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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032027
(43)【公開日】2024-03-11
(54)【発明の名称】蜂巣の除去装置
(51)【国際特許分類】
   A01M 3/00 20060101AFI20240304BHJP
【FI】
A01M3/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135457
(22)【出願日】2022-08-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】518081762
【氏名又は名称】有限会社シューテックプロ
(74)【代理人】
【識別番号】100134533
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 夏香
(74)【代理人】
【識別番号】100186451
【弁理士】
【氏名又は名称】梅森 嘉匡
(72)【発明者】
【氏名】浅野 秀吉
(72)【発明者】
【氏名】浅野 辰也
(72)【発明者】
【氏名】浅野 ちあき
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA12
2B121BB03
2B121BB04
2B121BB14
2B121BB16
2B121BB32
2B121BB35
2B121EA21
2B121FA15
(57)【要約】
【課題】蜂巣の除去作業を効率化し、作業負担の軽減を図ることが可能な蜂巣の除去装置を提供する。
【解決手段】蜂巣の除去装置1は、蜂巣を絞り切ることが可能な拡縮部21を備えるワイヤ2と、蜂巣を収容する袋3に加え、袋用枠体4、袋用枠体4の上側に配置されワイヤ2が取り付けられるワイヤ係止手段、及び、棒状部材8を有する。ワイヤ2は、連結部材71間の間隙から下方に垂れ下がる戻し部22を備える。戻し部22は、拡縮部21を絞り込んだ状態においても前記間隙から垂れ下がる長さである。連結部材71は、ワイヤ係止手段を構成する下枠環状部51の外方に張り出すように固定され、底側には凹状の湾曲部711が形成されている。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポールと、当該ポールの上端側に設けられワイヤ挿通孔が形成された土台と、を備える棒状部材と、
前記土台の側方又は斜め上方に配置され、上方に開口する袋と、
前記袋の開口縁に取り付けられる上面視C字状の袋用環状部を備え、両端部が前記土台に固定される袋用枠体と、
前記袋の開口側に配置される上面視C字状の拡縮部、当該拡縮部に対して略放射状に間隔をあけて複数設けられ下方に垂れ下がる戻し部、及び、前記ワイヤ挿通孔に挿通され前記ポールの下端側に垂れ下がる垂下部を備えるワイヤと、
前記袋用枠体の上側に配置され、前記ワイヤが取り付けられるワイヤ係止手段と、
を有し、
前記ワイヤ係止手段が、
前記袋用環状部と略同一形状であり上面視で前記袋用環状部と重なるように前記袋用環状部に対して略平行に配置される下枠環状部を備え、両端部が前記土台に固定される下側枠体と、
前記下枠環状部と略同一形状であり上面視で前記下枠環状部と重なるように前記下枠環状部に対して略平行に配置される上枠環状部を備え、両端部が前記土台に固定される上側枠体と、
上端が前記上枠環状部に固定され下端が前記下枠環状部に固定されるC字状の連結部材一対を一組として構成され、前記戻し部が設けられた位置に対応して複数組配設されるワイヤ受け具と、
を有し、
前記連結部材は、前記下枠環状部の外方に張り出すように固定されるとともに、前記下枠環状部よりも下方に突設されることにより底側に凹状の湾曲部が形成されており、
前記戻し部のそれぞれが、対応して配設された前記ワイヤ受け具を構成する一対の前記連結部材の間隙に挿入されることにより、当該間隙から垂れ下がるように配置され、
前記戻し部のそれぞれが、前記ワイヤを引っ張って前記拡縮部を絞り込んだ状態においても前記間隙から垂れ下がる長さであることを特徴とする蜂巣の除去装置。
【請求項2】
前記土台が、
前記袋に対向する側に配置される正面部と、
前記ワイヤ挿通孔の下端側が開口する背面部と、
前記ワイヤ挿通孔の上端側が開口する上面部と、
前記袋用枠体の一端、前記上側枠体の一端、及び、前記下側枠体の一端がそれぞれ嵌め込まれる複数本の縦溝が形成された左側面部と、
前記袋用枠体の他端、前記上側枠体の他端、及び、前記下側枠体の他端がそれぞれ嵌め込まれる複数本の縦溝が前記左側面部と対称に形成された右側面部と、
前記ポールが嵌入可能な有底穴が形成された底面部と、
を備える四角柱状のブロック体であり、
前記袋用枠体、前記上側枠体、及び、前記下側枠体の各端部のそれぞれが前記縦溝に嵌め込まれた状態の前記土台に嵌入可能な角筒部材を有することを特徴とする請求項1記載の蜂巣の除去装置。
【請求項3】
上端が前記ワイヤの前記戻し部に連結され下方に垂れ下がる複数本の延長紐と、当該延長紐のそれぞれの下端を束ねて下方に垂れ下がる1本の下げ紐と、により構成される戻し部復元手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の蜂巣の除去装置。
【請求項4】
上縁が前記ワイヤの前記拡縮部に沿って取り付けられ、前記袋の内側に配置される筒状又は帯状の網部材を有することを特徴とする請求項1又は2記載の蜂巣の除去装置。
【請求項5】
前記土台に固定され、前記土台の前記上面部より突出する突出部と当該突出部に対して略直角方向に延びるヘラ部とを備える掻き取り手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の蜂巣の除去装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蜂の巣の除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
軒下や屋根裏、庭木等(以下「営巣部」という。)に作られた蜂の巣(蜂巣)を除去するための用具として、従来、蜂巣を絞り切ることが可能な輪状部を備えるワイヤと、営巣部から切り離された蜂巣を受け止めて収容する袋網とを有する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示される蜂の巣除去装置10は、袋網18の開口縁部に挿通されたワイヤ20を巻き取ることにより、蜂巣の根元にワイヤ20を食い込ませて蜂巣を絞り切り、営巣部から分離した蜂巣を袋網18で受け止めて収容することを内容とするものである。当該装置は、ワイヤ20の係止手段として、輪状部材16の内側方向へ突出する複数のフック16aを有している。ワイヤ20は、それぞれのフック16aに係止された状態から、ワイヤ巻取機24により巻き取られることにより、フック部16aから外れて係止状態が解除され、ワイヤ20の輪状部が絞り込まれる構成となっている(段落0009、0019参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-60926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の装置は、先端側に上記輪状部材や袋網等が装着された棒状部材を備えており、棒状部材の下端部を片手で把持し、もう一方の手でワイヤを操作することで、梯子や脚立を用いることなく、手が届きにくい比較的高所に営巣された蜂巣を切り離して除去することが可能な用具として有用であるが、複数の蜂巣を順次除去する局面のように再度使用したい場合には、絞られた状態にあるワイヤを元の位置(特許文献1に開示される技術でいえばワイヤ20がフック16aに係止された状態)に戻す必要がある。
【0006】
しかしながら、従来知られている上記構成の装置は、ワイヤを使用後の状態(絞り込まれた後の状態)から係止状態(絞り込まれる前の状態)に戻す作業を簡易に行うための機構が備わっておらず、手作業でワイヤを係止状態に戻す(特許文献1の例でいえばワイヤ20をフック16aに掛け留め直す)必要があって煩雑であり、複数の蜂巣を順次除去する必要がある局面などにおいて、除去作業の効率性に問題があった。加えて、上記構成の装置によれば、蜂巣と営巣部との間(蜂巣の根元)にワイヤを絞り込ませるための前操作として、棒状部材を操り、ワイヤの輪状部の内側に蜂巣の根元を配置する必要があるところ、特許文献1に開示される装置10のようにワイヤ20の係止手段(フック16a)が輪状部材16の内側方向へ向けて突出する構成のものでは、当該前操作中に蜂巣の一部が係止手段(フック16a等)に引っ掛かったりワイヤ20に絡まったりして蜂巣の除去作業に支障が生じる可能性がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、蜂巣の除去作業における作業性の向上を図り、作業負担の軽減することが可能な蜂巣の除去装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の蜂巣の除去装置は、
ポールと、当該ポールの上端側に設けられワイヤ挿通孔が形成された土台と、を備える棒状部材と、
前記土台の側方又は斜め上方に配置され、上方に開口する袋と、
前記袋の開口縁に取り付けられる上面視C字状の袋用環状部を備え、両端部が前記土台に固定される袋用枠体と、
前記袋の開口側に配置される上面視C字状の拡縮部、当該拡縮部に対して略放射状に間隔をあけて複数設けられ下方に垂れ下がる戻し部、及び、前記ワイヤ挿通孔に挿通され前記ポールの下端側に垂れ下がる垂下部を備えるワイヤと、
前記袋用枠体の上側に配置され、前記ワイヤが取り付けられるワイヤ係止手段と、
を有し、
前記ワイヤ係止手段が、
前記袋用環状部と略同一形状であり上面視で前記袋用環状部と重なるように前記袋用環状部に対して略平行に配置される下枠環状部を備え、両端部が前記土台に固定される下側枠体と、
前記下枠環状部と略同一形状であり上面視で前記下枠環状部と重なるように前記下枠環状部に対して略平行に配置される上枠環状部を備え、両端部が前記土台に固定される上側枠体と、
上端が前記上枠環状部に固定され下端が前記下枠環状部に固定されるC字状の連結部材一対を一組として構成され、前記戻し部が設けられた位置に対応して複数組配設されるワイヤ受け具と、
を有し、
前記連結部材は、前記下枠環状部の外方に張り出すように固定されるとともに、前記下枠環状部よりも下方に突設されることにより底側に凹状の湾曲部が形成されており、
前記戻し部のそれぞれが、対応して配設された前記ワイヤ受け具を構成する一対の前記連結部材の間隙に挿入されることにより、当該間隙から垂れ下がるように配置され、
前記戻し部のそれぞれが、前記ワイヤを引っ張って前記拡縮部を絞り込んだ状態においても前記間隙から垂れ下がる長さであることを特徴とする。
【0009】
前記蜂巣の除去装置は、
前記土台が、
前記袋に対向する側に配置される正面部と、
前記ワイヤ挿通孔の下端側が開口する背面部と、
前記ワイヤ挿通孔の上端側が開口する上面部と、
前記袋用枠体の一端、前記上側枠体の一端、及び、前記下側枠体の一端がそれぞれ嵌め込まれる複数本の縦溝が形成された左側面部と、
前記袋用枠体の他端、前記上側枠体の他端、及び、前記下側枠体の他端がそれぞれ嵌め込まれる複数本の縦溝が前記左側面部と対称に形成された右側面部と、
前記ポールが嵌入可能な有底穴が形成された底面部と、
を備える四角柱状のブロック体であり、
前記袋用枠体、前記上側枠体、及び、前記下側枠体の各端部のそれぞれが前記縦溝に嵌め込まれた状態の前記土台に嵌入可能な角筒部材を有するものであっても良い。一般に、蜂巣の除去装置は、作業性の観点において、携行性に優れ、車両や物置内に収納し易いものが望ましく、また、破損した箇所を部品単位で交換可能なものが望ましいところ、本形態に係る蜂巣の除去装置によれば、後述するとおり、装置自体の組立て及び解体が容易であるため、各構成部品を別体として携行し現場において組み立てたり、解体した状態で車両や物置内に収納したりすることが可能であり、作業性の向上を図ることができる。また、蜂巣の除去装置は、屋外ないし野外で使用されるため破損し易いところ、本形態によれば、破損した箇所を部品単位で交換することが可能で経済的である。
【0010】
前記蜂巣の除去装置は、上端が前記ワイヤの前記戻し部に連結され下方に垂れ下がる複数本の延長紐と、当該延長紐のそれぞれの下端を束ねて下方に垂れ下がる1本の下げ紐と、により構成される戻し部復元手段を有するものであっても良い。下げ紐を引き下げることにより、ワイヤの前記戻し部のそれぞれを同時に引き下げることが可能であり、使用後の絞られた状態にあるワイヤを、ワイヤ受け手段に係止された状態に容易に戻すことができる。
【0011】
前記蜂巣の除去装置は、上縁が前記ワイヤの前記拡縮部に沿って取り付けられ、前記袋の内側に配置される筒状又は帯状の網部材を有するものであっても良い。ワイヤを引き下げる動作に伴い、袋の開口部が網部材に覆われるので、袋内に収容された蜂巣内にいた蜂が外部へ逃避するリスクを低減することができる。
【0012】
前記蜂巣の除去装置は、前記土台に固定され、前記土台の前記上面部より突出する突出部と当該突出部に対して略直角方向に延びるヘラ部とを備える掻き取り手段を有するものであっても良い。掻き取り手段は、蜂巣の根元にワイヤを引っ掛け易くする切込みを形成したり、ワイヤを用いることなく営巣部から蜂巣を直接剥ぎ取ったりする際に利用することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る蜂巣の除去装置は、梯子や脚立を用いることなく手が届きにくい比較的高所に営巣された蜂巣を切り離して除去する際の用具として利用することができるが、特に、絞られたワイヤを係止状態(絞り込まれる前の状態)に復元する作業が容易であることから、蜂巣の除去作業における作業性の向上を図り、作業負担の軽減を図ることができる。
【0014】
なお、本発明は、従来の装置(例えば特許文献1)とは異なり、上述の前操作として、ワイヤの輪状部の内側に蜂巣を配置する過程において、蜂巣の一部がワイヤ係止手段に引っ掛かったり絡まったりし難い点においても、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1の実施形態である蜂巣の除去装置を示す斜視図である。
図2】(A)は土台の右側面図、(B)は土台の左側面図、(C)は左側面側からみた土台の縦断面図である。
図3図1に示す蜂巣の除去装置の組立手順説明図(1)である。
図4図3に示すワイヤ係止手段の分解斜視図である。
図5図3に続く、図1に示す蜂巣の除去装置の組立手順説明図(2)である。
図6図1に示す蜂巣の除去装置の使用方法説明図(1)である。
図7図6に続く、図1に示す蜂巣の除去装置の使用方法説明図(2)である。
図8図1に示すワイヤに網部材及び戻し部復元手段を取り付けた状態を示す斜視図である。
図9】本発明の第2の実施形態である蜂巣の除去装置を示す斜視図であり、特に、図8に示す網部材及び戻し部復元手段を有する蜂巣の除去装置を示す図である。
図10図9に示す蜂巣の除去装置の作動状態説明図である。
図11】本発明の第3の実施形態である蜂巣の除去装置を示す斜視図である。
図12】本発明の第4の実施形態である蜂巣の除去装置の構成及び組立手順を示す斜視図である。
図13図12に示す土台の左側面側からみた縦断面図である。
図14】本発明の第5の実施形態である蜂巣の除去装置の構成及び組立手順を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、適宜図面を参照しつつ本発明を具体的に説明するが、本発明は図面に示す実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない限りにおいて適宜変更可能である。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態である蜂巣の除去装置1を示す斜視図である。蜂巣の除去装置1は、蜂巣を絞り切ることが可能な輪状の拡縮部を備えるワイヤ2と、営巣部から分離した蜂巣を受け止めて収容する袋3に加え、袋3が取り付けられる袋用枠体4、袋用枠体4の上側に配置されワイヤ2が取り付けられるワイヤ係止手段、これらの部材を支持する棒状部材8とを有する。以下、各構成要素につき詳細に説明する。
【0018】
棒状部材8は、作業員により把持されるポール81と、ポール81の上端側に設けられワイヤ挿通孔83が形成された土台82と、を備える。なお、ポールと土台とは別体として構成するのが望ましいが、これらを一体として形成しても良く、例えば、棒状のポールの上端側にワイヤ挿通孔を形成することにより、当該土台を備えた棒状部材を構成するようにしても良い。
【0019】
ポール81は、作業性を考慮してできるだけ軽量なものが好適であり、全体ないし一部が中空構造であっても良い。ポール81は、蜂巣を受け止めて収容することが可能な強度であれば、木製、竹製、プラスチック製、カーボンファイバー製、アルミニウム合金製のいずれであっても良い。蜂巣が高所又は遠方にあり接近が困難である場合には、より長尺のポールに差し替えて使用したり、伸縮式のポールを用いたり、ポール81に対して新たな棒状部材を継ぎ足して使用するようにしても良い。
【0020】
図2(A)は、土台82の右側面図であり、同図(B)は、土台82の左側面図であり、同図(C)は、左側面側からみた土台82の縦断面図である。なお、同図(C)は、ワイヤ挿通孔83を通る位置を切断面とする断面図である。土台82は、袋3に対向する側に配置される正面部821と、ワイヤ挿通孔83の下端側が開口する背面部822と、ワイヤ挿通孔83の上端側が開口する上面部823と、ポール81が嵌入される有底穴827が形成された底面部826と、袋用枠体4の一端、上側枠体6の一端、及び、下側枠体5の一端がそれぞれ嵌め込まれる複数本の縦溝85が形成された左側面部825と、袋用枠体4の他端、上側枠体6の他端、及び、下側枠体5の他端がそれぞれ嵌め込まれる複数本の縦溝84が左側面部825と対称に形成された右側面部824と、を備える木製の四角柱状の部材である。さらに、本形態においては、土台82の左側面部825には掻き取り手段91の一端(突出部912)が嵌め込まれる縦溝87が形成され、土台82の右側面部824には後述する掻き取り手段91の一端(突出部911)が嵌め込まれる縦溝86が形成される。
【0021】
ワイヤ挿通孔83は、棒状部材8の上端側に設けられワイヤ2がスライド可能に挿入される貫通孔である。本形態においては、ワイヤ挿通孔83は斜め方向に形成され、土台82の上面部823と背面部822に開口する(図2(C)参照)。なお、ワイヤ2の一端が挿通される孔と、ワイヤ2の他端が挿通される孔とが別々に形成されているが(図3の上面部823参照)、ワイヤ2の両端が挿入される孔を共通化して1つのワイヤ挿通孔を設けるようにしても良い。
【0022】
土台82は直方体形状であっても良いが、本形態においては、その上面部823が、袋3に向けて下向きに傾斜するように形成されている。これにより、土台82に対して、相互に重なるようにして配置される袋用枠体4、下側枠体5、及び、上側枠体6のそれぞれを組み付ける際に、固定部44、45、54、55、64、65の上端を傾斜面の縁に合わせるように嵌め込むことで所定の位置にスムーズに取り付けることができ、組立性の向上を図ることができる。
【0023】
袋3は、土台82の側方に配置され、上方に開口し、切り離された蜂巣を受け止めて収容する部材であり、後説の袋用環状部41に取り付けられることにより上方が常時開口している。袋3のサイズは、除去対象である蜂巣のサイズに応じて適宜選択される。図示する場合には蜂が通過不能なサイズの網目より成る袋であるが、ビニール製や布製の袋であっても良い。袋3は、袋用枠体4の袋用環状部41に巻き付ける等して取り付けられているが、任意の手段で着脱容易に袋を取り付けることで蜂巣を収容した袋3のみを廃棄したり、土台82から取り外した袋用枠体4ごと廃棄したりしても良い。なお、他の実施形態(図14参照)に示すように、袋は、土台の斜め上方に配置されるようにしても良い。
【0024】
図3は、図1に示す蜂巣の除去装置1の組立手順説明図(1)であり、かつ、ワイヤ係止手段の構成、袋3が取り付けられた状態の袋用枠体4、及び、掻き取り手段91等を示した図である。
【0025】
袋用枠体4は、同図に示すように、袋3の開口縁に取り付けられる上面視C字状の袋用環状部41を備え、両端部(固定部44、45)が土台82に固定される針金製の部材である。袋用枠体4は、上面視C字状に針金を湾曲させて形成される袋用環状部41と、土台82の上面部823に向けて延びる左右一対の連結部42、43と、針金を下向きに折り曲げることにより形成される左右一対の固定部44、45とにより構成され、それぞれの固定部44、45は土台82の幅と同程度の間隔を設けて形成され、土台82の上面部側から挟み込むようにして取り付けることで、それぞれの固定部44、45が各側面部の縦溝84、85に嵌め込まれる。袋用環状部41は、本形態においては、土台82の上面部823の略水平位置に配置されるように、棒状部材8に対して略直角に設けられているが、図14に示すように、棒状部材8に対する袋用枠体4、下側枠体5、及び、上側枠体6の取付け角度は任意に設定可能である。
【0026】
図4は、図3に示すワイヤ係止手段の分解斜視図である。ワイヤ係止手段は、袋用枠体4に近接して配置される下側枠体5、下側枠体5の上側に配置される上側枠体6、及び、下側枠体5と上側枠体6とに固定されて各枠体5、6を相互に連結するワイヤ受け具7を有する。
【0027】
下側枠体5は、袋用環状部41と略同一形状であり上面視で袋用環状部41と重なるように袋用環状部41に対して略平行に配置される上面視C字状の下枠環状部51を備え、両端部(固定部54、55)が土台82に固定される針金製の部材である。下側枠体5は、下枠環状部51に加え、土台82の上面部823に向けて延びる左右一対の連結部52、53と、針金を下向きに折り曲げることにより形成される左右一対の固定部54、55とにより構成され、それぞれの固定部54、55は土台82の幅と同程度の間隔を設けて形成され、土台82の上面部側から挟み込むようにして取り付けることで、それぞれの固定部54、55が各側面部の縦溝84、85に嵌め込まれる。
【0028】
上側枠体6は、下枠環状部51と略同一形状であり上面視で下枠環状部51と重なるように下枠環状部51に対して略平行に配置される上面視C字状の上枠環状部61を備え、両端部(固定部64,65)が土台82に固定される針金製の部材である。上側枠体6は、上枠環状部61に加え、土台82の上面部823に向けて延びる左右一対の連結部62、63と、針金を下向きに折り曲げることにより形成される左右一対の固定部64、65とにより構成され、それぞれの固定部64、65は土台82の幅と同程度の間隔を設けて形成され、土台82の上面部側から挟み込むようにして取り付けることで、それぞれの固定部64、65が各側面部の縦溝84、85に嵌め込まれる。
【0029】
ワイヤ受け具7は、上端が上枠環状部61に固定され下端が下枠環状部51に固定されるC字状の連結部材71一対を一組として構成され、戻し部22が設けられた位置に対応して複数組配設され、図示する場合には5組配設されているが、これに限られない。ワイヤ受け具7は、好ましくは、拡縮部21周りに等間隔で設けられる。連結部材71のそれぞれは、図3に示すように、下枠環状部51の外方に張り出すように固定されるとともに、下枠環状部51よりも下方に突設されることにより底側に凹状の湾曲部711が形成されている。
【0030】
図5は、図4に続く図1に示す蜂巣の除去装置1の組立手順説明図(2)であり、かつ、ワイヤの構成を示した図である。ワイヤ2は、袋用環状部41に沿って配置される上面視C字状の拡縮部21、拡縮部21に対して略放射状に間隔をあけて複数設けられ下方に垂れ下がる戻し部22、及び、ワイヤ挿通孔83に挿通されポール81の下端側に垂れ下がる垂下部23を備える。ワイヤ2は一本のワイヤより形成しても良いが、拡縮部21と垂下部23とを形成する1本のワイヤに対して戻し部22を形成する複数本のワイヤを結び付けることにより形成しても良い。戻し部22は輪状でなくても良い。ワイヤ2は、蜂巣を絞り切ることが可能な強度と可撓性を備え、好ましくは金属製のワイヤ(鋼線)であるが、これに限られず、ナイロン等の化学繊維を用いたものでも良い。ワイヤ2は、図14に示すように、下端を相互に結び付けることによりループ状にしても良い。
【0031】
ワイヤ2の戻し部22のそれぞれは、対応して配設されたワイヤ受け具7を構成する一対の連結部材71の間隙に挿入されることにより、当該間隙から垂れ下がるように配置される。また、戻し部22のそれぞれは、ワイヤ2を引っ張って拡縮部21を絞り込んだ状態(図7参照)においても、当該間隙から垂れ下がる長さである。戻し部22は、絞られた状態のワイヤ2の拡縮部21を、ワイヤ受け手段に係止された状態(絞り込まれる前の状態)に復元するために用いられる。
【0032】
それぞれのワイヤ受け具7の湾曲部711に収められて保持された状態のワイヤ2は、下枠環状部51に沿ってその外方に配置されるので、蜂巣と営巣部との間(蜂巣の根元)にワイヤ2を絞り込ませるための前操作として、ワイヤ2の輪状部である拡縮部21の内側に蜂巣を配置する過程において、蜂巣の一部がワイヤ係止手段に引っ掛かったり絡まったりし難い。
【0033】
蜂巣の除去装置1は、土台82に固定され、土台82の上面部823より突出する突出部911、912と突出部911、912に対して略直角方向に延びるヘラ部913とを備える掻き取り手段91を有する。掻き取り手段91は、一本の針金をT字の外縁をなぞるように折り曲げることにより形成され、それぞれの突出部911、912は土台82の幅と同程度の間隔を設けて形成される。そして、土台82の上面部823側から挟み込むようにして取り付けることで(図3参照)、突出部911の端部が土台82の左側面部824に嵌め込まれ、突出部912の端部が土台82の右側面部825に嵌め込まれる。掻き取り手段91は、例えば、営巣部に固着した蜂巣の根元にワイヤ2を引っ掛け易くする切込みを形成したり、ワイヤ2を用いることなく営巣部から蜂巣を直接剥ぎ取ったりする際に利用することができる。
【0034】
袋用枠体4、下側枠体5、上側枠体6、及び、掻き取り手段91は、それぞれの端部を、接着剤、接着テープ、かずがい等の金物を用いて土台に固定するようにしても良いが、図5に示すように、角筒部材95を嵌入して固定することも可能である。角筒部材95は、袋用枠体4、上側枠体6、及び、下側枠体5の各端部のそれぞれが縦溝84、85に嵌め込まれた状態の土台82に嵌入可能な樹脂製又は金属製の部材である。なお、本形態においては、土台82には、これらの枠体4、5、6に加えて掻き取り手段91の端部も嵌め込まれており、角筒部材95は、各枠体4、5、6に加えて掻き取り手段91も嵌め込まれた土台82に嵌入可能なサイズに設定されている。この角筒部材95をポール81の下端側から挿入して土台82に嵌入することにより、土台82に対して、袋用枠体4、上側枠体6、下側枠体5、及び、掻き取り手段91のそれぞれを固定することができ、土台82から取り外すことにより、容易に解体することができる。
【0035】
蜂巣の除去装置1は、図1に示す状態で保管や運搬をしても良いが、図3及び図5に示すように幾つかのパーツ単位で保管や運搬をするようにしても良い。かかるパーツ単位に分解された蜂巣の除去装置1の組立手順の一例は次のとおりである。すなわち、土台82に対してポール81を差し込み、次いで、各枠体4、5、6、及び、掻き取り手段91を嵌め込む(図3中矢印参照)。その後、図5に矢印で示すように、角筒部材95を嵌入して各枠体4、5、6、及び、掻き取り手段91を固定し、最後に、ワイヤ挿通孔83にワイヤ2の垂下部23を通し、それぞれの戻し部22をワイヤ受け具7のそれぞれの間隙に通して垂れ下げ、戻し部22のそれぞれを均等に引っ張って拡縮部21が湾曲部711に収まって保持されるように配置することにより図1に示すような組立状態とする。
【0036】
蜂巣の除去装置1の分解については、土台82からワイヤ2及び角筒部材95を取り外すことで、各パーツに容易に分解できる。以上述べたとおり蜂巣の除去装置1によれば、装置自体の組立て及び解体が容易であるため、各構成部品を別体として携行し現場において組み立てたり、解体した状態で車両や物置内にコンパクトに収納したりすることができる。
【0037】
次に、蜂巣の除去装置1の使用方法を説明する。図6は、蜂巣の除去装置1の使用方法説明図(1)であり、図7は、蜂巣の除去装置1の使用方法説明図(2)である。作業員は、除去対象である蜂巣Bを発見した場合、片手でポール81を把持し、除去対象である蜂巣Bの下方から蜂巣の除去装置1を接近させる。蜂巣Bが軒下等の営巣部に固着している場合には、ポール81を操って掻き取り手段91で蜂巣Bの根元に切り込みを入れるようにしても良い。
【0038】
次に、袋3の内部に蜂巣Bを配置し、蜂巣Bの根元周辺にワイヤ2の拡縮部21を配置した後、もう片方の手でワイヤ2の垂下部23の両端を把持して引き下ろすことにより、拡縮部21が縮径して、その開口部のサイズが徐々に狭まることで、蜂巣Bをギロチンのごとく根元から切り離すことができる。なお、一度の操作では営巣部から蜂巣Bを切り離すことができなかった場合には、一旦、装置1を降ろし、戻し部22のそれぞれを均等に引っ張ってワイヤ受け手段に係止された状態に戻した後、再度、同様の操作を実行することにより、徐々に蜂巣の根元を絞り切る。
【0039】
切り離された蜂巣は、図7に示すように、袋3で受け止めて収容する。なお、かかる使用方法(除去方法)は一例に過ぎず、例えば、垂下部23を引き下ろしてワイヤ2の拡縮部21を蜂巣Bの根元に食い込ませた状態で、棒状部材8を下方へ引き下げることにより、蜂巣Bを営巣部から引き剥がして分離させるようにしても良い。また、ワイヤ2に代えて、掻き取り手段92を用いて営巣部から蜂巣を直接剥ぎ取って除去するようにしても良く、好ましくは、各枠体4、5、6の連結部42、43、52、53、62、63を可及的に短くした方が、営巣部から分離した蜂巣Bを袋3で受け止め易い。蜂巣の除去装置1によれば、梯子や脚立を用いることなく手が届きにくい比較的高所に営巣された蜂巣Bを切り離して除去する際の用具として利用することができる。
【0040】
前述のとおり、戻し部22のそれぞれは、ワイヤ2を引っ張って拡縮部21を絞り込んだ状態においても連結部材71の間隙から垂れ下がる長さに設定されている。また、戻し部22のそれぞれは、対応して配設された一対の連結部材71の間隙に挿入されることにより、前記所定の間隔で間隙から垂れ下がっている。したがって、戻し部22のそれぞれを均等に引っ張ることにより拡縮部21を拡径させて、使用後の絞られた状態にあるワイヤ2を、ワイヤ受け手段に係止された状態(拡縮部21が下枠環状部51に沿って円環状に配置され、それぞれの湾曲部711に保持された状態)に容易に戻すことができる。かかる状態に戻した後、袋3をひっくり返す等して蜂巣Bを取り出して廃棄する。本発明によれば、ワイヤ2を使用前の位置(絞り込まれる前の状態)に戻す作業が容易であることから、蜂巣の除去作業を効率化し、蜂巣の除去作業における作業性の向上を図り、作業者の負担を軽減することが可能な蜂巣の除去装置を提供することができる。
【0041】
図8は、図1に示すワイヤ2に網部材97及び戻し部復元手段を取り付けた状態を示す斜視図であり、図9は、本発明の第2の実施形態である蜂巣の除去装置1Bを示す斜視図であり、特に、図8に示す網部材97及び戻し部復元手段を有する蜂巣の除去装置を示す図であり、図10は、図9に示す蜂巣の除去装置1Bの作動状態説明図である。なお、図8ないし図10において、第1の実施形態である蜂巣の除去装置1と共通する部位ないし部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
蜂巣の除去装置1Bは、上端がワイヤ20の戻し部22に連結され下方に垂れ下がる複数本の延長紐93と、延長紐93のそれぞれの下端を束ねて下方に垂れ下がる1本の下げ紐94と、により構成される戻し部復元手段を有する。図9に示すように、戻し部22に連結される延長紐93は袋3の外側面側に配置され、延長紐93のそれぞれを束ねる下げ紐94は袋3の底部下方に配置される。かかる構成の蜂巣の除去装置1Bによれば、図7に示すようなワイヤ2の拡縮部21が絞り込まれた状態から、下げ紐94を引き下げることにより、ワイヤ2の戻し部22のそれぞれを同時に引き下げることが可能であり、使用後の絞られた状態にあるワイヤ2を、一度の操作でワイヤ受け手段に係止された状態に容易に戻すことができる。
【0043】
さらに、蜂巣の除去装置1Bは、上縁がワイヤ2の拡縮部21に沿って取り付けられ、組立て後の状態(図9及び図10参照)において袋3の内側に配置される筒状の網部材97を有する。袋3は、ワイヤ2の垂下部23を引き下げて拡縮部21が縮径するに従い、袋3の開口部を覆うように引き上げられる。従って、蜂巣Bを切り離しつつ、袋3の開口部を塞ぐことができるので、袋内に収容した蜂巣B内に蜂が居る場合であっても、その蜂が外部に逃避する事態を防ぐことができる。なお、網部材は帯状であっても良い。
【0044】
図11は、本発明の第3の実施形態である蜂巣の除去装置1Cを示す斜視図である。なお、図11において、第2の実施形態である蜂巣の除去装置1Bと共通する部位ないし部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
蜂巣の除去装置1Cは、掻き取り手段92を有する。掻き取り手段92の構成は、掻き取り手段91の構成とほぼ同一であるが、図示するように、突出部に対して略直角方向に延びるヘラ部923が開角約90度で山型に折り曲げられている。かかる形態の掻き取り手段92によれば、軒下等の隅に固着した蜂巣Bを掻き出し易い。
【0046】
図12は、本発明の第4の実施形態である蜂巣の除去装置1Dの構成及び組立手順を示す斜視図であり、図13は、図12に示す土台の左側面側からみた縦断面図である。なお、図12において、第1の実施形態である蜂巣の除去装置1と共通する部位ないし部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
図12に示すように、土台88には、底面部826に開口する有底穴827に加え、背面部822に開口する第2の有底穴887が形成されている。有底穴887は、背面部822の下端側から正面部821に向けて斜め上向きに形成されている。ポール81は、有底穴827又は有底穴887のいずれかに選択的に挿入される。ポール81を有底穴887に挿入することにより、図12に示すように、作業員(ポール81の把持者)からみて、袋3等が上斜め前方に配置される。作業員は、除去対象である蜂巣Bの営巣状況に応じ、ポール81の挿入穴を変えて利用することで作業性が向上する。なお、角筒部材95Dのサイズ及び有底穴887の形成位置は、有底穴887にポール81が挿入された場合でも角筒部材96が嵌入可能なように決められる。
【0048】
図14は、本発明の第5の実施形態である蜂巣の除去装置1Eの構成及び組立手順を示す斜視図である。蜂巣の除去装置1Eは、土台82に対して各枠体4d、5d、6dが90°を超える角度θ(鈍角)で連結され、袋3が棒状部材8の斜め上方に配置されている。各枠体4d、5d、6dは、土台82に対して角筒部材95を嵌入することにより固定される点は前記実施の形態と同様である。蜂巣の除去装置1Eによれば、より上方にある蜂巣の除去が可能となる。その他、同図に示すように、ワイヤ2の垂下部23はループ状に結び付けても良く、掻き取り手段は省いても良い。
【0049】
本発明は、上記実施形態ないし実施例に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形実施が可能である。また、蜂巣の除去装置1は、除去対象である蜂巣の寸法や営巣高さ等に応じて各種寸法や強度が任意に設定される。例えば、各環状部41、51、61の開口部内径を約20cmとし、戻し部22を約23cmとし、ポールの直径を約2cmとし、ワイヤ2の太さを約2mmとするようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、蜂巣の除去装置として用いることができる。
【符号の説明】
【0051】
1 蜂巣の除去装置
2 ワイヤ
21 拡縮部
22 戻し部
23 垂下部
3 袋
4 袋用枠体
41 袋用環状部
42、43 連結部
44、45 固定部
5 下側枠体
51 下枠環状部
52、53 連結部
54、55 固定部
6 上側枠体
61 上枠環状部
62、63 連結部
64、65 固定部
7 ワイヤ受け具
71 連結部材
711 湾曲部
8 棒状部材
81 ポール
82 土台
821 正面部
822 背面部
823 上面部
824 右側面部
825 左側面部
826 底面部
827 有底穴
83 ワイヤ挿通孔
84、85 縦溝
86、87 縦溝
88 土台
91 掻き取り手段
93 延長紐
94 下げ紐
95 角筒部材
97 網部材
1B 蜂巣の除去装置(第2の実施形態)
1C 蜂巣の除去装置(第3の実施形態)
1D 蜂巣の除去装置(第4の実施形態)
1E 蜂巣の除去装置(第5の実施形態)
B 蜂巣
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14