(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000316
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】誘導促進サーバ、予約支援システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20231225BHJP
【FI】
G06Q10/02 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099038
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田中 佐季
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
(57)【要約】
【課題】複数の予約サービスの予約を連続して行う際に、離脱リスクを低減できる誘導促進サーバ、予約支援システム及びプログラムを提供すること。
【解決手段】誘導促進サーバ100は、端末からの要求を受け付け、第1のサービス予約サーバに送信する第1処理部101と、前記端末からの要求に基づいて第1のサービス予約サーバが回答した第1のサービスの候補群を仮保持し、第1のサービスの候補群を構成する一部の情報を、第2のサービス予約サーバに送信する第2処理部102と、当該情報に基づき第2のサービス予約サーバから第2のサービスの候補群回答を受信し、仮保持していた第1のサービスの候補群回答から前記第2のサービスの候補群回答に基づいて絞り込んだ第1のサービスの候補群からの絞り込み結果、及び第2のサービスの候補群回答をユーザ対話サーバに送信する第3処理部103と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末からの要求を受け付け、第1のサービス予約サーバに送信する第1処理部と、
前記端末からの要求に基づいて第1のサービス予約サーバが回答した第1のサービスの候補群を仮保持し、前記第1のサービスの候補群を構成する一部の情報を、第2のサービス予約サーバに送信する第2処理部と、
当該情報に基づき第2のサービス予約サーバから第2のサービスの候補群回答を受信し、仮保持していた前記第1のサービスの候補群回答から前記第2のサービスの候補群回答に基づいて絞り込んだ第1のサービスの候補群からの絞り込み結果、及び前記第2のサービスの候補回答をユーザ対話サーバに送信する第3処理部と、を備える誘導促進サーバ。
【請求項2】
サービス内容の説明に関するコンテンツ及び予約サービスの問い合わせ内容を含む予約サービスの問い合わせ情報を生成し、問い合わせ情報を前記ユーザ対話サーバに送信する、問い合わせ情報生成部を備える、請求項1に記載の誘導促進サーバ。
【請求項3】
前記第2処理部は、
第1のサービス予約サーバが回答した第1のサービスの候補群を仮保持する記憶部と、
前記端末からの要求のうち、第1のサービスの候補群回答で実現可能な要求を、第2のサービス予約サーバに送信する送信部を備える請求項1に記載の誘導促進サーバ。
【請求項4】
ユーザ対話サーバ、誘導促進サーバ及び複数のサービス予約サーバを備え、
端末からの要求を前記ユーザ対話サーバ及び前記誘導促進サーバ経由で第1のサービス予約サーバが受信し、
前記第1のサービス予約サーバが、前記誘導促進サーバに第1のサービスの候補を回答し、
前記誘導促進サーバは、前記第1のサービスの候補群を仮保持すると共に、第1のサービスの候補群を構成する一部の情報を、前記誘導促進サーバから第2のサービス予約サーバに送信し、
前記第2のサービス予約サーバからサービス内容の説明に関するコンテンツを前記ユーザ対話サーバに提供すると共に、当該情報に基づき前記第2のサービス予約サーバから第2のサービスの候補群回答を前記誘導促進サーバに送信し、
前記誘導促進サーバは、前記第1のサービスの候補回答から前記第2のサービスの候補群回答に基づいて絞り込んだ第1のサービスの候補群からの絞り込み結果、及び前記第2のサービスの候補群回答を前記ユーザ対話サーバに送信し、
前記ユーザ対話サーバは、前記第2のサービス予約サーバからのコンテンツに、前記第1のサービスの候補群回答及び前記第2のサービスの候補群回答を組み合わせて、候補選択に関するインタラクティブなコンテンツを生成し、生成したコンテンツを前記端末に送信する、予約支援システム。
【請求項5】
端末からの要求を受け付け、第1のサービス予約サーバに送信することを誘導促進サーバに指示する第1ステップと、
前記端末からの要求に基づいて第1のサービス予約サーバが回答した第1のサービスの候補群を仮保持し、前記第1のサービスの候補群を構成する一部の情報を、第2のサービス予約サーバに送信することを誘導促進サーバに指示する第2ステップと、
当該情報に基づき第2のサービス予約サーバから第2のサービスの候補群回答を受信し、仮保持していた前記第1のサービスの候補群回答から前記第2のサービスの候補群回答に基づいて絞り込んだ第1のサービスの候補群からの絞り込み結果、及び前記第2のサービスの候補群回答をユーザ対話サーバに送信することを誘導促進サーバに指示する第3ステップと、をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は誘導促進サーバ、予約支援システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
予約の利便性を高めるために、旅行サービス提供業者との連携により予約が促進される仕組みを検討する取り組みがあった。
【0003】
例えば、特許文献1には、一連の行程に関連する予約を支援する統合された予約支援システムが記載されている。
【0004】
ユーザが各種サービスの集合からなる何らかの統合サービスを受けたい場合、統合サービスに含まれる各種サービスの予約をする必要がある。ここで複数の予約をすることの手間に負担を覚えたユーザは予約作業の途上で統合サービス利用を見合わせることがある、つまり予約作業からの離脱リスクが高まる。
【0005】
これを解消するために、複数の予約サービスの予約を連続して行うことができるダイナミック予約Webシステムがある。この場合は、ある1つの予約サービスで予約候補を絞るための検索条件を入れ、それによって絞り込まれた結果をwebに示し、示された予約候補から1つを選択し、続く後続の予約サービスの予約を進める。後続予約サービスで選択する途上で、希望の時間帯に合わないなどにより前段予約システムの予約情報を見直したい場合は、その見直しができるためのパスが構築されており、そのパスに従い、再予約または予約情報修正を可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、これはあくまで見直しの際にユーザに再予約の手間を求める構成であるため、離脱リスクは依然として高いという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態の誘導促進サーバは、端末からの要求を受け付け、第1のサービス予約サーバに送信する第1処理部と、前記端末からの要求に基づいて第1のサービス予約サーバが回答した第1のサービスの候補を仮保持し、前記第1のサービスの候補群を構成する一部の情報を、第2のサービス予約サーバに送信する第2処理部と、当該情報に基づき第2のサービス予約サーバから第2のサービスの候補回答を受信し、仮保持していた前記第1のサービスの候補回答から前記第2のサービスの候補回答に基づいて絞り込んだ第1のサービスの候補群からの絞り込み結果、及び前記第2のサービスの候補回答を前記ユーザ対話サーバに送信する第3処理部と、を備えるようにした。
【0009】
一実施形態の予約支援システムは、ユーザ対話サーバ、誘導促進サーバ及び複数のサービス予約サーバを備え、端末からの要求を前記ユーザ対話サーバ及び前記誘導促進サーバ経由で第1のサービス予約サーバが受信し、前記第1のサービス予約サーバが、前記誘導促進サーバに第1のサービスの候補を回答し、前記誘導促進サーバは前記第1のサービスの候補群を仮保持すると共に、前記第1のサービスの候補群を構成する一部の情報を、前記誘導促進サーバから第2のサービス予約サーバに送信し、前記第2のサービス予約サーバからサービス内容の説明に関するコンテンツを前記ユーザ対話サーバに提供すると共に、当該情報に基づき前記第2のサービス予約サーバから第2のサービスの候補群回答を前記誘導促進サーバに送信し、前記誘導促進サーバは、前記第1のサービスの候補群回答から前記第2のサービスの候補群回答に基づいて絞り込んだ第1のサービスの候補群からの絞り込み結果、及び前記第2のサービスの候補群回答を前記ユーザ対話サーバに送信し、前記ユーザ対話サーバは、前記第2のサービス予約サーバからのコンテンツに、前記第1のサービスの候補群回答及び前記第2のサービスの候補群回答を組み合わせて、候補選択に関するインタラクティブなコンテンツを生成し、生成したコンテンツを前記端末に送信するようにした。
【0010】
一実施形態のプログラムは、端末からの要求を受け付け、第1のサービス予約サーバに送信することを誘導促進サーバに指示する第1ステップと、前記端末からの要求に基づいて第1のサービス予約サーバが回答した第1のサービスの候補群を仮保持し、前記第1のサービスの候補群を構成する一部の情報を、第2のサービス予約サーバに送信することを誘導促進サーバに指示する第2ステップと、当該情報に基づき第2のサービス予約サーバから第2のサービスの候補群回答を受信し、仮保持していた前記第1のサービスの候補群回答から前記第2のサービスの候補群回答に基づいて絞り込んだ第1のサービスの候補群からの絞り込み結果、及び前記第2のサービスの候補群回答を前記ユーザ対話サーバに送信することを誘導促進サーバに指示する第3ステップと、をコンピュータに実行させるようにした。
【発明の効果】
【0011】
一実施形態の誘導促進サーバ、予約支援システム及びプログラムによれば、複数の予約サービスの予約を連続して行う際に、離脱リスクを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態1にかかる誘導促進サーバの構成を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態2にかかる予約支援システムの構成を示す図である。
【
図3】実施の形態2にかかる予約支援システムの構成を示す図である。
【
図4】実施の形態2にかかる予約支援システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図5】実施の形態2にかかる誘導促進サーバの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施の形態1
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる誘導促進サーバの構成を示すブロック図である。
図1において、誘導促進サーバ100は、第1処理部101と、第2処理部102と、第3処理部103を備える。
【0014】
第1処理部101は、端末からの要求を受け付け、第1のサービス予約サーバに送信する。
【0015】
第2処理部102は、端末からの要求に基づいて第1のサービス予約サーバが回答した第1のサービスの候補群を仮保持し、前記第1のサービスの候補群を構成する一部の情報を、第2のサービス予約サーバに送信する。なお、第1のサービスの候補群は、絞り込む条件によっては候補が1つであってもよい。また、仮保持とは、第1のサービス予約サーバが第1のサービスの候補群を回答してから、第1のサービスと第2のサービスの組み合わせが確定するまでの期間を少なくとも保持するという意味である。
【0016】
第3処理部103は、当該情報に基づき第2のサービス予約サーバから第2のサービスの候補群回答を受信し、仮保持していた第1のサービスの候補群回答から第2のサービスの候補回答に基づいて絞り込んだ第1のサービスの候補群からの絞り込み結果、及び第2のサービスの候補群回答をユーザ対話サーバに送信する。
【0017】
このように、実施の形態1の誘導促進サーバによれば、複数の予約サービスの予約を連続して行う際に、離脱リスクを低減できる。
【0018】
実施の形態2
図2は、実施の形態2にかかる予約支援システムの構成を示す図である。
図2において、予約支援システム200は、誘導促進サーバ100と、ユーザ対話サーバ220と、サービス予約サーバ230-1及びサービス予約サーバ230-2とを備える。
【0019】
誘導促進サーバ100は、ユーザ対話サーバ220と、複数のサービス事業者サーバとを介して、双方の情報の送受を行う。誘導促進サーバ100は、端末240からの回答情報を取得し、その回答を対応するサービス予約サーバ230-1に送付するとともに、その回答に基づく次の対話クリップ要素(ここでは動画要素として例示する)を取得する。
【0020】
そして取得した回答情報を用いて、他のサービス予約サーバ230-2(後続サービス)に対する問い合わせに用いる。誘導促進サーバ100の処理は、他のサーバとの連携によって実現される構成が主でありため、具体的な処理については後述する。
【0021】
ユーザ対話サーバ220は、端末240での視聴環境を構築するサービスを提供するサーバである。ユーザ対話サーバ220は、個々の予約サーバと直接または間接的に接続される。そして、ユーザ対話サーバ220は、サービス予約サーバ230-1及び230-2から提供されるサービス紹介情報(動画情報)を、端末240にて再生可能となるように再生環境の構築やデバイスに対して動画情報を出力する処理を行う。たとえば、ユーザ対話サーバ220は動画提供システムを含むようにしてもよい。そして、ユーザ対話サーバ220は、サービス紹介情報として動画情報を出力するようにしてもよい。また、この動画情報とは、再生用動画全体の一部であってもよく、この一部とする情報をここでは動画要素と称する。
【0022】
この動画情報の元となる動画要素は、動画提供元のサービス予約サーバ230-1または230-2より直接または間接的に提供を受け、ユーザ対話サーバ220は、その動画要素をデバイスに出力する。そして、ユーザ対話サーバ220は、出力後に得られるユーザ回答を、直接または間接的にサービス予約サーバ230-1または230-2に送付する。ここで間接的に、送受を行う場合とは、ユーザ対話サーバ220とサービス予約サーバ230の間に誘導促進サーバ100を介在している状況を示す。
【0023】
サービス予約サーバ230-1及び230-2は、誘導促進サーバ100に接続される。そして、誘導促進サーバ100から、ユーザ対話サーバ220から得た回答情報を用いた問い合わせ要求があると、サービス予約サーバ230-1は、サービス事業者自身が有するサービス候補DBに送付する。サービス候補DBは回答情報に基づいて、提供可能なサービス候補群の抽出を行う。
【0024】
その後、サービス予約サーバ230-1及び230-2は、問い合わせ要求に基づく抽出結果であるサービス候補群を誘導促進サーバ100に出力する。また、誘導促進サーバ100から、自身のサービス予約サーバ230-1とは別のサービス予約サーバ230-2の回答情報を用いた問い合わせ要求を受けた場合、以下の2種類の処理のいずれかを行う。ここでいう問合せ要求は、抽出済のサービス候補群が、別のサービス予約サーバ230-2の回答情報を満たさない場合に、別のサービス予約サーバ230側の情報を用い、ユーザに対し抽出済みサービス予約候補群の候補以外から新たに候補群を示すことなどを想定している。
【0025】
1:さらに自身のサービス予約サーバ230-1において、提供可能なサービス候補群の抽出を既に行っている場合、その別のサービス予約サーバ230-2の回答情報に基づいて、抽出済のサービス候補群から1つの確定処理も行う。ここでいう確定処理とは、このサービス予約候補を一意に予約候補を確定したことを意味し、それと同時に他の予約候補がある場合には、それらの予約候補の開放を求めてもよい。
【0026】
2:提供可能なサービス候補群の抽出をしていない場合、つまり、以降に抽出を行うことが想定される状況にある場合、自身のサービス候補DBを参照して、その情報に対応する関連情報を抽出して、誘導促進サーバ100に出力する。
【0027】
次に、予約支援システムの動作について説明する。
図3は、実施の形態2にかかる予約支援システムの構成を示す図である。
【0028】
サービス予約サーバ230は、それぞれのサービス事業者により管理運営される。サービス予約サーバ230は、サービスDB(DataBase)231と、サービスCMS232と、サービスCRM(Customer Relationship Management)233を備える。
【0029】
まず、サービス事業者システムの1つである第1のサービスの予約サーバ(以下、サービス予約サーバ230-1と呼ぶ。第2のサービスのサーバをサービス予約サーバ230-2と呼ぶ)は、ユーザデバイスに対し、介在するユーザ対話サーバ220を通して問合せ情報を出力する(S301)。この問合せ情報を受けたユーザは、ユーザデバイス上のwebブラウザや再生中対話クリップ(例えばインタラクティブ動画クリップ)を介して、ユーザの回答を入力する。この入力は音声であってもよいし、タッチパネル上での選択肢の選択や情報入力等であってもよい。ここで述べた問い合わせ情報とは、ユーザデバイスを介してユーザの回答を得ることを目的としている。この目的に沿うものであれば、問いかけを行うための動画要素であってもよいし、ユーザに選択を促すための入力ボタン等の入力インターフェースであってもよい。
【0030】
デバイスは取得したユーザ回答を、ユーザ対話サーバ220へ出力する(S302)。誘導促進サーバ100は、ユーザ対話サーバ220を介してユーザ回答を得た場合、そのユーザ回答を、対応するサービス予約サーバ230の1つであるサービス予約サーバ230-1(S301の質問主)に送付する。
【0031】
サービス予約サーバ230-1は、ユーザ回答を照合し対応する予約候補群をサービスDB231-1から取得し、それを誘導促進サーバ100に出力する。このとき、予約候補群を抽出する1つの情報としてCRMを用いるようにしてもよい。例えば家族構成やこれまでの利用履歴を活用し、より精確にユーザに適切な予約候補群を示すこともできる。
なお、CRMの機能の定義は、「顧客データを収集・管理および、その後のマーケティング施策を管理するためのツール」である。
【0032】
ここで誘導促進サーバ100は、取得した予約候補群および問合せで得られた情報を仮保持(S303)しておくとともに、得たユーザ回答を、後続サービスの予約を提供するサービス予約サーバ230-2に出力する(S304)。ここでユーザ回答は、第2のサービスの予約に関する事前情報を得ておくために要するものであるため、第1のサービスに出力したユーザ回答のうち個人情報が含まれないもの、或いは第1のサービスの属性情報を示すものといった一部のみを出力する構成であってもよい。
【0033】
第2のサービスのサービスサーバは、誘導促進サーバ100から得たユーザ回答に基づいて、後続サービスであるサービス予約サーバ230-2の予約候補DBに対し、情報開示を求める(S305)。また補足説明すると、本開示では第1のサービスを先発、第2のサービスを後続サービスとして説明したが、問い合わせるサービス予約サーバ230の順序は一意ではない。
【0034】
サービス予約サーバ230-2は、誘導促進サーバ100からの開示要求に基づいて第1のサービスに共有可能な情報として、第2のサービス開示情報とこの第2のサービス開示情報に関連する後続対話クリップ(インタラクティブ動画要素)を誘導促進サーバ100に出力する(S306)。
【0035】
誘導促進サーバ100は、この後続対話クリップ(インタラクティブ動画要素)をユーザデバイスに視聴可能となるように出力する(S307)。
【0036】
誘導促進サーバ100は、誘導促進サーバ100システムから対話クリップ(動画要素)の情報を取得した場合、その情報に対応するURL情報等を生成し、ユーザデバイスに出力する。ユーザデバイスはこのURL情報に基づいて、対話クリップ(動画)再生中に後続の対話クリップ(動画要素)が後から追加される形態として、連続的な再生が可能となる。
【0037】
図4は、実施の形態2にかかる予約支援システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【0038】
ステップS401において、端末240から送信されたユーザ行動履歴要求をサービス予約サーバ230-1が受信する。例えば、クライアントが端末240を用いて、第1のサービスサイトのWebサイトにアクセスする。Webサイトでは、アクセス履歴(行動履歴)が取得される。
【0039】
次に、ステップS402において、ユーザ行動履歴が端末240から誘導促進サーバ100及びサービス予約サーバ230-1に出力される。
【0040】
次に、ステップS403において、誘導促進サーバ100が第1問合せ情報を作成し、第1問合せ情報をユーザ対話サーバ220に出力する。
【0041】
次に、ステップS404において、誘導促進サーバ100は、ユーザの行動履歴からお勧めの動画の作成をユーザ対話サーバ220に指示する。例えば、API呼び出しが行われ、動画が作成される。
【0042】
次に、ステップS405において、ユーザ対話サーバ220からサービス予約サーバ230-1にパーソナル動画URL(PURL)が応答される。
【0043】
次に、ステップS406において、パーソナル動画URLがサービス予約サーバ230-1から端末240に出力される。
【0044】
次に、ステップS407において、端末240において、お勧めの情報が表示される。そしてエンドユーザにより、動画再生がユーザ対話サーバ220に指示される。
【0045】
次に、ステップS408において、ユーザ対話サーバ220は、パーソナライズド動画を構成する第1の動画要素を端末240に送信する。
【0046】
次に、ステップS409において、第1の応答情報が端末240からユーザ対話サーバ220に送信される。具体的には、エンドユーザに後続動画要素をもとに作成された動画が自動的に再生され、動画に対してエンドユーザが回答を選択(入力)する。
【0047】
次に、ステップS410において、第1の応答情報がユーザ対話サーバ220から誘導促進サーバ100及びサービス予約サーバ230-1に送信される。
【0048】
次に、ステップS411において、ユーザ対話サーバ220から誘導促進サーバ100に第1の候補群の情報共有が行われる。
【0049】
次に、ステップS412において、第1の広報の予約で仮押さえができれば、誘導促進サーバ100において、第2の問い合わせ情報が生成される。そして、第2の問い合わせ情報が誘導促進サーバ100からユーザ対話サーバ220に送信される。
【0050】
次に、ステップS413において、ユーザ対話サーバ220は、パーソナライズド動画を構成する第2の動画要素を端末240に送信する。
【0051】
次に、ステップS414において、第2の応答情報が端末240からユーザ対話サーバ220に送信される。具体的には、エンドユーザに後続動画要素をもとに作成された動画が自動的に再生され、動画に対してエンドユーザが回答を選択(入力)する。
【0052】
次に、ステップS415において、第2の応答情報がユーザ対話サーバ220から誘導促進サーバ100及びサービス予約サーバ230-2に送信される。
【0053】
次に、ステップS416において、第2のサービス予約サーバ230-2と誘導促進サーバ100で第2の候補群の情報共有が行われる。そして、誘導促進サーバ100において、ステップS411で共有された第1の候補群の情報と、このステップで共有された第2の候補群の情報から、最適候補の抽出が行われる。
【0054】
次に、ステップS417において、誘導促進サーバ100において、最適候補結果が抽出され、誘導促進サーバ100とユーザ対話サーバ220で最適候補結果が共有される。
【0055】
次に、ステップS418において、ユーザ対話サーバ220は、最適候補結果で動画要素を端末240に送信する。
【0056】
次に、ステップS419において、第1のサービス予約サーバ230-1と第2のサービス予約サーバ230-2の両方の予約が仮押さえ可能状態である場合、エンドユーザが動画(予約最終確認)を見て、エンドユーザが予約を確定させる。この予約の最終確定の応答情報が端末240からユーザ対話サーバ220に送信される。
【0057】
次に、ステップS420において、候補結果がユーザ対話サーバ220から誘導促進サーバ100に送付される。
【0058】
次に、ステップS421において、第2のサービスの候補情報が誘導促進サーバ100からサービス予約サーバ230-2に送信される。
【0059】
また、ステップS422において、第1のサービスの候補情報が誘導促進サーバ100からサービス予約サーバ230-1に送信される。
【0060】
次に、ステップS423において、誘導促進サーバ100とサービス予約サーバ230-2で、第2のサービス確定が共有される。
【0061】
また、ステップS424において、誘導促進サーバ100からサービス予約サーバ230-1に作業完了が通知される。
【0062】
次に、ステップS425において、誘導促進サーバ100から端末240に作業完了が通知される。
以上のシーケンスにより予約が完了する。
【0063】
次に、誘導促進サーバの構成について説明する。
図5は、実施の形態2にかかる誘導促進サーバの構成を示すブロック図である。
図5において、誘導促進サーバ100は、誘導促進サーバ100は、第1処理部101と、第2処理部102と、第3処理部103と、問い合わせ情報生成部504を備える。また、第2処理部102は、記憶部521と、送信部522を備える。
図5において、
図1と同一の構成は、同じ番号を付し、説明を省略する。
【0064】
問い合わせ情報生成部504は、サービス内容の説明に関するコンテンツ及び予約サービスの問い合わせ内容を含む予約サービスの問い合わせ情報を生成し、問い合わせ情報をユーザ対話サーバに送信する。
【0065】
記憶部521と、第1のサービス予約サーバが回答した第1のサービスの候補群を仮保持する。
【0066】
送信部522は、端末からの要求のうち、第1のサービスの候補群回答で実現可能な要求を、第2のサービス予約サーバに送信する。
【0067】
このように、実施の形態2の予約支援システムによれば、複数の予約サービスの予約を連続して行う際に、離脱リスクを低減できる。
【0068】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、ユーザ対話サーバ、誘導促進サーバ及び複数のサービス予約サーバの機能の一部または全部をクラウド上で実現するようにしてもよい。また機能の一部をAI(Artificial Intelligence)で処理させるようにしてもよい。
また、予約するサービスは3以上であってもよい。
【0069】
また、本開示は動画提供システムとの連携を想定した実施の形態として記載したが、ユーザデバイスに向けてGUI情報を提供するシステムは、動画提供システム以外にも、webブラウザ構築システムであってもよい。その場合は、ユーザ閲覧中のwebサイトを介してユーザ回答を誘導促進サーバ100に送出すると、それに応じて描画中のweb画像の一部が変化する等の処理を行ってもよい。
【0070】
様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
【0071】
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【符号の説明】
【0072】
100 誘導促進サーバ
101 第1処理部
102 第2処理部
103 第3処理部
200 予約支援システム
220 ユーザ対話サーバ
230 サービス予約サーバ
240 端末
504 情報生成部
521 記憶部
522 送信部