(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031443
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】照明装置および描画装置
(51)【国際特許分類】
G03F 9/00 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
G03F9/00 Z
G03F9/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134992
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100110847
【弁理士】
【氏名又は名称】松阪 正弘
(74)【代理人】
【識別番号】100136526
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100136755
【弁理士】
【氏名又は名称】井田 正道
(72)【発明者】
【氏名】岸脇 大介
【テーマコード(参考)】
2H197
【Fターム(参考)】
2H197AA29
2H197CA07
2H197CC05
2H197CD12
2H197CD41
2H197EA14
2H197EA15
2H197EA17
2H197EA19
2H197EB16
2H197EB23
(57)【要約】
【課題】撮像領域に対する照明角度を容易に変更可能な照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置54は、環状光源部55と、偏向ユニット56とを備える。環状光源部55は、環状に配置された複数の光源551を有し、複数の光源551のそれぞれからの光を第1照明角度で対象物9上の撮像領域に照射する。偏向ユニット56は、偏向部57、および、偏向部57を複数の光源551からの光の経路外の第1位置と、当該経路上の第2位置とに選択的に配置する偏向部移動機構を有し、偏向部57を第2位置に配置した際に、複数の光源551のそれぞれからの光を第1照明角度とは異なる第2照明角度で撮像領域に導く。これにより、撮像領域に対する照明角度を容易に変更することができる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物上の参照形状の撮像に用いられる照明装置であって、
環状に配置された複数の光源を有し、前記複数の光源のそれぞれからの光を第1照明角度で対象物上の撮像領域に照射する環状光源部と、
偏向部、および、前記偏向部を前記複数の光源からの光の経路外の第1位置と、前記経路上の第2位置とに選択的に配置する偏向部移動機構を有し、前記偏向部を前記第2位置に配置した際に、前記複数の光源のそれぞれからの光を前記第1照明角度とは異なる第2照明角度で前記撮像領域に導く偏向ユニットと、
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置であって、
前記偏向部が、複数の光学素子を有し、
前記偏向部が前記第2位置に配置された際に、前記複数の光源のそれぞれからの光が前記複数の光学素子を順に経由することにより前記撮像領域に導かれ、
前記偏向部の前記第1位置への配置時と、前記第2位置への配置時とで、前記環状光源部と前記対象物との間の距離が一定であることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
請求項2に記載の照明装置であって、
前記複数の光学素子が、
前記複数の光源からの光を反射する環状の外周面を有する第1筒状反射体と、
前記第1筒状反射体からの光を反射する環状の内周面を有する第2筒状反射体と、
を含み、
前記第1筒状反射体および前記第2筒状反射体が同じ中心軸を中心とすることを特徴とする照明装置。
【請求項4】
請求項3に記載の照明装置であって、
前記中心軸を含む断面に注目した場合に、前記第1筒状反射体の前記外周面、または/および、前記第2筒状反射体の前記内周面が凸形状または凹形状であり、前記複数の光学素子を経由した光が、前記撮像領域にておよそ集光することを特徴とする照明装置。
【請求項5】
請求項3に記載の照明装置であって、
前記偏向部移動機構が、前記偏向部を前記中心軸に沿って移動させ、
前記偏向部が前記第1位置に配置された際に、前記第2筒状反射体が、前記複数の光源を囲むことを特徴とする照明装置。
【請求項6】
描画装置であって、
請求項1ないし5のいずれか1つに記載の照明装置と、
前記照明装置からの光の前記撮像領域における反射光を受光することにより、前記対象物である基板上の参照形状を示す撮像画像を取得する撮像部と、
前記基板に対して変調された光を照射する描画部と、
前記基板を保持するステージを、前記照明装置、前記撮像部および前記描画部に対して相対的に、前記基板に沿う走査方向に移動するステージ移動機構と、
前記撮像画像に基づいて描画データを補正しつつ、補正後の前記描画データに基づいて前記描画部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする描画装置。
【請求項7】
請求項6に記載の描画装置であって、
前記照明装置および前記撮像部の組合せを撮像ユニットとして、複数の撮像ユニットが、前記走査方向に垂直かつ前記基板に沿う幅方向に配列されており、
前記描画装置が、前記複数の撮像ユニットを前記幅方向に移動する複数の撮像ユニット移動機構をさらに備え、
前記複数の撮像ユニットのそれぞれにおいて、前記照明装置の前記偏向部移動機構および前記偏向部が前記走査方向に並ぶことを特徴とする描画装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置および描画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、基板上の感光材料にパターンをマスクレスで描画する描画装置(ダイレクトイメージング装置)が利用されている。描画装置では、周辺の温度変化により基板が伸縮し、パターンの描画位置精度が低下することに対応するため、基板上のアライメントマークを撮像するアライメントカメラが搭載される。アライメントカメラの撮像画像に基づいて基板の変形および位置ずれの情報を取得し、基板の変形および位置ずれに合わせて描画データを補正することにより、パターンの描画位置精度を向上することが可能となる。
【0003】
特許文献1では、ワークの表面に形成された基準形状の検出に使用されるアライメント用光源ユニットが開示されている。当該ユニットでは、リング状の照明装置を上下方向に移動することにより、照明装置と基準形状との離間幅が、基準形状と周辺部とのコントラストが最適になる最適離間幅に設定される。また、照明装置から出射される光の、基準形状に対する照明角度を変更する手段も開示されている。具体的には、内部が中空とされたドーム状のケーシングの内壁に、ケーシングの下部から上部に向かって複数列の光源が設けられる。駆動対象の光源の列を切り替えることにより、照明角度が変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、アライメントマークの外形を明瞭に撮像するために、特許文献1のようにリング状の照明装置を移動する場合に、撮像領域に対する、ある程度の照明強度を確保するには、各光源の光軸が撮像領域に向くように、照明装置における各光源の取り付け角度を調整する機構が必要となる。この場合、照明装置の構造が複雑になってしまう。また、ドーム状のケーシングに複数列の光源を設ける場合、照明装置が大型化するため、取り付け位置によっては、スペースの確保が難しいことがある。さらに、照明装置が大型化すると、複数のアライメントカメラを近接して配置することができなくなり、アライメントマークの撮像に支障が生じる場合もある。したがって、撮像領域に対する照明角度を容易に変更可能な新規な構造の照明装置が求められている。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、撮像領域に対する照明角度を容易に変更可能な照明装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1は、対象物上の参照形状の撮像に用いられる照明装置であって、環状に配置された複数の光源を有し、前記複数の光源のそれぞれからの光を第1照明角度で対象物上の撮像領域に照射する環状光源部と、偏向部、および、前記偏向部を前記複数の光源からの光の経路外の第1位置と、前記経路上の第2位置とに選択的に配置する偏向部移動機構を有し、前記偏向部を前記第2位置に配置した際に、前記複数の光源のそれぞれからの光を前記第1照明角度とは異なる第2照明角度で前記撮像領域に導く偏向ユニットとを備える。
【0008】
本発明の態様2は、態様1の照明装置であって、前記偏向部が、複数の光学素子を有し、前記偏向部が前記第2位置に配置された際に、前記複数の光源のそれぞれからの光が前記複数の光学素子を順に経由することにより前記撮像領域に導かれ、前記偏向部の前記第1位置への配置時と、前記第2位置への配置時とで、前記環状光源部と前記対象物との間の距離が一定である。
【0009】
本発明の態様3は、態様2の照明装置であって、前記複数の光学素子が、前記複数の光源からの光を反射する環状の外周面を有する第1筒状反射体と、前記第1筒状反射体からの光を反射する環状の内周面を有する第2筒状反射体とを含み、前記第1筒状反射体および前記第2筒状反射体が同じ中心軸を中心とする。
【0010】
本発明の態様4は、態様3の照明装置であって、前記中心軸を含む断面に注目した場合に、前記第1筒状反射体の前記外周面、または/および、前記第2筒状反射体の前記内周面が凸形状または凹形状であり、前記複数の光学素子を経由した光が、前記撮像領域にておよそ集光する。
【0011】
本発明の態様5は、態様3(態様3または4であってもよい。)の照明装置であって、前記偏向部移動機構が、前記偏向部を前記中心軸に沿って移動させ、前記偏向部が前記第1位置に配置された際に、前記第2筒状反射体が、前記複数の光源を囲む。
【0012】
本発明の態様6は、描画装置であって、態様1ないし5のいずれか1つの照明装置と、前記照明装置からの光の前記撮像領域における反射光を受光することにより、前記対象物である基板上の参照形状を示す撮像画像を取得する撮像部と、前記基板に対して変調された光を照射する描画部と、前記基板を保持するステージを、前記照明装置、前記撮像部および前記描画部に対して相対的に、前記基板に沿う走査方向に移動するステージ移動機構と、 前記撮像画像に基づいて描画データを補正しつつ、補正後の前記描画データに基づいて前記描画部を制御する制御部とを備える。
【0013】
本発明の態様7は、態様6の描画装置であって、前記照明装置および前記撮像部の組合せを撮像ユニットとして、複数の撮像ユニットが、前記走査方向に垂直かつ前記基板に沿う幅方向に配列されており、前記描画装置が、前記複数の撮像ユニットを前記幅方向に移動する複数の撮像ユニット移動機構をさらに備え、前記複数の撮像ユニットのそれぞれにおいて、前記照明装置の前記偏向部移動機構および前記偏向部が前記走査方向に並ぶ。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、撮像領域に対する照明角度を容易に変更可能な照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】撮像ユニットおよび撮像ユニット移動機構を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の一の実施の形態に係る描画装置1の構成を示す斜視図である。
図1では、互いに直交する3つの方向をX方向、Y方向およびZ方向として矢印にて示す。
図1に示す例では、X方向およびY方向は水平方向であり、Z方向は鉛直方向である。
【0017】
描画装置1は、対象物である基板9上の感光材料に空間変調された光を照射し、当該光の照射領域を基板9上にて走査することによりパターンの描画を行う直接描画装置である。基板9は、例えば、プリント配線基板である。基板9は、半導体基板やガラス基板等であってもよく、フレキシブル基板等、フィルム状の基板であってもよい。本実施の形態では、基板9の主面(後述の上面91)に、感光材料であるレジスト膜が、当該主面の略全体を覆うように設けられている。描画装置1では、基板9のレジスト膜にパターンが描画される。後工程では、現像等の処理が行われ、レジスト膜のパターンが形成された基板9が得られる。
【0018】
描画装置1は、ステージ21と、ステージ移動機構22と、描画部3と、制御部4と、複数の撮像ユニット5と、複数の撮像ユニット移動機構6(後述の
図2参照)とを備える。制御部4は、例えば、CPU、メモリ等を有するコンピュータが所定のプログラムを実行することにより実現され、描画装置1の全体制御を担う。ステージ21は、描画部3の下方(すなわち、(-Z)側)において、水平状態の基板9を下側から保持する略平板状の保持部である。ステージ21上に載置された基板9の(+Z)側の主面91(以下、「上面91」と呼ぶ。)は、Z方向に対して略垂直であり、X方向およびY方向に略平行である。ステージ21は、基板9の外縁を把持するもの等であってもよい。
【0019】
ステージ移動機構22は、支持プレート23と、ベースプレート24と、基台25と、回動機構26と、主走査機構27と、副走査機構28とを備える。支持プレート23は、ステージ21を下方から支持する。回動機構26は、例えば、リニアモータと、回動軸とを有する。リニアモータは、ステージ21の端部に取り付けられた可動子と、支持プレート23の上面に設けられた固定子とを有する。回動軸は、Z方向に略平行であり、ステージ21の下面の中央部に設けられる。当該リニアモータの駆動により、ステージ21が当該回動軸を中心として所定の角度範囲内で回動する。
【0020】
副走査機構28は、例えば、リニアモータと、一対のガイド部とを有する。リニアモータは、支持プレート23の下面に取り付けられた可動子と、ベースプレート24の上面に設けられた固定子とを有する。一対のガイド部は、X方向に延びており、支持プレート23とベースプレート24との間に設けられる。当該リニアモータの駆動により、支持プレート23がベースプレート24上のガイド部に沿ってX方向に移動する。
【0021】
主走査機構27は、例えば、リニアモータと、一対のガイド部とを有する。リニアモータは、ベースプレート24の下面に取り付けられた可動子と、基台25の上面に設けられた固定子とを有する。一対のガイド部は、Y方向に延びており、ベースプレート24と基台25との間に設けられる。当該リニアモータの駆動により、ベースプレート24が基台25上のガイド部に沿ってY方向に移動する。換言すると、主走査機構27は、基板9の上面91に沿うY方向に、基板9およびステージ21を移動する。以下の説明では、Y方向を「走査方向」といい、走査方向に垂直かつ基板9の上面91に沿うX方向を「幅方向」という。回動機構26、副走査機構28および主走査機構27の駆動源は、リニアモータ以外であってもよく、例えば、ボールねじにモータを取り付けたものが用いられてもよい。ステージ移動機構22では、ステージ21をZ方向に昇降させるステージ昇降機構が設けられてもよい。また、回動機構26が省略されてもよい。
【0022】
描画部3は、幅方向に配列される複数の描画ヘッド31を備える。本実施の形態では、描画ヘッド31の個数は、5であるが、4以下、または、6以上であってもよい。複数の描画ヘッド31は、ステージ21を跨いで設けられるヘッド支持部19により、ステージ21の上方にて支持される。各描画ヘッド31は、光源部と、光変調部とを備える。光源部は、例えば、LEDまたは半導体レーザ等の光源を有し、光変調部に向けて所定波長の光を出射する。光変調部は、光源部からの光を変調する。光変調部により変調された光は、ステージ21上の基板9の上面91に照射される。光変調部としては、例えば、複数の光変調素子が二次元に配列されたDMD(デジタルミラーデバイス)等が利用される。光変調部は、複数の光変調素子が一次元に配列された変調器等であってもよい。
【0023】
複数の撮像ユニット5は、複数の描画ヘッド31の(-Y)側において、幅方向に配列される。
図1の描画装置1では、2個の撮像ユニット5が設けられ、走査方向における同じ位置にて幅方向に並ぶ。
図1では、撮像ユニット5を支持する構成(後述の撮像ユニット支持部18および撮像ユニット移動機構6)の図示を省略している。撮像ユニット5の個数は3以上であってもよい。描画装置1の設計によっては、1つの撮像ユニット5のみが設けられてもよい。
【0024】
図2は、撮像ユニット5および撮像ユニット移動機構6を示す図である。描画装置1では、上記ヘッド支持部19の(-Y)側には、ステージ21を跨ぐ撮像ユニット支持部18が設けられる。撮像ユニット支持部18には、複数の撮像ユニット移動機構6が取り付けられ、複数の撮像ユニット5は、複数の撮像ユニット移動機構6にそれぞれ支持される。
図2の例では、各撮像ユニット移動機構6は、モータ61と、ボールねじ62と、ガイドレール(図示省略)とを有する。ボールねじ62のねじ軸、および、ガイドレールは幅方向に延びており、ボールねじ62のナットは、撮像ユニット5に固定される。モータ61が駆動することにより、撮像ユニット5が幅方向に移動する。撮像ユニット移動機構6は、リニアモータ等、他の駆動源により実現されてもよい。
【0025】
各撮像ユニット5は、撮像部51と、落射照明装置52と、光学系53と、リング照明装置54とを備える。光学系53は、例えば、ハーフミラーおよびレンズ等を有する。光学系53は、基板9の上面91に略垂直(すなわち、Z方向に略平行)な光軸J1を有し、当該光軸J1に沿って上面91からの光を撮像部51に導く。撮像部51は、CCDまたはCMOS等の撮像デバイスを有する。上面91において光軸J1を中心とする所定範囲の領域は、撮像領域であり、撮像領域の像が光学系53により撮像部51の撮像面に形成される。これにより、撮像領域を示す撮像画像(のデータ)が取得される。
【0026】
落射照明装置52は、光学系53の鏡筒530に取り付けられ、照明光を出射する。当該照明光は、光学系53により光軸J1に沿って上面91に導かれる。落射照明装置52からの照明光は、上面91に対して略垂直に入射する。後述するように、撮像ユニット5では、落射照明装置52またはリング照明装置54のいずれかを利用しつつ、撮像部51により撮像画像が取得される。落射照明装置52を利用する場合には、既述のように、照明光が光軸J1に沿って撮像領域に対して略垂直に照射され、当該照明光の正反射光による撮像画像が取得される。以下の説明では、落射照明装置52を利用した撮像領域の照明を「同軸落射照明」という。
【0027】
図3は、リング照明装置54の断面図であり、光軸J1を含む面における断面を示す。
図4は、リング照明装置54の平面図であり、(+Z)側から(-Z)方向を向いて見たリング照明装置54を示す。
図4では、後述の偏向部移動機構58の図示を省略している。リング照明装置54は、鏡筒530(
図2参照)の下端部に取り付けられる。リング照明装置54は、ケーシング540と、環状光源部55と、偏向ユニット56とを備える。ケーシング540は、上面部541と、外筒部542とを有する。上面部541は、光軸J1を中心とする円環状板部である。外筒部542は、光軸J1を中心とし、上面部541の外縁から(-Z)方向に延びる。
【0028】
環状光源部55は、複数の光源551を有する。各光源551は、例えば、LED等の発光素子を含む。複数の光源551は、光学系53の光軸J1を中心として環状に配置され、外筒部542の下部に取り付けられる。詳細には、複数の光源551は、光軸J1を中心とする周方向に等角度間隔で配列される。また、複数(全て)の光源551の光軸が、上面91上の光軸J1の位置近傍を通過するように、複数の光源551の出射方向が(-Z)方向から光軸J1側に向かって傾斜する。これにより、複数の光源551のそれぞれからの光が、略一定の照明角度(以下、「第1照明角度」という。)で撮像領域に照射される。第1照明角度は、各光源551の光軸と光学系53の光軸J1とがなす角度である。各光源551からの光は、上面91上にておよそ集光する。なお、光源551の個数は、
図4に示す個数より多くてもよく、少なくてもよい。
【0029】
偏向ユニット56は、偏向部57と、偏向部移動機構58(
図2参照)とを備える。偏向部57は、複数の光学素子を有する。
図3および
図4に示す例では、当該複数の光学素子は、第1筒状反射体571と、第2筒状反射体572とを含む。第1筒状反射体571および第2筒状反射体572は、共に光学系53の光軸J1を中心とする筒状である。すなわち、光軸J1は、第1筒状反射体571および第2筒状反射体572の中心軸である。
図4のように光軸J1に沿って見た場合に、第1筒状反射体571は、第2筒状反射体572の内側に配置される。また、第2筒状反射体572の内径は、ケーシング540の外径よりも僅かに大きい。
図3に示す状態では、光軸J1を中心とする径方向において、第2筒状反射体572の内周面が、ケーシング540の外周面に近接した状態で対向する。第2筒状反射体572は、ケーシング540の外部において環状光源部55を囲む。また、第2筒状反射体572の下端が、ケーシング540の下端に近接する。第1筒状反射体571は、第2筒状反射体572の(+Z)側に配置される。また、第1筒状反射体571は、ケーシング540の内部に配置される。
【0030】
第1筒状反射体571および第2筒状反射体572は、例えば、金属により形成される。第1筒状反射体571の環状の外周面は、鏡面加工が施された反射面である。第2筒状反射体572の環状の内周面は、鏡面加工が施された反射面である。第1筒状反射体571の外周面、および、第2筒状反射体572の内周面に、金属膜等が蒸着されてもよい。
図3の例では、第1筒状反射体571の外周面は、光軸J1を中心とする円錐台面であり、(+Z)側の端部の直径が(-Z)側の端部の直径よりも小さい。第1筒状反射体571の外周面の法線は、径方向の外側かつ(+Z)側を向く。第2筒状反射体572の内周面は、光軸J1を中心とする円筒面である。第1筒状反射体571の内周面の法線は、径方向の内側を向き、光軸J1に略直交する。
【0031】
第1筒状反射体571および第2筒状反射体572は、例えば、複数の連結部561により互いに連結される。
図3の例では、各連結部561は、Z方向に延びる部位と、径方向に延びる部位とを有するL字状の部材である。各連結部561の一端は、第1筒状反射体571の(-Z)側の端部に接続され、他端は第2筒状反射体572の(-Z)側の端部に接続される。複数の連結部561は、周方向に等角度間隔で配置される。後述の偏向部57の移動では、第1筒状反射体571と第2筒状反射体572とが一体的に移動する。
【0032】
偏向部移動機構58は、例えば、ソレノイドを有し、
図2に示すように、機構本体581と、可動軸(プランジャ)582とを有する。機構本体581は、ケーシング540の(-Y)側の部位に固定される。可動軸582は、Z方向に延びており、端部が第2筒状反射体572の外周面に固定される。偏向部移動機構58により、偏向部57が光軸J1に沿って移動する。具体的には、偏向部移動機構58が可動軸582を引き込むことにより、
図3に示すように、第2筒状反射体572が、ケーシング540の外周面に対向する位置に配置され、第1筒状反射体571がケーシング540の内部にて外筒部542と光軸J1との間に配置される。以下の説明では、
図3に示す偏向部57(第1筒状反射体571および第2筒状反射体572)の位置を「第1位置」という。第1位置は、複数の光源551からの光の経路外の位置であり、各光源551からの光は、偏向部57のいずれの構成にも入射しない。
【0033】
また、偏向部移動機構58が可動軸582を押し出すことにより、
図5に示すように、第1筒状反射体571および第2筒状反射体572が、ケーシング540から基板9側に離れた位置に配置される。以下の説明では、
図5に示す偏向部57の位置を「第2位置」という。第2位置は、複数の光源551からの光の経路上の位置であり、偏向部57が第2位置に配置された際に、各光源551からの光が複数の光学素子を順に経由する。詳細には、各光源551からの光は、第1筒状反射体571の外周面にて反射され、第2筒状反射体572の内周面に向かう。当該光は、第2筒状反射体572の内周面にて反射され、上面91の撮像領域に向かう。これにより、複数の光源551のそれぞれからの光が、第1照明角度よりも大きい、略一定の照明角度(以下、「第2照明角度」という。)で撮像領域に照射される。第2照明角度は、各光源551の光軸に沿って出射され、偏向部57を経由して上面91に至る光線(主光線)と、光学系53の光軸J1とがなす角度である。
【0034】
偏向部57が第2位置に配置された際には、各光源551からの光は、第2筒状反射体572と基板9との間の経路上で集光した後、発散しつつ、撮像領域に照射される。各光源551から複数の光学素子(第1筒状反射体571および第2筒状反射体572)を経由して撮像領域に至る距離は、偏向部57が第1位置に配置された際における、各光源551から撮像領域に至る距離よりも僅かに大きいのみである。したがって、偏向部57が第2位置に配置された際に、各光源551からの光が撮像領域において大きく広がることはない。実際には、
図4に示すように光軸J1に沿って見た場合、偏向部57が第2位置に配置された状態では、第2筒状反射体572の内周面からの反射光は収束しつつ撮像領域に向かう(
図4中の細い実線参照)。これに対し、偏向部57が第1位置に配置された状態では、各光源551からの光は発散しつつ撮像領域に向かう(
図4中の二点鎖線参照)。
【0035】
リング照明装置54からの照明光(すなわち、複数の光源551から光の集合)を撮像領域に照射することにより、当該照明光の拡散反射光による撮像画像が撮像部51により取得される。詳細には、偏向部57を第1位置に配置することにより、照明光を第1照明角度で撮像領域に照射した状態(以下、「通常リング照明」という。)にて、撮像画像が取得される。また、偏向部57を第2位置に配置することにより、照明光を第2照明角度で撮像領域に照射した状態(以下、「ローアングル照明」という。)にて、撮像画像が取得される。偏向部57を第1位置および第2位置のいずれに配置する場合も、Z方向における撮像部51および光学系53の位置は同じである。したがって、撮像ユニット5では、フォーカス調整機構等を設けることなく、通常リング照明での撮像、および、ローアングル照明での撮像が可能である。
【0036】
描画装置1によるパターンの描画では、まず、処理対象の基板9が、
図1のステージ21上に載置されて保持される。基板9の上面91には複数のアライメントマーク(指定マーク)が形成されている。アライメントマークは、アライメント動作において参照すべき参照形状であり、基板9上に予め設けられている貫通孔や配線等の一部であってもよい。続いて、ステージ移動機構22および複数の撮像ユニット移動機構6の駆動により、各撮像ユニット5の下方にアライメントマークが配置され、撮像部51により、アライメントマークを撮像した撮像画像が取得される。
【0037】
撮像画像の取得の際には、アライメントマークの断面形状や、アライメントマークを覆うレジスト膜の種類等に応じて、上述の同軸落射照明、通常リング照明、および、ローアングル照明のいずれか1つの照明方法が、操作者により予め選択されている。事前準備として、同軸落射照明、通常リング照明、および、ローアングル照明を順に切り替えつつ、操作者が撮像部51にて取得される画像を確認することにより、1つの照明方法が選択されてもよい。複数の撮像ユニット5では、選択された照明方法を用いて撮像画像が取得される。
【0038】
基板9の一例では、走査方向(Y方向)における両端部のそれぞれに複数のアライメントマークが設けられ、ステージ移動機構22が基板9を走査方向に移動することにより、基板9の両端部における複数のアライメントマークが複数の撮像部51により順次撮像される。複数の撮像画像は、制御部4に入力される。制御部4では、複数の撮像画像から、ステージ21上の基板9における複数のアライメントマークの重心位置が求められる。制御部4では、変形および位置ずれ(以下、単に「変形等」という。)が生じていない理想的な基板における複数のアライメントマークの重心位置も予め記憶されており、実際の基板9におけるアライメントマークの位置と比較される。これにより、パターンの描画時における基板9の変形等を示す情報が取得される。
【0039】
描画装置1では、基板9に描画すべきパターンを示す設計データから、複数の描画ヘッド31の制御に用いられる描画データが生成されており、上記情報が示す基板9の変形等に合わせて描画データが補正される。そして、ステージ移動機構22による基板9の移動に並行して、補正後の描画データに基づいて複数の描画ヘッド31が制御部4により制御され、基板9に対するパターンの描画が実行される。
【0040】
ところで、アライメントマークの断面において側壁部がなだらかな形状である場合や、アライメントマークを覆うレジスト膜の種類等によっては、同軸落射照明や通常リング照明を用いて取得される撮像画像では、アライメントマークの外形が不明瞭となることがある。その結果、アライメントマークの重心位置を正確に求めることができず、変形等の情報を精度よく取得することができない。これに対し、ローアングル照明を利用することにより、上記の場合でも、アライメントマークのエッジでの拡散反射光を撮像部51に導くことが可能となり、撮像画像においてアライメントマークの外形が明瞭となる。これにより、アライメントマークの重心位置を正確に求めて、変形等の情報を精度よく取得することができる。その結果、基板9の変形等に合わせてパターンを精度よく描画することが可能となる。
【0041】
上面91において複数の個片領域が設定された基板9(いわゆる、多面付け基板)が、描画装置1における処理対象とされてもよい。この場合、例えば、各個片領域に対して複数のアライメントマークが設けられており、上記と同様にして、複数のアライメントマークを示す複数の撮像画像が取得される。これにより、各個片領域の変形等を示す情報が取得される。その後、個片領域の変形等に合わせて描画データが補正され、補正後の描画データに基づいて基板9に対するパターンの描画が実行される。
【0042】
以上に説明したように、リング照明装置54は、環状光源部55と、偏向ユニット56とを備える。環状光源部55は、環状に配置された複数の光源551を有し、複数の光源551のそれぞれからの光を第1照明角度で基板9上の撮像領域に照射する。偏向ユニット56は、偏向部57、および、偏向部57を複数の光源551からの光の経路外の第1位置と、当該経路上の第2位置とに選択的に配置する偏向部移動機構58を有し、偏向部57を第2位置に配置した際に、複数の光源551のそれぞれからの光を第1照明角度とは異なる第2照明角度で撮像領域に導く。このように、リング照明装置54では、偏向部57を第1位置と第2位置とに選択的に配置することにより、撮像領域に対する照明角度を容易に変更することができる。また、簡単な構造の偏向部57を設けることにより、リング照明装置54の外形サイズが過度に大型化することを防止することができる。
【0043】
好ましくは、偏向部57が、複数の光学素子(上記の例では、第1筒状反射体571および第2筒状反射体572)を有する。偏向部57が第2位置に配置された際に、複数の光源551のそれぞれからの光が上記複数の光学素子を順に経由することにより撮像領域に導かれる。また、偏向部57の第1位置への配置時と、第2位置への配置時とで、環状光源部55と基板9との間の距離が一定である。これにより、(後述の
図7のリング照明装置54とは異なり)環状光源部55を上下方向に移動させることなく、照明角度を変更することができる。
【0044】
好ましくは、上記複数の光学素子が、複数の光源551からの光を反射する環状の外周面を有する第1筒状反射体571と、第1筒状反射体571からの光を反射する環状の内周面を有する第2筒状反射体572とを含む。第1筒状反射体571および第2筒状反射体572は、同じ中心軸(上記の例では、光軸J1)を中心とする。これにより、高価な光学素子等を用いることなく、偏向ユニット56を容易に、かつ、安価に実現することができる。
【0045】
好ましくは、偏向部移動機構58が、偏向部57を中心軸に沿って移動させ、偏向部57が第1位置に配置された際に、第2筒状反射体572が、複数の光源551の周囲を囲む。このような構造により、第2筒状反射体572が最も基板9に近接する部材となるリング照明装置54において、偏向部57の第1位置への配置時、すなわち、偏向部57の不使用時における、リング照明装置54と基板9との間の距離(ワーキングディスタンス)を大きくすることができる。その結果、基板9の反りを低減するために、基板9の四辺をクランプするクランプ機構をステージ21に設ける場合でも、当該クランプ機構との干渉を回避しつつローアングル照明を実現することが可能となる。なお、偏向部移動機構58では、ソレノイド以外の駆動源(エアシリンダや、モータおよびボールねじの組合せ等)が用いられてもよい。撮像ユニット5の設計によっては、偏向部移動機構58による偏向部57の移動方向は、Z方向以外であってもよい。
【0046】
好ましい描画装置1は、上記リング照明装置54と、撮像部51と、描画部3と、ステージ移動機構22と、制御部4とを備える。撮像部51は、リング照明装置54からの光の撮像領域における反射光を受光することにより、基板9上の参照形状を示す撮像画像を取得する。描画部3は、基板9に対して変調された光を照射する。ステージ移動機構22は、基板9を保持するステージ21を、リング照明装置54、撮像部51および描画部3に対して相対的に、基板9に沿う走査方向に移動する。制御部4は、撮像画像に基づいて描画データを補正しつつ、補正後の描画データに基づいて描画部3を制御する。描画装置1では、リング照明装置54を用いて好ましい撮像画像を取得することができ、基板9の変形等に合わせてパターンを精度よく描画することができる。
【0047】
好ましくは、リング照明装置54および撮像部51の組合せを撮像ユニット5として、複数の撮像ユニット5が、走査方向に垂直かつ基板9に沿う幅方向に配列される。また、上記描画装置1は、複数の撮像ユニット5を幅方向に移動する複数の撮像ユニット移動機構6をさらに備える。複数の撮像ユニット5のそれぞれにおいて、リング照明装置54の偏向部移動機構58および偏向部57が走査方向に並ぶ。このように、複数の撮像ユニット5の配列方向とは異なる方向に偏向部移動機構58および偏向部57が並ぶことにより、複数の撮像ユニット5を幅方向に互いに近接して配置することができる。その結果、上述のように、各個片領域に対して複数のアライメントマークが設けられており、幅方向に並ぶ2つのアライメントマーク間の距離が小さい場合であっても、複数の撮像ユニット5を用いて当該2つのアライメントマークを同時に撮像することができる。
【0048】
図6は、リング照明装置54の他の例を示す図であり、
図3および
図5と同様に、光軸J1を含む面における断面を示す。当該断面に注目する場合に、
図6のリング照明装置54では、第1筒状反射体571の外周面が、外側に向かって突出する凸面である。また、第2筒状反射体572の内周面が、外側に向かって窪む凹面である。リング照明装置54では、各光源551からの光の経路上である第2位置に偏向部57が配置された際に、各光源551から出射され、第1筒状反射体571の外周面、および、第2筒状反射体572の内周面を順に経由した光が、基板9上の撮像領域にておよそ集光する。換言すると、各光源551からの光が撮像領域にておよそ集光するように、第1筒状反射体571の外周面、および、第2筒状反射体572の内周面の曲率が決定されている。以上のように、
図6のリング照明装置54では、偏向部57の第1位置への配置時と第2位置への配置時との双方において、各光源551からの光を撮像領域にておよそ集光させることができ、撮像領域に照射される光の強度を容易に高くすることができる。
【0049】
リング照明装置54では、偏向部57の第2位置への配置時に、各光源551からの光を撮像領域にておよそ集光させることが可能であるならば、光軸J1を含む断面に注目した場合に、第1筒状反射体571の外周面、および、第2筒状反射体572の内周面のそれぞれは、凸形状および凹形状のいずれであってもよい。また、第1筒状反射体571の外周面、および、第2筒状反射体572の内周面の一方が平坦であってもよい。以上のように、光軸J1を含む断面に注目した場合に、偏向部57が含む複数の光学素子を経由した光が、撮像領域にておよそ集光するように、第1筒状反射体571の外周面、または/および、第2筒状反射体572の内周面が凸形状または凹形状であればよい。
【0050】
上記リング照明装置54および描画装置1では様々な変形が可能である。
【0051】
リング照明装置54の偏向部57は、反射体以外の光学素子を含んでもよく、例えば、ドーナツ状のレンズ等が用いられてもよい。また、偏向部57は、3以上の光学素子により構成されてもよく、1つの光学素子のみを含んでもよい。
図7の例では、偏向部57は、1つの筒状反射体574のみを有する。
図7中に実線にて示すように、偏向部57が第2位置に配置された際に、各光源551からの光は、筒状反射体574の内周面にて反射され、第2照明角度で上面91の撮像領域に照射される。
図7では、各光源551の光軸に沿って出射され、偏向部57を経由して上面91に至る光線(主光線)を破線にて示す。また、
図7中に二点鎖線にて示すように、偏向部57が第1位置に配置された際には、各光源551からの光は偏向部57を経由することなく、第2照明角度とは異なる第1照明角度で撮像領域に照射される。
【0052】
実際には、
図7のリング照明装置54では、昇降機構543が設けられており、偏向部57の第1位置への配置時と、第2位置への配置時とで、環状光源部55と基板9との間の距離が変更される。これにより、偏向部57の第1位置への配置時と第2位置への配置時との双方において、各光源551からの光を撮像領域に照射することが可能となる。なお、
図7のリング照明装置54を用いる場合、例えば、撮像ユニット5の光学系53にフォーカス調整機構等を設けることにより、環状光源部55と基板9との間の距離の変更前後において、撮像部51の撮像面に撮像領域の像が形成可能である。
【0053】
環状光源部55では、複数の光源551が矩形の環状に配列されてもよい。また、撮像ユニット5の設計によっては、第1筒状反射体571および第2筒状反射体572の中心軸と、光学系53の光軸J1とが異なっていてもよい。
【0054】
ステージ移動機構22は、リング照明装置54、撮像部51および描画部3に対してステージ21を相対的に移動すればよく、位置が固定されたステージ21に対してリング照明装置54、撮像部51および描画部3を移動するものであってもよい。
【0055】
上記実施の形態では、リング照明装置54は、描画装置1に設けられるが、リング照明装置54は、マスクを利用してパターンを露光する露光装置や、検査装置等において、基板9上の参照形状の撮像に用いられてもよい。また、リング照明装置54は、基板9以外の対象物上の参照形状の撮像に用いられてもよい。
【0056】
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
【符号の説明】
【0057】
1 描画装置
3 描画部
4 制御部
5 撮像ユニット
6 撮像ユニット移動機構
9 基板
21 ステージ
22 ステージ移動機構
51 撮像部
54 リング照明装置
55 環状光源部
56 偏向ユニット
57 偏向部
58 偏向部移動機構
551 光源
571 第1筒状反射体
572 第2筒状反射体
J1 光軸