(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031679
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/42 20060101AFI20240229BHJP
B65D 5/02 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
B65D5/42 F
B65D5/02 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135378
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】390022895
【氏名又は名称】株式会社トーモク
(74)【代理人】
【識別番号】100159628
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 雅比呂
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 貴史
(72)【発明者】
【氏名】豊嶋 梨夏
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA03
3E060BC02
3E060DA18
3E060DA23
3E060EA06
(57)【要約】
【課題】包装箱内部への異物の混入を低減することができるとともに、組立を確実に行うことができる包装箱を提供する。
【解決手段】包装箱10、20、30は、直方体状のラップアラウンドケースタイプである。一対の外フラップ18、28、38は、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向する。左内フラップ17L、27L、37Lの先端部は、少なくとも一対の外フラップ18、28、38の先端縁に挟まれる領域において、右内フラップ17R、27R、37Rの外表面に重ねられる。外フラップ18または右内フラップ27R、37Rは、互いを接近させるために自身を屈曲させる接近折目線b、i、i’を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角筒状の胴部と、前記胴部の開放端をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを有する包装箱であって、
前記胴部は、天板、底板及び一対の側壁板が胴部折目線を介して連設されることで構成され、
前記閉塞部は、前記一対の側壁板に内フラップ折目線を介して連設される一対の内フラップと、前記天板及び前記底板に外フラップ折目線を介して連設され前記内フラップの外表面に固定される一対の外フラップとを有し、
前記一対の外フラップは、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向し、
一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられ、
前記外フラップまたは前記他方の内フラップは、互いを接近させるために自身を屈曲させる接近折目線を有することを特徴とする包装箱。
【請求項2】
四角筒状の胴部と、前記胴部の開放端をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを有する包装箱であって、
前記胴部は、天板、底板及び一対の側壁板が胴部折目線を介して連設されることで構成され、
前記閉塞部は、前記一対の側壁板に内フラップ折目線を介して連設される一対の内フラップと、前記天板及び前記底板に外フラップ折目線を介して連設され前記内フラップの外表面に固定される一対の外フラップとを有し、
前記一対の外フラップは、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向し、
一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられ、
前記外フラップ折目線は、該外フラップの基端側の両隅部を繋いで、該外フラップの先端から離れる方向に凸状に形成されていることを特徴とする包装箱。
【請求項3】
請求項2記載の包装箱において、
前記外フラップ折目線は、2つの直線部が屈曲部によって接続されたV字形状に形成され、
前記外フラップは、前記屈曲部から該外フラップの先端縁中間部まで延びる外フラップ谷折線を有することを特徴とする包装箱。
【請求項4】
請求項3記載の包装箱において、
前記外フラップの前記外フラップ谷折線から前記一方の内フラップの基端まで距離は、前記一方の内フラップの基端から先端までの距離と同じかそれよりも大きいことを特徴とする包装箱。
【請求項5】
四角筒状の胴部と、前記胴部の開放端をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを有する包装箱であって、
前記胴部は、天板、底板及び一対の側壁板が胴部折目線を介して連設されることで構成され、
前記閉塞部は、前記一対の側壁板に内フラップ折目線を介して連設される一対の内フラップと、前記天板及び前記底板に外フラップ折目線を介して連設され前記内フラップの外表面に固定される一対の外フラップとを有し、
前記一対の外フラップは、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向し、
一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられ、
前記他方の内フラップは、前記内フラップ折目線よりも先端側に、該他方の内フラップの両側縁を繋ぐ内フラップ山折線を有することを特徴とする包装箱。
【請求項6】
請求項5記載の包装箱において、
前記他方の内フラップの基端に沿って設けられた前記内フラップ折目線は、該他方の内フラップの基端側の両隅部を繋いで該他方の内フラップの先端から離間する方向に膨らむ弧状に形成され、
前記内フラップ山折線は、該他方の内フラップの基端側の両隅部を繋いで該他方の内フラップの先端に接近する方向に膨らむ弧状に形成されていることを特徴とする包装箱。
【請求項7】
請求項5記載の包装箱において、
前記他方の内フラップの基端に沿って設けられた前記内フラップ折目線は、前記一方の内フラップの基端に沿って設けられた前記内フラップ折目線と対となるように直線状に形成され、
前記内フラップ山折線は、該他方の内フラップの両側縁の中間部を繋いで直線状に形成されていることを特徴とする包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラップアラウンドケースタイプの包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の商品を収容できる直方体状のラップアラウンドケースタイプの包装箱が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この包装箱は、水平方向に延びる四角筒状の胴部と、前記胴部の開放端をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを有する。この胴部は、胴部折目線を介して連設された天板、底板及び一対の側板を、胴部折目線で順次折り曲げることで組み立てられるものであり、閉塞部は、一対の側板にそれぞれ連設された一対の内フラップと、天板及び底板にそれぞれ連設された一対の外フラップとを内フラップ折目線及び外フラップ折目線ですべて内側に折り曲げ、内フラップの外表面に外フラップを接着剤で固定させることで組み立てられるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この包装箱は、組立状態で一対の内フラップ同士の間、及び、一対の外フラップ同士の間に隙間があると、この隙間から異物が混入するおそれがあるという問題がある。
【0006】
この問題に対し、対向するフラップの先端縁同士を突き合わせることで、上記隙間をなくすことが考えられる。しかしながら、段ボール板紙を折り曲げる位置には、少なからず誤差が生じるため、大量に生産される包装箱において、対向するフラップの先端縁同士を隙間なく突き合わせるという精度の維持は容易ではない。
【0007】
他方、問題に対し、対向するフラップの先端部同士を重ね合わせることが考えられる。しかしながら、フラップ同士が重なると段差が生じるため、内フラップと外フラップとが接着剤で十分に圧着できず固定力が弱くなるという新たな問題がある。
【0008】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、包装箱内部への異物の混入を低減することができるとともに、組立を確実に行うことができる包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するために、本発明の第1の包装箱は、四角筒状の胴部と、前記胴部の開放端をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを有する包装箱であって、前記胴部は、天板、底板及び一対の側壁板が胴部折目線を介して連設されることで構成され、前記閉塞部は、前記一対の側壁板に内フラップ折目線を介して連設される一対の内フラップと、前記天板及び前記底板に外フラップ折目線を介して連設され前記内フラップの外表面に固定される一対の外フラップとを有し、前記一対の外フラップは、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向し、一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられ、前記外フラップまたは前記他方の内フラップは、互いを接近させるために自身を屈曲させる接近折目線を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の第1の包装箱において、一対の外フラップの先端縁は互いに所定の間隔を存して対向するところ、一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられている。
【0011】
よって、本発明の第1の包装箱によれば、一対の外フラップの先端縁の隙間を、一方の内フラップの先端部が他方の内フラップの外表面に重なることで埋めて、包装箱の外部から内部へ連通する隙間を減少させることができるため、包装箱内部への異物の混入を抑制することができる。
【0012】
また、本発明の第1の包装箱では、一方の内フラップが他方の内フラップの外表面に重ねられることで段差が生じている。そして、これらの内フラップの外表面に外フラップが重ねられることから、結果的に、上側の一方の内フラップは外フラップに接しやすいが、下側の他方の内フラップは、一方の内フラップによって包装箱の内部空間側に押し込まれるので外フラップに接しにくくなりやすい。
【0013】
しかしながら、本発明の第1の包装箱では、外フラップまたは他方の内フラップが接近折目線を有するため、自身(外フラップまたは他方の内フラップ)を接近折目線で曲げることで外フラップと他方の内フラップとを接近させることができる。
【0014】
よって、本発明の第1の包装箱によれば、内フラップと外フラップとを接着剤で十分に圧着できるため、組立を確実に行うことができる。
【0015】
本発明の第2の包装箱は、四角筒状の胴部と、前記胴部の開放端をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを有する包装箱であって、前記胴部は、天板、底板及び一対の側壁板が胴部折目線を介して連設されることで構成され、前記閉塞部は、前記一対の側壁板に内フラップ折目線を介して連設される一対の内フラップと、前記天板及び前記底板に外フラップ折目線を介して連設され前記内フラップの外表面に固定される一対の外フラップとを有し、前記一対の外フラップは、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向し、一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられ、前記外フラップ折目線は、該外フラップの基端側の両隅部を繋いで、該外フラップの先端から離れる方向に凸状に形成されていることを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の包装箱において、一対の外フラップの先端縁は互いに所定の間隔を存して対向するところ、一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられている。
【0017】
よって、本発明の第2の包装箱によれば、一対の外フラップの先端縁の隙間を、一方の内フラップの先端部が他方の内フラップの外表面に重なることで埋めて、包装箱の外部から内部へ連通する隙間を減少させることができるため、包装箱内部への異物の混入を抑制することができる。
【0018】
また、本発明の第2の包装箱では、一方の内フラップが他方の内フラップの外表面に重ねられることで段差が生じている。そして、これらの内フラップの外表面に外フラップが重ねられることから、結果的に、一方の内フラップは外フラップに接しやすいが、他方の内フラップは、一方の内フラップによって包装箱の内部空間側に押し込まれるので外フラップに接しにくくなりやすい。
【0019】
しかしながら、本発明の第2の包装箱では、外フラップは、基端側の両隅部を繋いで、該外フラップの先端から離れる方向に凸状に形成されている外フラップ折目線を介して胴部(天板及び底板)に連設されている。
【0020】
そのため、外フラップ折目線で折り曲げた際に、外フラップの幅方向中央部は、包装箱の内部空間に向かって突出するように曲げられる。これにより、外フラップは、一方の内フラップにより下方(包装箱の内部空間側)に押し込まれている他方の内フラップにも接近することができる。
【0021】
よって、本発明の第2の包装箱によれば、内フラップと外フラップとを接着剤で圧着しやすいため、組立を確実に行うことができる。
【0022】
本発明の第2の包装箱において、前記外フラップ折目線は、2つの直線部が屈曲部によって接続されたV字形状に形成され、前記外フラップは、前記屈曲部から該外フラップの先端縁中間部まで延びる外フラップ谷折線を有することが好ましい。
【0023】
この構成を備える本発明の第2の包装箱によれば、外フラップは、V字形状のフラップ折目線及び外フラップ谷折線で折り曲げた際に、外フラップ谷折線に沿って谷折りされて、包装箱の内部空間に向かって略V字状に屈曲される。これにより、外フラップは、一方の内フラップにより下方(包装箱の内部空間側)に押し込まれている他方の内フラップにも接近する。
【0024】
よって、この構成を備える本発明の第2の包装箱によれば、内フラップと外フラップとを接着剤で圧着しやすいため、組立を確実に行うことができる。
【0025】
さらに、上記構成(V字形状の外フラップ折目線及び外フラップ谷折線)を備える本発明の第2の包装箱において、前記外フラップの前記外フラップ谷折線から前記一方の内フラップの基端まで距離は、前記一方の内フラップの基端から先端までの距離と同じかそれよりも大きいことが好ましい。
【0026】
この構成を備える本発明の第2の包装箱では、外フラップのうちV字状に屈曲されて、一番包装箱の内部空間側に突出される外フラップ谷折線に沿った部分が一方の内フラップよりも他方の内フラップ側に配置される。
【0027】
よって、この構成を備える本発明の第2の包装箱によれば、外フラップを他方の内フラップに対して確実に接近させることができる。したがって、この構成を備える本発明の第2の包装箱によれば、内フラップと外フラップとを接着剤で圧着しやすいため、組立を確実に行うことができる。
【0028】
本発明の第3の包装箱は、四角筒状の胴部と、前記胴部の開放端をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部とを有する包装箱であって、前記胴部は、天板、底板及び一対の側壁板が胴部折目線を介して連設されることで構成され、前記閉塞部は、前記一対の側壁板に内フラップ折目線を介して連設される一対の内フラップと、前記天板及び前記底板に外フラップ折目線を介して連設され前記内フラップの外表面に固定される一対の外フラップとを有し、前記一対の外フラップは、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向し、一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられ、前記他方の内フラップは、前記内フラップ折目線よりも先端側に、該他方の内フラップの両側縁を繋ぐ内フラップ山折線を有することを特徴とする。
【0029】
本発明の第3の包装箱において、一対の外フラップの先端縁は互いに所定の間隔を存して対向するところ、一方の内フラップの先端部は、少なくとも一対の外フラップの先端縁に挟まれる領域において、他方の内フラップの外表面に重ねられている。
【0030】
よって、本発明の第3の包装箱によれば、一対の外フラップの先端縁の隙間を、一方の内フラップの先端部が他方の内フラップの外表面に重なることで埋めて、包装箱の外部から内部へ連通する隙間を減少させることができるため、包装箱内部への異物の混入を抑制することができる。
【0031】
また、本発明の第3の包装箱では、一方の内フラップが他方の内フラップの外表面に重ねられることで段差が生じている。そして、これらの内フラップの外表面に外フラップが重ねられることから、結果的に、一方の内フラップは外フラップに接しやすいが、他方の内フラップは、一方の内フラップによって包装箱の内部空間側に押し込まれるので外フラップに接しにくくなりやすい。
【0032】
しかしながら、本発明の第3の包装箱では、他方の内フラップは、内フラップ折目線よりも先端側に、他方の内フラップの両側縁を繋ぐ内フラップ山折線を有している。
【0033】
そのため、他方の内フラップは、内フラップ山折線で山折りすることで、内フラップ山折線を稜線として包装箱の外部空間に向かって突出するように曲げることができる。これにより、他方の内フラップは、一方の内フラップ先端側を下方(包装箱の内部空間側)に押し込まれていても、内フラップ山折線に沿う部分を外フラップに接近させることができる。
【0034】
よって、本発明の第3の包装箱によれば、内フラップと外フラップとを接着剤で圧着しやすいため、組立を確実に行うことができる。
【0035】
本発明の第3の包装箱において、前記他方の内フラップの基端に沿って設けられた前記内フラップ折目線は、該他方の内フラップの基端側の両隅部を繋いで該他方の内フラップの先端から離間する方向に膨らむ弧状に形成され、前記内フラップ山折線は、該他方の内フラップの基端側の両隅部を繋いで該他方の内フラップの先端に接近する方向に膨らむ弧状に形成されていることが好ましい。
【0036】
この構成を備える本発明の第3の包装箱では、内フラップ折目線及び内フラップ山折線は、その両端が共通しているため、他方の内フラップを包装箱の内方に向かって倒すだけで、内フラップ折目線及び内フラップ山折線に沿って他方の内フラップが順次折れ曲がる。
【0037】
また、内フラップ折目線及び内フラップ山折線はいずれも弧状である。弧状の折目線での折り曲げは、当然に曲がるものでなく、包装箱全体で折り曲げを許容しながら若干無理曲げする必要がある。そのため、他方の内フラップは、内フラップ折目線及び内フラップ山折線で折れ曲げられても、元の状態(胴部に沿った姿勢)に戻ろうとする復元力が強く発生する。ゆえに、他方の内フラップは、その先端部の外表面を一方の内フラップに押さえつけられると、その復元力により、先端部以外の全体(内フラップ山折線に沿う部分を含む)が包装箱の外部空間に向かって突出しようと反発する。
【0038】
よって、この構成を備える本発明の第3の包装箱によれば、接着剤を介した外フラップを外側から押下したとき、他方の内フラップは、上記復元力によりこれに抗しようとするため、内フラップと外フラップとを接着剤で圧着しやすい。よって、この構成を備える本発明の第3の包装箱によれば、組立を確実に行うことができる。
【0039】
本発明の第3の包装箱において、前記他方の内フラップの基端に沿って設けられた前記内フラップ折目線は、前記一方の内フラップの基端に沿って設けられた前記内フラップ折目線と対となるように直線状に形成され、前記内フラップ山折線は、該他方の内フラップの両側縁の中間部を繋いで直線状に形成されていることが好ましい。
【0040】
この構成を備える本発明の第3の包装箱によれば、他方の内フラップは、その基端に沿って設けられた内フラップ折目線によって、一方の内フラップと同一平面上に載るように折り曲げられるとともに、他方の内フラップの先端部は、内フラップ山折線によって山折りされて、一方の内フラップの内表面側に重ねられる。
【0041】
このとき、他方の内フラップの内フラップ折目線及び内フラップ山折線は、直線状であるため、他方の内フラップは湾曲することがないため、内フラップ折目線と内フラップ山折線とに挟まれる領域を一方の内フラップと同一平面上に配置することができる。そのため、他方の内フラップのうち内フラップ折目線と内フラップ山折線とに挟まれる領域は、外フラップに対して、面と面で接着することができる。
【0042】
したがって、この構成を備える本発明の第3の包装箱によれば、内フラップと外フラップとを接着剤で圧着しやすいため、組立を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】第1実施形態に係る包装箱の外観を示す斜視図である。
【
図2】第1実施形態に係る包装箱の組立て前の構成を示す平面図である。
【
図4】第2実施形態に係る包装箱の外観を示す斜視図である。
【
図5】第2実施形態に係る包装箱の組立て前の構成を示す平面図である。
【
図7】第3実施形態に係る包装箱の組立て前の構成を示す平面図である。
【
図8】第3実施形態を
図4のB-B線と同じ位置で切った場合の端面を示す端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
[第1実施形態]
以下、
図1~3を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る包装箱10について説明する。なお、第1実施形態に係る包装箱10は、課題を解決するための手段に記載した本発明の第1の包装箱と本発明の第2の包装箱に相当するものである。
【0045】
図1に示すように、第1実施形態の包装箱10は、外観が直方体状に形成されたラップアラウンドケースタイプのものである。包装箱10は、水平方向に延びる四角筒状の胴部12と、胴部12の開放端を閉塞する閉塞部13とを有する。第1実施形態の包装箱10は、閉塞部13側から見たときに、高さ(上下方向の長さ)が幅(左右方向の長さ)よりも長い縦長形状に形成されている。
【0046】
胴部12は、天板14、底板15及び一対の側板16を備えている。一対の側板16には、
図1において奥側(左側)の左側板16Lと、手前側(右側)の右側板16Rとが含まれる。
【0047】
閉塞部13は、内フラップ17と、一対の外フラップ18とを備えている。
【0048】
一対の内フラップ17には、左側板16Lに連設される左内フラップ17L(本発明の「一方の内フラップ」に相当する。)と、右側板16Rに連設される右内フラップ17R(本発明の「他方の内フラップ」に相当する。)とが含まれる。
図1では、左内フラップ17Lの先端部は、右内フラップ17Rの外表面に重なっている。
【0049】
一対の外フラップ18は、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向している。外フラップ18の幅方向中央部には、上下端を結ぶ外フラップ谷折線cが形成され、外フラップ18は、外フラップ谷折線cに沿って谷折りされて、平面視において包装箱の内部空間に向かってV字形状に折り曲げられている。
【0050】
また、外フラップ18は、内フラップ17(左内フラップ17L及び右内フラップ17R)の外表面にそれぞれ接着剤Gを介して固定される。
【0051】
包装箱10は、
図2に示す略矩形状の段ボール板紙10xを原紙から打抜いて形成した後、これを折り曲げて組み立てられる。以下、
図2を参照しながら、段ボール板紙10xの構成について説明する。
【0052】
段ボール板紙10xは、
図2に示すように、左側から左側板16L、底板15、右側板16R、天板14、接着片19の順で、それぞれ胴部折目線aを介して連設されている。天板14、底板15、左側板16L及び右側板16Rは、いずれも略矩形状に形成され、接着片19は、略倒台形状に形成されている。
【0053】
天板14には、その上下端に、外フラップ折目線b(本発明の第2の包装箱の「外フラップ折目線」に相当するとともに、本発明の第1の包装箱の「接近折目線」にも相当する。)を介して外フラップ18がそれぞれ連設されている。外フラップ18は、いずれも略五角形状に形成されている。
【0054】
外フラップ折目線bは、後述する内フラップ折目線dの延長線上よりも胴部12側に突出するV字形状に形成されている。より具体的には、外フラップ折目線bは、
図2では右側おいて直線状に形成された外フラップ左折目線b1(本発明の「直線部」に相当する。)と
図2では左側おいて直線状に形成された外フラップ右折目線b2(本発明の「直線部」に相当する。)とが、屈曲部18aで接続されてV字形状に形成されている。外フラップ左折目線b1は、外フラップ右折目線b2より長く設計されている。
【0055】
また、外フラップ18には、屈曲部18aからその先端縁の中間部まで、胴部折目線aに沿って延びる外フラップ谷折線cが形成されている。外フラップ谷折線cによって、外フラップ18は、
図2では右側の外フラップ左半部18Lと、
図2では左側の外フラップ右半部18Rとに区画されている。外フラップ左半部18Lの横幅は、外フラップ右半部18Rの横幅より長く設計されている。この外フラップ左半部18Lの横幅は、左内フラップ17Lの基端から先端までの長さとほぼ同一の長さに設計されている。
【0056】
底板15には、その上下端に、外フラップ折目線b(本発明の第2の包装箱の「外フラップ折目線」に相当するとともに、本発明の第1の包装箱の「接近折目線」にも相当する。)を介して外フラップ18がそれぞれ連設されている。外フラップ18は、いずれも略五角形状に形成されている。一対の外フラップ18の基端から先端までの長さを合算した長さは、内フラップ17(左内フラップ17L及び右内フラップ17R)の幅方向(
図2の左右方向)の長さより小さく設計されている。
【0057】
外フラップ折目線bは、後述する内フラップ折目線dの延長線上よりも胴部12側に突出するV字形状に形成されている。より具体的には、外フラップ折目線bは、
図2では左側おいて直線状に形成された外フラップ左折目線b1(本発明の「直線部」に相当する。)と
図2では右側おいて直線状に形成された外フラップ右折目線b2(本発明の「直線部」に相当する。)とが、屈曲部18aで接続されてV字形状に形成されている。外フラップ左折目線b1は、外フラップ右折目線b2より長く設計されている。
【0058】
また、外フラップ18には、屈曲部18aからその先端縁の中間部まで、胴部折目線aに沿って平行に延びる外フラップ谷折線cが形成されている。外フラップ谷折線cによって、外フラップ18は、
図2では右側の外フラップ左半部18Lと、
図2では左側の外フラップ右半部18Rとに区画されている。外フラップ左半部18Lの横幅は、外フラップ右半部18Rの横幅より長く設計されている。この外フラップ左半部18Lの横幅は、左内フラップ17Lの基端から先端までの長さとほぼ同一の長さに設計されている。
【0059】
図2において、左側板16Lには、その上下端に、内フラップ折目線dを介して左内フラップ17Lがそれぞれ連設されている。左内フラップ17Lは、略矩形状に形成されている。右側板16Rには、その上下端に、内フラップ折目線dを介して右内フラップ17Rがそれぞれ連設されている。左内フラップ17Rは、左内フラップ17Lと同一の略矩形状に形成されている。
【0060】
左内フラップ17Lの基端から先端までの長さと左内フラップ17Rの基端から先端までの長さとを合算した長さは、天板14及び底板15(または外フラップ18)の幅よりも大きく設計されている。
【0061】
次に、以上の
図2に示す段ボール板紙10xから、
図1に示す包装箱10を組み立てる手順について説明する。
【0062】
まず、作業者によって、段ボール板紙10xが例えば台(図示せず)に載置され、複数の商品(図示せず)が底板15上に整列させた状態で載置される。
【0063】
次いで、
図2において、底板15の左側に配置されている左側板16Lが胴部折目線aで折り曲げられ、底板15に対して直角に起立する。そして、起立された左側板16Lの上端部外面に、接着剤G(図示せず)が塗布される。
【0064】
次いで、底板15の右側に配置されている胴部折目線aで順次折り曲げることで、右側板16Rが底板15に対して直角に起立され、天板14が底板15に平行にされ、接着片19が垂下される。そして、接着片19の内面が接着剤Gを介して左側板16Lの外面に固定されることで、胴部12が組み立てられる。
【0065】
次いで、右内フラップ17Rが、内フラップ折目線dで胴部12の内方に向かって、右側板16Rに対し直角に折り曲げられ、左内フラップ17Lが、内フラップ折目線dで胴部12の内方に向かって、左側板16Lに対し直角に折り曲げられる。
【0066】
このとき、左内フラップ17Lの基端から先端までの長さと左内フラップ17Rの基端から先端までの長さとを合算した長さは、天板14及び底板15の幅よりも大きいため、左内フラップ17Lの先端部は、
図3に示すように、右内フラップ17Rの外表面に重ねられる。これにより、包装箱10の閉塞部13では、左内フラップ17Lが右内フラップ17Rの外表面に重ねられ、右内フラップ17Rが包装箱10の内部空間側に押し込まれることで段差が生じる。
【0067】
次いで、
図1に示すように、左内フラップ17L及び右内フラップ17Rの外面には、外フラップ18が重ねられる位置に接着剤Gが塗布される。
【0068】
次いで、
図1に示すように、下側の外フラップ18が、外フラップ折目線bで上方に折り曲げられ、下側の外フラップ18の内面が接着剤Gを介して内フラップ7(左内フラップ17L及び右内フラップ17R)の外面に固定され、上側の外フラップ18が、外フラップ折目線bで下方に折り曲げられ、上側の外フラップ18の内面が接着剤Gを介して内フラップ7(左内フラップ17L及び右内フラップ17R)の外面に固定される。
【0069】
このとき、一対の外フラップ18の基端から先端までの長さを合算した長さは、内フラップ17(左内フラップ17L及び右内フラップ17R)の幅方向(
図1の上下方向)の長さより小さく設計されているため、一対の外フラップ18の先端縁同士は所定の間隔を存して対向する。これにより、胴部12の開放端が閉塞され、閉塞部13が形成される。
【0070】
次に、外フラップ18を外フラップ折目線bで折り曲げた際、外フラップ18がどのように変形されるかについて、
図3を用いて補足説明する。
【0071】
まず、外フラップ折目線bはV字形状に屈曲しているため、外フラップ18は、外フラップ折目線bで折り曲げた際に、幅方向中央部が包装箱10の内部空間に向かってV字形状に突出するように屈曲される。
【0072】
とくに、外フラップ18には、幅方向中央部付近に配置された屈曲部18aから外フラップ18の先端縁中間部まで、胴部折目線aに沿って平行に延びる外フラップ谷折線cが形成されているため、外フラップ18は外フラップ谷折線cに沿って谷折りされる。そのため、外フラップ18は、包装箱10の内部空間に向かってV字形状に屈曲されやすい。
【0073】
なお、この谷折りによって、外フラップ18は、外フラップ谷折線cに沿って谷折りされて左側の外フラップ左半部18Lと右側の外フラップ右半部18Rとに分けられる。
【0074】
そして、この外フラップ左半部18Lの横幅は、上側に配置される左内フラップ17Lの基端から先端までの長さとほぼ同一の長さに設計されているため、外フラップ左半部18Lの内表面のほぼ全域は、左内フラップ17Lを若干押し込むことで、左内フラップ17Lの外表面のほぼ全域と、面と面とで接触する。
【0075】
また、外フラップ左半部18Lの横幅は、上側に配置される左内フラップ17Lの基端から先端までの長さとほぼ同一の長さに設計されていることから、外フラップ谷折線cは、左内フラップ17Lの先端縁に接するように配置される。これにより、外フラップ右半部18Rの内表面のほぼ全域と、右内フラップ17Rの外表面の大部分(左内フラップ17Lにより隠された先端部を除いた領域)とは、面と面とで接触している。
【0076】
以上により、商品を内蔵した包装箱10の組み立てが終了し、
図1に示す状態の包装箱10が完成する。
【0077】
次に、
図1及び
図3を参照しながら、第1実施形態の包装箱10の作用・効果について説明する。
【0078】
第1実施形態の包装箱10では、左内フラップ17Lは、その先端部の全域が右内フラップ17Rの外表面に重ねられているため、一対の外フラップ18の両先端縁間に隙間があっても、閉塞部13の中央部に発生する外部から内部へ連通する隙間をなくすことができる。よって、第1実施形態の包装箱10によれば、包装箱10内部への異物の混入を抑制することができる。
【0079】
逆に、第1実施形態の包装箱10では、内フラップ17の重なり合いにより一対の外フラップ18の隙間を埋めることができるため、閉塞部13が縦長の形状であっても外フラップ18を長くして突き合わせる必要はなく、短くすることができる。よって、第1実施形態の包装箱10によれば、段ボール板紙10xの面積を小さくすることができる。
【0080】
ところで、包装箱10の閉塞部13では、左内フラップ17Lが右内フラップ17Rの外表面に重ねられることで段差が生じている。これにより、上側の左内フラップ17Lは外フラップ18に接しやすいが、下側の右内フラップ17Rは、左内フラップ17Lによって包装箱10の内部空間側に押し込まれるので外フラップ18に接しにくくなりやすい。
【0081】
しかしながら、外フラップ18は、外フラップ折目線bがV字形状に形成されているとともに、外フラップ谷折線cが形成されているため、外フラップ折目線bで折り曲げた際に、幅方向中央部が包装箱10の内部空間に向かってV字形状に突出するように屈曲される。
【0082】
よって、包装箱10では、外フラップ18を外フラップ折目線b及び外フラップ谷折線cで折り曲げることで、外フラップ18を、上側の左内フラップ17Lだけでなく下側の右内フラップ17Rにも接近させることができる。
【0083】
また、包装箱10では、外フラップ左半部18Lの内表面のほぼ全域と左内フラップ17Lの外表面のほぼ全域が面と面とで接触し、かつ、外フラップ右半部18Rの内表面のほぼ全域と、右内フラップ17Rの外表面の大部分(左内フラップ17Lにより隠された先端部を除いた領域)とが面と面とで接触している。
【0084】
よって、第1実施形態の包装箱10によれば、左内フラップ17L及び右内フラップ17Rと、外フラップ18とを接着剤Gで十分に圧着できるため、組立を確実に行うことができる。
【0085】
[第2実施形態]
以下、
図4~6を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る包装箱20について説明する。なお、第2実施形態に係る包装箱20は、課題を解決するための手段に記載した本発明の第1の包装箱と本発明の第3の包装箱に相当するものである。
【0086】
図4に示すように、第2実施形態の包装箱20は、外観が直方体状に形成されたラップアラウンドケースタイプのものである。包装箱20は、水平方向に延びる四角筒状の胴部22と、胴部22の開放端を閉塞する閉塞部23とを有する。第2実施形態の包装箱20は、閉塞部23側から見たときに、高さ(上下方向の長さ)が幅(左右方向の長さ)よりも長い縦長形状に形成されている。
【0087】
胴部22は、天板24、底板25及び一対の側板26を備えている。一対の側板26には、
図4において奥側(左側)の左側板26Lと、手前側(右側)の右側板26Rとが含まれる。
【0088】
閉塞部23は、内フラップ27と、一対の外フラップ28とを備えている。
【0089】
一対の内フラップ27には、左側板26Lに連設される左内フラップ27L(本発明の「一方の内フラップ」に相当する。)と、右側板26Rに連設される右内フラップ27R(本発明の「他方の内フラップ」に相当する。)とが含まれる。
図4では、左内フラップ27Lの先端部は、右内フラップ27Rの外表面に重なっている。
【0090】
右内フラップ27Rの基端部には、リーフ形状の接続部27aが形成されている。接続部27aは、右側板26Rに対して略60°で折り曲げられ、右内フラップ27Rのうち接続部27aを除いた部分に対して略30°で折れ曲げられている。
【0091】
一対の外フラップ28は、互いの先端縁が所定の間隔を存して対向している。
【0092】
また、外フラップ28は、内フラップ8(左内フラップ27L及び右内フラップ27R)の外表面にそれぞれ接着剤Gを介して固定される。
【0093】
包装箱20は、
図5に示す略矩形状の段ボール板紙20xを原紙から打抜いて形成した後、これを折り曲げて組み立てられる。以下、
図5を参照しながら、段ボール板紙20xの構成について説明する。
【0094】
段ボール板紙20xは、
図5に示すように、左側から左側板26L、底板25、右側板26R、天板24、接着片29の順で、それぞれ胴部折目線eを介して連設されている。天板24、底板25、左側板26L及び右側板26Rは、いずれも略矩形状に形成され、接着片29は、略倒台形状に形成されている。
【0095】
天板24及び底板25には、その上下端に、外フラップ折目線fを介して外フラップ28がそれぞれ連設されている。外フラップ28は、いずれも略矩形状に形成されている。一対の外フラップ28の基端から先端までの長さを合算した長さは、内フラップ27(左内フラップ27L及び右内フラップ27R)の幅方向(
図5の左右方向)の長さより小さく設計されている。
【0096】
図5において、左側板26Lには、その上下端に、左内フラップ折目線gを介して左内フラップ27Lがそれぞれ連設されている。左内フラップ27Lは、略矩形状に形成されている。
【0097】
右側板26Rには、その上下端に、右内フラップ折目線hを介して右内フラップ27Rがそれぞれ連設されている。右内フラップ折目線hは、右内フラップ27Rの基端側の両隅部を繋いで右内フラップ27Rの先端から離間する方向に膨らむ弧状に形成されている。なお、第2実施形態では、右内フラップ折目線hは、R500に設計されている。
【0098】
右内フラップ27Rには、右内フラップ折目線hよりも先端側に、内フラップ山折線i(本発明の第3の包装箱の「内フラップ山折線」に相当するとともに、本発明の第1の包装箱の「接近折目線」にも相当する。)を有する。内フラップ山折線iは、右内フラップ27Rの基端側の両隅部を繋いで右内フラップ27Rの先端に接近する方向に膨らむ弧状に形成されている。なお、第2実施形態では、内フラップ山折線iは、R250に設計されている。
【0099】
左内フラップ27Lの基端から先端までの長さと左内フラップ27Rの基端(右内フラップ折目線h)から先端までの長さとを合算した長さは、天板24及び底板25(または外フラップ28)の幅よりも大きく設計されている。
【0100】
次に、以上の
図5に示す段ボール板紙20xから、
図4に示す包装箱20を組み立てる手順について説明する。
【0101】
まず、作業者によって、段ボール板紙20xが例えば台(図示せず)に載置され、複数の商品(図示せず)が底板25上に整列させた状態で載置される。
【0102】
次いで、
図5において、底板25の左側に配置されている左側板26Lが胴部折目線eで折り曲げられ、底板25に対して直角に起立する。そして、起立された左側板26Lの上端部外面に、接着剤G(図示せず)が塗布される。
【0103】
次いで、底板25の右側に配置されている胴部折目線eで順次折り曲げることで、右側板26Rが底板25に対して直角に起立され、天板24が底板25に平行にされ、接着片29が垂下される。そして、接着片29の内面が接着剤Gを介して左側板26Lの外面に固定されることで、胴部22が組み立てられる。
【0104】
次いで、右内フラップ27Rが、右内フラップ折目線h及び内フラップ山折線iで胴部22の内方に向かって、右側板26Rに対し直角に折り曲げられる。
【0105】
より具体的には、まず、右内フラップ27Rの基端に設けられた右内フラップ折目線hは、右内フラップ27Rの先端から離間する方向に膨らむ弧状に形成されているため、当然に曲がるものでなく、右内フラップ27Rを幅方向に沿って包装箱20の外部空間に向かって湾曲させつつ、右内フラップ27Rを幅方向に沿って包装箱20の内部空間に向かって湾曲させる。これにより、右内フラップ27Rは、右側板26Rに対し略60°折り曲げられる。
【0106】
次に、右内フラップ27Rの右内フラップ折目線hよりも先端側に設けられた内フラップ山折線iは、右内フラップ27Rの先端に接近する方向に膨らむ弧状に形成されているため、折れ曲がることで、右内フラップ27Rのうち基端側の一部を、リーフ形状の接続部27aとして変形させる。
【0107】
右内フラップ27Rのうち基端側の一部(接続部27a)は、右内フラップ折目線hで折り曲げた際には包装箱20の内部空間に向かって湾曲されているが、右内フラップ27Rの先端に接近する方向に膨らむ弧状に形成された右内フラップ折目線hで折り曲げることで、平坦に戻される。他方、右内フラップ27Rのうち接続部27aよりも先端側は、幅方向に沿って包装箱20の外方に湾曲される。これにより、右内フラップ27Rのうち接続部27aよりも先端側は、接続部27aに対し略30°折り曲げられる。
【0108】
以上説明したとおり、右内フラップ折目線h及び内フラップ山折線iは、通常の直線形状の折目のように当然に曲がるものでなく、若干無理曲げすることで包装箱20の各部で折り曲げによって生じる変形を吸収させながら許容されるものである。ただし、右内フラップ折目線h及び内フラップ山折線iは、その両端が右内フラップ27Rの基端側の両隅部にあって該両隅部を繋ぐものとして共通しているため、右内フラップ27Rを胴部22の内方に向かってやや強めに倒すだけで、順次折れ曲がる。
【0109】
次いで、左内フラップ27Lが、左内フラップ折目線gで胴部22の内方に向かって、左側板26Lに対し直角に折り曲げられる。
【0110】
このとき、左内フラップ27Lの基端から先端までの長さと左内フラップ27Rの基端から先端までの長さとを合算した長さは、天板24及び底板25の幅よりも大きいため、左内フラップ27Lの先端部は、
図6に示すように、右内フラップ27Rの外表面に重ねられる。これにより、包装箱20の閉塞部23では、左内フラップ27Lが右内フラップ27Rの外表面に重ねられ、右内フラップ27Rが包装箱20の内部空間側に押し込まれることで段差が生じる。
【0111】
次いで、
図4に示すように、左内フラップ27L及び右内フラップ27Rの外面には、外フラップ28が重ねられる位置に接着剤Gが塗布される。
【0112】
次いで、
図4に示すように、下側の外フラップ28が、外フラップ折目線fで上方に折り曲げられ、下側の外フラップ28の内面が接着剤Gを介して内フラップ7(左内フラップ27L及び右内フラップ27R)の外面に固定され、上側の外フラップ28が、外フラップ折目線fで下方に折り曲げられ、上側の外フラップ28の内面が接着剤Gを介して内フラップ7(左内フラップ27L及び右内フラップ27R)の外面に固定される。
【0113】
このとき、一対の外フラップ28の基端から先端までの長さを合算した長さは、内フラップ27(左内フラップ27L及び右内フラップ27R)の幅方向(
図4の上下方向)の長さより小さく設計されているため、一対の外フラップ28の先端縁同士は所定の間隔を存して対向する。これにより、胴部22の開放端が閉塞され、閉塞部23が形成される。以上により、商品を内蔵した包装箱20の組み立てが終了し、
図4に示す状態の包装箱20が完成する。
【0114】
次に、
図4及び
図6を参照しながら、第2実施形態の包装箱20の作用・効果について説明する。
【0115】
図4に示すように、第2実施形態の包装箱20では、左内フラップ27Lは、その先端部の全域が右内フラップ27Rの外表面に重ねられているため、一対の外フラップ28の両先端縁間に隙間があっても、閉塞部23の中央部に発生する外部から内部へ連通する隙間をなくすことができる。よって、第2実施形態の包装箱20によれば、包装箱20内部への異物の混入を抑制することができる。
【0116】
逆に、第2実施形態の包装箱20では、内フラップ27の重なり合いにより一対の外フラップ28の隙間を埋めることができるため、閉塞部23が縦長の形状であっても外フラップ28を長くして突き合わせる必要はなく、短くすることができる。よって、第2実施形態の包装箱20によれば、段ボール板紙20xの面積を小さくすることができる。
【0117】
ところで、包装箱20の閉塞部23では、左内フラップ27Lが右内フラップ27Rの外表面に重ねられることで段差が生じている。これにより、上側の左内フラップ27Lは外フラップ28に接しやすいが、下側の右内フラップ27Rは、左内フラップ27Lによって包装箱20の内部空間側に押し込まれるので外フラップ28に接しにくくなりやすい。
【0118】
しかしながら、右内フラップ27Rの右内フラップ折目線h及び内フラップ山折線iによる折り曲げは、包装箱20の各部で吸収させながら許容されるものであるため、元の状態(胴部22に沿った姿勢)に戻ろうとする復元力が強く発生している。そのため、右内フラップ27Rは、その先端部の外表面を左内フラップ27Lに押さえつけられても、前記復元力により、先端部以外の全体が包装箱20の外方に向かって突出しようと反発している。
【0119】
また、
図6に示すように、右内フラップ27Rの接続部27aは、右内フラップ27R及び外フラップ28のそれぞれに対して傾斜するところ、接続部27aの左側縁(内フラップ山折線i)は、包装箱20の外方に向かう凸状に配置される。これにより、右内フラップ27Rは、先端側が包装箱20の内部空間に向かって押し込まれていても、内フラップ山折線iに沿う部分を稜線として包装箱20の外部空間に向かって突出させて外フラップ18に接近させることができる。
【0120】
したがって、第2実施形態の包装箱20では、外フラップ28を包装箱20の内部空間に向かって押して接着剤Gで圧着しようとしたとき、右内フラップ27Rは、内フラップ山折線iに沿う部分を稜線として反発するため、右内フラップ27Rをその内フラップ山折線iに沿う部分に沿って外フラップ28に接着しやすい。
【0121】
よって、第2実施形態の包装箱20によれば、左内フラップ27Lだけでなく右内フラップ27Rも外フラップ28と接着剤Gで十分に圧着できるため、組立を確実に行うことができる。
【0122】
[第3実施形態]
以下、
図7及び
図8を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る包装箱30(図示せず。)について説明する。なお、第3実施形態に係る包装箱30は、課題を解決するための手段に記載した本発明の第1の包装箱と本発明の第3の包装箱に相当するものである。
【0123】
また、包装箱30は、第2実施形態の包装箱20の変形例の1つであり、右側板及び右内フラップの形状において包装箱20と異なるため、この点のみ説明し、包装箱20と共通する構成については説明を省略する。
【0124】
右内フラップ37Rの基端部には、矩形状の接続部37aが形成されている。接続部37aは、右側板36Rに対して直角に折り曲げられ、右内フラップ37Rのうち接続部37aを除いた部分に対して略5°で折れ曲げられている。
【0125】
包装箱30は、
図7に示す略矩形状の段ボール板紙30xを原紙から打抜いて形成した後、これを折り曲げて組み立てられる。右側板36Rには、その上下端に、直線状の右内フラップ折目線h’を介して右内フラップ37Rがそれぞれ連設されている。右側板36Rは、略矩形状に形成されている。
【0126】
右内フラップ37Rには、右内フラップ折目線h’よりも先端側に、直線状の内フラップ山折線i’(本発明の第3の包装箱の「内フラップ山折線」に相当するとともに、本発明の第1の包装箱の「接近折目線」にも相当する。)を有する。内フラップ山折線i’は、右内フラップ37Rの両側縁の中間部を繋いで、右内フラップ折目線h’に平行に形成されている。
【0127】
次に、以上の
図7に示す段ボール板紙30xから、包装箱30を組み立てる手順について、閉塞部33について説明する。
【0128】
次いで、右内フラップ37Rが、右内フラップ折目線h’で胴部32の内方に向かって、右側板36Rに対し直角に折り曲げられる。さらに、右内フラップ37Rの基端に設けられた接続部37aの角度は維持したまま、右内フラップ37Rの接続部37aより先端側が、内フラップ山折線i’で胴部32の内部空間に向かって、接続部37aに対し略5°折り曲げられる。
【0129】
次いで、左内フラップ37Lが、左内フラップ折目線gで胴部32の内方に向かって、左側板36Lに対し直角に折り曲げられる。
【0130】
このとき、左内フラップ37Lの基端から先端までの長さと左内フラップ37Rの基端から先端までの長さとを合算した長さは、天板34及び底板35の幅よりも大きいため、左内フラップ37Lの先端部は、
図6に示すように、右内フラップ37Rの外表面に重ねられる。これにより、包装箱30の閉塞部33では、左内フラップ37Lが右内フラップ37Rの外表面に重ねられ、右内フラップ37Rの接続部37aより先端側が包装箱30の内部空間側に押し込まれることで段差が生じる。
【0131】
次いで、左内フラップ37L及び右内フラップ37Rの外面には、外フラップ38が重ねられる位置に接着剤Gが塗布され、下側の外フラップ38が、外フラップ折目線fで上方に折り曲げられ、下側の外フラップ38の内面が接着剤Gを介して内フラップ7(左内フラップ37L及び右内フラップ37Rの接続部37a)の外面に固定され、上側の外フラップ38が、外フラップ折目線fで下方に折り曲げられ、上側の外フラップ38の内面が接着剤Gを介して内フラップ7(左内フラップ37L及び右内フラップ37Rの接続部37a)の外面に固定される。
【0132】
これにより、胴部32の開放端が閉塞され、閉塞部33が形成される。以上により、商品を内蔵した包装箱30の組み立てが終了し、
図4に示す状態の包装箱30が完成する。
【0133】
次に、
図8を参照しながら、第3実施形態の包装箱30の作用・効果のうち包装箱20ところなる点について説明する。
【0134】
図8に示すように、包装箱30の閉塞部33では、左内フラップ37Lが右内フラップ37Rの先端部外表面に重ねられることで段差が生じている。これにより、上側の左内フラップ37Lは外フラップ38に接しやすいが、下側の右内フラップ37Rは、左内フラップ37Lによって包装箱30の内部空間側に押し込まれるので外フラップ38に接しにくくなりやすい。
【0135】
しかしながら、右内フラップ37Rは、内フラップ山折線i’で折り曲げることにより、接続部37aの部分を左内フラップ37Lと同一平面上に配置したまま、接続部37aより先端側の部分のみを包装箱30の内部空間に向かって押し込ませている。言い換えれば、右内フラップ37Rは、その先端側が左内フラップ37Lにより包装箱30の内部空間に向かって押し込まれていても、内フラップ山折線i’に沿う部分を稜線として包装箱30の外部空間に向かって変位させ、接続部37aの部分全体を外フラップ18に接近させることができるともいえる。
【0136】
また、右内フラップ折目線h’及び内フラップ山折線i’はいずれも直線状であるため、接続部37aは右内フラップ折目線h’及び内フラップ山折線i’に沿って折り曲げられたときに、湾曲することなく、平坦なまま左内フラップ37Lと同一平面上に配置される。
【0137】
これにより、右内フラップ37Rは、接続部37aの部分において、外フラップ18に対して面と面とで接着することができる。
【0138】
よって、第3実施形態の包装箱30によれば、左内フラップ37Lだけでなく右内フラップ37Rも外フラップ38と接着剤Gで十分に圧着できるため、組立を確実に行うことができる。
【0139】
[各実施形態に共通する変形例]
上記各実施形態では、材質として段ボールを例に説明したが、材質は、折り曲げて組み立て可能であるとともに破断可能線に沿って破断可能なものであれば、ボール紙や薄い合成樹脂板であってもよい。また、上記各実施形態では、固定する手段として接着を例に説明したが、固定する手段は、ステープルや粘着テープでもよい。
【0140】
本発明の接近折目線として、第1実施形態では、外フラップ18に設けられたV字形状の外フラップ折目線bを例に説明し、第2実施形態では、内フラップ17(右内フラップ17R)に設けられた内フラップ山折線i(第3実施形態では、内フラップ27(右内フラップ27R)に設けられた内フラップ山折線i’)を例に説明したが、本発明の接近折目線は、外フラップと段差が生じて外フラップから離れてしまう他方の内フラップとを接近させるものであれば、内フラップ及び外フラップのいずれに設けてもよい。
【0141】
上記各実施形態では、右内フラップの外表面に左内フラップを重ねたものを例に説明したが、
左右に限定はなく、左内フラップの外表面に右内フラップを重ねてもよい。
【0142】
上記各実施形態では、左内フラップの先端部が、右内フラップの先端部の外表面に重ねられたものを例に説明したが、右内フラップの少なくとも一部が閉塞部側に露出して外フラップと接着できれば、基端側を除いた半分以上の部分を重ね合わせてもよい。
【0143】
上記各実施形態では、左内フラップの先端部全域が、右内フラップの先端部全域の外表面に重ねられたものを例に説明したが、左内フラップと右内フラップとは、少なくとも一対の外フラップの先端縁間の隙間に塞ぐ位置に配置されれば、各先端部の一部において重ねられるものであってもよい。
【0144】
上記各実施形態では、内フラップ及び外フラップが略矩形状に形成されたものを例に説明したが、内フラップ及び外フラップは、台形状や三角形状等の多角形状あるいは半円形状などであってもよい。
【0145】
[第1実施形態の変形例]
上記第1実施形態では、外フラップ折目線bとして、内フラップ折目線dの延長線上よりも胴部12側に突出するV字形状に形成されたものを例に説明したが、外フラップ折目線bは、外フラップ18の基端側の両隅部を繋いで、外フラップ18の先端から離れる方向に凸状に形成されるものであれば、複数の屈曲部を有して屈曲してもよく、弧状に湾曲するものであってもよい。また、外フラップ折目線bは、屈曲部18aは有したまま、外フラップ左折目線b1及び外フラップ右折目線b2が直線状ではなく、それぞれ別の弧状に形成されていてもよい。
【0146】
上記第1実施形態では、外フラップ左折目線b1は外フラップ右折目線b2より長いものとして説明したが、外フラップ左折目線b1は外フラップ右折目線b2と同じ長さ、あるいは短くてもよい。
【0147】
上記第1実施形態では、外フラップ谷折線cが、外フラップ18の屈曲部18aからその先端縁の中間部まで、胴部折目線aに沿って延びるものを例に説明したが、外フラップ谷折線cは、例えば、外フラップ折目線bが弧状であって屈曲部を有さない場合もあるので、屈曲部以外の箇所で外フラップ折目線bと接続されていてもよく、さらには、外フラップ18を包装箱1の内部空間に向かって凸状にしやすくできれば足りるため、外フラップ18の中央部のみに設けられて外フラップ折目線bや外フラップ18の先端縁に接続されなくてもよい。
【0148】
また、上記第1実施形態では、外フラップ18に対して、外フラップ谷折線cが1本設けられたものを例に説明したが、外フラップ谷折線cは複数本設けてもよく、その複数本を胴部折目線aに沿って平行に設けてもよく、外フラップ18の先端縁中央部から放射状に設けてもよい。
【0149】
上記第1実施形態では、外フラップ18の外フラップ左半部18Lの内表面と左内フラップ17Lの外表面とが面と面とで接触し、かつ、外フラップ18の外フラップ右半部18Rの内表面と、右内フラップ17Rの外表面とが面と面とで接触するものを例に説明したが、外フラップ18は、左内フラップ17Lの外表面及び右内フラップ17Rの外表面と線接触、または、点接触して接着されるものでもよい。
【0150】
[第2実施形態及び第3実施形態の変形例]
上記第2実施形態及び上記第3実施形態では、リーフ形状の接続部27a及び矩形状の接続部37aを例に説明したが、接続部は三角形状、五角形状及び六角形状などであってもよい。
【0151】
上記第2実施形態では、右内フラップ折目線hとして、右内フラップ27Rの先端から離間する方向に膨らむ弧状に形成されたものを例に説明したが、上記第3実施形態で説明したとおり、右内フラップ折目線は直線状であってもよく、あるいは直線部が複数の屈曲部で接続されたものであってもよい。
【0152】
上記第2実施形態では、内フラップ山折線iとして、右内フラップ27Rの先端に接近する方向に膨らむ弧状に形成されて物を例に説明したが、上記第3実施形態で説明したとおり、内フラップ山折線iは直線状であってもよく、あるいは直線部が複数の屈曲部で接続されたものであってもよい。なお、第2実施形態における右内フラップ折目線h及び内フラップ山折線iの一方のみを直線状にすることもできる。
【0153】
上記第2実施形態及び上記第3実施形態では、右内フラップに対して、内フラップ山折線iが1本設けられたものを例に説明したが、内フラップ山折線iは複数本設けてもよい。
【0154】
なお、第2実施形態では、右内フラップ折目線hはR500に設計され、内フラップ山折線iはR250に設計されているが、曲率半径に限定はなく、右内フラップ折目線h及び内フラップ山折線iの曲率半径は等しくてもよく、内フラップ山折線iの曲率半径のほうが大きくてもよい。
【符号の説明】
【0155】
10 包装箱
12 胴部
13 閉塞部
14 天板
15 底板
16 側壁板
17 内フラップ
17L 左内フラップ
17R 右内フラップ
18 外フラップ
18a 屈曲部
20 包装箱
22 胴部
23 閉塞部
24 天板
25 底板
26 側壁板
27 内フラップ
27L 左内フラップ
27R 右内フラップ
28 外フラップ
30 包装箱
32 胴部
33 閉塞部
34 天板
35 底板
36 側壁板
37 内フラップ
37L 左内フラップ
37R 右内フラップ
38 外フラップ
a 胴部折目線
b 外フラップ折目線(接近折目線)
b1 外フラップ左折目線(直線部)
b2 外フラップ右折目線(直線部)
c 外フラップ谷折線
d 内フラップ折目線
e 胴部折目線
f 外フラップ折目線
g 内フラップ折目線
h 内フラップ折目線
h’ 内フラップ折目線
i 内フラップ山折線(接近折目線)
i’ 内フラップ山折線(接近折目線)