(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032216
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】情報管理方法、表示装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/64 20130101AFI20240305BHJP
G06F 21/16 20130101ALI20240305BHJP
【FI】
G06F21/64
G06F21/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135764
(22)【出願日】2022-08-29
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 浩幸
(57)【要約】
【課題】管理に要するコストを削減する。
【解決手段】本開示の一態様に係る情報管理方法は、第1パラメーターE1が不可逆変換された第2パラメーターE2を公開することと、第2パラメーターE2を公開することと同時、又は第2パラメーターE2を公開することよりも後に第1パラメーターE1を公開することと、をコンピューターが実行することを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを公開することと、
前記第2パラメーターを公開することと同時、又は前記第2パラメーターを公開することよりも後に前記第1パラメーターを公開することと、
をコンピューターが実行する情報管理方法。
【請求項2】
公開された前記第1パラメーターは、ブロックチェーンネットワークによって管理される、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項3】
前記第1パラメーターを公開することは、
前記第1パラメーターと前記第2パラメーターとが紐付いた形態で公開することを含む、
請求項2に記載の情報管理方法。
【請求項4】
前記第2パラメーターを公開することは、
前記第2パラメーターを示す第1画像を表示装置に表示させることを含む、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報管理方法。
【請求項5】
前記表示装置によって表示された前記第1画像を撮像した撮像画像が公開されることと、をさらに含む
請求項4に記載の情報管理方法。
【請求項6】
光学装置と、
前記光学装置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを、前記光学装置に表示させることと、
前記第2パラメーターを表示させることと同時、又は前記第2パラメーターを表示させることよりも後に、前記第1パラメーターを公開することと、を実行する
表示装置。
【請求項7】
第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを公開することと、
前記第2パラメーターを公開することと同時、又は前記第2パラメーターを公開することよりも後に前記第1パラメーターを公開することと、
をコンピューターに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報管理方法、表示装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ある情報が改ざんされていない事を保証するための技術が知られている。
例えば、特許文献1は、画像読取装置を含み、この画像読取装置によって読み取られた画像を管理する画像管理システムを開示する。この画像管理システムは、画像読取装置の識別情報及び画像読取装置による累積読取回数をもとに電子透かしを作成する構成、及び、電子透かしのもととなった画像識別情報をもとに、この電子透かしが埋め込まれた画像に対応する指紋を作成する構成を備える。画像識別情報とは、識別情報及び累積読取回数である。また、画像管理システムは、電子透かしのもととなった画像識別情報及び指紋を対応付けて記憶する指紋管理データベースを備える。この対応付けが指紋管理データベースによって管理されることで、ある画像が特定の画像入力装置によって作成され、かつ改ざんされていないことが検証可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、電子透かしのもととなった画像識別情報、及び指紋を対応付けて記憶する指紋管理データベースを要するため、対応付けの管理に要するコストが高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の情報管理方法の一態様は、第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを公開することと、前記第2パラメーターを公開することと同時、又は前記第2パラメーターを公開することよりも後に前記第1パラメーターを公開することと、をコンピューターに実行させることと、を含む。
【0006】
本開示の表示装置の一態様は、表示対象の画像に対応する画像光を放射する光学装置と、前記光学装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを、前記光学装置に表示させることと、前記第2パラメーターを表示させることと同時、又は前記第2パラメーターを表示させることよりも後に、前記第1パラメーターを公開することと、を実行する。
【0007】
本開示のプログラムの一態様は、第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを公開することと、前記第2パラメーターを公開することと同時または前記第2パラメーターを公開することよりも後に前記第1パラメーターを公開することと、をコンピューターに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の第1実施形態に係る情報処理装置を含む表示システムの一例を示す概略図である。
【
図2】プロジェクターの電気的な構成を示す図である。
【
図3】情報処理装置の電気的な構成を示す図である。
【
図5】撮影画像の参加者による配信の説明図である。
【
図6】本開示の第2実施形態に係るプロジェクターの電気的な構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本開示に係る好適な形態を説明する。なお、図面において、各部の寸法および縮尺が実際と適宜に異なる場合があり、また、理解を容易にするために模式的に示している部分を含む場合がある。以下の説明において、本開示を限定する旨の特段の記載がない限り、本開示の範囲は以下の説明に記載された形態に限られない。また、本開示の範囲は当該形態の均等の範囲を含む。
【0010】
1.第1実施形態
[表示システムの構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10を含む表示システム1の一例を示す概略図である。
表示システム1は、会場Aにおいて、1又は複数の参加者UAから視える位置に画像Bを表示するシステムである。会場Aは、参加者UAが集まる活動が行われる場所であり、屋内、及び屋外のいずれの場所でもよい。参加者UAは、特定、又は不特定の人である。参加者UAが集まる活動は、例えば、催し物、会議、講義、及び授業などである。催し物は、例えば、音楽会、上映会、講演会、及び販売会などである。画像Bは、会場Aに居る参加者UAに向けて発信する情報を含む。画像Bが含む情報は、例えば、会場Aに設けられた演壇A1の上で行われているパフォーマンスの撮影像、会議及び授業などの資料、或は、催し物に関する宣伝などである。
【0011】
本実施形態の表示システム1は、
図1に示されるように、情報処理装置10と、プロジェクター20と、画像供給装置30と、を含む。情報処理装置10とプロジェクター20とは相互に通信可能に接続される。画像供給装置30は、上述の画像Bの画像データBDをプロジェクター20に供給する装置であり、画像データBDの画像信号をプロジェクター20に入力可能に当該プロジェクター20に接続される。画像供給装置30とプロジェクター20との間の画像信号の伝送経路は、有線、及び無線のいずれでもよい。
【0012】
図2は、プロジェクター20の電気的な構成の一例を示す図である。
プロジェクター20は、画像データBDに基づき画像Bを表示する表示装置の一例である。
図2に示されるように、プロジェクター20は、第1処理装置200と、第1記憶装置220と、光学装置240と、インターフェース装置260と、第1通信装置280と、を含み、それぞれがバスに接続される。第1処理装置200は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサーを含む。第1記憶装置220は、第1処理装置200が読み取り可能な記録媒体である。第1記憶装置220は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Radom Access Memory)である。
【0013】
本実施形態の第1処理装置200は、プロジェクター20の各部を制御する第1制御部201として機能する。なお、第1処理装置200がその他の機能部として機能してもよい。第1記憶装置220は、個体ID221を記憶する。個体ID221は、複数のプロジェクター20のそれぞれに一意に予め付された識別情報である。
【0014】
光学装置240は、表示対象の画像Bに基づく画像光BL(
図1)を放出する装置である。この画像光BLの放出によって画像Bが表示される。本実施形態の光学装置240は、ライトバルブなどの光源と、光変調装置としての表示パネルと、投写レンズなどを有する光学系と、を含む。表示パネルは、光源の光を画像データBDに基づき光変調することで画像光BLを出力する。当該画像光BLが光学系から放出されることで投写面に投射される。この結果、画像光BLに応じた画像Bが投写面に表示される。
【0015】
インターフェース装置260は、画像供給装置30から画像データBDが入力される装置である。インターフェース装置260は、画像信号の入力に関する所定規格に準拠したハードウェアを含み、当該ハードウェアは、例えばコネクター及びインターフェース回路を備える。
【0016】
第1通信装置280は、情報処理装置10との間で通信する装置である。通信方式は、無線方式、及び有線方式のいずれでもよい。通信方式が無線方式である場合、第1通信装置280は、例えば、アンテナ、RF(Radio Frequency)回路、及びベースバンド回路等を含む無線通信モジュールを備える。通信方式が有線方式である場合、第1通信装置280は、通信ケーブルが接続されるコネクター、及び、コネクターを介して送受信する信号を処理するインターフェース回路を含む有線通信モジュールを備える。
【0017】
第1通信装置280の通信により、プロジェクター20から情報処理装置10へ個体ID221が与えられ、また、情報処理装置10からプロジェクター20へ後述する電子透かしデータCDが与えられる。
【0018】
電子透かしデータCDは、画像Bの中に表示される電子透かしC(
図1)のデータである。電子透かしデータCDは、第1通信装置280から第1処理装置200に入力される。そして、第1制御部201の制御によって、電子透かしデータCDに基づく電子透かしCを投写する光と、画像データBDに基づく画像Bを投写する光とが重畳された画像光BLが光学装置240から放出される。この画像光BLが投写されることで、電子透かしCを含む画像Bが表示される。なお、電子透かしCが示す情報については後述する。
【0019】
図3は、情報処理装置10の電気的な構成の一例を示す図である。
情報処理装置10は、ユーザーUによって操作される装置である。本実施形態のユーザーUは、例えば、参加者UAが集まる活動を主催する主催者、又は、当該主催者の関係者などである。情報処理装置10は、例えば、デスクトップ型、ラップトップ型、又はタブレット型のパーソナルコンピューター、或いは、スマートフォンなどのコンピューターの機能を有する装置の一例である。
【0020】
図3に示されるように、本実施形態の情報処理装置10は、第2処理装置100と、第2記憶装置130と、入力装置150と、第2通信装置160と、第3通信装置170と、を含み、それぞれがバスに接続される。第2処理装置100は、例えばCPUなどのプロセッサーを含む。第2記憶装置130は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM、EPROM、又はEEPROMである。揮発性メモリーは、例えば、RAMである。入力装置150は、ユーザーUからの入力を受け取り、当該入力を第2処理装置100に出力する装置である。入力装置150は、例えば、キーボード、又はタッチパネルである。
【0021】
第2通信装置160は、プロジェクター20の第1通信装置280との間で通信する装置である。すなわち、第2通信装置160は、第1通信装置280に対応する通信方式、及び通信規格に応じた上述の無線通信モジュール、又は有線通信モジュールを備える。第3通信装置170は、インターネットなどの通信網を含むネットワークNW(
図1)と通信する装置である。第3通信装置170の通信方式は、無線方式、及び有線方式のいずれでもよい。すなわち、第3通信装置170は、上述の無線通信モジュール、又は有線通信モジュールを備える。なお、第2通信装置160と第3通信装置170との通信方式、及び通信規格が共通する場合、情報処理装置10は、第2通信装置160と第3通信装置170とのいずれか1つを備えればよい。
【0022】
図1に示されるように、本実施形態のネットワークNWには、NFTマーケットプレイス4、及びブロックチェーンネットワーク5が接続される。NFTは非代替性トークン(Non-Fungible Token)の略語である。第3通信装置170は、ネットワークNWを介して、NFTマーケットプレイス4と通信する。NFTマーケットプレイス4、及び、ブロックチェーンネットワーク5については後に詳述する。
【0023】
本実施形態の第2記憶装置130は、情報処理装置10を制御するプログラム131を記憶する。第2処理装置100のプロセッサーがプログラム131を実行することによって、第2処理装置100は、個体ID取得部101、非固定情報生成部102、不可逆変換部103、電子透かし生成部104、電子透かし公開部105、NFT生成部106、及び、NFT公開部107として機能する。
【0024】
個体ID取得部101は、第2通信装置160を介してプロジェクター20から個体ID221を取得する。なお、個体ID取得部101は、ユーザーUが入力装置150に入力した個体ID221を取得してもよい。
非固定情報生成部102は非固定情報Dを生成する。非固定情報Dは、非固定値の情報であり、例えば、生成されるごとに変わる情報、会場Aで活動が行われるごとに変わる情報、又は、生成時の状況によって変わる情報である。生成時の状況は、例えば、日付、時刻、場所、天候、又は気温などである。また、非固定情報Dの具体的形態は、例えば、数字、アルファベット、又は記号、或いは、これらの組合せの1文字以上の文字列である。本実施形態の非固定情報Dにはナンス値が用いられる。ナンス値は、生成されるごとに変わる数字列である。すなわち、本実施形態の非固定情報生成部102は、疑似乱数生成アルゴリズムを用いてナンス値を生成する。なお、本実施形態において、非固定情報Dは、少なくとも、会場Aで行われる個々の活動ごとに異なればよい。
【0025】
不可逆変換部103は、第1パラメーターE1を所定の不可逆変換アルゴリズムに基づいて第2パラメーターE2に変換する。本実施形態の第1パラメーターE1は、少なくとも個体ID221、及び非固定情報Dを含むデータである。また、本実施形態の所定の不可逆変換アルゴリズムはハッシュアルゴリズムである。すなわち、本実施形態の第2パラメーターE2は、第1パラメーターE1をハッシュアルゴリズムによって変換したハッシュ値である。ハッシュアルゴリズムは、例えばSHA-256(Secure Hash Algorithm 256-bit)である。なお、所定の不可逆変換アルゴリズムはハッシュアルゴリズムに限定されない。
【0026】
電子透かし生成部104は、第2パラメーターE2に基づいて、電子透かしデータCDを生成する。電子透かしデータCDは、第2パラメーターE2を表す電子透かしCのデータである。本実施形態の電子透かしCは、第2パラメーターE2の文字列情報を含むQRコードを含む。QRコードは登録商標である。例えば、ハッシュアルゴリズムがSHA-256である場合、第2パラメーターE2のハッシュ値は64文字の文字列となる。また、この第2パラメーターE2の情報量を格納可能なQRコードのサイズは29×29セルとなる。本実施形態の電子透かし生成部104は、このサイズのQRコードを電子透かしCとする電子透かしデータCDを生成する。なお、電子透かしCは、QRコードに限られない。電子透かしCは、例えば、別の形式の2次元バーコード、または、第2パラメーターE2の文字列でもよい。
【0027】
電子透かし公開部105は、第2通信装置160を介してプロジェクター20に、電子透かし生成部104によって生成された電子透かしデータCDを出力する。また、電子透かし公開部105は、当該電子透かしデータCDに基づく電子透かしCが重畳された画像Bをプロジェクター20に投写によって表示させる。この結果、
図1に示されるとおり、会場Aにおいて、参加者UAが視認可能な位置に電子透かしCを含む画像Bが表示され、また、電子透かしCが参加者UAの撮像装置Fによって撮像可能に公開される。上述の通り、電子透かしCは、第2パラメーターE2の文字列情報を含むため、電子透かしCが公開されることは、第2パラメーターE2が公開されることに相当する。したがって、本実施形態の電子透かし公開部105は、プロジェクター20を用いた電子透かしCの表示によって、会場Aに居る参加者UAに対して第2パラメーターE2を撮像可能に公開する機能を有する。
【0028】
NFT生成部106は、電子透かしCに紐付くNFT400を生成する。より具体的には、NFT生成部106は、電子透かしCが表す第2パラメーターE2の不可逆変換元の値である第1パラメーターE1を含むNFT400を生成する。本実施形態の第1パラメーターE1は、上述の通り、個体ID221、及び非固定情報Dを少なくとも含むデータである。したがって、NFT400は、少なくとも個体ID221、及び非固定情報Dを含む。
また、本実施形態のNFT生成部106は、第1パラメーターE1に加え、第2パラメーターE2、及び、NFT400の保有を示す所有者情報Gを含むNFT400を生成する。具体的には、NFT生成部106は、第1パラメーターE1、第2パラメーターE2、及び所有者情報Gを、例えば、NFT400のメタデータに記録する。これにより、第1パラメーターE1、第2パラメーターE2、及び所有者情報Gが互いに紐付けられた形態でNFT400に記録される。なお、NFT生成部106は、作成日時、ユーザーUに関する情報、会場Aの情報、及び、当該会場Aにおける活動に関する情報などの他の情報をNFT400に含めてもよい。また、NFT400が含む第2パラメーターE2は、当該第2パラメーターE2の文字列情報に限らない。例えば、第2パラメーターE2は、上述の電子透かしデータCD、又は第2パラメーターE2の文字列情報の保存場所を示すURI(Uniform Resource Identifier)でもよい。
【0029】
NFT公開部107は、NFT生成部106によって生成されたNFT400を、第3通信装置170を介してNFTマーケットプレイス4(
図1)に登録することで、当該NFT400を不特定多数の者に公開する。
NFTマーケットプレイス4は、ネットワークNWを介して不特定多数の者が通信端末からアクセス可能なインターネットサイトであり、NFTの購入、及び販売などの流通の場を提供するインターネットサイトである。NFTマーケットプレイス4は、1又は複数のサーバーコンピューターによって提供される。
【0030】
NFT400がNFTマーケットプレイス4に登録されることで、不特定多数の者が通信端末を用いてNFT400、及び当該NFT400のメタデータを閲覧可能になる。メタデータは、上述の通り、第2パラメーターE2の不可逆変換元の値である第1パラメーターE1を含むデータである。すなわち、NFT公開部107は、NFT400のNFTマーケットプレイス4への登録によって、不特定多数の者に対して第1パラメーターE1を公開する機能を有する。
【0031】
NFTマーケットプレイス4に登録されたNFT400は、ブロックチェーンネットワーク5の台帳データによって管理される。ブロックチェーンネットワーク5は、それぞれがノードになる複数のコンピューターを含むネットワークであり、各ノードによって台帳データを分散して管理される。台帳データは各ノードによって相互に監視されており、この監視によって台帳データの改ざんが防止され、また、当該台帳データが真のデータであることが保証される。したがって、NFT400がブロックチェーンネットワーク5の台帳データによって管理されることで、当該NFT400の改ざんが防止され、また、NFT400に含まれる第1パラメーターE1、第2パラメーターE2及び所有者情報Gの真正が保証される。
【0032】
本実施形態において、参加者UAは、主催者であるユーザーUに対し、活動への参加料金を支払うことで、次の第1権利、第2権利、及び第3権利がユーザーUから与えられる。第1権利は、参加者UAが自身の撮像装置Fによって画像Bを私的にスチル撮影する権利である。第2権利は、NFT400の所有者になる権利である。第3権利は、画像Bの撮像画像H(
図5)と活動に関するコメントI(
図5)とを、SNS(Social networking service)等のWebサービスを通じて配信する権利である。なお、第1権利、第2権利、及び第3権利の全て、又は幾つかの権利は無償でもよい。
【0033】
また、複数の参加者UAに対してNFT400の所有権を付与可能にするために、本実施形態のNFTマーケットプレイス4は、複数の参加者UAが1つのNFT400の共有所有権を売買可能なマーケットを提供する。なお、活動の主催者などのユーザーUが、このNFT400に紐付くトークンの所有権を複数に分割して販売する手法を用いることで、複数の参加者UAにNFT400の所有権を与えてもよい。
【0034】
[情報処理装置の動作]
図4は、情報処理装置10の動作を示す図である。
会場Aにおける活動の開催時に、例えばユーザーUが情報処理装置10を起動すると、個体ID取得部101がプロジェクター20から個体ID221を取得し(ステップSa1)、また、非固定情報生成部102が非固定情報Dを生成する(ステップSa2)。なお、ステップSa1、及びステップSa2は、どちらが先でもよく、また、同時に行われてもよい。
【0035】
次いで、不可逆変換部103が、個体ID221、及び非固定情報Dを含む第1パラメーターE1を所定の不可逆変換アルゴリズムによって不可逆変換することで、第2パラメーターE2を生成する(ステップSa3)。上述の通り、本実施形態の第2パラメーターE2は、第1パラメーターE1のハッシュ値である。
【0036】
次に、電子透かし生成部104が第2パラメーターE2を表す電子透かしCの電子透かしデータCDを生成する(ステップSa4)。そして、電子透かし公開部105が、電子透かしデータCDに対応する電子透かしCを含む画像Bをプロジェクター20に表示させる(ステップSa5)。このステップSa5の処理により、第2パラメーターE2を示す電子透かしCが会場Aに居る参加者UAに撮像可能に公開される。
【0037】
次いで、NFT生成部106が、第1パラメーターE1、及び所有者情報Gを含むNFT400を生成する(ステップSa6)。所有者情報Gには、発行者であるユーザーUの情報が最初の所有者として格納される。また、本実施形態のステップSa6において、NFT生成部106は、第2パラメーターE2もNFT400に含める。次に、NFT公開部107が、第3通信装置170を介してNFTマーケットプレイス4にNFT400を登録する(ステップSa7)。このステップSa7の処理により、不特定多数の者に対してNFT400が公開される。
【0038】
NFTマーケットプレイス4に登録されたNFT400は、上述の通り、ブロックチェーンネットワーク5によって管理される。この結果、NFT400に含まれる第1パラメーターE1、及び第2パラメーターE2の真性がブロックチェーンネットワーク5の管理によって保証される。
【0039】
なお、
図4には、ステップSa5における電子透かしCの公開の後に、ステップSa7におけるNFT400の公開が行われる形態が示されている。しかしながら、ステップSa5における電子透かしCの公開と、ステップSa7におけるNFT400の公開とは、同時に行われてもよい。
【0040】
ステップSa7、及びステップSa5の各処理により、第2パラメーターE2を示す電子透かしCの公開の後、又は、当該電子透かしCの公開と同時に、第1パラメーターE1を示すNFT400が不特定多数の者に公開される。この結果、第1パラメーターE1の公開によって、当該第1パラメーターE1と同時又は先に公開された第2パラメーターE2を第三者が特定可能になり、第1パラメーターE1と第2パラメーターE2との対応付けが公知、又は周知となる。したがって、第1パラメーターE1と第2パラメーターE2との対応付けを、例えばサーバーコンピューター等の専用の装置を用いて管理する必要がなく、当該管理に要するコストを削減できる。
【0041】
また、公開後の第1パラメーターE1及び第2パラメーターE2は、NFT400としてブロックチェーンネットワーク5によって管理される。したがって、第1パラメーターE1及び第2パラメーターE2の真性が保証される。
【0042】
[活動への真の参加者UAであることの保証]
本実施形態の表示システム1において、参加者UAは、活動中に公開された電子透かしCに対応するNFT400の所有者となることで、活動への真の参加者UAであることが保証される。
【0043】
詳述すると、上述の第2権利により、発行後のNFT400の所有権は、ユーザーUによって、真の参加者UAに与えられている。また、発行後のNFT400は、ブロックチェーンネットワーク5のノードによって分散管理されることで、所有者情報Gの耐改ざん性が高められている。したがって、NFT400の発行後の新たな所有者は、真の参加者UAであることが、第2権利を付与したユーザーU、及び、ブロックチェーンネットワーク5の耐改ざん性によって保証されることとなる。
【0044】
また、NFT400は、活動中に公開された電子透かしCに1対1に紐付けられている。したがって、NFT400を所有する真の参加者UAが参加した活動が、当該NFT400に対応する電子透かしCが公開された活動であることも保証される。したがって、活動が例えば会合又は授業の場合に、参加者UAが会合又は授業へ参加したことの証明として利用することも可能となる。また、参加者UAが画像Bと同席者とを含む撮像画像Hを撮像することで、同席者が会合又は授業に同席していたことを立証する証拠として撮像画像Hを用いることも可能である。
【0045】
また、NFT400が含む第2パラメーターE2は、第1パラメーターE1を不可逆変換した値である。このため、第1パラメーターE1、及び、所定の不可逆変換のアルゴリズムのいずれか一方が不明である限り、第三者が正規の第2パラメーターE2を含むNFT400を生成することはできない。すなわち、第三者が、電子透かしC及びNFT400のペアを偽造したとしても、NFT400の第2パラメーターE2の値によって、当該NFT400の偽造が必ず露呈する。したがって、NFT400の所有による真の参加者UAであることの保証が、より確実なものとなる。
【0046】
また、本実施形態の第1パラメーターE1は、会場Aに設置されたプロジェクター20の個体ID221を含む。したがって、この個体ID221が付与されたプロジェクター20の所有者及び借用者は、当該第1パラメーターE1を含むNFT400の発行者(最初の所有者)と関係を有する者であることを、プロジェクター20を証拠に主張できる。
【0047】
また例えば、活動に付随する各種の権利がNFT400の所有者に予め紐付けられ、かつ、NFT400の所有者が各種の権利を保有するものとする。この場合、活動の主催者であるユーザーUは、NFT400の所有者の指定により、任意の者に各種の権利を帰属せることができる。また、ユーザーUがプロジェクター20の所有者又は借用者をNFT400の所有者に指定した場合には、プロジェクター20の所有者又は借用者は、当該プロジェクター20を証拠として、上記各種の権利の所有を主張することもできる。
【0048】
[電子透かしCを画像Bの参加者UAによる配信]
本実施形態では、上述の第1権利によって、活動に参加したいずれの参加者UAも、会場Aにおいて画像Bを自身の撮像装置Fによってスチル撮影することがユーザーUによって許可されている。さらに、上述の第3権利により、いずれの参加者UAも、
図5に示す用に、活動についてのコメントIを付した撮像画像Hを自身が参加するSNS等のWebサービスを通じて配信することが許可されている。
【0049】
したがって、参加者UAは、活動に参加した後、例えば活動の感想を述べたコメントIとともに撮像画像Hを、SNS等のWebサービスを通じて自由に配信することができる。撮像画像H及びコメントIが参加者UAから配信されることで、活動が広く公のものとなり、当該活動の話題性が高められる。一方、ユーザーUは、画像Bを撮像した撮像画像Hの配信に係る第3権利の販売によって、当該撮像画像Hの流通から収益を得ることもできる。
【0050】
また、参加者UAは、撮像画像Hの配信に先立って、撮像画像Hが含む電子透かしCに対応するNFT400を所有することで、自身が活動への真の参加者UAであることを第三者に対して示すことができる。一方、撮像画像Hの配信者がNFT400を所有していない場合、活動に参加していない第三者による配信であることが明確となるため、撮像画像H、又は画像Bの不正な配信が抑制される。
【0051】
また、電子透かしCを含む撮像画像Hが、活動に関するコメントIとともにSNS等のWebサービスを通じて配信されることで、この電子透かしCが、コメントIにより示唆された活動に対応付くことが公に認知される。このため、電子透かしCと活動との対応付けがサーバーコンピューター等で管理される必要がなくなる。
したがって、偽造された電子透かしCを含む画像Bが、活動のコメントIとともに不正に配信されたとしても、正規の参加者UAによって配信された電子透かしC及びコメントIの存在によって、画像Bの電子透かしCに偽造の疑いがあり、不正な配信であることが明らかになる。これに加え、より多くの参加者UAが電子透かしCを含む撮像画像H及びコメントIを配信することで正規の電子透かしCと活動の対応付けが広く公に認知されるほど、偽造された電子透かしCの信憑性が低められる。したがって、多くの参加者UAが集まる人気が高い活動については、不正な配信が横行し易いものの、正規の電子透かしC及びコメントIの配信も活発に行われるため、電子透かしCの真偽の識別が容易となる。
【0052】
上述の通り、本実施形態の表示システム1は情報処理装置10を備える。この情報処理装置10は、第1パラメーターE1が不可逆変換された第2パラメーターE2を電子透かしCを含む画像Bの表示によって参加者UAが撮像可能に公開することと、第2パラメーターE2を公開することと同時、又は第2パラメーターE2を公開することよりも後に第1パラメーターE1を含むNFT400の登録によって当該第1パラメーターE1を不特定多数の者に公開することと、を実行する。
この結果、第1パラメーターE1の公開によって、当該第1パラメーターE1と同時又は先に公開された第2パラメーターE2を不特定多数の第三者が特定可能になり、第1パラメーターE1と第2パラメーターE2との対応付けが公知、又は周知となる。したがって、第1パラメーターE1と第2パラメーターE2との対応付けを、例えばサーバーコンピューター等の専用の装置を用いて管理する必要がなく、当該管理、及び表示システム1の運用に要するコストを削減できる。
【0053】
本実施形態の表示システム1において、NFT400の発行によって公開された第1パラメーターE1は、ブロックチェーンネットワーク5によって管理される。
したがって、公開された第1パラメーターE1の真性が保証される。
【0054】
本実施形態の表示システム1において、第1パラメーターE1の公開は、第1パラメーターE1と、第2パラメーターE2とを含むことで、両者が紐付いたNFT400の発行による公開である。そして、このNFT400がブロックチェーンネットワーク5によって管理される。
したがって、公開後の第1パラメーターE1に加え、公開後の第2パラメーターE2の真性も保証される。
【0055】
本実施形態の表示システム1において、第2パラメーターE2の公開は、当該第2パラメーターE2を示す第1画像に相当する電子透かしCをプロジェクター20に投写させることで、当該電子透かしCを表示させることである。
したがって、プロジェクター20による表示を視認する者を対象に、第2パラメーターE2が確実に公開される。また、表示を視認した者は、電子透かしCを撮像装置Fによって撮像することで、第2パラメーターE2を示す電子透かしCを撮像画像Hとして確実に残すことができる。
また、電子透かしCを表示する表示装置がプロジェクター20であるため、電子透かしCを含む画像Bを大画面に拡大表示できる。
また、表示装置がプロジェクター20であるため、電子透かしCを画像Bに埋め込む等の事前の画像処理が不要となり、電子透かしCを画像Bに重畳した投写によって電子透かしCを含む画像Bを表示できる。したがって、例えば、活動の状況に連動した画像Bがリアルタイムに表示される場合でも、リアルタイム性を阻害することなく電子透かしCを画像Bに含めることができる。また、電子透かしCに対応するNFT400に各種の権利が予め紐付けられることで、例えば、リアルタイムに表示される画像Bの撮像に係る権利を販売する、といったことが可能となる。
【0056】
本実施形態の表示システム1において、電子透かしCの撮像画像Hは、SNS等のWebサービスを通じて、プロジェクター20による表示を視認した者によって公開される。
電子透かしCの公開によって、当該電子透かしCが公に認知されるため、電子透かしCを管理するサーバーコンピューター等が不要となり、当該管理に要するコストを削減できる。また、電子透かしCが偽造された場合でも、正規の電子透かしCが広く公開されることで、偽造された電子透かしCの信憑性が低められ、真偽の判断が容易となる。
【0057】
2.第2実施形態
図6は、本開示の第2実施形態に係るプロジェクター1020の電気的な構成の一例を示す図である。なお、同図において、第1実施形態において説明した構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0058】
本実施形態のプロジェクター1020は、第1実施形態の情報処理装置10に代わって、第1パラメーターE1を不可逆変換した第2パラメーターE2を公開することと、第2パラメーターE2の公開よりも後、又は第2パラメーターE2の公開と同時に第1パラメーターE1を公開することと、を実行する。
具体的には、
図6に示される通り、プロジェクター1020の第1処理装置200は、情報処理装置10の第2処理装置100と同様に、個体ID取得部101、非固定情報生成部102、不可逆変換部103、電子透かし生成部104、電子透かし公開部105、NFT生成部106、及び、NFT公開部107として機能する。また、プロジェクター1020は、情報処理装置10と同様に、NFTマーケットプレイス4が接続されたネットワークNWと通信する第3通信装置170を備える。
【0059】
本実施形態のプロジェクター1020によれば、情報処理装置10が不要となり、表示システム1のコストを削減できる。
【0060】
3.変形例
以上に例示した形態は多様に変形され得る。上述の形態に適用され得る具体的な変形の形態を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の形態は、技術的な矛盾を生じさせない範囲で相互に適宜に併合され得る。
【0061】
(1)情報処理装置10は、1台のコンピューターに限らず、複数のコンピューターによって実現されてもよい。具体的には、情報処理装置10の第2処理装置100が備える各機能部は、複数のコンピューターがそれぞれ備える各プロセッサーによって実現されてもよい。この場合、
図4に示した各ステップが、複数のコンピューターに割り当てられ、各コンピューターによって実行される。また、このコンピューターは、プロジェクター20であってもよい。すなわち、情報処理装置10の第2処理装置100が備える機能部を、プロジェクター20の第1処理装置200が備えてもよい。
【0062】
(2)プロジェクター20は、電子透かしCを含む画像Bを表示可能な他の表示装置でもよい。例えば、表示装置は、液晶パネル及び有機EL(electro-luminescence)パネルなどのフラットパネルディスプレイ、DMD(Digital Micromirror Device)、又は、LED(light-emitting diode)アレイを光学装置240が含む装置でもよい。
【0063】
(3)第1パラメーターE1が含む個体ID221は、ユーザーUが設定する任意のIDでもよい。
【0064】
(4)第1パラメーターE1の不可逆変換は、ハッシュアルゴリズムを用いた変換に限らない。例えば、不可逆変換は、第1パラメーターE1を示す第1画像の非可逆画像圧縮変換でもよい。非可逆画像圧縮変換は、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)などである。
【0065】
(5)第1パラメーターE1の公開は、表示装置による表示に限らない。例えば、第1パラメーターの公開は、拡声装置などからの音声出力を用いた公開でもよい。
【0066】
4.本開示のまとめ
以下、本開示のまとめを付記する。
【0067】
(付記1)第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを公開することと、前記第2パラメーターを公開することと同時、又は前記第2パラメーターを公開することよりも後に前記第1パラメーターを公開することと、をコンピューターが実行する情報管理方法。
付記1によれば、第1パラメーターの公開によって、当該第1パラメーターと同時又は先に公開された第2パラメーターを第三者が特定可能になり、第1パラメーターと第2パラメーターとの対応付けが公知、又は周知となる。したがって、第1パラメーターと第2パラメーターとの対応付けを、例えばサーバーコンピューター等の専用の装置を用いて管理する必要がなく、当該管理に要するコストを削減できる。
【0068】
(付記2)公開された前記第1パラメーターは、ブロックチェーンネットワークによって管理される、付記1に記載の情報管理方法。
付記2によれば、公開された第1パラメーターの真性が保証される。
【0069】
(付記3)前記第1パラメーターを公開することは、前記第1パラメーターと前記第2パラメーターとが紐付いた形態で公開することを含む、付記2に記載の情報管理方法。
付記3によれば、公開後の第1パラメーターE1に加え、公開後の第2パラメーターE2の真性も保証される。
【0070】
(付記4)前記第2パラメーターを公開することは、前記第2パラメーターを示す第1画像を表示装置に表示させることを含む、付記1から付記3のいずれかに記載の情報管理方法。
付記4によれば、表示を視認する者を対象に、第2パラメーターが確実に公開される。また、表示を視認した者は、第1画像を撮像装置によって撮像することで、第2パラメーターを撮像画像として確実に残すことができる。
【0071】
(付記5)前記表示装置によって表示された前記第1画像を撮像した撮像画像が公開されることと、をさらに含む、付記4に記載の情報管理方法。
付記5によれば、第1画像の公開によって、当該第1画像が公に認知されるため、第1画像を管理するサーバーコンピューター等が不要となり、当該管理に要するコストを削減できる。また、第1画像が偽造された場合でも、正規の第1画像が広く公開されることで、偽造された第1画像の信憑性が低められ、真偽の判断が容易となる。
【0072】
(付記6)光学装置と、前記光学装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを、前記光学装置に表示させることと、前記第2パラメーターを表示させることと同時、又は前記第2パラメーターを表示させることよりも後に、前記第1パラメーターを公開することと、を実行する表示装置。
付記6によれば、付記1と同様な効果が得られる。
【0073】
(付記7)第1パラメーターが不可逆変換された第2パラメーターを公開することと、前記第2パラメーターを公開することと同時、又は前記第2パラメーターを公開することよりも後に前記第1パラメーターを公開することと、をコンピューターに実行させる、プログラム。
付記7によれば、付記1と同様な効果が得られる。
【符号の説明】
【0074】
5…ブロックチェーンネットワーク、10…情報処理装置(コンピューター)、20、1020…プロジェクター(表示装置)、100…第2処理装置、101…個体ID取得部、102…非固定情報生成部、103…不可逆変換部、104…電子透かし生成部、105…電子透かし公開部、106…NFT生成部、107…NFT公開部、131…プログラム、201…第1制御部(制御部)、221…個体ID、240…光学装置、B…画像、C…電子透かし、E1…第1パラメーター、E2…第2パラメーター、H…撮像画像、NW…ネットワーク、U…ユーザー、UA…参加者。