(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032006
(43)【公開日】2024-03-08
(54)【発明の名称】衝撃吸収部材
(51)【国際特許分類】
A63B 71/14 20060101AFI20240301BHJP
【FI】
A63B71/14 L
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135452
(22)【出願日】2022-08-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】516090252
【氏名又は名称】坂下 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】110003513
【氏名又は名称】kakeruIP弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】坂下 幹夫
(57)【要約】 (修正有)
【課題】適切な動作で捕球するトレーニングだけでなく、適切な位置で捕球する感覚を養うトレーニングもできる衝撃吸収部材を提供する。
【解決手段】衝撃吸収部材10は、可撓性のシート状体から形成される本体部と、前記本体部に2つの開口から形成され、一の開口に使用者の手の親指101を挿通すると共に、他の開口に前記使用者の手の薬指104を挿通して嵌合可能な指嵌合部と、前記本体部の、親指101を挿通する前記一の開口と、薬指104を挿通する前記他の開口との間に位置する中間領域に、前記開口に挿通していない前記使用者の人差し指、中指103を保護する、可撓性のシート状体から形成される指保護部と、前記中間領域に、前記使用者の掌を保護する、可撓性のシート状体から形成される掌保護部と、を備える構成とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性のシート状体から形成される本体部と、
前記本体部に、2つ又は3つの開口から形成され、一の開口に使用者の手の親指を挿通すると共に、他の開口に前記使用者の手の薬指又は/及び小指を挿通して嵌合可能な指嵌合部と、
前記本体部の、親指を挿通する前記一の開口と、薬指又は/及び小指を挿通する前記他の開口との間に位置する中間領域に、前記開口に挿通していない前記使用者の指を保護する、可撓性のシート状体から形成される指保護部と、
前記中間領域に、前記使用者の掌を保護する、可撓性のシート状体から形成される掌保護部と、を備えることを特徴とする、
衝撃吸収部材。
【請求項2】
前記本体部、前記指保護部及び前記掌保護部は、略同一平面上に一体的に形成されることを特徴とする、
請求項1に記載の衝撃吸収部材。
【請求項3】
前記中間領域に、衝撃吸収材を有することを特徴とする、
請求項2に記載の衝撃吸収部材。
【請求項4】
前記本体部、前記指保護部、前記掌保護部が、多層構造のシート状体から形成されることを特徴とする、
請求項2に記載の衝撃吸収部材。
【請求項5】
前記中間領域に、他の領域よりも厚みのある厚み部分を有することを特徴とする、
請求項2に記載の衝撃吸収部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衝撃吸収部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば非特許文献1に記載されているように、野球における捕球トレーニングの際に、使用者の指に取り付ける衝撃吸収部材(トレーニングボード)が知られている。
【0003】
この衝撃吸収部材は、掌よりも大きな一枚板と、前記一枚板の一方の面に取り付けられた5つのゴム紐と、を備え、前記ゴム紐により、使用者の5本の指が、前記一枚板に、それぞれ固定されるようになっている。
【0004】
この衝撃吸収部材により、使用者は、向かってくるボールを、適切な動作で捕球するトレーニングをすることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ユニックスコーポレーション、“2022 UNIX(登録商標) COLLECTION”、p.35、[online]、令和4年、[令和4年8月13日検索]、インターネット、https://www.order-shoes.jpn.com/digitalcatalog/unix/baseball/2022/index.html#page=1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記した非特許文献1に記載の衝撃吸収部材に用いられる一枚板は、掌よりも大きいため、掌の怪我を効果的に防止できるものの、捕球時に掌の形状に沿って変形することが困難であるため(一枚板と掌との間に空間が生じるため)、適切な位置で捕球する感覚を養うことが困難であった。
【0007】
本発明は、このような課題を考慮して提案されたもので、適切な動作で捕球するトレーニングだけでなく、適切な位置で捕球する感覚を養うトレーニングもできる衝撃吸収部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明の一態様に係る衝撃吸収部材は、
可撓性のシート状体から形成される本体部と、
前記本体部に2つ又は3つの開口から形成され、一の開口に使用者の手の親指を挿通すると共に、他の開口に前記使用者の手の薬指又は/及び小指を挿通して 嵌合可能な指嵌合部と、
前記本体部の、親指を挿通する前記一の開口と、薬指又は/及び小指を挿通する前記他の開口との間に位置する中間領域に、前記開口に挿通していない前記使用者の指を保護する、可撓性のシート状体から形成される指保護部と、
前記中間領域に、前記使用者の掌を保護する、可撓性のシート状体から形成される掌保護部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、掌の怪我を効果的に防止すると共に、適切な位置で捕球する感覚を養うこともできる。
【0010】
上記の衝撃吸収部材において、本体部、前記指保護部及び前記掌保護部を、略同一平面上に一体的に形成してもよい。
【0011】
この構成によれば、衝撃吸収部材を、左右の手で使用することができる。
【0012】
上記の衝撃吸収部材は、中間領域に、衝撃吸収材を有してもよい。
【0013】
この構成によれば、捕球時に最も強い衝撃を受ける中間領域で、衝撃が吸収されやすくなることとなり、効果的に怪我を防止することができる。
【0014】
上記の衝撃吸収部材において、本体部を、多層構造のシート状体で形成してもよい。
【0015】
この構成によれば、シート状体の強度や柔軟性が調整しやすくなる。また、強度や柔軟性が異なる各層(シート状体)を、一つの型で製造することができる。
【0016】
上記の衝撃吸収部材は、中間領域に、他の領域よりも厚みのある厚み部分を有してもよい。
【0017】
この構成によれば、捕球時に最も強い衝撃を受ける中間領域で、衝撃が吸収されやすくなると共に、中間領域の耐久性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の衝撃吸収部材によれば、適切な動作で捕球するトレーニングを前提としつつ、適切な位置で捕球する感覚を養うトレーニングも提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収部材の(a)斜視図と(b)使用状態を表す説明図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収部材の(a)正面図と(b)底面図である。
【
図3】本発明の第2の実施形態に係る衝撃吸収部材の正面図である。
【
図4】本発明の第3の実施形態に係る衝撃吸収部材の(a)正面図と(b)底面図である。
【
図5】本発明の第4の実施形態に係る衝撃吸収部材の(a)正面図と(b)底面図である。
【
図6】本発明の各実施形態に係る衝撃吸収部材の第1の変形例を表す説明図である。
【
図7】本発明の各実施形態に係る衝撃吸収部材の第2の変形例を表す説明図である。
【
図8】本発明の各実施形態に係る衝撃吸収部材の指保護部の変形例を表す説明図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態に係る衝撃吸収部材の衝撃吸収材の第1の変形例を表す説明図である。
【
図10】本発明の第2の実施形態に係る衝撃吸収部材の衝撃吸収材の第2の変形例を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
1.第1の実施形態
1.1.構成
以下、第1の実施形態に係る衝撃吸収部材について、
図1及び
図2を参照して説明する。
なお、
図1は、第1の実施形態に係る衝撃吸収部材の(a)斜視図と(b)使用状態を表す説明図であり、
図2は、第1の実施形態に係る衝撃吸収部材の(a)正面図と(b)底面図である。
図2(a)に示すように、本発明の第1の実施形態に係る衝撃吸収部材10は、本体部1、指嵌合部2、指保護部3及び掌保護部4を備えている。
【0021】
1.1.1.本体部1
本体部1は、可撓性のシート状体から形成され、例えば、
図2(a)に示すように、横長の楕円形状とすることができる。
【0022】
このシート状体の材質としては、可撓性を有する素材、すなわち弾性変形をしやすい素材であれば特に限定されないが、合皮、動物皮、ポリエステルなどの合成樹脂、及びゴム材料などを用いることができる。
【0023】
本体部1の大きさは、特に限定されないが、指の太さや、親指101と薬指104の間の平均的な長さを考慮して、例えば、長手方向の長さ(一の端部Aと他の端部Bとを結ぶ直線方向)を約15cm、短手方向の長さを約5cmとすることができる。
【0024】
1.1.2.指嵌合部2
指嵌合部2は、例えば、
図2(a)に示すように、2つの開口2a、2bから形成されている。
2つの開口2a、2bは、前記本体部1に、略同一直線状(一の端部Aと他の端部Bとを結ぶ直線方向)に配列され、一の開口2aに使用者の手100の親指101を挿通すると共に、他の開口2bに前記使用者の手100の薬指104を挿通して嵌合可能とすることができる。
【0025】
2つの開口2a、2bは、適切な捕球位置である、掌における、人差し指102及び中指103の付け根付近に位置しないようにすることが好適である。
【0026】
2つの開口2a、2bの内径は、特に限定されないが、使用者の指の挿通を容易にするという点から、約3cm程度とすることができる。
【0027】
1.1.3.指保護部3
指保護部3は、例えば、
図2(a)に示すように、本体部1の、親指101を挿通する前記一の開口2aと、薬指104を挿通する他の開口2bとの間に位置する中間領域5に、前記開口に挿通していない使用者の指(人差し指102、中指103)を保護する、可撓性のシート状体から形成されている。
【0028】
このシート状体の材質は、本体部1と同じものを用いることができる。
【0029】
指保護部3の大きさは、特に限定されないが、使用者の指を適切に保護することを考慮して、例えば、使用者の指の第二間接付近までを保護することを考慮して、指の長さ方向を約5cm、幅方向を約2cmとすることができる。
【0030】
1.1.4.掌保護部4
掌保護部4は、例えば、
図2(a)に示すように、中間領域5に、使用者の掌を保護する、可撓性のシート状体から形成されている。
【0031】
このシート状体の材質は、本体部1と同じものを用いることができる。
【0032】
掌保護部4の大きさは、掌のうち、本体部1では覆いきれていない部分の一部を覆うように形成されている。
【0033】
1.1.5.本体部1、指保護部3及び掌保護部4
本体部1、指保護部3及び掌保護部4は、例えば、
図2(b)に示すように、略同一平面上に一体的に形成されている。
【0034】
1.2.効果
以上に詳述したように、第1の実施形態の衝撃吸収部材10は、
可撓性のシート状体から形成される本体部1と、
前記本体部1に2つの開口2a、2bから形成され、一の開口2aに使用者の手の親指101を挿通すると共に、他の開口2bに前記使用者の手の薬指104を挿通して嵌合可能な指嵌合部2と、
前記本体部1の、親指101を挿通する前記一の開口2aと、薬指104を挿通する前記他の開口2bとの間に位置する中間領域5に、前記開口2a、2bに挿通していない前記使用者の人差し指102、中指103を保護する、可撓性のシート状体から形成される指保護部3と、
前記中間領域5に、前記使用者の掌を保護する、可撓性のシート状体から形成される掌保護部4と、
を備えることを特徴としている。
【0035】
この構成によれば、衝撃吸収部材10は、可撓性を有していることから、捕球時にボールからの衝撃を感じやすくなり、適切な位置で捕球する感覚を養うことができる。
【0036】
また、衝撃吸収部材10は、適切な捕球位置である、掌の、人差し指102及び中指103の付け根付近を覆うことから、捕球時に、ボールから手100に伝わる衝撃を効果的に吸収することができる。
【0037】
更には、たとえ適切な位置での捕球ができなかった場合でも、指や掌に、直接野球ボールが当たることを避けることができる。
【0038】
先の構成に加え、第1の実施形態の衝撃吸収部材10は、本体部1、指保護部3及び掌保護部4が、略同一平面上に一体的に形成されている。
【0039】
この構成によれば、使用者は、衝撃吸収部材10を、左右の手で使用することができる。
【0040】
2.第2の実施形態
2.1.構成
以下、第2の実施形態に係る衝撃吸収部材10について、
図3を参照して説明する。
なお、
図3は、第2の実施形態に係る衝撃吸収部材の正面図である。
【0041】
2.1.1.衝撃吸収材6
第2の実施形態に係る衝撃吸収部材10は、
図3に示すように、中間領域5に衝撃吸収材6を有する点で、第1の実施形態と異なる。
【0042】
衝撃吸収材6の材質としては、特に限定されないが、例えば、ゴム材料、ゲル材料、ウレタン素材、スポンジ素材など、衝撃を吸収可能な各種の部材を用いることができる。
【0043】
衝撃吸収材6の大きさは、特に限定されないが、捕球時に、ボールから手100に伝わる衝撃を効果的に吸収することを考慮して、例えば、長手方向の長さ(一の端部Aと他の端部Bとを結ぶ直線方向)を約6cm、短手方向の長さを約5cmとすることができる。
【0044】
2.2.効果
以上に詳述したように、第2の実施形態の衝撃吸収部材10は、中間領域5に、衝撃吸収材6を有することを特徴としている。
【0045】
この構成によれば、捕球時に最も強い衝撃を受ける中間領域5で、衝撃が吸収されやすくなることとなり、効果的に怪我を防止することができる。
【0046】
2.第3の実施形態
3.1.構成
以下、第3の実施形態に係る衝撃吸収部材10について、
図4を参照して説明する。
なお、
図4は、第3の実施形態に係る衝撃吸収部材の(a)正面図と(b)底面図である。
【0047】
3.1.1.複数のシート状体1a、1b、1c
第3の実施形態に係る衝撃吸収部材10は、
図4(b)に示すように、本体部1、指保護部3、掌保護部4が、複数のシート状体1a、1b、1cから成る多層構造で形成される点で第1の実施形態と異なる。
【0048】
シート状体の材質としては、特に限定されないが、例えば、シート状体1a、1cは、第2の実施形態で使用される衝撃吸収材とし、シート状体1bは、シート状体1a、1cよりも強度のある材料で構成することができる。
【0049】
3.2.効果
以上に詳述したように、第3の実施形態の衝撃吸収部材10は、本体部1、指保護部3、掌保護部4が、多層構造のシート状体から形成されていることを特徴としている。
【0050】
この構成によれば、シート状体の強度や柔軟性が調整しやすくなる。また、強度や柔軟性が異なる各層(シート状体)を、一つの型で製造することができる。
【0051】
また、三層のシート状体1a、1b、1cのうち、シート状体1a、1cを、第2の実施形態で使用される衝撃吸収材とした場合には、左右の手どちらで使用しても、同様の使用感とすることができる。
【0052】
4.第4の実施形態
4.1.構成
以下、第4の実施形態に係る衝撃吸収部材10について、
図5を参照して説明する。
なお、
図5は、第4の実施形態に係る衝撃吸収部材の(a)正面図と(b)底面図である。
【0053】
4.1.1.厚み部分7
第4の実施形態に係る衝撃吸収部材10は、
図5(a)、(b)に示すように、中間領域5に、衝撃吸収部材10の他の部分よりも厚みのある厚み部分7を有する点で、第1の実施形態と異なる。
【0054】
4.2.効果
以上に詳述したように、第4の実施形態の衝撃吸収部材10は、中間領域5に、衝撃吸収部材10の他の部分よりも厚みのある厚み部分7を有することを特徴としている。
【0055】
この構成によれば、捕球時に最も強い衝撃を受ける中間領域5で、衝撃が吸収されやすくなると共に、中間領域5の耐久性を向上させることができる。
【0056】
また、
図5(b)に示すように、中間領域5の両面に、厚み部分7を設けた場合には、左右の手どちらで使用しても、同様の使用感とすることができる。
【0057】
5.その他の実施形態
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0058】
5.1.構成
5.1.1.本体部1
本発明の各実施形態に係る本体部1は、横長の楕円形状としているが、例えば、長方形状でも良いし、その他屈曲形状など各種の変形形状でも良い。
【0059】
また、本体部1は、両端部A、Bを曲線形状としているが、一の端部のみを曲線形状とすることも可能である。
【0060】
5.1.2.指嵌合部2
本発明の各実施形態に係る2つの開口2a、2bは、一の開口2aに使用者の手100の親指101を挿通すると共に、他の開口2bに前記使用者の手100の薬指104を挿通しているが、
図6に示すように、他の開口2bに前記使用者の手100の小指105を挿通することも可能である。
【0061】
また、2つの開口2a、2bの形状は、円形状であれば特に限定されないが、楕円形状とすることも可能である。
【0062】
更に、各実施形態では、指嵌合部2を、2つの開口2a、2bで形成しているが、例えば、
図7に示すように、3つの開口2a、2b、2cで形成することも可能である。
これらの開口に嵌合する指は、親指101、薬指104、小指105である。
【0063】
5.1.3.指保護部3
本発明の各実施形態に係る指保護部3は、使用者の指の第二間接付近までを保護する形としているが、例えば、爪先付近までを保護する形とすることも可能である。
【0064】
また、指保護部3を、使用者の指毎に形成しているが、例えば、
図8に示すように、複数の指を保護できる程度の幅とすることも可能である。
【0065】
5.1.4.掌保護部4
本発明の各実施形態に係る掌保護部4の大きさは、掌のうち、本体部1では覆いきれていない部分の一部を覆うように形成しているが、本体部1では覆いきれていない部分全体を覆うように形成することも可能である。
【0066】
5.1.5.本体部1、指保護部3及び掌保護部4
本発明の各実施形態に係る本体部1、指保護部3及び掌保護部4は、捕球時の掌の形状に合わせて、立体的に形成することも可能である。
【0067】
5.1.6.衝撃吸収材6
本発明の第2の実施形態では、衝撃吸収材6を長方形状としているが、例えば、楕円形状等とすることも可能である。
【0068】
5.1.7.複数のシート状体1a、1b、1c
本発明の第3の実施形態では、複数のシート状体を三層で形成しているが、どの程度の層を設けるかは、衝撃吸収部材の、衝撃の吸収のし易さ、製造のしやすさ等のバランスを考慮して設定することができる。
【0069】
また、複数のシート状体のうち、表面に現れる層(
図4(b)の場合には、シート状体1a、1c)に厚み部分7を設けることもできる。
【0070】
5.1.8.厚み部分7
本発明の第4の実施形態では、厚み部分7を、中間領域5に厚みを持たせることで構成しているが、例えば、中間領域5の表面に、第2の実施形態で使用される衝撃吸収材6を張り付けたり、
図9に示すように、凸部7aを配置したりすることで形成することもできる。
加えて、衝撃吸収材6の表面に、凸部7aを配置することもできる。
【0071】
また、
図10に示すように、厚み部分7を、中間領域5に厚みを持たせ、かつ、その厚みの上に凸部7aを配置したりすることで形成することもできる。
【0072】
5.2.効果
これらの変形例も、各実施形態同様の作用効果を奏する。
【符号の説明】
【0073】
1 本体部
2 指嵌合部
2a 開口
2b 開口
2c 開口
3 指保護部
4 掌保護部
5 中間領域
6 衝撃吸収材
7 厚み部分
10 衝撃吸収部材
100 手
101 親指
102 人差し指
103 中指
104 薬指
105 小指