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特開2024-32245情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032245
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240305BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135804
(22)【出願日】2022-08-29
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 ユーザによる第1サービス及び第2サービスの利用を効果的に促すことが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】 本発明の情報処理装置は、第1ソフトウェアにより利用可能な第1サービスと、第1ソフトウェアと連携した第2ソフトウェアにより利用可能な第2サービスと、を利用する対象ユーザと対応付けて、第2サービスにおけるコンテンツの利用の可否を設定する設定部を備える。また、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、設定部は、対象ユーザが未だ利用できないコンテンツのうち、選択された少なくとも一つのコンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ソフトウェアにより利用可能な第1サービスと、前記第1ソフトウェアと連携した第2ソフトウェアにより利用可能な第2サービスと、を利用する対象ユーザと対応付けて、前記第2サービスにおけるコンテンツの利用の可否を設定する設定部を備え、
前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが第1条件を満たした場合に、前記設定部は、前記対象ユーザが未だ利用できない前記コンテンツのうち、選択された少なくとも一つの前記コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定する、情報処理装置。
【請求項2】
前記対象ユーザが未だ利用できない状態にある前記コンテンツの中から、前記対象ユーザによる前記第2サービスの利用状況に応じて、候補コンテンツを選出する選出部を備え、
前記設定部は、前記候補コンテンツのうち、前記対象ユーザにより選択された前記候補コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記対象ユーザによる前記第2サービスの利用度が第1利用度である場合、前記選出部は、前記利用度が前記第1利用度より小さい第2利用度である場合に比べて、より多くの前記候補コンテンツを選出する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2サービスにおける前記コンテンツのうち、前記対象ユーザの前記第2サービスの利用状況が解放条件を満たした解放コンテンツは、前記設定部により、前記対象ユーザが未だ利用できない状態から、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定され、
前記選出部は、前記対象ユーザが未だ利用できない状態にあり、且つ前記解放コンテンツではない前記コンテンツを前記候補コンテンツとして選出する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選出部により選出された2以上の前記候補コンテンツを、前記対象ユーザが選択可能な状態で前記対象ユーザに提示する提示部を備え、
前記提示部は、前記解放コンテンツになり得る前記候補コンテンツと、前記解放コンテンツになり得ない前記候補コンテンツと、が識別可能な態様にて、それぞれの前記候補コンテンツを提示する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが前記第1条件を満たした場合に、前記対象ユーザが未だ利用できない状態にある前記コンテンツの中から、前記第1条件と対応する候補コンテンツを選出する選出部を備え、
前記設定部は、前記候補コンテンツのうち、前記対象ユーザにより選択された前記候補コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記対象ユーザが未だ利用できない状態にある前記コンテンツの中から前記対象ユーザが指定コンテンツを指定した場合、前記指定コンテンツが前記候補コンテンツとして選出されるための前記第1条件を、前記対象ユーザに通知する通知部を備える、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが前記第1条件を満たした場合、前記設定部は、前記対象ユーザが未だ利用できない状態にある前記コンテンツのうち、選択された第1コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定し、
前記第1コンテンツが、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定された後、前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが第2条件を満たした場合に、前記設定部は、前記対象ユーザが未だ利用できない状態にある前記コンテンツのうち、前記第1コンテンツとは異なる第2コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが前記第1条件を満たした場合に、前記対象ユーザが未だ利用できない状態にある前記コンテンツの中から選出された候補コンテンツを、前記対象ユーザが選択可能な状態で前記対象ユーザに提示する提示部を備え、
前記設定部は、前記候補コンテンツのうち、前記対象ユーザにより選択された前記候補コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定し、
前記対象ユーザが前記候補コンテンツを選択する前において前記対象ユーザの前記第2サービスの利用状況が変化した場合に、前記提示部は、前記利用状況の変化に応じて前記候補コンテンツを更新し、更新後の前記候補コンテンツを前記対象ユーザに提示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが前記第1条件を満たした場合に、前記対象ユーザが未だ利用できない状態にある前記コンテンツの中から選出された候補コンテンツを、前記対象ユーザが選択可能な状態で前記対象ユーザに提示する提示部を備え、
前記設定部は、前記候補コンテンツのうち、前記対象ユーザにより選択された前記候補コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定し、
前記提示部は、前記候補コンテンツを提示する際に、前記対象ユーザの前記第1サービスの利用状況に応じた前記候補コンテンツを推奨する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第1条件は、前記第1サービス内でプレイ可能な所定のゲームをクリアすることを含み、
前記提示部は、前記所定のゲームと対応付けられた前記候補コンテンツを推奨する、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが前記第1条件を満たした場合に、前記対象ユーザが未だ利用できない状態にある前記コンテンツの中から選出された候補コンテンツを、前記対象ユーザが選択可能な状態で前記対象ユーザに提示部を備え、
前記設定部は、前記候補コンテンツのうち、前記対象ユーザにより選択された前記候補コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定し、
前記提示部は、前記候補コンテンツを提示する際に、前記対象ユーザの前記第2サービスの利用状況に応じた前記候補コンテンツを推奨する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第2サービスにおいて前記対象ユーザの利用回数が所定数以上である多利用コンテンツが存在する場合、前記提示部は、前記多利用コンテンツと対応付けられた前記候補コンテンツを推奨する、請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
プロセッサが、第1ソフトウェアにより利用可能な第1サービスと、前記第1ソフトウェアと連携した第2ソフトウェアにより利用可能な第2サービスと、を利用する対象ユーザと対応付けて、前記第2サービスにおけるコンテンツの利用の可否を設定し、
前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが第1条件を満たした場合に、前記プロセッサは、前記対象ユーザが未だ利用できない前記コンテンツのうち、選択された少なくとも一つの前記コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定する、情報処理方法。
【請求項15】
第1ソフトウェアにより利用可能な第1サービスと、前記第1ソフトウェアと連携した第2ソフトウェアにより利用可能な第2サービスと、を利用する対象ユーザと対応付けて、前記第2サービスにおけるコンテンツの利用の可否をプロセッサに設定させ、
前記第1サービスにおいて前記対象ユーザが第1条件を満たした場合に、前記プロセッサにより、前記対象ユーザが未だ利用できない前記コンテンツのうち、選択された少なくとも一つの前記コンテンツを、前記対象ユーザが利用可能な状態に設定させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
互いに異なる第1サービス及び第2サービスの双方の利用を促進させる目的で、第1サービスの利用状況に応じて、第2サービスにおいて特典等の恩恵を付与することは既に知られている。例えば、特許文献1に記載の技術によれば、カラオケシステムの利用結果を、そのカラオケシステムの顧客あるいは利用機器による音楽情報配信システムの音楽情報の配信に反映させる。これにより、その音楽情報配信システムにおいて特典を得るためにカラオケシステムの利用が促進され、延いては、双方のシステムの利用促進を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-106285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術において、第1サービスの利用状況に応じて第2サービスにて付与される特典が、予め決められていると、その特典が、サービス利用者(以下、ユーザともいう)の好みに合致しない場合があり得る。この場合、ユーザによる第1サービスの利用を促すことが困難となり、また、第2サービスも利用され難くなる。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザによる第1サービス及び第2サービスの利用を効果的に促すことが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1ソフトウェアにより利用可能な第1サービスと、第1ソフトウェアと連携した第2ソフトウェアにより利用可能な第2サービスと、を利用する対象ユーザと対応付けて、第2サービスにおけるコンテンツの利用の可否を設定する設定部を備え、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、設定部は、対象ユーザが未だ利用できないコンテンツのうち、選択された少なくとも一つのコンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一つの実施形態によれば、対象ユーザの第1サービスの利用状況に応じて、第2サービスにおける対象ユーザの優遇度を決めることにより、第1サービス及び第2サービスのそれぞれの利用を効果的に促すことが可能な情報処理装置、方法、及びプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一つの実施形態においてユーザが利用可能なサービスについての説明図である。
図2】本発明の一つの実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末を含む情報処理システムを示す図である。
図3】ユーザ情報についての説明図である。
図4】サービス利用情報についての説明図である。
図5】コンテンツ情報についての説明図である。
図6】利用可否情報についての説明図である。
図7】条件情報についての説明図である。
図8A】候補コンテンツを提示する画面例である(その1)。
図8B】候補コンテンツを提示する画面例である(その2)。
図8C】候補コンテンツを提示する画面例である(その3)。
図9】対象ユーザが利用可能なコンテンツの選択画面の一例を示す図である。
図10】本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の機能についての説明図である。
図11】特定の候補コンテンツを推奨する画面例を示す図である。
図12】候補コンテンツを提示する画面の変形例を示す図である。
図13】本発明の第1実施形態に係る情報処理方法の手順を示す図である。
図14】本発明の第2実施形態において候補コンテンツを選出する手順を示す図である。
図15】本発明の第2実施形態において候補コンテンツを提示する画面例を示す図である。
図16】本発明の第3実施形態に係る情報処理装置の機能についての説明図である。
図17】指定コンテンツが候補コンテンツとして選出されるための条件を通知する画面例を示す図である。
図18】本発明の第4実施形態において、コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定する構成についての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<<本発明の概要>>
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムについて、具体的な実施形態を挙げて、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、以下では、説明上の便宜から、GUI(Graphic User Interface)の観点で説明する場合がある。ただし、その内容を実現するための基礎的なデータ処理技術(通信/伝送技術、データ取得技術、データ記録技術、データ加工/解析技術、画像処理技術、及び可視化技術等)は、公知の技術であるため、それに関する説明については省略することとする。
【0010】
また、本明細書において、「ユーザ」とは、本発明の情報処理装置の機能を通じてサービスを利用する者であり、詳しくは、図1に示すように、所定の機器を操作して後述の第1サービス及び第2サービスを利用することができる。所定の機器は、ユーザが所有するユーザ端末12でもよいし、店舗等に設置された機器であって、ユーザが所有しないが店舗等に来店した際に暗証番号やパスワード等を入力したり、あるいは入金等したりすることで利用可能な端末やコンピュータでもよい。
【0011】
本発明は、複数のサービスの利用を促す情報処理技術に関し、具体的には、互いに異なる第1サービス及び第2サービスの双方の利用促進を図る技術に関する。それぞれのサービスの種類は、特に限定されず、例えば、ゲームや公営競技の投票等のアミューズメントに関するサービス、カラオケや映画鑑賞等の娯楽に関するサービス、音楽や動画の配信に関するサービス、電子書籍等の閲読に関するサービス、ビジネスや業務の支援に関するサービス、教育や習い事等に関するサービス、医療関連のサービス、保険又は金融に関するサービス、及びその他の生活に関するサービス等であってもよい。
【0012】
第1サービス及び第2サービスは、それぞれ、図2に示すサーバコンピュータ(以下、サーバ10)とユーザが利用するユーザ端末12との通信を通じて利用できる。具体的には、第1サービスは、例えば、ユーザ端末12にインストールされた第1ソフトウェアを起動することで、ユーザ端末12にて利用可能である。第2サービスは、例えば、ユーザ端末12にインストールされた第2ソフトウェアを起動することで、ユーザ端末12にて利用可能である。
【0013】
第1ソフトウェア及び第2ソフトウェアは、互いに異なるアプリケーションソフトウェアであり、個々に起動して固有の機能を発揮する。そして、各ソフトウェアの機能により、サーバ10から、対応するサービスのコンテンツが提供され、ユーザ端末12では、提供されたコンテンツを用いたサービスを利用できるようになる。コンテンツは、サービスにおいてユーザに利用可能な情報又はデータであり、ユーザは、各サービスにてコンテンツを指定し、指定されたコンテンツを表示、再生、あるいはその他の態様で出力してサービスを利用する。
【0014】
本発明の一つの実施形態において、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとは、互いに連携可能であり、換言すると、第1サービスと第2サービスを互いに対応付けることができる。詳しく説明すると、ユーザは、第1サービスを利用する上で、第1ソフトウェアをダウンロードするとともに、第1サービスを利用するためのアカウントを取得する。また、ユーザは、第2サービスを利用する上で、第2ソフトウェアをダウンロードするとともに、第2サービスを利用するためのアカウントを取得する。そして、ユーザは、これらのサービス利用アカウントを紐付けるためにユーザ端末を操作して所定の設定(以下、連携設定)を実施する。これにより、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとが連携し、サービス同士を対応付けることができる。
【0015】
なお、サービス利用アカウントについては、サービス毎に個別に取得してもよいし、サービス間で共通のアカウントを取得してもよい。以降では、サービス毎のサービス利用アカウントを個別に取得するケースを例に挙げて説明することとする。
【0016】
第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとの連携設定は、任意のタイミングで実施できてもよく、また、連携設定の具体的な手順についても特に限定されない。例えば、第1ソフトウェア及び第2ソフトウェアの一方を起動している間に表示される設定画面にて、他方のソフトウェアとの連携が設定できてもよい。あるいは、一方のサービス利用アカウントを登録した後、もう一方のサービス利用アカウントを登録する際に、既に登録されたアカウントを紐付けることによってソフトウェア間の連携が設定されてもよい。
【0017】
また、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアは、同じユーザ端末12にインストールされてもよいし、それぞれのソフトウェアが互いに異なる複数のユーザ端末12に分かれてインストールされてもよい。また、同じ第1ソフトウェアを複数のユーザ端末12にインストールしてもよく、同じ第2ソフトウェアを複数のユーザ端末12にインストールしてもよい。また、第1ソフトウェアと連携することが可能な第2ソフトウェアは、複数存在してもよい。例えば、一台のユーザ端末12に、一つの第1ソフトウェアと、二つ以上の第2ソフトウェアがインストールされており、それぞれの第2ソフトウェアを一つの第1ソフトウェアと連携してもよい。また、第1ソフトウェア自体も一台のユーザ端末12に複数インストールされてもよい。
【0018】
本発明において、第2サービスにおけるコンテンツは、対象ユーザが利用可能なコンテンツと、条件を満たすまで対象ユーザが未だ利用できないコンテンツとを含む。また、本発明では、第1サービスにおいて対象ユーザが所定の条件を満たした場合、第2サービスにおいて対象ユーザが未だ利用できないコンテンツが、対象ユーザが利用可能な状態に変更される。このように本発明では、対象ユーザによる第1サービスの利用状況に応じて、第2サービスにおいて利用可能なコンテンツが増える。そして、利用可能なコンテンツが増えることで対象ユーザが第2サービスを利用する機会が増え、また、対象ユーザは、第2サービスにおいて利用可能なコンテンツの数を増やす目的で第1サービスをより積極的に利用するようになる。つまり、本発明では、対象ユーザによる第1サービス及び第2サービスの双方の利用を効果的に促すことができる。
【0019】
ここで、「対象ユーザ」は、本発明に係る情報処理の対象として、サービスを利用するユーザとして着目されるユーザであり、着目の対象が変わることで、対象ユーザが変わることになる。なお、対象ユーザは、一人のユーザでもよく、あるいは、複数のユーザからなる組織や団体等でもよい。
【0020】
<<本発明の一実施形態の情報処理装置及びユーザ端末について>>
次に、本発明の一つの実施形態である第1実施形態について説明する。第1実施形態については、一人のユーザ(ユーザA)が対象ユーザである場合を例に挙げて説明することとする。
【0021】
[第1実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末の構成例]
第1実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末について、図2を参照しながら説明する。なお、図2では、説明の便宜上、1台のユーザ端末12のみ(ユーザAが操作するユーザ端末12)となっているが、実際には、情報処理装置の機能を利用するユーザの人数に応じた台数のユーザ端末12が存在する。
【0022】
第1実施形態において、本発明の情報処理装置は、サーバ10によって構成され、サーバ10は、図2に示すように通信用ネットワークNを介してユーザ端末12と通信可能である。サーバ10及びユーザ端末12は、サービス用の通信システム(情報処理システム)を構成し、対象ユーザであるユーザAは、このシステムを通じて、各サービスを利用する。つまり、ユーザ端末12が通信用ネットワークNを通じてサーバ10と通信することで、ユーザAは、第1サービス及び第2サービスのそれぞれを利用し、詳しくは、各サービスにてサーバ10が提供するコンテンツを利用することができる。
なお、通信用ネットワークNは、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット及びイーサネット(登録商標)等を含んでもよい。
【0023】
ユーザ端末12は、ユーザAが第1サービス及び第2サービスを利用する際にユーザAによって操作される。ユーザ端末12は、例えば、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、情報入力が可能なテレビ受像機等の家電機器、又はウェアラブル端末等によって構成される。また、ユーザ端末12には、前述したように第1ソフトウェア及び第2ソフトウェアがインストールされており、各ソフトウェアの起動操作を契機として各ソフトウェアが起動すると、対応するサービスの利用が開始される。
【0024】
第1サービス及び/又は第2サービスの利用中、ユーザ端末12側では、サーバ10に引き渡す情報の入力、及びサーバ10から配信される情報の出力等が行われる。具体的には、ユーザ端末12は、各サービスの利用中、ユーザAにより操作され、その操作に応じたデータを生成し、生成されたデータをサーバ10に向けて送信する。また、ユーザ端末12は、サービス利用中、そのサービスに関する情報、詳しくはサービス利用に際してユーザAが指定したコンテンツの映像又は画像等をサーバ10から受信して画面に表示する。さらに、ユーザ端末12は、サーバ10からの受信データに応じた音声をスピーカから出力したり、受信データに応じて端末各部を制御して振動又は光等を発したりする。
【0025】
なお、各サービスの利用中、実際にコンテンツを利用する前の段階では、ユーザ端末12には、待機画面としてのホーム画面が表示される。また、サービス利用中ではない期間中、ユーザ端末12には、待ち受け画面のような初期画面(つまり、サービス利用時の画面とは異なる画面)が表示される。
【0026】
サーバ10は、ユーザAがサービスを利用する上で必要なデータの生成及び送受信等を行うとともに、ユーザAによるサービス利用に関する各種の情報処理を実行するコンピュータであり、例えば、SNSサーバ、若しくはクラウドサービス用のサーバコンピュータによって構成される。クラウドサービス用のサーバコンピュータには、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータ等が含まれる。また、サーバ10は、1台のコンピュータでもよく、並列分散された複数台のコンピュータでもよい。
【0027】
サーバ10は、ハードウェア機器として、図2に示すように、プロセッサ10A、メモリ10B、通信用インタフェース10C、及びストレージ10Dを有し、これらがバス10Eを介して電気的に接続されている。
【0028】
プロセッサ10Aは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
メモリ10Bは、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0029】
通信用インタフェース10Cは、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インタフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インタフェース10Cによるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、Wi-fi(登録商標)に基づく無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0030】
ストレージ10Dは、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。ストレージ10Dは、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよいし、又はNAS(Network Attached Storage)等であってもよい。
【0031】
また、ストレージ10Dは、サーバ10と通信可能に接続された第三のコンピュータ、例えば、データベースサーバやオンラインストレージ等によって構成されてもよい。この場合、サーバ10は、ストレージ10Dを構成する第三のコンピュータとともに本発明の情報処理装置を構成することになる。さらにまた、電子的な通貨や有価財等に関する電子データを記録して管理する技術としては、不正なデータ改竄等を回避する目的からブロックチェーンのような分散型台帳技術を用いてもよい。
【0032】
ストレージ10Dには、ユーザAによるサービス利用に関する各種の情報が記憶され、蓄積されている。ストレージ10Dに記憶されるサービス利用に関する情報には、例えば、ユーザ情報、サービス利用情報、コンテンツ情報、利用可否情報、及び条件情報等が含まれる。
【0033】
ユーザ情報は、サービスを利用するユーザ、詳しくはサービス利用アカウントを有するユーザ毎に生成される。ユーザ情報は、図3に示すように、ユーザ名及び識別ID(ユーザID)等を含む個人情報、利用アカウントを有するサービス(つまり、利用できるサービス)の種類、各サービスの利用アカウントの有効期間、並びに、アカウント発行時に登録したメールアドレス又は電話番号等を含む。また、第1サービスと第2サービスを含む複数のサービスを利用できるユーザについては、図3に示すように、サービス間の連携設定の有無と、連携設定が有る場合には連携された第1サービス及び第2サービスがユーザ情報にさらに含まれる。
なお、ユーザ情報は、上記の情報に限定されず、ユーザに関する情報として図3に示す情報以外の情報がさらに含まれてもよい。
【0034】
サービス利用情報は、各ユーザによる各サービスの利用状況に関する情報であり、それぞれのサービスについてユーザ毎に生成される。サービス利用情報は、図4に示すように、あるユーザが利用可能なサービス(つまり、利用アカウントを有するサービス)について、そのユーザの利用回数、利用頻度、利用日時、同サービスにて利用したコンテンツの内容とその利用回数、及び、各回のサービス利用時に支払った金額とこれまでの合計金額等を含む。また、サービスがゲーム(詳しくは、オンラインゲーム)である場合、クリアしたゲーム内イベントやクエスト(ステージ)、入手したアイテムやゲーム内キャラクタの種類、アイテム入手等に係る課金に応じたか否か、これまでにゲームをプレイしてきた日数(総ログイン日数)、及び、到達レベル等のゲーム内でのステータス等が、サービス利用情報に含まれてもよい。
なお、サービス利用情報が示すサービスの利用状況には、上述した項目以外の項目が含まれてもよく、例えば、直近の利用日時、複数人で同一のサービスを利用した場合の利用人数、及び、サービス利用の成果として算出されるスコア(点数)等が含まれてもよい。
【0035】
コンテンツ情報は、図5に示すように、各サービスにて利用できるコンテンツの種類を規定しており、サービス毎に生成される。また、コンテンツ情報に規定されるコンテンツは、図5に示すように、条件の成否に関係なく利用可能なコンテンツ(以下、条件なしコンテンツともいう)と、条件が成立した場合に利用可能となるコンテンツ(以下、条件ありコンテンツともいう)とに分かれている。
【0036】
さらに、条件ありコンテンツは、解放条件ありコンテンツと、利用条件ありコンテンツとに分かれている。解放条件ありコンテンツは、そのコンテンツが利用されるサービス内で条件(以下、解放条件)を満たした場合に利用可能となるコンテンツである。例えば、第2サービスにおける解放条件ありコンテンツは、第2サービスにおいて解放条件を満たすことで利用可能となる。解放条件ありコンテンツの利用の可否は、ユーザ毎に設定され、解放条件を満たしたユーザは、その条件と対応する解放条件ありコンテンツを利用することができる。つまり、例えば、ユーザAが解放条件K1を満たした場合、ユーザAは、解放条件K1と対応する解放条件ありコンテンツを利用できる一方で、ユーザBが解放条件K2を満たした場合、ユーザBは、解放条件K2と対応する解放条件ありコンテンツを利用できる。
利用条件ありコンテンツは、利用可能な状態になる上で、そのコンテンツが利用されるサービスとは異なるサービス内で条件(以下、利用条件)を満たすことが必要なコンテンツである。例えば、第2サービスにおいて利用条件ありコンテンツが利用可能な状態となるためには、第1サービスにおいて利用条件を満たす必要がある。利用条件ありコンテンツの利用の可否は、ユーザ毎に設定され、利用条件を満たしたユーザは、その条件と対応する利用条件ありコンテンツを利用することができる。つまり、例えば、ユーザAが利用条件R1を満たした場合、ユーザAは、利用条件R1と対応する利用条件ありコンテンツを利用できる一方で、ユーザBが利用条件R2を満たした場合、ユーザBは、利用条件R2と対応する利用条件ありコンテンツを利用できる。
なお、条件ありコンテンツには、解放条件ありコンテンツ及び利用条件ありコンテンツの双方に該当するものが存在し得る。
【0037】
利用可否情報は、図6に示すように、それぞれのサービスにおける各コンテンツについて、各ユーザが現時点で利用可能なコンテンツであるか否かを示す情報であり、ユーザ毎に生成される。つまり、各コンテンツが利用可能な状態であるか否かは、ユーザと対応付けてユーザ毎に設定され、また、ユーザ毎に変動する。なお、コンテンツのうち、条件なしコンテンツは、例えば期間限定で利用可能なコンテンツである場合等を除き、常時、利用可能な状態である。条件ありコンテンツは、初期段階では未だ利用できない状態であり、そのコンテンツに対する条件を満たしたユーザについては、当該ユーザが利用可能な状態となる。
【0038】
条件情報は、図7に示すように、各サービスにおける条件ありコンテンツについて、当該コンテンツが利用可能になるために満たすべき条件(具体的には、解放条件又は利用条件)をコンテンツ毎に規定した情報である。条件情報に規定された条件の内容は、システム側で予め決められており、また、必要に応じて適宜変更(更新)されてもよい。
なお、第1実施形態において、利用条件は、後述する第1条件と第2条件を含んでいる。
【0039】
また、サーバ10には、オペレーティングシステム(OS)用のプログラム、及び、サービス提供用の情報処理プログラムがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当し、コンピュータであるサーバ10を制御するプログラムである。つまり、上記のプロセッサ10Aによって実行されることにより、サーバ10が本発明の情報処理装置としての機能を発揮する。
なお、上記の情報処理プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得できてもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワークを介して取得(ダウンロード)できてもよい。
【0040】
[第1実施形態におけるサービス利用促進の方法について]
第1実施形態では、互いに異なる第1サービス及び第2サービスの双方の利用を促す目的で、第1サービスの利用状況に応じて、第2サービスにて利用可能なコンテンツの数(換言すると、コンテンツに関する選択肢の数)が増える。より具体的に説明すると、第1サービスにおいてユーザA(対象ユーザ)が第1条件を満たす場合に、第2サービスにおいて対象ユーザが未だ利用できないコンテンツのうち、選択された少なくとも一つのコンテンツを、ユーザAが利用可能な状態に設定する。
【0041】
以下、第1実施形態における上述のサービス利用促進方法について、具体例を挙げて説明することとする。なお、以下では、第1サービスがオンラインゲーム(以下、単にゲームという)であり、第2サービスがカラオケ用音楽の配信(以下、単にカラオケという)であるケースを例に挙げて説明することとする。また、対象ユーザであるユーザAのユーザ端末12には、ゲーム用のアプリケーションプログラム(第1ソフトウェアに相当し、以下、ゲーム用アプリという)と、カラオケ用のアプリケーションプログラム(第2ソフトウェアに相当し、以下、カラオケ用アプリという)がインストールされている。つまり、以下に説明するケースにおいて、ユーザAは、ゲーム及びカラオケを利用することとする。
【0042】
ユーザAは、上述した手順により、第1ソフトウェアであるゲーム用アプリと、第2ソフトウェアであるカラオケ用アプリとの連携設定を行っている。そして、ユーザAが、第1ソフトウェアを起動してゲームを利用(プレイ)し、当該ゲームにおいて第1条件を満たしたとする。ここで、第1条件は、ゲームにおいて達成できる条件として任意の内容に決めることができ、例えば、ゲーム中の特定クエストをクリアすること、特定クエストのプレイ回数(利用回数)が所定数以上となること、ゲーム内でのユーザAのステータスやパラメータが所定値以上になること、ゲーム内でアイテム等を入手するために課金に応じた決済処理を実施すること、又は、ゲームにログインした日数が規定数に達すること等である。なお、ゲーム中のクエスト(ステージ)とは、第1サービス内でプレイ可能な「所定のゲーム」に相当する。
【0043】
第1条件が成立した後、ユーザAが第2ソフトウェアを起動してカラオケを利用する際、例えば、図8A~8Cに示すようなリスト画面LSが表示される。リスト画面LSには、一つ以上の候補コンテンツが、ユーザAによって選択可能な状態で表示される。候補コンテンツは、第2サービスにおいてユーザAが現時点で未だ利用できないコンテンツのうち、ユーザAが利用可能な状態に設定される候補となるものである。
【0044】
第1実施形態において、候補コンテンツは、ユーザAがゲームにおいて第1条件を満たすと、その時点でユーザAが未だ利用できないコンテンツ、より詳しくは第1条件と対応する利用条件ありコンテンツの中から選出される。第1条件と対応する利用条件ありコンテンツとは、利用可能な状態になる上で、第1条件を満たすことが必要なコンテンツ(つまり、第1条件を利用条件とするコンテンツ)である。なお、第2サービスであるカラオケにおけるコンテンツは、カラオケで演奏される楽曲である。
【0045】
また、第1実施形態において、候補コンテンツは、これまでおユーザAによるカラオケの利用状況に応じて選出される。具体的には、ユーザAがこれまでにカラオケを利用した回数に応じて候補コンテンツの選出数が増減する。例えば、ユーザAのカラオケ利用回数が平均的な回数である場合、図8Aに示すリスト画面LSがユーザAのユーザ端末12に表示され、このリスト画面LSには、通常の個数の候補コンテンツが表示される。また、ユーザAのカラオケ利用回数が比較的少ない場合、図8Bに示すリスト画面LSが表示され、このリスト画面LSには、通常よりも少ない候補コンテンツが表示される。他方、ユーザAのカラオケ利用回数が比較的多い場合、図8Cに示すリスト画面LSが表示され、このリスト画面LSには、通常よりも多い候補コンテンツが表示される。
【0046】
なお、カラオケにおいてユーザAが未だ利用できない状態にあるコンテンツ(詳しくは、利用条件ありコンテンツ)のうち、どのコンテンツを候補コンテンツとして選出するかについては、特に限定されない。例えば、利用条件ありコンテンツのそれぞれに対して、優先順位が予め設定されており、現時点でユーザAが未だ利用できない状態にある利用条件ありコンテンツのうち、優先順位が高いものから順に候補コンテンツとして選出してもよい。あるいは、現時点でユーザAが未だ利用できない状態にある利用条件ありコンテンツから、抽選により、又はランダムに候補コンテンツを選出してもよい。
【0047】
また、リスト画面LSに表示される候補コンテンツ、すなわち、候補コンテンツとして選出されるコンテンツは、動的に変化してもよい。具体的には、ユーザAによるカラオケの利用状況が変化し、例えばカラオケの利用回数が増えた場合に、リスト画面LSに表示される候補コンテンツの数が多くなってもよい。具体例を挙げて説明すると、ユーザAがゲームにて第1条件を満たした直後のリスト画面LSに、比較的少ない候補コンテンツが表示されていた場合(例えば、図8Bの状態)、その後にユーザAのカラオケ利用回数が増えることで、それ以降のリスト画面LSには、より多くの候補コンテンツが表示されるようになる(例えば、図8A又は8Cの状態)。
【0048】
リスト画面LSがユーザ端末12に表示された状態において、ユーザAは、候補コンテンツの中から、ユーザAが未だ利用できない状態から利用可能な状態に変更するコンテンツをリスト画面LS上で選択する。そして、ユーザAにより選択された候補コンテンツは、ユーザAが利用可能な状態に設定される。具体的には、図9に示すように、新たに利用可能な状態に設定されたコンテンツ(候補コンテンツ)が選曲リストPLに追加される。選曲リストPLには、ユーザAが現時点で利用可能なコンテンツが、ユーザAにより選択可能な状態で表示される。ユーザAは、選曲リストPLに表示されたコンテンツの中からいずれか一つを選択することで、選択されたコンテンツを実際に利用することができる。
【0049】
なお、第1実施形態において、ユーザAによってリスト画面LS上で選択されることでユーザAが利用可能な状態に設定される候補コンテンツの数は、一つに限定されず、二つ上であってもよい。この場合、ユーザAが選択できる候補コンテンツの数、すなわちユーザAが利用可能な状態に設定される候補コンテンツの数は、例えば、第2サービスであるカラオケの利用状況、具体的にはカラオケ利用回数に応じて決められてもよい。
【0050】
[第1実施形態に係る情報処理装置の機能]
次に、図10を参照しながら、第1実施形態に係る情報処理装置の機能について説明する。なお、以下に説明する情報処理装置の機能は、主として、複数のサービスの利用促進に関する機能であり、それ以外の機能、例えば、サービスにおけるコンテンツの進行等に関する機能については、説明を省略することとする。
【0051】
第1実施形態に係る情報処理装置は、前述のようにサーバ10によって構成され、図10に示すように、操作受付部21、設定部22、選出部23、提示部24、及び案内部25を有する。これらの機能部は、サーバ10を構成する各種のハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたプログラムとが協働することで実現される。以下、各機能部について、それぞれ詳しく説明する。
【0052】
(操作受付部)
操作受付部21は、第1ソフトウェア及び/又は第2ソフトウェアの起動中、つまり対象ユーザがユーザ端末12を通じて第1サービス及び/又は第2サービスを利用している間に対象ユーザがユーザ端末12にて行う操作(ユーザ操作)を受け付ける。詳しくは、操作受付部21は、ユーザ操作の内容を示すデータを、通信用ネットワークNを介してユーザ端末12から取得する。
操作受付部21が受け付けるユーザ操作には、サービス利用中における各種の選択、指定、指示、要求、命令、許可又は拒否、登録及びその他の入力操作等が含まれる。また、選択及び指定には、対象ユーザによるコンテンツ(候補コンテンツを含む)の選択及び指定が含まれる。
【0053】
(設定部)
設定部22は、コンテンツの利用の可否を、ユーザと対応付けて設定する。第1実施形態において、設定部22は、第1サービス及び第2サービスを利用する対象ユーザと対応付けて、第2サービスにおけるコンテンツの可否を設定する。また、第1実施形態において、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合、設定部22は、第2サービスにおいて対象ユーザが未だ利用できないコンテンツ(詳しくは、利用条件ありコンテンツ)のうち、選択された少なくとも一つのコンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定する。
【0054】
具体的に説明すると、ユーザ端末12にリスト画面LSが表示されている間に、対象ユーザがリスト画面LS中の候補コンテンツを少なくとも一つ選択した場合、設定部22は、対象ユーザにより選択された候補コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定する。対象ユーザが利用可能な状態に設定されたコンテンツは、第2サービスにおいて対象ユーザが当該コンテンツを選択することで、実際に対象ユーザによって利用される。
なお、候補コンテンツの選択は、対象ユーザによって行われる場合に限定されず、例えば、システム側(すなわち、サーバ10)によって自動的に候補コンテンツが選択されてもよい。具体的には、選出された候補コンテンツの中から、少なくとも一つの候補コンテンツが抽選等によって選択され、選択された候補コンテンツが、対象ユーザが利用可能な状態に設定されてもよい。あるいは、所定のルールに従って候補コンテンツが自動的に選択され、選択された候補コンテンツが、対象ユーザが利用可能な状態に設定されてもよい。
【0055】
(選出部)
選出部23は、第2サービスにおいて対象ユーザが未だ利用できないコンテンツ(詳しくは、利用条件ありコンテンツ)の中から候補コンテンツを選出する。第1実施形態では、対象ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、選出部23が、対象ユーザによる第2サービスの利用状況に応じて候補コンテンツを選出する。具体的には、対象ユーザによる第2サービスの利用度が第1利用度である場合、選出部23は、利用度が第1利用度より小さい第2利用度である場合に比べて、より多くの候補コンテンツを選出する。ここで、第2サービスの利用度とは、対象ユーザが第2サービスを利用してきた度合いを数値化したものであり、具体的には、これまでの総利用回数でもよく、あるいは単位期間(例えば、1カ月又は1年間)における利用回数、すなわち利用頻度でもよい。また、第2サービスがゲームである場合には、第2サービスの利用度は、所定のクエストのクリア回数、これまでの総ログイン日数、アイテム等の入手数、敵モンスターの撃退数、及びゲームにおける対象ユーザの到達レベル等であってもよい。
【0056】
また、第1実施形態では、候補コンテンツを選出してから対象ユーザが候補コンテンツを選択するまでの間に、対象ユーザの第2サービスの利用状況が変化した場合、選出部23が、変化後の利用状況に応じて候補コンテンツを再選出する。例えば、対象ユーザが候補コンテンツを選択する前に、対象ユーザの第2サービスの利用回数が増加して所定数以上となったとする。この場合、選出部23は、増加後の第2サービスの利用回数に応じて候補コンテンツを再選出し、これにより、選出される候補コンテンツの数が変化し、あるいは候補コンテンツとして選出されるコンテンツの種類が変化する。
【0057】
(提示部)
提示部24は、選出部23により選出された候補コンテンツを、対象ユーザが選択可能な状態で対象ユーザに提示する。具体的には、提示部24は、対象ユーザのユーザ端末12に向けて候補コンテンツの表示データを送信する。ユーザ端末12は、提示部24によって送られてくる表示データを受信し、当該表示データを展開する。これにより、ユーザ端末12のディスプレイにはリスト画面LSが表示され、同画面には、選出部23により選出された2以上の候補コンテンツが、対象ユーザが選択可能な状態で表示される(図8A~8C参照)。
【0058】
なお、候補コンテンツを含むリスト画面LSは、対象ユーザが第2サービスを利用している状態にあるときのユーザ端末12のディスプレイに表示されてもよく、つまり、第2サービスの利用画面内で表示されてもよい。ただし、これに限定されず、例えば、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとの連携設定を対象ユーザが行っている場合には、対象ユーザが第1サービスを利用している状態にあるときのユーザ端末12のディスプレイに候補コンテンツを表示させてもよく、つまり、第1サービスの利用画面内で候補コンテンツを表示させてもよい。
【0059】
また、第1実施形態では、前述したように、対象ユーザが候補コンテンツを選択する前に、対象ユーザの第2サービスの利用状況が変化した場合、選出部23が変化後の利用状況に応じて候補コンテンツを再選出する。この場合、提示部24は、対象ユーザに提示する候補コンテンツを、第2サービスの利用状況の変化に応じて更新する。つまり、選出部23が候補コンテンツを再選出した場合、提示部24は、これに連動して、対象ユーザに提示する候補コンテンツを、選出部23により再選出された候補コンテンツに更新する。そして、提示部24は、更新後の候補コンテンツを対象ユーザに提示する。
【0060】
また、第1実施形態において、提示部24は、2以上の候補コンテンツを提示する際に、2以上の候補コンテンツのうち、対象ユーザの第2サービスの利用状況に応じた候補コンテンツを推奨してもよい。具体的に説明すると、第2サービスにおいて対象ユーザの利用回数が所定数以上である多利用コンテンツが存在する場合、提示部24は、図11に示すように、多利用コンテンツと対応付けられた候補コンテンツを推奨する。ここで、利用回数は、これまでの総利用回数でもよく、あるいは、単位期間(例えば、1カ月又は1年間)における利用回数、すなわち利用頻度でもよい。また、多利用コンテンツであるか否かを判定する際の基準となる数値(所定数)は、任意の値に決められてもよい。
【0061】
多利用コンテンツと対応付けられた候補コンテンツとは、例えば、多利用コンテンツと同じ系統(ジャンル)又はカテゴリに属する候補コンテンツである。具体例を挙げて説明すると、第2サービスがカラオケである場合、多利用コンテンツと対応付けられた候補コンテンツは、対象ユーザがカラオケで頻繁に歌う楽曲(多利用楽曲)と同じジャンルの楽曲、あるいは多利用楽曲と共通の歌手によって歌われる楽曲である。
【0062】
なお、推奨対象の候補コンテンツを決める方法は、上述の方法に限定されず、例えば、対象ユーザの第1サービスの利用状況に応じて決めてもよい。つまり、提示部24は、候補コンテンツを提示する際に、2以上の候補コンテンツのうち、対象ユーザの第1サービスの利用状況に応じた候補コンテンツを推奨してもよい。具体例を挙げて説明すると、第1サービスがゲームであり、第2サービスがカラオケである場合、対象ユーザがゲームにて特定クエスト(所定のゲームに相当)をクリアすることで第1条件を満たしたとする。この場合、クリアされた特定クエストのプレイ中に再生されたゲーム音楽(BGM)を特定コンテンツとし、特定コンテンツと対応付けられた候補コンテンツ、具体的には、特定コンテンツと同一ジャンルの候補コンテンツ、又は特定コンテンツと同一の楽曲である候補コンテンツを推奨してもよい。
また、別の例として、対象ユーザと所定関係にあるユーザ、具体的には、対象ユーザとフレンド関係にあるユーザが利用可能な状態に設定されている候補コンテンツを推奨してもよい。フレンド関係は、二人のフレンドのうちの一方が他方に対してフレンド関係を申入れ、他方がその申入れを承認した場合に成立する。なお、対象ユーザと所定関係にあるユーザ(以下、所定関係のユーザ)は、第1サービスにおいて対象ユーザと所定関係にあってもよいし、第2サービスにおいて対象ユーザと所定関係にあってもよい。
【0063】
また、特定の候補コンテンツを推奨する方法については、特に限定されないが、例えば、図11に示すように、候補コンテンツを提示する際に、「おすすめ」という言葉のような、推奨対象であることを示す文字又は識別マーク等を推奨対象の候補コンテンツ付近に表示してもよい。また、所定関係のユーザが利用可能な状態に設定された候補コンテンツを推奨する場合、文字又は識別マーク等の表示に加えて、所定関係のユーザの情報(例えば、ユーザ名)や、所定関係のユーザのうち、推奨される候補コンテンツが利用可能な状態にあるユーザの人数を併せて表示してもよい。また、推奨対象の候補コンテンツを推奨するために、当該候補コンテンツを、それ以外の候補コンテンツよりも目立つ態様にて提示(表示)してもよい。
【0064】
また、第1実施形態において、提示部24は、候補コンテンツを提示する際に、図12に示すように、候補コンテンツとともに、候補コンテンツの数を増やすための条件に関する情報を併せてユーザ端末12のディスプレイに表示させてもよい。候補コンテンツの数を増やすための条件とは、例えば、候補コンテンツの数を増やすのに必要な第2サービスの利用状況(具体的には、候補コンテンツの数が増える利用回数等)に関する条件である。
【0065】
(案内部)
案内部25は、対象ユーザが仮に第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとの連携設定を行っていない状態で、対象ユーザが第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、上記の連携設定を促す案内を対象ユーザに対して行う。これにより、第1ソフトウェアと第2ソフトウェアとの連携設定が行われていないことを対象ユーザに気付かせ、連携設定に誘導することができる。そして、連携設定を行った対象ユーザは、連携設定に基づく恩恵、具体的には、第2サービスにて利用可能なコンテンツの数が第1サービスでの利用状況に応じて増えるという恩恵を享受することができる。
【0066】
なお、連携設定を促す案内を行う具体的な方法については、特に限定されず、例えば、対象ユーザが第1サービス又は第2サービスを利用している状態において対象ユーザのユーザ端末12に、連携設定を促すメッセージ又は画像等を表示させてもよく、あるいは、連携設定を促す音若しくは音声を再生させてもよい。また、連携設定を促す目的で対象ユーザのユーザ端末12の発光部を発光させたり、あるいは振動発生部を振動させたりしてもよい。
【0067】
[本発明の第1実施形態に係る情報処理方法について]
次に、第1実施形態に係る情報処理装置を用いた情報処理フローとして、第1サービス及び第2サービスの双方の利用を促進させるフロー(以下、単に情報処理フローと称する)について、図13を参照しながら説明する。
【0068】
第1実施形態に係る情報処理フローは、本発明の一つの実施形態に係る情報処理方法を採用している。換言すると、以下に説明する情報処理フロー中の各ステップ(具体的には、図13に示す各ステップ)は、本発明の一つの実施形態に係る情報処理方法の構成要素に該当する。また、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
なお、以下では、対象ユーザであるユーザAが、ユーザ端末12を操作して、ゲーム用アプリによる第1サービス(ゲーム)と、カラオケ用アプリによる第2サービス(カラオケ)を利用するケースを例に挙げて説明することとする。
【0069】
情報処理フローに際して、ユーザAは、上述した手順により、第1ソフトウェア(ゲーム用アプリ)と第2ソフトウェア(カラオケ用アプリ)との連携設定を行う。また、情報処理装置を構成するサーバ10は、情報処理フローに際して、カラオケ用アプリによるサービス、すなわちカラオケにおける各コンテンツ(楽曲)の利用の可否を、ユーザAと対応付けて設定する。
【0070】
情報処理フローは、例えばユーザAがゲーム用アプリを起動してゲームをプレイするところから始まる(S001)。ユーザAがゲームを進行させて同ゲームにおいて第1条件を満たすと(S002)、サーバ10のプロセッサ10Aが、ユーザAのサービス利用情報をストレージ10Dから読み出し、ユーザAのカラオケの利用状況(具体的には、これまでの利用回数や利用頻度)を特定する(S003)。そして、プロセッサ10Aは、カラオケにてユーザAが未だ利用できないコンテンツ(詳しくは、利用条件ありコンテンツ)のうち、S003にて特定したカラオケの利用状況に応じて、候補コンテンツを選出する(S004)。この際、プロセッサ10Aは、ユーザAによるカラオケの利用度(利用回数や利用頻度)が第1利用度である場合、利用度が第1利用度よりも小さい第2利用度である場合に比べて、より多くの候補コンテンツを選出する。
【0071】
その後、プロセッサ10Aは、S004にて選出された候補コンテンツをユーザAに提示する(S005)。具体的には、プロセッサ10Aは、選出された候補コンテンツを示すリスト画面LSの表示データを生成し、生成された表示データをユーザAのユーザ端末12に向けて送信する。ユーザAのユーザ端末12では、受信された表示データが展開されることでリスト画面LSが表示され、リスト画面LSには、選出された候補コンテンツが、ユーザAが選択可能な状態で表示される。
【0072】
また、ステップS005において、リスト画面LS上で2以上の候補コンテンツを提示する際、プロセッサ10Aは、ユーザAのゲーム又はカラオケの利用状況に応じて決められる少なくとも一つの候補コンテンツを推奨してもよい。例えば、ユーザAが第1条件としてゲーム内の特定クエストをクリアした場合、プロセッサ10Aは、特定クエストと対応付けられた候補コンテンツを推奨してもよい。あるいは、カラオケにおいてユーザAの利用回数が所定数以上である多利用コンテンツ(多利用楽曲)が存在する場合、多利用コンテンツと対応付けられた候補コンテンツを推奨してもよい。
【0073】
ユーザAは、リスト画面LSにて表示された候補コンテンツのうち、1又は2以上の候補コンテンツを選択することができる。そして、ユーザAが候補コンテンツを選択した場合(S006でYes)、プロセッサ10Aは、その選択を受け付け、選択された候補コンテンツを、ユーザAが利用可能な状態に設定する(S007、S008)。ユーザAが新たに利用可能な状態に設定されたコンテンツについては、ユーザAがカラオケにおいて実際に選択して利用できるようになり、具体的には、図9に示す選曲リストPLに追加される。
【0074】
他方、ユーザAが候補コンテンツを選択する前に、ユーザAのカラオケの利用状況が変化した場合(S006でNo、且つS009でYes)、プロセッサ10Aは、ユーザAに提示する候補コンテンツを、変化後のカラオケの利用状況に応じて更新する(S010)。具体的には、プロセッサ10Aは、変化後のカラオケの利用状況に応じて候補コンテンツを再選出し、再選出された候補コンテンツを示すリスト画面LSの表示データを生成し、生成された表示データをユーザAのユーザ端末12に送信する。ユーザAのユーザ端末12では、受信された表示データが展開されることでリスト画面LSが表示され、リスト画面LSには、更新後の候補コンテンツが、ユーザAが選択可能な状態で表示される。
その後、ステップS006に戻り、上記の手順にてS006以降のステップが実施される。
【0075】
以上までに説明した一連のステップS001~S010は、ユーザAによるゲーム及びカラオケの利用が終了するまで繰り返される(S011)。そして、ユーザAがゲーム及びカラオケの利用を終了した時点で、第1実施形態に係る情報処理フローが終了する。
【0076】
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明の一つの実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記の実施形態から変更又は改良され得る。
また、本発明には、その等価物が含まれる。また、上記の実施形態についての説明において参照された図面が示す画面例も一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報の内容、及びGUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また適宜変更し得るものである。
【0077】
また、上記の実施形態における「情報の通知」について、その通知手段は、特に限定されず、例えば、メールによる通知でもよく、第1/第2サービスの利用中にメッセージを表示したり音/音声を再生したりすることで通知してもよい。また、SNS用アカウント(SNSのサイトに記事や画像等を投稿したり、SNS利用者同士でメッセージ等を交換するためのアカウント)を有するユーザに対して情報を通知する場合には、SNSでの投稿やメッセージ交換等を活用して情報を通知してもよい。である。また、メッセージ等を表示させる画面は、第1/第2サービスの利用中の待機画面でもよく、あるいは、ユーザ端末12の初期画面(待ち受け画面)であってもよい。
【0078】
また、上記の実施形態における「端末の表示画面」は、端末自体に備わった表示器によって構成される画面でもよく、あるいは、端末に有線又は無線形式で接続された表示器によって構成される画面でもよい。端末に接続された表示器には、一般的な据え置き型のディスプレイの他に、VRゴーグル等のHMD(Head Mounted Display)が含まれ得る。
【0079】
また、上記の実施形態におけるサービス利用アカウントは、SNS用のアカウントと兼用されてもよい。また、サービス利用アカウントとSNS用アカウントとが紐付けされてもよい。例えば、第1サービスの利用アカウントを有する対象ユーザが、第1サービスにおいて第1条件を満たした場合に、候補コンテンツのリスト、及びコンテンツ利用に関する各種のメッセージ等が、対象ユーザに向けてSNSサイトに投稿される(例えば、タイムラインに掲載される)ことで、対象ユーザに通知されてもよい。
【0080】
また、上記の実施形態では、サーバ10が本発明の情報処理装置として機能しているが、サーバ10が有する機能のうちの一部が、ユーザ端末12に備わってもよい。その場合には、サーバ10とユーザ端末12との協働によって本発明の情報処理装置が構成されることになる。
【0081】
また、本発明に関しては、上記の第1実施形態とは異なる他の実施形態が複数考えられ得る。以下、それぞれの実施形態(第2~第4実施形態)について説明する。
なお、以下では、第1実施形態と相違する点を主として説明し、共通する点については説明を省略することとする。
また、上記の第1実施形態を含む複数の実施形態については、それぞれの実施形態の要素及び特徴を適宜組み合わせてもよい。すなわち、第1~第4実施形態のうち、いずれかの実施形態における構成は、他の実施形態でも適用可能であり、また、その構成がもたらす効果は、他の実施形態でも同様に発揮され得る。
【0082】
[第2実施形態]
第2実施形態は、候補コンテンツを選出する際の手順において、第1実施形態と相違する。以下、第2実施形態の構成、特に候補コンテンツの選出に関連する構成について説明する。
なお、以下では、対象ユーザがユーザAであり、第1サービスが、第1のゲーム用アプリにより利用可能な第1ゲームであり、第2サービスが、第2のゲーム用アプリにより利用可能な第2ゲームであるケースを例に挙げて説明することとする。
【0083】
第2ゲームでは、複数のクエストがコンテンツとして用意されている。また、第2ゲームにおける複数のクエストのうちの一部は、ユーザAが第2ゲームを初めてプレイする時点では、ユーザAが未だ利用できないコンテンツであり、詳しくは解放条件ありコンテンツに該当する。解放条件ありコンテンツは、ユーザAの第2ゲームの利用状況が解放条件を満たすことで解放コンテンツとなる。第2ゲームの利用状況が解放条件を満たすとは、例えば、ユーザAの第2ゲームの総プレイ時間が所定時間以上になること、ユーザAの総ログイン日数が所定日数以上になること、ユーザAが第2ゲーム内の特定クエストをクリアすること、あるいは、第2ゲームにおけるユーザAの到達レベルが所定値以上になること等である。そして、解放コンテンツ、つまり、解放条件を満たした解放条件ありコンテンツは、設定部22により、ユーザAが未だ利用できない状態から、ユーザAが利用可能な状態に設定される。
【0084】
第2実施形態では、情報処理装置(詳しくは、選出部23)が候補コンテンツを選出する際に、第2ゲームにおいてユーザAが未だ利用できない状態にあり、且つ解放コンテンツではないコンテンツを候補コンテンツとして選出する。この点について、図14を参照しながら説明すると、例えば、第2ゲームにおけるコンテンツである複数のクエストQ1~Q6のうち、クエストQ2~Q6が、解放条件ありコンテンツであり、且つ利用条件ありコンテンツであることとする。また、クエストQ2は、ユーザの到達レベルが10になると解放され、クエストQ3は、ユーザの到達レベルが20になると解放され、クエストQ4~Q6は、ユーザの到達レベルが30以上になると解放されることとする。
【0085】
上記のケースにおいて、ユーザAが第1ゲームにおいて第1条件を満たした場合に、選出部23が、ユーザAが未だ利用できないクエストの中から、規定数(図14の例では3個)の候補コンテンツを選出する。この際、第2ゲームにおけるユーザAの到達レベルが10未満であれば、選出部23が、図14に示すように、クエストQ2、Q3、Q4を候補コンテンツとして選出することになる。
一方、ユーザAの到達レベルが10以上、且つ20未満である場合には、クエストQ2が解放コンテンツに該当するため、選出部23は、図14に示すように、クエストQ3、Q4、Q5を候補コンテンツとして選出することになる。
また、ユーザAの到達レベルが10未満である際に候補コンテンツとしてクエストQ2、Q3、Q4が提示された後、第2ゲームにおいてユーザAの到達レベルが10以上(詳しくは、10~20)になった場合、クエストQ2が解放されることになる。この場合、提示される候補コンテンツについては、解放されたクエストQ2に代えて、クエストQ2以外のコンテンツ、例えば、クエストQ5を候補コンテンツに加えてもよく、すなわち、候補コンテンツをクエストQ3、Q4、Q5に更新してもよい。
【0086】
また、第2実施形態において、選出部23は、2以上の候補コンテンツを選出してもよい。その場合、候補コンテンツには、解放コンテンツになり得るコンテンツと、解放コンテンツになり得ないコンテンツと、が含まれてもよい。解放コンテンツになり得るコンテンツは、解放条件ありコンテンツである。解放コンテンツになり得ないコンテンツは、利用条件ありコンテンツに該当し、且つ解放条件ありコンテンツには該当しないコンテンツである。
【0087】
さらに、第2実施形態において、2以上の候補コンテンツが選出された場合、提示部24は、解放コンテンツになり得る候補コンテンツと、解放コンテンツになり得ない候補コンテンツと、が識別可能な態様にて、上記2以上の候補コンテンツを提示してもよい。具体的には、図15に示すように、解放コンテンツになり得る候補コンテンツの付近に、解放コンテンツになり得るコンテンツであることを認識させる文字又は標識(図15では『レベル・・で解放』という文字)を表示させてもよい。また、解放コンテンツになり得ない候補コンテンツの付近に、解放コンテンツになり得ないコンテンツであることを認識させる文字又は標識を表示させてもよい。あるいは、図15のように、解放コンテンツになり得ない候補コンテンツに対しては、何らの文字や標識を表示させなくてもよい。
【0088】
[第3実施形態]
第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態のいずれとも異なる手順にて候補コンテンツを選出する。以下、第3実施形態における候補コンテンツの選出に関連する構成について説明する。
なお、以下では、対象ユーザがユーザAであり、第1サービスが、ゲーム用アプリにより利用可能なゲームであり、第2サービスが、カラオケ用アプリにより利用可能なカラオケであるケースを例に挙げて説明することとする。
【0089】
第3実施形態では、ゲーム(第1サービス)においてユーザAが第1条件を満たした場合に、選出部23が、カラオケ(第2サービス)においてユーザAが未だ利用できない状態にあるコンテンツの中から、第1条件と対応する候補コンテンツを選出する。具体例を挙げて説明すると、例えば、第1条件がゲーム内の特定クエストをクリアすることであることとする。この場合、選出部23は、特定クエストのプレイ中に再生されたゲーム音楽(BGM)と同じジャンルのコンテンツ、あるいは、そのゲーム音楽と同一の楽曲であるコンテンツを、第1条件と対応する候補コンテンツとして選出する。
【0090】
また、第3実施形態において、情報処理装置を構成するサーバ10は、図16に示すように、上述した機能部(操作受付部21、設定部22、選出部23、提示部24、及び案内部25)に加えて、通知部26をさらに備えてもよい。通知部26は、図17に示すように、ユーザAにより指定コンテンツが指定された場合に、その指定コンテンツが候補コンテンツとして選出されるための第1条件をユーザAに通知する。指定コンテンツは、カラオケにおいてユーザAが未だ利用できない状態にあるコンテンツ(詳しくは、利用条件ありコンテンツ)の中からユーザAにより指定されたコンテンツであり、図17では、楽曲G1、G2が指定コンテンツに該当する。指定コンテンツの指定は、例えば、ユーザAがカラオケを利用している状態において、不図示の指定画面を通じて行われるとよい。
【0091】
なお、ユーザAが指定コンテンツを指定する際に、指定コンテンツの提案をユーザAに対して行ってもよい。例えば、ユーザAが、カラオケ(第2サービス)において、あるコンテンツを利用した場合、そのコンテンツと同じジャンル/カテゴリの利用条件ありコンテンツを指定コンテンツとしてユーザAに提案してもよい。
また、指定コンテンツが候補コンテンツとして選出されるための第1条件を通知する具体的な方法については、特に限定されず、例えば、ユーザAがゲームをプレイしている状態において、そのプレイ画面内で第1条件を表示させてもよい。あるいは、カラオケを利用している状態において、ユーザAのユーザ端末12にて、第1条件を表示させてもよく、第1条件を表す音声を再生させてもよい。あるいは、第1条件を示すメール又はメッセージをユーザA宛に送信してもよい。
【0092】
[第4実施形態]
第4実施形態では、第1サービスにおいて対象ユーザが複数の条件を満たした場合に、第2サービスにて対象ユーザが未だ利用できないコンテンツのうち、対象ユーザが利用可能な状態に設定されるコンテンツが条件毎に増える。かかる点において、第4実施形態は、第1~第3実施形態と相違する。以下、第4実施形態における上記の相違点に関連する構成について、図18を参照しながら説明する。
なお、対象ユーザがユーザAであり、第1サービスが、ゲーム用アプリにより利用可能なゲームであり、第2サービスが、カラオケ用アプリにより利用可能なカラオケであるケースを例に挙げて説明することとする。
【0093】
第4実施形態において、ユーザAがゲームにおいて第1条件を満たし、例えば、特定クエストをクリアしたとする。この場合、設定部22は、前述した要領により、カラオケにおいてユーザAが未だ利用できない状態にあるコンテンツのうち、選択された第1コンテンツ(図18の楽曲G1)を、ユーザAが利用可能な状態に設定する。
【0094】
その後、ユーザAがゲームにおいて第1条件とは異なる第2条件を満たし、例えば、ゲーム内での課金に応じて決済処理を行ったとする。この場合、設定部22は、第1コンテンツのときと同様の要領により、カラオケにおいてユーザAが未だ利用できない状態にあるコンテンツのうち、第1コンテンツとは異なる第2コンテンツ(図18の楽曲G2)を、ユーザAが利用可能な状態に設定する。
【0095】
以降、ユーザAがゲームにおいて新たに条件(利用条件)を満たすと、条件毎に、上記と同様の手順が繰り返される。つまり、第4実施形態では、ゲームにおいてユーザAが利用条件を満たす度に、設定部22が、カラオケにおいてユーザAが未だ利用できない状態にあるコンテンツの中から選択されたコンテンツを、ユーザが利用可能な状態に設定する。
【0096】
<<まとめ>>
本発明の目的の一つは、互いに異なるソフトウェアにより利用可能な第1サービス及び第2サービスの双方の利用を促進させることである。
より具体的には、以下に示す[付記1]~[付記15]に対応する課題を解決することを目的とする。
【0097】
[付記1]
本発明の目的の一つは、付記1に対応する課題を解決することであり、具体的には、互いに異なる第1サービス及び第2サービスの双方の利用を効果的に促すことである。
本発明の情報処理装置は、上記の課題を解決するために、付記1の構成として、第1ソフトウェアにより利用可能な第1サービスと、第1ソフトウェアと連携した第2ソフトウェアにより利用可能な第2サービスと、を利用する対象ユーザと対応付けて、第2サービスにおけるコンテンツの利用の可否を設定する設定部を備え、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、設定部は、対象ユーザが未だ利用できないコンテンツのうち、選択された少なくとも一つのコンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定することを特徴とする。
上記の構成によれば、対象ユーザの第1サービスの利用状況に応じて、第2サービスにおける対象ユーザの優遇度、具体的には、第2サービスにおいて対象ユーザが利用可能な状態に設定されるコンテンツが決められる。これにより、対象ユーザは、新たに利用可能となったコンテンツを第2サービスにて利用し、また、利用可能となるコンテンツが増えるように第1サービスを積極的に利用するようになる。結果として、第1サービス及び第2サービスの双方の利用を効果的に促すことができる。
【0098】
[付記2]
本発明の目的の一つは、付記2に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザの意向を考慮して、第2サービスにおける対象ユーザの優遇度を決めることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記2の構成として、対象ユーザが未だ利用できない状態にあるコンテンツの中から、対象ユーザによる第2サービスの利用状況に応じて、候補コンテンツを選出する選出部を備える。そして、設定部は、候補コンテンツのうち、対象ユーザにより選択された候補コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定するとよい。
上記の構成によれば、対象ユーザの選択を受け付けて、選択された候補コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定するので、対象ユーザの意向(具体的には、対象ユーザの嗜好又は関心等)を考慮して、第2サービスにおける対象ユーザの優遇度を決めることができる。
【0099】
[付記3]
本発明の目的の一つは、付記3に対応する課題を解決することであり、具体的には、より効果的に第2サービスの利用を促進することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記3の構成として、対象ユーザによる第2サービスの利用度が第1利用度である場合、選出部は、利用度が第1利用度より小さい第2利用度である場合に比べて、より多くの候補コンテンツを選出してもよい。
上記の構成によれば、対象ユーザが第2サービスをより多く利用するほど、より多くの候補コンテンツが選出されるため、対象ユーザがより積極的に利用するようになる。すなわち、対象ユーザによる第2サービスの利用を効果的に促すことができる。
【0100】
[付記4]
本発明の目的の一つは、付記4に対応する課題を解決することであり、具体的には、候補コンテンツを適切に選出することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記4の構成として、第2サービスにおけるコンテンツのうち、対象ユーザの第2サービスの利用状況が解放条件を満たした解放コンテンツは、設定部により、対象ユーザが未だ利用できない状態から、対象ユーザが利用可能な状態に設定されてもよい。また、選出部は、対象ユーザが未だ利用できない状態にあり、且つ解放コンテンツではないコンテンツを候補コンテンツとして選出してもよい。
上記の構成によれば、解放コンテンツを除いて候補コンテンツを選出することで、既に解放コンテンツとなって対象ユーザが利用可能な状態となったコンテンツを候補コンテンツに含めることがなく、候補コンテンツを適切に(合理的に)選出することができる。
【0101】
[付記5]
本発明の目的の一つは、付記5に対応する課題を解決することであり、具体的には、ユーザにとって候補コンテンツの種類を把握しやすい態様で、候補コンテンツを提示することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記5の構成として、選出部により選出された2以上の候補コンテンツを、対象ユーザが選択可能な状態で対象ユーザに提示する提示部を備える。また、提示部は、解放コンテンツになり得る候補コンテンツと、解放コンテンツになり得ない候補コンテンツと、が識別可能な態様にて、それぞれの候補コンテンツを提示してもよい。
上記の構成によれば、提示された各候補コンテンツが、解放コンテンツになり得るか否かを識別し易くなる。この結果、ユーザにとって候補コンテンツの種類(解放コンテンツになり得るものコンテンツであるか、解放コンテンツになり得ないコンテンツであるか)を把握しやすい態様で、候補コンテンツを提示することが可能となる。
【0102】
[付記6]
本発明の目的の一つは、付記6に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1サービスの利用をより効率よく促進させることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記6の構成として、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、対象ユーザが未だ利用できない状態にあるコンテンツの中から、第1条件と対応する候補コンテンツを選出する選出部を備える。また、設定部は、候補コンテンツのうち、対象ユーザにより選択された候補コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定してもよい。
上記の構成によれば、第1サービスにおいて対象ユーザが満たした第1条件と対応付けて、候補コンテンツが選出される。これにより、対象ユーザは、第1条件を満たすために第1サービスを積極的に利用するようになり、結果として、第1サービスの利用をより効率よく促すことができる。
【0103】
[付記7]
本発明の目的の一つは、付記7に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1サービスの利用をより効率よく促進させることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記7の構成として、対象ユーザが未だ利用できない状態にあるコンテンツの中から対象ユーザが指定コンテンツを指定した場合に、指定コンテンツが候補コンテンツとして選出されるための第1条件を、対象ユーザに通知する通知部を備える。
上記の構成によれば、対象ユーザにより指定された指定コンテンツが候補コンテンツとして選出されるための第1条件が通知されるので、対象ユーザは、その第1条件を適切に把握することができる。これにより、対象ユーザは、通知された第1条件を満たすように、詳しくは指定コンテンツが候補コンテンツとして選出されるように第1サービスを積極的に利用するようになる。この結果、第1サービスの利用を、より効率よく促進させることができる。
【0104】
[付記8]
本発明の目的の一つは、付記8に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1サービスの利用をさらに促すことである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記8の構成として、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合、設定部は、対象ユーザが未だ利用できない状態にあるコンテンツのうち、選択された第1コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定してもよい。また、第1コンテンツが、対象ユーザが利用可能な状態に設定された後、第1サービスにおいて対象ユーザが第2条件を満たした場合に、設定部は、対象ユーザが未だ利用できない状態にあるコンテンツのうち、第1コンテンツとは異なる第2コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定してもよい。
上記の構成によれば、対象ユーザが第1サービスにおいて複数の条件(第1条件及び第2条件)を満たした場合、条件毎に、第2サービスにおいて対象ユーザが利用可能な状態となるコンテンツが増える。これにより、対象ユーザは、より積極的に第1サービスを利用するようになり、第1サービスの利用をさらに促進させることができる。
【0105】
[付記9]
本発明の目的の一つは、付記9に対応する課題を解決することであり、具体的には、第2サービスの利用状況の変化を考慮して、候補コンテンツを提示することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記9の構成として、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、対象ユーザが未だ利用できない状態にあるコンテンツの中から選出された候補コンテンツを、対象ユーザが選択可能な状態で対象ユーザに提示する提示部を備える。また、設定部は、候補コンテンツのうち、対象ユーザにより選択された候補コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定してもよい。また、対象ユーザが候補コンテンツを選択する前において対象ユーザの第2サービスの利用状況が変化した場合に、提示部は、利用状況の変化に応じて候補コンテンツを更新し、更新後の候補コンテンツを対象ユーザに提示してもよい。
上記の構成によれば、対象ユーザが候補コンテンツを選択する前において対象ユーザの第2サービスの利用状況が変化した場合に、その変化に応じて候補コンテンツを更新する。これにより、第2サービスの利用状況の変化に応じて適切に更新された候補コンテンツを、対象ユーザに提示することができる。
【0106】
[付記10]
本発明の目的の一つは、付記10に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザの第1サービスの利用状況を考慮して、対象ユーザにとって好適な候補コンテンツを知らせることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記10の構成として、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、対象ユーザが未だ利用できない状態にあるコンテンツの中から選出された候補コンテンツを、対象ユーザが選択可能な状態で対象ユーザに提示する提示部を備える。また、設定部は、候補コンテンツのうち、対象ユーザにより選択された候補コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定してもよい。また、提示部は、候補コンテンツを提示する際に、対象ユーザの第1サービスの利用状況に応じた候補コンテンツを推奨してもよい。
上記の構成によれば、対象ユーザの第1サービスの利用状況に応じた候補コンテンツが推奨されるため、対象ユーザは、第1サービスの利用状況(例えば、第1サービスにて頻繁に利用するコンテンツ等)と対応する候補コンテンツ、具体的には、第1サービスの利用状況に見合った候補コンテンツを把握することができる。
【0107】
[付記11]
本発明の目的の一つは、付記11に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1サービスにてゲームをプレイする場合に対象ユーザにとって好適な候補コンテンツを知らせることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記11の構成として、第1条件が、第1サービス内でプレイ可能な所定のゲームをクリアすることを含み、提示部は、所定のゲームと対応付けられた候補コンテンツを推奨してもよい。
上記の構成によれば、対象ユーザが第1条件として第1サービス内で所定のゲームをクリアした場合、そのゲームと対応付けられた候補コンテンツが推奨されることで、対象ユーザは、上記のゲームに見合った候補コンテンツ(例えば、ゲームのBGMと同じ音楽ジャンルの候補コンテンツ等)を把握することができる。
【0108】
[付記12]
本発明の目的の一つは、付記12に対応する課題を解決することであり、具体的には、対象ユーザの第2サービスの利用状況を考慮して、対象ユーザにとって好適な候補コンテンツを知らせることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記12の構成として、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、対象ユーザが未だ利用できない状態にあるコンテンツの中から選出された候補コンテンツを、対象ユーザが選択可能な状態で対象ユーザに提示部を備える。また、設定部は、候補コンテンツのうち、対象ユーザにより選択された候補コンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定してもよい。また、提示部は、候補コンテンツを提示する際に、対象ユーザの第2サービスの利用状況に応じた候補コンテンツを推奨してもよい。
上記の構成によれば、対象ユーザの第2サービスの利用状況に応じた候補コンテンツが推奨されるため、対象ユーザは、第2サービスの利用状況と対応する候補コンテンツ、具体的には、第2サービスの利用状況に見合った候補コンテンツを把握することができる。
【0109】
[付記13]
本発明の目的の一つは、付記13に対応する課題を解決することであり、具体的には、第2サービスにおいて対象ユーザの利用回数が多いコンテンツの存在を考慮して、対象ユーザにとって好適な候補コンテンツを知らせることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記13の構成として、第2サービスにおいて対象ユーザの利用回数が所定数以上である多利用コンテンツが存在する場合、提示部は、多利用コンテンツと対応付けられた候補コンテンツを推奨してもよい。
上記の構成によれば、第2サービスにおいて対象ユーザの利用回数が所定数以上である多利用コンテンツが存在する場合に、多利用コンテンツと対応付けられた候補コンテンツを推奨することにより、対象ユーザは、多利用コンテンツに見合った候補コンテンツ(例えば、多利用コンテンツと同じジャンルの候補コンテンツ)を把握することができる。
【0110】
[付記14]
本発明の目的の一つは、付記14に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1サービス及び第2サービスの双方の利用を効果的に促すことである。
本発明の情報処理方法は、上記の課題を解決するために、付記14の構成として、プロセッサが、第1ソフトウェアにより利用可能な第1サービスと、第1ソフトウェアと連携した第2ソフトウェアにより利用可能な第2サービスと、を利用する対象ユーザと対応付けて、第2サービスにおけるコンテンツの利用の可否を設定し、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、プロセッサは、対象ユーザが未だ利用できないコンテンツのうち、選択された少なくとも一つのコンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定する、情報処理方法である。
上記の構成によれば、対象ユーザの第1サービスの利用状況に応じて、第2サービスにおいて対象ユーザが利用可能な状態に設定されるコンテンツが決められる。これにより、第1サービス及び第2サービスの双方の利用を効果的に促すことができる。
【0111】
[付記15]
本発明の目的の一つは、付記15に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1サービス及び第2サービスの双方の利用を効果的に促すことである。
本発明のプログラムは、上記の課題を解決するために、付記15の構成として、プロセッサが、第1ソフトウェアにより利用可能な第1サービスと、第1ソフトウェアと連携した第2ソフトウェアにより利用可能な第2サービスと、を利用する対象ユーザと対応付けて、第2サービスにおけるコンテンツの利用の可否を設定し、第1サービスにおいて対象ユーザが第1条件を満たした場合に、プロセッサは、対象ユーザが未だ利用できないコンテンツのうち、選択された少なくとも一つのコンテンツを、対象ユーザが利用可能な状態に設定する、プログラムである。
上記の構成によれば、対象ユーザの第1サービスの利用状況に応じて、第2サービスにおいて対象ユーザが利用可能な状態に設定されるコンテンツが決められる。これにより、第1サービス及び第2サービスの双方の利用を効果的に促すことができる。
【符号の説明】
【0112】
10 サーバ(情報処理装置)
10A プロセッサ
10B メモリ
10C 通信用インタフェース
10D ストレージ
10E バス
12 ユーザ端末
21 操作受付部
22 設定部
23 選出部
24 提示部
25 案内部
26 通知部
LS リスト画面
N 通信用ネットワーク
PL 選曲リスト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図18