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特開2024-32435情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032435
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240305BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136087
(22)【出願日】2022-08-29
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 利博
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】本人確認書類の偽造をより高い精度で判定する。
【解決手段】本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する判定部と、を備える、情報処理装置。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する判定部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
他の装置から取得した前記本人確認書類の映像データに基づき、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部により取得された前記文字情報と、前記文字情報と表記ゆれの関係にある他の文字情報を含む記入パターンを推定する推定部、
を更に備え、
前記判定部は、
前記記入パターンに基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記推定部は、
予め機械学習により得られた、文字情報および記入パターンの関係に基づき、前記取得部により取得された前記文字情報と、前記文字情報と表記ゆれの関係にある文字情報を含む記入パターンを推定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定の領域は、住所記入欄を含む、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、
前記本人確認書類の所有者であるユーザにより入力された前記ユーザの住所を示す入力文字情報を取得し、
前記判定部は、
前記取得部により取得された前記入力文字情報および前記記入パターンに基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記推定部は、
前記取得部により取得された前記入力文字情報と、前記入力文字情報と表記ゆれの関係にある入力記入パターンを推定し、
前記判定部は、
前記入力記入パターンおよび前記記入パターンに基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記判定部は、
前記入力記入パターンに含まれる文字情報と一致する文字情報が前記記入パターンに含まれていなかった際に、前記本人確認書類に偽造の可能性が有ると判定する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記文字情報および前記入力文字情報は、都道府県、市区町村および丁目番地号に係る主住所情報を含む、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記推定部は、
前記本人確認書類に含まれる主住所のフォントサイズに基づき、前記丁目番地の続き住所の記入位置を推定位置として推定し、
前記判定部は、
前記推定部に推定された前記続き住所の推定位置と、前記本人確認書類の映像データに基づく続き住所の記入位置と、に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得することと、
取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定することと、
を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する取得機能と、
前記取得機能により取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する判定機能と、
を実現させる、プログラム。
【請求項13】
記憶装置と、情報処理装置と、を有する情報処理システムであって、
前記記憶装置は、
ユーザの本人確認書類の映像データを保持するデータベース部、
を備え、
前記情報処理装置は、
本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する判定部と、
を備える、
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、本人確認書類に係る非対面本人確認において、本人確認書類の映像データから当該本人確認書類の偽造の可能性を検出する技術が開発されている。例えば、特許文献1では、本人確認書類の住所記入欄に記載された住所が、住所の記載ルールに合致しているか否かで本人確認書類の偽造を判別する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-144437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載される技術では、住所の記載ルールに則った細工が本人確認書類に施されていた場合、当該本人確認書類の偽造を判別することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、本人確認書類の偽造をより高い精度で判定することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する判定部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0007】
前記取得部は、他の装置から取得した前記本人確認書類の映像データに基づき、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得してもよい。
【0008】
前記取得部により取得された前記文字情報と、前記文字情報と表記ゆれの関係にある他の文字情報を含む記入パターンを推定する推定部、を更に備え、前記判定部は、前記記入パターンに基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定してもよい。
【0009】
前記推定部は、予め機械学習により得られた、文字情報および記入パターンの関係に基づき、前記取得部により取得された前記文字情報と、前記文字情報と表記ゆれの関係にある文字情報を含む記入パターンを推定してもよい。
【0010】
前記所定の領域は、住所記入欄を含んでもよい。
【0011】
前記取得部は、前記本人確認書類の所有者であるユーザにより入力された前記ユーザの住所を示す入力文字情報を取得し、前記判定部は、前記取得部により取得された前記入力文字情報および前記記入パターンに基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定してもよい。
【0012】
前記推定部は、前記取得部により取得された前記入力文字情報と、前記入力文字情報と表記ゆれの関係にある入力記入パターンを推定し、前記判定部は、前記入力記入パターンおよび前記記入パターンに基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定してもよい。
【0013】
前記判定部は、前記入力記入パターンに含まれる文字情報と一致する文字情報が前記記入パターンに含まれていなかった際に、前記本人確認書類に偽造の可能性が有ると判定してもよい。
【0014】
前記文字情報および前記入力文字情報は、都道府県、市区町村および丁目番地号に係る主住所情報を含んでもよい。
【0015】
前記推定部は、前記本人確認書類に含まれる主住所のフォントサイズに基づき、前記丁目番地の続き住所の記入位置を推定位置として推定し、前記判定部は、前記推定部に推定された前記続き住所の推定位置と、前記本人確認書類の映像データに基づく続き住所の記入位置と、に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定してもよい。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得することと、取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定することと、を含む、コンピュータにより実行される情報処理方法が提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する取得機能と、前記取得機能により取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する判定機能と、を実現させる、プログラムが提供される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、記憶装置と、情報処理装置と、を有する情報処理システムであって、前記記憶装置は、ユーザの本人確認書類の映像データを保持するデータベース部、を備え、前記情報処理装置は、本人確認書類の映像データに基づく、前記本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された文字情報に基づき、前記本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する判定部と、を備える、情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、本人確認書類の偽造をより高い精度で判定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。
図2】本実施形態に係る審査端末10および審査システム20の機能構成例を説明するための説明図である。
図3】本実施形態に係るサーバ30の機能構成例を説明するための説明図である。
図4】認識部351により認識される文字の一例を説明するための説明図である。
図5】本実施形態に係る情報処理システムの動作処理の一例を説明するための説明図である。
図6】本実施形態に係るサーバ30の動作処理例を説明するための説明図である。
図7】本実施形態に係るサーバ30のハードウェア構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
<<1.情報処理システムの概要>>
行政または民間などのサービスを利用するに当り、ユーザは申込データに加え、当該ユーザの身分を証明するための本人確認書類の映像データを提出する場合がある。この場合、行政または民間企業などのオペレータは、ユーザにより提出された各種データを確認する必要が生じ得る。
【0023】
ユーザにより提出された各種データの確認に際して、オペレータは、例えば申込データに含まれる各種記載事項の確認に加え、本人確認書類の映像データから、当該本人確認書類に印字された各種文字情報に細工が施されていないか等の確認を行う場合がある。
【0024】
ここで、本人確認書類に対する細工の一例として、本人確認書類の所定の領域に含まれる文字に対する細工が存在する。例えば、所定の領域に含まれる文字とは、住所記入欄に含まれる住所を示す文字が想定され得る。
【0025】
具体的には、ユーザの本人確認書類に含まれる住所記入欄に対して、他者の本人確認書類に含まれる住所記入欄の画像を貼り付ける細工が存在し得る。この場合、ユーザの本人確認書類には、当該ユーザの実際の住所とは異なる住所が記載されているため、当該ユーザにより提出された申込データに含まれる住所と、ユーザの本人確認書類の映像データに含まれる住所と、が異なっている場合があった。
【0026】
このような背景から、オペレータは、本人確認書類に含まれる住所と、申込データに記載されている住所が一致しているか否かを厳密に確認する必要が生じ得た。
【0027】
そこで、本実施形態に係る情報処理システムによれば、オペレータによる本人確認書類の確認に要する負担を減少することが可能になり得る。より具体的には、本実施形態に係る情報処理システムは、本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得し、当該文字情報に基づき、当該本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する。
【0028】
以下、本実施形態に係る情報処理システムが、本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する技術について、順次説明する。まずは、図1を参照して、情報処理システムの概略を説明する。
【0029】
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。本実施形態に係る情報処理システムは、ネットワーク1と、審査端末10と、審査システム20と、サーバ30とを有する。
【0030】
(ネットワーク1)
本実施形態に係るネットワーク1は、審査端末10および審査システム20と、審査システム20およびサーバ30とをそれぞれ接続する。例えば、ネットワーク1は、IEEEなどの規格に則った通信用のイーサネットケーブルなどの通信ケーブルによる広域インターネット回線または専用回線を含む。
【0031】
(審査端末10)
本実施形態に係る審査端末10は、申込データまたは本人確認書類を確認するためのオペレータにより利用される情報処理端末である。審査端末10は、例えばPC(Personal Computer)、タブレット端末またはスマートフォンであってもよい。
【0032】
(審査システム20)
本実施形態に係る審査システム20は、他の装置および記憶装置の一例であり、ユーザの申込データおよび本人確認書類の映像データを保持する。本実施形態に係る審査システム20は、例えばPCまたはサーバなどの情報処理端末であってもよい。
【0033】
例えば、あるサービスを利用するユーザの端末は、申込データおよび本人確認書類の映像データを審査システム20に送信する。そして、オペレータによる審査に際して、オペレータが当該ユーザの申込データを審査対象として選択した際に、審査システム20は、当該申込データおよび本人確認書類の映像データをサーバ30に送信する。
【0034】
(サーバ30)
本実施形態に係るサーバ30は、情報処理装置の一例であり、本人確認書類の映像データに基づく、当該本人確認書類の所定の領域に含まれる文字情報を取得する。また、サーバ30は、取得された文字情報に基づき、本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する。
【0035】
以上、本実施形態に係る情報処理システムの一例を説明した。続いて、図2を参照して、本実施形態に係る審査端末10および審査システム20の機能構成例を説明する。
【0036】
<<2.審査端末10および審査システム20の機能構成例>>
図2は、本実施形態に係る審査端末10および審査システム20の機能構成例を説明するための説明図である。まずは、本実施形態に係る審査端末10の機能構成例を説明する。
【0037】
(審査端末10)
本実施形態に係る審査端末10は、図2に示すように、操作部11と、表示部13と、制御部15と、通信部17とを備える。
【0038】
{操作部11}
本実施形態に係る操作部11は、オペレータの操作入力を受け付ける。例えば、オペレータは、操作部11を用いて、表示部13に表示された複数の未審査データのうち、一の未審査データを審査対象として選択する。
【0039】
操作部11は、例えば、マウスやキーボードなどの各種入力装置であってもよい。また、操作部11は、例えばマイクなどの音声入力に係る装置であってもよい。
【0040】
{表示部13}
本実施形態に係る表示部13は、申込データや本人確認書類の映像データを表示する。また、表示部13は、オペレータにより選択された審査対象の本人確認書類の偽造の可能性の有無に係る判定結果を表示する。以下、このような本人確認書類の偽造の可能性の有無に係る判定結果を、単に判定結果と表現する場合がある。
【0041】
例えば、表示部13は、「偽造の可能性有り」、「偽造の可能性が高い」、「偽造の可能性無し」または「偽造の可能性が低い」といったメッセージを判定結果として表示してもよいし、偽造の可能性が有る場合に、当該偽造の可能性が有るポイントを指示して判定結果を表示してもよい。
【0042】
表示部13は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置であってもよい。
【0043】
なお、審査端末10は、操作部11の機能と、表示部13の機能と、を包含する操作表示部を備えてもよい。操作表示部の機能は、例えばタッチパネルにより実現され得る。
【0044】
{制御部15}
本実施形態に係る制御部15は、審査端末10の動作全般に係る制御を行う。例えば、制御部15は、表示部13による表示を制御する。具体的には、制御部15は、審査システム20から受信した判定結果を表示部13に表示させる。
【0045】
{通信部17}
本実施形態に係る通信部17は、審査システム20との間で各種通信を行う。例えば、通信部17は、ユーザにより選択された審査対象に関する照会情報を審査システム20に送信する。
【0046】
また、通信部17は、サーバ30により判定された審査対象の判定結果を審査システム20から受信する。
【0047】
以上、本実施形態に係る審査端末10の機能構成例を説明した。続いて、本実施形態に係る審査システム20の機能構成例を説明する。
【0048】
(審査システム20)
本実施形態に係る審査システム20は、図2に示すように、データベース部21と、制御部23と、通信部25とを備える。
【0049】
{データベース部21}
本実施形態に係るデータベース部21は、申込データや当該申込データに対応する本人確認書類の映像データなどの各種顧客情報を保持する。
【0050】
また、データベース部21は、申込データに含まれる住所の文字情報を住所データとして保持していてもよい。
【0051】
{制御部23}
本実施形態に係る制御部23は、審査システム20の動作全般に係る制御を行う。例えば、制御部23は、通信部25による各種通信を制御する。具体的には、制御部23は、審査対象として選択された未審査データの申込データと、本人確認書類の映像データとを通信部25に送信させる。
【0052】
{通信部25}
本実施形態に係る通信部25は、審査端末10との間で各種通信を行う。また、通信部25は、サーバ30との間で各種通信を行う。
【0053】
例えば、通信部25は、審査端末10から審査対象に関する照会情報を受信し、当該照会情報に含まれる審査対象である申込データおよび本人確認書類の映像データをサーバ30に送信する。
【0054】
また、通信部25は、サーバ30から審査対象の判定結果を受信し、当該判定結果を審査端末10に送信する。
【0055】
以上、本実施形態に係る審査システム20の機能構成例を説明した。続いて、図3を参照し、本実施形態に係るサーバ30の機能構成例を説明する。
【0056】
<<3.サーバ30の機能構成例>>
図3は、本実施形態に係るサーバ30の機能構成例を説明するための説明図である。本実施形態に係るサーバ30は、図3に示すように、データベース部31と、通信部33と、制御部35とを備える。
【0057】
(データベース部31)
本実施形態に係るデータベース部31は、基準となる本人確認書類のマスターデータを保持する。例えば、本人確認書類のマスターデータは、学習部353の学習により得られた推定モデルであってもよい。
【0058】
(通信部33)
通信部33は、審査システム20との間で各種通信を行う。例えば、通信部33は、審査対象である申込データおよび本人確認書類の映像データを審査システム20から受信する。また、通信部33は、後述する判定部357により判定された、審査対象の本人確認書類の偽造の可能性の有無に係る判定結果を審査システム20に送信する。
【0059】
また、審査システム20が申込データに含まれる住所の文字情報を住所データとして管理していた場合、通信部33は、申込データの代わりに住所データを審査システム20から受信してもよい。
【0060】
(制御部35)
制御部35は、サーバ30の動作全般に係る制御を行う。図3に示すように、サーバ30は、認識部351と、学習部353と、推定器355と、判定部357とを備える。
【0061】
{認識部351}
本実施形態に係る認識部351は、審査システム20から受信した本人確認書類の映像データに含まれる各種印字情報を認識する。例えば、認識部351は、取得部の一例であり、審査システム20から受信した本人確認書類の映像データに基づき、本人確認書類の所定の領域に含まれる文字を認識する。
【0062】
より具体的には、認識部351は、本人確認書類の映像データに対し、OCR(Optical Character Recognition)処理を実行し、本人確認書類の所定の領域に含まれる文字を認識する。なお、ここでの所定の領域には、住所記入欄が含まれる。
【0063】
図4は、認識部351により認識される文字の一例を説明するための説明図である。図4に示す運転免許証Cは、本人確認書類の一例である。
【0064】
例えば、認識部351は、運転免許証Cに含まれる住所記入欄Wを認識する。また、認識部351は、OCR認識により、住所記入欄Wに含まれる文字を認識する。
【0065】
また、認識部351は、運転免許証Cの住所記入欄Wに含まれる文字のフォントサイズを認識してもよい。更に、認識部351は、運転免許証Cの住所記入欄Wに含まれる文字の間隔を認識してもよい。
【0066】
なお、ユーザにより提出された申込データが手書きであった場合、認識部351は、手書きの申込データの所定の領域(例えば、住所記入欄)に含まれる文字を認識してもよい。但し、本明細書では、申込データが手書きではなく、ユーザの端末により入力および提出されている場合を主に説明をする。
【0067】
{学習部353}
本実施形態に係る学習部353は、本人確認書類の文字情報と、当該文字情報と表記ゆれの関係にある他の文字情報を含む記入パターンとの組を教師データとする機械学習技術により推定モデルを生成する。
【0068】
ここで、記入パターンには、例えば住所に含まれる「丁目番地号」において複数種類の文字情報が含まれる場合がある。例えば、「丁目番地号」は、「1丁目1番地1号」のような丁目番地号を用いて記載される場合と、「1-1-1」のような-(ハイフン)を用いて記載される場合がある。
【0069】
このような同じ意味で二通り以上の記載方法があることを表記ゆれと称する。より具体的には、「1-1-1」が認識部351により認識された文字情報である場合、「1丁目1番地1号」は、「1-1-1」と表記ゆれの関係にある他の文字情報の一例である。
【0070】
また、以下の説明では、住所のうちの都道府県、市区町村および丁目番地号を「主住所」と称し、マンション名、アパート名および部屋番号などの主住所以降の住所を「続き住所」と称する。
【0071】
また、学習部353は、本人確認書類に含まれる主住所のフォントサイズと、続き住所の記入位置との組を教師データとする機械学習技術により推定モデルを生成してもよい。
【0072】
また、学習部353は、本人確認書類に含まれる主住所のフォントサイズおよび主住所と続き住所の間隔と、続き住所の記入位置との組を教師データとする機械学習技術により推定モデルを生成してもよい。
【0073】
{推定器355}
本実施形態に係る推定器355は、推定部の一例であり、住所記入欄に含まれる文字情報を入力とし、当該文字情報および当該文字情報と表記ゆれの関係にある他の文字情報を含む記入パターンを推定する。推定器355の機能は、学習部353により生成された推定モデルにより得られる。
【0074】
また、推定器355は、申込データの住所記入欄に含まれるユーザの住所を示す入力文字情報を入力とし、記入パターンを推定してもよい。なお、以下の説明では、本人確認書類の映像データに基づく文字情報から推定された記入パターンを、単に記入パターンと表現し、申込データに基づく入力文字情報から推定された記入パターンを、入力記入パターンと表現する。
【0075】
また、推定器355は、本人確認書類の主住所のフォントサイズに基づき、続き住所の記入位置を推定してもよい。または、推定器355は、本人確認書類の主住所のフォントサイズおよび主住所と続き住所の間隔に基づき、続き住所の記入位置を推定してもよい。このように主住所のフォントサイズおよび主住所と続き住所の間隔に基づき推定された続き住所の記入位置を推定位置と称する。
【0076】
{判定部357}
本実施形態に係る判定部357は、認識部351により認識された文字情報に基づき、本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する。例えば、判定部357は、認識部351により認識された文字情報に基づく記入パターンと、入力文字情報に基づく入力記入パターンと、に基づき、本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定してもよい。
【0077】
より具体的には、判定部357は、推定器355により推定された入力記入パターンに含まれる文字情報と一致する文字情報が記入パターンに含まれていなかった際に、本人確認書類に偽造の可能性が有る(または、偽造の可能性が高い)と判定してもよい。また、判定部357は、推定器355により推定された入力記入パターンに含まれる文字情報と一致する文字情報が記入パターンに含まれていた際に、本人確認書類に偽造の可能性が無い(または、偽造の可能性が低い)と判定してもよい。
【0078】
また、判定部357は、本人確認書類の続き住所の記入位置に基づき、本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定してもよい。例えば、判定部357は、本人確認書類の主住所のフォントサイズおよび主住所と続き住所の間隔に基づき推定された続き住所の推定位置と、本人確認書類の続き住所の実際の記入位置とのズレ量が所定値以上であった際に、本人確認書類に偽造の可能性が有る(または、偽造の可能性が高い)と判定してもよい。
【0079】
一方、判定部357は、本人確認書類の主住所のフォントサイズおよび主住所と続き住所の間隔に基づき推定された続き住所の推定位置と、本人確認書類の続き住所の実際の記入位置とのズレ量が所定値未満であった際に、本人確認書類に偽造の可能性が無い(または、偽造の可能性が低い)と判定してもよい。
【0080】
また、判定部357は、推定器355により推定された入力記入パターンに含まれる文字情報と一致する文字情報が記入パターンに含まれておらず、更に、続き住所の推定位置と、続き住所の実際の記入位置とのズレ量が所定値以上であった際に、本人確認書類に偽造の可能性が有る(または、偽造の可能性が高い)と判定してもよい。
【0081】
一方、判定部357は、推定器355により推定された入力記入パターンに含まれる文字情報と一致する文字情報が記入パターンに含まれている、または、続き住所の推定位置と、続き住所の実際の記入位置とのズレ量が所定値未満であった際に、本人確認書類に偽造の可能性が無い(または、偽造の可能性が低い)と判定してもよい。
【0082】
以上、本実施形態に係るサーバ30の機能構成例を説明した。続いて、図5および図6を参照して、本実施形態に係る情報処理システムの動作処理を順次説明する。
【0083】
<<4.本実施形態に係る情報処理システムの動作処理例>>
<4.1.全体フロー>
図5は、本実施形態に係る情報処理システムの動作処理の一例を説明するための説明図である。まず、審査端末10は、未審査データを照会し、オペレータにより審査対象のデータが選択される(S101)。
【0084】
そして、審査システム20は、オペレータにより審査対象として選択された本人確認書類の映像データと、申込データに入力された住所データをサーバ30に送信する(S105)。
【0085】
次に、サーバ30は、本人確認書類の映像データと、住所データを受信する(S109)。
【0086】
そして、サーバ30は、審査システム20から受信した本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する(S113)。
【0087】
続いて、サーバ30は、審査システム20から受信した本人確認書類の偽造の可能性の有無の判定結果を審査システム20に送信する(S117)。
【0088】
そして、審査システム20は、審査対象の判定結果をサーバ30から受信し、当該判定結果を審査端末10に送信する(S121)。
【0089】
次いで、審査端末10は、判定結果を審査システム20から受信し、当該判定結果を表示する(S125)。
【0090】
そして、オペレータにより審査および判定が行われ、審査端末10は、オペレータによる判定操作を受け付け(S129)、本実施形態に係る情報処理システムは動作処理を終了する。
【0091】
以上、本実施形態に係る情報処理システムの動作処理例を説明した。続いて、図6を参照し、図5に示したS113において、本実施形態に係るサーバ30が本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する動作処理例の詳細について説明する。
【0092】
<4.2.偽造の可能性の有無に係る判定フロー>
図6は、本実施形態に係るサーバ30の動作処理例を説明するための説明図である。ユーザの本人書類の映像データおよび住所データが通信部33により受信された後、制御部35は、入力データ(即ち、本人確認書類の映像データおよび住所データ)の各種印字情報が正しいか否かを判定する(S201)。各種印字情報が正しい場合(S201/Yes)、処理はS205に進められ、各種印字情報が正しくない場合(S201/No)、本実施形態に係るサーバ30の処理は終了する。
【0093】
続いて、認識部351は、本人確認書類の映像データにOCR認識を行い、住所記入欄に含まれる文字情報を取得する(S205)。
【0094】
そして、推定器355は、OCR認識により得られた文字情報に基づき、記入パターンを推定する(S209)。
【0095】
続いて、推定器355は、申込データに入力された住所データに基づき、入力記入パターンを推定する(S213)。
【0096】
そして、判定部357は、入力記入パターンに含まれる文字情報と一致する文字情報が記入パターンに含まれているか否かを判定する(S217)。なお、ここでの処理による判定の結果を、以下では突合判定の結果と表現する。
【0097】
続いて、推定器355は、住所のフォントサイズに基づき、続き住所の位置を推定する(S221)。また、推定器355は、住所のフォントサイズと、主住所と続き住所の間隔に基づき、続き住所の位置を推定してもよい。なお、ここでの処理による推定の結果を、以下では位置推定結果と表現する。
【0098】
そして、判定部357は、突合判定の結果および位置推定結果に基づき、本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定し(S225)、本実施形態に係るサーバ30は動作処理を終了する。
【0099】
以上、本実施形態に係るサーバ30の動作処理例を説明した。続いて、本実施形態による作用効果を説明する。
【0100】
<<5.本実施形態の作用効果>>
以上説明した本実施形態によれば、多様な作用効果が得られる。例えば、本実施形態に係るサーバ30は、本人確認書類の所定の領域(例えば、住所記入欄)に含まれる文字情報を取得し、当該文字情報に基づき、本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定する。これにより、本実施形態に係るサーバ30は、住所記入欄などの記載ルールに則った細工が本人確認書類に施されていた場合であっても、当該本人確認書類の偽造の可能性の有無をより高い精度で判別することが可能になる。
【0101】
また、推定器335は、ユーザが本人確認書類の住所記入欄に記載されている住所と表記ゆれの関係にある住所を推定することが可能である。これにより、判定部337は、住所記入欄に含まれる住所と申込データに含まれる住所に表記ゆれ等の記入差異が生じた場合であっても、総当たりで機械的に突合することが可能になり、より高い精度で本人確認書類の偽造の可能性の有無を判定し得る。この結果、オペレータによる目検でのチェック負荷の軽減が可能になるため、目検作業を行うオペレータの少人数化も可能になり得る。更に、本実施形態に係るサーバ30が本人確認書類の偽造の可能性の有無をオペレータに提供することで、オペレータの目検作業の精神的負荷の軽減が可能になり得る。
【0102】
<<6.本実施形態に係るサーバ30のハードウェア構成>>
以上説明した情報処理は、ソフトウェアと以下に説明するサーバ30のハードウェアとの協働により実現される。なお、以下に説明するハードウェア構成は審査端末10および審査システム20にも適用可能である。
【0103】
図7は、本実施形態に係るサーバ30のハードウェア構成を示したブロック図である。サーバ30は、CPU(Central Processing Unit)302と、ROM(Read Only Memory)304と、RAM(Randome Access Memory)306と、内部バス308と、入出力インターフェース310と、表示部312と、入力部313と、音声出力部314と、記憶部315と、ドライブ316と、ネットワークインターフェース317と、外部インターフェース318と、を備えることができる。
【0104】
CPU302は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従ってサーバ30内の動作全般を制御する。CPU302が後述するROM304、RAM306及びソフトウェアと協働することにより、例えば、認識部351、推定器355、および判定部357などの機能が実現され得る。
【0105】
ROM304は、CPU302が使用するプログラムおよび演算パラメータ等を記憶する。RAM306は、CPU302の実行において使用するプログラム、およびその実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
【0106】
CPU302、ROM304、RAM306は、内部バス308によって相互に接続され、さらに入出力インターフェース310を介して後述する表示部312、入力部313、音声出力部314、記憶部315、ドライブ316、ネットワークインターフェース317、外部インターフェース318と接続される。
【0107】
表示部312は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)、OLED装置などの表示装置であり、映像データを映像に変換して出力する。また、入力部313は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、センサ、スイッチ及びレバーなどメンバーが情報を入力するための入力手段と、メンバーによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU302に出力する入力制御回路などから構成され得る。また、音声出力部314は、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置であり、音声データなどを音声に変換して出力する。
【0108】
記憶部315は、本実施形態にかかるデータベース部31の一例として構成されたデータ記憶用の装置である。記憶部315は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置及び記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。記憶部315は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid Strage Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。この記憶部315は、ストレージを駆動し、CPU302が実行するプログラムや各種データを記憶する。
【0109】
ドライブ316は、記憶媒体用リーダライタであり、サーバ30に内蔵、または外付けされる。ドライブ316は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記憶媒体に記憶されている情報を読み出して、RAM306に出力する。また、ドライブ316は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むことも可能である。
【0110】
ネットワークインターフェース317は、例えば、インターネットなどの通信網に接続するためのデバイス等で構成された通信インターフェースである。また、ネットワークインターフェース317は、有線LAN(Local Area Network)または無線LAN対応通信装置であってもよいし、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0111】
外部インターフェース318は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート、RS-232Cポートまたは光オーディオ端子などのような外部接続機器を接続するための接続ポートで構成された接続インターフェースである。
【0112】
<<7.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0113】
例えば、本人確認書類の一例として運転免許証を図4に示したが、本発明が適用可能な本人確認書類は運転免許証に限定されない。例えば、本人確認書類は、マイナンバーカードまたは保険証などのユーザの身分を証明するための他の書類であってもよい。
【0114】
また、本明細書では、本発明の一実施形態に係る取得部が認識部351である例を主に説明したが、取得部は係る例に限定されない。例えば通信部33が、取得部として機能してもよい。この場合、通信部33は、本人確認書類の住所記入欄に含まれる文字情報を、他の装置から受信してもよい。ここでの他の装置は、例えば、審査システム20であってもよい。
【0115】
また、本実施形態に係る審査端末10、審査システム20およびサーバ30の動作の処理におけるステップは、必ずしも説明図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、審査端末10、審査システム20およびサーバ30の動作の処理における各ステップは、説明図として記載した順序と異なる順序で処理されてもよく、並列的に処理されてもよい。
【0116】
また、審査端末10、審査システム20およびサーバ30に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した審査端末10、審査システム20およびサーバ30の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。
【符号の説明】
【0117】
10 審査端末
11 操作部
13 表示部
15 制御部
17 通信部
20 審査システム
21 データベース部
23 制御部
25 通信部
30 サーバ
31 データベース部
33 通信部
35 制御部
351 認識部
353 学習部
355 推定器
357 判定部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7