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特開2024-31877空間距離を増加させるための絶縁板を備えるコネクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031877
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】空間距離を増加させるための絶縁板を備えるコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/46 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
H01R13/46 301M
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023133757
(22)【出願日】2023-08-21
(31)【優先権主張番号】10-2022-0106361
(32)【優先日】2022-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0094059
(32)【優先日】2023-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】503473149
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス アンプ コリア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics AMP Korea Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ヒジュン イム
(72)【発明者】
【氏名】ヒョンサン パク
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE17
5E087FF02
5E087FF05
5E087GG26
5E087QQ04
5E087RR18
(57)【要約】      (修正有)
【課題】十分な空間距離を確保しながら、コネクタの小型の設計を実現することができる技術を提供する。
【解決手段】コネクタは、外側ハウジング110、内側ハウジング140、複数の端子、プラグ、およびプラグシールドを備え、内側ハウジングは、中央端子および側部端子を支持するように構成されている内側ハウジング本体と、内側ハウジング本体から突出し、中央端子120と側部端子130との間に設けられた絶縁板164とを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタであって、
第1の方向に開いた第1の開口部、および前記第1の方向に交差する第2の方向に開いた第2の開口部を含む外側ハウジングと、
前記外側ハウジングに収容された内側ハウジングと、
前記内側ハウジングに取り付けられた複数の端子と、
前記第2の開口部を通って前記外側ハウジングに挿入され、前記内側ハウジングに固定されるように設けられ、前記複数の端子のそれぞれの端部を収容するように構成されているプラグと、
前記外側ハウジング内に設けられ、前記プラグの少なくとも一部を囲むように構成されているプラグシールドと
を備え、
前記内側ハウジングは、
前記複数の端子を支持するように構成されている内側ハウジング本体と、
前記内側ハウジング本体から突出し、前記複数の端子のうちの2つの隣接する端子間に設けられた絶縁板と
を含む、コネクタ。
【請求項2】
前記複数の端子間の空間距離または沿面距離が、前記絶縁板によって、前記端子間の最短距離よりも大きくなるように形成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記プラグは、
プラグ本体と、
前記プラグ本体から突出し、前記複数の端子を収容するように構成されている複数のプラグヘッドと
を含み、
前記複数のプラグヘッドは互いに離間している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記絶縁板の少なくとも一部が、前記複数のプラグヘッドのうちの2つの隣接するプラグヘッド間に挿入されている、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記絶縁板は、前記第1の方向および前記第2の方向のそれぞれに交差する第3の方向に基づいて、前記プラグヘッドに重なる、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記プラグはプラグ絶縁板をさらに含み、前記プラグ絶縁板は、前記プラグ本体から突出し、前記プラグシールドと前記プラグヘッドとの間に設けられている、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記プラグ絶縁板は、前記プラグヘッドよりも高い突出高さを有する、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記プラグシールドと端子との間の空間距離が、前記プラグ絶縁板によって、前記端子と前記プラグシールドとの間の最短距離よりも大きくなるように形成されている、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記内側ハウジングはハウジング絶縁板をさらに含み、前記ハウジング絶縁板は、前記内側ハウジング本体に接続され、前記プラグヘッドを覆うように構成され、前記プラグシールドと前記プラグヘッドとの間に設けられている、請求項3または8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記プラグ絶縁板は、前記プラグシールドの一側面を覆うように構成され、
前記ハウジング絶縁板は、前記プラグ絶縁板から離間し、前記プラグシールドの別の側面を覆うように構成されている、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記プラグシールドと前記端子との間の空間距離が、前記ハウジング絶縁板によって、前記端子と前記プラグシールドとの間の最短距離よりも大きくなるように形成されている、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項12】
コネクタであって、
第1の方向に開いた第1の開口部、および前記第1の方向に交差する第2の方向に開いた第2の開口部を含む外側ハウジングと、
前記外側ハウジングに収容された内側ハウジングと、
前記内側ハウジングに取り付けられた複数の端子と、
前記第2の開口部を通って前記外側ハウジングに挿入されたプラグ本体、および前記プラグ本体から突出し、複数の端子を収容するように構成されている複数のプラグヘッドを含むプラグと、
前記外側ハウジング内に設けられ、前記プラグの少なくとも一部を囲むように構成されているプラグシールドと
を備え、
前記プラグはプラグ絶縁板をさらに含み、前記プラグ絶縁板は、前記プラグ本体から突出し、前記複数のプラグヘッドのうちの2つの隣接するプラグヘッド間に設けられている、コネクタ。
【請求項13】
前記内側ハウジングは、
前記複数の端子を支持するように構成されている内側ハウジング本体と、
前記内側ハウジング本体に接続され、前記プラグヘッドを覆うように構成され、前記プラグシールドおよび前記プラグヘッドの間に設けられたハウジング絶縁板と
を含む、請求項12に記載のコネクタ。
【請求項14】
コネクタであって、
第1の方向に開いた第1の開口部、および前記第1の方向に交差する第2の方向に開いた第2の開口部を含む外側ハウジングと、
前記外側ハウジングに収容された内側ハウジングと、
前記内側ハウジングに取り付けられた複数の端子と、
前記第2の開口部を通って前記外側ハウジングに挿入されたプラグ本体、および前記プラグ本体から突出し、複数の端子を収容するように構成されている複数のプラグヘッドを含むプラグと、
前記外側ハウジング内に設けられ、前記プラグの少なくとも一部を囲むように構成されているプラグシールドと
を備え、
前記内側ハウジングは、
前記複数の端子を支持するように構成されている内側ハウジング本体と、
前記内側ハウジング本体に接続され、前記プラグヘッドを覆うように構成され、前記プラグシールドおよび前記プラグヘッドの間に設けられたハウジング絶縁板と
を含む、コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、あらゆる目的のために開示全体が参照により本明細書に組み込まれている、韓国特許庁に2022年8月24日に出願された韓国特許出願第10-2022-0106361号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、コネクタに関し、例えば、空間距離を増加させるための絶縁板を備えるコネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
コネクタは、電気接続を選択的に可能にまたは無効にする部品の一種である。例えば、自動車は、電子部品またはセンサなどの多くの電気部品を備え、これらの電気部品は、コネクタを介して、他の電気部品または電源に電気的に接続される。
【0004】
絶縁距離は、電気部品において起こり得る短絡の危険を防ぐために用いられる重要な基準である。絶縁距離とは、2つの導体間の距離を指す。空間距離とは、空中で測定された2つの導体間の最短距離を指す。沿面距離とは、2つの導体間の絶縁材料の表面に沿った最短距離を指す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コネクタは複数の端子を有することができる。複数の端子間に、十分な空間距離を確保する必要がある。加えて、端子とシールドとの間に、十分な空間距離を確保する必要もある。十分な空間距離を確保しながら、コネクタの小型の設計を実現することができる技術が必要である。
【0006】
上記の説明は、本発明者(ら)が本開示を考え出す過程で得た情報またはその時点で既に有していた情報であり、必ずしも本出願の出願前に公知であったものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態は、空間距離を増加させるための絶縁板を備えるコネクタを提供する。
【0008】
実施形態によれば、コネクタであって、第1の方向に開いた第1の開口部、および第1の方向に交差する第2の方向に開いた第2の開口部を含む外側ハウジングと、外側ハウジングに収容された内側ハウジングと、内側ハウジングに取り付けられた中央端子と、内側ハウジングに取り付けられた側部端子と、第2の開口部を通って外側ハウジングに挿入され、内側ハウジングに固定されるように設けられ、中央端子および側部端子のそれぞれの端部を収容するように構成されているプラグと、外側ハウジング内に設けられ、プラグの少なくとも一部を囲むように構成されているプラグシールドとを備え、内側ハウジングは、中央端子および側部端子を支持するように構成されている内側ハウジング本体と、内側ハウジング本体から突出し、中央端子および側部端子の間に設けられた第1の絶縁板とを含むことができる、コネクタが提供される。
【0009】
実施形態において、中央端子と側部端子との間の空間距離を、第1の絶縁板によって、中央端子と側部端子との間の最短距離よりも大きくなるように形成することができる。
【0010】
実施形態において、プラグは、プラグ本体と、プラグ本体から突出し、中央端子を収容するように構成されている中央プラグヘッドと、プラグ本体から突出し、側部端子を収容するように構成され、中央プラグヘッドから離間した位置に設けられた側部プラグヘッドとを含むことができる。
【0011】
実施形態において、第1の絶縁板の少なくとも一部を、中央プラグヘッドと側部プラグヘッドとの間に挿入することができる。
【0012】
実施形態において、第1の絶縁板は、第1の方向および第2の方向のそれぞれに交差する第3の方向に基づいて、中央プラグヘッドおよび側部プラグヘッドに重なることができる。
【0013】
実施形態において、中央プラグヘッドを複数設けることができ、内側ハウジングは、内側ハウジング本体から突出し、複数の中央プラグヘッド間に少なくとも一部が挿入される第2の絶縁板をさらに含むことができる。
【0014】
実施形態において、側部端子を複数設けることができ、複数の側部端子間の空間距離を、第2の絶縁板によって、複数の側部端子間の最短距離よりも大きくなるように形成することができる。
【0015】
実施形態において、プラグはプラグ絶縁板をさらに含むことができ、プラグ絶縁板は、プラグ本体から突出し、プラグシールドと側部プラグヘッドとの間に設けられる。
【0016】
実施形態において、プラグ絶縁板は、側部プラグヘッドよりも高い突出高さを有することができる。
【0017】
実施形態において、プラグシールドと側部端子との間の空間距離を、プラグ絶縁板によって、側部端子とプラグシールドとの間の最短距離よりも大きくなるように形成することができる。
【0018】
実施形態において、内側ハウジングはハウジング絶縁板をさらに含むことができ、ハウジング絶縁板は、内側ハウジング本体に接続され、側部プラグヘッドを覆うように構成され、プラグシールドと側部プラグヘッドとの間に設けられる。
【0019】
実施形態において、プラグシールドと側部端子との間の空間距離を、ハウジング絶縁板によって、側部端子とプラグシールドとの間の最短距離よりも大きくなるように形成することができる。
【0020】
実施形態によれば、コネクタであって、第1の方向に開いた第1の開口部、および第1の方向に交差する第2の方向に開いた第2の開口部を含む外側ハウジングと、外側ハウジングに収容された内側ハウジングと、内側ハウジングに取り付けられた中央端子と、内側ハウジングに取り付けられた側部端子と、第2の開口部を通って外側ハウジングに挿入されたプラグ本体、プラグ本体から突出し、中央端子を収容するように構成されている中央プラグヘッド、およびプラグ本体から突出し、側部端子を収容するように構成されている側部プラグヘッドを含むプラグと、外側ハウジング内に設けられ、プラグの少なくとも一部を囲むように構成されているプラグシールドとを備え、内側ハウジングは、中央端子および側部端子を支持するように構成されている内側ハウジング本体と、内側ハウジング本体から突出し、中央端子および側部端子の間に設けられた第1の絶縁板と、内側ハウジング本体に接続され、側部プラグヘッドを覆うように構成され、プラグシールドおよび側部プラグヘッドの間に設けられたハウジング絶縁板とを含むことができる、コネクタが提供される。
【0021】
実施形態において、プラグはプラグ絶縁板をさらに含むことができ、プラグ絶縁板は、プラグ本体から突出し、プラグシールドおよび側部プラグヘッドの間に設けられる。
【0022】
実施形態において、内側ハウジングは、内側ハウジング本体から突出し、中央端子および側部端子の間に設けられた第1の絶縁板をさらに含むことができる。
【0023】
実施形態の追加の態様が、以下の説明において部分的に記載され、説明から部分的に明らかになり、または本開示の実施によって理解され得る。
【0024】
実施形態によれば、コネクタは、空間距離を増加させるための絶縁板を備えることができる。
【0025】
実施形態によれば、コネクタは、2つの隣接する端子間に十分な空間距離を確保しながら、小型のサイズを有することができる。例えば、コネクタは、中央端子および側部端子を支持する内側ハウジングを備える。内側ハウジングは、中央端子および側部端子の間に設けられた内側絶縁板を含む。内側絶縁板は、中央端子と側部端子との間の空間距離を増加させる。
【0026】
実施形態によれば、コネクタは、端子とシールドとの間に十分な空間距離を確保しながら、小型のサイズを有することができる。例えば、コネクタは、内側ハウジングとプラグとを備える。内側ハウジングおよび/またはプラグは、側部端子に隣接して設けられた外側絶縁板を含む。外側絶縁板は、プラグシールドおよび側部端子の間に配置されている。外側絶縁板は、プラグシールドと側部端子との間の空間距離を増加させる。
【0027】
本発明のこれらおよび/またはその他の態様、機構、および利点は、添付図面と併せた例示的な実施形態の以下の説明から明らかになり、より容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】実施形態によるコネクタの斜視図である。
図2】実施形態によるコネクタの分解斜視図である。
図3】実施形態によるコネクタの断面図である。
図4】実施形態によるプラグの斜視図である。
図5】実施形態による内側ハウジングの後面図である。
図6】実施形態によるコネクタの断面図である。
図7A】実施形態によるコネクタの斜視図である。
図7B】実施形態によるコネクタの断面図である。
図8A】実施形態によるコネクタの斜視図である。
図8B】実施形態によるコネクタの断面図である。
図9】実施形態によるコネクタの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下で、添付図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。以下の説明は、実施形態のいくつかの態様のうちの1つを説明し、以下の説明は、実施形態の詳細な説明の一部を形成する。本開示の趣旨を明確に伝えるために、既知の機能または構成の詳細な説明は、実施形態の説明に含まれない。
【0030】
しかしながら、様々な改変および修正を実施形態に加えることができる。したがって、実施形態は、本開示の説明によって限定されることを意図していない。実施形態は、本開示の思想および技術的範囲内のすべての変更、等価物、および置換を含むものと理解されるべきである。
【0031】
加えて、本開示および特許請求の範囲を説明するために使用される用語または単語は、従来の意味または辞書の意味で解釈されるべきではなく、本発明者がその発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に基づいて、それらの用語または単語は、実施形態による本開示の技術的思想に一致する意味および概念を有するものとして解釈されるべきである。
【0032】
単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用されるとき、「備える」および/または「含む」という用語は、記述される機構、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、またはそれらの組合せの存在を特定するが、1つもしくは複数の他の機構、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、またはそれらの組合せの存在あるいは追加を排除するものではないことが、さらに理解されるだろう。
【0033】
別段の規定がない限り、本明細書で使用される、技術用語および科学用語を含むすべての用語は、実施形態の属する技術分野における当業者により一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般に使用される辞書において定義される用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書で別段の規定がない限り、理想的または過度に形式的な意味を有するものと解釈されるべきではない。
【0034】
添付図面を参照しながら実施形態を説明するときに、同一の参照数字は同一の構成要素を指し、それらに関する繰り返しの説明は省略される。実施形態の説明において、周知の関連構造または機能の詳細な説明は、そのような説明が本開示の曖昧な解釈を生じさせると考えられる場合には省略される。
【0035】
加えて、実施形態の構成要素を説明するために、第1の、第2の、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することがある。これらの用語は、1つの構成要素を別の構成要素から区別することのみを目的として使用され、これらの構成要素の性質、順番、または順序がこれらの用語によって限定されるものではない。1つの構成要素が別の構成要素に「接続」、「結合」、または「接合」されると記載されている場合、1つの構成要素は、別の構成要素に直接「接続」、「結合」、または「接合」されても、別の構成要素にさらに別の構成要素を介して「接続」、「結合」、または「接合」されてもよいことに留意すべきである。
【0036】
いずれか1つの実施形態に含まれる構成要素と同じ共通の機能を有する構成要素は、他の実施形態においても同じ名称を使用することによって説明される。別段の記載がない限り、一実施形態の説明を他の実施形態に適用することもでき、したがって、繰り返しの説明は省略される。
【0037】
図1は、実施形態によるコネクタの斜視図である。
【0038】
図1を参照すると、コネクタ100は、互いに離間した2つの電気部品を接続することができる。例えば、コネクタ100は、コネクタ100に対して-x方向に位置する電気部品と、コネクタ100に対して-z方向に位置する電気部品とを機械的および電気的に接続することができる。コネクタ100は、-x方向に開いた第1の開口部と、-z方向に開いた第2の開口部とを含むことができる。コネクタ100は、外側ハウジング110と、外側ハウジング110に収容された中央端子120および側部端子130とを含むことができる。中央端子120および側部端子130のそれぞれを複数設けることができる。外側ハウジング110は、外側ハウジングヘッド111、外側ハウジングヘッド111から延びる外側ハウジング本体112、および外側ハウジング本体112から延びる外側ハウジングベース113を含むことができる。外側ハウジングベース113は、平板形状を有することができる。
【0039】
図2は、実施形態によるコネクタの分解斜視図である。図3は、実施形態によるコネクタの断面図である。
【0040】
図2および図3を参照すると、コネクタ100は、外側ハウジング110、中央端子120、側部端子130、内側ハウジング140、ハウジングシールド150、プラグ160、プラグシールド170、位置保証部材180、およびOリング190を含むことができる。
【0041】
外側ハウジング110は、コネクタ100の外側を形成することができる。外側ハウジング110は、互いに直交する方向に開いた2つの開口部を有することができる。外側ハウジング110は、様々な部品を収容するための空洞を含むことができる。外側ハウジング110は、金属材料または非金属材料を含むことができる。外側ハウジング110は、外側ハウジングヘッド111、外側ハウジング本体112、および外側ハウジングベース113を含むことができる。外側ハウジングベース113を、電子部品(図示せず)に固定することができる。例えば、ねじ(図示せず)を固定するための孔を、外側ハウジングベース113の縁部に設けることができる。
【0042】
中央端子120を、外側ハウジング110内に設けることができる。中央端子120を、内側ハウジング140によって支持することができる。中央端子120は、外側ハウジング110の第1の開口部111aを通って露出する一端部と、第2の開口部113aを通って露出する他端部とを含むことができる。中央端子120を複数設けることができる。図面は、2つの中央端子120を示しているが、中央端子の数はこれに限定されない。
【0043】
側部端子130を、外側ハウジング110内に設けることができる。側部端子130を、内側ハウジング140によって支持することができる。側部端子130は、外側ハウジング110の第1の開口部111aを通って露出する一端部と、外側ハウジング110の第2の開口部113aを通って露出する他端部とを含むことができる。側部端子130を複数設けることができる。図面は、4つの側部端子130を示しているが、側部端子の数はこれに限定されない。例えば、一部の側部端子130を中央端子120に対して+y側に配置し、他の側部端子130を中央端子120に対して-y側に配置することができる。
【0044】
内側ハウジング140を、外側ハウジング110内に設けることができる。内側ハウジング140は、内側ハウジングヘッド141および内側ハウジング本体142を含むことができる。内側ハウジングヘッド141を、外側ハウジングヘッド111内に設けることができる。内側ハウジング本体142を、外側ハウジング本体112内に設けることができる。
【0045】
ハウジングシールド150は、内側ハウジング140を囲むことができる。ハウジングシールド150は、内側ハウジング140内に設けられた複数の端子(例えば、中央端子120および側部端子130)から外部への意図しない信号漏れを阻止することができる。ハウジングシールド150は、ノイズを阻止することができる。ハウジングシールド150は、ハウジングシールドヘッド151、ハウジングシールド本体152、ならびに複数のハウジングシールドアーム(例えば、第1のハウジングシールドアーム153、第2のハウジングシールドアーム154、第3のハウジングシールドアーム155、および第4のハウジングシールドアーム156)を含むことができる。
【0046】
ハウジングシールドヘッド151は、内側ハウジングヘッド141の少なくとも一部を囲むことができる。
【0047】
ハウジングシールド本体152は、ハウジングシールドヘッド151から+x方向に延び、内側ハウジング本体142の少なくとも一部を囲むことができる。
【0048】
複数のハウジングシールドアーム(例えば、153、154、155、156)は、第1のハウジングシールドアーム153、第2のハウジングシールドアーム154、第3のハウジングシールドアーム155、および第4のハウジングシールドアーム156を含むことができる。第1のハウジングシールドアーム153は、ハウジングシールドヘッド151から内方に突出することができ、内側ハウジング140に引っ掛かることができる。内側ハウジング140は、第1のハウジングシールドアーム153を収容するための、外側面から凹んだ溝を含むことができる。第1のハウジングシールドアーム153は、ハウジングシールド150と内側ハウジング140との結合安定性を向上させることができる。第2のハウジングシールドアーム154は、ハウジングシールド本体152から突出することができ、外側ハウジング110に引っ掛かることができる。外側ハウジング110は、第2のハウジングシールドアーム154を収容するため、内側面から凹んだ溝を含むことができる。第2のハウジングシールドアーム154は、ハウジングシールド150と外側ハウジング110との結合安定性を向上させることができる。第3のハウジングシールドアーム155は、プラグシールド170の内側面に引っ掛かることができる。第4のハウジングシールドアーム156は、内側ハウジング本体142の一端部に引っ掛かることができる。
【0049】
プラグ160を、外側ハウジング110の第2の開口部113aを通して外側ハウジング110に挿入し、内側ハウジング140に固定することができる。プラグ160は、プラグ本体161、中央プラグヘッド162、側部プラグヘッド163、およびプラグ絶縁板164を含むことができる。ここでは、中央プラグヘッド162および側部プラグヘッド163をプラグヘッドと称することもある。
【0050】
プラグ本体161を、外側ハウジング110に挿入することができる。
【0051】
中央プラグヘッド162は、プラグ本体161から+z方向に突出することができる。中央プラグヘッド162は、中央端子120の端部を収容することができる。中央プラグヘッド162を、内側ハウジング140に挿入することができる。中央プラグヘッド162を、複数設けることができる。中央プラグヘッド162の数は、中央端子120の数に対応する数で設けることができる。
【0052】
側部プラグヘッド163は、プラグ本体161から+z方向に突出することができる。側部プラグヘッド163は、側部端子130の端部を収容することができる。側部プラグヘッド163を、内側ハウジング140に挿入することができる。側部プラグヘッド163は、中央プラグヘッド162から離間することができる。側部プラグヘッド163を、複数設けることができる。
【0053】
プラグ絶縁板164は、プラグ本体161から突出することができる。プラグ絶縁板164は、側部プラグヘッド163を覆うことができる。プラグ絶縁板164は、プラグ本体161から+z方向に突出することができる。プラグ絶縁板164の突出高さは、側部プラグヘッド163の突出高さよりも高くてよい。
【0054】
プラグシールド170は、プラグ160の少なくとも一部を囲むことができる。プラグシールド170は、プラグシールドベース171、プラグシールド本体172、および複数のプラグシールドアーム(例えば、第1のプラグシールドアーム173および第2のプラグシールドアーム174)を含むことができる。
【0055】
プラグシールドベース171は、プラグ本体161を囲むことができ、ハウジングシールド150に電気的に接続するように構成されてよい。
【0056】
プラグシールド本体172は、プラグシールドベース171から+z方向に突出することができる。
【0057】
複数のプラグシールドアーム(例えば、173、174)は、プラグシールド本体172から突出する第1のプラグシールドアーム173と、プラグシールドベース171から突出する第2のプラグシールドアーム174とを含むことができる。第1のプラグシールドアーム173は、外側ハウジング本体112の内側壁に引っ掛かることができる。第2のプラグシールドアーム174を、コネクタ100の外部に露出させることができ、外部電子部品に接続することができる。
【0058】
位置保証部材180を、プラグ160に摺動可能に接続することができる。位置保証部材180は、x軸方向に摺動することができる。位置保証部材180を、プラグ160に挿入して、中央端子120および側部端子130に電気的に接続された端子の位置を固定することができる。
【0059】
Oリング190を、外側ハウジングベース113に挿入することができる。コネクタ100を電子部品に接続するときに、Oリング190を、外側ハウジングベース113および電子部品により圧縮された状態で設けることができる。Oリング190は、湿気および/または異物がコネクタ100内に入ることを防ぐことができる。
【0060】
図4は、実施形態によるプラグの斜視図である。図5は、実施形態による内側ハウジングの後面図である。図6は、実施形態によるコネクタの断面図である。
【0061】
図4図6を参照すると、内側ハウジング140は、内側ハウジングヘッド141、内側ハウジング本体142、第1の絶縁板143、および第2の絶縁板144を含むことができる。プラグ160を、外側ハウジング110の開口部を通して外側ハウジング110に挿入し、内側ハウジング140に固定することができる。プラグ160は、プラグ本体161、中央プラグヘッド162、側部プラグヘッド163、およびプラグ絶縁板164を含むことができる。本明細書では、第1の絶縁板143を絶縁板と称することがある。
【0062】
第1の絶縁板143は、内側ハウジング本体142から突出することができる。例えば、第1の絶縁板143は、内側ハウジング本体142から-z方向に突出することができる。第1の絶縁板143を、中央プラグヘッド162と側部プラグヘッド163との間に挿入することができる。中央プラグヘッド162と側部プラグヘッド163との間に空間を設けることができる。第1の絶縁板143を、空間に挿入することができる。
【0063】
第1の絶縁板143は、中央端子120と側部端子130との間の空間距離Pを増加させることができる。例えば、第1の絶縁板143を、中央端子120と側部端子130との間に設けることができる。中央端子120の端部を、中央プラグヘッド162に挿入することができ、側部端子130の端部を、側部プラグヘッド163に挿入することができる。第1の絶縁板143を、中央プラグヘッド162が挿入されない中央端子120の部分と、側部プラグヘッド163が挿入されない側部端子130の部分との間に配置することができる。第1の絶縁板143により、中央端子120と側部端子130との間の空間距離Pを、中央端子120と側部端子130との間の最短距離よりも長くすることができる。第1の絶縁板143が、中央プラグヘッド162が挿入されない中央端子120の部分と、側部プラグヘッド163が挿入されない側部端子130の部分との間に設けられるため、空間距離Pを、y軸方向の直線経路として形成しなくてよく、第1の絶縁板143に沿った経路として形成することができる。第1の絶縁板143により、空間距離Pを増加させることができる。
【0064】
第2の絶縁板144は、内側ハウジング本体142から突出することができる。例えば、第2の絶縁板144は、内側ハウジング本体142から-z方向に突出することができる。第2の絶縁板144を、2つの隣接する側部プラグヘッド163間に挿入することができる。2つの隣接する側部プラグヘッド163間に空間を設けることができる。第1の絶縁板143を、空間に挿入することができる。
【0065】
第2の絶縁板144は、2つの隣接する側部端子130間の空間距離Pを増加させることができる。例えば、第2の絶縁板144を、2つの隣接する側部端子130間に設けることができる。第1の絶縁板143が、側部プラグヘッド163が挿入されない側部端子130の部分に隣接して設けられるため、x軸方向の直線経路の代わりに、第2の絶縁板144に沿った経路を、2つの隣接する側部端子130間に形成することができる。第2の絶縁板144により、空間距離を増加させることができる。
【0066】
側部端子(例えば、130a、130b、130c、130d)は、第1の側部端子130a、第2の側部端子130b、第3の側部端子130c、および第4の側部端子130dを含むことができる。例えば、第2の絶縁板144を、第1の側部端子130aと第2の側部端子130bとの間に設けることができる。第2の絶縁板144を、第3の側部端子130cと第4の側部端子130dとの間に設けることができる。
【0067】
以下で説明する図7A図9を参照しながら、図2に示すプラグ絶縁板の機能の実装形態を説明する様々な実施形態を提示する。
【0068】
図7Aは、実施形態によるコネクタの斜視図である。図7Bは、実施形態によるコネクタの断面図である。
【0069】
図7Aおよび図7Bを参照すると、コネクタ200は、内側ハウジング240およびプラグ260を含むことができる。内側ハウジング240は、内側ハウジングヘッド241、内側ハウジング本体242、ならびにハウジング絶縁板(例えば、第1のハウジング絶縁板243および第2のハウジング絶縁板244)を含むことができる。
【0070】
ハウジング絶縁板(例えば、243、244)を、内側ハウジング本体242に接続することができる。ハウジング絶縁板(例えば、243、244)は、側部端子230とプラグシールド270との間の空間距離Pを増加させることができる。ハウジング絶縁板(例えば、243、244)を、側部端子230とプラグシールド270との間に設けることができる。ハウジング絶縁板(例えば、243、244)は、内側ハウジング本体242のy側の面を囲む第1のハウジング絶縁板243と、内側ハウジング本体242のx側の面を囲む第2のハウジング絶縁板244とを含むことができる。第2のハウジング絶縁板244は、第1のハウジング絶縁板243とは位置に関してのみ異なり、第2のハウジング絶縁板244は、第1のハウジング絶縁板243と同様に機能する。以下で、ハウジング絶縁板について、第1のハウジング絶縁板243に基づいて詳細に説明する。ここでは、第1のハウジング絶縁板243を、ハウジング絶縁板と称することもある。
【0071】
ハウジング絶縁板243は、内側ハウジング本体242から-z方向に突出することができる。ハウジング絶縁板243は、側部プラグヘッド263にy軸方向に重なることができる。ハウジング絶縁板243により、プラグシールド270と側部端子230との間の空間距離Pを増加させることができる。
【0072】
図8Aは、実施形態によるコネクタの斜視図である。図8Bは、実施形態によるコネクタの断面図である。
【0073】
図8Aおよび図8Bを参照すると、コネクタ300は、内側ハウジング340およびプラグ360を含むことができる。内側ハウジング340は、内側ハウジングヘッド341および内側ハウジング本体342を含むことができる。プラグ360は、プラグ本体361ならびにプラグ絶縁板(例えば、第1のプラグ絶縁板368および第2のプラグ絶縁板369)を含むことができる。
【0074】
プラグ絶縁板(例えば、368、369)を、プラグ本体361に接続することができる。プラグ絶縁板(例えば、368、369)は、側部プラグ330とプラグシールド370との間の空間距離Pを増加させることができる。プラグ絶縁板(例えば、368、369)を、側部プラグ330とプラグシールド370との間に設けることができる。プラグ絶縁板(例えば、368、369)は、プラグ本体361のy側の壁から突出する第1のプラグ絶縁板368と、プラグ本体361のx側の壁から突出する第2のプラグ絶縁板369とを含むことができる。第2のプラグ絶縁板369は、第1のプラグ絶縁板368とは位置に関してのみ異なり、第2のプラグ絶縁板369は、第1のプラグ絶縁板368と同様に機能する。以下で、プラグ絶縁板について、第1のプラグ絶縁板368に基づいて詳細に説明する。ここでは、第1のプラグ絶縁板を、プラグ絶縁板と称することもある。
【0075】
プラグ絶縁板368は、プラグ本体361から+z方向に突出することができる。プラグ絶縁板368は、側部プラグヘッド363にy軸方向に重なることができる。プラグ絶縁板368により、プラグシールド370と側部プラグ330との間の空間距離Pを増加させることができる。
【0076】
図9は、実施形態によるコネクタの斜視図である。
【0077】
図9を参照すると、コネクタ400は、内側ハウジング440およびプラグ460を含むことができる。内側ハウジング440は、内側ハウジングヘッド441、内側ハウジング本体442、およびハウジング絶縁板449を含むことができる。プラグ460は、プラグ本体461およびプラグ絶縁板468を含むことができる。
【0078】
プラグ絶縁板468は、プラグシールド(図示せず)の一側面を覆うことができる。例えば、プラグ絶縁板468は、y軸方向に向かう法線を有する、プラグシールドの表面を覆うことができる。ハウジング絶縁板449は、プラグ絶縁板468から離間することができる。ハウジング絶縁板449は、プラグシールド(図示せず)の他側面を覆うことができる。例えば、ハウジング絶縁板449は、x軸方向に向かう法線を有する、プラグシールドの表面を覆うことができる。
【0079】
実施形態について、特定の構成要素および限定された実施形態などの特定事項を参照し、図面を参照しながら説明したが、これらは全体的な理解を容易にするために提示されたものである。また、本開示は、上記の実施形態に限定されず、これらの説明から、本開示が属する技術分野の当業者によって、様々な修正および変形形態が可能である。したがって、本開示の範囲は、詳細な説明によって定義されるのではなく、特許請求の範囲およびその等価物によって定義され、特許請求の範囲およびその等価物の範囲内のすべての変形形態が、本開示に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
【外国語明細書】