(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032224
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】外国語動詞学習支援装置及び外国語動詞学習支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G09B 7/06 20060101AFI20240305BHJP
G09B 19/06 20060101ALI20240305BHJP
【FI】
G09B7/06
G09B19/06
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135776
(22)【出願日】2022-08-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】522497652
【氏名又は名称】堀場 浩信
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】堀場 浩信
【テーマコード(参考)】
2C028
【Fターム(参考)】
2C028AA03
2C028BA01
2C028BB04
2C028BB06
2C028BC01
2C028BC02
2C028BD01
(57)【要約】
【課題】幼児などの使用者が外国語動詞の発音と意味とを関連付けて覚えるための支援を効果的に行うこと。
【解決手段】制御部15は、対象動詞の発音音声を発音部11に出力させる音声出力手段と、対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像とを表示部12に同時に並べて表示させる映像表示手段と、これら映像から使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段と、解答の入力を受け付けた場合であって解答が正解である場合に、解答が正解であることを使用者に報知する映像を表示部12に表示させることと、解答が正解であることを使用者に報知する音声を発音部11に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段とを備える。正解映像は、対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者に対して音声を出力する発音部と、前記使用者に対して映像を表示する表示部と、前記使用者からの入力を受け付ける入力部と、前記発音部、前記表示部、及び前記入力部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
対象動詞の発音音声を前記発音部に出力させる音声出力手段と、
前記対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、前記対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像と、を前記表示部に同時に並べて表示させる映像表示手段と、
前記正解映像及び前記不正解映像から前記使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段と、
前記解答の入力を受け付けた場合であって当該解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する映像を前記表示部に表示させることと、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する音声を前記発音部に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段と、を備え、
前記正解映像は、前記対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画である、
外国語動詞学習支援装置。
【請求項2】
前記動画は、前記動作の主体のみが動く一方、前記主体以外の構成が動かないように構成されている、
請求項1に記載の外国語動詞学習支援装置。
【請求項3】
前記動画の再生時間は、0.5秒以上、2秒以内である、
請求項1または請求項2に記載の外国語動詞学習支援装置。
【請求項4】
使用者に対して音声を出力する発音部と、前記使用者に対して映像を表示する表示部と、前記使用者からの入力を受け付ける入力部と、前記発音部、前記表示部、及び前記入力部を制御する制御部と、を備えるコンピュータにおいて、
前記制御部を、
対象動詞の発音音声を前記発音部に出力させる音声出力手段、
前記対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、前記対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像と、を前記表示部に同時に並べて表示させる映像表示手段、
前記正解映像及び前記不正解映像から前記使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段、
及び、前記解答の入力を受け付けた場合であって当該解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する映像を前記表示部に表示させることと、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する音声を前記発音部に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段、として機能させるものであり、
前記正解映像は、前記対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画である、
外国語動詞学習支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外国語動詞学習支援装置及び外国語動詞学習支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、英語学習支援プログラムとして、非特許文献1に記載のプログラムがある。このプログラムによって機能されるコンピュータでは、対象の英単語の発音音声がスピーカから出力される。また、上記英単語の意味に関連する1つの静止画(以下、正解映像)と、当該英単語の意味に関連しない複数の静止画(以下、不正解映像)とがディスプレイに同時に表示される。そして、使用者によるタッチパネルの操作によって正解映像及び不正解映像から1つを選択することに対応する解答の入力がなされると、当該解答が正解である場合には、その旨が使用者に対して映像や音声によって報知される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Oxford Reading Club ,[令和4年8月11日検索],インターネット<URL:https://www.oupjapan.co.jp/ja/orc_feature/index.shtml >
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、非特許文献1に記載のプログラムでは、対象の英単語が名詞の場合には、特に幼児などが英単語の発音と意味とを関連付けて覚えることを支援する上で効果的である。
【0005】
しかしながら、対象の英単語が動詞である場合、以下の不都合が生じるおそれがある。例えば「grab」、すなわち「手で対象物を掴む動作」という意味の動詞に関連する静止画において、「手」と「対象物」との双方が登場する場合、幼児にとっては、「grab」の意味が、「手」を示しているのか、「対象物」を示しているのか、あるいは、「手で対象物を掴む動作」を示しているのかを理解することが難しい。
【0006】
なお、こうした問題は、英語の動詞の学習支援を行うプログラムに限らず、他の外国語の動詞の学習支援を行うプログラムにおいても共通したものとなっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための外国語動詞学習支援装置及び外国語動詞学習支援プログラムの各態様を記載する。
[態様1]
使用者に対して音声を出力する発音部と、前記使用者に対して映像を表示する表示部と、前記使用者からの入力を受け付ける入力部と、前記発音部、前記表示部、及び前記入力部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、対象動詞の発音音声を前記発音部に出力させる音声出力手段と、前記対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、前記対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像と、を前記表示部に同時に並べて表示させる映像表示手段と、前記正解映像及び前記不正解映像から前記使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段と、前記解答の入力を受け付けた場合であって当該解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する映像を前記表示部に表示させることと、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する音声を前記発音部に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段と、を備え、前記正解映像は、前記対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画である、外国語動詞学習支援装置。
【0008】
同構成によれば、使用者が、発音部から出力される発音音声を聴いた後に、表示部に表示される正解映像及び不正解映像から1つを選択して入力部を介して解答の入力を行うと、当該解答が正解である場合、以下の2つのうちの少なくとも一方が行われる。すなわち、解答が正解であることを使用者に報知する映像が表示部に表示されることと、解答が正解であることを使用者に報知する音声を発音部に出力させることとの少なくとも一方が行われる。
【0009】
そして、使用者自身が選択した解答が正解であることが映像及び音声の少なくとも一方によって報知されることで、使用者は、当該解答が正解であることを認識できる。
ここで、正解映像が対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画であるので、使用者は、動画中の当該動作を視認することで、発音部から出力される発音音声の単語が動詞であることと、当該動詞の意味とを直感的に理解できる。
【0010】
したがって、幼児などの使用者が外国語動詞の発音と意味とを関連付けて覚えるための支援を効果的に行うことができる。
[態様2]
前記動画は、前記動作の主体のみが動く一方、前記主体以外の構成が動かないように構成されている、態様1に記載の外国語動詞学習支援装置。
【0011】
同構成によれば、対象動詞に関連する動作の主体以外の構成が動かないので、対象動詞の意味が主体以外の構成であると使用者に誤って認識させることを効果的に抑制できる。したがって、特に幼児などの使用者にあっては、当該対象動詞の意味を一層認識しやすくなる。
【0012】
[態様3]
前記動画の再生時間は、0.5秒以上、2秒以内である、態様1または態様2に記載の外国語動詞学習支援装置。
【0013】
動画の再生時間が0.5秒よりも短い場合、使用者は、動画を見過ごしやすくなるので、動画の内容を正確に認識することが難しくなる。一方、動画の再生時間が2秒よりも長い場合、動画の内容に、対象動詞の意味以外のノイズ情報が含まれやすくなる。このため、使用者は、動画の内容と対象動詞の意味との関連性を正確に認識することが難しくなる。
【0014】
この点、上記構成によれば、使用者は、動画を見過ごしにくくなるので、動画の内容を正確に認識しやすくなる。また、動画の内容にノイズ情報が含まれにくくなるので、使用者は、動画の内容と対象動詞の意味との関連性を正確に認識できる。
【0015】
[態様4]
使用者に対して音声を出力する発音部と、前記使用者に対して映像を表示する表示部と、前記使用者からの入力を受け付ける入力部と、前記発音部、前記表示部、及び前記入力部を制御する制御部と、を備えるコンピュータにおいて、前記制御部を、対象動詞の発音音声を前記発音部に出力させる音声出力手段、前記対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、前記対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像と、を前記表示部に同時に並べて表示させる映像表示手段、前記正解映像及び前記不正解映像から前記使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段、及び、前記解答の入力を受け付けた場合であって当該解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する映像を前記表示部に表示させることと、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する音声を前記発音部に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段、として機能させるものであり、前記正解映像は、前記対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画である、外国語動詞学習支援プログラム。
【0016】
同構成によれば、態様1と同様な作用効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、幼児などの使用者が外国語動詞の発音と意味とを関連付けて覚えるための支援を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、動詞学習支援装置の一実施形態について、端末の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1の端末の制御部が実行する動詞学習支援プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【
図3】
図3(a)は、問題表示画面を示す図であり、
図3(b)は、正解表示画面を示す図であり、
図3(c)は、不正解表示画面を示す図である。
【
図4】
図4(a)~
図4(c)は、正解映像の一例を構成する3つの静止画を順に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、
図1~
図4を参照して、外国語動詞学習支援装置(以下、動詞学習支援装置)及び外国語動詞学習支援プログラム(以下、動詞学習支援プログラム)の一実施形態について説明する。本実施形態の外国語は、英語である。
【0020】
図1に示すように、動詞学習支援装置としての端末10は、発音部11、表示部12、入力部13、通信部14、制御部15、及び記憶部16を備えるコンピュータである。端末10は、タブレットPC、スマートフォン、携帯型ゲーム機、あるいはデスクトップPCなどにより構成される。
【0021】
発音部11は、電気信号を音に変換する装置、いわゆるスピーカ、及び音声制御回路などにより構成され、使用者に対して音声を出力する。
表示部12は、液晶ディスプレイあるいは有機ELディスプレイ、及び表示制御回路などにより構成され、使用者に対して映像を表示する。
【0022】
入力部13は、タッチパネル、キーボード、押下ボタン、あるいはマウス、及び入力検出回路などにより構成され、使用者からの操作入力を受け付ける。
通信部14は、有線または無線の通信回路であり、インターネットに接続されることでデータの送受信を行う。
【0023】
記憶部16は、ハードディスク、フラッシュメモリなどで構成され、情報のリードライトを許容する。
発音部11、表示部12、入力部13、通信部14、及び記憶部16は、通信線を介して制御部15に接続されている。
【0024】
制御部15は、CPU、ROM、RAMなどで構成され、各種演算や制御動作を実行する。制御部15は、端末10における各種演算及び制御動作を実行する演算部を有している。演算部は、CPU、MPUなどを含む演算処理部である。
【0025】
制御部15は、RAM及びROMなどを有している。RAMは、演算部のワーク領域及びバッファ領域として機能する。ROMは、端末10の起動プログラムや各種情報についてのデフォルト値などを記憶する。
【0026】
記憶部16には、制御部15が表示部12に後述する各種映像を表示させるとともに各種音声を出力させるために実行する動詞学習プログラム161を含む各種プログラムが記憶されている。また、記憶部16には、動詞学習プログラム161を実行するためのデータを含む各種データを格納するデータベース162が記憶されている。
【0027】
次に、
図2を参照して、制御部15が実行する動詞学習支援プログラムの処理手順について説明する。この一連の処理は、メニュー画面(図示略)において、使用者による操作入力によりクイズ開始アイコンが選択されることにより開始される。
【0028】
図2に示すように、この一連の処理では、まず、制御部15は、表示部12に、1つの正解映像211と、1つまたは複数の不正解映像212,213とを同時に並べて表示させる(ステップS1)。
【0029】
詳しくは、
図3(a)に示すように、表示部12に表示される問題表示画面210上において、対象動詞の意味に関連する1つの正解映像211と、対象動詞の意味に関連しない3つの不正解映像212,213とが問題表示画面210の横方向に並んで表示される。
【0030】
ここで、正解映像211は、対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画である。この動画は、動作の主体のみが動く一方、主体以外の構成が動かないように構成されていることが好ましい。
【0031】
図4(a)~
図4(c)に示すように、例えば対象動詞が「grab」である場合、正解映像211の動画を構成する3つの静止画211a,211b,211c同士の間において、動作の主体である手241のみが移動または変形する。一方、手241以外の構成である対象物242が移動または変形しない。
【0032】
また、この動画の再生時間は、0.5秒以上、2秒以内であることが好ましい。なお、不正解映像212,213については、動画でもよいし、静止画でもよい。
図2に示すように、次に、制御部15は、発音部11により、対象動詞の発音音声を発音部11に出力させる(ステップS2)。
【0033】
次に、制御部15は、正解映像211及び不正解映像212,213から使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける(ステップS3)。
次に、制御部15は、受け付けた解答が正解であるか否かの正誤判定を行う(ステップS4)。
【0034】
次に、制御部15は、正誤判定結果を報知する(ステップS5)。
ここでは、受け付けた解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを使用者に報知する映像を表示部12に表示させる。また、受け付けた解答が正解であることを使用者に報知する音声を発音部11に出力させる。
【0035】
詳しくは、
図3(b)に示すように、表示部12に正解表示画面220を表示させる。正解表示画面220では、例えば、選択された正解映像211上に「〇」が重なっている正解報知映像221が表示される。また、正解表示画面220の中央位置に、対象動詞の文字222(この場合、「grab」)が表示される。
【0036】
一方、受け付けた解答が不正解である場合に、当該解答が不正解であることを使用者に報知する映像を表示部12に表示させる。また、受け付けた解答が不正解であることを使用者に報知する音声を発音部11に出力させる。
【0037】
詳しくは、
図3(c)に示すように、表示部12に不正解表示画面230を表示させる。不正解表示画面230では、例えば選択された不正解映像212上に「×」が重なっている不正解報知映像232が表示される。また、不正解表示画面230の中央位置に、対象動詞の文字222(この場合、「grab」)が表示される。
【0038】
そして、制御部15は、一連の処理を終了する。なお、複数の対象動詞の学習を連続して行う場合には、予め設定された対象動詞の学習順に従って上記ステップS1~S6の処理が繰り返し実行されるようにすればよい。
【0039】
なお、上記[課題を解決するための手段]欄における映像表示手段は、ステップS1を実行する制御部15により構成される。また、音声出力手段は、ステップS2を実行する制御部15により構成される。また、解答受付手段は、ステップS3を実行する制御部15により構成される。また、解答結果報知手段は、ステップS4を実行する制御部15により構成される。
【0040】
次に、本実施形態の作用について説明する。
使用者が、発音部11から出力される発音音声を聴いた後に、表示部12に表示される正解映像211及び不正解映像212,213から1つを選択して入力部13を介して解答の入力を行うと、当該解答が正解である場合、以下の2つが行われる。すなわち、正解報知映像221が表示部12に表示されるとともに、解答が正解であることを使用者に報知する音声が発音部11から出力される。そして、使用者自身が選択した解答が正解であることが映像及び音声の少なくとも一方によって報知されることで、使用者は、当該解答が正解であることを認識できる。
【0041】
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)正解映像211が対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画であるので、使用者は、動画中の当該動作を視認することで、発音部11から出力される発音音声の単語が動詞であることと、当該動詞の意味とを直感的に理解できる。
【0042】
したがって、幼児などの使用者が英語動詞の発音と意味とを関連付けて覚えるための支援を効果的に行うことができる。
(2)動画は、動作の主体のみが動く一方、主体以外の構成が動かないように構成されている。
【0043】
こうした構成によれば、対象動詞に関連する動作の主体以外の構成が動かないので、対象動詞の意味が主体以外の構成であると使用者に誤って認識させることを効果的に抑制できる。したがって、特に幼児などの使用者にあっては、当該対象動詞の意味を一層認識しやすくなる。
【0044】
(3)動画の再生時間は、0.5秒以上、2秒以内である。
動画の再生時間が0.5秒よりも短い場合、使用者は、動画を見過ごしやすくなるので、動画の内容を正確に認識することが難しくなる。一方、動画の再生時間が2秒よりも長い場合、動画の内容に、対象動詞の意味以外のノイズ情報が含まれやすくなる。このため、使用者は、動画の内容と対象動詞の意味との関連性を正確に認識することが難しくなる。
【0045】
この点、上記構成によれば、使用者は、動画を見過ごしにくくなるので、動画の内容を正確に認識しやすくなる。また、動画の内容にノイズ情報が含まれにくくなるので、使用者は、動画の内容と対象動詞の意味との関連性を正確に認識できる。
【0046】
<変形例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0047】
・正解映像211を構成する動画の再生時間は、0.5秒よりも短くてもよいし、2秒よりも長くてもよい。
・対象動詞の意味によっては、動作の主体以外の構成が動く動画であってもよい。
【0048】
・受け付けた解答が正解である場合に、解答が正解であることを使用者に報知する映像を表示部12に表示させるのであれば、解答が正解であることを使用者に報知する音声を発音部11に出力させなくてもよい。また、受け付けた解答が正解である場合に、解答が正解であることを使用者に報知する音声を発音部11に出力させるのであれば、解答が正解であることを使用者に報知する映像を表示部12に表示させなくてもよい。
【0049】
・本発明は、英語動詞の学習を支援する装置及びプログラムに限定されず、ドイツ語、フランス語などの他の外国語の動詞の学習を支援する装置あるいはプログラムとして具体化してもよい。
【符号の説明】
【0050】
10…端末
11…発音部
12…表示部
13…入力部
14…通信部
15…制御部
16…記憶部
161…動詞学習プログラム
162…データベース
210…問題表示画面
211…正解映像
211a,211b,211c…静止画
212…不正解映像
213…不正解映像
220…正解表示画面
221…正解報知映像
222…文字
230…不正解表示画面
232…不正解報知映像
241…手
242…対象物
【手続補正書】
【提出日】2023-01-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
使用者に対して音声を出力する発音部と、前記使用者に対して映像を表示する表示部と、前記使用者からの入力を受け付ける入力部と、前記発音部、前記表示部、及び前記入力部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
対象動詞の発音音声を前記発音部に出力させる音声出力手段と、
前記対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、前記対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像と、を前記表示部に同時に並べて表示させる映像表示手段と、
前記正解映像及び前記不正解映像から前記使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段と、
前記解答の入力を受け付けた場合であって当該解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する映像を前記表示部に表示させることと、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する音声を前記発音部に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段と、を備え、
前記正解映像は、前記対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画であり、
前記動画は、前記動作の主体の動きが前記主体以外の構成の動きに比べて強調されるように構成されている、
外国語動詞学習支援装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
使用者に対して音声を出力する発音部と、前記使用者に対して映像を表示する表示部と、前記使用者からの入力を受け付ける入力部と、前記発音部、前記表示部、及び前記入力部を制御する制御部と、を備えるコンピュータにおいて、
前記制御部を、
対象動詞の発音音声を前記発音部に出力させる音声出力手段、
前記対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、前記対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像と、を前記表示部に同時に並べて表示させる映像表示手段、
前記正解映像及び前記不正解映像から前記使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段、
及び、前記解答の入力を受け付けた場合であって当該解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する映像を前記表示部に表示させることと、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する音声を前記発音部に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段、として機能させるものであり、
前記正解映像は、前記対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画であり、
前記動画は、前記動作の主体の動きが前記主体以外の構成の動きに比べて強調されるように構成されている、
外国語動詞学習支援プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者に対して音声を出力する発音部と、前記使用者に対して映像を表示する表示部と、前記使用者からの入力を受け付ける入力部と、前記発音部、前記表示部、及び前記入力部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
対象動詞の発音音声を前記発音部に出力させる音声出力手段と、
前記対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、前記対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像と、を前記表示部に同時に並べて表示させる映像表示手段と、
前記正解映像及び前記不正解映像から前記使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段と、
前記解答の入力を受け付けた場合であって当該解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する映像を前記表示部に表示させることと、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する音声を前記発音部に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段と、を備え、
前記正解映像は、前記対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画であり、
前記動画は、前記動作の主体のみが動く一方、前記主体以外の構成が動かないように構成されている、
外国語動詞学習支援装置。
【請求項2】
前記動画の再生時間は、0.5秒以上、2秒以内である、
請求項1に記載の外国語動詞学習支援装置。
【請求項3】
使用者に対して音声を出力する発音部と、前記使用者に対して映像を表示する表示部と、前記使用者からの入力を受け付ける入力部と、前記発音部、前記表示部、及び前記入力部を制御する制御部と、を備えるコンピュータにおいて、
前記制御部を、
対象動詞の発音音声を前記発音部に出力させる音声出力手段、
前記対象動詞の意味に関連する1つの正解映像と、前記対象動詞の意味に関連しない1つまたは複数の不正解映像と、を前記表示部に同時に並べて表示させる映像表示手段、
前記正解映像及び前記不正解映像から前記使用者が1つを選択することに対応する解答の入力を受け付ける解答受付手段、
及び、前記解答の入力を受け付けた場合であって当該解答が正解である場合に、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する映像を前記表示部に表示させることと、当該解答が正解であることを前記使用者に報知する音声を前記発音部に出力させることとの少なくとも一方を行うように構成されている解答結果報知手段、として機能させるものであり、
前記正解映像は、前記対象動詞の意味に関連する動作を表現する動画であり、
前記動画は、前記動作の主体のみが動く一方、前記主体以外の構成が動かないように構成されている、
外国語動詞学習支援プログラム。