(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032343
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】医療用針
(51)【国際特許分類】
A61M 5/32 20060101AFI20240305BHJP
【FI】
A61M5/32 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135950
(22)【出願日】2022-08-29
(71)【出願人】
【識別番号】000153030
【氏名又は名称】株式会社ジェイ・エム・エス
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(72)【発明者】
【氏名】岡本 恭典
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066NN04
4C066QQ78
(57)【要約】
【課題】針基と、針基の先端側に取り付けられる針と、針を覆うように針基の先端側に取り付けられるカバーと、を備え、カバーを針基に容易に着脱できる医療用針を提供すること。
【解決手段】医療用針1は、針基2と、針基2の先端側に取り付けられる針3と、針3を覆うように針基2の先端側に配置され、第1方向R1に回転することにより針基2の先端に螺合して連結されるカバー4と、針基2とカバー4とを連結する場合に、カバー4を第1方向R1に回転したときにカバー4の第1方向R1の回転を規制する規制部5と、を備え、規制部5は、針基2のカバー4側の端部に形成される第1規制部51と、カバー4の針基2側の端部に形成される第2規制部52と、を有し、カバー4を第1方向R1に回転したときに、第1規制部51と第2規制部52とが互いに突き当たって互いの回転を規制する。
【選択図】
図11C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
針基と、
前記針基の先端側に取り付けられる針と、
前記針を覆うように前記針基の先端側に配置され、第1方向に回転することにより前記針基の先端に螺合して連結されるカバーと、
前記針基と前記カバーとを連結する場合に、前記カバーを前記第1方向に回転したときに前記カバーの前記第1方向の回転を規制する規制部と、を備え、
前記規制部は、前記針基の前記カバー側の端部に形成される第1規制部と、前記カバーの前記針基側の端部に形成される第2規制部と、を有し、前記カバーを前記第1方向に回転したときに、前記第1規制部と前記第2規制部とが互いに突き当たって互いの回転を規制する医療用針。
【請求項2】
前記第1規制部は、前記カバーの前記第1方向に交差する方向に延びる面状の第1面状部を有し、
前記第2規制部は、前記カバーの前記第1方向に交差する方向に延びる面状に形成されると共に前記カバーを前記第1方向に回転したときに前記第1面状部に突き当たる第2面状部を有する請求項1に記載の医療用針。
【請求項3】
前記針基は、前記第1規制部を一対有しており、軸方向に見た場合に、一対の前記第1規制部を含めた全体形状が、軸を中心とした点対称の形状に形成される請求項1又は2に記載の医療用針。
【請求項4】
前記カバーの外面には、前記針が延びる方向に延びる複数のリブが設けられる請求項1又は2に記載の医療用針。
【請求項5】
前記リブの先端は、前記針の先端よりも基端側に位置する請求項4に記載の医療用針。
【請求項6】
前記針基と前記カバーとの連結部分において前記針基と前記カバーとに跨って貼り付けられるラベルを更に備え、
前記針基の外面と前記カバーの外面とは、少なくとも、前記針基と前記カバーとの連結部分における前記ラベルが貼り付けられる部分において同一面上に配置される、請求項1又は2に記載の医療用針。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用針に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、針基と、針基の先端側に取り付けられる針と、針を覆うように針基の先端側に取り付けられるカバーと、を備える医療用針が知られている。例えば、医療用針に関する技術として、針基の先端にカバーを螺合により取り付ける技術がある。また、例えば、医療用針に関する技術として、カバーの未開封状態と開封済み状態とを容易に判別できるように、製造時に針基に対してカバーを取り付ける技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、針基の凸部をカバーの基端面に圧入により食い込ませることでカバーに凹部を形成して、針基の凸部やカバーの凹部を破壊しなければ開封できないように、針基に対してカバーを取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開WO2021/060054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
針基の先端にカバーを螺合により取り付ける医療用針に関する技術においては、カバーを針基から取り外す場合に、誤ってカバーを取り外す回転方向と反対の回転方向に回転すると、カバーが変形したり空回りしたりして、針基からカバーを容易に取り外すことができないことがある。この場合に、カバーを無理に引っ張って取り外すと、カバーの内部に配置される針が使用者の手に刺さってしまう可能性がある。
【0005】
また、特許文献1に記載のカバーの未開封状態と開封済み状態とを容易に判別できるように製造時に針基に対してカバーを取り付ける医療用針に関する技術においては、針基の凸部をカバーに圧入により食い込ませて強固に取り付けるため、カバーを針基に容易に着脱できないことがある。
【0006】
本発明は、針基と、針基の先端側に取り付けられる針と、針を覆うように針基の先端側に取り付けられるカバーと、を備え、カバーを針基に容易に着脱できる医療用針を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、針基と、前記針基の先端側に取り付けられる針と、前記針を覆うように前記針基の先端側に配置され、第1方向に回転することにより前記針基の先端に螺合して連結されるカバーと、前記針基と前記カバーとを連結する場合に、前記カバーを前記第1方向に回転したときに前記カバーの前記第1方向の回転を規制する規制部と、を備え、前記規制部は、前記針基の前記カバー側の端部に形成される第1規制部と、前記カバーの前記針基側の端部に形成される第2規制部と、を有し、前記カバーを前記第1方向に回転したときに、前記第1規制部と前記第2規制部とが互いに突き当たって互いの回転を規制する医療用針に関する。
【0008】
また、前記第1規制部は、前記カバーの前記第1方向に交差する方向に延びる面状の第1面状部を有し、前記第2規制部は、前記カバーの前記第1方向に交差する方向に延びる面状に形成されると共に前記カバーを前記第1方向に回転したときに前記第1面状部に突き当たる第2面状部を有することが好ましい。
【0009】
また、前記針基は、前記第1規制部を一対有しており、軸方向に見た場合に、一対の前記第1規制部を含めた全体形状が、軸を中心とした点対称の形状に形成されることが好ましい。
【0010】
また、前記カバーの外面には、前記針が延びる方向に延びる複数のリブが設けられることが好ましい。
【0011】
また、前記リブの先端は、前記針の先端よりも基端側に位置することが好ましい。
【0012】
また、前記針基と前記カバーとの連結部分において前記針基と前記カバーとに跨って貼り付けられるラベルを更に備え、前記針基の外面と前記カバーの外面とは、少なくとも、前記針基と前記カバーとの連結部分における前記ラベルが貼り付けられる部分において同一面上に配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、針基と、針基の先端側に取り付けられる針と、針を覆うように針基の先端側に取り付けられるカバーと、を備え、カバーを針基に容易に着脱できる医療用針を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施形態の医療用針を斜め上方側から見た斜視図である。
【
図2】
図1の医療用針からカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【
図3】第1実施形態の医療用針を斜め下方側から見た斜視図である。
【
図4】
図3の医療用針からカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【
図7】
図1の医療用針を右斜め手前の側方から矢視C方向に見た側面図である。
【
図8】
図1の医療用針を左斜め奥側の側方から矢視D方向に見た側面図である。
【
図9】
図2の針基を先端側から矢視E方向に見た図である。
【
図11A】カバーを針基に取り付ける場合において針を覆いながらカバーを針基に近づけた途中の状態を示す図である。
【
図11B】カバーを針基に取り付ける場合において
図11Aに示す状態からカバーを針基に突き当てた状態を示す図である。
【
図11C】カバーを針基に取り付ける場合において
図11Bに示す状態からカバーを回転させて、カバー側規制部に針基側規制部を突き当てた状態を示す図である。
【
図12】本発明の第2実施形態の医療用針を斜め上方側から見た斜視図である。
【
図13】
図12の医療用針からカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
【
図14】
図12の医療用針を右斜め手前の側方から見た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の医療用針1の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の医療用針1は、医療用の針であり、採血用の針や輸血用の針や注射用の針として用いられる。なお、本実施形態の医療用針1の説明において、
図1における左手前側を先端側といい、
図1における右奥側を基端側又は後端側という。
【0016】
図1~
図8に示すように、医療用針1は、針基2と、針基2の先端側に取り付けられる針3(
図2及び
図4参照)と、針3を覆うように針基2の先端側に配置されるカバー4と、規制部5と、を備える。針基2の先端側には、カバー4が螺合して連結して取り付けられる。
【0017】
規制部5は、針基2とカバー4とを連結する場合にカバー4を第1回転方向R1(第1方向)に回転したときに、カバー4の第1回転方向R1の回転を規制する。規制部5は、針基2のカバー4側の端部に形成される一対の針基側規制部51(第1規制部)と、カバー4の針基2側の端部に形成される一対のカバー側規制部(第2規制部)と、を有する。規制部5は、カバー4と針基2とを螺合して連結して取り付ける場合において、カバー4を第1回転方向R1に回転したときに、針基側規制部51(第1規制部)とカバー側規制部52(第2規制部)とが互いに突き当たって互いの回転を規制する。規制部5の詳細については後述する。
【0018】
針3は、
図2に示すように、針基2の先端側に接続される。針3は、円筒状に形成され、先端に刃面31が設けられる。刃面31は、針3の先端において、針3の中心軸J方向(軸方向)に対して傾斜して形成される。針3は、例えば、金属材料により形成される。
【0019】
図2、
図4~
図6に示すように、針基2は、先端側に配置され針挿入孔211が設けられた筒状の針装着部21と、針装着部21の基端側の外周に設けられた筒状のカバー装着部22と、カバー装着部22の基端側に配置される筒状の操作部23と、を有する。針基2には、針基2の軸方向が針3の中心軸J方向と一致するように針3が取り付けられる。
【0020】
針基2は、
図9に示すように、中心軸J方向に見た場合に、針装着部21、カバー装着部22、操作部23及び一対の針基側規制部51を含めた全体形状が、中心軸J(軸)を中心とした点対称の形状に形成される。針基2は、例えば、樹脂材料により形成される。
【0021】
針装着部21は、
図5及び
図6に示すように、針基2の先端側において、中心軸J方向に延びる筒状に形成され、径の中心には、中心軸Jに沿って延びる針挿入孔211が設けられている。針挿入孔211には、針3の基端側が挿入されて取り付けられている。
【0022】
カバー装着部22は、針装着部21の基端側の径方向の外側において、針装着部21の外径よりも大きな外径の筒状に形成される。カバー4を針基2に取り付ける場合に、カバー装着部22の外周面には、カバー4の基端側が取り付けられる。カバー装着部22の外周面には、
図2、
図4、
図7、
図8及び
図9に示すように、一対のガイド突起ねじ221が設けられている。
【0023】
一対のガイド突起ねじ221は、カバー装着部22の外周面において、針基2の中心軸Jを中心とした点対称の位置に180°離れた位置に配置され、針基2の中心軸Jを中心とした点対称の形状に形成される。一対のガイド突起ねじ221は、それぞれ、カバー4の二条ねじ43(後述)に螺合するように、カバー装着部22の外周面の周方向に対して僅かに傾斜して所定長さ延びる。一対のガイド突起ねじ221は、カバー4を針基2に取り付ける場合に、カバー4の二条ねじ43(
図10参照)(後述)をガイドして二条ねじ43に螺合される。
【0024】
操作部23は、
図2及び
図4に示すように、カバー装着部22の後端から後方に延びる円筒状に形成される。操作部23は、医療用針1が使用者により操作される際に握られる部分である。操作部23の外径は、カバー装着部22の外径よりも大きい。これにより、操作部23の先端には、先端側を向く段差面231が形成される。
【0025】
操作部23は、先端に形成される段差面231と、段差面231に形成される一対の針基側規制部51(第1規制部)と、操作部23の外面に形成され中心軸J方向に延びる複数の溝232と、操作部23の外面に形成される一対の凹部233と、操作部23の外面における後方側に形成される一対の凸部234と、後端から後部に突出する突出部235と、を有する。
【0026】
複数の溝232は、操作部23の外面の周方向に並んで配置される。複数の溝232は、操作部23の外面に凹凸状に形成され、操作部23を握る場合の滑り止めとして機能する。
【0027】
図6に示すように、一対の凹部233のうちの一方の凹部233aは、例えば、針基2の成形時に樹脂材料を導入するゲートである。一対の凹部233のうちの他方の凹部233bは、ゲートを構成しないが、針基2の重量のバランスを考慮して、針基2を中心軸J方向に見た場合に一方の凹部233aと点対称の位置に設けられている。なお、これとは反対に、他方の凹部233bをゲートとし、一方の凹部233aをゲートとしない構成としてもよい。
【0028】
一対の針基側規制部51は、規制部5のうち、針基2側に形成される規制部(第1規制部)である。カバー4と針基2とを螺合して連結して取り付ける場合において、カバー4を第1回転方向R1に回転したときに、針基2の針基側規制部51(第1規制部)とカバー4のカバー側規制部52(第2規制部)とは、互いに突き当たって互いの回転を規制する。
【0029】
一対の針基側規制部51は、
図7~
図9に示すように、操作部23の段差面231において、針基2の中心軸Jを中心として点対称の位置に180°離れた位置に配置され、針基2の中心軸Jを中心として点対称の形状に形成される。一対の針基側規制部51は、
図2及び
図4に示すように、それぞれ、外面が操作部23の先端側の外周面と同一面上となる厚さで、操作部23の段差面231から、先端側に突出する。一対の針基側規制部51は、
図7及び
図8に示すように、それぞれ、針基2の外周面の側方から見た形状が、三角形状に突出して形成される。
【0030】
本実施形態においては、一対の針基側規制部51は、それぞれ、針基2の周方向において、一対のガイド突起ねじ221それぞれが形成される周方向の位置と同じ位置に形成されている。また、一対の針基側規制部51のうちの一方又は他方いずれかの周方向の位置は、針3を針基2に取り付けた状態で針3の先端の刃面31が配置される位置と一致する。これにより、一対の針基側規制部51は、針基2の周方向において、一対の針基側規制部51のうちの一方又は他方のいずれかの位置に針3の先端の刃面31が位置しているという目印とすることができる。
【0031】
一対の針基側規制部51は、
図2、
図4、
図7及び
図8に示すように、それぞれ、針基側突き当て面511(第1面状部)と、針基側傾斜面512と、を有する。針基側突き当て面511は、カバー4の第1回転方向R1に交差する方向(本実施形態においては中心軸J方向)に延びる面状に形成される。針基側突き当て面511は、操作部23の段差面231から先端側に立ち上がると共に、カバー4の第1回転方向R1と反対側を向く面状に形成される。針基側突き当て面511は、
図7及び
図8に示すように、カバー4を針基2に螺合により取り付ける場合に、カバー4のカバー側規制部52(第2規制部)のカバー側突き当て面521(後述)が突き当たる突き当て面を構成する。
【0032】
針基側傾斜面512は、
図2及び
図4に示すように、針基側突き当て面511の先端に連続して形成される。針基側傾斜面512は、操作部23の周方向に対して傾斜して形成される。針基側傾斜面512は、針基2の先端側を向いて傾斜する面状に形成される。針基側傾斜面512は、針基側突き当て面511の先端から、操作部23の周方向において、第1回転方向R1に進むに従って、先端側から基端側に向かうように傾斜する。カバー4を針基2に取り付けた場合、針基側傾斜面512は、カバー4のカバー側規制部52Aのカバー側傾斜面522に対向して配置される。
【0033】
以上の針基2は、全体形状を中心軸J方向に見た場合に点対称の形状に形成される。これにより、針基2の成形後において、針基2の中心軸Jに対して重量バランスがとれているため、複数の針基2をパーツフィーダにより次の工程に搬送する場合に、同一の向きで同一姿勢になるように容易に整列させることができる。パーツフィーダとは、成形後の複数の針基2を搬送路において振動させながら搬送することで、複数の針基2を同一の向きで同一姿勢になるように整列させて、次の工程に搬送する装置である。よって、複数の針基2をパーツフィーダにより整列させて次の工程に搬送できるため、製造効率を向上できる。
【0034】
図1~
図8に示すように、カバー4は、先端側が閉じた筒状に形成される。針3の中心軸J方向に延びる。カバー4は、カバー4の軸方向が針3の中心軸J方向に一致するように針基2の先端側に取り付けられて針3を覆う。カバー4は、第1回転方向R1(第1方向)に回転させることにより針基2の先端に螺合して連結される。
【0035】
カバー4は、先端側が閉じた円筒状の筒状部41と、一対のリブ42と、を有する。筒状部41は、針3を覆う先端側筒部411と、針基2に取り付けられる基端側取付筒部412と、を有する。カバー4は、例えば、樹脂材料により形成される。
【0036】
先端側筒部411は、筒状に形成される。先端側筒部411の内部には、針基2にカバー4が取り付けられた場合に、針3が配置される。これにより、先端側筒部411は、針3を覆うことができる。
【0037】
基端側取付筒部412は、先端側筒部411の後端から後方に延びる筒状に形成される。基端側取付筒部412の外径は、先端側筒部411の外径よりも大きい。カバー4の基端側取付筒部412は、針基2のカバー装着部22に螺合により連結される。
【0038】
基端側取付筒部412の内周面には、
図10に示すように、二条ねじ43が形成される。二条ねじ43は、リード(ねじが1回転したときに進む距離)が、ねじのピッチ(隣り合う山と山との距離)の2倍に等しいねじである。二条ねじ43は、2本の凸状のネジ凸溝431を有する。2本のネジ凸溝431は、それぞれ、カバー4の中心軸Jを中心として点対称に180°ずれた位置に配置され、基端側取付筒部412の内周面における周方向の略半周の領域において傾斜して延びる。
【0039】
二条ねじ43は、カバー4を針基2に取り付ける場合に、カバー装着部22の外周面に形成される一対のガイド突起ねじ221に螺合する。カバー4を針基2に取り付ける場合に、二条ねじ43により螺合することにより、本実施形態においては、カバー4を周方向に1回転以内(本実施形態においては、例えば約1/4回転)の少ない回転数で、カバー4を針基2に螺合により容易に取り付けることができる。
【0040】
図10に示すように、基端側取付筒部412の後端面には、一対のカバー側規制部52が形成される。一対のカバー側規制部52は、規制部5のうち、カバー4側に形成される規制部(第2規制部)である。カバー4と針基2とを螺合して連結して取り付ける場合において、カバー4を第1回転方向R1に回転したときに、カバー4のカバー側規制部52と針基2の針基側規制部51とは、突き当たって互いの回転を規制する。
【0041】
一対のカバー側規制部52は、カバー4の中心軸Jを中心として点対称に180°離れた位置に配置され、カバー4の中心軸Jを中心として点対称の形状に形成される。一対のカバー側規制部52は、
図7及び
図8に示すように、それぞれ、基端側取付筒部412の後端面において、カバー4の後端側から先端側に三角形状に凹んで形成される。
【0042】
一対のカバー側規制部52は、
図2、
図4、
図7及び
図8に示すように、それぞれ、カバー側突き当て面521(第2面状部)と、カバー側傾斜面522と、を有する。カバー側突き当て面521は、カバー4の第1回転方向R1に交差する方向(本実施形態においては中心軸J方向)に延びる面状に形成される。カバー側突き当て面521は、基端側取付筒部412の基端面から先端側に立ち下がると共に、カバー4の第1回転方向R1側を向く面状に形成される。カバー側突き当て面521は、カバー4を針基2に螺合により取り付ける場合に、針基2の針基側規制部51(第1規制部)が突き当たる突き当て面を構成する。カバー側突き当て面521は、
図7及び
図8に示すように、カバー4を第1回転方向R1に回転したときに、針基2に形成される針基側規制部51の針基側突き当て面511に突き当たる。
【0043】
カバー側傾斜面522は、
図2及び
図4に示すように、カバー側突き当て面521の先端に連続して形成される。カバー側傾斜面522は、カバー4の周方向に対して傾斜して形成される。カバー側傾斜面522は、カバー4の後方側を向いて傾斜する面状に形成される。カバー側傾斜面522は、カバー側突き当て面521の先端から、カバー4の周方向において、第1回転方向R1に進むに従って、先端側から基端側に向かうように傾斜する。カバー4を針基2に取り付けた場合、カバー側傾斜面522は、針基2の針基側規制部51の針基側傾斜面512に対向して配置される。
【0044】
一対のリブ42は、筒状部41の外面に形成され、筒状部41の外面から径方向に突出すると共に、針3が延びるカバー4の中心軸J方向に延びる。一対のリブ42には、それぞれ、長手方向に延びる2つの長孔421が形成されている。
【0045】
一対のリブ42は、カバー4の中心軸Jを中心として点対称に180°離れた位置に配置され、カバー4の中心軸Jを中心として点対称の形状に形成される。一対のリブ42は、針3の刃面31が、一対のリブ42同士を繋いだ筒状部41の径方向に延びる平面に沿って位置するように、筒状部41の周方向に180°離れて配置される。
【0046】
リブ42の先端422は、
図7及び
図8に示すように、中心軸J方向において、針3の先端よりも基端側に位置する。そのため、リブ42は、針3の先端の位置には形成されていない。これにより、製造後において針3の先端の曲がりや針3の先端への異物付着をカメラにより検査する場合に、リブ42が設けられていない部分においてカバー4を透過させてカバー4の内部に配置される針3の検査を行うことができる。よって、カバー4を装着した状態で、針3の先端の全周を容易に検査できる。
【0047】
針基2とカバー4との連結部分には、
図1に示すように、脆質ラベル6(ラベル)が貼り付けられている。脆質ラベル6は、一度貼り付けた後に剥がそうとすると、素材自体が破壊されることで、ラベルの再使用や貼り直しができないラベルである。脆質ラベル6を使用することにより、脆質ラベル6が破壊されている場合には、カバー4を開封したことが分かる。
【0048】
脆質ラベル6は、針基2とカバー4との連結部分において、カバー4の基端側取付筒部412の基端側の端部の外周面と針基2の先端側の端部の外周面とに跨って貼り付けられる。カバー4が針基2に取り付けられた状態において、カバー4の基端側取付筒部412の基端側の端部の外周面と、針基2の先端側の端部の外周面とは、
図6に示すように、少なくとも脆質ラベル6が貼り付けられる部分において、同一面上に配置される。これにより、針基2とカバー4とに跨って脆質ラベル6を容易に貼り付けることができる。ここで、「同一面上」とは、カバー4の基端側取付筒部412の基端側の端部の外周面の延長上に針基2の先端側の端部の外周面が位置することを意味する。
【0049】
本実施形態においては、
図1に示すように、脆質ラベル6は、針基2とカバー4との連結部分において、針基2の針基側規制部51の針基側傾斜面512とカバー側規制部52のカバー側傾斜面522とが対向する位置において、針基2とカバー4とに跨って貼り付けられている。なお、脆質ラベル6が貼り付けられる位置は、この位置に限定されない。脆質ラベル6は、針基2とカバー4との連結部分において、針基2の針基側規制部51の針基側突き当て面511とカバー側規制部52のカバー側突き当て面521とが突き当たる位置において、針基2とカバー4とに跨って貼り付けられていてもよい。
【0050】
次に、針3が取り付けられた針基2にカバー4を螺合により連結して取り付ける手順について説明する。
図11Aに示すように、まず、カバー4を、針基2にカバー4を連結した場合の周方向の位置に対して45°程度回転させてずらした状態で、針基2に取り付けた針3を覆うように、針3の先端側から、針基2に向けて中心軸Jに沿って移動させる。
【0051】
そして、
図11Bに示すように、カバー4の内周面に形成される二条ねじ43の基端側のネジ凸溝431を、針基2のカバー装着部22の外周面に形成されるガイド突起ねじ221に突き当てる。
【0052】
続けて、
図11Cに示すように、カバー4を針基2に対して第1回転方向R1に回転させることで、カバー4の内周面に形成される二条ねじ43を、針基2のカバー装着部22の外周面に形成されるガイド突起ねじ221に螺合させて、針基側突き当て面511とカバー側規制部52のカバー側突き当て面521とが突き当たるまで第1回転方向R1に回転させる。これにより、針基側規制部51をカバー側規制部52に突き当てて、カバー4と針基2とを螺合して連結して取り付けることができる。
【0053】
この状態においては、針基側規制部51(第1規制部)とカバー側規制部52(第2規制部)とが互いに突き当たって互いの回転を規制することで、第1回転方向R1への移動が規制される。また、針基側規制部51がカバー側規制部52に突き当たっているため、カバー4の第1回転方向R1への回しすぎを防止できる。
【0054】
そして、針基2にカバー4を螺合により連結して取り付けた後に、
図1に示すように、脆質ラベル6を、針基2とカバー4とに跨がるように貼り付ける。これにより、針基2にカバー4を連結した後に、カバー4を針基2から取り外した場合に、脆質ラベル6が破壊されるため、脆質ラベル6が破壊された場合には、カバー4を針基2から取り外したことが分かる。
【0055】
以上説明した本実施形態の医療用針1によれば、以下のような効果を奏する。
医療用針1を、針基2と、針基2の先端側に取り付けられる針3と、針3を覆うように針基2の先端側に配置され、第1回転方向R1に回転することにより針基2の先端に螺合して連結されるカバー4と、針基2とカバー4とを連結する場合に、カバー4を第1回転方向R1に回転したときにカバー4の第1回転方向R1の回転を規制する規制部5と、を備えて構成し、規制部5を、針基2のカバー4側の端部に形成される針基側規制部51と、カバー4の針基2側の端部に形成されるカバー側規制部52と、を有して構成し、カバー4を第1回転方向R1に回転したときに、針基側規制部51とカバー側規制部52とが互いに突き当たって互いの回転を規制するように構成した。これにより、カバー4と針基2とを螺合して連結して取り付ける場合に、針基側規制部51がカバー側規制部52に突き当たるため、第1回転方向R1への移動が規制される。また、針基側規制部51がカバー側規制部52に突き当たるため、カバー4の第1回転方向R1への回しすぎを防止できる。よって、カバー4を針基2に容易に着脱できる。
【0056】
また、本実施形態においては、針基側規制部51を、カバー4の第1回転方向R1に交差する方向に延びる面状の針基側突き当て面511を有する構成とし、カバー側規制部52を、カバー4の第1回転方向R1に交差する方向に延びる面状に形成されると共にカバー4を第1回転方向R1に回転したときに針基側突き当て面511に突き当たるカバー側突き当て面521を有する構成とした。これにより、針基側規制部51の針基側突き当て面511とカバー側規制部52のカバー側突き当て面521とが面で突き当たって回転を規制するので、カバー4の回しすぎを好適に防止することができる。
【0057】
また、本実施形態においては、針基2は、針基側規制部51を一対有しており、中心軸J方向に見た場合に、一対の針基側規制部51を含めた全体形状が、中心軸Jを中心とした点対称の形状に形成される。成形後の複数の針基2は、中心軸Jに対して重量バランスがとれているため、パーツフィーダにより搬送する場合に、同一の向きで同一姿勢に容易に整列させることができる。これにより、複数の針基2を整列させて次の工程に搬送できるため、製造効率を向上できる。
【0058】
また、本実施形態においては、カバー4の外面には、針3が延びる方向に延びる複数のリブ42が設けられる。これにより、複数のリブ42により、カバー4を針基2に着脱する際のカバー4の操作性を向上できる。
【0059】
また、本実施形態においては、リブ42の先端422は、針3の先端よりも基端側に位置する。これにより、リブ42が針3の先端の位置に形成されていないため、医療用針1の製造後において針3の先端の曲がりや針3の先端への異物付着の検査を行う際に、カバー4を装着した状態で、針3の先端の全周を容易に検査できる。
【0060】
また、本実施形態においては、針基2とカバー4との連結部分において針基2とカバー4とに跨って貼り付けられる脆質ラベル6を備え、針基2の外面とカバー4の外面とは、針基2とカバー4との連結部分における脆質ラベル6が貼り付けられる部分において同一面上に配置される。これにより、針基2とカバー4との連結部分において、脆質ラベル6を容易に貼り付けることができる。
【0061】
第2実施形態の医療用針1Aについて説明する。
図12~
図14に示すように、第2実施形態の医療用針1Aは、第1実施形態の医療用針1と比べて、規制部5A(針基2Aの針基側規制部51A及びカバー4Aのカバー側規制部52A)の形状と、一対のリブ42Aの形状と、が主に異なる。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
【0062】
図12~
図14に示すように、第2実施形態の医療用針1Aは、針基2Aと、針基2Aの先端側に取り付けられる針3と、針3を覆うように針基2Aの先端側に配置されるカバー4Aと、規制部5Aと、を備える。規制部5Aは、針基2Aとカバー4Aとを連結する場合にカバー4Aを第1回転方向R1(第1方向)に回転したときにカバー4Aの第1回転方向R1の回転を規制する。
【0063】
針基2Aは、第1実施形態の針基2と同様に、中心軸J方向に見た場合に、針装着部21、カバー装着部22、操作部23及び一対の針基側規制部51Aを含めた全体形状が、中心軸J(軸)を中心とした点対称の形状に形成される。針基2Aは、例えば、樹脂材料により形成される。これにより、成形後の複数の針基2は、中心軸Jに対して重量バランスがとれているため、複数の針基2Aをパーツフィーダにより次の工程に搬送する場合に、同一の向きで同一姿勢になるように容易に整列させることができる。よって、製造効率を向上できる。
【0064】
カバー4Aの外面には、一対のリブ42Aが形成される。一対のリブ42Aは、針3が延びるカバー4Aの中心軸J方向に延びる。
図14に示すように、一対のリブ42Aの方向の長さは、第1実施形態のリブ42と比べて、先端側の長さが長く形成される。リブ42Aの先端は、針3の先端よりも先端側に位置する。一対のリブ42Aには、第1実施形態のリブ42に形成される長孔421は設けられていない。
【0065】
規制部5Aは、針基2Aのカバー4A側の端部に形成される一対の針基側規制部51A(第1規制部)と、カバー4Aの針基2A側の端部に形成される一対のカバー側規制部52A(第2規制部)と、を有する。
【0066】
一対の針基側規制部51Aは、針基2A側の規制部である。一対の針基側規制部51Aは、第1実施形態の一対の針基側規制部51と同様に、操作部23の段差面231において、針基2Aの中心軸Jを中心として点対称の位置に180°離れた位置に配置され、針基2Aの中心軸Jを中心として点対称の形状に形成される。一対の針基側規制部51Aは、それぞれ、針基2Aの外周面の外側の側方から見た形状が、台形形状に先端側に突出して形成される。
【0067】
一対の針基側規制部51Aは、
図13及び
図14に示すように、それぞれ、針基側突き当て面515(第1面状部)と、針基側周方向延在面516と、針基側傾斜面517と、を有する。
【0068】
針基側突き当て面515は、カバー4Aの第1回転方向R1に交差する方向(本実施形態においては中心軸J方向)に延びる面状に形成される。針基側突き当て面515は、操作部23の段差面231から先端側に立ち上がる。針基側突き当て面515は、カバー4Aの第1回転方向R1と反対側を向く面状に形成される。針基側突き当て面515は、カバー4Aを針基2Aに螺合により取り付ける場合に、カバー4Aのカバー側規制部52A(第2規制部)が突き当たる突き当て面を構成する。
【0069】
針基側周方向延在面516は、針基側突き当て面515の先端から、操作部23の周方向に沿って所定長さ延びる面状に形成される。針基側周方向延在面516は、針基2Aの先端側を向く面状に形成される。カバー4Aを針基2Aにより取り付けた場合、針基側周方向延在面516は、カバー4Aのカバー側規制部52Aのカバー側周方向延在面526に対向して配置される。
【0070】
針基側傾斜面517は、針基側周方向延在面516における針基側突き当て面515と反対側の端部に連続して形成される。針基側傾斜面517は、操作部23の周方向に対して傾斜して形成される。針基側傾斜面517は、針基2Aの先端側を向いて傾斜する面状に形成される。針基側傾斜面517は、針基側周方向延在面516の針基側突き当て面515と反対側の端部から、操作部23の周方向において、第1回転方向R1に進むに従って、先端側から基端側に向かうように傾斜する。カバー4Aを針基2Aに取り付けた場合に、針基側傾斜面517は、カバー4Aのカバー側規制部52Aのカバー側傾斜面527に対向して配置される。
【0071】
一対のカバー側規制部52Aは、カバー4A側の規制部である。一対のカバー側規制部52Aは、第1実施形態の一対のカバー側規制部52と同様に、カバー4Aの中心軸Jを中心に点対称の位置に180°離れた位置に配置され、針基2Aの中心軸Jを中心として点対称の形状に形成される。一対のカバー側規制部52Aは、それぞれ、基端側取付筒部412の後端面において、針基2Aの外周面の外側の側方から見た形状が、カバー4Aの後端側から先端側に台形形状に凹んで形成される。
【0072】
一対のカバー側規制部52Aは、それぞれ、カバー側突き当て面525(第2面状部)と、カバー側周方向延在面526と、カバー側傾斜面527と、を有する。
【0073】
カバー側突き当て面525は、カバー4Aの第1回転方向R1に交差する方向(本実施形態においては中心軸J方向)に延びる面状に形成される。カバー側突き当て面525は、基端側取付筒部412の基端面から先端側に立ち下がる。カバー側突き当て面525は、カバー4Aの第1回転方向R1側を向く面状に形成される。カバー側突き当て面525は、カバー4Aを針基2Aに螺合により取り付ける場合に、針基2Aの針基側規制部51A(第1規制部)が突き当たる突き当て面を構成する。カバー側突き当て面525は、カバー4Aを第1回転方向R1に回転したときに、針基2Aに形成される針基側規制部51Aの針基側突き当て面515に突き当たる。
【0074】
カバー側周方向延在面526は、カバー側突き当て面525の先端から、カバー4Aの周方向に沿って所定長さ延びる面状に形成される。カバー側周方向延在面526は、カバー4の後方側を向く面状に形成される。カバー側周方向延在面526は、カバー4Aを針基2Aに取り付けた場合、カバー側周方向延在面526は、針基2Aの針基側規制部51Aの針基側周方向延在面516に対向して配置される。
【0075】
カバー側傾斜面527は、カバー側周方向延在面526におけるカバー側突き当て面525と反対側の端部に連続して形成される。カバー側傾斜面527は、カバー4Aの周方向に対して傾斜して形成される。カバー側傾斜面527は、カバー4Aの後方側を向いて傾斜する面状に形成される。カバー側傾斜面527は、カバー側周方向延在面526におけるカバー側突き当て面525と反対側の端部から、カバー4Aの周方向において、第1回転方向R1に進むに従って、先端側から基端側に向かうように傾斜する。カバー4Aを針基2Aに螺合により取り付けた場合、カバー側傾斜面527は、針基2Aの針基側規制部51Aの針基側傾斜面517に対向して配置される。
【0076】
針基2Aにカバー4Aを螺合により連結して取り付ける場合には、カバー4Aを針基2Aに対して第1回転方向R1に回転させることで、カバー4Aの内周面に形成される二条ねじ43を、針基2Aのカバー装着部22Aの外周面に形成されるガイド突起ねじ221に螺合させることで、針基側規制部51Aの針基側突き当て面515をカバー側規制部52Aのカバー側突き当て面525に突き当てて、カバー4Aと針基2Aとを螺合して連結して取り付ける。この状態においては、針基側規制部51A(第1規制部)とカバー側規制部52A(第2規制部)とが互いに突き当たって互いの回転を規制することで、第1回転方向R1への移動が規制される。また、針基側規制部51Aがカバー側規制部52Aに突き当たっているため、カバー4Aの第1回転方向R1への回しすぎを防止できる。
【0077】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0078】
以上、本発明の医療用針1の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0079】
前記第1実施形態では、針基側規制部51及びカバー側規制部52の形状を三角形状に形成した。前記第2実施形態では、針基側規制部51A及びカバー側規制部52Aの形状を台形形状に形成した。しかし、これに限定されない。例えば、針基側規制部(第1規制部)及びカバー側規制部(第2規制部)において、立ち上がり面(第1面状部)又は立ち下がり面(第2面状部)に連続する面を、曲面形状に形成してもよいし、前記実施形態の形状以外の他の多角形形状に形成してもよい。
【符号の説明】
【0080】
1,1A 医療用針
2,2A 針基
3 針
4,4A カバー
5,5A 規制部
6 脆質ラベル(ラベル)
42 リブ
51,51A 針基側規制部(第1規制部)
52,52A カバー側規制部(第2規制部)
511 針基側突き当て面(第1面状部)
521 カバー側突き当て面(第2面状部)
J 中心軸(軸)
R1 第1回転方向(第1方向)