(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032028
(43)【公開日】2024-03-11
(54)【発明の名称】道路反射鏡付きポール
(51)【国際特許分類】
E01F 9/619 20160101AFI20240304BHJP
G01S 13/524 20060101ALI20240304BHJP
G08G 1/095 20060101ALI20240304BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20240304BHJP
【FI】
E01F9/619
G01S13/524
G08G1/095 E
G08G1/16 D
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135458
(22)【出願日】2022-08-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】309013141
【氏名又は名称】豊川 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100207996
【弁理士】
【氏名又は名称】豊川 直樹
(72)【発明者】
【氏名】豊川 直樹
【テーマコード(参考)】
2D064
5H181
5J070
【Fターム(参考)】
2D064AA12
2D064AA22
2D064BA13
2D064BA17
2D064FA01
2D064GA03
5H181AA01
5H181BB09
5H181CC15
5H181HH14
5H181JJ05
5H181LL15
5J070AC02
5J070AC06
5J070AC20
5J070AD01
5J070AE01
5J070AE09
5J070AF01
5J070AK30
5J070BA01
5J070BF12
(57)【要約】
【課題】L字路やT字路などでの出合い頭の事故を抑止することができる道路反射鏡付きポールを提供する。
【解決手段】目視困難な視覚エリアを視認するための反射鏡3がポール2に設けられている道路反射鏡付きポール1であって、移動物体である自動車A又は歩行者Pが接近していることを検知する2個の移動物体検知センサと、該2個の移動物体検知センサからの信号を入力し、移動物体が2方向から接近して来ているか否かを判断する判断回路と、該判断回路で2方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段6とが設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目視困難な視覚エリアを視認するための反射鏡がポールに設けられている道路反射鏡付きポールであって、
移動物体が接近していることを検知する複数の移動物体検知センサと、
該複数の移動物体検知センサからの信号を入力し、移動物体が複数方向から接近して来ているか否かを判断する判断回路と、
該判断回路で複数方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段と
が設けられていることを特徴とする道路反射鏡付きポール。
【請求項2】
前記ポールの上端側に回動機構が設けられ、前記反射鏡は前記回動機構により鏡面が上空を向くように回動可能に構成され、前記反射鏡はソーラーパネルとして機能することを特徴とする道路反射鏡付きポール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路反射鏡付きポールに関する。より詳しくは、L字路やT字路などでの出合い頭の事故を抑止することができる道路反射鏡付きポールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、L字路、T字路及び急カーブ路には、道路反射鏡付きポールが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
一般的に見て、鏡に映る像への信頼性は不十分であり、目視確認しなくてはならないという気持ちでいる運転者が多い。鏡には、霊力が宿るというイメージがあるからである。特に、夏のお盆頃には肝試しなどが行われ、怖い話への関心が高まる。その思い出の影響から、鏡には心霊現象が発生すると世間一般に思われている。
【0003】
心理的な要因により、鏡の反射像への不安感が発生するのであれば、それは祈祷によって解消することができる。寺社仏閣などでは運転手のための交通安全祈願が行われている。
心理的な要因で、鏡の中に非現実世界を映す物語として、ディズニーの白雪姫が知られている。この物語では、お妃が鏡に国中で一番美しいのは誰かと魔法の鏡に尋ねたら、鏡は森の奥の小人の家で暮らしている白雪姫であると答えている(非特許文献1参照)。
【0004】
鏡に入射した像以外の像を映し出す鏡として、魔境が知られている。魔境は反射光の中に濃淡が現れる鏡である。この濃淡は、青銅で鋳造された鏡の表面を研磨する際、研磨の圧力により鏡面にうねりが発生することによって、発生する。そのため、鏡の厚さがある程度薄いものに限られる。魔境としては、例えば、隠れ切支丹鏡が知られている。
【0005】
物理的な要因により、反射鏡への信頼性を高めるのであれば、それは光の反射率を高めることと、遠近感が現実場と比べてなるべく一致するようにすることとが有効である。遠近感が不適切な低価格のカーブミラーであると鏡面の外周側の屈折が大きく、一定速度の自動車が急加速して来るように見えるので、信頼性は高くない。
なお、化粧用にはぼかしの入ったものが好まれる場合もある。肌のくすみが目立つと、朝起きて洗面鏡の前に立ったときに幻滅感が起こり、一日の始まりが暗い気持ちから始まることになるからである。例えば、鼻背の中央部が潰れていたり、歯のメタルが目立つ場合には、幻滅感が発生しよう。本出願人は鼻背の中央部の重要性に着目した発明をしている(特許文献2参照)。
【0006】
物理的要因による不安を解消した道路反射鏡付きポールとしては、設置基準合格品があり、公道で用いられている。例えば、ステンレス鋼材であるSUS304の表面を研磨したものが用いられている。これは、表面鏡と言われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2012-102532号公報
【特許文献2】特許第6968461号公報
【特許文献3】特開2010-66276号公報
【非特許文献1】講談社編、「白雪姫」講談社、2022年1月19日第2刷発行、p.9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来の道路反射鏡付きポールでは、夜間における道路反射鏡の視界が悪く、十分な安全が確保されているとは言えない。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、L字路やT字路などでの出合い頭の事故を抑止することができる道路反射鏡付きポールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、このような課題に対して鋭意研究を重ねた結果、道路反射鏡付きポールに発光手段を設けることにより、L字路やT字路などでの出合い頭の事故を抑止することができることを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0011】
本発明の道路反射鏡付きポールは、目視困難な視覚エリアを視認するための反射鏡がポールに設けられている道路反射鏡付きポールであって、移動物体が接近していることを検知する複数の移動物体検知センサと、該複数の移動物体検知センサからの信号を入力し、移動物体が複数方向から接近して来ているか否かを判断する判断回路と、該判断回路で複数方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段とが設けられていることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、移動物体が接近していることを検知する複数の移動物体検知センサと、該複数の移動物体検知センサからの信号を入力し、移動物体が複数方向から接近して来ていることを判断する判断回路と、該判断回路で複数方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段とが設けられているため、L字路やT字路などで自動車から視認できない位置を歩いている歩行者がいた場合に発光手段で自動車運転手に歩行者の存在を知らせることができる。そのため、視認性が悪い夜の時間帯には特に有効である。
【0013】
また、本発明の道路反射鏡付きポールは、前記ポールの上端側に回動機構が設けられ、前記反射鏡は前記回動機構により鏡面が上空を向くように回動可能に構成され、前記反射鏡はソーラーパネルとして機能することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、車両通行止めの時間帯に反射鏡の鏡面を上空に向かせてソーラーパネルとして機能させることができる。そして、充電した電源からの電力で夜間に発光手段により発光を行わせることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の道路反射鏡では、L字路やT字路などでの出合い頭の事故を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の道路反射鏡付きポールの使用形態の一例を示す説明図である。
【
図2】
図2は、本発明の道路反射鏡付きポールの第1実施形態を示す説明図である。
【
図3】
図3は、
図2のポールに設けられた装置の構成を示す説明図である。
【
図4】
図4は、
図3の移動物体検知センサの構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、本発明の道路反射鏡付きポールの使用形態の他の一例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、本発明の道路反射鏡付きポールの第2実施形態を示す説明図である。
【
図7】
図7は、
図6のポールに設けられた装置の構成を示す説明図である。
【
図8】
図8は、
図2の道路反射鏡付きポールの変形例を模式的に示す説明図である。
図8(a)は道路反射鏡として使用する場合の通常の形態であり、
図8(b)はソーラーパネルとして使用する場合の特殊な形態である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明の道路反射鏡付きポールの使用形態の一例を示す説明図である。本使用形態の道路反射鏡付きポール1は、L字路のアウトコーナー側、より詳しくはL字の角部の外に設けられている。このような場所としては、例えば、舗装路の縁石の外側のブッシュエリアが考えられる。道路反射鏡付きポール1は、ポール2の先端に反射鏡3が取り付けられており、この反射鏡3はL字のどちらの端部側から自動車が進入しても折れ曲がり側の道路を視認することができる向きに向けられている。舗装路のインコーナー側には壁Wが設けられているので、自動車Aの運転手から歩行者Pを直接目視確認することはできない。
【0019】
自動車Aの運転手は、日中、反射鏡をしっかり目視することにより、自動車Aと歩行者Pとの接触を避けることができる。
図1から分かるように、車が右折する際に歩行者を巻き込む可能性があるので、反射鏡3を利用した進行先の目視確認が有効である。また、自動車Aの警音器を鳴らすことも有効である。一方、夜間であると、反射鏡による進行先の目視確認が困難になる。また、警音器で深夜に警音を鳴らすと、住民への睡眠妨害となる。この問題を解決する手段として本使用形態の道路反射鏡付きポール1には発光手段6が設けられている。
【0020】
図2は、本発明の道路反射鏡付きポールの第1実施形態を示す説明図である。この道路反射鏡付きポール1は、円筒状の金属製のポール2と、ポール2の先端側に設けられ視覚エリアを視認するための反射鏡3とを有している。反射鏡3は円板鏡31とこの円板鏡31を保持する保持板32から構成され、保持板32の上部側には鍔部32aが設けられている。鍔部32aは防雨及び日焼け止めとして機能する。
【0021】
ポール2には、自動車、自動二輪車、自転車及び歩行者その他の移動物体が接近していることを検知する2個の移動物体検知センサ4A,4Bと、該2個の移動物体検知センサ4A,4Bからの信号を入力し、移動物体が複数方向から接近して来ているか否かを判断する判断回路5と、該判断回路5で複数方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段6とが設けられている。
【0022】
発光手段6は、LED発光する回転灯61と、回転灯61を駆動するためのバッテリー62とを有している。回転灯61としては、例えばパトライト(登録商標)を用いることができる。LED発光の発色の種類としては、例えば、赤色、緑色、青色、白色を用いることができる。LEDランプでなく、白熱灯その他の発光ランプであっても良い。
【0023】
ところで、聴覚障害者の歩行の安全を図る装置として、移動物体検知センサ付き装身具が知られている(特許文献3参照)。この文献では、移動物体が接近した場合に発光手段で聴覚障害者に知らせる発明が開示されている。より具体的には、自動車の接近をLEDランプで知らせる聴覚障害者用のペンダントが開示されている。このペンダントに用いられている構成が本実施形態の道路反射鏡付きポールに利用されている。
【0024】
図3は、
図2のポールに設けられた装置の構成を示す説明図である。移動物体検知センサ4Aにより自動車Aの接近が検知される。一方、移動物体検知センサ4Bにより歩行者Pの接近が検知される。移動物体検知センサ4A,4Bからの出力信号は判断回路5に入力される。判断回路5では、両センサ4A,4Bからの信号が閾値を境にHigh信号又はLow信号と判断される。この2値化により発光手段6を点灯させたり消灯させたりする。本実施形態では、移動物体検知センサ4A,4Bからの出力信号はHigh信号であるので、2つの移動物体が反射鏡付きポール1に接近しつつあると判断回路5で判断され、発光手段6が駆動され、回転灯6(
図2記載)が点灯する。
【0025】
図4は、移動物体検知センサ4Aの構成を示している。この移動物体検知センサ4Aは、自動車等の移動物体の接近を検知するドップラーセンサ41と、ドップラーセンサ41からの信号を増幅する増幅器42と、増幅器42からの信号に基づいて移動物体の有無を検出する検出回路43とを有している。また、移動物体検知センサ4Aは、検出回路43からの信号を受信して発振器411に制御信号を送信する制御回路44を有している。移動物体検知センサ4B(
図3記載)も同様の構成である。
【0026】
ドップラーセンサ41は、発振器411と送受信アンテナ412とミキサ413を有している。発振器411は、制御回路44からの信号に応じて、所定の周波数の信号を発信する。この発振器411内には増幅器が含まれ、発振した信号を所定の増幅率で増幅する。送受信アンテナ412は、発振器411からの信号をサーキュレータを介して送信する。送受信アンテナ412から送信された電磁波は、移動物体である自動車又は歩行者によって反射され、送受信アンテナ412に受信される。ミキサ413は、送受信アンテナ412からの信号をサーキュレータを介して受信し、この信号と、発振器411からの信号とが乗算され、増幅器42へ向けて信号を出力する。
【0027】
検出回路43では、増幅器42の出力信号に基づいて移動物体の有無を検出する。検出回路43は、増幅器42からの信号を整流して直流信号に変換する検波回路を有する。そして、検出回路43は、移動物体で反射された電磁波の強度に応じた直流電圧を制御回路44に送信する。
制御回路44は、検出回路43で移動物体が存在すると判断された場合に、発光手段に電圧を送信し、回転灯61(
図2記載)を点灯させる。本発明の場合、移動物体が一定範囲に近づいたら、回転灯61が点灯するように設定されている。
【0028】
上述した第1実施形態の道路反射鏡付きポール1によれば、移動物体が接近していることを検知する移動物体検知センサ4A,4Bと、該移動物体検知センサ4A,4Bからの信号を入力し、移動物体が2方向から接近して来ているか否かを判断する判断回路5と、該判断回路5で2方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段10とが設けられているため、L字路の交差部で自動車Aから視認できない位置を歩いている歩行者Pがいた場合に発光手段10で自動車Aの運転手に歩行者Pの存在を知らせることができる。視認性が悪い夜の時間帯には特に有効であり、L字路での出合い頭の事故を抑止することができる。また、高齢社会では難聴者の割合が多いため、交通事故の予防に有効である。
【0029】
図5は、本発明の道路反射鏡付きポールの使用形態の他の一例を示す説明図である。本使用形態の道路反射鏡付きポール1Aは、T字路の交差部、より詳しくはT字の舗装路の外に設けられている。道路反射鏡付きポール1は、ポール2の先端に向きの相互に異なる2個の反射鏡3が取り付けられており、各反射鏡3はT字の右折側又は左折側の道路を視認することができる向きに向けられている。舗装路のインコーナー側には壁Wが設けられているので、自動車Aの運転手から右折側にいる歩行者Pを直接目視確認することはできない。歩行者Pが左折側にいたとしても同様に歩行者Pを直接目視確認することはできない。
【0030】
図6は、本発明の道路反射鏡付きポールの第2実施形態を示す説明図である。この道路反射鏡付きポール1Aは、第1実施形態の道路反射鏡付きポール1と比べて、第1実施形態では反射鏡3がポール2の先端に1個設けられていたが、この第2実施形態では反射鏡3がポール2の先端に2個設けられている点で異なる。また、第1実施形態では2個の移動物体検知センサ4A,4Bが設けられていたが、この第2実施形態では3個の移動物体検知センサ4A,4B,4Cが設けられている点で異なる。移動物体検知センサ4Cの構成も移動物体検知センサ4A,4Bの構成と同様である。
【0031】
図7は、
図6のポールに設けられた装置の構成を示す説明図である。移動物体検知センサ4Aにより自動車Aの接近が検知される。一方、移動物体検知センサ4Bにより歩行者Pの接近が検知される。移動物体検知センサ4Cは移動物体を検知していない。移動物体検知センサ4A,4B,4Cからの出力信号は判断回路5に入力される。移動物体検知センサ4A,4B,4Cからの信号の内、センサ4A,4Bの信号がHigh信号となり、センサ4Cの信号がLow信号となる。この場合、判断回路5は、T字路の異なる辺を進行して来た2個の移動物体が反射鏡付きポール1に接近しつつあると判断し、発光手段6が駆動される。移動物体検知センサ4A,4CがHigh信号の場合も同様である。しかし、移動物体検知センサ4B,4CがHigh信号の場合、2つの移動物体が直線道路で対向するので発光手段6は駆動しない。
【0032】
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【0033】
上述した実施形態では、直線状のポール2の上端側に通常の反射鏡3を設けた例について説明したが、
図8に示す道路反射鏡付きポール1Bのように、ソーラーパネル3aを備える反射鏡3Aを用い、ポール2の上方側に回動機構7を設け、反射鏡3の反射面を充電のために上空に向けることが可能な構成にしても良い。この構成では、太陽光充電ができるため、電池の交換を行わなくて済む。
【0034】
また、上述した実施形態では、L字路及びT字路の交差点に設けられた道路反射鏡付きポールについて説明したが、カーブしている道路や、T字以外の三叉路、十字を含む四叉路又は多叉路の交差点に設けても良い。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、道路反射鏡付きポールに利用することができる。例えば、L字路、T字路又は見通しの利かないカーブ路に利用することができる。夜間、雨天時又は霧発生時などの視界を確保しにくい場合に特に有効である。
【符号の説明】
【0036】
A 自動車
P 歩行者
W 壁
1,1A,1B 道路反射鏡
2 ポール
3,3A 反射鏡
3a ソーラーパネル
31 円板鏡
32 保持板
32a 鍔部
4A,4B,4C 移動物体検知センサ
41 ドップラーセンサ
411 発振器
412 送受信アンテナ
413 ミキサ
42 増幅器
43 検出回路
44 制御回路
5 判断回路
6 発光手段
61 回転灯
62 バッテリー
7 首振り機構
【手続補正書】
【提出日】2022-08-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目視困難な視覚エリアを視認するための反射鏡がポールに設けられている道路反射鏡付きポールであって、
移動物体が接近していることを検知する複数の移動物体検知センサと、
該複数の移動物体検知センサからの信号を入力し、移動物体が複数方向から接近して来ているか否かを判断する判断回路と、
該判断回路で複数方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段と
が設けられていることを特徴とする道路反射鏡付きポール。
【請求項2】
前記ポールの上端側に回動機構が設けられ、前記反射鏡は前記回動機構により鏡面が上空を向くように回動可能に構成され、前記反射鏡はソーラーパネルとして機能することを特徴とする請求項1に記載の道路反射鏡付きポール。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
鏡に入射した像以外の像を映し出す鏡として、魔鏡が知られている。魔鏡は反射光の中に濃淡が現れる鏡である。この濃淡は、青銅で鋳造された鏡の表面を研磨する際、研磨の圧力により鏡面にうねりが発生することによって、発生する。そのため、鏡の厚さがある程度薄いものに限られる。魔鏡としては、例えば、隠れ切支丹鏡が知られている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
自動車Aの運転手は、日中、反射鏡をしっかり目視することにより、自動車Aと歩行者Pとの接触を避けることができる。
図1から分かるように、車が右折する際に歩行者を巻き込む可能性があるので、反射鏡3を利用した進行先の目視確認が有効である。また、自動車Aの警音器を鳴らすことも有効である。一方、夜間であると、反射鏡による進行先の目視確認が困難になる。また、警音器
を深夜に鳴らすと、住民への睡眠妨害となる。この問題を解決する手段として本使用形態の道路反射鏡付きポール1には発光手段6が設けられている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
図3は、
図2のポールに設けられた装置の構成を示す説明図である。移動物体検知センサ4Aにより自動車Aの接近が検知される。一方、移動物体検知センサ4Bにより歩行者Pの接近が検知される。移動物体検知センサ4A,4Bからの出力信号は判断回路5に入力される。判断回路5では、両センサ4A,4Bからの信号が閾値を境にHigh信号又はLow信号と判断される。この2値化により発光手段6を点灯させたり消灯させたりする。本実施形態では、移動物体検知センサ4A,4Bからの出力信号はHigh信号であるので、2つの移動物体が反射鏡付きポール1に接近しつつあると判断回路5で判断され、発光手段6が駆動さ
れる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
上述した実施形態では、直線状のポール2の上端側に通常の反射鏡3を設けた例について説明したが、
図8に示す道路反射鏡付きポール1Bのように、ソーラーパネル3aを備える反射鏡3Aを用い、ポール2の上方側に
反射鏡3Aの首振りを行うための回動機構7を設け、反射鏡3の反射面
を上空に向けることが可能な構成にしても良い。この構成では、太陽光充電ができるため、電池の交換を行わなくて済む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
A 自動車
P 歩行者
W 壁
1,1A,1B 道路反射鏡
2 ポール
3,3A 反射鏡
3a ソーラーパネル
31 円板鏡
32 保持板
32a 鍔部
4A,4B,4C 移動物体検知センサ
41 ドップラーセンサ
411 発振器
412 送受信アンテナ
413 ミキサ
42 増幅器
43 検出回路
44 制御回路
5 判断回路
6 発光手段
61 回転灯
62 バッテリー
7 回動機構
【手続補正書】
【提出日】2022-10-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目視困難な視覚エリアを視認するための反射鏡がポールに設けられている道路反射鏡付きポールであって、
移動物体が接近していることを検知する複数の移動物体検知センサと、
該複数の移動物体検知センサからの信号を入力し、移動物体が複数方向から接近して来ているか否かを判断する判断回路と、
該判断回路で複数方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段と
が設けられており、
2つの移動物体が一条の道を対向して接近して来た場合に、前記発光手段は駆動しないことを特徴とする道路反射鏡付きポール。
【請求項2】
前記発光手段は緑色を発色する回転灯であることを特徴とする請求項1に記載の道路反射鏡付きポール。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目視困難な視覚エリアを視認するための反射鏡がポールに設けられており、一条の道を有する三叉路の交差部に設けられている道路反射鏡付きポールであって、
移動物体が接近していることを検知する3個の移動物体検知センサと、
該3個の移動物体検知センサからの信号を入力し、移動物体が複数方向から接近して来ているか否かを判断する判断回路と、
該判断回路で複数方向から移動物体が接近して来ていると判断される場合に駆動される発光手段と
が設けられており、
前記3個の移動物体検知センサは、相互に異なる路の移動物体を検知するためのものであり、
前記発光手段は、一条の道を対向して接近して来る2つの移動物体が検知され且つもう一方の道から接近して来る移動物体が検知されない場合に、駆動しないことを特徴とする道路反射鏡付きポール。
【請求項2】
前記三叉路はT字路であることを特徴とする請求項1に記載の道路反射鏡付きポール。
【請求項3】
前記発光手段は緑色を発色する回転灯であることを特徴とする請求項1に記載の道路反射鏡付きポール。