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特開2024-31580操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031580
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システム
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20240229BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
H01L21/02 Z
H01L21/304 643A
H01L21/304 648H
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135226
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】秋田 正史
【テーマコード(参考)】
5F157
【Fターム(参考)】
5F157AA03
5F157AB33
5F157AB49
5F157AB90
5F157BB23
5F157BB43
5F157BC53
5F157CE84
5F157CF02
5F157CF14
5F157CF44
5F157CF50
5F157CF52
5F157CF60
5F157CF92
5F157DA01
(57)【要約】
【課題】基板処理装置の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる操作画面切替方法を提供する。
【解決手段】操作画面切替方法は、基板処理装置100を制御する第1操作装置200にリモート接続する第2操作装置300を介して、ユーザが第1操作装置200にログインしたか否かを判定するステップ(S1)と、ユーザが第1操作装置200にログインしていないと判定された場合(S1のNo)に、第1操作画面SG1を表示させるステップ(S2)と、ユーザが第1操作装置200にログインしていると判定された場合(S1のYes)に、第2操作画面SG2を表示させるステップ(S5)とを含む。第2操作画面SG2は、第1操作画面SG1に含まれる操作対象Tの一部の操作が禁止されている。基板処理装置100は、基板Wを搬送する搬送部(IR、CR)を備える。禁止されている操作は、搬送部(IR、CR)を動作させる操作を含む。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する基板処理装置を制御する第1操作装置にリモート接続する第2操作装置を介して、ユーザが前記第1操作装置にログインしたか否かを判定するステップと、
前記第2操作装置を介して前記ユーザが前記第1操作装置にログインしていないと判定された場合に、第1操作画面を表示させるステップと、
前記第2操作装置を介して前記ユーザが前記第1操作装置にログインしていると判定された場合に、第2操作画面を表示させるステップと
を含み、
前記第2操作画面は、前記第1操作画面に含まれる操作対象の一部の操作が禁止されており、
前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備え、
禁止されている前記操作は、前記搬送部を動作させる操作を含む、操作画面切替方法。
【請求項2】
基板を処理する基板処理装置を制御する第1操作装置にリモート接続する第2操作装置を介してユーザが前記第1操作装置にログインしている際に、前記基板処理装置に設けられた検知部が検知対象を検知しているか否かを判定するステップと、
前記検知部が前記検知対象を検知していないと判定された場合に、第1操作画面を表示させるステップと、
前記検知部が前記検知対象を検知していると判定された場合に、第2操作画面を表示させるステップと
を含み、
前記第2操作画面は、前記第1操作画面に含まれる操作対象の一部の操作が禁止されており、
前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備え、
禁止されている前記操作は、前記搬送部を動作させる操作を含む、操作画面切替方法。
【請求項3】
前記第1操作画面に含まれる各操作対象の実行の可否を示す情報に基づいて、前記第2操作画面を作成するステップを更に含む、請求項1又は請求項2に記載の操作画面切替方法。
【請求項4】
基板を処理する基板処理装置を制御する第1操作装置にリモート接続する第2操作装置を介して、ユーザが前記第1操作装置にログインしている際に、操作画面を表示させるステップと、
前記基板処理装置に設けられた検知部が検知対象を検知しているか否かを判定するステップと、
前記検知部が前記検知対象を検知していると判定された場合に、前記ユーザによる前記操作画面を介した指示が禁止対象の指示であるか否かを判定するステップと、
前記ユーザによる前記操作画面を介した指示が前記禁止対象の指示であると判定された場合に、前記指示の実行を禁止するステップと、
前記ユーザによる前記操作画面を介した指示が前記禁止対象の指示でないと判定された場合に、前記指示を実行するステップと
を含み、
前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備え、
前記禁止対象の指示は、前記搬送部を動作させる指示を含む、操作判定方法。
【請求項5】
前記操作画面に含まれる各操作対象の実行の可否を示す情報に基づいて、前記禁止対象の指示を設定するステップを更に含む、請求項4に記載の操作判定方法。
【請求項6】
基板を処理する基板処理装置と、
前記基板処理装置を制御する第1操作装置と、
前記第1操作装置にリモート接続可能な第2操作装置と
を備え、
前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備え、
前記第1操作装置は、
第1ユーザが操作する第1操作画面を表示する第1表示部と、
前記第2操作装置と通信可能に接続する第1通信部と、
第1制御部と
を備え、
前記第2操作装置は、
前記第1通信部と通信可能に接続する第2通信部と、
前記第2通信部を制御して、前記第2操作装置を前記第1操作装置にリモート接続させる第2制御部と、
前記第2操作装置が前記第1操作装置にリモート接続している際に、第2ユーザが操作する第2操作画面を表示する第2表示部と
を備え、
前記第1制御部は、
前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしているか否かを判定し、
前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしていないと判定した場合に、前記第1表示部に前記第1操作画面を表示させ、
前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしていると判定した場合に、前記第2表示部に前記第2操作画面を表示させ、
前記第2操作画面は、前記第1操作画面に含まれる操作対象の一部の操作が禁止されており、
禁止されている前記操作は、前記搬送部を動作させる操作を含む、基板処理システム。
【請求項7】
基板を処理する基板処理装置と、
前記基板処理装置を制御する第1操作装置と、
前記第1操作装置にリモート接続可能な第2操作装置と
を備え、
前記基板処理装置は、
前記基板を搬送する搬送部と、
検知対象を検知する検知部と
を備え、
前記第1操作装置は、
第1ユーザが操作する第1操作画面を表示する第1表示部と、
前記第2操作装置と通信可能に接続する第1通信部と、
第1制御部と
を備え、
前記第2操作装置は、
前記第1通信部と通信可能に接続する第2通信部と、
前記第2通信部を制御して、前記第2操作装置を前記第1操作装置にリモート接続させる第2制御部と、
前記第2操作装置が前記第1操作装置にリモート接続している際に、第2ユーザが操作する前記第1操作画面又は第2操作画面を表示する第2表示部と
を備え、
前記第1制御部は、
前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしている際に、前記検知部が前記検知対象を検知しているか否かを判定し、
前記検知部が前記検知対象を検知していないと判定した場合に、前記第2表示部に前記第1操作画面を表示させ、
前記検知部が前記検知対象を検知していると判定した場合に、前記第2表示部に前記第2操作画面を表示させ、
前記第2操作画面は、前記第1操作画面に含まれる操作対象の一部の操作が禁止されており、
禁止されている前記操作は、前記搬送部を動作させる操作を含む、基板処理システム。
【請求項8】
前記第1制御部は、前記第1操作画面に含まれる各操作対象の実行の可否を示す情報に基づいて、前記第2操作画面を作成する、請求項6又は請求項7に記載の基板処理システム。
【請求項9】
基板を処理する基板処理装置と、
前記基板処理装置を制御する第1操作装置と、
前記第1操作装置にリモート接続可能な第2操作装置と
を備え、
前記基板処理装置は、
前記基板を搬送する搬送部と、
検知対象を検知する検知部と
を備え、
前記第1操作装置は、
第1ユーザが操作する操作画面を表示する第1表示部と、
前記第2操作装置と通信可能に接続する第1通信部と、
第1制御部と
を備え、
前記第2操作装置は、
前記第1通信部と通信可能に接続する第2通信部と、
前記第2通信部を制御して、前記第2操作装置を前記第1操作装置にリモート接続させる第2制御部と、
前記第2操作装置が前記第1操作装置にリモート接続している際に、第2ユーザが操作する前記操作画面を表示する第2表示部と
を備え、
前記第1制御部は、
前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしている際に、前記第2表示部に前記操作画面を表示させ、
前記検知部が前記検知対象を検知しているか否かを判定し、
前記検知部が前記検知対象を検知していると判定した場合に、前記第2ユーザによる前記操作画面を介した指示が禁止対象の指示であるか否かを判定し、
前記第2ユーザによる前記操作画面を介した指示が前記禁止対象の指示であると判定した場合に、前記指示の実行を禁止し、
前記第2ユーザによる前記操作画面を介した指示が前記禁止対象の指示でないと判定した場合に、前記指示を実行し、
前記禁止対象の指示は、前記搬送部を動作させる指示を含む、基板処理システム。
【請求項10】
前記第1制御部は、前記操作画面に含まれる各操作対象の実行の可否を示す情報に基づいて、前記禁止対象の指示を設定する、請求項9に記載の基板処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
基板処理装置にネットワークを介して操作装置が接続される基板処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の基板処理システムは、基板処理装置と、主操作装置と、外部操作装置とを備える。基板処理装置には、主コントローラと、スイッチングハブとが設けられている。主操作装置は、基板処理装置の近傍に配置され、基板処理装置のスイッチングハブを介して主コントローラに接続される。外部操作装置は、基板処理装置から離れた位置に配置され、スイッチングハブを有するLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークを介して主コントローラに接続される。
【0003】
特許文献1の基板処理システムは、外部操作装置にログインしたユーザが属するグループに応じて、ユーザが操作する機能を制限する。具体的には、外部操作装置にログインしたユーザがメンテナンスグループに属する場合、プロセスレシピに関しては「参照」の権限のみが与えられ、「編集」は禁止される。アラーム条件に関しては、「参照」及び「編集」の両者とも禁止される。メンテナンスに関しては、「参照」及び「編集」の権限が与えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-153216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の基板処理システムは、外部操作装置にログインしたユーザが属するグループに応じて、ユーザが操作する機能を制限しているに過ぎない。したがって、ユーザが属するグループによっては、基板処理装置の近傍で作業をしている作業者に危険が及ぶ動作を基板処理装置に実行させるおそれがある。よって、基板処理装置の近傍で作業をしている作業者の安全面を考慮すると、更なる改良の余地がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板処理装置の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面によれば、第1態様の操作画面切替方法は、基板を処理する基板処理装置を制御する第1操作装置にリモート接続する第2操作装置を介して、ユーザが前記第1操作装置にログインしたか否かを判定するステップと、前記第2操作装置を介して前記ユーザが前記第1操作装置にログインしていないと判定された場合に、第1操作画面を表示させるステップと、前記第2操作装置を介して前記ユーザが前記第1操作装置にログインしていると判定された場合に、第2操作画面を表示させるステップとを含む。前記第2操作画面は、前記第1操作画面に含まれる操作対象の一部の操作が禁止されている。前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備える。禁止されている前記操作は、前記搬送部を動作させる操作を含む。
【0008】
本発明の他の局面によれば、第2態様の操作画面切替方法は、基板を処理する基板処理装置を制御する第1操作装置にリモート接続する第2操作装置を介してユーザが前記第1操作装置にログインしている際に、前記基板処理装置に設けられた検知部が検知対象を検知しているか否かを判定するステップと、前記検知部が前記検知対象を検知していないと判定された場合に、第1操作画面を表示させるステップと、前記検知部が前記検知対象を検知していると判定された場合に、第2操作画面を表示させるステップとを含む。前記第2操作画面は、前記第1操作画面に含まれる操作対象の一部の操作が禁止されている。前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備える。禁止されている前記操作は、前記搬送部を動作させる操作を含む。
【0009】
ある実施形態において、上記第1態様及び第2態様の操作画面切替方法は、前記第1操作画面に含まれる各操作対象の実行の可否を示す情報に基づいて、前記第2操作画面を作成するステップを更に含む。
【0010】
本発明の更に他の局面によれば、操作判定方法は、基板を処理する基板処理装置を制御する第1操作装置にリモート接続する第2操作装置を介して、ユーザが前記第1操作装置にログインしている際に、操作画面を表示させるステップと、前記基板処理装置に設けられた検知部が検知対象を検知しているか否かを判定するステップと、前記検知部が前記検知対象を検知していると判定された場合に、前記ユーザによる前記操作画面を介した指示が禁止対象の指示であるか否かを判定するステップと、前記ユーザによる前記操作画面を介した指示が前記禁止対象の指示であると判定された場合に、前記指示の実行を禁止するステップと、前記ユーザによる前記操作画面を介した指示が前記禁止対象の指示でないと判定された場合に、前記指示を実行するステップとを含む。前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備える。前記禁止対象の指示は、前記搬送部を動作させる指示を含む。
【0011】
ある実施形態において、上記の操作判定方法は、前記操作画面に含まれる各操作対象の実行の可否を示す情報に基づいて、前記禁止対象の指示を設定するステップを更に含む。
【0012】
本発明の更に他の局面によれば、第1態様の基板処理システムは、基板処理装置と、第1操作装置と、第2操作装置とを備える。前記基板処理装置は、基板を処理する。前記第1操作装置は、前記基板処理装置を制御する。前記第2操作装置は、前記第1操作装置にリモート接続可能である。前記基板処理装置は、前記基板を搬送する搬送部を備える。前記第1操作装置は、第1表示部と、第1通信部と、第1制御部とを備える。前記第1表示部は、第1ユーザが操作する第1操作画面を表示する。前記第1通信部は、前記第2操作装置と通信可能に接続する。前記第2操作装置は、第2通信部と、第2制御部と、第2表示部とを備える。前記第2通信部は、前記第1通信部と通信可能に接続する。前記第2制御部は、前記第2通信部を制御して、前記第2操作装置を前記第1操作装置にリモート接続させる。前記第2表示部は、前記第2操作装置が前記第1操作装置にリモート接続している際に、第2ユーザが操作する第2操作画面を表示する。前記第1制御部は、前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしているか否かを判定する。前記第1制御部は、前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしていないと判定した場合に、前記第1表示部に前記第1操作画面を表示させる。前記第1制御部は、前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしていると判定した場合に、前記第2表示部に前記第2操作画面を表示させる。前記第2操作画面は、前記第1操作画面に含まれる操作対象の一部の操作が禁止されている。禁止されている前記操作は、前記搬送部を動作させる操作を含む。
【0013】
本発明の更に他の局面によれば、第2態様の基板処理システムは、基板処理装置と、第1操作装置と、第2操作装置とを備える。前記基板処理装置は、基板を処理する。前記第1操作装置は、前記基板処理装置を制御する。前記第2操作装置は、前記第1操作装置にリモート接続可能である。前記基板処理装置は、搬送部と、検知部とを備える。前記搬送部は、前記基板を搬送する。前記検知部は、検知対象を検知する。前記第1操作装置は、第1表示部と、第1通信部と、第1制御部とを備える。前記第1表示部は、第1ユーザが操作する第1操作画面を表示する。前記第1通信部は、前記第2操作装置と通信可能に接続する。前記第2操作装置は、第2通信部と、第2制御部と、第2表示部とを備える。前記第2通信部は、前記第1通信部と通信可能に接続する。前記第2制御部は、前記第2通信部を制御して、前記第2操作装置を前記第1操作装置にリモート接続させる。前記第2表示部は、前記第2操作装置が前記第1操作装置にリモート接続している際に、第2ユーザが操作する前記第1操作画面又は第2操作画面を表示する。前記第1制御部は、前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしている際に、前記検知部が前記検知対象を検知しているか否かを判定する。前記第1制御部は、前記検知部が前記検知対象を検知していないと判定した場合に、前記第2表示部に前記第1操作画面を表示させる。前記第1制御部は、前記検知部が前記検知対象を検知していると判定した場合に、前記第2表示部に前記第2操作画面を表示させる。前記第2操作画面は、前記第1操作画面に含まれる操作対象の一部の操作が禁止されている。禁止されている前記操作は、前記搬送部を動作させる操作を含む。
【0014】
ある実施形態において、前記第1制御部は、前記第1操作画面に含まれる各操作対象の実行の可否を示す情報に基づいて、前記第2操作画面を作成する。
【0015】
本発明の更に他の局面によれば、第3態様の基板処理システムは、基板処理装置と、第1操作装置と、第2操作装置とを備える。前記基板処理装置は、基板を処理する。前記第1操作装置は、前記基板処理装置を制御する。前記第2操作装置は、前記第1操作装置にリモート接続可能である。前記基板処理装置は、搬送部と、検知部とを備える。前記搬送部は、前記基板を搬送する。前記検知部は、検知対象を検知する。前記第1操作装置は、第1表示部と、第1通信部と、第1制御部とを備える。前記第1表示部は、第1ユーザが操作する操作画面を表示する。前記第1通信部は、前記第2操作装置と通信可能に接続する。前記第2操作装置は、第2通信部と、第2制御部と、第2表示部とを備える。前記第2通信部は、前記第1通信部と通信可能に接続する。前記第2制御部は、前記第2通信部を制御して、前記第2操作装置を前記第1操作装置にリモート接続させる。前記第2表示部は、前記第2操作装置が前記第1操作装置にリモート接続している際に、第2ユーザが操作する前記操作画面を表示する。前記第1制御部は、前記第2操作装置を介して前記第2ユーザが前記第1操作装置にログインしている際に、前記第2表示部に前記操作画面を表示させる。前記第1制御部は、前記検知部が前記検知対象を検知しているか否かを判定する。前記第1制御部は、前記検知部が前記検知対象を検知していると判定した場合に、前記第2ユーザによる前記操作画面を介した指示が禁止対象の指示であるか否かを判定する。前記第1制御部は、前記第2ユーザによる前記操作画面を介した指示が前記禁止対象の指示であると判定した場合に、前記指示の実行を禁止する。前記第1制御部は、前記第2ユーザによる前記操作画面を介した指示が前記禁止対象の指示でないと判定した場合に、前記指示を実行する。前記禁止対象の指示は、前記搬送部を動作させる指示を含む。
【0016】
ある実施形態において、前記第1制御部は、前記操作画面に含まれる各操作対象の実行の可否を示す情報に基づいて、前記禁止対象の指示を設定する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システムによれば、基板処理装置の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態1に係る基板処理システムを示す図である。
図2】本発明の実施形態1に係る基板処理システムに含まれる基板処理装置の一例を示す模式的な平面図である。
図3】基板処理装置に含まれる基板処理部の一例を示す模式図である。
図4】本発明の実施形態1に係る基板処理システムに含まれる第1操作装置の構成を示すブロック図である。
図5】本発明の実施形態1に係る基板処理システムに含まれる第2操作装置の構成を示すブロック図である。
図6】(a)は、第1操作画面の一例を示す図である。(b)は、操作可否情報テーブルを示す図である。
図7】(a)は、第2操作画面の一例を示す図である。(b)は、第2操作画面の変形例を示す図である。
図8】本発明の実施形態1に係る操作画面切替方法を示す図である。
図9】本発明の実施形態2に係る基板処理システムに含まれる基板処理装置の一例を示す模式的な平面図である。
図10】本発明の実施形態2に係る操作画面切替方法を示す図である。
図11】本発明の実施形態3に係る操作判定方法を示す図である。
図12】本発明の実施形態3に係る操作判定方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面(図1図12)を参照して本発明の操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システムに係る実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0020】
本発明に係る操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システムにおいて基板処理の対象となる「基板」には、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、及び光磁気ディスク用基板などの各種の基板を適用可能である。以下では主として、円盤状の半導体ウエハを基板処理の対象とする場合を例に本発明の実施形態を説明するが、本発明に係る操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システムは、上記した半導体ウエハ以外の各種の基板に対しても同様に適用可能である。また、基板の形状についても、円盤状に限定されず、本発明に係る操作画面切替方法、操作判定方法、及び基板処理システムは、各種の形状の基板に対して適用可能である。
【0021】
[実施形態1]
まず、図1を参照して、本実施形態の基板処理システム1000を説明する。図1は、本実施形態の基板処理システム1000を示す図である。図1に示すように、基板処理システム1000は、基板処理装置100と、第1操作装置200と、第2操作装置300とを備える。
【0022】
基板処理装置100は、基板Wを処理する。本実施形態において、基板処理装置100は、処理液を用いて基板Wを処理する。第1操作装置200は、基板処理装置100の近傍に配置される。ここで、近傍とは、第1操作装置200を操作する操作者(ユーザ)が基板処理装置100を視認可能な位置を示す。例えば、第1操作装置200は、基板処理装置100と一体化されていてもよい。以下、第1操作装置200を、「ローカル端末」と記載する場合がある。
【0023】
第1操作装置200は、基板処理装置100を制御する。具体的には、第1操作装置200にログインしたユーザが、第1操作装置200に指示を入力すると、その指示に従って第1操作装置200が基板処理装置100を動作させる。
【0024】
第1操作装置200にログインしたユーザは、更に、第1操作装置200を操作して、基板処理装置100の各種レシピの編集、基板処理装置100の各種パラメータの編集、基板処理装置100の各種条件の編集、及び、基板処理装置100の状態の確認等を行うことができる。なお、各種レシピは、例えば、基板Wの処理内容を示す。各種パラメータは、例えば、チャンバ1a(図3参照)から排出される気体の圧力(排気圧)の設定値を含む。条件は、例えば、アラート条件を含む。基板処理装置100の状態は、例えば、チャンバ1a内の様子を含む。チャンバ1a内の様子は、撮像装置によって撮像されたチャンバ1aの内部の映像を表示させることで確認することができる。
【0025】
第2操作装置300は、基板処理装置100から離れた位置に配置される。ここで、離れた位置とは、第2操作装置300を操作する操作者(ユーザ)が基板処理装置100を視認できない位置を示す。例えば、第2操作装置300は、操作者(ユーザ)の自宅に配置されてもよい。第2操作装置300は、例えば、パーソナルコンピュータであってもよい。
【0026】
第2操作装置300は、第1操作装置200にリモート接続可能である。具体的には、第2操作装置300は、通信ネットワークを介して第1操作装置200にリモート接続する。通信ネットワークは、例えば、インターネット回線等の公衆回線網を含んでもよいし、専用の通信回線を含んでもよい。本実施形態では、第2操作装置300は、サーバSEを介して第1操作装置200にリモート接続する。サーバSEは、例えば、クラウドサーバであってもよい。
【0027】
第2操作装置300を操作する操作者(ユーザ)は、第2操作装置300を第1操作装置200にリモート接続させて、第1操作装置200にログインすることができる。以下、第1操作装置200を操作して第1操作装置200にログインするユーザを、「第1ユーザ」と記載する場合がある。また、第2操作装置300を操作して第1操作装置200にログインするユーザを、「第2ユーザ」と記載する場合がある。また、第1ユーザと第2ユーザとを区別して説明する必要のないときは、第1ユーザ及び第2ユーザを「ユーザ」と記載することがある。
【0028】
第2ユーザは、第1操作装置200にログイン後、第2操作装置300を操作して、第1操作装置200に指示を入力することができる。第1操作装置200は、その指示に従って基板処理装置100を動作させる。また、第2ユーザは、第2操作装置300を操作して、基板処理装置100の各種レシピの編集等を第1操作装置200に実行させることができる。本実施形態において、第2ユーザが指示を入力できる操作項目は、第1ユーザが指示を入力できる操作項目の一部に限定されている。つまり、第2ユーザの権限は制限されている。以下、第2操作装置300を、「リモート端末」と記載する場合がある。
【0029】
続いて、図2を参照して、基板処理装置100を説明する。図2は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる基板処理装置100の一例を示す模式的な平面図である。図2に示すように、基板処理装置100は、インデクサー部U1と、処理部U2と、複数の処理液キャビネットU3とを備えてもよい。この場合、第1操作装置200は、インデクサー部U1、処理部U2、及び、複数の処理液キャビネットU3を制御する。本実施形態において、基板処理装置100は、洗浄装置又はウェットエッチング装置である。
【0030】
インデクサー部U1は、複数のロードポートLPと、インデクサーロボットIRと、第1搬送室CH1とを含む。インデクサーロボットIRは、第1搬送室CH1に配置される。処理部U2は、センターロボットCRと、複数の基板処理部1と、受渡室CHAと、第2搬送室CH2とを含む。センターロボットCRは、第2搬送室CH2に配置される。インデクサー部U1と処理部U2とは、受渡室CHAによって連絡される。受渡室CHAは、受渡部2を含む。インデクサーロボットIR及びセンターロボットCRは「搬送部」の一例に相当する。
【0031】
ロードポートLPの各々は、複数枚の基板Wを積層して収容する。インデクサーロボットIRは、ロードポートLPとセンターロボットCRとの間で基板Wを搬送する。具体的には、インデクサーロボットIRは、複数のロードポートLPのうちのいずれかのロードポートLPから基板Wを取り出して、基板Wを受渡部2に渡す。受渡部2には、ロードポートLPから取り出された基板Wが載置される。
【0032】
センターロボットCRは、インデクサーロボットIRと基板処理部1との間で基板Wを搬送する。具体的には、センターロボットCRは、受渡部2から基板Wを受け取って、複数の基板処理部1のうちのいずれかの基板処理部1に基板Wを搬入する。
【0033】
基板処理部1は、基板Wを処理する。基板処理部1は、基板Wを1枚ずつ処理する枚葉型である。複数の処理液キャビネットU3の各々から、各基板処理部1に処理液が供給される。本実施形態において、基板処理部1は、処理液によって基板Wを処理する。処理液は、基板Wに接触する液体である限り、特に限定されない。本実施形態において、処理液は、薬液と、リンス液とを含む。
【0034】
薬液は、例えば、希フッ酸(DHF)、フッ酸(HF)、フッ硝酸(フッ酸と硝酸(HNO3)との混合液)、バファードフッ酸(BHF)、フッ化アンモニウム、HFEG(フッ酸とエチレングリコールとの混合液)、燐酸(H3PO4)、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(例えば、クエン酸、シュウ酸)、有機アルカリ(例えば、TMAH:テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)、硫酸過酸化水素水混合液(SPM)、アンモニア過酸化水素水混合液(SC1)、塩酸過酸化水素水混合液(SC2)、イソプロピルアルコール(IPA)、界面活性剤、又は、腐食防止剤である。
【0035】
リンス液は、例えば、脱イオン水、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、又は、希釈濃度(例えば、10ppm~100ppm程度)の塩酸水である。
【0036】
センターロボットCRは、基板処理部1による基板Wの処理後に、処理済みの基板Wを基板処理部1から取り出して、基板Wを受渡部2に渡す。受渡部2には、基板処理部1で処理された基板Wが載置される。
【0037】
インデクサーロボットIRは、受渡部2から処理済みの基板Wを受け取って、複数のロードポートLPのうちのいずれかのロードポートLPに基板Wを収容する。
【0038】
複数の基板処理部1は、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置された複数のタワーTW(本実施形態では4つのタワーTW)を形成する。各タワーTWは、上下に積層された複数の基板処理部1(例えば、3つの基板処理部1)を含む。
【0039】
続いて、図3を参照して、基板処理部1を説明する。図3は、基板処理装置100に含まれる基板処理部1の一例を示す模式図である。図3に示すように、基板処理部1は、チャンバ1aと、スピンチャック3と、スピンモータ4と、第1ノズル5と、ノズル移動部6と、第2ノズル8と、ガード11とを備えてもよい。また、基板処理装置100は、薬液供給部7と、リンス液供給部9とを更に備えてもよい。この場合、第1操作装置200は、スピンチャック3、スピンモータ4、ノズル移動部6、薬液供給部7、リンス液供給部9、及びガード11を制御する。
【0040】
チャンバ1aは略箱形状を有する。チャンバ1aは、基板W、スピンチャック3、スピンモータ4、第1ノズル5、ノズル移動部6の一部、薬液供給部7の一部、第2ノズル8、リンス液供給部9の一部、及びガード11を収容する。
【0041】
スピンチャック3は、基板Wを保持して回転する。具体的には、スピンチャック3は、チャンバ1a内で基板Wを水平に保持しながら、回転軸線AXの回りに基板Wを回転させる。
【0042】
具体的には、スピンチャック3は、スピンベース31と、複数のチャック部材32とを備える。複数のチャック部材32はスピンベース31に設けられる。複数のチャック部材32は基板Wを水平な姿勢で保持する。スピンベース31は、略円板状であり、水平な姿勢で複数のチャック部材32を支持する。
【0043】
スピンモータ4は、スピンベース31を回転軸線AXの回りに回転させる。したがって、スピンベース31は回転軸線AXの回りに回転する。その結果、スピンベース31に設けられた複数のチャック部材32に保持された基板Wが回転軸線AXの回りに回転する。具体的には、スピンモータ4は、モータ本体41と、シャフト42とを備える。シャフト42はスピンベース31に結合される。モータ本体41は、シャフト42を回転させることで、スピンベース31を回転させる。
【0044】
第1ノズル5は、基板Wの回転中に基板Wに向けて薬液を吐出する。薬液供給部7は、第1ノズル5に薬液を供給する。具体的には、薬液供給部7は、薬液供給配管71と、バルブ72とを備える。薬液供給配管71は、第1ノズル5まで薬液を流通させる。バルブ72は、薬液供給配管71を開閉し、第1ノズル5に対する薬液の供給と供給停止とを切り替える。
【0045】
ノズル移動部6は、略鉛直方向及び略水平方向に第1ノズル5を移動させる。具体的には、ノズル移動部6は、アーム61と、回動軸62と、ノズル移動機構63とを備える。
【0046】
アーム61は略水平方向に沿って延びる。アーム61の先端部に第1ノズル5が配置される。アーム61は回動軸62に結合される。回動軸62は、略鉛直方向に沿って延びる。
【0047】
ノズル移動機構63は、回動軸62を略鉛直方向に沿った回動軸線AXSの回りに回動させて、アーム61を略水平面に沿って回動させる。その結果、第1ノズル5が略水平面に沿って移動する。また、ノズル移動機構63は、回動軸62を略鉛直方向に沿って昇降させて、アーム61を昇降させる。その結果、第1ノズル5が略鉛直方向に沿って移動する。ノズル移動機構63は、例えば、ボールねじ機構と、ボールねじ機構に駆動力を与える電動モータとを備えてもよい。
【0048】
第2ノズル8は、基板Wの回転中に基板Wに向けてリンス液を吐出する。第2ノズル8は、固定ノズルである。リンス液供給部9は、第2ノズル8にリンス液を供給する。具体的には、リンス液供給部9は、リンス液供給配管91と、バルブ92とを備える。リンス液供給配管91は、第2ノズル8までリンス液を流通させる。バルブ92は、リンス液供給配管91を開閉し、第2ノズル8に対するリンス液の供給と供給停止とを切り替える。
【0049】
ガード11は略筒形状を有する。ガード11は、基板Wから排出された処理流体を受け止める。ガード11は、上昇又は下降することが可能である。
【0050】
続いて、図4を参照して、第1操作装置200を説明する。図4は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる第1操作装置200の構成を示すブロック図である。図4に示すように、第1操作装置200は、第1通信部201と、第1入力部202と、第1表示部203と、第1記憶部204と、第1制御部205とを備える。
【0051】
第1通信部201は、第2操作装置300と通信可能に接続する。換言すると、第1通信部201は、第2操作装置300との間で通信を行う。本実施形態において、第1通信部201は、サーバSEを介して第2操作装置300と通信可能に接続する。具体的には、第1通信部201は、LANボードのような通信インターフェイス回路を含む。通信インターフェイス回路は、サーバSEを介して第2操作装置300との間で通信を実行する。
【0052】
第1入力部202は、第1ユーザが操作するユーザーインターフェース装置である。第1入力部202は、第1ユーザの操作に応じた指示(制御信号)を第1制御部205に入力する。また、第1入力部202は、第1ユーザの操作に応じたデータを第1制御部205に入力する。
【0053】
例えば、第1ユーザは、第1入力部202を操作して、第1操作装置200にログインするために必要な情報(ログイン情報)を第1制御部205に入力することができる。第1ユーザは、ログイン情報を入力することにより、第1操作装置200にログインすることができる。ログイン後、第1ユーザは、第1入力部202を操作して、第1操作装置200からのログアウトや、各種レシピの編集等を行うことができる。ログイン情報は、例えば、ユーザ名と、そのユーザ名に対応するパスワードとを含む。
【0054】
また、第1ユーザは、ログイン後、第1入力部202を操作して、基板処理装置100を動作させる指示を第1制御部205に入力することができる。第1制御部205は、第1入力部202を介して入力された指示に基づいて基板処理装置100を制御する。指示には、図2を参照して説明したインデクサーロボットIR及びセンターロボットCRの少なくとも一方を動作させる指示が含まれる。例えば、第1ユーザは、第1入力部202を操作して、基板処理装置100による基板処理の実行を指示することができる。第1制御部205は、第1ユーザが入力した指示に基づいて基板処理装置100に基板処理を実行させる。インデクサーロボットIR及びセンターロボットCRは、基板処理の実行時に動作する。以下、インデクサーロボットIR及びセンターロボットCRの少なくとも一方を動作させる指示を、「ロボット搬送関連指示」と記載する場合がある。
【0055】
第1入力部202は、例えば、キーボード及びマウスを含む。なお、第1入力部202は、タッチセンサーを含んでもよい。タッチセンサーは、第1表示部203の表示面に重畳されて、第1ユーザの表示面に対するタッチ操作を示す信号を生成する。第1ユーザは、タッチ操作により、第1操作装置200に対して各種の指示及びデータを入力することができる。
【0056】
第1表示部203は、各種の画面を表示する。例えば、第1表示部203は、第1ユーザが操作する第1操作画面SG1(例えば、図6(a)に示す第1操作画面SG1)を表示する。第1表示部203は、例えば、液晶表示装置又は有機EL(electroluminescence)表示装置のような表示装置を含む。
【0057】
第1記憶部204は、記憶装置を含み、データ及びコンピュータプログラムを記憶する。例えば、第1記憶部204は、各種のレシピや、予め登録されたログイン情報を記憶する。第1記憶部204は、記憶装置として、半導体メモリのような主記憶装置を含む。第1記憶部204は、記憶装置として、補助記憶装置を更に含んでもよい。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリ、ソリッドステートドライブ、及び/又は、ハードディスクドライブを含み得る。第1記憶部204は、記憶装置として、リムーバブルメディアを更に含んでもよい。
【0058】
第1制御部205は、基板処理装置100、第1通信部201、第1表示部203、及び、第1記憶部204を制御する。第1入力部202がタッチセンサーを含む場合、第1制御部205は、タッチセンサーを更に制御する。
【0059】
具体的には、第1制御部205は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサを含む。プロセッサは、第1記憶部204に記憶されたデータ及びコンピュータプログラムに基づいて各種の処理を実行する。
【0060】
例えば、第1制御部205は、第1ユーザにより第1入力部202が操作されてログイン情報が入力されると、第1記憶部204に記憶されているログイン情報のうちのいずれかのログイン情報と一致するか否かを判定する。そして、一致する場合に、第1ユーザのログインを許可する。この結果、第1ユーザは、第1操作装置200(第1制御部205)に各種の指示及びデータを入力できるようになる。例えば、第1ユーザは、基板処理装置100による基板処理の実行を指示することができる。第1制御部205は、第1ユーザが入力した指示に基づいて基板処理装置100を制御する。また、第1ユーザは、第1入力部202を操作して、レシピの編集等を行うことができる。
【0061】
続いて、図4及び図5を参照して、第2操作装置300を説明する。図5は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる第2操作装置300の構成を示すブロック図である。図5に示すように、第2操作装置300は、第2通信部301と、第2入力部302と、第2表示部303と、第2記憶部304と、第2制御部305とを備える。
【0062】
第2通信部301は、第1操作装置200と通信可能に接続する。換言すると、第2通信部301は、第1操作装置200との間で通信を行う。本実施形態において、第2通信部301は、サーバSEを介して第1操作装置200と通信可能に接続する。具体的には、第2通信部301は、第1通信部201(図4)と通信可能に接続する。第2通信部301は、LANボードのような通信インターフェイス回路を含む。
【0063】
第2入力部302は、第2ユーザが操作するユーザーインターフェース装置である。第2入力部302は、例えば、キーボード及びマウスを含む。なお、第2入力部302は、タッチセンサーを含んでもよい。タッチセンサーは、第2表示部303の表示面に重畳されて、第2ユーザの表示面に対するタッチ操作を示す信号を生成する。
【0064】
第2入力部302は、第2ユーザの操作に応じた指示(制御信号)を第2制御部305に入力する。また、第2入力部302は、第2ユーザの操作に応じたデータを第2制御部305に入力する。例えば、第2ユーザは、第2入力部302を操作して、第2操作装置300を第1操作装置200にリモート接続させることができる。第2ユーザは、第2操作装置300を第1操作装置200にリモート接続させた後、第2入力部302を操作して、第1操作装置200にログインすることができる。第2ユーザのログインは、第2操作装置300を介して行われる。第2ユーザは、ログイン後、第2入力部302を操作して、第1操作装置200からのログアウトや、各種レシピの編集等を行うことができる。
【0065】
第2表示部303は、例えば、液晶表示装置又は有機EL表示装置のような表示装置を含む。第2表示部303は、各種の画面を表示する。例えば、第2表示部303は、第2操作装置300が第1操作装置200にリモート接続している際に、第2ユーザが操作する第2操作画面SG2(例えば、図7(a)に示す第2操作画面SG2)を表示する。
【0066】
具体的には、第2操作装置300が第1操作装置200にリモート接続中に、第1制御部205(図4)は、第1表示部203(図4)に表示させる画面を示す画像情報を第2操作装置300に送信する。この結果、第2制御部305が、第1表示部203に表示中の画面と同じ画面を第2表示部303に表示させる。つまり、第1操作装置200(第1表示部203)と第2操作装置300(第2表示部303)との間で画面が共有される。但し、画面を操作する権限は、ログインしたユーザに与えられる。
【0067】
第2記憶部304は、記憶装置を含み、データ及びコンピュータプログラムを記憶する。例えば、第2記憶部304は、第1操作装置200とリモート接続するためのアプリケーションプログラムを記憶する。第2記憶部304は、記憶装置として、半導体メモリのような主記憶装置を含む。第2記憶部304は、記憶装置として、補助記憶装置を更に含んでもよい。第2記憶部304は、記憶装置として、リムーバブルメディアを更に含んでもよい。
【0068】
第2制御部305は、第2通信部301、第2表示部303、及び、第2記憶部304を制御する。第2入力部302がタッチセンサーを含む場合、第2制御部305は、タッチセンサーを更に制御する。
【0069】
具体的には、第2制御部305は、CPUのようなプロセッサを含む。プロセッサは、第2記憶部304に記憶されたデータ及びコンピュータプログラムに基づいて各種の処理を実行する。
【0070】
例えば、第2制御部305は、第2通信部301を制御して、第2操作装置300を第1操作装置200にリモート接続させる。また、第2制御部305は、リモート接続後、第2ユーザのログイン情報が入力されると、第2通信部301を介して第1操作装置200へ第2ユーザのログイン情報を送信する。この結果、第1通信部201(図4)により受信されたログイン情報が第1制御部205(図4)に入力される。
【0071】
第1制御部205は、第1通信部201により受信されたログイン情報が、第1記憶部204に記憶されているログイン情報のうちのいずれかのログイン情報と一致するか否かを判定する。そして、一致する場合に、第2ユーザのログインを許可する。この結果、第2ユーザは、第2入力部302を操作して、第1操作装置200(第1制御部205)に各種の指示及びデータを入力できるようになる。
【0072】
第2ユーザが第2入力部302を操作して、各種の指示及びデータを入力すると、第2制御部305が、第2通信部301を介して、第1操作装置200へ各種の指示及びデータを送信する。この結果、第1通信部201(図4)により受信された各種の指示及びデータが第1制御部205(図4)に入力されて、第1制御部205が第2ユーザの指示に基づいて各種の制御を実行する。但し、既に説明したように、第2ユーザが指示を入力できる操作項目は、第1ユーザが指示を入力できる操作項目の一部に限定される。
【0073】
続いて、図6(a)を参照して、第1操作画面SG1を説明する。図6(a)は、第1操作画面SG1の一例を示す図である。第1操作画面SG1は、第1操作装置200に第1ユーザがログインした後に表示される。詳しくは、第1操作画面SG1は、第2操作装置300が第1操作装置200にリモート接続していない場合、第1表示部203に表示される。第2操作装置300が第1操作装置200にリモート接続している場合、第1操作画面SG1は、第1表示部203及び第2表示部303に表示される。
【0074】
本実施形態において、第1操作画面SG1を操作する権限は、第1入力部202を操作して第1操作装置200にログインしたユーザ(第1ユーザ)にのみ与えられる。換言すると、第1操作画面SG1を操作する権限は、第1操作装置200に直接ログインしたユーザ(第1ユーザ)にのみ与えられる。
【0075】
図6(a)に示す第1操作画面SG1は、ログアウトボタンB1と、画面切替ボタンB2と、複数の操作対象項目欄TKと、複数の実行ボタンBRとを含む。換言すると、図6(a)に示す第1操作画面SG1は、ログアウトボタンB1と、画面切替ボタンB2と、複数の操作対象項目欄TKと、複数の実行ボタンBRとを表示する。
【0076】
ログアウトボタンB1は、ログアウトを実行するためのボタン画像である。第1ユーザは、第1入力部202を操作して、ログアウトボタンB1を押下する指示を入力することができる。ログアウトボタンB1が押下されると、第1制御部205は、ログアウトを実行する。
【0077】
画面切替ボタンB2は、画面を切り替えるためのボタン画像である。第1ユーザは、第1入力部202を操作して、画面切替ボタンB2を押下する指示を入力することができる。画面切替ボタンB2が押下されると、第1制御部205は、画面を切り替える。例えば、図6(a)に示す第1操作画面SG1の画面切替ボタンB2が押下されると、第1制御部205は、画面を第1操作画面SG1から他の第1操作画面SG1に切り替える。
【0078】
なお、他の第1操作画面SG1には、図6(a)に示す第1操作画面SG1と同様に、ログアウトボタンB1及び画面切替ボタンB2が含まれる。但し、他の第1操作画面SG1において、ログアウトボタンB1及び画面切替ボタンB2の位置は、図6(a)に示す第1操作画面SG1と異なっていてもよい。
【0079】
複数の操作対象項目欄TKはそれぞれ操作対象Tを示す。操作対象Tは、例えば、基板処理開始、シャットダウン、レシピ編集、ログ確認、及びアラーム状況確認を含む。実行ボタンBRは、操作対象項目欄TKごとに設けられている。第1ユーザは、第1入力部202を操作して、実行ボタンBRを押下する指示を入力することができる。実行ボタンBRが押下されると、第1制御部205は、押下された実行ボタンBRに対応する処理を実行する。
【0080】
例えば、基板処理開始に対応する実行ボタンBRが押下されると、第1制御部205は、基板処理装置100に基板処理を実行させる。シャットダウンに対応する実行ボタンBRが押下されると、第1制御部205は、基板処理装置100の電源をシャットダウンする。レシピ編集に対応する実行ボタンBRが押下されると、第1制御部205は、第1表示部203、又は第1表示部203及び第2表示部303にレシピ編集画面を表示させる。ログ確認に対応する実行ボタンBRが押下されると、第1制御部205は、第1表示部203、又は第1表示部203及び第2表示部303にログの一覧画面を表示させる。アラーム状況確認に対応する実行ボタンBRが押下されると、第1制御部205は、第1表示部203、又は第1表示部203及び第2表示部303にアラーム状況の一覧画面を表示させる。
【0081】
なお、他の第1操作画面SG1にも、図6(a)に示す第1操作画面SG1と同様に、少なくとも一つの操作対象項目欄TKと、その操作対象項目欄TKに対応する実行ボタンBRとが含まれる。但し、他の第1操作画面SG1において、操作対象項目欄TK及び実行ボタンBRの表示形式、位置、及びサイズは、図6(a)に示す第1操作画面SG1と異なっていてもよい。
【0082】
続いて、図6(b)を参照して、操作可否情報テーブルTAを説明する。図6(b)は、操作可否情報テーブルTAを示す図である。操作可否情報テーブルTAは、第1記憶部204に記憶されている。操作可否情報テーブルTAは、操作可否情報を示す。操作可否情報は、全ての第1操作画面SG1に含まれる全ての操作対象Tの実行の可否を示す。例えば、操作可否情報には、図6(a)に示す第1操作画面SG1に含まれる各操作対象Tの実行の可否を示す情報が含まれる。
【0083】
図6(b)に示すように、操作可否情報テーブルTAは、各操作対象Tと、各操作対象Tの実行の可否を示す可否データANとの関係を示す。可否データANは、例えば、フラグである。図6(b)に示す例において、「可」の可否データANは、対応する操作対象Tの実行が許可されていることを示し、「否」の可否データANは、対応する操作対象Tの実行が禁止されていることを示す。詳しくは、複数の操作対象Tのうち、図2を参照して説明したインデクサーロボットIRとセンターロボットCRとのうちの少なくとも一方が動作する操作対象Tに対して、「否」の可否データANが付与される。
【0084】
なお、本実施形態では、更に、シャットダウンに対して「否」の可否データANが付与される。第2操作装置300が第1操作装置200にリモート接続中に基板処理装置100の電源がシャットダウンすると、リモート接続が切断される。本実施形態によれば、シャットダウンに対して「否」の可否データANを付与することで、第1操作装置200にログインした第2ユーザがリモート接続を切断することを回避できる。
【0085】
続いて、図7(a)を参照して、第2操作画面SG2を説明する。図7(a)は、第2操作画面SG2の一例を示す図である。第2操作画面SG2は、第1操作装置200に第2ユーザがログインした後に第1表示部203及び第2表示部303に表示される。
【0086】
本実施形態において、第2操作画面SG2を操作する権限は、第2入力部302を操作して第1操作装置200にログインしたユーザ(第2ユーザ)にのみ与えられる。換言すると、第2操作画面SG2を操作する権限は、第2操作装置300を介して第1操作装置200にログインしたユーザ(第2ユーザ)にのみ与えられる。
【0087】
図7(a)に示す第2操作画面SG2は、ログアウトボタンB1と、画面切替ボタンB2と、複数の操作対象項目欄TKと、複数の実行ボタンBRとを含む。換言すると、図7(a)に示す第2操作画面SG2は、ログアウトボタンB1と、画面切替ボタンB2と、複数の操作対象項目欄TKと、複数の実行ボタンBRとを表示する。
【0088】
図7(a)に示す第2操作画面SG2は、図6(a)に示す第1操作画面SG1と対応している。図6(a)及び図7(a)に示すように、第2操作画面SG2では、第1操作画面SG1と異なり、一部の実行ボタンBRがグレイアウトしている。したがって、第2操作画面SG2において一部の実行ボタンBRは無効である。つまり、第2操作画面SG2では、第1操作画面SG1に含まれる操作対象Tの一部の操作が禁止されている。よって、第2ユーザは、一部の操作を実行することができない。詳しくは、複数の実行ボタンBRのうち、図2を参照して説明したインデクサーロボットIRとセンターロボットCRとのうちの少なくとも一方が動作する操作対象Tの実行ボタンBRがグレイアウトしている。更に、本実施形態では、シャットダウンの実行ボタンBRがグレイアウトしている。
【0089】
第2操作画面SG2は、図6(b)を参照して説明した操作可否情報に基づいて作成される。具体的には、第1制御部205が、第2ユーザのログイン後、第1記憶部204から操作可否情報テーブルTAを読み出し、操作可否情報テーブルTAを参照して第2操作画面SG2を作成する。具体的には、第1制御部205は、「非」の可否データANが与えられた操作対象Tの実行ボタンBRをグレイアウトさせる。
【0090】
本実施形態によれば、第2操作装置300(リモート端末)を介して第1操作装置200(ローカル端末)にログインしたユーザ(第2ユーザ)は、インデクサーロボットIRとセンターロボットCRとのうちの少なくとも一方が動作する指示(ロボット搬送関連指示)を入力することができない。したがって、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる。
【0091】
詳しくは、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者がメンテナンス担当者である場合、その作業者が第1搬送室CH1(図2)又は第2搬送室CH2(図2)に入ってメンテナンスを行う可能性がある。一方、第2ユーザは基板処理装置100を視認できないため、基板処理装置100の近傍に作業者が存在しているか否かを判断できない。よって、第2ユーザがロボット搬送関連指示を入力できる場合、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者に危険が及ぶ動作を基板処理装置100に実行させるおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、第2ユーザはロボット搬送関連指示を入力できない。したがって、第2ユーザが第1操作装置200にログインして、第2操作装置300を介して第1操作装置200を操作する場合であっても、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる。
【0092】
続いて、図7(b)を参照して、第2操作画面SG2の変形例を説明する。図7(b)は、第2操作画面SG2の変形例を示す図である。図7(b)に示す第2操作画面SG2では、図7(a)に示す第2操作画面SG2においてグレイアウト表示されていた実行ボタンBRが削除されている。したがって、図7(b)に示す第2操作画面SG2においても、図7(a)に示す第2操作画面SG2と同様に、第1操作画面SG1に含まれる操作対象Tの一部の操作が禁止されている。
【0093】
詳しくは、複数の実行ボタンBRのうち、インデクサーロボットIRとセンターロボットCRとのうちの少なくとも一方が動作する操作対象Tの実行ボタンBRが削除されている。よって、図7(a)に示す第2操作画面SG2と同様に、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる。なお、本実施形態では、シャットダウンの実行ボタンBRも削除される。
【0094】
続いて、図1図8を参照して、本実施形態の操作画面切替方法及び基板処理システム1000を説明する。図8は、本実施形態の操作画面切替方法を示す図である。詳しくは、図8は、第1制御部205が実行する操作画面切替処理の流れを示すフロチャートである。図8に示すように、本実施形態の操作画面切替方法(操作画面切替処理)は、ステップS1~ステップS5を含む。操作画面切替処理は、第1操作装置200にユーザがログインしたことに応じて開始する。
【0095】
図8に示すように、第1制御部205は、第1操作装置200にユーザがログインすると、ログインしたユーザが第2ユーザであるか否かを判定する(ステップS1)。換言すると、第1制御部205は、第2操作装置300を介して第1操作装置200にユーザ(第2ユーザ)がログインしたか否かを判定する(ステップS1)。
【0096】
ログインしたユーザが第2ユーザでない場合(ステップS1のNo)、すなわち、ログインしたユーザが第1ユーザである場合、第1制御部205は、第1操作画面SG1を第1表示部203に表示させる(ステップS2)。あるいは、第1制御部205は、第1表示部203及び第2表示部303に第1操作画面SG1を表示させる。詳しくは、第2操作装置300が第1操作装置200にリモート接続している場合に、第1制御部205は、第1表示部203及び第2表示部303に第1操作画面SG1を表示させる。
【0097】
第1操作画面SG1を表示させた後、第1制御部205は、第1ユーザがログアウトしたか否かを判定する(ステップS3)。そして、第1ユーザがログアウトすると(ステップS3のYes)、第1制御部205は、図8に示す処理を終了する。
【0098】
また、第1制御部205は、ログインしたユーザが第2ユーザであると判定した場合(ステップS1のYes)、図6(b)を参照して説明した操作可否情報テーブルTAを参照して、第2操作画面SG2を作成する(ステップS4)。つまり、第1制御部205は、操作可否情報に基づいて第2操作画面SG2を作成する。そして、第1制御部205は、第2操作画面SG2を第1表示部203及び第2表示部303に表示させる(ステップS5)。
【0099】
第2操作画面SG2を表示させた後、第1制御部205は、第2ユーザがログアウトしたか否かを判定する(ステップS3)。そして、第2ユーザがログアウトすると(ステップS3のYes)、第1制御部205は、図8に示す処理を終了する。
【0100】
以上、図1図8を参照して、本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、既に説明したように、第2ユーザは、ロボット搬送関連指示を入力することができない。したがって、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる。
【0101】
[実施形態2]
続いて、図1図3図7図9及び図10を参照して、本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、基板処理装置100の構成と、操作画面切替処理(操作画面切替方法)とが実施形態1と異なる。
【0102】
図9は、本実施形態の基板処理システム1000に含まれる基板処理装置100の一例を示す模式的な平面図である。図9に示すように、実施形態2は、基板処理装置100が検知部12を備える点で、実施形態1と異なる。
【0103】
検知部12は検知対象を検知する。図4に示す第1制御部205は、検知部12が検知対象を検知しているか否かを判定する。本実施形態において、検知部12は、第1撮像装置121と、第2撮像装置122とを含む。本実施形態において、検知対象は、人である。
【0104】
第1撮像装置121は、第1搬送室CH1内に配置されて、第1搬送室CH1の内部の様子を撮像し、撮像結果を示す第1撮像信号を第1制御部205へ送信する。第2撮像装置122は、第2搬送室CH2内に配置されて、第2搬送室CH2の内部の様子を撮像し、撮像結果を示す第2撮像信号を第1制御部205へ送信する。以下、第1撮像信号と第2撮像信号とを区別する必要がないときには、第1撮像信号及び第2撮像信号を「撮像信号」と記載する場合がある。
【0105】
第1制御部205は、第1撮像信号に基づいて、第1搬送室CH1内に人が居るか否かを判定する。また、第1制御部205は、第2撮像信号に基づいて、第2搬送室CH2内に人が居るか否かを判定する。より詳しくは、第1制御部205は、第1撮像信号を画像処理し、第1搬送室CH1内において、第1搬送室CH1内の構造物以外の物体が動いているか否かを判定する。同様に、第1制御部205は、第2撮像信号を画像処理し、第2搬送室CH2内において、第2搬送室CH2内の構造物以外の物体が動いているか否かを判定する。なお、第1搬送室CH1内の構造物には、インデクサーロボットIRが含まれる。第2搬送室CH2内の構造物には、センターロボットCRが含まれる。
【0106】
続いて、図1図3図7図9及び図10を参照して、本実施形態の操作画面切替方法及び基板処理システム1000を説明する。図10は、本実施形態の操作画面切替方法を示す図である。詳しくは、図10は、第1制御部205が実行する操作画面切替処理の流れを示すフロチャートである。図10に示すように、本実施形態の操作画面切替方法(操作画面切替処理)は、ステップS11~ステップS20を含む。操作画面切替処理は、第1操作装置200にユーザがログインしたことに応じて開始する。
【0107】
図10に示す処理において、ステップS11~ステップS13は、図8を参照して説明したステップS1~ステップS3と同様であるため、ここでの説明は割愛する。
【0108】
第1制御部205は、ログインしたユーザが第2ユーザであると判定した場合(ステップS11のYes)、検知部12が検知対象を検知したか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、第1制御部205は、撮像信号に基づいて、第1搬送室CH1内、又は第2搬送室CH2内に人が居るか否かを判定する。
【0109】
検知部12が検知対象を検知していないと判定した場合(ステップS14のNo)、第1制御部205は、第1表示部203及び第2表示部303に第1操作画面SG1を表示させる(ステップS15)。
【0110】
第2操作画面SG2を表示させた後、第1制御部205は、第2ユーザがログアウトしたか否かを判定する(ステップS16)。第2ユーザがログアウトすると(ステップS16のYes)、第1制御部205は、図10に示す処理を終了する。
【0111】
第2ユーザがログアウトしていない場合(ステップS16のNo)、第1制御部205は、検知部12が検知対象を検知したか否かを判定する(ステップS17)。
【0112】
検知部12が検知対象を検知していない場合(ステップS17のNo)、処理はステップS16に戻り、第1制御部205は、第2ユーザがログアウトしたか否かを判定する。
【0113】
一方、第1制御部205は、検知部12が検知対象を検知していると判定した場合(ステップS17のYes)、図6(b)を参照して説明した操作可否情報テーブルTAを参照して、第2操作画面SG2を作成する(ステップS18)。そして、第1制御部205は、第2操作画面SG2を第1表示部203及び第2表示部303に表示させる(ステップS19)。
【0114】
また、第1制御部205は、ステップS14において、検知部12が検知対象を検知していると判定した場合(ステップS14のYes)、操作可否情報テーブルTAを参照して、第2操作画面SG2を作成し(ステップS18)、第2操作画面SG2を第1表示部203及び第2表示部303に表示させる(ステップS19)。
【0115】
第2操作画面SG2を表示させた後、第1制御部205は、第2ユーザがログアウトしたか否かを判定する(ステップS20)。そして、第2ユーザがログアウトすると(ステップS20のYes)、第1制御部205は、図10に示す処理を終了する。
【0116】
以上、図1図3図7図9及び図10を参照して、本発明の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、検知部12が検知対象を検知した場合に、第2ユーザは、ロボット搬送関連指示を入力することができない。したがって、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる。詳しくは、インデクサーロボットIRが動作する空間(第1搬送室CH1)内又はセンターロボットCRが動作する空間(第2搬送室CH2)内に人が居ることが検知されると、ロボット搬送関連指示の操作が制限される。したがって、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる。
【0117】
なお、本実施形態では、第1撮像装置121及び第2撮像装置122により基板処理装置100の内部が撮像されたが、基板処理装置100の内部に人が出入するための出入り口付近が撮像されてもよい。あるいは、基板処理装置100の近傍(外部)が撮像されてもよい。
【0118】
また、本実施形態では、検知部12として第1撮像装置121及び第2撮像装置122が使用されたが、検知部12は、第1撮像装置121及び第2撮像装置122に限定されない。例えば、検知部12は、人感センサあるいは赤外線サーモグラフィであってもよい。
【0119】
[実施形態3]
続いて、図1図3図7図9図11及び図12を参照して、本発明の操作判定方法及び基板処理システムに係る実施形態を説明する。但し、実施形態1、2と異なる事項を説明し、実施形態1、2と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態3は、第1制御部205が、操作画面切替処理に替えて、操作判定処理を実行する点が実施形態1、2と異なる。
【0120】
実施形態3では、実施形態2と同様に、基板処理装置100は検知部12を備える。詳しくは、基板処理装置100は、第1撮像装置121と、第2撮像装置122とを備える。
【0121】
図11及び図12は、本実施形態の操作判定方法を示す図である。詳しくは、図11及び図12は、第1制御部205が実行する操作判定処理の流れを示すフロチャートである。図11及び図12に示すように、本実施形態の操作判定方法(操作判定処理)は、ステップS31~ステップS43を含む。操作判定処理は、第1操作装置200にユーザがログインしたことに応じて開始する。
【0122】
図11に示すように、第1制御部205は、第1操作装置200にユーザがログインすると、ログインしたユーザが第2ユーザであるか否かを判定する(ステップS31)。
【0123】
ログインしたユーザが第2ユーザでない場合(ステップS31のNo)、すなわち、ログインしたユーザが第1ユーザである場合、第1制御部205は、第1操作画面SG1を第1表示部203に表示させる(ステップS32)。あるいは、第1制御部205は、第1表示部203及び第2表示部303に第1操作画面SG1を表示させる。
【0124】
第1操作画面SG1を表示させた後、第1制御部205は、第1ユーザがログアウトしたか否かを判定する(ステップS33)。そして、第1ユーザがログアウトすると(ステップS33のYes)、第1制御部205は、図11及び図12に示す処理を終了する。
【0125】
第1ユーザがログアウトしていない場合(ステップS33のNo)、第1制御部205は、第1ユーザが第1入力部202を操作して指示を入力したか否かを判定する(ステップS34)。詳しくは、第1制御部205は、図6(a)を参照して説明した実行ボタンBRを押下する指示が入力されたか否かを判定する。
【0126】
指示が入力されていない場合(ステップS34のNo)、処理はステップS33に戻り、第1制御部205は、第1ユーザがログアウトしたか否かを判定する。
【0127】
指示が入力された場合(ステップS34のYes)、第1制御部205は、その指示を実行する(ステップS35)。その結果、処理はステップS33に戻る。詳しくは、第1制御部205は、押下された実行ボタンBRに対応する操作対象Tを実行する。例えば、操作対象Tが基板処理の開始である場合、第1制御部205は、基板処理装置100を制御して、基板処理装置100に基板処理を実行させる。
【0128】
第1制御部205は、ログインしたユーザが第2ユーザであると判定した場合(ステップS31のYes)、図12に示すように、禁止対象の指示を設定する(ステップS36)。
【0129】
詳しくは、第1制御部205は、図6(b)を参照して説明した操作可否情報に基づいて禁止対象の指示を設定する。具体的には、第1制御部205は、第1記憶部204に記憶されている操作可否情報テーブルTAを参照し、「否」の可否データANが関連付けれた操作対象Tを、禁止対象の指示に設定する。
【0130】
第1制御部205は、禁止対象の指示を設定した後、第1表示部203及び第2表示部303に第1操作画面SG1を表示させる(ステップS37)。第1操作画面SG1を表示させた後、第1制御部205は、第2ユーザがログアウトしたか否かを判定する(ステップS38)。
【0131】
第2ユーザがログアウトしていない場合(ステップS38のNo)、第1制御部205は、第2ユーザが第2入力部302を操作して指示を入力したか否かを判定する(ステップS39)。指示が入力されていない場合(ステップS39のNo)、処理はステップS38に戻り、第1制御部205は、第2ユーザがログアウトしたか否かを判定する。
【0132】
指示が入力された場合(ステップS39のYes)、第1制御部205は、検知部12が検知対象を検知したか否かを判定する(ステップS40)。具体的には、第1制御部205は、撮像信号に基づいて、第1搬送室CH1内、又は第2搬送室CH2内に人が居るか否かを判定する。
【0133】
検知部12が検知対象を検知していると判定した場合(ステップS40のYes)、第1制御部205は、入力された指示が禁止対象の指示であるか否かを判定する(ステップS41)。
【0134】
入力された指示が禁止対象の指示でない場合(ステップS41のNo)、第1制御部205は、入力された指示を実行する(ステップS42)。また、第1制御部205は、検知部12が検知対象を検知していないと判定した場合(ステップS40のNo)、入力された指示を実行する(ステップS42)。詳しくは、第1制御部205は、押下された実行ボタンBRに対応する操作対象Tを実行する。例えば、操作対象Tがレシピの編集である場合、第1制御部205は、レシピ編集画面を第1表示部203及び第2表示部303に表示させる。指示の実行後、処理はステップS38に戻り、第1制御部205は、第2ユーザがログアウトしたか否かを判定する。
【0135】
入力された指示が禁止対象の指示である場合(ステップS41のYes)、第1制御部205は、入力された指示の実行を禁止する(ステップS43)。すなわち、第1制御部205は、入力された指示を実行しない。指示の実行の禁止後、処理はステップS38に戻り、第1制御部205は、第2ユーザがログアウトしたか否かを判定する。
【0136】
第2ユーザがログアウトすると(ステップS38のYes)、図11に示すように、第1制御部205は、図11及び図12に示す処理を終了する。
【0137】
以上、図1図3図7図9図11及び図12を参照して、本発明の実施形態3を説明した。実施形態3によれば、実施形態2と同様に、検知部12が検知対象を検知した場合に、第2ユーザは、ロボット搬送関連指示を入力することができない。したがって、基板処理装置100の近傍で作業をしている作業者の安全をより確保することができる。
【0138】
以上、図面(図1図12)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0139】
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0140】
例えば、図1図12を参照して説明した実施形態において、基板処理装置100は洗浄装置又はウェットエッチング装置であったが、基板処理装置100は洗浄装置及びウェットエッチング装置に限定されない。基板処理装置100は、基板Wを処理する装置であればよい。例えば、基板処理装置100は、ドライエッチング装置、ベーク装置、塗布装置、又は現像装置であってもよい。
【0141】
また、図1図12を参照して説明した実施形態において、基板処理装置100は枚葉式であったが、基板処理装置100はバッチ式であってもよい。
【0142】
また、図1図12を参照して説明した実施形態において、検知対象は人であったが、検知対象は人に限定されない。例えば、基板処理装置100は、検知部12として、ガスセンサ、湿度センサ、又は圧力センサを備えてもよい。ガスセンサは、基板処理装置100内部のガスを検知する。湿度センサは、基板処理装置100内部の湿度を検知する。圧力センサは、基板処理装置100内部の圧力を検知する。
【産業上の利用可能性】
【0143】
本発明は、基板を処理する装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0144】
100 :基板処理装置
200 :第1操作装置
201 :第1通信部
203 :第1表示部
205 :第1制御部
300 :第2操作装置
301 :第2通信部
303 :第2表示部
305 :第2制御部
1000 :基板処理システム
AN :可否データ
BR :実行ボタン
CR :センターロボット
IR :インデクサーロボット
SG1 :第1操作画面
SG2 :第2操作画面
T :操作対象
TA :操作可否情報テーブル
W :基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12