力装置100から発信されている。
モード切替部204は、待機モードにおいて超音波を受信すると、待機モードから商品情報受信モードに切り替える。
取得部206は、商品情報受信モード時に受信部202が受信した超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する。
記憶処理部208は、取得した商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段(後述する記憶装置220)に記憶させる。
【0025】
<携帯端末の動作例>
図4は、実施形態の携帯端末200の動作例を示すフローチャートである。
まず、受信部202は、超音波を受信すると(ステップS203のYES)、本フローは開始する。そして、モード切替部204は、動作モードを確認し(ステップS205)、待機モードの場合、ステップS207に進み、商品情報受信モードに動作モードを切り替え、その後、ステップS203に戻る。そして、受信部202は、超音波を受信すると(ステップS203のYES)、ステップS205に進む。モード切替部204は、動作モードを確認し(ステップS205)、商品情報受信モードの場合、ステップS209に進み、取得部206は、受信部202が受信した超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する(ステップS209)。そして、記憶処理部208は、ステップS209で取得した商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶装置220に記憶させる(ステップS211)。
【0026】
この携帯端末200によれば、受信部202は、超音波を受信し、モード切替部204は、待機モードにおいて超音波を受信すると、待機モードから商品情報受信モードに切り替える。そして、取得部206は、商品情報受信モード時に受信部202が受信した超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得し、記憶処理部208は、取得した商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶装置220に記憶させる。
このようにして、携帯端末200は、顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を自動的に取得し、記録することができる。
【0027】
以下、情報出力装置100および携帯端末200の詳細例について説明する。
第1実施形態では、情報出力装置100が、店舗に設置されるハプティクス装置100により構成される例について説明する。第2実施形態では、情報出力装置100が、コンピュータと、ハプティクス装置100を構成する超音波センサとから構成される例について説明する。第3実施形態では、情報処理システム1が、ハプティクス装置100と、ウエアラブル端末200と、サーバ300とを含む構成例について説明する。第4実施形態では、顧客10が手に取った商品に関する情報を店舗側で記録可能な構成例について説明する。
【0028】
(第1実施形態)
<システム概要>
図5は、本発明の実施の形態に係る情報処理システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
情報処理システム1は、ハプティクス装置(情報出力装置)100と、ウエアラブル端末(携帯端末)200と、を備える。ハプティクス装置100は、図1の情報出力装置100に相当する。ウエアラブル端末200は、図3の携帯端末200に相当する。
【0029】
ハプティクス装置100は、店舗内に設置される。例えば、ハプティクス装置100は、検出対象となる特定の商品20が陳列されている陳列棚30の手前の領域31に設置される。
【0030】
ウエアラブル端末200は、店舗を訪れた顧客10が身に付けている端末である。携帯端末200は、他の例では、顧客10が携帯している携帯端末、例えば、スマートフォン50であってもよい。また、ウエアラブル端末200はスマートフォン50と近距離無線通信を行い、ウエアラブル端末200およびスマートフォン50が協働して携帯端末200の機能を実現してもよい。以下、ウエアラブル端末200は、スマートフォン50、あるいは、ウエアラブル端末200およびスマートフォン50と読み替えることができる。ウエアラブル端末200は、ハプティクス装置100から発信された超音波Uを受信する。
【0031】
ハプティクス装置100は、特定の商品20を手に取った顧客10のウエアラブル端末200に所定の周波数を有する超音波Uを発信することで、当該顧客10のウエアラブル端末200に当該商品20に関する情報を記録させる。つまり、実店舗において顧客10が手に取った商品20に関する情報を自動的に顧客10のウエアラブル端末200に記録させることができる。
【0032】
<ハードウェア構成例>
図6は、図1の情報出力装置100(図5のハプティクス装置100)および図3の携帯端末200(図5のウエアラブル端末200またはスマートフォン50)を実現するコンピュータ1000のハードウェア構成を例示するブロック図である。また、後述する図17の情報出力装置100およびセンサ60、ならびに、図20のサーバ300もコンピュータ1000によって実現される。
【0033】
コンピュータ1000は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060を有する。
【0034】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0035】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0036】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0037】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は情報出力装置100の各機能(例えば、図1の発振部102、制御部104、受信部106、判別部108、後述する図24の記憶処理部110等)、携帯端末200の各機能(図3の受信部202、モード切替部204、取得部206、記憶処理部208、後述する図21の出力処理部210等)、およびサーバ300の各機能(図20の取得部302、記憶処理部304、提供部306)等を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は、情報出力装置100および携帯端末200が使用する各種情報を記憶する記憶部(不図示)としても機能する。また、記憶装置120(後述する図7図24)、記憶装置220(後述する図13図21図22)、記憶装置320(後述する図20)もストレージデバイス1040により実現されてもよい。また、記憶装置120および記憶装置220は、その一部がメモリ1030により実現されてもよい。
【0038】
プログラムモジュールは、記録媒体に記録されてもよい。プログラムモジュールを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ1000が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ1000(プロセッサ1020)が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれてよい。
【0039】
入出力インタフェース1050は、コンピュータ1000と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0040】
ネットワークインタフェース1060は、コンピュータ1000を通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースである。この通信ネットワーク3は、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060が通信ネットワーク3に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。ただし、ネットワークインタフェース1060は用いられないことも有る。
【0041】
そして、コンピュータ1000は、入出力インタフェース1050またはネットワークインタフェース1060を介して、必要な機器(例えば、スピーカ112、マイクロフォン116、マイクロフォン212、図示されない表示器、ディスプレイ、操作部、タッチパネルなど)に接続する。
【0042】
図1の情報出力装置100、図3の携帯端末200、図7および図24のハプティクス装置100、図13図21、および図22のウエアラブル端末200、図20のサーバ300、図18のセンサ60の各構成要素は、図6のコンピュータ1000のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。各実施形態の情報出力装置100および携帯端末200を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
【0043】
<ハプティクス装置100の機能構成例>
図7は、実施形態のハプティクス装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。図8は、ハプティクス装置100から発信される超音波Uを説明するための図である。以下、図7および図8を用いて説明する。
【0044】
図7のハプティクス装置100は、図1の情報出力装置100と同じ、発振部102と、制御部104と、受信部106と、判別部108とを有する。さらに、ハプティクス装置100は、スピーカ112と、マイクロフォン116と、記憶装置120とを含む。
【0045】
スピーカ112は、超音波Uを発振する少なくとも一つの出力面112a(図5)を有する。マイクロフォン116は、スピーカ112から発信された超音波Uが反射して戻ってきた超音波Uを受信する少なくとも一つの受信面116a(図5)を有する。
【0046】
なお、ハプティクス装置100は、スピーカ112とマイクロフォン116の両方を筐体の内部に設けられてもよいし、少なくとも一方がハプティクス装置100の筐体に含まれずに外部からハプティクス装置100に接続される形態であってもよい。
【0047】
記憶装置120は、ハプティクス装置100の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置120は、ハプティクス装置100と一体のハードウェアであってもよいし、ハプティクス装置100とは別体のハードウェアであってもよい。また、記憶装置120は複数の装置であってもよい。
【0048】
発振部102は、所定の周波数を有する超音波を、スピーカ112を介して発振可能である。発振部102は、超音波Uを、出力面112aから進行方向D(図5)に向かって発信する。発信された超音波Uは、例えば、所定の範囲R(図5)に届く。
【0049】
発振部102から発信される超音波Uは、常時発信されていてもよいし、間欠的に定期的または不定期に発信されていてもよい。
【0050】
制御部104は、発振部102が発信する超音波Uの周波数を決定し、決定した周波数の超音波Uを発振部102に発信させる。発振部102から発信される超音波Uの周波数は、第1の周波数および第1の周波数とは異なる第2の周波数のうち少なくとも一方である。
【0051】
第1の周波数を有する超音波U(以後、第1の周波数の超音波Uとも呼ぶ。)は、顧客10のウエアラブル端末200のアプリケーションをウェイクアップさせる機能を有している。つまり、第1の周波数の超音波Uは、ハプティクス装置100の周囲に居る顧客10のウエアラブル端末200に届くように、その周波数および発信方向が設定される。
【0052】
ウエアラブル端末200は、実施形態の情報処理システム1が提供するサービスを利用するためのアプリケーションが予めインストールされ、起動されているものとする。当該アプリケーションは、待機モードと商品情報受信モードの2つの動作モードを有する。アプリケーションは、起動後、動作モードは待機モードとなり、ハプティクス装置100から発信される第1の周波数を有する超音波Uの受信の待機状態となる。ハプティクス装置100から第1の周波数を有する超音波Uを受信すると、アプリケーションの動作モードは待機モードから商品情報受信モードに切り替わる。
【0053】
つまり、ウエアラブル端末200をウェイクアップさせる機能とは、上記したウエアラブル端末200のアプリケーションの動作モードを待機モードから商品情報受信モードに切り替えさせることである。
【0054】
第2の周波数は、第1の周波数以外の周波数であり、商品毎に異なる特定の周波数が予め割り当てられている。
図9は、周波数設定情報130のデータ構造例を示す図である。この例では、第1の周波数は、A(Hz)が設定され、第2の周波数は、商品毎にA(Hz)以外のB1(Hz)、B2(Hz)、・・・などが周波数設定情報130に設定されている。この例では、商品を特定可能な識別情報(商品ID)に、商品毎に割り当てられた第2の周波数が周波数設定情報130に関連付けられて記憶装置120に記憶されている。ただし、ハプティクス装置100の記憶装置120に記憶される第2の周波数は、ハプティクス装置100が特定の商品20に固定的に対応付けられている場合は、複数ではなく、1つのみであってよい。
【0055】
受信部106は、発振部102がスピーカ112の出力面112a(図5)から発信した超音波が反射して戻ってきた超音波を、マイクロフォン116の受信面116a(図5)を介して受信する。図5に示すように、スピーカ112の出力面112aとマイクロフォン116の受信面116aは同一面上に形成されている。
【0056】
判別部108は、受信した超音波の歪みを判別する。図8に示すように、ハプティクス装置100から発信された超音波U1は、顧客10の手12を含む身体の部分(例えば、腕、胴体、頭部、および脚部のうちの少なくとも一部)に反射して超音波U2となってハプティクス装置100に戻る。超音波U1が反射して戻るとき、超音波U2は超音波U1から歪みを生じている。この歪みは、超音波U1の進行方向Dに存在して超音波U1を反射させる物体(ここでは顧客10の手12等)の形状、大きさ、位置等に応じて異なる。
【0057】
判別部108は、発振部102が発信した超音波U1から、反射して戻ってきた超音波U2の周波数成分に生じている歪みを判別する。具体的には、判別部108は、顧客10が特定の商品20を手12に取ったときに生じる超音波の歪みを判別する。
【0058】
特定の商品20とは、例えば、店舗やメーカなどが販促対象としている商品や、当該商品が手に取られているのか否かを把握したい商品などである。あるいは、特定の商品20とは、特に在庫管理の対象としている商品、つまり在庫切れや在庫過多が発生しないように管理したい商品である。
【0059】
制御部104は、はじめに、第1の周波数の超音波を発振部102に発信させる。その後、制御部104は、受信部106が受信した第1の周波数の超音波の歪みが基準を満たしたときに、超音波の周波数を、第1の周波数から、特定の商品を示す第2の周波数に切り替えて、発振部102に発信させる。
【0060】
第1の周波数の超音波の歪みが基準を満たすとは、反射して戻ってきた超音波U2のこの歪みの判別結果が、特定の商品20が顧客10によって手12に取られたことを示すことである。つまり、判別部108は、判別の基準として、超音波の歪みは、顧客が特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであるかを判別する。
【0061】
そして、第1の周波数の超音波の歪みが基準を満たしたとき、制御部104が第1の周波数から第2の周波数に切り替えることで、発振部102から発信される超音波Uの第2の周波数は、顧客10が手12に取った商品20を示す周波数となる。制御部104は、検出対象の商品20に割り当てられている第2の周波数を設定し、発振部102に超音波Uを発信させる。
【0062】
第2の周波数は、商品毎に設定されているため、当該超音波Uを受信したウエアラブル端末200側では、第2の周波数から当該商品を特定することができる。
【0063】
第1の周波数の超音波Uは、検出対象の商品20が陳列されている陳列棚30の周辺に居る顧客10のウエアラブル端末200に届くように、超音波Uの周波数と進行方向Dを設定する。さらに、検出対象の商品20を手に取るときに、顧客10の手が横切る場所に対して超音波Uの進行方向Dが鉛直になるように設定するのが好ましい。
【0064】
例えば、スピーカ112の出力面112aから発信された超音波Uが、特定の商品20を取った顧客10の手12に反射した超音波Uがマイクロフォン116の受信面116aに戻るように超音波Uの発信方向Dを設定するのが好ましい。
【0065】
図10は、ハプティクス装置100の設置例を説明するための図である。例えば、図10の例では、陳列棚30の上面30aの位置P1に検出対象の商品20が陳列されている。そして、ハプティクス装置100は、位置P1より手前の位置P2に、スピーカ112の出力面112aを上に向けて陳列棚30の上面30aに設置されている。この手前の位置P2とは、特定の商品20を取る顧客10の手12が通過する位置である。
【0066】
超音波Uは、スピーカ112の出力面112aから鉛直方向Dに円錐状に広がりながら、指向性を持って進む。図では、このようにして進む超音波Uが届く範囲Rを破線で示している。
【0067】
この例では、スピーカ112の出力面112aおよびマイクロフォン116の受信面116aは陳列棚30の上面30aと平行になるように設置されている。ただし、出力面112aと受信面116aは、必ずしも陳列棚30の上面30aと平行でなくてもよい。
【0068】
第1の周波数の超音波Uは、例えば、図10(a)に示す範囲R内に届く。この範囲Rは、検出対象の商品20が陳列されている陳列棚30の前に立った顧客10が携帯しているウエアラブル端末200に超音波Uが届く範囲である。
【0069】
さらに、図10(b)に示すように、第1の周波数の超音波Uが進行方向Dに進み、陳列棚30に陳列されている検出対象の商品20を取る手12に超音波Uが届いて反射して、マイクロフォン116の受信面116aに戻るように、スピーカ112の出力面112aとマイクロフォン116の受信面116aは設定される。
【0070】
このようにして、発振部102によりスピーカ112から出力された第1の周波数の超音波Uが届く範囲R(図10(a))に、まず、顧客10のウエアラブル端末200が入ることで、顧客10のウエアラブル端末200のアプリケーションがウェイクアップされ、待機モードから商品情報受信モードに切り替わることができる。さらに、発振部102によりスピーカ112から出力された第1の周波数の超音波Uが届く範囲R(図10(b))に特定の商品20を取ろうとした顧客10の手12が入ると、超音波Uは顧客10の手12に反射する。受信部106は、マイクロフォン116を介してこの反射した超音波Uを受信することができる。
【0071】
また、ハプティクス装置100の設置場所は図10の例に限定されず、様々考えられる。図11および図12は、ハプティクス装置100の他の設置例を示す図である。
図11の例では、ハプティクス装置100は、検出対象の商品20が陳列されている陳列棚30の上の段の陳列棚32の下面32aにスピーカ112の出力面112aを下に向けて取り付けられている。ハプティクス装置100の取り付け位置は、商品20が陳列されている位置P1より手前の位置に相当する位置P3となっている。
【0072】
この例でも図10と同様に、第1の周波数の超音波Uは、例えば、図11(a)に示す範囲R内に超音波Uが届く。この範囲Rは、検出対象の商品20が陳列されている陳列棚30の前に立った顧客10が携帯しているウエアラブル端末200に超音波Uが届く範囲である。
【0073】
この例では、スピーカ112の出力面112aおよびマイクロフォン116の受信面116aは陳列棚32の下面32aと平行になるように設置されている。ただし、出力面112aと受信面116aは、必ずしも陳列棚32の下面32aと平行でなくてもよい。
【0074】
さらに、図11(b)に示すように、第1の周波数の超音波Uが進行方向Dに進み、陳列棚30に陳列されている検出対象の商品20を取る手12に超音波Uが届いて反射して、マイクロフォン116の受信面116aに戻るように、スピーカ112の出力面112aとマイクロフォン116の受信面116aは設定される。
【0075】
このようにして、発振部102によりスピーカ112から出力された第1の周波数の超音波Uが届く範囲R(図11(a))に、まず、顧客10のウエアラブル端末200が入ることで、顧客10のウエアラブル端末200のアプリケーションがウェイクアップされ、待機モードから商品情報受信モードに切り替わることができる。さらに、発振部102によりスピーカ112から出力された第1の周波数の超音波Uが届く範囲R(図11(b))に特定の商品20を取ろうとした顧客10の手12が入ると、超音波Uは顧客10の手12に反射する。受信部106は、マイクロフォン116を介してこの反射した超音波Uを受信することができる。
【0076】
図12の例では、ハプティクス装置100は、検出対象の商品20が陳列されている陳列棚の側板34の内側面34aに、検出対象の商品20の側方から超音波Uを当てるようにスピーカ112の出力面112aを横に向けて設置されている。図12(a)は、陳列棚を正面から見た図である。図12(b)は、図12(a)の陳列棚を断面A-Aから見た図である。図12(b)に示すように、ハプティクス装置100の取り付け位置は、商品20が陳列されている位置P1より手前の位置に相当する位置P4となっている。
【0077】
この例でも図10および図11と同様に、第1の周波数の超音波Uは、例えば、図12(a)に示す範囲R内に届く。この範囲Rは、検出対象の商品20が陳列されている陳列棚30の前に立った顧客10が携帯しているウエアラブル端末200に超音波Uが届く範囲である。
【0078】
この例では、スピーカ112の出力面112aおよびマイクロフォン116の受信面116aは側板34の内側面34aと平行になるように設置されている。ただし、出力面112aと受信面116aは、必ずしも側板34の内側面34aと平行でなくてもよい。
【0079】
さらに、図12(b)に示すように、第1の周波数の超音波Uが進行方向Dに進み、陳列棚30に陳列されている検出対象の商品20を取る手12に超音波Uが届いて反射して、マイクロフォン116の受信面116aに戻るように、スピーカ112の出力面112aとマイクロフォン116の受信面116aは設定される。
【0080】
このようにして、発振部102によりスピーカ112から出力された第1の周波数の超音波Uが届く範囲R(図12(a))に、まず、顧客10のウエアラブル端末200が入ることで、顧客10のウエアラブル端末200のアプリケーションがウェイクアップされ、待機モードから商品情報受信モードに切り替わることができる。さらに、発振部102によりスピーカ112から出力された第1の周波数の超音波Uが届く範囲R(図12(b))に特定の商品20を取ろうとした顧客10の手12が入ると、超音波Uは顧客10の手12に反射する。受信部106は、マイクロフォン116を介してこの反射した超音波Uを受信することができる。
【0081】
ただし、破線で示されている範囲Rは、模式的に示したものであり、例えば、陳列棚30、商品20、手12を超えた領域には超音波Uは実際には到達しない。
【0082】
<設置準備について>
検出対象の商品20と、ハプティクス装置100が発信する第2の周波数の設定値とを関連付ける方法として、下記の手順が考えられる。
ハプティクス装置100は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の端末と接続可能なインタフェースを有しているものとする。接続は有線であってもよいし無線であってもよい。端末には、検出対象の商品20と、ハプティクス装置100が発信する第2の周波数の設定値とを関連付けるためのアプリケーションがインストールされているものとする。当該アプリケーションを起動し、表示される画面に従い商品IDを入力する方法を選択する。
【0083】
商品IDの入力方法は、例えば、端末に接続されるバーコードスキャナなどで読み取る方法、端末のカメラを用いて商品20または商品20のバーコードを撮像して生成された画像を処理することにより商品IDを取得する方法、端末の操作部を用いて商品IDを入力する方法などが考えられるが、これらに限定されない。
【0084】
そして、取得した商品IDは、ハプティクス装置100の記憶装置120に記憶される。ハプティクス装置100の制御部104は、当該商品IDを記憶装置120から読み出すとともに、周波数設定情報130に記憶されている商品IDに対応する第2の周波数を読み出して取得する。
【0085】
作業者は、当該ハプティクス装置100を、商品IDを取得した商品20の手前に設置する。図10図12で説明したように、商品20を取った顧客10の手がハプティクス装置100から発信された超音波Uを遮り、反射してハプティクス装置100に戻るようにハプティクス装置100のスピーカ112の出力面112aおよびマイクロフォン116の受信面116aを設置する。
【0086】
あるいは、取得した商品IDに、第1の周波数以外の所定の第2の周波数を割り当て、当該割り当てた第2の周波数と商品IDを関連付けて周波数設定情報130に記憶させ、ハプティクス装置100の記憶装置120に書き込んでもよい。
【0087】
以上のようにして、検出対象の商品20と第2の周波数を関連付けることができる。ハプティクス装置100の発振部102は、検出対象の商品20に対応する第2の周波数を有する超音波Uを発振可能となる。
【0088】
<ウエアラブル端末200の機能構成例>
図13は、実施形態のウエアラブル端末200の機能構成例を示す図である。図13のウエアラブル端末200は、図3の携帯端末200と同じ、受信部202と、モード切替部204と、取得部206と、記憶処理部208と、を有する。さらに、ウエアラブル端末200は、マイクロフォン212と、記憶装置220とを含む。
【0089】
マイクロフォン212は、ハプティクス装置100から超音波Uを受信する。
【0090】
記憶装置220は、ウエアラブル端末200の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置220は、ウエアラブル端末200と一体のハードウェアであってもよいし、ウエアラブル端末200とは別体のハードウェアであってもよい。ウエアラブル端末200と別体のハードウェアとは、ここでは、ウエアラブル端末200がアクセス可能なスマートフォン50のメモリ1030およびストレージデバイス1040の少なくとも一方、あるいは、ウエアラブル端末200がアクセス可能なウェブサーバ(不図示)が管理している記憶装置などである。また、記憶装置220は複数の装置であってもよい。
【0091】
ウエアラブル端末200には、上記したようにアプリケーションがインストールされていて、当該アプリケーションが起動されている。このアプリケーションは、ウエアラブル端末200内だけで実行されてもよいし、携帯端末200とスマートフォン50とにより連携および協働して実行されてもよい。さらに、携帯端末200またはスマートフォン50において実行されるアプリケーションが、情報処理システム1のサービスを提供するサーバ(不図示)にアクセスすることにより、携帯端末200の機能の少なくとも一部は、サーバにより実現されてもよい。この構成については後述する実施形態で説明する。
【0092】
受信部202は、ハプティクス装置100が発信する超音波を、マイクロフォン212を介して受信する。
【0093】
モード切替部204は、待機モードにおいて超音波を受信すると、待機モードから商品情報受信モードに切り替える。上記したように、ウエアラブル端末200は、はじめ動作モードは待機モードに設定されている。その後、ハプティクス装置100が発信した第1の周波数の超音波Uを受信すると、商品情報受信モードに切り替える。
【0094】
なお、モード切替部204は、待機モードにおいて受信した超音波Uの周波数が第1の周波数であるか否かの判別は、行ってもよいし、行わなくてもよい。単に動作モードが待機モードである場合に、モード切替部204は、超音波Uを受信したことをトリガとして動作モードを商品情報受信モードに切り替えてもよい。あるいは、モード切替部204は、受信した超音波Uの周波数が第1の周波数であるか否かを判別し、第1の周波数である場合に、動作モードを商品情報受信モードに切り替えてもよい。この場合、第1の周波数の値は、ウエアラブル端末200の記憶装置220に記憶されている。
【0095】
取得部206は、商品情報受信モード時に受信部202が受信した超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する。例えば、この取得部206の機能は、上記したサーバにより実現されてもよい。
【0096】
図14は、商品情報230のデータ構造例を示す図である。商品情報230は、予めウエアラブル端末200の記憶装置220に記憶される。
商品情報230は、第2の周波数に関連付けて、商品に関する情報を含む。ここで、商品に関する情報は、商品を識別可能な識別情報(図中、商品ID)、商品の名称(図中、商品名)、および型番や品番(図中、型番)などのうちの少なくとも1つを含む。さらに、商品に関する情報(以後、商品情報とも呼ぶ)は、当該商品に関する情報が記載されているウェブサイトを示すURL(Uniform Resource Locator)を含んでもよい。商品に関する情報が記載されているウェブサイトとは、例えば、商品を製造しているメーカのウェブサイト、商品を販売している店舗(実店舗およびネットショップの少なくとも一方を含む)のウェブサイト、商品を紹介しているウェブサイトなどのうちの少なくともいずれか1つであるが、これに限定されない。
【0097】
図13に戻り、取得部206は、受信部202が受信した超音波の周波数を判別した後、商品情報230を参照し、判別した周波数に対応する商品に関する情報を取得する。例えば、受信部202が受信した超音波Uの周波数がB2(Hz)であった場合、取得部206は、商品IDが0507の商品に関する情報を商品情報230から取得する。なお、ハプティクス装置100が第1の周波数を発信している間は、取得部206は、商品情報230に該当する周波数ではないため、商品情報230は取得しない。
【0098】
記憶処理部208は、取得した商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶装置220に記憶させる。例えば、この記憶装置220は、サーバが管理する記憶装置であってもよい。例えば、顧客10は、予め本情報処理システム1が提供するサービスの利用登録を行い、自身の商品情報230を登録して閲覧可能なマイページを作成することもできる。この機能については後述する実施形態で説明する。
【0099】
図15は、ブックマーク情報240のデータ構造例を示す図である。ブックマーク情報240は、上記した記憶処理部208により記憶される情報である。ブックマーク情報240は、取得部206が取得した商品に関する情報を、当該情報を取得した時刻情報(図中、日時)に関連付けて含んでいる。
【0100】
時刻情報は、例えば、受信部202が当該商品情報を示す超音波を受信した日時、取得部206が商品に関する情報を取得した日時、および記憶装置220に取得部206が商品に関する情報が記憶された日時のうちいずれか1つであるが、これらに限定されない。例えば、顧客10が当該店舗に来店した日時であってもよい。また、時刻情報は、日時ではなく、日付であってもよい。
【0101】
ブックマーク情報240に記憶される商品に関する情報は、商品の名称(図中、商品名)、および型番や品番(図中、型番)などの少なくとも1つを含む。さらに、ブックマーク情報240は、商品に関する情報が記載されているウェブサイトを示すURL(Uniform Resource Locator)を含んでもよい。商品に関する情報が記載されているウェブサイトとは、例えば、商品を製造しているメーカのウェブサイト、商品を販売している店舗(実店舗およびネットショップの少なくとも一方を含む)のウェブサイト、商品を紹介しているウェブサイトなどの少なくともいずれか1つであるが、これに限定されない。
【0102】
さらに、他の例として、ブックマーク情報240は、顧客10が来店した店舗に関する情報(店舗のウェブサイトのURL)と、来店した日時とをさらに関連付けて記憶してもよい。取得部206は、顧客10が来店した店舗を示す情報を、例えば、顧客10の携帯端末200において予め起動されているアプリケーションの所定のチェックイン機能を用いて取得することができる。あるいは、携帯端末200のGPS(Global Positioning System)位置情報を取得し、店舗を特定し、来店した店舗を示す情報として記憶してもよい。
【0103】
<動作例>
以下、実施形態の情報処理システム1の動作例について図16を用いて説明する。
図16は、情報処理システム1の動作例を示すフローチャートである。図16では、顧客10の動作とともに、ハプティクス装置100およびウエアラブル端末200の動作を示している。
【0104】
ハプティクス装置100の動作は、上記した図2のフローチャートと同じステップS101~ステップS109を含む。また、ウエアラブル端末200の動作は、上記した図4のフローチャートと同じステップS203、ステップS207~ステップS211を含むとともに、さらにステップS201を含む。
【0105】
まず、ウエアラブル端末200では、アプリケーションが起動された後、モード切替部204は、動作モードを待機モードに設定し(ステップS201)、超音波Uの受信を待機する。また、ハプティクス装置100の発振部102は、第1の周波数の超音波Uを発信している(ステップS101)。
【0106】
この状態において、顧客10が、ハプティクス装置100が設置されている陳列棚30に接近する(ステップS11)。すると、顧客10のウエアラブル端末200の受信部202は、ハプティクス装置100が発信している超音波Uを受信すると(ステップS203)、モード切替部204は、動作モードを待機モードから商品情報受信モードに切り替える(ステップS207)。このとき、ハプティクス装置100の発振部102は、第1の周波数の超音波Uの発信を継続している(ステップS101)。
【0107】
そして、顧客10が陳列棚30に陳列されている特定の商品20を手に取ると(ステップS13)、ハプティクス装置100から発信されている超音波Uが顧客10に反射して戻る。この超音波Uは、顧客10の手に反射することで歪みが生じている。この超音波Uをハプティクス装置100の受信部106が受信すると(ステップS103)、ハプティクス装置100の判別部108は、超音波Uに生じた歪みを判別する(ステップS105)。判別部108は、歪みが基準を満たすか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、判別部108は、特定の商品20を顧客10が手に取ったことにより生じたものか否かを判定する。基準を満たす場合(ステップS107のYES)、制御部104は、第1の周波数から第2の周波数に切り替えて、発振部102に超音波Uを発信させる(ステップS109)。基準を満たさない場合(ステップS107のNO)、ステップS101に戻り、反射して戻る超音波Uの受信を待つ。
【0108】
一方、ウエアラブル端末200の受信部202は、ハプティクス装置100の発振部102から発信された超音波Uを受信し、取得部206は、受信した超音波Uを判別する(ステップS209)。第1の周波数の超音波Uを受信している間は、商品が特定されない。一方、第2の周波数の超音波Uを受信すると、取得部206は、受信した超音波Uを判別することにより商品情報を取得する(ステップS209)。具体的には、取得部206は、商品情報230を参照し、受信部202が受信した超音波Uの第2の周波数に対応する商品に関する情報を取得する。
【0109】
そして、記憶処理部208は、取得部206が取得した商品情報を時刻情報に関連付けてブックマーク情報240として記憶装置220に記憶させる(ステップS211)。
【0110】
ウエアラブル端末200のモード切替部204は、待機モードから商品情報受信モードに切り替えた後、一定時間経過後、または取得部206が商品に関する情報を取得した後、待機モードに戻す。これにより、店舗内の他の特定の商品20についても、商品情報を取得することが可能になる。あるいは、同じ商品20を繰り返し手に取ったことを記録することが可能になるので、顧客10は自身がその商品20に興味があることを自覚することもできる。
【0111】
そして、ハプティクス装置100の制御部104は、発振部102に、発信させる超音波を、一定時間、第2の周波数とした後、第1の周波数に戻す。これにより、次に別の顧客10がハプティクス装置100に接近したときに、別の顧客10のウエアラブル端末200に第1の周波数の超音波Uを受信させることができる。
【0112】
また、制御部104が、第2の周波数から第1の周波数に戻す方法は、これに限定されず、例えば、判別部108は、受信部106が受信する超音波Uを判別し、顧客10が商品20の近辺から立ち去ったことを検知してもよい。この判別結果に基づいて、顧客10が商品20の近辺から立ち去ったことを検知されたときに、制御部104は、第2の周波数から第1の周波数に戻してもよい。
【0113】
以上、本実施形態によれば、ハプティクス装置100は、発振部102、制御部104、受信部106、および判別部108を備えている。そして、携帯端末200は、受信部202、モード切替部204、取得部206、記憶処理部208、および出力処理部210を備えている。
【0114】
ハプティクス装置100において、制御部104は、第1の周波数の超音波を店舗内に設置される発振部102に発信させ、その後、発振部102が発信した超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信部106が受信した超音波の歪みを判別部108が判別し、超音波の歪みが基準を満たしたときに、制御部104は、超音波の周波数を、第1の周波数から、特定の商品を示す第2の周波数に切り替えて超音波を発振部102に発信させる。
【0115】
携帯端末200において、受信部202は、超音波を受信し、モード切替部204は、待機モードにおいて超音波を受信すると、待機モードから商品情報受信モードに切り替える。そして、取得部206は、商品情報受信モード時に受信部202が受信した超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得し、記憶処理部208は、取得した商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶装置220に記憶させる。
【0116】
このようにして、情報処理システム1では、情報出力装置100は、顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を示す第2の周波数の超音波を発信することができる。そして、携帯端末200は、顧客が店舗で実際に手に取った商品に関する情報を、ハプティクス装置100が発信した第2の周波数を受信することで、自動的に取得し、記録することができる。
【0117】
客が買い物をする際、ネットショッピングでは購入履歴や検索履歴など商品をチェックした履歴を追うことができるが、実店舗での買い物では記憶にしか残らず記録が残らないため、自分が欲しいと思った商品がいつどこの店舗で取り扱っていた商品かが分からなくなることがあり、店舗を探す手間が発生してしまう。さらに、自分が手にした商品の在庫が店舗に残っているかを店舗に行かないと確認することができない。また、欲しいと思った商品が売り切れてしまうことを想定して今すぐには必要のないものを衝動買いしてしまい、家計に響いてしまうこともある。
【0118】
本実施形態によれば、上記したように顧客が実店舗で欲しいと思った商品を自動的に記録することができるので、その後、店舗に行かなくても商品情報の詳細(値段やサイズなど)や在庫情報ならびに、販売店舗情報を確認することができる。さらに、買い物中に他の商品と比較したり、どの店舗の商品だったか把握したりして、取り扱い店舗へスムーズに向かえるようにもなる。また、商品や店舗に関するウェブページから、商品を店舗へ注文や取り置きを行うことも可能となるため、商品が確実に手に入るようになるため、衝動買いを防いで家計を管理することも容易になる。
【0119】
このように、本実施形態によれば、商品情報が自動的に記録されるため、顧客は、店舗に行かなくても販売店舗の確認、在庫確認、注文、および他の商品との比較を行うことができる。顧客は、欲しいと思った商品がいつどこで手に取ったものかの記録が提供されることで、取扱店舗の確認や商品情報の比較、在庫状況の把握、注文や取り置き、衝動買いの防止による家計管理に利用することができる。
【0120】
(第2実施形態)
図17は、実施形態の情報処理システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
情報処理システム1は、図5の情報処理システム1のハプティクス装置100が、図1の情報出力装置100と、センサ60とから構成される。ウエアラブル端末200およびスマートフォン50は、図5と同じである。また、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0121】
情報出力装置100は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ1000により実現される。センサ60もコンピュータ1000を含んでいる。
【0122】
判別部108は、顧客10が特定の商品20を手に取ったことにより超音波に生じた歪みを学習した学習モデルを用いて、超音波の歪みを判別する。学習モデルは、機械学習やディープラーニングなどの学習の技術を使用して生成される。学習モデルは、記憶装置120に記憶される。なお、この学習モデルを用いる構成は、他の実施形態にも適用できる。
【0123】
図18は、実施形態に係るセンサ60の概要を示す図である。
センサ60は、超音波センサであり、上記実施形態で説明した図8のスピーカ112およびマイクロフォン116を有するとともに、通信部62を有する。つまり、本実施形態では、図7のハプティクス装置100から、発振部102に接続されているスピーカ112と、受信部106に接続されているマイクロフォン116が分離してセンサ60として特定の商品20の周辺に設置される。
【0124】
通信部62は、情報出力装置100と通信し、スピーカ112が発振すべき超音波Uの周波数の設定指示および発振制御を情報出力装置100から受信するとともに、マイクロフォン116で受信した超音波Uの周波数を情報出力装置100に送信する。図では、通信部62による情報出力装置100との通信は通信ネットワーク3を介した無線通信であるが、有線通信であってもよいし、情報出力装置100とセンサ60の設置位置が通信圏内の場合は、ブルートゥース(登録商標)等の近距離通信であってもよい。
【0125】
情報出力装置100の受信部106は、センサ60の通信部62から送信される超音波Uの周波数を受信する。情報出力装置100の発振部102は、センサ60に発振すべき超音波Uの周波数の設定指示および発振制御を送信する。スピーカ112は、通信部62が受信した発振すべき超音波Uの周波数の設定指示および発振制御に従い、超音波Uを発信する。
【0126】
また、図18ではセンサ60は、スピーカ112およびマイクロフォン116の両方を有する構成としているが、スピーカ112とマイクロフォン116をそれぞれ有する2つのセンサ60を用いてもよい。
【0127】
このように構成された情報処理システム1においても、上記実施形態と同様に動作することで、同様の作用効果を奏することができる。
【0128】
(第3実施形態)
図19は、実施形態の情報処理システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
情報処理システム1は、図5の情報処理システム1の構成に加え、さらに、サーバ300を備える点以外は、上記実施形態と同様である。また、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0129】
<サーバの機能構成例>
図20は、実施形態に係るサーバ300の機能構成例を示す図である。
サーバ300は、ウェブサーバ(不図示)を含んでもよい。
サーバ300は、記憶装置320を含む。記憶装置320は、サーバ300の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置320は、サーバ300と一体のハードウェアであってもよいし、サーバ300とは別体のハードウェアであってもよい。また、記憶装置320は複数の装置であってもよい。
【0130】
実施形態のサーバ300は、上記した実施形態の携帯端末200の少なくとも一部の機能を実現する。サーバ300は、通信ネットワーク3を介して携帯端末200(ウエアラブル端末200またはスマートフォン50)と通信する。
【0131】
顧客10は、情報処理システム1が提供するサービスを利用するために、予めユーザ登録を行う。顧客10のアカウント情報(例えば、ユーザ名(顧客ID)とパスワードなど)を予め登録する。あるいは、既存のSNS(Social Networking Service)のアカウント情報と連携させてもよい。アプリケーションの替わりに、携帯端末200で、ブラウザを起動させて情報処理システム1が提供するウェブサイトにアクセスし、アカウント情報を用いてマイページにログインすることで情報処理システム1のサービスを利用できてもよい。
【0132】
情報処理システム1が提供するサービスとは、ブックマーク情報240(図15)を顧客10の携帯端末200のディスプレイに表示させ、顧客10がブックマークされたURLにアクセスして各種情報を閲覧できるようにすることを含む。
【0133】
サーバ300は、取得部302と、記憶処理部304と、提供部306と、を備える。
取得部302は、携帯端末200から、商品情報を取得する。このとき、商品情報に時刻情報を関連付けて取得してもよいし、時刻情報は取得しなくてもよい。時刻情報を取得しない場合は、後述する記憶処理部304は、商品情報を取得時刻、および商品情報を記憶した時刻の少なくともいずれか一方を時刻情報として商品情報に関連付けて記憶させる。
【0134】
商品情報は、商品毎に割り当てられた第2の周波数の値、商品を識別可能な識別情報(図中、商品ID)、商品の名称(図中、商品名)、および型番や品番(図中、型番)などのうちの少なくとも1つを含む。あるいは、商品情報は、商品に関する情報が記載されているウェブサイトを示すURLを含んでもよい。商品に関する情報が記載されているウェブサイトとは、例えば、商品を製造しているメーカのウェブサイト、商品を販売している店舗(実店舗およびネットショップの少なくとも一方を含む)のウェブサイト、商品を紹介しているウェブサイトなどのうちの少なくともいずれか1つであるが、これに限定されない。
【0135】
記憶処理部304は、取得した商品情報を顧客10に関連付けて記憶装置320に記憶させる。記憶処理部304は、図15で説明したブックマーク情報240と同じデータ構造のブックマーク情報240を顧客10毎に記憶装置320に記憶させる。
【0136】
提供部306は、記憶装置320に記憶されたブックマーク情報240を顧客10の携帯端末200に提供する。具体的には、上記したように、マイページにログインした顧客10の携帯端末200のディスプレイにブックマーク情報240を表示させる。ブックマーク情報240は、顧客10が手に取った商品に関連する情報を示すURLが含まれている。URLをマイページにリンクとして埋め込むことで、表示されたリンクの選択操作を受け付けて、当該URLのウェブサイトを顧客10の携帯端末200のディスプレイに表示させることができる。
【0137】
<ウエアラブル端末の機能構成例>
図21は、実施形態に係るウエアラブル端末200の機能構成例を示す図である。本実施形態のウエアラブル端末200は、図13のウエアラブル端末200と同じ受信部202と、モード切替部204と、取得部206と、記憶処理部208を有するとともに、さらに、出力処理部210を有する。
【0138】
出力処理部210は、記憶手段に記憶された商品に関する情報を出力手段に出力させる。ここで、本実施形態では、記憶手段は、サーバ300の記憶装置320である。ただし、他の実施形態において、ブックマーク情報240が記憶装置220に記憶されている例では、記憶手段は記憶装置220である。
【0139】
本実施形態では、記憶処理部208は、ブックマーク情報240をサーバ300の記憶装置320に記憶させる。なお、サーバ300側では、ブックマーク情報240に記録されている商品に関連する情報を示すウェブページのURLを示すリンクを、携帯端末200に広告として提供する機能を有してもよい。
【0140】
出力手段は、ウエアラブル端末200またはスマートフォン50のディスプレイである。
【0141】
以上、本実施形態によれば、サーバ300は、取得部302と、記憶処理部304と、提供部306と、を備えている。取得部302は、携帯端末200から、商品情報を取得し、記憶処理部304は、取得した商品情報を顧客10に関連付けて記憶装置320に記憶させ、提供部306は、記憶装置320に記憶されたブックマーク情報240を顧客10の携帯端末200に提供する。
【0142】
本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、ブックマーク情報240をサーバ300に記録し、携帯端末200からアクセスして閲覧することができるので、利便性がよい。
【0143】
(第3実施形態の変形態様)
<サーバの機能構成例>
第3実施形態のウエアラブル端末200の取得部206および記憶処理部208の機能をサーバ300が有してもよい。
図22は、変形態様のウエアラブル端末200の機能構成例を示す図である。変形態様では、ウエアラブル端末200は、図21のウエアラブル端末200と同じ受信部202と、モード切替部204と、出力処理部210と、を有するとともに、さらに、送信部214を有する。
送信部214は、受信部202が受信した超音波Uの周波数をサーバ300に送信する。
【0144】
サーバ300は、図20と同じ構成を有する。
取得部302は、図21のウエアラブル端末200の取得部206の機能を有し、記憶処理部304は、図21のウエアラブル端末200の記憶処理部208の機能を有する。
【0145】
具体的には、取得部302は、ウエアラブル端末200から送信された超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する。
記憶処理部304は、取得した商品に関する情報を時刻情報に関連付けてブックマーク情報240として記憶装置320に記憶させる。
<動作例>
図23は、実施形態の情報処理システム1の動作例を示すフローチャートである。
この例では、上記実施形態の図16のフローのステップS109でハプティクス装置100から第2の周波数の超音波Uが発信された後の動作を示している。
【0146】
ウエアラブル端末200の受信部202が、第2の周波数の超音波Uを受信すると(ステップS221)、送信部214は、受信した超音波Uの第2の周波数をサーバ300に転送する(ステップS223)。
サーバ300の取得部302は、ウエアラブル端末200から送信された超音波Uの周波数を受信すると、受信した超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する(ステップS301)。そして、記憶処理部304は、取得した商品に関する情報を時刻情報に関連付けてブックマーク情報240として記憶装置320に記憶させる(ステップS303)。
【0147】
そして、ウエアラブル端末200において、ブックマーク情報240の閲覧操作を受け付けると、出力処理部210は、サーバ300にアクセスし、マイページを表示させる(ステップS225)。サーバ300の提供部306は、ウエアラブル端末200からの指示に従い、ウエアラブル端末200のディスプレイにブックマーク情報240を表示させる(ステップS305)。さらに、ウエアラブル端末200において、商品に関するウェブページのリンクの選択を受け付けた場合、提供部306は、当該商品に関するウェブページをウエアラブル端末200のディスプレイに表示させる。
【0148】
以上説明したように、この変形態様において、サーバ300にウエアラブル端末200の機能の一部を実現させることができるので、ウエアラブル端末200の処理負荷が低減する。また、第2の周波数によって特定される商品に関する情報を、複数収集して提供することが可能になる。これにより、店舗やメーカが商品の販促のための情報を顧客10に提供することも可能になる。
【0149】
(第4実施形態)
図24は、実施形態のハプティクス装置100の機能構成例を示す図である。
本実施形態のハプティクス装置100は、顧客10が手に取った商品に関する情報を店舗側で記録可能な構成をさらに有する点以外は、上記実施形態同様である。本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0150】
ハプティクス装置100は、図7のハプティクス装置100と同じ、発振部102と、制御部104と、受信部106と、判別部108とを有するとともに、さらに、記憶処理部110を有する。
【0151】
記憶処理部110は、制御部104により、第1の周波数から第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶装置120に記憶させる。
【0152】
図25は、顧客行動情報140のデータ構造例を示す図である。顧客行動情報140は、少なくとも制御部104により、第1の周波数から第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻が記憶される。
【0153】
図25の例では、当該ハプティクス装置100が発信した第2の周波数が割り当てられている商品の識別情報に関連付けて、時刻情報を記憶している。ただし、他の例では、顧客行動情報140には、第2の周波数に関連付けて時刻情報を記憶してもよく、後で、いつ、どの商品を顧客10が手に取ったかを特定できる情報に時刻情報を関連付けて記憶されていればよい。
【0154】
例えば、1つのハプティクス装置100に1つの商品20のみが予め対応付けられている場合には、顧客行動情報140は、時刻情報のみが記憶されてもよい。この時刻情報は、顧客行動情報140がどのハプティクス装置100かを示す情報、例えば、ハプティクス装置100の識別情報に関連付けられていれば、商品20を特定することができる。
【0155】
以上、本実施形態によれば、ハプティクス装置100は、記憶処理部110を有する。記憶処理部110は、制御部104により、第1の周波数から第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶装置120に記憶させる。
【0156】
店舗内や在庫の商品を特定する手段としてRFID(Radio Frequency Identification)技術がある。RFIDは欲しい商品情報を限定することなく広く通信が可能なため、主に店舗側が倉庫の在庫管理や棚卸を行うために使われている。しかしRFIDは、特定の商品情報のみを受信することには技術的な課題を抱えていた。また近年では、客向けにRFIDリーダ付きの買い物カゴを用いてセルフ決済を行う技術があるものの、手に取っただけで買い物かごに入れなかった商品に対しては記録に残らないため、購入しなかった商品に対して商品情報や在庫状況を後から確認することができなかった。
【0157】
また、店舗側はどの商品がどれくらいの客の手に取られているか、そのうちどれくらいが購買に繋がっているかを売上からでしか把握することが難しく、在庫不足による購買機会の損失や在庫過多による赤字を抱えてしまうこともある。
【0158】
このように、本実施形態のハプティクス装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、実店舗で商品販売を行う事業者に対して、商品がどれくらい手に取られているか記録を提供することができるので、在庫管理や店舗改善に利用することができる。
【0159】
また、本実施形態によれば、顧客10が手に取った商品20に関する情報を記録することができるので、店舗側は売れ筋の商品がどれくらいの人に手に取られているかを把握することで発注量を増やして売り切れによる購買機会の損失を防ぐことができる。また、売れていない商品に対して、手に取られているが売れていないのか、手に取られてすらいないのかを把握できるようになるため、発注量の調整によって赤字を防ぐことができるほか、手に取ってもらえるように商品配置や商品のPOP広告の見直し、セールの効果測定といった店舗改善を行うことができるようになる。
【0160】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、上記実施形態では、1つの発振部102の周波数を切り替える構成について説明したが、他の例では、第1の周波数の超音波Uを発振する第1のスピーカ112と、第2の周波数の超音波Uを発振する第2のスピーカ112を用いて、制御部104は、超音波Uを発振するスピーカ112を切り替える構成としてもよい。
【0161】
上記実施形態では、第2の周波数を商品20毎に異なる周波数を設定することで、商品20を特定していた。
【0162】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0163】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者(顧客)に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
【0164】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振手段と、
前記発振手段が発信する超音波の周波数を決定する制御手段と、
前記店舗内に設置され、前記発振手段が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信手段と、
受信した前記超音波の歪みを判別する判別手段と、
を備え、
前記制御手段は、
第1の前記周波数の超音波を前記発振手段に発信させ、その後、前記受信手段が受信する前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させる、情報出力装置。
2. 1.に記載の情報出力装置において、
前記第1の周波数は、顧客の端末をウェイクアップさせる、情報出力装置。
3. 1.または2.に記載の情報出力装置において、
前記判別手段は、前記基準として、前記超音波の歪みは、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであるかを判別し、
前記制御手段は、前記判別の結果が、前記超音波の歪みは前記顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであることを示すとき、前記基準を満たしたとして、当該特定の商品に関する情報を示す前記第2の周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させる、情報出力装置。
4. 1.から3.のいずれか一つに記載の情報出力装置において、
前記判別手段は、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより前記超音波に生じた歪みを学習した学習モデルを用いて、前記超音波の歪みを判別する、情報出力装置。
5. 1.から4.のいずれか一つに記載の情報出力装置において、
前記第2の周波数は、商品毎に異なる特定の周波数である、情報出力装置。
6. 1.から5.のいずれか一つに記載の情報出力装置において、
前記制御手段により、前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶手段に記憶させる記憶処理手段をさらに備える、情報出力装置。
7. 6.に記載の情報出力装置において、
前記記憶処理手段は、前記時刻に関連付けて、前記第2の周波数に対応する前記商品を示す情報を前記記憶手段に記憶させる、情報出力装置。
8. 1.から7.のいずれか一つに記載の情報出力装置において、
前記制御手段は、前記発振手段に、発信させる前記超音波を、一定時間、前記第2の周波数とした後、前記第1の周波数に戻す、情報出力装置。
【0165】
9. 超音波を受信する受信手段と、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替えるモード切替手段と、
前記商品情報受信モード時に前記受信手段が受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する取得手段と、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、を備える携帯端末。
10. 9.に記載の携帯端末において、
前記モード切替手段は、前記待機モードから前記商品情報受信モードに切り替えた後、一定時間経過後、または前記取得手段が前記商品に関する情報を取得した後、前記待機モードに戻す、携帯端末。
11. 9.または10.に記載の携帯端末において、
前記記憶手段に記憶された前記商品に関する情報を出力手段に出力させる出力処理手段をさらに備える、携帯端末。
【0166】
12. 特定の商品を示す商品に関する情報を示す周波数を有する超音波を発信する情報出力装置と、
前記情報出力装置が発信した超音波を受信する携帯端末と、を備え、
前記情報出力装置は、
店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振手段と、
前記発振手段が発信する超音波の周波数を決定する制御手段と、
前記店舗内に設置され、前記発振手段が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信手段と、
受信した前記超音波の歪みを判別する判別手段と、を有し、
前記制御手段は、
第1の前記周波数の超音波を前記発振手段に発信させ、その後、前記受信手段が受信する前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させ、
前記携帯端末は、
超音波を受信する受信手段と、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替えるモード切替手段と、
前記商品情報受信モード時に前記受信手段が受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する取得手段と、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる記憶処理手段と、を有する、
情報処理システム。
13. 12.に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の周波数は、顧客の端末をウェイクアップさせる、情報処理システム。
14. 12.または13.に記載の情報処理システムにおいて、
前記情報出力装置の前記判別手段は、前記基準として、前記超音波の歪みは、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであるかを判別し、
前記情報出力装置の前記制御手段は、前記判別の結果が、前記超音波の歪みは前記顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであることを示すとき、前記基準を満たしたとして、当該特定の商品に関する情報を示す前記第2の周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させる、情報処理システム。
15. 12.から14.のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
前記情報出力装置の前記判別手段は、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより前記超音波に生じた歪みを学習した学習モデルを用いて、前記超音波の歪みを判別する、情報処理システム。
16. 12.から15.のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
前記第2の周波数は、商品毎に異なる特定の周波数である、情報処理システム。
17. 12.から16.のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
前記情報出力装置は、
前記情報出力装置の前記制御手段により、前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶手段に記憶させる記憶処理手段をさらに備える、情報処理システム。
18. 17.に記載の情報処理システムにおいて、
前記情報出力装置の前記記憶処理手段は、前記時刻に関連付けて、前記第2の周波数に対応する前記商品を示す情報を前記記憶手段に記憶させる、情報処理システム。
19. 12.から18.のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
前記情報出力装置の前記制御手段は、前記発振手段に、発信させる前記超音波を、一定時間、前記第2の周波数とした後、前記第1の周波数に戻す、情報処理システム。
20. 19.に記載の情報処理システムにおいて、
前記携帯端末の前記モード切替手段は、前記待機モードから前記商品情報受信モードに切り替えた後、一定時間経過後、または前記取得手段が前記商品に関する情報を取得した後、前記待機モードに戻す、情報処理システム。
21. 19.または20.に記載の情報処理システムにおいて、
前記携帯端末は、
前記記憶手段に記憶された前記商品に関する情報を出力手段に出力させる出力処理手段をさらに備える、情報処理システム。
【0167】
22. 1以上のコンピュータが、
第1の周波数を有する超音波を発振手段に発信させ、
発信した前記第1の周波数の前記超音波が顧客に反射して戻ってきた超音波を受信し、
受信した前記超音波の歪みを判別し、
前記第1の周波数の超音波を前記発振手段に発信させた後、前記受信した前記超音波の歪みの判別結果が基準を満たしたときに、発信する前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の周波数に切り替えて発信する、情報処理方法。
23. 22.に記載の情報処理方法において、
前記第1の周波数は、顧客の端末をウェイクアップさせる、情報処理方法。
24. 22.または23.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記基準として、前記超音波の歪みは、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであるかを判別し、
前記判別の結果が、前記超音波の歪みは前記顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであることを示すとき、前記基準を満たしたとして、当該特定の商品に関する情報を示す前記第2の周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させる、情報処理方法。
25. 22.から24.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより前記超音波に生じた歪みを学習した学習モデルを用いて、前記超音波の歪みを判別する、情報処理方法。
26. 22.から25.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記第2の周波数は、商品毎に異なる特定の周波数である、情報処理方法。
27. 22.から26.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶手段に記憶させる、情報処理方法。
28. 27.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記時刻に関連付けて、前記第2の周波数に対応する前記商品を示す情報を前記記憶手段に記憶させる、情報処理方法。
29. 22.から28.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記発振手段に、発信させる前記超音波を、一定時間、前記第2の周波数とした後、前記第1の周波数に戻す、情報処理方法。
【0168】
30. 1以上のコンピュータが、
超音波を受信し、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替え、
前記商品情報受信モード時に受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得し、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる、情報処理方法。
31. 30.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記待機モードから前記商品情報受信モードに切り替えた後、一定時間経過後、または取得した前記商品に関する情報を取得した後、前記待機モードに戻す、情報処理方法。
32. 30.または31.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記記憶手段に記憶された前記商品に関する情報を出力手段に出力させる、情報処理方法。
【0169】
33. 1以上のコンピュータが、
第1の周波数を有する超音波を発振手段に発信させ、
前記第1の周波数を有する前記超音波を受信した顧客の携帯端末を待機モードから商品情報受信モードに切り替えさせ、
前記発振手段が発信した前記超音波が前記顧客に反射して戻ってきた超音波を受信すると、受信した前記超音波の歪みを判別し、
前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させ、
前記商品情報受信モードにある前記顧客の携帯端末に前記第2の周波数を有する前記超音波を受信させ、当該超音波の前記第2の周波数が示す前記商品に関する情報を、前記顧客の携帯端末の記憶手段に記憶させる、情報処理方法。
34. 33.に記載の情報処理方法において、
前記第1の周波数は、前記顧客の前記携帯端末をウェイクアップさせる、情報処理方法。
35. 33.または34.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記基準として、前記超音波の歪みは、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであるかを判別し、
前記判別の結果が、前記超音波の歪みは前記顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであることを示すとき、前記基準を満たしたとして、当該特定の商品に関する情報を示す前記第2の周波数に切り替えて前記超音波を前記発振手段に発信させる、情報処理方法。
36. 33.から35.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより前記超音波に生じた歪みを学習した学習モデルを用いて、前記超音波の歪みを判別する、情報処理方法。
37. 33.から36.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記第2の周波数は、商品毎に異なる特定の周波数である、情報処理方法。
38. 33.から37.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶手段に記憶させる、情報処理方法。
39. 38.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記時刻に関連付けて、前記第2の周波数に対応する前記商品を示す情報を前記記憶手段に記憶させる、情報処理方法。
40. 33.から39.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記発振手段に、発信させる前記超音波を、一定時間、前記第2の周波数とした後、前記第1の周波数に戻す、情報処理方法。
【0170】
41. 店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振部と、前記発振部が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信部と、を有するコンピュータに、
第1の前記周波数の超音波を前記発振部に発信させる手順、
前記発振部が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を前記受信部により受信する手順、
受信した前記超音波の歪みを判別する手順、
前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振部に発信させる手順、を実行させるためのプログラム。
42. 41.に記載のプログラムにおいて、
前記第1の周波数は、顧客の端末をウェイクアップさせる、プログラム。
43. 41.または42.に記載のプログラムにおいて、
前記基準として、前記超音波の歪みは、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであるかを判別する手順、
前記判別の結果が、前記超音波の歪みは前記顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであることを示すとき、前記基準を満たしたとして、当該特定の商品に関する情報を示す前記第2の周波数に切り替えて前記超音波を前記発振部に発信させる手順、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
44. 41.から43.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより前記超音波に生じた歪みを学習した学習モデルを用いて、前記超音波の歪みを判別する手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
45. 41.から44.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第2の周波数は、商品毎に異なる特定の周波数である、プログラム。
46. 41.から45.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶手段に記憶させる手順をさらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
47. 46.に記載のプログラムにおいて、
前記時刻に関連付けて、前記第2の周波数に対応する前記商品を示す情報を前記記憶手段に記憶させる手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
48. 41.から47.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記発振部に、発信させる前記超音波を、一定時間、前記第2の周波数とした後、前記第1の周波数に戻す手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【0171】
49. コンピュータに、
超音波を受信する手順、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替える手順、
前記商品情報受信モード時に前記受信する手順で受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する手順、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる手順、を実行させるためのプログラム。
50. 49.に記載のプログラムにおいて、
前記待機モードから前記商品情報受信モードに切り替えた後、一定時間経過後、または前記取得する手順で前記商品に関する情報を取得した後、前記待機モードに戻す手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
51. 49.または50.に記載のプログラムにおいて、
前記記憶する手順で記憶された前記商品に関する情報を出力手段に出力させる手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【0172】
52. 店舗内に設置され、複数の周波数の超音波を発振可能な発振部と、前記発振部が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を受信する受信部と、を有するコンピュータに、
第1の前記周波数の超音波を前記発振部に発信させる手順、
前記発振部が発信した前記超音波が反射して戻ってきた超音波を前記受信部により受信する手順、
受信した前記超音波の歪みを判別する手順、
前記超音波の歪みが基準を満たしたときに、前記超音波の周波数を、前記第1の周波数から、特定の商品に関する情報を示す第2の前記周波数に切り替えて前記超音波を前記発振部に発信させる手順、を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
53. 52.に記載の記録媒体において、
前記第1の周波数は、顧客の端末をウェイクアップさせる、プログラムを記録した記録媒体。
54. 52.または53.に記載の記録媒体において、
前記基準として、前記超音波の歪みは、顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであるかを判別する手順、
前記判別の結果が、前記超音波の歪みは前記顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより生じた歪みであることを示すとき、前記基準を満たしたとして、当該特定の商品に関する情報を示す前記第2の周波数に切り替えて前記超音波を前記発振部に発信させる手順、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
55. 52.から54.のいずれか一つに記載の記録媒体において、
顧客が前記特定の商品を手に取ったことにより前記超音波に生じた歪みを学習した学習モデルを用いて、前記超音波の歪みを判別する手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
56. 52.から55.のいずれか一つに記載の記録媒体において、
前記第2の周波数は、商品毎に異なる特定の周波数である、プログラムを記録した記録媒体。
57. 52.から56.のいずれか一つに記載の記録媒体において、
前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えが行われたとき、切り替えが行われた時刻を記憶手段に記憶させる手順をさらに前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
58. 57.に記載の記録媒体において、
前記時刻に関連付けて、前記第2の周波数に対応する前記商品を示す情報を前記記憶手段に記憶させる手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
59. 52.から58.のいずれか一つに記載の記録媒体において、
前記発振部に、発信させる前記超音波を、一定時間、前記第2の周波数とした後、前記第1の周波数に戻す手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【0173】
60. コンピュータに、
超音波を受信する手順、
待機モードにおいて前記超音波を受信すると、前記待機モードから商品情報受信モードに切り替える手順、
前記商品情報受信モード時に前記受信する手順で受信した前記超音波の周波数を判別することにより商品に関する情報を取得する手順、
取得した前記商品に関する情報を時刻情報に関連付けて記憶手段に記憶させる手順、を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
61. 60.に記載の記録媒体において、
前記待機モードから前記商品情報受信モードに切り替えた後、一定時間経過後、または前記取得する手順で前記商品に関する情報を取得した後、前記待機モードに戻す手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
62. 60.または61.に記載の記録媒体において、
前記記憶する手順で記憶された前記商品に関する情報を出力手段に出力させる手順を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【符号の説明】
【0174】
1 情報処理システム
3 通信ネットワーク
10 顧客
12 手
20 商品
30 陳列棚
30a 上面
31 領域
32 陳列棚
32a 下面
34 側板
34a 内側面
50 スマートフォン
60 センサ
62 通信部
100 情報出力装置、ハプティクス装置
102 発振部
104 制御部
106 受信部
108 判別部
110 記憶処理部
112 スピーカ
112a 出力面
116 マイクロフォン
116a 受信面
120 記憶装置
130 周波数設定情報
140 顧客行動情報
200 携帯端末、ウエアラブル端末
202 受信部
204 モード切替部
206 取得部
208 記憶処理部
210 出力処理部
212 マイクロフォン
214 送信部
220 記憶装置
230 商品情報
240 ブックマーク情報
300 サーバ
302 取得部
304 記憶処理部
306 提供部
320 記憶装置
1000 コンピュータ
1010 バス
1020 プロセッサ
1030 メモリ
1040 ストレージデバイス
1050 入出力インタフェース
1060 ネットワークインタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25